JP2000088053A - 変速機の防振装置 - Google Patents

変速機の防振装置

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JP2000088053A
JP2000088053A JP25809998A JP25809998A JP2000088053A JP 2000088053 A JP2000088053 A JP 2000088053A JP 25809998 A JP25809998 A JP 25809998A JP 25809998 A JP25809998 A JP 25809998A JP 2000088053 A JP2000088053 A JP 2000088053A
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shaft
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sliding
transmission
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Mamoru Ishii
護 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘリカルギヤに生じるスラスト方向の振動を
レイアウト性よく抑制することのできる変速機の防振装
置を提供すること。 【解決手段】 出力ギヤ13の突出した外周部の内周面
に、比較的薄い帯状の金属板が径方向に多層巻きされた
摺動部材101と、スナップリング状とされて、上記摺
動部材101の内側から該部材101を出力ギヤ13の
内周面側に付勢する押圧部材102とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機の防振装置
に関し、自動車用変速機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機に生じる振動を抑制する
ことを目的としたものとして、例えば、実開平4−12
4357号公報に開示されているものがある。この公報
によれば、ミッションケース内で入力軸に平行に配置さ
れた出力軸の3速ギヤのボス部に、弾性部材とマス部材
とからなるダイナミックダンパを設けるようになってい
る。
【0003】一方、上記変速機に用いられるギヤとして
は、平歯車より噛合率が大きいヘリカルギヤがよく用い
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このヘ
リカルギヤには、回転力を伝達するとともに分力として
の軸方向のスラスト力が生じ、また、該スラスト力が微
細に変動するため、上記ギヤ全体にスラスト方向の振動
が生じることになる。そして、この振動は変速機ケース
を介して車内に伝わり、騒音をもたらすという問題が生
じることになる。
【0005】特に、所謂FF(フロントエンジン・フロ
ントドライブ)車用の変速機においては、エンジンの出
力軸と同一軸心上に配設された軸と差動装置の軸との間
に配置されるアイドル軸がそれらの軸に平行に配設され
ており、このような構成の場合に、上記アイドル軸が属
する中間伝導機構を介して上記振動が伝達されやすい。
【0006】一方、このようなスラスト方向の振動を抑
制しようとする場合に、上記公報のように、防振用の部
材(ダイナミックダンパ)をギヤの外部に配設すると、
他の部材と干渉するおそれがあり、レイアウト性があま
り良好とは言えない。
【0007】そこで、本発明は、レイアウト性よく上記
スラスト方向の振動を抑制することのできる変速機の防
振装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、上
記課題を解決するため、次のように構成したことを特徴
とする。
【0009】本願の請求項1に記載の発明(以下、「第
1発明」という)は、ケースに相互に平行に軸支された
第1、第2の軸を有し、該軸にそれぞれ設けられた第
1、第2のギヤの噛合により動力伝達を行う変速機の防
振装置において、少なくとも一方のギヤの外周部がその
内側より軸方向に突出し、その突出した外周部の内周面
に帯材を多層巻きしてなる摺動部材と、その摺動部材の
内側に装着されて、上記摺動部材を拡径方向に付勢する
押圧部材とが設けられていることを特徴とする。
【0010】次に、請求項2に記載の発明(以下、「第
2発明」という)は、第1発明において、突出した外周
部の内周面に、径方向外方にくぼんだ凹部が設けられて
おり、該凹部内に摺動部材及び押圧部材が収納されてい
ることを特徴とする。
【0011】次に、請求項3に記載の発明(以下、「第
3発明」という)は、エンジンの出力軸と同一軸心上で
ケースに軸支された第1の軸と、該第1の軸と差動装置
との間で該第1の軸に平行にケースに軸支された第2の
軸とを有し、該両軸に互いに噛み合う一対の第1、第2
のギヤがそれぞれ配設されており、該両ギヤの噛合によ
り動力伝達を行う変速機の防振装置において、少なくと
も一方のギヤの外周部がその内側より軸方向に突出し、
その突出した外周部の内周面に帯材を多層巻きしてなる
摺動部材と、その摺動部材の内側に装着されて、上記摺
動部材を拡径方向に付勢する押圧部材とが設けられてい
ることを特徴とする。
【0012】上記第1〜第3発明により、次のような作
用が得られる。
【0013】まず、第1発明の変速機の防振装置によれ
ば、少なくとも一方のギヤに帯材を多層巻きしてなる摺
動部材を設けたので、各層の摺動部位とそれらに隣接す
る摺動部位との摩擦面が多く設けられることになり、ま
た、上記摺動部材を拡径方向に付勢する押圧部材を摺動
部材の内側に装着したので、各摺動部位が隣接する摺動
部位に対して適度な摩擦力で摺動させることができる。
よって、摺動部材全体としてギヤに生じるスラスト方向
の振動に対する大きな抑制力が得られ、その振動を十分
に減衰することができる。また、上記摺動部材及び押圧
部材をギヤの突出している外周部の内周面に設けたの
で、摺動部材及び押圧部材が上記ギヤの占有スペースか
ら軸方向や径方向外方にはみだすことなくレイアウト性
よく配設されることになる。
【0014】次に、第2発明の変速機の防振装置によれ
ば、第1の軸に配設されたギヤの内周面に設けられた径
方向外方にくぼんだ凹部内に摺動部材及び押圧部材を収
納したので、上記摺動部材や押圧部材がギヤに確実に保
持されることになる。
【0015】また、第3発明の変速機の防振装置によれ
ば、エンジンの出力軸と同一軸心上でケースに軸支され
た第1の軸と、該第1の軸と差動装置との間で該第1の
軸に平行にケースに軸支された第2の軸とを有する変速
機における第1、第2のギヤの少なくとも一方のギヤに
摺動部材と押圧部材とを設けるようになっているので、
第1の軸と第2の軸とが平行に配設されるFF車におい
て、各層の摺動部位とそれらに隣接する摺動部位との摩
擦面が多く設けられると共に、各摺動部位が隣接する摺
動部位に対して適度な摩擦力で摺動させることができ、
よって、摺動部材全体としてギヤに生じるスラスト方向
の振動に対する大きな抑制力が得られ、その振動を十分
に減衰することができる。また、上記摺動部材及び押圧
部材をギヤの突出している外周部の内周面に設けたの
で、摺動部材及び押圧部材が上記ギヤの占有スペースか
ら軸方向や径方向外方にはみだすことなくレイアウト性
よく配設されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】まず、図1の骨子図により,本実施の形態
に係る所謂FFの自動変速機搭載車における自動変速機
10の全体の機械的な概略構成を説明する。
【0018】この自動変速機10は、主たる構成要素と
して、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出
力により駆動される変速歯車機構として前後(以下、エ
ンジン側を前方、反エンジン側を後方とする)に隣接し
て配置された第1、第2遊星歯車機構30,40と、こ
れらの遊星歯車機構30,40でなる動力伝達経路を切
り換えるクラッチやブレーキ等の複数の摩擦締結装置5
1〜55及びワンウェイクラッチ56とを有し、これら
によりDレンジにおける1〜4速、Sレンジにおける1
〜3速及びLレンジにおける1〜2速と、Rレンジにお
ける後退速とが得られるようになっている。
【0019】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30,40側に出力されるようになって
いる。
【0020】ここで、このトルクコンバータ20の後方
には、該トルクコンバータ20のケース21を介してエ
ンジン出力軸1により駆動されるオイルポンプ12が配
置されている。
【0021】一方、上記第1、第2遊星歯車機構30,
40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギ
ヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,
42…42と、これらのピニオン32…32,42…4
2を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン
32…32,42…42に噛み合ったリングギヤ34,
44とで構成されている。
【0022】そして、上記タービンシャフト27と第1
遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードク
ラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星
歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ
52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機
構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ
53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機
構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
【0023】さらに、第1遊星歯車機構30のリングギ
ヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43
とが連結されて、これらと変速機ケース11との間にロ
ーリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが
並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構30の
ピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリング
ギヤ44とが連結されて、これらにヘリカルギヤとされ
た出力ギヤ13が接続されている。
【0024】そして、この出力ギヤ13は、中間伝動機
構60を介して差動装置70と連結されており、上記出
力ギヤ13の回転が中間伝動機構60を介して差動装置
70のデフケース72に入力されるようになっている。
【0025】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦締結装置51〜55及びワンウェイクラッチ56の作
動状態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示す
ようになる。
【0026】なお、上記の骨子図に示す自動変速機10
の変速歯車機構の部分は、具体的には図2に示すように
構成されている。
【0027】
【表1】 上記中間伝動機構60は、図3に示すように、タービン
シャフト27と平行に配設されたアイドルシャフト61
と、上記出力ギヤ13と噛み合う第1中間ギヤ62と、
上記アイドルシャフト61上に一体形成された第2中間
ギヤ61aとを有し、上記第1中間ギヤ62と、アイド
ルシャフト61上に設けられたギヤ61bとがスプライ
ン嵌合していると共に、上記第2中間ギヤ61aが差動
装置70の入力ギヤ71に噛み合わされている。
【0028】そして、上記アイドルシャフト61は、そ
の両端部においてベアリング63,64を介して変速機
ケース11,11′に回転自在に支持されており、出力
ギヤ13の回転が上記アイドルシャフト61及びギヤ1
3,62,61a,71を介して差動装置70のデフケ
ース72に入力され、該差動装置70を介して左右の車
軸73,74が駆動されるようになっている。
【0029】なお、上記第1中間ギヤ62には、パーキ
ングギヤ65が取り付けられており、該ギヤ65は、シ
フトレバー(図示しない)が駐車レンジに揺動されたと
きに、図示しないロック部材がそのギヤ歯に係合するこ
とにより、該ギヤ65の回転が規制されてロックされる
ようになっている。
【0030】また、図3に示すように、上記アイドルシ
ャフト61が、円筒状に形成されており、該アイドルシ
ャフト61の中空部61cに、ゴム部材61d及びマス
部材61eが嵌入されている。
【0031】その場合に、ゴム部材61d及びマス部材
61eはあらかじめ一体化されたサブアッセンブリ体と
され、該サブアッセンブリ体の外径は、アイドルシャフ
ト61の中空部61cの内径よりやや大きく形成されて
上記中空部61cに圧入されることにより、マス部材6
1eが強固にアイドルシャフト61内に密着するように
なっていると共に、上記ゴム部材61dは、第2中間ギ
ヤ61aと軸方向に対してオフセットする位置に嵌入さ
れることにより、アイドルシャフト61に形成された第
2中間ギヤ61aのピッチ円が大きくなってギヤ同士の
噛み合わせが不良にならないようになっている。
【0032】これにより、アイドルシャフト61を介し
て変速機ケース11,11′に伝わる振動を低減するこ
とができると共に、アイドルシャフト61内にゴム部材
61d及びマス部材61eを設けるので、ゴム部材61
dやマス部材61eがアイドルシャフト61の周辺に設
けられているギヤ等の種々の部材と干渉することがなく
レイアウト性が良い。
【0033】なお、差動装置70は、上記デフケース7
2の両端部がベアリング721,721を介して変速機
ケース11に支持されている。
【0034】以上の構成に加えて、本発明の実施の形態
においては、図4に示すように、上記出力ギヤ13の外
周部がその内側より軸方向に突出しており、その外周部
の内周面に、比較的薄い帯状の金属板が径方向に多層巻
きされた摺動部材101(図5参照)が設けられてお
り、また、上記摺動部材101の内側には、スナップリ
ング状とされて、該摺動部材101の内側から該部材1
01を出力ギヤ13の内周面側に付勢する押圧部材10
2(図6参照)が設けられている。
【0035】その場合に、該押圧部材102は、上記摺
動部材101における各摺動部位101a…101aが
隣り合う摺動部位に対して適度な摩擦力で相対的に摺動
できるように付勢する。
【0036】また、出力ギヤ13の内側面には、該ギヤ
13の径方向外方にくぼんだ凹部13aが設けられてお
り、該凹部13a内に上記摺動部材101と押圧部材1
02とが収納された状態で配設されている。なお、上記
摺動部材101と凹部13aの壁面13a′,13a′
との間には、摺動部材101の摺動用の間隙13a″,
13a″が設けられている。
【0037】これにより、図7に示すように、上記出力
ギヤ13が矢印アの方向に振動すると、上記摺動部材1
01の各摺動部位101a…101aが、隣接する摺動
部位に対して相対的に軸方向に摺動することになるが、
上記摺動部材101が薄い金属板で形成されているか
ら、隣接する摺動部位との密着性が高く、また、上記金
属板が径方向に多層巻きされているから、隣接する摺動
部位との対接面積が十分に得られ、これらが、上述した
ように、各摺動部位101a…101aが隣接する摺動
部位に対して適度な摩擦力で摺動するように押圧部材1
02が摺動部材101を付勢するということと相まっ
て、摺動部材101全体として上記振動に対する比較的
大きな抑制力を有するようになる。その結果、出力ギヤ
13がヘリカルギヤとされたことによる軸方向の振動を
十分に減衰させることができ、その振動により車内に生
じる騒音を大きく低減することができる。
【0038】また、出力ギヤ13の内側面に設けられた
凹部13a内に上記摺動部材101及び押圧部材102
を設けたので、該両部材101,102を上記出力ギヤ
13の外部等に設ける場合に比べて場所をとらず、上記
両部材101,102をレイアウト性良く配設でき、他
の部材との物理的干渉もない。
【0039】以上のように構成した結果、図8に示すよ
うに、鎖線で示す従来の音圧レベルのパターンから実線
で示すパターンに変化することになり、特に、エンジン
回転数が2000rpm近辺及び5000rpm近辺に
おける矢印イ及びウの部分の音圧レベルを実線で示す音
圧レベルまで低減させることができた。
【0040】上記矢印イ及びウの部分の音圧レベルは、
いずれも上記出力ギヤ13がヘリカルギヤとされたこと
により発生する騒音で、これらの騒音は、それらが属す
る各エンジン回転数近辺において極めて突出して大きく
特に不快感を伴うものであったが、この騒音の音圧レベ
ルを低減したことによって、車内の静粛性が非常に向上
することになった。
【0041】
【発明の効果】まず、第1発明の変速機の防振装置によ
れば、少なくとも一方のギヤに帯材を多層巻きしてなる
摺動部材を設けたので、各層の摺動部位とそれらに隣接
する摺動部位との摩擦面が多く設けられることになり、
また、上記摺動部材を拡径方向に付勢する押圧部材を摺
動部材の内側に装着したので、各摺動部位が隣接する摺
動部位に対して適度な摩擦力で摺動させることができ
る。よって、摺動部材全体としてギヤに生じるスラスト
方向の振動に対する大きな抑制力が得られ、その振動を
十分に減衰することができる。また、上記摺動部材及び
押圧部材をギヤの突出している外周部の内周面に設けた
ので、摺動部材及び押圧部材が上記ギヤの占有スペース
から軸方向や径方向外方にはみだすことなくレイアウト
性よく配設されることになる。
【0042】次に、第2発明の変速機の防振装置によれ
ば、第1の軸に配設されたギヤの内周面に設けられた径
方向外方にくぼんだ凹部内に摺動部材及び押圧部材を収
納したので、上記摺動部材や押圧部材がギヤに確実に保
持されることになる。
【0043】また、第3発明の変速機の防振装置によれ
ば、エンジンの出力軸と同一軸心上でケースに軸支され
た第1の軸と、該第1の軸と差動装置との間で該第1の
軸に平行にケースに軸支された第2の軸とを有する変速
機における第1、第2のギヤの少なくとも一方のギヤに
摺動部材と押圧部材とを設けるようになっているので、
第1の軸と第2の軸とが平行に配設されるFF車におい
て、各層の摺動部位とそれらに隣接する摺動部位との摩
擦面が多く設けられると共に、各摺動部位が隣接する摺
動部位に対して適度な摩擦力で摺動させることができ、
よって、摺動部材全体としてギヤに生じるスラスト方向
の振動に対する大きな抑制力が得られ、その振動を十分
に減衰することができる。また、上記摺動部材及び押圧
部材をギヤの突出している外周部の内周面に設けたの
で、摺動部材及び押圧部材が上記ギヤの占有スペースか
ら軸方向や径方向外方にはみだすことなくレイアウト性
よく配設されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の機械
的構成を示す骨子図である。
【図2】 同自動変速機の機械的構成を示す断面図であ
る。
【図3】 同自動変速機における出力部の機械的構成を
示す断面図である。
【図4】 出力ギヤの要部拡大断面図である。
【図5】 摺動部材の側面図である。
【図6】 押圧部材の側面図である。
【図7】 本実施の形態の作用図である。
【図8】 エンジン回転数に対する音圧レベルを示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 自動変速機 11 変速機ケース 13 出力ギヤ 61 アイドルシャフト 61a 第2中間ギヤ 61b ギヤ 61c 中空部 61d ゴム部材 61e マス部材 62 第1中間ギヤ 70 差動装置 72 デフケース 101 摺動部材 102 押圧部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに相互に平行に軸支された第1、
    第2の軸を有し、該軸にそれぞれ設けられた第1、第2
    のギヤの噛合により動力伝達を行う変速機の防振装置で
    あって、少なくとも一方のギヤの外周部がその内側より
    軸方向に突出し、その突出した外周部の内周面に帯材を
    多層巻きしてなる摺動部材と、その摺動部材の内側に装
    着されて、上記摺動部材を拡径方向に付勢する押圧部材
    とが設けられていることを特徴とする変速機の防振装
    置。
  2. 【請求項2】 突出した外周部の内周面に、径方向外方
    にくぼんだ凹部が設けられており、該凹部内に摺動部材
    及び押圧部材が収納されていることを特徴とする請求項
    1に記載の変速機の防振装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの出力軸と同一軸心上でケース
    に軸支された第1の軸と、該第1の軸と差動装置との間
    で該第1の軸に平行にケースに軸支された第2の軸とを
    有し、該両軸に互いに噛み合う一対の第1、第2のギヤ
    がそれぞれ配設されており、該両ギヤの噛合により動力
    伝達を行う変速機の防振装置であって、少なくとも一方
    のギヤの外周部がその内側より軸方向に突出し、その突
    出した外周部の内周面に帯材を多層巻きしてなる摺動部
    材と、その摺動部材の内側に装着されて、上記摺動部材
    を拡径方向に付勢する押圧部材とが設けられていること
    を特徴とする変速機の防振装置。
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JP2020070845A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 ダイハツ工業株式会社 トランスアクスル

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JP2020070845A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 ダイハツ工業株式会社 トランスアクスル
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