JP2000078718A - 送電線の軟化度検出方法 - Google Patents
送電線の軟化度検出方法Info
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- JP2000078718A JP2000078718A JP24146398A JP24146398A JP2000078718A JP 2000078718 A JP2000078718 A JP 2000078718A JP 24146398 A JP24146398 A JP 24146398A JP 24146398 A JP24146398 A JP 24146398A JP 2000078718 A JP2000078718 A JP 2000078718A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】活線状態で送電線(アルミ素線)の軟化度を検
出できる方法を提供する。 【解決手段】衝撃付与手段により送電線に衝撃を与え、
それによる送電線の素線の変形具合を観察して軟化度を
判定する。衝撃付与手段としては、送電線の素線に軽い
衝撃を与えるものであれば良く、これには、空気銃を用
いるか、空気圧を利用した装置一般を用いると良い。デ
ータベースに基づき素線径φdのd/n以上変形したも
のを交換と判定すると良い。
出できる方法を提供する。 【解決手段】衝撃付与手段により送電線に衝撃を与え、
それによる送電線の素線の変形具合を観察して軟化度を
判定する。衝撃付与手段としては、送電線の素線に軽い
衝撃を与えるものであれば良く、これには、空気銃を用
いるか、空気圧を利用した装置一般を用いると良い。デ
ータベースに基づき素線径φdのd/n以上変形したも
のを交換と判定すると良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄塔に架設された
送電線において、クランプ部の異常発熱などに起因する
送電線の軟化の度合いを検出する方法の提供に関する。
送電線において、クランプ部の異常発熱などに起因する
送電線の軟化の度合いを検出する方法の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線を鉄塔に引き留めるクランプ、特
に圧縮クランプにおいては、ジャンパ端子部での、雨
水浸入による汚れ、酸性雨による酸化皮膜・塩害によ
る腐食、変形、ボルト締め付け不良により接触抵抗
が増加し、また、クランプ圧縮部での、偏心接続、
充填剤の化学反応、防食剤の固化、酸性雨による酸
化皮膜・塩害による腐食等で接触抵抗が増加する。
に圧縮クランプにおいては、ジャンパ端子部での、雨
水浸入による汚れ、酸性雨による酸化皮膜・塩害によ
る腐食、変形、ボルト締め付け不良により接触抵抗
が増加し、また、クランプ圧縮部での、偏心接続、
充填剤の化学反応、防食剤の固化、酸性雨による酸
化皮膜・塩害による腐食等で接触抵抗が増加する。
【0003】これらの接触抵抗の増加は、ジュール熱を
発生させるのでクランプが異常発熱し、クランプ近傍の
送電線;アルミ素線が軟化する場合がある。
発生させるのでクランプが異常発熱し、クランプ近傍の
送電線;アルミ素線が軟化する場合がある。
【0004】上記のような送電線;アルミ素線の軟化
は、送電線を構成する撚線の強度を低下させることにな
り、所定の強度を下回ると危険な状態となる。
は、送電線を構成する撚線の強度を低下させることにな
り、所定の強度を下回ると危険な状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにして起こ
る送電線;アルミ素線の軟化の度合いを知る手だてとし
ては、従来は送電線の保守・点検として行われるクラン
プ異常発熱に起因するクランプ近傍の撚線軟化検出方法
があるが、この作業は送電線の通電を一旦ストップさ
せ、作業者が鉄塔上に昇って点検する作業である。
る送電線;アルミ素線の軟化の度合いを知る手だてとし
ては、従来は送電線の保守・点検として行われるクラン
プ異常発熱に起因するクランプ近傍の撚線軟化検出方法
があるが、この作業は送電線の通電を一旦ストップさ
せ、作業者が鉄塔上に昇って点検する作業である。
【0006】このように、送電線;アルミ素線の軟化の
度合いを活線状態で診断する方法は現在まで開発されて
いない。
度合いを活線状態で診断する方法は現在まで開発されて
いない。
【0007】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、活線状態で送電線(アルミ素線)の軟化度を検出で
きる方法を提供することにある。
は、活線状態で送電線(アルミ素線)の軟化度を検出で
きる方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する送
電線の軟化度検出方法は、衝撃付与手段により送電線に
衝撃を与え、それによる送電線の素線の変形具合を観察
して軟化度を判定する方法からなる。
電線の軟化度検出方法は、衝撃付与手段により送電線に
衝撃を与え、それによる送電線の素線の変形具合を観察
して軟化度を判定する方法からなる。
【0009】衝撃付与手段としては、送電線の素線に軽
い衝撃を与えるものであれば良く、これには、空気銃を
用いるか、空気圧を利用した装置一般を用いると良い。
い衝撃を与えるものであれば良く、これには、空気銃を
用いるか、空気圧を利用した装置一般を用いると良い。
【0010】データベースに基づき素線径φdのd/n
以上変形したものを交換と判定すると良い。
以上変形したものを交換と判定すると良い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る送電線の軟
化度検出方法の実施例を示しており、1は送電線;鋼心
アルミ撚線、2は引き留め用のクランプ、3は碍子、4
は鉄塔を示している。
化度検出方法の実施例を示しており、1は送電線;鋼心
アルミ撚線、2は引き留め用のクランプ、3は碍子、4
は鉄塔を示している。
【0012】しかして、本実施例の方法は、ヘリコプタ
ー5に搭乗した者6または地上にいる者6が、空気銃7
によりクランプ3近傍の送電線1に衝撃を与える方法か
らなる。空気銃7には、衝撃力の極めて弱いものを使用
する。
ー5に搭乗した者6または地上にいる者6が、空気銃7
によりクランプ3近傍の送電線1に衝撃を与える方法か
らなる。空気銃7には、衝撃力の極めて弱いものを使用
する。
【0013】上記のようにして衝撃を与えた後、拡大望
遠鏡等を用いて、衝撃を与えた部分の送電線表面を観察
し、送電線を構成するアルミ素線の変形具合から送電線
の軟化度を判定する。
遠鏡等を用いて、衝撃を与えた部分の送電線表面を観察
し、送電線を構成するアルミ素線の変形具合から送電線
の軟化度を判定する。
【0014】図2(イ)(ロ)は、前述した方法により
撚線の変形状況を示したもので、(イ)のように、衝撃
を与えても撚線8;アルミ素線に変形のないものは、硬
アルミの状態であり、軟化が進んでいないと判断する。
撚線の変形状況を示したもので、(イ)のように、衝撃
を与えても撚線8;アルミ素線に変形のないものは、硬
アルミの状態であり、軟化が進んでいないと判断する。
【0015】これに対して、図2(ロ)のように、衝撃
を与えたことによって撚線8;アルミ素線に変形10の
生じたものは、アルミ素線に軟化が生じていると判断す
る。この場合、データベースに基づいて、素線径φdの
d/n以上の凹みが見られるものに対しては、アルミ素
線の軟化が十分に進んでおり、撚線強度が規格を下回る
ため、張り替えが必要と判断する。
を与えたことによって撚線8;アルミ素線に変形10の
生じたものは、アルミ素線に軟化が生じていると判断す
る。この場合、データベースに基づいて、素線径φdの
d/n以上の凹みが見られるものに対しては、アルミ素
線の軟化が十分に進んでおり、撚線強度が規格を下回る
ため、張り替えが必要と判断する。
【0016】以上のような実施例による方法によれば、
空気銃という手頃な手段により送電線への衝撃付与を行
うだけで、送電線を構成する素線;アルミ素線の軟化度
を知ることができる。また、変形状態から送電線の強度
低下がわかり、送電線の交換時期を判断できる。
空気銃という手頃な手段により送電線への衝撃付与を行
うだけで、送電線を構成する素線;アルミ素線の軟化度
を知ることができる。また、変形状態から送電線の強度
低下がわかり、送電線の交換時期を判断できる。
【0017】尚、以上の実施例では、衝撃付与に空気銃
を用いたが、これ以外に空気圧を利用したものであれば
何でも良い。但し、衝撃力の弱いものか、空気圧の調整
により衝撃力を弱くできる必要はある。
を用いたが、これ以外に空気圧を利用したものであれば
何でも良い。但し、衝撃力の弱いものか、空気圧の調整
により衝撃力を弱くできる必要はある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、活
線状態で送電線(アルミ素線)の軟化度を検出できる方
法を提供するという所期の課題(目的)を達成すること
ができる。
線状態で送電線(アルミ素線)の軟化度を検出できる方
法を提供するという所期の課題(目的)を達成すること
ができる。
【図1】本発明に係る送電線の軟化度検出方法の実施例
を示す説明図。
を示す説明図。
【図2】図1の方法により衝撃を与えられた送電線を示
したもので、(イ)は変形の生じない正常状態にある送
電線;撚線の横断面図、(ロ)は変形の生じた異常状態
にある送電線;撚線の横断面図及び素線の説明図。
したもので、(イ)は変形の生じない正常状態にある送
電線;撚線の横断面図、(ロ)は変形の生じた異常状態
にある送電線;撚線の横断面図及び素線の説明図。
1 送電線 2 クランプ 3 碍子 4 鉄塔 5 ヘリコプター 6 人間 7 空気銃 8 撚線 9 アルミ素線 10 変形
Claims (3)
- 【請求項1】衝撃付与手段により送電線に衝撃を与え、
それによる送電線の素線の変形状態から軟化度を判定す
る、送電線の軟化度検出方法。 - 【請求項2】衝撃付与手段として、空気銃を用いるか、
空気圧を利用した装置一般を用いる、請求項1記載の送
電線の軟化度検出方法。 - 【請求項3】データベースに基づき素線径φdのd/n
以上変形したものを交換と判定する、請求項1記載の送
電線の軟化度検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24146398A JP2000078718A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 送電線の軟化度検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24146398A JP2000078718A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 送電線の軟化度検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000078718A true JP2000078718A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17074700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24146398A Pending JP2000078718A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 送電線の軟化度検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000078718A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111351726A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-06-30 | 神宇通信科技股份公司 | 一种应用极细同轴电缆或极细电子线的柔软度测试仪 |
-
1998
- 1998-08-27 JP JP24146398A patent/JP2000078718A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111351726A (zh) * | 2020-03-09 | 2020-06-30 | 神宇通信科技股份公司 | 一种应用极细同轴电缆或极细电子线的柔软度测试仪 |
CN111351726B (zh) * | 2020-03-09 | 2022-08-02 | 神宇通信科技股份公司 | 一种应用极细同轴电缆或极细电子线的柔软度测试仪 |
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