JP2015097521A - 休眠打破ズイナ種およびズイナの栽培法 - Google Patents

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【課題】 生理活性作用を有する希少糖を含有するズイナの植物バイオによる量産化
【解決手段】ズイナ種子に休眠打破処理を施す工程を有することを特徴とするズイナの栽培法。ズイナ種子を発芽させる工程、発芽した種子を培地または培養土に移植して第2−5葉が展開した幼苗に育成する工程、および該幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断して発根培地に移植し、これを培養して発根させる工程を有することを特徴とするズイナの栽培法。発根培地は、1/2MS培地またはGamborg B5(GB5)培地等の植物培養各種培地である。
【選択図】図4

Description

本発明は生理活性作用を有する希少糖を含有するズイナの植物バイオによる量産化に関する。
より詳細には、本発明は、休眠打破ズイナ種子、ズイナの栽培法、ズイナ苗の製造方法、ズイナ野菜の栽培方法に関する。
植物を栽培するには、光、水、温度、空気、栄養分が必要とされているが、大量の植物体を得るに必要な条件の中にはまず大量の苗を得ることがある。これには種子の発芽によることが一般的ではあるが、植物組織を培養容器内で栄養繁殖あるいは増殖させて大量のクローン苗を生産する組織培養技術は栄養繁殖性の花卉、作物のみならず、優良形質を備えた植物個体を大量生産する方法として近年盛んに用いられている。
苗の生産として一般的で最も簡便な方法は播種によるが、種子には発芽に適した条件下においても発芽しない種子休眠という特性を有していることがあるため、播種しても発芽しない植物種があることは知られている。こうした植物種子の発芽を制御するには植物ごとに特有な休眠条件あるいは休眠打破条件(発芽条件)を把握する必要がある。休眠は環境条件に強く影響されがちであり、例えば、多くの植物は短日になり気温が低下することで冬の到来を感じることが知られているが、このような植物は自らにとって発芽に不利な環境の到来を予測し、厳しい環境にさらされる前に休眠に入る場合がある。一方では、生物が不利な環境に置かれた後に休眠に入る場合もある。こうして、例えば、春に発芽するはずの種子が環境の似た秋に発芽してしまい冬の間に枯死するといったような現象が防がれている。
休眠が解除されない限り種子は発芽しないが、休眠打破の引き金となる要因は植物種によって様々である。例えば、レタスの種子は、発芽に適した水や温度条件の下、光(赤色光)を浴びることで発芽が誘導されることが知られている。また、このような種子休眠には、植物ホルモンであるアブシジン酸やジベレリンが関与していることも知られている。
種子の休眠状態を継続させる、あるいは休眠状態を打破するなどの休眠状態を制御することにより植物類を効率的に栽培することが知られている。
例えば、採集したサンショウ種子を、高湿度の植物保持材中に混入して強制的に長期に亘って低温休眠させて、休眠要求時間量を超えても引続き長期に亘って低温休眠させ、その中から需要量を予測して、需要に対応した数量の種子を順次発芽に適する温室内で栽培するサンショウ樹栽培法が提案されている(特許文献1)。
イネ科種子の休眠状態を短期間で打破して発芽させ、播種後の種苗を健全に生育させる優れた発芽促進剤および該促進剤を用いるイネ科種子の発芽促進方法を提供するにあたり、マロンニトリルを有効成分とするイネやムギなどのイネ科種子の発芽促進剤および該促進剤とする方法が提案されている(特許文献2)、また、桃、ナシなどの落葉果樹による果実栽培においては、秋・冬の発芽しない自発休眠期間後、一定の低温に曝されないと、自発休眠から覚醒しない。そこで、人為的にこの自発休眠状態を覚醒させ、開花・結実させるにあたりHを自発休眠覚醒のための有効成分として含む自発休眠覚醒剤が開発されている(特許文献3)。
また、薬用として優れた品種であるが、雄性不稔のため種子繁殖ができない大和シャクヤクを始めとするシャクヤク類の効率的な育苗方法として、大和シャクヤクの根茎を、4℃±2℃で4週間以上処理後4〜5ヶ月間、15〜30℃にてハウス栽培し苗を育成する育苗方法が提案されている(特許文献4)。
さらに、植物の種子休眠を制御する新規な遺伝子を見出し、該遺伝子を利用して植物の種子休眠を制御する方法が知られている(特許文献5)。
また、植物細胞あるいは植物の芽を組織培養することにより発根作用を促して幼苗となしこれを栽培床で成長させることにより育苗することが行われている。例えば、挿し木増殖が困難な樹種の組織培養により得られたシュートから、発根状況の良好な苗を効率良く経済的に生産する方法を提供するにあたり、多芽体、苗条、原基などの増殖組織から分化・伸長したシュートをゲル化剤にて固化させた発根誘導用培地に挿し付けて3〜7日間培養した後、用土に移植して育苗することが提案されている(特許文献6)
植物組織を培養容器内で栄養繁殖あるいは増殖させて大量のクローン苗を生産する組織培養技術は、栄養繁殖性の花卉、作物のみならず、優良形質を備えた植物個体を大量生産する方法として近年盛んに用いられている。そして、こうした方法によるクローン苗の生産は、草本植物においては既に実生産の段階に達しており、生産品の均一化や高収量化など、大きな効果をもたらす一方、木本植物、即ち樹木においても、挿し木などが困難な種を中心として、その適用によるクローン苗の生産・大量増殖が期待されている。
特開2000−83470号公報 特開平10−182313号公報 特開2005−176728号公報 特開2011−142903号公報 特開2012−139242号公報 特開2000−217458号公報
ズイナ属の植物は、自然界にあって希少糖と称される生理活性作用を有するD−プシコースとアリトールをその植物体内で生産し含有している唯一の植物である。ズイナ属の植物は日本においては苗木として販売されており、一部の種に属するものは、その長い穂と香りの良い頭花から観賞用庭園で育てられ、また、垣根としての利用、あるいは生け花として用いられている。我が国においては苗木として販売されているが、その種子発芽による増殖をすることはできなかった。ズイナ属の植物は、生理活性作用を有するD−プシコースとアリトールをその植物体内で生産し含有していことが分かったことで、種子を効率よく発芽させるための方法の開発が切望されることとなった。
本発明は、ズイナを大量にしかも簡便に栽培することができる技術を開発することを目的とする。
まず、種子を効率よく発芽させるための方法の開発において、植物種子の発芽不良や発芽時期の不揃いは、農作物や園芸作物の栽培や育種において問題となる。種子は一般に、登熟後の一定期間において、発芽が抑制された休眠状態となり、この休眠が打破されると発芽する。ところが、例えば、播種した種子に休眠打破が一斉に起こらないと、発芽率の低下や発芽時期の不揃いが生じ、栽培作業の効率が低下する。また、種子を前記のような休眠期間を超えて保存すると、一般に保存期間が長期に及ぶに従い種子の発芽率の低下が認められる。そのため、例えば農作物や園芸作物の品種を維持する上で、栽培・採種作業の煩雑な繰返しが必要となっている。また、優良品種の作出を目指して属間、種間、品種間等で交配を行った場合には、発芽率の低い雑種種子が得られることもあり、育種の妨げとなっている。
観賞用、生花用あるいは生食用にと利用されているズイナ属の植物はその種子を発芽させて栽培し植物体に含有する天然の希少糖をズイナから採取すること、あるいはズイナ植物体をそのままの形態で健康増進食品類などとして利用することが考えられるため、ズイナを大量に栽培することができる方法を確立することが急務となっている。
本発明の目的は、ズイナ植物の苗を大量に量産することを可能とするズイナの栽培方法を提供することにある。すなわち、ズイナ植物体の有効利用を達成するために、生理活性作用を有する希少糖を含有するズイナ植物体を大量生産することを目的とする。
本発明者らは、ズイナを大量にしかも簡便に栽培することができる技術を開発することを目標として鋭意研究開発を続け、下記の(1)ズイナ種子の休眠打破、(2)組織培養による継代培養法、(3)馴化の一連の条件を確立できたことで、ズイナの苗を新しい方法によって量産することに成功し、本発明に到達した。
(1)ズイナ種子の休眠打破による種子発芽の成功
これまでズイナ種子の休眠打破に成功した事例は報告されていない。本発明者らは、今回はその休眠打破の必要な条件を解明することに成功し、小さな種子からの発芽方法を見出し、これを栽培することにより大量の苗を生産する方法を確立した。
(2)組織培養による継代培養法の確立
幼苗の茎頂部あるいは茎部を切り取ってそのまま、あるいは葉を取り去ってそのまま適切な培地に置くだけあるいは挿し木の様に突き刺すことで発根させ、継代培養する条件を確立することにより、種子発芽による苗の量産よりも、さらに容易に大量の苗を作る方法として非常に有効な手段を確立した。
(3)さらに、寒天などの培地に培養し発根させて苗としたものを培養土へ移すこと(馴化)により、苗として初めて土に生育するものにできる条件をも確立することができた。
本発明は、以下(1)ないし(3)のズイナの栽培法に係る発明および(4)ないし(5)の休眠打破ズイナ種子に係る発明である。
(1)第1の発明は、ズイナ種子に休眠打破処理を施す工程を有することを特徴とするズイナの栽培法である。
(2)第2の発明は、第1の発明において、休眠打破処理を施す工程が、乾燥雰囲気、4℃、暗所にて2ないし6ヶ月の期間保存することによる休眠打破処理工程であることを特徴とする。
(3)第3の発明は、第1または第2の発明において、休眠打破処理を施す工程の後に、休眠打破処理を受けた種子を次亜塩素酸ナトリウム水溶液または塩素ガスにより殺菌する工程を有することを特徴とする。
(4)第4の発明は、収穫したズイナ種子に休眠打破処理を施したことを特徴とする休眠打破ズイナ種子である。
(5)第5の発明は、第4の発明において、休眠打破処理が、乾燥雰囲気、4℃、暗所にて2ないし6ヶ月の期間保存することにより行われることを特徴とする。
(6)第6の発明は、第4または第5の発明において、休眠打破処理を施した後に、休眠打破処理を受けた種子を次亜塩素酸ナトリウム水溶液または塩素ガスにより殺菌したことを特徴とする。
また、本発明は、以下(7)ないし(9)のズイナの栽培法に係る発明である。
(7)第7の発明は、ズイナ種子を発芽させる工程、発芽した種子を培地または培養土に移植して第2−5葉が展開した幼苗に育成する工程、および該幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断して発根培地に移植し、これを培養して発根させる工程を有することを特徴とするズイナの栽培法である。
(8)第8の発明は、第7の発明において、発芽させる工程が、明所での22〜30℃の温度の条件下で行われる工程であることを特徴とする。
(9)第9の発明は、第7または第8の発明において、発根培地が、植物培養培地であることを特徴とする。培地としては1/2MS培地、Gamborg B5(GB5)培地等の植物培養各種培地を用いることもできる。
また、本発明は、以下(10)および(11)のズイナ苗の製造方法に係る発明である。
(10)第10の発明は、ズイナの幼木から茎部を含むズイナ植物体、あるいは、ズイナの第2−5葉が展開した幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断する工程、切断したズイナ植物体をそのまま、あるいは葉を取り去りそのまま発根培地に置き、これを培養して発根させる工程、発根したズイナ植物体をプラグトレーの培地または培養土に移植してプラグ苗の形態で出荷できるまで生育させる工程を備えていることを特徴とする、ズイナ苗の製造方法である。
(11)第11の発明は、第10の発明において、発根培地が、植物培養培地であることを特徴とする。培地としては1/2MS培地、Gamborg B5(GB5)培地等の植物培養各種培地を用いることもできる。
また、本発明は、以下(12)および(13)のズイナ野菜の栽培方法に係る発明である。
(12)第12の発明は、ズイナの幼木から茎部を含むズイナ植物体、あるいは、ズイナの第2−5葉が展開した幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断する工程、切断したズイナ植物体をそのまま、あるいは葉を取り去りそのまま発根培地に置き、これを培養して発根させる工程、発根したズイナ植物体を培地または培養土に移植して幼葉野菜および/または新葉野菜を収穫できるまで生育させる工程、当該幼葉野菜および/または新葉野菜を収穫する工程を有することを特徴とする、ズイナ野菜の栽培方法である。
(13)第13の発明は、第12の発明において、発根培地が、植物培養培地であることを特徴とする。培地としては1/2MS培地、Gamborg B5(GB5)培地等の植物培養各種培地を用いることもできる。
本発明により、長期の保存に耐え、輸送も容易であるズイナの種子を提供することが出来る。ズイナの種子繁殖は、確実に多数の苗を増殖できる利点がある。これまで接ぎ木によっていた方法から、種子を播種して一斉に発芽させ栽培する本発明の方法を用いることにより、挿し穂を大量に準備することが可能となり、その結果、簡単に大量のズイナの苗を作ることが可能となった。また、花粉の交配により得た改良種や突然変異で得たズイナ植物体の種子を休眠打破して播種し栽培することにより大量に変化にとんだ種類の苗を得ることができる。
また、本発明により、幼葉、新葉が季節を問わず容易に得られる。
休眠打破ズイナ種子を用いることで、発芽の均一化が可能となり簡単に大量のズイナの苗を作ることができるばかりか、第2−5葉が展開した幼苗の茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を培地で培養して発根させるという挿し木苗の生産が可能であり、親と同形質の個体を繁殖できる、これまで種子発芽による増殖ができなかった品種であるズイナを繁殖することが可能となった、かつ、栽培環境が不適な地域での栽培が可能になるなどの利点もある。
牧野富太郎の植物図鑑では、ズイナは「新葉を食する」と記載されている。この新葉を得ることは、従来の方法では木の芽が出る芽吹く時期に新葉を摘むということでしか得ることができなかった。しかし、本発明の方法によると、生育状況の管理、移植時の品質管理、場合によっては出荷時の品質管理が容易であるため、年中を通して寒天培養によって新葉を容易にしかも大量に、そしていろいろの汚染のない一定の状態で得ることが可能となった。
本発明のズイナの栽培法を確立することにより、これまで不可能であったズイナの苗の量産化、野菜および/または茶葉としての新葉の量産化が可能となり、多種類の新製品を創る利用法(例、新葉をケーキのデコレーションのような、希少糖を含むという特徴を生かした商品とする、新葉を量産し、これを原料としてズイナ茶などを生産するなど。)の開発が可能となった。
本発明の発根したズイナ植物体を生育させる工程は、72穴、128穴、200穴などのプラグ苗の形態で生産することが可能であり、挿し木苗としての販売のみな成らず、小さな培養系を構築できるため、希少糖を含むズイナを「希少糖の木」として、観賞用、また生物の教材としての開発も可能である。
培養ビン中で発芽したズイナ種子を示す写真である(左図は発芽処理10に日後、右図は同48日後)。 発芽した後30日目の種子を1/2MS培地(1%ショ糖を含む)に移植し約3.5か月培養したズイナ苗を示す写真である。 ズイナ無菌植物体の継代培養するための幼苗の茎頂部を含む植物体を切断して培地に移植する順序を示す写真である。 1/2MS培地(1%ショ糖を含む)に移植の約10日後に発根した状態を示す写真である。 培養土に移植して馴化を開始したズイナ苗を示す写真である。 馴化後に外気温が低下して幼苗が赤色化した状態を示す写真である。 成苗となり外気温の低下によっても赤色化していない苗を示す写真である。 ズイナ無菌植物体の継代培養するための、幼苗の茎部を含む植物体を切断して葉を取り除いたものをそのまま培地に置いたところを示す写真である。 培地に置いただけの茎から3週間後に全てから均質な幼葉が出てきたところを示す写真である。一部の茎に発根し始めているものが見える。 コバノズイナの若枝に表面殺菌処理してから適当な大きさに切断し、1/2MS寒天培地(1%ショ糖を含む)に突き刺し良好な状態で生育し全てから均質な幼葉を得ているところであり、無菌化は成功と思われる写真である。 透明プラスティックワイングラスに植栽した観賞用ズイナを説明する図面である。 比較的小型の陶器容器に植栽した観賞用ズイナを説明する図面に代わる写真である。 無菌培養し発根した植物体を、寒天培養シャーレから水を入れたパレットに移した状態を示した図面に代わる写真である。 植物体をほぐし、植物体を一個ずつ取り出せるようにした状態を示した図面に代わる写真である。 観賞用ズイナであって、寒天培養開始から3ヶ月目の植物体の状態を示した図面に代わる写真である。 ズイナ育成キットを構成する透明合成樹脂の袋に水と一緒に入れたズイナ苗および別の透明合成樹脂の袋に入れた素焼き粘土粒の写真である。 水と苗を入れた袋と粘土粒を入れた袋をカップの中に入れて、蓋をする前の状態を写した写真である。 できあがった希少糖の木「ズイナ」育成キットを入れる紙の箱(包装容器)の写真である。 育成キットのズイナの育成方法の説明図である。 カップ育成ズイナ苗の土植えの説明図および土植え後のズイナ植物の写真である。
[ズイナ]
本発明において、ズイナはズイナ属に属する植物である。ズイナ属(ズイナ属、随菜属、学名: Itea japonica)は、ユキノシタ科の落葉低木で、約10種の灌木からなる植物の属である。その若葉をヨメナのようにゆでて食べるので、ヨメナノキとも称され、幹は高さ1〜2メートル、若枝は淡緑色、葉は互生し、卵状長楕円形で先は鋭くとがり、縁に細かい鋸歯がある。葉面には約8対の平行した側脈が目立つ。5〜6月には、枝先に長さ5〜17センチメートルの上向きの総状花序をつけ、白色の小花が多数開く。花弁は卵状披針形で5枚が直立し、咢片、雄しべともに花弁と同数、雌しべは1本で柱頭は頭状、子房は半上位である。ズイナは暖地の山中に生え、近畿地方南部、四国、九州に分布している。ズイナ属は、希少糖に含まれるD−プシコースおよびアリトールを植物体内に産生する唯一の植物である。我が国においては苗木として販売されているが、その種子発芽による増殖をすることはできなかった。本発明はズイナ種子の休眠を打破する条件を見出すことにより、種子の発芽による大量の苗を育成することを可能としたものである。
[種子の採取と保存]
秋頃にズイナの結実した、さく果が弾けて種子が飛び出てしまう前に、簡単な袋かけを行うか、自然乾燥させてから種子を回収する。実施例では、コバノズイナに比べ緑色が強く、葉も大きく、形態的な特徴は典型的なItea japonicaであった鉢植えのズイナから種子を採取した。
[ズイナ種子の休眠打破処理]
休眠打破とは、休眠期に入っている植物が、例えば、冬の低温に一定期間さらされると、休眠から目覚めることを言い、植物によっても異なるが、ある程度の低温にある程度の期間さらされる必要がある。休眠打破の引き金となる環境についても、低温にさらされるということだけでなく、気温、日の長さ、光、土壌の水分など、さまざまな要因がある。種に水を含ませると発芽するのも休眠打破のひとつである。また種子には好光性の性質を持つものもあり、種まき後の覆土をできるだけ薄くすることによって、種に太陽の光が届くようにすることで、発芽が促進される植物もあるし、地温が高くなると発芽するのも休眠打破のひとつである。ズイナの種子の休眠を打破するには、乾燥雰囲気の冷暗所で所定の期間保存することが必要であり、例えば、ズイナの種子を収穫した後、乾燥雰囲気、4℃、暗所にて2ないし6ヶ月の期間保存することでなされる。
乾燥条件下としては、水蒸気圧が少ないほど好ましく、例えば、密閉されたプラスチック容器内に大量のシリカゲルとともに貯蔵される。貯蔵温度としては、4℃以下、好ましくは4℃が挙げられる。また、こうした条件下での貯蔵期間としては2週間以上、好ましくは2ないし6ヵ月が好ましい。
収穫したままの状態では休眠しているズイナ種子を、上記の湿度、温度の条件下に貯蔵することにより休眠は打破される。
[種子殺菌]
採取して休眠を打破する処理をなしたズイナ種子は殺菌することにより発芽をさらに促進することができる。発芽率は、分子に播種した種子数、分母に発芽した数に基づいて評価できる。
(次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いた種子殺菌法)
休眠を打破したズイナ種子を、70%エタノールで30秒〜1分間程度処理することにより殺菌する。さらに、2.5%有効塩素濃度のアンチホルミン溶液にて10分間殺菌する。次いで、滅菌水にて15分間、3回洗浄した後殺菌液を除く。こうして表面殺菌した種子を、1/2MS培地〔1%ショ糖を含む(pH5.8)〕にて28℃、連続明所にて培養した。
水溶液による殺菌処理では、ズイナ種皮は疎水性が高く、種子は水に浮き易いため、水溶液による殺菌は手間がかかる。この点は、下記に示すようにガス滅菌に切り替えることで操作性が格段に向上する。
(塩素ガスを用いた種子殺菌法)
1.5 mL容のエッペンドルフチューブに50μL体積のズイナ種子を入れた(チューブの蓋は空けた状態)。タッパーに入れた100mLビーカーに50mLの次亜塩素酸ナトリウム溶液(AC5%)を分注し、そこへ5mLの塩酸を加えた直後にタッパーの蓋を閉める(ドラフト内操作)、30分間後、タッパー内のエッペンチューブの蓋を閉め、クリーンベンチに移動し、クリーンベンチ内でエッペンチューブ内の塩素ガスを外気と通風交換することにより塩素ガスによる種子殺菌を行った。
[発芽処理]
ズイナの種子は光発芽種子なので、土を被せては発芽しにくく、発芽は、明所で25〜30℃の温度条件とすることが好ましい。
こうして休眠を打破した種子を播種し、至適発芽条件で発芽させて栽培することにより種子からは幼葉、幼根が発生して苗が得られる。
殺菌後のズイナ種子を、28℃、連続明所にて培養した。発芽率検定によるガス滅菌の有効性と発芽適温に関して表1に示す。分子に播種した種子数、分母に発芽した主に数を示す。
[発芽種子の培養・育成]
発芽した種子を成長させるには、発芽種子を同じ1/2MS培地〔1%ショ糖を含む(pH5.8)〕で成長させるか、土植えにして通常の草木と同様に成長させることができる。発芽した種子を培地に植えた場合でも土植えした場合でもその後の生育スピードに遜色はないが、土栽培の方が若干木化は進む。発芽した種子の移植は、例えば、播種後約10日程度を経過後に行うことができる。
[組織培養]
植物体の一部分を取り出して、試験管の中で、無菌的に培養する技術があって、これを組織培養と称され、特に、茎の先端にある生長点付近の細胞を培養する場合は茎頂培養といわれている。この技術を使って、無菌的な植物を育成したり、試験管内で大量に増殖したりすることが、花や野菜の栽培で、実用化されている。例えば、洋ランはほとんど組織培養で増殖された苗から作られている。洋ランは株分けで繁殖するときわめて増殖効率が悪い。また、種子は胚乳が小さいので、普通にまいたのではほとんど発芽しない。それで、無菌培養を行って発芽させたが、親と同じものが出るとは限らない難点がある。しかし、組織培養は同じものをフラスコや試験管内で大量に増殖することが行われている。
本発明は、ズイナの第2−5葉が展開した幼苗、あるいは、通常のズイナの幼木の茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体をそのまま、あるいは、葉を取り去りそのまま、1/2MS培地(1%ショ糖添加あるいは無添加)などの植物培養培地に置くだけあるいは挿し木のように突きさして培養することにより苗を大量に増殖することを可能としたズイナの栽培法を提供するものである。
ズイナ植物体は、交配により改良した種子の休眠を打破して幼苗としたものを利用することにより変化のあるズイナを栽培することができる。
このようにして休眠を打破した種子の発芽およびズイナの継代培養による幼苗の量産によりズイナの植物体あるいは苗を容易に大量に得ることが可能となる。
[継代培養によるズイナの苗の生育]
ズイナの苗を量産するには、植物体の一部分を取り出して、試験管の中などで無菌的に培養する組織培養によることができる。例えば、茎の先端にある生長点付近の細胞を培養することにより簡便に大量の苗を生産することができる。例えば、図2に示したごとき状態の第2‐5葉が展開した幼苗の茎頂部を含む植物体(約5−10 mm程度)を切り取り、1/2MS培地に挿し木のように突きさして、あるいは図8に示したごとき状態の茎だけを置くだけで培養する。茎頂部を切断した植物体の下部(根と、子葉あるいは第一葉を含む植物)からは、複数の脇芽が観察された。茎頂の切断により脇芽形成が起こることから、簡単に生長点を得ることができる。葉がついていない茎だけの場合、図9に示すように、培地に置くだけで全てからの均質な幼葉が観察された。
1/2MS培地に3μM,5μM,10μM のインドール酪酸(IBA)添加した培地、および無添加の培地を用意し、これに挿し木したところ、概ね10日間で、IBA3−10μM添加のいずれの培地でも発根が誘導された。しかしながら、無添加培地で一番早く根が形成され、根の生長も良好であったことから、植物ホルモン(IBAなど)は特に必要はないものと考えられる。
継代培養については、茎頂部の挿し木、茎部の挿し木(茎頂部を含まない)のいずれでも良く、1/2MS培地(1%ショ糖を含む)に移植後、概ね10日以内に発根する。葉がついていない茎だけの場合、培地に置くだけで30日後に全てからの均質な幼葉およびが一部に発根が観察される。
[ズイナ苗つくり]
シャーレ中で発根処理(1ヶ月あるいはそれ以上発根するまで培養)した植物を培養土(サカタのタネ:スーパーミックス)に移植し、好ましくは透明フィルムなどのフードをかぶせる。2−3日後にはフードをずらして湿気を取り除き、さらに2−4日後には完全にフードを取り払う。この馴化ステップに関しては、フード付コンテナを用いれば、双葉のみの幼苗でも問題はない。また、育苗期は防虫網などを被せてハスモンヨトウの幼虫などの害を防ぐことが好ましい。発根したズイナ植物体をプラグトレーの培地または培養土に移植してプラグ苗の形態で生育させるズイナ苗を図5および図6に示す。
生育中に外気温が低くなると(最低気温が15度を下回る程度)、葉が赤色化する。ズイナは落葉しないが、コバノズイナは冬期には落葉する。苗木の生長は温度の影響に大きく左右されるので、春先以降に馴化ステップを開始し、夏場に向けて育てる方が効率は良く、冬場は、上記の継代作業に集中し、春先から苗作りに取り掛かるスケジュールが良い。
図5には馴化開始したズイナ、図6には馴化後に外気温が下がり赤色化した幼苗を示す。図7には成苗を幼苗と同じ条件下に生育した場合でも赤色化しにくいことを示す。
[ズイナ野菜つくり]
ズイナ苗つくりと同様に、ズイナの幼木から茎部を含むズイナ植物体、あるいは、ズイナの第2−5葉が展開した幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断し、切断したズイナ植物体をそのまま、あるいは葉を取り去りそのまま、発根培地に挿し木のように突きさして、あるいは図8に示したごとき状態で置くだけで、これを培養して発根させ、発根したズイナ植物体を培地または培養土に移植して幼葉野菜および/または新葉野菜を収穫できるまで生育させ、当該幼葉野菜および/または新葉野菜を収穫する。発根培地には、1/2MS培地またはGamborg B5培地を用いる。発根したズイナ植物体をズイナ野菜に育成する際、培地を用いることにより、D−プシコースおよびアリトールの機能に基づく機能野菜の無菌的な育成が可能となる。
ズイナの種子を採取した後、シリカゲルの入ったプラスチックチューブに回収した種子を入れ、4℃、暗所にて5ヶ月の期間保存することにより種子の休眠打破おおこなった。次いで、50mlの次亜塩素酸ナトリウム溶液に対して、4mLの塩酸を加えることで塩素ガスを発生させ、種子の表面殺菌を行なった。ガスの処理時間は30分で、処理後はクリーンベンチ内で一時間程度ガス交換(出来るだけ長時間が好ましい)して、1/2MS培地〔1%ショ糖を含む(pH5.8)〕に播種した。
培地としては1/2MS培地のほか、Gamborg B5(GB5)培地等の植物培養各種培地を用いることもできる。
図1の左図には1/2MS培地に播種した10日後に発芽した時点での発芽状態を示し、図1の右図には播種後40日後の発芽状態を示す。図2には、発芽させたズイナを30日後に別の1/2MS培地(1%ショ糖を含む。)に移植し、約3.5ヶ月間培養した後の成長状態を示す。
実施例1で2−3ヶ月程度培養したズイナ植物をメスまたはハサミで無菌的に切断し、シャーレ中の培養液に移植して培養した。ズイナ植物の切断および培養液への移植する順序を図3に示す。図3の1、2はズイナ植物をメスまたはハサミで無菌的に切断を示し、以下、3は切断した植物体、4は植物体を節間で切断して得られた外植片、5は移植中の外植片、6は1/2MS培地に移植した外植片を示す。図4には培地に移植後14日経過し発根した状態を示す。ショ糖無添加1/2MS培地に移植する場合は、概ね14日程度で発根し、その後の生育も良好であった。
シャーレ中で発根処理(1ヶ月培養)した植物を培養土(サカタのタネ:スーパーミックス)に移植しフードをかぶせて馴化を開始した。2−3日後にはフードをずらし、中の湿気を取り除き、さらに2−4日後には完全にフードを取り払った。その後苗の成長は順調に進行した。
培養土での馴化を開始したズイナの生育状態を図5に示す。図5の左側は全体、右はその一部分の拡大写真である。馴化した後であっても幼苗は外気温が下がると図6に示すように赤色化する。図6に示した幼苗は馴化開始後約2か月経過した11月27日に撮影した写真であり赤色化が認められる。
5月8日に馴化を開始した成苗においては同じ11月27日に撮影した図7の写真で明らかなように赤色化は認められなかった。
実施例1および2と同じズイナ植物および培養培地を用いた。実施例2では、図3に示すように、茎に葉がついた植物体を培地に刺して植えていたが、実施例3では、図8に示すように、茎を、葉を取り去りそのまま培地に置いた。図9は3週間後に葉が出てきたところであり,一部に発根したものが見えるように、茎をそのまま培地に置くだけでも100%芽がでたことが分かる。茎を、葉を取り去りそのまま培地に置く方法は、通常のズイナの幼木についても、100%芽がでた。実施例3の方法は、植える操作が非常に簡単なった。また、葉がついていないので、図9に示すように、全てから均質な幼葉を得ることが可能となった。
材料:コバノズイナの若枝
培地:1/2MS寒天培地〔1%ショ糖を含む(pH5.8)、Agar0.7%〕、支持体には寒天を用いているが、特に指定はない。
<表面殺菌>
露地の植物を採取したので、地上部の殺菌条件としては比較的長くとった。
ズイナ若枝の成葉をメスで切り落とし(脇芽を傷つけないように注意する)、家庭用洗剤で優しく洗う。
コバノズイナ若枝を適当な大きさに切断後、70%エタノールにて2−3分処理する。
100mlの次亜塩素酸ナトリウム溶液(有効塩素濃度0.5%)に2dropsのTween―20を添加し、そこにエタノール処理したズイナ若枝(4−7cm程度)を25−30分間浸漬する。滅菌ミリQ水に表面殺菌したズイナ若枝を移し、20分毎に滅菌水を新しいものに交換(4回)し、得られた表面殺菌ズイナ若枝を適当な大きさ(2cm程度)に切断し、新しい培地に移植する。
図10に示すように、コバノズイナについても全てから均質な幼葉を得ることが可能となった。コバノズイナについても無菌化は成功したものと思われる。
[観賞用ズイナ]
比較的小規模な室内園芸がもてはやされる傾向にあり、愛好者の拡大によりその態様が多様化されつつある。たとえば鉢植え園芸において、植えられた植物の生長を積極的には促進せず、比較的小さなまま維持、栽培するいわゆるミニグリーンといったものが観賞用植物の一形態として定着しており、かかる観賞用植物は、たとえば卓上のインテリアなどとして、予め似つかわしい植栽容器に植えられた状態で流通されることが多い。比較的小型の陶磁容器に植えられた観賞用サボテンなどがその適例である。培養土にはハイドロカルチャーに用いられる粘土を粒状にし、焼成した固形培地が用いられる。通常の植物では、カビや藻類、その他の析出物の影響で長期に 美観を保つことが困難であり、美観の点からガラスの発泡体を用いた固形培地、吸水性樹脂を用いた防藻、防カビ性の固形培地などが提案されている。しかし、無菌培養したズイナ植物は、どのような固体培地を用いてもカビの影響を受け難く、長期にわたり養液を流動させない簡易な水耕装置のなかで培養することができる。
目的:極めて長い期間にわたってズイナを生育できる植栽容器に植えられた状態で流通される観賞用ズイナを提供すること。軽量かつ簡単な構造で水受け皿なしでズイナ植物を育成することができる室内観賞用ズイナを提供すること。
植栽するズイナ植物:実施例2に示される寒天培地で無菌的に培養され、シャーレ中で発根処理(1ヶ月培養)した植物を用いる。
培養土:粘土を粒状にし、焼成した固形培地を浸水させた状態で用いる。
植栽容器:比較的小型の陶器容器(図12)、透明プラスティックワイングラス(、図11,図15)
植栽方法:図13に示すように無菌培養し発根した植物体を、寒天培養シャーレから水を入れたパレットに移し、図14に示すように植物体をほぐし、植物体を一個ずつ取り出せるようにする。一個あるいは複数を適切な間隔で容器の中に植栽する。図15に示す観賞用ズイナは寒天培養開始から3ヶ月目の植物体である。
観賞用ズイナの特徴:植えられたズイナは水だけを与えて生長を積極的には促進せず、比較的小さなまま維持、栽培することができる。養液が流動しないにもかかわらず微生物が繁殖し難く、根腐れしないというズイナ植物特有の効果がある。この観賞用ズイナの特徴は、植物の成長を観察する教材として用いることも示している。
[青汁の原料である野菜]
本発明の方法で栽培されたズイナ植物は生鮮野菜、または青汁の原料として利用することができる。
野菜の摂取が健康維持に重要であることはわかっていても、なかなか取りづらいのが現状であり、このような状況を鑑み野菜を手軽に取れるよう開発されたものが青汁である。青汁のつくり方には様々な方法があるが、大きく分けると原料を丸ごと粉砕する方法と原料を搾汁する方法とに大別することができる。
粉砕とは、緑色野菜が本来の大きさよりも小さくなることである。粉砕方法としては、ミキサー、ジューサー、臼、ボールミル、ハンマーミル、ジェットミルなどの公知の粉砕方法を用いることができる。粉砕物はそのまま、もしくは一旦殺菌後、飲料の原料として使用することができる。粉砕物は、乾燥物、湿潤物のどちらでもよい。
また、搾汁という方法によってつくられた青汁はそのまま飲用に供されるほか、保存性を高めるために冷凍処理や粉末化処理される。
飲料に用いる緑色野菜としては、緑色の鮮やかさ等の視覚的な面、さらに、栄養成分補給、生活習慣病の予防の観点から、たとえば、大麦若葉、ケール、小麦若葉、明日葉、ゴーヤ、ホウレン草が用いられるが、本発明の方法で栽培されたズイナ植物も用いることができる。
[ズイナ育成キットの内容]
(1)カップ(×1)
(2)ズイナ植物(×1)
透明合成樹脂の袋に水と一緒に入れたシャーレ中で育てた苗。
(3)素焼き粘土粒(×1)
別の透明合成樹脂の袋に入れた粘土粒。
[ズイナ育成キットの作り方]
図16〜図18に示すように、シャーレ中で育てた苗を透明合成樹脂の袋に水と一緒に入れる。粘土粒を別の透明合成樹脂の袋に入れる。これらの袋をカップの中に入れる。カップを紙の箱(包装容器)に、説明書とともに入れる。希少糖の木「ズイナ」育成キットのできあがりである。
[キットにした利点]
(a)ズイナは水があれば長期間安定に生きている。
(b)これを箱に入れると上下左右にどのように向けても大丈夫なので、輸送が自由にできる。
(c)これを一定時間作っておけるので、大量に生産して出荷が容易である。
(d)植物を自分で植えることになり、愛着も湧く。
[注意書き]
(注意)
※1 太陽の光が直接あたらない、明るい場所において下さい。育成状態により、大きさ、色などが異なります。
※2 このズイナは食べ物ではありません。
(『ズイナ』の育成方法)
ズイナの育成方法を図19に示す。
1.袋からズイナを取り出し、カップに入れる。
2.ズイナを支え、素焼き粘土粒をカップに入れる。
3.水が足りない場合は赤い矢印まで、水道水を入れる。
4.フタを閉じる
(希少糖の木への水やり)
1.素焼き粘土粒を入れたカップの半分くらいまで水位が下がったら、水道水を上図の赤い矢印までたして下さい(図19参照)。
2.肥料溶液等は不要です。
(ズイナ苗の土植え)
イナ苗の土植え方法を図20に示す。
カップで育成したズイナ苗を土に移植して大きくできます。カップ内よりズイナを出す際、急激な環境変化でズイナが枯れてしまうのを防ぐため、下図のように、毎日すこしずつフタを開けて、環境に慣らして下さい。水を沢山与えても結構です。田植えが始まる5月中旬〜6月頃がズイナ苗の移植に適した気候です。ポイントは1つだけ!「カップのフタを毎日少しずつ開ける」です。
従来ズイナの苗は量産化が困難であったが本発明の種子の休眠の打破、および継体培養による幼苗の生育を成功させたことにより幼葉、新葉を容易に得られることとなった。
ズイナの新葉を食することができることは、牧野富太郎の植物図鑑にも記載されているところであり、この新葉を得ることは、ズイナの新葉を食用として広く普及、利用させることが可能となった。しかも、年中を通して継体培養によって新葉を容易にしかも大量に、そしていろいろの汚染のない一定の状態で得ることが可能となった。また、交配による新種の作成ならびに突然変異などによる変種の大量栽培が容易となった。
具体的な用途としては、有用な生理活性を有する希少糖を含むという特徴を生かした商品として利用できることが大きな利点である。
例えば、新葉をケーキのデコレーションなどの菓子その他の食品類の装飾に用いる、ズイナの新葉を量産し、これを原料としてズイナ茶などを生産する、ズイナの新葉をサラダに使用して生食用食品として利用する、などの食品の一種として希少糖を含有する植物体としての利用が最適である。
また、小さな培養系を構築できるため、希少糖を含むズイナを「希少糖の木」として、観賞用、また生物の教材としての開発も可能である。
その他、ズイナの苗、新葉を、生理活性を有する希少糖を含有する可食植物体としての新たな用途開発の基盤的技術としての価値は非常に大きい。
以上の通り、ズイナの苗や新葉を利用した新たな用途開発の基盤的技術としての価値は非常に大きい。
(d)希少糖の木『ズイナ』は、希少糖の一つであるD−プシコースを多く含む事が確認されている世界でただひとつの植物であり、そのような植物を自分で植えることになり、愛着も湧く。



Claims (13)

  1. ズイナ種子に休眠打破処理を施す工程を有することを特徴とするズイナの栽培法。
  2. 休眠打破処理を施す工程が、乾燥条件、4℃、暗所にて2から6ヶ月の期間保存することによる休眠打破処理工程である、請求項1に記載のズイナの栽培法。
  3. 休眠打破処理を施す工程の後に、休眠打破処理を受けた種子を次亜塩素酸ナトリウム水溶液または塩素ガスにより殺菌する工程を有する、請求項1または2に記載のズイナの栽培法。
  4. 収穫したズイナ種子に休眠打破処理を施したことを特徴とする休眠打破ズイナ種子。
  5. 休眠打破処理が、乾燥条件、4℃、暗所にて2から6ヶ月の期間保存することにより行われる、請求項4に記載の休眠打破ズイナ種子。
  6. 休眠打破処理を施した後に、休眠打破処理を受けた種子を次亜塩素酸ナトリウム水溶液または塩素ガスにより殺菌したことを特徴とする、請求項4または5に記載の休眠打破ズイナ種子。
  7. ズイナ種子を発芽させる工程、発芽した種子を培地または培養土に移植して第2−5葉が展開した幼苗に育成する工程、および該幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断して発根培地に移植し、これを培養して発根させる工程を有することを特徴とするズイナの栽培法。
  8. 発芽させる工程が、明所での22〜30℃の温度の条件下で行われる工程である、請求項7に記載のズイナの栽培法。
  9. 発根培地が、植物培養培地である、請求項7または8に記載のズイナの栽培法。
  10. ズイナの幼木から茎部を含むズイナ植物体、あるいは、ズイナの第2−5葉が展開した幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断する工程、切断したズイナ植物体をそのまま、あるいは葉を取り去りそのまま植物培養培地に置くだけあるいは挿し木のように突きさし、これを培養して発根させる工程、発根したズイナ植物体をプラグトレーの培地または培養土に移植してプラグ苗の形態で出荷できるまで生育させる工程を備えていることを特徴とする、ズイナ苗の製造方法。
  11. 発根培地が、植物培養培地である、請求項10に記載のズイナ苗の製造方法。
  12. ズイナの幼木から茎部を含むズイナ植物体、あるいは、ズイナの第2−5葉が展開した幼苗から茎頂部あるいは茎部を含むズイナ植物体を切断する工程、切断したズイナ植物体をそのまま、あるいは葉を取り去りそのまま植物培養培地に置くだけあるいは挿し木のように突きさし、これを培養して発根させる工程、発根したズイナ植物体を培地または培養土に移植して幼葉野菜および/または新葉野菜を収穫できるまで生育させる工程、当該幼葉野菜および/または新葉野菜を収穫する工程を有することを特徴とする、ズイナ野菜の栽培方法。
  13. 発根培地が、植物培養培地である、請求項12に記載のズイナ野菜の栽培方法。
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