JP2000088192A - バルク容器 - Google Patents

バルク容器

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JP2000088192A
JP2000088192A JP11198877A JP19887799A JP2000088192A JP 2000088192 A JP2000088192 A JP 2000088192A JP 11198877 A JP11198877 A JP 11198877A JP 19887799 A JP19887799 A JP 19887799A JP 2000088192 A JP2000088192 A JP 2000088192A
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JP
Japan
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pipe
container
gas
bulk container
fins
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JP11198877A
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English (en)
Inventor
Hiroo Nishino
博夫 西野
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Itoh Kouki Corp
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Itoh Kouki Corp
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気熱吸収率を高め、別途に熱源を設けるこ
となく、円滑な気化作用を得る。 【解決手段】 液化ガスを収容し、その液相部を気化さ
せ気相として外部に供給するバルク容器1である。この
容器1の底面に、上下に傾斜するフィン20付きパイプ
21を連通して設ける。フィン20の存在により、液相
部気化用吸熱面積の拡大が図られる。パイプ21内に生
じた気泡はその傾斜によって滞留せず、吸熱に支障は生
じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液化ガスを収容
し、その液相部を気化させ気相として外部に供給するバ
ルク容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般家庭で使用される液化ガスとしての
LP(液化ガス)は、シリンダ型のガスボンベを宅配し
て交換する方式が一般的である。そのガスボンベからの
ガス供給は、ボンベ表面から外気熱を吸収して液相部を
気化させ、その気化部からガス圧でもって行う。その
際、プロパンにあっては、1kgを気化させるのに約4
27kJの気化熱を必要とし、そのガスの発生量は外気
温、風速、日照、残液量等によって決まる。このため、
冬期で無風の夜間は、ガスの発生量が少ないため、比較
的消費量の小さい消費設備に限定される。
【0003】ところで、近年、人件費などの配送コスト
の高騰により、配送の合理化を図るべく、従来、工業用
などに限定使用されているバルク容器を使用した方式が
考案されている。この方式は、図13に示すように、消
費先にバルク容器1を設置し、タンクローリ車から充填
弁2を介してLPガスを充填し、ガス取出弁3、一次調
整器4、二次調整器5、メータ6を介して燃焼器に供給
する。図中、7は安全弁、8はフロート式液面計であ
る。
【0004】そのバルク容器1は、上述のように、タン
クローリ車からLPガスが充填されるので、従来から使
用されているガスボンベに比べて大容量のものである。
この大容量であることは、ガス充填量に対する容器表面
積が減少することとなる。すなわち、例えば容量50k
gのガスボンベと、容量200kgのバルク容器とで
は、総容量を相互で同一とした場合、4本のガスボンベ
と、1本のバルク容器とでは、大気に触れる表面積はバ
ルク容器の方が、ガスボンベに比べて大きく減少するこ
ととなる。
【0005】このように、容量に対する表面積が小さい
バルク容器1は、ガスボンベに比べて外気熱の吸収効率
が悪く、液相部を気化させて気相とする能力、いわゆる
ガス発生能力が低いものとなる。ガス発生能力が低い
と、ガス発生能力以上にガスを取出すような事態が発生
すると、液相部の温度が低下し、必要な圧力が得られな
くなり、外部へのガスの供給ができなくなる恐れがあ
る。
【0006】このため、図14に示すように、従来、工
業用として使用されているバルク容器1と同様に、気化
器(バーパライザ等)9を配管に設け、バルク容器1内
の液相を気化器9で強制的に気化して燃焼器側に供給す
ることが行われている。
【0007】また、特開平10−26298号公報等に
は、図15に示すように、バルク容器1の底部(液相
部)に熱交換器10を配置し、この熱交換器10にボイ
ラーなどの給湯器11から温水を送り込んで気化する技
術が開示されている。この技術は、外気温センサー1
2、圧力センサ13及び温度センサ14の検出信号に基
づき、制御器15により給湯器11を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図14に示す、バルク
容器1の外部に気化器9を設けた構成では、設置スペー
スに特に限りがある一般家庭では実用的でない。また、
LPを液状態で気化器9に取出して気化させるため、気
化熱は100%気化器9から得ることとなる。このた
め、気化器9が電気などのエネルギーを使用するもので
あれば、多額のランニングコストが必要となり、大気熱
を利用する空温式気化器であれば、大きな熱交換器と液
温をさげるための減圧弁並びに気化器に具備すべき液流
出防止装置等の安全装置が必要となるため、高額のイニ
シャルコストと、広い設置場所が必要となる。
【0009】図15に示す、バルク容器1内に熱交換器
10を配設したものは、適切な気化状態を得ようとすれ
ば、給湯器11の制御が煩雑となるうえに、その付加機
器及び安全装置が必要であり、同様に、高いイニシャル
コストと、広い設置場所が必要である。
【0010】この発明は、以上の実情の下、安価な構成
でもって、外気熱により円滑な気化を行い得るようにす
ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、バルク容器の表面積を容量に対して広
くするようにしたのである。表面積が広くなれば、外気
熱(大気熱)の吸収も大きく、液相部が円滑に気化す
る。
【0012】表面積の拡大化は、容器の外郭形状を襞状
にしたり、フィンを付設するなど、が考えられる。因み
に、容器の材質をアルミニウムなどの熱伝達率の高いも
のにしても、気化の向上は図り得る。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態としては、上
述のバルク容器の液相部に対応する外面にフィンを設け
たり、又は、その外面に沿う1本又は複数本のパイプを
設け、そのパイプを容器内に連通して、液化ガスをパイ
プに流通可能とし、パイプ外周面にフィンを設けた構成
を採用し得る。
【0014】このようにすれば、バルク容器が大気から
受ける気化熱で不足する分を、効率の良いフィンにより
大気熱を吸収するため、電気等の別途のエネルギーコス
トは不要であり、また空温式気化器のように大きくなら
ず、比較的小さな設置スペースで済む。特に、従来のバ
ルク容器の下部にパイプが収まれば、設置スペースの増
加は全く無い。
【0015】上記フィン又はパイプを液相部に対応する
容器の外面としたのは、液相部が対応しなければ、吸熱
しても気化に大きく貢献しないからであり、好ましく
は、容器の高さ(径)の3分の1以下の外面又は下方と
する。
【0016】この構成において、上記パイプと容器の連
通部をそのパイプが交換・追加可能な接続部とすれば、
容器の設置地域、設置個所、気候などに応じて、種々の
パイプを取付けることができ、安定した気化能力を有す
るバルク容器とし得る。また、パイプをその連通部に向
かって上下に傾斜させれば、パイプ内に生じた気泡(ガ
ス)をパイプ外に円滑に排出することができ、吸熱作用
の劣化を招くことがない。なお、パイプの数、フィンの
数及び取付位置は、容器の大きさ、形状などを考慮し、
最適な気化が行われるように実験等によって適宜に設定
する。
【0017】
【実施例】一実施例を図1乃至図4に示し、この実施例
は、図13で示した従来のバルク容器1の底面に、フィ
ン20付きのパイプ21を付設したものである。パイプ
21は複数本から成って、両端のヘッダー管22に連結
され、ヘッダー管22が接続フランジ管23を介してバ
ルク容器1に連結されている。この接続フランジ管23
の接続換えにより、パイプ21の本数、長さなどを適宜
に変更し得る。パイプ21は一方に上下に傾斜して内部
に発生したガスが滞留しないようになっている。フィン
20は、図4に示すようにパイプ21と一体に引き抜き
成形してもよいが、別途に溶接等によって固着してもよ
い。フィン20及びパイプ21にはアルミニウムなどの
熱伝導率のよい材料を使用する。
【0018】図5、6には他の実施例を示し、この実施
例は、容器1の底面中央にヘッダー管22を接続フラン
ジ管23を介して連結したものであり、ヘッダー管22
の両側にフィン20付きのパイプ21を傾斜させて接続
している。なお、パイプ21と容器1の連通部の数は、
1個所、及び2個所に限らず、3個所以上、任意であ
る。
【0019】フィン20の取付けは、上記以外に、有効
に吸熱すればいずれの態様でもよく、例えば図7乃至図
11に示す態様が考えられる。図7の態様は、円板、多
角板をパイプ21の長さ方向に等間隔に設けたものであ
り、このとき、図8に示すように各パイプ21間のフィ
ン20を一体ものとし得る。また、図9の態様は、フィ
ン20をパイプ21にらせん状に設けたものであり、こ
のとき、図10に示すようにフィン20を細片20aか
らなる短冊状とし得る。さらに、図11に示すように、
細片20aをパイプ21の全周外面に密に設けたフィン
20ともし得る。細片20aからなるフィン20は図
1、図7及び図8の実施例でも採用し得る。
【0020】ここで、バルク容器1が外気から受ける気
化熱によって発生するガス量の計算は、通常、残液量3
0%でLPの蒸気圧が0.7kgf/cm2 (液温 −
25℃)という条件において、以下の計算に依っている
(「LPガスデータ必携」(株)産報 発行)。 W=Q×{(t−T1 )+(t−TL ) }×A/2×L W :発生するガス量(kg/h) Q :総括伝達係数(kcal/m2 ・℃・h) t :外気温(℃) T1 :スタート時の液温度(℃) TL :圧力が0.7kgf/cm2 時の液温度(℃) A :残液が容量の30%のときの濡れ面積(m2 ) L :蒸発潜熱(100kcal/kg)
【0021】これによると、L=100kcal/kg
から、LP=500kgの容器1において、外気温−5
℃の時のガス発生量は約6.5kg/hとなる。一方、
アルミ製フィン付パイプ(厚さ:2mm、パイプ径:2
3mm、フィン高さ:56mm)21においては、外気
温−5℃の時のガス発生量は単位長さ当たり約1.5k
g/h・mとなるため、5m分のアルミ製フィン付パイ
プ21を設置すれば、6.5+(1.5×5)=14k
g/hとなって、バルク容器1単体の場合の2倍以上の
ガス発生量が得られることになる。
【0022】上記実施例はフィン20をパイプ21に設
けたが、図12に示すように、バルク容器1に直接に設
けることもできる。このとき、フィン20は、同図のご
とく全面に設けてもよいが、少なくとも液相部となる外
面には設ける。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上のようにして外気熱吸
収面積を広くしたので、電気エネルギー等の熱源を別途
に設ける必要もなく、十分な気化機能を有するバルク容
器を安価にして得ることができ、かつ安全なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の概略図
【図2】同実施例の右側面図
【図3】同実施例のパイプ部の平面図
【図4】同実施例のパイプ部の断面図
【図5】他の実施例の概略図
【図6】同実施例のパイプ部の平面図
【図7】パイプ部の他の実施例を示し、(a)は平面
図、(b)に要部断面図
【図8】パイプ部の他の実施例の要部斜視図
【図9】パイプ部の他の実施例の要部正面図
【図10】パイプ部の他の実施例の要部斜視図
【図11】パイプ部の他の実施例の要部斜視図
【図12】他の実施例の右側面図
【図13】従来例の概略図
【図14】従来例の概略図
【図15】従来例の概略図
【符号の説明】
1 バルク容器 2 ガス充填弁 3 ガス取出弁 4 一次調整器 5 二次調整器 6 メータ 7 安全弁 8 フロート式液面計 20 フィン 20a フィン用細片 21 パイプ 22 ヘッダー管 23 接続フランジ管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスを収容し、その液相部を気化さ
    せ気相として外部に供給するバルク容器1であって、そ
    の容器1の前記液相部に対応する外面に大気熱吸収用フ
    ィン20を付設したことを特徴とするバルク容器。
  2. 【請求項2】 液化ガスを収容し、その液相部を気化さ
    せ気相として外部に供給するバルク容器1であって、そ
    の容器1の前記液相部に対応する外面に1本又は複数本
    のパイプ21を設け、そのパイプ21を容器1内に連通
    して、前記液化ガスを前記パイプ21に流通可能とし、
    そのパイプ21外周面に大気熱吸収用フィン20を設け
    たことを特徴とするバルク容器。
  3. 【請求項3】 上記パイプ21と容器1の連通部をその
    パイプ21が交換・追加可能な接続部としたことを特徴
    とする請求項2に記載のバルク容器。
  4. 【請求項4】 上記パイプ21が上記容器1との連通部
    に向かい上下に傾斜していることを特徴とする請求項2
    又は3に記載のバルク容器。
JP11198877A 1998-07-17 1999-07-13 バルク容器 Pending JP2000088192A (ja)

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JP10-203411 1998-07-17
JP20341198 1998-07-17
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025698A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 株式会社神戸製鋼所 低温液化ガス気化装置
JP2017082938A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 住友精化株式会社 液化ガス用気化器、および液化ガス用気化システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015025698A1 (ja) * 2013-08-23 2015-02-26 株式会社神戸製鋼所 低温液化ガス気化装置
JP2015061982A (ja) * 2013-08-23 2015-04-02 株式会社神戸製鋼所 低温液化ガス気化装置
JP2017082938A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 住友精化株式会社 液化ガス用気化器、および液化ガス用気化システム

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