JP2000076764A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JP2000076764A
JP2000076764A JP10243735A JP24373598A JP2000076764A JP 2000076764 A JP2000076764 A JP 2000076764A JP 10243735 A JP10243735 A JP 10243735A JP 24373598 A JP24373598 A JP 24373598A JP 2000076764 A JP2000076764 A JP 2000076764A
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JP
Japan
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disk
planetary gear
slide table
rack
state
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JP10243735A
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English (en)
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Tadao Kurosu
忠雄 黒須
Toshiyuki Kuroiwa
敏行 黒岩
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクが載置されるスライドテーブル3に
設けられたU字形のラック16に、モーター21によっ
て回転駆動される遊星ギヤ機構18の遊星ギヤ20が噛
合され、この遊星ギヤ20がラック16の直線状軌道部
16a,16bと噛合しているときにはスライドテーブ
ル3の移動動作が行われると共に、遊星ギヤ20がラッ
ク16の円弧状軌道部16cに噛合した状態となると遊
星ギヤ20が円弧状軌道部16cに沿って公転すること
によってディスク再生機構部7の昇降動作が行なわれる
ようにしたディスクローディング装置において、スライ
ドテーブル3の移動動作の終端の検出を、特別な検出ス
イッチを設けることなく行なえるようにする。 【解決手段】 ラック16の終端部分に軌道変化部16
1 ,16b1 を設け、スライドテーブル3の移動動作
の終端ではこの軌道変化部16a1 ,16b1 に遊星ギ
ヤが噛合して公転される構造とする。そしてこの状態で
は、遊星ギヤ20の公転と共に回転するロータリーエン
コーダー(回転検出手段)25によってスライドテーブ
ル3の移動動作の終端が検出されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクプレーヤ
ーに備えられるディスクローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は複数のディスク(コンパクトディ
スク)を連続して再生可能なオートチェンジャー式のデ
ィスクプレーヤーを示している。
【0003】ここで1はディスクプレーヤーの機器本体
を示し、この機器本体1の前面パネル部1aの開口2か
ら出没するようにスライドテーブル3が前後方向に移動
可能に設けられている。
【0004】このスライドテーブル3上には円盤状のデ
ィスクトレイ4が回転可能に搭載されており、このディ
スクトレイ4にはディスクDを載置するための複数の円
形の凹部5が回転方向に並設されている。
【0005】スライドテーブル3は、機器本体1の前面
パネル部1aにあるスライドテーブル出入操作用のボタ
ンを押すことにより、ディスクDの取り出しが可能な前
方の引き出し位置とディスクDの再生動作が行なわれる
後方の収納位置との間を前後方向に出没移動されるよう
になっている。
【0006】スライドテーブル3の引き出し位置では、
図に示す如くディスクトレイ4に設けられた複数の凹部
5のうちの一部が表出され、この状態で前面パネル部1
aにあるディスク交換操作用のボタンを押すことでディ
スクトレイ4が回転し、これによって複数の凹部5に載
置されたディスクDを任意に交換することができる。
【0007】またスライドテーブル3の収納位置では、
ディスクトレイ4上の複数のディスクの中から指定され
た一枚のディスクがディスク再生機構部に装着され、こ
の状態で前面パネル部1aのプレイボタンを押すことに
よってそのディスクの再生動作が行なわれる。
【0008】このように構成されるディスクプレーヤー
において、ディスクテーブル3を移動させてディスクを
ディスク再生機構部に装着する一連のディスクローディ
ング動作を行なうためのディスクローディング装置の構
造を説明する。
【0009】図2〜図5は従来のディスクローディング
装置の要部の平面図を示す。この図において7はディス
ク再生機構部を示し、このディスク再生機構部7は、デ
ィスクを回転駆動させるためのモーター8と、このモー
ター8の回転駆動軸に固定され、ディスクが載置支持さ
れる回転台9と、ディスクの回転駆動に伴なってディス
クの径方向に移動するように設けられ、ディスクに記録
された信号を読み取る光ピックアップ10と、を機構基
盤11上に有して構成されている。
【0010】このディスク再生機構部7は、機構基盤1
1の後端両側面に設けられた軸12を支点として、ディ
スクの再生が行なわれる上昇位置(図7B参照)とその
下方に逃げた下降位置(同図A参照)との間を昇降移動
可能に機器本体1に支持されている。
【0011】13はこのディスク再生機構部7を昇降移
動させるための昇降機構を構成するカムであり、このカ
ム13の周面に形成されたカム溝14にディスク再生機
構部7の機構基盤11の先端面に設けられた係合突子1
5が挿入係合されている。
【0012】カム溝14は図6に示す如く、水平の低段
部14aと高段部14bとの間を傾斜部14cで繋いだ
形状を有し、カム13の回転によってこのカム溝14に
沿って係合突子15が案内されることでディスク再生機
構部7の昇降動作が行なわれる構造となっている。
【0013】一方、機器本体1に対し前後方向に移動可
能に支持されるスライドテーブル3にはラック16が設
けられている。このラック16はスライドテーブル3の
後方隅部の裏面側に形成されているもので、全体として
U字形状をなし、即ち左右両側の直線状軌道部16a,
16bと、この両側の直線状軌道部16a,16bの前
端を繋ぐ円弧状軌道部16cとを連続して有する形状に
形成されている。
【0014】このラック16において直線状軌道部16
a,16bはスライドテーブル3の移動方向と平行に設
けられており、左側の直線状軌道部16aよりも右側の
直線状軌道部16bの方が若干後方に長く形成されてい
る。
【0015】さらにスライドテーブル3には、このラッ
ク16の内側に沿うようにガイド溝17が形成されてい
る。
【0016】これに対応して機器本体1側には、遊星ギ
ヤ機構18が設けられている。この遊星ギヤ機構18
は、センターギヤ19と、このセンターギヤ19に噛合
される遊星ギヤ20とを有してなる。
【0017】センターギヤ19はモーター21の駆動力
で回転されるようになっている。即ち、センターギヤ1
9には大径のプーリー19aが一体に形成されており、
このプーリー19aとモーター21の回転駆動軸に取り
付けられたプーリー21aとの間にはベルト22が張架
され、このベルト22を介してモーター21の回転駆動
力がセンターギヤ19に伝達されて減速回転される。
【0018】遊星ギヤ20はセンターギヤ19から回転
駆動力を伝達されて回転されると共に、センターギヤ1
9回りに公転されるようになっており、この遊星ギヤ2
0がスライドテーブル3のラック16と噛合されてい
る。
【0019】また遊星ギヤ20の中心部には突柱20a
が設けられ、この突柱20aがスライドテーブル3のガ
イド溝17に係合されており、これによって遊星ギヤ2
0は常にラック16に噛合された状態で案内されるよう
になっている。
【0020】またセンターギヤ19と同軸上には遊星ギ
ヤ20の公転と一体に回転されるカム駆動ギヤ23が設
けられている。このカム駆動ギヤ23はアイドラーギヤ
24を介してカム13の外周に形成されたギヤ部13a
に噛合されており、即ち遊星ギヤ20の公転に伴なうカ
ム駆動ギヤ23の回転によってアイドラーギヤ24を介
してカム13が回転される構造となっている。
【0021】さらにセンターギヤ19と同軸上には回転
検出手段としてのロータリーエンコーダー25が設けら
れている。このロータリーエンコーダー25は遊星ギヤ
20の公転と共に回転して遊星ギヤ20の公転角度を検
出し、これによってディスクローディング動作の過程を
検出するものである。
【0022】続いて、以上の如く構成されるディスクロ
ーディング装置の動作について説明する。
【0023】図2に示す状態では、スライドテーブル3
は機器本体1に収納された収納位置にあり、このとき遊
星ギヤ20はスライドテーブル3のラック16の円弧軌
道部16cにおける左側寄りの位置に噛合した状態にあ
る。
【0024】またこの状態においてディスク再生機構部
7の係合突子15がカム13のカム溝14に係合してい
る位置は図6のaに示す位置即ち低段部14aであり、
このためディスク再生機構部7は図7Aに示す如くディ
スクの再生動作が行なわれる位置から下方に逃げた下降
位置にある。
【0025】この状態からスライドテーブル出入操作用
のボタンを押すとモーター21が右回りに回転駆動さ
れ、その回転駆動力がベルト22、センターギヤ19を
介して遊星ギヤ20に伝達されて遊星ギヤ20はラック
16の円弧状軌道部16cに沿って左回りに公転し、や
がて左側の直線状軌道部16aに噛合される状態とな
る。
【0026】このように遊星ギヤ20がラック16の直
線状軌道部16aに噛合された状態となると、遊星ギヤ
20の位置はそのままで遊星ギヤ20の回転力がラック
16の直線状軌道部16aに伝達される状態となり、こ
のためスライドテーブル3が前方へ向かって移動され
る。
【0027】そして図3に示すようにスライドテーブル
3が前方の引き出し位置まで移動され、遊星ギヤ20が
ラック16の直線状軌道部16aの終端に噛合した状態
となると、図示しない検出スイッチによってスライドテ
ーブル3の位置が検出されることによりモーター21が
停止され、スライドテーブル3はその位置で止まる。
【0028】尚、このようにスライドテーブル3が前方
に引き出された状態では、図1に示す如くディスクトレ
イ4に設けられた複数の凹部5のうちの一部が表出さ
れ、この状態でディスクトレイ4が回転されることによ
ってディスクDの交換が行なわれる。
【0029】またこのようにスライドテーブル3が前方
に引き出された状態において、ディスク再生機構部7の
係合突子15がカム13のカム溝14に係合している位
置は図6のbに示す位置即ち低段部14aであり、この
ためディスク再生機構部7は図7Aに示す下降位置で保
持されている。
【0030】そしてこのスライドテーブル3が前方に引
き出された状態から再びスライドテーブル出入操作用の
ボタンを押すと、今度はモーター21が逆方向即ち左回
りに回転駆動され、これによってスライドテーブル3は
後方に向かって移動されて機器本体1に収納される。
【0031】このようにスライドテーブル3が収納され
た状態となると、図2に示すように遊星ギヤ20がラッ
ク16の直線状軌道部16aから円弧状軌道部16cに
移動して円弧状軌道部16cに沿って右回りに公転され
る。
【0032】こうして遊星ギヤ20が公転されると、こ
れと一体に回転されるカム駆動ギヤ23の回転力がアイ
ドラーギヤ24を介してカム13に伝達され、カム13
が回転される。
【0033】このカム13の回転により、ディスク再生
機構部7の係合突子15がカム13のカム溝14の傾斜
部14cによって案内され、やがて遊星ギヤ20が図4
に示す位置に来たときには係合突子15は図6のカム溝
14のcに示す位置即ち高段部14bに達する。
【0034】このように係合突子15がカム溝14の低
段部14aから高段部14bに移動されることにより、
ディスク再生機構部7は軸12を支点として図7Aに示
す下降位置から同図Bに示す上昇位置まで移動し、これ
によってスライドテーブル3のディスクトレイ4に載置
されているディスクDが突き上げられて回転台9にチャ
ッキングされ、ディスクDの再生動作が可能な状態とな
ってディスクローディング動作が完了する。
【0035】また上記の動作において、遊星ギヤ20の
公転と共に回転するロータリーエンコーダー25によっ
てディスクーローディング動作の過程が検出され、即ち
遊星ギヤ20が図4に示す位置に来たときにはディスク
ローディング動作が完了したことがロータリーエンコー
ダー25によって検出されてモーター21が停止され
る。
【0036】そしてこのようにディスクローディング動
作が完了した状態でプレイボタンを押すことにより、デ
ィスク再生機構部7のモーター8が回転駆動されてディ
スクDの再生動作が行なわれる。
【0037】さらにこのディスクローディング装置にお
いては、ディスクの再生動作中にスライドテーブル3を
引き出し位置まで移動させてディスクトレイ4上のディ
スクの交換を行なうことができるようになっている。
【0038】即ち、ディスクの再生動作中にスライドテ
ーブル出入操作用のボタンを押すと、モーター21が左
回りに回転駆動され、これによって遊星ギヤ20は図4
に示す状態からラック16の円弧状軌道部16cに沿っ
て右回りに公転されて右側の直線状軌道部16bに噛合
される状態となる。
【0039】このように遊星ギヤ20がラック16の直
線状軌道部16bに噛合された状態となると、遊星ギヤ
20の位置はそのままで遊星ギヤ20の回転力がラック
16の直線状軌道部16bに伝達される状態となり、こ
のためスライドテーブル3が前方に向かって移動され
る。
【0040】そして図5に示すようにスライドテーブル
3が前方の引き出し位置まで移動され、遊星ギヤ20が
ラック16の直線状軌道部16bの終端に噛合した状態
となると、図示しない検出スイッチによってスライドテ
ーブル3の位置が検出されることによりモーター21が
停止され、スライドテーブル3はその位置で止まる。
【0041】尚、この状態ではラック16の右側の直線
状軌道部16bが左側の直線状軌道部16aよりも後方
に長く形成されていることにより、スライドテーブル3
は通常の引き出し位置(図3)よりもさらに前方に引き
出された位置で停止される。
【0042】これは、ディスクの交換時にスライドテー
ブル3上のディスクトレイ4が回転される際に、ディス
クトレイ4がディスクの再生動作の妨げとならないよう
にディスクトレイ4を前方へ逃がすためである。
【0043】またこの状態においてディスク再生機構部
7の係合突子15がカム13のカム溝14に係合してい
る位置は図6のdに示す位置即ち高段部14bであり、
このためディスク再生機構部7は図7Bに示す上昇位置
で保持されてディスクDの再生動作が行なわれる。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したように
従来のディスクローディング装置においては、スライド
テーブル3の移動動作の終端である引き出し位置の検出
は、ロータリーエンコーダーとは別の検出スイッチを設
けて行なっていた。
【0045】このため従来はロータリーエンコーダーの
他に数個の検出スイッチが必要で、その分だけ部品点数
が多くなり、またロータリーエンコーダーと検出スイッ
チの夫々の検出信号を伝達処理する基板や回路が必要と
なるため、ディスクローディング装置全体の構造が複雑
となりコストが嵩む欠点があった。本発明はこのような
課題を解決することを目的としてなされたものである。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、ディスクが載置され、機器本体に対しデ
ィスクの取り出しが可能な位置とディスクの再生が行な
われる位置との間を出没移動されるスライドテーブル
と、ディスクを回転駆動させて再生動作を行なうディス
ク再生機構部と、このディスク再生機構部をディスクの
再生が行なわれる位置とその下方に逃げた位置との間で
昇降移動させる昇降機構と、スライドテーブルに設けら
れ、直線状軌道部と円弧状軌道部とを連続して有するラ
ックと、このラックと噛合し、モーターによって回転駆
動され、ラックの直線状軌道部と噛合しているときには
スライドテーブルを移動させると共に、円弧状軌道部と
噛合しているときには公転して昇降機構を駆動させ、デ
ィスク再生機構部を昇降移動させる遊星ギヤを有する遊
星ギヤ機構と、この遊星ギヤの公転と共に回転し、動作
の過程を検出するロータリーエンコーダー(回転検出手
段)と、を備えてなるディスクローディング装置におい
て、ラックの終端部分に軌道変化部を設け、スライドテ
ーブルの移動動作の終端ではこの軌道変化部に遊星ギヤ
が噛合して公転することでロータリーエンコーダーによ
って動作の終端が検出される構造としたものである。
【0047】このように本発明によるディスクローディ
ング装置では、従来は別の検出スイッチを設けて行なっ
ていたスライドテーブルの移動動作の終端の検出をロー
タリーエンコーダーで行なえるため、検出スイッチが不
要となる。従ってその分だけディスクローディング装置
の構造が簡単になり、安いコストで製造することができ
る。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態例について詳述する。尚、本例において
も、図1に示したディスクプレーヤーに備えられるディ
スクローディング装置について説明する。
【0049】図8〜図11は本発明によるディスクロー
ディング装置の要部の平面図を示す。本例のディスクロ
ーディング装置の基本的な構造は、前述した図2〜図5
の従来例とほぼ同様である。
【0050】即ち、図において7はディスク再生機構部
を示し、このディスク再生機構部7は、ディスクを回転
駆動させるためのモーター8と、このモーター8の回転
駆動軸に固定され、ディスクが載置支持される回転台9
と、ディスクの回転駆動に伴なってディスクの径方向に
移動するように設けられ、ディスクに記録された信号を
読み取る光ピックアップ10と、を機構基盤11上に有
して構成されている。
【0051】このディスク再生機構部7は、機構基盤1
1の後端両側面に設けられた軸12を支点として、ディ
スクの再生が行なわれる上昇位置(図7B参照)とその
下方に逃げた下降位置(同図A参照)との間を昇降移動
可能に機器本体1に支持されている。
【0052】13はこのディスク再生機構部7を昇降移
動させるための昇降機構を構成するカムであり、このカ
ム13の周面に形成されたカム溝14にディスク再生機
構部7の機構基盤11の先端面に設けられた係合突子1
5が挿入係合されている。
【0053】カム溝14は図6に示す如く、水平の低段
部14aと高段部14bとの間を傾斜部14cで繋いだ
形状を有し、カム13の回転によってこのカム溝14に
沿って係合突子15が案内されることでディスク再生機
構部7の昇降動作が行なわれる構造となっている。
【0054】一方、機器本体1に対し前後方向に移動可
能に支持されるスライドテーブル3にはラック16が設
けられている。このラック16はスライドテーブル3の
後方隅部の裏面側に形成されているもので、全体として
U字形状をなし、即ち左右両側の直線状軌道部16a,
16bと、この両側の直線状軌道部16a,16bの前
端を繋ぐ円弧状軌道部16cとを連続して有する形状に
形成されている。
【0055】このラック16において直線状軌道部16
a,16bはスライドテーブル3の移動方向と平行に設
けられており、左側の直線状軌道部16aよりも右側の
直線状軌道部16bの方が若干後方に長く形成されてい
る。
【0056】ここで特に本発明によるディスクローディ
ング装置においては、ラック16の終端部分即ち両側の
直線状軌道部16a,16bの後端末部分に、軌道を直
線から外側に円弧状に変化させた軌道変化部16a1
16b1 が設けられている。
【0057】さらにスライドテーブル3には、このラッ
ク16の内側に沿うようにガイド溝17が形成されてい
る。
【0058】これに対応して機器本体1側には、遊星ギ
ヤ機構18が設けられている。この遊星ギヤ機構18
は、センターギヤ19と、このセンターギヤ19に噛合
される遊星ギヤ20とを有してなる。
【0059】センターギヤ19はモーター21の駆動力
で回転されるようになっている。即ち、センターギヤ1
9には大径のプーリー19aが一体に形成されており、
このプーリー19aとモーター21の回転駆動軸に取り
付けられたプーリー21aとの間にはベルト22が張架
され、このベルト22を介してモーター21の回転駆動
力がセンターギヤ19に伝達されて減速回転される。
【0060】遊星ギヤ20はセンターギヤ19から回転
駆動力を伝達されて回転されると共に、センターギヤ1
9回りに公転されるようになっており、この遊星ギヤ2
0がスライドテーブル3のラック16と噛合されてい
る。
【0061】また遊星ギヤ20の中心部には突柱20a
が設けられ、この突柱20aがスライドテーブル3のガ
イド溝17に係合されており、これによって遊星ギヤ2
0は常にラック16に噛合された状態で案内されるよう
になっている。
【0062】またセンターギヤ19と同軸上には遊星ギ
ヤ20の公転と一体に回転されるカム駆動ギヤ23が設
けられている。このカム駆動ギヤ23はアイドラーギヤ
24を介してカム13の外周に形成されたギヤ部13a
に噛合されており、即ち遊星ギヤ20の公転に伴なうカ
ム駆動ギヤ23の回転によってアイドラーギヤ24を介
してカム13が回転される構造となっている。
【0063】さらにセンターギヤ19と同軸上には回転
検出手段としてのロータリーエンコーダー25が設けら
れている。このロータリーエンコーダー25は遊星ギヤ
20の公転と共に回転して遊星ギヤ20の公転角度を検
出し、これによってディスクローディング動作の過程を
検出するものである。
【0064】続いて、以上の如く構成されるディスクロ
ーディング装置の動作について説明する。
【0065】図8に示す状態では、スライドテーブル3
は機器本体1に収納された収納位置にあり、このとき遊
星ギヤ20はスライドテーブル3のラック16の円弧軌
道部16cにおける左側寄りの位置に噛合した状態にあ
る。
【0066】またこの状態においてディスク再生機構部
7の係合突子15がカム13のカム溝14に係合してい
る位置は図6のaに示す位置即ち低段部14aであり、
このためディスク再生機構部7は図7Aに示す如くディ
スクの再生動作が行なわれる位置から下方に逃げた下降
位置にある。
【0067】この状態からスライドテーブル出入操作用
のボタンを押すとモーター21が右回りに回転駆動さ
れ、その回転駆動力がベルト22、センターギヤ19を
介して遊星ギヤ20に伝達されて遊星ギヤ20はラック
16の円弧状軌道部16cに沿って左回りに公転し、や
がて左側の直線状軌道部16aに噛合される状態とな
る。
【0068】このように遊星ギヤ20がラック16の直
線状軌道部16aに噛合された状態となると、遊星ギヤ
20の位置はそのままで遊星ギヤ20の回転力がラック
16の直線状軌道部16aに伝達される状態となり、こ
のためスライドテーブル3が前方へ向かって移動され
る。
【0069】そして図9に示すようにスライドテーブル
3が前方の引き出し位置まで移動され、遊星ギヤ20が
ラック16の直線状軌道部16aの終端に噛合した状態
となると、この直線状軌道部16aの終端部分が円弧状
の軌道変化部16a1 となっていることにより遊星ギヤ
20は軌道変化部16a1 に沿って僅かに左回りに公転
される。
【0070】即ち遊星ギヤ20は前述した従来例(図3
参照)よりもさらに左回り方向に大きな角度に公転され
た状態となり、この状態では遊星ギヤ20の公転と共に
回転するロータリーエンコーダー25によってスライド
テーブル3の移動動作の終端が検出され、その検出信号
に基いてモーター21が停止されてスライドテーブル3
はその位置で止まる。
【0071】尚、このようにスライドテーブル3が前方
に引き出された状態では、図1に示す如くディスクトレ
イ4に設けられた複数の凹部5のうちの一部が表出さ
れ、この状態でディスクトレイ4が回転されることによ
ってディスクDの交換が行なわれる。
【0072】またこのようにスライドテーブル3が前方
に引き出された状態において、ディスク再生機構部7の
係合突子15がカム13のカム溝14に係合している位
置は図6のbに示す位置即ち低段部14aであり、この
ためディスク再生機構部7は図7Aに示す下降位置で保
持されている。
【0073】そしてこのスライドテーブル3が前方に引
き出された状態から再びスライドテーブル出入操作用の
ボタンを押すと、今度はモーター21が逆方向即ち左回
りに回転駆動され、これによってスライドテーブル3は
後方に向かって移動されて機器本体1に収納される。
【0074】このようにスライドテーブル3が収納され
た状態となると、図8に示すように遊星ギヤ20がラッ
ク16の直線状軌道部16aから円弧状軌道部16cに
移動して円弧状軌道部16cに沿って右回りに公転され
る。
【0075】こうして遊星ギヤ20が公転されると、こ
れと一体に回転されるカム駆動ギヤ23の回転力がアイ
ドラーギヤ24を介してカム13に伝達され、カム13
が回転される。
【0076】このカム13の回転により、ディスク再生
機構部7の係合突子15がカム13のカム溝14の傾斜
部14cによって案内され、やがて遊星ギヤ20が図1
0に示す位置に来たときには係合突子15は図6のカム
溝14のcに示す位置即ち高段部14bに達する。
【0077】このように係合突子15がカム溝14の低
段部14aから高段部14bに移動されることにより、
ディスク再生機構部7は軸12を支点として図7Aに示
す下降位置から同図Bに示す上昇位置まで移動し、これ
によってスライドテーブル3のディスクトレイ4に載置
されているディスクDが突き上げられて回転台9にチャ
ッキングされ、ディスクDの再生動作が可能な状態とな
ってディスクローディング動作が完了する。
【0078】また上記の動作において、遊星ギヤ20の
公転と共に回転するロータリーエンコーダー25によっ
てディスクーローディング動作の過程が検出され、即ち
遊星ギヤ20が図10に示す位置に来たときにはディス
クローディング動作が完了したことがロータリーエンコ
ーダー25によって検出されてモーター21が停止され
る。
【0079】そしてこのようにディスクローディング動
作が完了した状態でプレイボタンを押すことにより、デ
ィスク再生機構部7のモーター8が回転駆動されてディ
スクDの再生動作が行なわれる。
【0080】さらにこのディスクローディング装置にお
いては、ディスクの再生動作中にスライドテーブル3を
引き出し位置まで移動させてディスクトレイ4上のディ
スクの交換を行なうことができるようになっている。
【0081】即ち、ディスクの再生動作中にスライドテ
ーブル出入操作用のボタンを押すと、モーター21が左
回りに回転駆動され、これによって遊星ギヤ20は図1
0に示す状態からラック16の円弧状軌道部16cに沿
って右回りに公転されて右側の直線状軌道部16bに噛
合される状態となる。
【0082】このように遊星ギヤ20がラック16の直
線状軌道部16bに噛合された状態となると、遊星ギヤ
20の位置はそのままで遊星ギヤ20の回転力がラック
16の直線状軌道部16bに伝達される状態となり、こ
のためスライドテーブル3が前方に向かって移動され
る。
【0083】そして図11に示すようにスライドテーブ
ル3が前方の引き出し位置まで移動され、遊星ギヤ20
がラック16の直線状軌道部16bの終端に噛合した状
態となると、この直線状軌道部16bの終端部分が円弧
状の軌道変化部16b1 となっていることにより遊星ギ
ヤ20は軌道変化部16b1 に沿って僅かに右回りに公
転される。
【0084】即ち遊星ギヤ20は前述した従来例(図5
参照)よりもさらに右回り方向に大きな角度に公転され
た状態となり、この状態では遊星ギヤ20の公転と共に
回転するロータリーエンコーダー25によってスライド
テーブル3の移動動作の終端が検出され、その検出信号
に基いてモーター21が停止されてスライドテーブル3
はその位置で止まる。
【0085】尚、この状態ではラック16の右側の直線
状軌道部16bが左側の直線状軌道部16aよりも後方
に長く形成されていることにより、スライドテーブル3
は通常の引き出し位置(図9)よりもさらに前方に引き
出された位置で停止される。
【0086】これは、ディスクの交換時にスライドテー
ブル3上のディスクトレイ4が回転される際に、ディス
クトレイ4がディスクの再生動作の妨げとならないよう
にディスクトレイ4を前方へ逃がすためである。
【0087】またこの状態においてディスク再生機構部
7の係合突子15がカム13のカム溝14に係合してい
る位置は図6のdに示す位置即ち高段部14bであり、
このためディスク再生機構部7は図7Bに示す上昇位置
で保持されてディスクDの再生動作が行なわれる。
【0088】以上の如く本例のディスクローディング装
置は、ディスクローディングに係る一連の動作を1個の
ロータリーエンコーダー25で検出して制御するように
したものである。
【0089】そして特に本例のディスクローディング装
置では、従来は別の検出スイッチを設けて行なっていた
スライドテーブル3の移動動作の終端の検出をロータリ
ーエンコーダー25で行なえるようにしたため、検出ス
イッチが不要となる。従ってその分だけ部品点数が少な
く抑えられると共に検出信号を伝達処理する基板や回路
も削減できるので、ディスクローディング装置の構造が
簡単になり、安いコストで製造することができる。
【0090】しかも本例のディスクローディング装置
は、従来装置(図2〜図5参照)におけるラック16の
終端部分の形状を僅かに変えるだけで実現できるので、
構造的に大幅な設計変更を要することなく簡単に実施が
可能である。
【0091】以上、本発明の実施の形態の一例について
説明したが、本発明はこの例に限定されることなく他に
も種々の実施形態を採り得るものであることは言うまで
もない。
【0092】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明のディスクロ
ーディング装置では、スライドテーブルの移動動作の終
端の検出のために従来設けられていた検出スイッチが不
要となるので、その分だけディスクローディング装置の
構造が簡単になり、安いコストで製造できる効果があ
る。しかもこのディスクローディング装置は、従来装置
から構造的に大幅な設計変更を要することなく簡単に実
施が可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクプレーヤーの外観を示す斜視図であ
る。
【図2】従来例のディスクローディング装置を示す要部
の平面図で、スライドテーブルが収納位置にある状態で
ある。
【図3】同、スライドテーブルが前方の引き出し位置ま
で移動した状態である。
【図4】同、ディスクローディング動作が完了した状態
である。
【図5】同、ディスク再生動作中にスライドテーブルが
前方の引き出し位置まで移動した状態である。
【図6】カム溝の形状の説明図である。
【図7】ディスク再生機構部の昇降動作を説明する側面
図で、Aは下降位置、Bは上昇位置にある状態である。
【図8】本発明によるディスクローディング装置を示す
要部の平面図で、スライドテーブルが収納位置にある状
態である。
【図9】同、スライドテーブルが前方の引き出し位置ま
で移動した状態である。
【図10】同、ディスクローディング動作が完了した状
態である。
【図11】同、ディスク再生動作中にスライドテーブル
が前方の引き出し位置まで移動した状態である。
【符号の説明】
1‥‥機器本体、3‥‥スライドテーブル、7‥‥ディ
スク再生機構部、13‥‥カム(昇降機構)、16‥‥
ラック、16a,16b‥‥直線状軌道部、16c‥‥
円弧状軌道部、16a1 ,16b1 ‥‥軌道変化部、1
8‥‥遊星ギヤ機構、19‥‥センターギヤ、20‥‥
遊星ギヤ、21‥‥モーター、25‥‥ロータリーエン
コーダー(回転検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクが載置され、機器本体に対しデ
    ィスクの取り出しが可能な位置とディスクの再生が行な
    われる位置との間を出没移動されるスライドテーブル
    と、 ディスクを回転駆動させて再生動作を行なうディスク再
    生機構部と、 このディスク再生機構部をディスクの再生が行なわれる
    位置とその下方に逃げた位置との間で昇降移動させる昇
    降機構と、 上記スライドテーブルに設けられ、直線状軌道部と円弧
    状軌道部とを連続して有するラックと、 このラックと噛合し、モーターによって回転駆動され、
    ラックの直線状軌道部と噛合しているときには上記スラ
    イドテーブルを移動させると共に、円弧状軌道部と噛合
    しているときには公転して上記昇降機構を駆動させ、上
    記ディスク再生機構部を昇降移動させる遊星ギヤを有す
    る遊星ギヤ機構と、 この遊星ギヤの公転と共に回転し、動作の過程を検出す
    る回転検出手段と、 を備え、 上記ラックの終端部分には軌道変化部が設けられ、 上記スライドテーブルの移動動作の終端ではこの軌道変
    化部に上記遊星ギヤが噛合して公転することで上記回転
    検出手段によって動作の終端が検出されるようにしたこ
    とを特徴とするディスクローディング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002041313A1 (fr) * 2000-11-20 2002-05-23 Sony Corporation Dispositif de deplacement de plateau a disque et enregistrement de disque et/ou dispositif de lecture
US7051344B2 (en) 2000-11-20 2006-05-23 Sony Corporation Disk tray moving device and disk recording and/or reproducing device

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