JP2000086370A - 結露防止材及びその製造方法 - Google Patents

結露防止材及びその製造方法

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JP2000086370A JP25350198A JP25350198A JP2000086370A JP 2000086370 A JP2000086370 A JP 2000086370A JP 25350198 A JP25350198 A JP 25350198A JP 25350198 A JP25350198 A JP 25350198A JP 2000086370 A JP2000086370 A JP 2000086370A
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foam
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Nobuhiro Kurata
信弘 倉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防火性能、施工性がよく、且つ結露防止性に
優れたパッキング材、被覆材、充填材はなかった。 【解決手段】 (A)リン酸類、(B)発泡剤、(C)
NCO基を有するウレタンポリマー及び(D)非水溶性
の固体からなる発泡体で優れた結露防止性を持つ結露防
止材を得ることができる。また、本発明の結露防止材は
気密、断熱、防火機能、嵩回復性を併せ持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓のサッシ等に用
いられる充填材、電気器具の被覆材、又は建材に使用さ
れる結露防止材に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】一般に、窓の
サッシ、冷蔵庫の扉、車の扉や窓、風呂の扉、衣類乾燥
機の周辺、電気製品や建材などにガスケット材が使用さ
れている。これらの断熱作用が必要とされる部位では、
ガスケット材により気密性が保持される。しかし、気密
にすることで内外部で寒暖差が生じている部分などには
結露が生じやすい。この結露により連続して生成される
水滴で、カビなどが発生することがある。また、家電製
品などの電気製品周りの被覆材として使用されるものに
あっては、水滴などで電気が漏電し、電気製品等が故障
するおそれがある。
【0003】例えば、特開平2−204559号には、
不透湿フィルムを貼り付けた断熱パネルが開示されてい
る。この断熱パネルは内部の結露生成を防止することが
できる。しかし、不透湿フィルムを貼らなくてはならな
いため、施工に手間がかかる。また、不透湿フィルムは
火災時の熱に弱い。また、特開平3−33077号には
水硬性防露充填材が開示されている。しかし、この充填
材は原料にセメントを使用しているため断熱性を得るこ
とができない。また、セメントの乾燥に時間がかかるた
め、工期が長くなる。
【0004】本発明は、結露防止性が高く、且つ気密、
断熱、防火機能を併せ持った結露防止材並びにその製造
方法を提供することを目的としている。本発明のさらな
る目的は、嵩回復性がよく、施工が容易である結露防止
材並びにその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的及び利
点は、(A)リン酸類、(B)発泡剤、(C)NCO基
を有するウレタンポリマー及び(D)非水溶性の固体か
らなる発泡体で形成されることを特徴とする結露防止材
によって達成される。本発明の結露防止材は、非水溶性
の固体を添加して発泡させた発泡体により形成される。
非水溶性の固体を添加することにより、発泡体の独立気
泡性を低くすることができる。すなわち、連続気泡が形
成される割合を高くすることができる。連続気泡は独立
気泡と違って、気泡が発泡体内部から発泡体表面まで連
続している。発泡体中に連続気泡が多いと、発泡体表面
に気泡口が形成される。この気泡口は発泡体の周りの空
気と接触し、空気中の水分は気泡口を通して発泡体内に
取り込まれる。したがって、本発明の連続気泡性が高い
結露防止材を用いれば、その結露防止材が用いられてい
る部分の周囲、例えば建材などの表面の結露生成が防止
される。また、本発明の結露防止材は結露防止性が高い
だけではなく、断熱性、耐火性に優れている。さらに本
発明の結露防止材は、嵩回復性にも優れているため、施
工性がよい。
【0006】非水溶性の固体は、硼酸亜鉛、カーボンブ
ラック、セラミックファイバー、金属ウィスカ、水酸化
アルミニウム、ガラス繊維、酸化チタン、ベントナイ
ト、セルロース、デンプンよりなる群から選ばれる少な
くとも一種の化合物であることが好ましい。これらを含
有させることにより、発泡体の連続気泡性が高くなる。
この非水溶性の固体が繊維状である場合、非水溶性固体
の含有量が0.5重量%以上20重量%以下であること
が好ましい。また、非水溶性の固体が粉体である場合、
非水溶性固体の含有量が10重量%以上であることが好
ましい。
【0007】本発明の結露防止材は、断面積を25%ま
で圧縮させ、圧縮外力を除いた後に、断面積が圧縮前の
断面積の50%以上まで回復できることが好ましい。結
露防止材は、断面積(嵩)を空隙の断面積より小さくな
るまでに圧縮した状態で、建材間の空隙等に充填する。
充填された後の結露防止材は断面積が回復するので、嵩
を回復した結露防止材で前記空隙を隙間なく充填でき
る。また、どのような形の空隙にも対応できる。また、
結露防止材の密度は40kg/m3以上であることが好
ましい。密度が高いほど圧縮後の断面積の回復能力が高
い。
【0008】本発明の結露防止材は、リン酸類、NCO
基を有するウレタンポリマー及び水の混合物に、発泡剤
及び非水溶性の固体を添加して自由発泡させて発泡体を
形成することによって得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の結露防止材を形
成する発泡体について述べる。発泡体は、(A)リン酸
類、(B)発泡剤、(C)NCO基を有するウレタンポ
リマー及び(D)非水溶性の固体によって構成される。
【0010】(A)リン酸類としては、例えば、リン
酸、亜リン酸、無水リン酸、縮合リン酸、これらの多価
金属塩及びこれらの二種以上の混合物をあげることがで
きる。このうちリン酸の多価金属塩としては、第一リン
酸多価金属塩、第二リン酸多価金属塩、第三リン酸多価
金属塩がある。この多価金属塩を構成する金属として
は、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、亜鉛、
バリウム、鉄等をあげることができる。これら多価金属
成分は、リン酸多価金属塩、亜リン酸多価金属塩等の形
で添加してもよいが、そのほか、リン酸、亜リン酸と化
学的に活性な金属化合物、例えば、酸化マグネシウム、
酸化カルシウム等の多価金属酸化物や、水酸化アルミニ
ウムゲル、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の
多価金属水酸化物等をリン酸、亜リン酸等のリン酸類と
別々に系内に添加し、系内で反応させる方法をとること
もできる。リン酸類としてあげたものの中でも好ましい
ものは、リン酸、第一リン酸マグネシウム、第一リン酸
アルミニウム、第一リン酸亜鉛およびこれらの二種以上
の混合物であり、特に好ましいものは、リン酸、第一リ
ン酸マグネシウム、第一リン酸アルミニウムおよびこれ
らの2種以上の混合物である。
【0011】リン酸類の含有量は、発泡体を構成する全
成分中通常3〜55重量%であり、特に好ましくは10
〜55重量%である。これを発泡体中のリン原子の含有
量に換算すると、特に6〜17重量%であることが好ま
しい。リン原子の含有量が少ないと、得られる発泡体の
防火性能が低下する。リン原子の含有量が多すぎると、
プレポリマーの分散性が低下し、又均一な発泡構造が得
られなくなることもある。
【0012】(B)発泡剤としては、リン酸類を発泡さ
せるものとして、例えば炭酸塩化合物や、酸またはアル
カリと反応してガスを発生する軽金属をあげることがで
きる。炭酸塩化合物として、例えば、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、塩基性炭酸マグネ
シウム,塩基性炭酸亜鉛等をあげることができる。この
軽金属の具体例としては、マグネシウム,アルミニウ
ム,亜鉛等をあげることができる。これら発泡剤の中で
も塩基性炭酸マグネシウムが好ましい。発泡剤の量は、
軟質から硬質迄の幅広い範囲の所望の発泡倍率に応じて
決めればよい。発泡剤の量は、水性混合物とした際リン
酸類とよく混ざる範囲であれば特に制限はないが、リン
酸類100重量部に対して、通常0.1〜200重量部
である。本発明の連続気泡性の高い発泡体を得るために
は、さらに好ましくは5〜85重量部である。
【0013】また、発泡剤の添加量を加減することによ
り、発泡体の密度を広範囲に調整できる。この発泡体の
密度は、40kg/m3以上であることが好ましい。こ
の密度を得るためには、リン酸類100重量部に対して
発泡剤を70重量部以下添加させることによって得るこ
とができる。前記の好ましい密度以上であると、圧縮後
の嵩の回復が、圧縮前の嵩の50%以上まで回復するこ
とができる空隙充填材となる。よって、結露防止材を小
さく圧縮した状態で充填や施工を行うことができるので
作業が効率的である。また、どのような形態の部分にも
充填することができる。そして、充填後はその空隙を隙
間なく埋めることができる。本発明の結露防止材は、圧
縮外力を除いたときに断面積を圧縮前の80%以上まで
嵩を回復できることがさらに好ましい。結露防止材を空
隙よりはるかに小さく圧縮して充填できるため、充填作
業が更に簡単になる。
【0014】ちなみに、発泡体の断熱性能に関しては、
密度を調整することによって、低い熱伝導率を付与する
ことが可能であり、さらに、防火性も不燃材から準不燃
材相当のものとすることができる。発泡材の密度が高く
なるにつれて、若干不燃性は低下する。ただし、本発明
における嵩回復性の高い発泡体の好ましい密度において
も、優れた不燃性を得ることができる。
【0015】(C)ウレタンプレポリマーとしては、有
機ポリイソシアネート化合物と活性水素含有化合物とか
ら誘導され、且つNCO基を分子内に有するものをあげ
ることができる。ウレタンプレポリマーを得るために用
いられる有機ポリイソシアネート化合物としては、例え
ば、(1)炭素数2〜12の脂肪族ポリイソシアネー
ト、(2)炭素数4〜15の脂環式ポリイソシアネー
ト、(3)炭素数8〜12の芳香脂肪族ポリイソシアネ
ート、(4)炭素数6〜20の芳香族ポリイソシアネー
ト、(5)(1)〜(4)のポリイソシアネートの変性
物等をあげることができる。ここで、(1)〜(5)に
おける炭素数は、NCO基中の炭素数を除く値である。
また、以下にあげる有機ポリイソシアネート化合物は、
発泡体の物性およびコストに合わせ、単独もしくは任意
の組み合わせでウレタンプレポリマーを誘導するための
成分として使用することができる。
【0016】(1)脂肪族ポリイソシアネートとして例
えば、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HD
I)、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−
トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソ
シアネートをあげることができる。
【0017】(2)脂環族ポリイソシアネートとして例
えば、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシ
クロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート(水
添MDI)、1,4−シクロヘキサンジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシアネート
(水添TDI)、1,4−ビス(2イソシアネートエチ
ル)シクロヘキサン等をあげることができる。
【0018】(3)芳香脂肪族ポリイソシアネートとし
て例えば、p−キシリレンジイソシアネート、テトラメ
チルキシレンジイソシアネート等をあげることができ
る。
【0019】(4)芳香族ポリイソシアネートとして例
えば、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−
または2,6−トルエンジイソシアネート(TDI)、
ジフェニルメタン−2,4'−または4、4'−ジイソシ
アネート(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシア
ネート、3,3'−ジメチルジフェニルメタン−4,4'
−ジイソシアネート、粗製TDI、ポリフェニルメタン
ポリイソシアネート[通称粗製MDI:アニリン等の芳
香族アミンまたはその混合物とホルムアルデヒドとの縮
合物(ジアミノジフェニルメタンと、少量、例えば1〜
20重量%の3個以上のアミノ基を有するポリアミンと
の混合物となる)のフォスゲン化物である。]等をあげ
ることができる。
【0020】(5)ポリイソシアネート(1)〜(4)
の変性物として例えば、(1)〜(4)として上記に例
示したポリイソシアネートのイソシアネート基の代わり
に、カーボンアミド基、ウレチジオン基、ウレトイミン
基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基、
ウレタン基等を導入した変性物等をあげることができ
る。
【0021】ウレタンプレポリマーを得るために用いら
れる活性水素含有化合物としては、例えば、低分子量ポ
リオール並びに高分子量ポリオールをあげることができ
る。活性水素含有化合物の各分子量の範囲をヒドロキシ
ル基価で示すと、低分子量のポリオールのヒドロキシル
基価は、通常300〜1000又はそれ以上、好ましく
は350〜800である。又、高分子量のポリオールの
ヒドロキシル基価は、通常300未満、好ましくは20
〜250、特に50〜200である。又、活性水素含有
化合物の官能基数は何れの場合も通常2〜8又はそれ以
上である。
【0022】低分子量ポリオールとしては、脂肪族2価
アルコール類、環状基を有する低分子ジオール類、3価
アルコール類、4官能以上の多価アルコール類、アルカ
ノールアミン類、またこれらの化合物のエチレンオキサ
イドおよび/またはプロピレンオキサイドの低モル付加
物をあげることができる。低分子量ポリオールのうち、
脂肪族2価アルコール類の具体例としては、エチレング
リコール、ジエチレングルコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1、4ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1、6ヘキサンジオール、
1、8オクタメチレンジオール等が挙げられる。環状基
を有する低分子ジオール類の具体例としては、1、4ビ
ス(2ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンなどが挙
げられる。3価アルコール類の具体例としては、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオールな
どが挙げられる。4官能以上の多価アルコール類の具体
例としては、ソルビトール、シュークローズなどが挙げ
られる。アルカノールアミン類の具体例としては、トリ
エタノールアミン、メチルジエタノールアミン等が挙げ
られる。低モル付加物の具体例としては、これら具体例
としてあげられたものに、エチレンオキサイドおよび/
またはプロピレンオキサイドをヒドロキシル基価が30
0以上となる範囲内の低モル付加させたものが挙げられ
る。
【0023】一方、高分子量ポリオールとしては、ポリ
オキシアルキレンポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ポリオレフィンポリオール、アクリルポリオール、
ヒマシ油系ポリオール、重合体ポリオールをあげること
ができる。
【0024】高分子量ポリオールのうち、ポリオキシア
ルキレンポリオールとしては、低分子量ポリオールの項
であげられた化合物や低分子アミン類、多価フェノール
類などにアルキレンオキサイドを付加したものが挙げら
れる。低分子アミン類としては、エチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの
低分子ポリアミンや、nブチルアミン、ステアリルアミ
ン等の低分子モノアミンが挙げられる。多価フェノール
類としては、ハイドロキノン、ビスフェノールA、ビス
フェノールF、ビスフェノールSなどをあげることがで
きる。付加するアルキレンオキサイドとしては、炭素数
2〜4のアルキレンオキサイド、例えばエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドおよ
びこれらの併用(併用の場合、ブロックでもランダム付
加でもよい)をあげることができる。ポリオキシアルキ
レンポリオールとしては例えば、ポリオキシプロピレン
グリコール、ポリオキシプロピレントリオール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレントリオール、ポリオ
キシプロピレンテトラオール、ポリオキシテトラメチレ
ングリコール等をあげることができる。
【0025】高分子量ポリオールのうち、ポリエステル
ポリオールとしては、例えば、2官能以上の多価アルコ
ール類とジカルボン酸類とを反応させて得られる縮合ポ
リエステルポリオール、ラクトンの開環重合により得ら
れるポリラクトンポリオール、エチレンカーボネートと
1、6ヘキサンジオールの反応により得られるポリカー
ボネートポリオールなどをあげることができる。縮合ポ
リエステルポリオールを構成するジカルボン酸類として
は、例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グル
タル酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸などの脂
肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸、これらジカルボン酸の無水物、低
級アルキル(炭素数1〜4)エステルもしくは酸ハライ
ド(酸クロライドなど)およびこれらの2種以上の混合
物をあげることができる。ポリラクトンポリオールに用
いるラクトンとしては、例えば、εカプロラクトンをあ
げることができる。ポリエステルポリオールの具体例と
しては、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペ
ート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチ
ルアジペート、ポリエチレンポリプロピレンアジペー
ト、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリブチレンヘ
キサメチレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、
ポリ(ポリテトラメチレネーテル)アジペート、ポリエ
チレンアゼレート、ポリエチレンセバケート、ポリブチ
レンアゼレート、ポリブチレンセバゲート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカプロラクトンジオール、ポリ
カーボネートジオールなどをあげることができる。
【0026】高分子量ポリオールのうち、ポリオレフィ
ンポリオールの具体例としては、ポリブタジエンポリオ
ール、水添ポリブタジエンポリオール、ポリイソプレン
ポリオール等をあげることができる。
【0027】高分子量ポリオールのうち、アクリルポリ
オールの具体例としては、ヒドロキシエチルアクリレー
トとエチルアクリレートの共重合物、ヒドロキシエチル
アクリレートとエチルアクリレートとスチレンの共重合
物等をあげることができる。
【0028】高分子量ポリオールのうち、ヒマシ油系ポ
リオールとしては、ヒマシ油並びにヒマシ油脂肪酸と多
価アルコールやポリオキシアルキレンポリオールとのポ
リエステルポリオールおよびこれらの2種以上の混合物
をあげることができる。例えば、ヒマシ油脂肪酸とトリ
メチロールプロパンとのモノ、ジまたはトリエステル;
ヒマシ油脂肪酸とポリオキシプロピレングリコールとの
モノまたはジエステルなどをあげることができる。
【0029】高分子量ポリオールのうち、重合体ポリオ
ールとしては、以上に例示した高分子量ポリオール中
で、アクリロニトリル、スチレン等のエチレン性不飽和
単量体を重合して得られるものが挙げられる。重合体ポ
リオールを構成するエチレン性不飽和単量体単位の含量
は、通常0.1〜90重量%、好ましくは5.0〜80
重量%である。重合体ポリオールの製造法としては、例
えば、ポリオール中でエチレン性不飽和単量体を重合開
始剤(ラジカル発生剤など)の存在下に重合させる方法
をあげることができる。
【0030】以上ウレタンプレポリマーを得るために用
いられる活性水素含有化合物として例示した化合物のう
ち特に好ましいものは、ポリオキシアルキレンポリオー
ルのうちのエチレンオキサイド付加物である。エチレン
オキサイド付加物を単独、もしくは活性水素含有化合物
の一部として使用することが好ましい。この場合、活性
水素含有化合物中のオキシエチレン単位の含有量で言う
と、10〜95重量%、特に50〜90重量%とするの
が好ましい。エチレンオキサイド付加物を使用すること
により、水性混合物とする際のウレタンプレポリマーの
分散性が向上する。
【0031】活性水素含有化合物としての低分子量ポリ
オールと高分子量ポリオールは、それぞれ単独で用いて
も併用してもよく、低分子量ポリオールと高分子量ポリ
オールとの使用比率は特に制限はなく、例えば、発泡体
の脆性の改善効果をより高度とする為や、可とう性の付
与効果をより高くするには、重量比で、低分子ポリオー
ル:高分子ポリオール=(0〜50):(50〜10
0)となるよう、高分子ポリオールの使用比率を多くす
るとよい。他方、発泡体の剛性をより高くするには、重
量比で、低分子ポリオール:高分子ポリオール=(50
〜100):(0〜50)となるよう、低分子ポリオー
ルの使用比率を多くするとよい。ただし、本発明の嵩回
復性の高い発泡体としては、可とう性が高いものを用い
ることが好ましい。したがって、高分子ポリオールの割
合が大きい方が好ましい。
【0032】ウレタンプレポリマーの分子量、粘度の調
整等のため、必要によりモノオールを併用してもよい。
モノオールとしては、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプ
ロパノ−ル、ブタノ−ル、ペンタノ−ル、2−エチルヘ
キサノ−ル、ドデカノール等の脂肪族1価アルコール
類、アルキルフェノ−ル(オクチルフェノール、ノニル
フェノール、ドデシルフェノール等)のアルキレンオキ
サイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド
等)付加物等をあげることができる。モノオールの分子
量は、通常低分子ポリオール又は高分子ポリオールと同
じ範囲である。必要により用いるモノオールの割合は、
活性水素化合物中の平均官能基数が通常2以上、好まし
くは2.5以上となる範囲内である。
【0033】ウレタンプレポリマー中のNCO含量は
0.5〜30重量%であることが好ましい。また、ウレ
タンプレポリマーの性状については、通常、常温で液状
であり、またプレポリマーの分子量は1,000〜5
0,000であることが好ましい。ウレタンプレポリマ
ーは、例えば、有機ポリイソシアネートと活性水素含有
化合物とを反応温度50〜120℃で反応させることに
よって製造することができる。また、発泡体中のウレタ
ンプレポリマー単位の含有量、すなわち、発泡体製造時
における全固形分に対するプレポリマーの含有量は、5
〜30重量%、特に10〜25重量%であることが好ま
しい。含有量が5%より少ないと発泡体の脆性が低下
し、30%より多いと防火性能が低下する。
【0034】(D)非水溶性の固体としては、発泡体の
連続気泡性を高めるものであればどのようなものも使用
できる。例えば、硼酸亜鉛、カーボンブラック、セラミ
ックファイバー、金属ウィスカ、水酸化アルミニウム、
ガラス繊維、酸化チタン、ベントナイト、セルロース、
デンプンの他、モリロナイト、雲母、セリサイト、カオ
リン、タルク、フィライト、ゼオライト等の粘土鉱物、
パ−ライト、シラスバル−ン等の無機質軽量骨材、アス
ベスト、ロックウール、セラミック繊維、チタン酸カリ
ウム繊維、スチール繊維、カーボン繊維等の無機繊維、
フライアッシュ、シリカフューム、珪石粉、アルミナ、
硫酸カルシウムや、ビニロン繊維、ポリアミド繊維、ア
クリル繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等
の繊維をあげることができる。これらの非水溶性の固体
は、単独もしくは任意の組み合わせで使用することがで
きる。
【0035】これら非水溶性の固体のなかでも、硼酸亜
鉛が特に好ましい。硼酸亜鉛を用いて発泡体を形成する
と、発泡体中の連続気泡性が高くなり、且つ防火性能も
高いものとなる。またコスト的にも好ましい。また、こ
れら非水溶性の固体が粉体である場合、連続気泡性を高
めるために含有量が発泡体の10重量%以上となること
が好ましい。一方、非水溶性の固体が繊維状のものであ
る場合、ごく少量でも連続気泡性を高めることができ、
含有量は発泡体の0.5重量%以上であることが好まし
い。また、含有量は発泡体の20重量%以下となること
が好ましい。20重量%より多くなると、発泡体の形成
において発泡が難しくなる。ただし、これらの非水溶性
の固体が有機繊維の場合、その使用量は、発泡体の防火
性能の要求レベルを考慮して支障のない範囲とすること
が好ましい。
【0036】非水溶性の固体の添加は、発泡体の連続気
泡性を高めるだけではなく、発泡体の引張強度、曲げ強
度等の向上や、発泡体中の有機物が仮に燃えてしまった
後の形状保持性を向上させることができる。
【0037】本発明の結露防止材を形成する発泡体は、
リン酸類、発泡剤、ウレタンプレポリマー、非水溶性の
固体及び水からなる成分を混合して水性混合物とするこ
とにより発泡硬化させて得ることができる。この水性混
合物中の水の量は混合水スラリー化が可能な範囲であれ
ば、必要以上には水を加える必要はなく、水が多い程発
泡硬化したものの乾燥に時間や手間がかかる。水の量は
特に制限はないが、通常水性混合物の濃度が50〜90
重量%程度となる量である。
【0038】発泡体を得るには、各成分を混合させて発
泡硬化させる。具体的方法としては、リン酸類、プレポ
リマーおよび水を混合した後、発泡剤および水不溶性の
固体を併せて投入し混合、発泡させて硬化させる方法が
ある。この方法で発泡体を形成すると、連続気泡性の高
いものとなる。ただし、リン酸類、発泡剤、プレポリマ
ー、水及び水不溶性の固体を一括に投入混合し、発泡硬
化させる方法であってもよい。さらにまた、リン酸類と
プレポリマーを混合した後、この混合物に、あらかじめ
発泡剤、水および水不溶性の固体を混合してスラリー化
したものを投入混合し、発泡硬化させる方式でもよい。
その他、リン酸類、プレポリマーと水の一部を混合した
後、あらかじめ発泡剤および水不溶性の固体と水の残り
とを混合してスラリー化したものを投入混合し、発泡硬
化させる方法であってもよい。これらの方法により常温
常圧条件下、各成分を混合後、静置することにより得ら
れる。混合溶液(スラリー)は、静置後、数分〜数十分
のうちに発泡し、次いで硬化が終了し、発泡体が形成さ
れる。
【0039】このとき、任意の形状をもつ型枠中に混合
物を流し込んで発泡硬化させ、好ましい形に成形した結
露防止材とすることができる。そのほか、成形した後
に、任意の形状に切断して結露防止材とすることもでき
る。
【0040】以上述べた発泡体の構造を調整するため
に、発泡体に整泡剤を添加してもよい。整泡剤として
は、従来公知のシリコン系界面活性剤等がある。整泡剤
の添加量は、プレポリマー100重量部に対して、3重
量部以下、好ましくは0.001〜1重量部である。
【0041】また、発泡体の製造においては、プレポリ
マーの硬化速度をコントロールするために触媒を添加し
てもよい。触媒としては、例えばジブチルチンジラウレ
ート、アルキルチタン酸塩、有機珪素チタン酸塩、スタ
ナスオクトエート、オクチル酸鉛、オクチル酸亜鉛、オ
クチル酸ビスマス、ジブチル錫ジオルソフェニルフェノ
キサイト、錫オキサイドとエステル化合物(ジオクチル
フタレート等)の反応生成物等の金属系触媒、モノアミ
ン類(トリエチルアミン等)、ジアミン類(N,N,
N',N'−テトラメチルエチレンジアミン等)、トリア
ミン類(N,N,N',N",N"−ペンタメチルジエチ
レントリアミン等)、環状アミン類(トリエチレンジア
ミン等)等のアミン系触媒等をあげることができる。触
媒は、金属系およびアミン系単独または金属系およびア
ミン系を併用して使用してもよい。触媒の配合量は、プ
レポリマー100重量部に対して10重量部以下、好ま
しくは0.001〜5重量部である。
【0042】なお、発泡体の防火性能を更に高くするた
め、難燃剤を成分に加えて発泡硬化させてもよい。難燃
剤としては、例えば非ハロゲン燐酸エステル(トリフェ
ニルフォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェー
ト、アンモニウムポリフォスフェートなど)、ハロゲン
含有燐酸エステル(トリスクロロエチルフォスフォネー
ト、トリスジクロロプロピルフォスフェート、トリス
(トリブロモフェニル)フォスフェート、トリスジブロ
モプロピルフォスフェートなど)、活性水素含有難燃剤
(ジ(イソプロピル)N、Nビス(2ヒドロキシエチ
ル)アミノメチルフォスフェート、臭素化ビスフェノー
ルAのアルキレンオキサイド付加物など)、三酸化アン
チモン、五酸化アンチモン、酸化亜鉛、等をあげること
ができる。難燃剤は、一種または二種以上使用してもよ
い。難燃剤の使用量は通常ウレタンプレポリマー100
重量部に対して、40重量部以下、好ましくは、0.1
〜30重量部である。
【0043】その他、発泡体の硬度を高くするためにセ
メントを添加することもできる。セメントとしては、例
えば、ポルトラントセメント、シリカセメント、アルミ
ナセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、
白色セメントなどをあげることができる。ただし、防結
露材の断熱性を低下させない程度であることが好まし
い。
【0044】また、その他、本発明の結露防止材(発泡
体)には、防黴剤を含有させることもできる。例えば、
結露防止材の表面に防黴剤を塗布することにより、結露
防止材自体にカビが生成することを防止できる。
【0045】図1と図2は、それぞれ本発明の結露防止
材を用いた建材の平断面を示した図である。図1では、
結露防止材1が、外壁材2に隣接して、断熱材3と躯体
4との隙間に挟まれている。このように本発明の結露防
止材1を用いると、空隙に隙間なく充填することがで
き、さらには熱橋を防止することができる。また図2で
は、結露防止材1が、断熱材3及び躯体4と、内装材5
との隙間に挟まれている。このような構成においては、
断熱材3、躯体4や内装材5に結露が生成されにくく、
断熱材3、躯体4や内装材5にカビが生えることを防止
できる。また、躯体4が木材の場合には、木材が腐蝕す
ることを防止できる。
【0046】本発明の結露防止材1は、嵩回復性が高い
ため、施工が簡便である。また、断熱性、耐火性が高い
ため、建材に使用されるのに適している。図1や図2に
示した建材のほか、本発明の結露防止材は従来に知られ
ている材料とともに建材に組み込んで使用できる。
【0047】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
る。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。 [実施例1]まず、粗製MDI(日本ポリウレタン
(株)製 ミリオネートMR−100)100重量部に
対して、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリ
オール(三洋化成工業(株)製 サンニックスGL−3
000、分子量3000、グリセリンプロピレンオキサ
イド付加物にエチレンオキサイドを付加したもの)15
0重量部を4ロセパラブルコルベンにて90℃5時間反
応させて(B)プレポリマーを得た。得られたプレポリ
マーのNCO含有は10.0重量%、数平均分子量は1
276であり、常温で粘調な樹脂溶液であった。
【0048】そして、表1に示す組成に基づいて、
(A)リン酸類である第一リン酸アルミニウム、リン酸
及び/又は第一リン酸マグネシウムと、得られた(B)
プレポリマーと、水道水とをホモミキサーで均一に攪拌
混合した。得られた攪拌混合物に、更に(C)発泡剤と
して塩基性炭酸マグネシウム並びに(D)非水溶性の固
体として硼酸亜鉛を添加して攪拌混合した後、平滑な板
上で自由発泡させて発泡体を得た。
【0049】
【表1】 得られた発泡体を本発明の結露防止材として、以下の試
験を行った。 <熱伝導率> JIS A−1412号の保温板の熱伝
導率測定方法に基づいて行った。 <防火性(不燃性)> JIS A−1321号の不燃
性材料の試験方法に基づいて行った。 <嵩回復性> 実施例の発泡体を30×30×30cm
の大きさに切断し、上から圧縮して、その厚みが元の厚
みの25%になるまで圧縮させ、そのまま10秒間その
厚みを保持させた。その後、圧縮外力を取り除き、5分
間静置した。静置後、実施例の厚みを測定して、圧縮す
る前の体積に対する体積の回復率(嵩回復率)を測定し
た。 <気密性> 簡易的に気密性を確認するために次の方法
を用いた。実施例の発泡体を10×10×30cmの大
きさに切断し、図3に示すようにして二枚のアクリル板
6、6挟み込んだ。二枚のアクリル板6、6の間隔wは
5mmである。そして、図3に示すように発泡体1の内
側に水7を深さhが100mmになるように満たし、1
0分間放置した。このときの水漏れの有無を観察した。
評価については、水漏れが無いものについては○、15
分未満に水漏れがあれば△、5分以内に水漏れがあるも
のは×とした。 <防結露性> 防結露性は近藤方式に基づいて行った。
図4に示すように、円錐形の実施例の発泡体1を円錐状
の鉄板8に貼り付ける。発泡体1は発泡スチロール(保
温材)9で支持し、恒温水槽10にセットし、内部11
に氷水を入れる。また、金網12で底を形成し、メスシ
リンダー13を発泡体1の直下に設置する。また、金網
12の底の下に水温約60℃の湯14をはり、発泡体1
の下側の雰囲気(恒温水槽の雰囲気)を温度45℃、湿
度95%RHとした。評価については、結露した水滴が
メスシリンダーに溜まり始める時間が3.5時間以上の
ものについては○、3.5時間未満のものについては×
とした。
【0050】それぞれの結果を表2に示す。
【表2】 (結果)表2から、全ての実施例は熱伝導率、防火性、
嵩回復性、防結露性に優れていることがわかる。
【0051】
【発明の効果】本発明の結露防止材は、結露防止性が高
いだけではなく、断熱性、耐火性に優れている。したが
って、窓のサッシ、冷蔵庫の扉、車の扉や窓、風呂の
扉、衣類乾燥機の周辺、電気製品周りの被覆材、建材、
建材の充填材など、さまざまな部分で使用するのに適す
るものとなる。また、本発明の結露防止材は嵩回復性が
高いため、施工性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結露防止材を用いた建材の平断面図
【図2】本発明の結露防止材を用いた建材の他の実施形
態の平断面図
【図3】気密性試験の装置を示す図
【図4】防結露性試験の装置を示す図
【符号の説明】 1 結露防止材(発泡体) 2 外壁材 3 断熱材 4 躯体 5 内装材 6 アクリル板 7 水 8 鉄板 9 発泡スチロール 10 恒温水槽 11 内部 12 金網 13 メスシリンダー 14 湯 h 水の深さ w 幅

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)リン酸類、(B)発泡剤、(C)
    NCO基を有するウレタンポリマー及び(D)非水溶性
    の固体からなる発泡体で形成されることを特徴とする結
    露防止材。
  2. 【請求項2】 (D)非水溶性の固体が、硼酸亜鉛、カ
    ーボンブラック、セラミックファイバー、金属ウィス
    カ、水酸化アルミニウム、ガラス繊維、酸化チタン、ベ
    ントナイト、セルロース、デンプン、モリロナイト、雲
    母、セリサイト、カオリン、タルク、フィライト、ゼオ
    ライト等の粘土鉱物、パ−ライト、シラスバル−ン、ア
    スベスト、ロックウール、セラミック繊維、チタン酸カ
    リウム繊維、スチール繊維、カーボン繊維、フライアッ
    シュ、シリカフューム、珪石粉、アルミナ、硫酸カルシ
    ウム、ビニロン繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、
    ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維よりなる群から
    選ばれる少なくとも一種の化合物である請求項1記載の
    結露防止材。
  3. 【請求項3】 (D)非水溶性の固体が繊維状である請
    求項2記載の結露防止材。
  4. 【請求項4】 (D)非水溶性固体の含有量が0.5重
    量%以上20重量%以下である請求項3記載の結露防止
    材。
  5. 【請求項5】 (D)非水溶性の固体が粉体である請求
    項2記載の結露防止材。
  6. 【請求項6】 (D)非水溶性固体の含有量が10重量
    %以上である請求項5記載の結露防止材。
  7. 【請求項7】 断面積を25%まで圧縮させ、圧縮外力
    を除いた後に、断面積が圧縮前の断面積の50%以上ま
    で回復できる請求項1〜6のいずれかに記載の結露防止
    材。
  8. 【請求項8】 結露防止材の密度が40kg/m3以上
    である請求項1〜7のいずれかに記載の結露防止材。
  9. 【請求項9】 (A)リン酸類、(C)NCO基を有す
    るウレタンポリマー及び水の混合物に、(B)発泡剤及
    び(D)非水溶性の固体を添加して発泡体を形成する結
    露防止材の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249693A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Seiko Epson Corp 発泡金属焼結体の製造方法および発泡金属焼結体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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