JP2000078931A - 土壌の温度制御装置 - Google Patents

土壌の温度制御装置

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JP2000078931A
JP2000078931A JP11123046A JP12304699A JP2000078931A JP 2000078931 A JP2000078931 A JP 2000078931A JP 11123046 A JP11123046 A JP 11123046A JP 12304699 A JP12304699 A JP 12304699A JP 2000078931 A JP2000078931 A JP 2000078931A
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soil
electromagnetic wave
temperature
control device
electromagnetic
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JP11123046A
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English (en)
Inventor
Kenichi Harakawa
健一 原川
Toshio Saito
俊夫 斉藤
Atsushi Mizutani
敦司 水谷
Yoshiaki Higuchi
祥明 樋口
Noriyuki Takahashi
紀行 高橋
Takashi Miwa
三輪  隆
Toru Inaoka
徹 稲岡
Mamoru Sakuma
護 佐久間
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波を使用することで、土壌の遠隔加温が
可能な土壌の温度制御装置を得る。 【解決手段】 サッカー場10のグランド12には芝生
20が育成されると共にカーボンファイバーが混入され
ている。サッカー場10には、フェーズドアレイアンテ
ナ26が配設されている。ここで、フェーズドアレイア
ンテナ26から電磁波の照射角度を変えることによりグ
ランド12の全域に電磁波を照射する。そして、グラン
ド12の中に混合されたカーボンファイバーが電磁波を
吸収して発熱することにより、熱交換作用によってグラ
ンド12の全域が加温される。これにより、芝生20の
育成を増進させることができる。また、芝生20を植え
替える際には、グランド12を高温に加熱することによ
り、グランド12の土壌殺菌をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物が育成または
栽培される土壌の加温を行う場合の土壌の温度制御装置
に関する。
【0002】なお、本明細書では、作物や園芸植物など
の土壌で栽培される植物を「栽培植物」という。
【0003】
【従来の技術】従来より、積雪寒冷地において、サッカ
ー場、ゴルフ場、及びパークゴルフ場等の芝生地は、晩
秋期から早春期までの約5ヶ月間、土壌の凍結や積雪の
ため使用できなくなる。このため、温水を通すパイプを
土壌中に敷設する方法(以下、「温水方法」という)及
び、電熱線や発熱体を土壌中に敷設する方法(以下、
「土壌発熱方法」という)により、土壌を加温してい
た。
【0004】また、積雪寒冷地に限らず他の地域でも、
土壌の温度制御が容易にできることは良好な植物育成に
有効である。
【0005】一方、作物や園芸植物などの栽培植物を栽
培する土壌では、土壌に病害虫(昆虫等)、病害微生
物、雑草および雑草の種子または残留根(以下、これら
を総称して「有害生物」という)が存在すると、これら
は栽培に対する大きな阻害要因となる。特に、近年、安
全志向・健康志向など農作物に対する消費者のニーズが
多様化し有機農業への期待が高まっているが、この有機
農業を行う場合には、土壌に有機物を供給し続け、同一
作物の作物種を長年栽培していると、必然的に病害微生
物が繁殖し、栽培に大きな困難を生ずる。これを解消す
るためには、土壌の病害微生物を一旦すべて殺滅する必
要が生じる。
【0006】ここで、これらの有害生物に対する対策と
しては、被害を受けた栽培植物の除去、病害虫の生息場
所の除去・焼却、または冬季耕運による有害生物の生息
密度低下を行う耕種的対策、土壌にビニールを敷き詰め
て太陽熱を利用することにより地表面温度を高めて土壌
の消毒を行う物理的対策、土壌に殺菌・殺虫・除草剤を
注入する化学的対策、病害虫の天敵や病害微生物の拮抗
菌を利用する生物的対策、及び人為的に雑草等を除去す
る人為的対策がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、土壌を
加温する方法として、上記温水方法では、温水の日常管
理が必要であり、さらに、加温時パイプを流れる温水の
温度降下により均一な加温ができない。また、上記温水
方法及び土壌発熱方法のいずれの方法においても、土壌
中にパイプ等を敷設するので、パイプ等の事故発生時に
は対応が困難である。
【0008】一方、有害生物に対する対策として、上記
耕種的対策では、被害を受けた栽培植物や有害生物を発
見しなければならないため作業性が悪く、しかもこれら
の存在の見落としが不可避で完全な対策とはならない。
上記物理的対策では、夏期の晴れた日以外は太陽熱の熱
量不足で使用できず季節や天候に影響を受け、また、使
用済みのビニールが汚染源になる。さらに、地面近傍の
浅い部分のみの消毒しかできず、地中の深い部分は消毒
できない。上記化学的対策では、環境との調和からは最
も容認しがたい方法であり、繰り返して実施すると土壌
や地下水の汚染が累積し、薬剤によっては人体への悪影
響も無視できない。また、有機農業での薬剤の投入は有
機農業の目的から逸脱し、しかも、薬剤の殺滅作用が継
続する期間は有用微生物も生存できない。上記生物的対
策では、有効な有害生物の範囲が極めて選択的で狭いた
め全般的な土壌消毒にはならず、しかも病害虫の天敵や
病害微生物の拮抗菌が必要であるため高コストである。
上記人為的対策では、人手の確保が困難であり、しか
も、栽培の管理コストに占める人件費が多大なものとな
る。
【0009】ところで、土壌を有害生物が生息できない
温度まで加熱できれば、土壌に存在する有害生物を殺滅
することが可能である。
【0010】本発明は、上記事実を考慮し、電磁波を使
用することで土壌の遠隔加温が可能な土壌の温度制御装
置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、土壌に混在又は積層されて配設され、電磁波を吸収
し発熱する電磁波吸収部材と、前記土壌に対応して設置
され、前記土壌の領域の一部の範囲へ電磁波を照射する
電磁波照射手段と、前記土壌の領域の全てに前記電磁波
照射手段から出力される電磁波が行き渡るように照射範
囲をスキャニングするスキャニング手段と、を有してい
る。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、土壌に対
応して配置された電磁波照射手段より土壌の領域の全て
に電磁波が行き渡るように照射範囲をスキャニングする
ことで土壌に配設された電磁波吸収部材に電磁波を照射
し、電磁波吸収部材が電磁波を吸収し発熱することによ
り熱交換作用によって土壌を加温する。従って、土壌と
離れた位置から土壌を加温でき、かつ、広い領域の土壌
の加温が可能となる。
【0013】請求項2に記載の発明は、土壌に混在又は
積層されて配設され、電磁波を吸収し発熱する電磁波吸
収部材と、前記土壌に対応して設置され、前記土壌の領
域の一部の範囲へ電磁波を照射する電磁波照射手段と、
前記土壌の領域の全てに前記電磁波照射手段から出力さ
れる電磁波が行き渡るように照射範囲をスキャニングす
るスキャニング手段と、前記電磁波照射手段による電磁
波照射範囲内における前記土壌の温度を検出する温度検
出手段と、前記温度検出手段が検出した検出温度に基づ
いて、各電磁波照射範囲内での前記電磁波照射手段によ
る電磁波の出力強度を制御する出力強度制御手段と、を
有している。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、検出した
土壌の温度に基づいて電磁波照射手段による電磁波の出
力強度を制御できるので、土壌の温度を場所によって調
整することができる。これにより、土壌に植えられた植
物の育成の速さを場所により調整することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の土壌の温度制御装置において、前記スキ
ャニング手段が、前記電磁波照射手段を土壌全域を見渡
せる高架位置に配設するための高架台と、前記高架台に
設けられた前記電磁波照射手段の電磁波の照射方向を変
更する変更手段と、で構成されていることを特徴として
いる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、電磁波照
射手段を高架台に固定しても、高架台から照射方向を変
更して電磁波を照射するので、土壌全域を加温すること
ができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の土壌の温度制御装置において、前記スキ
ャニング手段が、前記電磁波照射手段の照射面を前記土
壌に接近かつ対向させて搭載し、土壌領域内を移動する
移動体であることを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、電磁波照
射手段を搭載する移動体が、電磁波照射手段の照射面を
土壌に接近かつ対向させた状態で、土壌領域内を移動し
て電磁波を照射するので、土壌全域を加温することがで
きる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれか1項に記載の土壌の温度制御装置にお
いて、前記土壌の所定深さ位置に配設され、前記土壌表
層部から入射した電磁波を反射する反射部材を、さらに
有している。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、電磁波吸
収部材が、電磁波照射手段から直接照射された電磁波を
吸収した後、土壌の所定深さ位置に配設された反射部材
より反射された電磁波を再度吸収するので、電磁波吸収
部材が効率的に電磁波を熱に変換し、エネルギー効率を
向上させることができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の土壌の温度制御装置において、前記反射部材がメッシ
ュ状の電磁シールド板であり、前記反射部材の表裏間で
の水分を含む栄養分の流動を妨げないことを特徴として
いる。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、反射部材
を土壌底部に配設しても、反射部材が水分を含む栄養分
の流動を妨げないので、効率的に土壌の排水ができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のいずれか1項に記載の土壌の温度制御装置にお
いて、前記電磁波照射手段による電磁波照射範囲内にお
ける予め定められた対象物の有無を検出する対象物検出
手段と、前記対象物検出手段が前記対象物を検出した場
合に、電磁波の照射を制限する制限手段と、をさらに有
している。
【0024】請求項7に記載の発明によれば、電磁波照
射範囲内に所定の対象物がある場合には電磁波の照射を
制限するので、電磁波照射範囲内に例えば人がいる場
合、人に対する電磁波の照射を制限することができる。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7のいずれか1項に記載の土壌の温度制御装置にお
いて、前記電磁波吸収部材の前記土壌の深さ方向の密度
を変化させ、前記土壌の深さ方向の発熱分布を調整する
ことを特徴としている。
【0026】請求項8に記載の発明によれば、電磁波吸
収部材の土壌の深さ方向の密度を調整することで、土壌
の温度を土壌の深度に応じて植物の育成に適すような温
度分布とすることができるので、植物の育成を増進させ
ることができる。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項8のいずれか1項に記載の土壌の温度制御装置にお
いて、前記土壌を生物が生息できない温度まで加熱する
ことを特徴としている。
【0028】請求項9に記載の発明によれば、土壌を生
物が生息できない温度まで加熱するため、土壌に存在す
る有害生物を殺滅することができる。
【0029】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の土壌の温度制御装置において、前記土壌で栽培植物
を栽培する前または前記土壌で前記栽培植物を栽培後植
え替える前に、前記土壌を前記生物が生息できない温度
まで加熱することを特徴としている。
【0030】請求項10に記載の発明によれば、土壌で
栽培植物を栽培する前または土壌で栽培植物を栽培後植
え替える前には、土壌には栽培植物が栽培されていな
い。したがって、栽培植物が栽培されていない状態で土
壌を加熱するため、栽培植物を殺滅することを防止でき
る。
【0031】請求項11に記載の発明は、請求項9に記
載の土壌の温度制御装置において、栽培植物の根元及び
前記根元の近傍以外の部位に前記電磁波吸収部材を配設
したことを特徴とする。
【0032】請求項11に記載の発明によれば、栽培植
物の根元及び根元の近傍以外の部位を加熱するため、栽
培植物の根元及び根元の近傍は加熱されず、したがっ
て、栽培植物を殺滅することを防止できる。
【0033】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1に、本
発明の第1の実施の形態に係るサッカー場10の概略全
体構成図を示す。
【0034】図1のように、サッカー場10は、土壌と
してのグランド12、観客を動員するスタンド13、及
びグランド12とスタンド13を区切り、グランド12
を取り囲むフェンス14を含んで構成されている。
【0035】グランド12は、サッカーのルールにのっ
とった長辺寸法、短辺寸法とされた長方形をしており、
サイドライン15、センターライン16、エンドライン
17、及びセンターサークル18等が白線で引かれてお
り、両エンドライン17上にはゴール19が配設されて
いる。
【0036】また、スタンド13は、グランド12の外
側に、グランド12を取り囲むように方形に形成されて
おり、傾斜が設けられ、グランド12から遠方になるほ
ど、グランド12より高くなっている。
【0037】図2(A)に、グランド12の断面図を示
す。
【0038】図2(A)のように、グランド12には、
芝生20が育成されている。また、グランド12は、電
磁波吸収部材としてのカーボンファイバー32を混合し
た土壌であって、芝生20を育成する床土層34、及び
床土層34の下層で石38が敷きつめられた排水層36
からなる。
【0039】ここで、カーボンファイバー32は、電磁
波を吸収することで発熱する性質を有し、電磁波を吸収
し発熱することで熱交換作用によりグランド12を加温
することができる。また、土壌に混合されるカーボンフ
ァイバー32の密度が高いほど、電磁波の吸収率が大き
くなる性質も有している。
【0040】図2(B)に、床土層34における土壌の
深度と芝生20の育成に適した土壌の温度との関係を表
すグラフを示す。
【0041】図2(B)では、縦軸を土壌の深度、横軸
を土壌の温度としており、また、土壌の表層面を原点と
している。また、縦軸の土壌の深度は、図2(A)の土
壌の深度に合わせてとっている。
【0042】図2(B)のような温度分布(すなわち、
表層面近傍が比較的高温で、深低部が比較的低温)にな
るのが芝生20の良好な育成に適しているため、図2
(B)のような温度分布になるように、高い温度を必要
とする所ほどカーボンファイバー32の密度が高くなる
ように、カーボンファイバー32が土壌に混合されてい
る。
【0043】また、図1のスタンド13の両側面上部に
は、それぞれ、図3のように電球22がマトリックス状
に配列された高架台としての照明灯24が建てられてお
り、照明灯24の上部には、電磁波を照射する電磁波照
射手段としてのフェーズドアレイアンテナ26が配設さ
れている。
【0044】ここで、フェーズドアレイアンテナ26
は、素子アンテナとしてホーンアンテナ30が平面的に
複数配列され、この配列は固定されている。そして、各
ホーンアンテナ30の励振位相を変化させることによっ
て照射方向を空間の任意の方向に変えることができる。
従って、フェーズドアレイアンテナ26を照明灯24に
固定しても、電磁波の照射方向を変えることでグランド
12全体に電磁波を照射することができる。
【0045】また、図1のスタンド13の上部にはグラ
ンド12の温度分布を検出する温度検出手段、及びグラ
ンド12内に侵入した人等電磁波を照射してはいけない
対象物を検出する対象物検出手段としてのサーモビュー
ア28が備え付けられている。
【0046】ここで、サーモビューア28は、物体が放
射する赤外線を検出することにより、該物体の温度を検
出するものである。従って、グランド12の温度分布を
検出することができる他、人等の温度を検出することに
よりグランド12内に存在する人等も検出することがで
きる。
【0047】なお、温度検出手段としてサーモビューア
28に代えて、音による温湿度分布計測装置を使用して
もよい。ここで、温湿度分布計測装置は、土壌中の音の
伝搬速度が、土壌の温湿度により変化することを利用し
て、音速センサにより土壌中の音の伝搬速度を計測する
ことで、土壌の温湿度分布を計測するものである。
【0048】また、対象物検出手段としてサーモビュー
ア28に代えて、可視光カメラを使用してもよい。ここ
で、可視光カメラは、人等電磁波を照射してはいけない
対象物を映像に撮影することにより、該対象物を検出す
るものである。
【0049】また、図2(A)のように、床土層34と
排水層36の間には、グランド12の表層部から入射し
た電磁波を反射する反射部材としてのメタルメッシュ4
0が敷設されている。ここで、メタルメッシュ40は、
照射する電磁波の波長の1/20以下の穴41を有し、
電気的に十分に導通させ、かつ、土壌中での腐食を防止
するため腐食対応処理がなされている。なお、メタルメ
ッシュ40は穴41を有するので、芝養成用の水や雨水
等を通すことができる。また、メタルメッシュ40が有
する穴41の大きさを照射する電磁波の波長の1/20
以下に限定するのは、穴41の大きさが電磁波の波長の
1/20を越えると、電磁波がメタルメッシュ40から
漏れだすことが有限要素法の電磁波解析シミュレーショ
ンで確認されているからである。さらに、メタルメッシ
ュ40を電気的に十分に導通させるのは、メタルメッシ
ュ40を電気的に一本化させることで、電磁波がメタル
メッシュ40から漏れだすのを防止できるからである。
【0050】また、反射部材としてメタルメッシュ40
の代わりに、照射する電磁波の波長の1/20以下の穴
が開けられており、電気的に十分に導通させ、かつ、土
壌中での腐食を防止するための腐食対応処理がなされた
パンチスルーメタルを使用してもよい。このパンチスル
ーメタルによっても、芝養成用の水や雨水等を通すこと
ができ、かつ、電磁波がパンチスルーメタルから漏れだ
すのを防止できる。
【0051】さらに、反射部材として、メタルメッシュ
40の代わりに金属反射板を使用してもよい。しかし、
芝養成用の水や雨水等を通すためには、穴を開けるため
の加工作業が必要であり、煩雑である。
【0052】図4に、制御装置42のブロック図を示
す。
【0053】図4のように、照射する電磁波の出力強度
を制御する出力強度制御手段、及び電磁波を照射する対
象物により電磁波の照射を制限する制限手段としての制
御装置42には、電磁波を出力する電磁波発振電源44
が接続され、電磁波照射電源44には、フェーズドアレ
イアンテナ26が接続されている。また、制御装置42
には、サーモビューア28で検出したグランド12の温
度分布やグランド12内に存在する人等電磁波を照射し
てはいけない対象物を画像に変換する画像処理装置46
が接続され、画像処理装置46には、サーモビューア2
8が接続されている。なお、電磁波発振電源44は、電
力を供給する電源、電磁波を発振するマグネトロン等で
構成され、電磁波を出力する。
【0054】以下、第1の実施の形態におけるエネルギ
ー効率を、下表(表1)に従って説明する。左欄におけ
る効率の最小値を右欄の左に示し、最大値を右欄の右に
示す。
【0055】
【表1】
【0056】従って、全体のエネルギー効率は、およそ
70.5〜85.1%であり、高いエネルギー効率が得
られる。
【0057】以下、第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0058】サーモビューア28によりグランド12の
温度分布やグランド12内への人の侵入等を検出し、画
像処理装置46を通して画像確認する。
【0059】グランド12内への人の侵入を確認したと
きは、制御装置42より制御して人を避けてフェーズド
アレイアンテナ26からグランド12に電磁波を照射す
るか、フェーズドアレイアンテナ26からの電磁波の照
射を停止する。また、必要に応じて関係部署に連絡す
る。
【0060】このように、人への電磁波の照射を防止す
ることができる。
【0061】一方、グランド12内への人の侵入がない
と確認したときは、サーモビューア28により検出され
たグランド12の温度分布にしたがって、低温区域を中
心に電磁波を照射する。
【0062】ここで、電磁波は電磁波発振電源44より
出力され、フェーズドアレイアンテナ26により電磁波
をスキャニングしてグランド12に照射する。このと
き、グランド12の温度分布が均一になるように制御装
置42においてフェーズドアレイアンテナ26から照射
される電磁波の出力強度を照射電力、スキャニング速
度、及び電磁波収束度より制御して、低温区域を中心に
電磁波を照射する。
【0063】そして、照射された電磁波は、グランド1
2に混合されたカーボンファイバー32に吸収され、カ
ーボンファイバー32が発熱し、熱交換作用によりグラ
ンド12が加温される。
【0064】このように、グランド12の温度分布が均
一になるように加温できるので、芝生20を場所によら
ず均一の速さで育成することができる。
【0065】また、グランド12の床土層34の下に敷
設されたメタルメッシュ40により、グランド12の表
層部から入射した電磁波が反射され、電磁波は再度カー
ボンファイバー32に吸収される。そして、上述のよう
に、グランド12の表層部から入射した電磁波のカーボ
ンファイバー32の吸収効率は94%〜98%であり、
メタルメッシュ40に反射された後グランド12の外に
でる電磁波はほとんど存在しない。
【0066】このように、メタルメッシュ40が電磁波
を反射するので、電磁波が土壌中を通る道のりを2倍に
することができ、効率的に電磁波を熱に変換することが
できる。
【0067】また、グランド12には深度に応じてカー
ボンファイバー32の密度が調整して混合されているた
め、グランド12の温度は、深度に応じて図2(B)の
ような芝生20の育成に適した温度分布となるように加
温される。従って、グランド12に植えられた芝生20
の育成を増進させることができる。
【0068】なお、芝養成用の水や雨水等は、メタルメ
ッシュ40の穴41を通して排水層38に排水される。
従って、グランド12の排水を効率的に行うことができ
る。
【0069】また、グランド12が凍結や積雪した場合
は、フェーズドアレイアンテナ26から電磁波を照射し
てグランド12上の氷や雪が融解するまでグランド12
を加温する。これにより、グランド12が凍結や積雪し
た場合でもグランド12の使用を可能にすることができ
る。
【0070】さらに、グランド12の芝生20を植え替
える場合は、フェーズドアレイアンテナ26から電磁波
を照射してグランド12を高温になるまで加熱する。こ
れにより、グランド12において、土壌殺菌をすること
ができる。
【0071】以上のように、本実施の形態によれば、グ
ランド12のフェーズドアレイアンテナ26からの遠隔
加温が可能となり、かつ、グランド12全体を芝生20
の育成に必要な温度まで加温することができる。
【0072】さらに、土壌にはカーボンファイバー32
のみが配設されるので、パイプ等を配設するのとは異な
り、土壌中で事故が発生することはなく、土壌の温度制
御装置の管理が容易となり、また、管理費用を低く押さ
えることができる。これにより、土壌の温度制御装置を
長期間安定して動作させることができる。 (変形例)本変形例では、電磁波照射手段としてフェー
ズドアレイアンテナ26の代わりに、パラボラアンテナ
48を使用する。パラボラアンテナ48は、図5のよう
に、図1のフェーズドアレイアンテナ26と同様に、照
明灯24の上部に配設されている。
【0073】図6のように、パラボラアンテナ48は、
軸50、放物面の反射鏡52、軸50と反射鏡52の接
合部54、及び一次放射器56で構成されている。そし
て、一次放射器56の放射面58は、反射鏡52の方物
面の焦点の位置に固定されている。また、接合部54に
ボールジョイント等が適用され、反射鏡52は、接合部
54を中心に自由に首振り運動させることができる。
【0074】本変形例では、一次放射器56より放射さ
れた電磁波が反射鏡52に反射され、該反射された電磁
波が、グランド12に照射される。ここで、反射鏡52
を自由に首振り運動させることにより電磁波の照射方向
を変えることができるので、グランド12の全てに電磁
波を照射することができる。
【0075】従って、本変形例では、パラボラアンテナ
48の軸50を一定の位置に固定しても、反射鏡52を
自由に首振り運動させることで電磁波をスキャニングし
てグランド12全体に照射することができる。
【0076】なお、上記ではフェーズドアレイアンテナ
26、パラボラアンテナ48の位置を固定する構造を示
したが、グランド12の一対のサイドライン15に沿っ
てガイドレールを配し、このガイドレール間にガイドレ
ールに沿って移動可能なバーを掛け渡し、さらに、この
バーにエンドライン17に沿って移動可能なブロックを
配設して、いわゆるXYプロッターの如き構造としても
よい。この場合、前記ブロックにホーンアンテナ30を
取り付けることにより、ホーンアンテナ30をグランド
12全域に亘って移動させることが可能である。
【0077】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。なお、以下の実施の形態では、上記第1の実施の形
態で説明した構成と基本的に同一構成部品については同
一の符号を付し、その構成を省略する。 [第2の実施の形態]以下に、本発明の第2の実施の形
態に係るゴルフ場66について説明する。
【0078】図7にゴルフ場66の概略構成図を示す。
【0079】図7のように、ゴルフ場66の18のホー
ル68の各グリーン70上にはポール72が立てられて
いる。
【0080】また、ゴルフ場66の土壌74には芝生2
0が育成されている。ここで、ゴルフ場66の土壌74
の断面図、及び芝生20の育成に適した土壌74の深度
と温度との関係は、それぞれ、第1の実施の形態におけ
る図2(A)、及び図2(B)と同じであるので省略す
る。
【0081】また、電磁波照射手段として、図8(B)
のように素子アンテナとしてのホーンアンテナ60を複
数有する電磁波照射源62を図8(A)に示す軽トラッ
ク76の底部77に取り付けたものを使用する。
【0082】本実施の形態では、軽トラック76がゴル
フ場66内を隈なく走り回ることにより、ゴルフ場66
の各ホール68に電磁波を照射することができる。
【0083】また、土壌74の温度を検出する温度検出
手段として、図9のような熱電対78を使用する。ここ
で、熱電対78は、金属線80と金属線80と異なる種
類の金属線82の2本の金属線を両端で接合し、2接合
点84間に温度差があるときに流れる電流を計測するこ
とにより土壌74の温度を検出するものである。この場
合、2つの接合点84のうち、一方の接合点84は0℃
に保ち、他方の接合点84は測定しようとする土壌74
中の地点に接触させる。
【0084】ここで、熱電対78はゴルフ場66の各ホ
ール68内の複数の地点に配設され、ゴルフ場66の各
ホール68の土壌74の温度分布が検出できるようにな
っている。
【0085】図10に、本実施の形態における制御装置
42のブロック図を示す。
【0086】図10のように、出力強度制御手段として
の制御装置42には、電磁波発振電源44が接続され、
電磁波発振電源44には電磁波照射源62が接続されて
いる。また、制御装置42には、熱電対78で検出した
ゴルフ場66の土壌74の温度分布を画像に変換する画
像処理装置46が接続されている。なお、制御装置4
2、電磁波発振電源44、及び画像処理装置46は、軽
トラック76に備えつけられている。また、熱電対78
により検出されたゴルフ場66の土壌74の温度分布は
軽トラック76に備えつけられた画像処理装置46に電
波で通信され、軽トラック76の車内でゴルフ場66の
各ホール68の土壌74の温度分布を認識できるように
なっている。
【0087】以下、第2の実施の形態の作用を説明す
る。
【0088】熱電対78によりゴルフ場66の各ホール
68の土壌74の温度分布を検出し、これを軽トラック
76に通信し、画像処理装置46を通して軽トラック7
6内で画像確認する。
【0089】そして、ゴルフ場66の各ホール68の土
壌74の温度分布に従い、土壌74の温度が均一になる
ように、軽トラック76でゴルフ場66内を隈なく動い
て、軽トラック76の底部77に取り付けられた電磁波
照射源62より電磁波を土壌74に照射する。
【0090】このとき、ゴルフ場66の各ホール68の
土壌74の温度分布にしたがって制御装置42におい
て、電磁波発振電源44より出力され土壌74に照射さ
れる電磁波の出力強度を照射電力、電磁波収束度、及び
軽トラック76の速度より制御し、土壌74の低温区域
に出力強度が大きくなるように電磁波を照射する。
【0091】そして、照射された電磁波は、土壌74に
混合されたカーボンファイバー32に吸収され、カーボ
ンファイバー32が発熱し、熱交換作用により土壌74
が加温される。
【0092】このように、土壌74の温度分布が均一に
なるように加温できるので、芝生20を場所によらず均
一の速さで育成することができる。
【0093】また、第1の実施の形態と同様に、土壌7
4の表層部から入射した電磁波が床土層34の下のメタ
ルメッシュ40により反射され、電磁波は再度カーボン
ファイバー32に吸収される。そして、メタルメッシュ
40に反射された後土壌74の外にでる電磁波はほとん
ど存在せず、効率的に電磁波を熱に変換する。
【0094】さらに、土壌74には深度に応じてカーボ
ンファイバー32の密度が調整して混合されているた
め、土壌74の温度は、深度に応じて図2(B)のよう
な芝生20の育成に適した温度分布となるように加温さ
れ、芝生20の育成を増進させる。
【0095】なお、芝養成用の水や雨水等は、メタルメ
ッシュ40の有する穴41を通して効率的に排水層36
に排水される。
【0096】また、ゴルフ場66の土壌74が凍結や積
雪した場合は、土壌74上の氷や雪が融解するまで土壌
74を加温し、ゴルフ場66の使用を可能にする。
【0097】さらに、芝生20を植え替えるときは土壌
74が高温になるまで加熱し、ゴルフ場66の土壌74
の殺菌をする。
【0098】このように、本実施の形態によれば、軽ト
ラック76をゴルフ場66の各ホール68に隈なく動か
すことにより、膨大な面積を有するゴルフ場66に点在
する各ホール68の土壌74全体に電磁波を照射でき、
かつ、ゴルフ場66の各ホール68の土壌74を芝生2
0の育成に必要な温度まで加温することが可能である。
【0099】さらに、土壌74にはカーボンファイバー
32が配設されるのみであるので、パイプ等を配設する
のとは異なり、土壌74中で事故が発生することはな
く、土壌の温度制御装置の管理が容易となり、また、管
理費用を低く押さえることができる。これにより、土壌
の温度制御装置を長期間安定して動作させることができ
る。 [第3の実施の形態]図11には、本発明の土壌の温度
制御装置が適用された第3の実施の形態に係る野菜畑1
00の主要部の概略構成が断面図にて示されている。
【0100】野菜畑100の土壌102では、栽培植物
としての野菜104が栽培されている。野菜104は有
機農業によって栽培されており、土壌102には有機物
が供給され続け、同一の野菜104が長年栽培されてい
る。また、土壌102には図示しない雑草が発育してい
る。
【0101】土壌102の表面には発熱部位106が設
置されている。発熱部位106は、土壌102に重量比
0.01〜10%でカーボンファイバー32を混合し、
厚さを1cm〜3cm程度にして構成されている。カー
ボンファイバー32は、土壌102中で安定しており、
かつ、流亡しにくく、しかも、野菜104の栽培阻害要
因にはならない性質を有している。また、発熱部位10
6は、野菜104の根元108及び根元108近傍以外
の部位に設置されている。
【0102】野菜畑100には第1の実施の形態と同様
のフェーズドアレイアンテナ26(図3参照)が配設さ
れており、フェーズドアレイアンテナ26は図示しない
高架台に固定されている。フェーズドアレイアンテナ2
6は電磁波発振電源44に接続されている。また、野菜
畑100にはサーモビューア28(図1参照)が備え付
けられており、サーモビューア28は土壌102の温度
分布を検出したり、野菜畑100内に侵入した人等電磁
波を照射してはいけない対象物を検出するようにされて
いる。サーモビューア28には画像処理装置46が接続
されており、画像処理装置46によって土壌102の温
度分布等が画像で確認できるようにされている。さら
に、野菜畑100には制御装置42が備え付けられてお
り、制御装置42は図4のブロック図で示されるように
接続されている。
【0103】また、土壌102で野菜104を栽培後植
え替える前には、重量比0.001〜10%でカーボン
ファイバー32が土壌102に全体的に混入される。
【0104】次に、第3の実施の形態の作用を説明す
る。
【0105】以上の構成の野菜畑100の土壌102
で、野菜104が栽培されている際中には、サーモビュ
ーア28によって野菜畑100内に人等電磁波を照射し
てはいけない対象物が存在するか否かが検出され、画像
処理装置46により確認される。
【0106】野菜畑100内に人等電磁波を照射しては
いけない対象物が存在することが確認されると、制御装
置42により制御して土壌102への電磁波の照射を中
止する。
【0107】野菜畑100内に人等電磁波を照射しては
いけない対象物が存在しないことが確認されると、制御
装置42により制御して電磁波発振電源44により電磁
波を出力する。電磁波発振電源44により電磁波が出力
されると、フェーズドアレイアンテナ26により土壌1
02に電磁波が照射される。この際、フェーズドアレイ
アンテナ26は電磁波をスキャニングして土壌102の
全域に電磁波を照射する。
【0108】照射された電磁波は土壌102の発熱部位
106に混合されたカーボンファイバー32に吸収さ
れ、これにより、カーボンファイバー32が発熱し、熱
交換作用により土壌102が加熱される。このとき、土
壌102の発熱部位106が雑草を焼失させる温度にな
るまで加熱する。これは、サーモビューア28により土
壌102の発熱部位106の温度を検出し、制御装置4
2においてフェーズドアレイアンテナ26から照射され
る電磁波の出力強度や照射時間を制御することによって
行われる。
【0109】この際、フェーズドアレイアンテナ26か
ら照射される電磁波の周波数は300MHz〜30GH
zとされ、電磁波が照射される時間は1秒〜10時間と
される。これにより、カーボンファイバー32の発熱温
度は45°C〜200°Cとされる。また、土壌102
を加熱して雑草を焼失させるのは四季を通じて可能であ
るが、特に春先の除草剤散布時期とするのがより望まし
い。
【0110】このように、土壌102の発熱部位106
が雑草を焼失させる温度になるまで加熱するため、容易
に雑草等を殺滅することができる。また、発熱部位10
6は、野菜104の根元108及び根元108近傍以外
の部位に設置されているため、野菜104の根元108
及び根元108近傍は加熱されず、したがって、野菜1
04を殺滅することを防止できる。
【0111】また、土壌102で野菜104を栽培後植
え替える前には、重量比0.001〜10%でカーボン
ファイバー32が土壌102に全体的に混入される。そ
の後、上記と同様に、野菜畑100内に人等電磁波を照
射してはいけない対象物が存在しないことが確認される
と、フェーズドアレイアンテナ26から土壌102に電
磁波を照射する。これにより、カーボンファイバー32
が発熱し、熱交換作用により土壌102が全体的に加熱
される。このとき、制御装置42により制御して、土壌
102を病害虫(昆虫等)、病害微生物、雑草および雑
草の種子または残留根等の有害生物が生息できない温度
になるまで加熱する。
【0112】この際、フェーズドアレイアンテナ26か
ら照射される電磁波の周波数は100MHz〜10GH
zとされ、電磁波が照射される時間は5秒〜24時間/
日とされる。
【0113】このように、土壌102を有害生物が生息
できない温度になるまで加熱するため、土壌102に存
在する有害生物を殺滅することができる。また、野菜1
04を栽培後植え替える前に土壌102を加熱するた
め、野菜104が栽培されていない状態で土壌102を
加熱でき、したがって、野菜104を殺滅することを防
止できる。
【0114】さらに、本実施の形態では、従来の耕種的
対策と異なり、被害を受けた栽培植物や有害生物を発見
する必要がなく、したがって、これらを発見する際の見
落としがないため、有害生物に対して完全な対策とでき
る。
【0115】また、従来の物理的対策と異なり、季節や
天候に影響を受けず、また、使用済みのビニールが汚染
源になることもない。さらに、カーボンファイバー32
を混入する深さを調整することで地面から地中の深い部
分でも有害生物を殺滅できる。
【0116】さらに、従来の化学的対策と異なり薬剤を
使用しないため、土壌や地下水の汚染は発生せず、環境
と調和できる。しかも、野菜畑100内に人等電磁波を
照射してはいけない対象物が存在すると電磁波を照射し
ないため、人体への悪影響も防止できる。さらに、有機
農業を行う土壌102を加熱することにより有用微生物
も一旦殺滅されるが、その影響は極めて短期的で、新た
な有機物の供給により有用微生物の速やかな回復が可能
である。
【0117】また、従来の生物的対策とは異なり、土壌
102に混入するカーボンファイバー32の密度や電磁
波の照射強度の組み合わせによりあらゆる有害生物に対
応できるため、全般的な土壌消毒が可能であり、しか
も、土壌102に電磁波を照射する簡単な方法のためコ
ストを低減できる。さらに、従来の人為的対策とは異な
り、人手を最小限におさとえることができ、人件費を低
減することができる。
【0118】以上のように、本実施の形態によれば、土
壌に存在する有害生物の殺滅を、人体に影響を防止でき
ると共に環境に調和でき、しかも、作業性よくかつ低コ
ストで完全に行うことができる。
【0119】なお、上述した第3の実施の形態では、土
壌102で野菜104を栽培後植え替える前に、土壌1
02に全体的にカーボンファイバー32を混入したが、
土壌102で野菜104を栽培する前に、土壌102に
カーボンファイバー32を混入して、土壌102に電磁
波を照射してもよい。これにより、野菜104を栽培す
る前に土壌102に存在する有害生物の殺滅が可能とな
る。 [第4の実施の形態]図12には、本発明の土壌の温度
制御装置が適用された第4の実施の形態に係る公園11
0の概略構成が断面図にて示されている。
【0120】公園110の土壌112では、栽培植物と
しての樹木114が栽培されている。また、土壌112
には図示しない雑草が発育している。
【0121】土壌112の表面には第3の実施の形態と
同様の発熱部位106が設置されている。発熱部位10
6は、土壌112に重量比0.01〜10%でカーボン
ファイバー32(図11参照)を混合して厚さを1cm
〜3cm程度にして構成されている。また、発熱部位1
06は、樹木114の根元116及び根元116近傍以
外の部位に設置されている。
【0122】公園110では図12に示すスキャニング
手段としての自走機械118が隈なく走り回れるように
されている。自走機械118の上部には、第2の実施の
形態と同様の複数のホーンアンテナ60で構成された電
磁波照射源62(図8(B)参照)が搭載されており、
電磁波照射源62は照射面を土壌112に対向させてい
る。また、電磁波照射源62は電磁波発振電源44に接
続されている。さらに、公園110にはサーモビューア
28(図1参照)が備え付けられており、土壌112の
温度分布を検出したり、公園110内に侵入した人等電
磁波を照射してはいけない対象物を検出するようにされ
ている。サーモビューア28は画像処理装置46と電波
で通信できるようにされており、画像処理装置46によ
って土壌112の温度分布等が画像で確認できるように
されている。さらに、公園110には制御装置42が備
え付けられており、制御装置42は図10のブロック図
で示されるように接続されている。
【0123】また、土壌112で樹木114を栽培後植
え替える前には、重量比0.001〜10%でカーボン
ファイバー32が土壌112に全体的に混入される。
【0124】次に、第4の実施の形態の作用を説明す
る。
【0125】以上の構成の公園110の土壌112で、
樹木114が栽培されている際中には、サーモビューア
28によって公園110内に人等電磁波を照射してはい
けない対象物が存在しないことが検出され、画像処理装
置46により確認される。
【0126】公園110内に人等電磁波を照射してはい
けない対象物が存在することが確認されると、制御装置
42により制御して土壌112への電磁波の照射を中止
する。
【0127】公園110内に人等電磁波を照射してはい
けない対象物が存在しないことが確認されると、制御装
置42により制御して電磁波発振電源44により電磁波
を出力する。電磁波発振電源44により電磁波が出力さ
れると、電磁波照射源62により電磁波が土壌112に
照射される。この際、自走機械118が公園110内を
隈なく走り回ることで電磁波照射源62は電磁波をスキ
ャニングして土壌112の全域に電磁波を照射する。
【0128】照射された電磁波は土壌112の発熱部位
106に混合されたカーボンファイバー32に吸収さ
れ、これにより、カーボンファイバー32が発熱し、熱
交換作用により土壌112が加熱される。このとき、土
壌112の発熱部位106が雑草を焼失させる温度にな
るまで加熱する。これは、サーモビューア28により土
壌112の発熱部位106の温度を検出し、制御装置4
2において電磁波照射源62から照射される電磁波の出
力強度や照射時間を制御することによって行われる。
【0129】この際、電磁波照射源62から照射される
電磁波の周波数は300MHz〜30GHzとされ、電
磁波が照射される時間は1秒〜10時間とされる。これ
により、カーボンファイバー32の発熱温度は45°C
〜200°Cとされる。また、土壌112を加熱して雑
草を焼失させるのは四季を通じて可能であるが、特に春
先の除草剤散布時期とするのがより望ましい。
【0130】このように、土壌112の発熱部位106
が雑草を焼失させる温度になるまで加熱するため、容易
に雑草等を殺滅することができる。また、発熱部位10
6は、樹木114の根元116及び根元116近傍以外
の部位に設置されているため、樹木114の根元116
及び根元116近傍は加熱されず、したがって、樹木1
14を殺滅することを防止できる。
【0131】また、土壌112で樹木114を栽培後植
え替える前には、重量比0.001〜10%でカーボン
ファイバー32が土壌112に全体的に混入される。そ
の後、上記と同様に、サーモビューア28によって公園
110内に人等電磁波を照射してはいけない対象物が存
在しないことが確認されると、電磁波照射源62により
電磁波を土壌112に電磁波を照射する。これにより、
カーボンファイバー32が発熱し、熱交換作用により土
壌112が加熱される。このとき、制御装置42により
制御して、土壌112を病害虫(昆虫等)、病害微生
物、雑草および雑草の種子または残留根等の有害生物が
生息できない温度になるまで加熱する。
【0132】この際、電磁波照射源62から照射される
電磁波の周波数は100MHz〜10GHzとされ、土
壌112の一箇所に電磁波が照射される時間は5秒〜2
4時間/日とされる。
【0133】このように、土壌112を有害生物が生息
できない温度になるまで加熱するため、土壌112に存
在する有害生物を殺滅することができる。また、樹木1
14を栽培後植え替える前に土壌112を加熱するた
め、樹木114が栽培されていない状態で土壌112を
加熱でき、したがって、樹木114を殺滅することを防
止できる。
【0134】さらに、本実施の形態では、従来の耕種的
対策と異なり、被害を受けた栽培植物や有害生物を発見
する必要がなく、したがって、これらを発見する際の見
落としがないため、有害生物に対して完全な対策とでき
る。
【0135】また、従来の物理的対策と異なり、季節や
天候に影響を受けず、また、使用済みのビニールが汚染
源になることもない。さらに、カーボンファイバー32
を混入する深さを調整することで地面から地中の深い部
分でも有害生物を殺滅できる。
【0136】さらに、従来の化学的対策と異なり薬剤を
使用しないため、土壌や地下水の汚染は発生せず、環境
と調和できる。しかも、公園110内に人等電磁波を照
射してはいけない対象物が存在すると電磁波を照射しな
いため、人体への悪影響も防止できる。
【0137】また、従来の生物的対策とは異なり、土壌
112に混入するカーボンファイバー32の密度や電磁
波の照射強度の組み合わせによりあらゆる有害生物に対
応できるため、全般的な土壌消毒が可能であり、しか
も、土壌112に電磁波を照射する簡単な方法のためコ
ストを低減できる。さらに、従来の人為的対策とは異な
り、人手を最小限におさとえることができ、人件費を低
減することができる。
【0138】以上のように、本実施の形態によれば、土
壌に存在する有害生物の殺滅を、人体に影響を防止でき
ると共に環境に調和でき、しかも、作業性よくかつ低コ
ストで完全に行うことができる。
【0139】なお、上述した第4の実施の形態では、土
壌112で樹木114を栽培後植え替える前に、土壌1
12に全体的にカーボンファイバー32を混入したが、
土壌112で樹木114を栽培する前に、土壌112に
カーボンファイバー32を混入して、土壌112に電磁
波を照射してもよい。これにより、樹木114を栽培す
る前に土壌112に存在する有害生物の殺滅が可能とな
る。
【0140】また、上述した第4の実施の形態では、自
走機械118に電磁波照射源62を搭載したが、電磁波
照射源62をトレーラー等で牽引してもよい。
【0141】さらに、以上の第1乃至第4の実施の形態
では、電磁波吸収部材としてカーボンファイバー32を
使用したが、電磁波吸収部材としては、土壌中で安定し
た存在かつ流亡しにくく、しかも、植物の育成または栽
培に対して阻害要因とならないものであれば何でもよ
い。たとえば、カーボン含有繊維、メタルファイバー、
ニードルコークスまたはニードルカーボン等の導電性材
料やフェライトであってもよい。また、電磁波吸収部材
の形状も、繊維状の他、ペレット、ブロック、ロット、
メッシュまたは粉末状であってもよい。
【0142】さらにまた、以上の第1乃至第4の実施の
形態では、電磁波をスキャニングすることにより土壌に
電磁波を照射したが、例えば、庭木等を栽培する土壌の
除草を行う場合等には、手打ちによるスポット的な狙い
打ちで電磁波を照射するようにしてもよい。
【0143】
【発明の効果】請求項1、請求項3、及び請求項4に記
載の発明によれば、土壌の遠隔加温ができ、かつ、広い
領域の土壌の加温が可能となる。
【0144】請求項2に記載の発明によれば、土壌に植
えられた植物の育成の速さを場所により調整することが
できる。
【0145】請求項5に記載の発明によれば、エネルギ
ー効率を向上させることができる。
【0146】請求項6に記載の発明によれば、効率的に
土壌の排水ができる。
【0147】請求項7に記載の発明によれば、電磁波照
射範囲内に例えば人がいる場合、人に対する電磁波の照
射を制限することができる。
【0148】請求項8に記載の発明によれば、植物の育
成を増進させることができる。
【0149】請求項9に記載の発明によれば、土壌を生
物が生息できない温度まで加熱するため、土壌に存在す
る有害生物を殺滅することができる。
【0150】請求項10に記載の発明によれば、栽培植
物が栽培されていない状態で土壌を加熱するため、栽培
植物を殺滅することを防止できる。
【0151】請求項11に記載の発明によれば、栽培植
物の根元及び根元の近傍以外の部位を加熱するため、栽
培植物を殺滅することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るサッカー場の概略構成
図である。
【図2】(A)は第1の実施の形態に係るサッカー場の
グランドの土壌の断面図、(B)は第1の実施の形態に
係るサッカー場のグランドの土壌の深度と芝生の育成に
適した土壌の温度との関係を表すグラフである。
【図3】第1の実施の形態に係るサッカー場の照明灯及
びフェーズドアレイアンテナの構成図である。
【図4】第1の実施の形態に係る制御装置のブロック図
である。
【図5】第1の実施の形態の変形例に係るサッカー場の
照明灯及びパラボラアンテナの構成図である。
【図6】第1の実施の形態の変形例に係るパラボラアン
テナの概略構成図である。
【図7】第2の実施の形態に係るゴルフ場の概略構成図
である。
【図8】(A)は第2の実施の形態に係る軽トラックの
概略構成図、(B)は第2の実施の形態に係る軽トラッ
クの底部の概略構成図である。
【図9】第2の実施の形態に係る熱電対の構成図であ
る。
【図10】第2の実施の形態に係る制御装置のブロック
図である。
【図11】第3の実施の形態に係る野菜畑の主要部の概
略構成の断面図である。
【図12】第4の実施の形態に係る公園の概略構成の断
面図である。
【符号の説明】
10 サッカー場 12 グランド(土壌) 20 芝生 24 照明灯(高架台) 26 フェーズドアレイアンテナ(電磁波照射手段) 28 サーモビューア(温度検出手段及び対象物検出
手段) 32 カーボンファイバー(電磁波吸収部材) 40 メタルメッシュ(反射部材) 42 制御装置(出力強度制御手段及び制限手段) 48 パラボラアンテナ(電磁波照射手段) 62 電磁波照射源(電磁波照射手段) 66 ゴルフ場 74 土壌 76 軽トラック(スキャニング手段) 78 熱伝対(温度検出手段) 100 野菜畑 102 土壌 104 野菜(栽培植物) 110 公園 112 土壌 114 樹木(栽培植物) 118 自走機械(スキャニング手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G05D 23/00 G05D 23/00 D (72)発明者 水谷 敦司 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 樋口 祥明 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 高橋 紀行 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 三輪 隆 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 稲岡 徹 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 佐久間 護 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌に混在又は積層されて配設され、電
    磁波を吸収し発熱する電磁波吸収部材と、 前記土壌に対応して設置され、前記土壌の領域の一部の
    範囲へ電磁波を照射する電磁波照射手段と、 前記土壌の領域の全てに前記電磁波照射手段から出力さ
    れる電磁波が行き渡るように照射範囲をスキャニングす
    るスキャニング手段と、 を有する土壌の温度制御装置。
  2. 【請求項2】 土壌に混在又は積層されて配設され、電
    磁波を吸収し発熱する電磁波吸収部材と、 前記土壌に対応して設置され、前記土壌の領域の一部の
    範囲へ電磁波を照射する電磁波照射手段と、 前記土壌の領域の全てに前記電磁波照射手段から出力さ
    れる電磁波が行き渡るように照射範囲をスキャニングす
    るスキャニング手段と、 前記電磁波照射手段による電磁波照射範囲内における前
    記土壌の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段が検出した検出温度に基づいて、各電
    磁波照射範囲内での前記電磁波照射手段による電磁波の
    出力強度を制御する出力強度制御手段と、 を有する土壌の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スキャニング手段が、前記電磁波照
    射手段を土壌全域を見渡せる高架位置に配設するための
    高架台と、 前記高架台に設けられた前記電磁波照射手段の電磁波の
    照射方向を変更する変更手段と、 で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の土壌の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記スキャニング手段が、前記電磁波照
    射手段の照射面を前記土壌に接近かつ対向させて搭載
    し、土壌領域内を移動する移動体であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の土壌の温度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記土壌の所定深さ位置に配設され、前
    記土壌表層部から入射した電磁波を反射する反射部材
    を、さらに有する請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    記載の土壌の温度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記反射部材がメッシュ状の電磁シール
    ド板であり、前記反射部材の表裏間での水分を含む栄養
    分の流動を妨げないことを特徴とする請求項5記載の土
    壌の温度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電磁波照射手段による電磁波照射範
    囲内における予め定められた対象物の有無を検出する対
    象物検出手段と、 前記対象物検出手段が前記対象物を検出した場合に、電
    磁波の照射を制限する制限手段と、 をさらに有する請求項1乃至請求項6のいずれか1項記
    載の土壌の温度制御装置。
  8. 【請求項8】 前記電磁波吸収部材の前記土壌の深さ方
    向の密度を変化させ、前記土壌の深さ方向の発熱分布を
    調整することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいず
    れか1項記載の土壌の温度制御装置。
  9. 【請求項9】 前記土壌を生物が生息できない温度まで
    加熱することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいず
    れか1項記載の土壌の温度制御装置。
  10. 【請求項10】 前記土壌で栽培植物を栽培する前また
    は前記土壌で前記栽培植物を栽培後植え替える前に、前
    記土壌を前記生物が生息できない温度まで加熱すること
    を特徴とする請求項9記載の土壌の温度制御装置。
  11. 【請求項11】 栽培植物の根元及び前記根元の近傍以
    外の部位に前記電磁波吸収部材を配設したことを特徴と
    する請求項9記載の土壌の温度制御装置。
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