JP2000090559A - ディスク回転停止装置 - Google Patents

ディスク回転停止装置

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JP2000090559A
JP2000090559A JP10257186A JP25718698A JP2000090559A JP 2000090559 A JP2000090559 A JP 2000090559A JP 10257186 A JP10257186 A JP 10257186A JP 25718698 A JP25718698 A JP 25718698A JP 2000090559 A JP2000090559 A JP 2000090559A
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rotation
motor
disk
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stop
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JP10257186A
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Fumio Ogasawara
文生 小笠原
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクを回転させるスピンドルモータの停
止制御が改良されたにディスク回転停止装置を提供す
る。 【解決手段】 ディスクの停止信号が出力された時、そ
の回転速度の計測結果からディスク状回転媒体の停止予
測時間を計算する場合に、上記停止信号の出力された時
間と、上記停止予測時間の計算に用いられる上記モータ
の回転速度を計測する時間との間には、待ち時間が設け
られていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク回転停止
装置に関し、特に交換型ディスク記録再生装置等に装備
される、ディスクを回転させるスピンドルモータの停止
制御の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】媒体交換型の記録再生装置である光ディ
スク装置においては、装置内にあるディスクの交換また
は装置内にあるディスクの取り出しを行うためには、回
転状態にあるディスクを停止状態にして、ディスクトレ
ーを移動させる必要があり、もし回転状態のまま、ディ
スクトレーを移動させるとディスクに傷を付ける可能性
があり、また逆に十分な停止時間を 確保することはシ
ステム操作上、待ち時間の増加となる。そのため速くデ
ィスクを停止さ せる制御は必要不可欠なものである。
【0003】そのために従来は、定常回転方向とは逆の
逆回転方向の電流をスピンドルモータに流す事によっ
て、ディスクが停止するまでの時間を短かくする技術が
使われてきた。しかしながらこの方法は逆回転方向の電
流である逆転電流をスピンドルモータに流すため、スピ
ンドルモータが停止した時、逆転電流を止める事が必要
とされ、もしスピンドルモータが停止する前に逆転電流
を止めると以降は空転による摩擦力によって停止するま
での時間を待つことになり、またスピンドルモータが停
止した後も逆転電流を流し続けると逆回転方向に回り出
す事になる。
【0004】このようにスピンドルモータが停止したタ
イミングで逆転電流を止めるための従来技術として特許
第2562869号公報によれば、ディスクから読み出
されるデジタル信号に同期したクロック信号からディス
クの回転速度を検出し、ディスクの制動を開始する時点
での回転速度と逆転電流を流してから所定の回転速度に
減速するまでの時間から、その時点以降のディスクが停
止するまでの時間を求め、その時間において逆転電流を
止めるものである。
【0005】また他の従来技術として特開平9−449
72号公報によれば、スピンドルモータに取り付けられ
たセンサーの周期を測定する事により回転速度を検出
し、ディスクの制動を開始する以前の定常回転速度と逆
転電流を流して基準回転速度以下になった時の回転速度
から予想回転停止時間を算出し、その時間において逆転
電流を止めるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特許第25
62869号公報、特開平9−44972号公報のよう
な従来技術によれば、逆転減速電流を流し、その減速開
始時点での速度と所定時間後の速度を用いてモータの停
止するであろう時間を予測し、その時間において逆転電
流を止めるものである。しかしながら、停止するであろ
う時間を予測するには、モータが等加速度で減速するこ
とが条件であり、特に減速開始時点における定常動作で
の回転速度はディスクの記録再生速度を上げるため、近
年増加の一方であり、非常に高回転である。このような
高回転状態においては、速度に比例した抗力である、軸
受けの粘性抵抗または、ディスクと空気との摩擦による
風損が無視し得ない。このような高回転状態からの減速
においては、図7に示すような速度推移を示し、時聞t
1において逆転電流を流して減速を開始すると、高回転
領域においては、直線的に速度が低下していく等加速度
運動にはならず、よって停止時間の予測に誤差を生じ
る。このため、算出した停止時間で逆転電流を止めて
も、ディスクはまだ停止しておらず、空転しながら停止
するまでを待つという問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、より正確に停止時間を算
出して空転時間をなくし、システムの待ち時間を短縮で
きるディスク回転停止装置を提供する事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の基本原理を理解
する為に、まずスピンドルモータの動特性について述べ
る。スピンドルモータの動特性を表現する運動方程式
は、モータトルクT(t)、慣性J、角加速度α(t)、粘性
抵抗係数c、角速度ω(t)とすると T(t) = Jα(t)+cω(t).... (式1) であり、連続時間状態方程式は、dω(t)/dt=α
(t)より dω(t)/dt= -cω(t)/J + T(t)/J .... (式2) と表され、この微分方程式の解から、サンプル時間をt
sとおいた、離散時間状態方程式は ω(n+1)=a1ω(n)+b1T(n) .... (式3) となる。ここでa1及びb1は a1 = ‐exp(-cts/J) b1 = (1/c)(1‐exp(-cts/J)) である。ここでモータトルクT(n)は定電流駆動を行うた
め、一定電流で逆転電流を流しているとするとb1T(n)は
定数とみなせるから、a1及びb1T(n)を減速時の3サンプ
ル時間分の速度データであるω(nー2)、ω(n‐1)、ω(n)
から求めると
【数1】 a1 = (ω(n)-ω(n-1))/ (ω(n-1)-ω(n-2)) b1T(n) = (ω2(n)- ω(n)ω(n-2))/ (ω(n-1)-ω(n-2)) (式4) となり、a1及びb1T(n)からスピンドルモータの動特
性が把握できる。よって、もとめられたa1及びb1T
(n)から式3を使つて、速度ω(n)=0となるサンプル
時間で逆転電流を停止させれば、正確にスピンドルモー
タを停止させる事ができる。しかしながら、この計算は
煩雑であり実用とするには適さないため、より簡便な方
法が求められる。
【0009】本発明の趣旨は、以下の様なものである。
つまり、上記モータの動特性から、式3右辺第二項は一
定の逆転電流を流しているため、速度に無関係に一定で
ある。一方、式3右辺第一項は速度に比例しているた
め、減速開始から速度が低下すると伴にその絶対値が小
さくなる。このことに着目し、式3右辺第一項が式3右
辺第二項にくらべ十分小さい速度では、式3右辺第一項
は無視できるため、式3右辺第二項であるb1T(n)のみ
を求めることにより、簡便な計算で停止時間が予測でき
ることになる。一定の逆転電流を流し始めてから、速度
に比例する式3右辺第一項が、モータトルクによる式3
右辺第二項に対し、十分小さくなる回転速度において、
第一の速度検出と第二の速度検出を行い、この第一及び
第二の速度検出結果を使って、停止時間を予測しその時
間において逆転電流を停止することによってディスクを
完全に且つ速く停止させることが可能となる。
【0010】従って、本発明(請求項1)は、ディスク
を回転駆動するモータと、このモータの回転を停止させ
るための停止信号を出力する停止信号発生手段と、回転
する上記ディスクから情報を読みだす読出手段と、上記
モータにモータ駆動電流を供給して上記情報の読出しに
必要な回転を与えると共に、上記停止信号が出力された
時、逆の回転方向のモータ電流を供給することにより上
記モータの回転にブレーキをかけるモータ駆動手段と、
上記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
上記停止信号が出力された時、上記モータの回転速度の
検出結果、または上記モータから読み出した読出信号か
ら検出したディスクの回転速度の検出結果から、回転す
る上記ディスクの停止予測時間を計算する演算手段とか
らなり、上記停止信号の出力された時刻から、上記停止
予測時間の経過までの間、上記モータの回転にブレーキ
をかけることを特徴とするディスク回転停止装置を提供
する。
【0011】又、本発明(請求項2)は、上記請求項1
において、上記回転速度検出手段から出力する回転検出
パルスの間隔の計測は、情報の読出しを行うための通常
動作状態での信号処理に利用されるクロック周波数より
低い周波数のクロックで行われることを特徴とするディ
スク回転停止装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施例を説明する。図1に本発明にかかるディスク
回転停止装置の回路構成図を示す。図1において、ディ
スク1はスピンドルモータ2によって回転駆動される。
ディスク1表面のデータの読み書きはピックアップ3に
よって行われ、ピックアップ3は図示していない位置決
め装置によって目標とするデータのあるディスク表面1
に位置決めされている。ピックアップ3からの出力信号
は、同期信号検出回路4に入力され、ここで再生出力信
号から同期信号11が検出される。またスピンドルモー
タ2に近接して配置されているセンサー(図示せず)か
らは、スピンドルモータ2の回転速度に対応したセンサ
ー信号12が出力される。そして、上記同期信号11及
びセンサー信号12はマルチプレクサ5に夫々入力され
る。
【0013】マルチプレクサ5は、センサー信号12と
同期信号11のいずれか後述する演算プロセッサ8から
供給されるマルチプレクサ制御信号13によって選択出
力する。演算プロセッサ8は図示していないシステムコ
ントローラからの命令にもとづき、ディスクの線速度を
制御して回転させるのであれば、同期信号11を選択す
るマルチプレクサ制御信号13をマルチプレクサ5に対
し出力し、ディスクの角速度を制御して回転させるので
あれば、センサー信号12を選択するマルチプレクサ制
御信号13をマルチプレクサ5に対し出力する。周期計
測カウンタ7はその入力信号(センサー信号12又はセ
ンサー信号12)の立ち上がりエッジ間(例えば一周
期)をカウンタクロック発生回路6が発生するクロック
でカウントすることによって、ディスク1の線速度また
はスピンドルモータ2の回転速度を知ることができる。
【0014】周期計測カウンタ7はこうして計測した周
期測定カウントデータをCPUまたはDSP等の演算プ
ロセッサ8に送出する。演算プロセッサ8はこの周期測
定カウントデータを読み込む。読み込まれた周期測定カ
ウントデータは演算プロセッサ8の内部にあらかじめ設
定された目標値とのずれを演算(減算)をすることによ
り、目標速度データに対する速度誤差データを得、その
速度誤差データをゼロとするための制御操作量をアナロ
グーデジタル変換回路9に出力する。デジタルーアナロ
グ変換回路9はデジタル量である前記制御操作量をアナ
ログの制御操作量(以下、アナログ操作量と記す)に変
換し、モータ駆動回路10に出力する。モータ駆動回路
10は、アナログ操作量と基準電圧14との差に比例し
た電流をスピンドルモータ2に供給するよう動作する。
【0015】ここで、モータ駆動回路10は、アナログ
操作量<基準電圧であれば、通常回転方向の加速電流
を、また、アナログ操作量>基準電圧であれば、逆回転
方向の加速電流をスピンドルモータ2に供給する。逆回
転方向の加速電流というのは、通常回転時においては、
逆転電流となる。例えば、イジェクトボタンの押下やそ
の他の原因でスピンドルモータ2の停止が必要となる
と、停止信号発生装置141から基準信号発生装置14
0へ停止信号が送られる。それに応答して、基準信号発
生装置140は基準信号を例えば0にセットする。そう
すると、速度誤差データは大きくマイナスとなり大きな
逆転電流が流される。
【0016】センサー信号12を発生するセンサー(図
示せず)は、スピンドルモータ2の一回転当たり所定の
パルスを発生するものであり、FG(周波数発電機)や光
学スリットをモータ軸に取り付けスリットを透過または
反射する光量を光学センサーで検出する方法等種々構成
が考えられるが、一般にディスク装置で使われるブラシ
レスモータでは、ロータマグネットの位置によって駆動
電流相を切り替えるための回転位置検出用ホールセンサ
ーを具備しており、この信号を使えば新たなセンサーを
組み込む必要がなく経済的である。しかし本発明におい
てはこのセンサーの構成は問わない。
【0017】通常回転時の制御からスピンドルモータ2
がブレーキ制御によつて、停止するまでを説明する。演
算プロセッサ8は図示していないシステムコントローラ
からスピンドルモータ2の停止命令を受けると、アナロ
グ操作量>基準電圧となるデジタル操作量をデジタルー
アナログ変換回路9に送る。これにより、スピンドルモ
ータ2は逆転ブレーキ電流によって減速を開始する。演
算プロセッサ8は、取り込んだ周期計測カウンタ7から
出力される周期測定カウンタデータをあらかじめ設定さ
れた領域長さのバッファ領域に格納していく。演算プロ
セッサ8が取り込んだ周期測定カウンタデータが所定の
カウント値以上になる(スピンドルモータ2が所定の速
度以下になる)と演算プロセッサ8は周期計測カウンタ
7からの周期測定カウンタデータの取り込みを停止し、
バッファ領域に取り込まれたカウント値をもとにスピン
ドルモータ2が停止するまでの時間を計算する。
【0018】ここで、最後にバッファ領域に取り込まれ
た周期測定カウンタデータをT2カウント、その前に取
り込まれた周期測定カウンタデータをT1カウントとす
るとスピンドルモータ2が停止するまでの周期計測カウ
ンタクロック数T3は
【数2】 で表される。よって、T2データの取り込み後、周期測
定カウンタデータでT3カウント時間経過後、スピンド
ルモータ2は停止するため、このタイミングで演算プロ
セッサ8は逆転電流を零にする。
【0019】ここで式5は次のように求められる。計測
が行われる速度領域は十分減速されているため、速度に
比例した抗力である粘性抵抗力はスピンドルモータ2自
身の発する逆転ブレーキトルクに比べ十分小さいため、 cω<< KtI (c:粘性抵抗係数、ω:角速度、Kt:トルク定数、I:
駆動電流)なる関係より、スピンドルモータ2は逆転ブ
レーキトルクよる等加速度運動を行っていると考えられ
る。本発明の実施形態では、cω< KtI/100の関
係が確認されている。この条件では、粘性抵抗力の影響
は無視できると考えられる。影響は無視できると考えら
れる。このため、第一の周期t1(sec)におけ平均速度ω
1(rad/sec)、第二の周期t2(sec)における平均速度ω2
(rad/sec)とすると、減速加速度αは次式で表される。
【0020】
【数3】 第二の周期t2の検出終了時の速度は平均速度ω2より、
t2/2時間経過しているため、第二の周期t2の検出
終了時の速度ω3(rad/sec)は
【数4】 であり、速度がω3から零になるまでの時間t3(se
c)は、式7を式3で割った時間であり
【数5】 である。
【0021】ここでt1、t2、t3の単位はsecであ
り、ω1、ω2、ω3の単位はrad/secであるので、カウン
タクロック発生回路6のクロック周波数をfck、周期測
定カウンタデータのカウント値をT1、T2、速度がω
3から零になるカウンタクロック発生回路6のクロック
数をT3とすると、t1、t2、t3は次式で表され t1=T1/fck、t2=T2/fck、t3=T3/fck (式9) またスピンドルモータ2の回転センサーが一回転当たり
N周期のパルスを発生するとするとω1、ω2は ω1=(2πfck)/(NT1) ω2=(2πfck)/(NT2) (式10) となるから、式9及び式10を式8に代入することで、
式5が求まる。
【0022】また第一の実施例においてカウンタクロッ
ク発生回路6は一定のクロックを発生するものとした
が、通常回転時の制御における回転数に比べ、ブレーキ
制御時に取り込むT1及びT2は十分減速された回転数
でのセンサー周期の値であるため、周期計測カウンタ7
から出力する周期測定カウントデータは大きなカウント
となり、実用的ではない。そこで図2に示す第二の実施
例では、周期計測カウンタ7に供給するクロックを可変
にした可変クロック発生回路15が、演算プロセッサ8
からのクロック周波数制御信号16によって、通常回転
時のクロックより低いクロックを発生する。これによ
り、ブレーキ制御時の低速回転時においても周期計測カ
ウンタ7がオーバーフローをおこすことなく、周期T1
及びT2が計測できる。
【0023】また、第一の実施例においては、スピンド
ルモータ2の回転を検出するセンサーは必ずしも一回転
を等分したパルスを発生するとは限らず、T1及びT2は
各々スピンドルセンサーの一周期分のデータによって計
算を行っているため誤差を生じやすい。例えば、上記の
様にモータ2のロータと共に回転する何等分かのマーカ
を光で検出し、それと同期して検出パルスを出力するよ
うなスピンドルセンサーの場合、検出パルス間の時刻を
計測するが、どうしてもマーカの位置には若干の誤差が
ある。これが計算値に影響を与える可能性がある。
【0024】そこで第三の実施例においては、複数周期
分のデータの和をとる事によって測定精度を上げること
ができることを示す。一般には、スピンドルモータ2の
一回転に対応するパルス間隔を計測するのが適当といえ
る。また、半径の小さいディスクまたは逆転ブレーキを
開始する前の定常回転数が低い状態からの逆転ブレーキ
制御においては、複数周期分のデータを収集する前に所
定回転数以下になってしまう可能性がある。このため、
バッファに取り込んだデータ数によって、何周期分のデ
ータの和演算を行うかを決める。
【0025】第三の実施例を図3及び図4を使つて説明
する。ディスク2への記録又は再生が行われる定常回転
状態から、演算プロセッサがシステムコントローラから
スピンドル停止命令を受けると演算プロセッサ8はまず
図3に示すフローチャートで減速加速度を計算するため
のデータ取り込みを行う。図3でまず、ステップ17に
おいて演算プロセッサ8はアナログ操作量>基準電圧と
なる最大逆転電流をスピンドルモータ2に供給するよう
アナログーデジタル変換回路9にデータを出力する。ス
テップ18において、現在のマルチプレクサ5がディス
ク1からの同期信号による制御である場合があるので、
センサー入力に切り替える。
【0026】ステップ19において周期計測カウンタ7
から取り込んだデータの個数を数えるカウンタレジスタ
であるCount値を零に初期化する。ステップ20におい
て周期計測カウンタデータを保存しておくバッファ領域
のどこに最終データがあるかを示すポインタレジスタPo
interを零に初期化する。ステップ21において周期計
測カウンタ7から新たな有効データが用意されるのを待
つ。ステップ22において周期計測カウンタ7から新た
な周期計測データを得、その値をレジスタYに保存す
る。ステップ23においてあらかじめ設定されたバッフ
ァ領域中のPointerが示すアドレスにYの値を保存す
る。ステップ24において取り込んだデータ個数を数え
るCount値が8に等しければ、Count値はそのままとし、
8より小さければ、ステップ25において1を加える。
ステップ26において現在取り込んだ周期計測カウント
値Yがあらかじめ設定されたしきい値であるThreshold
より小さければ、まだ所定の速度まで減速していないた
めステップ27においてバッファのポインタをインクリ
メントし、ステップ28においてPointer=8であれば、
Pointer=0に初期化するステップ20に戻り、Pointer=0
でなければ新たな周期計測データを待つステップ21に
戻る。
【0027】この動作を繰り返す内にスピンドルモータ
2の回転速度は減速し、ステップ26においてあらかじ
め設定された.Threshold値より、周期計測カウンタの
値が大きくなった時点で、データの取り込みは終了す
る。
【0028】このThreshold値は前述したように式3右
辺第一項が第二項に比べ十分小さい回転速度となるよう
設定されている。また、この時点においてPointerは取
り込んだ最後のデータのバッファ領域中アドレスを示し
ており、Count値はバッファに取り込んだデータ数を示
している。図3においては、バッファ領域の大きさを8
としているが、バッファ領域は大きいほどデータが平均
化され、計算精度が向上することは言うまでもなく、第
一の実施例においてはバッファ領域の大きさが2の場合
である。
【0029】次に、図4を使って第一の周期T1と第二
の周期T2を求めるフローチャートを説明する。まずス
テップ29においてT1=0及びT2=0に初期化した
後、ステップ30においてT1及びT2各々何周期分の
データの和を求めるかを計算する。今バッファ領域の大
きさを8としているので、Thresholdより大きい周期計
測データが最終データでありそれも含めて最終以前のデ
ータが最大8個までがバッファに保存されている。この
場合Count=8であるからステップ30で右に1シフトす
るとCount=4となり、T1及びT2は各々4周期分のデ
ータの和を取る事になる。同様にCount=7または6の場
合はT1及びT2は各々3周期分のデータの和を取り、
Count=5または4の場合はTl及びT2は各々2周期分
のデータの和を取り、Count=3または2の場合はT1及
びT2は各々1周期分のデータとなる。Count=1では計
算不能であるので、減速開始以前の定常動作回転数が低
く慣性の小さい小径のディスクで大きな逆転電流を流し
た時でも、複数個のデータが収集できるようThreshold
の値を決める。
【0030】ステップ30で求めたT1及びT2の周期
データの個数はステップ31でSum_Numberに与えられ
る。ステップ32において新しいデータ順にPointerが
示すバッファからデータをレジスタXに読み込む。ステ
ップ33においてT2の総和演算を行い、ステップ34
においてPointer=0であるならばステップ35でPoint
er=8とする。ステップ36においてPointerが1つ前の
データをポイントするようにデクリメントし、ステップ
37においてSum_Numberをデクリメントしてステップ3
8でSum_Numberが零になるまで繰り返す。
【0031】続いてT1の総和も同様に、まずステップ
39でSum_Numberを初期化してから以降はT2と同様で
ある。このようにして求めたT1及びT2を使って式5
による計算で停止までの時間を求め、その時間において
逆転電流を停止するのは、第一の実施例と同様である。
【0032】第四の実施例として、周期計測カウンタク
ロック周波数fckは数100kHz程度に設定されているた
め、式5で計算する値は非常に大きな数となり不便であ
る。特に第三の実施例の如くT1及びT2が複数周期分
のデータの和になるとさらに大きな数となる。よって、
実用上は数kHzサンプルレートで停止時間までの間を
ウェイトすれば十分であるので、T1及びT2はウェイ
ト時間のサンプリングレートでスケーリングした後演算
を行うのが実用的である。また、式5の演算結果をスケ
ーリングしても良い。
【0033】図5を使って、T1及びT2が求まった以
降、第四の実施例を使ってスピンドルモータが停止する
までのフローチャートを説明する。ステップ40におい
てT1のスケーリングを行う。ここで係数Kは周期計測
カウンタのクロック周波数fckと停止までの間をウエイ
ト時間をカウントするサンプルレート周波数fwからK
=fw/fckとしてあらかじめ求められている。同様
にステップ41においてT2をスケーリシグした後、ス
テップ42において停止までのウエイトカウント数Tw
を計算する。ステップ43においては、サンプルタイミ
ングごとにTwのデクリメントを行い、Twが負または
零となった時点で、逆転電流を停止し、アナログーデジ
タル変換回路出力がモータドライバ回路に供給されてい
る基準電圧に等しい電圧となるデジタルデータを演算プ
ロセッサがアナログーデジタル変換回路に出力すること
で、モータ電流は零となる。この時点でモータは完全に
停止状態となる。
【0034】第五の実施例としては、式5の計算方法に
関わる部分の改良であり、変数を除数とする除算命令を
持たない演算プロセッサの湯合、式5の演算を行うこと
ができない。この場合、式5の分子部分であるnum=T1
(Tl+T2))/2 T2(T2−T1))/2と分母部分であるden=T
2−T1を求めておき、停止までのウエイトサンプル周期
に、num = num denの演算を行い、零より小さくなっ
た時に逆転電流を停止するものである。
【0035】第五の実施例を図6のフローチャートを使
って説明ずる。図6において、すでにT1及びT2が求
まっているものとして、ステップ44において式5の分
子部分numを計算し、ステップ45において式5の分母
部分であるdenを計算する。ステップ46においては、
サンプルタイミングごとにnum= num −den計算を行
い、numが負となった時点で、逆転電流を停止し、アナ
ログーデジタル変換回路出力がモータドライバ回路に供
給されている基準電圧に等しい電圧となるデジタルデー
タを演算プロセッサがアナログーデジタル変換回路に出
力することで、モータ電流は零となる。この時点でモー
タは完全に停止状態となる。
【0036】以上の説明から明らかなように、本発明の
最も基本的な特徴は、スピンドル停止迄の時間を予測す
る計算の開始を遅らせることにある。上記実施形態で
は、回転数が十分落ちた時点で計算を開始していた。し
かし、場合によっては、いかに説明するような簡単な制
御で同様の効果を得ることも出来る。
【0037】即ち、ディスクの取り出しボタン押し下げ
等の原因により、ブレーキ制御命令が出された場合、そ
のタイミングで一定時間後の時刻にタイマーがセットさ
れる。その後、ディスクは減速を続ける。そして、タイ
マー割り込みが入ると、T1カウント及びT2カウント
を求め、スピンドル停止迄の時間を予測する。
【0038】ここでの一定時間は、ブレーキをかけてか
ら実際に停止するまでの実測された時間や、スピンドル
モータ2の停止迄の時間を予測するのに要する計算時間
を考慮して決める。通常の12cmCDの場合では、逆
転電流を流しはじめてから、3ー4秒程度で停止する。
又、通常利用されているマイコンでは、計算に要する時
間は数100μ秒である。一方、粘性抵抗等の影響の大
きさを考える上では、逆転電流を流しはじめてから停止
する迄の時間と、停止迄の時間を予測してから停止する
迄の時間との割合が重要である。
【0039】以上のことから、通常の12cmCDの場
合では、逆転電流を流しはじめてから、2秒程度後にタ
イマーをセットするのが良いと考えられる。実際の停止
時間にはばらつきも考えられるが、平均的な停止に要す
る時間の50%から90%、典型的は60%から80%
の時間が経過したところにタイマーをセットするのが一
般に効果的である。しかし、本発明の原理すれば、実際
の停止に要する時間の半分を過ぎた時点以降に、回転速
度を検出すれば、粘性抵抗等の影響の大部分は回避され
る。ここで利用するタイマーは、一般には組み込みのC
PUに接続しているタイマーを利用するが、それが利用
できない場合には、別に1つ追加してもよい。
【0040】又、8cmCDの場合では、平均的な停止
時間が1秒以内と短いので、停止時間の90%の時間待
ってから計算を開始したのでは、間に合わない可能性が
ある。従って、予めCDの大きさを検出してから、それ
に見合った待ち時間を設定するのが適当である。例え
ば、8cmCDの場合は0.5秒後にセットし、12c
mCDの場合は3秒後にセットするといった具合であ
る。
【0041】しかし、8cmCDが検出された場合で
は、停止時間そのものが短いので、従来の通り待ち時間
なしで直ちに計算を始めてもよい。いずれにせよ、CD
の大きさを検出する必要があるが、そのような方法は一
般によく知られている。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスク回
転停止装置によれば、より正確に停止時間を算出できる
ため、予測した時間で逆転電流を止めた後の、空転時間
をなくし、システムの待ち時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディスク回転停止装置のスピン
ドル停止装置の一例を示す構成図である。
【図2】本発明にかかるディスク回転停止装置のスピン
ドル停止装置の一例を示す構成図である。
【図3】本発明にかかるディスク回転停止装置の第三の
実施例を説明するフローチャートである。
【図4】本発明にかかるディスク回転停止装置の第三の
実施例を説明するフローチャートである。
【図5】本発明にかかるディスク回転停止装置の第四の
実施例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明にかかるディスク回転停止装置の第五の
実施例を説明するフローチャートである。
【図7】従来のスピンドルモータ停止制御における課題
を説明する図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモータ 3 ピックアップ 4 同期信号検出回路 5 マルチプレクサ 5 式 6 カウンタクロック発生回路 7 周期計測カウンタ 8 演算プロセッサ 9 アナログーデジタル変換回路 10 モータ駆動回路 11 式 11 同期信号 12 センサー信号 13 マルチプレクサ制御信号 14 基準電圧 15 可変クロック発生回路 16 クロック周波数制御信号 140 基準信号発生装置 141 停止信号発生装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転駆動するモータと、この
    モータの回転を停止させるための停止信号を出力する停
    止信号発生手段と、回転する上記ディスクから情報を読
    みだす読出手段と、上記モータにモータ駆動電流を供給
    して上記情報の読出しに必要な回転を与えると共に、上
    記停止信号が出力された時、逆の回転方向のモータ電流
    を供給することにより上記モータの回転にブレーキをか
    けるモータ駆動手段と、上記モータの回転速度を検出す
    る回転速度検出手段と、上記停止信号が出力された時、
    上記モータの回転速度の検出結果、または上記モータか
    ら読み出した読出信号から検出したディスクの回転速度
    の検出結果から、回転する上記ディスクの停止予測時間
    を計算する演算手段とからなり、上記停止信号の出力さ
    れた時刻から、上記停止予測時間の経過までの間、上記
    モータの回転にブレーキをかけることを特徴とするディ
    スク回転停止装置。
  2. 【請求項2】 上記回転速度検出手段から出力する回転
    検出パルスの間隔の計測は、情報の読出しを行うための
    通常動作状態での信号処理に利用されるクロック周波数
    より低い周波数のクロックで行われることを特徴とする
    請求項1に記載のディスク回転停止装置。
JP10257186A 1998-09-10 1998-09-10 ディスク回転停止装置 Pending JP2000090559A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003178513A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003178513A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク再生装置

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