JP2000076812A - 磁気ヘッド支持機構 - Google Patents
磁気ヘッド支持機構Info
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- JP2000076812A JP2000076812A JP10242844A JP24284498A JP2000076812A JP 2000076812 A JP2000076812 A JP 2000076812A JP 10242844 A JP10242844 A JP 10242844A JP 24284498 A JP24284498 A JP 24284498A JP 2000076812 A JP2000076812 A JP 2000076812A
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- magnetic head
- control mechanism
- magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】外部衝撃によりスライダがディスク面上にジャ
ンプ、回転してディスクに損傷を発生させていた。また
ローディング時にスライダがピボットから離れ、可撓性
指部を損傷させていた。 【解決手段】磁気ヘッド支持機構にスライダとビーム部
の距離を、所定の値以下に制御する機構を設ける。 【効果】スライダ姿勢制御により接触損傷を低減でき、
その結果として耐衝撃性能を向上できた。また、ローデ
ィング時の可撓性指部の変形損傷が無くなった。
ンプ、回転してディスクに損傷を発生させていた。また
ローディング時にスライダがピボットから離れ、可撓性
指部を損傷させていた。 【解決手段】磁気ヘッド支持機構にスライダとビーム部
の距離を、所定の値以下に制御する機構を設ける。 【効果】スライダ姿勢制御により接触損傷を低減でき、
その結果として耐衝撃性能を向上できた。また、ローデ
ィング時の可撓性指部の変形損傷が無くなった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ディスク装置用
磁気ヘッド支持機構に係り、特に耐衝撃性能に優れた磁
気ヘッド支持機構に関する。
磁気ヘッド支持機構に係り、特に耐衝撃性能に優れた磁
気ヘッド支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスク装置では、ディスク
面と直角方向に大きな衝撃が加わると、スライダは磁気
ディスク面から飛び上がり、飛び上がった状態でスライ
ダが傾き、スライダの浮上用レールの角部から磁気ディ
スク表面に接触し、ディスク表面に損傷を与えることが
報告されている(IEEE Trans. Vol.31 No.6 p.3006)。ま
た、この論文には、上記の衝撃によるディスク損傷を低
減するためにはスライダの上に“ジャンプストップ”を
設けることが有効であることが報告されている。
面と直角方向に大きな衝撃が加わると、スライダは磁気
ディスク面から飛び上がり、飛び上がった状態でスライ
ダが傾き、スライダの浮上用レールの角部から磁気ディ
スク表面に接触し、ディスク表面に損傷を与えることが
報告されている(IEEE Trans. Vol.31 No.6 p.3006)。ま
た、この論文には、上記の衝撃によるディスク損傷を低
減するためにはスライダの上に“ジャンプストップ”を
設けることが有効であることが報告されている。
【0003】また、特開平8−102159号公報に
は、磁気ディスク装置のカバーとベースにピン突起(リ
ミッター部)を設け、磁気ディスク装置が衝撃を受け
て、磁気ヘッドを自由端に有するサスペンションが振れ
た場合にも、サスペンションの自由端は前記のピン突起
に接触し、それ以上にベース、あるいはカバーに向けて
変位しない機構が開示されている。
は、磁気ディスク装置のカバーとベースにピン突起(リ
ミッター部)を設け、磁気ディスク装置が衝撃を受け
て、磁気ヘッドを自由端に有するサスペンションが振れ
た場合にも、サスペンションの自由端は前記のピン突起
に接触し、それ以上にベース、あるいはカバーに向けて
変位しない機構が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した、従来の機構
では衝撃を受けて、スライダがディスク面から離れた場
合の、ジャンプ高さを、ジャンプストップ、あるいはピ
ン突起部により規制し、所定の高さ以下に押さえること
により、スライダがディスクに衝突する時の、速度、加
速度を小さくする。これにより、衝突時のスライダとデ
ィスクの損傷を低減し、磁気ディスク装置の衝撃性能を
向上させることを目的にしている。
では衝撃を受けて、スライダがディスク面から離れた場
合の、ジャンプ高さを、ジャンプストップ、あるいはピ
ン突起部により規制し、所定の高さ以下に押さえること
により、スライダがディスクに衝突する時の、速度、加
速度を小さくする。これにより、衝突時のスライダとデ
ィスクの損傷を低減し、磁気ディスク装置の衝撃性能を
向上させることを目的にしている。
【0005】一方、損傷の大きさ(ダメージの程度)は、
スライダがディスクと接触するときの速度、加速度の大
きさと共に、接触面積の大きさにより決まる。つまり、
スライダの浮上面(ディスク面と対向する面で、浮上力
の発生面)がディスク面と平行な状態で接触するか、あ
るいはスライダが回転してスライダの浮上面の角部、あ
るいはブリード面(ディスク面と対向する面で、浮上力
を発生面しない面)でディスク面と接触するかにより、
接触面積が大きく異なる。このため、同じ、速度または
加速度でスライダがディスク面と接触した場合にも、両
者の接触面積、つまりスライダのディスク面への衝突姿
勢により、接触面圧(応力)が大きく異なり、その結果、
損傷の程度も大きく違ったものになる。上記従来技術で
は、この点についての考慮がされていない。
スライダがディスクと接触するときの速度、加速度の大
きさと共に、接触面積の大きさにより決まる。つまり、
スライダの浮上面(ディスク面と対向する面で、浮上力
の発生面)がディスク面と平行な状態で接触するか、あ
るいはスライダが回転してスライダの浮上面の角部、あ
るいはブリード面(ディスク面と対向する面で、浮上力
を発生面しない面)でディスク面と接触するかにより、
接触面積が大きく異なる。このため、同じ、速度または
加速度でスライダがディスク面と接触した場合にも、両
者の接触面積、つまりスライダのディスク面への衝突姿
勢により、接触面圧(応力)が大きく異なり、その結果、
損傷の程度も大きく違ったものになる。上記従来技術で
は、この点についての考慮がされていない。
【0006】換言すると衝撃を受けてスライダがジャン
プし、ディスク面と再接触する時のスライダの姿勢(角
度、状態)を制御することにより接触面積を確保し(接
触面積の減少を防ぎ)、接触面圧(応力)、つまりダメー
ジ(損傷)を小さくできる。
プし、ディスク面と再接触する時のスライダの姿勢(角
度、状態)を制御することにより接触面積を確保し(接
触面積の減少を防ぎ)、接触面圧(応力)、つまりダメー
ジ(損傷)を小さくできる。
【0007】また、ロード/アンロード(L/UL)機
構を有する磁気ディスク装置において、回転ディスク面
上に浮上するスライダを引き剥がす時(ローディング
時)に、負圧力併用型スライダの場合、スライダはディ
スク面を吸引しているために、強引にローディング動作
を行うと、可撓性を有するフレクシャーが破損し、安定
にスライダが浮上できないという問題があった。
構を有する磁気ディスク装置において、回転ディスク面
上に浮上するスライダを引き剥がす時(ローディング
時)に、負圧力併用型スライダの場合、スライダはディ
スク面を吸引しているために、強引にローディング動作
を行うと、可撓性を有するフレクシャーが破損し、安定
にスライダが浮上できないという問題があった。
【0008】本発明はこの点に鑑み、磁気ディスク装置
が大きな衝撃を受けて、スライダがディスク面上でジャ
ンプし、その後再接触するときのスライダの接触姿勢を
制御し、接触面積の減少を防ぎ、接触損傷(ダメージ)を
低減し、耐衝撃性能を向上できる磁気ヘッド支持機構を
提供することを目的にしている。本発明の他の目的は、
L/UL機構にも適した、磁気ヘッド支持機構を提供す
ることにある。
が大きな衝撃を受けて、スライダがディスク面上でジャ
ンプし、その後再接触するときのスライダの接触姿勢を
制御し、接触面積の減少を防ぎ、接触損傷(ダメージ)を
低減し、耐衝撃性能を向上できる磁気ヘッド支持機構を
提供することを目的にしている。本発明の他の目的は、
L/UL機構にも適した、磁気ヘッド支持機構を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、磁気ヘッド
支持機構を、磁気ヘッドを搭載し、回転ディスク面上に
浮上するスライダと、スライダを保持し、スライダの背
面(ディスク対向面の反対側の面)からスライダをディ
スク面に押し付けるサスペンションから構成されている
磁気ヘッド支持機構において、スライダの流入端とサス
ペンションのビーム部とを所定の緩みを有する可撓体で
連結したものである。このように構成することにより、
スライダの回転ディスク面への追従特性を低下させるこ
となく、また、外部衝撃などによりスライダが大きく回
転することを防ぐように構成されている。ここでは、前
記可撓体をスライダ姿勢制御機構と呼ぶ。この、スライ
ダ姿勢制御機構により、アンローディング時に、スライ
ダがビーム部から大きく離れ、可撓性指部を変形させる
ことがない。
支持機構を、磁気ヘッドを搭載し、回転ディスク面上に
浮上するスライダと、スライダを保持し、スライダの背
面(ディスク対向面の反対側の面)からスライダをディ
スク面に押し付けるサスペンションから構成されている
磁気ヘッド支持機構において、スライダの流入端とサス
ペンションのビーム部とを所定の緩みを有する可撓体で
連結したものである。このように構成することにより、
スライダの回転ディスク面への追従特性を低下させるこ
となく、また、外部衝撃などによりスライダが大きく回
転することを防ぐように構成されている。ここでは、前
記可撓体をスライダ姿勢制御機構と呼ぶ。この、スライ
ダ姿勢制御機構により、アンローディング時に、スライ
ダがビーム部から大きく離れ、可撓性指部を変形させる
ことがない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を図1と図2
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0011】図2に本発明の第1実施例の磁気ヘッド支
持機構を搭載した磁気ディスク装置の全体図を示す。
持機構を搭載した磁気ディスク装置の全体図を示す。
【0012】図2において、情報を記録するための磁気
ディスク1はスピンドルモータ2に積層されている。情
報を磁気ディスク1に記録・再生するための磁気ヘッド
(図示せず)は、磁気ヘッド支持機構5(サスペンショ
ン)の先端側に設けられたスライダ4に搭載されてい
る。磁気ヘッド支持機構5はアーム6に連結されてい
る。磁気ヘッドは、ピボットベアリング7、ボイスコイ
ルモータ8からなるキャリッジ9により所定の半径位置
に位置決めされる。これらの機構はランチボックス型の
ベース100に搭載され、カバー(図示せず)により密
封されている。
ディスク1はスピンドルモータ2に積層されている。情
報を磁気ディスク1に記録・再生するための磁気ヘッド
(図示せず)は、磁気ヘッド支持機構5(サスペンショ
ン)の先端側に設けられたスライダ4に搭載されてい
る。磁気ヘッド支持機構5はアーム6に連結されてい
る。磁気ヘッドは、ピボットベアリング7、ボイスコイ
ルモータ8からなるキャリッジ9により所定の半径位置
に位置決めされる。これらの機構はランチボックス型の
ベース100に搭載され、カバー(図示せず)により密
封されている。
【0013】図1に第1実施例の磁気ヘッド支持機構5
を示す。図1の(1)は磁気ヘッド支持機構を上から見
た図。(2)は横から見た図。(3)は(1)のA−A
断面図。(4)は下から見た図である。
を示す。図1の(1)は磁気ヘッド支持機構を上から見
た図。(2)は横から見た図。(3)は(1)のA−A
断面図。(4)は下から見た図である。
【0014】図に示すように、本発明の磁気ヘッド支持
機構は、アーム取付部10にばね部11が連接してい
る。ばね部11は、ビーム部12に連接している。ビー
ム部12はフランジ12aと平坦部12bからなってい
る。平坦部12bには2つの可撓性指部13が連接して
いる。可撓性指部13の他端に横枠14が連接している。
横枠14の中央からビーム部12側にスライダ4の取付
部15が設けられている。取付部15にスライダ4が接
着剤で取付けられている。また、スライダ取付部15と
可撓性指部13の間には窓16が設けられている。
機構は、アーム取付部10にばね部11が連接してい
る。ばね部11は、ビーム部12に連接している。ビー
ム部12はフランジ12aと平坦部12bからなってい
る。平坦部12bには2つの可撓性指部13が連接して
いる。可撓性指部13の他端に横枠14が連接している。
横枠14の中央からビーム部12側にスライダ4の取付
部15が設けられている。取付部15にスライダ4が接
着剤で取付けられている。また、スライダ取付部15と
可撓性指部13の間には窓16が設けられている。
【0015】ここで、ばね部11、ビーム部12、可撓
性指部13、横枠14、取付部15は一枚の薄板で形成
されている。薄板の材質としては、ステンレススチール
を用いているがチタン等でも良く、特に制約はない。
性指部13、横枠14、取付部15は一枚の薄板で形成
されている。薄板の材質としては、ステンレススチール
を用いているがチタン等でも良く、特に制約はない。
【0016】スライダ4の押し付け荷重は、ばね部11
を装置に装着する前に所定の角度で曲げておき、装着時
にディスク面に略平行に取付けることにより、その撓み
により発生させる。前記押し付け荷重はビーム部12を
通り、可撓性指部13、横枠14、取付部15を介して
スライダ4に伝わる。また、ディスク回転(図示せず)
に伴い発生する空気流が流入する側(流入端側)のスラ
イダ背面4a(浮上面と反対側の面)の上部にスライダ
姿勢制御機構20が設けられている。
を装置に装着する前に所定の角度で曲げておき、装着時
にディスク面に略平行に取付けることにより、その撓み
により発生させる。前記押し付け荷重はビーム部12を
通り、可撓性指部13、横枠14、取付部15を介して
スライダ4に伝わる。また、ディスク回転(図示せず)
に伴い発生する空気流が流入する側(流入端側)のスラ
イダ背面4a(浮上面と反対側の面)の上部にスライダ
姿勢制御機構20が設けられている。
【0017】図1(1)に示すように、スライダ4の取
付部15からビーム部の平坦部12aに延伸するスライ
ダ姿勢制御機構20の一部が見える。スライダ姿勢制御
機構20は磁気ヘッド支持機構5の中心線に対称な構造
となっている。
付部15からビーム部の平坦部12aに延伸するスライ
ダ姿勢制御機構20の一部が見える。スライダ姿勢制御
機構20は磁気ヘッド支持機構5の中心線に対称な構造
となっている。
【0018】図1(2)、(3)に示すように、スライ
ダ4の流出端面には、磁気ヘッド43が取付けられてい
る。スライダ4は、磁気ヘッド43からの読出し/書込
み(R/W)信号を伝送するR/W信号伝送用FPC3
0を介して、取付部15に取付けられている。また、R
/W信号伝送用FPC30は可撓性指部13、ビーム部
12、ばね部11を経てアーム取付部10まで延伸して
いる。
ダ4の流出端面には、磁気ヘッド43が取付けられてい
る。スライダ4は、磁気ヘッド43からの読出し/書込
み(R/W)信号を伝送するR/W信号伝送用FPC3
0を介して、取付部15に取付けられている。また、R
/W信号伝送用FPC30は可撓性指部13、ビーム部
12、ばね部11を経てアーム取付部10まで延伸して
いる。
【0019】図1(4)は磁気ヘッド支持機構を下側か
ら見た図であるが、スライダ姿勢制御機構20をわかり
やすくするために、スライダ4がない状態を示してあ
る。R/W信号伝送用FPC30は取付部15に接合さ
れており、磁気ヘッド43の位置からにR/W信号伝送
用線31がFPC中継パッド32の取付け位置まで、横
枠14、可撓性指部15、ビーム部12、ばね部11に
設けられたR/W信号伝送用FPC30を介して導かれ
ている。また、R/W信号伝送用FPC30の他端に
は、スライダ姿勢制御機構20が一体的に設けられてい
る。
ら見た図であるが、スライダ姿勢制御機構20をわかり
やすくするために、スライダ4がない状態を示してあ
る。R/W信号伝送用FPC30は取付部15に接合さ
れており、磁気ヘッド43の位置からにR/W信号伝送
用線31がFPC中継パッド32の取付け位置まで、横
枠14、可撓性指部15、ビーム部12、ばね部11に
設けられたR/W信号伝送用FPC30を介して導かれ
ている。また、R/W信号伝送用FPC30の他端に
は、スライダ姿勢制御機構20が一体的に設けられてい
る。
【0020】スライダ姿勢制御機構20は引出し部2
1、曲げ部22、ビーム接合部23から構成されてい
る。引出し部21は取付部15に接合されたR/W信号
伝送用FPC30の他端に連接し、引出し部21の他端
には曲げ部22が連接し、曲げ部22の他端はビーム接
合部23に連なっている。そして、ビーム接合部23は
接着剤等により、ビーム部12に連接されている。スラ
イダ姿勢制御機構20は中心線を挟んで対称構造となっ
ている。対称構造とすることにより、スライダ幅方向の
回転(ローリング振動)を均等化すると共に、スライダ
姿勢制御機構20によるスライダ4の回転への影響を軽
減している。
1、曲げ部22、ビーム接合部23から構成されてい
る。引出し部21は取付部15に接合されたR/W信号
伝送用FPC30の他端に連接し、引出し部21の他端
には曲げ部22が連接し、曲げ部22の他端はビーム接
合部23に連なっている。そして、ビーム接合部23は
接着剤等により、ビーム部12に連接されている。スラ
イダ姿勢制御機構20は中心線を挟んで対称構造となっ
ている。対称構造とすることにより、スライダ幅方向の
回転(ローリング振動)を均等化すると共に、スライダ
姿勢制御機構20によるスライダ4の回転への影響を軽
減している。
【0021】スライダ姿勢制御機構20はR/W信号伝
送用FPC30と一体的に作られている。R/W信号伝
送用FPC30と違う点はR/W信号を伝送する必要が
ないために、R/W信号伝送用線31が無い点である。
スライダ姿勢制御機構20はスライダ4の浮上特性に及
ぼす影響を小さくするために低い剛性が要求されると共
に、強い引張り強度が要求される。このため、FPCの
ベースにはポリイミドが一般に使われるが、ポリイミド
にナイロン、ビニール、カーボン繊維等を添加して、引
張り強度を上げてもよい。
送用FPC30と一体的に作られている。R/W信号伝
送用FPC30と違う点はR/W信号を伝送する必要が
ないために、R/W信号伝送用線31が無い点である。
スライダ姿勢制御機構20はスライダ4の浮上特性に及
ぼす影響を小さくするために低い剛性が要求されると共
に、強い引張り強度が要求される。このため、FPCの
ベースにはポリイミドが一般に使われるが、ポリイミド
にナイロン、ビニール、カーボン繊維等を添加して、引
張り強度を上げてもよい。
【0022】次に本発明の効果について図3を用いて説
明する。
明する。
【0023】図3は、CSS方式の磁気ディスク装置の
ディスク停止時に衝撃が加わった場合の、スライダの挙
動を示したものである。図3(1)はスライダ姿勢制御
機構20がない場合、(2)はスライダ姿勢制御機構2
0がある場合を示している。
ディスク停止時に衝撃が加わった場合の、スライダの挙
動を示したものである。図3(1)はスライダ姿勢制御
機構20がない場合、(2)はスライダ姿勢制御機構2
0がある場合を示している。
【0024】(1)の場合、スライダ姿勢制御機構20
が無いために、衝撃の大きさに応じて、スライダ4が大
きく回転する。我々の実験により30°以上に回転する
事が確認されている。一方、(2)に示すように、スラ
イダ姿勢制御機構20がある場合は、スライダ4の回転
がスライダ姿勢制御機構20により拘束されるために、
スライダ4の回転角度を制御する事ができる。また、こ
の回転角度は、スライダ姿勢制御機構20の曲げ部22
の曲率の大きさを調整する事により、自由に制御するこ
とができる。
が無いために、衝撃の大きさに応じて、スライダ4が大
きく回転する。我々の実験により30°以上に回転する
事が確認されている。一方、(2)に示すように、スラ
イダ姿勢制御機構20がある場合は、スライダ4の回転
がスライダ姿勢制御機構20により拘束されるために、
スライダ4の回転角度を制御する事ができる。また、こ
の回転角度は、スライダ姿勢制御機構20の曲げ部22
の曲率の大きさを調整する事により、自由に制御するこ
とができる。
【0025】換言すれば、スライダ4とビーム部12は
スライダ姿勢制御機構20により、所定の緩みをを持っ
て結ばれている。この緩みの大きさの調整を曲げ部22
の曲率の大きさで行なっている。この曲率を大きくする
と、緩みが大きくなり、スライダの最大回転角度が大き
くなり、また曲率を小さくすると、スライダの最大回転
角度が小さくなる。通常スライダの最大回転角度は、製
作誤差やディスク面への追従性能を拘束しない範囲とし
て約3度から5度に設定される。
スライダ姿勢制御機構20により、所定の緩みをを持っ
て結ばれている。この緩みの大きさの調整を曲げ部22
の曲率の大きさで行なっている。この曲率を大きくする
と、緩みが大きくなり、スライダの最大回転角度が大き
くなり、また曲率を小さくすると、スライダの最大回転
角度が小さくなる。通常スライダの最大回転角度は、製
作誤差やディスク面への追従性能を拘束しない範囲とし
て約3度から5度に設定される。
【0026】スライダ4と磁気ディスク1との接触角度
と接触面圧の関係は、接触角度が大きいほどその接触面
圧も高い。このため、接触によるディスク損傷も大き
い。接触角が30°で接触した場合と、3°で接触した
場合には、その接触面圧は計算により10倍以上異な
る。スライダ姿勢制御機構20を設け、スライダ4と磁
気ディスク1の接触角度を抑制することにより、衝撃に
よるディスク損傷を低減できる。
と接触面圧の関係は、接触角度が大きいほどその接触面
圧も高い。このため、接触によるディスク損傷も大き
い。接触角が30°で接触した場合と、3°で接触した
場合には、その接触面圧は計算により10倍以上異な
る。スライダ姿勢制御機構20を設け、スライダ4と磁
気ディスク1の接触角度を抑制することにより、衝撃に
よるディスク損傷を低減できる。
【0027】上述したように、本発明では、衝撃による
スライダ4が跳躍した時のスライダ4の回転角をスライ
ダ姿勢制御機構20より抑制し、スライダとディスクと
の接触角度を小さく抑えることができる。これにより、
スライダとディスクとの接触面圧を低減でき、磁気ヘッ
ド43と磁気ディスク1の接触損傷を低減し信頼性を向
上することができる。また、スライダ姿勢制御機構20
はR/W信号伝送用FPC30と一体的に成形するため
に、従来の生産工程に、新たな生産工程を入れる必要が
なく量産性を低下させることはない。
スライダ4が跳躍した時のスライダ4の回転角をスライ
ダ姿勢制御機構20より抑制し、スライダとディスクと
の接触角度を小さく抑えることができる。これにより、
スライダとディスクとの接触面圧を低減でき、磁気ヘッ
ド43と磁気ディスク1の接触損傷を低減し信頼性を向
上することができる。また、スライダ姿勢制御機構20
はR/W信号伝送用FPC30と一体的に成形するため
に、従来の生産工程に、新たな生産工程を入れる必要が
なく量産性を低下させることはない。
【0028】図4に本発明の第2実施例を示す。本実施
例においても、スライダ姿勢制御機構20を分かり易く
するために、スライダ4を表示していない。第1実施例
との違いは、本実施例ではR/W信号伝送用FPC30
をスライダ姿勢制御機構20として用いた点である。本
実施例では第1実施例に比べ部品点数を低減でき、か
つ、外部衝撃によるスライダの回転角度を制御すること
ができ、衝撃に強いヘッド支持機構を提供することが可
能となる。
例においても、スライダ姿勢制御機構20を分かり易く
するために、スライダ4を表示していない。第1実施例
との違いは、本実施例ではR/W信号伝送用FPC30
をスライダ姿勢制御機構20として用いた点である。本
実施例では第1実施例に比べ部品点数を低減でき、か
つ、外部衝撃によるスライダの回転角度を制御すること
ができ、衝撃に強いヘッド支持機構を提供することが可
能となる。
【0029】図5に本発明の第3実施例の側面図を示
す。本実施例と第1実施例との違いは、本実施例ではス
ライダ姿勢制御機構20の水平方向の曲げ部22の代わ
りに、スライダ浮上面側に突出する立体的な曲率部25
を設けた点である。この立体的な曲率部の大きさが緩み
の大きさを決定している。本実施例では、水平方向の曲
げ部22を無くすことができるので、スライダ姿勢制御
機構20の大きさを小さくすることが可能となる。ま
た、本実施例も、外部衝撃によるスライダ4の回転角度
を制御することができるので、第1実施例と同様の効果
が得られる。
す。本実施例と第1実施例との違いは、本実施例ではス
ライダ姿勢制御機構20の水平方向の曲げ部22の代わ
りに、スライダ浮上面側に突出する立体的な曲率部25
を設けた点である。この立体的な曲率部の大きさが緩み
の大きさを決定している。本実施例では、水平方向の曲
げ部22を無くすことができるので、スライダ姿勢制御
機構20の大きさを小さくすることが可能となる。ま
た、本実施例も、外部衝撃によるスライダ4の回転角度
を制御することができるので、第1実施例と同様の効果
が得られる。
【0030】本発明の第4実施例を図6から図8を用い
て説明する。図6(1)は磁気ヘッド支持機構を上から
見た図を示している。図6(2)は下側から見た図を示
している。また、図7は図6(2)のB部拡大図のC−
C断面を示す。また、図8は第4実施例の機能を示して
いる。
て説明する。図6(1)は磁気ヘッド支持機構を上から
見た図を示している。図6(2)は下側から見た図を示
している。また、図7は図6(2)のB部拡大図のC−
C断面を示す。また、図8は第4実施例の機能を示して
いる。
【0031】第1実施例との大きな違いは、本実施例は
アーム6とスライダ支持機構5とをアーム取付部10で
スポット溶接により一体化した、アーム一体型磁気ヘッ
ド支持機構51とした点である。また磁気ヘッド支持機
構5は、ビーム部12とばね部11からなるサスペンシ
ョン部と、スライダ取付部15、横枠14、可撓性指部
13、ビーム接合部からなるフレクシャーと、スライダ
4の3つの部分から構成され、ビーム部12に荷重伝達
用のピボット51とスライダリフト用タブ50が設けら
れている点である。
アーム6とスライダ支持機構5とをアーム取付部10で
スポット溶接により一体化した、アーム一体型磁気ヘッ
ド支持機構51とした点である。また磁気ヘッド支持機
構5は、ビーム部12とばね部11からなるサスペンシ
ョン部と、スライダ取付部15、横枠14、可撓性指部
13、ビーム接合部からなるフレクシャーと、スライダ
4の3つの部分から構成され、ビーム部12に荷重伝達
用のピボット51とスライダリフト用タブ50が設けら
れている点である。
【0032】図6に示すように、アーム6がアーム取付
部10にスポット溶接されている。ビーム部の先端に
は、スライダをディスク面から引き剥がすための、スラ
イダリフト用タブ50が設けられている。また、ビーム
部の平坦部12bには取付部15を観察可能な窓52が
設けられている。また、荷重をスライダに伝達するため
のピボット51が設けられている。図6(2)に示すよ
うに、スライダ姿勢制御機構20はR/W信号伝送用F
PC30の取付部の他端に連接して成形されており、引
出し部21、曲げ部22、フレクシャ接合部24から構
成されている。
部10にスポット溶接されている。ビーム部の先端に
は、スライダをディスク面から引き剥がすための、スラ
イダリフト用タブ50が設けられている。また、ビーム
部の平坦部12bには取付部15を観察可能な窓52が
設けられている。また、荷重をスライダに伝達するため
のピボット51が設けられている。図6(2)に示すよ
うに、スライダ姿勢制御機構20はR/W信号伝送用F
PC30の取付部の他端に連接して成形されており、引
出し部21、曲げ部22、フレクシャ接合部24から構
成されている。
【0033】本実施例では、第1実施例のビーム接合部
23の代わりにフレクシャに接合するために、フレクシ
ャ接合部24からスライダ姿勢制御機構20を構成して
いる。また、磁気ヘッド43を搭載するスライダ4はデ
ィスクとの相対運動により正圧力と共に負圧力も併用す
る負圧スライダを搭載している。
23の代わりにフレクシャに接合するために、フレクシ
ャ接合部24からスライダ姿勢制御機構20を構成して
いる。また、磁気ヘッド43を搭載するスライダ4はデ
ィスクとの相対運動により正圧力と共に負圧力も併用す
る負圧スライダを搭載している。
【0034】図7からビーム部に設けられたピボット5
1はスライダの背面からスライダをピボット支持してい
る。図7よりスライダ姿勢制御機構20はスライダ4フ
レクシャ55のビーム接合部53に接合されている。
1はスライダの背面からスライダをピボット支持してい
る。図7よりスライダ姿勢制御機構20はスライダ4フ
レクシャ55のビーム接合部53に接合されている。
【0035】本実施例の効果を、図8を用いて説明す
る。
る。
【0036】従来型ヘッド支持機構では、L/UL機構
によりリフトタブ50をアンローディングする(上に持
ち上げる)時には、負圧スライダ4がディスク面に吸着
するために、図8(a)のように、取付部15がピボット
51から離れ、可撓性指部13が弾性領域を超えて、塑
性変形したり、破損したりする問題が発生する可能性が
ある。
によりリフトタブ50をアンローディングする(上に持
ち上げる)時には、負圧スライダ4がディスク面に吸着
するために、図8(a)のように、取付部15がピボット
51から離れ、可撓性指部13が弾性領域を超えて、塑
性変形したり、破損したりする問題が発生する可能性が
ある。
【0037】一方、図8(b)に示すように、スライダ姿
勢制御機構20を設けることにより、リフトタブ50か
らの引き剥がし力を、可撓性指部13を介することなく
直接スライダ4に伝えることが可能となる。
勢制御機構20を設けることにより、リフトタブ50か
らの引き剥がし力を、可撓性指部13を介することなく
直接スライダ4に伝えることが可能となる。
【0038】これにより、スライダがピボットから離れ
る事を防ぎ、また、可撓性指部13が変形破損する事を
防止することができる。これにより、L/UL機構に適
した、信頼性の高い磁気ヘッド支持機構を提供すること
ができる。また、本実施例においても、本支持機構をC
SS方式の磁気ディスク装置に用いれば、第1実施例と
同様に耐衝撃性能に優れた磁気ヘッド支持機構を提供す
ることが可能となる。
る事を防ぎ、また、可撓性指部13が変形破損する事を
防止することができる。これにより、L/UL機構に適
した、信頼性の高い磁気ヘッド支持機構を提供すること
ができる。また、本実施例においても、本支持機構をC
SS方式の磁気ディスク装置に用いれば、第1実施例と
同様に耐衝撃性能に優れた磁気ヘッド支持機構を提供す
ることが可能となる。
【0039】図9、図10にスライダ姿勢制御機構20
の作り方を示す。
の作り方を示す。
【0040】図9の方法はフレクシャ53とスライダ姿
勢制御機構20を別々に製作し、両者を接着剤等により
接合し、その後で、スライダを取付ける方法である。こ
の方法では、まずスライダ姿勢制御機構20をR/W信
号伝送用FPC30と一緒に製作する(図9(2))。
FPCは通常の製作方法で作られるため、ここでは製作
方法の詳細は省略する。R/W信号伝送用FPC30は
フレクシャ53に貼り付けるために、フレクシャ53と
略同じ形状となっている。
勢制御機構20を別々に製作し、両者を接着剤等により
接合し、その後で、スライダを取付ける方法である。こ
の方法では、まずスライダ姿勢制御機構20をR/W信
号伝送用FPC30と一緒に製作する(図9(2))。
FPCは通常の製作方法で作られるため、ここでは製作
方法の詳細は省略する。R/W信号伝送用FPC30は
フレクシャ53に貼り付けるために、フレクシャ53と
略同じ形状となっている。
【0041】また、信号伝送用線31は4本の信号線か
ら構成されており、磁気ヘッドの端子位置から延伸して
いる。一方フレクシャ53はステンレスのシートからエ
ッチングにより形取りされた後に、プレス形成され、シ
ートから一つ一つに切断される(図9(1))。
ら構成されており、磁気ヘッドの端子位置から延伸して
いる。一方フレクシャ53はステンレスのシートからエ
ッチングにより形取りされた後に、プレス形成され、シ
ートから一つ一つに切断される(図9(1))。
【0042】次に、R/W信号伝送用FPC30と一体
成形されたスライダ姿勢制御機構20(図9(2))を
フレクシャ53(図9(1))に貼り付ける(図9
(3))。その後、磁気ヘッドが信号伝送用線31の端
子位置に合うように、スライダ4をフレクシャ53に接
着剤で取り付ける(図9(4))。
成形されたスライダ姿勢制御機構20(図9(2))を
フレクシャ53(図9(1))に貼り付ける(図9
(3))。その後、磁気ヘッドが信号伝送用線31の端
子位置に合うように、スライダ4をフレクシャ53に接
着剤で取り付ける(図9(4))。
【0043】この方法では、スライダ姿勢制御機構20
とフレクシャ53を別部材で形成し貼り合わせている。
このため、スライダ姿勢制御機構20の遊び(緩み)
を、FPCを3次元的に曲げて取り付けることにより、
容易に作り出すことができる。
とフレクシャ53を別部材で形成し貼り合わせている。
このため、スライダ姿勢制御機構20の遊び(緩み)
を、FPCを3次元的に曲げて取り付けることにより、
容易に作り出すことができる。
【0044】具体的には、図5のストレート部25のよ
うに曲げて取り付けることができる。換言すれば、曲げ
部22を3次元的に撓ませて設置できるので、スペース
の制約から(2次元的な)曲げ部22を設けられなくと
も、3次元的に撓ませることにより、曲げ部22の機能
である遊び(緩み)を持たせることができる。
うに曲げて取り付けることができる。換言すれば、曲げ
部22を3次元的に撓ませて設置できるので、スペース
の制約から(2次元的な)曲げ部22を設けられなくと
も、3次元的に撓ませることにより、曲げ部22の機能
である遊び(緩み)を持たせることができる。
【0045】一方、図10の方法は、フレクシャ53形
成用のステンレスのシートにスライダ姿勢制御機構20
とR/W信号伝送用FPC30を直接成形する(図10
(1))。先にも述べたようにFPCは通常の製作方法
で作られるため、ここでの説明は省略する。その後エッ
チングによりフレクシャー53を形成し、プレス成形後
に、シートから切断され、個々のフレクシャが形成され
る(図10(2))。スライダ姿勢制御機構20の曲げ
部22の背面のステンレスは、エッチングにより可撓性
指部13と取付部15の間の窓16を作るときに、同時
に除去される。このため、曲げ部22のみが残る。
成用のステンレスのシートにスライダ姿勢制御機構20
とR/W信号伝送用FPC30を直接成形する(図10
(1))。先にも述べたようにFPCは通常の製作方法
で作られるため、ここでの説明は省略する。その後エッ
チングによりフレクシャー53を形成し、プレス成形後
に、シートから切断され、個々のフレクシャが形成され
る(図10(2))。スライダ姿勢制御機構20の曲げ
部22の背面のステンレスは、エッチングにより可撓性
指部13と取付部15の間の窓16を作るときに、同時
に除去される。このため、曲げ部22のみが残る。
【0046】この方法ではフレクシャ製作用のシート上
に直接FPCを形成するために、量産性に優れている。
しかし、3次元的な曲げ部24を形成することができな
いので、曲率を持つ2次元の曲げ部が必要となる。
に直接FPCを形成するために、量産性に優れている。
しかし、3次元的な曲げ部24を形成することができな
いので、曲率を持つ2次元の曲げ部が必要となる。
【0047】図11に本発明の第5実施例を示す。第4
実施例との違いは、本実施例のスライダ姿勢制御機構2
0は、第4実施例の曲げ部22をストレート部25と
し、またその先端に窓55を設け、窓の中にフック54
を設けた点である。
実施例との違いは、本実施例のスライダ姿勢制御機構2
0は、第4実施例の曲げ部22をストレート部25と
し、またその先端に窓55を設け、窓の中にフック54
を設けた点である。
【0048】実施例のフレクシャー接合部24はフレク
シャと接合されておらず、窓の大きさの範囲で(フック
54に窓が引っかかるまで)自由に移動できる。このた
め、本機構によりスライダ姿勢制御機構20の剛性を実
際的にゼロとする事が可能となる。これにより、引張り
強度を向上させるために、剛性が増加することを気にす
る必要はなくなる。本実施例においても、第4の実施例
と同様の効果を期待することができる。
シャと接合されておらず、窓の大きさの範囲で(フック
54に窓が引っかかるまで)自由に移動できる。このた
め、本機構によりスライダ姿勢制御機構20の剛性を実
際的にゼロとする事が可能となる。これにより、引張り
強度を向上させるために、剛性が増加することを気にす
る必要はなくなる。本実施例においても、第4の実施例
と同様の効果を期待することができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、スライダのディスクと
の接触角を制御することができるので、接触による両者
の損傷を低減でき、耐衝撃性能の高い磁気ヘッド支持機
構を提供する。また、アンローディング時のスライダと
ピボット離れを防止できるので、可撓性指部の変形損傷
を低減する事ができる。
の接触角を制御することができるので、接触による両者
の損傷を低減でき、耐衝撃性能の高い磁気ヘッド支持機
構を提供する。また、アンローディング時のスライダと
ピボット離れを防止できるので、可撓性指部の変形損傷
を低減する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の磁気ヘッド支持機構を示す図。
【図2】本発明の磁気ディスク装置の全体構成図。
【図3】衝撃が加わった場合のスライダ挙動
【図4】第2実施例の磁気ヘッド支持機構を示す図。
【図5】第3実施例の磁気ヘッド支持機構を示す図。
【図6】第4実施例の磁気ヘッド支持機構を示す図。
【図7】図6(2)の拡大図のC−C断面図。
【図8】第4実施例の機能説明図
【図9】製作方法(その1)
【図10】製作方法(その2)
【図11】第5実施例の磁気ヘッド支持機構を示す図。
4…スライダ、5…磁気ヘッド支持機構、11…ばね
部、12…ビーム部、12a…フランジ、12b…平坦
部、13…可撓性指部、14…横枠、15…取付部、1
6…スライダ、20…スライダ姿勢制御機構、30…R
/W信号伝送用FPC。
部、12…ビーム部、12a…フランジ、12b…平坦
部、13…可撓性指部、14…横枠、15…取付部、1
6…スライダ、20…スライダ姿勢制御機構、30…R
/W信号伝送用FPC。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 芳徳 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレ−ジシステム事業部内 Fターム(参考) 5D059 AA01 BA01 CA14 CA16 CA25 CA26 DA26 EA03 EA12
Claims (7)
- 【請求項1】磁気ディスクにデータを書込み、それを読
み出す磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを搭載し、磁気デ
ィスク面上を浮上するための浮上面を有するスライダ
と、前記スライダを取付ける取付部と、前記取付部の一
端に連接する横枠と、前記横枠の両端から前記取付部の
両側に延在する2本の可撓性指部と、前記可撓性指部の
他端に連接するビーム部と、前記ビーム部の他端に連接
するばね部と、前記ばね部の他端に連接するアーム取付
部から構成される磁気ヘッド支持機構において、前記ス
ライダの空気流入端側の背面と前記ビーム部との間を連
接するスライダ姿勢制御機構を備えたことを特徴とする
磁気ヘッド支持機構。 - 【請求項2】請求項1記載の磁気ヘッド支持機構におい
て、前記スライダ姿勢制御機構はスライダの浮上姿勢に
影響を及ぼさない低い剛性と高い引っ張り強度を有し、
所定の緩みを持たせて連結する可撓体であることを特徴
とする磁気ヘッド支持機構。 - 【請求項3】請求項2記載の磁気ヘッド支持機構におい
て、前記取付部と、前記横枠と、前記可撓性指部と、前
記フランジ部と、前記ばね部とが、薄板から一体的に形
成されていることを特徴とする磁気ヘッド支持機構。 - 【請求項4】請求項3記載の磁気ヘッド支持機構におい
て、前記可撓体を前記磁気ヘッドからの信号を伝達する
信号線を用いたことを特徴とする磁気ヘッド支持機構。 - 【請求項5】磁気ディスクにデータを書込み、それを読
み出す磁気ヘッドを搭載し、回転する磁気ディスク上に
浮上するための浮上面を有するスライダと、スライダを
取付ける取付部と、取付け部の一端に連接する横枠と、
横枠の両端から取付部の両側に延在する2本の可撓性指
部と、可撓性指部の他端に連接するビーム部と、ビーム
部の他端に連接するばね部と、ばね部の他端に連接する
アーム取付け部からなる支持ばねとにより構成される磁
気ヘッド支持機構において、 前記スライダの空気流入端側の背面から前記ビーム部に
延伸する可撓体を有し、前記可撓体の一端はスライダ背
面に接着され、他端には開口部を設け、前記ビーム部か
ら前記開口部の中にフックを形成し、前記スライダの浮
上姿勢が所定の範囲を超えた場合に、前記フックにより
前記可撓体を拘束することを特徴とする磁気ヘッド支持
機構。 - 【請求項6】情報を、記録・消去可能な磁気ディスク
と、前記磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
と、前記磁気ディスクに情報を書き込み、それを読み出
す磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを搭載し、磁気ディス
ク面上を浮上するための浮上面を有するスライダと、前
記スライダを取り付けた取付部と、前記取付部を可撓性
指部を介して支持するビーム部とからなる磁気ヘッド支
持機構を備えた磁気ディスク装置において、 前記磁気ヘッド支持機構が前記スライダの空気流入端側
の背面と前記ビームとの間を連接するスライダ姿勢制御
機構を備えたことを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項7】請求項6記載の磁気ディスク装置におい
て、前記スライダ姿勢制御機構はスライダの浮上姿勢に
影響を及ぼさない低い剛性と高い引っ張り強度を有し、
所定の緩みを持たせて連結する可撓体であることを特徴
とする磁気ヘッド支持機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24284498A JP3368839B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 磁気ヘッド支持機構 |
US09/384,406 US6462911B1 (en) | 1998-08-28 | 1999-08-27 | Magnetic head support mechanism and magnetic disk device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24284498A JP3368839B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 磁気ヘッド支持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000076812A true JP2000076812A (ja) | 2000-03-14 |
JP3368839B2 JP3368839B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=17095143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24284498A Expired - Fee Related JP3368839B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 磁気ヘッド支持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3368839B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757137B1 (en) * | 2001-09-30 | 2004-06-29 | Magnecomp Corporation | Stiffness controlled disk drive suspension with limiter feature |
SG107115A1 (en) * | 2001-10-02 | 2004-11-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Head slider and head supporting device and disk drive |
JP2007164921A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Samsung Electronics Co Ltd | ヘッド支持機構および磁気ディスク装置 |
US7489478B2 (en) | 2004-08-10 | 2009-02-10 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Magnetic disk drive head suspension having a lift tab which engages a limiter |
JP2012230759A (ja) * | 2012-07-25 | 2012-11-22 | Dainippon Printing Co Ltd | サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブ、およびサスペンション用基板の製造方法 |
-
1998
- 1998-08-28 JP JP24284498A patent/JP3368839B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757137B1 (en) * | 2001-09-30 | 2004-06-29 | Magnecomp Corporation | Stiffness controlled disk drive suspension with limiter feature |
US7307817B1 (en) * | 2001-09-30 | 2007-12-11 | Magnecomp Corporation | Disk drive suspension with limiter feature |
SG107115A1 (en) * | 2001-10-02 | 2004-11-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Head slider and head supporting device and disk drive |
US7489478B2 (en) | 2004-08-10 | 2009-02-10 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Magnetic disk drive head suspension having a lift tab which engages a limiter |
JP2007164921A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Samsung Electronics Co Ltd | ヘッド支持機構および磁気ディスク装置 |
JP2012230759A (ja) * | 2012-07-25 | 2012-11-22 | Dainippon Printing Co Ltd | サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブ、およびサスペンション用基板の製造方法 |
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---|---|
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