JP2000086859A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP2000086859A
JP2000086859A JP11199541A JP19954199A JP2000086859A JP 2000086859 A JP2000086859 A JP 2000086859A JP 11199541 A JP11199541 A JP 11199541A JP 19954199 A JP19954199 A JP 19954199A JP 2000086859 A JP2000086859 A JP 2000086859A
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年信 中田
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Taizo Aoyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱安定性及び相溶性に優れ、流動性と耐衝
撃性のバランスにも優れた熱可塑性樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂(A)99〜1重量%、及
び、多官能性化合物(b−1)と、上記多官能性化合物
(b−1)からなるコアに結合する3以上のイソブチレ
ン系ブロック共重合体(b−2)とからなる星状ポリマ
ー(B)1〜99重量%を含有してなる熱可塑性樹脂組
成物であって、上記イソブチレン系ブロック共重合体
(b−2)は、イソブチレンを単量体主成分とする重合
体ブロックとイソブチレンを単量体主成分としない重合
体ブロックとから形成されるものである熱可塑性樹脂組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂及び
特定の星状ポリマーを含有してなる熱可塑性樹脂組成物
に関する。更に詳しくは、耐熱安定性及び相溶性に優
れ、流動性と耐衝撃性のバランスにも優れた熱可塑性樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は種々の分野で広く用いら
れているが、耐衝撃性や成形性を改良する目的で各種エ
ラストマー材料を配合する試みがなされている。例え
ば、特公平7−100763号公報には、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、芳香族ビ
ニル化合物系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性
樹脂の耐熱安定性や耐衝撃性等を改良するために、スチ
レン−イソブチレン−スチレンからなるトリブロック共
重合体を配合する方法が開示されている。しかし、耐熱
安定性や耐衝撃性等は改善されるものの、耐衝撃性と流
動性のバランスが充分ではなかった。また、熱可塑性樹
脂とスチレン系エラストマーと必要に応じて炭化水素系
の可塑剤からなる樹脂組成物が知られている。このよう
な組成物でも可塑剤の使用量が少ない場合、充分な流動
性が得られないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の現状
に鑑み、耐熱安定性及び相溶性に優れ、流動性と耐衝撃
性のバランスにも優れた熱可塑性樹脂組成物を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を積み重ねた結果、熱可塑性
樹脂及び特定の星状ポリマーを含有してなる熱可塑性樹
脂組成物が上記課題を解決することを見出して本発明に
至ったものである。すなわち本発明は、熱可塑性樹脂
(A)99〜1重量%、及び、多官能性化合物(b−
1)と、上記多官能性化合物(b−1)からなるコアに
結合する3以上のイソブチレン系ブロック共重合体(b
−2)とからなる星状ポリマー(B)1〜99重量%を
含有してなる熱可塑性樹脂組成物であって、上記イソブ
チレン系ブロック共重合体(b−2)は、イソブチレン
を単量体主成分とする重合体ブロックとイソブチレンを
単量体主成分としない重合体ブロックとから形成される
ものである熱可塑性樹脂組成物である。以下に、本発明
を詳述する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、
熱可塑性樹脂(A)99〜1重量%、及び、星状ポリマ
ー(B)1〜99重量%を含有するものである。
【0006】上記熱可塑性樹脂(A)としては特に限定
されず、例えば、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂、芳香族ビニル化合物系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酸化ビ
ニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、ポリ
(メタ)アクリルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリロ
ニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアセタール系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリ
アリーレンスルフィド系樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミ
ド系樹脂、熱可塑性ポリウレタン系樹脂等を挙げること
ができる。これらの中でも、星状ポリマー(B)との相
溶性等の点から、ポリカーボネート系樹脂、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂、芳香族ビニル化合物系樹脂、及
び、ポリオレフィン系樹脂が好ましく用いられる。これ
らの樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して
用いてもよい。
【0007】上記ポリカーボネート系樹脂としては特に
限定されず、例えば、ビスフェノールAすなわち2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビスフェ
ノールAの芳香族水素の一部又は全部をアルキル基又は
ハロゲン原子で置換したもの、ヒドロキノン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン等に基づくポリカーボ
ネート系樹脂を挙げることができる。これらは単独で用
いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0008】上記ポリフェニレンエーテル系樹脂として
は特に限定されず、例えば、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6
−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,
6−ジブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,4−フェニレン
エーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニ
レンエーテル)、2,6−ジメチルフェノールと2,
3,6−トリメチルフェノールとの共重合体、2,6−
ジメチルフェノールと2,3,5,6−テトラメチルフ
ェノールとの共重合体等を挙げることができる。また、
これらにスチレンをグラフト共重合したものも使用する
ことができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以
上を混合して用いてもよい。
【0009】上記芳香族ビニル化合物系樹脂としては特
に限定されず、例えば、ポリスチレン、ハイインパクト
ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、ポリp−メチ
ルスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体等を挙
げることができる。これらは単独で用いてもよいし、2
種以上を混合して用いてもよい。
【0010】上記ポリオレフィン系樹脂としては特に限
定されず、例えば、α−オレフィンの単独重合体、ラン
ダム共重合体、ブロック共重合体及びそれらの混合物;
α−オレフィンと他の不飽和単量体とのランダム共重合
体、ブロック共重合体、グラフト共重合体;これら重合
体の酸化、ハロゲン化又はスルホン化したもの等を挙げ
ることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。具体的には、ポリエチレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−非
共役ジエン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチ
レン−ヘキセン共重合体、エチレン−オクテン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニル
アルコール共重合体、エチレン−エチルアクリレート共
重合体、塩素化ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂;
ポリプロピレン、プロピレン−エチレンランダム共重合
体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、塩素化ポ
リプロピレン等のポリプロピレン系樹脂;ポリブテン、
ポリイソブチレン、ポリメチルペンテン、環状オレフィ
ンの(共)重合体等が例示できる。なかでも、コスト、
及び、熱可塑性樹脂の物性バランスの点から、ポリエチ
レン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、及び、環状オレフ
ィンの(共)重合体が好ましく使用できる。これらは単
独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
【0011】本発明の熱可塑性樹脂組成物におけるもう
1つの必須成分である星状ポリマー(B)は、多官能性
化合物(b−1)と、上記多官能性化合物(b−1)か
らなるコアに結合する3以上のイソブチレン系ブロック
共重合体(b−2)とからなる星状ポリマーであって、
上記イソブチレン系ブロック共重合体(b−2)は、イ
ソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロックとイソ
ブチレンを単量体主成分としない重合体ブロックとから
形成されるものである。
【0012】上記多官能性化合物(b−1)としては、
3官能以上の化合物を挙げることができるが、2官能の
化合物であっても、重合体を形成して3官能以上の化合
物を形成することができる場合は、使用を妨げるもので
はない。
【0013】上述の意味において、上記多官能性化合物
(b−1)としては、ジビニル芳香族化合物、トリビニ
ル芳香族化合物、ジエポキシド、ジケトン、ジアルデヒ
ド及び下記一般式(1)で表される化合物からなる群よ
り選択される少なくとも1種の化合物を挙げることがで
きる。 (CR12 X)n3 (1) 式中、Xは、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ
ル基及び炭素数2〜6のアシルオキシル基からなる群よ
り選択される置換基を表す。R1 及びR2 は、それぞ
れ、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表
し、R1 及びR2 は同一であっても異なっていてもよ
い。R3 は、n個の置換基(CR12 X)を有するこ
とができる多価の芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族炭
化水素基を表す。nは3〜6の整数を表す。
【0014】上記ジビニル芳香族化合物としては特に限
定されず、例えば、1,3−ジビニルベンゼン、1,4
−ジビニルベンゼン、1,2−ジイソプロペニルベンゼ
ン、1,3−ジイソプロペニルベンゼン、1,4−ジイ
ソプロペニルベンゼン、1,3−ジビニルナフタレン、
1,8−ジビニルナフタレン、2,4−ジビニルビフェ
ニル、1,2−ジビニル−3,4−ジメチルベンゼン、
1,3−ジビニル−4,5,8−トリブチルナフタレ
ン、2,2′−ジビニル−4−エチル−4′−プロピル
ビフェニル等を挙げることができる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0015】上記ジビニル芳香族化合物としては、例え
ば、エチルビニルベンゼン等との混合物として通常市販
されており、上記ジビニル芳香族化合物が主たる成分で
あればそのまま使用することが可能であり、必要に応じ
て精製して純度を高めて用いてもよい。
【0016】上記トリビニル芳香族化合物としては特に
限定されず、例えば、1,2,4−トリビニルベンゼ
ン、1,3,5−トリビニルナフタレン、3,5,4′
−トリビニルビフェニル、1,5,6−トリビニル−
3,7−ジエチルナフタレン等を挙げることができる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0017】上記ジエポキシドとしては特に限定され
ず、例えば、シクロヘキサンジエポキシド、1,4−ペ
ンタンジエポキシド、1,5−ヘキサンジエポキシド等
を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0018】上記ジケトンとしては特に限定されず、例
えば、2,4−ヘキサン−ジオン、2,5−ヘキサン−
ジオン、2,6−ヘプタン−ジオン等を挙げることがで
きる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用し
てもよい。
【0019】上記ジアルデヒドとしては特に限定され
ず、例えば、1,4−ブタンジアール、1,5−ペンタ
ンジアール、1,6−ヘキサンジアール等を挙げること
ができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。
【0020】上記一般式(1)において、Xは、ハロゲ
ン原子、炭素数1〜6のアルコキシル基又は炭素数2〜
6のアシルオキシル基を表す。上記ハロゲン原子として
は、例えば、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素等を挙げるこ
とができる。上記炭素数1〜6のアルコキシル基として
は特に限定されず、例えば、メトキシ基、エトキシ基、
n−又はイソプロポキシ基等を挙げることができる。上
記炭素数2〜6のアシルオキシル基としては特に限定さ
れず、例えば、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ
基等を挙げることができる。
【0021】上記一般式(1)において、R1 及びR2
は、それぞれ、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化
水素基を表す。R1 及びR2 は同一であっても異なって
いてもよい。また、複数存在するR1 及びR2 は、それ
ぞれ、同一であっても異なっていてもよい。上記炭素数
1〜6の1価の炭化水素基としては特に限定されず、例
えば、メチル基、エチル基、n−又はイソプロピル基等
を挙げることができる。
【0022】上記一般式(1)において、R3 は、n個
の置換基(CR12 X)を有することができる多価の
芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族炭化水素基を表す。
nは、3〜6の整数を表す。
【0023】上記一般式(1)で表される化合物として
は、下記化学式; 1,3,5−(ClC(CH32 )C63 で表される1,3,5−トリス(1−クロル−1−メチ
ルエチル)ベンゼンが好ましい。
【0024】上記多官能性化合物(b−1)としては、
反応性及び得られる星状ポリマーの物性等の点から、上
記ジビニル芳香族化合物が好ましい。より好ましくは、
1,3−ジビニルベンゼン、1,4−ジビニルベンゼ
ン、1,3−ジイソプロペニルベンゼン及び1,4−ジ
イソプロペニルベンゼンである。
【0025】上記星状ポリマー(B)のコアは、3以上
のイソブチレン系ブロック共重合体(b−2)が結合す
るものである限り、上述した多官能性化合物(b−1)
の単一の分子によって形成されてもよいし、同一又は異
なる2分子以上が重合又は反応して形成されてもよい。
【0026】上記星状ポリマー(B)においてコアに結
合するイソブチレン系ブロック共重合体(b−2)とし
ては、イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロッ
ク及びイソブチレンを単量体主成分としない重合体ブロ
ックを有しているものであれば特に限定されず、例え
ば、イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロック
−イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブロック
からなるジブロック共重合体、イソブチレンを単量体主
成分としない重合体ブロック−イソブチレンを単量体主
成分とする重合体ブロック−イソブチレンを単量体主成
分としない重合体ブロックからなるトリブロック共重合
体、イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロック
−イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブロック
−イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロックか
らなるトリブロック共重合体、あるいはマルチブロック
共重合体等が例示できる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0027】上記イソブチレン系ブロック共重合体(b
−2)のなかでも、機械物性、加工性等の点から、イソ
ブチレンを単量体主成分とする重合体ブロック−イソブ
チレンを単量体主成分としない重合体ブロックからなる
ジブロック共重合体が好ましい。
【0028】上記イソブチレンを単量体主成分とする重
合体ブロックは、イソブチレン以外の単量体を使用して
なるものであってもよく、使用していなくてもよいが、
イソブチレン以外の単量体を使用してなる場合は、イソ
ブチレンは50重量%以上含有され、通常、イソブチレ
ンを60重量%以上含有する単量体成分からなるもので
あることが好ましい。より好ましくは、80重量%以上
である。
【0029】上記イソブチレン以外の単量体としては、
カチオン重合可能な単量体であれば特に限定されず、例
えば、脂肪族オレフィン系単量体、芳香族ビニル系単量
体、ジエン系単量体、ビニルエーテル系単量体、シラン
系単量体、ビニルカルバゾール、β−ピネン、アセナフ
チレン等を挙げることができる。これらは単独で用いて
もよく、2種以上を併用してもよい。
【0030】上記脂肪族オレフィン系単量体としては特
に限定されず、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテ
ン、ペンテン、ヘキセン、シクロヘキセン、4−メチル
−1−ペンテン、ビニルシクロヘキサン、オクテン、ノ
ルボルネン等を挙げることができる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0031】上記芳香族ビニル系単量体としては特に限
定されず、例えば、スチレン、o−、m−又はp−メチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレ
ン、2,6−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチ
レン、α−メチル−o−メチルスチレン、α−メチル−
m−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレ
ン、β−メチル−o−メチルスチレン、β−メチル−m
−メチルスチレン、β−メチル−p−メチルスチレン、
2,4,6−トリメチルスチレン、α−メチル−2,6
−ジメチルスチレン、α−メチル−2,4−ジメチルス
チレン、β−メチル−2,6−ジメチルスチレン、β−
メチル−2,4−ジメチルスチレン、o−、m−又はp
−クロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、2,4
−ジクロロスチレン、α−クロロ−o−クロロスチレ
ン、α−クロロ−m−クロロスチレン、α−クロロ−p
−クロロスチレン、β−クロロ−o−クロロスチレン、
β−クロロ−m−クロロスチレン、β−クロロ−p−ク
ロロスチレン、2,4,6−トリクロロスチレン、α−
クロロ−2,6−ジクロロスチレン、α−クロロ−2,
4−ジクロロスチレン、β−クロロ−2,6−ジクロロ
スチレン、β−クロロ−2,4−ジクロロスチレン、o
−、m−又はp−t−ブチルスチレン、o−、m−又は
p−メトキシスチレン、o−、m−又はp−クロロメチ
ルスチレン、o−、m−又はp−ブロモメチルスチレ
ン、シリル基で置換されたスチレン誘導体、インデン、
ビニルナフタレン等を挙げることができる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0032】上記ジエン系単量体としては特に限定され
ず、例えば、ブタジエン、イソプレン、ヘキサジエン、
シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、ジシクロペ
ンタジエン、ジビニルベンゼン、エチリデンノルボルネ
ン等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0033】上記ビニルエーテル系単量体としては特に
限定されず、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、(n−、イソ)プロピルビニルエーテ
ル、(n−、sec−、tert−、イソ)ブチルビニ
ルエーテル、メチルプロペニルエーテル、エチルプロペ
ニルエーテル等を挙げることができる。これらは単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0034】上記シラン系単量体としては特に限定され
ず、例えば、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジ
クロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジ
メチルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビ
ニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビ
ニルジメチルシラン、1,3−ジビニル−1,1,3,
3−テトラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメト
キシシラン等を挙げることができる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0035】上記イソブチレンを単量体主成分としない
重合体ブロックは、イソブチレンを主成分としない単量
体成分からなる。上記イソブチレンを主成分としない単
量体成分は、イソブチレンの含有量が30重量%以下で
ある単量体成分である。好ましくは、10重量%以下で
ある。より好ましくは、3重量%以下である。
【0036】上記イソブチレンを単量体主成分としない
単量体成分中の、イソブチレン以外の単量体としては、
上述したものと同様のものを挙げることができる。
【0037】上記イソブチレンを単量体主成分としない
重合体ブロックは、物性及び重合特性等のバランスか
ら、上記芳香族ビニル系単量体を単量体主成分としてな
るものであることが好ましい。
【0038】上記単量体主成分である芳香族ビニル系単
量体の含有量は、60重量%以上であることが好まし
い。より好ましくは、80重量%以上である。
【0039】上記芳香族ビニル系単量体としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン及びイ
ンデンからなる群より選択される少なくとも1種の単量
体であることが好ましい。より好ましくは、コストの面
から、スチレン、α−メチルスチレン、又は、これらの
混合物を用いる。
【0040】上記イソブチレン系ブロック共重合体(b
−2)を構成する上記イソブチレンを単量体主成分とす
る重合体ブロックと上記イソブチレンを単量体主成分と
しない重合体ブロックとの割合としては特に限定され
ず、例えば、物性と加工性のバランスから、上記イソブ
チレンを単量体主成分とする重合体ブロックが98〜4
0重量%、及び、上記イソブチレンを単量体主成分とし
ない重合体ブロックが2〜60重量%であることが好ま
しい。より好ましくは、上記イソブチレンを単量体主成
分とする重合体ブロックが95〜50重量%、及び、上
記イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブロック
が5〜50重量%である。
【0041】上記イソブチレン系ブロック共重合体(b
−2)の製造方法としては特に限定されず、例えば、ル
イス酸触媒を共存させて単量体を重合する製造方法等を
挙げることができる。
【0042】上記ルイス酸触媒としては、カチオン重合
に用いることができるものであれば特に限定されず、例
えば、TiCl4 、TiBr4 、BCl3 、BF3 、B
3 ・OEt2 、SnCl4 、SbCl5 、SbF5
WCl6 、TaCl5 、VCl 5 、FeCl3 、ZnB
2 、AlCl3 、AlBr3 等の金属ハロゲン化物;
Et2 AlCl、EtAlCl2 等の有機金属ハロゲン
化物を挙げることができる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0043】上記ルイス酸触媒のなかでは、触媒として
の能力及び工業的な入手の容易さを考慮すると、TiC
4 、BCl3 、SnCl4 が好ましい。上記ルイス酸
触媒の使用量としては特に限定されず、用いる単量体の
重合特性又は重合濃度等から設定することができる。
【0044】また、上記イソブチレン系ブロック共重合
体(b−2)の製造においては、必要に応じて電子供与
体成分を共存させることもできる。上記電子供与体成分
は、カチオン重合に際して、成長する炭素カチオンを安
定化させるものと考えられており、上記電子供与体成分
の添加によって、分子量分布が狭くて構造が制御された
共重合体が生成する。上記電子供与体成分としては特に
限定されず、例えば、ピリジン類、アミン類、アミド
類、スルホキシド類、エステル類、金属原子に結合した
酸素原子を有する金属化合物等を挙げることができる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0045】更に、上記イソブチレン系ブロック共重合
体(b−2)の製造においては、必要に応じて有機溶媒
中で重合することができる。上記有機溶媒としてはカチ
オン重合を本質的に阻害するものでなければ特に限定さ
れず、例えば、塩化メチル、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、塩化エチル、ジクロロエタン、n−プロピルクロ
ライド、n−ブチルクロライド、クロロベンゼン等のハ
ロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン等の
アルキルベンゼン類;エタン、プロパン、ブタン、ペン
タン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン
等の直鎖式脂肪族炭化水素類;2−メチルプロパン、2
−メチルブタン、2,3,3−トリメチルペンタン、
2,2,5−トリメチルヘキサン等の分岐式脂肪族炭化
水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチ
ルシクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素類;石油留分
を水添精製したパラフィン油等を挙げることができる。
これらは、ブロック共重合体を構成する単量体の重合特
性及び生成する重合体の溶解性等のバランスを考慮し
て、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0046】上記有機溶媒の使用量としては、得られる
共重合体溶液の粘度及び除熱の容易さから、上記イソブ
チレン系ブロック共重合体(b−2)の濃度が1〜50
wt%となるようにすることが好ましい。より好ましく
は、3〜35wt%である。
【0047】更にまた、上記イソブチレン系ブロック共
重合体(b−2)の製造方法としては、共重合するにあ
たって、冷却下、例えば、−100℃以上0℃未満の温
度で、共重合に用いる上記各成分を混合するのが好まし
い。より好ましくは、エネルギーコストと重合の安定性
とのバランスから、−80℃〜−30℃である。
【0048】上記イソブチレン系ブロック共重合体(b
−2)1本あたりの重量平均分子量としては特に限定さ
れず、例えば、流動性、加工性、物性等の面から、10
00〜500000であることが好ましい。上記重量平
均分子量が1000未満であると、機械物性が充分に発
現せず、500000を超えると、流動性、加工性等の
面で不利になる。より好ましい重量平均分子量は、20
00〜300000である。
【0049】次に、上記星状ポリマー(B)の製造方法
について詳述する。上記コアが、3官能以上の多官能性
化合物(b−1)の単一の分子から形成される場合に
は、該多官能性化合物(b−1)を重合開始剤として用
いて、上記イソブチレンを主成分とする単量体成分と上
記イソブチレンを主成分としない単量体成分とを共重合
することによって上記星状ポリマー(B)を得ることが
できる。
【0050】また、上記イソブチレンを主成分とする単
量体成分と上記イソブチレンを主成分としない単量体成
分とを共重合して上記イソブチレン系ブロック共重合体
(b−2)を製造し、その後に、該多官能性化合物(b
−1)をカップリング剤として用いて、上記イソブチレ
ン系ブロック共重合体(b−2)を結合(カップリン
グ)させることでも上記星状ポリマー(B)を得ること
ができる。
【0051】上述のように上記多官能性化合物(b−
1)を重合開始剤又はカップリング剤として用いる場合
には、上記イソブチレン系ブロック共重合体(b−2)
が3本以上、コアに結合した星状ポリマーを得るため
に、上記多官能性化合物(b−1)は、1分子あたり3
つ以上の重合活性点又はカップリング可能な反応点を有
するものであることが必要である。これらの方法は、特
定の数のイソブチレン系ブロック共重合体(b−2)を
有する星状ポリマー(B)の製造に適している。
【0052】上記多官能性化合物(b−1)であって、
1分子あたり3つ以上の重合活性点又はカップリング可
能な反応点を有するものとしては特に限定されず、例え
ば、上記一般式(1)で表される化合物、カチオン重合
可能な活性点又はカップリング可能な反応点を1分子中
に3つ以上有するカリックスアレン、シロキサン系化合
物等を挙げることができる。
【0053】一方、上記コアが、2官能以上の上記多官
能性化合物(b−1)の2分子以上が重合又は反応する
ことにより形成される場合には、まず、上記イソブチレ
ンを主成分とする単量体成分と上記イソブチレンを主成
分としない単量体成分とを共重合して上記イソブチレン
系ブロック共重合体(b−2)を製造した後、コアを形
成する上記多官能性化合物(b−1)として、例えば、
ジビニル芳香族化合物、トリビニル芳香族化合物、ジエ
ポキシド、ジケトン、ジアルデヒド等を添加すると、上
記イソブチレン系ブロック共重合体(b−2)とコアを
形成する上記多官能性化合物(b−1)との分子間での
結合反応が起こり、更に、生成した分子と上記イソブチ
レン系ブロック共重合体(b−2)若しくはコアを形成
する上記多官能性化合物(b−1)との分子間での結合
反応が起こるか、又は、生成した分子内での結合反応が
起こり、上記星状ポリマー(B)を得ることができる。
この方法は、多数のイソブチレン系ブロック共重合体
(b−2)を有する星状ポリマー(B)の製造に適して
いる。
【0054】この方法における上記多官能性化合物(b
−1)の添加方法としては特に限定されず、星状ポリマ
ー(B)の分子量、物性等を考慮して任意に設定するこ
とができる。具体的な添加方法としては、例えば、上記
イソブチレン系ブロック共重合体(b−2)の共重合が
完全に又はほぼ終了した時点で引き続き、上記多官能性
化合物(b−1)又は必要に応じて溶剤等により希釈し
た上記多官能性化合物(b−1)を重合系中に添加する
方法;上記イソブチレン系ブロック共重合体(b−2)
の重合が完全に又はほぼ終了した後、いったん上記イソ
ブチレン系ブロック共重合体(b−2)を重合系から取
り出し、必要に応じて有機溶媒に溶解せしめて、上記多
官能性化合物(b−1)又は必要に応じて溶剤等により
希釈した上記多官能性化合物(b−1)を添加する方法
等を挙げることができる。
【0055】後者の方法は、得られた上記イソブチレン
系ブロック共重合体(b−2)を重合系からいったん取
り出すことにより、上記イソブチレン系ブロック共重合
体(b−2)を精製したり、又は、重合時とは異なる溶
剤若しくはルイス酸触媒等を使用することが容易となる
が、工業的な生産性が低下する。従って、上記イソブチ
レン系ブロック共重合体の重合が完全に又はほぼ終了し
た時点で引き続き、上記多官能性化合物(b−1)又は
必要に応じて溶剤等により希釈した上記多官能性化合物
(b−1)を重合系中に添加する方法が好ましい。
【0056】上記多官能性化合物(b−1)の添加量及
び反応条件としては特に限定されず、所望の上記星状ポ
リマー(B)が得られるように、反応性や生産性等を考
慮して設定される。
【0057】なお、上記イソブチレン系ブロック共重合
体(b−2)を、上述した多官能性化合物(b−1)の
単一の分子で結合(カップリング)させる場合、又は、
上述した多官能性化合物(b−1)の2分子以上が重合
若しくは反応してコアを形成する場合には、上記イソブ
チレンを主成分とする単量体成分と上記イソブチレンを
主成分としない単量体成分とを共重合する際に、例えば
下記化合物の存在下に共重合することができる。 C65 C(CH32 Cl:(1−クロル−1−メチ
ルエチル)ベンゼン CH3 C(CH32 CH2 C(CH32 Cl:(2
−クロロ−2,4,4−トリメチル)ペンタン
【0058】上記星状ポリマー(B)におけるイソブチ
レン系ブロック共重合体(b−2)の本数は、上記星状
ポリマー(B)1分子あたり3本以上である。3本未満
であると、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性と流
動性のバランスが低下する。好ましくは、3〜100本
であり、より好ましくは3〜60本である。
【0059】上記イソブチレン系ブロック共重合体(b
−2)は、イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブ
ロック−イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブ
ロックからなるジブロック共重合体がより好ましい。こ
の場合、好ましくは、イソブチレンを単量体主成分とす
る重合体ブロックが、コアを形成する多官能性化合物
(b−1)に結合する。
【0060】また、上記星状ポリマー(B)としては、
分子鎖中又は分子末端に、必要に応じて、塩素等のハロ
ゲン原子、カルボキシル基、水酸基、酸無水物基、エポ
キシ基、シリル基、ビニル基、アリル基等の官能基を有
しているものでもよい。
【0061】本発明の熱可塑性樹脂組成物においては、
上記熱可塑性樹脂(A)と上記星状ポリマー(B)の配
合割合は、熱可塑性樹脂が99〜1重量%で、星状ポリ
マーが1〜99重量%である。好ましくは、熱可塑性樹
脂95〜20重量%及び星状ポリマー5〜80重量%で
ある。
【0062】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、
相溶性、耐衝撃性、流動性等のバランスを調整する等の
目的で、イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブ
ロック−イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロ
ック−イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブロ
ックからなるトリブロック共重合体、イソブチレンを単
量体主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを単量
体主成分としない重合体ブロック−イソブチレンを単量
体主成分とする重合体ブロックからなるトリブロック共
重合体、イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブ
ロック−イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロ
ックからなるジブロック共重合体からなる群より選択さ
れる少なくとも1種のブロック共重合体を更に配合する
こともできる。
【0063】これらのブロック共重合体の配合量として
は、本発明の目的を本質的に妨げない範囲であれば特に
限定されず、上記星状ポリマー(B)100重量部に対
して0〜100重量部が好ましく、より好ましくは、0
〜50重量部である。
【0064】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、可塑剤
を更に配合することもできる。上記可塑剤としては特に
限定されないが、室温で液体又は液状の材料が好適に用
いられる。また、親水性及び疎水性のいずれの可塑剤も
使用できる。このような可塑剤としては、鉱物油系、植
物油系、合成系等の各種ゴム用又は樹脂用の可塑剤が挙
げられる。鉱物油系としては、ナフテン系、パラフィン
系等のプロセスオイル等が、植物油系としては、ひまし
油、綿実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、
やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油
等が、合成系としては、ポリブテン、低分子量ポリブタ
ジエン等が例示できる。これらの中でも、相溶性と物性
のバランスの点から、パラフィン系プロセスオイル又は
ポリブテンが好ましい。また、これらの可塑剤は2種以
上を適宜組み合わせても使用できる。
【0065】上記可塑剤の配合量は、特に限定されない
が、本発明の熱可塑性樹脂組成物を構成する成分(A)
及び(B)の合計量100重量部に対して0〜200重
量部程度が好ましい。200重量部を超えると、得られ
る熱可塑性樹脂組成物の物性の低下が起こり、好ましく
ない。
【0066】上記ブロック共重合体を構成する、イソブ
チレンを主成分としない単量体成分及びイソブチレンを
主成分とする単量体成分としては、上述したものと同様
なものを挙げることができる。また、上記ブロック共重
合体の製造方法としては,上述したものと同様な製造方
法を挙げることができる。
【0067】本発明の熱可塑性樹脂組成物には、充填材
を更に配合することもできる。上記充填剤としては特に
限定されず、好適なものとしては、例えば、クレー、珪
藻土、シリカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、金属酸化物、マイカ、グラファ
イト、水酸化アルミニウム等の麟片状無機充填材;各種
の金属粉、木片、ガラス粉、セラミックス粉、カーボン
ブラック、粒状若しくは粉末ポリマー等の粒状又は粉末
状固体充填材;その他の各種の天然又は人工の短繊維、
長繊維等を挙げることができる。また、中空フィラー、
例えば、ガラスバルーン、シリカバルーン等の無機中空
フィラー;ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデ
ン共重合体からなる有機中空フィラーを配合することも
できる。
【0068】上記充填材の配合量は、上記熱可塑性樹脂
(A)及び上記星状ポリマー(B)の合計量100重量
部に対して0〜200重量部である。200重量部を超
えると、得られる熱可塑性樹脂組成物の物性が低下す
る。好ましい配合量は、0〜100重量部である。
【0069】また、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、
必要に応じて、酸化防止剤及び紫外線吸収剤のうち少な
くとも1種を更に配合することもできる。これらの配合
量は、熱可塑性樹脂及び星状ポリマーの合計量100重
量部に対して、0.000001〜20重量部であり、
好ましくは0.00001〜10重量部である。
【0070】更に他の添加剤として、難燃剤、抗菌剤、
光安定剤、着色剤、流動性改良剤、滑剤、ブロッキング
防止剤、帯電防止剤、架橋剤、架橋助剤等を添加するこ
とができる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上
を併用してもよい。更に、本発明の熱可塑性樹脂組成物
の性能を損なわない範囲であれば、各種物性を改良する
目的で、SEBSやSEPS等のスチレン系エラストマ
ー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラス
トマー、ポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラ
ストマー又は他のゴム状成分を配合してもよい。
【0071】本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法と
しては特に限定されず、公知の方法を適用することがで
きる。例えば、上記2成分をロール、バンバリーミキサ
ー、ブラベンダー、ニーダー、高剪断型ミキサー、一軸
又は二軸の押出機等を用いて混合することにより製造す
ることができる。
【0072】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に具体的に
説明すが、本発明はこれら実施例によって何ら制限され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更実施可能である。
【0073】参考例1 星状ポリマーの製造 攪拌機付き500mL反応容器に、メチルシクロヘキサ
ン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)109m
L、塩化メチレン(モレキュラーシーブスで乾燥したも
の)81mL、(1−クロル−1−メチルエチル)ベン
ゼン0.225g、及び、スチレン7.135gを加え
た。反応容器を−70℃に冷却した後、α−ピコリン
(2−メチルピリジン)0.088mLを添加した。更
に四塩化チタン1mLを加えて重合を開始し、−70℃
で溶液を攪拌しながら20分間反応させた。次いで反応
溶液にイソブチレン19.5mLを添加して40分間反
応を続けた。その後、ジビニルベンゼン1.86gを添
加して30分間反応させ、反応容器を室温に戻してから
更に5時間反応させた後、大量のメタノールを添加して
反応を停止させた。反応溶液から溶剤等を除去してか
ら、重合体をトルエンに再溶解して2回水洗した。この
トルエン溶液をメタノールに加えて重合体を沈殿させ、
得られた重合体を60℃で24時間真空乾燥することに
より星状ポリマー(以下、S−SIBと略す)を得た。
得られた星状ポリマーの重量平均分子量は100,00
0であった。この重量平均分子量はWaters社製5
10型GPCシステム(溶媒としてクロロホルムを使用
し、流量は1mL/分とした)を用いて測定し、ポリス
チレン換算の値で示した。
【0074】参考例2 スチレン−イソブチレン−スチ
レンブロック共重合体の製造 攪拌機付き10L反応容器に、メチルシクロヘキサン
(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)2166m
L、塩化メチレン(モレキュラーシーブスで乾燥したも
の)1634mL、p−ジクミルクロライド1.756
gを加えた。反応容器を−70℃に冷却した後、α−ピ
コリン(2−メチルピリジン)0.75mL、及び、イ
ソブチレン633mLを添加した。更に四塩化チタン3
0mLを加えて重合を開始し、−70℃で溶液を攪拌し
ながら1.5時間反応させた。次いで反応溶液にスチレ
ン270mLを添加し、更に20分間反応を続けた後、
大量のメタノールを添加して反応を停止させた。反応溶
液から溶剤等を除去した後に、重合体をトルエンに溶解
して2回水洗した。このトルエン溶液をアセトン−メタ
ノール混合物に加えて重合体を沈殿させ、得られた重合
体を60℃で24時間真空乾燥することによりイソブチ
レン系ブロック共重合体(以下、SIBSと略す)を得
た。得られたイソブチレン系ブロック共重合体の重量平
均分子量は118,000であった。この重量平均分子
量はWaters社製510型GPCシステム(溶媒と
してクロロホルムを使用し、流量は1mL/分とした)
を用いて測定し、ポリスチレン換算の値で示した。
【0075】実施例1〜2、比較例1〜4 ポリプロピレン(ノバテックMA−3、日本ポリケム社
製、以下PPと略す)と、参考例1で製造した星状ポリ
マー(S−SIB)、参考例2で製造したイソブチレン
系ブロック共重合体(SIBS)、スチレン−エチレン
/ブチレン−スチレンブロック共重合体(以下、SEB
Sと略す。重量平均分子量112,000)、スチレン
−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(以下、SB
Sと略す。重量平均分子量146,000)をそれぞれ
表1に示す配合割合で、200℃に設定した二軸押出機
(TEX−30HSS、日本製鋼所製)を用いて混練
し、熱可塑性樹脂組成物を作製した。更に、この熱可塑
性樹脂組成物を射出成形機にて射出成形を行い試験片を
作製した。各試験片について下記に示す方法により耐熱
安定性、耐衝撃性、流動性を評価した。評価結果を表1
に示した。
【0076】
【表1】
【0077】熱可塑性樹脂組成物の物性は以下に示す方
法で測定した。 (1)耐熱安定性 実施例1〜2及び比較例1〜4で製造したダンベル型試
験片を150℃に設定したオーブン中で60日間熱処理
した後、各サンプルの破断強度を測定し、熱処理前の破
断強度と比較し、保持率(%)を算出した。
【0078】(2)耐衝撃性 JIS K7110に従い、試験片のアイゾット衝撃強
度を測定した。 (3)流動性 JIS K7199に従い、配合物のキャピラリーレオ
メータによる流れ特性を測定した。測定条件は200
℃、せん断速度1216s-1とした。
【0079】実施例3、比較例5〜7 ポリプロピレン(ノバテックMA−3、日本ポリケム社
製)70重量部と、参考例1で製造した星状ポリマー
(S−SIB)(実施例3)、参考例2で製造したイソ
ブチレン系ブロック共重合体(SIBS)(比較例
5)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロッ
ク共重合体(以下、SEBSと略す。重量平均分子量1
12,000)(比較例6)、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体(以下、SBSと略す。重量
平均分子量146,000)(比較例7)をそれぞれ3
0重量部を、200℃に設定したラボプラストミル(東
洋精機社製)を用いて混練し、各成分の相溶状態を肉眼
で観察した。
【0080】参考例1で製造した星状ポリマー(S−S
IB)、参考例2で製造したイソブチレン系ブロック共
重合体(SIBS)、スチレン−エチレン/ブチレン−
スチレンブロック共重合体(以下、SEBSと略す。重
量平均分子量112,000)を使用した場合には、ポ
リプロピレンとの混合状態が良好であり、相溶性に優れ
ることが明らかになった。
【0081】実施例4〜5、比較例8〜11 参考例1で製造した星状ポリマー(S−SIB)、参考
例2で製造したイソブチレン系ブロック共重合体(SI
BS)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロ
ック共重合体(SEBS、重量平均分子量112,00
0)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(SBS、重量平均分子量146,000)とポリプ
ロピレン(PP、ノバテックMA−3、日本ポリケム社
製)と高密度ポリエチレン(PE、ハイゼックス800
0F、三井化学社製)、をそれぞれ表2に示す配合組成
で配合し、200℃に設定したラボプラストミル(東洋
精機社製)を用いて混練し、得られた組成物をプレス成
形することで試験片を得た。得られた試験片の以下の各
種特性を評価した。
【0082】(1)引張試験 実施例4〜5及び比較例8〜11で製造したダンベル型
試験片を用いて、JISK6301に従い、破断試験を
実施した。 (2)耐熱安定性 実施例4〜5及び比較例8〜11で製造したダンベル型
試験片を150℃に設定したオーブン中で60日間熱処
理した後、各サンプルの破断強度を測定し、熱処理前の
破断強度と比較し、保持率(%)を算出した。 (3)流動性 JIS K7210、B法に従い、流れ試験を行いをM
FRを測定した。評価結果を表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】以上のことより、本発明の熱可塑性樹脂組
成物が、耐熱安定性に優れ、流動性、耐衝撃性のバラン
スに優れることがわかった。
【0085】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上述の
構成からなるので、耐熱安定性及び相溶性に優れ、流動
性と耐衝撃性のバランスにも優れている。従って、自動
車分野の成形品、OA機器分野の成形品、ハウジング部
材、光学機器部材、建材、医療用機器の部品、食品分野
の成形品等の各種用途に利用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 71/12 C08L 71/12 101/16 101/00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂(A)99〜1重量%、及
    び、多官能性化合物(b−1)と、前記多官能性化合物
    (b−1)からなるコアに結合する3以上のイソブチレ
    ン系ブロック共重合体(b−2)とからなる星状ポリマ
    ー(B)1〜99重量%を含有してなる熱可塑性樹脂組
    成物であって、前記イソブチレン系ブロック共重合体
    (b−2)は、イソブチレンを単量体主成分とする重合
    体ブロックとイソブチレンを単量体主成分としない重合
    体ブロックとから形成されるものであることを特徴とす
    る熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂は、ポリカーボネート系樹
    脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、芳香族ビニル化合
    物系樹脂及びポリオレフィン系樹脂からなる群より選択
    される少なくとも1種である請求項1記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 多官能性化合物(b−1)は、ジビニル
    芳香族化合物、トリビニル芳香族化合物、ジエポキシ
    ド、ジケトン、ジアルデヒド及び下記一般式(1); (CR12 X)n3 (1) (式中、Xは、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキ
    シル基及び炭素数2〜6のアシルオキシル基からなる群
    より選択される置換基を表す。R1 及びR2 は、それぞ
    れ、水素原子又は炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表
    し、R1 及びR2は同一であっても異なっていてもよ
    い。R3 は、多価の芳香族炭化水素基又は多価の脂肪族
    炭化水素基を表す。nは3〜6の整数を表す。)で表さ
    れる化合物からなる群より選択される少なくとも1種の
    化合物である請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 多官能性化合物(b−1)は、1,3−
    ジビニルベンゼン、1,4−ジビニルベンゼン、1,3
    −ジイソプロペニルベンゼン、1,4−ジイソプロペニ
    ルベンゼン及び1,3,5−トリス(1−クロル−1−
    メチルエチル)ベンゼンからなる群より選択される少な
    くとも1種の化合物である請求項3記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 イソブチレンを単量体主成分としない重
    合体ブロックは、芳香族ビニル系単量体を単量体主成分
    としてなるものである請求項1、2、3又は4記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 芳香族ビニル系単量体は、スチレン、p
    −メチルスチレン、α−メチルスチレン及びインデンか
    らなる群より選択される少なくとも1種である請求項5
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    熱可塑性樹脂組成物に対し、更に、イソブチレンを単量
    体主成分としない重合体ブロック−イソブチレンを単量
    体主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを単量体
    主成分としない重合体ブロックから形成されるトリブロ
    ック共重合体、イソブチレンを単量体主成分とする重合
    体ブロック−イソブチレンを単量体主成分としない重合
    体ブロック−イソブチレンを単量体主成分とする重合体
    ブロックから形成されるトリブロック共重合体、及び、
    イソブチレンを単量体主成分としない重合体ブロック−
    イソブチレンを単量体主成分とする重合体ブロックから
    形成されるジブロック共重合体からなる群より選択され
    る少なくとも1種を含有してなる請求項1、2、3、
    4、5又は6記載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 可塑剤を更に含有してなる請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の熱可塑性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 充填材を更に含有してなる請求項1、
    2、3、4、5、6、7又は8記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】 酸化防止剤及び紫外線吸収剤のうち少
    なくとも1種を更に含有してなる請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8又は9記載の熱可塑性樹脂組成物。
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