JP2000083648A - 有用微生物群の増殖装置及び有用微生物群の増殖方法 - Google Patents

有用微生物群の増殖装置及び有用微生物群の増殖方法

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祐太郎 藤谷
Yoshiyasu Hirota
吉泰 広田
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    • C12M41/12Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手軽な水道水を使ってEMの原液から拡大活
性液を簡単に造り出せ、しかも活性液完成のころあいを
容易に確認できる有用微生物群の増殖装置及び有用微生
物群の増殖方法を提供する。 【解決手段】 タンク内の液体L1を昇温させる加熱手
段63を備える第一タンク1と、タンク内の液体L2
調温する加熱手段73を備え且つ側壁に液位計52を取
着した第二タンク2と、前記第一タンク1内の液体L1
を前記第二タンク2へ移送する移送手段31,P,33
と、前記第二タンク下部から該第二タンク2内の液体L
2を抜出しポンプPを経由して前記液位計52を通過さ
せる分岐配管34と共に第二タンク上部へ移送してタン
ク内へ戻す主配管33と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有用微生物群の拡
大活性液を造る有用微生物群の増殖装置及び有用微生物
群の増殖方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有用微生物群(Effective Micro-organi
sms)は5科10属80種類以上の微生物(光合成細
菌,乳酸菌,酵母菌,グラム陽性放射菌等)の多用な微
生物を共存させるよう液体培養されており、この有用微
生物群(以下、「EM]という。)を活用した自然農法
や環境浄化等への取組みが進んでいる。そして、自然農
法等ではEMの原液を施用するよりも発酵過程で増殖さ
せ、その密度を高め、拡大活性化させて施用する方法が
液量を増やせるだけでなくEMの定着を促すのに効果的
であるとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微生物
にとって都合のよい温度やpH値にめぐり合ったときに
微生物は増殖するので、EMの原液を単に薄めるだけで
は菌体濃度を増大するには至らないのが現状である。所
定温度に調整し且つ攪拌しながら、微生物細胞が均一に
分散し栄養源や酸素も均等に分散し、EMの活動が活発
化する環境をこしらえる必要がある。栄養源が枯渇した
り有害な代謝物質が蓄積したりすると、増殖が停止する
ので、その増殖環境を整えるのに多くの時間と手間を要
していた。また、EMの原液を薄め拡大活性液を造るの
に用いる水は、塩素分を含む水道水をそのまま用いるこ
とができず厄介であった。さらに、拡大活性液が出来上
ってきているかどうかの判断が難しい状況にあった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するもので、
手軽な水道水を使ってEMの原液から拡大活性液を簡単
に造り出せ、しかも活性液完成のころあいを容易に確認
できる有用微生物群の増殖装置及び有用微生物群の増殖
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1記載の発明の要旨は、タンク内の液体を昇温さ
せる加熱手段を備える第一タンクと、タンク内の液体を
調温する加熱手段を備え且つ側壁に液位計を取着した第
二タンクと、前記第一タンク内の液体を前記第二タンク
へ移送する移送手段と、前記第二タンク下部から該第二
タンク内の液体を抜出しポンプを経由して前記液位計を
通過させる分岐配管と共に第二タンク上部へ移送してタ
ンク内へ戻す主配管と、を具備することを特徴とする有
用微生物群の増殖装置にある。請求項2記載の発明の要
旨は、請求項1の有用微生物群の増殖装置を用いて、第
一タンク内に注入した水を加熱手段で昇温させお湯に
し、次いで、該お湯を第二タンクへ移送し調温した後、
有用微生物群の増殖原液を第二タンク内に投入し、続い
て、第二タンク内の液体を加熱手段で調温しながらポン
プを適宜駆動し、主配管及び分岐配管を使って該液体を
循環させることを特徴とする有用微生物群の増殖方法に
ある。
【0006】請求項1,2の発明のごとく、加熱手段を
備えた第一タンクを具備すると、水道水を直結してこれ
を加熱することで、有用微生物群の増殖に有害な塩素分
を蒸発除去できるので、手軽に利用できる水道水が使え
るようになる。そして、有用微生物群の増殖が行われる
第二タンクは、下部に抜出しノズルがまた上部に液体の
戻り配管が配設されているので、単に第二タンク内で出
来上った増殖液を抜き出す手間を省くだけでなく、ポン
プを駆動して第二タンク内の液体を容易に循環,混合で
き、兼用できる。また、ポンプを回せば、第二タンク内
の液体が液位計を通過するので、この液位計を眺めるこ
とで有用微生物群の増殖経過を簡単に視認できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る有用微生物群
の増殖装置及び有用微生物群の増殖方法の実施形態につ
いて詳述する。図1〜図3は本発明の有用微生物群の増
殖装置の一形態を表し、図1はその増殖装置の全体説明
図、図2は図1の装置を用いて有用微生物群の増殖方法
の手順を示す説明概図、図3は第二タンクの平面断面図
を示す。
【0008】有用微生物群の増殖装置 有用微生物群の増殖装置(以下、単に「増殖装置」とい
う。)は、第一タンク1と第二タンク2とを具備する。
第一タンク1は縦長の上面に開口部11を設けた筒形容
器で、該開口部11へ水道管39からの水をバルブ46
の開閉によって取り込めるようになっている。第一タン
ク1内にはタンク内の液体L1(ここでは水道水)を昇
温させるヒータ63(加熱手段)が取付けられ、該ヒー
タ63とタンク内に満たされた液体温度を計る検出器6
1,温度コントローラ62を使って液温制御ができる。
第一タンク1内の液体L1は少なくとも60℃以上の液
温調整が可能である。第一タンク1に注入した水道水を
60℃以上のお湯にもっていき、水道水に含む塩素分を
放散除去させるためである。
【0009】第一タンク1の底部にはノズル13が取着
され、ここから第一タンク1内の液体を第二タンク2へ
移送させる移送手段が設けられている。前記ノズル13
からバルブ41を介して配管31,32がポンプPへつ
ながり、ポンプ吐出側から配管33,バルブ43を経て
第二タンク上部へと導く配管33で移送手段を形成す
る。符号51は液位計で、第一タンク側壁の下部と上部
に設けたノズル12に弁を介して取着される。符号14
はドレン用ノズルで、符号44はドレン弁を示す。
【0010】第二タンク2は第一タンク1とほぼ同程度
の容積をもつ縦長の不透明容器である。不透明とするの
は直射日光を避け暗所を形成するためである。第二タン
ク2の上面には有用微生物群(EM)の増殖原液を投入
し得る開口21が設けられ、且つ該開口21を閉じる蓋
25が取付けられている。また、第二タンク2にはタン
ク内の液体L2を調温する加熱手段たるヒータ73が取
付けられ、該ヒータ73とタンク2内に満たされた液体
温度を計る検出器71,温度コントローラ72を使って
液温制御ができる。第二タンク2内の液体は温度コント
ローラ72を使って例えば35℃に調節される。
【0011】符号52は液位計で、第二タンク2側壁の
下部と上部に設けたノズル22に弁を介して取着され
る。第二タンク2の底部にはノズル23が取着され、こ
こから該第二タンク2内の液体L2を抜出し、配管3
2,ポンプPを経由して前記液位計52を通過させる分
岐配管34と共に第二タンク上部へ移送してタンク2内
へ戻す主配管33が配設される。前記ノズル23からバ
ルブ42を介して配管32がポンプPへつながり、ポン
プ吐出側から配管33が分岐して一つ34は液位計52
の下端部へ入り、残りの主配管33は第二タンク2に沿
って上昇して三方弁43を通ってタンク上部へ流れ込
む。ポンプPを駆動させることによって、第二タンク底
部にある液体L2を一部は液位計52を通過させる一
方、残りの殆どをタンク上部からタンク2内へ放出して
該液体L2の循環を図る。分岐配管34が設けられ、液
位計52の中を液体を循環させるのは、液位計52が単
に液面レベルだけでなく、タンク2内の液体L2との均
質化を図り、EM菌の仕込み時の液色から活性液完成時
の液色への変化を外部から確認できるようにするためで
ある。例えば、培地(微生物の増殖に必要な栄養源を水
に溶かしたもの)の基質として糖蜜を用いた場合、発酵
分解が進むと褐色から薄茶色へと変化する。また、基質
として白糖を用いた場合は薄茶色から透明度が増してく
る。一方、光合成菌の増殖の場合は赤みが増してくる。
液位計52内を循環させれば、この液色の変化で発酵分
解の度合を視認できることになる。なお、第二タンク上
部へ入り込む前記配管33は、その先端部分331を液
位より高い位置に配し、且つタンク側壁近くで図3のご
とく平面視時計周り(右回り)に向くようにしている。
北半球では渦が左巻きになるため、右渦をつくることに
より第二タンク2内にある液体の混合,攪拌効果を高め
る狙いがある。
【0012】符号47は安全弁を示す。前記開口21に
蓋25を閉めたとき、第二タンク2は密閉状態になる。
この密閉状態を保ってEMの増殖が行われるが、増殖に
伴ってEM菌の発酵ガスが排出されるので、タンク内が
例えば1.1気圧になった時に該安全弁47で発酵ガス
のガス抜きを行う。符号9はpH自動計測器である。E
M菌が増殖すると酸性が強くなる。光合成菌の場合はア
ルカリ性が強くなる。pH自動計測器9はこのEM菌や
光合成菌の増殖状況を検出するものである。符号Kは制
御回路盤を示す。本増殖装置は、第一タンク1内のお湯
が第二タンク2へ自動送りされる構成で、第一タンク1
内のお湯温度が所定温度に達したとき、弁41,42の
切替操作とポンプPの起動を行う。また、お湯の第一タ
ンク1から第二タンク2への移送後は、ポンプPを適宜
回して第二タンク2内の液体を循環,攪拌させるように
している。
【0013】符号36は取出し用ホースである。前記三
方弁43はポンプ吐出側の液体を第二タンク2上部へ導
くようセットされているが、EM菌の増殖が完了し拡大
活性液を取出す際は三方弁43を切替える。三方弁43
を切替えてポンプ吐出側配管からノズル35側に導通さ
せ、ここに接続したホース36により第二タンク2内の
液体L2が取出される。符号24はドレン用ノズルで、
符号45はドレン弁を示す。ところで、図4は本実施形
態の増殖装置にさらに照明器具8を第二タンク2内に取
付けた別形態図である。照明器具8は、これを点燈して
EMの中の光合成菌の増殖を企図している。光合成菌の
増殖には、さらに液位計52の本数を増やして、昼間は
自然光に当たる機会を増やす方が有効となる。
【0014】有用微生物群の増殖方法 次に、上記増殖装置を用いて有用微生物群の増殖方法の
一例を説明する。まず、バルブ46を開け第一タンク1
内へ所定量の水道水を注入する(図2の)。次いで、
ヒータ63で加熱し、タンク内の水道水の温度を例えば
60℃に昇温させる(図2の)。60℃になると、水
道水に溶け込んでいた塩素分は大半が蒸発飛散する。か
くして、EMの拡大活性液をつくるのに使用できる水が
得られる。
【0015】しかる後、塩素分を飛ばした後の前記水道
水(お湯)を第二タンク2へ移送する(図2の)。第
一タンク1内のお湯を第二タンク2へ移送する際、図1
において弁41を開,弁42を閉にしてポンプPが回
り、該お湯が主配管33,分岐配管34を通って第二タ
ンク2へ運ばれる。続いて、第二タンク2に入ったお湯
に基質(EM用エサ)として例えば糖蜜を投入する。糖
蜜はお湯が冷えてから投入してもよいが、まだ60℃付
近にあるお湯の中へ投入する方が糖蜜中に在る雑菌を殺
すことができより好ましくなる。また、糖蜜は粘質性が
あり、60℃と温度が高いと溶解しやすくなるメリット
もある。
【0016】その後、お湯を冷まし、30℃程度(例え
ば36℃)に調温した後、開口からEMの増殖原液(或
いは増殖原液に基質を混ぜた調合液)を投入する(図2
の)。増殖原液はお湯で100倍程度(具体的には5
0〜150倍)に薄められる量を投入する。増殖原液が
お湯で150倍を越えて薄められると、後述の温度管理
や攪拌,混合操作を行ってもEM菌の活動が遅々として
進まず、増殖が難しくなる。投入後、蓋25を閉じ第二
タンク2内を密閉状態にして、且つ温度コントローラ7
2でEM菌の増殖が効率良く行える定温設定(30℃〜
35℃)してヒータで調温維持する(図2の)。密閉
状態とするのは、タンク内を暗所としさらに空気を遮断
し嫌気性状態にした方がEM菌の増殖がより進むためで
ある。なお、密閉状態下で、EM菌の増殖が進んだとき
に、炭酸ガス等がタンク内に溜り、圧が上がることが予
想される。圧が上がれば安全弁47が作動し、炭酸ガス
等をタンク外へ排出させる。
【0017】そうして、ポンプPを定期的に駆動させ第
二タンク2内の液体L2を循環させる。液体L2を循環さ
せることによりタンク内の混合,攪拌が進み、温度及び
EM濃度の均一化を促しEM菌の増殖をより効果的に行
う。ここでは、さらに配管の先端部分331を液面より
高い位置に配し且つ時計周りに向くようにして、第二タ
ンク2内へ循環投入される液体による渦流を発生し易く
しより一層の混合,攪拌を促進する。また、主配管33
及び分岐配管34を使って該液体を循環させることで、
液位計52を観てEM菌の増殖状況を目で確認できる。
ポンプPは例えば12時間毎に15分〜30分ほど自動
駆動させるが、任意設定できる。
【0018】斯るEMの増殖環境を整え、定期的にpH
自動計測器9によりEMの増殖状況がチェックされる。
また、液位計52から液体L2の色の変化を見てEMの
増殖度合を視認できる。時間経過して、所定のpH値に
なったところでEMの増殖が完了し拡大活性液が出来上
がる。なお、この増殖期間中に第一タンク1では新たな
水道水を所定量注入し、ヒータ63で加熱して塩素分を
除去しておく。拡大活性液の出来上がりをpH自動計測
器9が確認すると、ヒータ73を自動停止し、液温L2
を下げていく。後は、三方弁43を切替えポンプPを回
してホースから第二タンク2内の拡大活性液を抜き取
る。ここで、拡大活性液の一定量を第二タンク2内に残
しておく。この一定量残した拡大活性液を2回目の増殖
原液に用い、図2のの工程からまでの工程を繰り返
す。2回目の拡大活性液をつくった後は、また上述の増
殖方法を繰り返し、その拡大活性液をさらに3回目の増
殖原液に用いることができる。但し、3回目の拡大活性
液を4回目の増殖原液に用いるのは避けた方が好まし
い。雑菌汚染や微生物変異を防ぐためである。その後
は、第一,第二タンク1,2を洗浄して新たなEMの増
殖原液に用いた拡大活性液を造る準備をする。この初期
値洗浄の後、両タンクをヒータで加熱殺菌して次なるE
M増殖のスタンバイ状況をつくり、以後は前述のから
の工程を繰り返す。
【0019】このように構成した有用微生物群の増殖装
置及び有用微生物群の増殖方法によれば、第一タンク1
と第二タンク2を設けて、第二タンク2で拡大活性液を
造るにあたって、第一タンク1を水道水と直結タイプに
してヒータ加熱により水道水中の塩素分を除去し、その
後、これを第二タンク2へ移送して拡大活性液の培地用
の水に利用できるので、手軽な水道水を活用できる。ま
た、第二タンク2でEMの増殖を進めている間に、2回
目の拡大活性液に使う塩素分除去した水を第一タンクで
造ることができるので、効率的である。そして、温度コ
ントローラ72で所定温度に調節しポンプPを回すこと
によって第二タンク2内の液体L2の循環,攪拌を行う
ので、EMの菌体が増殖し易い環境をつくる。特に、ポ
ンプ吐出側で配管33の第二タンク2内へ戻す先端部分
331を、第二タンク内の液位より高い位置に配し且つ
タンク側壁近くで平面視時計周り(右巻き)に向くよう
にしているので、攪拌機のない簡易構造であっても液体
2の混合,攪拌効果を十分発揮する。そして、本増殖
装置は移送手段のポンプと液体L2の循環,混合用ポン
プの共用化を図り、また自動化がされているので、低コ
スト化が図られ且つその取扱いはいたって簡単になる。
さらに、ポンプPが回ると、第二タンク2内の液体L2
が主配管33のみならず分岐配管34を通って液位計5
2の中を流れるので、液位計52の色の変化を観ること
によってEMの増殖状況を目で簡単にいつでも確認でき
る。定期的なpH自動計測器9による判定結果との両方
で拡大活性液の進捗状況が判る。
【0020】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。第一タンク,第二タンク,第一タンク
1内の液体の第二タンク2への移送手段等の形状,大き
さ等は用途に合わせて適宜選択できる。本実施形態で
は、EM菌で主に光合成細菌,乳酸菌,酵母菌,グラム
陽性放射菌等のバランスがとれたもの(通称1号と呼ば
れる)について説明してきたが、光合成細菌が主体のE
M菌(通称3号と呼ばれる)にも適用できる。ただ、光
合成細菌主体の3号場合は、EM菌のように暗室にする
のではなく光を取込む工夫、例えば既述のごとく液位計
52の数を増やして自然光を取込むことになる。また、
光合成菌が増殖すると1号の増殖のように酸性が強くな
るのではなく、アルカリ性が強くなる。また、基質につ
いては、光合成菌に対してはフィッシュソリブル,フィ
ッシュミール,鶏糞等が用いられる。
【0021】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の有用微生物群の
増殖装置及び有用微生物群の増殖方法は、拡大活性液を
造るのにEM原液に拡大培養する水として水道水の利用
が可能で、また簡単な構造にしてその増殖を図ることが
でき、しかも増殖度合を簡単に視認できるなど優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有用微生物群の増殖装置の一形態
を表し、その増殖装置の全体説明図である。
【図2】図1の装置を用いて有用微生物群の増殖方法の
手順を示す説明概図である。
【図3】第二タンクの平面断面図である。
【図4】図1の増殖装置とは別形態の部分説明図であ
る。
【符号の説明】
1 第一タンク 2 第二タンク 33 主配管 34 分岐配管 52 液位計 63,73 ヒータ(加熱手段) L1,L2 液体 P ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B029 AA02 BB01 CC01 DA04 DB19 DD06 DF01 DF02 DF04 DF05 DF06 DF10 DG04 DG06 DG10 4B065 AA01X AA57X BB01 BC01 BC02 BC03 BC08 BC11 BC25 CA49 CA54 CA60

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内の液体を昇温させる加熱手段を
    備える第一タンクと、タンク内の液体を調温する加熱手
    段を備え且つ側壁に液位計を取着した第二タンクと、前
    記第一タンク内の液体を前記第二タンクへ移送する移送
    手段と、前記第二タンク下部から該第二タンク内の液体
    を抜出しポンプを経由して前記液位計を通過させる分岐
    配管と共に第二タンク上部へ移送してタンク内へ戻す主
    配管と、を具備することを特徴とする有用微生物群の増
    殖装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の有用微生物群の増殖装置を用
    いて、第一タンク内に注入した水を加熱手段で昇温させ
    お湯にし、次いで、該お湯を第二タンクへ移送し調温し
    た後、有用微生物群の増殖原液を第二タンク内に投入
    し、続いて、第二タンク内の液体を加熱手段で調温しな
    がらポンプを適宜駆動し、主配管及び分岐配管を使って
    該液体を循環させることを特徴とする有用微生物群の増
    殖方法。
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