JP2000087076A - 工業用洗浄剤組成物 - Google Patents

工業用洗浄剤組成物

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JP2000087076A
JP2000087076A JP10263338A JP26333898A JP2000087076A JP 2000087076 A JP2000087076 A JP 2000087076A JP 10263338 A JP10263338 A JP 10263338A JP 26333898 A JP26333898 A JP 26333898A JP 2000087076 A JP2000087076 A JP 2000087076A
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water separation
water
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Ikuo Katsura
郁夫 桂
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NIPPON MTS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉱物油、加工油、潤滑油などに対して優れた洗
浄力を有し、洗浄後の油水分離性に優れ、油水分離後の
水層を洗浄液として再使用することができ、引火性がな
く、環境汚染を引き起こすことのない工業用洗浄剤組成
物を提供する。 【解決手段】(A)一般式[1]で示されるポリオキシア
ルキレングリコール誘導体、(B)ジメチルスルホン、ジ
メチルスルホキシド又はジメチルホルムアミド並びに
(C)水を含有し、(A)成分/(B)成分の重量比が0.0
53〜19であり、かつ(A)成分と(B)成分の合計が全
組成物の5〜60重量%であることを特徴とする工業用
洗浄剤組成物。ただし、R1は炭素数2〜10のアルキ
レン基、R2は水素又は炭素数1〜4のアルキル基、A1
O及びA3Oはオキシエチレン基、A2Oはオキシプロピ
レン基又はオキシトリメチレン基である。 R1{O−(A1O)a−(A2O)b−(A3O)c−R2}2 …[1]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用洗浄剤組成
物に関する。さらに詳しくは、本発明は、金属加工など
に使用される鉱物油や、種々の合成油を原料とする加工
油や潤滑油に対して優れた洗浄性を発揮し、洗浄後の洗
浄液と油の油水分離性に優れ、さらに、油水分離後の水
層を繰り返し洗浄液として再使用することができる引火
性のない工業用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉱物油、動植物油脂類、ワッ
クス、グリース、ハンダフラックス、各種の加工油など
の洗浄には、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレ
ンなどの塩素系溶剤や、トリクロロモノフルオロメタン
(フロンR−11)、トリクロロジフルオロエタン(フ
ロンR−112)、トリクロロトリフルオロエタン(フ
ロンR−113)などのフロン系溶剤が用いられてき
た。しかし、これら溶剤は、オゾン層を破壊することが
明らかになり、環境保護の観点から全世界的に使用を制
限する方向にある。このような状況から、塩素系溶剤あ
るいはフロン系溶剤に替わる洗浄剤の開発が望まれてい
る。塩素系溶剤又はフロン系溶剤を代替する洗浄剤とし
ては、炭化水素、アルコール、グリコールなどを主成分
とする溶剤系洗浄剤や、準水系洗浄剤、さらには、界面
活性剤を主な洗浄成分とする水系洗浄剤など、種々の組
成のものが提案されている。例えば、特開昭62−16
0446号公報には、光重合架橋性層を化学線で画像形
成露光したのち、非架橋部分を洗除するための現像溶媒
として、リモネンなどのモノテルペンを含有する溶媒が
提案されている。また、特表昭63−501908号公
報には、プリント回路又はプリント配線板製作時におい
て使用する非毒性で環境に悪影響を及ぼさない洗浄剤組
成物として、リモネンなどのテルペン化合物と界面活性
剤からなる組成物が提案されている。溶剤系洗浄剤、中
でも炭化水素系洗浄剤は、塩素系溶剤ほどではないにし
ろ、洗浄性、浸透性、乾燥性に優れているものの、引火
性があるために消防法の危険物に該当し、貯蔵量の制限
や防爆対応設備が必要になるので、使用するに当たって
大きな制限がある。また、炭化水素系洗浄剤は、オゾン
層破壊の問題はないものの、温暖化などの新たな地球環
境問題を引き起こすとして、その使用が制限されつつあ
る。さらに、特開平8−92592号公報には、脱脂力
が高く、金属表面に付着した油を効率よく除去すること
ができる水系洗浄剤として、界面活性剤及びジメチルス
ルホンを含む組成物が提案されている。準水系洗浄剤及
び界面活性剤系洗浄剤は、引火性やオゾン層破壊のよう
な問題はないものの、多くの場合、洗浄性能が劣った
り、本格的な排水処理設備を必要とするなど、洗浄コス
トの上昇は避けられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属加工な
どに使用される鉱物油や、種々の合成油を原料とする加
工油や潤滑油に対して優れた洗浄性を発揮し、洗浄後の
洗浄液と油の油水分離性に優れ、さらに、油水分離後の
水層を繰り返し洗浄液として再使用することができ、引
火性がなく、環境汚染を引き起こすことのない工業用洗
浄剤組成物を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、二価アルコールに
エチレンオキシドとプロピレンオキシド又はオキセタン
をブロック付加重合させてなるポリオキシアルキレング
リコール誘導体と、ジメチルスルホン、ジメチルスルホ
キシド又はジメチルホルムアミドを含有する洗浄剤組成
物が、優れた洗浄性と油水分離性を有することを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、(A)一般式[1]で示されるポリ
オキシアルキレングリコール誘導体、(B)ジメチルス
ルホン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムアミ
ドから選ばれる1種又は2種以上の化合物並びに(C)
水を含有し、(A)成分/(B)成分の重量比が0.053
〜19であり、かつ(A)成分と(B)成分の合計が全組成
物の5〜60重量%であることを特徴とする工業用洗浄
剤組成物、 R1{O−(A1O)a−(A2O)b−(A3O)c−R2}2 …[1] (ただし、式中、R1は炭素数2〜10のアルキレン基
であり、R2は水素又は炭素数1〜4のアルキル基であ
る。A1O及びA3Oはオキシエチレン基であり、A 2
はオキシプロピレン基又はオキシトリメチレン基であ
る。a=0又は3≦a≦60であり、2≦b≦40であ
り、c=0又は3≦c≦60であり、5≦a+b+c≦
100であり、0.05≦(a+c)/(a+b+c)
≦0.95である。)を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の工業用洗浄剤組成物は、
(A)一般式[1]で示されるポリオキシアルキレングリ
コール誘導体、(B)ジメチルスルホン、ジメチルスルホ
キシド及びジメチルホルムアミドから選ばれる1種又は
2種以上の化合物並びに(C)水を含有する。 R1{O−(A1O)a−(A2O)b−(A3O)c−R2}2 …[1] 一般式[1]において、R1は炭素数2〜10のアルキ
レン基であり、R2は水素又は炭素数1〜4のアルキル
基である。A1O及びA3Oはオキシエチレン基であり、
2Oはオキシプロピレン基又はオキシトリメチレン基
である。a=0又は3≦a≦60であり、2≦b≦40
であり、c=0又は3≦c≦60であり、5≦a+b+
c≦100であり、0.05≦(a+c)/(a+b+
c)≦0.95である。一般式[1]で示されるポリオ
キシアルキレングリコール誘導体の製造方法に特に制限
はなく、例えば、炭素数2〜10の二価アルコールに、
エチレンオキシドとプロピレンオキシド又はオキセタン
をブロック付加重合することにより製造することができ
る。炭素数2〜10の二価アルコールとしては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリ
メチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、1,3−ノナンジオールなど
を挙げることができる。
【0006】一般式[1]で示されるポリオキシアルキ
レングリコール誘導体において、二価アルコールのそれ
ぞれのヒドロキシル基に、エチレンオキシド1又は2モ
ルを選択的に付加して、aが1又は2である化合物を製
造することは容易ではない。aが61以上であると、一
般式[1]で示されるポリオキシアルキレングリコール
誘導体の粘度が高くなりすぎて、作業性が低下するおそ
れがある。bが0又は1であると、十分な洗浄力が得ら
れないおそれがある。bが41を超えると、ポリオキシ
アルキレングリコール誘導体の粘度が高くなりすぎて、
作業性が低下するとともに、洗浄力も低下するおそれが
ある。一般式[1]で示されるポリオキシアルキレング
リコール誘導体において、両末端にエチレンオキシド1
又は2モルを選択的に付加して、cが1又は2である化
合物を製造することは容易ではない。cが61以上であ
ると、一般式[1]で示されるポリオキシアルキレング
リコール誘導体の粘度が高くなりすぎて、作業性が低下
するおそれがある。a+b+cが5未満であると、十分
な洗浄力が得られないおそれがある。a+b+cが10
0を超えると、油水分離性が低下するおそれがある。
(a+c)/(a+b+c)の比が0.05未満であっ
ても、0.95を超えても、十分な洗浄力が得られない
おそれがある。
【0007】本発明組成物において、(A)成分である一
般式[1]で示されるポリオキシアルキレングリコール
誘導体と(B)成分であるジメチルスルホン、ジメチルス
ルホキシド及びジメチルホルムアミドから選ばれる1種
又は2種以上の化合物の重量比は、0.053〜19で
あり、より好ましくは0.17〜6である。(A)成分/
(B)成分の重量比が0.053未満であると、十分な洗
浄力が得られないおそれがある。(A)成分/(B)成分の
重量比が19を超えるとと、洗浄力と油水分離性がとも
に低下するおそれがある。(A)成分と(B)成分の合計
は、全組成物の5〜60重量%であり、より好ましくは
全組成物の20〜50重量%である。(A)成分と(B)成
分の合計が全組成物の5重量%未満であると、有効成分
の濃度が低くなって、輸送や貯蔵のコストが高くなるお
それがある。(A)成分と(B)成分の合計が全組成物の6
0重量%を超えると、洗浄剤組成物の粘度が高くなっ
て、作業性が低下するおそれがある。
【0008】本発明の工業用洗浄剤組成物には、必要に
応じて、防錆剤、キレート剤、溶剤、再付着防止剤、香
料、アルカリ剤などの添加剤を含有せしめることができ
る。これらの添加剤の中で、式[2]で示されるカルボ
キシエチルチオコハク酸又はその誘導体は、優れた防錆
性能及びキレート性能に加えて、油の再付着を防止する
機能を有する。
【化1】 本発明組成物に、式[2]で示されるカルボキシエチル
チオコハク酸又はその塩を含有せしめることにより、洗
浄剤組成物の性能を一層高めることができる。本発明の
工業用洗浄剤組成物の製造方法に特に制限はなく、(A)
成分、(B)成分及びその他の必要に応じて添加する各成
分を、水に一括して添加して製造することができ、ある
いは、各成分を順次水に添加して製造することもでき
る。本発明の工業用洗浄剤組成物の使用方法に特に制限
はなく、例えば、原液のままで使用することができ、あ
るいは、水などで希釈して使用することもできる。本発
明組成物を用いる洗浄方法に特に制限はなく、例えば、
浸漬、揺動、超音波、スプレー、シャワー、液流動、ス
クラバー、電解などを適用した方法を採用することがで
きる。これらの洗浄方法の採用により、さらに優れた洗
浄効果を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て用いたポリオキシアルキレングリコール誘導体を第1
表に示す。
【0010】
【表1】
【0011】また、実施例及び比較例において、評価は
下記の方法により行った。 (1)テストピースの調製 ステンレス鋼板(SUS304:60×80×2mm)の
表面を磨き、石油ベンジンを用いて脱脂し、マシン油4
6に浸漬したのち、ウェスで軽く拭き取る。この鋼板を
2枚重ね合わせクリップで固定したものをテストピース
として、洗浄性テストに用いる。 (2)洗浄性テスト 50℃に加温した洗浄液500mlにテストピースを浸漬
し、45kHz、100Wの超音波洗浄機を用いて2分間
洗浄する。洗浄後、クリップをはずして個々のステンレ
ス鋼板を水浴にて水すすぎを行い、80℃で1時間乾燥
したのち、外観を評価する。ステンレス鋼板の重ね合わ
せた面を内側、反対の面を外側として、次の基準で評価
する。 ◎:外側、内側ともに油分が綺麗に落ちている。 ○:外側は綺麗に油分が落ちているが、内側に一部油分
が残っている。 △:外側、内側ともに油分が一部残っている。 ×:外側、内側ともに油分がほとんど残っている。 (3)油水分離性テスト 50℃に加温した洗浄液45mlを100ml共栓付メスシ
リンダーに入れ、これにマシン油46を5ml添加し、1
分間振とうした後に50℃で5分間静置し、振とう前後
の水層の体積を比較し、次式に従って油水分離率を求め
る。 油水分離率(%)=(V1/V0)×100 ただし、V1は振とう後の水層の体積(ml)であり、V0
は振とう前の水層の体積(ml)である。
【0012】実施例1 (A)ポリオキシアルキレングリコール誘導体A9重量
部、(B)ジメチルスルホン35重量部及び(C)水56重
量部を混合して、洗浄剤組成物を調製した。この洗浄剤
組成物は、(A)成分/(B)成分の重量比が0.26であ
り、(A)成分と(B)成分の合計が全組成物の44重量%
である。この洗浄剤組成物を水で10重量倍に希釈して
洗浄液とし、洗浄性テストと油水分離性テストを行っ
た。洗浄性テストにおいて、ステンレス鋼板の外側、内
側ともに、油分が綺麗に落ちていた。油水分離率は、9
5%であった。 実施例2〜12 第2表に示す組成を有する11種類の洗浄剤組成物を調
製し、第2表に示す倍率で水により希釈し、洗浄性テス
トと油水分離性テストを行った。 実施例13 実施例4の油水分離性テストを13回繰り返し、油水分
離した水層を洗浄液として、洗浄性テストと油水分離性
テストを行った。洗浄性テストにおいて、ステンレス鋼
板の外側、内側ともに、油分が綺麗に落ちていた。油水
分離率は、99%であった。 比較例1 ポリオキシアルキレングリコール誘導体a10重量部、
ジメチルスルホン3重量部及び水87重量部を混合し
て、洗浄剤組成物を調製した。この洗浄剤組成物を水で
5重量倍に希釈して洗浄液とし、洗浄性テストと油水分
離性テストを行った。洗浄性テストにおいて、ステンレ
ス鋼板の外側、内側ともに、油分がほとんど残ってい
た。油水分離率は、82%であった。 比較例2〜9 第3表に示す組成を有する8種類の洗浄剤組成物を調製
し、第3表に示す倍率で水により希釈し、洗浄性テスト
と油水分離性テストを行った。 比較例10 比較例6の油水分離性テストを13回繰り返し、油水分
離した水層を洗浄液として、洗浄性テストと油水分離性
テストを行った。洗浄性テストにおいて、ステンレス鋼
板の外側、内側ともに、油分がほとんど残っていた。油
水分離率は、97%であった。実施例1〜13の結果を
第2表に、比較例1〜10の結果を第3表に示す。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】第2表に見られるように、(A)一般式
[1]で示されるポリオキシアルキレングリコール誘導
体と(B)ジメチルスルホン、ジメチルスルホキシド又は
ジメチルホルムアミドを含有し、(A)成分/(B)成分の
重量比が0.20〜5.56であり、(A)成分と(B)成分
の合計が全組成物の12〜59重量%である実施例1〜
12の工業用洗浄剤組成物は、マシン油で汚染したステ
ンレス鋼板に対して優れた洗浄性を示すとともに、油水
分離率は95%以上であり、良好な油水分離性を有して
いる。また、実施例13に示されるように、油水分離に
より回収した洗浄液を繰り返し使用しても、洗浄剤組成
物を水で希釈して調製した洗浄液と同じ優れた洗浄性と
良好な油水分離性が発現する。これに対して、第3表に
見られるように、一般式[1]で示されるポリオキシア
ルキレングリコール誘導体の代わりに、オクチルフェノ
ールエチレンオキシド付加物、ノニルフェノールエチレ
ンオキシド付加物、ドデシルアルコールエチレンオキシ
ド付加物又はオレイン酸エチレンオキシド付加物を含有
する比較例1〜4の洗浄剤組成物は、洗浄性が良好では
なく、油水分離性も劣っている。一般式[1]で示され
るポリオキシアルキレングリコール誘導体を含有して
も、(A)成分/(B)成分の重量比が30である比較例5
の洗浄剤組成物、(B)ジメチルスルホン、ジメチルスル
ホキシド又はジメチルホルムアミドのいずれをも含有し
ない比較例7の洗浄剤組成物、(A)成分と(B)成分の合
計が全組成物の62重量%である比較例8の洗浄剤組成
物は、いずれも洗浄性が良好でなく、油水分離性も劣っ
ている。また、(A)成分/(B)成分の重量比が0.05
である比較例6の洗浄剤組成物は、油水分離率が98%
で油水分離性には優れているが、洗浄性は良好ではな
い。さらに、(A)成分と(B)成分の合計が全組成物の
0.53重量%である比較例9の洗浄剤組成物も、油水
分離性は優れているが、洗浄性は不良である。比較例1
0に示されるように、油水分離により回収した洗浄液を
繰り返し使用すると、油水分離性は優れているが、洗浄
性は不良である。
【0018】
【発明の効果】本発明の工業用洗浄剤組成物は、油汚れ
に対する優れた洗浄性を有するのみならず、使用後の洗
浄液の油水分離性が良好である。油水分離により回収し
た洗浄液は、再使用することができるので、排水の発生
量はごく少量であり、洗浄コストを大幅に低減すること
ができる。本発明組成物は、ハロゲン系溶剤や炭化水素
系溶剤を含有しないので、環境汚染や引火を引き起こす
おそれがなく、安全性が高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式[1]で示されるポリオキシ
    アルキレングリコール誘導体、(B)ジメチルスルホ
    ン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムアミドか
    ら選ばれる1種又は2種以上の化合物並びに(C)水を
    含有し、(A)成分/(B)成分の重量比が0.053〜1
    9であり、かつ(A)成分と(B)成分の合計が全組成物の
    5〜60重量%であることを特徴とする工業用洗浄剤組
    成物。 R1{O−(A1O)a−(A2O)b−(A3O)c−R2}2 …[1] (ただし、式中、R1は炭素数2〜10のアルキレン基
    であり、R2は水素又は炭素数1〜4のアルキル基であ
    る。A1O及びA3Oはオキシエチレン基であり、A 2
    はオキシプロピレン基又はオキシトリメチレン基であ
    る。a=0又は3≦a≦60であり、2≦b≦40であ
    り、c=0又は3≦c≦60であり、5≦a+b+c≦
    100であり、0.05≦(a+c)/(a+b+c)
    ≦0.95である。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015193716A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 日油株式会社 水溶性金属加工油剤

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