JP2000079591A - エアチャック - Google Patents

エアチャック

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JP2000079591A
JP2000079591A JP10249624A JP24962498A JP2000079591A JP 2000079591 A JP2000079591 A JP 2000079591A JP 10249624 A JP10249624 A JP 10249624A JP 24962498 A JP24962498 A JP 24962498A JP 2000079591 A JP2000079591 A JP 2000079591A
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screw rod
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Koichiro Ishibashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャックボディ内のシリンダ孔の一端を塞ぐ
エンド部材の厚みを小さくして、エアチャック全体の小
型化を図る。 【解決手段】 上記エンド部材4に、それを貫通して上
記ピストン3の一端側に当接するピストンストローク調
整用の調整部材7のねじ杆を螺挿し、該ねじ杆とエンド
部材4との間を、該エンド部材4の外側においてねじ杆
のねじ溝部分に嵌入してシールするファスナーシール8
によりシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気圧により開閉
する一対の把持部材によってワーク等の対象物を把持す
るエアチャックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワーク等の対象物の把持、搬
送に使用するエアチャックとして、図4に示すように、
チャックボディ31に、対象物を把持する一対の把持部
材32,32を直線的に開閉可能に組み付け、これらの
把持部材32,32を、該ボディ31内のシリンダ孔3
4内に配設したエア駆動のピストン33によって開閉動
作させるようにしたエアチャックは公知である。この種
のエアチャックは、ピストン33のストロークを調整し
て両把持部材32,32間の閉じ幅を可変に設定可能に
するのが、各種対象物に必要以上の把持力を作用させな
いようにし、あるいは把持部材が閉じた状態から開くま
での時間を短くするために有効である。そのため、この
種のものは、通常、上記シリンダ孔34の端部を塞ぐエ
ンド部材35に、該エンド部材35を貫通して上記ピス
トン33の一端側に当接するピストン33のストローク
調整用の調整部材36が螺挿された構成を有していて、
この調整部材36を螺動させてピストン33のストロー
クの長さを調整することにより、把持部材32の移動距
離を調整できるようにしている。
【0003】上記構成を有するエアチャックにおいて
は、エンド部材35と調整部材36との間をシールして
シリンダ孔34内の気密を保つ必要があるが、この場
合、調整部材36にねじ山の無い部分を設け、その部分
にOリング等のシール部材37を取付けてシールするの
が通例である。しかしながら、この構成のものは、調整
部材36を移動させると、その移動距離分だけシール部
材37がエンド部材35内を摺動するため、該エンド部
材35は、最低でも調整部材36の螺挿長さとシール部
材37の摺動距離Lとの和に相当する厚みが必要とな
り、この結果、エアチャックの全長がエンド部材35の
厚み分だけ長くなってしまい、一層の小型化が要求され
るエアチャックにおいては大きな問題であった。しか
も、上記シール部材37を交換する場合には、調整部材
36全体を抜き取る必要があるため、交換作業が非常に
面倒であるだけでなく、せっかく調整したピストン33
のストローク長を再度調整する必要があり、きわめて不
便であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、エンド部材内における調整部材のシール部材の摺動
距離をなくすることにより、エンド部材の厚みを小さく
して、全体の小型化を可能としたエアチャックを提供す
ることにある。本発明の他の技術的課題は、上記シール
部材の交換が容易なエアチャックを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のエアチャックは、内部にシリンダ孔が設け
られたチャックボディと、該シリンダ孔内に摺動可能に
挿入されて軸線方向にエア駆動されるピストンと、シリ
ンダ孔の一端側を気密に塞ぐエンド部材と、上記チャッ
クボディに組み付けられ、上記ピストンに設けたロッド
の移動により、該ロッドの軸線と直交する方向に直線的
に駆動されて対象物を把持又は解放する一対の開閉自在
の把持部材とを備え、上記エンド部材に、それを貫通し
て上記ピストンの一端側に当接するピストンストローク
調整用の調整部材のねじ杆を螺挿し、該ねじ杆とエンド
部材との間を、該エンド部材の外側においてねじ杆のね
じ溝部分に嵌入してシールするファスナーシールにより
シールしたことを特徴とするものである。
【0006】上記構成を有するエアチャックは、チャッ
クボディのシリンダ孔内のピストンをエア駆動すること
によりロッドを移動させると、一対の把持部材が移動し
て対象物の把持動作を行うが、エンド部材に螺挿されて
いる調整部材によってピストンのストローク長を調整す
ることにより把持部材の閉じ幅を設定することができ
る。このとき、上記調整部材のねじ杆のねじ溝部分に
は、エンド部材と該ねじ杆との間をシールするファスナ
ーシールが、上記エンド部材の外側に嵌入されているた
め、従来のもののように、調整部材にねじ山のない部分
を設けて、その部分にシール部材を取付ける必要がな
く、該シール部材がエンド部材内を摺動することがな
い。これにより、上記調整部材の移動に伴うシール部材
の摺動距離だけエンド部材の厚みを小さくすることが可
能であり、この結果、チャックの全長を短縮し、全体を
小型化することができる。
【0007】しかも、上記ファスナーシールはエンド部
材の外部に取付けられているため、いちいち調整部材全
体を引き抜かなくても、このファスナーシールの交換を
簡単に行うことが可能な構成とすることができる。
【0008】また、本発明においては、上記エンド部材
における調整部材の導出部にキャップを被着すると共
に、把持部材の動作域をチャックボディによって被包
し、上記キャップ内及び把持部材の動作域におけるチャ
ックボディに、発生した塵埃を排出する排出路を設けた
ものとすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明のエアチャックの一
実施例を示すもので、この実施例のエアチャックは、内
部にシリンダ孔2が設けられたチャックボディ1と、該
シリンダ孔2内に摺動可能に挿入されて軸線方向にエア
駆動されるピストン3と、上記チャックボディ1の上部
においてシリンダ孔2の一端側を気密に塞ぐエンド部材
4と、上記チャックボディ1に組み付けられ、上記ピス
トン3により駆動されて対象物を把持又は解放する一対
の開閉自在の把持部材5,5とを備えている。
【0010】上記ピストン3は、上記把持部材5を動作
させるためのロッド6が一体に設けられていて、該ピス
トン3の駆動により、後述するように、把持部材5を該
ロッド6の軸線と直交する方向に開閉動作させるもので
ある。また、上記チャックボディ1は、上記ピストン3
のヘッド側及びロッド側に個別に連通する圧縮流体給排
用のポート10,11を有していて、これらのポート1
0,11は該チャックボディの側面に開口している。し
たがって、上記ポート10,11を通じてシリンダ孔2
内におけるピストン3のヘッド側及びロッド側に圧縮流
体を給排すると、ピストン3及びロッド6がシリンダ孔
2内において往復駆動される。
【0011】また、上記チャックボディ1の下部には、
凹部16が形成されていて、該凹部16内に、上記ロッ
ド6の先端を導出配置せしめると共に、該ロッド6の動
作を上記把持部材5,5の開閉動作に変換する一対の略
L字状のレバー12,12を配設している。上記レバー
12は、その中間部がチャックボディ1にピン21によ
って回転自在に枢支され、レバー12の基端に設けた凹
状の切込12aにロッド6の先端の駆動ピン6aを嵌入
係止させていて、上記ロッド6の上動又は下動により把
持部材5の係合孔5aに係合するレバー12の先端部1
2bが一定角度回動するようになっている。
【0012】さらに、上記チャックボディ1の下端部に
は、上記凹部16を塞ぐようにガイドブロック13が固
定され、該ガイドブロック13の下面に、把持部材5,
5の摺動方向に沿う凹溝14が設けられていて、該凹溝
14の内側面間に上記把持部材5,5が転動部材により
直線的に摺動自在に保持されている。上記レバー12
は、その先端部12bがガイドブロック13における上
記凹溝14内に開設された導孔13aから下方に導出さ
れ、凹溝14内に摺動自在の上記把持部材5,5の係合
孔5aに係合されている。
【0013】上記エンド部材4は、その中央部にねじ孔
が穿設されていて、該ねじ孔には、エンド部材4を貫通
して上記ピストン3のヘッド側に当接するピストンスト
ローク調整用の調整部材7が螺挿されている。上記調整
部材7は、全体として棒状に形成され、全周にわたって
ねじ山が設けられたねじ杆を備え、上端面部に設けた穴
に工具を差し込んで回転させることにより、調整部材7
の軸方向へ螺動できるものである。この調整部材7は、
下方に螺動させるにしたがって、ピストン3のストロー
ク長が短くなり、把持部材5,5の閉じ幅を広く設定す
ることができる。
【0014】なお、上記ピストン3は、ヘッド側、即ち
上記調整部材7が当接する側に窪み3aが設けられてい
て、この窪み3a内に、ピストン3と調整部材7とが接
触した際の衝撃を緩衝する、ゴムや軟質の合成樹脂等の
弾性部材によって形成された緩衝部材20が取付けられ
ている。この緩衝部材20は、上記把持部材5,5の閉
じ幅を精密に設定する必要がある場合、ピストン3のス
トローク長を精度よく調整することができるように、衝
撃による弾性変形が小さい材質のものを用いることがで
きる。
【0015】上記エンド部材4の外側における調整部材
7のねじ杆には、該ねじ杆とエンド部材4との間を流体
密にシールするため、全体として円環状をしたファスナ
ーシール8が嵌入されていて、固定用ナット9によって
押圧固定されている。上記ファスナーシール8は、図1
及び図3に示すように、円環状に形成された金属製のリ
テーナ22と、その内周に取付けられ、該リテーナ22
より厚みのあるゴム部材23とからなっていて、該ゴム
部材23の内側にはひだ状のリップ部23aが複数枚一
体に設けられている。このファスナーシール8は、それ
を調整部材7のねじ杆に取付けた場合に、ゴム部材23
及びリップ部23aがねじ杆のねじ溝部分の形状に合う
ように変形、密着すると共に、ゴム部材23のリテーナ
22から突出した部分が上記固定用ナット9によってエ
ンド部材4に押圧されることにより、調整部材7とエン
ド部材4との間を流体密にシールするものである。ま
た、このファスナーシール8は、調整部材7をある程度
螺動させても、ゴム部材23及びリップ部23aがその
動きに追随して調整部材7のねじ杆におけるねじ溝に密
着し、該ねじ杆とエンド部材4との間をシールするもの
である。
【0016】上記エンド部材4の上面側には、上記ファ
スナーシール8、固定用ナット9及び調整部材7の導出
部を被包するように、キャップ15が被着されている。
そして、このキャップ15内、並びに前記凹部16内に
おいては、エンド部材4及びチャックボディ1に、調整
部材7の螺動、あるいは把持部材5やロッド6等の動作
によって発生した摩耗粉を排出する排出路17,24を
それぞれ設けて、クリーンルーム内等でこのエアチャッ
クを使用する場合における周辺環境の汚染を抑えるよう
にしている。これらの排出路17,24は、チャックボ
ディ1に設けたポート10,11等との干渉を避けるよ
うに配設され、排出路17はチャックボディ1の上部側
に設けた排出用ポート18に、排出路24はチャックボ
ディ1の下部側に設けた排出用ポート19にそれぞれ連
通させている。
【0017】上記構成を有するエアチャックは、チャッ
クボディ1のシリンダ孔2のヘッド側に圧縮流体を供給
して、ピストン3をエア駆動することによりロッド6を
駆動すると、レバー12を介して一対の把持部材5,5
が開駆動され、一方、ロッド側に圧縮流体を供給してヘ
ッド側を排気させると、把持部材5,5により対象物の
把持動作が行われる。
【0018】この場合に、エンド部材4に螺挿されてい
る調整部材7のねじ杆を螺動することにより、ピストン
のストローク長を調整しておくことにより、把持部材
5,5の閉じ幅を設定することができる。このストロー
クの調整に際し、上記調整部材7のねじ杆のねじ溝部分
には、上記エンド部材4の外側において、該エンド部材
4と調整部材7との間をシールするファスナーシール8
のリップ部23aが嵌入しているため、従来のもののよ
うに、調整部材にねじ山のない部分を設けて、その部分
にシール部材を取付ける必要がなく、該シール部材がエ
ンド部材内を摺動することがない。これにより、該調整
部材の移動に伴うシール部材の摺動距離だけ、エンド部
材4の厚みを小さくすることができ、この結果、エアチ
ャックの全長を短縮し、全体を小型化することができ
る。
【0019】しかも、上記ファスナーシール8は、エン
ド部材4の外部に取付けられているため、その交換は、
いちいち調整部材7を引き抜かなくても、固定用ナット
9を取外しさえすれば簡単に行うことができる。また、
このファスナーシール8は、上記調整部材7のねじ杆を
ある程度螺動させても、該調整部材7とエンド部材4と
の間を確実にシールするため、調整部材7の装着のため
の調整作業も容易に行うことができる。
【0020】なお、上記実施例においては、調整部材7
を全体としてねじ杆状に形成したものを示しているが、
これに限るものではない。また、ピストン3のロッド6
により略L字状のレバー12を介して把持部材5を開閉
駆動するようにしているが、各種構造のレバー等を介し
て一対の把持部材5を開閉するように構成できるのはも
ちろんである。
【0021】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明のエアチ
ャックによれば、ピストンのストローク長を調整する調
整部材のねじ溝部分に、エンド部材と該ねじ溝との間を
シールするファスナーシールが嵌入され、しかもそれが
上記エンド部材の外側に嵌入されているため、従来のも
ののように、調整部材にねじ山のない部分を設けて、そ
の部分にシール部材を取付ける必要がなく、該シール部
材がエンド部材内を摺動することがない。したがって、
上記調整部材の移動に伴うシール部材の摺動距離だけエ
ンド部材の厚みを小さくすることが可能であり、その結
果、チャックの全長を短縮し、全体を小型化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアチャックの一実施例を示す縦断正
面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】ファスナーシールを示す斜視図である。
【図4】従来のエアチャックを示す断面図である。
【符号の説明】
1 チャックボディ 2 シリンダ孔 3 ピストン 4 エンド部材 5 把持部材 6 ロッド 7 調整部材 8 ファスナーシール 15 キャップ 17 排出路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にシリンダ孔が設けられたチャックボ
    ディと、該シリンダ孔内に摺動可能に挿入されて軸線方
    向にエア駆動されるピストンと、シリンダ孔の一端側を
    気密に塞ぐエンド部材と、上記チャックボディに組み付
    けられ、上記ピストンに設けたロッドの移動により、該
    ロッドの軸線と直交する方向に直線的に駆動されて対象
    物を把持又は解放する一対の開閉自在の把持部材とを備
    え、 上記エンド部材に、それを貫通して上記ピストンの一端
    側に当接するピストンストローク調整用の調整部材のね
    じ杆を螺挿し、該ねじ杆とエンド部材との間を、該エン
    ド部材の外側においてねじ杆のねじ溝部分に嵌入してシ
    ールするファスナーシールによりシールしたことを特徴
    とするエアチャック。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のエアチャックにおいて、
    エンド部材における調整部材の導出部にキャップを被着
    すると共に、把持部材の動作域をチャックボディによっ
    て被包し、上記キャップ内及び把持部材の動作域におけ
    るチャックボディに、発生した塵埃を排出する排出路を
    設けたもの。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100563613B1 (ko) 2004-04-27 2006-03-23 한국에스엠씨공압(주) 스트록어져스터를 갖는 에어척
WO2018216147A1 (ja) * 2017-05-24 2018-11-29 株式会社Fuji 部品把持具

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