JP2000077266A - トリマコンデンサ - Google Patents

トリマコンデンサ

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JP2000077266A
JP2000077266A JP10244300A JP24430098A JP2000077266A JP 2000077266 A JP2000077266 A JP 2000077266A JP 10244300 A JP10244300 A JP 10244300A JP 24430098 A JP24430098 A JP 24430098A JP 2000077266 A JP2000077266 A JP 2000077266A
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stator
rotor
dielectric
electrode
metal
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Yusuke Tsutsumi
祐介 堤
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性に優れ容量特性の変動が少ないトリマコ
ンデンサを提供する。 【解決手段】 貫通孔34及び下面に突出したロータ電
極32を有する金属ロータ3と、内部にステータ電極2
2及び下面に接触電極23を有する誘電体ステータ2
と、上面にキャビティー部11を有するとともに、該キ
ャビティー部11の底面から加締めピン41を突出さ
せ、且つ該キャビティー部11の一部にステータ圧接部
材51を形成したステータ収容体1とから構成されてい
る。そして、ステータ収容体1のキャビティー部11
に、前記接触電極23とステータ圧接部材51とが当接
するように、誘電体ステータ2を収容し、さらに、金属
ロータ3を配置して、前記加締めピンに41によって、
金属ロータ3と誘電体ステータ2とを回動自在に挟持し
たトリマコンデンサである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリマコンデンサ
に関するものであり、特に誘電体内部電極と金属ロータ
電極からなるトリマコンデンサの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】トリマコンデンサは、ステータ電極、ス
テータ端子が一体化したステータ基板と、内部ロータ電
極が形成された誘電体ロータと、調整溝が形成され、且
つカシメピンとなる加締めピン、カシメ受け部、ロータ
端子とから成るロータ金具とから構成されていた。
【0003】ステータ基板の表面には、ステータ端子と
接続した概略扇状のステータ電極が形成されている。ま
た、誘電体ロータの内部には、加締めピンを介してロー
タ端子と接続した内部ロータ電極が形成されている。ま
た、各ステータ基板、誘電体ロータの夫々には、加締め
ピンが貫通する貫通孔が形成されている。
【0004】そして、ステータ基板の表面に誘電体ロー
タを載置し、さらに、誘電体ロータ及びスタータ基板の
貫通孔を用いて、誘電体ロータの上面側からステータ基
板の下面に加締めピンを挿通して、ロータ金具を介して
加締めピンの先端をカシメ処理していた。
【0005】これにより、貫通孔の中心軸を中心に誘電
体ロータを回転させると、誘電体ロータの一部を介して
ロータ電極とステータ電極との対向面積が変化して、可
変調整可能な容量成分が得られる。
【0006】尚、誘電体ロータの内部のロータ電極は、
加締めピンを介してロータ端子と一体化したロータ金具
に節則されており、ステータ電極はステータ電極と一体
化していることから、可変調整された容量成分は、両端
子間から導出されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のトリマコンデン
サは、ステータ基板が樹脂などから構成されていた。そ
して、ステータ電極とステータ端子とが一体化した金属
部材を、ステータ基板の樹脂モールドの際に一体的に形
成されていた。
【0008】このため、樹脂モールド成型時のバラツキ
によって、ステータ電極の表面とステータ基板の表面と
の位置関係がばらついてしまい、その結果、容量特性に
ばらつきが生じてしまう。
【0009】また、ステータ電極と誘電体ロータと密着
させるために、ステータ基板の表面を研磨処理していた
が、ステータ基板表面の樹脂とステータ電極の金属材料
との同時研磨により、研磨レートの違いから均等な面に
処理することが困難であった。
【0010】また、プリント配線基板に実装した際、リ
フロー半田などで熱を受けるとステータ基板の形状に歪
みが発生し、また、ステータ電極と一体化しているステ
ータ端子からの熱の伝達によってステータ基板の形状に
歪みが発生する。その結果、誘電体ロータ電極との接触
状態が変化し、容量値変動してしまうという問題があっ
た。
【0011】また、組立にあたっては、誘電体ロータ、
ステータ基板、加締めピン及びロータ金具が必要とな
り、また、特にカシメ状態によって、ステータ基板のス
テータ電極と誘電体ロータとの接触状態が変動し、容量
値のバラツキが大きかった。
【0012】本発明は上述の問題点に鑑みて、その目的
は、耐熱性に優れ、熱履歴による容量特性の変動が少な
いトリマコンデンサを提供することにある
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面に調整溝
が、下面にロータ電極が、中央部に貫通孔が形成された
金属ロータと、内部に概略半円形状のステータ電極が配
置され、且つ下面に前記ステータ電極と接続する接触電
極が、中央部に貫通孔が形成された誘電体ステータと上
面にキャビティー部を有し、且つ該キャビティー部の底
面から突出する加締めピンとロータ端子とから成るロー
タ金属部材、前記誘電体ステータの接触電極に当接する
ステータ圧接部材とステータ端子からなるステータ金属
部材が夫々固着されたステータ収容体とから成り、前記
ステータ収容体のキャビティー部に、加締めピンを貫通
孔に挿通されて誘電体ステータと金属ロータを順次収容
配置し、前記ステータ圧接部材が誘電体ステータの下面
を弾性的に押圧するように加締めピンの先端部を金属ロ
ータの上面で加締め処理したことを特徴とするトリマコ
ンデンサである。
【0014】
【作用】本発明のトリマコンデンサでは、構造的に基板
に表面実装させるステータ端子とロータ端子が固着され
たステータ収容体と、所定容量成分を発生する誘電体ス
テータ及び金属ロータとが別体に構成されている。
【0015】従って、トリマーコンデンサの組立が非常
に簡単となる。
【0016】また、プリント配線基板に表面実装時に、
このトリマーコンデンサに熱が印加されても、誘電体ス
テータ及び金属ロータに直接熱が伝達することを抑えら
れる。このため、誘電体ステータと金属ロータとの容量
発生の位置関係に熱的な変形の影響が少なく、これによ
る容量特性の変動が少ないトリマコンデンサとなる。
尚、誘電体ステータと金属ロータとの容量発生部位と、
ステータ端子とロータ端子とを配置し、該容量発生部位
が収容するステータ収容体との電気的な接続が、ロータ
側が加締めピンによって達成される。また、ステータ側
が誘電体ステータとキャビティー部の一部に露出したス
テータ圧接部材によって接続されている。特に、金属ロ
ータが誘電体ステータに対して回動自在に保持された状
態では、ステータ圧接部材によって、金属ロータ、誘電
体ステータとの積層方向に常に弾性的に押圧している。
このため、金属ロータと誘電体ステータとの接触状態が
安定化する。これによっても、ステータ収容体に熱変形
が発生したとしても、また、機械的な変形などが発生し
たとしても容量特性の変動を有効に抑えることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のトリマーコンデン
サを図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明の一実施例にかかるトリマコ
ンデンサを示す上面図であり、図2は断面図であり、図
3は分解斜視図である。
【0019】図において、1はステータ収容体、2は誘
電体ステータ、3は金属ロータである。
【0020】ステータ収容体1は、耐熱性樹脂から構成
されており、上面に誘電体ステータ2が埋設・収容し得
る2段構造のキャビティー部11が形成されている。そ
して、このステータ収容体1のキャビティー部11が形
成されている。
【0021】そして、このステータ収容体1の底部に
は、加締めピン41及びロータ端子42とから成るロー
タ金属部材4が一体的に配置されており、このロータ金
属部材4の上部側のステータ収容体1内には、ステータ
圧接部材51及びステータ端子52からなるステータ金
属部材5が一体的に配置されている。
【0022】このロータ金属部材4は、リン青銅などの
弾性に優れた金属から成る。そして、加締めピン41
は、ステータ収容体1のキャビティー部11の底面から
上部に向かって延出している。また、ロータ端子42
は、ステータ収容体1の一方の端面部付近の底面に延出
し、端面に沿って屈曲配置されている。
【0023】このステータ金属部材5は、リン青銅など
の弾性に優れた金属から成る。そして、ステータ金属部
材5の一端部は、ステータ収容体1のキャビティー部1
1の段差部11aの表面部分に周設された凹み領域11
bに露出しており、この露出部分から上方に切り起され
てなるステータ圧接部材51が形成されている。また、
ステータ端子52は、ステータ収容体1の他方の端面部
付近の底面に延出して、端面に沿って屈曲配置されてい
る。
【0024】ステータ収容体1を平面的にみると、キャ
ビティー部11は、例えば半円形状などであり、キャビ
ティー部11内に収容される誘電体スタータ2が物理的
に固定され得る形状となっている。また、ステータ圧接
部材51は、キャビティー部11の段差部11aの表面
凹み領域11bに複数箇所配置されている。図3では、
夫々等間隔となるように120°ずつ変位するように配
置されており、ステータ圧接部材51の先端は、少なく
とも段差部11aの表面以上に突出するように屈曲され
ており、表面以上に突出された部位が誘電体ステータ2
の底面に弾性的に接触することになる。
【0025】尚、図では、ステータ圧接部材51の個数
は3個に限らず、それ以上を均等に配置しても構わな
い。また、段差部11aの表面凹み領域11bに露出す
るステータ金属部材5の一端部を上に凸となるように湾
曲加工を行い、ステータ金属部材5の一端部全体でバネ
性を発生させるようにしても構わない。
【0026】また、加締めピン41とステータ金属部材
5の一端部との関係は、例えば、ステータ金属部材5の
一端部の中央部分には、少なくとな加締めピン41が貫
通しえるよう充分な径を有する貫通孔53が形成されて
いる。これにより、ロータ金属部材4である加締めピン
41とステータ金属部材5の一端部とがステータ収容体
1内で短絡することがない。
【0027】誘電体ステータ2は、図4に示すように、
チタン酸バリウムなどの誘電体セラミックから成る本体
21と、該本体21の内部に配置されているステータ電
極22と、前記本体21の底面に形成され、前記ステー
タ電極22と接続されている接触電極23とから主に構
成されている。尚、図4(b)の誘電体ステータ2の底
面図において、24は、ダミー電極である。
【0028】誘電体ステータ2の本体21は、ステータ
収容体1のキャビティー部11内で固定化されるよう
に、キャビティー部11の形状に対応する形状となって
おり、その表面側に金属ロータ3が配置される摺動面と
なっている。また、その中央部には、加締めピン41が
貫通する貫通孔21aが形成されている。
【0029】ステータ電極22は、例えばAg系導体、
即ち、Ag単体やAgを主体とするAg合金などからな
り、貫通孔21aを取り巻くように概略半円形状に略水
平に配置されている。尚、図4(a)では点線でその形
状を示す。
【0030】接触電極23及びダミー電極24は、例え
ばAg系導体、即ち、Ag単体やAgを主体とするAg
合金などの導体膜からなり、図4(b)に示すように、
2つの接触電極23、23と1つのダミー電極24とか
貫通孔21aの周囲に略等間隔に配置されている。この
2つの接触電極23、23は、本体21の厚み方向に延
びるビアホール導体23aによって、ステータ電極22
と電気的に接続されている。また、ステータ収容体1の
キャビティー部11内に誘電体ステータ2を収容配置し
た場合、接触電極23、23は、キャビティー部11の
段差部11aのステータ圧接部材51、51に当接する
ことになる。
【0031】また、ダミー電極24は、接触電極23、
23の導体膜の厚みによって、接触電極23、23の有
無で、キャビティー部11内に誘電体ステータ2が傾斜
して収容されることがないようにするものである。
【0032】尚、2つの接触電極23、23及びダミー
電極24を共通化して、本体21の底面に貫通孔21a
の周囲を周回するように周設しても構わない。
【0033】金属ロータ3は、本体31と、該本体31
の底面から突出するように形成されたロータ電極32
と、前記本体31の表面に形成された調整溝33と、そ
の中央部に形成された貫通孔34とから構成されてい
る。
【0034】金属ロータ3の本体31は、例えば黄銅ま
たは洋白などの金属から構成されており、概略円板とな
っている。
【0035】金属ロータ3の本体31の底面には、図5
(b)に示すように、金属加工によって、貫通孔34を
取り囲むようにして概略半円形状に突出したロータ電極
32が形成されている。このロータ電極32は実質的に
誘電体ステータ2の表面に接触して、ステータ電極22
との間で所定容量を発生する部位となる。
【0036】また、概略半円形状のロータ電極32が形
成されていない領域には、ロータ電極32の両端部を結
部ように、円弧状のダミー突出部35が形成されてい
る。このダミー突出部35及びロータ電極32は、誘電
体ステータ1の摺動表面に当接し、金属ロータ3を誘電
体ステータ2上に安定して配置している。
【0037】金属ロータ3の本体31の表面には、図5
(a)に示すように、金属加工によって、例えば、六角
形状の調整溝33が形成されている。この調整溝33は
外部より金属ロータ3を回動させ得る付与力を与え部材
が挿入されるものである。図5では六角レンチ型のドラ
イバーを想定したものであり、その他に、十字状の調整
溝(+ドライバー対応)、一字状の調整溝(−ドライバ
ー対応)とすることもでいる。
【0038】また、金属ロータ3の本体31の中央部に
は、加締めピン41が貫通する貫通孔34が形成されて
いる。尚、この加締めピン41が貫通する貫通孔34の
起票面側の開口は、スリバチ状にテーパー面34aが形
成されている。このテーパー面34aで、貫通孔34を
挿通した加締めピン41の先端を加締め処理した時の加
締め受け部となる。
【0039】このような構成の各部品、ステータ収容体
1、誘電体ステータ2、金属ロータ3によって、トリマ
ーコンデンサが達成される。
【0040】次に、トリマーコンデンサの組立について
説明する。
【0041】まず、ステータ収容体1のキャビティー部
11に誘電体ステータ2を収容配置する。具体的には、
キャビティー部11の底面から上方に突出する加締めピ
ン41を、誘電体ステータ2の貫通孔21aに貫通させ
て、誘電体ステータ2の底面がキャビティー部11の段
差部11aに当接するようにして、誘電体ステータ2を
キャビティー部11の段差部11aに載置する。
【0042】つぎに、ステータ収容体1に収容配置した
誘電体ステータ2の表面に、金属ロータ3を配置する。
具体的には、誘電体ステータ2の貫通孔21aから上方
に突出する加締めピン41を、ロータ金属3の貫通孔3
4に貫通させて、誘電体ステータ2の表面に金属ロータ
3を配置する。
【0043】次に、金属ロータ3の貫通孔34から突出
する加締めピン41の先端部を加締め処理を行う。具体
的には、加締めピン41の中空体の開口を広げるように
ポンチなどによって金属部材を伸展させ、加締めピン4
1の開口先端を金属ロータ3の貫通孔34のテーパー面
34に押し広げる。
【0044】この加締め処理により、金属ロータ3は、
その上面側から底面方向に押し込まれることになる。ま
た、逆に、誘電体ステータ2は、その底面に当接するス
テータ圧接部材51によって、底面側から上面方向に押
し上げることになる。これにより、金属ロータ3の底面
と誘電体ステータ2の表面とが、特に、ステータ圧接部
材51による弾性力によって、安定的に接触する。
【0045】即ち、誘電体ステータ2の内部に配置した
ステータ電極22と金属ロータ3の底面に突出したロー
タ電極32とが、誘電体ステータ2の誘電体材料を介し
て対向することになり、ステータ電極22とロータ電極
32との対向面積に比例した容量成分を得ることができ
る。そして、金属ロータ3を外部から回動することによ
り、ステータ電極22とロータ電極32との対向面積が
変動し、回動調整次第で所定の容量成分を得ることがで
きる。
【0046】このように得られた容量成分は、ロータ端
子42とステータ端子52との間より導出させることが
できる。
【0047】即ち、ロータ端子42は、加締めピン41
とともにロータ金属部材4を構成ししており、金属ロー
タ3の表面側で加締めピン41の先端と接触しているた
め、金属ロータ3はロータ端子42と電気的に接続す
る。
【0048】また、ステータ端子52は、ステータ圧接
部材51とともにステータ金属部材5を構成しており、
誘電体ステータ2の底面側で、ステータ電極22と接続
する接続電極23、23とステータ圧接部材51とが電
気的に接続する。
【0049】尚、誘電体ステータ2と金属ロータ3との
配置においては、その接触界面には、シリコーン・オイ
ルを塗布し、常に安定した容量変化を得ることが望まし
い。このトリマーコンデンサは、プリント配線基板上
に、ロータ端子42とステータ端子52とを介して、リ
フロー処理などによって半田接合される。
【0050】この時、トリマーコンデンサには、各端子
を介して半田を溶融するための熱が伝達し、また、全体
に熱が印加されることになる。
【0051】しかし、上述の構造では、容量特性を決定
する誘電体ステータ2と金属ロータ3との構造部分と、
誘電体ステータ2を収容するステータ収容体1部分とが
別体構造であり、両者が接触電極23とステータ圧接部
材51との弾性力によって接続されている。従って、ロ
ータ端子42、ステータ端子52の熱変形、ステータ収
容体1の熱変形を起す応力が発生しても、ステータ圧接
部材51の弾性部分で吸収することになる。このため、
ステータ収容体1から伝わる誘電体ステータ2と金属ロ
ータ3との接触状態を変動させ得る応力が有効に緩和さ
れるため、容量特性の変動を防止することができる。
【0052】また、熱応力のみならず、機械的な応力も
同時に、ステータ圧接部材51の弾性部分で吸収できる
ため、誘電体ステータ2と金属ロータ3との接触状態を
安定にすることができる。
【0053】また、上述の組立工程で説明したように、
ロータ金属部材4及びステータ金属部材5をステータ収
容体1に、モールド一体成型により形成しておけば、実
質的な部品点数が減少することになり、これによって、
非常に組立が簡単となる。
【0054】また、金属ロータ3の底面に概略半円形状
のロータ電極32及び円弧状のダミー突出部35が形成
されているため、金属ロータ3は、上部側から略均一に
誘電体ステータ2を押し下げることになり、また、誘電
体ステータ2は、ステータ圧接部材51によって、略均
一に押し上げられることになる。
【0055】従って、金属ロータ3を、調整溝33を用
いてドライバーなどによって回動調整しても、金属ロー
タ3、誘電体ステータ2とは、ステータ圧接部材51に
よって常に弾性的に接触しあう。このため、金属ロータ
3と誘電体ステータ2との接触状態が安定化する。これ
によっても、容量特性の変動を有効に抑えることができ
る。
【0056】また、誘電体ステータ2の摺動表面は、単
一の材料、例えば誘電体セラミックで構成されているた
め、表面研磨しても研磨レートが一定化して、非常に平
坦な表面を形成することができる。これによっても、研
磨面のバラツキを抑えることができるため、容量特性の
バラツキを小さくすることができるようになる。
【0057】
【発明の効果】本発明のトリマコンデンサでは、ステー
タ電極とロータ電極の位置関係が、ステータ収容体の熱
変形などにより影響されることが無く、容量値の変化の
ない安定した特性のトリマコンデンサを達成することが
できる。また誘電体ステータの表面を均一な平坦化にす
ることができるため、これによっても容量値の変化のな
い安定した特性のトリマコンデンサとなる。また、部品
点数を削減するとができるため、組立工程も簡略化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトリマコンデンサの上面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】加締め処理を施していない状態の分解斜視図で
ある。
【図4】本発明の誘電体ステータを示し、(a)は底面
図であり、(b)は断面図である。
【図5】本発明の金属ロータを示し、(a)は上面図で
あり、(b)は底面図である。
【符号の説明】
1・・・ステータ収容体 2・・・誘電体ステータ 22・・・ステータ電極 23・・・接触電極 3・・・金属ロータ 33・・・ロータ電極 4・・・ロータ金属部材 41・・・加締めピン 42・・・ロータ端子 5・・・ステータ金属部材 51・・・ステータ圧接部材 52・・・ステータ端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に調整溝が、下面にロータ電極が、
    中央部に貫通孔が形成された金属ロータと、 内部に概略半円形状のステータ電極が配置され、且つ下
    面に前記ステータ電極と接続する接触電極が、中央部に
    貫通孔が形成された誘電体ステータと上面にキャビティ
    ー部を有し、且つ該キャビティー部の底面から突出する
    加締めピンとロータ端子とから成るロータ金属部材、前
    記誘電体ステータの接触電極に当接するステータ圧接部
    材とステータ端子からなるステータ金属部材が夫々固着
    されたステータ収容体とから成り、 前記ステータ収容体のキャビティー部に、加締めピンを
    貫通孔に挿通されて誘電体ステータと金属ロータを順次
    収容配置し、前記ステータ圧接部材が誘電体ステータの
    下面を弾性的に押圧するように加締めピンの先端部を金
    属ロータの上面で加締め処理したことを特徴とするトリ
    マコンデンサ。
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