JP2000081534A - 多モード干渉光カプラ - Google Patents

多モード干渉光カプラ

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JP2000081534A
JP2000081534A JP25085598A JP25085598A JP2000081534A JP 2000081534 A JP2000081534 A JP 2000081534A JP 25085598 A JP25085598 A JP 25085598A JP 25085598 A JP25085598 A JP 25085598A JP 2000081534 A JP2000081534 A JP 2000081534A
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waveguide
optical waveguide
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Takashi Saida
隆志 才田
Masayuki Okuno
将之 奥野
Akira Himeno
明 姫野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多モード干渉光カプラにおいて、低損失化を
図る。 【解決手段】 基板11上に入力光導波路12a,12
bと出力光導波路14a,14bとの間に多モード光導
波路13を配置して多モード干渉光カプラを構成し、入
力光導波路12a,12bと出力光導波路14a,14
bの少なくとも一方の導波路幅が導波方向に変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信の分野に
て、光信号を分岐あるいは結合するために用いられる多
モード干渉光カプラに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信のさらなる発展のためには、光フ
ァイバと受・発光素子の高性能化、低価格化に加えて、
光カプラ、光スイッチ、光波長フィルタなど各種光回路
部品の開発が不可欠である。特に光カプラは、光信号を
分岐、あるいは結合する機能を持ち、網的な光通信構成
を実現するために必須の光部品である。
【0003】光カプラの実現形態としては、従来からバ
ルク型、ファイバ型、導波路型が提案されているが、光
導波路型光カプラは平面基板上の光導波路を基本とし
て、フォトリソグラフィ技術および微細機構技術により
再現性良く一括大量生産できることから将来型の光カプ
ラとして期待される。
【0004】光導波路型光カプラの構成法としては、従
来、スターカプラ、Y分岐回路、方向性結合器、多モー
ド干渉光カプラが提案されている。中でも、多モード干
渉光カプラは、結合比の波長依存性及び偏波依存性がと
もに小さく、且つ、作製誤差に対する許容度が大きいと
いう特徴がある。
【0005】図8に従来の二入力二出力の多モード干渉
光カプラの構成を示す。図8に示すように、従来の多モ
ード干渉光カプラ100は、基板101の上に入力光導波路10
2a,102b、多モード光導波路103、出力光導波路104a,1
04bから構成されている。
【0006】この従来の二入力二出力の多モード干渉光
カプラ100の原理を説明すると、今、入力光導波路102a
の信号光が入力された場合、多モード光導波路入力端10
5にて、信号光が入力光導波路102aの導波モードから多
モード光導波路3の複数のモードに変換される。これを
式で示すと以下式(1)のようになる。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、αm はモード番号mのモードへの
分配率であり、hinは入力光導波路102aの導波モードの
電界分布、hm は多モード導波路103のモード番号mの
モードの電界分布である。
【0009】多モード光導波路103においては、複数の
モードのうち、あるモード番号M以下のモードは導波さ
れ(導波モード)、Mより大きいモード番号をもつモー
ドは散逸される(放射モード)。従って、導波モードの
みが多モード光導波路103中を導波し、多モード光導波
路の出力端106に達する。ここでモード番号m(m=
0,1,2,3・・・M)の導波モードの伝搬定数をβ
m とすれば、多モード光導波路の出力端106における電
界は次式(2)で与えられる。
【0010】
【数2】
【0011】ただし、Lは多モード光導波路103の長さ
である。そして、βm は近似的に次式(3)で表され
る。
【0012】
【数3】
【0013】ただし、A及びLπはモード番号mによら
ない定数である。従って、L=3Lπ(q/2)(q=
1,3,5・・・)となるように多モード光導波路103
の長さを設定すれば、多モード光導波路の出力端106に
おける電界hout は共通の位相を除いて次式で与えられ
る。
【0014】
【数4】
【0015】この従来の多モード干渉光カプラの構造の
対称性により、mが偶数のときのh m が軸107に対して
偶関数であり、mが奇数のときのhm が軸7に対して奇
関数であることに注意すると、hout はhinそのもの
(式(5)第1項)と、hinの軸107に対する鏡像(式
(5)第2項)の和で与えられることがわかる。従っ
て、入力光導波路102aに導入された光信号は、出力光導
波路104a及び104bに1:1に配分される。
【0016】更に、2つの入力光導波路102a,102bの位
置を多モード光導波路103の幅を3等分するように配置
すれば、m=2,5,8・・・のモード番号を持つ導波
モードが励起されていないので、式(2)〜(4)より
多モード光導波路103の長さをL=Lπ(q/2)(q
=1,3,5・・・)とすればよく、前述の場合の1/
3の長さで実現できることも指摘されている。(例え
ば、"Planar Monomode Optical Couplers Based on Mul
timode Interference Effects," Journal of Lightwave
Technology,pp.1843-1850,vol.10,1992)
【0017】なお、一般に、図9に示すようなN入力N
出力の多モード干渉光カプラ200の場合には、多モード
干渉光導波路203の長さをL=3Lπ(q/N)(qは
Nと素な整数)とすればよいことが提案されている。ま
た、図10に示すような1入力N出力の多モード干渉光
カプラ300の場合には、入力光導波路102を多モード光導
波路103の中心に配設すれば、mが偶数のモードのみが
励起されるので、L=3Lπ(q/4N)(qはNと素
な整数)とすればよいことが提案されている。(例え
ば、"Optical Bandwidth and Fabrication Tolerances
of Multimode Interference Coupler," Journal of Lig
htwave Technology,pp.1004-1009,vol.10,1994)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の多モー
ド干渉光カプラ100,200,300にあっては、他の光カプ
ラと比較して波長依存性が小さく、作製誤差に強いとい
う特徴を持つが、他のカプラ、特に、方向性結合器と比
較して損失が大きいという問題がある。
【0019】この損失は、以下のように分類でき、に
よる損失を「放射モードとの結合による損失」、によ
る損失を「結像ぼけによる損失」と称する。 入力光導波路に導入された信号光パワーのうち一部
が多モード部の放射モードに結合して散逸することによ
る損失、及び多モード部を導波してきた光パワーのうち
一部が出力光導波路の放射モードに結合して散逸するこ
とによる損失 実際の光回路では、式(3) の近似が成立しないた
め、多モード光導波路を伝搬する各モードが出力光導波
路に像を完全には再結像しないことによる損失
【0020】このような多モード干渉光カプラの比較的
大きな損失は、多モード干渉光カプラを多数用いる大規
模光回路を実現する上で、克服しなければならない問題
である。例えば、16×16のマトリクススイッチを多
モード干渉光カプラを利用したダブルゲートスイッチで
実現する場合、信号光は17段の光スイッチ、即ち、3
4個の多モード干渉光カプラを経由する。(例えば、"L
ow-Loss and HIgh-Extinction-Ratio Silica-Based Str
ictly Nonblocking 16×16 Thermooptic Matrix Switc
h" Photonics Technology Letters,pp.810-812,vol.10,
1998)
【0021】従って、多モード干渉光カプラ1個当たり
0.1dBの損失がある場合、マトリクススイッチ全体で
の損失は3.4dBとなり、光パワーの半分以上が失われ
てしまう。
【0022】多モード干渉光カプラにおける前述した
の「結像ぼけによる損失」は、比屈折率差の大きな光導
波路では小さく、また比屈折率差の小さな光導波路につ
いても最近、金属を多モード光導波路側壁に埋め込む手
法により、これを低減できることが示されている。(例
えば、"High-Performance Metal-Clad multimode Inter
ference Device for Low-Index-Contract Material Sys
tems," Photonics Technology Letters,pp.561-563,vo
l.10,1998)
【0023】しかしながら、前述したの「放射モード
との結合による損失」に関しては、現状では有効な対策
がない。
【0024】先に述べたように従来の多モード干渉光カ
プラでは、損失が比較的大きいという問題があるため、
本発明では、低損失化を図った多モード干渉光カプラを
提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の多モード干渉カプラは、基板上に
少なくとも一つの入力光導波路及び少なくとも二つの出
力光導波路あるいは少なくとも二つの入力光導波路及び
少なくとも一つの出力光導波路と、前記入力光導波路と
前記出力光導波路の間に配置された多モード光導波路と
を有する多モード干渉光カプラにおいて、前記入力光導
波路と前記出力光導波路の少なくとも一方の導波路幅が
導波方向に変化していることを特徴とするものである。
【0026】また、請求項2の発明の多モード干渉カプ
ラでは、請求項1記載の多モード干渉光カプラが、ガラ
ス光導波路により実現されていることを特徴としてい
る。
【0027】前述したように、多モード干渉光カプラに
おける損失要因の一つは、入力光導波路に導入された光
パワーの一部が多モード光導波路の放射モードに結合す
ること、及び多モード部を導波する光パワーの一部が出
力光導波路の放射モードに結合することである。そこ
で、本発明の多モード干渉光カプラでは、多モード光導
波路の放射モードは空間的に急峻に変化する電界分布を
持つので、入力光導波路及び出力光導波路において導波
路幅を変化させることで、入力光導波路及び出力光導波
路における電界分布を空間的に緩やかな成分に変換し、
これにより多モード光導波路の放射モードとの結合によ
る損失を減少させることで、損失の低減を図ることがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0029】図1に本発明の第1実施形態に係る二入力
二出力の多モード干渉光カプラの構成、図2に本実施形
態の多モード干渉光カプラにおける入出力導波路幅に対
する損失を表すグラフ、図3に導波路幅変更機能により
入出力導波路幅を15μmに広げた多モード干渉光カプ
ラにおける多モード導波路長に対する損失と分岐比を表
すグラフ、図4に導波路幅変更機能により入出力導波路
幅を9μmに広げた多モード干渉光カプラにおける多モ
ード導波路長に対する損失と分岐比を表すグラフを示
す。
【0030】なお、以下に説明する第1実施形態では、
光導波路としてシリコン基板上に形成した石英系単一モ
ード光導波路を使用した光導波路型多モード干渉光カプ
ラについて説明する。これはこの組み合わせが単一モー
ド光ファイバとの接続性に優れた光導波路型多モード干
渉光カプラを提供できるからである。更に説明を複雑に
しないためにもっとも簡単な例として二入力二出力の光
導波路型多モード干渉光カプラに限定して説明する。し
かしながら、本発明はこの例に限定されるものではな
い。
【0031】図1に示すように、第1実施形態の光導波
路型多モード干渉光カプラ10において、シリコン基板
11上には、一対の石英系ガラス光導波路が入力光導波
路12a,12bとして配置され、石英系ガラス光導波
路が多モード光導波路13として配置され、一対の石英
系ガラス光導波路が出力光導波路14a,14bとして
配置されている。ここで、入力光導波路12a,12
b、出力光導波路14a,14bは導波路幅変換機能を
有している。即ち、本実施形態の多モード干渉光カプラ
10では、導波路幅が多モード光導波路13に向かって
広くなるように変化している。なお、本実施形態におい
ては、入力光導波路12a,12b、出力光導波路14
a,14bの何れの導波路も導波路幅変換機能を有する
が、いずれか一方のみであってもよい。
【0032】石英系光導波路の厚さは6μmであり、比
屈折率差Δは0.75%、入力光導波路12a,12b
及び出力光導波路14a,14bの光導波路間隔は、各
光導波路12a,12b及び14a,14bの中心位置
での間隔でそれぞれ18μmであるとする。また、入力
光導波路12a,12b及び出力光導波路14a,14
bと多モード光導波路13との導波路境界15,16に
おけるそれぞれの導波路幅は等しいとする。
【0033】このとき、例えば、多モード光導波路13
の幅を32μmとしたときの光カプラのモード不整合に
よる損失を、入力光導波路12a,12b及び出力光導
波路14a,14bの多モード光導波路境界15,16
における導波路幅、Xの関数として計算したものを図2
に示す。この図12に示すグラフからわかるように、入
力光導波路12a,12b及び出力光導波路14a,1
4bの多モード光導波路境界15,16における導波路
幅Xを大きくするのに伴って、多モード光導波路13の
放射モードに結合することに起因する損失は減少するこ
とがわかる。ただし、入力光導波路12a,12b及び
出力光導波路14a,14bの多モード光導波路境界1
5,16における導波路幅Xを過度に大きくすると、再
び損失が増加する。これは多モード光導波路境界15,
16において、入力光導波路12a,12b及び出力光
導波路14a,14bの導波路幅が、多モード光導波路
境界15,16の幅よりも大きくなるためである。従っ
て、放射モードとの結合による損失の観点から、多モー
ド干渉光カプラ10における入力光導波路12a,12
b及び出力光導波路14a,14bの幅には最適値が存
在する。
【0034】しかしながら、通常、基板11上の導波路
幅は、シングルモード条件、損失、許容される曲げ半
径、及び他の光回路との整合性等の観点から決定され
る。従って、多モード干渉光カプラ10の入力光導波路
12a,12b及び出力光導波路14a,14bにおい
て、基板11上の他の部位での導波路幅から多モード干
渉光カプラ10にとって最適な導波路幅に変換すること
により、多モード干渉光分岐結合回路の損失を低減する
ことができる。
【0035】ただし、上記の例では多モード光導波路1
3の幅を32μmと決めたが、現実の光回路では前述し
た式(3)の近似が完全には成立しないので、多モード
光導波路13の幅の値によっては分岐比が1:1とはな
らない。従って、実際の設計では、分岐比が1:1にす
るという観点から多モード光導波路13の幅が最適化さ
れる。
【0036】今、基板11上の他の部位における導波路
幅を6μmとする。従来の導波路幅を変換する機構を有
しない多モード干渉光カプラにあっては、入主出力光導
波路の導波路幅も同じく6μmとなる。この従来の多モ
ード干渉光カプラについて多モード光導波路の幅を最適
化すると32μmとなる。この場合の損失及び分岐比を
多モード光導波路の長さを関数として計算すると、図1
1に表すものとなる。この図11のグラフから、多モー
ド光導波路の長さ1430μmのとき、分岐比0.50
2、損失0.13dBとなることがわかる。
【0037】これに対して図1に示した本実施形態の多
モード干渉光カプラ10において、導波路幅変更機構に
より入力光導波路の導波路幅を6μmから15μmに変
換したときの、損失及び分岐比を多モード光導波路13
の長さの関数として計算した結果を図3に示す。この図
3のグラフで、多モード光導波路13の幅は分岐比で
1:1で損失が最低となるように31.5μmと決め
た。多モード光導波路13の長さが2250μmのと
き、分岐比0.501、損失0.03dBが実現されてい
る。これにより本実施形態の低損失な多モード干渉光分
岐結合回路が実現できることがわかる。
【0038】また、本実施形態による多モード干渉光カ
プラ10において、導波路幅変更機構により導波路幅を
6μmから9μmに変換したときの、損失及び分岐比を
多モード光導波路13の長さの関数として計算した結果
を図4に示す。この図4のグラフで、多モード光導波路
13の幅は分岐比で1:1で損失が最低となるように3
5.5μmと決めた。多モード光導波路13の長さが1
570μmのとき、分岐比0.501、損失0.05dB
が実現されている。更に、この回路では、作製誤差等に
より多モード光導波路13の長さが±100μmずれて
も分岐比は0.49〜0.51の間にとどまることがわ
かる。このように、本実施形態の副次効果として、作製
誤差に強い多モード干渉光カプラ10を構成することが
可能となる。
【0039】前述した導波路幅変更機構としては、図1
に第1実施形態として多モード干渉光カプラ10で示し
た直線的に導波路幅を拡大する機構以外にも、曲線的に
導波路幅を拡大する機構としてもよく、光導波路変更位
置も、上記に示した位置以外とすることも可能である。
【0040】図5に本発明の第2実施形態に係る二入力
二出力の多モード干渉光カプラの構成を示す。図5に示
すように、本実施形態の多モード干渉光カプラ20で
は、基板21上に、入力光導波路としての光導波路変換
機構を持つ直線光導波路22a,22b及び曲線光導波
路23a,23bと、多モード光導波路24と、出力光
導波路としての光導波路変換機構を持つ直線光導波路2
5a,25b及び曲線光導波路26a,26bとを接続
している。このような構成であっても、機能的には第1
実施形態の多モード干渉光カプラ10と等価である。こ
こで曲線光導波路23a,23b,26a,26bにお
いて、及びこれと直線光導波路22a,22b,25
a,25bの接続部が、光導波路中心をずれているの
は、接続部の電界分布を整合させることで損失を低減す
る機能を持たせているためである。
【0041】図6に本発明の第3実施形態に係る二入力
二出力の多モード干渉光カプラの構成を示す。図6に示
すように、本実施形態の多モード干渉光カプラ30で
は、基板31上に、入力光導波路としての直線光導波路
32a,32b及び光導波路変換機構を持つ曲線光導波
路33a,33bと、多モード光導波路34と、出力光
導波路としての直線光導波路35a,35b及び光導波
路変換機構を持つ曲線光導波路36a,36bとを接続
している。このような構成であっても、機能的には第1
実施形態の多モード干渉光カプラ10と等価である。こ
こでも、損失低減のために、曲線光導波路33a,33
b,36a,36において、及びこれらと直線光導波路
32a,32b,35a,35bの接続部を光導波路中
心をずらしている。
【0042】以上のように、本発明の多モード干渉光カ
プラは、図1に示す第1実施形態の多モード干渉光カプ
ラ10に限定されるものではなく、図2、図3に示す第
2、第3実施形態の多モード干渉光カプラ20,30の
ように、その要旨を逸脱しない限りにおいて変更が可能
である。
【0043】そして、上記の各実施形態では、シリコン
基板上の石英系ガラス光導波路を基本とする光導波路型
多モード干渉光カプラ10,20,30について、この
構成及び作用を説明したが、光導波路型多モード干渉光
カプラを構成しうる他の材料を用いて、例えば、プラス
チック系光導波路やイオン拡散型ガラス光導波路、ある
いは、ニオブ酸リチウム光導波路や半導体光導波路にも
本発明を適用することができる。
【0044】更に、前述した各実施形態では、二入力二
出力の多モード干渉光カプラとして説明したが、少なく
とも一つの入力光導波路及び少なくとも二つの出力光導
波路を有する多モード干渉光カプラ、あるいは少なくと
も二つの入力光導波路及び少なくとも一つの出力光導波
路を有する多モード干渉光カプラとしてもよく、また、
多入力多出力の多モード干渉光カプラとしてもよい。
【0045】図7に本発明の第4実施形態に係る多入力
多出力の多モード干渉光カプラの構成を示す。図7に示
すように、本実施形態の多モード干渉光カプラ40にお
いて、シリコン基板41上に、入力光導波路42a,4
2b・・・42xと、多モード光導波路43と、出力光
導波路44a,44b・・・44xとが接続されて配置
されており、入力光導波路42a,42b・・・42x
及び出力光導波路44a,44b・・・44xが導波路
幅変換機能を有している。
【0046】このように本発明の多モード干渉光カプラ
は、二入力二出力の多モード干渉光カプラに限らず、一
入力二出力の多モード干渉光カプラ、二入力一出力の多
モード干渉光カプラ、更に、多入力多出力多モード干渉
光カプラにも適用することができる。更に、一入力多出
力多モード干渉光カプラ、多入力一出力多モード干渉光
カプラにも適用することができることは言うまでもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の多モード干渉光カプラによれ
ば、基板上に少なくとも一つの入力光導波路及び少なく
とも二つの出力光導波路あるいは少なくとも二つの入力
光導波路及び少なくとも一つの出力光導波路と、入力光
導波路と出力光導波路の間に配置された多モード光導波
路とで構成し、入力光導波路と出力光導波路の少なくと
も一方の導波路幅を導波方向に変化させたので、低損失
な多モード干渉光カプラとすることができる。
【0048】また、請求項2の発明の多モード干渉光カ
プラによれば、ガラス光導波路を用いてこれを実現する
ので、容易に多モード干渉光カプラを作製することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る二入力二出力の多
モード干渉光カプラの構成図である。
【図2】本実施形態の多モード干渉光カプラにおける入
出力導波路幅に対する損失を表すグラフである。
【図3】導波路幅変更機能により入出力導波路幅を15
μmに広げた多モード干渉光カプラにおける多モード導
波路長に対する損失と分岐比を表すグラフである。
【図4】導波路幅変更機能により入出力導波路幅を9μ
mに広げた多モード干渉光カプラにおける多モード導波
路長に対する損失と分岐比を表すグラフである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る二入力二出力の多
モード干渉光カプラの構成図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る二入力二出力の多
モード干渉光カプラの構成図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る二入力二出力の多
モード干渉光カプラの構成図である。
【図8】従来の二入力二出力の多モード干渉光カプラの
構成図である。
【図9】従来のN入力N出力の多モード干渉光カプラの
構成図である。
【図10】従来の一入力N出力の多モード干渉光カプラ
の構成図である。
【図11】従来の二入力二出力の多モード干渉光カプラ
における多モード導波路長に対する損失と分岐比を表す
グラフである。
【符号の説明】
11,21,31,41 基板 12a,12b,42a,42b・・42x 入力光導
波路 13,24,34,43 多モード光導波路 14a,14b,44a,44b・・44x 出力光導
波路 15,27,37,45 多モード光導波路入力端 16,28,38,46 多モード光導波路出力端 17,29 多モード光導波路対称線 22a,22b,25a,25b,32a,32b,3
5a,35b 直線光導波路 23a,23b,26a,26b,33a,33b,3
6a,36b 曲線光導波路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも一つの入力光導波路
    及び少なくとも二つの出力光導波路あるいは少なくとも
    二つの入力光導波路及び少なくとも一つの出力光導波路
    と、前記入力光導波路と前記出力光導波路の間に配置さ
    れた多モード光導波路とを有する多モード干渉光カプラ
    において、前記入力光導波路と前記出力光導波路の少な
    くとも一方の導波路幅が導波方向に変化していることを
    特徴とする多モード干渉光カプラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多モード干渉光カプラ
    が、ガラス光導波路により実現されていることを特徴と
    する多モード干渉光カプラ。
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