JP2000090281A - 印刷物のレイアウト方法、装置、および記録媒体 - Google Patents

印刷物のレイアウト方法、装置、および記録媒体

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JP2000090281A
JP2000090281A JP10261312A JP26131298A JP2000090281A JP 2000090281 A JP2000090281 A JP 2000090281A JP 10261312 A JP10261312 A JP 10261312A JP 26131298 A JP26131298 A JP 26131298A JP 2000090281 A JP2000090281 A JP 2000090281A
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JP10261312A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Tasaka
和孝 田坂
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素材やレイアウトの変更に関して効率よく対
応すること。 【解決手段】 印刷媒体に対して印刷する対象となる素
材の階層的な分類関係に基づいて、各階層に含まれる素
材を対応付けることによって階層構造データを生成し、
これを記憶ディスク30b内に格納保存しておく。ま
た、記憶ディスク30aには、印刷物に配置する素材の
内容には依存しない形式で、各素材の空間配置を規定し
た複数の配置パターンを格納しておく。階層構造データ
の各階層に含まれる素材に対して優先順位を設定し、配
置パターンの各空間配置位置には優先規則を設定してお
く。そして素材配置部13が階層構造データの優先順位
と配置パターンの優先規則とに基づいて各階層ごとの素
材の配置位置を自動的に決定することができる。複数の
素材を階層構造データとして管理すれば、階層ごとに素
材の追加や削除などの処理を行うことができるので効率
のよい処理を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷物のレイア
ウトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷すべき素材(文字、図
形、画像など)をデータとして取り扱い、コンピュータ
を使用することによってこれらの素材をレイアウトする
処理が行われている。例えば、チラシ、通信販売用カタ
ログ、製造業などの総合カタログ、又はパンフレットな
どの印刷物を生成する過程においては、商品などの印刷
対象となる素材を印刷媒体(印刷用紙など)にレイアウ
トする作業がコンピュータ処理によって行われている。
【0003】従来のレイアウトでは、素材が配置される
位置とそのサイズとが固定されたボックスを有するテン
プレートを複数種類用意し、そのうちのいずれかのテン
プレートを利用して、ボックスと素材とをリンクさせる
ことにより、画像やテキストなどの素材が所定位置に配
置されるように実現されていた。
【0004】このレイアウトの際にオペレータは、1つ
のボックスに対して1つの素材をリンクさせる作業を繰
り返し行うことにより、テンプレートに含まれる全ての
ボックスについてそのボックス内に配置する素材をリン
クさせていた。そしてこの結果、それぞれ独立して存在
していた素材がテンプレートを介して1つのデータとな
り、これが出力されることによって複数の素材が所定位
置に所定サイズで配置された所望の印刷物が生成される
ようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のレイ
アウト方法では、素材の数やサイズはテンプレートによ
って固定されているため、印刷対象となる素材の数が増
加したり減少したりする場合や素材を印刷する際のサイ
ズに変更が生じた場合には、テンプレートの変更を行わ
なければならず、この場合には、再びボックスと素材と
をリンクさせる作業を全ての素材について行わなければ
ならないという問題があった。
【0006】例えば、チラシなどのように毎回商品など
の素材の数が異なるものや印刷直前での直し(商品の追
加や削除など)が多いものは、上記のような従来のレイ
アウト方法では変更の度にテンプレートの変更を行わな
ければならないので効率が非常に悪く、オペレータにか
かる作業負荷も大きいものであった。
【0007】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
のであって、素材やレイアウトの変更に関して効率よく
対応することができる印刷物のレイアウト方法、装置、
および記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、印刷媒体に対して印刷す
べき複数の素材をレイアウトする方法であって、(a)前
記複数の素材についての階層的な分類関係に基づいて、
各階層に含まれる素材を相互に対応付けることによって
階層構造データを生成する工程と、(b)前記階層構造デ
ータを記憶する工程と、(c)前記階層構造データに基づ
いて、前記印刷媒体に対して前記複数の素材を配置する
工程とを有している。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のレイアウト方法において、(d)素材の内容には依存し
ない形式で、各素材の空間配置を規定した複数の配置パ
ターンをあらかじめ定めておく工程をさらに有し、前記
工程(c)は、(c-1)前記階層構造データの階層ごとに、前
記複数の配置パターンから1の配置パターンを選択する
工程と、(c-2)前記階層構造データの階層ごとに、当該
階層に含まれる前記素材のそれぞれを、前記1の配置パ
ターンで指定される各配置位置に配置する工程とを含む
ことを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のレイアウト方法において、前記複数の配置パターンの
それぞれにおいては、素材の配置位置相互間の優先規則
が定められているとともに、前記階層構造データにおい
ては、各階層に含まれる素材相互間の優先順位が定めら
れており、前記工程(c-2)は、前記優先順位が高い素材
が、前記優先規則によって優先される位置に配置される
ように素材配置を定める工程であることを特徴としてい
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載のレイアウト方法において、
(e)前記階層構造データの1の階層に含まれる1の素材
の属性の変更に伴って、前記変更と同一内容の変更を当
該階層に含まれる全ての素材の属性に対して行う工程を
さらに有している。
【0012】請求項5に記載の発明は、印刷媒体に対し
て印刷すべき複数の素材をレイアウトする装置であっ
て、(a)前記複数の素材についての階層的な分類関係に
基づいて、各階層に含まれる素材が相互に対応付けられ
た階層構造データを入力する入力手段と、(b)前記階層
構造データを記憶する記憶手段と、(c)前記階層構造デ
ータに基づいて、前記印刷媒体に対して前記複数の素材
のそれぞれを配置する素材配置手段とを備えている。
【0013】請求項6に記載の発明は、コンピュータに
よって印刷媒体に対して印刷すべき複数の素材をレイア
ウトするためのプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体であって、コンピュータに、(a)前
記複数の素材についての階層的な分類関係に基づいて、
各階層に含まれる素材が相互に対応付けられた階層構造
データを入力する入力手段、(b)前記階層構造データを
記憶する記憶手段、(c)前記階層構造データに基づい
て、前記印刷媒体に対して前記複数の素材のそれぞれを
配置する素材配置手段として機能させるための印刷物の
レイアウトプログラムが記録されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。なお、この実施の形態で
は、印刷物がチラシである場合を一例として説明するこ
ととし、商品などの素材を印刷物にレイアウトする形態
を説明する。
【0015】この実施の形態では、商品などの素材の階
層的な分類関係に基づいて、各階層に含まれる素材を相
互に対応付けることによって階層構造データを生成す
る。そして、各素材を階層構造データとして管理するこ
とにより、素材のレイアウトの際に自由度の高い効率的
な処理を実現することができる。以下、この詳細な内容
について説明する。
【0016】図1は、この発明の一実施形態である印刷
物のレイアウト装置100の構成を示す概念図である。
図1に示すように、レイアウト装置100は、レイアウ
ト制御部10とキーボード20と記憶ディスク30a,
30bとを備えている。
【0017】レイアウト制御部10にはデータ入力部1
1と素材配置パターン抽出部12と素材配置部13と階
層構造変更部14とが設けられており、キーボード20
などから入力されるオペレータの指示に基づいて印刷物
に対する素材のレイアウト処理を行う。レイアウト制御
部10は、一般的なコンピュータ内に設けられたCPU
によって実現される場合もあり、この場合はそのCPU
がデータ入力部11、素材配置パターン抽出部12、素
材配置部13、階層構造変更部14として機能する。
【0018】記憶ディスク30aは、印刷物に配置する
素材の内容には依存しない形式で、各素材の空間配置を
規定した複数の配置パターンを記憶する。また、記憶デ
ィスク30bは、印刷物に配置される複数の素材をデー
タとして記憶するとともに、複数の素材についての階層
的な分類関係を階層構造データとして記憶する。
【0019】レイアウト制御部10において、データ入
力部11は、キーボード20から又は図示を省略するネ
ットワークなどを介して入力する配置パターンを記憶デ
ィスク30aに格納し、また、同様に入力する素材をデ
ータとして記憶ディスク30bに格納する。また、デー
タ入力部11はオペレータの指示に基づいて各素材の関
連付けを行い、各階層に含まれる素材が異なる階層の素
材と相互に対応付けられた階層構造データを生成して記
憶ディスク30bに格納する。
【0020】素材配置パターン抽出部12は、記憶ディ
スク30aに格納されている複数の配置パターンのうち
からキーボード20を介してオペレータによって指定さ
れた1つの配置パターンを階層ごとに抽出し、それを素
材配置部13に送る。
【0021】素材配置部13では、記憶ディスク30b
から階層構造データを読み出し、素材の階層構造と素材
配置パターン抽出部12から得られる配置パターンとに
基づいて素材のレイアウトを行い、各素材が配置された
レイアウト出力を行う。
【0022】階層構造変更部14は、記憶ディスク30
b内に格納されている階層構造データを読み出して、キ
ーボード20からの指示に基づいて階層ごとに素材の追
加や削除又は優先順位などを変更し、変更した階層構造
データを再び記憶ディスク30bに格納する。
【0023】なお、図1に示す記録媒体25は、後述す
るレイアウト手順を実行するためのレイアウトプログラ
ムが記録されたCD−ROMなどの記録媒体であり、レ
イアウト制御部10がこのレイアウトプログラムを読み
取って実行することによって上述したデータ入力部11
などの機能を実現する。
【0024】次に、図2は、素材配置部13の詳細な構
成を示す図である。素材配置部13には、相対位置決定
部13aと絶対位置決定部13bと属性変更部13cと
が設けられており、何れも記憶ディスク30bとキーボ
ード20とに接続されている。
【0025】相対位置決定部13aは、記憶ディスク3
0bから素材を読み出してその素材と、素材配置パター
ン抽出部12から得られる配置パターンの配置位置との
対応関係を優先順位に基づいて決定する。つまり、この
相対位置決定部13aは、実際に素材を印刷媒体に配置
するのではなく、各素材の相対的な配置位置を決定する
のである。
【0026】絶対位置決定部13bは、記憶ディスク3
0bから各素材の実データを読み出し、相対位置決定部
13aによって決定された相対位置に基づいて、印刷媒
体上に配置する。このとき、各素材の倍率を所定の許容
範囲内で変更しつつ、各素材を適切な位置に配置するこ
とにより、各素材の絶対位置が決定する。
【0027】属性変更部13cは、素材ごとに個別に設
定されている属性情報を階層構造に基づいて一括して変
更する部分である。例えば、各素材に含まれる価格の印
刷フォントを変更する際に、オペレータはキーボード2
0を介して1の商品の価格について印刷フォントの変更
を行った際に、その階層に含まれる全ての商品について
の価格の印刷フォントを一括して変換する。
【0028】このように構成されたレイアウト装置10
0では、複数の素材を階層構造データで管理するため、
例えば、印刷直前に商品などの素材の数が変更となる場
合、その変更となる階層についてのみ修正を行えばよ
く、他の階層については変更を施す必要がない。また、
このように複数の素材を階層構造データで管理すること
によって、配置パターンを選択することによる素材配置
を行うことができるため、オペレータが素材と配置位置
とをリンクさせる作業を行うことなく、効率的に各階層
ごとの素材を印刷媒体上に配置することができるととも
に、素材の配置位置の変更にも効率よく対応することが
可能となる。以下においては、このような処理の内容に
ついて説明する。
【0029】レイアウト装置100において、印刷物に
対して商品などの素材をレイアウトする手順について説
明する。図3は、そのような印刷物に対して商品などの
素材をレイアウトする手順を示すフローチャートであ
る。
【0030】まず、ステップS1において、クライアン
トよりチラシに印刷する商品リストを入稿する。
【0031】図4は、このようなチラシ印刷の商品リス
トの一例を示す図である。図4の商品リストを参照する
と、「バレンタイン企画」と「日替わり企画」との2つ
の大項目がある。また、「バレンタイン企画」には「手
作りチョコ」と「おしゃれチョコ」と「ワイン企画」と
の3つの中項目があり、「日替わり企画」には「8日限
り」と「9日限り」と「10日限り」と「11日限り」
との4つの中項目がある。さらに、「手作りチョコ」な
どの各中項目の下位にはこれらに含まれる商品群が示さ
れている。このような大項目、中項目、商品群に着目す
れば、図4の商品リストの各項目は、階層的な分類関係
にある。なお、図4に示されている各項目はいずれも1
つの素材である。
【0032】チラシに限らず印刷物に印刷すべき各素材
は、一般的にこのように印刷する項目ごとに階層的に分
類することができる。そして、項目ごとに分類された階
層的な分類関係に基づけば、図4のような商品リストを
階層構造で表現することができる。
【0033】そして、ステップS2に進み、オペレータ
は、商品リストに基づいて各素材を階層構造で表現し、
その階層構造を階層構造データとしてレイアウト装置1
00のキーボード20より入力する。
【0034】図5は、図4の商品リストに基づいて各素
材を階層構造で表現した図である。階層構造の第1の階
層である最上位は印刷のジョブのラベルを示す素材Z1
となっており、第2の階層には素材Z11〜Z14が定
められている。ここで、一点鎖線で示している素材Z1
1とZ12とは、印刷位置と大きさとが予め固定値で定
められているものである。また、素材Z13の下位層で
ある第3の階層には素材Z131〜Z134が設定され
ており、素材Z14の下位層である第3の階層には素材
Z141〜Z144が設定されている。
【0035】ここで、図5のように各素材を階層構造で
表現する際に、階層ごとに含まれる素材に優先順位を設
定する。図5では、例えば各階層ごとに図示する矢印に
沿って優先順位が低くなっていくように設定されてい
る。つまり、「バレンタイン企画」の素材Z13は「日
替わり企画」の素材Z14よりも優先順位が高くなって
いる。
【0036】このような階層構造に基づいて各素材の入
力を行うと、レイアウト装置100のデータ入力部11
では図6に示すような階層構造データが生成される。図
6に示すように最上位の素材Z1に対応する素材データ
D1には、クライアント名、納期、仕様などの情報と、
下位階層へのポインタとが格納されている。下位階層へ
のポインタには、下位階層に含まれる複数の素材それぞ
れの素材データD2が格納されている格納位置のアドレ
スが優先順位に沿った順序で格納されている。つまり、
ポインタ領域の上位側から順に優先順位の高い素材のア
ドレスが格納される。
【0037】第2の階層の素材に対応する素材データD
2と、第3の階層の素材に対応する素材データD3とに
は、上位階層へのポインタ、階層レベル、当該素材の名
称、当該素材に対応するテキストや画像などの実データ
へのポインタ、下位階層へのポインタなどが格納され
る。上位階層へのポインタには、上位階層の素材の素材
データD1又はD2が格納されている格納位置のアドレ
ス格納されている。階層レベルには、最下位の階層レベ
ルであるか、若しくは中間階層レベルであるかが定義さ
れている。名称にはその素材の名称が格納されており、
実データへのポインタには当該素材に対応する実データ
のアドレスが格納されている。例えば、図6において素
材データD3には、テキスト素材の実データD11のア
ドレスが格納されている。下位階層へのポインタには、
下位階層に含まれる複数の素材それぞれの素材データD
4が格納されている格納位置のアドレスが優先順位に沿
った順序でポインタ領域の上位側から順次格納されてい
る。
【0038】最下位の階層である第4の階層の素材(商
品)に対応する素材データD4には、上位階層へのポイ
ンタ、階層レベル、当該商品名、メーカー/産地名、仕
様、価格、キャッチコピー、写真(実データ)へのポイ
ンタが格納される。上位階層へのポインタおよび階層レ
ベルについては、上記と同様である。商品名、メーカー
/産地名、仕様、価格、キャッチコピーのそれぞれに
は、当該商品について印刷すべき情報が格納されてお
り、これらには印刷する際のフォントや装飾を示す属性
情報などが設定されている。また、写真(実データ)へ
のポインタには当該素材(商品)に対応する写真データ
(実データ)のアドレスが格納されている。
【0039】なお、最上位の階層および最下位の階層以
外の中間階層の数は、入稿する素材の分類関係によって
決まるものであり、上記の例のものに限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0040】データ入力部11では、オペレータが入力
する指示に基づいて、各素材のポインタ領域に下位階層
若しくは上位階層の素材のアドレスを設定していくこと
により、各階層間で素材ごとの関連付けが行われるとと
もに、下位階層の素材に対しては優先順位が設定され
る。この結果、上記のような階層構造データが生成され
る。そして、データ入力部11で生成された階層構造デ
ータは記憶ディスク30bに送られ、記憶ディスク30
b内に記憶保存される。
【0041】そして、ステップS3に進み、オペレータ
は複数の配置パターンを生成し、それぞれの配置パター
ンに優先規則を設定する。ここでは用紙などの印刷媒体
において複数の素材を印刷するための素材印刷領域を複
数のブロックに分割し、それぞれのブロックに対してそ
の階層に含まれる素材を配置する優先規則を設定する。
この優先規則は、階層構造データにおいて各階層ごとに
設定されている優先順位に沿ってその階層に含まれてい
る素材を配置していくためのものである。
【0042】図7は、複数のブロックに分割した配置パ
ターンの例を示す図である。
【0043】図7(a)は素材印刷領域を縦方向および
横方向にブロック分割した例を示しており、優先規則を
矢印で示すように設定している。つまり、優先規則は、
素材印刷領域における左上のブロックから横方向(右方
向)に沿って設定するとともに、横方向に優先規則を設
定し終えると縦方向(下方向)にブロックを1つ進め、
上記と同様に左端のブロックから横方向に沿って設定さ
れている。
【0044】図7(b)は、素材印刷領域を縦方向にブ
ロック分割した例を示しており、優先規則を矢印で示す
ように設定している。つまり、優先規則は、素材印刷領
域における最上位置のブロックから縦方向(下方向)に
沿って設定されている。
【0045】図7(c)は、素材印刷領域を縦方向およ
び横方向にブロック分割し、1つのブロック内において
さらに下位階層の素材を配置するためのサブブロック分
割(一点鎖線で図示)が行われている例を示している。
そして、優先規則は矢印で示すように設定しており、サ
ブブロック内においても点線矢印で示すような優先規則
が設定されている。
【0046】図7(d)は、素材印刷領域を縦方向にブ
ロック分割し、1つのブロック内においてさらに下位階
層の素材を配置するためのサブブロック分割(一点鎖線
で図示)が行われている例を示している。そして、優先
規則は矢印で示すように設定しており、サブブロック内
においても点線矢印で示すような優先規則が設定されて
いる。
【0047】これらの配置パターンは、その階層に含ま
れる素材を配置する際の相対的な位置関係を示すもので
ある。ここで、図7(c),(d)に示すような配置パ
ターンを採用すると、1つの階層に含まれる素材の配置
パターンを決定することにより、その下位階層の素材の
配置パターンも決定することができるので、効率的に各
素材の相対位置を決定することができる。
【0048】なお、図7(a)〜(d)に示した配置パ
ターン以外の配置パターンを生成してもよく、例えば、
各ブロックのサイズが均等なものとなっていなくてもよ
い。また、各素材が配置される際に一定のスペース領域
を設ける意味で、配置パターンにおける各ブロック間に
一定のブロック間スペースを設定しておくことが好まし
い。
【0049】ステップS3では、オペレータがキーボー
ド20より複数の配置パターンを入力し、それぞれの配
置パターンに対して優先規則を設定入力することによ
り、データ入力部11が優先規則が設定された複数の配
置パターンのそれぞれを記憶ディスク30aに格納す
る。
【0050】次に、ステップS4では、商品などの最下
位の階層の素材を配置する際に、テキストや画像などを
ブロック内のどの位置に配置するかを示す素材配置位置
を複数設定しておき、それを記憶ディスク30a内に格
納しておく。例えば、チラシにおいて商品「トイレット
ペーパー」についての印刷を行う場合は、その商品名
「トイレットペーパー」についてのテキスト表示、写真
や絵などの画像表示、および価格などのテキスト表示が
行われることが一般的である。このような場合、商品
名、画像、価格のそれぞれを配置する位置を予め複数種
類準備しておくことが好ましく、それらを記憶ディスク
30a内に格納しておくのである。
【0051】ここで、上述の配置パターンは複数の素材
をどのように配置するかを定義したものであり、素材配
置位置は1つの素材に関するテキストや画像の配置を定
義したものである。
【0052】ステップS4では、オペレータがキーボー
ド20より1つの素材についてのテキストや画像の配置
する位置を示した素材配置位置を複数種類設定入力する
ことによりデータ入力部11が記憶ディスク30a内に
それら複数の素材配置位置を格納する。
【0053】なお、既に記憶ディスク30a内に必要と
なる配置パターンや素材配置位置が格納されている場合
はステップS3およびS4の処理は必要ない。
【0054】ここまでの処理(ステップS1〜S3)
は、印刷対象となる素材に関する階層構造データおよび
印刷の際の配置位置を記憶ディスク30a,30b内に
記憶するための処理であり、実際のレイアウト処理に対
する前処理となっている。そして、これ以降の処理(ス
テップS5以降)は、実際のレイアウト処理になる。
【0055】ステップS5では、オペレータは上位階層
側から順に記憶ディスク30aに格納されている複数の
配置パターンのうちから各階層ごとの素材を配置する配
置パターンを選択し、それをキーボード20から入力す
る。キーボード20はオペレータによって入力された配
置パターンの指定を素材配置パターン抽出部12に送信
する。素材配置パターン抽出部12は、キーボード20
からの配置パターンの指定に基づいて記憶ディスク30
a内から各階層ごとに決定された配置パターンを読み出
し、その配置パターンを素材配置部13に送出する。
【0056】そして、素材配置部13では、相対位置決
定部13aが各階層ごとに記憶ディスク30bから素材
を読み出してその素材と素材配置パターン抽出部12か
ら得られる配置パターンの配置位置との対応関係を優先
順位に基づいて決定する。
【0057】図8は、相対位置決定部13aにおける階
層ごとの素材の相対位置を決定する概念を示す図であ
る。上述のように階層構造データには図8(a)に示す
ように各階層の素材に対して優先順位が設定されてい
る。図8(a)においては優先順位の高いものから順に
示すと「素材A→素材B→素材C→素材D」の順となっ
ている。また、配置パターンにも上述のように図8
(b)のような優先規則が設定されている。図8(b)
においては優先規則は「ブロックBC1→ブロックBC
2→ブロックBC3→ブロックBC4」の順となってい
る。すなわち、各階層において優先順位の高い素材から
順にブロックBC1,BC2,BC3,BC4の順に配
置されるように優先規則が設定されている。従って、図
8(a)の素材A〜Dを図8(b)の配置パターンに配
置すると図8(c)のようになり、各素材A〜Dの相対
的な配置位置を決定することができる。
【0058】ところで、素材の数と配置パターンのブロ
ック数が一致しない場合は、素材印刷領域に適切に印刷
することができなくなる。そこで、相対位置決定部13
aは配置パターンのブロック数を素材の数と一致させる
処理を行う。
【0059】素材の数が配置パターンのブロック数より
も多い場合、相対位置決定部13aはブロック数を増加
させる。図9は、ブロック数が素材の数よりも少ない場
合の処理(ブロック数が4の配置パターンをブロック数
が16の配置パターンに拡張する処理)の例を示す図で
ある。相対位置決定部13aは、図9(a)に示す配置
パターンに含まれているブロックと同一のブロックを横
方向および縦方向に繰り返し配置していくことにより、
図9(b)に示すような配置パターンを生成する。従っ
て、例えば素材の数が16であるにもかかわらず、選択
された配置パターンには4のブロックしか存在しない場
合には、上記のような拡張を行うことにより、素材印刷
領域に適切にその階層に含まれる全ての素材を相対配置
することが可能となる。
【0060】一方、素材の数が配置パターンのブロック
数よりも少ない場合には、相対位置決定部13aは選択
された配置パターンにおいて2つのブロックを統合して
1つのブロックとしたり、4つのブロックを統合して1
つのブロックとすること等によって素材の数とブロック
数とを一致させる。図10は、このような素材の数が配
置パターンのブロック数よりも少ない場合の処理の例を
示す図であり、ブロック数が8若しくは10の配置パタ
ーンに対して素材の数が7である場合を例示している。
なお、図10に示す各配置パターンに予め設定されてい
る優先規則は、最上段の左側のブロックから右方向に向
かって設定されて、最上段の次は2段目について同様に
設定するというような形態で順次設定されているとす
る。
【0061】図10(a)に示すように配置パターンと
して縦方向に4つのブロックを含む8つのブロックが設
定されている場合は、例えば、最上段の横方向に分布す
る2つのブロックが1つのブロックとして統合される。
また、図10(b)に示すように配置パターンとして縦
方向に5つのブロックを含む10のブロックが設定され
ている場合は、例えば、最上段とその最上段の次の段と
に分布する4つのブロックが1つのブロックとして統合
される。また、図10(c)に示すように配置パターン
として横方向に4つのブロックを含む8つのブロックが
設定されている場合は、例えば、上段側の左側に位置す
る2つのブロックが1つのブロックとして統合される。
また、図10(d)に示すように配置パターンとして横
方向に5つのブロックを含む10のブロックが設定され
ている場合は、例えば、最上段とその最上段の次の段と
の左側に位置する4つのブロックが1つのブロックとし
て統合される。
【0062】図10の各例では、いずれも優先規則の順
序に沿って複数のブロックが1つのブロックとして統合
される例を示している。従って、結果的に階層構造デー
タの各階層ごとに設定されている優先順位の高い素材が
配置されるブロックのサイズが大きくなることになる。
そして、上記のようにして素材の数とブロック数とを一
致させることにより、素材印刷領域に適切にその階層に
含まれる全ての素材を相対配置することが可能となる。
【0063】このように、ステップS5においては、階
層構造データの各階層ごとに配置パターンを選択が行わ
れ、階層ごとの各素材の相対配置が決定される。
【0064】ステップS6では、オペレータは最下位の
階層の1つの素材が有するテキストや画像などの実デー
タを配置する際の素材配置位置を素材ごと(商品ごと)
に決定し、それをキーボード20より入力する。キーボ
ード20はオペレータによって入力された素材配置位置
の指定を素材配置パターン抽出部12に送信する。素材
配置パターン抽出部12は、キーボード20からの素材
配置位置の指定に基づいて記憶ディスク30a内から素
材ごとに決定された素材配置位置を読み出し、その素材
配置位置を素材配置部13に送出する。そして、素材配
置部13では、相対位置決定部13aが記憶ディスク3
0bから各素材を読み出し、その素材のテキストや画像
の配置する位置を決定する。
【0065】図11は、1つの素材が有するテキストや
画像などの実データを配置する過程を示す図である。図
11(a)に示すように記憶ディスク30a内には複数
種類の素材配置位置が格納されている。オペレータは、
これら複数種類の素材配置位置から図11(b)に示す
ように最下位の階層の素材ごと(商品ごと)に1つの素
材配置位置を決定しキーボード20より指示入力する。
そして、相対位置決定部13aは、記憶ディスク30b
から対応する素材を読み出し、抽出された素材配置位置
のテキストや画像を配置する位置に基づいて、図11
(c)に示すように素材に含まれるテキストや画像の配
置位置を決定する。
【0066】そして、ステップS7に進み、各階層ごと
に決定された配置パターンに基づいて各階層ごとの素材
を配置することにより、各素材の素材配置領域に対する
絶対配置位置を決定する。
【0067】具体的は、素材配置部13の絶対位置決定
部13bが相対位置決定部13aから得られる相対配置
位置に基づいて各階層ごとの素材を印刷物の素材印刷領
域上に配置する。
【0068】図12は、このような絶対配置位置の決定
の概念を示す図である。図12(a)に示すように印刷
物の全体の印刷領域PTに対して素材印刷領域R1が設
定されており、この素材印刷領域R1に対して階層構造
データに含まれる各素材(但し、配置位置が固定されて
いるものは除く)が配置される。図12(a)におい
て、領域R2は配置位置(印刷位置)と大きさとが予め
固定値で設定されている「社名・ロゴ・期間」に関する
素材が印刷される領域を示しており、領域R3は配置位
置(印刷位置)と大きさとが予め固定値で設定されてい
る「枠外テキスト」に関する素材が印刷される領域を示
している。
【0069】素材配置部13の絶対位置決定部13b
は、各階層ごとの相対配置位置に基づいて各階層ごとの
素材を素材印刷領域R1に対して配置していく際に、各
素材の画像の大きさや優先順位などに基づいて各ブロッ
クの大きさを可変することにより、各素材が適切に素材
印刷領域R1内に配置できるような調整を行う。なお、
各ブロックの縦方向又は横方向のサイズを可変する際の
可変許容量を設定しておけば、1つの素材が印刷される
ブロックのサイズが必要以上に大きく設定されることは
なく、より適切な印刷物を得ることができる。
【0070】このようにして、素材配置部13の絶対位
置決定部13bが、各階層ごとに含まれる各素材の絶対
配置位置を決定していくと、図12(b)に示すような
レイアウトが実現される。
【0071】この処理で印刷物に対して複数の素材の絶
対配置位置が決定されるので、絶対位置決定部13bで
の処理結果に基づいてレイアウト出力を行うことができ
るが、最終的な修正や装飾等を行う場合は、ステップS
8において行う。
【0072】ステップS8で行われる修正や装飾として
は、価格表示などのテキストのフォントの変更や装飾な
どがある。各素材においてはテキストに関するフォント
や装飾に関する属性情報がそれぞれ個別に設定されてい
る。オペレータは1つの素材についての属性情報の変更
をキーボード20より入力すると、素材配置部13の属
性変更部13cがその素材の属性情報を変更し、テキス
トのフォントの変更や装飾など行う。ここで、この実施
の形態においては、階層構造データとして各素材を管理
しているので、オペレータが1つの素材についての属性
情報の変更をキーボード20より入力するとともに、そ
の階層に含まれる全ての素材について同様の属性情報の
変更を指示すれば、素材配置部13の属性変更部13c
は記憶ディスク30bに格納されている階層構造データ
を参照することによって属性変更が行われた素材が含ま
れている階層を特定し、その階層に含まれる全ての素材
の属性情報について同一の変更を行う。すなわち、この
実施の形態では、各素材を階層構造データとして管理し
ているので1つの素材に対する属性変更に伴ってその階
層に含まれている他の素材の属性変更を自動的に行うこ
とができる。このため、オペレータは全ての素材につい
て属性変更を行う操作を行う必要がなく、効率のよい処
理を行うことが可能となっている。
【0073】図13は、このような修正や装飾の一例を
示す図である。なお、図13において「トイレットペー
パー」と「Tシャツ」と「ワンピース」とは階層構造デ
ータの同一階層に含まれているとする。例えば、オペレ
ータが図13(a)に示す「トイレットペーパー」の価
格表示を強調するために、価格表示に対する装飾枠を図
13(b)に示すようなものに変更したとする。する
と、属性変更部13cは、階層構造データを参照するこ
とによって装飾枠についての属性変更が行われた「トイ
レットペーパー」が含まれている階層を特定し、その階
層に含まれる他の全ての素材である「Tシャツ」や「ワ
ンピース」についての価格表示に対する装飾枠が同一の
ものに変更され、その結果、図13(b)に示すように
全ての素材について装飾枠が変更されることとなる。な
お、ここではテキストのフォントの変更や装飾について
説明したが、複数の素材についての属性を階層ごとに一
括して変更することができるという観点からすれば、テ
キストのフォントの変更や装飾以外の属性についても同
様に適用できることは明らかである。
【0074】そして、ステップS8における修正や装飾
の処理が終了した後に出力を行えば所望のレイアウト出
力を得ることができる。
【0075】以上は、この実施の形態におけるレイアウ
ト出力を行う場合の処理であり、ステップS2〜S4の
処理は、オペレータが記憶ディスク30a,30b内に
予め格納しておくデータを操作入力する工程であるのに
対して、ステップS5以降の処理は、レイアウト装置1
00がオペレータからの指示に基づいて自動的に各素材
をレイアウトする処理を行う工程である。
【0076】この実施の形態では、各素材を階層構造デ
ータとして管理するので、階層構造データが一旦記憶デ
ィスク30bに格納されれば、それ以後に素材の追加や
削除又は優先順位の変更などが生じた場合には、素材の
追加や削除又は優先順位の変更などが行われる階層のみ
を修正すればよいこととなり、他の階層には何等の変更
を加える必要がない。換言すれば、上記ステップS3以
降のいずれかのステップにおいて素材の追加や削除又は
優先順位の変更などが生じても、階層構造変更部14が
記憶ディスク30bに格納されている階層構造データを
読み出して、該当する階層の素材を変更するため、上記
ステップS2のようなオペレータの負担の大きい作業を
再度行う必要はない。
【0077】ここで、階層構造変更部14が行う処理内
容について説明する。オペレータは、素材の追加や削除
又は優先順位の変更などの必要が生じた場合には、キー
ボード20よりその内容を入力する。
【0078】この実施の形態では、階層構造変更部14
が素材の追加や削除又は優先順位の変更などをキーボー
ド20を介して入力すると記憶ディスク30b内の階層
構造データを読み出してその階層構造データを変更し、
再び記憶ディスク30b内に格納する。具体的に説明す
ると、階層構造変更部14は、記憶ディスク30b内の
階層構造データを読み出し、キーボード20から入力さ
れる指示に基づいて素材の追加や削除又は優先順位の変
更などが行われる階層を特定し、その階層に対して素材
の追加や削除又は優先順位の変更などを行うのである。
【0079】素材の追加が行われる場合、オペレータは
追加する素材の内容と追加する階層とをキーボード20
より入力すれば、それが階層構造変更部14に伝えられ
る。そして、階層構造変更部14は、その階層の最も優
先順位が低い格納位置に追加される素材を追加する。そ
してオペレータは追加した素材の優先順位を高く設定し
たい場合、追加した素材の優先順位をキーボード20よ
り入力すれば、階層構造変更部14はその優先順位に基
づいて追加した素材を適切な優先順位の格納位置に格納
する。
【0080】素材の削除が行われる場合、オペレータは
削除する素材とその素材が含まれる階層とをキーボード
20より指定すれば、それが階層構造変更部14に伝え
られる。そして、階層構造変更部14は、削除する素材
が含まれている階層を特定し、削除の対象となっている
素材を階層構造データから削除する。そして、削除され
た素材よりも優先順位が低い素材のそれぞれについて優
先順位を1つずつ繰り上げる処理を行う。
【0081】優先順位の変更が行われる場合、オペレー
タは優先順位の変更を行う階層と各素材に対する優先順
位とをキーボード20より入力すれば、それが階層構造
変更部14に伝えられる。そして、階層構造変更部14
は、指定された階層の各素材の格納位置を指定された優
先順位に基づいて変更する。
【0082】このように階層構造変更部14は、オペレ
ータがキーボード20より入力する指示内容に基づいて
階層構造データを変更する際に、指定された階層につい
てのみ変更を施し、その他の階層については変更を施さ
ない。換言すれば、この実施の形態のように印刷物に印
刷する複数の素材を階層構造データとして管理しておけ
ば、上記のような素材の追加や削除又は優先順位の変更
などが行われる場合であっても、既に生成されている階
層構造データを利用して、変更が施される階層について
のみ変更を施せばよいので、新たに階層構造データを生
成する必要がなく、効率的に素材の追加や削除又は優先
順位の変更などに対応することができる。
【0083】また、この実施の形態では、印刷物に印刷
する複数の素材が相互に対応付けられた階層構造データ
を印刷用紙のどの位置に配置するかを示す配置パターン
とは別管理しており、階層構造データの各階層ごとに設
定された優先順位と配置パターンに設定された優先規則
とにより、各階層ごとの素材の配置位置が決定されるよ
うに構成されている。従って、この実施の形態では、オ
ペレータが素材と配置位置とをリンクさせる作業を行う
必要はなく、オペレータは記憶ディスク30aに予め格
納されている複数の配置パターンのうちから所望の配置
パターンを選択するだけでよい。
【0084】また、上記処理によって一度レイアウト出
力が行われたものに対して校正が行われた結果、素材の
配置パターンを変更する場合には、オペレータは変更の
対象となる階層の素材の配置パターンの選択をやり直す
だけでよい。すなわち、上記のステップS5以降におい
て各素材の配置位置を変更する場合は、その変更が行わ
れる階層についてのみステップS5からの処理を繰り返
し行えばよい。すなわち、オペレータは配置位置を変更
する階層のみについて新たな配置パターンを選択し、そ
れをキーボード20に入力するだけで、素材配置パター
ン抽出部12が配置パターンを抽出し、素材配置部13
が指定された階層の素材を変更された配置パターンに基
づいて相対配置位置の決定を行った後絶対配置位置の決
定を行うため、この実施の形態のレイアウト装置100
は素材のレイアウト変更に対しても効率的に対応するこ
とができるように構成されている。
【0085】以上説明したようにこの実施の形態におい
ては、印刷物に対して商品などの複数の素材をレイアウ
トする際に、複数の素材についての階層的な分類関係に
基づいて、各階層に含まれる素材を対応付けることによ
って階層構造データを生成し、複数の素材を階層構造デ
ータとして管理するように構成されている。従って、素
材の追加や削除などが行われる場合であっても、追加や
削除などが行われる階層についてのみ変更を加えればよ
く、他の階層に含まれる素材については変更する必要が
ない。このため、素材の変更などに対して効率よく対応
することが可能となる。
【0086】また、階層構造データとして管理すること
ことによって、各階層ごとの素材を1つのグループと考
えることができる。このため、1つの階層に含まれる1
つの素材の属性情報を変更した際に、その階層に含まれ
る他の素材に対しても同様の属性情報の変更を行うこと
ができる。従って、階層構造データとして複数の素材を
管理することにより、階層ごとの素材の属性情報などを
変更する際にオペレータに負担をかけない効率的な変更
処理を行うことができる。
【0087】また、この実施の形態においては、素材の
内容には依存しない形式で、各素材の空間配置を規定し
た複数の配置パターンを予め定めておき、階層構造デー
タの階層ごとに選択された配置パターンに基づいて当該
階層に含まれる素材のそれぞれを印刷用紙上の各配置位
置に配置するように構成されている。従って、オペレー
タは各素材の配置位置を変更する際には配置パターンを
変更するだけでよいため、各素材の配置位置の変更に容
易に対応できる。
【0088】また、この実施の形態においては、複数の
配置パターンのそれぞれにおいては素材の配置位置相互
間の優先規則が定められているとともに、階層構造デー
タにおいては各階層に含まれる素材相互間の優先順位が
定められており、各階層ごとの素材を配置する際には、
優先順位が高い素材が優先規則によって優先される位置
に配置されるように配置位置を定めるため、効率的に各
素材の配置位置を決定することができる。また、このよ
うに各素材に対して優先順位を設定することによって、
例えば、価格設定の低い商品の優先順位を高く設定して
優先順位の高いものを大きく印刷させるなどのような優
先順位に応じた印刷に対応させることもできる。
【0089】なお、上記の実施の形態においては、印刷
物がチラシである場合を主とした一例として説明した
が、これに限定するものではなく、通信販売用カタロ
グ、製造業などの総合カタログ、又はパンフレットなど
のその他の印刷物に対して素材をレイアウトする場合に
も適用することができることは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、複数の素材についての階層的な分類関係
に基づいて、各階層に含まれる素材を相互に対応付ける
ことによって階層構造データを生成して階層構造データ
を記憶しておき、階層構造データに基づいて、印刷媒体
に対して複数の素材を配置するため、印刷媒体に配置さ
れる複数の素材が階層構造データとして管理されている
ので、素材の追加や削除などが行われる場合であって
も、追加や削除などが行われる階層についてのみ変更を
加えればよく、他の階層に含まれる素材については変更
する必要がない。このため、素材の変更などに対して効
率よく対応することが可能となる。
【0091】請求項2に記載の発明によれば、素材の内
容には依存しない形式で、各素材の空間配置を規定した
複数の配置パターンを予め定めておき、複数の素材を配
置する際に、階層構造データの階層ごとに、複数の配置
パターンから1の配置パターンを選択し、階層構造デー
タの階層ごとに、当該階層に含まれる素材のそれぞれ
を、1の配置パターンで指定される各配置位置に配置す
るため、各階層ごとに素材の配置位置を変更する際には
その階層の配置パターンを変更するだけでよいため、各
素材の配置位置の変更に容易に対応できる。
【0092】請求項3に記載の発明によれば、複数の配
置パターンのそれぞれにおいては、素材の配置位置相互
間の優先規則が定められているとともに、階層構造デー
タにおいては、各階層に含まれる素材相互間の優先順位
が定められており、優先順位が高い素材が優先規則によ
って優先される位置に配置されるように素材配置を定め
るため、効率的に各素材の配置位置を決定することがで
きる。
【0093】請求項4に記載の発明によれば、階層構造
データの1の階層に含まれる1の素材の属性の変更に伴
って、同一内容の変更を当該階層に含まれる全ての素材
の属性に対して行うため、階層ごとの素材の属性を変更
する際に効率的な変更処理を行うことができる。
【0094】請求項5に記載の発明によれば、複数の素
材についての階層的な分類関係に基づいて、各階層に含
まれる素材が相互に対応付けられた階層構造データを入
力する入力手段と、階層構造データを記憶する記憶手段
と、階層構造データに基づいて、印刷媒体に対して複数
の素材のそれぞれを配置する素材配置手段とを備えた
め、印刷媒体に配置される複数の素材が階層構造データ
として管理することができる。この結果、各階層ごとに
素材の追加や削除などが行われる場合であっても、追加
や削除などが行われる階層についてのみ変更を加えれば
よく、他の階層に含まれる素材については変更する必要
がないので、素材の変更などに対して効率よく対応する
ことが可能となる。
【0095】請求項6に記載の発明によれば、コンピュ
ータを、印刷媒体に配置される複数の素材が階層構造デ
ータとして管理する印刷物のレイアウト装置として機能
させることができ、この結果、各階層ごとに素材の追加
や削除などが行われる場合であっても、追加や削除など
が行われる階層についてのみ変更を加えればよく、他の
階層に含まれる素材については変更する必要がないの
で、素材の変更などに対して効率よく対応することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である印刷物のレイアウ
ト装置の構成を示す概念図である。
【図2】レイアウト装置における素材配置部の詳細な構
成を示す図である。
【図3】印刷物に対して商品などの素材をレイアウトす
る手順を示すフローチャートである。
【図4】クライアントから入稿するチラシ印刷の商品リ
ストの一例を示す図である。
【図5】図4の商品リストに基づいて各素材を階層構造
で表現した図である。
【図6】階層構造データの一例を示す図である。
【図7】複数のブロックに分割した配置パターンの例を
示す図である。
【図8】相対位置決定部における階層ごとの素材の相対
位置を決定する概念を示す図である。
【図9】ブロック数が素材の数よりも少ない場合の処理
の例を示す図である。
【図10】素材の数がブロック数よりも少ない場合の処
理の例を示す図である。
【図11】1つの素材が有するテキストや画像などの実
データを配置する過程を示す図である。
【図12】絶対配置位置の決定の概念を示す図である。
【図13】修正や装飾の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 レイアウト制御部 11 データ入力部 12 素材配置パターン抽出部 13 素材配置部 13a 相対位置決定部 13b 絶対位置決定部 13c 属性変更部 14 階層構造変更部 20 キーボード 25 記録媒体 30a,30b 記憶ディスク 100 レイアウト装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体に対して印刷すべき複数の素材
    をレイアウトする方法であって、 (a) 前記複数の素材についての階層的な分類関係に基づ
    いて、各階層に含まれる素材を相互に対応付けることに
    よって階層構造データを生成する工程と、 (b) 前記階層構造データを記憶する工程と、 (c) 前記階層構造データに基づいて、前記印刷媒体に対
    して前記複数の素材を配置する工程と、を有することを
    特徴とする印刷物のレイアウト方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレイアウト方法におい
    て、 (d) 素材の内容には依存しない形式で、各素材の空間配
    置を規定した複数の配置パターンをあらかじめ定めてお
    く工程、をさらに有し、 前記工程(c)は、 (c-1) 前記階層構造データの階層ごとに、前記複数の配
    置パターンから1の配置パターンを選択する工程と、 (c-2) 前記階層構造データの階層ごとに、当該階層に含
    まれる前記素材のそれぞれを、前記1の配置パターンで
    指定される各配置位置に配置する工程と、を含むことを
    特徴とする印刷物のレイアウト方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のレイアウト方法におい
    て、 前記複数の配置パターンのそれぞれにおいては、素材の
    配置位置相互間の優先規則が定められているとともに、 前記階層構造データにおいては、各階層に含まれる素材
    相互間の優先順位が定められており、 前記工程(c-2)は、前記優先順位が高い素材が、前記優
    先規則によって優先される位置に配置されるように素材
    配置を定める工程であることを特徴とする印刷物のレイ
    アウト方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載のレイアウト方法において、 (e) 前記階層構造データの1の階層に含まれる1の素材
    の属性の変更に伴って、前記変更と同一内容の変更を当
    該階層に含まれる全ての素材の属性に対して行う工程、
    をさらに有することを特徴とする印刷物のレイアウト方
    法。
  5. 【請求項5】 印刷媒体に対して印刷すべき複数の素材
    をレイアウトする装置であって、 (a) 前記複数の素材についての階層的な分類関係に基づ
    いて、各階層に含まれる素材が相互に対応付けられた階
    層構造データを入力する入力手段と、 (b) 前記階層構造データを記憶する記憶手段と、 (c) 前記階層構造データに基づいて、前記印刷媒体に対
    して前記複数の素材のそれぞれを配置する素材配置手段
    と、を備えることを特徴とする印刷物のレイアウト装
    置。
  6. 【請求項6】 コンピュータによって印刷媒体に対して
    印刷すべき複数の素材をレイアウトするためのプログラ
    ムを記録した記録媒体であって、 コンピュータに、 (a) 前記複数の素材についての階層的な分類関係に基づ
    いて、各階層に含まれる素材が相互に対応付けられた階
    層構造データを入力する入力手段、 (b) 前記階層構造データを記憶する記憶手段、 (c) 前記階層構造データに基づいて、前記印刷媒体に対
    して前記複数の素材のそれぞれを配置する素材配置手
    段、として機能させるための印刷物のレイアウトプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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