JP2000079347A - 破砕装置 - Google Patents

破砕装置

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JP2000079347A
JP2000079347A JP10347870A JP34787098A JP2000079347A JP 2000079347 A JP2000079347 A JP 2000079347A JP 10347870 A JP10347870 A JP 10347870A JP 34787098 A JP34787098 A JP 34787098A JP 2000079347 A JP2000079347 A JP 2000079347A
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淳一 広畑
Akira Furusawa
明 古澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕物が円滑にスクリーンを通ることを可能
にして、その再破砕を抑制し、所望の粒度の破砕物を安
定して得るようにする。 【解決手段】 破砕機3のハウジング15内に、回転軸10
と一体に回転する回転ドラム13と筒状スクリーン16とを
配設し、回転ドラム13とスクリーン16との間を環状の破
砕室17として、この破砕室17に、回転ドラム13に取付け
た複数の回転刃18とハウジング15に設けた支持プレート
21に取付けた複数の固定刃19とを相互に噛合可能に配置
する。また、破砕機3上に連設した予備破砕機2内の回
転体51と破砕機3下に連設した吸引機4内の回転羽根61
とを回転ドラム13と一体に回転させるようにし、ホッパ
1内の被破砕物を予備破砕機2で一次破砕した後、破砕
室17に落下させて回転刃18と固定刃19との協働により本
破砕し、破砕物は速やかにスクリーン16を通過させて、
排出口63から吸引機4を経て外部へ取出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物や原料など
の被破砕物を破砕するための破砕装置に係り、より詳し
くはある程度細かい状態となっている被破砕物をさらに
破砕して一定粒度の破砕物とする縦型の破砕装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の廃材としてのシュレッ
ダーダストは、金属類を始め、プラスチック、ゴム、繊
維等種々雑多な材料を含んでいるが、その大部分は、プ
ラスチック、ゴム、繊維等の軽量材料となっている。そ
こで最近は、前記シュレッダーダストの中から金属類を
選別除去した後、これを破砕装置にかけて所定の粒度範
囲の破砕物とし、さらに、これに樹脂材を混合して所定
の二次加工を加えて再利用することが行われている(特
開平8−112584号公報等参照)。
【0003】ところで、上記シュレッダーダスト等を破
砕するための破砕装置は、従来一般には横型となってお
り、例えば特開平6−206000号公報には、被破砕
物を収容する容器(ホッパ)下に連設したハウジング内
に、水平軸を中心に回転する一対の破砕ドラムとを配置
し、この一対の破砕ドラムで破砕した破砕物を該破砕ド
ラムの下方に配置した多孔部材(スクリーン)を通して
取出すようにした破砕装置が開示されている。この破砕
装置によれば、破砕物をスクリーンを通して取出すの
で、粗大物の混入は確実に防止され、後の二次加工原料
としての利用価値が高まるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の破砕装置によれば、一対の破砕ドラムにより
破砕された破砕物がスクリーン上に堆積するため、該ス
クリーン上で破砕ドラムにより再破砕されるばかりか、
破砕ドラムの回転に伴って上方へ循環して破砕ドラムに
再供給される機会が増し、このため、被破砕物が必要以
上に破砕されることとなって、所望の粒度範囲に破砕物
を収めることが困難になる、という問題があった。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、破砕物が円
滑にスクリーンを通ることを可能にしてその再破砕を抑
制し、もって所望の粒度範囲に収まる破砕物を安定して
得ることができる破砕装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、被破砕物を収容するホッパー下にハウジ
ングを連設し、該ハウジング内に、鉛直方向の回転軸を
中心に回転する回転ドラムと該回転ドラムを囲む筒状ス
クリーンとを配設し、前記回転ドラムと前記スクリーン
との間の環状室を前記ホッパー内に連通させると共に、
該環状室内に、前記回転ドラムと一体に回転する複数の
回転刃と該回転刃と協働して被破砕物を破砕する複数の
固定刃とを配置し、前記ハウジングには、前記スクリー
ンを通過した破砕物を外部へ排出する排出口を設けたこ
とを特徴とする。
【0007】このように構成した破砕装置においては、
回転ドラムと筒状スクリーンとの間の環状室が破砕室と
して構成され、この破砕室内で破砕された破砕物は、該
破砕室を取囲むスクリーンを通って直ちにその外側へ排
出され、したがって、破砕物の再破砕は著しく抑制され
る。
【0008】本発明は、上記ハウジングの排出口を吸引
手段に接続する構成とすることができ、これにより、環
状室内で破砕された破砕物に吸引力が働いて、そのスク
リーン通過が促進される。この場合、排出口を設ける箇
所は任意であるが、スクリーンの全面に効果的に吸引力
を作用せしめることができる箇所を選択するのが望まし
い。
【0009】本発明はまた、上記ホッパと上記ハウジン
グとの間に、被破砕物を一次的に破砕する予備破砕手段
を配設する構成とすることができ、この場合は、被破砕
物中の粗大物が一次的に破砕され、環状室内に粗大物が
入り込むことはない。
【0010】本発明において、上記回転刃は、刃具台を
介して回転ドラムの外周面に取付けるようにしてもよ
く、この場合は、刃具台の周りの凹所を回転ドラムに取
付けたカバーにより覆うようにする。このように構成す
ることで、被破砕物の性状に応じて回転刃を、回転ドラ
ム上にランダムに、または千鳥状、リード状等の規則性
をもって配置することができる。また、カバーによって
破砕室としての環状室の間隙を所定の大きさに維持する
ことができる。
【0011】本発明はさらに、上記ハウジングの立壁の
一部とスクリーンの一部とを、開閉可能な扉体から形成
する構成とすることができ、この場合は、各扉体を開い
て回転刃、固定刃の交換を行なうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0013】図1乃至図5は、本発明の一つの実施の形
態としての破砕装置を示したものである。これらの図に
おいて、1は被破砕物を収容するホッパ、2は、このホ
ッパ1の下部に連設され、ホッパ1内の被搬送物を一次
的に破砕する予備破砕機(予備破砕手段)、3は、予備
破砕機2から落し込まれた被破砕物を本破砕する破砕
機、4は、破砕機3の下部に連設され、該破砕機3で破
砕された破砕物を吸引し外部へ排出する吸引機(吸引手
段)であり、これらは一つの組立体として、フロア5に
配置した架台6上に載置固定されている。
【0014】架台6の上部ベース6aには、鉛直方向へ
軸Cを延ばして支持筒7がボルト8を用いて取付けられ
ており、この支持筒7には上、下二つの軸受9a、9b
を介して回転軸10が回動自在に支持されている。支持
筒7からその下方へ延出する回転軸10の下端部にはプ
ーリ11が装着されており、このプーリ11には、架台
5の側方に設置したモータ(図示略)の出力軸に装着し
たプーリから延ばされたベルト12が掛け回されてい
る。すなわち、回転軸10は、図示を略すモータにより
鉛直軸Cを中心に回転駆動されるようになっている。
【0015】一方、支持筒7からその上方へ延出する回
転軸10の上端部には、前記破砕機3を構成する回転ド
ラム13がボルト14を用いて取付けられている。破砕
機3は、前記予備破砕機2と吸引機4との間に介装され
た多角形状(ここでは八角形状)のハウジング15と、
このハウジング15内に前記回転ドラム13を囲むよう
に位置固定的に配設された多孔の筒状スクリーン16と
を備えている。回転ドラム13とスクリーン16との間
の環状室17は、被破砕物を破砕する破砕室として提供
されるもので、この環状室(破砕室)17には、後述す
る環状の通路S(図1、2)を通じてホッパ1および予
備破砕機2内から被粉砕物が落下するようになってい
る。しかして、この破砕室17には、複数の回転刃18
と複数の固定刃19とが相互に噛合可能に配置されてい
る。各回転刃18は、ここでは正24面体形状とされた
回転ドラム13の外周の平坦な取付面13a(図3)に
刃具台20を介して取付けられ、一方、固定刃19は、
スクリーン16を円周方向に複数分割(4分割)するよ
うにハウジング15内に設けられた支持プレート21に
取付けられている。このような破砕機3においては、回
転ドラム13の回転に応じて複数の回転刃18が破砕室
17内を旋回し、固定刃19と協働して破砕室17内の
被粉砕物を破砕する。そして、この破砕された破砕物
は、スクリーン16を通じてその外側の貯留室22へ排
出されるようになる。なお、貯留室22は、ここでは固
定刃19を取付ける支持プレート21によりスクリーン
16の周回り方向に4分割されている。
【0016】ここで、破砕機3の構造をさらに詳しく説
明すると、各刃具台20は、図4に示すように、回転ド
ラム13の取付面13aにボルト23を用いて固定され
ると共に、回転刃18は、この刃具台20の側面にボル
ト24を用いて固定されている。回転ドラム13の各取
付面13aには、その軸方向に所定の間隔でねじ穴25
が設けられており、24面存在する取付面13aと前記
複数のねじ穴25との中から適宜の取付面13a、ねじ
穴25を選択し、刃具台20を固定することで、複数の
回転刃18を、回転ドラム13の外周面にランダムに、
または千鳥状、リード状等の種々の規則性をもって配置
することができるようになる。
【0017】回転刃18に設けられた、ボルト24を挿
通させるための孔(ボルト挿通孔)18aは半径方向へ
延びる長孔となっており(図4)、回転刃18は、その
ボルト挿通孔18aの長さの範囲内で刃具台20に対す
る取付位置が調整可能となっている。したがって、回転
刃18の先端の切刃部の摩耗修正に応じて、その取付位
置を調整することで、回転刃18は、常に刃具台20か
ら一定長さだけ破砕室17内に突出する状態で位置決め
され、これにより回転刃18と固定刃19との間隔が一
定に維持されるようになる。なお、回転刃18の後端部
には、回転ドラム13に当接して該回転刃18の突出し
長さを一定とする調整ねじ26と、該回転刃18を回転
ドラム13に仮止めするための仮止め手段27とが設け
られている。
【0018】ところで、上記した態様で回転ドラム13
の外周面に回転刃18を配置した場合、各刃具台20の
相互間にはその高さ分の凹所が形成され、そのままで
は、破砕室17が凹凸形状となって該凹所に被破砕物が
逃げるようになる。そこで、本実施の形態では、同じく
図4に示すように、背面に中空の支柱28を設けたカバ
ー29を用意し、このカバー29を前記支柱28に挿入
したボルト30を用いて回転ドラム13の各取付面13
aに固定できるようにしている。したがって、このカバ
ー29を各刃具台20に隣接して回転ドラム13に固定
することにより、前記した刃具台20の相互間の凹所は
該カバー29により覆われ、前記破砕室17は、全周に
わたってほぼ一定の間隔となる。また、このカバー29
により回転刃18を取付けるためのボルト24や、調整
ねじ26あるいは仮止め手段27も覆われるので、これ
らが被破砕物によって損傷を受けることもなく、安全に
メンテナンスを行なうことができるようになる。
【0019】一方、固定刃19は、ここではその3つが
1つのセグメント31(図2)に一体に設けられ、該セ
グメント31単位で前記支持プレート21にボルト32
を用いて固定されている。各セグメント31は、1つの
支持プレート21に縦に並べて4個固定されており(図
2)、したがって、ここでは、12個の固定刃19が1
つの支持プレート21に配列された状態となっている。
各セグメント31に設けられた、ボルト32を挿通させ
るための孔(ボルト挿通孔)31aも半径方向へ延びる
長孔となっており(図4)、固定刃19は、そのボルト
挿通孔31aの長さの範囲内で支持プレート21に対す
る取付位置が調整可能となっている。したがって、固定
刃19の先端の切刃部の摩耗修正に応じて、その取付位
置を調整することで、固定刃19は、常に支持プレート
21から一定長さだけ破砕室17内に突出し、これによ
り固定刃19と固定刃19との間隔が一定に維持される
ようになる。なお、各セグメント31の後端部には、支
持プレート21に当接して該固定刃19の突出し長さを
一定とする調整ねじ33(図2)と、該固定刃19を支
持プレート21に仮止めするための仮止め手段34とが
設けられている。また、ボルト32を始め、調整ねじ3
3、仮止め手段34等は支持プレート21に固定したカ
バー35により覆われている。
【0020】破砕機3のハウジング15は、その八角形
状をなす立壁15aが固定壁36と可動壁37とから構
成されており、両壁36と37は、八角形の各辺に対応
して交互に配列されている。4つの可動壁37のうち、
固定刃19を取付けた一対の支持プレート21間に位置
する2つの可動壁37Aは、図3に示すように、その一
側部がヒンジ38に取付けられると共に、その他側部が
ねじ39を用いて固定壁36に止められている。すなわ
ち、ハウジング15の相対向する部位に配置された2つ
の可動壁37A(図3には片側のみ示す)は、ヒンジ3
8を中心に開閉する扉体として構成されており、これを
開放することにより固定刃19の取付部が外部に露出
し、その交換を簡単に行なうことができ、その上、スク
リーン16のメンテナンスも簡単に行なうことができ
る。なお、40は、扉体としての可動壁37Aに設けら
れた把手である。
【0021】また、破砕機3のスクリーン16も、図3
に示すように、上記ハウジング15の可動壁(扉体)3
7Aに対応する部分が一対の扉体16A,16Bから構
成されている。一対の扉体16A,16Bは、共通のヒ
ンジ41を中心にして観音開き様に開閉するようになっ
ており、常時はそれぞれの開放端部が、前記固定刃19
の取付部を囲むカバー35にねじ42により固定されて
いる。前記ハウジング15の扉体37Aの開放に応じて
このスクリーン16の扉体16A,16Bを開放した
後、回転ドラム13を手動で適宜回転させることによ
り、これに取付けた回転刃18が外部に露出し、そのメ
ンテナンスを容易に行うことができるようになる。
【0022】図2に良く示されるように、回転ドラム1
3の上端には、該回転ドラム13より大径の円板50が
取付けられており、この円板50上には前記予備破砕機
2を構成する回転体51がスペーサ52を介して固定さ
れている。予備破砕機2は、ホッパ2と粉砕機3のハウ
ジング15との間に介装された筒状本体53と、この本
体53内に嵌合固定された、内周面を凹凸形状(段差形
状)としてライナー54と、前記回転体51の外周縁部
に複数の支軸55を介して取付けられた円板状のハンマ
ー56とを備えている。ハンマー56は、支軸55に遊
嵌されて水平方向へわずか移動できるようになっている
と共に、該支軸55に沿って上下方向へわずか移動でき
るようになっている。なお、回転体51の上部板には、
ホッパ1内の被破砕物をライナー54側へ寄せるかき板
57が固定され、また、その下部板には、ハウジング1
5内の破砕室17に通じる、前記した環状の通路Sを確
定するリング状調整板58が位置調整可能に固定されて
いる。
【0023】このような予備破砕機2においては、その
回転体51が前記破砕機3の回転ドラム13と一体に回
転し、その回転に応じてハンマー56が支軸55上で回
転、水平および上下の各運動を行う。この結果、かき板
57によりライナー54側へ寄せられた被破砕物は、該
ライナー54とハンマー56との間で衝撃、せん断等の
作用を受けて一次的に破砕され、前記環状の通路Sを通
じてハウジング15内の破砕室17内に落下する。
【0024】また、回転ドラム13の下端には、該回転
ドラム13より大きな外径を有する板状リング60(図
2)が取付けられており、この板状リング60の下面に
は、図1に示すように、前記吸引機4を構成する回転羽
根61が取付けられている。吸引機4は、粉砕機3のハ
ウジング15と架台6の上部ベース6aとの間に介装さ
れた本体62を備えており、この本体62内は、その上
板とハウジング15の下板とに共通に開けられた複数
(ここでは、4つ)の排出口63を通じて、前記ハウジ
ング15内の4分割された貯留室22にそれぞれ連通し
ている。また、この本体62の側面には1つの吐出口6
4が設けられており、この吐出口64には外部の貯留タ
ンク(図示略)と接続するダクト65が接続されてい
る。
【0025】このような吸引機4においては、その回転
羽根61が破砕機3の回転ドラム13と一体に回転し、
その回転に応じて本体62内には排出口63から吐出口
64に至る空気の流れが発生し、ハウジング15内の貯
留室22内の破砕物が、この空気の流れ(吸引力)に乗
って図示を略す貯留タンクへと搬送される。
【0026】以下、上記のように構成した破砕装置の作
用を説明する。図示を略すモータの作動により回転軸1
0を回転させると、破砕機3の回転ドラム13と、予備
破砕機2の回転体51と吸引機4の回転羽根61とが一
体に回転する。この状態のもと、ホッパ1内に、例えば
金属類を除去した後のシュレッダーダスト(被破砕物)
を投入すると、シュレッダーダストは前記回転体51上
のかき板57によりライナー54側へ寄せられ、該ライ
ナー54とハンマー56とにより一次的に破砕される。
そして、ある程度細かくなったシュレッダーダストは、
環状の通路Sを通じて連続的にハウジング15内の破砕
室17内に落下する。
【0027】破砕室17内では、回転ドラム13上の複
数の回転刃18が旋回しており、上記予備破砕機2から
落下したシュレッダーダストは、この旋回する回転刃1
8とスクリーン16側に位置固定的に配置された固定刃
19との協働により破砕される。この破砕された破砕物
は、破砕室17がかなり狭くかつその全周をスクリーン
16が取り囲んでいることもあって、該スクリーン16
を通って直ちにその外側の貯留室22へ排出される。ま
たこの時、破砕機3下の吸引機4内の回転羽根61の回
転により、破砕室17内から貯留室22へ向う空気の流
れ(吸引力)が発生しているので、前記破砕物は、この
吸引力によって円滑にスクリーン16を通過する。この
結果、破砕室17内で破砕物が再破砕されることはほと
んどなくなり、所望の粒度範囲に収まる破砕物が貯留室
22内に取り出されるようになる。そして、この貯留室
22内に取り出された破砕物は、その下部の排出口63
から吸引機4の本体62内に吸引され、さらに、その本
体62の吐出口64からダクト65を通じて図示を略す
貯留タンクへと搬送される。
【0028】本実施の形態では、特に予備破砕機2の回
転体51と吸引機4の回転羽根61とを破砕機3の回転
ドラム13に連結して、共通の回転軸10から動力を取
出すようにしているので、予備破砕機2や吸引機4を駆
動する特別の手段が不要になり、全体の構造は簡単とな
る。また、これら予備破砕機2および吸引機4を破砕機
3の上下に一体化して全体を縦型構成としているので、
装置全体はスリムとなり、設置スペースの削減を達成で
きる。
【0029】ここで、上記実施の形態においては、破砕
物をハウジング15から排出するための排出口63をハ
ウジング15の下部(下板)に設けるようにしたが、本
発明は、これに加えて、図6に示すようにスクリーン1
6の周りの貯留室22に臨むハウジング15の立壁15
aにも排出口70を設けてもよいものである。この場合
は、固定刃19を取付ける支持プレート21により4分
割された貯留室22の各室に対応して排出口70を設け
るようにし、各排出口70には、例えば、前記吸引機4
の本体62の吐出口64から延ばしたダクト65から分
岐した分岐ダクト71a,71b,71c,71dを脱
着自在に接続する。なお、この場合のハウジング15の
立壁15aは全面固定壁(36)とし、貯留室22の各
室の中央部分に開口するように排出口70を設けるよう
にする。
【0030】上記ダクト65内には、吸引機4の回転羽
根61の回転により貯留タンク側への気流が生じてお
り、そのエジェクタ効果により貯留室22内には各分岐
ダクト71a,71b,71c,71dを通じて負圧
(吸引力)が導入される。すなわち、貯留室22内の破
砕物は各分岐ダクト71a,71b,71c,71dか
らダクト65を経て図示を略す貯留タンクへと排出され
るようになる。しかして、前記吸引力は、各分岐ダクト
71a,71b,71c,71dを通じて、支持プレー
ト21により仕切られた貯留室22内の各室にほぼ均等
に導入されるので、破砕室17内で破砕された破砕物は
スクリーン16の全面から速やかに貯留室22内に吸引
排出され、結果として、破砕室17内における破砕物の
再破砕は著しく抑制され、所望の粒度範囲に収まる破砕
物が安定して得られるようになる。
【0031】なお、上記排出口70は、貯留室22内の
各室に対応して複数設けてもよいもので、この場合は各
排出口70に対して分岐ダクトを配設する。また、上記
ダクト65には、ブロア、フアン等の排気手段72(図
6)を設けるようにしてもよく、これにより各分岐ダク
ト71a,71b,71c,71dを通じて貯留室22
に導入される吸引力が高まり、スクリーン16からの破
砕物の吸引排出がより一層促進される。ただし、このよ
うな排気手段72を設ける場合は、ハウジング15下の
吸引機4を省略することができる。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る破
砕装置によれば、回転ドラムと筒状スクリーンとをハウ
ジング内に縦型に配置して、両者の間の環状室を破砕室
として構成したので、破砕された破砕物は、直ちにスク
リーンを通ってその外側へ排出され、破砕物の再破砕が
著しく抑制されて、所望の粒度範囲に収まる破砕物を安
定して得ることができる。
【0033】また、ハウジングの排出口を吸引手段に接
続する構成とした場合は、破砕室内で破砕された破砕物
のスクリーン通過が促進され、破砕物の再破砕をより確
実に防止することができる。
【0034】また、ホッパとハウジングとの間に、被破
砕物を一次的に破砕する予備破砕手段を配設した場合
は、粗大物が破砕室内に入り込むことがないので、破砕
室内での破砕効率が向上する。
【0035】また、回転刃を、刃具台を介して回転ドラ
ムの外周面に取付けると共に、刃具台の周りの凹所を回
転ドラムに取付けたカバーにより覆うようにした場合
は、被破砕物の性状に応じて回転刃を任意の配置とする
ことができるばかりか、破砕室の間隙を所定の大きさに
維持でき、破砕効率を可及的に高めることができる。
【0036】さらに、ハウジングの立壁の一部とスクリ
ーンの一部とを、開閉可能な扉体から形成した場合は、
各扉体を開いて回転刃や固定刃の交換、あるいはスクリ
ーンのメンテナンスを簡単に行なうができ、メンテナン
ス性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態としての破砕装置の全
体構造を示す断面図である。
【図2】本破砕装置における破砕機とその周りの構造を
拡大して示す断面図である。
【図3】本破砕装置における破砕機の構造を示す平面図
である。
【図4】本破砕機における回転刃と固定刃との取付構造
を示す断面図である。
【図5】本破砕装置における破砕機の構造を模式的に示
す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態としての破砕装置の要部
構造を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ホッパ 2 予備破砕機(予備破砕手段) 3 破砕機 4 吸引機(吸引手段) 10 回転軸 13 回転ドラム 15 ハウジング 15a ハウジングの立壁 37A ハウジングの扉体 16 スクリーン 16A,16B スクリーンの扉体 17 環状室(破砕室) 18 回転刃 19 固定刃 20 刃具台 21 支持プレート 29 カバー 51 予備破砕機の回転体 56 予備破砕機のハンマー 61 吸引機の回転羽根 63,70 破砕物の排出口 65 ダクト 71a,71b,71b,71d 分岐ダクト 72 排気手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 勝也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4D065 CA17 CB02 CC04 DD08 DD26 EB12 EB14 ED14 ED18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被破砕物を収容するホッパ下にハウジン
    グを連設し、該ハウジング内に、鉛直方向の回転軸を中
    心に回転する回転ドラムと該回転ドラムを囲む筒状スク
    リーンとを配設し、前記回転ドラムと前記スクリーンと
    の間の環状室を前記ホッパ内に連通させると共に、該環
    状室内に、前記回転ドラムと一体に回転する複数の回転
    刃と該回転刃と協働して被破砕物を破砕する複数の固定
    刃とを配置し、前記ハウジングには、前記スクリーンを
    通過した破砕物を外部へ排出する排出口を設けたことを
    特徴とする破砕装置。
  2. 【請求項2】 ハウジングの排出口を吸引手段に接続し
    たことを特徴とする請求項1に記載の破砕装置。
  3. 【請求項3】 ホッパとハウジングとの間に、被破砕物
    を一次的に破砕する予備破砕手段を配設したことを特徴
    とする請求項1または2に記載の破砕装置。
  4. 【請求項4】 回転刃を、刃具台を介して回転ドラムの
    外周面に取付けると共に、該刃具台の周りの凹所を回転
    ドラムに取付けたカバーにより覆ったことを特徴とする
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の破砕装置。
  5. 【請求項5】 ハウジングの立壁の一部とスクリーンの
    一部とを、開閉可能な扉体から形成したことを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか1項に記載の破砕装置。
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