JP2001083530A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JP2001083530A
JP2001083530A JP2000012333A JP2000012333A JP2001083530A JP 2001083530 A JP2001083530 A JP 2001083530A JP 2000012333 A JP2000012333 A JP 2000012333A JP 2000012333 A JP2000012333 A JP 2000012333A JP 2001083530 A JP2001083530 A JP 2001083530A
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spacer beads
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Katsuhiko Kishimoto
克彦 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示品位の優れた広視野角特性を有する液晶
表示装置を、品質が安定した状態で安く量産することが
できる構造を簡素化した液晶表示装置及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】 液晶表示装置100が、対向する一対の
基板110、123で液晶層を挟持し、基板110、1
23の少なくとも一方に形成された高分子壁106によ
って、液晶層が複数の液晶領域108に分割されてお
り、液晶層の層厚が高分子壁106の高さより厚く、各
液晶領域108内の液晶分子が、基板110、123に
垂直な軸を中心に軸対称配向している構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子壁によって
分割された液晶領域内に軸対称配向した液晶分子を有す
る液晶表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気光学効果を用いた表示装置と
して、ネマティック液晶を用いたTN(ツイストネマテ
ィック)型や、STN(スーパーツイストネマティッ
ク)型の液晶表示装置が用いられている。
【0003】これらの液晶表示装置の視野角を広くする
技術として、例えば、特開平6−301015号公報及
び特開平7−120728号公報には、高分子壁によっ
て分割された液晶領域内に軸対称配向した液晶分子を有
する液晶表示装置、いわゆるASM(Axially
Symmetrically aligned Mic
rocell)モードのTN型液晶表示装置が開示され
ている(従来例1)。高分子壁で実質的に包囲された液
晶領域は、典型的には、絵素ごとに形成される。ASM
モードの液晶表示装置は、液晶分子が軸対称配向してい
るので、観察者がどの方向から液晶表示装置を見ても、
コントラストの変化が少なく、広視野角特性を有する。
【0004】上記従来例1に開示されているASMモー
ドの液晶表示装置は、重合性材料と液晶材料との混合物
を重合誘起相分離させることによって製造される。
【0005】以下に、この従来例1の液晶表示装置の製
造方法を図15を用いて具体的に説明する。
【0006】まず、図15(a)に示すように、ガラス
基板908の片面にカラーフィルタ及び電極(図示せ
ず)を形成した基板を用意する(工程a)。なお、ここ
では、簡単のために、ガラス基板908上に形成されて
いる電極およびカラーフィルタは図示していない。ま
た、カラーフィルタの形成方法については後述する。
【0007】次に、図15(b)に示すように、ガラス
基板908の電極及びカラーフィルタが形成されている
面に、液晶分子を軸対称配向させるための高分子壁91
7を、例えば、格子状に形成する(工程b)。具体的に
は、カラーフィルタ及び電極を形成したガラス基板90
8上に、感光性樹脂材料をスピン塗布した後、所定のパ
ターンを有するフォトマスクを介して露光し、現像する
ことによって、格子状の高分子壁917を形成する。こ
こで、感光性樹脂材料は、ネガ型でもポジ型でもよい。
他の方法として、別途レジスト膜を形成する工程が増え
るが、感光性の無い樹脂材料を用いて形成することもで
きる。
【0008】次に、図15(c)に示すように、感光性
樹脂材料を露光・現像することにより、高分子壁917
の一部の頂部に柱状突起920を離散的にパターニング
形成する(工程c)。この柱状突起920も、感光性樹
脂材料を露光・現像することにより形成される。
【0009】次に、図15(d)に示すように、高分子
壁917及び柱状突起920が形成されたガラス基板の
表面をポリイミド等の垂直配向剤921で被覆する(工
程d)。
【0010】他方、図15(e)に示す電極(図示せ
ず)を形成した対向側ガラス基板902の表面を、図1
5(f)に示すように、垂直配向剤921で被覆する
(工程f)。
【0011】次に、図15(g)に示すように、電極を
形成した面を内側にして、両基板を貼り合わせ、液晶セ
ルを形成する(工程g)。ここで、2枚の基板の間隔
は、高分子壁917と柱状突起920の高さの和によっ
て規定されるので、これにより所望の液晶層の厚さ(セ
ル厚)とすることができる。
【0012】次に、図15(h)に示すように、液晶セ
ルの間隙に液晶材料を真空注入法などにより注入する
(工程h)。
【0013】最後に、図15(i)に示すように、例え
ば、対向配設された1つの電極間に電圧を印加すること
によって、液晶領域915内の液晶分子を軸対称に配向
制御すると(工程i)、高分子壁917によって分割さ
れた液晶領域内の液晶分子は、両基板に垂直な破線で示
す軸918を中心に軸対称配向する。
【0014】図16に、従来のカラーフィルタ1000
の断面構造を示す。このカラーフィルタ1000は、ガ
ラス基板1001上に着色パターン間の隙間を遮光する
ためのブラックマトリクス(BM)1002と、各絵素
に対応した赤・緑・青(R・G・B)の着色樹脂層10
03が形成されている。これらの上に、平滑性の改善な
どのために、アクリル樹脂やエポキシ樹脂からなる厚さ
約0.5μm〜2.0μmのオーバーコート(OC)層
1004が形成され、更にその上に、インジウム錫酸化
物(ITO)膜からなる透明電極1005が形成されて
いる。ここで、BM膜1002は、一般に、膜厚が約1
00nm〜150nmの金属クロム膜からなり、着色樹
脂層1003には、樹脂材料を染料や顔料で着色したも
のが用いられ、その膜厚は約1μm〜3μmが一般的で
ある。
【0015】このカラーフィルタ1000の形成方法と
しては、基板上に形成した感光性の着色樹脂層をフォト
リソグラフィ技術を用いてパターニングする方法が用い
られる。例えば、赤(R)・緑(G)・青(B)の各色
の感光性樹脂材料を用いて、各感光性着色樹脂の形成・
露光・現像をそれぞれ(合計3回)行うことによって、
R・G・Bのカラーフィルタを形成することができる。
感光性の着色樹脂層を形成する方法は、溶剤で希釈した
液状の感光性着色樹脂材料をスピンコート法などで基板
に塗布する方法や、ドライフィルム化された感光性着色
樹脂材料を転写する方法などがある。このようにして形
成したカラーフィルタを用いて、上述したASMモード
の液晶表示装置を作成することにより、広視野角特性を
有するカラー液晶表示装置が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例1に開示されたASMモードの液晶表示装置及
びその製造方法による場合には、高分子壁上にセル厚を
規定する柱状突起をフォトレジストをパターニングする
ことで形成しているため、液晶表示装置が大きくなるに
従って柱状突起をパネル全面に対し均一な高さと形状で
形成することが困難になる。このため、パネル面内のセ
ル厚が不均一となり、明るさむらや色むら等の表示品位
が低下するという問題が生じる。この従来のASMモー
ドの液晶表示装置における明るさむらの例を図17に示
す。この図に示すように、数cm範囲の測定点で明るさ
むらが±5%以上生じ、肉眼でも細かいピッチの明るさ
むらが確認できる。
【0017】更には、上記の柱状突起の形成工程は歩留
りの低下を引き起こすことに加え、柱状突起の形成で使
用するフォトレジストが高額であるため、液晶表示装置
の製造原価が増大するという問題も生じる。
【0018】本発明は、こうした従来技術の課題を解決
するものであり、表示品位の優れた広視野角特性を有す
る液晶表示装置を、品質が安定した状態で安く量産する
ことができる構造を簡素化した液晶表示装置及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、対向する一対の基板で液晶層を挟持し、該基板の少
なくとも一方に形成された高分子壁によって、該液晶層
が複数の液晶領域に分割されており、該液晶層の層厚が
該高分子壁の高さより厚く、各液晶領域内の液晶分子
が、該基板に垂直な軸を中心に軸対称配向しており、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0020】前記液晶層の層厚が、前記高分子壁上に存
在するスペーサ・ビーズにより規定されている構成とす
ることができる。その場合に、前記高分子壁が、頂部に
平坦領域を備える構成とすることが好ましい。
【0021】前記液晶層の層厚が、前記高分子壁の無い
領域に存在するスペーサ・ビーズにより規定されている
構成とすることができる。その場合に、前記高分子壁
が、頂部に傾斜領域を備える構成とすることが好まし
く、特に、前記傾斜領域の傾斜角度が前記基板に対し1
0度以上である構成とするとよい。
【0022】前記スペーサ・ビーズが着色されている構
成とすることができる。
【0023】本発明の液晶表示装置の製造方法は、対向
する一対の基板で液晶層を挟持し、該基板の少なくとも
一方に形成された高分子壁によって、該液晶層が複数の
液晶領域に分割されており、該液晶層の層厚が該高分子
壁の高さより厚く、各液晶領域内の液晶分子が、該基板
に垂直な軸を中心に軸対称配向している液晶表示装置の
製造方法であって、該基板の少なくとも一方に該高分子
壁を形成する工程と、該液晶層の層厚を規定するための
スペーサ・ビーズを形成する工程を含んでおり、該高分
子壁を形成する工程を、該スペーサ・ビーズを形成する
工程より前に行うようにしており、そのことにより上記
目的が達成される。
【0024】好ましくは、前記高分子壁の頂部に平坦領
域を形成する工程と、前記基板の少なくとも一方に、前
記スペーサ・ビーズを全面に散布する工程とを含む構成
とする。
【0025】好ましくは、前記高分子壁の頂部に傾斜領
域を形成する工程と、前記基板の少なくとも一方に、前
記スペーサ・ビーズを全面に散布する工程とを含む構成
とする。
【0026】本発明の液晶表示装置の製造方法は、対向
する一対の基板で液晶層を挟持し、該基板の少なくとも
一方に形成された高分子壁によって、該液晶層が複数の
液晶領域に分割されており、該液晶層の層厚が該高分子
壁の高さより厚く、各液晶領域内の液晶分子が、該基板
に垂直な軸を中心に軸対称配向している液晶表示装置の
製造方法であって、該基板上に感光性材料を塗布する工
程と、該感光性材料が塗布された基板上に、スペーサ・
ビーズを散布する工程と、該スペーサ・ビーズが散布さ
れた基板の該感光性材料をフォトリソグラフィ法により
パターニングして該高分子壁を形成する工程とを含んで
おり、そのことにより上記目的が達成される。
【0027】本発明の液晶表示装置の製造方法は、対向
する一対の基板で液晶層を挟持し、該基板の少なくとも
一方に形成された高分子壁によって、該液晶層が複数の
液晶領域に分割されており、該液晶層の層厚が該高分子
壁の高さより厚く、各液晶領域内の液晶分子が、該基板
に垂直な軸を中心に軸対称配向している液晶表示装置の
製造方法であって、該基板上に感光性材料を塗布する工
程と、該高分子壁のパターンを有するフォトマスクを用
いて、該感光性材料を露光する工程と、該感光性材料が
塗布および露光された基板上に、スペーサ・ビーズを散
布する工程と、該スペーサ・ビーズが散布された基板を
加熱処理する工程と、該加熱処理が行われた基板の該感
光性材料を現像して、該高分子壁を形成する工程とを含
んでおり、そのことにより上記目的が達成される。
【0028】好ましくは、前記加熱処理を、前記感光性
材料の解像度調整を兼ねて行う構成とする。
【0029】好ましくは、前記スペーサ・ビーズの表面
に、前記加熱処理の温度で融着する接着層を塗布したも
のを散布する構成とする。
【0030】以下に、本発明の作用について説明する。
【0031】上記構成によれば、対向する一対の基板で
液晶層を挟持する液晶表示装置が、基板の少なくとも一
方に形成された高分子壁によって、液晶層が複数の液晶
領域に分割されており、液晶層の層厚がスペーサ・ビー
ズにより高分子壁の高さより厚く規定され、各液晶領域
内の液晶分子が、基板に垂直な軸を中心に軸対称配向し
ている。従って、ASMモードの液晶配向を利用して液
晶表示装置の広視野角化を図ることが可能となる。
【0032】本発明では、液晶層の層厚をスペーサ・ビ
ーズにより規定する構造をとるので、従来技術である高
分子壁上に柱状突起を形成して液晶層の層厚を規定する
構造をとる場合の製造過程において、歩留りの低下と製
造原価の増加を招く柱状突起の形成工程を、より簡便で
歩留りの良いスペーサ・ビーズ散布工程で代用できるた
め、本発明の液晶表示装置及びその製造方法によれば、
歩留りの向上と製造原価の低減を図ることが可能とな
る。
【0033】特に大型の液晶表示装置を製造する際に
は、上述したように液晶層の層厚を規定する柱状突起構
造を均一な高さで基板上に形成することが非常に困難で
ある。その理由としては、大型基板(例えば1m角基
板)上に柱状突起材料を塗布する際に高さむらを生じさ
せずに塗布することが困難であること、および、その後
の露光・現像・焼成等の工程において基板面内に様々な
加工上のプロセスばらつきが存在するため、実際に基板
上に形成される柱状突起の高さが基板面内でかなりばら
つくことが挙げられる。
【0034】本願発明者らが検討を行った結果、このよ
うな柱状突起の高さばらつきは、基本的に、柱状突起材
料が基板上に塗布されたときの高さばらつきの傾向を反
映するため、周期的かつ連続的に変化することが確認さ
れた。このため、作製された液晶表示装置を表示させる
と、柱状突起の周期的かつ連続的な高さむらに起因する
明るさむらや色むらが表示領域内で発生し、表示品位を
下げてしまう。
【0035】すなわち、柱状突起を用いてセルギャップ
(液晶層の層厚)を規定したときの明るさむらや色むら
は、柱状突起の高さが連続的に変化することにより発生
する。これは、柱状突起を形成する材料を一旦基板上に
塗布してから、それを加工して柱状突起を形成する工程
を採用する限り、液体レジスト材料を用いてもドライフ
ィルムレジスト材料を用いても、その薄膜表面が連続し
ているため避けられない。
【0036】これに対して、本発明のようにスペーサ・
ビーズによって液晶層の層厚を規定する構造において
は、通常、散布されるスペーサ・ビーズのビーズ径のば
らつきは柱状突起の高さのばらつきと同程度であるが、
スペーサ・ビーズ1つ1つが全く離散的に散布されるた
め、そのばらつきがある程度の周期を持って連続的に変
化することはない。これは、ビーズ径が連続的に変動す
るようにスペーサ・ビーズが散布されるようなことは有
り得ないからである。その結果、目視で確認されるよう
な明るさむらや色むらにはならず、表示均一性に優れた
液晶表示装置を提供することが可能となる。
【0037】液晶層の層厚が、高分子壁上に存在するス
ペーサ・ビーズにより規定されている構成にすると、ス
ペーサ・ビーズに起因する液晶配向の乱れを抑制するこ
とが可能となる。
【0038】高分子壁が頂部に平坦領域を備える構成に
すると、高分子壁の頂部にスペーサ・ビーズを固定させ
やすく、液晶層の層厚(セル厚)の均一化を図ることが
でき、パネル面内のセル厚の変動に起因する表示品位の
低下を防止することが可能となる。この構成をとる場合
には、製造方法において、基板の全面にスペーサ・ビー
ズを散布する方法をとることができ、歩留りの向上と製
造原価の低減を図ることが可能となる。
【0039】液晶層の層厚が、高分子壁の無い領域に存
在するスペーサ・ビーズにより規定されている構成にす
ると、広い領域でセル厚を支持できることに加えて、高
分子壁の高さにばらつきがある場合にあってもセル厚の
変動が生じなくなる。このため、パネル面内のセル厚の
均一化を図ることができ、セル厚の変動に起因する表示
品位の低下を防止することが可能となる。
【0040】上記高分子壁が頂部に傾斜領域を備える構
成をとる場合には、製造過程において、単純にパネル全
面にスペーサ・ビーズを散布してセルを組み立てた時
に、高分子壁上に存在したスペーサ・ビーズが、高分子
壁の斜面に沿って開口領域に移動するので、簡単かつ確
実に高分子壁の無い領域に存在するスペーサ・ビーズに
より液晶層の層厚を規定する状態にすることが可能とな
り、上記の同様の作用効果を奏する表示品位の優れた液
晶表示装置を品質が安定した状態で量産することが可能
となる。尚、上記傾斜領域の傾斜角度が、基板に対し1
0度以上であると、上述した作用が生じることが、実験
により確認されている。
【0041】液晶表示装置のスペーサ・ビーズを透明の
ものに代えて黒色等に着色されたものを用いると、スペ
ーサ・ビーズが液晶領域内に存在することによる軸対称
配向の乱れや、スペーサ・ビーズが液晶領域内に固まっ
て存在することにより生じる光漏れに起因する表示品位
の低下を抑制できることが、実験等により確認されてい
る。
【0042】具体的には、着色スペーサ・ビーズを用い
る場合には、液晶領域内に数個のスペーサ・ビーズが固
まって存在している状態を1個と数える方法で、スペー
サ・ビーズの散布密度が、例えば、100μm×100
μmの液晶領域に8個〜10個程度であっても、表示品
位が低下することがなく、スペーサ・ビーズの散布密度
を、透明のスペーサ・ビーズを用いる場合に比べ、2倍
〜2.5倍程度にすることができ、プロセスマージンを
大幅に拡大することが可能となる。
【0043】上記液晶表示装置の製造方法が、基板上に
感光性材料を塗布する工程と、感光性材料が塗布された
基板上にスペーサ・ビーズを散布する工程と、スペーサ
・ビーズが散布された基板の感光性材料をフォトリソグ
ラフィ法によりパターニングして高分子壁を形成する工
程を含む方法とすれば、高分子壁上に選択的にスペーサ
・ビーズを形成することが可能となり、開口部にスペー
サ・ビーズが存在することに起因する液晶の配向乱れが
無くなり、表示品位の一層の向上を図ることが可能とな
る。
【0044】ところで、上記液晶表示装置の製造方法で
は、基板上に高分子壁材料である感光性の透明アクリル
樹脂を塗布した後、引き続いてセル厚を規定するための
スペーサ・ビーズを散布し、所定のマスクを用いて高分
子壁のパターンを露光・現像して高分子壁パターン上に
選択的にスペーサ・ビーズを残している。この場合、ス
ペーサ・ビーズの散布は感光性樹脂をプリベークする前
に行った方が、レジスト表面上にスペーサ・ビーズが固
着しやすいので好ましい。しかし、プリベークを行う前
にビーズ散布を行うと、通常の塗布および加熱工程の間
にビーズ散布を行う必要があり、レジストが生乾きのま
まの状態が長くなって、異物等の付着による歩留まり低
下の割合が増加する。また、基板上にスペーサ・ビーズ
が散布された状態のまま、露光装置に搬入されることに
なるため、スペーサ・ビーズによる装置の汚染の問題も
生じる。特に、大型の液晶表示装置の製造においては、
基板とフォトマスクとを近接させたプロキシミティー露
光法を用いることが多く、スペーサ・ビーズによるフォ
トマスクの汚染が深刻な問題となる。
【0045】そこで、感光性材料の塗布および露光まで
は従来の製造方法と同様に行い、露光後にスペーサ・ビ
ーズを散布することにより、露光装置や、塗布工程から
露光工程への製造ラインをスペーサ・ビーズによって汚
染することが無くなり、歩留まり低下を防ぐことが可能
である。
【0046】さらに、感光性材料の感度調整(解像度調
整)のために行うPEB(露光後焼成)工程を利用し
て、スペーサ・ビーズを感光性材料に融着させ、その
後、現像を行えば、新たな工程の追加を行う必要がな
い。
【0047】上記スペーサ・ビーズの表面に、その加熱
処理温度よりも低めの温度で融着する接着材料を塗布し
ておくことにより、高分子壁上のスペーサ・ビーズの固
定がより確実に行われる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。
【0049】(実施形態1)図1に、本発明の実施形態
1による液晶表示装置100の断面構造を模式的に示
す。
【0050】この実施形態1は、図1に示すように、ガ
ラス基板101上にブラックマトリクス(BM)10
2、赤、緑、青の着色樹脂層103R、103G、10
3Bが形成され、それらの上に表面保護と平坦化のため
のオーバーコート層104が形成されており、このオー
バーコート層104上にITOからなる透明電極105
及び液晶分子を軸対称配向させるための高分子壁106
がある。高分子壁106の高さは1.0μmであり、幅
は、底部が30μm、平坦な頂部が20μmである。液
晶領域108は、100μm×100μmとし、この液
晶領域108にある液晶分子は、液晶領域108を実質
的に包囲する高分子壁106から配向規制力を受け、軸
対称配向する。透明電極105及び高分子壁106の表
面は、垂直配向膜107で被覆され、対向基板123の
表面にあるITOからなる対向電極121の表面は、垂
直配向膜122で被覆されている。カラーフィルタ側基
板110と対向基板123の間隔(セル厚)は、高分子
壁106上に存在する直径5.0μmのスペーサ・ビー
ズ130によって規定されている。液晶領域108に
も、スペーサ・ビーズ130は存在しているが、100
μm×100μm中に平均で4個程度迄であれば、液晶
の配向状態に対して乱れを生じさせないことが実験によ
り確認されている。
【0051】次に、この液晶表示装置100の製造方法
を、図2を用いて説明する。
【0052】まず、図2(a)に示すように、ガラス基
板101上に、赤・緑・青の各着色パターン間の隙間を
遮光するためのブラックマトリクス(BM)102を形
成する(工程2a)。BM102の材料には、カーボン
の微粒子をアクリル系の感光性樹脂中に分散させたもの
を用いた。
【0053】次に、図2(b)に示すように、BM10
2の形成されたガラス基板101上に、赤・緑・青の各
着色樹脂層103R、103G、103Bを順次形成す
る(工程2b)。BM102及び着色樹脂層103R、
103G、103Bの膜厚は、1.0μmとし、スピン
コート法によりガラス基板101に塗布し、フォトリソ
グラフィ法にて所定のパターンに形成した。
【0054】次に、図2(c)に示すように、BM10
2、着色樹脂層103R、103G、103Bの上面
に、基板表面の平坦化と保護のために、オーバーコート
材料をスピンコート法にて、膜厚約2.0μmに塗布
し、オーバーコート層104を形成した(工程2c)。
【0055】次に、図2(d)に示すように、オーバー
コート層104上に、ITO膜をスパッタリング法にて
膜厚約300nmに成膜し、このITO膜をフォトリソ
グラフィ法にてパターニング、王水系エッチャントを用
いてウエットエッチングすることによって透明電極10
5を形成した(工程2d)。
【0056】次に、図2(e)に示すように、スピンコ
ート法で、感光性アクリル樹脂を約1.0μmの膜厚に
基板上に塗布し、所定のパターンのマスクを用いたフォ
トリソグラフィ法で高分子壁106を形成した(工程2
e)。紫外線光源を用いたプロキシミティー露光機(プ
ロキギャップ50μm)を用いて、高分子壁106パタ
ーンを露光したところ、頂部に20μm幅の平坦領域を
有する幅30μmの高分子壁106が形成された。この
高分子壁106で規定される絵素領域は、約100μm
×100μmとした。
【0057】次に、図2(e)に示す基板の表面全体
に、配向膜材料JALS−204(日本合成ゴム製)を
スピンコートし、垂直配向膜107を形成し、図2
(f)の下部に示すカラーフィルタ基板110が完成し
た。
【0058】次に、図2(f)の上部に示すガラス基板
120上にITO膜からなる対向電極121を有し、そ
の表面に垂直配向膜122が形成された対向基板123
と、図2(f)の下部に示すカラーフィルタ基板110
を、直径5.0μmの樹脂製球形のスペーサ・ビーズ1
30を間に挟んで貼り合わせた。ビーズ散布は、乾式で
行い、散布密度は、4個/0.01μm2以下となるよ
うにした。スペーサ・ビーズ130は、高分子壁106
の頂部にも、液晶領域108内にも均一に散布されてい
る。基板110と基板123との間隙に、誘電異方性が
負の液晶材料として、例えば、カイラル剤を添加して、
△ε=−4.0、△n=0.08、セル厚6.0μmで
90度ツイストとなるようにしたn型液晶材料を注入
し、液晶層140を形成し、液晶セルが完成した(工程
2f)。
【0059】この液晶セルの液晶分子の軸対称配向の中
心軸を安定化するために、液晶層140に4Vの電圧を
印加した。電圧印加直後は、初期状態で複数の中心軸が
形成されたが、電圧を印加し続けると各液晶領域108
毎に複数の中心軸が1つになり、1つの軸対称配向領域
(モノドメイン)が形成された。液晶セルの両側に偏光
板をクロスニコル状態になるように配置し、液晶表示装
置が完成した。
【0060】この液晶セルの液晶領域108を、電圧無
印加状態で偏光顕微鏡を用いて透過モードで観察した結
果を図10に模式的に示す。電圧無印加状態では、液晶
領域108は暗視野を呈しており、ノーマリーブラック
モードである。図10では、高分子壁106と液晶領域
108との境界を明確に示しているが、クロスニコル状
態の偏光顕微鏡による実際の観察では、高分子壁106
と液晶領域108との境界は観察できない。図10に示
すように、黒表示状態において表示セル全体で光漏れは
見られず、又電圧印加時において液晶領域108内に存
在するスペーサ・ビーズの影響による液晶分子の軸対称
配向の乱れも観察されない。図11は、電圧印加時の青
と緑の着色樹脂層上に形成された高分子壁に囲まれた複
数の液晶領域内の軸対称配向の様子を示す写真である。
黒い点状に見えるのがスペーサ・ビーズであるが、図1
1から分かるように、軸対称配向に乱れは観察されな
い。
【0061】本実施形態1の液晶表示装置について、中
間調表示状態での明るさ分布を測定した結果を図12に
示す。比較のために、高分子壁106上に柱状突起を形
成した従来の液晶表示装置について、中間調表示状態で
の明るさ分布を測定した結果を図17に示す。
【0062】従来の液晶表示装置の場合、図17から分
かるように、数cm範囲の測定点での明るさむらが±5
%以上あり、肉眼でも細かいピッチの明るさむらが確認
できる。これに対して、本実施形態の液晶表示装置の場
合、図12から分かるように、明るさ変動は±2%以下
に低減されており、肉眼でも明るさむらが識別できない
レベルとなり、より一層表示品位の優れた液晶表示装置
を得ることができた。
【0063】(実施形態2)図9に、本発明の実施形態
2による液晶表示装置500の断面構造を模式的に示
す。
【0064】この実施形態2は、図9に示すように、上
述した実施形態1に対し、スペーサ・ビーズ530とし
て黒色等に着色されたものを用いる点で相違し、その他
の構成については、実施形態1の場合と同様の構成から
なる。従って、この液晶表示装置500の製造方法は、
上述した図2に示す実施形態1の場合と同様である。
【0065】ところで、スペーサ・ビーズがもたらす表
示品位の低下の原因は、スペーサ・ビーズが液晶領域内
に存在することによる軸対称配向の乱れと、スペーサ・
ビーズが液晶領域内に固まって存在することにより生じ
る光漏れであることが、実験等により確認されている。
【0066】上記の軸対称配向の乱れに対しては、透明
のスペーサ・ビーズの散布密度を、例えば、100μm
×100μmの液晶領域に約10個以下にすることで、
表示品位の低下が無くなる。
【0067】上記の光漏れに対しては、透明のスペーサ
・ビーズの散布密度を上記の条件より小さくしても、液
晶領域内に数個のスペーサ・ビーズが固まって存在した
場合には、その部分から光漏れが生じ、表示におけるコ
ントラストの低下とざらつき感が発生する。
【0068】これに対し、液晶表示装置のスペーサ・ビ
ーズを透明のものに代えて黒色等に着色されたものを用
いると、上記の光漏れを大幅に低減できることが、実験
により確認された。
【0069】更に、着色スペーサ・ビーズを用いる場合
には、液晶領域内に数個のスペーサ・ビーズが固まって
存在している状態を1個と数える方法で、スペーサ・ビ
ーズの散布密度が、100μm×100μmの液晶領域
に8個〜10個程度であっても、表示品位が低下しない
ことが、実験により確認された。
【0070】このように、着色スペーサ・ビーズを用い
る場合には、スペーサ・ビーズの散布密度を、透明のス
ペーサ・ビーズを用いる場合に比べ、2倍〜2.5倍程
度にすることができ、プロセスマージンを大幅に拡大す
ることができた。
【0071】(実施形態3)図3に、本発明の実施形態
3による液晶表示装置200の断面構造を模式的に示
す。
【0072】この実施形態3は、図3に示すように、ガ
ラス基板201上に、ブラックマトリクス(BM)20
2と、赤・緑・青の各着色層203R、203G、20
3Bが形成され、それらの上に選択的にオーバーコート
層204が膜厚1.0μm程度で形成されている。IT
Oからなる透明電極205は、オーバーコート層204
の存在する領域上で、パターニングのためのエッチング
除去がなされるように、オーバーコート層204及び透
明電極205のパターン設計が行われている。
【0073】オーバーコート層204は、その段差部分
で、透明電極205の断線不良が起こらないように、傾
斜角45度以下で形成され、かつその傾斜部分が、液晶
分子を軸対称配向させるための高分子壁の役割を果たす
ようにするために、傾斜角5度以上となるように形成さ
れている。高分子壁の役割を兼ねたオーバーコート層2
04によって、液晶領域208は配向規制力を受け、そ
の中に存在する液晶分子は軸対称配向する。このオーバ
ーコート層204で規定される液晶領域208の大きさ
は、160μm×140μmとした。
【0074】カラーフィルタ基板210の表面は垂直配
向膜207で被覆され、対向基板223の表面にあるI
TOからなる対向電極221の表面は、垂直配向膜22
2で被覆されている。カラーフィルタ側基板210と対
向基板223の間隔を、高分子壁上に存在する直径4.
5μmのスペーサ・ビーズによって規定し、所望のセル
厚としている。
【0075】次に、この液晶表示装置200の製造方法
を、図4を用いて説明する。
【0076】まず、図4(a)に示すように、ガラス基
板201上に、赤・緑・青の各着色パターン間の隙間を
遮光するためのブラックマトリクス(BM)202を形
成する(工程4a)。BM102の材料には、膜厚10
0nmの金属Cr薄膜をフォトリソグラフィ法にてパタ
ーニングしたものを用いた。
【0077】次に、図4(b)に示すように、BM20
2が形成されたガラス基板201上に、赤・緑・青の各
着色樹脂層203R、203G、203Bを順次形成す
る(工程4b)。これらの着色樹脂層203R、203
G、203Bの膜厚は、全て1.0μmとし、スピンコ
ート法によりガラス基板201に塗布し、フォトリソグ
ラフィ法にて所定のパターンに形成した。
【0078】次に、図4(c)に示すように、感光性の
オーバーコート材料をスピンコート法にて、膜厚約1.
0μmに塗布し、フォトリソグラフィ法を用いて、高分
子壁用のマスクでパターニングされたオーバーコート層
204を形成した(工程4c)。
【0079】次に、図4(d)に示すように、基板上に
ITO膜をスパッタリング法にて膜厚約300nmに成
膜し、このITO膜をフォトリソグラフイ法にてパター
ニング、塩化第2鉄系エッチャントを用いてウェットエ
ッチングすることによってm透明電極205を形成した
(工程4d)。エッチングされる領域の直下には、オー
バーコート層204が存在するようにパターン設計され
ているために、エッチャントにより着色樹脂層203
R、203G、203BやBM202が侵食されること
はない。このオーバーコート層204で規定される絵素
領域は、約160μm×140μmとした。
【0080】次に、図4(e)に示すように、基板の表
面全体に、配向膜材料JALS−204(日本合成ゴム
製)をスピンコートし、垂直配向膜207を形成し、カ
ラーフイルタ基板210が完成した(工程4e)。
【0081】その後の工程は、上記実施形態1の場合と
同様であるので、ここではその詳細な説明を省略する
が、最終的に、図4(f)に示すように、カラーフィル
タ基板210と対向基板223で液晶層240を挟持し
た液晶表示装置200が完成する。
【0082】本実施形態3の場合も、上記実施形態1の
場合と同様に、スペーサ・ビーズによる配向乱れはな
く、視角特性の劣化も無い。特に本実施形態3の場合、
オーバーコート層が高分子壁をかねる構造となっている
ため、上記実施形態1に比べて、形成工程が一つ減り製
造工程を簡略化して製造時間の短縮を図ることができる
のに加えて、着色層上の薄膜が一層減っているため、パ
ネル透過率の向上を図ることができる。
【0083】(実施形態4)図5に、本発明の実施形態
4による液晶表示装置300の断面構造を模式的に示
す。
【0084】この実施形態4は、図5に示すように、上
記実施形態1とほぼ同一の構造であるが、高分子壁30
6で囲まれた液晶領域308中に、スペーサ・ビーズが
存在しない点が異なる。
【0085】図1に示す実施形態1の構造による場合に
は、スペーサ・ビーズ130が液晶領域108に入った
時のことを考慮すると、液晶領域108をあまり小さく
することができない。そこで、実験により、セル厚を規
定するために必要なスペーサ・ビーズ130の散布密度
と、液晶領域内にスペーサ・ビーズ130が1個入った
時に配向に乱れを生じさせない限界の液晶領域の大きさ
を調べた。その結果、液晶領域の大きさは、最低50μ
m×50μm以上とする必要があることが分かった。
【0086】これに対し、図5に示す実施形態4の構造
による場合には、液晶領域308内にスペーサ・ビーズ
330が存在しないために、液晶領域308の大きさを
実施形態1の液晶領域108より小さくすることができ
る。液晶領域308を小さくしていくと、高分子壁30
6が液晶分子を軸対称配向させるための規制力が実質的
に増大するため、配向が安定し、視角特性が向上する。
ここでは、高分子壁306により規定される液晶領域3
08の大きさは、30μm×30μmとした。
【0087】次に、この液晶表示装置300の製造方法
を、図6を用いて説明する。尚、図6の(a)〜(d)
に示す、ガラス基板301上にBM302、各着色層3
03R、303G、303B、オーバーコート層30
4、透明電極305を形成するまでの各工程6a〜6d
は、上述した図2の(a)〜(d)に示す各工程2a〜
2dと同様であるので、ここでは、その説明を省略し、
以下では異なる工程のみを説明する。
【0088】図6(d)に示す透明電極305が形成さ
れたカラーフィルタ基板301上に、図6(e)に示す
ように、感光性の透明アクリル樹脂材料をスピンコート
法を用いて、約0.5μmの膜厚に基板上に塗布した
後、直径5.5μmの樹脂製スペーサ・ビーズ330を
乾式法にてアクリル樹脂上に散布する(工程6e)。
【0089】次に、図6(f)に示すように、所定のマ
スクを用いて、高分子壁306のパターンを露光、現像
し、高分子壁306パターン上にのみスペーサ・ビーズ
330を残し、液晶領域にあったビーズを、選択的に除
去する(工程6f)。
【0090】その後の工程は、上述した実施形態1の場
合と同様であるので、ここではその詳細な説明を省略す
るが、最終的に、図6(g)に示すように、カラーフィ
ルタ基板310と対向基板323で液晶層340を挟持
した液晶表示装置300が完成する(工程6g)。
【0091】この液晶表示装置300は、液晶領域30
8の小型化により、液晶分子に対する配向規制力が増
し、その結果、液晶表示装置300を上下・左右又は斜
め方向から見た時の視角特性の差がほとんどなくなり、
全方向で160度以上を実現することができた。
【0092】(実施形態5)図7に、本発明の実施形態
5による液晶表示装置400の断面構造を模式的に示
す。
【0093】この実施形態5の液晶表示装置400は、
図7に示すように、カラーフィルタ基板410と対向基
板423とその間に挟持された液晶層440とを有して
おり、図1に示す実施形態1の構造に対し、高分子壁4
06が頂部に傾斜領域を備える構成をとる点で相違し、
更に、液晶層440の層厚が、高分子壁406の無い領
域に存在するスペーサ・ビーズ430により規定される
構成をとる点で相違し、その他の構成については、実施
形態1の場合と同様の構成からなる。
【0094】より詳しくは、この液晶表示装置400
は、透明電極405の上に、液晶分子を軸対称配向させ
るための高分子壁406が形成されている。高分子壁4
06の高さは1.5μmであり、傾斜角度は12度、底
部の幅は15μm、液晶領域408の大きさは、200
μm×200μmとした。カラーフィルタ基板410と
対向基板423の表面は、垂直配向膜407、422で
被覆されている。カラーフィルタ基板410と対向基板
423のセル厚は、液晶領域408内に存在する直径
6.0μmの樹脂製ビーズ430によって規定されてい
る。
【0095】次に、この液晶表示装置400の製造方法
を、図8を用いて説明する。尚、図8の(a)〜(d)
に示す、ガラス基板401上にBM402、各着色層4
03R、403G、403B、オーバーコート層40
4、透明電極405を形成するまでの各工程8a〜8d
は、上述した図2の(a)〜(d)に示す各工程2a〜
2dと同様であるので、ここでは、その説明を省略し、
以下では異なる工程のみを説明する。
【0096】図8(d)に示す透明電極405が形成さ
れたカラーフィルタ基板401上に、図8(e)に示す
ように、感光性透明アクリル樹脂材料をワイヤーバーコ
ート法で膜厚約1.5μmに塗布し、プロキシミティー
露光時のプロキギャップの調整と、材料塗布後のプリベ
ーク温度、及び現像後の高圧水を用いたリンス条件の最
適化により、高分子壁406を側面の形状が傾斜角度1
0度以上の三角形状になるように形成した(工程8
e)。高分子壁406の底部の幅は15μmで、高分子
壁406で規定される液晶領域408の大きさは、20
0μm×200μmとした。
【0097】次に、図8(e)に示す高分子壁406が
形成されたカラーフィルタ基板410の表面に、図8
(f)の下部に示すように、垂直配向膜407を形成す
る。同様に、図8(f)の上部に示すように、対向基板
423の表面にも垂直配向膜422を形成する。
【0098】次に、直径6.0μmの樹脂製スペーサ・
ビーズ430を対向基板423側に全面散布した後、基
板410と基板423を貼り合わせた。貼り合わせ時の
加圧により、高分子壁406上に位置したスペーサ・ビ
ーズ430は、高分子壁406の頂部の傾斜に沿って液
晶領域408に移動した。スペーサ・ビーズ430の散
布密度は、高分子壁406上にあったものが液晶領域4
08に移動することを見越して、3個/0.01μm2
とした。その後、上述した実施形態1の場合と同様の工
程を経て、液晶表示装置400が完成する(工程8
f)。スペーサ・ビーズを用いて液晶層の層厚を支持す
るためには、強度を維持するために、単位面積当たり、
ある一定個数以上のスペーサ・ビーズが必要となるが、
実施の形態1のように、基板全面にスペーサ・ビーズを
散布する場合、高分子壁上に散布されたスペーサ・ビー
ズ以外は、セル厚の支持に寄与しないことと、高分子壁
の方が、高分子壁のない領域の面積よりも小さいことか
ら、単位面積当たりのビーズ個数を確保するためには、
散布密度を上げる必要がある。実施の形態5では、散布
されたビーズ全てがセル厚の支持に寄与するため、散布
密度を十分下げることが可能になり、この液晶表示装置
400においても、電圧無印加時の光漏れはなく、電圧
印加時の液晶配向の乱れも存在しない。
【0099】図1に示す実施形態1の構造による場合に
は、液晶層140の層厚が、高分子壁106上に存在す
るスペーサ・ビーズ130により規定される構成である
ため、例えば、高分子壁106の液晶セル内における高
さにばらつきが生じると、それがそのまま液晶セル内の
セル厚のばらつきになり、その結果、透過率むらや色む
ら等の表示品位の低下が生じるおそれがある。
【0100】これに対し、図7に示す実施形態5の構造
による場合には、液晶層440の層厚が、高分子壁40
6の無い領域に存在するスペーサ・ビーズ430により
規定される構成であるため、例えば、万一液晶セル内で
高分子壁406の高さにばらつきが生じた場合でも、そ
れがセル厚のばらつきに結びつかない。よって、高分子
壁406の膜厚の均一性を実施形態1の場合ほど厳密に
制御する必要が無いため、スピンコート法に比べて、塗
布時の膜厚均一性には劣るが、レジストの使用効率に優
れたワイヤーバーコート法などを高分子壁406の塗布
方法に選択することができ、材料費の削減と、むらのな
い表示品位の優れた液晶セルをより簡便に製造できると
いう利点がある。
【0101】(実施形態6)図13に、本発明の実施形
態6による液晶表示装置600の断面構造を模式的に示
す。
【0102】この実施形態6の液晶表示装置600は、
図13に示すように、ガラス基板601上にブラックマ
トリクス(BM)602、赤、緑、青の着色樹脂層60
3R、603G、603Bが形成され、それらの上に表
面保護と平坦化のためのオーバーコート層604が形成
されており、このオーバーコート層604上にITOか
らなる透明電極605及び液晶分子を軸対称配向させる
ための高分子壁606がある。液晶領域608は高分子
壁606により規定され、この液晶領域608にある液
晶分子は、液晶領域608を実質的に包囲する高分子壁
606から配向規制力を受け、軸対称配向する。透明電
極605及び高分子壁606の表面は、垂直配向膜60
7で被覆され、対向基板623の表面にあるITOから
なる対向電極621の表面は、垂直配向膜622で被覆
されている。カラーフィルタ側基板610と対向基板6
23の間隔(セル厚)は、高分子壁606上に存在する
直径5.0μmのスペーサ・ビーズ630によって規定
されている。このスペーサ・ビーズ630の表面には接
着材料がコーティングされている。
【0103】次に、この液晶表示装置600の製造方法
を、図14を用いて説明する。
【0104】まず、図14(a)に示すように、ガラス
基板601上に、赤・緑・青の各着色パターン間の隙間
を遮光するためのブラックマトリクス(BM)602を
形成する(工程14a)。BM602の材料には、カー
ボンの微粒子をアクリル系の感光性樹脂中に分散させた
ものを用いた。
【0105】次に、図14(b)に示すように、BM6
02の形成されたガラス基板601上に、赤・緑・青の
各着色樹脂層603R、603G、603Bを順次形成
する(工程14b)。BM602及び着色樹脂層603
R、603G、603Bの膜厚は1.0μmとし、スピ
ンコート法によりガラス基板601に塗布し、フォトリ
ソグラフィ法にて所定のパターンに形成した。
【0106】次に、図14(c)に示すように、BM6
02、着色樹脂層603R、603G、603Bの上面
に、基板表面の平坦化と保護のために、オーバーコート
材料をスピンコート法にて膜厚約2.0μmに塗布し、
オーバーコート層604を形成した(工程14c)。
【0107】次に、図14(d)に示すように、オーバ
ーコート層604上に、ITO膜をスパッタリング法に
て膜厚約300nmに成膜し、このITO膜をフォトリ
ソグラフィ法にてパターニング、王水系エッチャントを
用いてウエットエッチングすることによって透明電極6
05を形成した(工程14d)。
【0108】次に、図14(e)に示すように、スピン
コート法で、高分子壁用感光性材料606aとして感光
性アクリル樹脂材料を約1.0μmの膜厚に基板上に塗
布し、100℃で120秒間プリベークを行った。続い
て、所定の高分子壁パターンを有するマスク606bを
用いて、紫外線光源を用いたプロキシミティー露光(プ
ロキギャップ50μm)を行った(工程14e)。この
露光後、直径5.0μmのスペーサ・ビーズ630を乾
式法にて散布し、感光性材料の感度調整とスペーサ・ビ
ーズの固定のための加熱処理を125℃で60秒間行っ
た。このスペーサ・ビーズ630は、その表面に120
℃にて熔融する接着材料、例えば熱可塑性アクリル樹脂
を厚み30nmでコーティングしたものを用いた。
【0109】次に、図14(f)に示すように、現像液
CD(富士フィルムオーリン製)を用いて現像処理を行
って高分子壁パターン606を形成した。この現像処理
を行うことで、高分子壁パターン606が残った領域の
みにスペーサ・ビーズ630が存在し、液晶領域608
部分のスペーサ・ビーズは感光性材料と共に除去され
た。続いて、図14(f)に示す基板の表面全体に、配
向膜材料JALS−204(日本合成ゴム製)をスピン
コートして垂直配向膜607を形成し、図2(g)の下
部に示すカラーフィルタ基板610が完成した(工程1
4f)。
【0110】次に、図14(g)の上部に示すガラス基
板620上にITO膜からなる対向電極621を有し、
その表面に垂直配向膜622が形成された対向基板62
3と、図14(g)の下部に示すカラーフィルタ基板6
10を貼り合わせた。そして、基板610と基板623
との間隙に、誘電異方性が負の液晶材料として、例え
ば、カイラル剤を添加して、△ε=−4.0、△n=
0.08、セル厚6.0μmで90度ツイストとなるよ
うにしたn型液晶材料を注入して液晶層640を形成
し、液晶セルが完成した(工程14g)。
【0111】本実施形態の製造方法によれば、露光装置
やレジスト塗布工程から露光工程までの製造ラインのス
ペーサーによる汚染が生じず、他の実施形態に比べてさ
らに製造歩留まりを向上させることができた。また、一
旦、感光性材料を焼成した後にスペーサ・ビーズを散布
するため、焼成前の感光性材料に異物が付着することに
よる不良の問題も低減することができ、歩留まりを向上
させることができた。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶表示
装置及びその製造方法によれば、表示品位の優れた広視
野角特性を有する液晶表示装置を実現でき、その構造も
簡素化しているため品質が安定した状態で安く量産する
ことができる。
【0113】より詳しくは、本発明では、対向する一対
の基板で液晶層を挟持する液晶表示装置が、基板の少な
くとも一方に形成された高分子壁によって、液晶層が複
数の液晶領域に分割されており、液晶層の層厚がスペー
サ・ビーズにより高分子壁の高さより厚く規定され、各
液晶領域内の液晶分子が、基板に垂直な軸を中心に軸対
称配向している。従って、ASMモードの液晶配向を利
用して液晶表示装置の広視野角化を図ることができ、表
示品位の優れたものとすることができる。
【0114】本発明では、液晶層の層厚をスペーサ・ビ
ーズにより規定する構造をとるので、従来技術である高
分子壁上に柱状突起を形成して液晶層の層厚を規定する
構造をとる場合の製造過程において、歩留りの低下と製
造原価の増加を招く柱状突起の形成工程を、より簡便で
歩留りの良いスペーサ・ビーズ散布工程で代用できるた
め、本発明の液晶表示装置及びその製造方法によれば、
歩留りの向上と製造原価の低減を図ることができる。
【0115】さらに、スペーサ・ビーズによって液晶層
の層厚を規定する構造では、散布されるスペーサ・ビー
ズのビーズ径のばらつきがある程度の周期を持って連続
的に変化するようなことはない。よって、大型の液晶表
示装置であっても、目視で確認されるような明るさむら
や色むらにはならず、表示均一性に優れた液晶表示装置
を提供することができる。
【0116】また、本発明では、従来技術である高分子
壁上に柱状突起を形成して液晶層の層厚を規定する構造
を、より高さの均一性が良いスペーサ・ビーズを用いる
構造で代用できるため、液晶層厚の均一性の良い、より
表示品位の向上を図った液晶表示装置を提供することが
できる。
【0117】液晶層の層厚が、高分子壁上に存在するス
ペーサ・ビーズにより規定されている構成にすると、ス
ペーサ・ビーズに起因する液晶配向の乱れを抑制するこ
とができる。
【0118】高分子壁が頂部に平坦領域を備える構成に
すると、高分子壁の頂部にスペーサ・ビーズを固定させ
やすく、液晶層の層厚(セル厚)の均一化を図ることが
でき、パネル面内のセル厚の変動に起因する表示品位の
低下を防止することができる。この構成をとる場合に
は、製造方法において、基板の全面にスペーサ・ビーズ
を散布する方法をとることができ、歩留りの向上と製造
原価の低減を図ることができる。
【0119】液晶層の層厚が、高分子壁の無い領域に存
在するスペーサ・ビーズにより規定されている構成にす
ると、広い領域でセル厚を支持できることに加えて、高
分子壁の高さにばらつきがある場合にあってもセル厚の
変動が生じることがないので、パネル面内のセル厚の均
一化を図ることができ、セル厚の変動に起因する表示品
位の低下を防止することができる。
【0120】上記高分子壁が頂部に傾斜領域を備える構
成をとる場合には、製造過程において、単純にパネル全
面にスペーサ・ビーズを散布してセルを組み立てた時
に、高分子壁上に存在したスペーサ・ビーズが、高分子
壁の斜面に沿って開口領域に移動するので、簡単かつ確
実に高分子壁の無い領域に存在するスペーサ・ビーズに
より液晶層の層厚を規定する状態にすることができるの
で、上記したと同様の作用効果を奏する表示品位の優れ
た液晶表示装置を品質が安定した状態で量産することが
できる。尚、上記傾斜領域の傾斜角度が、基板に対し1
0度以上であると、上述した作用が生じることが、実験
により確認されている。
【0121】液晶表示装置のスペーサ・ビーズを透明の
ものに代えて黒色等に着色されたものを用いると、スペ
ーサ・ビーズが液晶領域内に存在することによる軸対称
配向の乱れや、スペーサ・ビーズが液晶領域内に固まっ
て存在することにより生じる光漏れに起因する表示品位
の低下を抑制することができる。具体的には、スペーサ
・ビーズの散布密度を、透明のスペーサ・ビーズを用い
る場合に比べ、2倍〜2.5倍程度にすることができ、
プロセスマージンを大幅に拡大することができる。
【0122】上記液晶表示装置の製造方法が、基板上に
感光性材料を塗布する工程と、感光性材料が塗布された
基板上にスペーサ・ビーズを散布する工程と、スペーサ
・ビーズが散布された基板の感光性材料をフォトリソグ
ラフィ法によりパターニングして高分子壁を形成する工
程を含む方法である場合には、高分子壁上に選択的にス
ペーサ・ビーズを形成することができ、開口部にスペー
サ・ビーズが存在することに起因する液晶の配向乱れが
無くなり、表示品位の一層の向上を図ることができる。
【0123】さらに、液晶分子を軸対称配向させるため
の高分子壁のパターンを露光した後、スペーサ・ビーズ
を散布して加熱処理を行い、その後で現像することによ
り、高分子壁上にのみスペーサ・ビーズが存在する構造
を実現することができる。従って、スペーサ・ビーズに
よる製造ラインの汚染を少なくして、より一層の歩留り
向上を図ることができる。
【0124】この露光後の加熱処理は、高分子壁用の感
光性材料の感度(解像度)調整と、スペーサ・ビーズの
固着との両方を兼ねて行うことができるので、さらに工
程数を増加させることはない。
【0125】さらに、スペーサ・ビーズの表面を、露光
後の感光性材料の焼成条件に合わせた接着材料でコーテ
ィングすることにより、高分子壁上のスペーサ・ビーズ
の固定をより確実にすることができる。従って、歩留り
の低下と表示品位の低下を抑制して高表示品位の液晶表
示装置をさらに高歩留りで作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による液晶表示装置の断面
構造を模式的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態1による液晶表示装置の製造
方法を表す図である。
【図3】本発明の実施形態3による液晶表示装置の断面
構造を模式的に示す図である。
【図4】本発明の実施形態3による液晶表示装置の製造
方法を表す図である。
【図5】本発明の実施形態4による液晶表示装置の断面
構造を模式的に示す図である。
【図6】本発明の実施形態4による液晶表示装置の製造
方法を表す図である。
【図7】本発明の実施形態5による液晶表示装置の断面
構造を模式的に示す図である。
【図8】本発明の実施形態5による液晶表示装置の製造
方法を表す図である。
【図9】本発明の実施形態2による液晶表示装置の断面
構造を模式的に示す図である。
【図10】本発明の実施形態1による液晶表示装置にお
いて、液晶セルの絵素を偏光顕微鏡で観察した結果を模
式的に示す図である。
【図11】本発明の実施形態1による液晶表示装置にお
いて、電圧印加時の青と緑の着色樹脂層上に形成された
高分子壁に囲まれた複数の液晶領域内の軸対称配向の様
子を示す写真である。
【図12】実施形態1の液晶表示装置について、明るさ
むらを測定したグラフである。
【図13】本発明の実施形態6による液晶表示装置の断
面構造を模式的に示す図である。
【図14】本発明の実施形態6による液晶表示装置の製
造方法を表す図である。
【図15】従来の液晶表示装置の製造方法を表す図であ
る。
【図16】従来のカラーフィルタ基板の断面構造を模式
的に示す図である。
【図17】従来の液晶表示装置について、明るさむらを
測定したグラフである。
【符号の説明】
101、201、301、401、601、120、2
20、320、420、620、902、908 ガラ
ス基板 102、202、302、402、602 ブラックマ
トリクス 103R、103G、103B、203R、203G、
203B、303R、303G、303B、403R、
403G、403B、603R、603G、603B
着色樹脂層 104、204、304、404、604 オーバーコ
ート層 105、205、305、405、605 透明電極 106、306、406、606、917 高分子壁 107、207、307、407、607、122、2
22、322、422、622、921 垂直配向膜 108、208、308、408、608、915 高
分子壁で規定される液晶領域 121、221、321、421、621 対向電極 130、230、330、430、630 スペーサ・
ビーズ 140、240、340、440、640 液晶層 920 柱状突起 918 液晶分子の配向軸

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の基板で液晶層を挟持し、
    該基板の少なくとも一方に形成された高分子壁によっ
    て、該液晶層が複数の液晶領域に分割されており、該液
    晶層の層厚がスペーサ・ビーズにより該高分子壁の高さ
    より厚く規定され、各液晶領域内の液晶分子が、該基板
    に垂直な軸を中心に軸対称配向している液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記液晶層の層厚が、前記高分子壁上に
    存在するスペーサ・ビーズにより規定されている請求項
    1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記高分子壁が、頂部に平坦領域を備え
    る請求項1又は請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶層の層厚が、前記高分子壁の無
    い領域に存在するスペーサ・ビーズにより規定されてい
    る請求項1記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記高分子壁が、頂部に傾斜領域を備え
    る請求項4記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜領域の傾斜角度が前記基板に対
    し10度以上である請求項5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記スペーサ・ビーズが着色されている
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 対向する一対の基板で液晶層を挟持し、
    該基板の少なくとも一方に形成された高分子壁によっ
    て、該液晶層が複数の液晶領域に分割されており、該液
    晶層の層厚が該高分子壁の高さより厚く、各液晶領域内
    の液晶分子が、該基板に垂直な軸を中心に軸対称配向し
    ている液晶表示装置の製造方法であって、 該基板の少
    なくとも一方に該高分子壁を形成する工程と、 該液晶層の層厚を規定するためのスペーサ・ビーズを形
    成する工程を含んでおり、 該高分子壁を形成する工程を、該スペーサ・ビーズを形
    成する工程より前に行う液晶表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記高分子壁の頂部に平坦領域を形成す
    る工程と、 前記基板の少なくとも一方に、前記スペーサ・ビーズを
    全面に散布する工程とを含む請求項8記載の液晶表示装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記高分子壁の頂部に傾斜領域を形成
    する工程と、 前記基板の少なくとも一方に、前記スペーサ・ビーズを
    全面に散布する工程とを含む請求項8記載の液晶表示装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】 対向する一対の基板で液晶層を挟持
    し、該基板の少なくとも一方に形成された高分子壁によ
    って、該液晶層が複数の液晶領域に分割されており、該
    液晶層の層厚が該高分子壁の高さより厚く、各液晶領域
    内の液晶分子が、該基板に垂直な軸を中心に軸対称配向
    している液晶表示装置の製造方法であって、 該基板上に感光性材料を塗布する工程と、 該感光性材料が塗布された基板上に、スペーサ・ビーズ
    を散布する工程と、 該スペーサ・ビーズが散布された基板の該感光性材料を
    フォトリソグラフィ法によりパターニングして該高分子
    壁を形成する工程とを含む液晶表示装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 対向する一対の基板で液晶層を挟持
    し、該基板の少なくとも一方に形成された高分子壁によ
    って、該液晶層が複数の液晶領域に分割されており、該
    液晶層の層厚が該高分子壁の高さより厚く、各液晶領域
    内の液晶分子が、該基板に垂直な軸を中心に軸対称配向
    している液晶表示装置の製造方法であって、 該基板上に感光性材料を塗布する工程と、 該高分子壁のパターンを有するフォトマスクを用いて、
    該感光性材料を露光する工程と、 該感光性材料が塗布および露光された基板上に、スペー
    サ・ビーズを散布する工程と、 該スペーサ・ビーズが散布された基板を加熱処理する工
    程と、 該加熱処理が行われた基板の該感光性材料を現像して、
    該高分子壁を形成する工程とを含む液晶表示装置の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記加熱処理を、前記感光性材料の解
    像度調整を兼ねて行う請求項12に記載の液晶表示装置
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記スペーサ・ビーズの表面に、前記
    加熱処理の温度で融着する接着層を塗布したものを散布
    する請求項12または請求項13に記載の液晶表示装置
    の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1324106A1 (en) * 2001-12-26 2003-07-02 Eastman Kodak Company Electric field spreading layer for dispersed liquid crystal coatings
CN100368874C (zh) * 2006-01-09 2008-02-13 友达光电股份有限公司 液晶显示器装置
JP2010072070A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Konica Minolta Holdings Inc 電気化学表示素子及びその製造方法
US7812917B2 (en) 2007-02-15 2010-10-12 Hitachi Displays, Ltd. Liquid crystal display device and method of manufacturing the same

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