JP2000079318A - 消臭フィルタ - Google Patents

消臭フィルタ

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Publication number
JP2000079318A
JP2000079318A JP10253380A JP25338098A JP2000079318A JP 2000079318 A JP2000079318 A JP 2000079318A JP 10253380 A JP10253380 A JP 10253380A JP 25338098 A JP25338098 A JP 25338098A JP 2000079318 A JP2000079318 A JP 2000079318A
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JP
Japan
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odor
deodorizing
deodorizing filter
metal chelate
activated carbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP10253380A
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English (en)
Inventor
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Akio Miyata
昭雄 宮田
Toru Watsuji
徹 和辻
Hideo Nojima
秀雄 野島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消臭速度が速く、空気が流動したり、乾燥し
た環境下においても消臭効果が有効で、除去した臭気分
子の再放出が無く長寿命で、かつ、低価格な消臭フィル
タを提供すること。 【解決手段】 活性炭等の臭気分子吸着材と、該臭気分
子に対して分解・吸着する遷移金属キレート化合物から
なる触媒とを、ウレタンフォーム上に把持した消臭フィ
ルタであって、前記臭気分子吸着材には、表面に遷移金
属キレート化合物を溶かしたエマルジョン接着剤(水溶
性アクリル接着剤である)を塗布し、加熱硬化して作製
したものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内にある臭気ガ
スを分解・吸着する消臭フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】生活の質の高度化に伴い、住環境の快適
さを追求することが求められている。気密性の高い家屋
では、特に臭いがこもりやすく、タバコ臭、汗による臭
い、乳児の臭い等を取り除きたい要望が強まっている。
これに対し、空調装置を中心に脱臭・消臭の機能が電気
機器にも取り入れられてきたが、活性炭フィルタ、光触
媒酸化、オゾン酸化によるものであった。しかしなが
ら、活性炭フィルタは、臭気分子を吸着することによっ
て脱臭するが、吸着量に限界があるため、吸着機能は一
時的で、活性炭に吸着した臭気分子は平衡によって脱着
し再放出されるという問題があった。また、光触媒酸化
は、消臭速度が遅いだけでなく、励起光源を併設する必
要があり、コスト高、かさばる、電力消費が大きくなる
などの問題があった。オゾン酸化においては、過剰オゾ
ンを分解する装置が必要不可欠であり、コスト高、電力
消費が大きいだけでなく、オゾンそのものは人体に有害
なため安全性を維持する困難さにおいても問題があっ
た。
【0003】これらの問題を解決する手段として、例え
ば、白井江芳著「工業材料」10月号58頁「高分子錯体に
よる悪臭除去」(1991)、戸嶋直樹著「工業材料」10月号
45頁「高分子錯体による有毒ガスの除去」(1991)に記載
されているように、鉄フタロシアニンを初めとして、遷
移金属キレート化合物を用いた酸化触媒法が検討されて
きた。しかしながら、遷移金属キレート化合物触媒は、
活性炭に比べて消臭速度が遅く、空調装置等が作動して
空気が流動している環境では消臭効果が著しく低下する
問題があった。また、鉄フタロシアニン錯体触媒を水溶
性アクリル接着剤に溶かして調製したエマルジョン溶液
をウレタンに塗布して作製したフィルタの場合には、湿
度がある雰囲気でなければ消臭しない問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、遷移金属キ
レート化合物を用いた酸化触媒法の前記欠点を解消し
て、消臭速度が速く、空気が流動したり、乾燥した環境
でも消臭効果が有効で、除去した臭気分子の再放出が無
く、さらに、低価格な消臭フィルタを提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、湿度が低い乾
燥した雰囲気でも消臭効果が得られるように、活性炭を
主成分とする臭気分子吸着材に、臭気分子に対して触媒
反応を示す遷移金属キレート化合物を隣接させて消臭フ
ィルタを構成したものであって、具体的には、請求項1
の発明は、活性炭等の臭気分子吸着材と、臭気分子に対
して分解・吸着する遷移金属キレート化合物からなる触
媒をウレタンフォーム上に把持した消臭フィルタであ
る。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載された
消臭フィルタにおいて、前記臭気分子吸着材は、表面に
遷移金属キレート化合物を溶かしたエマルジョン接着剤
を塗布し、加熱硬化して作製したものであることを特徴
とする消臭フィルタである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2に記載された
消臭フィルタにおいて、前記エマルジョン接着剤は、水
溶性アクリル接着剤であることを特徴とする消臭フィル
タである。
【0008】本発明は、以上の構成により、臭気分子
は、まず、活性炭を主成分とする臭気分子吸着材に吸収
される。したがって、空気が流動する環境でも消臭が有
効に行われる。また、吸着材に隣接する遷移金属キレー
ト化合物の酸化触媒反応により、活性炭から脱離した臭
気分子を分解し、吸着材からの臭気漏れを防ぐことがで
きる。さらに、活性炭に取り込まれていた水分子が分解
反応に寄与し、消臭能力が向上したと考えられる。脱着
した臭気分子が分解反応によって除去されるため、活性
炭中の臭気分子の吸着と脱着の化学平衡が変化して脱着
と分解が進む。そのため、活性炭の吸着能が飽和するこ
ともない。このように、臭気分子の吸着と分解が進み、
消臭速度が速く、しかも、空気が流動しているような環
境でも有効に消臭する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の消臭フィルタは、活性炭
を主成分とする臭気分子吸着材と、臭気分子に対して触
媒反応を示す遷移金属キレート化合物から構成される。
活性炭を主成分とする臭気分子吸着剤は、アルカリ溶着
炭、酸性添着炭、活性炭から選ばれた少なくとも一種か
ら構成され・フィルタ状である。また、遷移金属キレー
ト化合物としては、特に金属フタロシアニンが適してい
る。
【0010】以下に、3リットル臭気袋を用いた消臭実
験の方法と結果を説明する。ウレタンフォームに鉄フタ
ロシアニン錯体をエマルジョン塗布したフィルタ、及び
ウレタンフォームに活性炭を把持したものに鉄フタロシ
アニン錯体をエマルジョン塗布したフィルタをそれぞれ
ポリエチレン製の袋に密封し3リットルの空気を封入し
た。そこに臭気ガスを一定濃度になるように注入し、1
時間放置後ガス検知管を用いて濃度測定を行い、測定後
30分間放置した上で、再度臭気を導入して1時間後に
再度濃度測定するという作業を繰り返し行った。臭気
は、硫化水素、アンモニア、酢酸、アセトアルデヒドに
ついて個別に行った。臭気袋に臭気を100ppm注入し
た場合を1回と数え、その注入回数と除去率の関係を下
記表に示す。除去率はその回ごとに注入した臭気量に対
する残存ガス濃度から求めた見かけの除去率であり、補
正除去率は、測定後臭気袋に残留した臭気と次に注入し
た臭気を合わせて考えた場合の除去率で実質の除去率に
近いものである。
【0011】
【表1】
【0012】
【数1】
【0013】表の結果から分かるように、鉄フタロシア
ニンのみエマルジョン塗布したウレタンフィルタでは、
注入回数1桁で除去率50%を切る臭気もあり消臭能力
が低いが、活性炭を把持した上に鉄フタロシアニンをエ
マルジョン塗布したウレタンフィルタでは、どの臭気も
150回以上注入しても除去率90%以上を保持してい
る。活性炭の吸着した水分が鉄フタロシアニンに供給さ
れて消臭性能が向上したと考えられる。尚、鉄フタロシ
アニン錯体が水分の存在によって反応効率が上がること
を裏付けるため、以下の実験を行った。鉄フタロシアニ
ン錯体を含むエマルジョン接着剤を塗布したウレタンフ
ィルタと、このフィルタと一緒に水を含ませた紙を臭気
袋に封入して湿度を上げた場合の違いを調べるため、硫
化水素ガスに対する消臭性能を評価した。その結果、水
を含ませた紙を入れなかった場合には除去率25%であ
ったのに対し、入れた場合には除去率97%という結果
が得られた。
【0014】
【発明の効果】請求項1乃至3に対応する効果:本発明
によれば、空気が流動したり乾燥した環境でも消臭効果
が有効な消臭フィルタを提供することができ、エアコン
等の空調装置、空気清浄機、除湿器などに用いることに
よって大きな効果を発揮することができる。また、フィ
ルタ寿命が長いために煩雑にフィルタ交換する必要はな
い。また。効果的な消臭能力があり、快適な住居環境を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/81 B01D 53/36 ZABH 53/86 ZAB (72)発明者 和辻 徹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 野島 秀雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 BB02 CC01 CC12 HH05 JJ03 JJ10 KK08 MM05 MM19 NN28 QQ03 4D002 AA03 AA13 AA32 AA40 AB02 BA04 BA20 CA07 DA21 DA41 DA61 HA01 4D012 CA09 CA10 CB03 CB05 CG01 CG03 4D048 AA03 AA08 AA17 AA19 AA22 AB03 BA05X BA07Y BA08Y BA09Y BA23Y BA25Y BA26Y BA27Y BA28Y BA29Y BA30Y BA34Y BA35Y BA36X BA37Y BA38Y CC40 CD05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性炭等の臭気分子吸着材と、臭気分子
    に対して分解・吸着する遷移金属キレート化合物からな
    る触媒をウレタンフォーム上に把持した消臭フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された消臭フィルタにお
    いて、前記臭気分子吸着材は、表面に遷移金属キレート
    化合物を溶かしたエマルジョン接着剤を塗布し、加熱硬
    化して作製したものであることを特徴とする消臭フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された消臭フィルタにお
    いて、前記エマルジョン接着剤は、水溶性アクリル接着
    剤であることを特徴とする消臭フィルタ。
JP10253380A 1998-09-08 1998-09-08 消臭フィルタ Pending JP2000079318A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007179868A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Suminoe Textile Co Ltd 燃料電池用フィルターユニット
JP2010528727A (ja) * 2007-06-08 2010-08-26 ブリュッヒャー ゲーエムベーハー 空気を浄化し及び/若しくは濾過するためのマット状フォーム材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040608