JP2000077888A - プラズマディスプレイ用フィルター及びパネル - Google Patents

プラズマディスプレイ用フィルター及びパネル

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JP2000077888A
JP2000077888A JP10248267A JP24826798A JP2000077888A JP 2000077888 A JP2000077888 A JP 2000077888A JP 10248267 A JP10248267 A JP 10248267A JP 24826798 A JP24826798 A JP 24826798A JP 2000077888 A JP2000077888 A JP 2000077888A
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filter
pdp
woven fabric
wave shielding
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JP10248267A
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Hideki Hasegawa
秀樹 長谷川
Akiyoshi Kogame
朗由 小亀
Tomoji Onda
智士 恩田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な電磁波シールド効果をもちかつ可視光
透過率が高く、近赤外線のカット機能を兼ね備え、映像
のコントラストが良好なPDP用前面フィルターに使用
する電磁波シールドフィルターを提供する。 【解決手段】 メッシュ状の編物または織物と、少なく
とも1枚以上の透視性のあるガラス製または樹脂製の基
材との積層構造を有するプラズマディスプレイ用電磁波
シールドフィルターにおいて、メッシュ状の編物または
織物が直径15〜40μmの表面が黒色化された金属線
から構成され開口率が65〜90%であり、1枚以上の
基材の平均光線透過率が波長400〜650nmの範囲
で50%以上、波長850〜1000nmの範囲で30
%以下であることを特徴とするフィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像表示装置の一
つであるプラズマディスプレイパネル(以下「PDP」
という)の前面に配置されて、不要電磁波輻射の抑制を
行うフィルター及びフィルターが装着されたPDPに関
する。
【0002】
【従来の技術】電子機器からの不要電磁波輻射は、他の
電子機器の誤作動などの影響をもたらすため、できるだ
け抑制することが求められている。電子機器のハウジン
グなどでは、内側に金属メッキをする方法などにより抑
制することが広く行われているが、CRTなどの映像表
示装置の表示面については、不要電磁波輻射抑制のため
に前面フィルターを設ける場合、その前面フィルターに
は透光性が求められる。透光性を有する前面フィルター
としては、特開昭61−90500号公報には導電性を
有するメッシュ状の織物と透明基材との積層体が開示さ
れている。また特開平9−306366号公報には透明
導電膜と透明基材との積層体が開示されている。
【0003】近年、プラズマ放電を利用した映像表示機
器であるPDPが開発されたが、これは一般的に不要電
磁波輻射量が大きく、その前面フィルターとしても抑制
効果の高いものが求められる。それに加えて、PDPで
は波長850〜950nmの範囲でプラズマ放電による
発光があり、PDPの操作用リモコンの動作に影響を与
えるため、その近赤外線の放出抑制も前面フィルターに
期待されるようになってきた。さらに、PDPは大画面
の平面状ディスプレイであり、パネル本体のガラス電極
基板も大型で薄いものが用いられているため、その破損
防止の機能も前面フィルターとしては重要である。ま
た、画質の良し悪しを判断する項目として明暗の差すな
わちコントラストがあるが、これを良くするには、発光
していない領域はできるだけ黒に近いことが望ましく、
そのためには前面フィルターの色調を黒に近づけた方が
好ましい。
【0004】このような機能を兼ね備えたPDP用前面
フィルターとしては、強化ガラスに銀などの導電薄膜
を、透光性が得られるほど極薄く形成したものや、近赤
外線領域に吸収機能を持たせた透光性樹脂製シートに、
銅およびニッケルを被覆したポリエステルフィラメント
からなるメッシュ状の織物を積層したものなどが用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電薄
膜を形成した強化ガラスは不要電磁波輻射の抑制効果
(以下、「電磁波シールド効果」という)が必ずしも充
分ではなく、より厳しく電磁波輻射量を制限された場合
には使用できない場合があった。また、銅およびニッケ
ルを被覆したポリエステルフィラメントからなるメッシ
ュ状の織物を積層したものは、電磁波シールド効果は充
分であるが、フィラメント径を細くかつメッシュピッチ
を広く設定した場合、メッシュ間隔のばらつきが大きく
なりやすく外観が悪くなるために、メッシュ開口率すな
わち可視光透過率を高くしにくいという欠点があった。
【0006】本発明ではこうした状況に鑑み、充分な電
磁波シールド効果をもちかつ可視光透過率が高く、近赤
外線のカット機能およびガラス電極基板の保護機能を兼
ね備え、映像のコントラストが良好なPDP用前面フィ
ルターに適した電磁波シールドフィルター及びフィルタ
ーが装着されたPDPを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、メッシ
ュ状の編物または織物と、少なくとも1枚以上の透視性
のあるガラス製または樹脂製の基材との積層構造を有す
るPDP用電磁波シールドフィルターにおいて、メッシ
ュ状の編物または織物が直径15〜40μmの表面が黒
色化された金属線から構成され開口率が65〜90%で
あり、1枚以上の基材の平均光線透過率が波長400〜
650nmの範囲で50%以上、波長850〜1000
nmの範囲で30%以下であるフィルターにある。
【0008】また本発明の要旨は前述のフィルターを構
成するメッシュ状の編物または織物の横方向及び縦方向
に配列された金属線が、プラズマディスプレイの画素の
水平又は垂直方向に対して15〜25度の角度をなして
配置されてなるフィルター付きPDPにある。
【0009】
【発明の実施の形態】メッシュ状の編物または織物(以
下、これらを適宜「メッシュ」という)は、線径とメッ
シュピッチにより開口率が決定される。ここで開口率と
は、ある面積のメッシュにおいて、メッシュを構成する
線以外の部分の面積の割合をいう。開口率を大きくした
場合すなわち線径を細くまたはメッシュのピッチを粗く
すると、電磁波シールド効果が小さくまたメッシュ間隔
のばらつきが大きくなりやすい。逆に開口率を小さくす
ると可視光透過率が低くなり、PDP前面にフィルター
として取り付けた場合、表示される映像が暗くなる。そ
のため本発明では、直径15〜40μm、好ましくは2
0〜35μmの金属線から構成され開口率が65〜90
%、好ましくは70〜80%であるメッシュ状の編物ま
たは織物を用いる。
【0010】金属線の直径が15μm未満では、金属線
の引っ張り強度が低くなり編物または織物への加工を行
う際に切れやすく、メッシュの製造が難しくなる。金属
線の直径が40μmを越えると高開口率のメッシュを得
るためにはメッシュピッチを粗くしなければならず、メ
ッシュ間隔を一定に保持することが難しくなり、メッシ
ュの歪みが大きくなりやすい。また、開口率は前述の通
り、可視光透過率と電磁波シールド効果のバランスによ
り決定される。開口率が65%未満では可視光透過率が
低く、開口率が90%を越えるとメッシュとしての形態
を保持するのが難しくなり、メッシュの歪みが大きくな
りやすい。なお、開口率が80%を越えると、メッシュ
単独では充分な電磁波シールド効果が得られにくくなる
ため、その場合はメッシュと導電膜との併用が望まし
い。
【0011】メッシュと導電膜とを併用する場合には、
積層するガラス製もしくは樹脂製の基材上に、銀などの
金属透明導電膜あるいは錫添加酸化インジウム(以下
「ITO」という)などの酸化物透明導電膜を真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、ゾル
ゲル法、湿式メッキ法などの方法により形成し、基板と
メッシュを積層する。また基材を2枚使用し、導電膜が
形成された樹脂製の基材とガラス製の基材とメッシュと
を積層する方法もある。
【0012】さらに、金属線の表面は黒色化する必要が
ある。黒色化された金属線を用いて電磁波シールドフィ
ルターを製造した場合、フィルターの色調が黒に近くな
り、これをPDPに取り付けると、コントラスト良好な
映像が得られる。黒色化されていない金属線を用いてフ
ィルターを製造し、PDPに取り付けると、金属固有の
反射色のため、得られる映像はコントラストが悪いもの
になる。この黒色化処理の方法としては特に制限はない
が、カーボン粒子を分散させた導電性黒塗料による塗装
や、化学処理などによる金属線表面の部分酸化などが適
用できる。また、あらかじめ黒色化処理した金属線を用
いてメッシュ状の編物または織物に加工しても良く、あ
らかじめメッシュ化した後、黒色化処理しても良い。
【0013】金属線の材質は、ステンレス鋼、銅、アル
ミなどが使用できる。このなかで、ステンレス鋼からな
る金属線は引っ張り強度および線の寸法精度が良好であ
るため、メッシュ状の編物または織物への加工性に優
れ、メッシュのピッチ精度が高くかつ歪みの少ないメッ
シュが得られやすいため好ましい。
【0014】金属線をメッシュ状の編物または織物に加
工する手法には特に制限はないが、平織り、メリヤス編
みなどが適用可能である。但し、次に述べる、PDP画
素とメッシュとの間で発生するモアレ縞を防ぐために
は、メッシュ間隔をできるだけ高精度で一定に制御する
ことが望ましく、この面では平織りが有利である。
【0015】メッシュ状の編物または織物から構成され
る電磁波シールドフィルターをPDPに取り付けた場
合、PDP画素パターンとメッシュとの間でモアレ縞が
発生することがある。この場合、メッシュの仕様により
種々のパターンのモアレとなる。PDPの画素パターン
は直交する平行な直線群になるが、平織りメッシュの場
合にはメッシュが直交する平行な直線群となり、その場
合には、Scientific American,
08(5)54−63(1963)に記載されているよ
うに、間隔の異なる2つの平行な直線群によって発生す
るモアレ縞になる。2色印刷におけるスクリーン角度は
基準線に対して15°と45°に設定しているように
(印刷雑誌,66(4)17−22(1983))、一
般に2つの平行な直線群を特定の角度をもって配置する
ことでモアレ縞が目立たなくなる。
【0016】本発明の電磁波シールドフィルターをPD
Pに取り付ける際には、メッシュの横方向及び縦方向に
配列された金属線が、PDPの画素の水平又は垂直方向
に対してそれぞれ15〜25度以内の角度に配置される
ことが好ましい。
【0017】メッシュに積層される透視性のあるガラス
製または樹脂製の基材は、平均光線透過率が波長400
〜650nmの範囲で50%以上、好ましくは60%以
上、波長850〜1000nmの範囲で30%以下、好
ましくは20%以下である。平均光線透過率が波長40
0〜650nmの範囲で50%未満の場合、PDP前面
にフィルターとして取り付けた時に、表示される映像が
暗くなる。平均光線透過率が波長850〜1000nm
の範囲で30%を越えると、近赤外線のカット機能が不
充分となり、PDPの操作用リモコンの動作が不安定に
なりやすい。
【0018】基材の平均光線透過率を波長850〜10
00nmの範囲で30%以下にする方法としては、例え
ば次に述べるものが挙げられる。
【0019】樹脂製の基材の場合には、波長850〜1
000nmの範囲に最大の吸収波長を持つジイモニウム
系色素、アミニウム系色素、フタロシアニン系色素、ジ
チオール・ニッケル錯体系色素等の染顔料を樹脂と混合
して押し出し成形、あるいは染顔料と樹脂を溶剤に溶か
してキャスト法によりシート化またはフィルム化する方
法が挙げられる。また前述の吸収波長を持つ銅錯体等の
金属イオンを原料モノマー中に分散させたのち重合させ
てシート化する方法も挙げられる。
【0020】最大の吸収波長が800〜1000nmに
ある染顔料や金属イオンは、添加量が多すぎると平均光
線透過率が400〜650nmの範囲で低くなることが
あるので、平均光線透過率が400〜650nmの範囲
で50%を下回らない添加量にする必要がある。
【0021】また、樹脂製の基材の表面にあらかじめ銀
や銀化合物等の金属膜をごく薄く形成して、その金属膜
の近赤外線波長域の光の反射を利用することも可能であ
る。金属膜の形成に関しても平均光線透過率が400〜
650nmの範囲で50%を下回らない厚みにする必要
がある。
【0022】樹脂製の基材はシート状物でもフィルム状
物でもよく、また、表層に有機物あるいは無機物を薄膜
としてコーティングしたり、内部に有機または無機の低
分子物を含んでいてもよい。樹脂の材質は、シート状物
としては、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリオレフィン、ポリスチレンなどが使用できる。
フィルム状物としては、ポリエステル、トリアセテー
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリオレフィンなどが
使用できる。
【0023】ガラス製の基材の場合には、前述の染顔料
をガラス基材に添加すると、ガラス自身の製造が高温で
行われることから、染顔料が熱による分解や変質を起こ
すこともある。そこで前述の方式で製造した平均光線透
過率を調整した樹脂製の基材と、ガラス製の基材を積層
して使用することが好ましい。また、ガラス上に直接金
属膜をごく薄く形成して、その金属膜の近赤外線波長域
の光の反射を利用することもできる。
【0024】基材を2枚以上積層する場合は、基材を積
層した状態で前述の平均光線透過率を満たすことが必要
である。この場合、すべての基材に染顔料等を添加した
り金属膜を形成する方法で、積層した状態での平均光線
透過率を調整してもよく、一部の基材にのみ染顔料等を
添加したり金属膜を形成する方法で、積層した状態での
平均光線透過率を調整してもよい。
【0025】以上で説明した特定のメッシュ状の編物ま
たは織物を特定の透視性のあるガラス製または樹脂製の
基材と積層することにより本発明のPDP用電磁波シー
ルドフィルターが得られる。なお、基材として樹脂を用
いた場合は、強化ガラスを用いた場合に較べてより軽量
な前面フィルターとなり、これを取り付けたPDPは壁
掛け用途などに、より有利である。
【0026】メッシュと基材との積層方法は特に限定す
るものではないが、紫外線で硬化する透明接着剤による
方法や、ホットメルトシートを挟んで加熱接着する方法
などが適用できる。特に樹脂製の基材においては、加熱
加圧により樹脂製の基材を溶融して接着することも可能
である。また、メッシュの基材に対する配置面も特に制
限されるものではなく、基材のどちらか一方あるいは両
方の面に配置することも可能であり、2枚以上の基材の
場合には基材間に挟み込むことも可能である。あるい
は、基材のなかにメッシュを埋め込んで使用しても良
い。
【0027】さらに本発明のフィルターには、必要に応
じて、PDPに取り付けた際に観察者側となる面に反射
防止フィルムやノングレアフィルムを貼付して外光の映
り込みを少なくしたり、それと逆の面に同様のフィルム
を貼付してガラス電極基板とフィルターとの間で生ずる
ニュートンリングの発生を抑制したりすることが可能で
ある。
【0028】
【実施例】以下、実施例によりさらに詳しく説明する。
【0029】特にことわらなければ、下記のメッシュと
樹脂製の基材とを所定の構成で積層し、加熱プレスによ
り一体化して評価用フィルターを製造した。
【0030】(a)メッシュ:金属線または糸を平織り
加工により縦方向、横方向とも同一ピッチで互いに直交
するメッシュを製造した。金属製メッシュを黒色化する
場合は、ステンレス線(材質SUS304、SUS31
6)は薬液による酸化処理、銅線はNiメッキにより黒
色化処理を行った。ポリエステル製メッシュを黒色化す
る場合は、銅を無電解メッキし、Ni被覆することによ
り行った。
【0031】メッシュの線径および開口率は光学顕微鏡
にて拡大写真をとり、その長さ、面積を測定して算出し
た。
【0032】(b)基材: 平均光線透過率を調整した染顔料入りアクリルシート ポリメチルメタクリレート系成形材料である三菱レイヨ
ン(株)製アクリペット(登録商標)VHにジチオール
・ニッケル錯体系色素である三井化学(株)製色素SI
R159を60ppm、SIR130を180ppm混
合して溶融押出しにより厚さ1.5mmのアクリルシー
ト(以下「(b−1)という」を得た。SIR159を
40ppm、SIR130を120ppm添加して、上
記と同様にして、厚さ1.5mmのアクリルシート(以
下「(b−2)という」を得た。
【0033】SIR159を20ppm、SIR130
を60ppm添加して、上記と同様にして、厚さ3.0
mmのアクリルシート(以下「b−3」という)を得
た。
【0034】平均光線透過率を調整していない透明ア
クリルシート ポリメチルメタクリレート系樹脂の三菱レイヨン(株)
製アクリライト(登録商標)Lの厚み1.5mmのもの
(以下「(b−4)という」)を使用した。
【0035】評価は以下の方法で行った。
【0036】製造したフィルターの外縁部のメッシュと
接触するように銅テープにより縁取りし、アース用電極
とした。電磁波シールド性評価用のフィルターのサイズ
は150mm×150mm、それ以外の評価用のフィル
ターのサイズは対角42インチの縦横比16:9であ
る。
【0037】(1)外観 目視によりメッシュの歪みが目立つか否かを判定した。
歪みが認められない場合を○、歪みがわずかに認められ
る場合を△、歪みが明確に認められる場合を×とした。
【0038】(2)電磁波シールド性 アドバンテスト法により、電界のシールド量を測定し
た。100MHzにおけるシールド量の値をもって電磁
波シールド性とし、合格ラインを40dB以上とした。
【0039】(3)リモコン動作 市販のPDPモニターの付属前面フィルターを取り外し
て、代わりに評価用のフィルターを取り付け、PDPの
前面から2m離れた位置で、PDPのリモコン動作が可
能か否かにより判定した。100%動作可能な場合を
○、動作が不安定な場合を△、動作が不能な場合を×と
した。
【0040】(4)画面明るさ 市販のPDPモニターの付属前面フィルターを取り外し
て、代わりに評価用のフィルターを取り付け、画面の明
るさを目視にて判定した。映像が明るくて視認性に問題
ない場合は○、暗くて見にくい場合には×とした。
【0041】(5)画質 市販のPDPモニターの付属前面フィルターを取り外し
て、代わりに評価用のフィルターを取り付け、目視によ
りコントラスト良好な映像が得られているか否かにより
判定した。良好な場合を○、映像が見にくい場合には
×、その中間を△とした。
【0042】(6)モアレ縞 市販のPDPモニター(画素ピッチ1.08mm)の付
属前面フィルターを取り外して、代わりに評価用フィル
ターを取り付け、目視により判定した。通常の視聴距離
と角度(距離はPDPの前面から1〜5m、角度はPD
Pの前面に直角な方向に対して左右に±60度以内)で
観察したときに、モアレ縞が観測されない場合を○、通
常の視聴距離と角度で観察して、距離と角度によっては
モアレ縞がごくわずかに観測される場合を△、通常の視
聴距離と角度で観察して、距離と角度によってはモアレ
縞が明確に観測される場合を×とした。
【0043】〔実施例1〕厚さ1.5mmの染顔料入り
アクリルシート(b−1)、表1に記載のメッシュ、厚
さ1.5mmの透明アクリルシート(b−4)を積層一
体化してフィルターを製造し、特性を評価した。その結
果を表2に示す。
【0044】なお、表1及び表3におけるバイアス角と
は、メッシュを構成する横方向及び縦方向の金属線が、
PDPの画素の水平方向又は垂直方向となす角度のこと
である。
【0045】〔実施例2〕表1に記載のメッシュと厚さ
3.0mmの染顔料入りアクリルシート(b−3)を積
層してフィルターを製造し、特性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0046】〔実施例3〜9〕表に記載の厚さ1.5m
mの各染顔料入りアクリルシート、表1に記載の各メッ
シュ、厚さ1.5mmの透明アクリルシート(b−4)
を積層一体化してフィルターを製造し、特性を評価し
た。その結果を表2に示す。
【0047】〔実施例10〕厚さ1.5mmの染顔料入
りアクリルシート(b−1)、表1に記載のメッシュ、
表面に厚みが0.25μmのITOが形成されたPET
フィルム(表面抵抗40Ω/□、波長400〜650n
mにおける平均光線透過率83%、波長850〜100
0nmにおける平均光線透過率81%)、厚さ1.5m
mの透明アクリルシート(b−4)を積層一体化してフ
ィルターを製造し、特性を評価した。その結果を表2に
示す。
【0048】〔実施例11〕厚さ1.0mmの透明アク
リルシート、表1に記載のメッシュ、厚さ1.5mmの
染顔料入りアクリルシート(b−2)、厚さ1.0mm
の透明アクリルシートを積層一体化してフィルターを製
造し、特性を評価した。その結果を表2に示す。
【0049】〔比較例1〜4〕表3に記載の厚さ1.5
mmの各染顔料入りアクリルシート、表3に記載の各メ
ッシュ、厚さ1.5mmの透明アクリルシート(b−
4)を積層一体化してフィルターを製造し、特性を評価
した。その結果を表4に示す。
【0050】〔比較例5〕表3に記載の構成のメッシュ
を製造しようとしたが、平織り加工時に金属線が切れ、
メッシュが製造できなかった。
【0051】〔比較例6〕厚さ3.0mmの透明アクリ
ルシートと表3に記載のメッシュを積層一体化してフィ
ルターを製造し、特性を評価した。その結果を表4に示
す。
【0052】〔比較例7〕SIR159とSIR130
の代わりに住友化学工業(株)製シアニン系色素である
Sumitone Cyanine Black 2B
Xを250ppm混合分散した厚さ1.5mmの色素入
りアクリルシート、表3に記載のメッシュ、厚さ1.5
mmの透明アクリルシート(b−4)を積層一体化して
フィルターを製造し、特性を評価した。その結果を表4
に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】本発明のPDP用電磁波シールドフィル
ターは、充分な電磁波シールド効果をもちかつ可視光透
過率が高く、近赤外線域のカット機能およびガラス電極
基板の保護機能を兼ね備え、映像のコントラストが良好
であり、工業的に広く利用されることが期待される。ま
たこのフィルターを構成するメッシュの横方向及び縦方
向に配列された金属線が、PDPの画素の水平又は垂直
方向に対して15〜25度の角度をなして配置されてな
るフィルター付きPDPは、モアレ縞が観察されず、さ
らに有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 智士 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内 Fターム(参考) 2H048 CA04 CA12 CA19 CA29 2K009 AA02 AA12 BB14 CC21 DD00 EE03 5C040 GH01 GH10 MA02 MA04 MA05 MA08 5C094 AA00 AA06 BA31 ED20 FA03 FB20 JA11 5E321 AA04 BB21 BB41 GG01 GG05 GH01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッシュ状の編物または織物と、少なく
    とも1枚以上の透視性のあるガラス製または樹脂製の基
    材との積層構造を有するプラズマディスプレイ用電磁波
    シールドフィルターにおいて、メッシュ状の編物または
    織物が直径15〜40μmの表面が黒色化された金属線
    から構成され開口率が65〜90%であり、1枚以上の
    基材の平均光線透過率が波長400〜650nmの範囲
    で50%以上、波長850〜1000nmの範囲で30
    %以下であることを特徴とするフィルター。
  2. 【請求項2】 金属線の材質がステンレス鋼であること
    を特徴とする請求項1に記載のフィルター。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のフィル
    ターを構成するメッシュ状の編物または織物の横方向及
    び縦方向に配列された金属線が、プラズマディスプレイ
    の画素の水平又は垂直方向に対して15〜25度の角度
    をなして配置されてなるフィルター付きプラズマディス
    プレイパネル。
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