JP2000085916A - 物品切り出し装置 - Google Patents

物品切り出し装置

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JP2000085916A
JP2000085916A JP25860898A JP25860898A JP2000085916A JP 2000085916 A JP2000085916 A JP 2000085916A JP 25860898 A JP25860898 A JP 25860898A JP 25860898 A JP25860898 A JP 25860898A JP 2000085916 A JP2000085916 A JP 2000085916A
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article
magazine
frame
longitudinal direction
magazine frame
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JP25860898A
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English (en)
Inventor
Atsushi Okuma
篤 大熊
Takanori Yamada
孝則 山田
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Sanki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品が引っ掛かったり詰ったりすることを防
止して物品を円滑に切り出し得るようにする。 【解決手段】 マガジン14は、物品を長手方向へ並べ
て収容し得るようにした被固定部材14a及びマガジン
ガイドレール14eを有するマガジンフレームと、マガ
ジンフレーム長手方向先端側に設けられたストッパ25
と、マガジンフレーム長手方向へ移動し得るようにした
物品押し具21と、先端をマガジンフレーム長手方向先
端側に固定されると共に後端側を物品押し具21にコイ
ル状に巻取られ得るようにしたコンストンバネと、マガ
ジンフレーム長手方向先端側に配設されて押出しブロッ
ク17によりマガジンフレーム長手方向先端の物品を上
方へ押上げるようにした、流体圧シリンダ16により昇
降する押出しブロック17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収容された物品を
切り出して搬送装置等の次工程の装置へ送給する際に、
使用し得るようにした物品切り出し装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば小売店から注文を受けた問屋で
は、多種類の物品が保管されている保管棚から注文を受
けた物品をピッキングし、必要な数量の物品を小売店へ
配送し、納入することが行われているが、このために従
来から保管棚に保管した物品を自動的にピッキングする
自動ピッキング装置が使用されている。
【0003】而して、斯かる自動ピッキング装置の従来
の例は図25に示されている。すなわち、図25に示す
自動ピッキング装置は、実公平8−1202号公報に開
示されたもので、ピッキングされる箱状の物品aを複数
個収納した、一側面の蓋bが上方へ開放可能な物品収納
ケースcをモジュール変換部dまで搬送するよう、ロー
ラコンベヤの収納ケース搬送ラインeを有している。又
図25に示す自動ピッキング装置は、収納ケース搬送ラ
インeの略終端部分に物品収納ケースcを停止させ且つ
傾斜させて、物品aを物品収納ケースcの開放口(物品
収納ケースc側部の蓋bが開くことにより形成される)
から収納ケース搬送ラインeの横に併設されたピッキン
グレーンfに移すようになっていると共に、該ピッキン
グレーンf上に移された物品aを押し出すためのシリン
ダgをモジュール変換部dに備え、押し出された箱状の
物品aをピッキングレーンfの傾斜部分に先端ストッパ
hにて停止させてストックし、ストックされた物品aを
ピッキングレーンf下側より押し上げる複数の押上げ部
材iがシリンダにより作動することにより、設定数量の
物品aをピッキングレーンfから切り出すように構成さ
れている。
【0004】更に図25に示す自動ピッキング装置はピ
ッキングレーンfより送り出された物品aを受け止める
ピッキングバケットjがガイド手段kに沿って上下動す
ると共にピッキングバケットj先端部分を下方に傾斜さ
せてピッキングバケットj内の物品aを集品コンベヤl
上に載置された物品容器mに収納させる昇降装置nを備
えている。
【0005】斯かる自動ピッキング装置では、物品aの
収納された物品収納ケースcはローラコンベヤにより形
成された収納ケース搬送ラインeにより出庫口近傍であ
るモジュール変換部d近傍まで搬送され、シリンダoに
より傾斜台pを傾斜させることにより各物品aは物品収
納ケースcからピッキングレーンfへ送り出され、送り
出された物品aはシリンダgによりピッキングレーンf
の傾斜部へ押し出される。又ピッキングレーンfの傾斜
部へ押し出された物品aは、ストッパhにより停止され
た状態でピッキングレーンf上に並び、シリンダにより
作動する押上げ部材iによりピッキングレーンfからピ
ッキングバケットjへ切り出され、所定数の物品aの収
納されたピッキングバケットjは昇降装置nの作動によ
りガイド手段kによりガイドされて下降し、その下端に
おいてピッキングバケットj先端部分は下方へ傾斜させ
られ、ピッキングバケットjに収納された物品aは、集
品コンベヤl上の物品容器mへ投入される。
【0006】又、従来の自動ピッキング装置の他の例は
図26に示されている。図26に示す自動ピッキング装
置は特開平6−135558号公報に開示されたもの
で、複数の物品qを積み重ね状態で収納する複数の棚r
を列状態に配してなるラックsと、ラックsに沿って設
けた搬出装置tとを備え、要求されるピッキングオーダ
に応じた順序で各棚rから物品qを、積み重ねの最下段
部の位置から物品切り出し装置uによりアームvを介し
押し出すことにより、物品qを搬出装置tへ切り出すよ
うになっている。
【0007】斯かる自動ピッキング装置では、ラックs
に沿って走行した物品切り出し装置uは、切り出すべき
物品qが収納されている棚rの前に停止し、物品切り出
し装置uに装備されているアームvはモータにより駆動
されて前進し、ラックsに収納されている物品qのうち
最下段の物品qがアームvにより搬出装置t上に突き出
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の自動ピッキング
装置のうち、図25に示す装置においては、物品aをピ
ッキングレーンfからピッキングバケットjに切り出す
部分が物品切り出し装置となっている。
【0009】しかしながら、ピッキングレーンfの傾斜
部は樋状になっているうえ、この傾斜部においては物品
aは、ローラのような転動体の設けられていない傾斜面
を重力により順次滑っていくようになっているだけであ
るため、物品aの種類、形状、大きさによってはピッキ
ングレーンfに引っ掛かったりして物品aのピッキング
バケットjへの切り出しに支障を生ずる虞れがある。
【0010】図26に示す装置においては、物品切り出
し装置uのアームvは、棚rに多段に積み重ねられてい
る物品qを最下層のものから切り出すようになっている
ため、切り出される物品qに上方の物品qの荷重が掛か
り、物品q切り出し時に物品qが円滑に切り出されない
虞れがあり、又最下層の物品qが切り出されても、その
上方に積み込まれている物品qが棚rに対して下降せ
ず、それ以降の物品qの切り出しに支障が生ずる虞れが
ある。
【0011】本発明は、上述の実情に鑑み、物品を下流
側の装置へ切り出す場合に、物品が引っ掛かったり詰っ
たりするという支障が生ずることを防止して物品を円滑
に切り出し得るようにした物品切り出し装置を提供する
ことを目的としてなしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る物品切
り出し装置は、棚に対し着脱可能に設けられたマガジン
ホルダと、該マガジンホルダに着脱自在に支持されるよ
うにしたマガジンとを備え、マガジンは、物品を長手方
向へ並べて収容し得るようにしたマガジンフレームと、
マガジンフレーム長手方向先端側に設けられてマガジン
フレーム長手方向最先端部の物品の前部を押えるストッ
パと、マガジンフレーム長手方向へ移動可能に設けられ
て前記ストッパとの間に並べられている物品のうち、最
後部の物品の後部を押し得るようにした物品押し具と、
先端をマガジンフレームの長手方向先端側に固定される
と共に、マガジンフレーム長手方向へ延在しマガジンフ
レーム長手方向後端側を、前記物品押し具にコイル状に
巻取られ得るようにした帯紐状のバネ体と、マガジンフ
レーム長手方向先端側に配設されて押出しブロックによ
り、マガジンフレーム長手方向最先端の物品を上方へ押
し上げ得るようにした駆動装置とを備え、前記ストッパ
と物品押し具との間に並んでマガジンフレームに収容さ
れた物品を、前記バネ体によりマガジンフレーム長手方
向先端側へ押し得るよう構成すると共に、前記駆動装置
により上昇する押出しブロックにより物品を切り出し、
マガジンフレームに収納されている物品を前記バネ体の
弾撥力によりマガジンフレームの前方へ押し、マガジン
フレーム長手方向先端の物品を前記ストッパに押し付け
得るよう構成したものである。
【0013】第2の発明に係る物品切り出し装置は、棚
に対し着脱可能に設けられたマガジンホルダと、該マガ
ジンホルダに着脱自在に支持されるようにしたマガジン
と、該マガジンの物品送り方向下流側に設置された物品
案内装置と、を備え、マガジンは、マガジンフレーム
と、該マガジンフレームの長手方向へ所定の間隔で水平
に配置され且つ載置された物品をマガジンフレーム長手
方向前方へ移動させるための複数の回転自在な第1のロ
ーラとを備え、物品案内装置は、マガジンフレーム長手
方向先端側を基準として上下に回動するフレームと、前
記第1のローラから送られて来た物品をマガジンフレー
ム長手方向前方へ移動させるために、前記フレームに前
記第1のローラと平行に配設された複数の回転自在な第
2のローラと、前記フレームのマガジン長手方向後端側
に設けられ且つ物品を切り出さない際には、前記第1の
ローラ上のマガジンフレーム長手方向最先端の物品が当
接するストッパとを備え、前記第1のローラ上に載置さ
れた物品は、物品案内装置のフレームが下方へ所定の角
度まで回動したら、重力によりマガジンフレームの第1
のローラから物品案内装置へ切り出され、物品案内装置
の第2のローラ上を移動して次の工程へ供給し得るよう
構成したものである。
【0014】第3の発明に係る物品切り出し装置は、フ
レームの下面にフックを取付けると共に、マガジンホル
ダに配設した前記フレームを回動させるための駆動装置
に、引掛け具を設け、マガジンホルダを、前記駆動装置
と共にマガジン配列方向へ水平移動することにより、当
該物品案内装置とは異なる棚コードの物品案内装置のフ
レームに設けたフックに、前記駆動装置の引掛け具を係
合させ得るよう、構成したものである。
【0015】第4の発明に係る物品切り出し装置は、棚
に対し着脱可能に設けられたマガジンホルダと、該マガ
ジンホルダに着脱自在に支持されたマガジンとを備え、
マガジンは、物品を長手方向へ並べて収容し得るように
したマガジンフレームと、該マガジンフレームの長手方
向前方へ移動可能に設けられ、且つ並べられている物品
のうち最後部の物品の後部を押し得るようにした物品押
し具と、先端をマガジンフレームの長手方向先端側に固
定されると共に、マガジンフレーム長手方向へ延在しマ
ガジンフレーム長手方向後端側を、物品押し具にコイル
状に巻取られ得るようにした帯紐状のバネ体と、マガジ
ンフレーム長手方向両端を物品押し具に固定されると共
に、先後端部をマガジンフレームの長手方向先後端部に
回転自在に設けられた、ローラプーリに巻掛けられしか
も長手方向へ所要の間隔で桟の設けられたベルトと、物
品を切り出さない場合には前記ベルトを制動し得るよう
にしたブレーキ手段とを備え、ブレーキ手段によるベル
トの制動を解除した際にベルトの前後の桟の間に位置す
るよう、マガジンフレームに収容された物品を前記バネ
体の弾撥力により物品押し具を介して押し、マガジンフ
レーム長手方向最先端の物品をマガジンフレームから切
り出し得るよう構成したものである。
【0016】従って、第1、第4の発明に係る物品切り
出し装置では、物品は帯紐状のバネ体の弾撥力に押され
て強制的に切り出され、第2の発明では物品は転動する
ローラ上を重力により滑らかに移動して強制的に切り出
される。このため、第1、2、4の発明では物品の切り
出し時に物品がマガジンに引っ掛かったり詰ったりする
ことがなく、従って物品のマガジンからの切り出しを支
障なく円滑に行うことができ、装置の信頼性が著しく向
上する。
【0017】第3の発明の物品切り出し装置では、切り
出すべき物品の大きさや棚コードが変更になった場合
に、フレームを回動させるための駆動装置が取り付けら
れているマガジンホルダを、マガジンホルダの配列され
る方向へ水平移動すれば、駆動装置の引掛け具は、簡単
に案内装置のフレームのフックから外すことができ、且
つ別の棚コードにある案内装置のフレームのフックに側
方から挿入することができる。従って、全ゆる場所にあ
る物品案内装置のフレームのフックに対し容易に着脱す
ることができ、全ゆる場所の案内装置の上下への回動に
使用することができる。
【0018】第5の発明に係る物品切り出し装置は、マ
ガジンフレームの先端から物品が切り出されたことを確
認し得るようにしたセンサを設けたものである。
【0019】第6の発明に係る物品切り出し装置は、マ
ガジンフレームを長手方向へ後退させた際に前記マガジ
ンフレームを、マガジンホルダに対し片持状に保持する
係止手段を前記マガジンフレーム及びマガジンホルダに
設けたものである。
【0020】第7の発明に係る物品切り出し装置は、マ
ガジンフレーム先端部の物品の切り出し時にマガジンフ
レーム長手方向先端の物品よりも後方の物品が切り出さ
れないよう、マガジンフレームに物品切り出し防止手段
を設けたものである。
【0021】第8の発明に係る物品切り出し装置は、マ
ガジンフレームの長手方向先端部に設けたストッパを長
手方向前後方向へ移動し得るよう構成すると共に、マガ
ジンフレームの外側面及びストッパの前記マガジンに対
し摺動する平面部の上面にスケールを設けたものであ
る。
【0022】第9の発明に係る物品切り出し装置は、マ
ガジンフレームの幅を物品に合わせて調整し得るよう構
成したものである。
【0023】第5の発明に係る物品切り出し装置では、
物品が切り出されたことを確実に確認することができて
装置の信頼性が向上する。
【0024】第6の発明に係る物品切り出し装置では、
マガジンフレーム内の物品が空になった場合に、マガジ
ンをマガジンホルダの後端部まで引き出して係止手段に
よりマガジンホルダに片持状に係止させ、この状態で新
たな物品をマガジンフレームに収容することができるた
め、作業性が良好で能率が良い。
【0025】第7の発明に係る物品切り出し装置では、
切り出すべきでない物品の切り出しを確実に防止できる
ため、装置の信頼性がより一層向上する。
【0026】第8の発明に係る物品切り出し装置では、
マガジンフレームに収容されている物品の数量を容易且
つ正確に計数することができる。
【0027】第9の発明に係る物品切り出し装置では、
物品の大きさに対応してマガジンフレームの幅を調整で
きるため、種々の大きさの物品に対応でき好都合であ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0029】本発明の物品切り出し装置が使用される自
動ピッキング装置の全体の概要の一例は図22〜24に
示され、図22は自動ピッキング装置の全体側面図、図
23は図22のXXIII−XXIII方向矢視図、図
24は図22のXXIV−XXIV方向矢視図である。
【0030】図22〜図24中、1は棚、2は左右の棚
1間に多段(図では4段)に配置された水平ベルトコン
ベヤの複数の搬送装置、3は1台の搬送装置2に対して
多段(図では2段)に配置されると共に、各搬送装置2
の両側に物品搬送方向Dへ一定の間隔で配置されて対応
する搬送装置2へ、物品Mを切り出し得るようにした本
発明の対象である多数の物品切り出し装置である。而し
て、物品切り出し装置3は棚1に対し多段且つ多列に配
設されている。
【0031】4は各搬送装置2の物品搬送方向D下流側
に搬送装置2と略同一レベルとなるよう配置され、且つ
搬送装置2から搬送されて来た物品Mを、更に搬送する
水平ベルトコンベヤの複数の搬送装置、5は各搬送装置
2の下部に搬送装置4と対応して設置され、搬送装置4
により搬送されて投入された物品を受ける、複数段に設
置された受け皿ユニットである。
【0032】受け皿ユニット5は、流体圧シリンダのよ
うな駆動装置5aと駆動装置5aにより、搬送装置4の
物品搬送方向Dと平行な方向へ進退動し得るようにした
樋状の受け皿5bを備えている。受け皿5bは物品搬送
方向D先端側が開口している。
【0033】6は各段の受け皿ユニット5から物品Mの
供給された物品収容箱7を支持して上方へ搬送する垂直
チェーンコンベヤの搬送装置、8は棚1の外から棚1内
に設置された搬送装置6まで延在するよう地上部に設置
され、物品収容箱7を搬送装置6へ送給するようにした
水平チェーンコンベヤの搬送装置である。
【0034】9は物品Mを収容された状態で搬送装置6
の上部において受け渡された物品収容箱7を支持し下方
へ搬送する垂直チェーンコンベヤの搬送装置、10は搬
送装置9により搬送されて下降して来た物品収容箱7を
受け取り、棚1の外へ出庫するための水平チェーンコン
ベヤの搬送装置、11は搬送装置10から送給された物
品Mの収容されている物品収容箱7を更に後工程側へ送
給するよう、若干物品収容箱搬送方向下流側へ下り勾配
に配置されたローラコンベヤ又はフリーホイールコンベ
ヤの搬送装置、12は搬送装置6の上部に配置されて搬
送装置6により搬送されて上昇して来た物品収容箱7を
搬送装置6の上部において搬送装置9の上部へ送り込む
ための水平配置されたベルトコンベヤ又はチェーンコン
ベヤのプッシャコンベヤである。
【0035】上述の自動ピッキング装置に使用する本発
明の物品切り出し装置3の一例の詳細は、図1〜8に示
されている。
【0036】図1は本発明の物品切り出し装置の実施の
形態の第一例を示す全体側面図、図2は図1のII−I
I方向矢視図、図3は図1のIII−III方向矢視
図、図4は図3のIV部拡大図、図5は図1のV−V方
向矢視図、図6は図1のVI−VI方向矢視図、図7は
図1のVII−VII方向矢視図、図8は物品切り出し
装置のマガジンホルダとマガジンとを分離して示す斜視
図である。
【0037】物品切り出し装置3は、図23に示すよう
に搬送装置4へ向って約10〜15度の下り勾配となる
よう配置されて棚1のフレームに取り付けられており、
棚1のフレームに直接着脱自在に取り付けられるように
したマガジンホルダ13と、マガジンホルダ13に対し
て着脱自在に取り付けられるようにしたマガジン14を
備えている。而して、マガジンホルダ13は図5、8に
示すように、断面が略U字状の細長いロッド状のマガジ
ンホルダ本体13aと、マガジンホルダ本体13aの溝
に沿い嵌入、固定された断面逆U字状のマガジンホルダ
本体13aの支持部材13bを備え、マガジンホルダ本
体13aの長手方向先端部には、マガジンホルダ13を
棚1へセットするため、棚1の搬送装置2の長手方向へ
延在する梁状の部材1aのクリアランス1bへ挿入可能
な舌片状のブラケット13cが、マガジンホルダ本体1
3aから前方へ突出するよう固設されている。ブラケッ
ト13cはマガジンホルダ本体13aの底部から若干下
った位置で前方へ向って多少真直ぐに延在し、その先端
部で立上って更に前方へ向い延在している(図1、4、
8参照)。従って、ブラケット13cの長手方向中間部
はへこんだ形状となっている。
【0038】マガジンホルダ本体13aの長手方向後端
部には、マガジンホルダ13を棚1へセットするため、
棚1の部材1aと平行な部材1cに係止し得るようにし
たフック状の係止部材13dが固設されており、ブラケ
ット13cを棚1の部材1aの部分に形成されたクリア
ランス1bに挿入し、係止部材13dを棚1の部材1c
に嵌め込むことにより、マガジンホルダ13は棚1に保
持されるようになっている。
【0039】係止部材13dの背面には、蝶ボルト15
が設けてあり、マガジンホルダ13を搬送装置2の左右
両側へ搬送装置2へ向けて若干下り勾配となるよう配設
して蝶ボルト15を締結することにより、マガジンホル
ダ13を棚1の所定の位置(棚コード)に固定し得るよ
うになっている。
【0040】マガジンホルダ本体13aの長手方向先後
端部においては、その両側壁に、図1、3、4、8に示
すごとくマガジン14をセットするためのガイド溝13
e、13fが係止手段として形成されている。而してガ
イド溝13eは、マガジンホルダ本体13aの両側壁に
おける先端側の上端部から高さ方向中途部まで、ブラケ
ット13c側へ向けて下り勾配となっており、マガジン
ホルダ本体13aの高さ方向中途部からマガジンホルダ
本体13a先端側の端部近傍までは、ブラケット13c
側へ向けてマガジンホルダ本体13aの底面と平行に延
在している。
【0041】ガイド溝13fは、マガジンホルダ本体1
3aの両側壁における後端側の上端から高さ方向中途部
まで係止部材13dへ向けて下り勾配となっており、マ
ガジンホルダ本体13aの高さ方向中途部からマガジン
ホルダ本体13a後端側の端部までは、係止部材13d
側へ向けてマガジンホルダ本体13aの底面と平行に延
在している。
【0042】ブラケット13cの長手方向中央部におけ
る凹部には、駆動装置として縦型で比較的小ストローク
の流体圧シリンダ16が配置されており、流体圧シリン
ダ16のピストンロッド16aの上端には、後述のごと
くマガジン14に収容されて並んだ複数の箱状の物品M
のうち、先頭の物品Mを搬送装置2へ切り出す際に当該
先頭の物品Mを上方へ押し上げるための押出しブロック
17が取り付けられている。
【0043】ブラケット13cの長手方向中央部におけ
る左右の一側には、図5に示すごとく、正面形状がL字
状のブラケット18が、ブラケット13cの底面に固設
されるよう配設されており、ブラケット18の縦部材の
上端には、感知部が上方へ向いた光センサ(センサ)1
9が取り付けられ、光センサ19によりマガジン14か
ら先頭に位置する物品Mが切り出されたか否かを検出し
得るようになっている。
【0044】マガジン14は、マガジンホルダ13より
も若干長く、且つマガジンホルダ13に上方から嵌め込
み得るようにした断面形状が略矩形状で、且つ上面及び
下面に長手方向へ延在するガイド溝14b,14b’
(図2、7、8参照)が形成された被固定部材14aを
備えており、被固定部材14aの先端は、マガジン14
をマガジンホルダ13に組み付けた際にマガジンホルダ
本体13aよりも若干前方へ突出し、被固定部材14a
の後端は、マガジンホルダ本体13aよりも或る程度後
方へ突出した長さとなっている。
【0045】マガジン14の被固定部材14aは、マガ
ジン14をマガジンホルダ13にセットした際にマガジ
ンホルダ本体13aに嵌入し得るようになっており(図
2、6、7参照)、又被固定部材14aの先端側には、
マガジン14をマガジンホルダ13にセットする際にマ
ガジンホルダ本体13aの前後端両側壁に形成されたガ
イド溝13e、又は13fに嵌入してマガジン14をマ
ガジンホルダ13に固定させるための、水平方向外方へ
突出するガイドピン20が係止手段として固設されてい
る(図1、2、3、4、6、8参照)。
【0046】マガジンホルダ本体13aの後端部両側壁
にガイド溝13fを設けるのは、マガジンホルダ13を
棚1から取り外さないで、空になったマガジン14に物
品を供給する際に、マガジン14をマガジンホルダ13
から外して後方へ引き出し、被固定部材14aのガイド
ピン20をガイド溝13fに嵌入し、これによりマガジ
ン14をマガジンホルダ13に片持状に支持させ、この
状態でマガジン14に新たに物品を充填できるようにす
るためである(図8の二点鎖線で示すマガジン14参
照)。
【0047】被固定部材14aの上面に形成したガイド
溝14bには、ガイド溝14bに沿って、物品押し具2
1が円滑に案内されるよう、物品押し具21のベース2
1a部が嵌入されている。物品押し具21は前面に垂直
壁面状の押し面21bを備えている。
【0048】被固定部材14aの内部空間には、被固定
部材14aの長手方向へ沿って延在する断面形状が逆U
字状の支持部材14cが嵌入、固定されており(図6、
7参照)、物品押し具21のベース21a底面は、作動
時に支持部材14cの上面を摺動し得るようになってい
る(図7参照)。
【0049】被固定部材14aに沿って摺動し得るよう
にした物品押し具21の押し面21bの背面には、コイ
ル状に巻取られた巻取り、繰り出し自在な帯紐状のコン
ストンバネ22がバネ体として収納されており、物品押
し具21から巻戻されたコンストンバネ22の先端は、
マガジン14をマガジンホルダ13に組み付けたとき
に、マガジンホルダ13のブラケット13cに設けた流
体圧シリンダ16の近傍に位置するよう、支持部材14
cの先端にねじ23により固定されている(図2参
照)。
【0050】被固定部材14aの側壁部には、長手方向
先端側2箇所及び長手方向後端側2箇所に、夫々被固定
部材14aの側壁部を厚さ方向へ貫通するよう、ガイド
孔14dが設けられている(図1、3、8参照)。
【0051】被固定部材14aの長手方向と直交する方
向である左右両側には、被固定部材14aと平行に断面
形状がL字状の細長いマガジンガイドレール14eが配
設されており、マガジンガイドレール14eの長手方向
先後端部には、夫々2箇所に、平面的に見て被固定部材
14aの長手方向へ直交するアーム14fが固設されて
いる。而して、アーム14fは被固定部材14aの側壁
部に形成したガイド孔14dに摺動可能に挿通されてお
り、アーム14fのガイド孔14dから外方への突出量
を調整することにより、左右のマガジンガイドレール1
4e,14e間の幅W(図7参照)を物品Mの幅に合わ
せて最大値から最小値まで調整し得るようになってい
る。又幅Wの調整されたマガジンガイドレール14e
は、左右方向へ移動しないよう、ねじ24(図7参照)
によりアーム14fの部分でロックし得るようになって
いる。
【0052】マガジン14をマガジンホルダ13に組み
付けた際に、マガジンホルダ13のブラケット13cと
同じ側となるマガジンガイドレール14eの先端側に
は、マガジンガイドレール14eに対しその長手方向へ
位置調整可能にストッパ25が設けられており、先頭の
物品Mにストッパ25の縦部材が当接した状態でマガジ
ン14に並べられている全ての物品Mを停止させるよう
になっている(図1、2、3、4、8参照)。又ストッ
パ25の先端には、マガジン14から切り出された物品
Mを円滑に搬送装置2へ供給し得るよう、ストッパ25
から離れるに従い搬送装置2側へ向けて下り勾配となる
よう、傾斜案内部材26が取り付けられている。
【0053】マガジンガイドレール14eの物品Mを支
持する高さの面Hは、図7に示すごとく、被固定部材1
4aの上面と略同じ高さになっており、物品Mの切り出
し時に物品Mを円滑に被固定部材14a及びマガジンガ
イドレール14eの上面に対し摺動させ得るようになっ
ている。
【0054】マガジンガイドレール14eのうち左右何
れか一側の外側面には、マガジン14をマガジンホルダ
13にセットした際にマガジン14に対して位置決めさ
れた状態となる押出しブロック17の搬送装置2側先端
位置における縦軸線Lを原点(零点)として、マガジン
ガイドレール14eには全長に亘ってスケール27が貼
付してある(図1、4参照)。
【0055】又、マガジンガイドレール14eの長手方
向へ位置調整可能に設けたストッパ25の平面部上面に
は、ストッパ25の縦部材側を原点としてマガジンガイ
ドレール14e後方側へ向けてスケール28が貼設され
ている(図2参照)。
【0056】このように、固定のスケール27と可動の
スケール28を設けるのは次のような理由による。すな
わち、流体圧シリンダ16を作動させて押出しブロック
17を上昇させ、マガジン14に収容されている先頭の
物品Mを搬送装置2へ切り出すためには、物品Mの重心
位置近傍を押し上げるのが物品Mを円滑に搬送装置2へ
切り出すために望ましい。
【0057】しかるに、物品Mのマガジン14長手方向
の長さは、物品Mの種類によって異なり、その重心位置
も側面から見て必ずしも流体圧シリンダ16の縦軸線L
近傍とは限らない。そこで、物品Mの重心位置を物品M
の種類に拘らず側面から見て流体圧シリンダ16の縦軸
線L位置近傍に位置させるためには、物品Mのマガジン
14長手方向厚さに対応してストッパ25をマガジン1
4の長手方向へ位置調整できるようにしておく必要があ
る。
【0058】一方、マガジン14に物品Mの収容されて
いる状態で物品押し具21の押し面21bにおけるスケ
ール27の読みXと、物品Mの重心が流体圧シリンダ1
6の縦軸線Lの近傍にあるよう、物品Mに合せて調整し
たスケール28の読みYを加算して、物品Mの1個の長
さで割れば、マガジン14に収容されている物品Mの数
量を簡単に求めることができる(図4参照)。これがス
ケール27,28を設ける理由である。
【0059】物品Mの収納されている棚コード、当該物
品の種類、長さ等のデータは上位のコンピュータに入力
されており、具体的には、スケール27,28の目盛の
データ及び棚コードをハンディターミナルに入力するこ
とにより、上位のコンピュータにその情報が無線送給さ
れ、当該コンピュータに計数処理され、所定の棚コード
においてマガジン14に収容されている物品Mの数量を
計数できるようになっている。
【0060】マガジン14におけるマガジンガイドレー
ル14eの先端側両側側壁外側面には、ストッパ25よ
りも若干後方に位置するようにした側板29がマガジン
ガイドレール14eの長手方向へ位置調整し得るよう取
り付けられており、固定用ボルト32を介し、位置調整
後の側板29をマガジンガイドレール14eに対し位置
固定し得るようになっている。
【0061】側板29に形成した縦向きの長孔29aに
は、高さ方向位置調整可能なガイドバー30が固定状態
で取り付け得るようになっている。ガイドバー30は、
長孔29aの部分からマガジン14の中心側へ向けてマ
ガジンガイドレール14e水平部材上面まで若干水平に
延びる水平部材30aと、水平部材30aの先端で折れ
曲って僅かにマガジンガイドレール14eの水平部材上
面へ向けて下降する垂直部材30bと、垂直部材30b
の下端で折れ曲ってマガジンガイドレール14eの長手
方向後方へ向け或る程度延在する水平部材30cとを有
し、水平部材30cの後端はマガジンガイドレール14
eの後方へ向けて僅かに昇り勾配となるよう折曲げられ
ている。このようにするのはマガジン14を送られて来
る物品Mのガイドを円滑に行い得るようにするためであ
る。
【0062】ガイドバー30の水平部材30aには、水
平部材30aからストッパ25側へ向けて下り勾配に延
在する邪魔板31が上下へ回動し得るよう取り付けられ
ている。
【0063】而して、マガジン14先頭の物品Mの上面
には、切り出し時に若干物品Mの斜め上方への動きに規
制を与え得るよう、邪魔板31が当接し得るようになっ
ており、ガイドバー30の水平部材30cは、マガジン
ガイドレール14eを摺動しつつ送られて来る物品Mの
上面よりも僅かに上方に位置し(図1参照)、流体圧シ
リンダ16の押出しブロック17が上昇して先頭の物品
Mがマガジン14から搬送装置2へ切り出される際に、
先頭から2番目の物品Mはガイドバー30の水平部材3
0cに押えられることにより、2番目以後の物品Mが先
頭の物品Mに引きずられて切り出されないようになって
いる。
【0064】なお、図1、2、3、8中、33はマガジ
ン14をマガジンホルダ13から抜き出す際に用いる取
手である。
【0065】次に、本発明の実施の形態例の作動を説明
する。
【0066】運転開始前には、棚1には各棚コードに対
応して多数の物品切り出し装置3がセットされている。
すなわち、物品切り出し装置3のマガジンホルダ13に
は、マガジンガイドレール14eの長手方向へ前後面が
互に当接するよう1列に並んだ複数の物品Mが収容され
たマガジン14が取り付けられ、ガイドピン20がガイ
ド溝13eに嵌入し、被固定部材14aが係止部材13
dの上表面に支持されることにより(図1、3参照)、
マガジン14はマガジンホルダ13に支持されて固定さ
れている。
【0067】又、マガジンホルダ13にマガジン14を
組み込んだ物品切り出し装置3は、マガジンホルダ13
におけるマガジンホルダ本体13aのブラケット13c
の先端が棚1の部材1aの部分に形成されたクリアラン
ス1bに挿入され、マガジンホルダ本体13aの後端に
接続された係止部材13dが棚1の部材1cに嵌め込ま
れ、蝶ボルト15を締結することにより、所定の棚コー
ドの部分にセットされている(図1参照)。この場合、
マガジンホルダ13及びマガジン14は搬送装置2へ向
って下り勾配に傾斜している。
【0068】各マガジン14には、棚コードに対応し
て、上述のごとく複数の物品Mがマガジン14の長手方
向へ1列に並んだ状態で収容されており、マガジン14
に収容された物品Mが満杯の場合は、図1、7に示す物
品押し具21はコンストンバネ22がいっぱいに繰り出
されてストッパ25から最も遠くへ後退した位置に離反
する。而してマガジンガイドレール14eの平面部及び
被固定部材14a上面に下面が接触するようマガジン1
4に収容された物品Mは、物品押し具21からストッパ
25の壁部までの間に隙間なく並び、先頭の物品Mは物
品押し具21から繰り出されたコンストンバネ22の巻
戻されようとする反撥力により、物品押し具21の押し
面21bを介してストッパ25の壁面に押し付けられて
いる(図1参照)。又、物品Mの幅方向両端部は幅調整
されたマガジンガイドレール14eの内側面によりガイ
ドされている。
【0069】所定の棚コードにあるマガジン14から所
定の物品Mを切り出す場合には、上位のコンピュータか
ら所定の棚コードにある物品切り出し装置3の流体圧シ
リンダ16に接続されている切換弁に指令が与えられ、
流体圧シリンダ16に流体が導入される。このため、流
体圧シリンダ16のピストンロッド16aは上方へ突出
し、最前列に位置しストッパ25の壁面に接触している
物品Mをマガジン14から切り出されるよう、斜め上方
へ向けて押し上げる。このため、物品Mはマガジン14
から押し上げられてマガジン14から押し出され、傾斜
案内部材26の上面に案内されて搬送装置2へ切り出さ
れる。
【0070】その結果、マガジン14の最先端部には空
隙が形成されるため、物品押し具21はコンストンバネ
22の弾撥力により、被固定部材14aのガイド溝14
bに案内されて被固定部材14aの上面をストッパ25
側へ向って前進し、マガジン14に並んで収容されてい
る物品Mは、物品押し具21の押し面21bにより前方
へ押されて新たに先頭になった物品Mがストッパ25の
壁に当接するまで前進する。
【0071】流体圧シリンダ16を作動させて押出しブ
ロック17により先頭の物品Mをマガジン14から切り
出す際には、光センサ19により物品Mが切り出された
ことが検出され、確認される。又物品Mの切り出しの際
2番目以後の物品Mは、切り出される先頭の物品Mとの
摩擦力により若干浮上ってもガイドバー30により浮上
りを防止されるため、先頭の物品Mの切り出し時に2番
目以後に並んでいた物品Mが先頭の物品Mと一緒に切り
出されることはない。
【0072】流体圧シリンダ16に取り付けられている
押出しブロック17は、物品Mを押し上げた後、流体圧
シリンダ16の逆方向の作動により直ちにもとの位置ま
で下降する。
【0073】所定の棚コードにある物品切り出し装置3
のマガジン14内に収容されている物品Mの数をチェッ
クする場合には、スケール27の目盛の読みのデータを
ハンディターミナルに入力することにより、送信された
データに基づきCPUにて直ちに数量の計数が行われ
る。なお、上位CPUには物品Mごとにスケール28の
目盛及び長さが予め登録されている。
【0074】マガジン14内に収容されている物品Mが
なくなってマガジン14が空になった場合には、物品切
り出し装置3を棚1から外してマガジン14に新たに物
品を収容することもできるし、或いは物品切り出し装置
3は棚1から外さず、ガイドピン20がガイド溝13e
から外れるよう、図8の二点鎖線に示すようにマガジン
14をマガジンホルダ13に対して後退させ、マガジン
14のガイドピン20をマガジンホルダ13のガイド溝
13fに嵌入することにより、マガジン14をマガジン
ホルダ13後端に片持状に支持させ、この状態をマガジ
ン14に新たな物品Mを収容するようにもできる。
【0075】上述のようにして、所定の段の物品切り出
し装置3のマガジン14から切り出された物品Mは搬送
装置2を経て搬送装置4へ搬送され、搬送装置4から、
駆動装置15aにより物品搬送方向Dへ前進している受
け皿5bに供給され、最先端位置まで前進した受け皿5
bが最先端位置から駆動装置15aにより急速に後退す
ることにより、受け皿5bに供給されている物品Mは搬
送装置6に支持されて待機している物品収容箱7へ供給
される。搬送装置6へは搬送装置8から予め物品収容箱
7が供給されている。
【0076】物品Mの供給された物品収容箱7は搬送装
置6により上昇し、プッシャコンベヤ12で搬送装置9
に移載されて下降し、搬送装置10、11を経て後工程
へ送られる。
【0077】上述の自動ピッキング装置に使用される本
発明の実施の形態における物品切り出し装置3にあって
は、物品Mの切り出し時に物品Mがマガジン14に引っ
掛かったり詰ったりすることがなく、従って、物品Mの
マガジン14からの切り出しを支障なく、円滑にしかも
物品Mに傷を付けることなく行うことができ、装置の信
頼性が著しく向上する。
【0078】図9及び図10は、本発明の物品切り出し
装置の実施の形態の第二例であり、図9はマガジンホル
ダ及びマガジンを外した状態を示す斜視図、図10は物
品として缶ジュース、缶ビールのような円筒物をマガジ
ンに収容した状態を示す側面図である。
【0079】本実施の形態例の物品切り出し装置の構成
は、基本的には図1、2、3、8等に示す実施の形態の
第一例の物品切り出し装置3と略同じであるが、マガジ
ン14のストッパの形状が実施の形態の第一例に示すマ
ガジン14のストッパ25の形状とは若干異なってい
る。すなわち、マガジン14先端には図1、2、3、8
等に示すストッパ25にかえて、ストッパ34が設けら
れている。
【0080】ストッパ34は、上面にスケール28が形
成された平面部34aと平面部34aの先端から搬送装
置2(図22参照)側へ向けて若干下り勾配の部分34
bと下り勾配の部分34b先端から搬送装置2側へ向け
て急勾配の昇り傾斜に形成された傾斜壁部34cを備
え、傾斜壁部34cの部分がストッパとして機能するよ
うになっている。傾斜壁部34cの先端には円筒状の物
品Mを搬送装置2へ案内する傾斜案内部材26が取り付
けられている。
【0081】斯かる構成としたのは、先頭の円筒状の物
品Mを流体圧シリンダ16を作動させて押出しブロック
17を押し上げ、搬送装置2へ切り出す際に、円筒状の
物品Mが円滑にしかも物品Mに傷を付けることなく切り
出されるようにするためである。
【0082】本発明の実施の形態例における物品切り出
し装置3の作用も前述の実施の形態の第一例の場合と略
同じである。しかし、マガジン14におけるストッパ3
4の傾斜壁部34cから物品押し具21の押し面21b
との間に収容されている物品Mは、軸線が水平となるよ
う配置した円筒状物であり、マガジン14の長手方向へ
一例に並んだ物品Mは、前後において円筒面外周に当接
している。
【0083】このため、先頭の物品Mは流体圧シリンダ
16が作動することにより上昇する押出しブロック17
によりストッパ34の傾斜壁部34cに沿って押し上げ
られ、傾斜案内部材26を転動して搬送装置2へ切り出
される。
【0084】又、マガジン14内の2番目以後の物品
は、コンストンバネ22の弾撥力により物品押し具21
の押し面21bを介して押されるため、各物品Mはマガ
ジンガイドレール14eの平面部及び被固定部材14a
の表面を傾斜に沿って転動し、先頭の物品Mが切り出さ
れる前は2番目だった物品Mが先頭となってストッパ3
4の傾斜壁部34cに当接し、その結果、マガジン14
に収容されている全ての物品Mは、ストッパ34の傾斜
壁部34cと物品押し具21の押し面21bとの間に挾
まれた状態で停止する。
【0085】本発明の実施の形態例においても、物品M
の切り出し時に物品Mがマガジン14に引っ掛かったり
詰ったりすることがなく、従って物品Mのマガジン14
からの切り出しを支障なく円滑に行うことができ、装置
の信頼性が著しく向上する。
【0086】図11〜図17は本発明の物品切り出し装
置の実施の形態の第三例であり、図11はマガジンホル
ダ及びマガジンを棚にセットした状態を示し、ボールも
のといわれる比較的大きな箱状の物品のうち、先頭のも
のを物品案内装置によりマガジンから切り出すと共に2
番目以後のものが切り出されないようにした状態を示す
側面図、図12は先頭の物品を物品案内装置により切り
出す際の物品案内装置の状態を示す側面図、図13は図
12のXIII−XIII方向矢視図、図14は図12
のXIV−XIV方向矢視図、図15は図11、12に
示す物品切り出し装置をストッパが固設された物品案内
装置を除いた状態で示す側面図、図16は図15のXV
I−XVI方向矢視図、図17は図15のXVII−X
VII方向矢視図である。
【0087】本実施の形態例における物品切り出し装置
は前述の2つの実施の形態例の物品切り出し装置3とは
構成、作用ともかなり相違している。すなわち、図1
1、12中、35は本実施の形態例の物品切り出し装置
であって、物品切り出し装置35は、棚1(図22参
照)を構成するフレーム36に搬送装置2へ向って約1
0〜15度の下り勾配で着脱可能に取り付けられたマガ
ジンホルダ37と、マガジンホルダ37にマガジンホル
ダ37と同じ傾斜角度で着脱可能に取り付けられたマガ
ジン38と、マガジン38の長手方向前方に搬送装置2
に近接して配置され、棚1に枢支された物品案内装置5
0とを備えている。
【0088】マガジンホルダ37は、断面形状が略矩形
状で上面に長手方向へ延在するガイド溝37bが形成さ
れたマガジンホルダ本体37aとマガジンホルダ本体3
7a内に開口側が下へ向くよう嵌入、固定されたチャン
ネル状のマガジンホルダ本体37aの支持部材37cを
備え(図17参照)、マガジンホルダ本体37aの先端
側には、マガジンホルダ本体37aの先端から前方へ延
在して側面から見て凹状にへこむと共に、最先端側は棚
1のフレーム36に固設した部材39に係合する舌片を
有するブラケット37dが一体的に接続されている。
【0089】又、マガジンホルダ37の後端には、マガ
ジンホルダ本体37aの後端から後方へ向け側面から見
て逆凹字状となるよう、延在して棚1のフレーム36に
固設した部材40に係合する係止部材37eが一体的に
接続されている。而して、ブラケット37dを部材39
に支持させ、又係止部材37eを部材40に係止して蝶
ボルト41を係止部材37e及び部材40に締結するこ
とにより、マガジンホルダ37は棚1の所定の位置(棚
コード)へ取り付け得るようになっている。
【0090】マガジン38の長手方向前方に搬送装置2
に近接して配置され、棚1に支持されたブラケット42
には、軸線が搬送装置2の物品搬送方向と平行に延びる
水平ピン43を介してフレーム44が昇降可能に支持さ
れており、フレーム44には水平ピン43と平行に、回
転自在なデルリン製の複数のローラ45が、フレーム4
4の長手方向すなわち、物品切り出し装置35の長手方
向へ一定の間隔で配設されている。又フレーム44の搬
送装置2とは反対側の端部には、物品Mを停止させるた
めのストッパ46が固設されている。
【0091】マガジンホルダ37のブラケット37dの
へこんだ部分には、縦向きに流体圧シリンダ47が立設
されており、流体圧シリンダ47のピストンロッド47
aの上端に取付けた引掛け金具47bは、フレーム44
の側方からフレーム44の下面に固設したフック44a
に係合するようになっている。而して、流体圧シリンダ
47を作動させることにより、引掛け金具47b及びフ
ック44aを介してフレーム44は上下へ回動し得るよ
うになっている。又フレーム44の下方には、流体圧シ
リンダ47のピストンロッド47aが下降した際に上端
がフレーム44の下面に当接し、フレーム44を所定の
傾斜角度に保持させるためのストッパ48が設置されて
おり、フレーム44、ローラ45、流体圧シリンダ4
7、ストッパ46,48、引掛け金具47b、フック4
4aにより物品案内装置50が構成されている。
【0092】マガジン38は、マガジンホルダ37にお
けるマガジンホルダ本体37aにガイド溝37bを介し
て嵌入し得るようにした被固定部材38aを備えてお
り、被固定部材38aの先端部に水平ピン43と平行に
突設したガイドピン49がマガジンホルダ本体37a先
端のコーナ部(係止手段)に係合すると共に被固定部材
38aの後端側がマガジンホルダ本体37a後部の係止
部材37eに載置することにより、マガジン38はマガ
ジンホルダ37に支持されるようになっている。
【0093】又、物品切り出し装置35を棚1から外さ
ないでマガジン38に新たに物品Mを収容し得るよう、
マガジンホルダ本体37aの後端部には、マガジン38
を後退させたときにガイドピン49が係止してマガジン
38を片持状に保持し得るよう、側面形状が逆凹字状の
ピン係合部37f(図15参照)が係止手段として形成
されている。
【0094】マガジンホルダ本体37aの前後夫々2箇
所に形成したガイド孔には、物品Mの幅に対応して幅W
調整可能に図1、2、3、8に示すアーム14fと略同
一構成のアーム38bが設けられており、アーム38b
の幅方向外側部には、マガジン38の被固定部材38a
と平行に延在するよう、平面部と側壁部材を有するマガ
ジンガイドレール38cが取り付けられている。
【0095】被固定部材38a及びマガジンガイドレー
ル38cには、その長手方向へ向け所定の間隔で水平ピ
ン43やローラ45と平行に、回転自在なデルリン製の
複数のローラ51が物品Mを支持し送り得るよう配設さ
れている。
【0096】なお、38dはマガジン38の被固定部材
38a後端に固設したマガジン38操作用の取手であ
る。
【0097】図11に示すごとく、搬送装置2へ切り出
される前の物品Mはマガジン38のローラ51上に前後
の物品Mと接触した状態で並んでおり、フレーム44は
流体圧シリンダ47により水平ピン43を基準として若
干上方へ回動させられている。このため、マガジン38
上の先頭の物品Mは、物品案内装置50のフレーム44
のストッパ46に当接して停止している。
【0098】流体圧シリンダ47の切換弁に指令が与え
られると、流体圧シリンダ47のピストンロッド47a
が上昇し、引掛け金具47b、フック44aを介しフレ
ーム44は水平ピン43を基準として下方へ回動し、こ
のためフレーム44のローラ45天端を結ぶ傾斜面はロ
ーラ51の天端を結ぶ傾斜面の延長線と同一線上とな
り、ローラ51上の先頭の物品Mは重力によりローラ5
1上を移動してマガジン38から送出され、ローラ45
上に載る。そうすると、流体圧シリンダ47の作動によ
り再びフレーム44は上昇し、先頭の物品Mが切り出さ
れる前は2番目にあった物品Mがローラ51上において
1番目となり、ストッパ46に当り、停止する。
【0099】フレーム44のローラ45上へ送出された
物品Mはローラ45上を移動して搬送装置2へ送出され
る。
【0100】本発明の実施の形態例においても、物品M
の切り出し時に物品Mがマガジン38に引っ掛ったり詰
ったりすることがなく、従って物品Mのマガジン38か
らの切り出しを支障なく円滑に行うことができ、装置の
信頼性が著しく向上する。
【0101】物品案内装置50のフレーム44と流体圧
シリンダ47とは、フック44a及び引掛け金具47b
により係合されており、水平ピンのような部材は不必要
であるため、マガジンホルダ37をマガジン38配列方
向(搬送装置2の物品搬送方向D)へ移動させる際に、
特に水平ピンを外すなどしなくても流体圧シリンダ47
も一緒に移動でき、容易に全ての物品案内装置50のフ
レーム44におけるフック44aに、流体圧シリンダ4
7の引掛け金具47bを脱着することができ、従って、
全ゆる場所の案内装置の上下への回動に容易に使用でき
る。
【0102】図18〜図21は、本発明の物品切り出し
装置の第四例で、図18は物品切り出し装置の実施の形
態の第四例を示す側面図、図19は図18のXIX−X
IX方向矢視図、図20は図18のXX−XX方向矢視
図、図21は図18のXXI−XXI方向矢視図であ
る。而して、本実施の形態例における物品切り出し装置
は、袋物その他異形の物品を取り扱うのに好都合であ
る。
【0103】物品切り出し装置52は、前述の第一例〜
第三例の場合と同様、棚1の部材に対して着脱可能に配
置されたマガジンホルダ53とマガジンホルダ53に対
して着脱可能に取り付けられたマガジン54を備えてい
る。而してマガジンホルダ53は、細長い部材であるマ
ガジンホルダ本体53aと、マガジンホルダ本体53a
の長手方向前端において前方へ向け突出するよう一体的
に設けた係止部材53bと、マガジンホルダ本体53a
の長手方向後端において後方へ向け突出するよう一体的
に設けた側面形状が逆U字状の係止部材53cとを備え
ており、係止部材53bを棚の部材1aに係止させ、係
止部材53cを棚の部材1cに嵌め込み、係止部材53
cを図示していない蝶ボルトにより部材1cに対し締結
することによりマガジンホルダ本体53aは棚に固定し
得るようになっている。
【0104】マガジンホルダ本体53aには、後述の桟
62aの高さを調整するための高さ調整プレート55を
介して前述のマガジン54の被固定部材54aが取り付
けられている。すなわち、被固定部材54aは、断面略
矩形状でマガジンホルダ本体53aと同一方向に延在す
る細長い角筒状に形成されると共にその上下面に被固定
部材54aの長手方向へ延在するガイド溝54b,54
b’が形成されている。
【0105】被固定部材54aの後端部には、水平ピン
56を介して上下へ回動し得るようにした平面形状が横
向きU字状の取手兼用のフレーム57が枢着されてい
る。而して、フレーム57は水平ピン56と平行なねじ
58を介して被固定部材54aと平行に被固定部材54
aに締結し得るようになっている。
【0106】被固定部材54aの先端部とフレーム57
とには、夫々搬送装置2(図22参照)の物品搬送方向
Dと平行に配設されたデルリン製のローラプーリ59,
60が回転可能に配設されており、デルリン製のローラ
プーリ59,60には、両端が被固定部材54aのガイ
ド溝54bに沿い摺動し得るようにした、物品押し具6
4のベース面近傍に接続されたベルト62が巻掛けられ
ている。而してベルト62には物品Mを間に配置した状
態で順次送り得るよう、ガイド溝54b,54b’から
上方若しくは下方へ突出するようにした桟62aが接続
されている。
【0107】被固定部材54a内に被固定部材54aと
平行になるよう固設した支持部材54cの先端には、図
19に示すようにコンストンバネ63の先端が接続さ
れ、コイル状に巻かれた巻取り、繰り出し自在なコンス
トンバネ63は、図18に示すように物品押し具64の
背面側に設置し得るようになっている。而して物品押し
具64から繰り出された帯紐状のコンストンバネ63は
支持部材54cの上面とベルト62下面との間に位置す
るようになっている。
【0108】物品押し具64の前面64a側には、桟6
2aよりも高さの高い縦向きで差し込み式のサポータ板
70を着脱自在に取り付け得るようになっており、サポ
ータ板70により物品押し具64直前の物品Mが倒れな
いよう、支持し得るようになっている。
【0109】被固定部材54aの前後夫々2箇所には、
側壁部を貫通するようにしたガイド孔54dが穿設され
ており、ガイド孔54dに挿通したアーム65は、被固
定部材54aと平行に被固定部材54aの両側部に設け
たレール状のマガジンガイドレール66が幅調整可能に
取り付けられている(図21等を参照)。
【0110】マガジンホルダ53先端側の係止部材53
bの凹部には、ブレーキ手段として縦向きの流体圧シリ
ンダ67が立設されており、流体圧シリンダ67のピス
トンロッド67a上端には、ローラプーリ59から下方
へ送られて来た下向きの桟62a,62aの間に挿入さ
れて桟62aの面に接触し、コンストンバネ63の弾撥
力によるベルト62の送りを防止して物品Mの切り出し
を停止し得るよう、ブレーキ部材68がブレーキ手段と
して取り付けられている。
【0111】又空のマガジン54に物品Mを収容する場
合には、前述の各例と同様、マガジン54を棚にセット
されているマガジンホルダ53に対し長手方向後方へ後
退させ、被固定部材54aの先端側に図8等に示すと同
様、突設してあるピンを、係止手段としてマガジンホル
ダ53の係止手段である凹部に嵌め込むことにより、マ
ガジン54をマガジンホルダ53から取り外すことな
く、物品Mを新たにマガジン54へ供給し得るようにな
っている。更に、物品Mが切り出された場合には、それ
をセンサにより検出し得るようになっている。
【0112】本実施の形態例において、マガジン54に
収容されている物品Mを切り出さない場合には、流体圧
シリンダ67のピストンロッド67aは上昇し、ブレー
キ部材68が、ローラプーリ59の下方に位置する桟6
2a、62a間に挿入されて桟62aの面と接触し、ベ
ルト62を制動している。このため、コンストンバネ6
3の弾撥力により、物品押し具64が前進しようとして
も前進できず、停止している。従って、物品Mがマガジ
ン54から切り出されることはない。
【0113】マガジン54から物品Mを切り出す場合に
は、流体圧シリンダ67を作動させてブレーキ部材68
を下降させ、ブレーキ部材68の桟62a面に対する接
触を解放してベルト62の制動を解除する。
【0114】このため、コンストンバネ63の弾撥力に
より物品押し具64は引張られて図18の矢印方向へ前
進し、物品Mを搭載しているベルト62の上面側も矢印
方向へ移動する。このため、物品Mはローラプーリ60
側へ送られ、搬送装置2(図22等参照)へ切り出され
る。所定の物品Mが切り出されると、再び流体圧シリン
ダ67の作動によりブレーキ部材68が上昇し、ベルト
62の移動によりローラプーリ59の下方に来た桟62
a,62aの間に挿入され、桟62aの面と接触してベ
ルト62は再び制動され、物品押し具64も停止する。
【0115】切り出される物品Mは先頭において桟62
aと62aの間から斜め下方へ向けて投下されるように
して切り出される。
【0116】物品Mに対応して左右のマガジンガイドレ
ール66の間の幅を調節する場合には、ねじ58を緩め
てフレーム57を図18の仮想線に示すように下方へ回
転させる。このため、ベルト62が張られた状態から緩
んだ状態となってベルト62後端部に大きな隙間が形成
されるため、その隙間から手を入れて図21に示すねじ
69を緩める。
【0117】左右のマガジンガイドレール66の幅を変
更したら、ねじ69を締め、フレーム57を被固定部材
54aと平行にしてねじ58を締める。これで再び物品
Mの切り出しが可能となる。
【0118】本発明の実施の形態例においても、物品M
の切り出し時に物品Mがマガジン54に引っ掛かったり
詰ったりすることがなく、従って物品Mのマガジン54
からの切り出しを物品Mに傷を付けることなく支障なく
円滑に行うことができ、装置の信頼性が著しく向上す
る。
【0119】なお、本発明の実施の形態例においては、
物品切り出し装置から切り出した物品を搬送装置により
搬送する場合について説明したが、物品切り出し装置か
ら切り出された物品は物品収容箱に収容するようにもで
きること、実施の形態の第四例における高さ調整プレー
トは設けなくとも実施可能なこと、その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、等は
勿論である。
【0120】
【発明の効果】本発明の物品切り出し装置によれば、請
求項1〜9の何れにおいても物品の切り出し時に物品が
マガジンに引っ掛かったり詰ったりすることがなく、従
って物品のマガジンからの切り出しを物品Mに傷を付け
ることなく支障なく円滑に行うことができ、装置の信頼
性が著しく向上するという優れた効果を奏し得る。
【0121】本発明の物品切り出し装置においては、請
求項3の場合には、切り出すべき物品の大きさや棚コー
ドが変更になった場合に、フレームを回動させるための
駆動装置が取り付けられているマガジンホルダを、マガ
ジンホルダの配列される方向へ水平移動すれば、駆動装
置の引掛け具は、簡単に案内装置のフレームのフックか
ら外すことができ、且つ別の棚コードにある案内装置の
フレームのフックに側方から挿入することができ、従っ
て、全ゆる場所にある物品案内装置のフレームのフック
に対し容易に着脱することができ、全ゆる場所の案内装
置の上下への回動に使用することができ、又、本発明の
物品切り出し装置においては、請求項5の場合には、物
品が切り出されたことを確実に検知することができて装
置の信頼性が向上し、請求項6の場合には、マガジンフ
レーム内の物品が空になった場合に、マガジンをマガジ
ンホルダの後端部まで引き出して係止手段によりマガジ
ンホルダに片持状に係止させ、この状態で新たな物品を
マガジンフレームに収容することができるため、作業性
が良好で能率が良く、又請求項7の場合には、切り出す
べきでない物品の切り出しを確実に防止することができ
るため、装置の信頼性がより一層向上し、更に請求項8
の場合には、マガジンフレームに収容されている物品の
数量を容易且つ正確に計数することができ、更に又請求
項9の場合には、物品の大きさに対応してマガジンフレ
ームの幅を調整できるため、種々の大きさの物品に対応
できて好都合である、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物品切り出し装置の実施の形態の第一
例の側面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図2のIII−III方向矢視図である。
【図4】図3のIV部拡大図である。
【図5】図1のV−V方向矢視図である。
【図6】図1のVI−VI方向矢視図である。
【図7】図1のVII−VII方向矢視図である。
【図8】図1に示す物品切り出し装置でマガジンホルダ
とマガジンとを分離して示す斜視図である。
【図9】本発明の物品切り出し装置の実施の形態の第二
例を示し、マガジンホルダとマガジンとを分離して示す
斜視図である。
【図10】図9に示すマガジンの先端部の側面図であ
る。
【図11】本発明の物品切り出し装置の実施の形態の第
三例を示し、先頭の物品が物品案内装置に固設したスト
ッパにより停止させられた状態でマガジン上に並置され
ると共に、物品案内装置により送られている物品が搬送
装置へ切り出される直前の状態を示す側面図である。
【図12】先頭の物品を物品案内装置により切り出す際
の物品案内装置の状態を示す側面図である。
【図13】図12のXIII−XIII方向矢視図であ
る。
【図14】図12のXIV−XIV方向矢視図である。
【図15】図11、12に示す物品切り出し装置におい
て、ストッパが固設された物品案内装置を除いた状態を
示す側面図である。
【図16】図15のXVI−XVI方向矢視図である。
【図17】マガジンガイドレールをも含めて示す図15
のXVII−XVII方向矢視図である。
【図18】本発明の物品切り出し装置の実施の形態の第
四例の側面図である。
【図19】図18のXIX−XIX方向矢視図である。
【図20】図18のXX−XX方向矢視図である。
【図21】マガジンガイドレールをも含めて示す図18
のXXI−XXI方向矢視図である。
【図22】本発明の物品切り出し装置が適用される自動
ピッキング装置の全体側面図である。
【図23】図22のXXIII−XXIII方向矢視図
である。
【図24】図22のXXIV−XXIV方向矢視図であ
る。
【図25】従来の物品切り出し装置の一例を含む自動物
品切り出し装置の斜視図である。
【図26】従来の物品切り出し装置の他の例を含む自動
物品切り出し装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 棚 3 物品切り出し装置 13 マガジンホルダ 13e ガイド溝(係止手段) 13f ガイド溝(係止手段) 14 マガジン 14a 被固定部材(マガジンフレーム) 14c 支持部材(マガジンフレーム) 14e マガジンガイドレール(マガジンフレーム) 16 流体圧シリンダ(駆動装置) 17 押出しブロック 19 光センサ(センサ) 20 ガイドピン(係止手段) 21 物品押し具 22 コンストンバネ(帯紐状のバネ体) 25 ストッパ 27 スケール 28 スケール 29 側板 30 ガイドバー(物品切り出し防止手段) 34 ストッパ 34a 平面部 35 物品切り出し装置 37 マガジンホルダ 37f ピン係合部(係止手段) 38 マガジン 38a 被固定部材(マガジンフレーム) 38c マガジンガイドレール(マガジンフレーム) 44 フレーム 45 ローラ(第2のローラ) 46 ストッパ 49 ガイドピン(係止手段) 50 物品案内装置 51 ローラ(第1のローラ) 52 物品切り出し装置 53 マガジンホルダ 54 マガジン 54a 被固定部材(マガジンフレーム) 54c 支持部材(マガジンフレーム) 59 ローラプーリ 60 ローラプーリ 62 ベルト 62a 桟 63 コンストンバネ(帯紐状のバネ体) 64 物品押し具 66 マガジンガイドレール(マガジンフレーム) 67 流体圧シリンダ(ブレーキ手段) 68 ブレーキ部材(ブレーキ手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚に対し着脱可能に設けられたマガジン
    ホルダと、該マガジンホルダに着脱自在に支持されるよ
    うにしたマガジンとを備え、マガジンは、物品を長手方
    向へ並べて収容し得るようにしたマガジンフレームと、
    マガジンフレーム長手方向先端側に設けられてマガジン
    フレーム長手方向最先端部の物品の前部を押えるストッ
    パと、マガジンフレーム長手方向へ移動可能に設けられ
    て前記ストッパとの間に並べられている物品のうち、最
    後部の物品の後部を押し得るようにした物品押し具と、
    先端をマガジンフレームの長手方向先端側に固定される
    と共に、マガジンフレーム長手方向へ延在しマガジンフ
    レーム長手方向後端側を、前記物品押し具にコイル状に
    巻取られ得るようにした帯紐状のバネ体と、マガジンフ
    レーム長手方向先端側に配設されて押出しブロックによ
    り、マガジンフレーム長手方向最先端の物品を上方へ押
    し上げ得るようにした駆動装置とを備え、前記ストッパ
    と物品押し具との間に並んでマガジンフレームに収容さ
    れた物品を、前記バネ体によりマガジンフレーム長手方
    向先端側へ押し得るよう構成すると共に、前記駆動装置
    により上昇する押出しブロックにより物品を切り出し、
    マガジンフレームに収容されている物品を前記バネ体の
    弾撥力によりマガジンフレームの前方へ押し、マガジン
    フレーム長手方向先端の物品を前記ストッパに押し付け
    得るよう構成したことを特徴とする物品切り出し装置。
  2. 【請求項2】 棚に対し着脱可能に設けられたマガジン
    ホルダと、該マガジンホルダに着脱自在に支持されるよ
    うにしたマガジンと、該マガジンの物品送り方向下流側
    に設置された物品案内装置と、を備え、マガジンは、マ
    ガジンフレームと、該マガジンフレームの長手方向へ所
    定の間隔で水平に配置され且つ載置された物品をマガジ
    ンフレーム長手方向前方へ移動させるための複数の回転
    自在な第1のローラとを備え、物品案内装置は、マガジ
    ンフレーム長手方向先端側を基準として上下に回動する
    フレームと、前記第1のローラから送られて来た物品を
    マガジンフレーム長手方向前方へ移動させるために、前
    記フレームに前記第1のローラと平行に配設された複数
    の回転自在な第2のローラと、前記フレームのマガジン
    長手方向後端側に設けられ且つ物品を切り出さない際に
    は、前記第1のローラ上のマガジンフレーム長手方向最
    先端の物品が当接するストッパとを備え、前記第1のロ
    ーラ上に載置された物品は、物品案内装置のフレームが
    下方へ所定の角度まで回動したら、重力によりマガジン
    フレームの第1のローラから物品案内装置へ切り出さ
    れ、物品案内装置の第2のローラ上を移動して次の工程
    へ供給し得るよう構成したことを特徴とする物品切り出
    し装置。
  3. 【請求項3】 フレームの下面にフックを取付けると共
    に、マガジンホルダに配設した前記フレームを回動させ
    るための駆動装置に、引掛け具を設け、マガジンホルダ
    を、前記駆動装置と共にマガジン配列方向へ水平移動す
    ることにより、当該物品案内装置とは異なる棚コードの
    物品案内装置のフレームに設けたフックに、前記駆動装
    置の引掛け具を係合させ得るよう、構成した請求項2に
    記載の物品切り出し装置。
  4. 【請求項4】 棚に対し着脱可能に設けられたマガジン
    ホルダと、該マガジンホルダに着脱自在に支持されたマ
    ガジンとを備え、マガジンは、物品を長手方向へ並べて
    収容し得るようにしたマガジンフレームと、該マガジン
    フレームの長手方向前方へ移動可能に設けられ、且つ並
    べられている物品のうち最後部の物品の後部を押し得る
    ようにした物品押し具と、先端をマガジンフレームの長
    手方向先端側に固定されると共に、マガジンフレーム長
    手方向へ延在しマガジンフレーム長手方向後端側を、物
    品押し具にコイル状に巻取られ得るようにした帯紐状の
    バネ体と、マガジンフレーム長手方向両端を物品押し具
    に固定されると共に、先後端部をマガジンフレームの長
    手方向先後端部に回転自在に設けられた、ローラプーリ
    に巻掛けられしかも長手方向へ所要の間隔で桟の設けら
    れたベルトと、物品を切り出さない場合には前記ベルト
    を制動し得るようにしたブレーキ手段とを備え、ブレー
    キ手段によるベルトの制動を解除した際にベルトの前後
    の桟の間に位置するよう、マガジンフレームに収容され
    た物品を前記バネ体の弾撥力により物品押し具を介して
    押し、マガジンフレーム長手方向最先端の物品をマガジ
    ンフレームから切り出し得るよう構成したことを特徴と
    する物品切り出し装置。
  5. 【請求項5】 マガジンフレームの先端から物品が切り
    出されたことを確認し得るようにしたセンサを設けた請
    求項1、2、3又は4に記載の物品切り出し装置。
  6. 【請求項6】 マガジンフレームを長手方向へ後退させ
    た際に前記マガジンフレームをマガジンホルダに対し片
    持状に保持する係止手段を前記マガジンフレーム及びマ
    ガジンホルダに設けた請求項1、2、3、4又は5に記
    載の物品切り出し装置。
  7. 【請求項7】 マガジンフレーム先端部の物品の切り出
    し時にマガジンフレーム長手方向先端の物品よりも後方
    の物品が切り出されないよう、マガジンフレームに物品
    切り出し防止手段を設けた請求項1、2、3、4、5又
    は6に記載の物品切り出し装置。
  8. 【請求項8】 マガジンフレームの長手方向先端部に設
    けたストッパを長手方向前後方向へ移動し得るよう構成
    すると共に、マガジンフレームの外側面及びストッパの
    前記マガジンに対し摺動する平面部の上面にスケールを
    設けた請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の物
    品切り出し装置。
  9. 【請求項9】 マガジンフレームの幅を物品に合わせて
    調整し得るよう構成した請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8に記載の物品切り出し装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113003204A (zh) * 2021-02-23 2021-06-22 杭州娃哈哈精密机械有限公司 一种瓶胚升降转运装置
CN114313743A (zh) * 2022-03-17 2022-04-12 山东第一医科大学附属省立医院(山东省立医院) 一种医院无人药房药品物流系统

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