JP2000079477A - 多電極溶接トーチによるアークオシレート方法 - Google Patents

多電極溶接トーチによるアークオシレート方法

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JP2000079477A
JP2000079477A JP10249945A JP24994598A JP2000079477A JP 2000079477 A JP2000079477 A JP 2000079477A JP 10249945 A JP10249945 A JP 10249945A JP 24994598 A JP24994598 A JP 24994598A JP 2000079477 A JP2000079477 A JP 2000079477A
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Minoru Yamada
実 山田
Kazuyuki Kobayashi
和行 小林
Akira Fujishima
公 藤島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接トーチ自体に振幅を与えることなくアー
クのみをオシレートさせて、狭開先への適用を容易にす
る。 【解決手段】 細長平板状の絶縁板2を2本の電極4
a,4bで挟んでなる電極構造体6を有するTIG溶接
トーチ1を用いる。2本の電極4a,4bにそれぞれ別
電源を接続する。2本の電極4a,4bに、位相が18
0°異なるようにパルス電流を流す。2本の電極4a,
4bの電流値には高低差を付け、アーク磁場に交互に強
弱を付けてアークを偏向させることにより、アークをオ
シレートさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は狭開先の溶接に適し
た多電極溶接トーチによるアークオシレート方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】板材の如き部材を突き合わせて開先溶接
を行う際に用いる溶接トーチにおいて、近年、大電流を
流せるようにして高速溶接を行うことができるように、
電極を多電極構造としたものが開発されている。
【0003】上記多電極構造とした溶接トーチのうち、
図4(イ)(ロ)に一例を示す如く、狭開先用として開
発されたTIG溶接トーチ1は、細長平板状の絶縁板2
の両側面部に、平溝3a,3bを長手方向に沿い設ける
と共に、これら平溝3a,3bに、それぞれ帯板状の電
極(タングステン電極)4a,4bを嵌入して、2本の
電極4a,4bにより絶縁板2を挾持させるようにし、
且つ上記絶縁板2の後端面と該後端面に当接配置した絶
縁体製のワイヤガイド2aとの境界部に溶接ワイヤ5を
挿通させるようにしてなる扁平断面形状の電極構造体6
を構成し、該電極構造体6を、給電コレット7を介して
トーチ本体8に支持させると共に、該電極構造体6の先
端部を、シールドガス9を噴出させるガスカップ10の
先端から所要長さ突出させるようにした構成としてあ
る。
【0004】上記TIG溶接トーチ1を用いて、たとえ
ば、図5に示す如く、厚板11間に形成された上向きの
狭開先12を溶接する場合に、TIG溶接トーチ1を溶
接線に対し左右に振幅させながら、すなわち、左右にオ
シレートさせながら溶接線に沿わせて移動させて行くこ
とができれば、狭開先12の左右の壁部12a,12b
の溶け込みの安定化を図ることができて高い溶接精度が
得られることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な多電極構造としてあるTIG溶接トーチ1では、狭開
先12に対して左右に振幅を与えてオシレートさせる
と、狭開先12の左右の壁部12a,12bに電極4
a,4bが接触してしまうため、壁部12a,12bに
欠陥が生じる問題があり、したがって、狭開先12の溶
接作業では、上記TIG溶接トーチ1をオシレートさせ
ることはできない。
【0006】そこで、本発明は、溶接トーチ自体に振幅
を与えることなくアークのみをオシレートさせることが
できるようにして、溶接トーチを振幅させる場合のオシ
レートと等価な溶接作業を行うことができるような多電
極溶接トーチによるアークオシレート方法を提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、並列配置した2本の電極を有する溶接ト
ーチを用いて母材を溶接する際に、上記2本の電極にそ
れぞれ別電源から電流値に交互に高低差を付けて電流を
流すようにし、アーク磁場に強弱を付けてアークを偏向
させることによりアークをオシレートさせるようにし、
2本の電極に流す電流をパルス電流とするときは、該パ
ルス電流の位相を180°異ならせるようにし、又、2
本の電極に流す電流を非パルス電流とするときは、所要
時間毎に電流値の高低を切り替えるようにする多電極溶
接トーチによるアークオシレート方法とする。
【0008】2本の電極に交互に高低差を付けて電流を
流すと、フレミングの左手の法則により、アークは交互
に高電流側の電極方向に偏向することになる。したがっ
て、2本の電極にパルス電流を流してその位相を180
°反転させると、アークはパルスの周波数に応じて左右
にオシレートされる。又、非パルス電流を流した場合
は、2本の電極の電流値の高低差によって、アークは一
方の方向に偏向される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】図1(イ)(ロ)及び図2は本発明の実施
の一形態を示すもので、上向きの狭開先への適用例につ
いて示す。
【0011】本発明では、図4(イ)(ロ)に示したと
同様な構成としてあるTIG溶接トーチ1を採用し、且
つ該TIG溶接トーチ1は、電極4a,4bにそれぞれ
別電源によってパルス電流を流せるようにし、そのパル
ス周波数は任意に変更できるものとする。
【0012】図1(イ)(ロ)に示す如く、厚板11間
に形成された上向きの狭開先12を溶接する場合、上記
TIG溶接トーチ1を、2本の電極4a,4bが左右に
並ぶように下向きに配置して、上記狭開先12内に電極
構造体6の先端部を挿入し、図2に一例を示す如く、上
記2本の電極4a,4bにそれぞれ電流値に高低差を付
けてパルス電流を流すようにした状態として、上記狭開
先12を長手方向に沿い1層1パスで多層に溶接して行
くようにする。
【0013】上記において、2本の電極4a,4bの電
流に交互に高低差を付けると、各電極4a,4bによる
アーク磁場に交互に強弱を付けることができる。電極4
aの電流値が電極4bの電流値よりも高いと、図1
(イ)に示す如く、アークはフレミングの左手の法則に
より高電流側である電極4a方向に偏向することにな
る。一方、電極4bの電流値が電極4aの電流値よりも
高いと、図1(ロ)に示す如く、アークは逆に電極4b
方向に偏向することになる。本発明では、図2に示す如
く、パルス電流の位相を180°異ならせるようにして
いるため、アークは周期的に左右にオシレートされるこ
とになる。この際、アークの偏向周期はパルス周波数を
変更することで調整することができる。
【0014】したがって、TIG溶接トーチ1自体の左
右方向の位置は固定したままで、TIG溶接トーチ1自
体をオシレートさせるのと等価なアークオシレートが可
能となるので、狭開先12への適用が容易となり、左右
の壁部12a,12bの溶け込みの安定化を図ることが
できる。
【0015】次に、図3(イ)は本発明の他の実施の形
態を示すもので、上記の実施の形態では、パルス電流を
用いた場合を示したが、パルスのない一定電流(非パル
ス電流)を用いるようにするもので、2本の電極4a,
4bに流す非パルス電流に高低差を付け、その電流値の
高低を所要時間毎に切り替えるようにしたものである。
【0016】図3(イ)に示すように、非パルス電流に
高低差を付けることによってもアークをいずれか一方向
に偏向させることができるので、アークオシレートが可
能となる。因に、図3(ロ)に一例を示すように、2本
の電極4a,4bに一定電流を高低差を付けて単に流す
ようにしても、アークを一方向へ偏向させることができ
る。
【0017】なお、上記実施の形態では、多電極溶接ト
ーチとしてTIG溶接トーチを用いた場合を示したが、
たとえば、2本の消耗電極を並列配置させるようにして
なるMIG溶接トーチにおいても同様に実施できるこ
と、又、狭開先12以外の溶接にも適用できること、そ
の他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の多電極溶接ト
ーチによるアークオシレート方法によれば、並列配置し
た2本の電極を有する溶接トーチを用いて母材を溶接す
る際に、上記2本の電極にそれぞれ別電源から電流値に
交互に高低差を付けて電流を流すようにし、アーク磁場
に強弱を付けてアークを偏向させることによりアークを
オシレートさせるようにし、電流をパルス電流とすると
きは、その位相を180°異ならせるようにし、又、非
パルス電流とするときは、所要時間毎に電流値の高低を
切り替えるようにするので、溶接トーチ自体に振幅を与
えることなく溶接トーチをオシレートさせたのと等価に
アークをオシレートさせることができることにより、狭
開先への適用が容易となり、開先壁部の溶け込みの安定
化を図ることができて、溶接精度を向上させることがで
きる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多電極溶接トーチによるアークオシレ
ート方法の実施の一形態を示すもので、(イ)はアーク
が左側に偏向している状態の概略図、(ロ)はアークが
右側に偏向している状態の概略図である。
【図2】2本の電極に流すパルス電流のパターンを示す
概略図である。
【図3】2本の電極に流す非パルス電流のパターンを示
すもので、(イ)(ロ)はいずれも異なるパターンの概
略図である。
【図4】多電極構造としたTIG溶接トーチの一例を示
すもので、(イ)は外観の概略図、(ロ)は(イ)のA
−A方向拡大矢視図である。
【図5】図4(イ)(ロ)に示すTIG溶接トーチによ
る狭開先の溶接状況を示す概略図である。
【符号の説明】
1 TIG溶接トーチ(溶接トーチ) 4a,4b 電極 11 厚板(母材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤島 公 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB07 DB01 DE04 DE05 DF04 DF06 QA01 QA04 4E081 AA01 AA14 CA11 DA02 DA18 DA63 EA05 4E082 AA08 BA04 EA01 EC13 EF07 EF26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列配置した2本の電極を有する溶接ト
    ーチを用いて母材を溶接する際に、上記2本の電極にそ
    れぞれ別電源から電流値に交互に高低差を付けて電流を
    流すようにし、アーク磁場に強弱を付けてアークを偏向
    させることによりアークをオシレートさせることを特徴
    とする多電極溶接トーチによるアークオシレート方法。
  2. 【請求項2】 2本の電極に流す電流をパルス電流と
    し、該パルス電流の位相を180°異ならせるようにす
    る請求項1記載の多電極溶接トーチによるアークオシレ
    ート方法。
  3. 【請求項3】 2本の電極に流す電流を非パルス電流と
    し、所要時間毎に電流値の高低を切り替えるようにする
    請求項1記載の多電極溶接トーチによるアークオシレー
    ト方法。
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