JP2000081622A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法

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JP2000081622A
JP2000081622A JP10067599A JP10067599A JP2000081622A JP 2000081622 A JP2000081622 A JP 2000081622A JP 10067599 A JP10067599 A JP 10067599A JP 10067599 A JP10067599 A JP 10067599A JP 2000081622 A JP2000081622 A JP 2000081622A
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Katsuhiko Kishimoto
克彦 岸本
Yusuke Tsuda
裕介 津田
Toshihisa Uchida
歳久 内田
Masahito Imai
雅人 今井
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Sony Corp
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Sharp Corp
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性に優れた広視角特性を有する液晶表示
装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の基板は、高分子壁と、高分子壁の
少なくとも一部を覆う透明電極とを有する。液晶層は、
高分子壁によって分割された複数の液晶領域を有し、複
数の液晶領域内の液晶分子は、少なくとも電圧印加時
に、第1の基板の表面に垂直な軸を中心に軸対称配向す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置およ
びその製造方法に関する。特に、高分子壁によって分割
された液晶領域内に軸対称配向した液晶分子を有する液
晶表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気光学効果を用いた表示装置と
して、ネマティック液晶を用いたTN(ツイスティッド
ネマティック)型や、STN(スーパーツイスティッド
ネマティック)型の液晶表示装置が用いられている。こ
れらの液晶表示装置の視野角を広くする技術の開発が精
力的に行われている。
【0003】これまでに提案されているTN型液晶表示
装置の広視野角化技術の1つとして、特開平6−301
015号公報および特開平7−120728号公報に
は、高分子壁によって分割された液晶領域内に軸対称配
向した液晶分子を有する液晶表示装置、いわゆるASM
(Axially Symmetrically aligned Microcell)モード
の液晶表示装置が開示されている。高分子壁で実質的に
包囲された液晶領域は、典型的には、絵素毎に形成され
る。ASMモードの液晶表示装置は、液晶分子が軸対称
配向しているので、観察者がどの方向から液晶表示装置
を見ても、コントラストの変化が少なく、すなわち、広
視野角特性を有する。
【0004】上記の公報に開示されているASMモード
の液晶表示装置は、重合性材料と液晶材料との混合物を
重合誘起相分離させることによって製造される。
【0005】図13を参照しながら、従来のASMモー
ドの液晶表示装置の製造方法を説明する。まず、ガラス
基板908の片面にカラーフィルタおよび電極を形成し
た基板を用意する(工程(a))。なお、簡単さのため
に、ガラス基板908の上面に形成されている電極およ
びカラーフィルタは図示していない。なお、カラーフィ
ルタの形成方法は後述する。
【0006】次に、ガラス基板908の電極およびカラ
ーフィルタが形成されている面に、液晶分子を軸対称配
向させるための高分子壁917を、例えば、格子状に形
成する(工程(b))。感光性樹脂材料をスピン塗布し
た後、所定のパターンを有するフォトマスクを介して露
光し、現像することによって、格子状の高分子壁を形成
する。感光性樹脂材料は、ネガ型でもポジ型でもよい。
また、別途レジスト膜を形成する工程が増えるが、感光
性の無い樹脂材料を用いて形成することができる。
【0007】得られた高分子壁917の一部の頂部に、
柱状突起920を離散的にパターニング形成する(工程
(c))。柱状突起920も感光性着色樹脂材料を露光
・現像することにより形成される。
【0008】高分子壁917および柱状突起920が形
成されたガラス基板の表面をポリイミド等の垂直配向剤
921で被覆する(工程(d))。一方、電極を形成し
た対向側ガラス基板902上も垂直配向剤921で被覆
する(工程(e)及び(f))。
【0009】電極を形成した面を内側にして、得られた
2枚の基板を貼り合わせ、液晶セルを形成する(工程
(g))。2枚の基板の間隔(セルギャップ;液晶層の
厚さ)は、高分子壁917と柱状突起920の高さの和
によって規定される。
【0010】得られた液晶セルの間隙に真空注入法など
により、液晶材料を注入する(工程(h))。最後に、
例えば、対向配設された一つの電極間に電圧を印加する
ことによって、液晶領域915内の液晶分子を軸対称に
配向制御する(工程(i))。高分子壁917によって
分割された液晶領域内の液晶分子は、図13中の破線で
示す軸916(両基板に垂直)を中心に軸対称配向す
る。
【0011】図14に、従来のカラーフィルタの断面構
造を示す。ガラス基板958上に着色パターン間の隙間
を遮光するためのブラックマトリクス(BM)950
と、各絵素に対応した赤・緑・青(R・G・B)の着色
樹脂層952が形成されている。これらの上に、平滑性
の改善などのためにアクリル樹脂やエポキシ樹脂からな
る厚さ約0.5〜2.0μmのオーバーコート(OC)
954層が形成されている。さらにこの上に、透明の信
号電極のインジウム錫酸化物(ITO)膜956が形成
されている。BM膜は、一般に、膜厚が約100〜15
0nmの金属クロム膜からなる。着色樹脂層には樹脂材
料を染料や顔料で着色したものが用いられ、その膜厚は
約1〜3μmが一般的である。
【0012】カラーフィルタの形成方法としては、基板
上に形成した感光性の着色樹脂層をフォトリソグラフィ
技術を用いてパターニングする方法が用いられる。例え
ば、赤(R)・緑(G)・青(B)のそれぞれの色の感
光性着色樹脂材料を用いて、感光性着色樹脂の形成・露
光・現像をそれぞれ(合計3回)行うことによって、R
・G・Bのカラーフィルタを形成することができる。感
光性の着色樹脂層を形成する方法は、液状の感光性着色
樹脂材料(溶剤で希釈したもの)をスピンコート法等で
基板に塗布する方法や、ドライフィルム化された感光性
着色樹脂材料を転写する方法がある。このようにして形
成したカラーフィルタを用いて、前述のASMモードの
液晶表示装置を作製することにより、広視野角特性を有
するカラー液晶表示装置が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ASMモードの液晶表示装置およびその製造方法をカラ
ー液晶表示装置に適用する場合、以下の課題があること
を本願発明者は見出した。
【0014】電極上に高分子壁が形成されていると、高
分子壁の容量的ふるまいによって、液晶層に印加される
実質的な電圧が低下する。また、液晶層に印加される電
圧の保持率(以下、電圧保持率と呼ぶ)が低下するとい
う問題がある。電圧保持率は液晶層の電気的な時定数
(抵抗・容量)で決まる特性であり、イオン性不純物が
液晶層に溶出すると、液晶層の抵抗値が低下し、液晶層
に印加される実効電圧の低下を招く。原因としては、高
分子壁を構成する高分子材料から不純物が定常的に液晶
中に溶出する場合や、プラズマアドレス型液晶表示装置
と組み合わせた場合にプラズマアドレス基板から放射さ
れる紫外線領域の光により、高分子壁から不純物が液晶
層中に溶出し、電圧保持率の低下が生じる場合がある。
電圧保持率の低下は、表示の焼き付き残像を悪化させる
傾向にあり、信頼性面で課題がある。また、残留DC電
圧によって焼き付き残像現象が発生する場合もある。残
留DC電圧は、外部(回路や、TFTやプラズマスイッ
チ等のアクティブ素子)から印加されたDC電圧に応じ
て、液晶層中でイオン性不純物の移動が起こり、配向膜
の表面等にイオン性不純物が吸着し、外部からのDC電
圧を打ち消すように作用する。外部DC電圧が変化した
場合に吸着したイオンによる電界が発生し、残像として
観察される。上述したイオン性不純物の溶出により、こ
の現象は悪化する。また、高分子壁を構成する高分子材
料の半導体的ふるまいによりAC駆動時に内部電界が発
生し、液晶層にDC電圧が印加され、これが変化したと
きに残留DCが発生する。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、信頼性に優れた広視角特性を有する
液晶表示装置およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、第1の基板と、第2の基板と、該第1及び第2の基
板の間に挟持された液晶層とを有し、該第1の基板は、
高分子壁と、該高分子壁の少なくとも一部を覆う透明電
極とを有し、該液晶層は、該高分子壁によって分割され
た複数の液晶領域を有し、該複数の液晶領域内の液晶分
子は、少なくとも電圧印加時に、該第1の基板の表面に
垂直な軸を中心に軸対称配向し、そのことによって、上
記目的が達成される。
【0017】前記第1の基板は、カラーフィルタ層を更
に有し、前記高分子壁は、該カラーフィルタ層上に形成
されてもよい。
【0018】前記液晶層は、負の誘電異方性を有する液
晶材料を含んでもよい。
【0019】前記高分子壁の少なくとも一部の前記液晶
層側の表面に柱状突起をさらに有し、該高分子壁と該柱
状突起とによって、前記第1および第2の基板の間隔が
規定されている構成としてもよい。
【0020】前記第1の基板は、前記高分子壁を覆う無
機保護層を有し、前記透明電極は該無機保護層上に形成
されてもよい。
【0021】前記高分子壁は、前記第1の基板の表面に
対して傾斜した面を有することが好ましい。
【0022】前記高分子壁の前記傾斜した面の前記第1
の基板の表面に対する角度は、3度以上かつ45度以下
であることが好ましい。
【0023】前記高分子壁は、透明樹脂で形成されてい
ることが好ましい。
【0024】本発明の液晶表示装置は、第1の基板と、
第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に挟持された
液晶層とを有し、該第1の基板は、透明導電材料からな
る配向壁を有し、該液晶層は、該配向壁によって分割さ
れた複数の液晶領域を有し、複数の液晶領域内の液晶分
子は、少なくとも電圧印加時に、該第1の基板の表面に
垂直な軸を中心に軸対称配向し、そのことによって上記
目的が達成される。
【0025】本発明の液晶表示装置の製造方法は、第1
の基板と、第2の基板と、該第1及び第2の基板の間に
挟持された液晶層とを有し、該液晶層が高分子壁によっ
て分割された複数の液晶領域を有する、液晶表示装置の
製造であって、該第1の基板上に、高分子層を形成する
工程と、該高分子層をパターニングして、高分子壁を形
成する工程と、該高分子壁を形成した該第1の基板上に
透明導電層を形成する工程と、該透明導電層をパターニ
ングして、該高分子壁の少なくとも一部を覆う透明電極
を形成する工程と、を包含し、そのことによって上記目
的が達成される。
【0026】前記高分子層は感光性高分子からなり、前
記高分子壁を形成する工程は、感光性樹脂からなる該高
分子壁をフォトリソグラフィ法でパターニングする工程
を包含してもよい。
【0027】前記高分子壁上に無機保護層を形成する工
程を更に有し、前記透明導電層は、該無機保護層を形成
した該第1の基板上に形成されてもよい。
【0028】前記第1および第2の基板のうちの一方の
基板の前記液晶層側とは反対側に、該一方の基板を介し
て前記液晶層に電圧を印加するための放電チャネルを有
するプラズマ基板をさらに有してもよい。
【0029】以下、作用について説明する。
【0030】本発明の液晶表示装置においては、透明電
極が高分子壁上に形成されているので、透明電極と対向
電極との間に高分子壁が介在しない。従って、液晶層へ
の印加電圧の保持率の低下が減少し、残留DC特性が向
上し、表示焼き付きを低減できる。
【0031】我々の検討により、高分子壁および柱状突
起を形成する高分子材料は、波長312nm以上の光の
照射に対しては、電圧保持率低下の原因となる不純物溶
出は起こらず、逆に波長254nmの光照射を行うと顕
著な電圧保持率低下が起きることが明らかになってい
る。液晶分子の軸対称配向を安定化させるために行う紫
外線露光には、波長365nmの光を使用している。従
って、このプロセスによる電圧保持率低下はないことが
わかっている。しかし、プラズマアドレス基板と組み合
わせた場合に、プラズマ部から放出される光の大部分の
光は254nmの波長を有し、このような波長の光は電
圧保持率低下の非常に大きな原因となることが明らかに
なっている。
【0032】しかしながら、上述のように、ITOは紫
外線領域の光を非常によく遮断し、プラズマ部から放出
される波長254nmの紫外線をブロックするため、本
発明の液晶表示装置のように、高分子壁をITOからな
る透明電極で覆っていれば、紫外光照射により高分子壁
が分解することがない。また、高分子壁や柱状突起を無
機保護層で覆っていれば、高分子材料から不純物が定常
的に液晶層へ溶出することを抑制することができる。
【0033】高分子壁が基板の表面に対して傾斜した面
を有すれば、液晶領域周辺の高分子壁近傍に存在する液
晶分子の配向乱れが生じにくくなり、液晶領域周辺部に
おける光漏れを無くすことができ、黒表示時のコントラ
ストが大きくなり、表示品位の向上を図ることができ
る。
【0034】高分子壁の側面の傾斜角θ(図1)を約5
0度以下にすれば、高分子壁上に形成するITO膜の成
膜時の段切れ(断線)を防止できる。特に、高分子壁の
側面の傾斜角θを約45度以下、約3度以上にすれば、
安定した軸対称配向状態を実現でき、高分子壁の高さh
をより低くすることができる。高分子壁の側面の傾斜角
が約3度より小さいと、液晶分子を安定に軸対称配向制
御する壁面効果が十分に得られない場合がある。高分子
壁の側面の傾斜角が約45度より大きいと、高分子壁の
近傍に存在する液晶分子の配向乱れが生じ、黒表示時の
光漏れによりコントラストが低下する場合がある。
【0035】高分子壁が透明樹脂で形成されていれば、
高分子壁上に位置する液晶層を表示に寄与させることが
できる。
【0036】
【発明の実施の形態】(実施形態1)実施形態1の液晶
表示装置100の断面を模式的に図1に示す。実施形態
1においては、負の誘電異方性を有する液晶材料と垂直
配向膜とを用いた構成を例示するが、本実施形態は、こ
れらに限られない。
【0037】液晶表示装置100は、カラーフィルタ基
板100aと対向基板100bと、その間に挟持された
液晶層40とを有している。カラーフィルタ基板100
aは、以下の様に構成されている。ガラス基板等などの
透明基板10上に、ブラックマトリクス14と赤、緑、
青にそれぞれ対応する着色樹脂層12a、12b、12
cを有するカラーフィルタ層12が形成されている。カ
ラーフィルタ層12上には、オーバーコート層16が形
成されている。オーバーコート層16は、ブラックマト
リクス14の直上のカラーフィルタ層12の表面段差を
覆い、かつ、表面保護膜として機能する。
【0038】オーバーコート層16上に、高分子壁18
が形成されている。高分子壁18は、基板面に対して傾
斜した側面を有しており、液晶層40を複数の液晶領域
40aに分割するとともに、液晶分子42を軸対称状配
向させる作用を有する。液晶領域40aは典型的には絵
素領域に対応するように形成される。本発明の液晶表示
装置においては、高分子壁18上にITOからなる絵素
電極20が形成されている。図1の例では、1つの絵素
領域に対応するように、絵素電極20が形成されてい
る。絵素電極20は、例えば、TFT等のアクティブ素
子(不図示)を用いてアドレスされる。
【0039】絵素電極20が形成された高分子壁18の
頂部に、液晶層40(セルギャップ)を規定するための
柱状突起22が形成されている。柱状突起22は、十分
な強度が得られように、適当な密度で形成すればよい。
これらを形成したカラーフィルタ基板100aの表面、
少なくとも絵素電極20の表面には垂直配向膜(不図
示)が形成されている。
【0040】対向基板100bは、ガラス基板等などの
透明基板30上に、ITOからなる対向電極32が形成
されている。更に、対向電極32を覆って、垂直配向膜
(不図示)が形成されている。液晶層40を駆動するた
めの絵素電極20および対向電極32の構成は、上記に
限られず、公知の電極構成および駆動方法を用いること
ができる。アクティブマトリクス型に限らず、単純マト
リクス型も適用できる。また、プラズマアドレス型も適
用することができる。プラズマアドレス型を適用する場
合、第1電極12または第2電極32のどちらか一方の
電極の代わりにプラズマ放電チャネルが設けられる。な
お、適用する電極構成および駆動方法によって第1基板
と第2基板とは入れ替わってもよい。
【0041】液晶表示装置100の動作を図2(a)〜
(d)を参照しながら説明する。液晶領域40aに電圧
を印加していない状態においては、図2(a)に示すよ
うに、液晶分子42は、基板100a及び100bの液
晶層側に形成された垂直配向膜(不図示)の配向規制力
によって、基板面に垂直に配向する。この状態をクロス
ニコル状態の偏光顕微鏡で観察すると、図2(b)に示
す様に、暗視野15となる(ノーマリーブラック状
態)。液晶領域40aに中間調表示の電圧を印加する
と、負の誘電異方性を有する液晶分子42に、分子の長
軸を電界の方向に対して垂直に配向させる力が働くの
で、図2(c)に示すように基板面に垂直な方向から傾
く(中間調表示状態)。このとき、高分子壁18の作用
によって、液晶領域40a内の液晶分子42は、図中の
破線で示した軸を中心に、軸対称配向する。この状態を
クロスニコル状態の偏光顕微鏡で観察すると図2(d)
に示すように、偏光軸に沿った方向に消光模様21が観
察される。
【0042】本明細書において、軸対称配向とは、同心
円状(tangential)や放射状を含む。さらに、例えば、
図3に示した渦巻き状配向も含む。この渦巻き状配向
は、液晶材料にカイラル剤を添加してツイスト配向力を
与えることによって得られる。図3(b)に示したよう
に、液晶領域40の上部40Tおよび下部40Bでは、
渦巻き状に配向し、中央付近40Mでは同心円状に配向
しており、液晶層の厚さ方向に対してツイスト配向して
いる。軸対称配向の中心軸は、一般に基板の法線方向に
ほぼ一致する。
【0043】液晶分子が軸対称配向することによって、
視角特性を改善することができる。液晶分子が軸対称配
向すると、液晶分子の屈折率異方性が全方位角方向にお
いて平均化されるので、従来のTNモードの液晶表示装
置の中間調表示状態において見られた、視角特性が方位
角方向によって大きく異なるという問題が無い。また、
水平配向膜と正の誘電異方性を有する液晶材料を用いれ
ば電圧無印加状態においても軸対称配向が得られる。少
なくとも電圧を印加した状態で、軸対称配向する構成で
あれば、広視野角特性が得られる。
【0044】本発明においては、高分子壁18上に絵素
電極20を形成しているので、絵素電極20と対向電極
32との間には高分子壁18が存在しないので、電圧保
持率の低下を防止できる。
【0045】本発明における液晶分子42を軸対称配向
させるための高分子壁18は、透明材料を用いて形成す
ることが好ましい。透明な高分子壁18を用いることに
よって、高分子壁18上に位置する液晶層40を表示に
寄与させることが出来る。したがって、高分子壁18の
材料が透明でないときと比較して表示明るさを大幅に向
上させることが出来る。
【0046】さらに、基板の表面に対して傾斜した面を
有する高分子壁18を形成することによって、液晶領域
40a周辺の高分子壁18近傍に存在する液晶分子42
の配向乱れが生じにくくなり、液晶領域40a周辺部に
おける光漏れを無くすことが出来、黒表示時のコントラ
ストが大きくなり、表示品位の向上を図ることが出来
る。高分子壁18の側面の傾斜角θ(図1)を約50度
以下にすることで、高分子壁18上に形成するITO膜
の成膜時の段切れ(断線)を防止できる。特に、高分子
壁18の側面の傾斜角θを約45度以下、約3度以上に
することにより、安定した軸対称配向状態を実現でき、
高分子壁18の高さhをより低くすることが出来る。高
分子壁18の側面の傾斜角が約3度より小さいと、液晶
分子42を安定に軸対称配向制御する壁面効果が十分に
得られない場合がある。高分子壁18の側面の傾斜角が
約45度より大きいと、高分子壁18の近傍に存在する
液晶分子42の配向乱れが生じ、黒表示時の光漏れによ
りコントラストが低下する場合がある。
【0047】また、高分子壁18の高さhを低くすれ
ば、高分子壁18を透明樹脂で形成した場合、高分子壁
18を透過してくる光の減衰量を抑えることが出来るの
で、透過率が向上し、表示を更に明るくすることが出来
る。
【0048】セルギャップを規定するための柱状突起2
2は表示に寄与しないので、カラーフィルタ層12のブ
ラックマトリクス14が形成されている領域の直上に柱
状突起22を形成することによって、柱状突起22によ
る表示明るさの低下を防ぐことが出来る。
【0049】以下に、図4を参照しながら、本発明の液
晶表示装置100の製造方法を説明する。ガラス基板1
0上に、赤・緑・青の各着色パターンの隙間を遮光する
ためのブラックマトリクス(BM)14を形成する(図
4(a))。BM14の材料としては、カーボンの微粒
子をアクリル系の感光性樹脂中に分散させたものを用い
た。その後、赤・緑・青の各着色樹脂層12a、12
b、12cを順次形成した(図4(b))。膜厚は、B
M14、着色樹脂層12a、12b、12cとも約1.
0μmとし、スピンコート法によりガラス基板10に塗
布し、フォトリソグラフィ法にて所定のパターンに形成
した。
【0050】その後、基板表面の平坦化と保護膜として
のオーバーコート材料をスピンコート法にて、膜厚約
2.0μmに塗布し、オーバーコート層16を形成した
(図4(c))。その後、スピンコート法で感光性アク
リル樹脂を約0.5μmの膜厚に基板上に塗布し、所定
のパターンのマスクを用いたフォトリソグラフィ法で高
分子壁18を形成した(図4(d))。絵素領域は、約
150μm×約150μmとした。また、高分子壁18
の側面の傾斜角度が、プロキシミティー露光時のマスク
と基板表面との間隔(プロキシーギャップ)の調整と、
材料塗布後のプリベーク温度の最適化により、約3度か
ら約45度の範囲になるように、高分子壁18を形成し
た。
【0051】高分子壁18の形成後、ITO膜をスパッ
タリング法にて約300nmの厚さに成膜した。このI
TO膜をフォトリソグラフィ法にてパターニング、塩酸
系エッチャントを用いてウエットエッチングすることに
よって絵素電極20を形成した(図4(e))。絵素電
極20の形成後、感光性のアクリル系樹脂を用いて、セ
ル厚を規定するための柱状突起を離散的にフォトリソグ
ラフィ法にて形成した(図4(f))。柱状突起22
は、高分子壁18の頂部で、かつ、ブラックマトリクス
14の直上の部分に形成した。セルギャップが、約6.
0μmとなるように、柱状突起22自体の高さは約5.
5μm(高分子壁18の高さ約0.5μm+柱状突起2
2の高さ約5.5μm=約6.0μm)とした。得られ
た基板の表面全体に、配向膜材料JALS−204(J
SR製)をスピンコートし、垂直配向膜(不図示)を形
成し、カラーフィルタ基板100aを得た。
【0052】ガラス基板30上にITO膜からなる対向
電極32を有し、その表面に垂直配向膜(不図示)が形
成された対向基板100bと、カラーフィルタ基板10
0aとを貼り合わせた。基板100aと100bとの間
隙に、誘電異方性が負の液晶材料(n型液晶材料、Δε
=−4.0、Δn=0.08、セルギャップ6μmで9
0度ツイストとなるようにカイラル剤を添加)を注入
し、液晶層40を形成し、液晶セル得た(図4
(g))。
【0053】得られた液晶セルの液晶分子の軸対称配向
の中心軸を安定化するために、液晶層40に40Vの電
圧を印加した。電圧印加直後は、初期状態で複数の中心
軸が形成されたが、電圧を印加し続けると各液晶領域4
0a毎に複数の中心軸が1つになり、1つの軸対称配向
領域(モノドメイン)が形成された。
【0054】得られた液晶セルの液晶領域40aを、電
圧無印加状態で偏光顕微鏡(クロスニコル)を用いて透
過モードで観察した結果を模式的に図5に示す。電圧無
印加状態では、液晶領域40aは暗視野を呈している
(ノーマリーブラックモード)。図5では、高分子壁1
8と液晶領域40aとを区別するために模式的に異なる
模様を付し、高分子壁18と液晶領域40aとの境界を
明確に示しているが、実際にクロスニコル状態の偏光顕
微鏡観察では、高分子壁18と液晶領域40aとの境界
は観察できない。図5に示したように黒表示状態におい
て、表示セル全体で光漏れは見られず、高コントラスト
比の表示が得られた。また、絵素電極20となるITO
膜の断線による表示不良も無かった。
【0055】さらに、液晶層40に印加される電圧の保
持率を測定したところ、図8Aに示されるように(測定
条件は図8B参照)、約70℃において、約98%であ
り、通電エージング試験を実施しても電圧保持率の低下
はなく、表示の焼き付き残像も見られず、良好な信頼性
を示した。
【0056】(比較例1)図14に示した従来の製造方
法によって得られた比較例1の液晶表示装置の構造を図
6を参照しながら説明する。実施形態1と実質的に同じ
機能を有する部材は同じ参照符号で示し、その詳細な説
明を省略する。
【0057】比較例1の液晶表示装置は、実施形態1の
液晶表示装置100のカラーフィルタ基板100aの代
わりに、図6に示したカラーフィルター基板200aを
有する。カラーフィルター基板200aは、ガラス基板
10上に、ブラックマトリクス14と赤、緑、青にそれ
ぞれ対応する着色樹脂層12a、12b、12cを有す
るカラーフィルタ層12が形成されている。カラーフィ
ルタ層12上には、オーバーコート層16が形成されて
いる。
【0058】オーバーコート層16上にITO膜からな
る絵素電極20’が形成され、絵素電極20’の端部を
覆う様に高分子壁18’が形成されている。高分子壁1
8’の側面は基板面にほぼ垂直である。高分子壁の高さ
は、約3μm(セルギャップの約2分の1)である。さ
らに、高分子壁18’上に、セルギャップを規定するた
めの柱状突起22(高さ約3.0μm)を形成した。最
後に、垂直配向剤を塗布し、対向基板と張り合わせて液
晶材料を注入し、比較例1の液晶セルが完成する。
【0059】比較例1の液晶セルは、絵素電極20’と
対向電極との間に、高分子壁18’が存在するので、電
圧保持率が70℃で約97%と低く、1,000時間の
通電エージング試験において、約94%にまで低下した
(図8A参照)。また、焼き付き残像も目立つようにな
った。さらに、黒表示状態において、高分子壁18’近
傍の液晶分子の配向乱れ起因する光漏れが観察された。
【0060】(実施形態2)実施形態2の液晶表示装置
300の断面を模式的に図7に示す。実施形態2におい
ても、負の誘電異方性を有する液晶材料と垂直配向膜と
を用いた構成を例示するが、本実施形態は、これらに限
られない。
【0061】液晶表示装置300は、カラーフィルタ基
板300aと対向基板300bと、その間に挟持された
液晶層340とを有している。カラーフィルタ基板30
0aは、以下の様に構成されている。ガラス基板等など
の透明基板310上に、ブラックマトリクスと赤、緑、
青にそれぞれ対応する着色樹脂層を有するカラーフィル
タ層312が形成されている。カラーフィルタ層312
上には、オーバーコート層316が形成されている。
【0062】オーバーコート層316上に、高分子壁3
18が形成されている。高分子壁318は、基板面に対
して傾斜した側面を有しており、液晶層340を複数の
液晶領域340aに分割するとともに、液晶分子(不図
示)を軸対称状配向させる作用を有する。本実施形態の
液晶表示装置300においては、高分子壁318を覆う
ように無機保護層320が形成されている。無機保護層
320は、好ましくは、SiO2などの無機材料を用い
て、スパッタ法や蒸着法などの薄膜堆積技術を用いて形
成される。無機保護層320上にITOなど透明導電膜
を形成し、所定の形状にエッチングなどでパターニング
し、透明電極322を形成する。
【0063】その後、柱状突起326を絶縁性材料で形
成する。柱状突起326は、有機もしくは無機の材料を
用いて、フォトリソグラフィ等の方法でパターニングす
ることによって形成される。得られた基板の表面、少な
くとも透明電極322の表面に、配向膜を形成する等の
配向処理を施し、カラーフィルタ基板300aを得る。
ガラス基板330の表面に透明電極332が形成された
対向基板300bとカラーフィルタ基板300aとを貼
り合わせ、液晶材料を注入し、液晶表示装置300が作
製される。
【0064】本実施形態の液晶表示装置300は、無機
保護層320として、スパッタ法を用いてSiO2
(厚さ約5nm)を、図4(d)と(e)の間の工程で
形成した以外は、実施形態1の液晶表示装置100と同
じ材料を用いて同じ方法で形成することができる。
【0065】液晶表示装置300は、実施形態1の液晶
表示装置100と同様に、対向する透明電極320と3
32との間に高分子壁318が存在しない。従って、実
施形態2によると、電圧保持率の低下や残像現象の発生
の無い、信頼性の高い液晶表示装置が提供される。さら
に、高分子壁318が無機保護層320で覆われている
ので、高分子壁318から液晶材料中への不純物の溶出
を防ぐことができる。無機保護層の材料としては、Si
2に限られずイオン性不純物の少ない、化学的に安定
な無機材料を広く用いることができる。
【0066】図8A及び図9に本実施形態による液晶表
示装置300と比較例1の液晶表示装置の電圧保持率特
性及び残留DC電圧をそれぞれ示す。また、図8Bに液
晶表示装置の電圧保持率特性の測定条件を示す。液晶層
に印加する電圧Vppを10V、周波数30Hz、パルス
幅60μsecで駆動したときの液晶層間(電極間)の
電圧変化を測定し、電圧保持率を求めた。
【0067】実施形態2の液晶セルの電圧の保持率を測
定したところ(測定条件は図8B参照)、約70℃にお
いて、約98%であり、通電エージング試験を実施して
も電圧保持率の低下はなく、表示の焼き付き残像も見ら
れず、良好な信頼性を示した。一方、比較例1の液晶セ
ルは、上述したように電圧保持率が70℃で約97%と
低く、1,000時間の通電エージング試験において、
約94%にまで低下した。また、焼き付き残像も目立つ
ようになった。
【0068】また、図9から明らかなように、2種類の
配向膜A(JALS−204(JSR製))およびB
(JALS−945(JSR製))のいずれを用いた場
合にも、本実施形態(本発明)によると比較例(従来
例)よりも残留DC電圧が小さく、信頼性に優れている
ことが分かる。
【0069】(実施形態3)図10に実施形態3のプラ
ズマアドレス型液晶表示装置400の断面を示す。プラ
ズマアドレス型液晶表示装置400は、カラーフィルタ
基板400aと対向基板400bと、その間に挟持され
た液晶層340とを有する。カラーフィルタ基板400
aは、高分子壁318上に柱状突起326を形成した
後、高分子壁318及び柱状突起326を覆うように無
機保護層320’が形成されている。図10に示される
ように、柱状突起を有機材料を用いて形成する場合、柱
状突起から不純物が液晶材料中に溶出が生じる可能性が
あるので、柱状突起も絶縁性保護膜で覆うのが好まし
い。
【0070】対向基板としてのプラズマアドレス基板4
00bは、ガラス基板410と中間シート420(厚さ
約50μmの誘電体シート)との間隙を隔壁422で分
離して形成された複数のプラズマチャネル424を有し
ている。プラズマチャネル424内には、プラズマ発生
用のガスが充填されており、プラズマ放電用のアノード
426aおよびカソード426cが設けられている。プ
ラズマチャネル424内にプラズマが生成している状態
においては、アノード電圧が中間シート420を介して
液晶層340に印加される。プラズマアドレス基板とし
ては、公知の構成を適用することができる。プラズマア
ドレス型液晶表示装置については、例えば、SID’9
6DIGEST,pp915〜918に開示されてい
る。
【0071】波長254nmを有する光が高分子壁に照
射されると、高分子壁から液晶層に不純物溶出が起こ
り、顕著な電圧保持率低下が起きることが明らかになっ
ている。上述の図10のように、本願をプラズマアドレ
ス型液晶表示装置に適用した場合、プラズマ部から放出
される大部分の光は254nmの波長を有し、このよう
な波長の光は電圧保持率低下の非常に大きな原因とな
る。しかし、ITOは紫外線領域の光を非常によく遮断
し、プラズマアドレス基板400bから放出される波長
254nmの紫外線をブロックするため、図15(a)
に示されるように、高分子壁318がITOからなる透
明電極322で覆われていれば、254nmの波長を有
する紫外光407の照射により高分子壁318が分解す
ることがない。
【0072】これに対して、図15(b)に示すよう
に、従来の液晶表示装置のように、高分子壁318がI
TOからなる透明電極322で覆われておらず、透明電
極322上に高分子壁318が形成されていると、プラ
ズマアドレス基板400bから放出される波長254n
mの紫外線407が高分子壁318に入射し、高分子壁
318が分解してしまう。
【0073】(実施形態4)実施形態2および3におい
ては、高分子壁(及び柱状突起)を無機保護層で覆う構
成を例示したのに対し、本実施形態4においては、配向
壁(上記の実施形態における高分子壁に対応)及び/又
は柱状突起を透明導電材料で形成する構成について説明
する。
【0074】図11(a)に示した様に、透明導電層3
38は、透明電極として機能するとともに、配向壁33
8aとして機能する部分を有する。配向壁338a上に
セルギャップを規定するための柱状突起326が形成さ
れている。実施形態2と実質的に同じ機能を有する部材
は同じ参照符号で示し、その詳細な説明は省略する。
【0075】また、図11(b)に示した様に、配向壁
348aとして機能する部分を有する透明導電層348
を形成してもよい。配向壁338aに開口部を設け、開
口部に柱状突起326’を形成してもよい。
【0076】上述した場合、従来と同様のプロセスで高
分子壁の材質を導電性にする方法、無機保護層を形成し
た後、導電性高分子壁を形成し、透明電極を形成する方
法、そして厚い導電膜から壁の形状を掘り下げて形成す
る方法などで形成することができる。
【0077】図12に示すプラズマアドレス型液晶表示
装置600のカラーフィルタ基板600aのように、配
向壁と柱状突起とを透明導電層358で形成してもよ
い。
【0078】上記の実施形態においては、プラズマアド
レス型液晶表示装置に適用した例を示したが、TFTな
どアクティブ素子を用いたアクティブマトリクス型液晶
表示装置や単純マトリクス型の液晶表示装置などASM
モードが適用される液晶表示装置に利用できる。
【0079】
【発明の効果】上述したように、本発明によると、透明
電極上に高分子壁が無い構造を実現できるため、液晶層
への印加電圧の電圧保持率の低下が減少し、残留DC特
性が向上し、表示焼き付きが低減された、信頼性の高い
液晶表示装置が提供される。
【0080】ITOは紫外線領域の光を遮断し、(図1
0および12のように、本願の液晶表示装置をプラズマ
アドレス型液晶表示装置に適用した場合)プラズマ部か
ら放出される波長254nmの紫外線をブロックするの
で、高分子壁がITOからなる透明電極で覆われていれ
ば、紫外光照射により高分子壁が分解することがない。
また、高分子壁や柱状突起が無機保護層で覆われていれ
ば、高分子材料から不純物が定常的に液晶層へ溶出する
ことを抑制することができる。従って、信頼性の高い液
晶表示装置が提供される。
【0081】また、ASM軸対称処理時の紫外線照射に
よる高分子壁からの不純物溶出がなくなれば、電圧保持
率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の液晶表示装置の模式的な断面図で
ある。
【図2】ASMモードの液晶表示装置の動作を説明する
模式図である。(a)と(b)は電圧無印加時、(c)
と(d)は電圧印加時をそれぞれ示す。
【図3】液晶領域内の液晶分子の軸対称配向状態を表す
模式図である。
【図4】実施形態1の液晶表示装置の製造方法を説明す
る図である。
【図5】実施形態1の液晶セルを偏光顕微鏡(クロスニ
コル)で観察した結果を模式的に示す図である。
【図6】比較例1の液晶表示装置に用いれるカラーフィ
ルタ基板の断面図である。
【図7】実施形態2の液晶表示装置の断面図である。
【図8A】電圧保持率を示すグラフである。
【図8B】液晶表示装置の電圧保持率特性の測定条件を
示す図である。
【図9】残留DC電圧を示すグラフである。
【図10】実施形態3のプラズマアドレス型液晶表示装
置の模式的な断面図である。
【図11】実施形態4の液晶表示装置の模式的な断面図
である。
【図12】実施形態4のプラズマアドレス型液晶表示装
置の模式的な断面図である。
【図13】従来のASMモードの液晶表示装置の製造方
法を示す図である。
【図14】従来のカラーフィルタ基板の断面図である。
【図15】(a)および(b)は、それぞれ、本発明お
よび従来のプラズマアドレス型液晶表示装置の模式的な
断面図である。
【符号の説明】
10、30 透明基板 12 カラーフィルタ層 12a、12b、12c、952 着色樹脂層 14、950 ブラックマトリクス 16、954 オーバーコート層 18 高分子壁 20 絵素電極 21 消光模様 22 柱状突起 32 対向電極 40 液晶層 40a 液晶領域 42 液晶分子 100 液晶表示装置 100a カラーフィルタ基板 100b 対向基板 958 ガラス基板 956 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 裕介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 内田 歳久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 今井 雅人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、第2の基板と、該第1及
    び第2の基板の間に挟持された液晶層とを有し、 該第1の基板は、高分子壁と、該高分子壁の少なくとも
    一部を覆う透明電極とを有し、 該液晶層は、該高分子壁によって分割された複数の液晶
    領域を有し、 該複数の液晶領域内の液晶分子は、少なくとも電圧印加
    時に、該第1の基板の表面に垂直な軸を中心に軸対称配
    向する、液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板は、カラーフィルタ層を
    更に有し、前記高分子壁は、該カラーフィルタ層上に形
    成されている、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶層は、負の誘電異方性を有する
    液晶材料を含む、請求項1または2に記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記高分子壁の少なくとも一部の前記液
    晶層側の表面に柱状突起をさらに有し、該高分子壁と該
    柱状突起とによって、前記第1および第2の基板の間隔
    が規定されている、請求項1から3のいずれかに記載の
    液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の基板は、前記高分子壁を覆う
    無機保護層を有し、前記透明電極は該無機保護層上に形
    成されている、請求項1から4のいずれかに記載の液晶
    表示装置。
  6. 【請求項6】 前記高分子壁は、前記第1の基板の表面
    に対して傾斜した面を有する請求項1から5のいずれか
    に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記高分子壁の前記傾斜した面の前記第
    1の基板の表面に対する角度は、3度以上かつ45度以
    下である請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記高分子壁は、透明樹脂で形成されて
    いる請求項1から7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 第1の基板と、第2の基板と、該第1及
    び第2の基板の間に挟持された液晶層とを有し、 該第1の基板は、透明導電材料からなる配向壁を有し、 該液晶層は、該配向壁によって分割された複数の液晶領
    域を有し、 該複数の液晶領域内の液晶分子は、少なくとも電圧印加
    時に、該第1の基板の表面に垂直な軸を中心に軸対称配
    向する、液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 第1の基板と、第2の基板と、該第1
    及び第2の基板の間に挟持された液晶層とを有し、該液
    晶層が高分子壁によって分割された複数の液晶領域を有
    する、液晶表示装置の製造であって、 該第1の基板上に、高分子層を形成する工程と、 該高分子層をパターニングして、高分子壁を形成する工
    程と、 該高分子壁を形成した該第1の基板上に透明導電層を形
    成する工程と、 該透明導電層をパターニングして、該高分子壁の少なく
    とも一部を覆う透明電極を形成する工程と、 を包含する、液晶表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記高分子層は感光性高分子からな
    り、前記高分子壁を形成する工程は、感光性樹脂からな
    る該高分子壁をフォトリソグラフィ法でパターニングす
    る工程を包含する、請求項10に記載の液晶表示装置の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記高分子壁上に無機保護層を形成す
    る工程を更に有し、前記透明導電層は、該無機保護層を
    形成した該第1の基板上に形成される、請求項10また
    は11に記載の液晶表示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2の基板のうちの一
    方の基板の前記液晶層側とは反対側に、該一方の基板を
    介して前記液晶層に電圧を印加するための放電チャネル
    を有するプラズマ基板をさらに有する、請求項1から9
    のいずれかに記載の液晶表示装置。
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