JP2000078751A - 省電力型電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜間及び未使用時の無駄な電力消費を防ぐこ
とのできる省電力型電子機器を提供すること。 【解決手段】 １はＡＣ電源が供給されるＡＣプラグ、
２はＡＣ電源からＡＣプラグを介してＴＶ受像機に必要
な電源を作り出す電源回路を表す。３はＴＶ受像機内で
使用される回路、４は主電源のオン／オフを行うための
タイマ回路を表す。タイマは回路３に外部からセット
（入力）される主電源のオフ時間に合わせて毎日セット
された時間にリレー６を制御して主電源をオフしたりオ
ンしたりする。５は繰り返し充放電可能な二次電池を表
す、二次電池５は電源回路２から充電されるとともに、
主電源がオフになった時にはタイマ回路６及びリレー６
に電源を供給する。６はタイマ回路４にて制御されるリ
レーで、ＡＣプラグ１からの電源のオン／オフを行って
いる。リレー６からＬｏｗの信号が出力されるとトラン
ジスタ７がオフとなり、主電源スイッチの接点がオフす
る。リレー６による電源のオン／オフ接点は、手動の電
源スイッチでもオン／オフできる。リレー６と手動スイ
ッチは最後の動作を保持するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】主電源オン／オフとソフト電
源オン／オフを行うことのできる電子機器に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＴＶ等においては、供給される交
流電源等主電源をメカニカルスイッチにて断続する主電
源オンオフスイッチと、ＣＲＴを瞬時に立ち上げるため
のＣＲＴプレヒート及びリモートコントロールの受光回
路等は未使用時でも動作させておき、他の未使用時は通
電の必要が全くない回路の電源のみオンオフするソフト
電源スイッチを備えている。

【０００３】これにより、主電源をオンしておけば、Ｔ
Ｖを使用する時は赤外線リモコンで電源オンすれば直ち
にＴＶを見ることができる。

【０００４】また、夜間や長時間ＴＶを使用しない時
は、主電源スイッチを切ることにより無駄な電力の消費
を防ぐことができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、せっか
く主電源オン／オフスイッチを有しながら、未使用時の
無駄な電力消費を防ぐための主電源を切る操作が行われ
ない場合が多く、夜間など長時間使用していないにもか
かわらず無駄な電力が使われている場合が多いという問
題がある。

【０００６】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、夜間及び未使用時の無駄な電力消費を防ぐ
ことのできる省電力型電子機器を提供することを目的と
している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本願の請求項１記載の発
明は、無線式リモートコントロール装置を持つ電子機
器、または外部入力により状態が変化する電子機器にお
いて、時刻指定タイマと、タイマ用バックアップ用蓄電
池と、電源を切断するための電子式開閉装置とを持ち、
前記タイマにより電子式開閉装置を切断できるととも
に、電源切断時にはタイマ用バックアップ用蓄電池によ
りタイマを維持するものである。

【０００８】この構成によれば、タイマを設けた主電源
オン／オフ装置を設けることによりタイマはユーザー等
が任意にセット可能とし、各自通常使用しない時間帯を
主電源オフの時間として、その時間帯になると自動的に
主電源がオフとなる。また、使用時間帯になると、主電
源がオンする。

【０００９】また、タイマ回路に供給する電源は、通常
の周辺機器例えばＴＶ使用時にリチウムイオンバッテリ
等の二次電池に充電され、主電源オフ時は充電された電
池によりタイマ回路が動作する。

【００１０】本願の請求項２記載の発明は、無線式リモ
ートコントロール装置を持つ電子機器、または外部入力
により状態が変化する電子機器において、時刻指定タイ
マと、タイマ用バックアップ用蓄電池と、電源を切断す
るための電子式開閉装置とを持ち、前記タイマにより電
子式開閉装置を切断できるとともに、電源切断時にはタ
イマ用バックアップ用蓄電池によりタイマを維持する構
成を有し、通電状態に待機状態と使用状態等２つ以上の
状態の機能を持つものである。

【００１１】この構成によれば、オフ設定してある時間
帯でも主電源をオンすれば周辺機器を使用することがで
きる。

【００１２】本願の請求項３記載の発明は、通電状態の
１つとしての使用状態は、タイマ断時間帯においても、
前記電子式開閉装置が切断されないことである。

【００１３】この構成によれば、例えばＴＶ等の周辺機
器の使用中に主電源オフの時間帯に入ってしまった時で
も、電源オン／オフ信号がオンになっているので、電源
がオフしてしまうことを防ぐことができる。

【００１４】本願の請求項４記載の発明は、タイマが複
数の切断状態、及び接続状態の時刻指定可能なことであ
り、本願の請求項５記載の発明は、タイマが複数の切断
状態、接続状態に対して、日時指定可能なことである。

【００１５】これらの構成により、長時間先の主電源の
オフを予約することもできる。

【００１６】本願の請求項６記載の発明は、前記電子式
開閉装置に切断状態の積算機能を備えたことである。

【００１７】この構成によれば、例えばオフの設定を入
力する際に１か月当たりの節約できる電力及び金額を表
示すると、積極的にオフ設定を行うよう省電力を推進す
ることが可能となる。

【００１８】

【発明の実施の形態】本発明の第１の実施の形態を図１
に示す。図１はＴＶ受像機の本発明の説明に必要な部分
の概念を表したブロック図である。１はＡＣ電源が供給
されるＡＣプラグ、２はＡＣ電源からＡＣプラグ１を介
してＴＶ受像機に必要な電源を作り出す電源回路を表
す。３はＴＶ受像機内で使用される回路である。４は主
電源のオン／オフを行うためのタイマ回路を表す。タイ
マは回路３に外部からセット（入力）される主電源のオ
フ期間（例えば１時〜６時）に合わせて毎日セットされ
た時間（例えば１時に電源オフして６時にオンする）に
リレー６を制御して主電源をオフしたりオンしたりす
る。

【００１９】５は繰り返し充放電可能な二次電池（リチ
ウム電池など）を表す、二次電池５は電源回路２から充
電されるとともに、主電源がオフになった時にはタイマ
回路４及びリレー６に電源を供給する。６はタイマ回路
４にて制御されるリレーで、ＡＣプラグ１からの電源の
オン／オフを行っている。リレー６からＬｏｗの信号が
出力されるとトランジスタ７がオフとなり、主電源スイ
ッチの接点がオフする。リレー６による電源のオン／オ
フ接点は、手動の電源スイッチでもオン／オフできる。
リレー６と手動スイッチは最後の動作を保持するものと
する。

【００２０】この構成によって、オフ設定してある時間
帯でも、主電源をオンすればＴＶを見ることができる。
以上により、夜間主電源をオフにするという操作をしな
くても、毎日夜間はタイマセットした時間帯に主電源が
オフになり省電力が果たせる。

【００２１】第２の実施の形態として、ＴＶ回路からＴ
Ｖの電源オンの情報とタイマからの２つのコントロール
の和にてコントロールする構成を図２に示す。８はＯＲ
回路であり、このＯＲ回路８にはＴＶ回路からの電源の
オン／オフ状態を示す信号（オフにてＬｏｗ）とタイマ
からのコントロール信号とが入力される。２つの信号と
もＬｏｗにならないと主電源はオフにはならない。

【００２２】これにより、ＴＶを見ている途中に設定し
てある主電源オフの時間帯に入ってしまった時でも、電
源オン／オフ信号がオンになっているので、電源がオフ
してしまうことを防ぐことができる。ＴＶを見終って副
電源（ソフト電源、リモコンの電源など）をオフにすれ
ば、主電源もオフになる。

【００２３】第２の実施の形態の変形例として、タイマ
の時間設定を夜間などの０時〜６時などの１イベントだ
けではなく、例えば昼間は通常外出している場合は、夜
間に加えて１０〜１７時の間もオフに設定できるように
することにより、省電力が可能となる。タイマのセット
は一月など先まで予約できるようにすれば、旅行の予定
などに合わせ長期間のオフの予約も可能となる。ＶＴＲ
並みのタイマ設定機能を持たせれば、月〜金までの１０
〜１７時の間などのオフのプログラムも可能となる。

【００２４】以上により、より一層の無駄な電力消費を
防ぐことができる。

【００２５】第３の実施の形態として、タイマ回路のオ
フ時間の積算機能を持たせ、また、予め入力した単位消
費電力当たりの電気代（ユーザー入力可能とする）との
積によって、無駄にしないで済んだ電気代を表示するこ
とにより、ユーザーに電気代が得になったことを実感さ
せることができる。

【００２６】この構成は、図３に示すように、電源回路
からの適当な電源出力をタイマ回路に入力して（図中
９）、電源の立ち上がっている時間をカウントすれば容
易に可能となる。カウントした時間は電源オンの間に表
示すればよい。

【００２７】また、オフの設定を入力する際に、１か月
当たりの節約できる電力及び金額を表示すると、積極的
にオフ設定を行うよう省電力を推進することが可能とな
る。

【００２８】なお、全ての実施の形態において、工場出
荷時に推奨設定として、１時〜５時の間（夜間）をオフ
として設定しておけば、タイマ設定の不慣れな人でも自
然と省電力が実践される。

【００２９】なお、本発明は周辺機器の一例としてＴＶ
を例に説明したが、ＴＶ以外の機器でもソフト的に電源
オン／オフしている機器では適用可能なことは言うまで
もない。

【００３０】

【発明の効果】本願の各請求項記載の発明によれば、夜
間もしくは不必要な日時、もしくは不必要な時間帯に主
電源をオフにするという操作をしなくても、タイマセッ
トした時間帯に主電源がオフになり、省電力を果たすこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示すブロック図で
ある。

【図２】本発明の第２の実施の形態を示すブロック図で
ある。

【図３】本発明の第３の実施の形態を示すブロック図で
ある。

【符号の説明】

１ ＡＣプラグ ２ 電源回路 ３ 回路 ４ タイマ回路 ５ 二次電池 ６ リレー ７ トランジスタ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線式リモートコントロール装置を持つ
   電子機器、または外部入力により状態が変化する電子機
   器において、時刻指定タイマと、タイマ用バックアップ
   用蓄電池と、電源を切断するための電子式開閉装置とを
   持ち、前記タイマにより電子式開閉装置を切断できると
   ともに、電源切断時にはタイマ用バックアップ用蓄電池
   によりタイマを維持することを特徴とする省電力型電子
   機器。
2. 【請求項２】 無線式リモートコントロール装置を持つ
   電子機器、または外部入力により状態が変化する電子機
   器において、時刻指定タイマと、タイマ用バックアップ
   用蓄電池と、電源を切断するための電子式開閉装置とを
   持ち、前記タイマにより電子式開閉装置を切断できると
   ともに、電源切断時にはタイマ用バックアップ用蓄電池
   によりタイマを維持する構成を有し、通電状態に待機状
   態と使用状態等２つ以上の状態の機能を持つことを特徴
   とする請求項１記載の電子機器。
3. 【請求項３】 通電状態の１つとしての使用状態は、タ
   イマ断時間帯においても、前記電子式開閉装置が切断さ
   れないことを特徴とする請求項２記載の省電力型電子機
   器。
4. 【請求項４】 タイマが複数の切断状態、及び接続状態
   の時刻指定可能なことを特徴とする請求項１乃至３のう
   ち１記載の省電力型電子機器。
5. 【請求項５】 タイマが複数の切断状態、接続状態に対
   して、日時指定可能なことを特徴とする請求項１乃至４
   のうち１記載の省電力型電子機器。
6. 【請求項６】 前記電子式開閉装置に切断状態の積算機
   能を備えたことを特徴とする請求項１記載の省電力型電
   子機器。