JP2000083470A - サンショウ樹の栽培方法 - Google Patents

サンショウ樹の栽培方法

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JP2000083470A
JP2000083470A JP10267489A JP26748998A JP2000083470A JP 2000083470 A JP2000083470 A JP 2000083470A JP 10267489 A JP10267489 A JP 10267489A JP 26748998 A JP26748998 A JP 26748998A JP 2000083470 A JP2000083470 A JP 2000083470A
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Abstract

(57)【要約】 採集したサンショウ種子は休眠要求時間量を超えても引
続き長期に亘って低温休眠させ、その中から需要量を予
測して、これに対応する数量の種子を日時間間をおいて
順次発芽に適する温室内で簡易な水耕栽培により木の目
を有する幼樹に生長させ、周年に亘り常時需要者に提供
し得る。 【解決手段】 サンショウ樹栽培用の材料及び用具は清
潔な無菌状態に保持する一方、採集した種子はバーミキ
ュライトなどの高湿度の植物保持材中に混入して強制的
に長期に亘って低温休眠させ、その中より、需要に対応
する数量の種子を日持間隔をおいて順次休眠終了させ、
その後5℃から30℃の温度の温室内の多段棚枠には水
耕用培養溶液を貯溜する一方、バーミキュライトなどの
植物支持材を充填したポットに前記種子を蒔いて、前記
培養液にポット下部を浸漬し、発芽生長して2月半から
3月半後の幼樹を周年に亘り常時料理店などに直接提供
し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は葉芽若葉(木の芽)
が萌芽した山椒(サンショウ)の若樹、幼樹を周年に亘
り常時需要者に提供可能なサンショウ樹の栽培方法に関
し、特に種子を人為的に休眠させ、休眠要求時間を充足
した後も引継ぎ休眠させ、休眠要時間経過後の休眠全種
子より市場需要に応ずる部分的対応数量を時間的に間隔
を置いて生育に適する高温室で発芽、育成させることに
より周年に亘り無菌状態の若樹を直接家庭や料理店室内
に提供可能としたサンショウ樹の栽培方法に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】サンショウ樹はミカン科の落葉低木で、葉
と果実および茎枝は強い芳香と辛みを要する優れた香辛
料として採集、利用される。そして霜雪害や有害菌、害
虫の発生に敏感であり、特に実生栽培の発根以前では極
めてデリケートであって、条件がそろわないと生育せず
に枯死する。冬場は低温により落葉して休眠し、毎年3
月頃休眠が打破され、萌芽した木の芽は摘み取って各料
理に添えられ、果実は各種漬物、煮物に使用されるが完
熟果実は山椒粉として貴重である。一方、西南諸島の亜
熱帯地域(石垣島、宮古島など)に生育するヒレサンシ
ョウや和歌山県に自生しているサンショウなどは潜在的
に穏やかな休眠期の可能性はあるとしても、落葉せず、
肉厚の葉は食用に適さず、常緑樹として専ら鑑賞用に植
え付けられている。
【0003】従来からサンショウ樹を実生栽培するに当
たり、同一属の柑橘類やブドウ類と同一条件で自然休眠
後、圃場で栽培してもこれと比較してサンショウ樹は発
根、発芽、萌芽率が極めて低いものである。そして、よ
うやく生育した苗は生長力を高めるため別の圃場にて移
植して育成し、その摘み取った新芽は季節物として近傍
の局地的市場に少量を提供できる程度であった。
【0004】近時は幼葉、若菜からなるサンショウの木
の芽の促成および抑制栽培方法がなされ、周年に亘りこ
れを市場に配給可能となった。すなわち促成栽培では、
自生または栽培母樹の種子を毎年8月中下旬に採集し、
砂や有機肥料を混入した圃場に播種する。この播種時期
はいったん容器に保持しておいて直接秋蒔きするか、冷
暗室に保管しておいて翌年2月下旬に春蒔きすることが
できる。このように播種して生長してきたサンショウ苗
木は、その年の11月初めの落葉休眠時期から、塩化ビ
ニールトンネルやハウス室内圃場に時間間隔(又は半月
毎に)を置いて順次定植していく。その際、前記ハウス
内は電熱又は石油暖房機により日中は20℃、夜間は1
0℃程度の温度を保持させる。そして、定植後40日程
度で萌芽した葉芽を定植日の順序に従って逐次摘葉して
出荷供給する栽培方法である。
【0005】また抑制栽培では、前期秋蒔きか春蒔きを
して順次生長させ、翌年に萌芽状態となったサンショウ
苗を堀り上げ、順次2℃から5℃程度の低温室で休眠さ
せておく。この休眠させているサンショウ苗は計画的出
荷日の20日〜30日前に順次20℃前後の別のハウス
の苗床に定植して20日から30日経過させる。これに
より萌芽した木の芽を摘み取って市場に出荷する栽培方
法である。
【0006】さらに近時は毎年8月中下旬に採集したサ
ンショウの種子は冷暗所に保管しておきこれにより冬場
は自然休眠した種子を翌年3月に圃場に播種する。播種
した種子が圃場で1年乃至2年程度を経過して40〜6
0cmの高さに生長すると、5℃程度の低温室に1年程度
貯蔵する。その間、冬場の低温時には自然休眠させて製
造コストを低く保持する。そして、貯蔵期間内で木の芽
の出荷期日の2〜3ヶ月前より、根の一部と地上部の茎
の5〜15cm程度の部分を切り取り、土と砂を入れた合
成樹脂製ポットに植え付け、夏場を除き室温15℃〜2
5℃の温室内で栽培し、伸長した新梢より幼葉や若葉の
芽が萌芽した2月半から3月半後に出荷する栽培方法で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のサンシ
ョウ樹の木の芽栽培にあたっては、促成又は抑制栽培や
ポットに詰めた土壌に植え付けて、若樹を配給する栽培
においても、夏季に採集した種子を保存して冬季は自然
休眠させ、翌年春より伏せ込み定植など路地や圃場に2
回乃至3回に亘り植えかえるため、市場への出荷は2年
乃至3年の長期間の栽培を必要とするばかりか、大変な
手間をかけ、高い販売価格のものとなる。
【0008】サンショウの種子を播種する圃場は地勢、
環境のみでなく有害菌や有害虫により発芽発根率は極め
て低く、発芽して苗木となっても霜雪害や風水害で枯死
率が高く、生長率は蒔いた種子の10%程度であり、極
めて低いものである。
【0009】露地や圃場によるサンショウの栽培は5〜
6年の間隔をおいて輪作する必要があり、更にふせこみ
その他2回乃至3回の植えかえを必要とする一方、機械
化した栽培には不向きで、手作業労働のため小規模栽培
をするに比して広大な圃場スペースを必要とする問題点
がある。
【0010】木の芽を出荷する促成乃至抑制栽培におい
ては、ハウス内の圃場に伏せ込み又は定植したサンショ
ウ樹の樹高は50〜60cm程度に高くなっており、そ
のため土壌を盛った複数段の棚枠を設置することは給水
給肥など手入れ作業に困難性がある。しかも、このサン
ショウ樹を設定低温で休眠させたり、高温で生長させる
電力や石油のエネルギーは木の芽の生産量に対比して意
外に高コストのものとなる。更に、出荷した幼葉、若葉
などの木の芽は市場への輸送中に萎凋する率が多く、割
烹料理などにそえるためには不向きとなるような問題点
がある。
【0011】更に前述の土壌を入れたポットに植え付け
た、木の芽付き若木を各家庭の調理室や割烹店の料理室
内に供給配置した場合は土壌中の有害菌や害虫によっ
て、料理が汚染されるという問題点がある。
【0012】本発明は従来のサンショウ樹栽培方法の有
する上述した問題点に鑑みてなされたものである。その
目的とするところは、サンショウ種子を所望の低温下で
植物保持材に混入して休眠させ、休眠要求時間量を経過
した種子より需要に対応した所望数量を計画的日時間間
隔をおいて順次休眠を終了させ、休眠を終了した種子は
生長に適した高温下で土壌に替わる植物支持材に播種定
植し、約3ヵ月間簡易な水耕栽培をする。そして生長し
た幼樹を周年に亘り常時需要者に提供可能にしたもので
ある。更に、種子の採集より製品出荷までの期間が極め
て短縮される栽培方法を提供することを目的としてい
る。
【0013】上記播種定植後の生長を良好にするために
休眠処理以前に予め果皮の剥離不充実種子の選別廃棄、
ワックス層の剥離、生長調整溶液を吸収させるなどの発
芽促進処理をなした栽培方法を提供するものである。こ
れにより、播種定植した種子数量に対比して、更に高率
で安定した発芽発根率を有する製品を得ることができ
る。そして、土壌に替える植物支持材や器具など可能な
限り減菌処理をするので枯死腐敗が極めて少なく直接家
庭や料理店の厨房に供給配置可能な栽培方法を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明サンショウ樹の栽培方法においては、サンシ
ョウ母樹の果実が完熟した毎年8月下旬に主たる採集を
するが、9月、10月末まで補充的に完熟した種子を採
集し、これを育成用種子として栽培する。未熟果実は胚
が未発達のために定植後の発芽率が極端に低い。母樹か
らの種子採集は手作業であり、大規模栽培の場合には採
集した種子を一旦冷暗所に保管しておいて、休眠処理を
する以前に予め前述した発芽促進処理をする。
【0015】前記発芽促進処理は種子の果皮を剥離し、
その後、塩分濃度を調整した塩水に浸漬して浮いた不充
実種子を棄て、沈んだ充実種子のみを用いる。この種子
は更にワックス層を別離したのち生長調整剤水溶液に浸
漬して、種子中に浸透させることにより発芽勢を与えて
おくものである。これにより休眠終了後播種定植したと
きサンショウ種子は発芽発根率が高いものとなる。
【0016】上記の如く発芽促進処理をした種子は次の
工程である休眠処理の後播種定植をなすが、そのために
使用する低温室及び高温室は予め水洗浄後、植物に無害
な薬剤水溶液で清拭して無菌状態に保持する。更に種子
収納用布袋や容器、トレー等は熱湯による煮沸滅菌をす
る。また、植物保持材や支持材はオートクレーブによる
高圧蒸気滅菌や常圧熱滅菌をするものである。
【0017】前述したように発芽促進処理をした種子は
滅菌処理をした粒状バーミキユライト、ピートモスなど
の植物保持材中に混入被覆し、布袋や通気性のある複数
の容器に分配収納する。植物保持材は圃場の土壌と異な
り通気、排水性、保水性が良好であり、通常50%〜8
0%程度の湿度にしておくと活性を有する種子が枯死す
ることはない。このように種子を収納した容器は休眠さ
せるための低温室内に静置する。低温室は30%〜50
%の湿度を有する外気を流通させ、低温室には3℃から
5.5℃の範囲内の温度に設定され且つ自動的に設定温
度を保持するエアコンデイシヨナーが設けられる。小規
模栽培の場合は休眠処理コストを低減するために小形冷
蔵庫であってもよい。当記のような条件下の低温室の温
度域はサンショウの種子が休眠状態となる基準温度より
些か低いもので、しかも安定してその状態を維持し、二
次休眠する虞もないものである。
【0018】本発明はサンショウ種子を長時間に亘り休
眠させることにより幼樹の周年栽培を可能にさせるもの
である。これにつき、元来、休眠は植物の生長が一時的
に抑制された状態であり、植物の生活サイクル中一定期
間、高温乾燥又は低温下に存在しないと次の生長サイク
ルに移ることができないものである。サンショウ樹や種
子の場合では品種によって異なるが、5℃の低温下で5
00時間から4000時間の必要な低温の要求時間量を
経過しないと生長に適する高温下でも発芽生育すること
ができないものであって、これを自発休眠といってい
る。ところが、自発休眠の要求時間量を経過した後も同
一条件で強制的な低温による休眠を持続させると、これ
を外的要因による他発休眠状態であるとしている。この
他発休眠は本来の休眠ではなく、単に低温貯蔵に過ぎな
いものとの主張がある。しかしながら、日本本土の南部
温暖地域と北部の豪雪地域では同一種類のサンショウで
もその地域に順応して、休眠期間が異なり、北部のサン
ショウを温暖地域に播種又は移植すると最初の年度は発
芽、生長率が低下するが次第に順応して通常の生育をす
る。更に、通常の休眠期間より早い期間内に植物生長調
整剤を添加すると早期に休眠打破されて生長することも
確認されている。このようにサンショウ樹やその種子の
休眠の温度的要求時間量は柔軟であって順応性を有する
ものである。更に、自発休眠要求時間量を経過した後同
一条件で長時間に亘り、強制的に休眠させ、その後生育
適温室に播種定植したとき、その発芽生育率は極めて些
かに低下するが、大規模な栽培においては特別に打撃を
受けることなく順調な栽培製造をなすことが可能であ
る。従って本発明の説明においては自発、他発の区別な
く休眠処理の用語で説明する。
【0019】休眠処理時間は通常500時間(1ヵ月
弱)から8000時間(11ヵ月強)程度とする。これ
により周年に亘り栽培製品を常時需要者に提供可能であ
る。ところで、休眠処理時間が6000時間を超える
と、外部から浸入してくる有害細菌が発生して種子内部
が腐敗する場合がある。これを防止するため、採集した
種子は果皮を剥離し、塩水溶澱法により、充実してない
種子は除去するが、それ以降の前記発芽促進処理は施行
せずに休眠させ、休眠期間終了後で定植前にワックス層
の剥離と生長調整剤水溶液を吸収させる発芽促進処理を
する。それから、生長に適する高温室で定植栽培をす
る。
【0020】低温休眠を終了して取り出した種子は植物
保持材と分離する。そして、小型の鉢乃至ポットに通気
性、排水性、保水性があって無菌無害虫な植物支持材を
詰める。これに数個の前記種子を播種して定植する。一
方、塩化ビニールハウスなどの高温室内に設けた多段棚
に前記定植ポットを配置する。室温は15℃〜30℃程
度とし、15℃以下では生育が遅れる。25℃以上30
℃程度でも良いが、加温するコストが高くなることと、
培養液や灌水を頻繁に供給する必要と人件費が増大して
好ましくない。
【0021】前記植物支持材は無菌処理した粒状バーミ
キュライト、ロックウール、ピートモスなどである。こ
れらは通気性、排水性、保水性がある。この植物支持材
に水耕栽培用培養溶液を施肥する簡易な水耕栽培手段を
採用する。これは作業上の繁雑さがなく、サンショウの
発芽生長が早いので、枯死率が極めて低い。これにつ
き、通常の土壌栽培でもよいが土壌が硬化して生育が遅
れたり、無菌処理が複雑高価となったりする問題点があ
る。前記培養溶液は植物支持材の栄養分が零と考えられ
るので、各園芸試験場の処方したものより選択して採用
される。上記のようなサンショウ種子を定植して前記水
耕用培養溶液を添加または下部より吸収させることによ
り2ヵ月半から3ヵ月半経過すると発芽発根して樹高が
15cm程度となったとき出荷するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき説明する。毎年8月中下旬にサンショウ母樹より完
熟果実を種子として採集し、補充的に9月、10月に至
っても完熟したものを採取する。種子は母樹の樹種によ
り休眠要求時間量が500時間程度のもの、4000〜
5000時間程度のものに予め分別して冷暗所に一旦保
管する。これは休眠させたのち、通常500時間ごとに
休眠を終了させるためと、栽培工具が改良されても手作
業が大部分であり多量の大規模栽培に対応するためでも
ある。この分別保管された種子は可能な限り迅速に分別
された種子に応じて、発芽促進処理がなされる。
【0023】上記発芽促進処理は種子の果皮を剥離した
のち、サンショウ樹の種類によって種子も異なるが、3
%〜10%の範囲の特定の濃度の塩水に種子を浸漬す
る。未熟で不充実な種子は浮上するのでこれを除去し、
充実種子のみを採用する。次に、ワックス層を剥離する
が、その操作は例えば塩化ビニール袋中に石英砂と混合
して入れ、外から揉むようにして摩擦するか、乳鉢に両
者を投入して軽くこするようにして手操作により物理的
にワックス層を剥離除去する。通常この操作で充分であ
るが、些かに残存するワックスを除去するには1%の炭
酸ナトリウム水溶液中に15分間浸漬して攪拌すること
により化学的に残存ワックス層を剥離したのち水洗浄化
する。そして更に、生長調整剤であるジベレリン(GA
と称す)剤の1000ppm水溶液中に24時間浸漬し
ながら攪拌する。これにより、該剤を種子に浸透吸収さ
せ、定植したとき生理作用と発芽力を高めるものであ
る。斯様に発芽促進処理をした種子中で休眠要求時間量
が500時間のものを分別休眠した種子であつて、休眠
後500時間おきに4000〜5000時間に亘って順
次休眠を終了させて定植する。休眠要求時間量が400
0〜5000時間の分別休眠させた種子は更に長時間の
休眠処理をするので後述する。更に一回分の種子休眠終
了数量は需要を予測しながら計画した数量だけ休眠を終
了させて定植するものである。
【0024】上記発芽促進処理を施した種子は人為的強
制的に低温による休眠処理をする。そのためには、光遮
蔽幕を有するか、或いは屋内の壁に囲われた低温室が5
℃の温度に設定され、且つ湿度30%で通気させるエア
コンデイショナーを設ける。小規模栽培の場合は前記条
件を整えた冷蔵庫を用いる。この低温室に収納静置した
種子は予め、粒状バーミキュライト、モスピート、ロッ
クウールなどを1500倍のベンレート水溶液(防カビ
剤)で含水量50乃至70%に調整した植物保持材と混
合して前記低温庫内に配置する。このように配置するた
めには植物保持材と混合した種子は布袋乃至通気性のあ
る容器に貯留して休眠するが、この容器にはサンショウ
種子の種類、休眠開始日、種子の数量、計画的に予定し
た休眠終了日(これは需要に応じて変更可能)を記載
し、このように多数の容器に分別したものを低温室に整
然と配置し、予定の日時間隔をおいて順次誤りのないよ
う取り出して休眠を終了させるものである。
【0025】上記休眠処理時間が5000〜6000時
間を超える種子は発芽促進処理中の果皮を剥離し、塩水
沈澱処理をするのみで休眠させ、休眠終了後に前述した
ワックス層の物理的及び化学的剥離操作し、それから植
物生長調整剤水溶液である1000ppmのGA溶液に
浸漬して24時間攪拌する。このように発芽促進処理を
した種子は高温室に定植する。
【0026】前記高温室は寒冷抄で日照を制御可能とし
て清潔にし、該室には30%〜40%の湿気に保持させ
る自動調節エアコンデショナーで室内を15℃から30
℃の範囲内に保持させ、好ましくは25℃に保持させ
る。もっとも夜間は15℃程度に降下させてもよい。更
に前記高温室には4〜5段の棚枠が設置される。一方、
サンショウ種子を播種する鉢状のポットは有孔底壁を有
する直径6〜7cm、高さ7〜8cmの塩化ビニール製
のものである。そして、このポット中にはオートクレー
ブにより高圧蒸気滅菌した粒状バーミキュライト、モス
ピート、ロックウールなどの植物支持材を詰め込むもの
である。この植物支持材には3〜5粒のサンショウ種子
を播種して定植する。この種子を播種したポットは前記
高温室内の棚枠段部に並列に配置して水耕用培養溶液を
添加しながら育成する。しかし、通常は棚部に浅く長大
なトレーを配置し、このトレーに水耕用培養溶液を満た
し、これに種子を播種した多数のポットを並列に配置
し、ポット下部に浸入した水耕用培養溶液を吸収した植
物支持材を介して栄養分と水分を種子が吸収して生長す
る簡易な水耕栽培手段を採用するものである。
【0027】前記簡易な水耕栽培に用いる培養溶液は例
えば、カイワレ大根の水耕栽培に用いているように発芽
生長のための全栄養分を配合した溶液で施肥する、その
代表的なもので日本国内では農林水産省園芸試験場興津
支場が発表した園試処方がある。本発明の実施例による
培養液の一例を示せば、水1リットル当たりの混入配合
する組成は硝酸カリウム0.808g、硝酸アンモニウ
ム4水和物0.944g、硫酸マグネシウム7水和物
0.492gリン酸2水素アンモニウム152mg、エ
チレンジアミン4酢酸ー鉄226.2mg、ホウ酸2.
86mg、硫酸マンガン4水和物2.13mg、硫酸亜
鉛7水和物0.22mg・・・・硫酸銅5水和物0.0
8mg、モリブデン酸ナトリウム2水和物0.025m
gである。このような水耕用培養溶液からなる主たる処
方に公知の化学物質をサンショウ種子の種類に応じて添
加することは勿論である。更にこの基準溶液は実際のサ
ンショウ種子の生育するに対応して2倍から4倍の水で
希釈して使用する。
【0028】上述したように簡易な水耕栽培により、1
ヵ月程度で発芽、発根して双葉および本葉2枚が出た時
期には比較的高濃度の培養液を供給する。このようにし
て2ヵ月半を過ぎるころ木の芽4〜10枚を有する樹高
15cm程度の幼樹として出荷するものである。もっと
もこの水耕栽培に代えてトレーの溶液中に長大なプラン
ターを浸漬配置し、これに種子を播種し、これで発根、
発芽させても幼樹に生長する率は80%程度であり、こ
の生長した幼樹を植物支持材ごとポットに植え替えて出
荷する方法を採用してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】サンショウ樹育成に適した圃場の土壌など
は殺菌および洗浄が適切になし難いので、休眠処理中の
植物保持材も適温育成中の植物支持材も土壌を使用する
ことがない。従って種子採集用母樹地域と人為的休眠処
理の場所及び高温育成地域は全く別個の地域場所で栽培
製造が可能である。特に高温育生地域は本土への輸送費
が低廉となった今日、西南の亜熱帯地域で人工加温手段
のないハウス栽培も可能である。
【0031】サンショウの発芽生長率が高率となる低温
休眠処理を種子段階でなすことにより、極めて大量のも
のを小さい低温室や冷蔵庫でコンパクトに収納可能とな
り、休眠処理コストが低廉であるばかりか、栽培行程が
単純で短期化することができる、しかも休眠の温度、湿
度を良好に設定できて長期の低温休眠をしても発芽率が
飛躍的に上昇し、加えて時間的間隔を置いて高温栽培を
なすことにより周年に亘り常時市場に製品である木の芽
を有する幼樹を出荷することが可能となった。
【0032】本発明サンショウ樹の栽培方法はこれに用
いる低温室、高温室及び用具は無菌状態となるよう清潔
に保持し、有機物のある土壌と異なる植物保持材や支持
材は植物に無害な防カビ剤を混入したり無菌状態に処理
しているので、安定して発芽生長率を高めることができ
ると共に料理室や厨房内に直接配置しても食材や料理や
菌で感染することのない安全で清潔な香辛料として好適
な木の芽を有する幼樹を提供可能となった。
【0033】本発明サンショウ樹の栽培方法は従来の促
成、抑制栽培の如く、圃場で自生乃至自然な栽培に付加
的に低温や加温をする栽培と異なり、培養土壌に替えた
植物保持材や支持材を用いて、人為的、強制的な低温休
眠を行い自発休眠を打破したのちも更に他発休眠をな
し、その後季節に左右されない好適温栽培を強制的に採
用することにより、霜害や豪雨などの急激な自然災害を
避け安全で格段に高率な発芽生長をさせて工業的営業上
の採算に適する栽培方法を提供するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月22日(1999.10.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 AA01 AB20 BA02 BA04 BA06 BA16 BA21 BA22 BB01 DA17 DA19 EA01 2B051 AA01 AB01 AC01 BA02 BA04 BA08 BA11 BB01 BB03 BB04 CA01 CA17 CA18 CB10 CB24 CB25 CB27 CB35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サンショウ母樹より採取した種子は果皮を
    剥離した後塩水選別法により不充実種子を除去すると共
    にその栽培用用具や材料等は無菌状態に処理し、その
    後、前記種子は含水率50%〜70%の植物保持材に混
    入して通気性を有する複数の容器に収納し、該容器は湿
    度30%〜50%、温度3℃〜5.5℃に調節可能で通
    気性のある低温室乃至冷蔵庫内に配置して強制的に休眠
    処理し、該種子は休眠要求時間経過後も休眠状態を継続
    し、休眠要求時間を充足した休眠種子中より需要数量を
    予測しながら日時間隔を有して順次休眠を終了させ、そ
    の後、該休眠終了種子はポットに詰めた植物支持材に播
    種する一方、温度15℃から30℃の範囲に調節可能に
    した温室の多段棚枠に貯溜した水耕栽培用培養液に前記
    ポット下部を浸漬して発芽生長させ、2ヵ月半から3ヵ
    月半経過後木の芽つき幼樹として周年に亘り需要者に常
    時提供するようにしたことを特徴とするサンショウ樹の
    栽培方法。
  2. 【請求項2】前記植物保持材は粒状のバーミキュライ
    ト、ロックウール、ピートモス等であり、前記植物支持
    材は粒状のバーミキユライト、ピートモス、ロックウー
    ル、ウレタンスポンジ、川砂等であることを特徴とする
    請求項1記載のサンショウ樹の栽培方法。
  3. 【請求項3】前記強制的休眠処理期間が6000時間を
    超えない種子は塩水選別後で休眠処理前にワックス層を
    別離したのち、生長調整剤溶液を添加して発芽促進処理
    をすることを特徴とする請求項1記載のサンショウ樹の
    栽培方法。
  4. 【請求項4】前記強制的休眠処理期間が6000時間を
    超える種子は休眠処理終了後で定植前にワックス層を別
    離した後生長調整剤溶液を吸収させて発芽促進処理をす
    ることを特徴とする請求項1記載のサンショウ樹の栽培
    方法。 【0001】
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