JP2000084576A - 水熱反応装置 - Google Patents

水熱反応装置

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JP2000084576A
JP2000084576A JP10257112A JP25711298A JP2000084576A JP 2000084576 A JP2000084576 A JP 2000084576A JP 10257112 A JP10257112 A JP 10257112A JP 25711298 A JP25711298 A JP 25711298A JP 2000084576 A JP2000084576 A JP 2000084576A
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salt
reaction
melting agent
molten salt
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JP10257112A
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Yasuhiko Hatake
康彦 畠
Kenzo Hori
謙三 堀
Kiyoyuki Kitano
清之 北野
Masaaki Wakita
正明 脇田
Satoru Nakayama
哲 中山
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Komatsu Ltd
Kurita Water Industries Ltd
General Atomics Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Kurita Water Industries Ltd
General Atomics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応容器下部に低温領域を設け、塩を溶解
し、塩水として排することなく、無機塩を溶融させて反
応物から分離し、さらに溶融塩を反応容器の外へ排出す
ることが可能な水熱反応装置を提供する。 【解決手段】 無機塩が溶融化剤により溶融した溶融塩
を貯留する貯留部1Aが下部に設けられ、超臨界状態ま
たは亜臨界状態の水熱反応で使用する反応容器1と、こ
の反応容器1へ被反応物を供給する供給管21と、反応
容器1から反応生成物を排出する排出管23と、減圧弁
25、溶融塩を分離する固液分離器26を備え、貯留部
1Aから溶融塩を取り出す取り出し手段と、反応容器1
の内部に付着した無機塩を掻き落とすスクレーパ機構3
1とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物分解、エ
ネルギー生成または化学物質製造を目的とする水熱処理
を超臨界状態または亜臨界状態の下で行うのに好適な水
熱反応装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被反応物を処理して酸化分解したり、加
水分解反応により廃棄物を分解したり、エネルギーを生
成したり、または化学物質を製造する水熱処理は、30
年以上に亘って研究され、利用されてきている。特に、
近年、374℃以上、220気圧以上の超臨界状態で、
または、例えば374℃以上、25気圧以上220気圧
未満あるいは374℃以下、220気圧以上、あるいは
374℃未満、220気圧未満であっても臨界点に近い
高温高圧状態である亜臨界状態で、被反応物と酸化剤を
含んだ水とを反応させることにより、燃焼を含む酸化反
応(以下、単に反応と言うことがある。)を生じさせ、
被反応物中の有機物を短時間でほぼ完全に分解する水熱
処理(以下、水熱反応処理と言うことがある。)が注目
されている。
【0003】このように水熱処理して被反応物を酸化分
解する場合、被反応物、酸化剤、水を加熱、加圧して反
応容器へ供給し、反応させる。この場合、被反応物が予
め適正量の水を含んでいる場合は、水を供給する必要が
なくなる。そして、反応の結果、有機物は酸化分解さ
れ、水とCO2 (炭酸ガス)とからなる高温高圧の反応
生成物が得られる。なお、反応生成物は、エネルギー回
収されるか、冷却、減圧され、ガス分と液分とに分離さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような超臨界状態
または亜臨界状態で行う水熱反応のプロセスにおいて、
予め少なくとも1種の無機塩を含む原料、あるいは反応
によって少なくとも1種の無機塩を生成する原料を反応
容器へ供給する際、これら少なくとも1種の無機塩の溶
解度が減少するため、配管または反応容器の内側に塩が
析出して固体化し、流体の流れおよび反応に悪影響を及
ぼしたり、流路を閉塞してシステムに重大な障害を与え
る可能性がある。
【0005】このため、反応容器の内側に析出した塩を
機械的にスクレーパで掻き落としたり、高圧空気を噴射
して析出した塩を除去したり、あるいは反応容器の内側
に多孔性の内筒を配設し、内筒の外側から内側へ向けて
塩が溶解する程度に水を噴射することで塩水として除去
することが行われており、除去された塩は、反応容器の
下部に堆積する。この反応容器の下部に堆積した塩は、
反応容器の下部を塩が溶解する低温領域とすることによ
り、塩水の状態で反応容器の外へ排出される。
【0006】しかしながら、塩水は、後段で塩を分離す
る際、煩雑な塩と水との分離処理が必要となる。さら
に、反応容器の下部に低温域を設けると、反応容器が大
型化、複雑化し、運転操作が煩雑になる。
【0007】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、反応容器下部に低温領域を
設け、塩を溶解し、塩水として排することなく、無機塩
を溶融させて反応物から分離し、さらに溶融塩を反応容
器の外へ排出することが可能な水熱反応装置を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の水熱反応装置
は、無機塩が溶融化剤により溶融した溶融塩を貯留する
貯留部が下部に設けられ、超臨界状態または亜臨界状態
の水熱反応で使用する反応容器と、この反応容器へ被反
応物を供給する供給手段と、反応容器から反応生成物を
排出する排出手段と、反応容器の内部に付着した無機塩
を除去する除去手段とからなるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施形態であ
る水熱反応装置の概略構成を示す縦断面図である。
【0010】図1において、Rは水熱反応装置を示し、
反応容器1と、この反応容器1の上部の中心または中心
近傍に軸方向へ向けて配設され、反応容器1内へ被反応
物を供給する供給管21と、反応容器1の上側周面に配
設され、反応容器1から反応生成物を排出する排出管2
3と、反応容器1の下側周面に配設され、反応容器1の
下部に設けられた貯留部1Aから溶融塩などを排出する
排出管24と、この排出管24に配設された減圧弁25
と、この減圧弁25よりも下流の排出管24に配設さ
れ、溶融塩と無機SSとを分離して排出する固液分離器
26と、スクレーパ機構31とで構成されている。
【0011】反応容器1は、内部に円柱状をした反応用
の空間部が形成され、下端部分が開放した円筒部2と、
反応容器1の内面を腐食から保護する目的で円筒部2の
内面に配設されたライナー3と、円筒部2が載置される
基台4とで構成されている。そして、基台4で閉塞され
た円筒部2内の下部は、貯留部1Aとされている。な
お、基台4は、この実施形態の場合、3層の基台分割部
分5,6,7で構成され、いずれの基台分割部分5,
6,7にも円筒部2の中心に位置する孔8が設けられて
おり、孔8内に可動軸32の下部が収容されている。
【0012】まず、一番上の基台分割部分5には、孔8
から半径方向へ延びて上側の周面に開放する排出口9、
および、孔8と同心で、下面が開放した段部10が周回
方向に設けられている。そして、基台分割部分5の段部
10と上から二番目の基台分割部分6の上面とが一体と
なって可動軸32の外側を周回する凹部を形成し、この
凹部にシール部材33が収容されている。
【0013】次に、二番目の基台分割部分6には、孔8
に内側が開放して周回する凹部11が形成され、この凹
部11にブシュ34が収容されている。最後に、一番下
の基台分割部分7には、可動軸32を駆動するチェーン
等が挿入される開口12と、孔8に内側が開放して周回
する凹部13とが設けられ、凹部13にブシュ35が収
容されている。
【0014】このように構成された基台4において、可
動軸32は、前述のブシュ34,35および可動軸32
の下面を支持するスラストワッシャ36からなる軸保持
機構で回転可能に支持されている。なお、ブシュ34,
35は、図示を省略するが、基台分割部分6,7の肉厚
方向、かつブシュ34,35の上側をブシュ固定用リン
グ等の嵌め合い構造にするなどして着脱可能にする。
【0015】また、図示は省略されているが、可動軸3
2の開口12に対応する高さの位置には、歯車が設けら
れており、反応容器1の外に配置されたモータと、この
モータと可動軸32の歯車とに張架されたチェーン37
とで駆動機構が構成されている。なお、駆動機構はオー
バートルク時に作動する安全機構を備えている。
【0016】上記した可動軸32の上端部分には、反応
容器1の内側に付着した無機塩などの付着物を掻き取る
ように、反応容器1の内面に下側から上側へ沿う形状の
スクレーパ38が取り付けられている。このスクレーパ
38としては、可動軸32の周囲に所定間隔、例えば6
0度間隔で6本取り付けられている棒状のものであった
り、円筒状で円筒面の複数個所に開口を設けて刃を形成
したものなどを用いることができる。上記した可動軸3
2〜スラストワッシャ36、駆動機構およびスクレーパ
38でスクレーパ機構31が構成されている。
【0017】次に、動作について説明する。まず、水熱
反応処理をする前に、供給管21または排出管23を利
用して、溶融化剤を反応容器1の貯留部1Aに所定量貯
留させる。なお、溶融化剤とは、対象とする無機塩類に
加えることにより、全体の塩類の融点を希望する温度に
低下させて溶融状態にさせる物質のことを言い、単独ま
たは複数種の混合物であってもよい。この溶融化剤の一
例を示すと、塩化ナトリウム(NaCl)単体の融点は
800℃であるが、溶融化剤として硝酸ナトリウム(N
aNO3 )を等量添加することにより、混合物の融点は
約300℃に低下する。
【0018】上記のように構成した反応容器1内へ供給
管21から被反応物を供給すると、反応容器1内で被反
応物は反応し、反応生成物は排出管23から排出され
る。この反応の運転を継続すると、水熱反応装置Rの稼
働時間の経過に伴って反応容器1の内側への塩の付着量
が多くなって反応領域が狭くなるので、水熱反応装置R
の稼働時間の経過に伴って駆動機構を作動させ、チェー
ン37を介して可動軸32を低速(例えば1rpm)で
回転させて回転するスクレーパ38で反応容器1の内側
に付着した塩を掻き落す。
【0019】このように反応容器1の内側から掻き落と
された塩、および反応時に落下した塩は、貯留部1A内
の溶融化剤によって融点が下がり、溶融剤に溶融して流
動性が著しく良くなる。この流動性の良くなった溶融塩
は流体と見なせるので、減圧弁25を介して反応容器1
の貯留部1Aから常圧の反応域外へ減圧弁25に障害を
与えることなく溶融塩を連続または断続的に排出する。
【0020】このように反応容器1の内側に付着した塩
をスクレーパ38で掻き落として貯留部1Aの溶融化剤
に溶融させることができるので、無機塩を溶融させて反
応容器1の外へ排出することができ、反応容器1内の反
応領域を有効に利用して水熱反応処理を行うことができ
るとともに、溶融塩を排出しながら水熱反応処理を連続
して行うことができる。また、貯留部1Aから溶融塩を
排出するので、ほとんど塩のみを排出することができ
る。
【0021】さらに、貯留部1Aから固液分離器26へ
排出された溶融塩は、流動性が良いので、固液分離器2
6での無機SSとの分離が容易になる。また、溶融塩は
温度を下げると凝固するため、二次処理または再利用の
取り扱いが容易になり、また、温度を下げて溶融塩を凝
固させる際、温度を所定の適温に設定することにより、
一部の無機塩は溶融化剤よりも先に凝固するため、溶融
化剤と無機塩とを分離することが可能になる。
【0022】この第1実施形態において、溶融化剤また
は反応過程で溶融化剤を生成する物質を被反応物と予め
混合して供給管21から反応容器1へ供給すると、反応
過程で生成された無機塩が溶融化剤に溶融して貯留部1
Aに溜まることにより、反応容器1の内側に付着する塩
の量を抑制することができるので、スクレーパ機構31
の稼働率を下げることができるとともに、スクレーパ機
構31の寿命を長くすることができる。また、固液分離
器26で分離した溶融塩または溶融化剤を、点線の矢印
で示すように、供給管21から反応容器1へ供給する
と、反応容器1の内側に付着する塩の量を抑制すること
ができ、溶融塩または溶融化剤を再利用することができ
る。
【0023】なお、排出管23は、二点鎖線で示すよう
に、反応容器1の下部で、貯留部1Aよりも上側に配設
してもよい。また、スクレーパ機構31を設けない場
合、反応容器1の内側に析出して付着した塩は所定の厚
さ、大きさになると、剥離して落下するが、塩は貯留部
1Aの溶融化剤で溶融されるため、後段の排出管24、
減圧弁25などが塩で目詰まりしなくなる。
【0024】さらに、排出管24、減圧弁25および固
液分離器26などからなる貯留部1Aから溶融塩を取り
出す取り出し手段、排出口9を設けない場合は、水熱反
応を所定時間継続した後に水熱反応装置Rを停止させ、
貯留部1Aの溶融塩を取り出し、新たな溶融化を所定量
貯留させればよい。また、超臨界状態または亜臨界状態
の水を主成分とする流体の密度は600℃、250kg
/cm2 の場合に約0.07であるのに対し、塩化ナト
リウムと硝酸ナトリウムとを1:1で混合した溶融化剤
を使用した溶融塩は600℃、250kg/cm2 の場
合に密度が約1.6であるので、溶融塩を比重分離する
ことが可能である。
【0025】図2はこの発明の第2実施形態である水熱
反応装置の概略構成を示す縦断面図であり、図1と同一
または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。図
2において、22は溶融化剤供給管を示し、溶融化剤を
被反応物とは別に反応容器1の上部へ供給するものであ
り、円周上に複数配設されている。
【0026】次に、第1実施形態と異なる部分の動作に
ついて説明する。水熱反応処理を行いながら溶融化剤供
給管22から反応容器1へ溶融化剤を所定量ずつ供給す
ると、反応過程で生成された塩は溶融化剤に溶融して貯
留部1Aに溜まる。
【0027】この第2実施形態においても、第1実施形
態と同様な効果を得ることができる他、溶融化剤供給管
22から反応容器1へ溶融化剤を供給するので、反応容
器1の内側へ塩が付着するのを抑制できることにより、
スクレーパ機構31の稼働率をさらに下げることができ
るとともに、スクレーパ機構31の寿命をさらに長くす
ることができる。
【0028】この第2実施形態において、固液分離器2
6で分離した溶融塩または溶融化剤を、点線の矢印で示
すように、溶融化剤供給管22から反応容器1へ、また
は、溶融塩供給管27から貯留部1Aへ供給すると、溶
融塩または溶融化剤を再利用することができる。また、
溶融化剤供給管22から反応容器1へ溶融化剤を供給し
たが、反応過程で溶融化剤を生成する物質を溶融化剤供
給管22から反応容器1へ供給しても、同様な効果を得
ることができる。なお、溶融化剤または反応過程で溶融
化剤を生成する物質を供給しながら水熱反応処理を行う
場合は、予め貯留部1Aに溶融化剤を貯留させなくとも
よい。
【0029】図3はこの発明の第3実施形態である水熱
反応装置の概略構成を示す縦断面図であり、図1および
図2と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省
略する。図3において、16は内筒を示し、上側に設け
たフランジで反応容器1の天井の内側に所定の手段によ
って取り付けらている。
【0030】この第3実施形態が第1実施形態と異なる
のは、内筒16が設けられている点のみであり、第1実
施形態と同様な効果を得ることができる。
【0031】上記した各実施形態において、基台4を円
筒部2の下側に設けたが、基台4を円筒部2の上側に設
けても良く、基台4を円筒部2の上側に設ける場合は、
排出口9を円筒部2の下側に別途設ける。そして、可動
軸32を回転させることで説明したが、可動軸32を正
逆方向に回動させたり、上下動させたり、可動軸32を
回転または回動させながら、例えばカム機構を利用して
上下動させたり、またはバイブレータを利用して振動さ
せてもよい。
【0032】また、反応容器1の内側、または内筒16
の内側に析出する塩を除去する除去手段をスクレーパ機
構31としたが、内筒16が多孔性あるものを用い、室
反応容器1の上側または周囲から水または空気を反応容
器1内または内筒16内へ、または内筒16の孔を利用
して外側から内側へ高圧で噴射させて除去する噴射手段
であってもよい。
【0033】ここで、溶融化剤の一例を示すと、単塩の
場合は、硝酸ナトリウム(NaNO 3 )、亜硝酸ナトリ
ウム(NaNO2 )などの硝酸塩類(または硝酸化
塩)、塩化亜鉛(ZnCl2 )などの低融点ハロゲン化
物塩などが使用でき、混合塩の場合は、硝酸ナトリウム
(NaNO3 )、硝酸カリウム(KNO3 )、亜硝酸ナ
トリウム(NaNO2 )を7:44:49の比で混合し
た融点が142℃のもの、炭酸リチウム(Li2
3 )、炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )、炭酸カリウ
ム(K2 CO3 )を41:36:23の比で混合した融
点が399℃のもの、弗化リチウム(LiF)、弗化ナ
トリウム(NaF)、弗化カリウム(KF)を46:1
2:42の比で混合した融点が454℃のもの、塩化銀
(AgCl)、塩化カリウム(KCl)を70:30の
比で混合した融点が318℃のものなどが使用できる。
【0034】また、アルカリの場合は、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)などが使用
でき、塩とアルカリとを混合しても使用することができ
る。さらに、反応過程で溶融化剤を生成する物質として
は、水酸化ナトリウム(NaOH)を生成するナトリウ
ムエトキシド(C2 5 ONa)などのアルコキシド化
合物などを使用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、反応
容器の内側に付着した塩を除去手段で除去して貯留部へ
貯めることができるので、反応容器内の反応領域を有効
に利用して水熱反応処理を行うことができる。また、溶
融塩として貯留するので、塩を水に溶解させる低温域を
反応容器下部に設ける必要がなく、反応容器内全体を高
温に保持できるため、小型で簡易な反応容器構造にする
ことができる。そして、貯留部から溶融塩を排出するの
で、ほとんど塩のみを排出することができる。
【0036】また、溶融化剤または反応過程で溶融化剤
を生成する物質を供給する手段を設けたので、溶融化剤
または物質を供給しながら水熱反応処理を行うと、反応
容器の内側へ塩が付着するのを抑制できるので、除去手
段の稼働率を下げることができる。さらに、貯留部から
溶融塩を取り出す取り出し手段を設けたので、溶融塩を
排出しながら水熱反応処理を連続して行うことができ
る。そして、取り出し手段に固液分離手段を設けたの
で、無機SS分と溶融塩とを分離することができ、この
溶融塩を再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態である水熱反応装置の
概略構成を示す縦断面図である。
【図2】この発明の第2実施形態である水熱反応装置の
概略構成を示す縦断面図である。
【図3】この発明の第3実施形態である水熱反応装置の
概略構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
R 水熱反応装置 1 反応容器 1A 貯留部 2 円筒部 3 ライナー 4 基台 5〜7 基台分割部分 8 孔 9 排出口 10 段部 11,13 凹部 12 開口 16 内筒 21 供給管 22 溶融化剤供給管 23,24 排出管 25 減圧弁 26 固液分離器 27 溶融塩供給管 31 スクレーパ機構 32 可動軸 33 シール部材 34,35 ブシュ 36 スラストワッシャ 37 チェーン 38 スクレーパ
フロントページの続き (71)出願人 598124375 ジェネラル アトミックス インコーポレ イティッド アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ディエゴ ジェネラル アトミックス コ ート 3550 (72)発明者 畠 康彦 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 堀 謙三 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 北野 清之 東京都港区赤坂2丁目3番6号 株式会社 小松製作所内 (72)発明者 脇田 正明 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 中山 哲 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D050 AA12 AA20 AB11 AB19 AB45 BB01 BC01 BC02 BC10 BD02 CA15 CA20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機塩が溶融化剤により溶融した溶融塩
    を貯留する貯留部が下部に設けられ、超臨界状態または
    亜臨界状態の水熱反応で使用する反応容器と、 この反応容器へ被反応物を供給する供給手段と、 前記反応容器から反応生成物を排出する排出手段と、 前記反応容器の内部に付着した無機塩を除去する除去手
    段と、 からなる水熱反応装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水熱反応装置におい
    て、 前記溶融化剤は、塩、アルカリ、または塩とアルカリと
    の混合物である、 ことを特徴とする水熱反応装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の水熱反
    応装置において、 前記溶融化剤または反応過程で前記溶融化剤を生成する
    物質を前記被反応物と予め混合して前記反応容器へ前記
    供給手段で供給し、または前記溶融化剤または反応過程
    で前記溶融化剤を生成する物質を前記被反応物と別に前
    記反応容器へ供給する溶融化剤供給手段を設け、または
    前記溶融化剤が前記貯留部に予め貯留されている、 ことを特徴とする水熱反応装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の水熱反応装置におい
    て、 前記貯留部から前記溶融塩を取り出す取り出し手段を設
    けた、 ことを特徴とする水熱反応装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の水熱反応装置におい
    て、 前記取り出し手段に固液分離手段を設けた、 ことを特徴とする水熱反応装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の水熱反応装置におい
    て、 前記固液分離手段で分離した溶融塩を、前記供給手段、
    または前記反応容器の上部、または前記貯留部へ供給す
    る溶融塩供給手段を設けた、 ことを特徴とする水熱反応装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の水熱反応装置おいて、 前記除去手段は、無機塩を掻き取る掻き取り手段、また
    は高圧流体を噴射して無機塩を除去する噴射手段であ
    る、ことを特徴とする水熱反応装置。
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JP (1) JP2000084576A (ja)

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