JP2000087692A - トンネル掘進機 - Google Patents
トンネル掘進機Info
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- JP2000087692A JP2000087692A JP25970598A JP25970598A JP2000087692A JP 2000087692 A JP2000087692 A JP 2000087692A JP 25970598 A JP25970598 A JP 25970598A JP 25970598 A JP25970598 A JP 25970598A JP 2000087692 A JP2000087692 A JP 2000087692A
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- JP
- Japan
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- bearing
- center
- rotation
- excavator
- bearing body
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 拡幅部の形成を可能にすること。
【解決手段】 掘進機は、本体10と、カッターディス
ク12とを備えている。ディスク12は、ディスク本体
12aと、カッター軸12bとを備え、本体10の円形
断面とほぼ同じ断面の掘削が可能な大きさになってお
り、掘進機本体10の中心Oと一致する位置に、ディス
ク軸12bの中心O1が設けられている。カッター軸1
2bは、第1軸受け体24により回転自在に支持されて
いる。第1軸受け体24の回転中心O2は、カッターデ
ィスク12の回転中心O1に対して、sだけ上方に偏移
した位置になっている。第1軸受け体24は、第2軸受
け体26に回転自在に支持されている。第2軸受け体2
6の回転中心O3は、第1軸受け体24の回転中心O2
に対して、sだけ下方に偏移した位置になっている。
ク12とを備えている。ディスク12は、ディスク本体
12aと、カッター軸12bとを備え、本体10の円形
断面とほぼ同じ断面の掘削が可能な大きさになってお
り、掘進機本体10の中心Oと一致する位置に、ディス
ク軸12bの中心O1が設けられている。カッター軸1
2bは、第1軸受け体24により回転自在に支持されて
いる。第1軸受け体24の回転中心O2は、カッターデ
ィスク12の回転中心O1に対して、sだけ上方に偏移
した位置になっている。第1軸受け体24は、第2軸受
け体26に回転自在に支持されている。第2軸受け体2
6の回転中心O3は、第1軸受け体24の回転中心O2
に対して、sだけ下方に偏移した位置になっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル掘進機
に関し、特に、この種の掘進機でトンネルを構築する際
に、その部分的な拡幅を可能にする技術に関するもので
ある。
に関し、特に、この種の掘進機でトンネルを構築する際
に、その部分的な拡幅を可能にする技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】トンネルボーリングマシン(以下、TB
Mと略す)を用いるトンネルの構築工法は、機械化され
たトンネル掘削の手段として、安全、かつ、高速掘削が
可能な工法であり、近時多くのトンネル構築現場で採用
されている。
Mと略す)を用いるトンネルの構築工法は、機械化され
たトンネル掘削の手段として、安全、かつ、高速掘削が
可能な工法であり、近時多くのトンネル構築現場で採用
されている。
【0003】TBMは、通常、中空円筒状の掘進機本体
の先端に回転自在に設置され、前記掘進機本体の直径と
ほぼ同じ直径の地山を掘削するカッターディスクを備
え、カッターディスクの回転駆動により掘削された地山
内壁面に反力を採るグリッパと、掘進機本体の推進用の
スラストシリンダと、カッターディスクの回転駆動機構
とを有している。
の先端に回転自在に設置され、前記掘進機本体の直径と
ほぼ同じ直径の地山を掘削するカッターディスクを備
え、カッターディスクの回転駆動により掘削された地山
内壁面に反力を採るグリッパと、掘進機本体の推進用の
スラストシリンダと、カッターディスクの回転駆動機構
とを有している。
【0004】しかしながら、このような構成の従来のT
BMには、以下に説明する技術的な課題があった。
BMには、以下に説明する技術的な課題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、TBMを用
いるトンネルの構築工法では、破砕帯などの切羽が自立
しない地山に遭遇すると、掘進ができなくなり、再び掘
進を開始する際には、破砕帯に固化材などを注入して、
地山を改良するなどの対策を講じなければならない。
いるトンネルの構築工法では、破砕帯などの切羽が自立
しない地山に遭遇すると、掘進ができなくなり、再び掘
進を開始する際には、破砕帯に固化材などを注入して、
地山を改良するなどの対策を講じなければならない。
【0006】ところが、この際に、TBMの掘進機本体
は、トンネルの最前端に位置し、掘削された壁面との間
に隙間が殆どないので、このような対策の実施が非常に
困難になる。
は、トンネルの最前端に位置し、掘削された壁面との間
に隙間が殆どないので、このような対策の実施が非常に
困難になる。
【0007】また、従来のTBMは、固定した円形断面
の掘削しかできないので、急曲線の掘削が難しく、部分
的な拡幅部を形成しようとすると、人力による掘削に頼
らざるを得ないなどの問題があった。
の掘削しかできないので、急曲線の掘削が難しく、部分
的な拡幅部を形成しようとすると、人力による掘削に頼
らざるを得ないなどの問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、部
分的な拡幅部を人力によらず形成し、これにより地山改
良などの対策が容易に行えるとともに、急曲線の掘削を
可能にするトンネル掘進機を提供することにある。
てなされたものであって、その目的とするところは、部
分的な拡幅部を人力によらず形成し、これにより地山改
良などの対策が容易に行えるとともに、急曲線の掘削を
可能にするトンネル掘進機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、中空円筒状の掘進機本体の先端に回転自
在に設置され、前記掘進機本体の直径とほぼ同じ直径の
地山を掘削するカッターディスクを備え、前記カッター
ディスクの回転駆動により掘削された地山内壁面に反力
を採るグリッパと、前記掘進機本体の推進用のスラスト
シリンダと、前記カッターディスクの回転駆動機構とを
有するトンネル掘進機において、前記掘進機本体に回転
自在に支持され、前記カッターディスクの背面側中心に
同心上に設けられたカッター軸を回転自在に支持すると
ともに、前記カッター軸の回転中心から径方向に所定間
隔だけ隔ててた偏心点を回転中心とする軸受け体と、前
記軸受け体の回転駆動機構とを設けた。このように構成
したトンネル掘進機によれば、カッター軸の回転中心か
ら径方向に所定間隔だけ隔ててた偏心点を回転中心とす
る軸受け体と、軸受け体の回転駆動機構とを有している
ので、軸受け体を回転駆動機構で回転させながら、カッ
ターディスクを回転駆動させると、軸受け体の偏心に対
応した量だけ、カッターディスクの外縁が、掘進機本体
の外方に突出するので、掘進機本体の大きさよりも拡幅
された部分の掘削が可能になる。前記軸受け体は、前記
カッター軸を回転自在に支持する第1軸受け体と、この
第1軸受け体を回転自在に支持し、前記掘進機本体に回
転自在に支持された第2軸受け体とを有し、前記第1軸
受け体の回転中心と前記第2軸受け体の回転中心とを、
前記カッター軸の回転中心に対して相互に異なる方向に
偏心させることができる。この構成によれば、第1軸受
け体と第2軸受け体の偏心は、カッター軸の回転中心に
対して相互に異なる方向に偏心させられているので、心
振れが少ない状態で、掘進機本体の外周の任意の位置
に、拡幅部を掘削することができる。前記第1,第2軸
受け体の前記カッター軸に対する偏心量は、同一に設定
することができる。
に、本発明は、中空円筒状の掘進機本体の先端に回転自
在に設置され、前記掘進機本体の直径とほぼ同じ直径の
地山を掘削するカッターディスクを備え、前記カッター
ディスクの回転駆動により掘削された地山内壁面に反力
を採るグリッパと、前記掘進機本体の推進用のスラスト
シリンダと、前記カッターディスクの回転駆動機構とを
有するトンネル掘進機において、前記掘進機本体に回転
自在に支持され、前記カッターディスクの背面側中心に
同心上に設けられたカッター軸を回転自在に支持すると
ともに、前記カッター軸の回転中心から径方向に所定間
隔だけ隔ててた偏心点を回転中心とする軸受け体と、前
記軸受け体の回転駆動機構とを設けた。このように構成
したトンネル掘進機によれば、カッター軸の回転中心か
ら径方向に所定間隔だけ隔ててた偏心点を回転中心とす
る軸受け体と、軸受け体の回転駆動機構とを有している
ので、軸受け体を回転駆動機構で回転させながら、カッ
ターディスクを回転駆動させると、軸受け体の偏心に対
応した量だけ、カッターディスクの外縁が、掘進機本体
の外方に突出するので、掘進機本体の大きさよりも拡幅
された部分の掘削が可能になる。前記軸受け体は、前記
カッター軸を回転自在に支持する第1軸受け体と、この
第1軸受け体を回転自在に支持し、前記掘進機本体に回
転自在に支持された第2軸受け体とを有し、前記第1軸
受け体の回転中心と前記第2軸受け体の回転中心とを、
前記カッター軸の回転中心に対して相互に異なる方向に
偏心させることができる。この構成によれば、第1軸受
け体と第2軸受け体の偏心は、カッター軸の回転中心に
対して相互に異なる方向に偏心させられているので、心
振れが少ない状態で、掘進機本体の外周の任意の位置
に、拡幅部を掘削することができる。前記第1,第2軸
受け体の前記カッター軸に対する偏心量は、同一に設定
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
から図9は、本発明にかかるトンネル掘進機の一実施例
を示している。同図に示したトンネル掘進機は、いわゆ
るTBMであって、掘進機本体10と、この掘進機本体
10の先端に回転自在に設けられたカッターディスク1
2とを備えている。
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
から図9は、本発明にかかるトンネル掘進機の一実施例
を示している。同図に示したトンネル掘進機は、いわゆ
るTBMであって、掘進機本体10と、この掘進機本体
10の先端に回転自在に設けられたカッターディスク1
2とを備えている。
【0011】掘進機本体10は、周方向に沿って所定の
間隔を置いて配設された複数のスラストシリンダ14で
連結された前胴部16と後胴部18とを有している。
間隔を置いて配設された複数のスラストシリンダ14で
連結された前胴部16と後胴部18とを有している。
【0012】前,後胴部16,18は、図2にも示すよ
うに、中心がOの円形断面の筒体であって、前胴部16
には、前胴グリッパ20が配置され、後胴部18には、
メイングリッパ22が配置されている。
うに、中心がOの円形断面の筒体であって、前胴部16
には、前胴グリッパ20が配置され、後胴部18には、
メイングリッパ22が配置されている。
【0013】各グリッパ20,22は、前,後胴部1
6,18の周方向に沿って、所定の間隔を隔てて複数設
けられていて、掘削された地山壁面側に出没可能に構成
されている。
6,18の周方向に沿って、所定の間隔を隔てて複数設
けられていて、掘削された地山壁面側に出没可能に構成
されている。
【0014】カッターディスク12は、前面側にローラ
カッターなどが設けられたディスク本体12aと、この
ディスク本体12aの背面側に突設されたカッター軸1
2bとを備えている。
カッターなどが設けられたディスク本体12aと、この
ディスク本体12aの背面側に突設されたカッター軸1
2bとを備えている。
【0015】ディスク本体12aは、図3にも示すよう
に、掘進機本体10の円形断面とほぼ同じ断面の掘削が
可能な大きさになっており、掘進機本体10の中心Oと
一致する位置に、ディスク本体12aとディスク軸12
bの中心O1が設けられている。
に、掘進機本体10の円形断面とほぼ同じ断面の掘削が
可能な大きさになっており、掘進機本体10の中心Oと
一致する位置に、ディスク本体12aとディスク軸12
bの中心O1が設けられている。
【0016】カッター軸12bは、第1軸受け体24に
より回転自在に支持されている。この第1軸受け体24
は、図4にも示すよう、円盤状の軸受け本体24aを有
していて、その中央部分にカッター軸12bが嵌合する
円形孔24bが貫通形成されている。
より回転自在に支持されている。この第1軸受け体24
は、図4にも示すよう、円盤状の軸受け本体24aを有
していて、その中央部分にカッター軸12bが嵌合する
円形孔24bが貫通形成されている。
【0017】この円形孔24bの中心O1は、本体24
aの回転中心O2に対して、半径方向に沿ってsだけ下
方に偏心した位置に設定されている。従って、円形孔2
4b内にカッター軸12bを嵌合すると、第1軸受け体
24の回転中心O2は、カッターディスク12の回転中
心O1(カッター軸12bの中心に同じ)に対して、s
だけ上方に偏心した位置になっている。
aの回転中心O2に対して、半径方向に沿ってsだけ下
方に偏心した位置に設定されている。従って、円形孔2
4b内にカッター軸12bを嵌合すると、第1軸受け体
24の回転中心O2は、カッターディスク12の回転中
心O1(カッター軸12bの中心に同じ)に対して、s
だけ上方に偏心した位置になっている。
【0018】また、この第1軸受け体24は、第2軸受
け体26に回転自在に支持されている。第2軸受け体2
6は、図5に示すように、円盤状の軸受け本体26aを
有していて、その中央部分に第1軸受け体24が嵌合す
る円形孔26bが貫通形成されている。
け体26に回転自在に支持されている。第2軸受け体2
6は、図5に示すように、円盤状の軸受け本体26aを
有していて、その中央部分に第1軸受け体24が嵌合す
る円形孔26bが貫通形成されている。
【0019】この円形孔26bの中心O2は、本体26
aの回転中心O3に対して、半径方向に沿って、sだけ
上方に偏心した位置に設定されている。従って、円形孔
26b内に第1軸受け体24を嵌合すると、第2軸受け
体26の回転中心O3は、第1軸受け体24の回転中心
O2に対して、sだけ下方に偏心した位置になってい
る。
aの回転中心O3に対して、半径方向に沿って、sだけ
上方に偏心した位置に設定されている。従って、円形孔
26b内に第1軸受け体24を嵌合すると、第2軸受け
体26の回転中心O3は、第1軸受け体24の回転中心
O2に対して、sだけ下方に偏心した位置になってい
る。
【0020】このように構成された第2軸受け体26
は、前胴部16の先端側内面に回転自在に支持されてい
る。以上のような軸受け構造では、カッター軸12bを
第1軸受け体24に嵌合して、回転自在に支持し、か
つ、第1軸受け体24を第2軸受け体26に嵌合して、
回転自在に支持すると、カッターディスク12の回転中
心O1(カッター軸12bの中心に同じ)は、図6に示
すように、掘進機本体10の中心Oと一致する。
は、前胴部16の先端側内面に回転自在に支持されてい
る。以上のような軸受け構造では、カッター軸12bを
第1軸受け体24に嵌合して、回転自在に支持し、か
つ、第1軸受け体24を第2軸受け体26に嵌合して、
回転自在に支持すると、カッターディスク12の回転中
心O1(カッター軸12bの中心に同じ)は、図6に示
すように、掘進機本体10の中心Oと一致する。
【0021】すなわち、本実施例の軸受け構造では、第
1軸受け体24の回転中心O2が、カッターディスク1
2の回転中心O1に対して、sだけ上方に偏心し、第2
軸受け体26の回転中心O3が、第1軸受け体24の回
転中心O2に対して、sだけ下方に偏心し、この偏心の
方向が相互に異なる方向であって、かつ、その偏心量が
同じなので、これらを組合せると、カッターディスク1
2の回転中心O1は、掘進機本体10の中心Oと一致す
る。
1軸受け体24の回転中心O2が、カッターディスク1
2の回転中心O1に対して、sだけ上方に偏心し、第2
軸受け体26の回転中心O3が、第1軸受け体24の回
転中心O2に対して、sだけ下方に偏心し、この偏心の
方向が相互に異なる方向であって、かつ、その偏心量が
同じなので、これらを組合せると、カッターディスク1
2の回転中心O1は、掘進機本体10の中心Oと一致す
る。
【0022】一方、本実施例の場合には、カッターディ
スク12,第1軸受け体24,第2軸受け体26のそれ
ぞれに回転駆動機構がそれぞれ設けられている。
スク12,第1軸受け体24,第2軸受け体26のそれ
ぞれに回転駆動機構がそれぞれ設けられている。
【0023】カッターディスク12のディスク回転駆動
機構28は、カッター軸12bに設けられたリングギア
28aと、第1軸受け体24に設置されたカッター軸駆
動モータ28bとを有していて、駆動モータ28bの回
転軸に固設された原動ギア28cがリングギア28aに
歯合している。
機構28は、カッター軸12bに設けられたリングギア
28aと、第1軸受け体24に設置されたカッター軸駆
動モータ28bとを有していて、駆動モータ28bの回
転軸に固設された原動ギア28cがリングギア28aに
歯合している。
【0024】このように構成した回転駆動機構28で
は、駆動モータ28bを駆動すると、これに伴ってカッ
ター軸12bが回転駆動される。
は、駆動モータ28bを駆動すると、これに伴ってカッ
ター軸12bが回転駆動される。
【0025】第1軸受け体24の回転駆動機構30は、
第1軸受け体24に設けられたリングギア30aと、第
2軸受け体26に設置された駆動モータ30bとを有し
ていて、駆動モータ30bの回転軸に固設された原動ギ
ア30cがリングギア30aに歯合している。
第1軸受け体24に設けられたリングギア30aと、第
2軸受け体26に設置された駆動モータ30bとを有し
ていて、駆動モータ30bの回転軸に固設された原動ギ
ア30cがリングギア30aに歯合している。
【0026】このように構成した回転駆動機構30で
は、駆動モータ30bを駆動すると、これに伴って第1
軸受け体24が回転駆動される。
は、駆動モータ30bを駆動すると、これに伴って第1
軸受け体24が回転駆動される。
【0027】第2軸受け体26の回転駆動機構32は、
第2軸受け体26に設けられたリングギア32aと、前
胴部16に設置された駆動モータ32bとを有してい
て、駆動モータ32bの回転軸に固設された原動ギア3
2cがリングギア32aに歯合している。
第2軸受け体26に設けられたリングギア32aと、前
胴部16に設置された駆動モータ32bとを有してい
て、駆動モータ32bの回転軸に固設された原動ギア3
2cがリングギア32aに歯合している。
【0028】このように構成した回転駆動機構32で
は、駆動モータ32bを駆動すると、これに伴って第2
軸受け体26が回転駆動される。
は、駆動モータ32bを駆動すると、これに伴って第2
軸受け体26が回転駆動される。
【0029】以上のように構成されたTBMでは、カッ
ター軸駆動モータ28bを回転駆動させることで、カッ
ターディスク12を回転駆動させて、地山を掘削する。
ター軸駆動モータ28bを回転駆動させることで、カッ
ターディスク12を回転駆動させて、地山を掘削する。
【0030】このとき、後胴部18に設けられたメイン
グリッパ22を伸長させて、これを地山に当接させるこ
とで反力を得て、スラストシリンダ14を伸長させるこ
とで、掘進機本体10を前進させる。
グリッパ22を伸長させて、これを地山に当接させるこ
とで反力を得て、スラストシリンダ14を伸長させるこ
とで、掘進機本体10を前進させる。
【0031】スラストシリンダ14のストローク対応し
た長さだけ地山の掘削が進行すると、一端掘進を停止し
て、前胴グリッパ20を作動させて、この部分で地山の
反力を確保した後に、メイングリッパ22を収縮して、
スラストシリンダ14を収縮して、後胴部18を前胴部
16側に引き寄せる。
た長さだけ地山の掘削が進行すると、一端掘進を停止し
て、前胴グリッパ20を作動させて、この部分で地山の
反力を確保した後に、メイングリッパ22を収縮して、
スラストシリンダ14を収縮して、後胴部18を前胴部
16側に引き寄せる。
【0032】そして、この後は、このような操作を順次
繰り返すことで地山の掘削が続行される。このとき、本
実施例のTBMでは、以下のようにして、部分的な拡幅
を行う。
繰り返すことで地山の掘削が続行される。このとき、本
実施例のTBMでは、以下のようにして、部分的な拡幅
を行う。
【0033】すなわち、本実施例の軸受け構造では、図
6に示すように、カッターディスク12の回転中心O1
が、掘進機本体10の中心Oと一致しているので、この
状態で、カッター軸駆動モータ28bだけを駆動する
と、カッターディスク12が、回転駆動されて、従来の
この種のTBMと同様に、掘進機本体10とほぼ同じ円
形断面の掘削が可能になる。
6に示すように、カッターディスク12の回転中心O1
が、掘進機本体10の中心Oと一致しているので、この
状態で、カッター軸駆動モータ28bだけを駆動する
と、カッターディスク12が、回転駆動されて、従来の
この種のTBMと同様に、掘進機本体10とほぼ同じ円
形断面の掘削が可能になる。
【0034】次に、カッター軸駆動モータ28bと、第
1軸受け体24の駆動機構30の駆動モータ30bとを
同時に駆動すると、第1軸受け体24の回転中心O
2が、カッター軸12bの回転中心O1に対して、sだけ
偏心しているので、カッター軸12bの回転中心O
1は、図7に示すように、掘進機本体10の中心Oから
sだけ偏心した円軌道上を周回するように移動する。
1軸受け体24の駆動機構30の駆動モータ30bとを
同時に駆動すると、第1軸受け体24の回転中心O
2が、カッター軸12bの回転中心O1に対して、sだけ
偏心しているので、カッター軸12bの回転中心O
1は、図7に示すように、掘進機本体10の中心Oから
sだけ偏心した円軌道上を周回するように移動する。
【0035】この結果、カッターディスク12は、偏心
量sに相当する大きさだけ掘進機本体10の外方を掘削
することになり、部分的な拡幅が可能になる。
量sに相当する大きさだけ掘進機本体10の外方を掘削
することになり、部分的な拡幅が可能になる。
【0036】また、カッター軸駆動モータ28bと、第
1軸受け体24の駆動機構30の駆動モータ30b、お
よび、第2軸受け体26の駆動機構32の駆動モータ3
2bを同時に駆動すると、以下に説明するように、多様
な形態での部分的な拡幅が可能になる。
1軸受け体24の駆動機構30の駆動モータ30b、お
よび、第2軸受け体26の駆動機構32の駆動モータ3
2bを同時に駆動すると、以下に説明するように、多様
な形態での部分的な拡幅が可能になる。
【0037】すなわち、図8は、本実施例の軸受け構造
における偏心状態を示したものであり、同図において点
線で示した円が、第1軸受け体24の回転中心O2の偏
心軌跡であり、実線で示した円が、第2軸受け体26の
回転中心O3の偏心軌跡である。
における偏心状態を示したものであり、同図において点
線で示した円が、第1軸受け体24の回転中心O2の偏
心軌跡であり、実線で示した円が、第2軸受け体26の
回転中心O3の偏心軌跡である。
【0038】いま、第1軸受け体24が角θ1の位置に
あって、第2軸受け体26が角θ2の位置にあるとすれ
ば、カッター軸12bの回転中心O1は、 X=scosθ1+scosθ2 Y=ssinθ1+ssinθ2 で表わされる座標上に位置している。
あって、第2軸受け体26が角θ2の位置にあるとすれ
ば、カッター軸12bの回転中心O1は、 X=scosθ1+scosθ2 Y=ssinθ1+ssinθ2 で表わされる座標上に位置している。
【0039】ここで、偏心量sが同じなので、最大偏心
量は、2sとなり、最小偏心量は、0となる。また、こ
の式において、第1および第2軸受け体24,26の回
転方向を、例えば、同方向や相互に異なる方向に設定し
たり、回転数を相互に異ならせたり、さらには、初期位
相を任意に設定することを単独ないしは複数組合せるこ
とにより、ある方向の偏心量を打ち消したり、あるい
は、逆に強調することが可能になり、図9に示すよう
な、各種の形態の拡幅部を形成することができる。
量は、2sとなり、最小偏心量は、0となる。また、こ
の式において、第1および第2軸受け体24,26の回
転方向を、例えば、同方向や相互に異なる方向に設定し
たり、回転数を相互に異ならせたり、さらには、初期位
相を任意に設定することを単独ないしは複数組合せるこ
とにより、ある方向の偏心量を打ち消したり、あるい
は、逆に強調することが可能になり、図9に示すよう
な、各種の形態の拡幅部を形成することができる。
【0040】図9において、太い実線で示した部分がカ
ッターディスク12で掘削される範囲であって、は、
掘進機本体10の全外周に拡幅部を形成する場合であ
り、は、掘進機本体10の左右側だけに拡幅部を形成
する場合である。
ッターディスク12で掘削される範囲であって、は、
掘進機本体10の全外周に拡幅部を形成する場合であ
り、は、掘進機本体10の左右側だけに拡幅部を形成
する場合である。
【0041】また、は、掘進機本体10の上下だけに
拡幅部を形成する場合であり、は、掘進機本体10の
下端側を除いて拡幅部を形成する場合を示している。
拡幅部を形成する場合であり、は、掘進機本体10の
下端側を除いて拡幅部を形成する場合を示している。
【0042】さて、以上のように構成したトンネル掘進
機によれば、第1軸受け体24と第2軸受け体26の偏
心は、カッター軸12bの回転中心O1に対して相互に
異なる方向に同量だけ偏心させられているので、心振れ
が少ない状態で、掘進機本体10の外周の任意の位置
に、拡幅部を掘削することができる。
機によれば、第1軸受け体24と第2軸受け体26の偏
心は、カッター軸12bの回転中心O1に対して相互に
異なる方向に同量だけ偏心させられているので、心振れ
が少ない状態で、掘進機本体10の外周の任意の位置
に、拡幅部を掘削することができる。
【0043】このような拡幅部の形成が可能になると、
例えば、破砕帯などの切羽が自立しない地山に遭遇し
て、掘進ができなくなった際に、拡幅部を形成すると、
掘進機本体10と掘削壁面との関に拡幅部に相当する隙
間が形成されるので、再掘進を開始する際に、拡幅部を
介して破砕帯に固化材などを注入して、地山を改良する
対策が容易に行える。
例えば、破砕帯などの切羽が自立しない地山に遭遇し
て、掘進ができなくなった際に、拡幅部を形成すると、
掘進機本体10と掘削壁面との関に拡幅部に相当する隙
間が形成されるので、再掘進を開始する際に、拡幅部を
介して破砕帯に固化材などを注入して、地山を改良する
対策が容易に行える。
【0044】また、拡幅部の形成が可能になると、急曲
線の掘削が可能になる。
線の掘削が可能になる。
【0045】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるトンネル掘進機によれば、部分的な拡幅
部を人力によらず形成することで、地山改良などの対策
が容易に行えるとともに、急曲線の掘削も簡単に行え
る。
本発明にかかるトンネル掘進機によれば、部分的な拡幅
部を人力によらず形成することで、地山改良などの対策
が容易に行えるとともに、急曲線の掘削も簡単に行え
る。
【図1】本発明にかかるトンネル掘進機の全体構成図で
ある。
ある。
【図2】図1のA−A線上における掘進機本体の断面図
である。
である。
【図3】図1のA−A線上におけるカッターディスクの
断面図である。
断面図である。
【図4】図1のA−A線上における第1軸受け体の断面
図である。
図である。
【図5】図1のA−A線上における第2軸受け体の断面
図である。
図である。
【図6】図1のA−A線断面図である。
【図7】図4に示した第1軸受け体の回転中心の移動軌
跡の説明図である。
跡の説明図である。
【図8】図4,5に示した第1および第2軸受け体の各
回転中心の移動軌跡の説明図である。
回転中心の移動軌跡の説明図である。
【図9】図1に示したトンネル掘進機のカッターディス
クの掘削可能範囲の説明図である。
クの掘削可能範囲の説明図である。
10 掘進機本体 12 カッターディスク 12a ディスク本体 12b カッター軸 14 スラストシリンダ 16 前胴部 18 後胴部 20 前胴グリッパ 22 メイングリッパ 24 第1軸受け体 26 第2軸受け体 28 ディスク回転機構 30,32 回転機構
Claims (3)
- 【請求項1】 中空円筒状の掘進機本体の先端に回転自
在に設置され、前記掘進機本体の直径とほぼ同じ直径の
地山を掘削するカッターディスクを備え、 前記カッターディスクの回転駆動により掘削された地山
内壁面に反力を採るグリッパと、 前記掘進機本体の推進用のスラストシリンダと、 前記カッターディスクの回転駆動機構とを有するトンネ
ル掘進機において、 前記掘進機本体に回転自在に支持され、前記カッターデ
ィスクの背面側中心に同心上に設けられたカッター軸を
回転自在に支持するとともに、前記カッター軸の回転中
心から径方向に所定間隔だけ隔ててた偏心点を回転中心
とする軸受け体と、 前記軸受け体の回転駆動機構とを備えたことを特徴とす
るトンネル掘進機。 - 【請求項2】 前記軸受け体は、前記カッター軸を回転
自在に支持する第1軸受け体と、 この第1軸受け体を回転自在に支持し、前記掘進機本体
に回転自在に支持された第2軸受け体とを有し、 前記第1軸受け体の回転中心と前記第2軸受け体の回転
中心とを、前記カッター軸の回転中心に対して相互に異
なる方向に偏心させたことを特徴とする請求項1記載の
トンネル掘進機。 - 【請求項3】 前記第1,第2軸受け体の前記カッター
軸に対する偏心量を同一に設定したことを特徴とする請
求項2記載のトンネル掘進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25970598A JP2000087692A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | トンネル掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25970598A JP2000087692A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | トンネル掘進機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000087692A true JP2000087692A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17337798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25970598A Pending JP2000087692A (ja) | 1998-09-14 | 1998-09-14 | トンネル掘進機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000087692A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110424976A (zh) * | 2019-07-30 | 2019-11-08 | 中国地质大学(北京) | 多段曲面盾构刀盘 |
-
1998
- 1998-09-14 JP JP25970598A patent/JP2000087692A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110424976A (zh) * | 2019-07-30 | 2019-11-08 | 中国地质大学(北京) | 多段曲面盾构刀盘 |
CN110424976B (zh) * | 2019-07-30 | 2024-04-16 | 中国地质大学(北京) | 多段曲面盾构刀盘 |
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