JP2000078848A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

Info

Publication number
JP2000078848A
JP2000078848A JP10241539A JP24153998A JP2000078848A JP 2000078848 A JP2000078848 A JP 2000078848A JP 10241539 A JP10241539 A JP 10241539A JP 24153998 A JP24153998 A JP 24153998A JP 2000078848 A JP2000078848 A JP 2000078848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
power converter
units
panel
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10241539A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakajima
亮 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10241539A priority Critical patent/JP2000078848A/ja
Publication of JP2000078848A publication Critical patent/JP2000078848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数台のユニットを収納する盤の固有振動数を
向上させ、実装状態において耐震性を高めること。 【解決手段】盤1a内部に、交流を直流に変換または直流
を交流に変換する回路をユニット単位で複数台収納して
いる盤構造を有する電力変換装置において、複数台のユ
ニット10a,10b,10c それぞれの積載部3a,3a',3b,3b',3
c,3c'の上部または下部に第1の補強部材4a,4b,4cを配
置した耐震構造を有するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盤内部に、交流を
直流に変換または直流を交流に変換する回路をユニット
単位で複数台収納している盤構造を有する電力変換装置
に係り、特に複数台のユニットを収納した盤構造をコン
パクトにすると共に、盤の固有振動数を向上させた耐震
構造を有する電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の電力変換装置について、
直流電圧を交流電圧に変換する負荷転流形のインバータ
を例にして以下に説明する。図9は、最も多く採用され
ている負荷転流形のインバータの主回路構成例を示す回
路図である。
【0003】図9において、交流電源12の電圧を、複
数のサイリスタ1で直流電圧に変換し、リアクトル2を
介して、さらに複数のサイリスタ3からなるインバータ
回路で所望の交流電圧に変換し、負荷に供給する。
【0004】なお、図9中、4は正極側配線、5は負極
側配線をそれぞれ示している。このように構成された電
力変換装置においては、盤内部に、交流を直流に変換ま
たは直流を交流に変換する回路をユニット単位で複数個
収納している盤構造となっている。
【0005】一般に、耐震構造には、柔構造と剛構造の
二種類があり、柔構造は地震周波数(約10Hz弱)に
対してはるかに低い共振周波数数を持たせる構造にする
ことで、剛構造とは、逆に高い共振周波数周波数(一般
的に20Hz以上)を持たせる構造にすることである。
【0006】図10は、この種の電力変換装置における
一般的な耐震盤構造の一例を示す概要図であり、以下の
ような対策で、盤を剛構造として、耐震性を向上させて
いる。
【0007】すなわち、図10に示すように、 (a)盤のメイン柱となるアングル材7aのサイズをア
ップすることにより、盤の基本となる強度を確保するよ
うにしている。 (b)盤の四隅にガセット7bを溶接することにより、
盤のメイン柱となるアングル材7aの溶接強度をアップ
させるようにしている。 (c)盤の両側面に仕切り用の板7cを溶接、すなわち
両側面の盤仕切り板7cを溶接することにより、盤の前
後方向の共振点を向上させるようにしている。
【0008】(d)扉の二重化、すなわち盤前後の扉8
を二重化させることにより、盤の左右方向のモードの共
振点を向上させるようにしている。 (e)床面の盤据え付け箇所の追加、すなわち床面との
盤据え付け箇所9を増やすことにより、盤据付部のバネ
定数を強化させてより一層剛構造にするようにしてい
る。
【0009】しかしながら、上記のような耐震盤構造を
有する電力変換装置では、その容量が大きくなればなる
程、より大容量の電気部品が必要となり、各部品の大型
化がユニットの大型化につながり、高重量化となってし
まう。
【0010】ユニット等の内容物が大きくなり、盤全体
の重量も大きくなると、盤を剛構造にして耐震性を上げ
ていくことは極めて困難になるため、盤を2分割構成に
する等して耐震性を保つようにしている。しかしなが
ら、盤の面数が増加し、コストアップおよび装置外形ア
ップ等の問題を生じてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】盤内部のユニットが重
量的に重くなってしまうと、前述のような対策だけで
は、ユニットやその他の電気品等の内容物を含まない空
フレームそのものの耐震性は向上するが、ユニット実装
状態では、ユニット積載部を所定の固有振動数以上に向
上させることができない。
【0012】また、やみくもに補強を入れたり、アング
ル材等の盤構成都材のサイズを大きくしても、盤そのも
のの重量が重くなってしまい、盤の固有振動数は向上し
ないという問題があり、大きな改善は望めない。さら
に、内部に搭載する電気機器の収納密度が少なくなる。
【0013】そこで、この回避策として、盤を分割して
一面当たりの重量を減少させようとすると、盤の面数増
加やコストアップ等のデメリットが生じてしまう。従っ
て、盤全体の剛性は保ちつつ、ユニット積載部を所定の
固有振動数以上に向上する最適な必要最小限の補強部材
を入れる対策が必要となっている。本発明の目的は、複
数台のユニットを収納する盤の固有振動数を向上させ、
実装状態において極めて耐震性に優れた電力変換装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、盤内部に、交流を直流に変換または直流を交流に
変換する回路をユニット単位で複数台収納している盤構
造を有する電力変換装置において、請求項1の発明で
は、複数台のユニットそれぞれの積載部の上部または下
部に第1の補強部材を配置した耐震構造を有するものと
している。
【0015】従って、請求項1の発明の電力変換装置に
おいては、複数台のユニットそれぞれの積載部の上部ま
たは下部に第1の補強部材を配置することにより、盤全
体の剛性は保ちつつ、ユニット積載部の挙動振動を抑え
込み、ユニット積載部を所定の固有振動数以上に向上さ
せることができ、耐震性を大幅に向上することができ
る。
【0016】すなわち、電力変換装置の容量が大きくな
ればなる程、より大容量の電気部品が必要となり、各部
品の大型化がユニットの大型化につながり、高重量化と
なってしまう。盤内部のユニットが重量的に重くなって
しまうと、従来の対策のみでは、ユニットやその他の電
気品等の内容物を含まない空フレームそのものの耐震性
は向上するが、ユニット実装状態ではユニット積載部を
所定の固有振動数以上に向上させることができない。ま
た、やみくもに盤内補強を入れたり、アングル材等の盤
構成部材のサイズを大きくしても、盤そのものの重量が
重くなってしまいメリットはない。従って、上記の構成
が極めて有効となる。
【0017】また、請求項2の発明では、複数台のユニ
ットそれぞれの積載部の上部または下部に第1の補強部
材を盤前後の左右方向にそれぞれ−ケ所配置し、かつ第
1の補強部材のほぼ中央部の前後方向に少なくとも一ケ
所の第2の補強部材を配置した耐震構造を有するものと
している。
【0018】従って、請求項2の発明の電力変換装置に
おいては、複数台のユニットそれぞれの積載部の上部ま
たは下部に第1の補強部材を盤前後の左右方向にそれぞ
れ−ケ所配置し、さらに第1の補強部材のほぼ中央部の
前後方向に少なくとも一ケ所の第2の補強部材を配置す
ることにより、盤全体の剛性は保ちつつ、ユニット積載
部の挙動振動を抑え込み、ユニット積載部を所定の固有
振動数以上に向上させることができる、最適な必要最小
限の補強構成で耐震性を大幅に向上することができ、盤
全体として軽量でよりコンパクトな耐震構造を実現する
ことができる。
【0019】一方、請求項3の発明では、上記請求項1
または請求項2の発明の電力変換装置において、補強部
材としてアングル材を用いる。従って、請求項3の発明
の電力変換装置においては、補強部材としてアングル材
を用いることにより、上記請求項1または請求項2の発
明と同様の作用を奏するのに加えて、最も軽量にするこ
とができ、同一剛構造を得ることができる。
【0020】また、請求項4の発明では、上記請求項1
または請求項2の発明の電力変換装置において、補強部
材としてチャンネル材を用いる。従って、請求項4の発
明の電力変換装置においては、補強部材としてチャンネ
ル材を用いることにより、上記請求項3の発明よりもさ
らに強度アップ (剛構造)を必要とする場合に用いる
ことができる。
【0021】さらに、請求項5の発明では、上記請求項
1または請求項2の発明の電力変換装置において、盤内
部に収納するユニットの枠をユニット積載部に固定させ
て、ユニットの枠も補強部材の一部としている。
【0022】従って、請求項5の発明の電力変換装置に
おいては、盤内部に収納するそれぞれのユニットの枠も
耐震性を向上させる補強部材の一部とすることにより、
上記請求項1または請求項2の発明と同様の作用を奏す
るのに加えて、上記請求項1または請求項2の発明より
もさらにユニット積載部を所定の固有振動数以上に向上
させることができ、より一層耐震性に優れた盤構造を実
現することができる。
【0023】さらにまた、請求項6の発明では、上記請
求項1または請求項2の発明の電力変換装置において、
盤内部に収納するユニットの枠構造を2分割にしてその
いずれか一方のユニットの枠をユニット積載部に固定さ
せて、当該固定部を筐体の電位に固定すると共に、ユニ
ットの枠も補強部材の一部を兼ねるものとしている。
【0024】従って、請求項6の発明の電力変換装置に
おいては、盤内部に収納するユニットの枠構造を2分割
にしてそのいずれか一方のユニットの枠をユニット積載
部に固定させて、固定部を筐体の電位に固定すると共
に、ユニットの枠も補強部材の一部を兼ねることによ
り、上記請求項1または請求項2の発明と同様の作用を
奏するのに加えて、上記請求項1または請求項2の発明
よりもさらにユニット積載部を所定の固有振動数以上に
することができ、より一層耐震性に優れた盤構造を実現
することができる。
【0025】なお、ユニットのフレーム構造を2分割に
する構成は、ユニットが対アースに対して高耐電圧を要
求される場合にユニットをよりコンパクトにするために
用いられる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、前
述した図9の負荷転流形のインバータの耐震盤構造に本
発明を適用した場合の実施の形態について説明する。ま
た、各実施の形態は、盤内にユニットを3台(段)収納
していて、補強部材をユニット積載部の下部にユニット
と同じ数を入れた場合の例である。
【0027】(第1の実施の形態:請求項1に対応)図
1は、本実施の形態による耐震構造を有する電力変換装
置の構成例を示す概要図である。
【0028】図1において、3段のユニット10a,1
0b,10cが盤1aの内部の積載部3a・3a´,3
b・3b′,3c・3c′上に収納されている各ユニッ
ト10a,10b,10cの上部または下部(本例では
下部)には、ユニットと同じ数の補強部材4a,4b,
4cを、各積載部3a・3a′、3b・3b′,3c・
3c´間に配置した耐震構造を有する構成としている。
【0029】次に、以上のように構成した本実施の形態
の電力変換装置においては、3段のユニット10a,1
0b,10cそれぞれの積載部3a・3a´,3b・3
b′,3c・3c′の下部に、補強部材4a,4b,4
cを配置していることにより、盤1a全体の剛性は保ち
つつ、ユニット積載部3a・3a´,3b・3b′,3
c・3c′の挙動振動を抑え込み、ユニット積載部3a
・3a´,3b・3b′,3c・3c′を所定の固有振
動数以上に向上させることができ、耐震性を向上するこ
とができる。
【0030】すなわち、前述した図10に示す構造の電
力変換装置では、この各ユニット(10a,10b,1
0c)間の補強部材4a,4b,4cはなく、耐震対策
を行なっていたが、電気部品等の大容量化に伴なうユニ
ットの大型化、高重量化が進むと、ユニット10a,1
0b,10cおよびユニット積載部3a・3a′,3b
・3b′,3c・3c′を所定の固有振動数以上に向上
させることができず、盤1a全体では剛構造であって
も、ユニット積載部3a・3a′,3b・3b′,3c
・3c′の共振周波数を上げられず、結果として盤1a
の耐震性を向上できない原因となり、盤分割や過剰補強
等による外形アップの原因となっていた。
【0031】これに対して、本実施の形態のような構成
とすることにより、高重量で大型化されたユニットを数
段収納する場合でも、耐震性に優れた耐震構造を得るこ
とができる。
【0032】上述したように、本実施の形態の電力変換
装置では、盤1a全体の剛性は保ちつつ、ユニット積載
部3a・3a′,3b・3b′,3c・3c′の挙動振
動を抑え込み、ユニット積載部3a・3a′,3b・3
b′,3c・3c′の部分共振点を上げることができ、
耐震性を向上することが可能となる。
【0033】また、各ユニット10a,10b,10c
が大型化され、重量物を収納する必要がある場合でも、
盤1aを分割して耐震性を上げる必要はなく、盤1a内
の実装スペースに対して有効的に補強部材を入れること
により、小型化された電力変換装置とすることが可能と
なる。
【0034】(第2の実施の形態:請求項2に対応)図
2は、本実施の形態による耐震構造を有する電力変換装
置の構成例を示す概要図(図1のA−A矢視図に対応す
る)であり、図1と同一要素には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0035】すなわち、図2において、3段のユニット
10a,10b,10cが盤1aの内部の積載部3a・
3a´,3b・3b′,3c・3c′上に収納されてい
る各ユニット10a,10b,10cの上部または下部
(本例では下部)には、補強部材5a,5bを盤前後の
左右方向にそれぞれ一ヶ所配置し、さらにこの補強部材
5a,5bのほぼ中央部の前後方向に少なくとも一ケ所
(本例では一カ所)の補強部材5c、……を配置した耐
震構造を有する構成としている。
【0036】次に、以上のように構成した本実施の形態
の電力変換装置においては、3段のユニット10a,1
0b,10cそれぞれの積載部3a・3a´,3b・3
b′,3c・3c′の下部に、補強部材5a,5bを盤
1a前後の左右方向にそれぞれ−ケ所配置し、さらにこ
の補強部材5a,5bのほぼ中央部の前後方向に少なく
とも一ケ所の補強部材5cを配置していることにより、
盤1a全体の剛性は保ちつつ、ユニット積載部3a・3
a´,3b・3b′,3c・3c′の挙動振動を抑え込
み、ユニット積載部3a・3a´,3b・3b′,3c
・3c′を所定の固有振動数以上に向上させることがで
きる最適な必要最小限の補強構成で耐震性を向上するこ
とができ、盤1a全体として軽量でよりコンパクトな耐
震構造を実現することができる。
【0037】上述したように、本実施の形態の電力変換
装置では、前記第1の実施の形態の効果に加えて、最適
な必要最小限の補強部材によりコンパクトでかつ耐震性
に優れた耐震構造を実現することが可能となる。
【0038】(第3の実施の形態:請求項3に対応)図
3は、本実施の形態による耐震構造を有する電力変換装
置の構成例を示す概要図(図1のA−A矢視図に対応す
る)であり、図2と同一要素には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0039】すなわち、本実施の形態では、図3に示す
ように、図2における各補強部材5a′,5b′,5
c′として、アングル材を用いた構成としている。次
に、以上のように構成した本実施の形態の電力変換装置
においては、補強部材は角棒状形状等各種あるが、補強
部材5a′,5b′,5c′としてアングル材を用いて
いることにより、前記第2の実施の形態と同様の作用を
奏するのに加えて、最も軽量にすることができ、同一剛
構造を得ることができる。
【0040】上述したように、本実施の形態の電力変換
装置では、前記第2の実施の形態の効果に加えて、最も
軽量にすることができ、同一剛構造を実現することが可
能となる。
【0041】(第4の実施の形態:請求項4に対応)図
4は、本実施の形態による耐震構造を有する電力変換装
置の構成例を示す概要図(図1のA−A矢視図に対応す
る)であり、図2と同一要素には同一符号を付してその
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0042】すなわち、本実施の形態では、図4に示す
ように、補強部材5a″,5b”,5c″(図2におけ
る各補強部材5a′,5b′,5c′に対応)として、
チャンネル材を用いた構成としている。
【0043】次に、以上のように構成した本実施の形態
の電力変換装置においては、補強部材5a″,5b”,
5c″としてチャンネル材を用いていることにより、前
記第2の実施の形態と同様の作用を奏するのに加えて、
前記第3の実施の形態よりもさらに強度アップ(剛構
造)を必要とする場合に用いることができる。
【0044】上述したように、本実施の形態の電力変換
装置では、前記第2の実施の形態の効果に加えて、前記
第3の実施の形態よりもさらに強度アップ(剛構造)を
必要とする場合に用いることが可能となる。
【0045】(第5の実施の形態:請求項5に対応)図
5は本実施の形態による耐震構造を有する電力変換装置
の構成例を示す概要図、図7は同電力変換装置における
ユニット固定方法の一例を示す詳細図であり、図1と同
一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0046】なお、図では、1ユニット分(実施の形態
として最上段)のみについて、拡大して示している。す
なわち、本実施の形態では、図5に示すように、盤1a
内部に収納するユニット10aの枠(フレーム)を、図
7に示すように固定プレート15により、ユニット積載
部3a,3a´に固定させて、ユニット10aの枠も補
強部材の一部として構成している。
【0047】なお、ユニット10b,10cについて
も、同様の構成としている。次に、以上のように構成し
た本実施の形態の電力変換装置においては、盤1a内部
に収納するそれぞれのユニット10a,10b,10c
の枠も、耐震性を向上させる補強部材の一部としている
ことにより、前記第1の実施の形態と同様の作用を奏す
るのに加えて、前記第1の実施の形態と同様の作用を奏
するのに加えて、重量増加の原因となる補強部材を追加
することなく、前記第1の実施の形態よりもさらにユニ
ット積載部3a・3a´,3b・3b′,3c・3c′
間強度を増加させて、所定の固有振動数以上に向上させ
ることができ、より一層耐震性に優れた盤構造を実現す
ることができる。
【0048】上述したように、本実施の形態の電力変換
装置では、前記第1の実施の形態の効果に加えて、重量
増加の原因となる補強部材を追加することなく、耐震性
を向上させる構造を実現することが可能となる。
【0049】(第6の実施の形態:請求項6に対応)図
6は本実施の形態による耐震構造を有する電力変換装置
の構成例を示す概要図、図7は同電力変換装置における
ユニット固定方法の一例を示す詳細図、図8は同電力変
換装置における電位固定方法の一例を示す詳細図であ
り、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0050】なお、図では、1ユニット分(実施の形態
として最上段)のみについて、拡大して示している。す
なわち、本実施の形態では、図6に示すように、盤1a
内部に収納するユニットの枠構造を2分割にして(上部
ユニット20a,下部ユニット20b)、そのいずれか
一方のユニットの枠を、図7に示すように固定プレート
15により、ユニット積載部3a,3a´に固定させ
て、この固定部を筐体の電位に固定すると共に、ユニッ
トの枠も補強部材の一部を兼ねる構成としている。
【0051】なお、本例では、2分割したユニットの下
側、すなわち下部ユニット20bをユニット積載部3
a,3a′に固定させた場合を例としている。次に、以
上のように構成した本実施の形態の電力変換装置におい
ては、盤1a内部に収納するユニットの枠構造を2分割
にしてそのいずれか一方のユニットの枠をユニット積載
部3a,3a´に固定させて、固定部を筐体の電位に固
定すると共に、ユニットの枠も補強部材の一部を兼ねる
ものとしていることにより、前記第1の実施の形態と同
様の作用を奏するのに加えて、ユニットが対アースに対
して高耐電圧を要求される場合に、ユニットを最小限の
大きさに抑えて、盤1aの耐震性を向上させる構造を実
現することができる。
【0052】ここで、盤1a内部に収納するユニット
を、上部ユニット20aと下部ユニット20bとに2分
割することのメリットについて以下に説明する。なお、
前述した図9に示す電力変換装置の主回路における回路
電圧を上げる手段として、サイリスタ3が複数個直列に
組まれ(以下、直列に組まれた複数個のサイリスタをサ
イリスタ40とする)、この直列の複数個のサイリスタ
40を一つのユニット内に収納した場合を例として述べ
る。
【0053】すなわち、サイリスタ3を複数個直列に組
むことによって、装置耐電圧や装置絶縁電圧が高くな
り、設計上の絶縁距離のアップや対アースに対する耐電
圧仕様が高くなることに伴なう個々の用品の外形の増加
し、ユニット全体の外形アップおよび重量アップにつな
がる。これにより、よりコンパクトで耐震性に優れた構
造にすることが非常に困難となる。
【0054】そこで、これを回避するために、直列の複
数個のサイリスタ40の中点電位41を、図8中で2分
割した上部ユニット20aに電位固定し、下部ユニット
20bを盤1aフレームアース電位として、絶縁物30
a,30bで電位的に絶縁することにより、上部ユニッ
ト20aを盤1aのフレームアース(下部ユニット20
b)から電位的に浮かす。これにより、ユニット内の絶
縁設計を半分の電圧で行なうことができ、上部ユニット
20a内の耐電圧も低くて済み、各用品の大型化を避け
ることができる。
【0055】また、前記第5の実施の形態と同様に、下
部ユニット20bのフレームをユニット積載部3a,3
aに固定させて、下部ユニット20bのフレーム自身も
補強部材の一部として構成している。
【0056】さらに、確実に下部ユニット20bをアー
ス電位に固定するために、下部ユニット20bとユニッ
ト積載部3a,3aとの固定に用いる固定プレート15
との接触部に塗装面を挟まないように、(a)メッキ部
品を使用する、(b)接触部の塗装を削る、(c)塗装
しないステンレスを溶接しておく、等の方法を採ってい
る。
【0057】上述したように、本実施の形態の電力変換
装置では、前記第1の実施の形態の効果に加えて、前記
第1の実施の形態よりもさらにユニット積載部3a,3
a´を所定の固有振動数以上にすることができ、より一
層耐震性に優れた盤構造を実現することが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力変換
装置によれば、盤全体の剛性は保ちつつ、ユニット積載
部の挙動振動を抑え込み、ユニット積載部の部分共振点
を上げることができ、耐震性を向上することが可能とな
る。
【0059】また、各ユニットが大型化され、重量物を
収納する必要がある場合でも、盤を分割して耐震性を上
げる必要はなく、盤内の実装スペースに対して有効的に
補強部材を入れることにより、小型化された電力変換装
置とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力変換装置の第1の実施の形態
を示す概要図。
【図2】本発明による電力変換装置の第2の実施の形態
を示す概要図。
【図3】本発明による電力変換装置の第3の実施の形態
を示す概要図。
【図4】本発明による電力変換装置の第4の実施の形態
を示す概要図。
【図5】本発明による電力変換装置の第5の実施の形態
を示す概要図。
【図6】本発明による電力変換装置の第6の実施の形態
を示す概要図。
【図7】同第5および第6の実施の形態の電力変換装置
におけるユニット固定方法の一例を示す詳細図。
【図8】同第6の実施の形態の電力変換装置における電
位固定方法の一例を示す詳細図。
【図9】本発明が適用される電力変換装置の主回路構成
例を示す回路図。
【図10】従来の電力変換装置における一般的な耐震盤
構造の一例を示す概要図。
【符号の説明】
1…サイリスタ、 1a…盤、 2…リアクトル、 3…サイリスタ、 3a,3b,3c,3a´,3b′,3c′…ユニット
積載部、 4…正極側配線、 4a,4b,4c…補強部材、 5…負極側配線、 5a,5b,5c…補強部材、 5a′,5b′,5c´…補強部材、 5a″,5b″,5c″…補強部材、 7a…アングル材、 7b…ガセット、 7c…両側面溶接板、 8…表裏面2重扉、 9…盤据え付け箇所、 10a,10b,10c…ユニット、 12…交流電源、 15…固定プレート、 20a…上部ユニット、 20b…下部ユニット、 30a,30b…絶縁物、 40…直列に構成される複数のサイリスタ、 41…直列に構成される複数のサイリスタの中点電位。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 盤内部に、交流を直流に変換または直流
    を交流に変換する回路をユニット単位で複数台収納して
    いる盤構造を有する電力変換装置において、 前記複数台のユニットそれぞれの積載部の上部または下
    部に第1の補強部材を配置した耐震構造を有することを
    特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 盤内部に、交流を直流に変換または直流
    を交流に変換する回路をユニット単位で複数台収納して
    いる盤構造を有する電力変換装置において、 前記複数台のユニットそれぞれの積載部の上部または下
    部に第1の補強部材を盤前後の左右方向にそれぞれ−ケ
    所配置し、 かつ前記第1の補強部材のほぼ中央部の前後方向に少な
    くとも一ケ所の第2の補強部材を配置した耐震構造を有
    することを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の電
    力変換装置において、 前記補強部材としてアングル材を用いることを特徴とす
    る電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1または請求項2に記載の電
    力変換装置において、 前記補強部材としてチャンネル材を用いることを特徴と
    する電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1または請求項2に記載の電
    力変換装置において、 前記盤内部に収納するユニットの枠をユニット積載部に
    固定させて、前記ユニットの枠も補強部材の一部とする
    ことを特徴とする電力変換装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1または請求項2に記載の電
    力変換装置において、 前記盤内部に収納するユニットの枠構造を2分割にして
    そのいずれか一方のユニットの枠をユニット積載部に固
    定させて、当該固定部を筐体の電位に固定すると共に、
    前記ユニットの枠も補強部材の一部を兼ねることを特徴
    とする電力変換装置。
JP10241539A 1998-08-27 1998-08-27 電力変換装置 Pending JP2000078848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10241539A JP2000078848A (ja) 1998-08-27 1998-08-27 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10241539A JP2000078848A (ja) 1998-08-27 1998-08-27 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000078848A true JP2000078848A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17075867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10241539A Pending JP2000078848A (ja) 1998-08-27 1998-08-27 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000078848A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286160A (ja) * 2000-04-03 2001-10-12 Toshiba Corp 電力変換装置
JP2007129861A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Meidensha Corp 高圧インバータ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286160A (ja) * 2000-04-03 2001-10-12 Toshiba Corp 電力変換装置
JP2007129861A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Meidensha Corp 高圧インバータ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5605470B2 (ja) バッテリケース
US9196883B2 (en) Battery module
US8947899B2 (en) Split laminated DC bus structure
JP2693906B2 (ja) 通信装置取付枠
US20140322626A1 (en) Fuel cell stack
WO2012147218A1 (ja) スイッチギヤ
KR20110112436A (ko) 배터리 탑재 구조
JP2021059140A (ja) 車両下部構造
JP4887739B2 (ja) 高圧インバータ装置
KR101850076B1 (ko) 배터리 랙
JP2000078848A (ja) 電力変換装置
JP2004357436A (ja) 電力変換装置
US11223295B2 (en) Capacitor device
JP7324427B2 (ja) 電動車両のバッテリユニット取付構造
JP2017196943A (ja) 車両のバッテリ搭載構造
WO2022210584A1 (ja) 車両用バッテリ
JP2006094586A (ja) 電力変換装置
JPH08236091A (ja) 集合電池装置
JPH01133513A (ja) 二重床用ボックス
JPH1155814A (ja) 閉鎖配電盤の外箱
JP2023019329A (ja) 車両用バッテリ
JPH11313485A (ja) 電力変換器の主回路構造
JP7324426B2 (ja) 電動車両のバッテリユニット取付構造
WO2023105576A1 (ja) 無停電電源装置
US20220402404A1 (en) Vehicle seat support structure