JP2000078759A - 電子機器の複数バッテリパックの監視システム - Google Patents
電子機器の複数バッテリパックの監視システムInfo
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- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バッテリＩＤが規定されたバッテリのみを
ホストコンピュータで監視するシステムにおいて、切替
器を用いることなく複数のバッテリについて監視する。 【解決手段】 ホストコントロール回路３と、前記回路
３が識別できる１以上のマスタバッテリパック６と、前
記回路３が識別できない１以上のスレーブバッテリパッ
ク７と、バス５とを有する複数バッテリパックの監視シ
ステムにおいて、マスタバッテリパック６は、前記回路
３からのバッテリ状態送信指令を受信する受信手段１０
と、スレーブバッテリパック７に状態情報の送信を要求
するとともに、この要求に従って前記スレーブバッテリ
パック７から送られた情報を処理する処理手段１１と、
その処理結果を前記回路３に送信する送信手段１２とを
有する。
ホストコンピュータで監視するシステムにおいて、切替
器を用いることなく複数のバッテリについて監視する。 【解決手段】 ホストコントロール回路３と、前記回路
３が識別できる１以上のマスタバッテリパック６と、前
記回路３が識別できない１以上のスレーブバッテリパッ
ク７と、バス５とを有する複数バッテリパックの監視シ
ステムにおいて、マスタバッテリパック６は、前記回路
３からのバッテリ状態送信指令を受信する受信手段１０
と、スレーブバッテリパック７に状態情報の送信を要求
するとともに、この要求に従って前記スレーブバッテリ
パック７から送られた情報を処理する処理手段１１と、
その処理結果を前記回路３に送信する送信手段１２とを
有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の複数
バッテリパックの監視システムであって、特に、バッテ
リの識別ＩＤが一つのバッテリパックのみに規定された
監視システムに関する。
バッテリパックの監視システムであって、特に、バッテ
リの識別ＩＤが一つのバッテリパックのみに規定された
監視システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】ラップトップコンピュータや携帯電話や
ビデオカメラ等のポータブル電子機器に使用されるバッ
テリ装置は、単に電子機器を移動中に携帯的に使用でき
るようにするだけでは足りず、ユーザは、バッテリの状
態情報も欲するようになってきている。バッテリの状態
情報としては、例えば、バッテリの残容量や、充電はい
つ終了するのか等がある。このような状態情報を電子機
器の画面上に表示するためには、バッテリを監視するシ
ステムが電子機器内に必要となる。
ビデオカメラ等のポータブル電子機器に使用されるバッ
テリ装置は、単に電子機器を移動中に携帯的に使用でき
るようにするだけでは足りず、ユーザは、バッテリの状
態情報も欲するようになってきている。バッテリの状態
情報としては、例えば、バッテリの残容量や、充電はい
つ終了するのか等がある。このような状態情報を電子機
器の画面上に表示するためには、バッテリを監視するシ
ステムが電子機器内に必要となる。
【０００３】電子機器を作動させるバッテリを監視・制
御するシステムとして、スマートバッテリシステムがあ
る。スマートバッテリシステムは、電子機器を制御する
システムホストコントローラとバッテリの充電器とバッ
テリにマイクロコンピュータを内蔵したバッテリパック
とを双方向に制御信号を送信できるバスで接続すること
で、バッテリの状況や、充電器の充電状況等を監視・制
御できるようにしたシステムである。システムホストコ
ントローラからバッテリパックに対し、監視指令が出さ
れ、バッテリパックに内蔵されたマイクロコンピュータ
により、応答信号をバスを介してシステムコントローラ
へ送り、情報のやり取りが行われる。
御するシステムとして、スマートバッテリシステムがあ
る。スマートバッテリシステムは、電子機器を制御する
システムホストコントローラとバッテリの充電器とバッ
テリにマイクロコンピュータを内蔵したバッテリパック
とを双方向に制御信号を送信できるバスで接続すること
で、バッテリの状況や、充電器の充電状況等を監視・制
御できるようにしたシステムである。システムホストコ
ントローラからバッテリパックに対し、監視指令が出さ
れ、バッテリパックに内蔵されたマイクロコンピュータ
により、応答信号をバスを介してシステムコントローラ
へ送り、情報のやり取りが行われる。
【０００４】バッテリパックから送られる情報として
は、例えば、温度、電圧、電流、バッテリの残容量、充
電に要する時間、充放電サイクル数等の状態情報や、バ
ッテリ自体の設計容量、設計電圧等の属性情報等があ
る。
は、例えば、温度、電圧、電流、バッテリの残容量、充
電に要する時間、充放電サイクル数等の状態情報や、バ
ッテリ自体の設計容量、設計電圧等の属性情報等があ
る。
【０００５】なお、この従来のスマートバッテリシステ
ムにおいては、バッテリパックは、バッテリＩＤを有
し、システムホストコントローラや充電器、その他の装
置はこのバッテリＩＤを用いてバッテリパックを識別し
ている。システムホストコントローラはバッテリＩＤを
有するバッテリパックのみを監視することになる。
ムにおいては、バッテリパックは、バッテリＩＤを有
し、システムホストコントローラや充電器、その他の装
置はこのバッテリＩＤを用いてバッテリパックを識別し
ている。システムホストコントローラはバッテリＩＤを
有するバッテリパックのみを監視することになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このスマート
バッテリシステムでは、システムホストコントローラは
１つのバッテリＩＤしか識別できないので、ホストコン
ピュータと通信できるのは、１つのバッテリパックに限
られている。しかし、電子機器の多くは作動時間を長く
するため、複数のバッテリパックを備える必要があり、
１つのバッテリＩＤを用いて複数のバッテリパックと情
報の通信ができる監視システムが望まれる。
バッテリシステムでは、システムホストコントローラは
１つのバッテリＩＤしか識別できないので、ホストコン
ピュータと通信できるのは、１つのバッテリパックに限
られている。しかし、電子機器の多くは作動時間を長く
するため、複数のバッテリパックを備える必要があり、
１つのバッテリＩＤを用いて複数のバッテリパックと情
報の通信ができる監視システムが望まれる。
【０００７】また、スマートバッテリシステムにおいて
も切替器を設けることで、１つのバッテリＩＤで実質上
複数バッテリパックを監視可能であるが、大きな切替器
の回路が電子機器内に余計に必要となる。電子機器は小
型化される傾向にあり、電子機器内の回路の省スペース
化の面からこの切替回路の不要なシステムが望まれる。
も切替器を設けることで、１つのバッテリＩＤで実質上
複数バッテリパックを監視可能であるが、大きな切替器
の回路が電子機器内に余計に必要となる。電子機器は小
型化される傾向にあり、電子機器内の回路の省スペース
化の面からこの切替回路の不要なシステムが望まれる。
【０００８】本発明は、一つ又は決められた数のバッテ
リＩＤしか持たないバッテリパック監視システムにおい
て、切替回路を用いずに、複数又は決められた数以上の
バッテリパックを監視できるシステムを提供することを
目的とする。
リＩＤしか持たないバッテリパック監視システムにおい
て、切替回路を用いずに、複数又は決められた数以上の
バッテリパックを監視できるシステムを提供することを
目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第１の発明に係る複数パッテリパックの監視システ
ムは、電子機器を制御するホストコントロール回路と、
前記ホストコントロール回路が識別できる１以上のマス
タバッテリパックと、前記ホストコントロール回路が識
別できない１以上のスレーブバッテリパックと、前記ホ
ストコントロール回路、前記マスタバッテリパック及び
前記スレーブバッテリパック間で相互に信号の送受信を
可能とするバスとを有し、前記マスタバッテリパック
は、前記ホストコントロール回路からのバッテリ状態送
信指令を受信する受信手段と、前記スレーブバッテリパ
ックに前記バッテリ状態送信指令に対応した状態情報の
送信を要求するとともに、この要求に従って前記スレー
ブバッテリパックから送られた状態情報を処理する処理
手段と、その処理結果を前記ホストコントロール回路に
送信する送信手段とを有することを特徴とする。
に、第１の発明に係る複数パッテリパックの監視システ
ムは、電子機器を制御するホストコントロール回路と、
前記ホストコントロール回路が識別できる１以上のマス
タバッテリパックと、前記ホストコントロール回路が識
別できない１以上のスレーブバッテリパックと、前記ホ
ストコントロール回路、前記マスタバッテリパック及び
前記スレーブバッテリパック間で相互に信号の送受信を
可能とするバスとを有し、前記マスタバッテリパック
は、前記ホストコントロール回路からのバッテリ状態送
信指令を受信する受信手段と、前記スレーブバッテリパ
ックに前記バッテリ状態送信指令に対応した状態情報の
送信を要求するとともに、この要求に従って前記スレー
ブバッテリパックから送られた状態情報を処理する処理
手段と、その処理結果を前記ホストコントロール回路に
送信する送信手段とを有することを特徴とする。
【００１０】また、第２の発明に係る複数パッテリパッ
クの監視システムは、第１の発明のおいて、バスは、接
続されたバッテリパックにホストコントロール回路が識
別可能な識別ＩＤを与える１以上のマスタコネクタと、
接続されたバッテリパックに前記ホストコントロール回
路が識別可能な識別ＩＤを与えない１以上のスレーブコ
ネクタとを有し、マスタバッテリパックは、前記マスタコ
ネクタに接続されたバッテリパックであり、スレーブバ
ッテリパックは前記スレーブコネクタに接続されたバッ
テリパックである。
クの監視システムは、第１の発明のおいて、バスは、接
続されたバッテリパックにホストコントロール回路が識
別可能な識別ＩＤを与える１以上のマスタコネクタと、
接続されたバッテリパックに前記ホストコントロール回
路が識別可能な識別ＩＤを与えない１以上のスレーブコ
ネクタとを有し、マスタバッテリパックは、前記マスタコ
ネクタに接続されたバッテリパックであり、スレーブバ
ッテリパックは前記スレーブコネクタに接続されたバッ
テリパックである。
【００１１】また、第３の発明に係る複数パッテリパッ
クの監視システムは、第１又は第２の発明において、バ
ッテリ状態送信指令は、バッテリ残量問い合わせ指令で
あり、マスタバッテリパックの処理手段は、スレーブバッ
テリにバッテリ残量情報の送信を要求するとともに、こ
の要求に従って前記スレーブバッテリパックから送られ
たバッテリ残量情報と前記マスタバッテリパックのバッ
テリ残量情報との集計処理を行うものである。
クの監視システムは、第１又は第２の発明において、バ
ッテリ状態送信指令は、バッテリ残量問い合わせ指令で
あり、マスタバッテリパックの処理手段は、スレーブバッ
テリにバッテリ残量情報の送信を要求するとともに、こ
の要求に従って前記スレーブバッテリパックから送られ
たバッテリ残量情報と前記マスタバッテリパックのバッ
テリ残量情報との集計処理を行うものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】実施の形態１．本発明に係る監視
システムについて図１に従って説明する。本実施の形態
では、ＰＣ本体１に外付けのバッテリパックを複数接続
するバッテリ装置を例とする。もちろん内蔵バッテリと
外付けバッテリ間でも本発明は適用できる。
システムについて図１に従って説明する。本実施の形態
では、ＰＣ本体１に外付けのバッテリパックを複数接続
するバッテリ装置を例とする。もちろん内蔵バッテリと
外付けバッテリ間でも本発明は適用できる。
【００１３】ＰＣ本体１には、マイクロコンピュータ２
を内蔵したホストコントロール回路３と外付けのバッテ
リパックを接続する複数のバッテリベイ４と情報を双方
向に送信するバス５とを有する。バッテリベイ４は、バ
ッテリパックとバス５を接続するためのコネクタであ
る。外付けのバッテリパックとしてマスタバッテリパッ
ク６とスレーブバッテリパック７とを有し、それぞれ複
数のセルからなるバッテリ（表示せず）とバッテリ内を
制御するマイクロコンピュータ８とを有する。マスタバ
ッテリパック６は、ホストコントロール回路３がバッテ
リパックとして識別できるバッテリＩＤを有している。
この場合ＸＸというバッテリＩＤである。また、スレー
ブバッテリパック７はこのようなバッテリＩＤを有して
おらず、従ってホストコントロール回路３は、スレーブ
バッテリパック７を識別できない。ホストコントロール
回路３と各バッテリベイ４は相互にバス５で接続されて
おり、ホストコントロール回路３とバッテリベイ４間の
みだけでなく、バッテリベイ４相互間で情報の送受信が
できるようになっている。バッテリパック６、７側にピ
ンを有し、バッテリベイ４に差し込むことで接続され
る。破線９は、バッテリベイ４にバッテリパック６、７
が接続されバスを介して通信可能となった状態を示す。
を内蔵したホストコントロール回路３と外付けのバッテ
リパックを接続する複数のバッテリベイ４と情報を双方
向に送信するバス５とを有する。バッテリベイ４は、バ
ッテリパックとバス５を接続するためのコネクタであ
る。外付けのバッテリパックとしてマスタバッテリパッ
ク６とスレーブバッテリパック７とを有し、それぞれ複
数のセルからなるバッテリ（表示せず）とバッテリ内を
制御するマイクロコンピュータ８とを有する。マスタバ
ッテリパック６は、ホストコントロール回路３がバッテ
リパックとして識別できるバッテリＩＤを有している。
この場合ＸＸというバッテリＩＤである。また、スレー
ブバッテリパック７はこのようなバッテリＩＤを有して
おらず、従ってホストコントロール回路３は、スレーブ
バッテリパック７を識別できない。ホストコントロール
回路３と各バッテリベイ４は相互にバス５で接続されて
おり、ホストコントロール回路３とバッテリベイ４間の
みだけでなく、バッテリベイ４相互間で情報の送受信が
できるようになっている。バッテリパック６、７側にピ
ンを有し、バッテリベイ４に差し込むことで接続され
る。破線９は、バッテリベイ４にバッテリパック６、７
が接続されバスを介して通信可能となった状態を示す。
【００１４】スレーブバッテリパック７の数が一つ以上
であれば、本発明が適用される。バッテリパック数につ
いて特に制限はない。
であれば、本発明が適用される。バッテリパック数につ
いて特に制限はない。
【００１５】マスタバッテリパック６のマイクロコンピ
ュータ８は、ホストコントロール回路３からのバッテリ
状態送信指令を受信する受信手段１０と、スレーブバッ
テリパック７に対し、この送信指令に対応した状態情報
の送信を要求し、スレーブバッテリパック７から送られ
たバッテリ内部の状態情報とマスタバッテリパック６内
の状態情報について加算処理や最大値検出等の演算処理
をする処理手段１１と、この処理結果をホストコントロ
ール回路３に送信する送信手段１２とを有する。
ュータ８は、ホストコントロール回路３からのバッテリ
状態送信指令を受信する受信手段１０と、スレーブバッ
テリパック７に対し、この送信指令に対応した状態情報
の送信を要求し、スレーブバッテリパック７から送られ
たバッテリ内部の状態情報とマスタバッテリパック６内
の状態情報について加算処理や最大値検出等の演算処理
をする処理手段１１と、この処理結果をホストコントロ
ール回路３に送信する送信手段１２とを有する。
【００１６】一方スレーブバッテリパック７は、マスタ
バッテリパック６がその存在を認識し、情報の送受信が
できるように識別用ＩＤを有している。図１に示すよう
に第２番目のバッテリベイ４に接続したスレーブバッテ
リパック７はＹＹ、第ｎ番目のバッテリベイ４に接続し
たスレーブバッテリパック７はＺＺの識別用ＩＤを有し
ている。尚、スレーブバッテリパック７のマイクロコン
ピュータには、マスタバッテリパック６のような受信手
段１０等の機能は持たず、マスタバッテリパック６から
の監視指令に応じてバッテリ内の状況を調べ、状態情報
信号を送信するだけである。尚、詳しくは後で述べる
が、スレーブバッテリパック７のマイクロコンピュータ
も受信手段１０等を有するが、自らをスレーブバッテリ
パックであると認識している場合は、その機能を動作さ
せないことにしてもよい。
バッテリパック６がその存在を認識し、情報の送受信が
できるように識別用ＩＤを有している。図１に示すよう
に第２番目のバッテリベイ４に接続したスレーブバッテ
リパック７はＹＹ、第ｎ番目のバッテリベイ４に接続し
たスレーブバッテリパック７はＺＺの識別用ＩＤを有し
ている。尚、スレーブバッテリパック７のマイクロコン
ピュータには、マスタバッテリパック６のような受信手
段１０等の機能は持たず、マスタバッテリパック６から
の監視指令に応じてバッテリ内の状況を調べ、状態情報
信号を送信するだけである。尚、詳しくは後で述べる
が、スレーブバッテリパック７のマイクロコンピュータ
も受信手段１０等を有するが、自らをスレーブバッテリ
パックであると認識している場合は、その機能を動作さ
せないことにしてもよい。
【００１７】図２を用いて、両バッテリパックを用いた
監視システムの動作手順を示す。ここでの監視指令は、
バッテリ残容量とする。
監視システムの動作手順を示す。ここでの監視指令は、
バッテリ残容量とする。
【００１８】まず、ホストコントロール回路３からバッ
テリＩＤ：ＸＸを有するバッテリパック６に向けてバッ
テリ残容量の問い合わせ指令がされる（Ｓ１０１）。
テリＩＤ：ＸＸを有するバッテリパック６に向けてバッ
テリ残容量の問い合わせ指令がされる（Ｓ１０１）。
【００１９】ＸＸのバッテリＩＤを持つマスタバッテリ
パック６のみがこの残容量の問い合わせ指令を受ける
（Ｓ１０２）。
パック６のみがこの残容量の問い合わせ指令を受ける
（Ｓ１０２）。
【００２０】マスタバッテリパック６は、自らのバッテ
リ残容量を調べるとともに、スレーブバッテリパック７
に対しバッテリ残容量の問い合わせ要求をする（Ｓ１０
３）。この前にマスタバッテリパック６は、スレーブバ
ッテリパック７の存在、その数等を確認する。スレーブ
バッテリパックへの残容量の問い合わせ要求は、各バッ
テリパック識別用ＩＤ（ＹＹ〜ＺＺ）を付けて発信す
る。
リ残容量を調べるとともに、スレーブバッテリパック７
に対しバッテリ残容量の問い合わせ要求をする（Ｓ１０
３）。この前にマスタバッテリパック６は、スレーブバ
ッテリパック７の存在、その数等を確認する。スレーブ
バッテリパックへの残容量の問い合わせ要求は、各バッ
テリパック識別用ＩＤ（ＹＹ〜ＺＺ）を付けて発信す
る。
【００２１】各ＩＤを有する残容量の問い合わせ要求を
受けた第２から第ｎ番目のバッテリベイ４に接続された
バッテリパック８は、自らのバッテリの残容量を調べ、
マスタバッテリパック６へデータを送信する（Ｓ１０
４）。
受けた第２から第ｎ番目のバッテリベイ４に接続された
バッテリパック８は、自らのバッテリの残容量を調べ、
マスタバッテリパック６へデータを送信する（Ｓ１０
４）。
【００２２】各スレーブバッテリパック７から残容量の
データを受けたマスタバッテリパック６は、データ情報
を処理する（Ｓ１０５）。ここで、バッテリパックが３
つであり、マスタバッテリパック６のバッテリ、スレー
ブバッテリパック７の２つのバッテリがそれぞれ５０、
４５、５５ｍＡｈのバッテリ残容量であった場合、次の
処理がされる。ホストコントロール回路３からの問い合
わせ指令がバッテリ残容量の場合は、全てのデータを加
算する処理をすると予め定められており、その結果５０
＋４５＋５５＝１５０ｍＡｈがホストコントロール回路
３へ送信される状態データとなる。この処理は、加算処
理に限られず、ホストコントロール回路３からの監視指
令の種類に応じて、あらゆる処理を取ることができる。
例えばバッテリの温度を検知する場合には、バッテリの
一つでも異常な高温に示せば問題となるため、各温度デ
ータのうち最高値を選択して、ホストコントロール回路
３への送信データとする。
データを受けたマスタバッテリパック６は、データ情報
を処理する（Ｓ１０５）。ここで、バッテリパックが３
つであり、マスタバッテリパック６のバッテリ、スレー
ブバッテリパック７の２つのバッテリがそれぞれ５０、
４５、５５ｍＡｈのバッテリ残容量であった場合、次の
処理がされる。ホストコントロール回路３からの問い合
わせ指令がバッテリ残容量の場合は、全てのデータを加
算する処理をすると予め定められており、その結果５０
＋４５＋５５＝１５０ｍＡｈがホストコントロール回路
３へ送信される状態データとなる。この処理は、加算処
理に限られず、ホストコントロール回路３からの監視指
令の種類に応じて、あらゆる処理を取ることができる。
例えばバッテリの温度を検知する場合には、バッテリの
一つでも異常な高温に示せば問題となるため、各温度デ
ータのうち最高値を選択して、ホストコントロール回路
３への送信データとする。
【００２３】このバッテリ残容量データ（１５０ｍＡ
ｈ）は、マスタバッテリパック６からホストコントロー
ル回路３へと送信される（Ｓ１０６）。
ｈ）は、マスタバッテリパック６からホストコントロー
ル回路３へと送信される（Ｓ１０６）。
【００２４】ホストコントロール回路３は、このバッテ
リ残容量データをＰＣの画面にバッテリ残容量データと
して表示してもよい。また、バッテリ残容量が少ないこ
とを判断して自動的に充電メッセージを画面表示してユ
ーザに知らせるようにしてもよい。またＰＣにＡＣアダ
プタが接続されていれば、充電を自動に開始するように
制御してもよい。 ＰＣを例としたが、本実施の形態と
同等の機能を有するのであれば、いかなる電子機器にも
このシステムは適用できる。
リ残容量データをＰＣの画面にバッテリ残容量データと
して表示してもよい。また、バッテリ残容量が少ないこ
とを判断して自動的に充電メッセージを画面表示してユ
ーザに知らせるようにしてもよい。またＰＣにＡＣアダ
プタが接続されていれば、充電を自動に開始するように
制御してもよい。 ＰＣを例としたが、本実施の形態と
同等の機能を有するのであれば、いかなる電子機器にも
このシステムは適用できる。
【００２５】このように本システムではホストコントロ
ール回路３はバッテリＩＤを有するマスタバッテリ６し
か認識できなくても、切替器を用いずに複数バッテリパ
ックの状況を監視することが可能となる。
ール回路３はバッテリＩＤを有するマスタバッテリ６し
か認識できなくても、切替器を用いずに複数バッテリパ
ックの状況を監視することが可能となる。
【００２６】なお、ホストコントロール回路３が複数の
ＩＤを有する場合であっても、本発明は、適用でき、こ
の場合マスタバッテリが複数になり、さらに多くのバッ
テリを監視することができる。
ＩＤを有する場合であっても、本発明は、適用でき、こ
の場合マスタバッテリが複数になり、さらに多くのバッ
テリを監視することができる。
【００２７】実施の形態２．本実施の形態は、バッテリ
パックごとにマスタ、スレーブの役割を与えてしまうの
ではなく、バッテリパック自体は、等価な性能を有し、
マスタ、スレーブの役割分担は、バッテリパックが物理
的に接続される、バッテリＩＤを有するバッテリベイに
よって定まるようにしたものである。
パックごとにマスタ、スレーブの役割を与えてしまうの
ではなく、バッテリパック自体は、等価な性能を有し、
マスタ、スレーブの役割分担は、バッテリパックが物理
的に接続される、バッテリＩＤを有するバッテリベイに
よって定まるようにしたものである。
【００２８】図３にバッテリＩＤを有するバッテリベイ
とバッテリパックの接続部分の詳細を示す。バッテリベ
イ４には、バッテリパック６、７が接続される際のピン
配置に対応してバッテリＩＤ検出信号用の３端子１３と
マスタ／スレーブ検出信号用の１端子１４の計４端子が
設けてある。この端子の数は、任意に定めることができ
る。例えば、図３では、バッテリＩＤ及び識別ＩＤは、
ＸＸ、ＹＹ、ＺＺの３種類が必要だが、３端子を使えば
８種類のＩＤを作ることができる。バッテリパック数が
増え識別ＩＤがさらに必要であれば、端子を増やせばよ
い。
とバッテリパックの接続部分の詳細を示す。バッテリベ
イ４には、バッテリパック６、７が接続される際のピン
配置に対応してバッテリＩＤ検出信号用の３端子１３と
マスタ／スレーブ検出信号用の１端子１４の計４端子が
設けてある。この端子の数は、任意に定めることができ
る。例えば、図３では、バッテリＩＤ及び識別ＩＤは、
ＸＸ、ＹＹ、ＺＺの３種類が必要だが、３端子を使えば
８種類のＩＤを作ることができる。バッテリパック数が
増え識別ＩＤがさらに必要であれば、端子を増やせばよ
い。
【００２９】バッテリＩＤ検出端子１３を用いたバッテ
リＩＤの識別について説明する。第１のバッテリベイ４
では、端子１３は全てＯＰＥＮであり、これをＩＤ：Ｘ
Ｘとする。この第１のバッテリベイ４に接続されたバッ
テリパックは、３つの端子１３からのバッテリＩＤ検出
信号により、自分はＩＤ：ＸＸであることを認識する。
第２のバッテリベイでは、端子１３は、（ＯＰＥＮ，Ｏ
ＰＥＮ，ＧＮＤ）であり、これをＩＤ：ＹＹとする。先
程の端子の組み合わせと異なり、第２のバッテリベイに
接続されたバッテリパックは、自分は、ＸＸではなくＹ
Ｙの識別ＩＤであることを認識する。第ｎのバッテリベ
イでは、端子は、（ＧＮＤ、ＯＰＥＮ、ＯＰＥＮ）であ
り、これをＩＤ：ＺＺとする。同様に、ここに接続され
たバッテリパックは、ＺＺの識別ＩＤであることを認識
する。
リＩＤの識別について説明する。第１のバッテリベイ４
では、端子１３は全てＯＰＥＮであり、これをＩＤ：Ｘ
Ｘとする。この第１のバッテリベイ４に接続されたバッ
テリパックは、３つの端子１３からのバッテリＩＤ検出
信号により、自分はＩＤ：ＸＸであることを認識する。
第２のバッテリベイでは、端子１３は、（ＯＰＥＮ，Ｏ
ＰＥＮ，ＧＮＤ）であり、これをＩＤ：ＹＹとする。先
程の端子の組み合わせと異なり、第２のバッテリベイに
接続されたバッテリパックは、自分は、ＸＸではなくＹ
Ｙの識別ＩＤであることを認識する。第ｎのバッテリベ
イでは、端子は、（ＧＮＤ、ＯＰＥＮ、ＯＰＥＮ）であ
り、これをＩＤ：ＺＺとする。同様に、ここに接続され
たバッテリパックは、ＺＺの識別ＩＤであることを認識
する。
【００３０】次に、マスタ／スレーブ検出端子１４を用
いたマスタ／スレーブの識別について説明する。ＧＮＤ
をマスタ検出信号とすれば１端子でマスタ／スレーブを
識別できる。第１のバッテリベイ４の右端がマスタ／ス
レーブ検出端子１４であり、今ＧＮＤに接続されている
ので、マスタコネクタとなる。第１のバッテリベイ４に
接続されたバッテリパックは、端子１４からのマスタ／
スレーブ検出信号より、自分は、マスタバッテリパック
であることを認識する。第２、第ｎのバッテリベイのマ
スタ／スレーブ検出端子１４は、ＯＰＥＮであり、スレ
ーブコネクタとなる。第２、第ｎのバッテリベイに接続
されたバッテリパックは、端子１４からのマスタ／スレ
ーブ検出信号より、自分は、スレーブバッテリパックで
あることを認識する。
いたマスタ／スレーブの識別について説明する。ＧＮＤ
をマスタ検出信号とすれば１端子でマスタ／スレーブを
識別できる。第１のバッテリベイ４の右端がマスタ／ス
レーブ検出端子１４であり、今ＧＮＤに接続されている
ので、マスタコネクタとなる。第１のバッテリベイ４に
接続されたバッテリパックは、端子１４からのマスタ／
スレーブ検出信号より、自分は、マスタバッテリパック
であることを認識する。第２、第ｎのバッテリベイのマ
スタ／スレーブ検出端子１４は、ＯＰＥＮであり、スレ
ーブコネクタとなる。第２、第ｎのバッテリベイに接続
されたバッテリパックは、端子１４からのマスタ／スレ
ーブ検出信号より、自分は、スレーブバッテリパックで
あることを認識する。
【００３１】尚、ここでは、バッテリＩＤとマスタ／ス
レーブ検出を区別したが、バッテリＩＤ：ＸＸが予めマ
スタ検出を兼ねた識別子とすることもできる。
レーブ検出を区別したが、バッテリＩＤ：ＸＸが予めマ
スタ検出を兼ねた識別子とすることもできる。
【００３２】このようにマスタ、スレーブの役割分担
は、バッテリパックが物理的に接続されるバッテリベイ
（コネクタ）によって定まるため、全てのバッテリパッ
クは等価の性能を有するものを使用することができる。
従って、マスタかスレーブかで２種類の制御回路又はプ
ログラムを有するバッテリパックを用いる必要がなく、
等価の性能をもち、マスタ／スレーブ検出信号に応じ
て、その性能が制御されるものであればよい。
は、バッテリパックが物理的に接続されるバッテリベイ
（コネクタ）によって定まるため、全てのバッテリパッ
クは等価の性能を有するものを使用することができる。
従って、マスタかスレーブかで２種類の制御回路又はプ
ログラムを有するバッテリパックを用いる必要がなく、
等価の性能をもち、マスタ／スレーブ検出信号に応じ
て、その性能が制御されるものであればよい。
【００３３】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、バッテリＩＤが規定されたバッテリパッ
クのみをホストコンピュータで監視するシステムにおい
て、切替器を用いることなく複数のバッテリＩＤの規定
されていないバッテリパックについても監視することが
可能となる。
れているので、バッテリＩＤが規定されたバッテリパッ
クのみをホストコンピュータで監視するシステムにおい
て、切替器を用いることなく複数のバッテリＩＤの規定
されていないバッテリパックについても監視することが
可能となる。
【００３４】また、バッテリベイに、バッテリの役割を
識別する識別端子を設けることで、性能の同じバッテリ
パックを使用することが可能となる。
識別する識別端子を設けることで、性能の同じバッテリ
パックを使用することが可能となる。
【図１】 この発明の実施の形態１を示す複数バッテリ
パックの監視システムの概略図である。
パックの監視システムの概略図である。
【図２】 図１の複数バッテリパックの監視システムの
動作手順を示すフローチャートである。
動作手順を示すフローチャートである。
【図３】 この発明の実施の形態２を示す複数バッテリ
パックの監視システムの概略図である。
パックの監視システムの概略図である。
１ ＰＣ本体、２，８ マイクロコンピュータ、３ ホ
ストコントロール回路、４ バッテリベイ、５ バス、
６ マスタバッテリパック、７ スレーブバッテリパッ
ク、１０ 受信手段、１１ 処理手段、１２ 送信手
段、１３ バッテリＩＤ検出端子、１４ マスタ／スレ
ーブ検出端子。
ストコントロール回路、４ バッテリベイ、５ バス、
６ マスタバッテリパック、７ スレーブバッテリパッ
ク、１０ 受信手段、１１ 処理手段、１２ 送信手
段、１３ バッテリＩＤ検出端子、１４ マスタ／スレ
ーブ検出端子。
Claims (3)
- 【請求項１】 電子機器を制御するホストコントロール
回路と、前記ホストコントロール回路が識別できる１以
上のマスタバッテリパックと、前記ホストコントロール
回路が識別できない１以上のスレーブバッテリパック
と、前記ホストコントロール回路、前記マスタバッテリ
パック及び前記スレーブバッテリパック間で相互に信号
の送受信を可能とするバスとを有する複数バッテリパッ
クの監視システムにおいて、 前記マスタバッテリパックは、前記ホストコントロール
回路からのバッテリ状態送信指令を受信する受信手段
と、 前記スレーブバッテリパックに前記バッテリ状態送信指
令に対応した状態情報の送信を要求するとともに、この
要求に従って前記スレーブバッテリパックから送られた
状態情報を処理する処理手段と、その処理結果を前記ホ
ストコントロール回路に送信する送信手段とを有するこ
とを特徴とする複数バッテリパックの監視システム。 - 【請求項２】 バスは、接続されたバッテリパックにホ
ストコントロール回路が識別可能な識別ＩＤを与える１
以上のマスタコネクタと、接続されたバッテリパックに
前記ホストコントロール回路が識別可能な識別ＩＤを与
えない１以上のスレーブコネクタとを有し、マスタバッ
テリパックは、前記マスタコネクタに接続されたバッテ
リパックであり、スレーブバッテリパックは前記スレー
ブコネクタに接続されたバッテリパックであることを特
徴とする請求項１に記載の複数バッテリパックの監視シ
ステム。 - 【請求項３】 バッテリ状態送信指令は、バッテリ残量
問い合わせ指令であり、マスタバッテリパックの処理手
段は、スレーブバッテリにバッテリ残量情報の送信を要
求するとともに、この要求に従って前記スレーブバッテ
リパックから送られたバッテリ残量情報と前記マスタバ
ッテリパックのバッテリ残量情報との集計処理を行うこ
とを特徴とする請求項１又は２に記載の複数バッテリパ
ックの監視システム。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10245745A JP2988918B1 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 電子機器の複数バッテリパックの監視システム |
| GB9910825A GB2341258A (en) | 1998-08-31 | 1999-05-10 | Monitoring a plurality of battery packs |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10245745A JP2988918B1 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 電子機器の複数バッテリパックの監視システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2988918B1 JP2988918B1 (ja) | 1999-12-13 |
| JP2000078759A true JP2000078759A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17138175
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10245745A Expired - Fee Related JP2988918B1 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 電子機器の複数バッテリパックの監視システム |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2988918B1 (ja) |
| GB (1) | GB2341258A (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP2003174738A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Panasonic Ev Energy Co Ltd | 電動車両の電池電源装置 |
| US6621249B2 (en) | 2000-06-27 | 2003-09-16 | Fujitsu Ten Limited | Battery charge and discharge system for inhibiting or permitting charging of an auxilary battery |
| US7211987B2 (en) | 2001-09-19 | 2007-05-01 | Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. | Electric device with intelligent battery system therein |
| WO2009041091A1 (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-02 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | 電気自動車の電源管理装置 |
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| JP2011034964A (ja) * | 2009-08-03 | 2011-02-17 | Samsung Sdi Co Ltd | バッテリーｉｄ設定システム及びその駆動方法 |
| JP2011215029A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Eliiy Power Co Ltd | 管理システム、管理装置、管理ユニット及び選定方法 |
| JP2014524099A (ja) * | 2011-05-31 | 2014-09-18 | エルジー・ケム・リミテッド | モジュール化されたｂｍｓ連結構造を含む電力貯蔵システム及びその制御方法 |
| JP2015091200A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | ヤマハ発動機株式会社 | 車両及びバッテリパック |
| US9488977B2 (en) | 2011-05-31 | 2016-11-08 | Lg Chem, Ltd. | Power storage system having modularized BMS connection structure and method for controlling the system |
| US20160359329A1 (en) * | 2015-06-04 | 2016-12-08 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Battery control system and method |
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| JP5608051B2 (ja) * | 2010-11-09 | 2014-10-15 | 株式会社ケーヒン | 通信システム |
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| JP6467816B2 (ja) | 2014-08-21 | 2019-02-13 | 株式会社村田製作所 | 蓄電システム |
| TW202123576A (zh) | 2019-12-11 | 2021-06-16 | 達方電子股份有限公司 | 用於電動車的多電池系統 |
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| GB2321315A (en) * | 1997-01-21 | 1998-07-22 | Silviu Puchianu | Estimating total working capacity of a battery |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10245745A patent/JP2988918B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-05-10 GB GB9910825A patent/GB2341258A/en not_active Withdrawn
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2988918B1 (ja) | 1999-12-13 |
| GB9910825D0 (en) | 1999-07-07 |
| GB2341258A (en) | 2000-03-08 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |