JP2000079265A - 玉磨き揚送装置 - Google Patents

玉磨き揚送装置

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JP2000079265A
JP2000079265A JP11282520A JP28252099A JP2000079265A JP 2000079265 A JP2000079265 A JP 2000079265A JP 11282520 A JP11282520 A JP 11282520A JP 28252099 A JP28252099 A JP 28252099A JP 2000079265 A JP2000079265 A JP 2000079265A
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belt
winding
cloth
roller
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正博 竹内
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芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れの付着した布ベルトの巻取り作業がスム
ーズに且つ簡単に行える玉磨き揚送装置を提供する。 【解決手段】 玉磨き揚送装置1の背面側に、搬送ベル
ト5と布ベルト80が対面する位置において搬送ベルト
5の回転方向と同一方向となるようにモータ17,41
の駆動力により使用済の布ベルト80bを巻き取る巻取
機構部10と、使用前の布ベルト80aを装着する装着
機構部50と、を配置したので、モータ17,41を回
転駆動させることにより、布ベルト80が自動的に巻取
られ、汚れの付着した布ベルト80の巻取り作業を簡単
に行うことができる。また、布ベルト80の巻取りが搬
送ベルト5の回転方向と同一回転方向となるように巻取
られるので、モータ17,41に過度の負荷がかかるこ
とがないので、そのモータ容量は、あまり大きくなくて
も良く、巻取機構部10をコンパクトに設計することが
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ベルトと玉磨
き用の布ベルトとを対面させてパチンコ玉を磨きながら
揚送する玉磨き揚送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、搬送ベルトと玉磨き用の布ベルト
とを対面させてパチンコ玉を磨きながら揚送する玉磨き
揚送装置においては、ホール営業の終了時又は汚れの付
着のひどいとき等にパチンコ玉の汚れが付着した布ベル
トを手動的に引っ張って巻き込んだり、あるいは折り畳
んだりして、玉磨き揚送装置の背面に形成された布ベル
ト載置箱の中へ収納するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような作業をパチンコ島台の狭い空間で行うため、その
作業性が悪く、特に、ホール営業の終了時に複数設置さ
れる玉磨き揚送装置の布ベルト巻取り作業は、他の作業
と競業するため、その改善が望まれていた。本発明は、
上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とすると
ころは、汚れの付着した布ベルトの巻取り作業がスムー
ズに且つ簡単に行える玉磨き揚送装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために採用した解決手段を図面を参照して説明すると、
請求項1の発明においては、図1及び図2に示すよう
に、玉磨き揚送装置1の背面側に、搬送ベルト5と布ベ
ルト80が対面する位置において搬送ベルト5の回転方
向と同一方向となるようにモータ17,41の駆動力に
より使用済の布ベルト80bを巻き取る巻取機構部10
と、使用前の布ベルト80aを装着する装着機構部50
と、を配置したので、モータ17,41を回転駆動させ
ることにより、布ベルト80が自動的に巻取られ、汚れ
の付着した布ベルト80の巻取り作業を簡単に行うこと
ができる。また、布ベルト80の巻取りが搬送ベルト5
の回転方向と同一方向となるように巻取られるので、パ
チンコ玉の揚送動作中における巻取動作を行う場合であ
っても、モータ17,41に過度の負荷がかかることが
ないので、そのモータ容量は、あまり大きくなくても良
く、巻取機構部10をコンパクトに設計することが可能
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1を参照して、実
施形態に係る玉磨き揚送装置1の全体の構成について説
明する。図1は、玉磨き揚送装置の斜視図である。図に
おいて、玉磨き揚送装置1は、支持台2の上部に揚送筒
本体3が垂直状に立設され、揚送筒本体3の内部を下部
に支持されるモータ内蔵プーリ4によって駆動される搬
送ベルト5が周回するようになっている。そして、揚送
筒本体3の下部には、玉磨き前のパチンコ玉が流入する
玉流入口6が形成され、揚送筒本体3の上部には、玉磨
き後のパチンコ玉が排出される玉排出口7が形成されて
いる。したがって、玉流入口6から流入したパチンコ玉
は、搬送ベルト5によって揚送され、玉排出口7から排
出されるが、その揚送される過程で後述する布ベルト8
0との摩擦力によってパチンコ玉に付着した汚れが拭き
取られ、玉排出口7からは、きれいにされたパチンコ玉
が排出されることになる。
【0006】一方、前記した揚送筒本体3の背面側に
は、カバー板8が一側辺を軸支されて開閉自在に取り付
けられている。このカバー板8は、前記搬送ベルト5や
布ベルト80を玉磨き揚送装置1に装着される際に開放
されるものであると共に、布ベルト80自体がカバー板
8を周回するように装着される。そして、搬送ベルト5
や布ベルト80が装着された時には、止着レバー9によ
ってカバー板8を揚送筒本体3に対面させた状態に維持
される。
【0007】ところで、上記したカバー板8の背面に
は、本実施形態の要部を構成する巻取機構部10と装着
機構部50とが取り付けられている。巻取機構部10
は、モータ17、41の駆動力により使用済の布ベルト
80を巻き取るものであり、引張駆動部11と巻取部1
2とから構成されている。また、装着機構部50は、使
用前の布ベルト80を装着するものであり、布ベルト装
着部51と送出部52とから構成されている。
【0008】そこで、まず、巻取機構部10の構成につ
いて、図2乃至図4を参照して説明する。図2は、巻取
機構部10と装着機構部50との関係を示す側面図であ
り、図3は、巻取機構部10の斜視図であり、図4は、
巻取機構部10の拡大側面図である。図において、巻取
機構部10は、前記したように引張駆動部11と巻取部
12とから構成されている。まず、引張駆動部11の構
成について図3及び図4を参照して説明すると、引張駆
動部11は、前記カバー板8の背面にカバー板8を挟持
し且つ摺動自在に取り付けられる摺動支持台13に集約
して設けられている。即ち、摺動支持台13は、図4に
示すように、その後端部上下に形成された摺動長穴14
にカバー板8の側面に突設されたボルトを貫通させ、該
ボルトに止着ナット15を固定することにより、摺動長
穴14の範囲内で上下摺動自在となっている。
【0009】また、摺動支持台13の一側部の外側に
は、駆動部収納ボックス16が固着され、該駆動部収納
ボックス16の下方に引張モータ17が固着されてい
る。そして、引張モータ17のモータ軸には、ウォーム
歯車18が固着され、該ウォーム歯車18に歯車19が
噛合している。ウォーム歯車18と歯車19とは、駆動
部収納ボックス16内に収納されている。
【0010】一方、摺動支持台13には、駆動ローラ2
0と該駆動ローラ20に圧接される圧接ローラ21とが
回転自在に差し渡され、そのうち駆動ローラ20の回転
軸には、前記歯車19が固着されている。したがって、
引張モータ17が駆動されると駆動ローラ20が回転
し、それに圧接される圧接ローラ21も逆方向に回転す
る。しかして、駆動ローラ20と圧接ローラ21との間
には、布ベルト80が嵌挿されるが、駆動ローラ20の
回転により布ベルト80が引っ張られることになる。
【0011】ところで、駆動ローラ20と圧接ローラ2
1との間に布ベルト80を嵌挿する際には、圧接ローラ
21の圧接状態を緩めてから行うようになっている。即
ち、圧接ローラ21は、摺動支持台13の前方部に軸支
される回動軸22の両端部に固着される支持腕23a,
23bの先端部に回転自在に設けられるものであり、そ
の支持腕23a,23bの中程を下から支えるように固
定片24a,24bが設けられている。固定片24a,
24bは、摺動支持台13に差し渡される回動軸25の
両端部に回動自在に設けられるものであり、固定片24
a,24bの下端にレバー杆26が差し渡されている。
しかして、図3に示す状態において、固定片24a,2
4bの上端部は、支持腕23a,23bの中程を下から
支えているので、圧接ローラ21は、駆動ローラ20に
圧接された状態を維持している。その状態でレバー杆2
6を手前に引くことにより固定片24a,24bが回動
軸25を中心にして回動し、固定片24a,24bの上
端部による支持腕23a,23bの支持状態が解除され
るため、圧接ローラ21が回動軸22を中心として下方
向に回動し、駆動ローラ20との間に隙間が生ずる。そ
して、その隙間から布ベルト80を差し込んで下方に垂
らし、後述する巻取部12に布ベルト80の先端を止着
してから、レバー杆26を下方向に押圧して固定片24
a,24bの上端部で支持腕23a,23bを支え、圧
接ローラ21を駆動ローラ20に圧接した状態にして布
ベルト80を引張駆動部11に装着することができる。
【0012】なお、以上の構成からなる引張駆動部11
は、連結ロッド70によって後述する送出部52に連結
されている。具体的には、摺動支持台13と送出部52
のストッパーレバー67の先端とが連結ロッド70によ
って連結されている。これは、後に詳述するように、布
ベルト80の送りを制御するものである。
【0013】巻取機構部10のもう1つの構成部品であ
る巻取部12は、側面形状がほぼ三角形状の巻取支持台
30に集約して設けられている。即ち、巻取支持台30
は、ほぼ三角形状の一対の側面板と該側面板の下面を覆
う底板とからなり、側面板の後端をナット31によって
カバー板8の側面に止着固定している。また、巻取支持
台30のほぼ中央には、嵌入溝32a,32b(ただ
し、32aは、図示しない)が形成され、該嵌入溝32
a,32bに使用後の布ベルト80を巻取る巻取軸33
が遊嵌される。したがって、巻取軸33には、使用済の
布ベルト80がロール状に巻取られた状態(以下、この
状態を使用後布ベルトロール80bという)となってい
る。
【0014】また、巻取支持台30の後部上端に差し渡
される回動軸35には、その先端に複数(図示の場合に
は、4つ)の巻取カム37が固着された回転軸36を有
する押えレバー枠34が回動自在に軸支されている。こ
の押えレバー枠34は、ほぼ前記嵌入溝32a,32b
が形成される位置にまで延設されているので、押えレバ
ー枠34の先端に回転自在に軸支される回転軸36に固
着される巻取カム37が図4に示すように、巻取られた
使用後布ベルトロール80bの斜め上部前方に位置する
ことになる。なお、巻取カム37は、布ベルト80を効
率よく巻き取るために、その外周に爪を有する歯車形状
の構造となっている。また、布ベルト80は、前記回動
軸35の裏側を通って巻取軸33に巻取られるようにな
っている。
【0015】ところで、複数の巻取カム37がほぼ等間
隔に固着される回転軸36のほぼ中央には、歯車39が
固着され、該歯車39に巻取モータ41のモータ軸に固
着されるウォーム歯車40が噛合するようになってい
る。巻取モータ41は、押えレバー枠34に差し渡され
るT字状のモータ支持台42に止着固定されるものであ
る。しかして、巻取モータ41が回転すると、ウォーム
歯車40及び歯車39によって回転軸36が回転し、こ
れにより巻取カム37が前記引張駆動部11によって引
き出された布ベルト80をロール状に巻取ることにな
る。なお、押えレバー枠34の前端側方と巻取支持台3
0との間には、巻取カム37が常に使用後布ベルトロー
ル80bを押圧する方向に付勢するスプリング43が掛
け渡されている。また、前記歯車39とウォーム歯車4
0とは、回転軸36に遊嵌される駆動部収納ボックス3
8に収納されている。
【0016】次に、図2、図5、及び図6を参照して、
装着機構部50の構成について説明する。図5は、装着
機構部50の斜視図であり、図6は、装着機構部50の
拡大側面図である。図において、装着機構部50は、前
記したように使用前の布ベルトを装着する布ベルト装着
部51と、装着された布ベルトを送り出す送出部52と
から構成される。そこで、まず、布ベルト装着部51の
構成について図5及び図6を参照して説明すると、布ベ
ルト装着部51は、前記カバー板8の両側部にナット5
4で螺着されるほぼ三角板状の装着支持台53に集約し
て設けられる。即ち、装着支持台53の先端部には、嵌
入溝55a,55b(ただし、55aは、図示しない)
が形成され、該嵌入溝55a,55bに使用前の布ベル
ト80をロール状に巻いた使用前布ベルトロール80a
の巻取軸56を掛け止めるようになっている。
【0017】また、装着支持台53の後端上部に差し渡
される回動軸59には、その先端に押えローラ57を有
する押えレバー枠58が揺動自在に軸支されている。こ
の押えレバー枠58は、前記嵌入溝55a,55bが形
成される位置よりもやや前方まで延設されているので、
押えレバー枠58の先端に回転自在に軸支される押えロ
ーラ57が図6に示すように、巻取られた使用前布ベル
トロール80aの斜め上部前方に位置することになる。
また、押えレバー枠58の前端側方と装着支持台53と
の間には、押えローラ57が常に使用前布ベルトロール
80aを押圧する方向に付勢するスプリング60が掛け
渡されている。これにより、使用前布ベルトローラ80
aが自然に緩んだ状態となったりすることを防止すると
共に、布ベルト80がきれいに延びた状態でスムーズに
供給されるようにしている。
【0018】一方、送出部52は、前記カバー板8の両
側部にナット62で螺着されるほぼ正方形板状の支持台
61に集約して設けられる。即ち、支持台61には、1
つの大径の圧接ローラ63と、該圧接ローラ63の斜め
上下に圧接されるように配置される小径の圧接ローラ6
4、65とが差し渡されている。そして、布ベルト80
は、この大径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、6
5との間に嵌挿されて下方に引き出される。このように
布ベルト80は、大径の圧接ローラ63と小径の圧接ロ
ーラ64、65とによって圧接されるので、不必要な送
出が防止されるものである。また、前記支持台61の外
側であって大径圧接ローラ63の回転軸には、ラチェッ
ト歯車66が固着され、該ラチェット歯車66の上部に
ストッパーレバー67が設けられている。このストッパ
ーレバー67は、その一端部を支軸68によって支持台
61に回転自在に軸支され、その他端部に連結ロッド7
0の一端が係止されている。また、ストッパーレバー6
7の中程下部には、前記ラチェット歯車66の歯と係合
する係合爪69が形成されている。連結ロッド70の他
端は、前記したように巻取機構部10の引張駆動部11
の摺動支持台13に連結されている。
【0019】次に、上記した構成からなる巻取機構部1
0と装着機構部50との作用について説明する。まず、
布ベルト80を玉磨き揚送装置1に取り付ける作業につ
いて説明すると、新しい使用前布ベルトロール80aの
巻取軸56を布ベルト装着部51の嵌入溝55a,55
bに嵌入した後、布ベルト80の先端を送出部52の大
径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、65との間に
差し込み、ストッパーレバー67の係合を解除した状態
で大径圧接ローラ63を手動で回して必要な長さの布ベ
ルト80を下方に引き出す。その後、開放した状態のカ
バー板8の前面に下部から上部にかけて布ベルト80を
差し渡し、引張駆動部11の駆動ローラ20と圧接ロー
ラ21との間に布ベルト80を嵌挿する。この際、圧接
ローラ21と駆動ローラ20との間隔を弛めておき、そ
のまま下方に垂らして回動軸35の裏側を通し、使用後
布ベルトロール80bを形成するための巻取軸33に布
ベルト80の先端を止着し、その後、駆動ローラ20と
圧接ローラ21とを圧接させる。また、余分に引き出さ
れた布ベルト80は、巻取軸33に巻取り、その状態で
押えレバー枠34の巻取カム37を使用後布ベルトロー
ル80bの外周に当接させる。以上により布ベルト80
の装着が終了した後にカバー板8を閉じて止着レバー9
を掛け、布ベルト80と搬送ベルト5とを対面させる。
【0020】次に、玉磨き揚送装置1が駆動中の作用に
ついて説明する。玉磨き揚送装置1が駆動中であるとき
には、巻取機構部10の引張モータ17と巻取モータ4
1とは、常時回転駆動されている。したがって、布ベル
ト80は、常に巻取られていることになるが、実際に
は、以下のような動作によって巻取られる。即ち、布ベ
ルト80は、パチンコ玉が搬送ベルト5によって搬送さ
れている最中には、常に摩擦力により強制的に押し上げ
られる。このため、引張駆動部11の部分においては、
布ベルト80が弛んだ状態となるため、摺動支持台13
が下降した位置となる。摺動支持台13が下降した位置
にあるときには、連結ロッド70も下降してストッパー
レバー67の係合爪69がラチェット歯車66に係合す
る。このため、大径圧接ローラ63の回転が停止される
ために、大径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、6
5とによる布ベルト80の供給も停止された状態とな
る。
【0021】このような状態になると、搬送ベルト5の
摩擦力による布ベルト80の押上もなくなるが、引張モ
ータ17が駆動しているため、引張駆動部11において
は、布ベルト80を引き込んでいる。そして、その引込
が継続されると徐々に摺動支持台13が上昇をし始め、
遂には、ストッパーレバー67の係合爪69とラチェッ
ト歯車66との係合が解除される位置まで上昇する。係
合爪69とラチェット歯車66との係合が解除される
と、再度大径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、6
5とによる布ベルト80の送り出しが再開されると共
に、搬送ベルト5の摩擦力による布ベルト80の押上に
より、再度引張駆動部11の部分において、布ベルト8
0が弛んだ状態となって摺動支持台13が下降し、スト
ッパーレバー67の係合爪69がラチェット歯車66に
係合した状態となる。そして、上記した動作を繰り返し
ながら布ベルト80が巻取機構部10によって巻取られ
る。
【0022】上記したように、本実施形態では、引張駆
動部11と送出部52とにより制御されながら布ベルト
80の移動が行われるが、結果的に布ベルト80の移動
速度は、引張モータ17の回転速度によって決定される
ものであり、常に一定とすることができるので、ほぼ一
定の汚染度で布ベルト80を移動させることができると
共に、布ベルト80が自動的に巻取られるので、狭い島
台の中での布ベルト80の巻取り作業を行う必要がな
く、汚れの付着した布ベルト80の巻取り移動が簡単に
行える。また、使用後の布ベルト80をロール状にして
巻取るので、その載置場所を小さくすることができると
共に、1本の長い布ベルトロールによって長期間使用で
き、布ベルトの交換頻度を少なくすることができる。ま
た、ロール状にした布ベルトの交換作業も簡単に行うこ
とができる。また、上記した実施形態においては、引張
モータ17及び巻取モータ41に過度の負荷がかかるこ
とがないので、そのモータ容量は、あまり大きくなくて
も良く、引張駆動部11及び巻取部12をコンパクトに
設計することが可能である。
【0023】なお、上記した実施形態では、引張モータ
17及び巻取モータ41を常時回転駆動する例を示した
が、所定時間間隔をおいて間欠的に駆動するように制御
しても良い。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、玉磨き揚送装置の背面
側に、搬送ベルトと布ベルトが対面する位置において搬
送ベルトの回転方向と同一方向となるようにモータの駆
動力により使用済の布ベルトを巻き取る巻取機構部と、
使用前の布ベルトを装着する装着機構部と、を配置した
ので、モータを回転駆動させることにより、布ベルトが
自動的に巻取られ、汚れの付着した布ベルトの巻取り作
業を簡単に行うことができる。また、布ベルトの巻取り
が搬送ベルトの回転方向と同一方向となるように巻取ら
れるので、パチンコ玉の揚送動作中における巻取動作を
行う場合であっても、モータに過度の負荷がかかること
がないので、そのモータ容量は、あまり大きくなくても
良く、巻取機構部をコンパクトに設計することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる玉磨き揚送装置の斜視図であ
る。
【図2】巻取機構部と装着機構部との関係を示す側面図
である。
【図3】巻取機構部の斜視図である。
【図4】巻取機構部の拡大側面図である。
【図5】装着機構部の斜視図である。
【図6】装着機構部の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 玉磨き揚送装置 5 搬送ベルト 8 カバー板(玉磨き揚送装置の背面) 10 巻取機構部 11 引張駆動部 12 巻取部 17 引張モータ 20 駆動ローラ 21 圧接ローラ 37 巻取カム(巻取部材) 41 巻取モータ 50 装着機構部 51 布ベルト装着部 52 送出部 80 布ベルト 80a 使用前布ベルトロール 80b 使用後布ベルトロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月4日(1999.11.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 玉磨き揚送装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ベルトと該搬
送ベルトに対面させて設けられる玉磨き用の布ベルトと
によりパチンコ玉を挟持し、その挟持されたパチンコ玉
を前記揚送ベルトの回転により前記布ベルトの下部から
上部に向けて揚送すると共に前記布ベルトにより研磨
る玉磨き揚送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、搬送ベルトのパチンコ玉挟持面に
玉磨き用の布ベルトとを対面させてパチンコ玉を挟持し
磨きながら揚送する玉磨き揚送装置においては、ホー
ル営業の終了時又は汚れの付着のひどいとき等にパチン
コ玉の汚れが付着した布ベルトを手動的に引っ張って巻
き込んだり、あるいは折り畳んだりして、玉磨き揚送装
置の背面に形成された布ベルト載置箱の中へ収納するよ
うにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような作業をパチンコ島台の狭い空間で行うため、その
作業性が悪く、特に、ホール営業の終了時に複数設置さ
れる玉磨き揚送装置の布ベルト巻取り作業は、他の作業
と競業するため、その改善が望まれていた。本発明は、
上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とすると
ころは、汚れの付着した布ベルトの巻取り作業がスムー
ズに且つ簡単に行える玉磨き揚送装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明においては、搬送ベルトと該搬
送ベルトに対面させて設けられる玉磨き用の布ベルトと
によりパチンコ玉を挟持し、その挟持されたパチンコ玉
を前記揚送ベルトの回転により前記布ベルトの下部から
上部に向けて揚送すると共に前記布ベルトにより研磨す
る玉磨き揚送装置において、該玉磨き揚送装置は、前記
布ベルトを前記搬送ベルトのパチンコ玉挟持面に対面さ
せて設置可能な設置手段と、使用済みの布ベルトをモー
タの駆動力により巻き取る巻取機構部と、布ベルトを選
択的に解放・固定する送出部と、を有し、前記巻取機構
部の巻取り動作による前記布ベルトのパチンコ玉挟持面
における移動方向は、前記搬送ベルトのパチンコ玉挟持
面における移動方向と同一方向であることを特徴とす
る。このように構成することにより、搬送ベルトの回転
によってパチンコ玉を揚送する際、布ベルトにかかるパ
チンコ玉研磨時の摩擦力は、揚送方向、即ち、搬送ベル
トのパチンコ玉挟持面における移動方向と同一方向とな
るため、送出部が布ベルトを固定している状態であれ
ば、この摩擦力により布ベルト自体が搬送ベルトの移動
方向と同一方向に伸びて布ベルトの上部で弛みが生じる
ことになるが、巻取機構部は、布ベルトの弛みを巻き取
る方向に作動することになるので、布ベルトの伸びによ
る弛みを円滑に吸収することができ、弛みによる玉磨き
揚送装置に対する悪影響(パチンコ玉による弛みの巻き
込み、揚送能力の低下)等を未然の防止し、もって布ベ
ルトの巻取り作業をスムーズに且つ簡単に行うことがで
きる。また、請求項2の発明においては、前記巻取機構
部は、使用済みの布ベルトが蛇行状となるように圧接す
る位置に配置される複数のローラで構成されると共に少
なくとも1つのローラをモータで回転駆動することによ
り使用済みの布ベルトを引っ張る引張駆動部と、該引張
駆動部と別体に設けられ且つ該引張駆動部で引っ張られ
た布ベルトをモータの駆動力によりロール状に巻き取る
巻取部と、からなることを特徴とする。このように構成
することにより、布ベルトの引張動作と巻取動作とを別
々のモータで実行できて巻取作業を円滑に行なえ、特
に、引張動作においては、布ベルトを複数のローラに対
して蛇行状になるように圧接して引っ張ることができ、
確実に引張動作を行うことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1を参照して、実
施形態に係る玉磨き揚送装置1の全体の構成について説
明する。図1は、玉磨き揚送装置の斜視図である。図に
おいて、玉磨き揚送装置1は、支持台2の上部に揚送筒
本体3が垂直状に立設され、揚送筒本体3の内部を下部
に支持されるモータ内蔵プーリ4によって駆動される搬
送ベルト5が周回するようになっている。そして、揚送
筒本体3の下部には、玉磨き前のパチンコ玉が流入する
玉流入口6が形成され、揚送筒本体3の上部には、玉磨
き後のパチンコ玉が排出される玉排出口7が形成されて
いる。したがって、玉流入口6から流入したパチンコ玉
は、搬送ベルト5と布ベルト80に挟持されて搬送ベル
ト5の回転によって揚送され、玉排出口7から排出され
るが、その揚送される過程で後述する布ベルト80との
摩擦力によってパチンコ玉に付着した汚れが拭き取ら
れ、玉排出口7からは、きれいにされたパチンコ玉が排
出されることになる。
【0006】一方、前記した揚送筒本体3の背面側に
は、設置手段としてのカバー板8が一側辺を軸支されて
開閉自在に取り付けられている。このカバー板8は、前
記搬送ベルト5や布ベルト80を玉磨き揚送装置1に装
着される際に開放されるものであると共に、布ベルト8
0自体がカバー板8を周回するように装着される。そし
て、搬送ベルト5や布ベルト80が装着された時には、
止着レバー9によってカバー板8を揚送筒本体3に対面
させた状態に維持される。つまり、搬送ベルト5のパチ
ンコ玉挟持面にカバー板8に装着された布ベルト80が
対面することになる。
【0007】ところで、上記したカバー板8の背面に
は、本実施形態の要部を構成する巻取機構部10と装着
機構部50とが取り付けられている。巻取機構部10
は、モータ17、41の駆動力により使用済の布ベルト
80を巻き取るものであり、引張駆動部11と巻取部1
2とから構成されている。また、装着機構部50は、使
用前の布ベルト80を装着するものであり、布ベルト装
着部51と送出部52とから構成されている。
【0008】そこで、まず、巻取機構部10の構成につ
いて、図2乃至図4を参照して説明する。図2は、巻取
機構部10と装着機構部50との関係を示す側面図であ
り、図3は、巻取機構部10の斜視図であり、図4は、
巻取機構部10の拡大側面図である。図において、巻取
機構部10は、前記したように引張駆動部11と巻取部
12とから構成されている。まず、引張駆動部11の構
成について図3及び図4を参照して説明すると、引張駆
動部11は、前記カバー板8の背面にカバー板8を挟持
し且つ摺動自在に取り付けられる摺動支持台13に集約
して設けられている。即ち、摺動支持台13は、図4に
示すように、その後端部上下に形成された摺動長穴14
にカバー板8の側面に突設されたボルトを貫通させ、該
ボルトに止着ナット15を固定することにより、摺動長
穴14の範囲内で上下摺動自在となっている。
【0009】また、摺動支持台13の一側部の外側に
は、駆動部収納ボックス16が固着され、該駆動部収納
ボックス16の下方に引張モータ17が固着されてい
る。そして、引張モータ17のモータ軸には、ウォーム
歯車18が固着され、該ウォーム歯車18に歯車19が
噛合している。ウォーム歯車18と歯車19とは、駆動
部収納ボックス16内に収納されている。
【0010】一方、摺動支持台13には、駆動ローラ2
0と該駆動ローラ20に圧接される圧接ローラ21とが
回転自在に差し渡され、そのうち駆動ローラ20の回転
軸には、前記歯車19が固着されている。したがって、
引張モータ17が駆動されると駆動ローラ20が回転
し、それに圧接される圧接ローラ21も逆方向に回転す
る。しかして、駆動ローラ20と圧接ローラ21との間
には、布ベルト80が嵌挿されるが、駆動ローラ20の
回転により布ベルト80が引っ張られることになる。
【0011】ところで、駆動ローラ20と圧接ローラ2
1との間に布ベルト80を嵌挿する際には、圧接ローラ
21の圧接状態を緩めてから行うようになっている。即
ち、圧接ローラ21は、摺動支持台13の前方部に軸支
される回動軸22の両端部に固着される支持腕23a,
23bの先端部に回転自在に設けられるものであり、そ
の支持腕23a,23bの中程を下から支えるように固
定片24a,24bが設けられている。固定片24a,
24bは、摺動支持台13に差し渡される回動軸25の
両端部に回動自在に設けられるものであり、固定片24
a,24bの下端にレバー杆26が差し渡されている。
しかして、図3に示す状態において、固定片24a,2
4bの上端部は、支持腕23a,23bの中程を下から
支えているので、圧接ローラ21は、駆動ローラ20に
圧接された状態を維持している。その状態でレバー杆2
6を手前に引くことにより固定片24a,24bが回動
軸25を中心にして回動し、固定片24a,24bの上
端部による支持腕23a,23bの支持状態が解除され
るため、圧接ローラ21が回動軸22を中心として下方
向に回動し、駆動ローラ20との間に隙間が生ずる。そ
して、その隙間から布ベルト80を差し込んで下方に垂
らし、後述する巻取部12に布ベルト80の先端を止着
してから、レバー杆26を下方向に押圧して固定片24
a,24bの上端部で支持腕23a,23bを支え、圧
接ローラ21を駆動ローラ20に圧接した状態にして布
ベルト80を引張駆動部11に装着することができる。
【0012】なお、以上の構成からなる引張駆動部11
は、連結ロッド70によって後述する送出部52に連結
されている。具体的には、摺動支持台13と送出部52
のストッパーレバー67の先端とが連結ロッド70によ
って連結されている。これは、後に詳述するように、布
ベルト80の送りを制御するものである。
【0013】巻取機構部10のもう1つの構成部品であ
る巻取部12は、側面形状がほぼ三角形状の巻取支持台
30に集約して設けられている。即ち、巻取支持台30
は、ほぼ三角形状の一対の側面板と該側面板の下面を覆
う底板とからなり、側面板の後端をナット31によって
カバー板8の側面に止着固定している。また、巻取支持
台30のほぼ中央には、嵌入溝32a,32b(ただ
し、32aは、図示しない)が形成され、該嵌入溝32
a,32bに使用後の布ベルト80を巻取る巻取軸33
が遊嵌される。したがって、巻取軸33には、使用済の
布ベルト80がロール状に巻取られた状態(以下、この
状態を使用後布ベルトロール80bという)となってい
る。
【0014】また、巻取支持台30の後部上端に差し渡
される回動軸35には、その先端に複数(図示の場合に
は、4つ)の巻取カム37が固着された回転軸36を有
する押えレバー枠34が回動自在に軸支されている。こ
の押えレバー枠34は、ほぼ前記嵌入溝32a,32b
が形成される位置にまで延設されているので、押えレバ
ー枠34の先端に回転自在に軸支される回転軸36に固
着される巻取カム37が図4に示すように、巻取られた
使用後布ベルトロール80bの斜め上部前方に位置する
ことになる。なお、巻取カム37は、布ベルト80を効
率よく巻き取るために、その外周に爪を有する歯車形状
の構造となっている。また、布ベルト80は、前記回動
軸35の裏側を通って巻取軸33に巻取られるようにな
っている。
【0015】ところで、複数の巻取カム37がほぼ等間
隔に固着される回転軸36のほぼ中央には、歯車39が
固着され、該歯車39に巻取モータ41のモータ軸に固
着されるウォーム歯車40が噛合するようになってい
る。巻取モータ41は、押えレバー枠34に差し渡され
るT字状のモータ支持台42に止着固定されるものであ
る。しかして、巻取モータ41が回転すると、ウォーム
歯車40及び歯車39によって回転軸36が回転し、こ
れにより巻取カム37が前記引張駆動部11によって引
き出された布ベルト80をロール状に巻取ることにな
る。なお、押えレバー枠34の前端側方と巻取支持台3
0との間には、巻取カム37が常に使用後布ベルトロー
ル80bを押圧する方向に付勢するスプリング43が掛
け渡されている。また、前記歯車39とウォーム歯車4
0とは、回転軸36に遊嵌される駆動部収納ボックス3
8に収納されている。
【0016】次に、図2、図5、及び図6を参照して、
装着機構部50の構成について説明する。図5は、装着
機構部50の斜視図であり、図6は、装着機構部50の
拡大側面図である。図において、装着機構部50は、前
記したように使用前の布ベルトを装着する布ベルト装着
部51と、装着された布ベルトを送り出す送出部52と
から構成される。そこで、まず、布ベルト装着部51の
構成について図5及び図6を参照して説明すると、布ベ
ルト装着部51は、前記カバー板8の両側部にナット5
4で螺着されるほぼ三角板状の装着支持台53に集約し
て設けられる。即ち、装着支持台53の先端部には、嵌
入溝55a,55b(ただし、55aは、図示しない)
が形成され、該嵌入溝55a,55bに使用前の布ベル
ト80をロール状に巻いた使用前布ベルトロール80a
の巻取軸56を掛け止めるようになっている。
【0017】また、装着支持台53の後端上部に差し渡
される回動軸59には、その先端に押えローラ57を有
する押えレバー枠58が揺動自在に軸支されている。こ
の押えレバー枠58は、前記嵌入溝55a,55bが形
成される位置よりもやや前方まで延設されているので、
押えレバー枠58の先端に回転自在に軸支される押えロ
ーラ57が図6に示すように、巻取られた使用前布ベル
トロール80aの斜め上部前方に位置することになる。
また、押えレバー枠58の前端側方と装着支持台53と
の間には、押えローラ57が常に使用前布ベルトロール
80aを押圧する方向に付勢するスプリング60が掛け
渡されている。これにより、使用前布ベルトローラ80
aが自然に緩んだ状態となったりすることを防止すると
共に、布ベルト80がきれいに延びた状態でスムーズに
供給されるようにしている。
【0018】一方、送出部52は、前記カバー板8の両
側部にナット62で螺着されるほぼ正方形板状の支持台
61に集約して設けられる。即ち、支持台61には、1
つの大径の圧接ローラ63と、該圧接ローラ63の斜め
上下に圧接されるように配置される小径の圧接ローラ6
4、65とが差し渡されている。そして、布ベルト80
は、この大径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、6
5との間に嵌挿されて下方に引き出される。このように
布ベルト80は、大径の圧接ローラ63と小径の圧接ロ
ーラ64、65とによって圧接されるので、不必要な送
出が防止されるものである。また、前記支持台61の外
側であって大径圧接ローラ63の回転軸には、ラチェッ
ト歯車66が固着され、該ラチェット歯車66の上部に
ストッパーレバー67が設けられている。このストッパ
ーレバー67は、その一端部を支軸68によって支持台
61に回転自在に軸支され、その他端部に連結ロッド7
0の一端が係止されている。また、ストッパーレバー6
7の中程下部には、前記ラチェット歯車66の歯と係合
する係合爪69が形成されている。連結ロッド70の他
端は、前記したように巻取機構部10の引張駆動部11
の摺動支持台13に連結されている。
【0019】次に、上記した構成からなる巻取機構部1
0と装着機構部50との作用について説明する。まず、
布ベルト80を玉磨き揚送装置1に取り付ける作業につ
いて説明すると、新しい使用前布ベルトロール80aの
巻取軸56を布ベルト装着部51の嵌入溝55a,55
bに嵌入した後、布ベルト80の先端を送出部52の大
径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、65との間に
差し込み、ストッパーレバー67の係合を解除した状態
で大径圧接ローラ63を手動で回して必要な長さの布ベ
ルト80を下方に引き出す。その後、開放した状態のカ
バー板8の前面に下部から上部にかけて布ベルト80を
差し渡し、引張駆動部11の駆動ローラ20と圧接ロー
ラ21との間に布ベルト80を嵌挿する。この際、圧接
ローラ21と駆動ローラ20との間隔を弛めておき、そ
のまま下方に垂らして回動軸35の裏側を通し、使用後
布ベルトロール80bを形成するための巻取軸33に布
ベルト80の先端を止着し、その後、駆動ローラ20と
圧接ローラ21とを圧接させる。また、余分に引き出さ
れた布ベルト80は、巻取軸33に巻取り、その状態で
押えレバー枠34の巻取カム37を使用後布ベルトロー
ル80bの外周に当接させる。以上により布ベルト80
の装着が終了した後にカバー板8を閉じて止着レバー9
を掛け、布ベルト80と搬送ベルト5とを対面させる。
【0020】次に、玉磨き揚送装置1が駆動中の作用に
ついて説明する。玉磨き揚送装置1が駆動中であるとき
には、巻取機構部10の引張モータ17と巻取モータ4
1とは、常時回転駆動されている。したがって、布ベル
ト80は、常に巻取られていることになるが、実際に
は、以下のような動作によって巻取られる。即ち、布ベ
ルト80は、パチンコ玉が搬送ベルト5によって搬送さ
れている最中には、常に摩擦力により強制的に押し上げ
られる。このため、引張駆動部11の部分においては、
布ベルト80が弛んだ状態となるため、摺動支持台13
が下降した位置となる。摺動支持台13が下降した位置
にあるときには、連結ロッド70も下降してストッパー
レバー67の係合爪69がラチェット歯車66に係合す
る。このため、大径圧接ローラ63の回転が停止される
ために、大径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、6
5とによる布ベルト80の供給も停止された状態とな
る。
【0021】このような状態になると、搬送ベルト5の
摩擦力による布ベルト80の押上もなくなるが、引張モ
ータ17が駆動しているため、引張駆動部11において
は、布ベルト80を引き込んでいる。そして、その引込
が継続されると徐々に摺動支持台13が上昇をし始め、
遂には、ストッパーレバー67の係合爪69とラチェッ
ト歯車66との係合が解除される位置まで上昇する。係
合爪69とラチェット歯車66との係合が解除される
と、再度大径圧接ローラ63と小径圧接ローラ64、6
5とによる布ベルト80の送り出しが再開されると共
に、搬送ベルト5の摩擦力による布ベルト80の押上に
より、再度引張駆動部11の部分において、布ベルト8
0が弛んだ状態となって摺動支持台13が下降し、スト
ッパーレバー67の係合爪69がラチェット歯車66に
係合した状態となる。そして、上記した動作を繰り返し
ながら布ベルト80が巻取機構部10によって巻取られ
る。
【0022】上記したように、本実施形態では、搬送ベ
ルト5の回転によってパチンコ玉を揚送する際、布ベル
ト80にかかるパチンコ玉研磨時の摩擦力は、揚送方
向、即ち、搬送ベルト5のパチンコ玉挟持面における移
動方向と同一方向となるため、送出部52が布ベルト8
0を固定している状態であれば、この摩擦力により布ベ
ルト80自体が搬送ベルト5の移動方向と同一方向に伸
びて布ベルト80の上部で弛みが生じることになるが、
巻取機構部10は、布ベルト80の弛みを巻き取る方向
に作動することになるので、布ベルト80の伸びによる
弛みを円滑に吸収することができ、弛みによる玉磨き揚
送装置1に対する悪影響(パチンコ玉による弛みの巻き
込み、揚送能力の低下)等を未然の防止し、もって布ベ
ルト80の巻取り作業をスムーズに且つ簡単に行うこと
ができる。なお、送出部52が布ベルト80を解放して
いる状態であれば、巻取機構部10の巻取り動作によっ
て、搬送ベルトのパチンコ玉挟持面に沿って布ベルト8
0を巻き上げることになるが、この方向は布ベルト80
にかかる摩擦力の方向と一致するので、巻取機構部10
に不要な負荷がかかることなく円滑な巻取動作を行うこ
とができる。また、布ベルト80の引張動作と巻取動作
とを別々のモータ17,41で実行できて巻取作業を円
滑に行なえ、特に、引張動作においては、布ベルト80
を複数のローラ20,21に対して蛇行状になるように
圧接して引っ張ることができ、確実に引張動作を行うこ
とができる。また、引張駆動部11と送出部52とによ
り制御されながら布ベルト80の移動が行われるが、結
果的に布ベルト80の移動速度は、引張モータ17の回
転速度によって決定されるものであり、常に一定とする
ことができるので、ほぼ一定の汚染度で布ベルト80を
移動させることができると共に、布ベルト80が自動的
に巻取られるので、狭い島台の中での布ベルト80の巻
取り作業を行う必要がなく、汚れの付着した布ベルト8
0の巻取り移動が簡単に行える。また、使用後の布ベル
ト80をロール状にして巻取るので、その載置場所を小
さくすることができると共に、1本の長い布ベルトロー
ルによって長期間使用でき、布ベルトの交換頻度を少な
くすることができる。また、ロール状にした布ベルトの
交換作業も簡単に行うことができる。また、上記した実
施形態においては、引張モータ17及び巻取モータ41
に過度の負荷がかかることがないので、そのモータ容量
は、あまり大きくなくても良く、引張駆動部11及び巻
取部12をコンパクトに設計することが可能である。
【0023】なお、上記した実施形態では、引張モータ
17及び巻取モータ41を常時回転駆動する例を示した
が、所定時間間隔をおいて間欠的に駆動するように制御
しても良い。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、搬送ベルトの回転によ
ってパチンコ玉を揚送する際、布ベルトにかかるパチン
コ玉研磨時の摩擦力は、揚送方向、即ち、搬送ベルトの
パチンコ玉挟持面における移動方向と同一方向となるた
め、送出部が布ベルトを固定している状態であれば、こ
の摩擦力により布ベルト自体が搬送ベルトの移動方向と
同一方向に伸びて布ベルトの上部で弛みが生じることに
なるが、巻取機構部は、布ベルトの弛みを巻き取る方向
に作動することになるので、布ベルトの伸びによる弛み
を円滑に吸収することができ、弛みによる玉磨き揚送装
置に対する悪影響(パチンコ玉による弛みの巻き込み、
揚送能力の低下)等を未然の防止し、もって布ベルトの
巻取り作業をスムーズに且つ簡単に行うことができる。
また、請求項2の発明においては、前記巻取機構部は、
使用済みの布ベルトが蛇行状となるように圧接する位置
に配置される複数のローラで構成されると共に少なくと
も1つのローラをモータで回転駆動することにより使用
済みの布ベルトを引っ張る引張駆動部と、該引張駆動部
と別体に設けられ且つ該引張駆動部で引っ張られた布ベ
ルトをモータの駆動力によりロール状に巻き取る巻取部
と、からなることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、布ベルトの引張動作と巻取動作とを別々のモ
ータで実行できて巻取作業を円滑に行なえ、特に、引張
動作においては、布ベルトを複数のローラに対して蛇行
状になるように圧接して引っ張ることができ、確実に引
張動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる玉磨き揚送装置の斜視図であ
る。
【図2】巻取機構部と装着機構部との関係を示す側面図
である。
【図3】巻取機構部の斜視図である。
【図4】巻取機構部の拡大側面図である。
【図5】装着機構部の斜視図である。
【図6】装着機構部の拡大側面図である。
【符号の説明】 1 玉磨き揚送装置 5 搬送ベルト 8 カバー板(設置手段) 10 巻取機構部 11 引張駆動部 12 巻取部 17 引張モータ 20 駆動ローラ 21 圧接ローラ 37 巻取カム(巻取部材) 41 巻取モータ 50 装着機構部 51 布ベルト装着部 52 送出部 80 布ベルト 80a 使用前布ベルトロール 80b 使用後布ベルトロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ベルトと玉磨き用の布ベルトとを対
    面させてパチンコ玉を磨きながら揚送する玉磨き揚送装
    置において、 該玉磨き揚送装置の背面側に、前記搬送ベルトと布ベル
    トが対面する位置において前記搬送ベルトの回転方向と
    同一方向となるようにモータの駆動力により使用済の布
    ベルトを巻き取る巻取機構部と、使用前の布ベルトを装
    着する装着機構部と、を配置したことを特徴とする玉磨
    き揚送装置。
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