JP2000075977A - 視覚化データの表示機能を備えた情報処理装置、視覚化データの表示方法およびその表示方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

視覚化データの表示機能を備えた情報処理装置、視覚化データの表示方法およびその表示方法のプログラムを記録した記録媒体

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JP2000075977A
JP2000075977A JP24621098A JP24621098A JP2000075977A JP 2000075977 A JP2000075977 A JP 2000075977A JP 24621098 A JP24621098 A JP 24621098A JP 24621098 A JP24621098 A JP 24621098A JP 2000075977 A JP2000075977 A JP 2000075977A
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card
cards
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data
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JP24621098A
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Yoshimasa Nakamura
佳正 中村
Tatsuya Sakai
達也 酒井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で限られた表示領域上での大量の
視覚化データの閲覧およびグルーピングを可能にする。 【解決手段】 カードデータ管理部13により、視覚化
されたデータをカードとして扱い、カード群を、順序を
保った構造、例えばリスト構造によってカードの集まり
としてのデッキの形態で管理する。表示制御部15は、
視覚化データを各データ間で関連した形式で表示させ
る。また、ユーザーインターフェースを利用した操作制
御部11によって、カードデータ管理部13で管理され
るカードに対して各種の操作を行うと、表示制御部15
が、その操作に応じてカードの位置を逐次更新して表示
する。例えば、先頭カードをマウスでドラッグすること
で、後続するカードが先頭カードに追従して引き出され
る。さらに、操作制御部11による操作に応じて、デー
タ構造変更部12がカード群のデータ構造を変更するこ
とによって、デッキの分断などを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つ以上のアイコ
ンや電子画像といった視覚化データを閲覧または分類が
可能な状態で表示する視覚化データの表示機能を備えた
情報処理装置、視覚化データの表示方法およびその表示
方法を記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】視覚化されたデータを表示する技術は、
従来、様々な形態で実用化および提案されている。近年
では、特に、グラフィカルユーザーインターフェース
(GUI)の登場や、電子画像の処理技術の向上などに
よって、ユーザーにとってより扱いやすい表示環境が提
供されている。
【0003】そのような技術として、Windows システム
のゲームグループに標準添付されているソリティアおよ
びフリーセルにおける表示について説明する。
【0004】ソリティアは、トランプゲームであり、Wi
ndows システムの操作に不慣れな初心者がドラッグ&ド
ロップを学習する上での格好の素材として位置付けられ
ている。ソリティアでは、ゲームプレイ中、図58に示
すように、一列に並べられたカードをまとめてドラッグ
移動することができる。図58では、スペードのJ、ダ
イヤの10、スペードの9、ハートの8およびクラブの
7をまとめてドラッグ移動させる様子が示されている。
【0005】また、ソリティアでは、ルール上、1列に
並んだカードには、黒と赤のマークのカードを交互かつ
降順に並べるのであるが、ある列から別の列へ数枚のカ
ードをまとめて移動させる場合、移動させるカード列に
おける最も大きい数字を持つカード(前述の例ではクラ
ブのJ)をドラッグ移動させれば、同じカード列の他の
カードもドラッグされるカードとともに移動するインタ
ーフェースを採用している。
【0006】このソリティアにおける複数枚のカードの
移動は、ゲームの進行を補佐するという意味では便利な
機能であるが、任意の視覚化データの操作や分類という
観点では、以下の問題点を含んでおり、改善の余地があ
る。
【0007】まず、カードのまとまりとしての形状に制
限がある。ソリティアでは、図58に示すように、縦の
一直線状にカードが並べられるが、それ以外の並べ方が
提供されておらず、他の同様なゲームでも同じことがい
える。従来、カードの配置の目的は、ゲームの進行上、
妨げにならない程度に整列することであり、そのために
カード配置の自由度はさほど重要ではなかった。そもそ
も、ルール上、いくつかの場にカードが存在していて、
場から場へカードを移動させるという動作が明らかにな
っておれば、ゲームの進行に支障はないのである。
【0008】しかしながら、視覚化データを取り扱う上
では、縦、横、斜めというように並べ方の自由度は大き
い方が好ましい。また、情報の整理および分類といった
観点から、配置の自由度、すなわちカードの束(デッ
キ)を置く場所、カード同士の重なり(ずれ)の度合い
(量)の調整などは極めて重要である。視覚化データを
カード形式で扱う場合、1つのデッキを構成していく過
程の中間的な場を含めて、所望の位置に所望の枚数のカ
ードを配置できることが都合良い。その一方で、1つの
デッキの中でのカードの重なり度合いを一定に保つこと
も重要である。
【0009】フリーセルは、図59に示すように、下部
の領域に複数の列に並べられたカードから取り出された
カードを右上の領域に4種類のマーク毎に降順に並べて
いくゲームである。フリーセルにおけるカード移動は、
ドラッグ&ドロップではなく、先に移動させたいカード
をクリックし、次に移動先の場所をクリックすると、ル
ール上認められている移動であれば、画面上では、その
移動が瞬時的ではあるが表現される。
【0010】また、フリーセルでは、ゲームプレイ中、
一定のずれ幅をもって一列に並べられたカードのうち、
任意のカードの全体を見るためにそのカードを右ボタン
によりクリックすると、図59に示すように、そのカー
ドが最上位に表示される(ダイヤの7)。この最上位表
示機能は、隠れたカードの全体を見たい場合に便利な機
能であるが、次々にカードの全体を見たい場合、カード
毎にクリックが必要であり、操作が煩雑である。
【0011】以上のように、ソリティアおよびフリーセ
ルのようなトランプゲームにおけるカードを扱う上での
操作上の諸機能は、あくまでもゲームをスムーズに進行
させる目的に徹しており、その域を出ない。したがっ
て、写真や画像等の視覚化データを整理および分類の目
的で表示させるために、このような機能を適用しても、
十分に満足できる環境を提供することができない。
【0012】また、米国特許第5,060,135号に
は、縮小画像の画面上の表示位置を保存すること、およ
び縮小画像をドラッグ&ドロップで任意の位置に移動さ
せる技術が開示されている。具体的には、請求項28に
記載されているように、オーガナイザアイコンとスタン
プ型アイテム(縮小画像)を設け、デスク上に表示され
ているアイテムのデータベースが存在する。このデータ
ベースには、それぞれのアイテムの位置、種類、画像デ
ータのメモリ配置が保存されている。オーガナイザに複
数の縮小画像が含まれる場合、その並びがデータベース
内の並びに反映されて保管される。
【0013】また、上記の米国特許は、ユーザーの希望
する順番でドキュメントを保管するためのトレイまたは
フォルダを開示しており、その一例として、文書を整理
するためのインボックスを挙げている。つまり、アプリ
ケーションは、対象を動的に処理するものであり、オー
ガナイザはトレイのように静的な関連付けを行う機能を
有するものと位置付けられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の米国
特許の技術では、オーガナイザを使用した際には、グル
ープ化機能が却って損なわれてしまうという問題があ
る。また、上記の米国特許を含む先行技術は、視覚化デ
ータを取り扱う上で、次の(1)および(2)のような
問題を有しており、まず、この問題を解消することが望
まれる。 (1)限られたディスプレイ領域に、多くの視覚化デー
タを配置(表示)しようとすると、煩雑さが増大する。 (2)多くの画像をただ漠然と配置(表示)するだけで
はグループ化された視覚化データを識別しづらくなる。
【0015】その上で、データの操作(加工)という観
点から、次の(3)および(4)のような問題を解消す
ることが望まれる。 (3)グループ化された視覚化データを容易に再グルー
プ化できない。 (4)グループ化された視覚化データの順序を容易に変
更できない。
【0016】本発明は、以上のような従来技術に鑑みて
なされたものであって、視覚化データの表示上の取り扱
いを向上させることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、縮小画像の画
面上の表示位置を保存し、ドラッグ&ドロップで任意の
位置に移動できるという点で上記の米国特許を上位概念
としているが、以下に述べる点で新規な構成を提供して
いる。
【0018】本発明の請求項1に記載の情報処理装置
は、上記の課題を解決するために、1つ以上の視覚化デ
ータをカードとして扱い、順序を保った構造で管理する
カードデータ管理手段と、視覚化データを各視覚化デー
タ間で関連した形態で表示するように視覚化データの表
示を制御する表示制御手段とを備えていることを特徴と
している。
【0019】上記の構成では、表示制御手段によって、
カードが独立した形態ではなく互いに関連した形態で表
示される。これにより、例えば、カードを連結するよう
に表示することができる。また、カードデータ管理手段
が、視覚化されたデータをカードとして扱い、順序を保
った構造(例えば、リスト構造、配列)で管理するの
で、複数のカードを一まとまりのカード群(束)として
管理でき、カード群全体の位置移動も明示的にグループ
化を解消しない限り一まとまりになっているので、例え
ば、前述の米国特許に開示されているオーガナイザ(ま
たはトレイ)が不要になる。これにより、オーガナイザ
を使用した場合のようにグループ化機能を損なうことな
く、より簡易なシステム構成で視覚化データを扱うこと
ができる。
【0020】請求項1の情報処理装置は、請求項2に記
載のように、視覚化データがカードであることを示すよ
うにカードにカードを縁取るフレームを付加するフレー
ム付加手段をさらに備え、上記表示制御手段は、上記フ
レームが付加されたカードを表示するようにカードの表
示を制御することが好ましい。このように、カードにフ
レームが付与されることによって、視覚化データがカー
ドであることを容易に認識することができる。
【0021】請求項2の情報処理装置は、請求項3に記
載のように、カードデータ管理手段が、1枚以上のカー
ドからなるカード群単位でデータを管理するとともに、
カード群を構成するカードの枚数を管理するカード枚数
管理手段を有し、上記フレーム付加手段が、カード群に
おけるカードの枚数をカード群の厚みとして表現する厚
みフレームを付加する厚みフレーム付加手段を有し、上
記表示制御手段が、上記厚みフレームが付加されたカー
ド群を表示するようにカード群の表示を制御することが
好ましい。このように、カード群がカードの枚数に応じ
た厚みを有するように表示されるので、カード群がどの
程度の枚数のカードで構成されているか厚みフレームの
大きさでわかる。
【0022】請求項2の情報処理装置は、請求項4に記
載のように、上記フレーム付加手段が、上記フレームに
付与される所定の色を管理する色管理手段と、該色管理
手段で管理されている色から上記フレームに付与される
色を指定する色指定手段とを有し、該色指定手段によっ
て指定された色を上記色管理手段から抽出し、該当色を
上記フレームに付与することが好ましい。フレーム付加
手段は、色管理手段および色指定手段を有することによ
り、ユーザの好みに応じたフレームの色付けを可能にす
る。
【0023】請求項2の情報処理装置における上記フレ
ーム付加手段は、請求項5に記載のように、各カードの
大きさ(視覚化データの解像度)の差を吸収するように
異なる大きさの余白フレームを各カードに付加する余白
フレーム付加手段と、上記余白フレームに適した大きさ
に視覚化データの画像のサイズを変更するサイズ変更手
段とをさらに有していることが好ましい。これにより、
各視覚化データの画像の縦横比(アスペクト比)が異な
る場合にカードとして同一の大きさとなるように余白フ
レームが付加される。また、ただ単に画像の縦横比に合
う余白フレームを付加するだけでは、最も大きなサイズ
の画像に合った余白フレームを付加する必要があるの
で、サイズの大きな画像の視覚化データが含まれている
場合、小さい画像は大きい余白フレームにおいて小さす
ぎるので、余白フレームと画像との比率がカード群にお
いて不均一になる。これに対し、余白フレームに適した
大きさに視覚化データの画像のサイズを変更することに
よって、画像のサイズに関わらず、余白フレームと画像
との比率がカード群において均一になる。
【0024】請求項1の情報処理装置は、請求項6に記
載のように、上記カードデータ管理手段が、視覚化デー
タに関する時刻情報を管理する時刻管理手段を有してお
り、該時刻管理手段の管理する時間情報に基づく時刻順
に視覚化データを管理し、表示制御手段が、上記カード
データ管理手段が管理するデータ構造に基づいて表示制
御することが好ましい。このように、予め視覚化データ
が有している情報(属性)にしたがってカードを管理す
ることによって、ユーザが視覚化データに同様な属性を
付与するという煩雑さを伴わずに理解しやすい順序付け
がなされる。
【0025】請求項1の情報処理装置は、請求項7に記
載のように、基準データとの類似度について視覚化デー
タを検索した結果の検索一致度(類似度)を算出する検
案一致度算出手段をさらに備え、上記カードデータ管理
手段は、上記検索一致度に基づいてデータを管理し、表
示制御手段が、上記カードデータ管理手段の管理するデ
ータ構造に基づいて表示制御することが好ましい。検索
一致度算出手段は、検索結果に基づいて検索一致度を算
出するので、カードを画像としてみた場合、検索要求に
より近い順序でカードが管理されることになり、より理
解しやすい順序付けがなされる。
【0026】請求項1の情報処理装置における上記表示
制御手段は、請求項8に記載のように、表示領域上で散
在して表示されるように所定位置からカードを配置する
過程または表示領域上に散在して表示されるカードを所
定位置に回収する過程を表現する回収過程表示制御手段
を有していることが好ましい。このように、カードが配
置される過程または回収される過程を表示することによ
って、その様子を良く理解することができる。
【0027】請求項8の情報処理装置における回収過程
表示制御手段は、請求項9に記載のように、回収時にお
ける各カードの移動前後の位置の間に配置される1つ以
上の補間位置データを生成するとともに、該補間位置デ
ータの位置に1枚以上のカードを順次表示することによ
ってカードの移動過程を表現することが好ましい。これ
により、カードの移動する過程がアニメーションで表示
される。
【0028】本発明の請求項10に記載の情報処理装置
は、上記の課題を解決するために、カードの位置を要求
に応じて逐次更新しながら管理するカードデータ管理手
段と、該カードデータ管理手段によって管理される任意
の1枚以上のカードに対して位置の変化を伴う所定の操
作を行わせる操作制御手段と、該操作制御手段による操
作に応じて上記カードデータ管理手段において変更され
るカードの位置に合わせてカードの表示位置を更新し、
かつ視覚化データを各視覚化データ間で関連した形態で
表示するように視覚化データの表示を制御する表示制御
手段とを備えていることを特徴としている。
【0029】上記の構成では、請求項1の情報処理装置
と同様に、表示制御手段によって、カードが独立した形
態ではなく互いに関連した形態で表示されるので、カー
ドを連結するように表示することができる。また、カー
ドデータ管理手段によって、複数のカードを一まとまり
のカード群として管理でき、グループ化機能を損なうこ
となく、より簡易なシステム構成で視覚化データを扱う
ことができる。
【0030】また、カードデータ管理手段で管理されて
いるカードに対し、操作制御手段によって位置の変化を
伴う操作が施されると、カードデータ管理手段が操作さ
れたカードの位置を更新する。表示制御手段は、カード
データ管理手段で更新された位置にカードの表示位置を
更新していく。このように、操作に応じてカードが移動
した状態が表示されるので、カード同士の関連性を保っ
たまま、カードを表示領域上で自在に移動させることが
できる。
【0031】請求項10の情報処理装置は、請求項11
に記載のように、上記操作制御手段が、表示領域上でカ
ードを移動させる位置として指示されたポインティング
位置を検出するポインティング位置検出手段を有し、上
記カードデータ管理手段が、検出されたポインティング
位置にしたがって任意の1枚以上のカードの位置を更新
して管理し、上記表示制御手段が、上記カードデータ管
理手段が管理する情報に基づいてカードの表示位置を更
新することが好ましい。これにより、例えば、マウスで
指示したポインティング位置にしたがうカードの移動を
表示させることが可能になる。
【0032】請求項11の情報処理装置は、請求項12
に記載のように、上記操作制御手段が、上記ポインティ
ング位置検出手段により検出されたポインティング位置
が所定の基準値以上変位したことを検知する変位検知手
段を有し、上記カードデータ管理手段が、カード群のう
ち先頭カードがポインティング位置にしたがって移動す
るとき、後続カードが先頭カードに追従して順次スライ
ドするように、上記変位検知手段がポインティング位置
の基準値以上の変位を検知する毎に各カードの位置を更
新する位置スライド更新手段をさらに有していることが
好ましい。これにより、先頭カードが基準値以上変位す
ると、後続するカードが順次スライドして先頭カードに
追従するように表示される。それゆえ、各カード間で一
定のずれ幅を保ちながらカード群が移動する。その結
果、カード群を構成するカードの内容およびおおよその
枚数を容易に把握することができる。
【0033】請求項12の情報処理装置は、請求項13
に記載のように、上記操作制御手段が、上記位置スライ
ド更新手段によって位置を更新されるべきカードがカー
ド群における末尾カードであることを検知する末尾カー
ド検知手段をさらに有し、上記位置スライド更新手段
が、上記末尾カード検知手段が末尾カードを検知する
と、カードの位置更新を停止することが好ましい。この
ように、カードの位置が順次更新されていく過程でその
更新が末尾カードに達すると、カードの位置更新が停止
されるので、カード群の元の位置が確保される。
【0034】請求項13の情報処理装置における上記カ
ードデータ管理手段は、請求項14に記載のように、末
尾カード検知手段によってカード群の末尾カードが検知
される前に先頭カードの移動を停止させてカード群から
引き出された第1のグループが形成され、移動していな
いカードのうちの最上位のカードが移動すると、これを
第2のグループの先頭カードとして記憶し、さらに同様
に形成される他のグループの最上位のカードも対応する
グループの先頭カードとして記憶し、それぞれ各グルー
プの最下位のカードを該当グループの末尾カードとして
記憶することが好ましい。このように、カードがグルー
プ単位で異なる方向に引き出されるときに、それぞれの
グループで先頭カードおよび末尾カードを記憶しておく
ことによって、カードをグループ単位で管理することが
できる。
【0035】請求項11の情報処理装置は、請求項15
に記載のように、上記操作制御手段が、上記ポインティ
ング位置検出手段により検出されたポインティング位置
が所定の基準値以上変位したことを検知する変位検知手
段を有し、上記カードデータ管理手段が、カード群がポ
インティング位置にしたがって一体的に移動するときに
カード群における移動するカードのみの位置を全て更新
する全カード位置更新手段と、その移動時に末尾カード
より前のカードが末尾カードに追従して順次スライドす
るように、上記変位検知手段がポインティング位置の所
定値以上の変位を検知する毎に、各カードの位置を末尾
カードから順次固定位置に更新する位置スライド更新手
段とをさらに有していることが好ましい。これにより、
カード群が基準値以上変位すると、末尾カードより前の
カードが順次スライドして末尾カードに追従するように
配置されていく状態が表示される。それゆえ、各カード
間で一定のずれ幅を保ちながら、カード群からカードが
配置されていく。その結果、カード群を構成するカード
の内容およびおおよその枚数を容易に把握することがで
きる。
【0036】請求項11の情報処理装置は、請求項16
に記載のように、上記操作制御手段が、カード群におけ
る第1端のカードと第2端のカードとを結ぶ直線間にあ
る任意のカードが移動した位置と上記第1および第2端
のカードの位置とをそれぞれ結ぶ2本の直線をそれぞれ
算出する直線算出手段をさらに有し、上記カードデータ
管理手段が、上記直線算出手段によって算出された2本
の直線上にカード群の各カードがそれぞれ均等に並ぶよ
うに全てのカード位置を更新する直線分割位置更新手段
を有することが好ましい。これにより、任意のカードが
移動した位置と第1および第2端のカードの位置とを結
ぶ2本の直線上でカードが均等に配置される。それゆ
え、任意のカードの位置およびそのカードが移動した位
置に応じて、2本の直線の長さが所望に調整される。
【0037】請求項11の情報処理装置は、請求項17
に記載のように、上記操作制御手段が、移動していくポ
インティング位置の軌跡を記憶するポインティング軌跡
記憶手段をさらに有し、上記カードデータ管理手段が、
カード群における先頭カードの移動が完了した時点で、
上記ポインティング軌跡記憶手段によって記憶された、
先頭カードのポインティング軌跡から所定間隔でポイン
ティング位置を抽出し、各ポインティング位置に後続の
カードの位置を更新するポインティング軌跡分割位置更
新手段を有していることが好ましい。これにより、先頭
カードの移動軌跡上に後続のカードが適当な間隔をおい
て配置される。先頭カードの移動に追従して各カードの
位置を順次更新するような場合、ハードウェアにそれに
見合う高い動作性能が要求されるが、上記のように、先
頭カードの移動軌跡上にカードを配置していく場合、ハ
ードウェアそれほど高い動作性能が要求されない。
【0038】請求項11の情報処理装置は、請求項18
に記載のように、上記操作制御手段が、重なり合うカー
ド群において指定されたカードを記憶する指定カード記
憶手段と、指定されたカードをカード群の最上位に表示
するように指示する最上位表示指示手段とをさらに有
し、カードデータ管理手段が、上記最上位表示指示手段
による指示にしたがって上記指定カード記憶手段により
記憶されたカードを一時的に先頭カードとして更新する
ことが好ましい。これにより、カード群において重なり
合うカードの任意の1枚に対して、その全体像を容易に
見ることができる。
【0039】請求項10の情報処理装置は、請求項19
に記載のように、上記操作制御手段が、カード群の位置
と別の位置に設けられ、該カード群から選ばれたカード
を配置する1つ以上の一覧エリアに配置するカードを提
供するカード群を指定するカード群指定手段を有し、上
記カードデータ管理手段が、上記カード群指定手段によ
り指定されたカード群の先頭からカードの位置を上記一
覧エリアの位置に順次更新する一覧エリア管理手段を有
していることが好ましい。このように、一覧エリアの位
置にカードの位置を順次更新することによって、先頭カ
ードから順にカードが一覧エリアに配置される。これに
より、1枚ずつカードを抜き出して所定の位置に配置す
るような操作(例えば、ドラッグ&ドロップ)をカード
を抜き出す枚数に応じて繰り返すという煩雑さが軽減さ
れる。
【0040】請求項19の情報処理装置は、請求項20
に記載のように、上記操作制御手段が、表示領域におけ
る任意の位置に上記一覧エリアを指定する一覧エリア指
定手段をさらに有し、上記一覧エリア管理手段が、該一
覧エリア指定手段により指定された一覧エリアを登録す
ることが好ましい。これにより、所望の位置に一覧エリ
アが設けられるので、カード群のカード枚数に応じて一
覧エリアを設けるためには、必要な大きさが得られるス
ペースに一覧エリアを指定すればよい。
【0041】請求項19または20の情報処理装置は、
請求項21に記載のように、上記操作制御手段が、上記
一覧エリアに配置されたカードをカード群に回収するこ
とを指示する回収指示手段をさらに有し、上記一覧エリ
ア管理手段が、上記回収指示手段による指示にしたがっ
てカードを回収することが好ましい。このように、一覧
エリアに配置されたカードをカード群に回収することに
よって、カードの閲覧が終了すれば、カード群が元の状
態に復元される。
【0042】請求項19または20の情報処理装置にお
ける上記カードデータ管理手段は、請求項22に記載の
ように、カード群からの上記一覧エリアへのカードの配
置を正順または逆順に循環するように各カード位置を更
新する位置循環更新手段をさらに有することが好まし
い。カードの配置を循環させるためには、カード群のカ
ード枚数が一覧エリアの数よりも多いことが前提とな
る。カードの配置を循環させることによって、多数のカ
ードを順次配置することが容易になる。
【0043】請求項22の情報処理装置は、請求項23
に記載のように、上記操作制御手段が、上記位置循環更
新手段によるカードの配置がカード群において一巡した
ことを検知する一巡検知手段をさらに有し、上記位置循
環更新手段が、カード配置の一巡が検知されると上記一
覧エリアに配置されたカードをカード群に回収すること
が好ましい。カードの配置がカード群において一巡する
と、一覧エリア上のカードがカード群に回収されるの
で、カードの配置が一巡したにも関わらず、再度カード
が配置されることが防止される。
【0044】本発明の請求項24に記載の情報処理装置
は、上記の課題を解決するために、1つ以上の視覚化さ
れたデータをカードとして扱い、順序を保った構造でカ
ードの位置を要求に応じて逐次更新しながら管理するカ
ードデータ管理手段と、該カードデータ管理手段によっ
て管理される任意の1枚以上のカードに対して位置の変
化を伴う所定の操作を行わせる操作制御手段と、該操作
制御手段による操作に応じて上記カードデータ管理手段
によって管理されるカードのデータ構造を1枚以上のカ
ードからなるカード群単位で変更するデータ構造変更手
段と、上記操作制御手段による操作に応じて上記カード
データ管理手段において変更されるカードの位置に合わ
せてカードの表示位置を更新し、かつ視覚化データを各
視覚化データ間で関連した形態で表示するように視覚化
データの表示を制御する表示制御手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0045】上記の構成では、請求項10の情報処理装
置と同様に、表示制御手段によって、カードが独立した
形態ではなく互いに関連した形態で表示されるので、カ
ードを連結するように表示することができる。また、カ
ードデータ管理手段によって、複数のカードが一まとま
りのカード群として管理されるので、グループ化機能を
損なうことなく、より簡易なシステム構成で視覚化デー
タを扱うことができる。
【0046】また、操作制御手段によってカードの位置
の変化を伴う操作が施されると、カードデータ管理手段
によってカードの位置が更新され、表示制御手段によっ
てカードの表示位置が更新された位置に更新される。こ
のように、操作に応じてカードが移動した状態が表示さ
れるので、カード同士の関連性を保ったまま、カードを
表示領域上で自在に移動させることができる。
【0047】操作制御手段によれば、カードの位置を変
更させることができるものの、カードの順序を入れ替え
るようなデータ構造を変えることはできない。これに対
し、データ構造変更手段を備えることによって、カード
データ管理手段で管理されるデータ構造を変更するの
で、カード群の再グループ化などの処理を自在に行うこ
とができる。
【0048】請求項24の情報処理装置における上記表
示制御手段は、請求項25に記載のように、隣り合うカ
ードの入れ替えに伴って上記データ構造変更手段によっ
てカードのデータ構造が変更される毎にカードの表示を
更新することが好ましい。隣り合うカードの入れ替えの
ようなカードの移動量の少ない場合は、特に、カードの
位置が変わる状況を表示させることが入れ替えの様子を
より明確にする。
【0049】請求項24の情報処理装置は、請求項26
に記載のように、上記操作制御手段が、カード群におけ
る任意のカードを引き抜くことを指示する引抜指示手段
を有し、上記データ構造変更手段が、上記引抜指示手段
による指示にしたがってカード群における任意のカード
を引き抜く引抜手段を有し、上記カードデータ管理手段
が、引き抜かれたカードを新たなカード群として管理す
る新規管理手段と、元のカード群から該カードの登録を
抹消するとともに、新たなカード群に該カードを登録す
る登録手段とを有していることが好ましい。このよう
に、引き抜かれたカードが元のカード群から登録を抹消
される一方、引き抜かれたカードが新たなカード群とし
て管理されることによって、引き抜かれた任意のカード
が独立して扱われる。
【0050】請求項26の情報処理装置は、請求項27
に記載のように、上記操作制御手段が、表示領域上でカ
ードを移動させる位置として指示されたポインティング
位置を検出するポインティング位置検出手段と、検出さ
れたポインティング位置が所定の基準値以上変位したこ
とを検知する変位検知手段とをさらに有し、上記引抜指
示手段が、カード群における任意のカードがポインティ
ング位置にしたがって移動するとき、上記変位検知手段
によってポインティング位置の変位が上記基準値以上で
あることが検知されると引き抜きを指示することが好ま
しい。このように、ポインティング位置の変位量に基づ
いて引き抜きを指示することによって、例えば、マウス
のドラッグ操作によってカードを移動させる場合、ドラ
ッグ操作と引き抜き指示の操作とが共通化される。
【0051】請求項26の情報処理装置は、請求項28
に記載のように、上記操作制御手段が、表示領域上でカ
ードを移動させる位置として指示されたポインティング
位置を検出するポインティング位置検出手段と、検出さ
れたポインティング位置の所定時間の変位に基づいてポ
インティング位置の加速度を算出する加速度算出手段
と、算出された加速度が所定の基準値以上であることを
検知する加速度検知手段とを有し、上記引抜指示手段
が、カード群における任意のカードがポインティング位
置にしたがって移動するとき、上記加速度検知手段によ
ってポインティング位置の加速度が上記基準値以上であ
ることが検知されると引き抜きを指示することが好まし
い。このように、加速度に基づいて引き抜きを指示する
ので、例えば、マウスのドラッグ操作によってカードを
移動させる場合、ドラッグ操作と引き抜き指示の操作と
が共通化される。しかも、請求項27の情報処理装置の
ようにポインティング位置の変位量に基づいて引き抜き
を指示する場合に比べて、引き抜きか否かの区別が容易
になる。
【0052】請求項24の情報処理装置は、請求項29
に記載のように、上記操作制御手段が、カード群の分断
を指示する分断指示手段を有し、上記データ構造変更手
段が、上記分断指示手段による指示にしたがってカード
群を任意の位置で2つに分断する分断手段を有し、上記
カードデータ管理手段が、分断されたカード群を新たな
カード群として管理する新規管理手段と、元のカード群
から分断された新たなカード群の全てのカードの登録を
抹消するとともに、新たなカード群に該カードを登録す
る登録手段とを有していることが好ましい。このよう
に、カード群を分断することによって、カード群のカー
ド枚数が非常に多い場合、適当な枚数にカード群が区切
られる。
【0053】請求項29の情報処理装置は、請求項30
に記載のように、上記操作制御手段が、表示領域上でカ
ードを移動させる位置として指示されたポインティング
位置を検出するポインティング位置検出手段と、一定時
間毎に該ポインティング位置を抽出し、隣り合う2つの
ポインティング位置間の変位が所定の基準値以上かつ所
定の方向の変位であることを検知する変位検知手段と、
検出されたポインティング位置の所定時間の変位に基づ
いてポインティング位置の加速度を算出する加速度算出
手段と、算出された加速度が所定の基準値以上であるこ
とを検知する加速度検知手段とをさらに有し、上記分断
指示手段が、先頭カードまたは末尾カードを除くカード
群における任意のカードがポインティング位置にしたが
って移動するとき、上記変位検知手段によってポインテ
ィング位置が上記基準値以上変位したことおよび所定の
方向に変位したこと、ならびに上記加速度検知手段によ
ってポインティング位置が上記基準値以上の加速度で変
位したことの少なくともいずれか1つが検知されると分
断を指示することが好ましい。このように、変位量、加
速度および方向のいずれか1つに基づいて分断を指示す
ることによって、操作の幅が広がる。また、例えば、マ
ウスのドラッグ操作によってカードを移動させる場合、
ドラッグ操作と分断指示の操作とが共通化される。
【0054】請求項24の情報処理装置は、請求項31
に記載のように、上記操作制御手段が、任意のカードま
たはカード群が追加される対象となるカードまたはカー
ド群を指定する追加対象指定手段を有し、上記データ構
造変更手段が、任意のカードまたはカード群を指定され
たカードまたはカード群に追加する追加手段を有してい
ることが好ましい。このように、カードまたはカード群
に任意のカードまたはカード群を追加することによっ
て、別々のカードまたはカード群が統合される。
【0055】請求項31の情報処理装置における上記操
作制御手段は、請求項32に記載のように、追加すべき
カードまたはカード群が追加される対象となるカードま
たはカード群と重なっているときのみ、重なっているカ
ードに対する所定の位置に追加位置を決定する追加位置
決定手段を有していることが好ましい。このように、カ
ードの重なりで追加位置を決定することによって、カー
ドが重なる位置を調整すれば、所望の追加位置を設定す
ることができる。
【0056】請求項24の情報処理装置は、請求項33
に記載のように、上記操作制御手段が、ソートが行われ
る対象となるカード群を指定するカード群を指定するソ
ート対象指定手段を有し、上記データ構造変更手段が、
指定されたカード群を所定のパラメータに基づいてソー
トするソート手段を有していることが好ましい。このよ
うに、カードのソートが所定のパラメータに基づいてい
るので、時間や類似度などの基準に基づいてカードの並
び替えが行われる。
【0057】本発明の請求項34に記載の視覚化データ
の表示方法は、上記の課題を解決するために、1つ以上
の視覚化されたデータをカードとして扱い、順序を保っ
た構造で管理し、その管理下にある任意の1枚以上のカ
ードに対して表示領域上でカードを移動させる位置とし
て指示されたポインティング位置を検出し、検出された
ポインティング位置にしたがって任意の1枚以上のカー
ドの位置を更新して管理し、ポインティング位置の検出
に応じて逐次1枚以上のカードの表示位置を更新し、か
つ更新された視覚化データを各視覚化データ間で関連し
た形態で表示するように視覚化データの表示を制御する
ことを特徴としている。
【0058】上記の表示方法によれば、請求項10の情
報処理装置と同様に、カードが独立した形態ではなく互
いに関連した形態で表示されるので、カードを連結する
ように表示することができる。また、複数のカードが一
まとまりのカード群として管理されるので、グループ化
機能を損なうことなく、より簡易なシステム構成で視覚
化データを扱うことができる。
【0059】また、管理されているカードに対し位置の
変化を伴う操作が施されると、カードデータ管理手段に
よって操作されたカードの位置が更新され、更新された
位置にカードの表示位置が更新されていく。このよう
に、操作に応じてカードが移動した状態が表示されるの
で、カード同士の関連性を保ったまま、カードを表示領
域上で自在に移動させることができる。
【0060】請求項34の表示方法は、請求項35に記
載のように、検出されたポインティング位置が所定の基
準値以上変位したことを検知し、カード群のうち先頭カ
ードがポインティング位置にしたがって移動するとき、
後続カードが先頭カードに追従して順次スライドするよ
うに、ポインティング位置の基準値以上の変位を検知す
る毎に各カードの位置を更新することが好ましい。これ
により、例えば、マウスで指示したポインティング位置
にしたがうカードの移動を表示させることが可能にな
る。
【0061】また、請求項34または35の表示方法の
手順にしたがう処理をコンピュータに実行させるための
プログラムは、請求項36に記載のように、コンピュー
タによって読み取り可能な記録媒体に記録されているこ
とが好ましい。
【0062】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図57に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0063】本実施の形態は、電子処理可能な形態に変
換された写真などの視覚化データを画面上でカードとし
て取り扱えるように表示し、さらにはカードを撒き散ら
したり並べたりといった通常は机上で行うような各種の
操作を画面上で実現する方法および手段を提供する。以
下に、本実施の形態に係る情報処理装置について説明す
る。
【0064】〔ハードウェアシステム構成例〕図2は、
本実施の形態に係る情報処理装置の基本的なハードウェ
アシステム構成例を示している。本情報処理装置は、ペ
ン、マウス、ジョイスティック、キーボードなどを含む
入力装置1、CRTディスプレイ、LCDなどからなる
表示装置2、CPU(中央処理装置)3、RAM(主記
憶装置)4、ROM5、ハードディスクドライバ、フロ
ッピディスクドライバ、CD−ROMドライバなどの外
部記憶装置6を備えている。
【0065】また、本情報処理装置は、必要に応じてグ
ラフィックアクセラレータチップもしくはこのチップを
含むとともにグラフィック専用メモリを搭載したアクセ
ラレータボード(図示せず)を備える。グラフィックア
クセラレーションは、表示装置2の表示速度を高める作
用を有する。具体的には、ディスプレイメモリと直接接
続された専用プロセッサ(CPU3と異なるプロセッサ
である)が画面上の画像の生成および処理を行うことに
よって高速化が図られる。また、ディスプレイメモリに
直接接続されたグラフィックアクセラレータチップが、
バスにおける転送時間を実質的になくすことによって高
速化が図られる。これに対し、上記のチップを備えてい
ない従来の構成では、マイクロプロセッサが、表示され
るべきデータを全てI/Oバスまたはローカルバスを通
じてディスプレイメモリに移動させるので、表示速度が
低かった。
【0066】グラフィックアクセラレータチップもしく
はボードを用いたハードウェア構成例は公知の技術であ
り、本実施の形態においても、そのための特殊な構成を
必要としないので、ここでは詳細な説明を省略する。
【0067】〔ソフトウェアの概略構成〕図1は、本実
施の形態に関する要部に対応するソフトウェアの構成を
示している。本ソフトウェアは、RAM4や外部記憶装
置6における記録媒体7(ハードディスク、フロッピデ
ィスク、CD−ROMなど)に格納されるプログラムが
実行されることによって実現され、操作制御部11、デ
ータ構造制御部12、カードデータ管理部13、フレー
ム付与部14、データベース検索部15および検索一致
度算出部16を含んでいる。
【0068】また、上記のプログラムは、インターネッ
ト等の情報ネットワークを介して流通しうる形態で提供
されてもよい。
【0069】操作制御手段としての操作制御部11は、
ユーザーインターフェースを利用して、前述の各表示モ
ードを実行するための指示を与える他、それらに関連す
る処理などを行う。すなわち、この操作制御部11は、
前述の入力装置1からポインティング位置、ボタンのO
N/OFFなどの情報を含む信号に基づいた処理を行
う。その処理は、例えば、マウスを用いてカードをつか
んで移動させる処理を規定している場合、移動させるカ
ードにマウスポインタを合わせ、それからボタンをクリ
ックしたままドラッグして別の場所へそのカード移動さ
せると、カードもマウスポインタに追従して移動すると
いうような処理である。この操作制御部11は、Window
s システムにおけるメニューの選択、ダイアログボック
スといった操作入力部を含んでいる。
【0070】データ構造変更手段としてのデータ構造変
更部12は、操作制御部11の指示にしたがってカード
の集まり(カード群)としてのデッキのデータ構造を変
更する。このデータ構造変更部12は、後述する「引き
抜き」、「分断」、「ソート」などの処理に伴って、デ
ッキを構成するカードの連結状況を変更し、新たな連結
情報を保存する。
【0071】カードデータ管理手段としてのカードデー
タ管理部13は、上記のように変更されたデータ構造を
保存および管理するとともに、操作制御部11の指示に
よって各カードの位置を変更する必要が生じた場合、そ
れに応じた所定の変更を実行し、変更されたカードの位
置を保存および管理する。また、カードデータ管理部1
3は、入力データとして与えられた秩序を持たない複数
の画像に一定の順序(日付順など)を付与し、新規のデ
ッキとして登録する。上記の秩序を持たない画像として
は、例えば、デジタルカメラの長期間にわたる使用によ
って記憶媒体に蓄積された大量の画像が挙げられる。
【0072】フレーム付加部14は、視覚化データにカ
ードとしての特徴を持たせるために、色別のフレーム、
厚みの異なるフレームといった各種のフレームを視覚化
データに付加するとともに注釈(アノテーション)を視
覚化データに付与する。フレーム付加部14が実行する
処理に必要なフレーム情報、色情報、注釈情報などの情
報は、前記のカードデータ管理部13に一括して管理さ
れている。これにより、タイトル、コメントのような注
釈を視覚化データに付与すれば、ユーザが視覚化データ
に対して思い付いたことをメモするように注釈として記
録することができる。したがって、視覚化データの整理
および分類が容易になる。
【0073】なお、フレーム付加部14は、サムネイル
(縮小化画像)などの既存の視覚化データと本発明に係
るカード形式のデータとを区別するために設けられてお
り、その区別が不要である場合は必ずしもフレームの付
加を必要としないという位置付けで必要に応じて設けら
れる。
【0074】表示制御部15は、コンピュータシステ
ム、入力装置1またはソフトウェアによる所定の割り込
みによって、本発明によって構造化された視覚化データ
群(カードまたはデッキ)を表示装置2に表示させる。
【0075】データベース検索部16は、データベース
として蓄えられた視覚化データを検索項目(形状など)
と対照して、検索項目に近い特徴を有する視覚化データ
を捜し出す。このデータベース検索部16は、本ソフト
ウェアと独立して存在しうる部分であるが、後述する検
索一致度算出部17と組み合わされて本ソフトウェアに
組み込まれる。
【0076】検索一致度算出部17は、ユーザの検索要
求によってデータベース検索部16で得られた複数の検
索結果に対し、その優先順位にしたがって検索項目との
一致(類似)の度合いを表す一致度を算出し、その一致
度の高さの順に各視覚化データに連番を付与する。これ
によって、例えば、通常数枚から数十枚程度である、画
像検索システムの検索結果を1つのデッキとして管理す
ることができる。この場合、順序付けられた情報(連
番)は、カードデータ管理部13によって一括して管理
される。
【0077】〔変数・定数部およびデータ構造〕次に、
カードデータ管理部13における情報管理の方法につい
て説明する。カードデータ管理部13は、その管理下に
おかれたカードを最小の単位として、また複数のカード
をデッキとして管理し、かつ複数のデッキをも管理す
る。この場合、例えば、C言語で記述されたカードおよ
びデッキのデータ構造は、最小構成で表せば次のような
リスト構造となる。
【0078】 typedef struct Card{ POINT position; //表示領域上の位置 POINT srcposition; //元画像のメモリ上の位置(もしくは ポインタ) CARD *prevCard; //1つ前のカードへのポインタ CARD *nextPiece; //1つ後のカードへのポインタ }CARD typedef struct CardDeck{ BOOL bActive; //現在操作対象となっているか否かを 示すフラグ CARD *headCard; //デッキを構成する先頭カードへの ポインタ CARDDECK *prevDeck; //1つ前のデッキへのポインタ CARDDECK *nextDeck; //1つ後のデッキへのポインタ }CARDDECK;
【0079】さらに、本発明にしたがって、全ての機能
を含んだ場合は以下のように表される。
【0080】 typedef struct Card{ POINT position; //表示領域上の位置 POINT lockposition; //あるタイミングでの位置を記憶させ ておく POINT srcposition; //元画像のメモリ上の位置(もしくは ポインタ) CARD *prevCard; //1つ前のカードへのポインタ CARD *nextPiece; //1つ後のカードへのポインタ FRAME *frame; //カードに付加すべきフレームデータ へのポインタ ANNO *anno; //注釈情報へのポインタ }CARD typedef struct CardDeck{ BOOL bActive; //現在操作対象となっているか否かを 示すフラグ CARD *headCard; //デッキを構成する先頭カードへの ポインタ int *num; //本デッキを構成するカード枚数 DECKFRAME *deckframe; //本デッキの厚みを表すフレームデー タへのポインタ CARDDECK *prevDeck; //1つ前のデッキへのポインタ CARDDECK *nextDeck; //1つ後のデッキへのポインタ }CARDDECK;
【0081】最小構成のデータ構造に新たに加えられた
データ変数は、以下の通りになっている。
【0082】 POINT lockposition; //あるタイミングでの位置を記憶させ ておく FRAME *frame; //カードに付加すべきフレームデータ へのポインタ ANNO *anno; //注釈情報へのポインタ int *num; //本デッキを構成するカード枚数 DECKFRAME *deckframe; //本デッキの厚みを表すフレームデー タへのポインタ
【0083】図3は、カードデータ管理部13の管理の
仕組みイメージ化して示している。カードデータ管理部
13は、視覚化データを基本的にカードとして扱い、複
数のカードCをリスト構造の形態で管理するとともに、
このリスト構造をデッキDとして管理する。さらに、本
実施の形態では、複数のデッキDを管理できるように連
結されたデッキリストの形態を採用しているが、これに
限定されるものではなく、配列構造による管理、番号付
けによる管理であっても差し支えない。
【0084】なお、上記のデータ構造以外にも、個々の
動作に関して必要とされるデータ構造があるが、それら
については後述する。
【0085】〔表示モード〕ここで、前述の操作制御部
11によって実現される操作に伴う各種の表示モードに
ついて説明する。
【0086】直線的表示モードは、図4に示すように、
表示領域18において、デッキの先頭カードを移動させ
ると、後続するカードが等間隔で直線的に並ぶように表
示する。
【0087】なお、本実施の形態においては、デッキに
おける先頭カードとは、デッキを構成するカードが順次
重ねられた状態で最上位に位置するカードのことをい
う。また、デッキにおける最上位カードとは、順次重ね
られたカード群内で重ならずに単独で最上位に位置する
カード(例えば、後述の最上位表示モードで最上位に表
示されるカード)のことをいう。ただし、先頭カードは
最上位カードに含まれる。
【0088】ばね表示モードは、少なくとも1枚のカー
ドを間において離れて配置されている2枚のカードを2
つの端(第1端および第2端)とし、この両端を結ぶ直
線上にある任意のカードを移動させたときに、移動した
任意のカードの位置と2つの端とをそれぞれ結ぶ直線上
で等しい間隔に並ぶようにカードを表示する。このよう
に、ばね表示モードは、両端のカードとその間の任意の
カードとで表される3点を基本としてカードの表示位置
を更新するようになっている。
【0089】例えば、図5に示すように、上記の直線表
示モードでカードが表示されている状態から、先頭カー
ドCT と末尾カードCB とを両端とし、これらの間の任
意の第1の中間カードC1 を移動させると、その第1の
中間カードC1 と先頭カードCT との間およびその中間
カードC1 と末尾カードCB との間のそれぞれで等間隔
にカードが並ぶように表示する。
【0090】図5に示す表示形態は、3点間での基本的
な均等表示であり、先頭カードCTと末尾カードCB
の間の1枚の第1の中間カードC1 を移動させると得ら
れる。図6に示す表示形態は、3点間での基本的な均等
形態を発展させた5点間での均等形態である。具体的に
は、図5の表示形態から、末尾カードCB と第1の中間
カードC1 とを両端とし、これらの間の第2の中間カー
ドC2 を移動させ、さらに末尾カードCB と第2の中間
カードC2 とを両端とし、これらの間の第3の中間カー
ドC3 を移動させると図6の表示形態が得られる。
【0091】上記のばね表示モードは、第1ないし第3
の中間カードC1 〜C3 の移動に伴って、各カード間の
間隔があたかもばね状に伸びたかのように表示されるこ
とから、ここではこの名で呼ぶことにする。
【0092】追従表示モードは、図7に示すように、先
頭カードCT を移動させると、後続するカードが全て、
各カード間で所定の位置差を確保した状態で、先頭カー
ドCT の移動軌跡上を移動するように表示する。以降、
このタイプの追従表示モードを引き出し型追従表示モー
ドと称する。
【0093】また、他の追従表示モードは、図示はしな
いが、デッキごとカードを移動させると、各カード間で
所定の位置差を確保した状態で、デッキの移動軌跡上に
カードが配置されていくように、末尾カードから順次カ
ードが置き去られていくように表示する。以降、このタ
イプの追従表示モードを置き去り型追従表示モードと称
する。
【0094】有限追従表示モードは、図8に示すよう
に、先頭カードCT を移動させると、後続するカードが
先頭カードCT の移動軌跡上を移動するように表示され
るという点では追従表示モードと同じであるが、末尾カ
ードCB が固定されて移動できない点で異なる。この有
限追従表示モードでも、各カード間の間隔は等しくなる
が、先頭カードCT の移動距離に応じて広くなったり狭
くなったりする。
【0095】有限追従表示モードで表示されたカードを
元の位置に回収する場合には、後述する操作制御部11
の第1回収指示部11dによって回収が選択されると、
図9(a)ないし(d)に示すように、カードC2 から
先頭カードであるカードC8まで順にカードC1 の位置
(元の位置)に戻されていく。このように、引き出され
たカードを末尾カードの位置に戻すことによって、単に
各カードを確認したい場合など、確認が済めばカードを
元の状態に戻すことができる。したがって、各カードの
引き出された表示状態が必要がなくなれば、カードを元
の位置に戻すことによって、表示領域の有効利用を図る
ことができる。
【0096】また、有限追従表示モードでは、図10に
示すように、複数のグループに枝状に別れてカードを引
き出すことも可能である。図10に示す例では、カード
1〜C5 からなる第1のグループが最初に引き出さ
れ、カードC6 〜C8 からなる第2のグループが次に引
き出され、カードC9 〜C13からなる第3のグループが
最後に引き出されている。第1のグループにおいてはカ
ードC5 が末尾カードとなり、第2のグループにおいて
はカードC8 が末尾カードとなり、第3のグループにお
いてはカードC14が末尾カードとなる。また、このカー
ドC14は、カードC1 〜C14からなるデッキにおける末
尾カードでもあり、最初から固定された位置にある。
【0097】このような複数グループのカードを引き出
す有限追従表示モードにおいても、単一グループのカー
ドを引き出す有限追従表示モードと同様、カードを元の
位置に回収することができる。図10に示す状態からカ
ードを回収する場合、まず、図11(a)に示すよう
に、第3のグループのカードC9 〜C13がカードC13
ら順に回収されると、図11(b)に示すように、第2
のグループのカードC6〜C8 がカードC8 から順に回
収される。続いて、図11(c)に示すように、第1の
グループのカードC1 〜C5 がカードC5 から順に回収
されると、図11(d)に示すように、全てのカードC
1 〜C14が元の位置に戻る。
【0098】このように、カードが複数の異なる方向に
引き出された場合でも、引き出されたカードを末尾カー
ドの位置に戻すことによって、カードの確認などが済め
ばカードを元の状態に戻すことができる。したがって、
各カードの引き出された表示状態が必要がなくなれば、
カードを元の位置に戻すことによって、表示領域の有効
利用を図ることができる。
【0099】デッキ移動表示モードは、先頭カードCT
を移動させると、例えば、デッキ全体が図12(a)に
示す位置から図12(b)に示す位置に一体的に移動す
るように表示する。
【0100】最上位表示モードは、図13に示すよう
に、先頭カードCT 以外の指定された任意のカードを最
上位に表示する。
【0101】カード投げ表示モードは、図14(a)に
示すように、表示領域18の上部に設けられた例えば8
つの一覧エリア19…にデッキの先頭カードから順にカ
ードを投げ出すように表示する。この表示モードでは、
図14(b)に示すように、一覧エリア19…の上段の
左端から右端に続いて下段の左端から右端までの順でカ
ードが配置されていく。また、この表示モードは、一覧
エリア19…に投げ出されるカードを順次入れ替えてい
く循環モードを有している。循環モードには、一覧エリ
ア19…に先頭カードから順次配置された後にデッキの
末尾に戻していく正循環モードと、一覧エリア19…に
末尾カードから順次配置された後にデッキの先頭に戻し
ていく逆循環モードとがある。
【0102】分断表示モードは、図15に示すように、
1つにまとまっていたデッキを複数のデッキに分断する
ように表示する。分断されたデッキは、少なくとも1枚
のカードからなっており、新たなデッキとして管理され
る。
【0103】逆順表示モードは、例えば、図4のような
表示状態において、隣り合うカードの重なりを全て入れ
替えることによって、デッキにおけるカードの順位を逆
転させるように表示する。
【0104】引き抜き表示モードは、デッキから1枚以
上のカードを引く抜く操作を表示する。追加表示モード
は、カードまたはデッキに1枚以上のカードまたはデッ
キを追加する操作を表示する。ソート表示モードは、デ
ッキにおけるカードを所定のパラメータに基づいてソー
ティングする操作を表示する。
【0105】上記のような表示モードに対応する処理コ
マンドと、処理コマンドに対応する操作とは、表1に示
すように関連している。操作は、通常、キーボードのキ
ー操作およびマウスのボタン操作が中心となるが、入力
装置1として採用されうる各種のデバイスに応じて異な
ることは勿論である。また、表1に示す操作は、あくま
でも一例であって、入力装置1の形態、本情報処理装置
の使用形態などに応じて種々変更される。使用形態とし
ては、例えば、パーソナルコンピュータのアプリケーシ
ョンソフトウェアやデジタルカメラの画像処理機能が挙
げられる。
【0106】
【表1】
【0107】本実施の形態では、割り込みによるイベン
ト処理という形態で、ユーザによる操作と処理との関連
付けを行っている。例えば、ユーザがマウスをクリック
すれば、オペレーティングシステム(以降、OSまたは
システムと称する)が、その動作を認識して所定のメッ
セージを発行する。本ソフトウェアすなわちアプリケー
ションソフトウェアでは、そのメッセージが発行された
ときに、システムによりコールされる関数内容を定義す
ることができ(コールバック関数)、ここで所定の処理
をプログラムする。
【0108】〔操作制御部の詳細〕まず、本ソフトウェ
アの各部についての説明に先立って操作制御部11の詳
細について説明する。
【0109】操作制御部11は、図16に示すように、
ポインティング位置検出部11a、変位検知部11b、
末尾カード検知部11c、第1回収指示部11d、直線
算出部11e、Undo指示部11f、ポインティング
軌跡記憶部11g、指定カード記憶部11h、最上位表
示指示部11i、デッキ指定部11j、一覧エリア指定
部11k、第2回収指示部11m、順位入替指示部11
n、引抜指示部11o、加速度算出部11p、加速度検
知部11q、分断指示部11r、追加指示部11s、追
加位置決定部11t、ソート指示部11uおよび一巡検
知部11vを備えている。この操作制御部11は、図1
7に示すように、機能的に大きく2つの第1部111と
第2部112とに分けられる。
【0110】第1部111は、第1回収指示部11d、
Undo指示部11f、最上位表示指示部11i、デッ
キ指定部11j、一覧エリア指定部11k、第2回収指
示部11m、引抜指示部11o、分断指示部11r、追
加指示部11sおよびソート指示部11uを含んでお
り、マウス操作、キー入力、メニュー選択といったユー
ザ入力と直接結び付いて、各処理を実行するように指示
を与えるために利用される。第2部112は、ポインテ
ィング位置検出部11a、変位検知部11b、末尾カー
ド検知部11c、直線算出部11e、ポインティング軌
跡記憶部11g、指定カード記憶部11h、順位入替指
示部11n、加速度算出部11p、加速度検知部11
q、追加位置決定部11tおよび一巡検知11vを含ん
でおり、第1部111の各部の動作時に随時利用され
る。第1および第2部111・112の間では、第1部
111からの問い合わせまたは要求に対し、第2部11
2から所定の処理を完了したという応答を第1部111
に返すといったやりとりがなされる。
【0111】なお、操作制御部11における各部の上記
の動作関係は、あくまでも一例であり、これ以外にも各
部の動作関係上での種々の組み合わせが可能である。
【0112】以降に、操作制御部11を構成する各部に
ついて詳細に説明する。
【0113】ポインティング位置検出部11aは、マウ
ス、ペンなどのポインティングデバイスによって入力さ
れた表示領域上の位置座標すなわちポインティング位置
を逐次サンプリングする。OSは、このようなポインテ
ィングデバイスによる位置座標の入力を常時監視してお
り、マウスのボタンダウン、ボタンアップ、ダブルクリ
ック、マウスポインタ移動といった外部イベントを受け
ると、これを認識してメッセージを発行する。本アプリ
ケーションソフトウェアにおいて、ポインティング位置
検出部11aは、そのメッセージを受け取ることによっ
て、OSでどのような割り込みが入ったかを検知して、
位置座標をサンプリングするようになっている。
【0114】変位検知部11bは、ポインティング位置
検出部11aにおいて検出されるポインティング位置の
変位を監視する機能を有している。ここでは、マウスに
よりカードのドラッグが開始すると同時に変位検知部1
1bがポインティング位置の変位を監視し、入力座標の
位置が所定の基準値以上変位したことを検知するまでの
動作を図18に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0115】まず、マウスによるカードまたはデッキの
ドラッグが行われると(S1)、ドラッグ位置をロック
する(S2)。ドラッグ位置は、ドラッグを開始した位
置または(後述の位置スライド更新部13cの処理にお
いて)再度変位の検知を開始する位置を意味する。S2
の処理は、ドラッグ位置座標をデータ変数として記憶す
ることで実行される。この位置座標を(lockX,lock
Y)とする。続いて、入力座標の位置の変位が所定値以
上であるか否かを判定する(S3)。具体的には、マウ
スの位置座標がOSから随時報告されるので、これを
(mouse X,mouseY)とすれば、次の条件を判定する
ことで、ドラッグ位置から所定範囲以上のドラッグ移動
の有無が判る。 |lockX−mouse X|≧所定値 |lockY−mouse Y|≧所定値
【0116】ここで、ドラッグ移動が所定値以上である
と判定されると、所定の処理(本発明で提案している種
々の描画処理)が行われる一方、ドラッグ移動が所定値
未満であると判定されると、引き続いてマウスがドラッ
グ移動中であるか否か判定する(S4)。これは、OS
から報告されるメッセージを監視することで実行され
る。そして、ドラッグ移動中であれば、ポインタの位置
を更新し(S5)、処理をS3に戻す。
【0117】また、変位検知部11bは、上記のように
ポインティング位置が所定の基準値以上変位したことを
検知するだけでなく、ポインティング位置が所定の方向
に変位したことを検知する機能も併せて有している。こ
の機能は、データ構造変更部12における後述の分断部
12cによるデッキの分断において、分断位置のカード
をドラッグする際に、カードが所定の方向にドラッグさ
れたか否かの判定に利用される。ドラッグの方向は、以
下のように算出されるマウスの位置座標を結ぶ直線の傾
きと、(mouse X−lockX)の符号および(mouse Y−
lockY)の符号とによって得られる。 (mouse Y−lockY)/(mouse X−lockX)
【0118】変位検知部11bは、基準値変更部11
b′を有している。この基準値変更部11b′は、変位
検知部11bによる上記の位置差についての判定(S
3)で用いる判定基準となる基準値(所定値)を変更す
る機能を有しており、その基準値を予めメモリの所定エ
リア(前述のRAM4または記憶媒体7を利用したワー
クエリア)に記憶している。これにより、ユーザの好み
に応じて位置差(変位)の基準値を設定することができ
る。また、基準値変更部11b′は、後述の分断部12
cによるデッキの分断において分断を指示するためにカ
ードをドラッグする所定の方向を変更する機能も併せて
有している。この基準値変更部11b′は、メニュー選
択、ダイアログボックスのようなユーザーインターフェ
ースを介しての書き替えによって判定基準の変更を実現
させるようになっている。
【0119】末尾カード検知部11cは、前述のカード
リスト構造の位置メンバである。末尾カードの検知は、
「次のカードへのポインタ変数」がNULLであるか否
かを確認することにより実現される。具体的には、先頭
カードからカードのポインタを順次たどっていき、次の
カードへのポインタがなくなった(すなわち“NUL
L”がセットされている)ときのカードが末尾カードと
判定される。末尾カード検知部11cによる末尾カード
であるか否かの判定は、後述の位置合わせルーチン(図
30参照)、余白フレーム付加ルーチン(図36参照)
などにおいて必要に応じて実行される。
【0120】第1回収指示部11dは、前述の有限追従
表示モード(図8および図10参照)からのカードの回
収を実行するように指示する機能を有しており、任意の
キー入力、メニュー選択、ダイアログボックスなどのユ
ーザーインターフェースを介しての入力を受けて指示を
行う。
【0121】直線算出部11eは、後述の直線分割位置
更新部13fによる直線描画を行う際にコンピュータグ
ラフィクスにおける演算の一手法である“Bresenham"の
アルゴリズムを用いて先頭カードと末尾カードとを結ぶ
直線を算出する。
【0122】Undo指示部11fは、前述のばね表示
モードの解消、第1回収指示部11dによる前述の有限
追従表示モードからのカードの回収の解消などのよう
に、一度実行された命令を解消してその前の状態に戻す
操作を指示する機能を有しており、第1回収指示部11
dなどと同様、ユーザーインターフェースを介しての入
力を受けて指示を行う。
【0123】ポインティング軌跡記憶部11gは、後述
のポインティング軌跡分割位置更新部13h(図19参
照)によるポインティング軌跡の分割においてポインテ
ィング軌跡を記憶する。
【0124】指定カード記憶部11hは、前述の最上位
表示モード(図13参照)においてポインティングによ
って指定されたカードをデータ変数に記憶する。最上位
表示モードでカードを最上位に表示する際には、指定カ
ード記憶部11hに記憶されたカードが最上位に表示さ
れるように描画が行われる。
【0125】最上位表示指示部11iは、上記の最上位
表示モードを実行するように指示する機能を有してお
り、前述のユーザーインターフェースを介しての入力を
受けて指示を行う。
【0126】デッキ指定部11jは、前述のカード投げ
表示モード、逆順表示モード、追加表示モード、ソート
表示モードなどにおいて表示が更新される対象となるカ
ードまたはデッキを指定する機能を有しており、前述の
ユーザーインターフェースを介しての入力を受けて指定
を行う。
【0127】一覧エリア指定部11kは、上記のカード
投げ表示モードで表示領域に設けられる一覧エリアを任
意の位置に任意の個数指定する機能を有しており、前述
のユーザーインターフェースを介しての入力を受けて指
定を行う。
【0128】第2回収指示部11mは、カード投げ表示
モードにおいて一覧エリア19…に配置されたカードの
回収を指示する機能を有しており、前述のユーザーイン
ターフェースを介しての入力を受けて指示を行う。
【0129】順位入替指示部11nは、データ構造変更
部12における後述の順位入替部12aによる逆順表示
モードを実行するように指示する機能を有しており、前
述のユーザーインターフェースを介しての入力を受けて
指示を行う。
【0130】引抜指示部11oは、データ構造変更部1
2における後述の引抜部12bによる引抜表示モードを
実行するように指示する機能を有しており、前述のユー
ザーインターフェースを介しての入力を受けて指示を行
う。
【0131】また、引抜指示部11oは、変位検知部1
1bによってポインティング位置が所定の基準値以上変
位したときに引き抜きであると判定するようになってい
てもよい。このように、ポインティング位置差(カード
の変位量)に基づいて引き抜きを指示するようにすれ
ば、上記のようなユーザーインターフェースを介しての
入力が不要になり、カードのドラッグ操作のみで引き抜
きを実行することができる。引き抜きをユーザーインタ
ーフェースを介して指示する場合、カードを多数引く抜
くときには、カードを1枚引き抜く毎にメニュー選択な
どが必要になり、操作が煩雑になりがちである。これに
対し、上記のようにポインティング位置差に基づいて引
き抜きを判定すれば、そのような煩雑な操作が不要にな
る。しかも、判定基準となる基準値を前述の基準値変更
部11b′を用いて書き替えることによって、ユーザの
好みに応じた判定基準を設定することができる。
【0132】あるいは、引抜指示部11oは、加速度検
知部11qによって、ドラッグされるカードの加速度が
後述する所定値以上であるときに引き抜きであると判定
するようになっていてもよい。このように、ドラッグの
加速度に基づいて引き抜きを指示するようにすれば、上
記のようにポインティング位置差に基づいて引き抜きを
指示する場合と同様、ユーザーインターフェースを介し
ての入力が不要になる。ポインティング位置差に基づく
引き抜き指示の場合は、引き抜きを指示しない場合で
も、カードのドラッグ操作を誤ると引き抜きが実行され
てしまうおそれがある。このような不都合を招かないよ
うにするには、引き抜きか否かを判定する位置差の基準
値をユーザが把握しておく必要がある。これに対し、ド
ラッグの加速度に基づいて引き抜きを指示する場合は、
速くドラッグ操作すれば引き抜きを指示し、ゆっくりド
ラッグ操作すれば引き抜きの指示にはならないといった
ユーザに分かりやすい操作環境を提供することができ
る。
【0133】加速度算出部11pは、ポインティング位
置検出部11aと連動しており、OSから発行されるメ
ッセージを一定時間間隔dt毎にサンプリングし、この
時間間隔を用いて、移動するポインティング位置の加速
度aを以下のようにして算出する。 a=route{(x2 −x1 )^2+(y2 −y1 )^
2} ここで(x1 ,y1 )は任意のサンプリング時のポイン
ティング位置座標であり、(x2 ,y2 )は一定サンプ
リング時間dt後のポインティング位置座標である。
【0134】加速度検知部11qは、ポインティング位
置検出部11aにおいて検出されるポインティング位置
の加速度を監視する機能を有している。具体的には、加
速度検知部11qは、加速度aに対して、一定の基準値
sa(standard a) を予め規定し、aがsa以上である
ことを検知すると、各種の描画を表示制御部15を介し
てOSに指示する。
【0135】また、加速度検知部11qは、基準値変更
部11q′を有している。この基準値変更部11q′
は、加速度がsa以上であることを検知するための判定
基準となる基準値(所定値)を変更する機能を有してお
り、その所定値を予めメモリの所定エリアに記憶してい
る。また、この基準値変更部11q′は、メニュー選
択、ダイアログボックスのようなユーザーインターフェ
ースを介しての書き替えによって判定基準となる基準値
の変更をユーザの好みに応じて実現させるようになって
いる。
【0136】分断指示部11rは、前述の分断表示モー
ド(図15参照)においてデッキの分断を指示する機能
を有しており、前述のユーザーインターフェースを介し
ての入力を受けて指定を行う。
【0137】追加指示部11sは、前述の追加表示モー
ド(図45参照)においてカードまたはデッキの追加を
指示する機能を有しており、前述のユーザーインターフ
ェースを介しての入力を受けて指定を行う。
【0138】追加位置決定部11tは、後述の追加部1
2dによる追加表示モードにおいて、追加すべきカード
またはデッキの代表カードが追加される対象となるデッ
キにおけるカードと何枚重なるかを算出し、追加位置を
カード同士の重なり枚数を算出し、追加すべきカードま
たはデッキの追加位置を決定する機能を有している。
【0139】ソート指示部11uは、後述のソート部5
5によるソート表示モードにおいて、ソーティングを指
示する機能を有しており、前述のユーザーインターフェ
ースを介しての入力を受けて指示を行う。
【0140】一巡検知部11vは、後述の位置循環更新
部13jによるカード投げが一巡して行われたことを、
先頭カードまたは末尾カードのポインタを監視し、再度
これらのポインタを認識することによって検知する。
【0141】〔カードデータ管理部の詳細〕次に、カー
ドデータ管理部13の詳細について説明する。
【0142】カードデータ管理部13は、図19に示す
ように、カード枚数管理部13a、時刻管理部13b、
位置スライド更新部13c、末尾カード記憶部13d、
全カード位置更新部13e、直線分割位置更新部13
f、位置記憶部13g、ポインティング軌跡分割位置更
新部13h、一覧エリア管理部13i、位置循環更新部
13j、デッキ生成部13k、登録部13mおよび位置
合わせ更新部13nを備えている。
【0143】カードデータ管理部13は、図20に示す
ように、機能的に大きく2つの第1部131と第2部1
32とに分けられる。第1部131は、位置スライド更
新部13c、全カード位置更新部13e、直線分割位置
更新部13f、ポインティング軌跡分割位置更新部13
h、一覧エリア管理部13iおよび位置循環更新部13
jを含んでおり、前述のデータ構造変更部12と直接結
び付いている。第2部132は、カード枚数管理部13
a、時刻管理部13b、末尾カード記憶部13d、位置
記憶部13g、デッキ生成部13k、登録部13mおよ
び位置合わせ更新部13nを含んでおり、第1部131
の各部の動作に応じて随時利用される。第1および第2
部131・132の間では、第1部131からの間い合
わせまたは要求に対し、第2部132から所定の処理を
完了したという応答を返すといったやりとりがなされ
る。
【0144】なお、カードデータ管理部13における各
部の上記の動作関係は、あくまでも一例であり、これ以
外にも各部の動作関係上での種々の組み合わせが可能で
ある。
【0145】以降に、カードデータ管理部13を構成す
る各部について詳細に説明する。
【0146】カード枚数管理部13aは、1つのデッキ
を構成するカードの枚数をデータ変数として記憶してお
り、新規データの入力時またはデータ構造変更部12に
よる各処理(引き抜き、分断など)の実行後に、カード
枚数を数え直すとともに、カード枚数を更新して記憶す
る。
【0147】時刻管理部13bは、視覚化データを生成
または更新した時刻といったOSなどのシステムが付与
する属性情報をデータ変数として記憶している。カード
データ管理部13は、上記の時刻に関する属性情報に基
づいて、その時刻順に視覚化データを管理する。
【0148】位置スライド更新部13cは、デッキを代
表するカードが移動したときの位置差(変位)が所定の
基準値以上になる毎に他のカードをそのカードに追従さ
せるように各カードの位置を更新する機能を有している
(引き出し型追従表示モード)。また、位置スライド更
新部13cは、デッキごとカードが移動したときの位置
差が所定の基準値以上になる毎にデッキを構成するカー
ドを末尾カードから順にその移動軌跡上に配置していく
ように各カードの位置を更新する機能を有している(置
き去り型追従表示モード)。この置き去り型追従表示モ
ードの場合、移動中にデッキに残っている全カードの位
置は、後述の全カード位置更新部13eによって更新さ
れる。
【0149】位置スライド更新部13cは、前述の有限
追従表示モード(図8および図10参照)を実行するた
めに、カードの位置更新が末尾カードに達すると位置更
新を停止する機能を有している。カードの位置更新が末
尾カードに達したことは、前述の末尾カード検知部11
cの検知結果によって明確になる。さらに、位置スライ
ド更新部13cは、前述の有限追従表示モードからのカ
ードの回収(図9および図11参照)を実行するため
に、末尾カードの1つ前のカードから先頭カードに向か
って、そのデッキにおける末尾カードを除くカードを全
て元の位置に順次更新していく機能を有している。
【0150】位置スライド更新部13cは、図21に示
すフローチャートの手順にしたがってのカードの位置を
更新する。
【0151】まず、マウスがカードをキャプチャしたか
否かを判定する(S11)。マウスがカードをキャプチ
ャしていなければ、即座にOSへ制御を戻すが、キャプ
チャしていれば、そのカードがデッキの先頭カードであ
るか否かを判定する(S12)。本実施の形態では、デ
ッキの扱いを先頭カードに代表させているので、キャプ
チャされたカードが先頭カードでなければデッキに対す
る操作でないと判定してOSへ制御を戻すが、これは仕
様上の都合に応じた処理であって本発明の本質に影響を
与えるような判定ではない。
【0152】次に、キャプチャされたカードが先頭カー
ドであれば、そのデッキに対する操作であると判断し、
そのデッキをアクティブすなわち操作可能な状態にする
(S13)。これは、前記のフラグbActive をONにす
ることで実現される。続いて、アクティブになったデッ
キの先頭カードを記憶する(S14)。この先頭カード
さえ記憶していれば、前述のように、デッキを構成する
カードはリスト構造で管理されているので、デッキ全体
の管理が可能となる。さらに、有限追従表示モードであ
るか否かを判定し(S15)、有限追従表示モードであ
る場合は、後述する有限追従表示ルーチンが開始する。
【0153】そして、キャプチャされたカードの移動前
後の位置差を判定する(S16)。つまり、このカード
のキャプチャされた位置と移動先の位置との間の差が所
定の基準値以上であるか否かを判定する。この処理は、
具体的には、前述の操作制御部11における変位検知部
11bにより実行される(図18参照)。また、変位検
知部11bの基準値変更部11b′によって上記の基準
値を変更すれば、スライドして引き出されるカード同士
の間隔が変わる。したがって、カード群におけるカード
の枚数に応じて柔軟にカードのずれ幅を調整することに
よって、表示領域を有効に利用することができる。例え
ば、カードが少ない場合は、間隔をより広げて各カード
をより多く露出させることができる。
【0154】S16において、位置差すなわちポインテ
ィング位置の変位が所定値以上であると判定された場
合、デッキを構成する各カードの位置を先頭カードから
順次スライドするように更新していく(S17)。この
処理を疑似的なコードで記述すると、以下のように表さ
れる。
【0155】 tempCard =キャプチャした先頭カード; if(所定値以上の位置差の移動があった) { while(tmpCard->nextCard!=NULL) { tmpCard->position.x=tmpCard-> nextCard->position.x tmpCard->position.y=tmpCard-> nextCard->position.y tmpCard =tmpCard->nextCard } }
【0156】所定の処理を終えると、更新された位置に
カードを再描画するように再描画要求フラグをセットす
る(S18)。そして、マウスがカードをドロップした
か否かを判定し(S19)、マウスがカードをドロップ
をするまでS16ないしS18の一連の処理を繰り返し
た後、処理をOSに戻す。つまり、先頭カードの移動に
伴って全カードの位置が更新され、再描画(表示の更
新)が行われてもなお先頭カードが移動しつづける場合
は、その位置からさらに先頭カードが移動した位置まで
の差が所定の基準値以上であるか否かがS16で判定さ
れる。そして、先頭カードの位置差が所定の基準値以上
であると判定される毎に、全カードの位置が更新されて
いく。
【0157】一方、前記の位置差が所定値未満である場
合、その先頭カードの位置のみを変更した上で処理をS
18に進める。
【0158】末尾カード記憶部13dは、前述の有限追
従表示モードを実行するための位置スライド更新部13
cによる更新時などにおいて、上記のアクティブになっ
たデッキにおける末尾カードをポインタ変数として記憶
している。末尾カードであるか否かは、前述の操作制御
部11の末尾カード検知部11cによって判定される。
【0159】また、複数の有限追従表示(図10参照)
を行う場合は、デッキから引き出されたそれぞれのグル
ープについて末尾カードを記憶するために、末尾カード
記憶部13dが複数設けられる。この場合、各末尾カー
ド記憶部13dは、引き出された複数のグループの最下
位のカードを末尾カードとして記憶する。例えば、図1
0に示す状態では、カードC1 〜C5 からなる第1のグ
ループを構成においてはカードC5 が末尾カードであ
り、カードC6 〜C8 からなる第2のグループにおいて
はカードC8 が末尾カードであり、カードC9 〜C14
らなる第3のグループ(最終グループ)においてはデッ
キの末尾カードであるカードC14が末尾カードである。
【0160】カードデータ管理部13は、末尾カード記
憶部13dを管理するが、上記の複数の有限追従表示の
ために複数の末尾カード記憶部13dを用いる場合は、
これらを相互に関連付けて管理する。具体的には、連続
する2つのグループ間で隣り合う先頭カードと末尾カー
ドとの連続性が、デッキにおける全カードの連続性と併
せて管理される。この管理に基づいて、図11(a)な
いし(d)に示すような複数の有限追従表示からのカー
ドの回収において、各グループのカードが連続して順次
回収されていく。
【0161】全カード位置更新部13eは、デッキを構
成するカードが一体的に移動するときの各カードの位置
を更新する機能を有しており、図22に示すフローチャ
ートの手順にしたがって動作する。
【0162】まず、現在アクティブになっているデッキ
における全てのカードの位置をロックする(S21)。
すなわち、前記のlockpositionで確保された別メモリに
すべてのカード位置を記憶する。次に、マウスがカード
をキャプチャしたか否かを判定し(S22)、キャプチ
ャされたカードがデッキにおける先頭カードであるか否
かを判定する(S23)。両判定がともにYESであれ
ば、選択されたデッキをアクティブにし(S24)、選
択されたデッキの先頭カードを記憶する(S25)。以
上のS22からS25までの処理は、それぞれ前述のS
11からS14までの処理と同じであるので、ここでは
その詳細な説明を省略する。
【0163】そして、全てのカードの位置を更新する
(S26)。これを擬似的なコードで記述すると、以下
のように表される。
【0164】 tmpCard=キャプチャされた先頭カード; while (tmpCard->nextCard!=NULL) { tmpCard->position.x=キャプチャした位置からの相対x座標 tmpCard->position.y=キャプチャした位置からの相対y座標 tmpCard =tmpCard->nextPiece; }
【0165】相対x座標および相対y座標は、全カード
位置更新部13eの動作が開始した時点でロックされた
それぞれのカード位置とのx軸方向およびy軸方向の相
対座標である。S21において全カードの位置を記憶し
ているので、各カードの先頭カードからの位置差が固定
された状態、すなわちキャプチャした時点でのデッキの
形状を保った状態でデッキ全体を移動させることができ
る(図11(a)および(b)参照)。そして、更新さ
れた位置でのカードの再描画を行うために、再描画要求
フラグをセットし(S27)、OSへ制御を戻して処理
を終える。
【0166】なお、前述の位置スライド更新部13cに
より実行される置き去り型追従表示モードの場合、前述
のように移動するデッキからカードを1枚ずつ順次放置
していくので、キャプチャした時点でのデッキの形状を
保ったままデッキ全体が移動するのは、末尾カードが放
置されるまでである。したがって、末尾カードを含めて
カードが放置される毎に移動する全カードの位置を更新
する必要がある。
【0167】全カード位置更新部13eは、上記のよう
に、先頭カードからの位置差を固定した状態で全カード
の位置を更新することによって、カード群をその全体の
形状(直線的に並べられた状態など)を変えることなく
移動させることができる。したがって、表示領域上の異
なる位置でカード群に何らかの操作を施す場合、その元
の状態を維持することができる。
【0168】直線分割位置更新部13fは、先頭カード
を移動させたときに、この先頭カードと末尾カードとを
結ぶ直線上で均等に分割された位置に、それ以外のカー
ドが均等に並ぶように、全てのカードの位置を更新する
機能を有しており、図23に示すフローチャートの手順
にしたがって動作する。
【0169】S31からS34までの処理は、前述のS
21からS24までの処理と同じであるので、その詳細
な説明を省略する。S31からS34までの処理を終え
ると、位置差が所定値以上であるか否かを判定する(S
35)。これは、直線分割位置更新処理を開始させるた
めのマージンを与える処理であって、このマージン以内
でのカード移動の場合は、単に先頭カードのみが移動す
るだけで他のカードは追従しないようになっている。し
たがって、このマージンはなるべく小さいことが望まし
い。そして、カードの位置を直線上で均等に分割された
位置に更新するが、基本的には、公知である“Bresenha
m"のアルゴリズムを使用している(S36)。本実施の
形態では、このアルゴリズムを図24に示すように応用
している。
【0170】まず、デッキに含まれる先頭カードと末尾
カードとのx軸方向の相対位置差において所定間隔に配
されるドットの数dxを算出する(S41)。ここで、
カードの枚数cnumがドット数dxより大きいか否かを判
定する(S42)。カードの枚数がドット数以下である
場合は、均等なドット数毎にカードを配置すればよい
が、カードの枚数がドット数より多い場合には、何枚か
ずつのカードを同じ位置に配置しなければならない。
【0171】そこで、カード枚数がドット数より多い場
合は、“Bresenham"のアルゴリズムを用いて(0,0)
から(cnum, dx)に向かって仮想的に直線を描画し、
この直線に関してy座標をインクリメントする毎に各カ
ードのx座標をインクリメントするようにカードの位置
を更新する(S43)。これにより、カード枚数よりも
少ないドットに均等にカードが分配されることになる。
一方、カード枚数がドット数以下である場合は、(0,
0)から(dx,cnum)に向かって仮想的に直線を描画
し、y座標がインクリメントされるときのx座標を順次
各カードのx座標として割り当てる(S44)。これに
より、同様にドットに均等にカードが配置される。
【0172】以降のS45からS48までの処理は、上
記のS41からS44までの処理を先頭カードと末尾カ
ードとのy軸方向の相対位置差に関して適用した処理で
あり、x座標をy座標に置き換えた場合と同じである。
したがって、その詳細な説明を省略する。
【0173】以上のような所定の処理を完了すれば、図
23に示すように、再描画フラグをセットして(S3
7)、OSに制御を戻してルーチンを終了する。
【0174】このように、算出された直線上に各カード
が均等に並べられることによって、先頭カードの移動距
離に応じて先頭カードと末尾カードとの間の各カードが
整然と配置される。カードの整理に適した分かりやすい
配列を提供することができる。
【0175】さらに、前述の手法を発展させれば、直線
分割位置更新部13fにより実行される前記の直線分割
位置更新描画モードが動作しているときに、先頭カード
および末尾カードとの間で直線的に均等にカードが描画
(配置)されている状態(図4参照)から、ばね表示モ
ード(図5および図6参照)にしたがって均等に並ぶよ
うにカードを描画することも可能である。この場合、移
動する任意のカードを先頭カードとし、固定されている
他の2点のカードを末尾カードとして、前述の直線分割
位置更新処理を行う。
【0176】デッキを構成するカードの枚数が非常に多
い場合、図4に示すような2点間の直線的な配置では、
各カード間のずれ幅が小さくなってしまう。そこで、図
5(または図6)に示すようなばね表示モードを用いる
ことによって、先頭カードCT と中間カードC1 との間
または中間カードC1 と末尾カードCB との間のいずれ
かにおいて、カードの枚数が少ない側で各カード間のず
れ幅を大きくすることができるので、各カードがより見
やすくなる。
【0177】次に、位置記憶部13gは、前記のばね表
示モード、カード投げ表示モードなどの一度実行された
表示モードを解消し、これらの表示モードに移行する前
の直線的表示モードに戻しても、一度実行された表示モ
ード(直線的表示モード)でのカードの位置を記憶する
機能を有している。この位置記憶部13gは、具体的に
は、図25に示すフローチャートの手順にしたがって動
作する。以下の例は、3点間でのばね表示モードを解消
する場合のルーチンである。
【0178】3点間でのばね表示モードの解消要求を何
らかの操作、例えば任意のキーの操作やメニューからの
選択操作に割り当てておく。このような解消要求は、前
述の操作制御部11のUndo指示部11fによって行
われる。
【0179】まず、ユーザによる操作に基づいてばね表
示モードの解消要求を出すと(S51)、直線上での描
画中であるか否かを判定し(S52)、さらに3点間で
の描画中であるか否かを判定する(S53)。S52お
よびS53において、それぞれ直線描画中でもなく3点
間での描画中でもないと判定された場合は、OSへ制御
を戻す。これに対し、3点間での描画中である場合は、
直線分割位置更新部13fによる前述の手順にしたがっ
て、カードの位置を直線上で均等に分割された(記憶さ
れている)位置に更新し、描画を再度行う(S54)。
【0180】このように、3点間でのばね表示モードに
おける2直線上に各カードを均等に並べられた状態が記
憶されるので、その状態を実行するための命令が解除さ
れて、元の2点を結ぶ直線上にカードが並ぶ表示状態に
戻る。したがって、一度2直線上にカードを並べても、
カード群の他の表示状態へ移行させることができる。ま
た、一度実行した2直線上の表示状態が記憶されている
ので、2直線の長さを調整する際に、再びこの表示状態
を復元することができる。すなわち、3点間でのばね表
示モードが解消可能であることにより、ばね表示モード
の再試行が容易になる。例えば、3点間でのばね表示モ
ードで、カード同士が大きく重なりすぎてカードを十分
に閲覧することができないといった場合に、3点間での
ばね表示モードを解消して4点以上の間でのばね表示モ
ードで、より詳細にカードのずれ具合を調整しながら所
望のカードを閲覧することができる。これによって、例
えば、図6に示すような重なりの少ない状態でカードを
閲覧することができる。
【0181】なお、4点間でのばね表示モードは、前述
のように、3点間でのばね表示モードから任意の中間カ
ードを移動させることで実行される。したがって、3点
間でのばね表示モードの解消は、4点以上の間でのばね
表示モードへ移行したときにできるだけカード間の重な
りが小さくなるように中間カードをドラッグするための
調節的な操作を可能にする1つの手順と位置付けられ
る。
【0182】ポインティング軌跡分割位置更新部13h
は、先頭カードの移動軌跡を分割するように設定される
各ポインティング座標にカードの位置を更新する機能を
有している。この機能によって、例えば、図26(a)
に示す位置にあった先頭カードとしてのカードC1 が同
図(b)に示す位置に移動すると、同図(c)に示すよ
うに、その移動軌跡上で均等に分割された位置にカード
2 〜C5 が配置される。このポインティング軌跡分割
位置更新部13hは、図27に示すフローチャートの手
順にしたがって動作する。
【0183】まず、先頭カードのみをドラッグにて移動
させるとともに、操作制御手段11における前述のポイ
ンティング軌跡記憶部11gによって記憶されたドラッ
グ軌跡(ポインティング軌跡)上で一定時間毎のポイン
ティング座標(ポインティング位置)を配列として記憶
する(S61)。次に、ドラッグした先頭カードがドロ
ップされたか否かを判定する(S62)。先頭カードが
ドロップされていない場合は、処理をS61に戻す一
方、ドロップされている場合は、記憶されたポインティ
ング座標の配列にしたがって、先頭カードからカードを
順次配置する(S63)。
【0184】一覧エリア管理部13iは、予め定められ
た前述の8個の一覧エリア19…に対応する位置を有し
ている。その位置および個数は、例えば、以下のように
表される。
【0185】
【0186】この例では、640×480ドットの表示
領域に120×80ドットの大きさのカードを扱うもの
として、図14(a)に示すように、表示領域18の中
央部上側に、4枚分の一覧エリア19…が2段に設けら
れており、8枚のカードを一覧エリア19…に配置する
ことができる。このような環境でカード投げが要求され
ると、指定されたデッキの位置および形状に関わらず
(例えば、図15に示すような状態であっても)、指定
されたデッキのカードが先頭カードまたは末尾カードか
ら順次上記の一覧エリア19…に配置される。また、一
覧エリア19…を、表示領域18における任意の位置に
配置させることができる。
【0187】一覧エリア19…の配置位置および個数
は、操作制御部11における前述の一覧エリア指定部1
1kによって指定される。指定された一覧エリア19…
は、一覧エリア管理部13iに登録され(位置の更新が
行われ)、以降新たに一覧エリア19…が指定されるま
で、登録された一覧エリア19…が保持される。これに
よって、表示可能である限り所望の位置に所望の個数の
一覧エリア19…を設けることが可能である。
【0188】一覧エリア管理部13iは、一覧エリア1
9…へのカードの配置および一覧エリア19…からのカ
ードの回収を操作制御部11における前述の第2回収指
示部11mによる指示にしたがって正順または逆順に行
う機能を有している。一覧エリア19…へのカードの配
置は、図28に示すフローチャートの手順にしたがって
行われる。
【0189】まず、対象デッキを指定し(S71)、ユ
ーザの操作に基づいてカード投げ要求を出す(S7
2)。この時点では、一覧エリア19…にはまだカード
が配置されていないので、一覧エリア19…に配置され
たカードの数をカウントするためのカウンタiを0に設
定する(S73)。次に、カウンタiが一覧エリア19
…の数(上記の例では8つ)より少ないか否かを判定し
(S74)、少なければ(一覧エリア19…に空きがあ
れば)、表示領域18において指定された位置に配置さ
れる一覧エリア19…に、指定されたデッキにおける先
頭カードを順次配置(位置更新)する(S75)。一覧
エリア19…へのカードの配置が1枚ずつ完了する毎に
デッキにおいて先頭に現れたカードを新しく先頭カード
として更新し(S76)、処理をS74に戻す。カード
を末尾カードから順に一覧エリア19…へ配置する場合
には、S76において、デッキにおいて末尾に現れたカ
ードを新しく末尾カードとして更新する。
【0190】なお、一覧エリア19…の数(上記の場合
は8)よりも少ない枚数のカードでデッキが構成されて
いる場合は、デッキにカードが残っているか否かをS7
4で併せて判定してもよい。
【0191】位置循環更新部13jは、一覧エリア19
…へのカードの配置および一覧エリア19…からのカー
ドの回収をデッキにおける先頭カードまたは末尾カード
から循環的に行う機能を有しており、図29に示すフロ
ーチャートの手順にしたがって動作する。
【0192】まず、デッキを指定し(S81)、カード
投げ要求が出されると(S82)、その要求が正循環で
あるか否(逆循環)かを判定する(S83)。ここで
は、例えば、正循環(Forward Rotation)に割り当てられ
た“F”キーまたは逆循環(Backward Rotation) に割り
当てられた“B”キーのいずれかの操作を認識すること
によって、正循環であるかまたは逆循環であるかを判定
する。
【0193】ここで、正循環であると判定された場合
は、すでに一覧エリア19…にカードが配置されていれ
ば、それらを回収し、デッキの末尾に順次接続する(S
84)。しかしながら、一覧エリア19…にカードが配
置されていなければ、そのまま何もしない。そして、前
述のS73からS76までの処理と同様に、カウンタi
を0にセットした後(S85)、カウンタiが8以上で
ないことを確認した上で(S86)、カードを、指定さ
れたデッキの先頭から一覧エリア19…に順次配置し
(S87)、先頭カードを次に一覧エリア19に配置さ
れるカードとして更新する(S88)。S86で、カウ
ンタiが8以上である場合、8つ用意されている一覧エ
リア19…の全てにカードが配置されているので、続い
てデッキの全カードが一覧エリア19…に配置されたか
否か、すなわち全カードの配置が一巡したか否かを判定
する(S89)。ここで、一巡していない場合は、処理
をS84に戻す一方、一巡している場合は、一覧エリア
19…に配置されているカードを回収し(S90)、次
の入力(カード投げ要求)を待つ(S91)。ここで、
次の入力があればS83以降の処理を続けるが、次の入
力がなければOSに制御を戻して処理を終える。
【0194】また、S83において逆循環であると判定
された場合は、一覧エリア19…に残っているカードを
回収してデッキの先頭に接続するが(S92)、残って
いなければ何もしない。続いて、カウンタiを0にセッ
トし(S93)、カウンタiが8より少ないか否かを判
定し(S94)、少なければ、カードを、指定されたデ
ッキの末尾から一覧エリア19…に順次配置する(S9
5)。さらに、末尾カードを次に一覧エリア19に配置
されるカードとして更新する(S96)。S94で、カ
ウンタiが8以上である場合、全カードの配置が一巡し
たか否かを判定する(S97)。ここで、一巡していな
い場合は処理をS92に戻す一方、一巡している場合は
S90に移行する。上記のS89およびS96の判定
は、操作制御部11における前述の一巡検知部11vに
よって行われる。
【0195】デッキ生成部13kは、メモリ割り当てに
よって確保される。つまり、前述の〔変数・定数部およ
びデータ構造の説明〕におけるデータ構造体Cardと同サ
イズのメモリをシステムに確保するよう要求し、確保さ
れたメモリへのポインタをCardDeckの末尾へ接続する。
【0196】登録部13mは、生成されたデッキにカー
ドまたはデッキを登録する機能を有しており、上記のよ
うに割り当てられたメモリに登録情報を書き込むことに
よってこの機能を実現する。
【0197】位置合わせ更新部13nは、データ構造変
更部12における後述の分断部12cによるデッキの分
断が行われて、2つのデッキに分断された後に動作する
処理である。この位置合わせ更新部13nは、図30に
示すフローチャートの手順にしたがって動作する。
【0198】まず、分断された2つのデッキのうちの第
1のデッキに対して、現カードからその次のカードへポ
インタが移動できるか否か(末尾カードすなわちNUL
Lカードであるか否か)を判定する(S101)。S1
01の処理は前述の末尾カード検知部11cを利用して
実行される。S101の最初の判定においてNULLの
場合は、そのデッキはたった1枚のカードで構成されて
いることになり、処理が第2のデッキへスキップする。
NULLでない場合は、1つ後(下位)のカードへポイ
ンタを移動させ(S102)、そのカードの位置を1つ
前(上位)のカードの位置に合わせる(S103)。こ
の一連の処理をS101で末尾カードであると判定され
るまで繰り返す。
【0199】第1のデッキに対する処理の完了後は、第
2のデッキに対して第1のデッキと同様の処理を行う
(S104ないしS106)。このようにして、分断後
の位置合わせの処理が完了する。上記のように、分断後
のカード群において全てのカードを同じ位置に合わせる
ことによって、カードが整然とまとめられる。したがっ
て、それぞれのカード群において、カードが散在して表
示領域が有効に利用できなくなるという不都合を解消す
ることができる。
【0200】その他、カードデータ管理部13は、前述
の最上位表示モードにおいて、最上位表示されるカード
を一時的に先頭カードとすることで、その位置を更新す
る機能を有している。最上位表示モードを行う際には、
前述の操作制御部11の最上位表示指示部11iで最上
位表示モードの実行が指示されると、ずれた状態で重な
り合うカードによって構成されるデッキからユーザによ
ってポインティングされたカードが指定カード記憶部1
1hに記憶される。すると、カードデータ管理部13が
そのカードの位置を先頭カードとして更新する結果、そ
のカードが最上位に表示される(図13参照)。
【0201】〔フレーム付加部の詳細〕続いて、フレー
ム付加部14の詳細について説明する。
【0202】フレーム付加部14は、図31に示すよう
に、厚みフレーム付加部14a、色管理部14b、色指
定部14c、時刻管理部14d、余白フレーム付加部1
4e、サイズ変更部14fおよび注釈付与部14gを備
えている。
【0203】フレーム付加部14は、図32に示すよう
に、データ構造変更部12と表示制御部15との間に位
置しており、データ構造変更部12において所定の処理
を完了した後、表示制御部15へカードデータを渡す前
にフレームなどの必要な装飾をカードデータに付加する
機能を有している。このフレーム付加部14は、前述の
カードデータ管理部13に記憶されている、カードまた
はデッキに関する属性情報を参照し、その情報に基づい
て必要な処理を行う。
【0204】その属性情報にカード枚数の情報が含まれ
ている場合は、厚みフレーム付加部14aが所定の処理
を行う。その属性情報に色情報が含まれている場合は、
色指定部14cが所定の処理を行い、必要に応じて色管
理部14bとの間で情報の授受を行う。また、その属性
情報に時刻情報が含まれている場合は、時刻管理部14
dが所定の処理を行う。また、その属性情報にフレーム
情報が含まれている場合には、余白フレーム付加部14
eが所定の処理を行う。さらに、その属性情報にサイズ
情報が含まれている場合には、サイズ変更部14fが所
定の処理を行う。そして、その属性情報に注釈情報が含
まれている場合には、注釈付与部14gが所定の処理を
行う。
【0205】なお、フレーム付加部14における各部の
上記の動作関係は、あくまでも一例であり、これ以外に
も各部の動作関係上での種々の組み合わせが可能であ
る。
【0206】以降に、フレーム付加部14の各部につい
て説明する。
【0207】厚みフレーム付加部14aは、カードデー
タ管理部13における前述のカード枚数管理部11aで
管理されている、1つのデッキを構成するカードの枚数
をデッキの厚みとして表現する厚みフレームを付加する
機能を有している。この厚みフレーム付加部14aは、
具体的には、図33(a)に示すように、デッキを構成
するカードが1枚である場合は、厚みのない状態でデッ
キを表示し、カードの枚数が多くなると、例えば、同図
(b)および(c)に示すように、枚数に応じた厚みで
デッキを表示する。
【0208】色管理部14bは、通常システムで管理さ
れている色に関する情報(上記の属性情報に含まれる)
を引き出すパラメータ値を管理すること、すなわち色に
関する属性値を保持することを主な機能として備えてい
る。また、色管理部14bは、フレーム表示の際に対象
となるフレームの色に関する属性を参照しながらフレー
ムに所望の色付けを行うようにシステムに要求する。こ
こでは、システムの標準関数として準備されている低レ
ベルのファンクションを呼び出す。低レベルのファンク
ションとしては、例えば、パレットコード“0”(パレ
ットコードとは論理的な色コードを意味する)をカラー
コード“1”(カラーコードは物理的な実際の色コード
を意味する)に割り当てることが挙げられる。このよう
な色管理部14bは、図34に示すフローチャートの手
順にしたがって動作する。
【0209】まず、フレームを描画する要求を前述の表
示制御部15を介して出し(S111)、色管理部14
bが記憶している、描画すべきフレームの色に関する属
性値を読み込む(S112)。そして、その属性値に応
じた属性に基づいて、色指定部14cによって後述のよ
うに指定された色で色付けを行うようにシステムに要求
する(S113)。
【0210】また、色管理部14bは、色指定部14c
で指定された色と同一系統色のうち、後述の時刻管理部
14dが管理する時刻情報に対応して褪せた色で色付け
を行うようにシステムに要求する。このように、上記の
時刻情報に対応して褪せた色を色管理部14dから抽出
し、該当色をフレームに付与することにより、フレーム
の生成時刻、フレームの更新時刻といった時刻に応じて
褪せた色がフレームに付与される。それゆえ、カードが
いつ生成されたか、またはいつ更新されたかという情報
が一目でわかる。したがって、同種の視覚化データでも
新しいか古いかを容易に識別することができる。
【0211】色指定部14cは、フレーム付加の対象と
なるフレームに対する特定の色を指定する機能を有して
おり、図35に示すフローチャートに示す手順にしたが
って動作する。まず、メニュー、ダイアログボックスと
いった入力のためのユーザーインターフェースを介して
指定色を入力する(S121)。すると、指定色に対す
る属性値を色管理部14bから得てデータ変数として記
憶する(S122)。
【0212】時刻管理部14dは、フレームが生成され
た時刻、フレームが更新された更新といった時刻情報を
データ変数として記憶している。
【0213】余白フレーム付加部14eは、デッキを構
成する全てのカードの大きさを均等に揃えるために、そ
れぞれの大きさに応じた余白フレームをカードに付加す
る機能を有しており、図36に示すフローチャートに示
す手順にしたがって動作する。
【0214】まず、デッキを構成するカードのうち最も
大きいカードのサイズをXmax ,Ymax として抽出する
(S131)。次に、カードのサイズ(縦横のドット
数)を先頭カードから順次読み込み、余白フレームを付
加したときに視覚化データの画像がカードの中央に位置
するように各カードについて余白フレームの幅を計算す
る(S132)。
【0215】例えば、図37(a)に示すようなWc,
Hcのサイズを有するあるカードCに同図(b)に示す
余白フレームFを付加する場合、付加すべき余白フレー
ムFは、同図(c)に示すように、以下のWf,Hfの
幅でカードCを縁取るようにカードCより大きいサイズ
を有している。ただし、この場合、Wc=Xmax ,Hc
=Ymax であれば、WfおよびHfはともに0である。 Wf=(Xmax −Wc)/2 Hf=(Ymax −Hc)/2 あるいは、図示はしないが、Xmax ,Ymax のサイズの
余白フレームを、デッキを構成するカードの枚数分用意
し、任意のカードのサイズW,Hより、余白フレームの
左上の隅部を原点として、座標((Xmax −Wc)/
2,(Ymax −Hc)/2)で表される位置に視覚化デ
ータを貼り付ければ、上記の場合と同様に余白フレーム
が付加される。
【0216】このようにしてカードに余白フレームを付
加し(S133)、さらに余白フレームの付加されたカ
ードが末尾カードであるか否かを判定する(S13
4)。ここで、末尾カードであればそのまま処理を終
え、末尾カードでなければ処理をS132に戻す。S1
34の処理は前述の末尾カード検知部11cを利用して
実行される。
【0217】サイズ変更部14fは、各カードが予め定
められた大きさに収まる適当な大きさになるように、ア
スペクト比(縦横比)を一定に固定したまま各カードを
拡大または縮小し、さらに余白フレームを付加すること
で、各カードを一律の大きさのカードとして扱う機能を
有している。
【0218】縮小によってアスペクト比を変えることな
く、予め定められたフレームへカードとしての視覚化デ
ータを挿入するには、適当な縮小率を決めなければなら
ない。これには、視覚化データの詳細がよく分かるよう
になるべく高い縮小率を決定することが好ましい。しか
しながら、これは、図38のフローチャートの手順にし
たがって、予め決められたフレームサイズ(W×H)と
縮小対象の視覚化データのサイズ(w×h)との大小関
係によって決められる。
【0219】まず、固定サイズ(予め定められたフレー
ムサイズ)W,Hを獲得する(S141)。次に、デッ
キを構成するカードを順次読み込み(S142)、その
カードのサイズw,hを取得する(S143)。以降、
Wおよびw,Hおよびhの大小関係を全カードについて
判定する。ここでは、先に、Wがw以上(横方向のサイ
ズが基準範囲内)であるか否かを判定し(S144)、
Wがh以上であれば、引き続いてHがh以上(縦方向の
サイズが基準範囲内)であるか否かを判定する(S14
5)。
【0220】ここで、Hがh以上である場合、そのカー
ドは元々フレームに収まる大きさであるので、そのカー
ドがフレームに対し小さすぎないか判定する(S14
6)。ここでは、具体的には、(i)w/Wが最小基準
値(w/W)MIN 以下であるか否か、または(ii)h/H
が最小基準値(h/H)MIN 以下であるか否かを判定す
る。その結果、(i)および/または(ii)においてYE
Sと判定された場合、カードの拡大率をW/wまたはH
/hの小さい方に設定する(S147)。
【0221】一方、S145においてhがHよりが大き
いと判定された場合、そのカードはフレームの縦方向に
のみはみ出すので、そのカードの全体の縮小率をH/h
に決定する(S148)。また、S144においてwが
Wより大きいと判定された場合、引き続いてHがh以上
(縦方向のサイズが基準範囲内)であるか否かを判定し
(S149)、Hがh以上である場合、縮小率をW/w
に決定する(S150)。また、S149においてhが
Hより大きいと判定された場合、カードの縮小率をW/
wまたはH/hの小さい方に設定する(S151)。
【0222】上記のようにして拡大率または縮小率が決
定されると、それらに基づいてカードを拡大または縮小
する(S152)。そして、拡大または縮小されたカー
ドをフレームの中央に位置するように位置決めする(S
153)。
【0223】注釈付与部14gは、図39に示すよう
に、カードC(視覚化データ)に関連する注釈をビット
マップデータやインクデータの形態で前記の余白フレー
ムFに付与する機能を有している。この注釈付与部14
gは、図40に示すフローチャートに示す手順にしたが
って動作する。
【0224】まず、マウス、ペンなどのポインティング
デバイスにより、ビットマップデータまたはインクデー
タを入力する(S161)。これらがどのようなデータ
構造で保持されるかは本発明の本旨ではないので、その
説明を省略するが、注釈付与部14gは、上記のビット
マップデータまたはインクデータへのポインタのみ取得
し、ポインタ変数として記憶する(S162)。
【0225】ここで、例えば、ビットマップデータまた
はインクデータの位置、あるいはインクの色といった情
報を注釈付与部14gで管理してもよい。しかしなが
ら、それらの属性データを含めたビットマップデータま
たはインクデータのフォーマットを定義しておけば、上
記の手順によっても同等の結果が得られる。したがっ
て、ここでは、上記の情報を注釈付与部14gで管理す
る手法についての詳細な説明を省く。
【0226】なお、上記のインクとは、ペン軌跡等を表
すデータ形式であって、具体的には、座標点列データ
(ベクトルデータ)の形態をなしている。このデータ形
式は、手書き入力文字の表示、認識等に用いられる。
【0227】〔データ構造変更部の詳細〕さらに、デー
タ構造変更部12の詳細について説明する。
【0228】データ構造変更部12は、図41に示すよ
うに、順位入替部12a、引抜部12b、分断部12
c、追加部12dおよびソート部12eを備えている。
このデータ構造変更部12は、図42に示すように、操
作制御部11とフレーム付加部14との間に位置してお
り、上記の各部がユーザ入力によって指定されたコマン
ドに基づいてそれぞれの処理を行う。
【0229】なお、データ構造変更部12における各部
の上記の動作関係は、あくまでも一例であり、これ以外
にも各部の動作関係上での種々の組み合わせが可能であ
る。
【0230】以降に、データ構造変更部12の各部につ
いて説明する。
【0231】順位入替部12aは、前述の逆順表示モー
ドを実現するために、指定されたデッキにおけるカード
の順位を、データ構造上で並べ替えることによって位置
を変えずに逆順のみ入れ替える機能を有している。ま
た、順位入替部12aは、上記のように隣り合うカード
の位置および順位を入れ替える機能も有している。順位
のみの入れ替えは、図43のフローチャートの手順にし
たがって行われる。
【0232】まず、デッキ指定部11jによって指定さ
れたデッキを構成するカードが2枚以上であるか否かを
判定する(S171)。1枚のみである場合は、逆順の
入れ替えが不可能であるので、速やかにOSへ制御を戻
して処理を終了する。2枚以上であれば、指定されたデ
ッキを構成するカードの枚数をカウントし、別メモリエ
リア(前述のRAM4または記憶媒体7を利用した退避
用エリア)に設けられたcount に記憶する(S17
2)。続いて、指定されたデッキにおける先頭カードに
カードポインタを合わせ(S173)、そのデッキの処
理に関するS175からS178までループで使用する
カウンタjを0にセットする(S174)。
【0233】上記のループにおいては、jがcount 未満
であるか否かを判定し(S175)、jがcount 以上で
ある場合は所定の処理をすべて終えたので、速やかにO
Sに制御を戻すが、jがcount 未満である場合は、最上
位カードの次のカードを新しい最上位カードとし、元の
最上位カードを新しい最上位カードの次に挿入する(S
176)。このとき、指定されたデッキにおけるカード
のデータ構造が部分的に変更される。さらに、その部分
的に変更されたデータ構造をユーザに見せるためにOS
へ再描画要求を出す(S177)。そして、ループ用の
カウンタjをインクリメントし(S178)、処理をS
175に戻す。
【0234】このように、順位入替部12aは、その入
れ替え過程をカード1枚毎に表示するように、処理を進
めていく。上記のS177の再描画要求は、後述の表示
制御部15を介してOSに与えられる。順位入替部12
aによって順位が入れ替えられる状況は、その組み替え
過程を逐次表示する前述の逆順表示モードによって表示
される。具体的には、まず、図44(a)に示すよう
に、カードC1 を先頭カードとしてカードC2 ,C3
…C10が順次重なっている状態(メモリ内のカード番号
が1,2,3,…10の順に並んでいる状態)から、同
図(b)に示すように、カードC2 を最上位に移動させ
る。このとき、カードC2 は、位置を変えずにカードC
1 の上に重なるように表示される。また、メモリ内のカ
ード番号は2,3,…10,1の順に並んでいる。次
に、同図(c)に示すように、カードC2 と同様にして
カードC3 を最上位に移動させる。このような処理を繰
り返していくと、同図(d)に示すように、カードC2
〜C10の全ての順位が入れ替えられる。
【0235】このように、カードの並び順位が逆に入れ
替えられることによって、下位カードと上位カードとの
位置が入れ替わる。したがって、下位カードであって
も、上位カードを中心に行う操作、例えば、前述の追従
表示モードまたは有限追従表示モードのような先頭カー
ドからのカードの引き出しに対応することができる。
【0236】引抜部12bは、デッキを構成するカード
から任意のカードを引き抜くとともに、そのカードから
なる新たなデッキを生成する機能を有しており、図45
に示すフローチャートの手順にしたがって動作する。
【0237】まず、任意のカードがドラッグされると
(S181)、ドラッグによるカードの位置が所定の基
準値以上の量または加速度の変位であるか否かを判定す
る(S182)。この判定は、前述の変位検知部11b
および加速度検知部qによる検知に基づいて行われる。
基準値以上の変位が検知されると引抜指示部11oによ
ってカードの引き抜きが指示される。
【0238】引き抜きの指示をマウスのクリック操作な
どに割り当てた場合、クリック操作でカードの引き抜き
を指示した後にカードをドラッグするというように操作
が煩雑になるが、上記のようにカードのドラッグを引き
抜きか否かの判定と兼ねることによって、操作を簡素化
することができる。
【0239】また、加速度に基づいて引き抜きを指示す
ることによって、変位量に基づいて引き抜きを指示する
場合に比べて操作が明確になる。変位量に基づく判定
は、上記の基準値となる変位量をユーザが覚えておく必
要があり、思わぬドラッグ操作で誤って引き抜きと判定
されてしまうことがある。これに対し、加速度に基づく
判定は、マウスを速く操作するかゆっくり操作するかに
よって引き抜きを行うか否かを決定することができる。
したがって、使用上で混乱を招くのを防ぐことができ
る。また、例えば、マウスをゆっくり操作すれば、前述
のばね表示モードのための任意のカードのドラッグ操作
が行われ、速く操作すれば引き抜きが実行されるという
ような操作の割り付けをしておけば、他の操作との共通
化を図ることができる。
【0240】基準値以上の変位でない場合は引き抜きを
行わないので、そのまま処理を終えるが、基準値以上の
変位である場合は、デッキが2枚以上のカードで構成さ
れているか否かを判定する(S183)。そのデッキが
1枚のカードのみで構成されている場合は、引き抜くと
いうことに意味がないので、速やかにOSへ制御を戻し
て処理を終える。また、そのデッキが2枚以上のカード
で構成されている場合は、ドラッグされたカードをリス
トの登録から抹消し(S184)、カードデータ管理部
13のデッキ生成部13kを用いて新しいデッキを生成
する(S185)。続いて、カードデータ管理部13に
おける前述の登録部13mを用いて、ドラッグされたカ
ードをそのデッキへ登録し(S186)、OSへ制御を
戻して処理を終える。
【0241】上記の処理は、具体的には次のように行わ
れる。
【0242】まず、図46(a)に示すように、カード
1 〜C10からなる主デッキから引く抜くべきカードC
2 をドラッグすると、同図(b)に示すように、カード
2が、実際には存在しない仮想的なNULLカードC
0 と入れ替えられる。このとき、主デッキを管理する第
1メモリには、カードC1 のカード番号“1”の次にN
ULLカードC0 のカード番号“0”が登録される。一
方、上記のS185の処理で生成された副デッキを管理
する第2メモリには、カードC2 のカード番号“2”が
登録される。
【0243】次に、同図(c)に示すように、カードC
3 とNULLカードC0 とが入れ替えられ、第1メモリ
では、これに伴ってそれぞれに対応するカード番号
“3”と“0”とが入れ替えられる。このようなNUL
LカードC0 との入れ替えが、カードC4 〜C10につい
て行われることによって同図(d)に示すように処理が
完了する。カードC3 〜C10の位置は、NULLカード
0 との入れ替えが行われる毎に、前述のカードデータ
管理部13によって更新される。また、上記のような1
枚のカードを引く抜く過程は、入れ替えに伴ってカード
の位置が更新される毎に引き抜き部52からOSへ再描
画要求を出すことによって逐次表示される。
【0244】分断部12cは、単一のデッキを分断する
機能を有しており、図47に示すフローチャートの手順
にしたがって動作する。
【0245】まず、任意のカードがドラッグされると
(S191)、ドラッグによるカードの位置が所定の基
準値以上の量で変位したか否か、所定の基準値以上の加
速度で変位したかおよび所定の方向に変位したか否かを
判定するとともに、いずれか1つの変位が認められるか
否かも併せて判定する(S192)。この判定は、前述
の変位検知部11bおよび加速度検知部11qによる検
知に基づいて行われる。
【0246】分断の指示をマウスのクリック操作などに
割り当てた場合、デッキを多くの部分に分断する場合、
クリック操作でカードの分断を指示した後にカードをド
ラッグするという操作が繰り返されるので、操作が煩雑
になる。これに対し、上記のようにカードのドラッグを
分断か否かの判定と兼ねることによって、操作を簡素化
することができる。
【0247】また、ドラッグによるカードの変位だけで
なくその方向に基づいて分断を行うか否かを判定するこ
とによって、ドラッグ方向を規定していない前述のカー
ドの引き抜きと上記のようにドラッグ方向を規定した分
断とをドラッグ操作で区別することができる。また、変
位量または加速度に基づく判定は、前述の引き抜きと同
様である。この分断においては、さらに方向に基づいて
も分断を指示するようになっているので、操作の幅を広
げることができる。
【0248】量、加速度および方向のいずれか1つの条
件を満たさない場合は分断を行わないので、そのまま処
理を終える。一方、上記のいずれか1つの条件を満たす
場合は、そのカードがデッキにおける先頭カードおよび
末尾カード以外のカードであるか否かを判定する(S1
93)。ドラッグされたカードが先頭カードおよび末尾
カードである場合は、前述の引き抜き処理でそのカード
のみ引き抜かれるべきであって、デッキの分断には該当
しないので、速やかにOSに制御を戻して処理を終え
る。また、そのカードが先頭カードおよび末尾カード以
外の場合は、そのカード以降のカードをリストの登録か
ら抹消する(S194)。続いて、カードデータ管理部
13における前述のデッキ生成部13kを用いて新しい
デッキを生成し(S195)、前述の登録部13mを用
いて、ドラッグされたカードを先頭カードとして、登録
の抹消されたカードをそのデッキへ登録し(S19
6)、OSに制御を戻して処理を終える。
【0249】この結果、図15に示すように、単一のデ
ッキが複数のデッキに分断される。分断処理は、1回に
ついて1つのデッキを2つに分けるが、これを繰り返す
ことによって、単一のデッキを3つ以上のデッキに分断
することができる。
【0250】追加部12dは、指定されたカードまたは
デッキにカードまたはデッキを追加する機能を有してお
り、図48に示すフローチャートの手順にしたがって動
作する。
【0251】まず、追加される対象となるカードまたは
デッキを前述のデッキ指定部11jによって指定し(S
201)、追加すべきカードまたはデッキをドラッグ&
ドロップすることによって、対象のデッキに重なるよう
にドラッグ移動する(S202)。次に、追加すべきカ
ードまたはデッキがS201で指定されたカードまたは
デッキのカードに重なっているか否かを判定する(S2
03)。なお、対象のデッキについては先頭カードをそ
の代表位置としているので、S203では、デッキの場
合は先頭カードについて重なりが判定される。重なりが
あれば追加とみなさないが、重なりがあれば追加とみな
し、その重なりの判定結果に基づいて追加位置を、操作
制御部11における前述の追加位置決定部11tによっ
て後述のように決定する(S204)。そして、その追
加位置にカードまたはデッキを追加する(S205)。
これは、カードのリスト構造を変更することによって実
行される。
【0252】なお、S204のように決定された位置へ
カードまたはデッキを挿入する代わりに、指定されたカ
ードまたはデッキの末尾へ追加されるカードまたはデッ
キを接続するようにしてもよい。この場合は、S203
およびS204の処理が不要になる。
【0253】続いて、追加位置決定部11tの動作を図
49のフローチャートを参照しながら説明する。
【0254】まず、前記のS202の処理によってドラ
ッグ移動してきたカードまたはデッキの位置と対象デッ
キの各カードとの重なりが所定量以上であるか否かを判
定する(S211)。ただし、追加すべきデッキについ
ては、本実施の形態では、代表カードとしての先頭カー
ドの位置と追加対象デッキの各カードとの重なり量を判
定する。S211では、追加対象デッキを構成する全カ
ードの位置およびサイズと、ドラッグ移動してきた追加
すべきカードまたはデッキ(このデッキの先頭カード)
の位置およびサイズに基づいて所定量以上の重なりをも
って重なっていることを以下のように判定する。
【0255】 tempCard=先頭カードのポインタ while(tempCard!=NULL){ /* デッキを構成する全カード について調査する */ tempCardの位置およびサイズとドラッグ移動してきたカードの位置 およびサイズとに基づいて重なるか否かを判定 if(重なる場合) そのtempCardを別メモリエリアに保持(記憶) tempCard= tempCard->nextCard /* 次のカードへポインタ移動 */ }
【0256】以上のように、追加対象デッキを構成する
全カードについて順次重なりを判定するが、n枚のカー
ドについて重なると判定された場合は、そのカードを、
前述の別メモリエリアに設けられた配列へ順次記憶す
る。そして、そのn枚のカードを再びトレースし、最上
位に位置するカードを追加対象デッキにおける追加位置
と決定する(S212)。
【0257】このように、カードの重なりで追加位置を
決定することによって、所望の位置に重なるようにカー
ドまたはデッキをドラッグ&ドロップすれば、ユーザの
好みの位置にカードまたはデッキを追加することができ
る。
【0258】続いて、1枚のカードをデッキに追加する
具体例について説明する。この例は、追加対象デッキに
おける追加位置がすでに決定された後の手順である。
【0259】まず、図50(a)に示すように、カード
1 〜C10からなるデッキに追加すべきカードC11をド
ラッグし、カードC2 と重なる位置でドロップすると、
同図(b)に示すように、カードC2 が、カードC11
入れ替えられる。このとき、デッキを管理する第1メモ
リには、カードC1 のカード番号“1”の次にカードC
11のカード番号“11”が登録される。一方、追加され
るカードC11を管理する第2メモリには、カードC2
カード番号“2”が登録される。
【0260】次に、デッキのカードC3 とデッキ外に置
かれたカードC2 とを入れ替え、以降は同様にして、デ
ッキのカードとデッキ外に置かれたカードとを入れ替え
ていく。そして、カードC10が外に置かれる状態まで、
この操作を繰り返すと、同図(c)に示すように、カー
ドC10が、予めデッキの末尾に追加されていたNULL
カードC0 と入れ替えられて処理が完了する。カードC
2 〜C10の位置は、デッキ外に置かれたカードとの入れ
替えが行われる毎に、前述のカードデータ管理部13に
よって更新される。また、上記のような1枚のカードを
追加する過程は、カードC11の追加後のカードの入れ替
えに伴ってカードの位置が更新される毎に追加部12d
からOSへ再描画要求を出すことによって逐次表示され
る。
【0261】ソート部12eは、所定のパラメータに基
づいてカードを並べ替える機能を有しており、図51に
示すフローチャートの手順にしたがって動作する。
【0262】まず、ソートを行う対象となるデッキを前
述のデッキ指定部11jによって指定する(S22
1)。この指定は、マウスのクリックなどにより可能で
ある。次に、そのデッキが2枚以上のカードで構成され
ているか否かを判定する(S222)。そのデッキが1
枚のみのカードで構成されているときは、ソートするこ
とができないので、速やかにOSへ制御を戻して処理を
終える。一方、そのデッキが2枚以上のカードで構成さ
れているときは、引き続いてソートパラメータを選択す
る(S223)。これは、キー、メニュー選択、ダイア
ログボックスなどからのユーザによる入力によって実行
される。ソートパラメータの具体例としては、データの
日付、データサイズ、解像度、基準となるデータに対す
る類似度のような検索一致度などが挙げられる。そし
て、前記の入力パラメータに基いてソートを行うと(S
224)、OSへ制御を戻して処理を終える。
【0263】S224においては、例えば、データの日
付順にしたがってカードが並び変えられる。この場合、
移動すべきカードをデッキから外し、そのカードがあっ
た位置へ次のカードを移動させるとともに、後続のカー
ドも順次1つずつ前に移動させる。そして、外されたカ
ードが移動すべき位置が空けば、そこにそのカードを挿
入する。カードを前に移動させる場合は、逆の動作が行
われる。これらの動作は、引抜部12bおよび追加部1
2dの動作と同様、第1および第2メモリを用いたカー
ドの入れ替え処理によって実行される。また、このよう
なソートの過程は、引抜部12bによるカードの引き抜
きおよび追加部12dによるカードまたはデッキの追加
と同様、カードの位置が前述のカードデータ管理部13
によって更新される毎にソート部12eからOSへ再描
画要求を出すことによって逐次表示される。
【0264】表示制御部15は、操作制御部11による
前述の各種の操作に応じた表示モードでカードを表示す
るように、各カードの表示位置を更新してOSに描画要
求を出す。
【0265】表示制御部15は、カードデータ管理部1
3が管理するデータ構造、例えば、前述の時刻管理部1
3bが管理する時刻順や、検索一致度算出部17により
算出された検索一致度により決定された順に視覚化デー
タが並ぶように表示を制御する。また、前述の分断後の
位置合わせの処理の際に、位置合わせ更新部13nによ
ってカードの位置が1枚更新される毎にカードの表示を
更新する。これにより、カードの位置合わせの状況が1
枚ずつ表示されるので、位置合わせの様子を容易に理解
することができる。
【0266】表示制御部15は、データ構造変更部12
によってカードのデータ構造が変更される毎にカードの
表示を更新する。これにより、データ構造の変更に伴っ
て、カードの位置が変わる状況が逐次表示されるので、
所望の操作に応じたデータ構造の変更の様子を、カード
の表示状況として容易に把握することができる。このた
め、表示制御部15は、データ構造変更部12における
前述の順位入替部12aなどによるカードの動きを表示
するように、OSに描画要求を出す。OSは、それらの
描画要求に応じて表示装置2にカードを表示させる。
【0267】表示制御部15は、フレーム付加部14で
各種のフレームが付加されたカードおよびデッキを表示
するように、OSに描画要求を出す。
【0268】表示制御部15は、図52に示すように、
カードの移動過程を表示する移動過程表示制御部15a
を含んでいる。移動過程表示制御部15aは、具体的に
は、複数のカードの移動順を明確にする移動順表示と、
1枚のカードが移動する様子をアニメーション表示する
アニメーション表示との2通りの表示を行う。移動過程
表示制御部15aは、アニメーション表示を行うため
に、基本的にコマ数分だけの位置配列(アニメーション
フレーム配列)を保持しており、動作を開始すると、配
列に格納された位置座標を順次取り出し、移動するカー
ドの位置座標を更新しつつ、再描画を行う。このアニメ
ーション表示は、図53に示すフローチャートの手順に
したがって実行される。
【0269】まず、順次アニメーションフレーム配列が
空でないか否かを判定し(S231)、空でなければそ
の配列からカードの位置を順次取り出し(S232)、
システムへ再描画を要求し(S233)、その後、配列
要素番号をインクリメントする(S234)。以上が基
本的な動作であるが、例えば、この配列へ格納する位置
の算出方法については、以下の2つが例示される。
【0270】(1)始点および終点が決まっていれば、
この2点間の直線をいくつかに分割し、各点を順次配列
要素へ格納する。始点および終点の位置情報は、カード
データ管理部13から得られる。この方法においては、
前述の直線分割位置更新部13fによる“Bresenham"の
アルゴリズムを用いた処理の結果を利用してもよい。
【0271】(2)システムが一定時間毎にカードのポ
インティング軌跡をサンプリングした各点を順次配列要
素へ格納する。この方法においては、前述のポインティ
ング軌跡分割位置更新部13hによる処理の結果を用い
てもよい。また、ポインティング軌跡のサンプリングと
して、ポインティング位置検出部11aを利用してもよ
い。
【0272】このようにすれば、ある位置から別の位置
へカードがまっすぐに移動するようにアニメーション表
示させたり、特定の軌跡にしたがってカードが移動する
ようにアニメーション表示させたりすることができる。
【0273】ここで、上記の移動過程表示制御部15a
による表示の具体例について説明する。
【0274】位置スライド更新部13cによるカードの
位置更新(図21参照)において、図54(a)に示す
ように、先頭カードC1 の移動距離が所定値以上である
ときに、同図(b)に示すように後続するカードC2
4 の位置が更新される。このとき、アニメーション補
間を行わない場合は、例えば、カードC2 が同図(c)
に示すように、瞬時に移動するように表示される。これ
に対し、アニメーション表示を行う場合は、カードC2
が同図(d)に示すように、移動前後の位置の間に適当
な間隔をおいて複数のカードC2 が順次表示される。
【0275】一方、カードの回収においては、次のよう
な表示が行われる。
【0276】例えば、前述の有限追従表示モードからの
カードの回収においては、まず、図55(a)に示すよ
うに、元の位置であるカードC3 上にカードC2 が回収
されると、同図(b)に示すように、カードC1 が同図
(a)におけるカードC2 の位置に移動する。そして、
同図(c)に示すように、カードC1 がカードC2 上に
回収される。このように、有限追従表示モードからのカ
ードの回収では、カードが順次移動していく様子が表示
される。
【0277】また、前述のカード投げ表示モードからの
カードの回収において、アニメーション表示を行う場
合、図56に示すように、例えば、一覧エリアに投げ出
されたカードC1 ・C2 を回収する際には、カードC1
・C2 のそれぞれが元の位置に回収されるまでの移動軌
跡上に複数のカードC1 ・C2 が順次表示される。ある
いは、移動順表示を行う場合は、図57(a)に示すよ
うに、カードC2 から回収し、続いて同図(b)および
(c)に示すようにカードC1 の回収を表示する。
【0278】このように、移動過程表示制御部15a
は、カードの回収時の移動過程を表現するようになって
おり、回収過程表示制御手段としての機能も有してい
る。これにより、有限追従表示モードやカード投げ表示
モードのように回収に所定の順位が付与されている場
合、その順位を視覚上で把握することができる。また、
有限追従表示モードのようにカードが所定の軌跡上に配
置されている場合、その軌跡を視覚上で把握することが
できる。さらに、アニメーション表示によれば、瞬時に
カードの移動が表現される場合に比べて、カードの移動
する様子を容易に把握することができる。
【0279】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
視覚化データの表示機能を備えた情報処理装置は、1つ
以上の視覚化データをカードとして扱い、順序を保った
構造で管理するカードデータ管理手段と、視覚化データ
を各視覚化データ間で関連した形態で表示するように視
覚化データの表示を制御する表示制御手段とを備えてい
ることを特徴とする視覚化データの表示機能を備えた構
成である。
【0280】これにより、カードが独立した形態ではな
く互いに関連した形態で表示され、例えば、カードを連
結するように表示することができる。また、視覚化され
たデータがカードとして扱われ、順序を保った構造で管
理されるので、複数のカードを一まとまりのカード群と
して管理でき、デッキ全体の位置移動も明示的にグルー
プ化を解消しない限り一まとまりになっている。それゆ
え、グループ化機能を損なうことなく、より簡易なシス
テム構成で視覚化データを扱うことができる。したがっ
て、限られた表示領域に、多くの視覚化データを効率良
く配置(表示)して視覚化データの取り扱いを容易にす
るとともに、視覚化データをグループ化して表示するこ
とによって視覚化データの識別を容易にすることができ
るという効果を奏する。
【0281】本発明の請求項2に係る情報処理装置は、
請求項1に係る情報処理装置において、視覚化データが
カードであることを示すようにカードにカードを縁取る
フレームを付加するフレーム付加手段をさらに備え、上
記表示制御手段が、上記フレームが付加されたカードを
表示するようにカードの表示を制御する構成である。こ
のように、カードにフレームが付与されることによっ
て、視覚化データがカードであることを容易に認識する
ことができる。したがって、視覚化データを既存のアイ
コン、サムネイル、画像データなどのデータと容易に識
別することができる。
【0282】本発明の請求項3に係る情報処理装置は、
請求項2に係る情報処理装置において、上記カードデー
タ管理手段が、1枚以上のカードからなるカード群単位
でデータを管理するとともに、カード群を構成するカー
ドの枚数を管理するカード枚数管理手段を有し、上記フ
レーム付加手段が、カード群におけるカードの枚数をカ
ード群の厚みとして表現する厚みフレームを付加する厚
みフレーム付加手段を有し、上記表示制御手段が、上記
厚みフレームが付加されたカード群を表示するようにカ
ード群の表示を制御する構成である。このように、デッ
キがカードの枚数に応じた厚みを有するように表示され
るので、デッキがどの程度の枚数のカードで構成されて
いるか厚みフレームの大きさでわかる。したがって、カ
ードが重ねてグループ化するような場合に、カードの枚
数管理を容易にすることができる。
【0283】本発明の請求項4に係る情報処理装置は、
請求項2に係る情報処理装置において、上記フレーム付
加手段が、上記フレームに付与される所定の色を管理す
る色管理手段と、該色管理手段で管理されている色から
上記フレームに付与される色を指定する色指定手段とを
有し、該色指定手段によって指定された色を上記色管理
手段から抽出し、該当色を上記フレームに付与する構成
である。上記のように色の指定および管理を行うことに
よって、ユーザの好みに応じたフレームの色付けが可能
になる。したがって、色分けによって視覚化データの識
別性を高めることができる。
【0284】本発明の請求項5に係る情報処理装置は、
請求項2に係る情報処理装置において、上記フレーム付
加手段が、各カードの大きさの差を吸収するように異な
る大きさの余白フレームを各カードに付加する余白フレ
ーム付加手段と、上記余白フレームに適した大きさに視
覚化データの画像のサイズを変更するサイズ変更手段と
をさらに有している構成である。これにより、各視覚化
データの画像の縦横比(アスペクト比)が異なる場合に
カードとして同一の大きさとなるように余白フレームが
付加される。したがって、カードを整然とまとめたり並
べたりすることができ、視覚化データのカードとしての
取り扱いをより容易にすることができる。また、画像の
サイズに関わらず、余白フレームと画像との比率がカー
ド群において均一になる。したがって、ほぼ一律の大き
さの画像を含むカードを生成することができ、ユーザに
とってより扱いやすくなる。
【0285】本発明の請求項6に係る情報処理装置は、
請求項1に係る情報処理装置において、上記カードデー
タ管理手段が、視覚化データに関する時刻情報を管理す
る時刻管理手段を有しており、該時刻管理手段の管理す
る時間情報に基づく時刻順に視覚化データを管理し、表
示制御手段は、上記カードデータ管理手段が管理するデ
ータ構造に基づいて表示制御する構成である。このよう
に、予め視覚化データが有している情報(属性)にした
がってカードを管理することによって、ユーザが視覚化
データに同様な属性を付与するという煩雑さを伴わずに
理解しやすい順序付けがなされる。したがって、カード
の並びに秩序を持たせてカードの管理をより簡便にする
ことができる。
【0286】本発明の請求項7に係る情報処理装置は、
請求項1に係る情報処理装置において、基準データとの
類似度について視覚化データを検索した結果の検索一致
度を算出する検案一致度算出手段をさらに備え、上記カ
ードデータ管理手段が、上記検索一致度に基づいてデー
タを管理し、表示制御手段は、上記カードデータ管理手
段が管理するデータ構造に基づいて表示制御する構成で
ある。このように、検索結果に基づいて検索一致度を算
出することによって、カードを画像としてみた場合、検
索要求により近い順序でカードが管理されることにな
り、より理解しやすい順序付けがなされる。したがっ
て、カードの並びに秩序を持たせてカードの管理をより
簡便にすることができる。
【0287】本発明の請求項8に係る情報処理装置は、
請求項1に係る情報処理装置において、上記表示制御手
段が、表示領域上で散在して表示されるように所定位置
からカードを配置する過程または表示領域上に散在して
表示されるカードを所定位置に回収する過程を表現する
回収過程表示制御手段を有している構成である。このよ
うに、カードが配置される過程または回収される過程を
表示することによって、その様子を良く理解することが
できる。
【0288】本発明の請求項9に係る情報処理装置は、
請求項8に係る情報処理装置において、回収過程表示制
御手段が、回収時における各カードの移動前後の位置の
間に配置される1つ以上の補間位置データを生成すると
ともに、該補間位置データの位置に1枚以上のカードを
順次表示することによってカードの移動過程を表現する
構成である。これにより、カードの移動する過程がアニ
メーションで表示される。したがって、瞬時にカードの
移動が表現される場合に比べて、カードの移動する様子
を容易に把握することができる。
【0289】本発明の請求項10に係る視覚化データの
表示機能を備えた情報処理装置は、1つ以上の視覚化さ
れたデータをカードとして扱い、順序を保った構造でカ
ードの位置を要求に応じて逐次更新しながら管理するカ
ードデータ管理手段と、該カードデータ管理手段によっ
て管理される任意の1枚以上のカードに対して位置の変
化を伴う所定の操作を行わせる操作制御手段と、該操作
制御手段による操作に応じて上記カードデータ管理手段
において変更されるカードの位置に合わせてカードの表
示位置を更新し、かつ視覚化データを各視覚化データ間
で関連した形態で表示するように視覚化データの表示を
制御する表示制御手段とを備えている構成である。
【0290】これにより、請求項1に係る情報処理装置
と同様に、カードが独立した形態ではなく互いに関連し
た形態で表示されるので、カードを連結するように表示
することができる。また、複数のカードが一まとまりの
カード群として管理されるので、グループ化機能を損な
うことなく、より簡易なシステム構成で視覚化データを
扱うことができる。また、操作に応じてカードが移動し
た状態が表示されるので、カード同士の関連性を保った
まま、カードを表示領域上で自在に移動させることがで
きる。
【0291】したがって、請求項1に係る情報処理装置
と同様、限られた表示領域に、多くの視覚化データを効
率良く配置(表示)して視覚化データの取り扱いを容易
にするとともに、視覚化データをグループ化して表示す
ることによって視覚化データの識別を容易にすることが
できるという効果を奏する。また、ユーザにとって、カ
ードをより扱いやすい環境を提供することができるとい
う効果を併せて奏する。
【0292】本発明の請求項11に係る情報処理装置
は、請求項10に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、表示領域上でカードを移動させる位置とし
て指示されたポインティング位置を検出するポインティ
ング位置検出手段を有し、上記カードデータ管理手段
が、検出されたポインティング位置にしたがって任意の
1枚以上のカードの位置を更新して管理し、上記表示制
御手段が、上記カードデータ管理手段が管理する情報に
基づいてカードの表示位置を更新する構成である。これ
により、例えば、マウスで指示したポインティング位置
にしたがうカードの移動を表示させることが可能にな
る。したがって、より直接的な操作を提供することがで
きる。
【0293】本発明の請求項12に係る情報処理装置
は、請求項11に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、上記ポインティング位置検出手段により検
出されたポインティング位置が所定の基準値以上変位し
たことを検知する変位検知手段を有し、上記カードデー
タ管理手段が、カード群のうち先頭カードがポインティ
ング位置にしたがって移動するとき、後続カードが先頭
カードに追従して順次スライドするように、上記変位検
知手段がポインティング位置の基準値以上の変位を検知
する毎に各カードの位置を更新する位置スライド更新手
段をさらに有している構成である。これにより、先頭カ
ードが基準値以上変位すると、後続するカードが順次ス
ライドして先頭カードに追従するように表示される。そ
れゆえ、各カード間で一定のずれ幅を保ちながらカード
群が移動する。その結果、カード群を構成するカードの
内容およびおおよその枚数を容易に把握することができ
る。したがって、カード群におけるカードの関連性を確
保した上で各カードを確認しやすい状態でカード群を移
動させることができる。
【0294】本発明の請求項13に係る情報処理装置
は、請求項12に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、上記位置スライド更新手段によって位置を
更新されるべきカードがカード群における末尾カードで
あることを検知する末尾カード検知手段をさらに有し、
上記位置スライド更新手段が、上記末尾カード検知手段
が末尾カードを検知すると、カードの位置更新を停止す
る構成である。このように、カードの位置が順次更新さ
れていく過程でその更新が末尾カードに達すると、カー
ドの位置更新が停止されるので、カード群の元の位置が
確保される。したがって、カード群の元の位置を保持し
た場合に有効である。
【0295】本発明の請求項14に係る情報処理装置
は、請求項13に係る情報処理装置において、上記カー
ドデータ管理手段が、末尾カード検知手段によってカー
ド群の末尾カードが検知される前に先頭カードの移動を
停止させてカード群から引き出された第1のグループが
形成され、移動していないカードのうちの最上位のカー
ドが移動すると、これを第2のグループの先頭カードと
して記憶し、さらに同様に形成される他のグループの最
上位のカードも対応するグループの先頭カードとして記
憶し、それぞれ各グループの最下位のカードを該当グル
ープの末尾カードとして記憶する構成である。このよう
に、カードがグループ単位で異なる方向に引き出される
ときに、それぞれのグループで先頭カードおよび末尾カ
ードを記憶しておくことによって、カードをグループ単
位で管理することができる。したがって、カード群を構
成するカードの枚数が非常に多い場合においても、カー
ドを容易に引き出すことができる。
【0296】本発明の請求項15に係る情報処理装置
は、請求項11に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、上記ポインティング位置検出手段により検
出されたポインティング位置が所定の基準値以上変位し
たことを検知する変位検知手段を有し、上記カードデー
タ管理手段が、カード群がポインティング位置にしたが
って一体的に移動するとき、カード群における移動する
カードのみの位置を全て更新する全カード位置更新手段
と、その移動時に末尾カードより前のカードが末尾カー
ドに追従して順次スライドするように、上記変位検知手
段がポインティング位置の所定値以上の変位を検知する
毎に、各カードの位置を末尾カードから順次固定位置に
更新する位置スライド更新手段とをさらに有している構
成である。これにより、カード群が基準値以上変位する
と、末尾カードより前のカードが順次スライドして末尾
カードに追従するように配置されていく状態が表示され
る。それゆえ、各カード間で一定のずれ幅を保ちなが
ら、カード群からカードが配置されていく。その結果、
カード群を構成するカードの内容およびおおよその枚数
を容易に把握することができる。したがって、カード群
におけるカードの関連性を確保した上で、重なった状態
のカード群の下側のカードから先にード群を確認するこ
とができる。
【0297】本発明の請求項16に係る情報処理装置
は、請求項11に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、カード群における第1端のカードと第2端
のカードとを結ぶ直線間にある任意のカードが移動した
位置と上記第1および第2端のカードの位置とをそれぞ
れ結ぶ2本の直線をそれぞれ算出する直線算出手段をさ
らに有し、上記カードデータ管理手段が、上記直線算出
手段によって算出された2本の直線上にカード群の各カ
ードがそれぞれ均等に並ぶように全てのカード位置を更
新する直線分割位置更新手段を有する構成である。これ
により、任意のカードの位置およびそのカードが移動し
た位置に応じて、2本の直線の長さが所望に調整され
る。したがって、カード群のカード枚数が非常に多い場
合、確認したいカードを含む箇所の直線が長くなるよう
に任意のカードの位置およびそのカードを移動させる位
置を決定することによって、所望のカードを容易に確認
することができる。また、カード群において直線を構成
する箇所、すなわちその両端のカードとその間の任意の
カードがあれば、上記のような操作を繰り返すことによ
って、上記の3点による2直線上の表示形態を1つのカ
ード群において多数実現することができる。
【0298】本発明の請求項17に係る情報処理装置
は、請求項11に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、移動していくポインティング位置の軌跡を
記憶するポインティング軌跡記憶手段をさらに有し、上
記カードデータ管理手段が、カード群における先頭カー
ドの移動が完了した時点で、上記ポインティング軌跡記
憶手段によって記憶された、先頭カードのポインティン
グ軌跡から所定間隔でポインティング位置を抽出し、各
ポインティング位置に後続のカードの位置を更新するポ
インティング軌跡分割位置更新手段を有している構成で
ある。これにより、先頭カードの移動軌跡上に後続のカ
ードが適当な間隔をおいて配置される。先頭カードの移
動に追従して各カードの位置を順次更新するような場
合、ハードウェアにそれに見合う高い動作性能が要求さ
れるが、上記のように、先頭カードの移動軌跡上にカー
ドを配置していく場合、ハードウェアそれほど高い動作
性能が要求されない。したがって、ハードウェア性能の
低い(パワーの貧弱な)マシン上でもユーザに違和感を
与えることがないようにカードを引き出した状態を表示
することができる。
【0299】本発明の請求項18に係る情報処理装置
は、請求項11に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、重なり合うカード群において指定されたカ
ードを記憶する指定カード記憶手段と、指定されたカー
ドをカード群の最上位に表示することを指示する最上位
表示指示手段とをさらに有し、カードデータ管理手段
が、上記最上位表示指示手段による指示にしたがって上
記指定カード記憶手段により記憶されたカードを一時的
に先頭カードとして更新する構成である。これにより、
カード群において重なり合うカードの任意の1枚に対し
て、その全体像を容易に見ることができる。少ない枚数
のカードを確認する場合、多数のカードを確認する場合
のように重なり合う全カードの間隔を広げる必要がな
く、1枚ずつカードを最上位に表示させることが有効で
ある。
【0300】本発明の請求項19に係る情報処理装置
は、請求項10に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、カード群の位置と別の位置に設けられ、該
カード群から選ばれたカードを配置する1つ以上の一覧
エリアに配置するカードを提供するカード群を指定する
カード群指定手段を有し、上記カードデータ管理手段
が、上記カード群指定手段により指定されたカード群の
先頭からカードの位置を上記一覧エリアの位置に順次更
新する一覧エリア管理手段を有している構成である。こ
のように、一覧エリアの位置にカードの位置を順次更新
することによって、先頭カードから順にカードが一覧エ
リアに配置される。これにより、1枚ずつカードを抜き
出して所定の位置に配置するような操作をカードを抜き
出す枚数に応じて繰り返すという煩雑さが軽減される。
したがって、複数のカードを抜き出して一覧するための
操作を簡素化することができる。
【0301】本発明の請求項20に係る情報処理装置
は、請求項19に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、表示領域における任意の位置に上記一覧エ
リアを指定する一覧エリア指定手段をさらに有し、上記
一覧エリア管理手段が、該一覧エリア指定手段により指
定された一覧エリアを登録する構成である。これによ
り、所望の位置に一覧エリアが設けられるので、カード
群のカード枚数に応じて一覧エリアを設けるためには、
必要な大きさが得られるスペースに一覧エリアを指定す
ればよい。したがって、カード群のカード枚数が少ない
場合には狭いスペースに5枚ずつカードを配置し、カー
ド枚数が多い場合には広いスペースに10枚ずつ配置す
るといった要望に応えることができる。
【0302】本発明の請求項21に係る情報処理装置
は、請求項19または20に係る情報処理装置におい
て、上記操作制御手段が、上記一覧エリアに配置された
カードをカード群に回収することを指示する回収指示手
段をさらに有し、上記一覧エリア管理手段が、上記回収
指示手段による指示にしたがってカードを回収する構成
である。このように、一覧エリアに配置されたカードを
カード群に回収することによって、カードの閲覧が終了
すれば、カード群が元の状態に復元される。したがっ
て、一時的に複数のカードの閲覧が必要な場合などに
は、カードの回収が有効である。
【0303】本発明の請求項22に係る情報処理装置
は、請求項19または20に係る情報処理装置におい
て、上記カードデータ管理手段は、カード群からの上記
一覧エリアへのカードの配置を正順または逆順に循環す
るように各カード位置を更新する位置循環更新手段をさ
らに有する構成である。カードの配置を循環させること
によって、多数のカードを順次配置することが容易にな
る。したがって、カードの閲覧を効率よく行うことがで
きる。また、カードの配置の循環を正順または逆順で行
うので、閲覧したいカードが先頭カード側または末尾カ
ード側のいずれにあっても、短時間のうちにそのカード
を閲覧することができる。
【0304】本発明の請求項23に係る情報処理装置
は、請求項22に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、上記位置循環更新手段によるカードの配置
がカード群において一巡したことを検知する一巡検知手
段をさらに有しており、上記位置循環更新手段が、カー
ド配置の一巡が検知されると上記一覧エリアに配置され
たカードをカード群に回収する構成である。これによ
り、カードの配置が一巡したにも関わらず、再度カード
が配置されることが防止される。したがって、効率よく
カードを閲覧することができる。
【0305】本発明の請求項24に係る視覚化データの
表示機能を備えた情報処理装置は、1つ以上の視覚化さ
れたデータをカードとして扱い、順序を保った構造で管
理するカードデータ管理手段と、該カードデータ管理手
段によって任意の1枚以上のカードに対して所定の操作
を行わせる操作制御手段と、該操作制御手段による操作
に応じて上記カードデータ管理手段によって管理される
カードのデータ構造を1枚以上のカードからなるカード
群単位で変更するデータ構造変更手段と、上記操作制御
手段による操作に応じて逐次1枚以上のカードの表示位
置を更新し、かつ視覚化されたデータを各データ間で関
連した形式で表示するように視覚化データの表示を制御
する表示制御手段とを備えている構成である。
【0306】これにより、請求項10の情報処理装置と
同様に、カードが独立した形態ではなく互いに関連した
形態で表示されるので、カードを連結するように表示す
ることができる。また、複数のカードが一まとまりのカ
ード群として管理されるので、グループ化機能を損なう
ことなく、より簡易なシステム構成で視覚化データを扱
うことができる。また、カードの位置の変化を伴う操作
が施されると、カードの位置が更新され、更新された位
置にカードの表示位置が更新される。このように、操作
に応じてカードが移動した状態が表示されるので、カー
ド同士の関連性を保ったまま、カードを表示領域上で自
在に移動させることができる。さらに、データ構造を変
更することによって、カード群の再グループ化などの処
理を自在に行うことができる。
【0307】したがって、請求項10に係る情報処理装
置と同様、限られた表示領域に、多くの視覚化データを
効率良く配置(表示)して視覚化データの取り扱いを容
易にするとともに、視覚化データをグループ化して表示
することによって視覚化データの識別を容易にすること
ができるという効果を奏する。また、表示領域を有効に
利用することができるという効果を併せて奏する。さら
に、ユーザにとってカードをより扱いやすい環境を提供
することができるという効果を併せて奏する。
【0308】本発明の請求項25に係る情報処理装置
は、請求項24に係る情報処理装置において、上記表示
制御手段が、隣り合うカードの入れ替えに伴って上記デ
ータ構造変更手段によってカードのデータ構造が変更さ
れる毎にカードの表示を更新するので、隣り合うカード
の入れ替えのようなカードの移動量の少ない場合は、特
に、カードの位置が変わる状況を表示させることが入れ
替えの様子をより明確にする。したがって、所望の操作
に応じたデータ構造の変更の様子を、カードの表示状況
としてより容易に把握することができる。
【0309】本発明の請求項26に係る情報処理装置
は、請求項24に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、カード群における任意のカードを引き抜く
ことを指示する引抜指示手段を有し、上記データ構造変
更手段が、上記引抜指示手段による指示にしたがってカ
ード群における任意のカードを引き抜く引抜手段を有
し、上記カードデータ管理手段が、引き抜かれたカード
を新たなカード群として管理する新規管理手段と、元の
カード群から該カードの登録を抹消するとともに、新た
なカード群に該カードを登録する登録手段とを有してい
る構成である。これにより、引き抜かれた任意のカード
が独立して扱われるので、カード群から属性の異なるカ
ードを独立させるといった扱いが可能になる。
【0310】本発明の請求項27に係る情報処理装置
は、請求項26に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、表示領域上でカードを移動させる位置とし
て指示されたポインティング位置を検出するポインティ
ング位置検出手段と、検出されたポインティング位置が
所定の基準値以上変位したことを検知する変位検知手段
とをさらに有し、上記引抜指示手段が、カード群におけ
る任意のカードがポインティング位置にしたがって移動
するとき、上記変位検知手段によってポインティング位
置の変位が上記基準値以上であることが検知されると引
き抜きを指示する構成である。このように、ポインティ
ング位置の変位量に基づいて引き抜きを指示することに
よって、例えば、マウスのドラッグ操作によってカード
を移動させる場合、ドラッグ操作と引き抜き指示の操作
とが共通化される。したがって、操作の簡素化を図るこ
とができる。
【0311】本発明の請求項28に係る情報処理装置
は、請求項26に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、表示領域上でカードを移動させる位置とし
て指示されたポインティング位置を検出するポインティ
ング位置検出手段と、検出されたポインティング位置の
所定時間の変位に基づいてポインティング位置の加速度
を算出する加速度算出手段と、算出された加速度が所定
の基準値以上であることを検知する加速度検知手段とを
有し、上記引抜指示手段が、カード群における任意のカ
ードがポインティング位置にしたがって移動するとき、
上記加速度検知手段によってポインティング位置の加速
度が上記基準値以上であることが検知されると引き抜き
を指示する構成である。このように、加速度に基づいて
引き抜きを指示するので、例えば、マウスのドラッグ操
作によってカードを移動させる場合、ドラッグ操作と引
き抜き指示の操作とが共通化される。しかも、ポインテ
ィング位置の変位量に基づいて引き抜きを指示する場合
に比べて、引き抜きか否かの区別が容易になる。したが
って、操作の簡素化および明確化を図ることができる。
【0312】本発明の請求項29に係る情報処理装置
は、請求項24に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、カード群の分断を指示する分断指示手段を
有し、上記データ構造変更手段が、上記分断指示手段に
よる指示にしたがってカード群を任意の位置で2つに分
断する分断手段を有し、上記カードデータ管理手段が、
分断されたカード群を新たなカード群として管理する新
規管理手段と、元のカード群から分断された新たなカー
ド群の全てのカードの登録を抹消するとともに、新たな
カード群に該カードを登録する登録手段とを有している
構成である。このように、カード群を分断することによ
って、カード群のカード枚数が非常に多い場合、適当な
枚数にカード群が区切られる。したがって、各種の操作
が快適になる大きさのカード群を容易に作成することが
できる。
【0313】本発明の請求項30に係る情報処理装置
は、請求項29に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、表示領域上でカードを移動させる位置とし
て指示されたポインティング位置を検出するポインティ
ング位置検出手段と、一定時間毎に該ポインティング位
置を抽出し、隣り合う2つのポインティング位置間の変
位が所定の基準値以上かつ所定の方向の変位であること
を検知する変位検知手段と、検出されたポインティング
位置の所定時間の変位に基づいてポインティング位置の
加速度を算出する加速度算出手段と、算出された加速度
が所定の基準値以上であることを検知する加速度検知手
段とをさらに有し、上記分断指示手段が、先頭カードま
たは末尾カードを除くカード群における任意のカードが
ポインティング位置にしたがって移動するとき、上記変
位検知手段によってポインティング位置が上記基準値以
上変位したことおよび所定の方向に変位したこと、なら
びに上記加速度検知手段によってポインティング位置が
上記基準値以上の加速度で変位したことの少なくともい
ずれか1つが検知されると分断を指示する構成である。
このように、変位量、加速度および方向のいずれか1つ
に基づいて分断を指示することによって、操作の幅が広
がる。また、例えば、マウスのドラッグ操作によってカ
ードを移動させる場合、ドラッグ操作と分断指示の操作
とが共通化される。したがって、操作の簡素化を図るこ
とができる。
【0314】本発明の請求項31に係る情報処理装置
は、請求項24に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、任意のカードまたはカード群が追加される
対象となるカードまたはカード群を指定する追加対象指
定手段を有し、上記データ構造変更手段が、任意のカー
ドまたはカード群を指定されたカードまたはカード群に
追加する追加手段を有している構成である。このよう
に、カードまたはカード群に任意のカードまたはカード
群を追加することによって、別々のカードまたはカード
群が統合される。その結果、追加されるカードまたはカ
ード群を統合後のカード群としてまとめて扱うことがで
きる。
【0315】本発明の請求項32に係る情報処理装置
は、請求項31に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、追加すべきカードまたはカード群が追加さ
れる対象となるカードまたはカード群と重なっていると
きのみ、重なっているカードに対する所定の位置に追加
位置を決定する追加位置決定手段を有している構成であ
る。このように、カードの重なりで追加位置を決定する
ことによって、カードが重なる位置を調整すれば、所望
の追加位置を設定することができる。その結果、追加す
べきカードまたはカード群を最適の位置に追加すること
ができ、カードの整理および分類上の利便性が向上す
る。
【0316】本発明の請求項33に係る情報処理装置
は、請求項24に係る情報処理装置において、上記操作
制御手段が、ソートが行われる対象となるカード群を指
定するソート対象指定手段を有し、上記データ構造変更
手段は、指定されたカード群を所定のパラメータに基づ
いてソートするソート手段を有している構成である。こ
のように、カードのソートが所定のパラメータに基づい
ているので、時間や類似度などの基準に基づいてカード
の並び替えが行われる。その結果、カードの整理および
分類上の利便性が向上する。
【0317】本発明の請求項34に係る視覚化データの
表示方法は、1つ以上の視覚化されたデータをカードと
して扱い、順序を保った構造で管理し、その管理下にあ
る任意の1枚以上のカードに対して表示領域上でカード
を移動させる位置として指示されたポインティング位置
を検出し、検出されたポインティング位置にしたがって
任意の1枚以上のカードの位置を更新して管理し、ポイ
ンティング位置の検出に応じて逐次1枚以上のカードの
表示位置を更新し、かつ更新された視覚化データを各視
覚化データ間で関連した形態で表示するように視覚化デ
ータの表示を制御する方法である。
【0318】上記の表示方法によれば、請求項10に係
る情報処理装置と同様に、カードが独立した形態ではな
く互いに関連した形態で表示されるので、カードを連結
するように表示することができる。また、複数のカード
が一まとまりのカード群として管理されるので、グルー
プ化機能を損なうことなく、より簡易なシステム構成で
視覚化データを扱うことができる。また、管理されてい
るカードに対し位置の変化を伴う操作が施されると、操
作されたカードの位置が更新され、更新された位置にカ
ードの表示位置が更新されていく。このように、操作に
応じてカードが移動した状態が表示されるので、カード
同士の関連性を保ったまま、カードを表示領域上で自在
に移動させることができる。
【0319】したがって、請求項10に係る情報処理装
置と同様、限られた表示領域に、多くの視覚化データを
効率良く配置(表示)して視覚化データの取り扱いを容
易にするとともに、視覚化データをグループ化して表示
することによって視覚化データの識別を容易にすること
ができるという効果を奏する。併せて、ユーザにとっ
て、カードをより扱いやすい環境を提供することができ
るという効果を奏する。
【0320】本発明の請求項35に係る視覚化データの
表示方法は、請求項34に係る表示方法において、検出
されたポインティング位置が所定の基準値以上変位した
ことを検知し、カード群のうち先頭カードがポインティ
ング位置にしたがって移動するとき、後続カードが先頭
カードに追従して順次スライドするように、ポインティ
ング位置の基準値以上の変位を検知する毎に各カードの
位置を更新するので、例えば、マウスで指示したポイン
ティング位置にしたがうカードの移動を表示させること
が可能になる。したがって、より直接的な操作を提供す
ることができる。
【0321】本発明の請求項36に係る記録媒体は、コ
ンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
請求項34または35に係る表示方法の手順にしたがう
処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記
録しているので、請求項34または35に係る表示方法
と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る情報処理装置にお
けるソフトウェアの概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記情報処理装置における要部のハードウェア
システムの構成を示すブロック図である。
【図3】カードデータ管理部の管理の仕組みを示す概念
図である。
【図4】直線的表示モードによる表示形態の一例を示す
説明図である。
【図5】ばね表示モード(3点間での均等表示)による
表示形態の一例を示す説明図である。
【図6】ばね表示モード(5点間での均等表示)による
表示形態の一例を示す説明図である。
【図7】追従表示モードによる表示形態の一例を示す説
明図である。
【図8】有限追従表示モードによる表示形態の一例を示
す説明図である。
【図9】(a)ないし(d)は、有限追従表示モードか
らカードを元の位置へ回収する様子を示す説明図であ
る。
【図10】有限追従表示モードによる他の表示形態の一
例を示す説明図である。
【図11】(a)ないし(d)は、図10の有限追従表
示モードからカードを元の位置へ回収する様子を示す説
明図である。
【図12】(a)および(b)は、デッキ移動表示モー
ドによる表示形態の一例を示す説明図である。
【図13】最上位表示モードによる表示形態の一例を示
す説明図である。
【図14】(a)および(b)は、カード投げ表示モー
ドによる表示形態の一例を示す説明図である。
【図15】分断表示モードによる表示形態の一例を示す
説明図である。
【図16】操作制御部の構成を示すブロック図である。
【図17】上記操作制御部の各部が機能的に分類された
構成を示すブロック図である。
【図18】変位検知部の動作手順を示すフローチャート
である。
【図19】カードデータ管理部の構成を示すブロック図
である。
【図20】上記カードデータ管理部の各部が機能的に分
類された構成を示すブロック図である。
【図21】位置スライド更新部の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図22】全カード位置更新部の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図23】直線分割位置更新部の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図24】Bresenham アルゴリズムを応用した直線分割
の手順を示すフローチャートである。
【図25】位置記憶部によるばね表示モード解消の手順
を示すフローチャートである。
【図26】(a)ないし(c)は、ポインティング軌跡
分割位置更新部による先頭カードの動的表示の様子を示
す説明図である。
【図27】上記先頭カードの動的表示の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図28】一覧エリア管理部によるカード投げの手順を
示すフローチャートである。
【図29】位置循環更新部の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図30】位置合わせ更新部の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図31】フレーム付加部の構成を示すブロック図であ
る。
【図32】上記フレーム付加部の各部とデータ構造変更
部および表示制御部との関係を示すブロック図である。
【図33】(a)ないし(c)は厚みフレームが付加さ
れたデッキを示す斜視図である。
【図34】色管理部の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図35】色指定部の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図36】余白フレーム付加部の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図37】(a)ないし(c)はカード、余白フレーム
および余白フレームが付加されたカードをそれぞれ示す
説明図である。
【図38】サイズ変更部の動作手順を示すフローチャー
トである。
【図39】注釈が書き込まれたフレームが付加されてい
るカードを示す説明図である。
【図40】注釈付与部の動作手順を示すフローチャート
である。
【図41】データ構造変更部の構成を示すブロック図で
ある。
【図42】上記データ構造変更部の各部と操作制御部お
よびフレーム付加部との関係を示すブロック図である。
【図43】順位入替部の動作手順を示すフローチャート
である。
【図44】(a)ないし(d)は、上記順位入替部によ
ってカードの順位が入れ替えられていく様子を示す斜視
図である。
【図45】引抜部の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図46】(a)ないし(d)は、上記引抜部によって
デッキを構成するカードから1枚のカードが引き抜かれ
るときのカードの動きを示す斜視図である。
【図47】分断部の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図48】追加部の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図49】追加位置決定部の動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図50】(a)ないし(c)は、上記追加部によって
デッキを構成するカードに1枚のカードを追加するとき
のカードの動きを示す斜視図である。
【図51】ソート部の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図52】表示制御部の構成を示すブロック図である。
【図53】上記表示制御部が有する移動過程表示制御部
のアニメーション表示を行う際の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図54】(a)および(b)は前記位置スライド更新
部によるカードの位置更新を示す斜視図であり、(c)
はカードの位置更新時においてアニメーション表示をし
ない場合の斜視図であり、(d)はカードの位置更新時
においてアニメーション表示をする場合の斜視図であ
る。
【図55】(a)ないし(c)は、有限追従表示モード
で表示されたカードが元の位置に回収される経緯を移動
順にしたがって表示する様子を示す斜視図である。
【図56】カード投げ表示モードで表示されたカードが
元の位置に回収される経緯をアニメーションで表示する
様子を示す斜視図である。
【図57】カード投げ表示モードで表示されたカードが
元の位置に回収される経緯を移動順に表示する様子を示
す斜視図である。
【図58】Windows システムのゲームグループに標準添
付されているソリティアのプレイ中の1シーンを示す説
明図である。
【図59】Windows システムのゲームグループに標準添
付されているフリーセルのプレイ中の1シーンを示す説
明図である。
【符号の説明】
11 操作制御部(操作制御手段) 11a ポインティング位置検出部 11b 変位検知部(変位検知手段) 11c 末尾カード検知部(末尾カード検知手段) 11e 直線算出部(直線算出手段) 11g ポインティング軌跡記憶部(ポインティン
グ軌跡記憶部) 11h 指定カード記憶部(指定カード記憶手段) 11i 最上位表示指示部(最上位表示指示部) 11j デッキ指定部(カード群指定手段、追加対
象指定手段、ソート対象指定手段) 11k 一覧エリア指定部(一覧エリア指定手段) 11m 第2回収指示部(回収指示手段) 11n 順位入替指示部(順位入替指示手段) 11o 引抜指示部(引抜指示手段) 11p 加速度算出部(加速度算出手段) 11q 加速度検知部(加速度検知手段) 11r 分断指示部(分断指示手段) 11s 追加指示部(追加指示手段) 11t 追加位置決定部(追加位置決定手段) 11u ソート指示部 11v 一巡検知部(一巡検知手段) 12 データ構造変更部(データ構造変更手段) 12a 順位入替部(順位入替手段) 12b 引抜部(引抜手段) 12c 分断部(分断手段) 12d 追加部(追加手段) 12e ソート部(ソート手段) 13 カードデータ管理部(カードデータ管理手
段) 13a カード枚数管理部 13b 時刻管理部(時刻管理手段) 13c 位置スライド更新部 13d 末尾カード記憶部 13e 全カード位置更新部 13f 直線分割位置更新部 13g 位置記憶部(位置記憶手段) 13h ポインティング軌跡分割位置更新部 13i 一覧エリア管理部(一覧エリア管理手段) 13j 位置循環更新部(位置循環更新手段) 13k デッキ生成部(新規管理手段) 13m 登録部(登録手段) 14 フレーム付加部(フレーム付加手段) 14a 厚みフレーム付加部(厚みフレーム付加手
段) 14b 色管理部(色管理手段) 14c 色指定部(色指定手段) 14d 時刻管理部(時刻管理手段) 14e 余白フレーム付加部(余白フレーム付加手
段) 14f サイズ変更部(サイズ変更手段) 15 表示制御部(表示制御手段) 16 データベース検索部 17 検索度一致度算出部(検索度一致度算出手
段) 18 表示領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 CA07 EA12 EA19 FA02 FA05 FA09 FA12 5C082 AA06 AA24 AA37 BA12 BA14 CA32 CA51 CA52 CA55 CB01 CB06 DA87 DA89 MM05 MM09 MM10

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ以上の視覚化データをカードとして扱
    い、順序を保った構造で管理するカードデータ管理手段
    と、 視覚化データを各視覚化データ間で関連した形態で表示
    するように視覚化データの表示を制御する表示制御手段
    とを備えていることを特徴とする視覚化データの表示機
    能を備えた情報処理装置。
  2. 【請求項2】視覚化データがカードであることを示すよ
    うにカードにカードを縁取るフレームを付加するフレー
    ム付加手段をさらに備え、 上記表示制御手段は、上記フレームが付加されたカード
    を表示するようにカードの表示を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】上記カードデータ管理手段は、1枚以上の
    カードからなるカード群単位でデータを管理するととも
    に、カード群を構成するカードの枚数を管理するカード
    枚数管理手段を有し、 上記フレーム付加手段は、カード群におけるカードの枚
    数をカード群の厚みとして表現する厚みフレームを付加
    する厚みフレーム付加手段を有し、 上記表示制御手段は、上記厚みフレームが付加されたカ
    ード群を表示するようにカード群の表示を制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】上記フレーム付加手段は、上記フレームに
    付与される所定の色を管理する色管理手段と、該色管理
    手段で管理されている色から上記フレームに付与される
    色を指定する色指定手段とを有し、該色指定手段によっ
    て指定された色を上記色管理手段から抽出し、該当色を
    上記フレームに付与することを特徴とする請求項2に記
    載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】上記フレーム付加手段は、各カードの大き
    さの差を吸収するように異なる大きさの余白フレームを
    各カードに付加する余白フレーム付加手段と、上記余白
    フレームに適した大きさに視覚化データの画像のサイズ
    を変更するサイズ変更手段とをさらに有していることを
    特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】上記カードデータ管理手段は、視覚化デー
    タに関する時刻情報を管理する時刻管理手段を有してお
    り、該時刻管理手段の管理する時間情報に基づく時刻順
    に視覚化データを管理し、 上記表示制御手段は、上記カードデータ管理手段が管理
    するデータ構造に基づいて表示制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】基準データとの類似度について視覚化デー
    タを検索した結果の検索一致度を算出する検案一致度算
    出手段をさらに備え、 上記カードデータ管理手段は、上記検索一致度に基づい
    てデータを管理し、 上記表示制御手段は、上記カードデータ管理手段が管理
    するデータ構造に基づいて表示制御することを特徴とす
    る請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】上記表示制御手段は、表示領域上で散在し
    て表示されるように所定位置からカードを配置する過程
    または表示領域上に散在して表示されるカードを所定位
    置に回収する過程を表現する回収過程表示制御手段を有
    していることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】上記回収過程表示制御手段は、回収時にお
    ける各カードの移動前後の位置の間に配置される1つ以
    上の補間位置データを生成するとともに、該補間位置デ
    ータの位置に1枚以上のカードを順次表示することによ
    ってカードの移動過程を表現することを特徴とする請求
    項8に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】1つ以上の視覚化されたデータをカード
    として扱い、順序を保った構造でカードの位置を要求に
    応じて逐次更新しながら管理するカードデータ管理手段
    と、 該カードデータ管理手段によって管理される任意の1枚
    以上のカードに対して位置の変化を伴う所定の操作を行
    わせる操作制御手段と、 該操作制御手段による操作に応じて上記カードデータ管
    理手段において変更されるカードの位置に合わせてカー
    ドの表示位置を更新し、かつ視覚化データを各視覚化デ
    ータ間で関連した形態で表示するように視覚化データの
    表示を制御する表示制御手段とを備えていることを特徴
    とする視覚化データの表示機能を備えた情報処理装置。
  11. 【請求項11】上記操作制御手段は、表示領域上でカー
    ドを移動させる位置として指示されたポインティング位
    置を検出するポインティング位置検出手段を有し、 上記カードデータ管理手段は、検出されたポインティン
    グ位置にしたがって任意の1枚以上のカードの位置を更
    新して管理し、 上記表示制御手段は、上記カードデータ管理手段が管理
    する情報に基づいてカードの表示位置を更新することを
    特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】上記操作制御手段は、上記ポインティン
    グ位置検出手段により検出されたポインティング位置が
    所定の基準値以上変位したことを検知する変位検知手段
    を有し、 上記カードデータ管理手段は、カード群のうち先頭カー
    ドがポインティング位置にしたがって移動するとき、後
    続カードが先頭カードに追従して順次スライドするよう
    に、上記変位検知手段がポインティング位置の基準値以
    上の変位を検知する毎に各カードの位置を更新する位置
    スライド更新手段をさらに有していることを特徴とする
    請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】上記操作制御手段は、上記位置スライド
    更新手段によって位置を更新されるべきカードがカード
    群における末尾カードであることを検知する末尾カード
    検知手段をさらに有し、 上記位置スライド更新手段は、上記末尾カード検知手段
    が末尾カードを検知すると、カードの位置更新を停止す
    ることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】上記カードデータ管理手段は、末尾カー
    ド検知手段によってカード群の末尾カードが検知される
    前に先頭カードの移動を停止させてカード群から引き出
    された第1のグループが形成され、移動していないカー
    ドのうちの最上位のカードが移動すると、これを第2の
    グループの先頭カードとして記憶し、さらに同様に形成
    される他のグループの最上位のカードも対応するグルー
    プの先頭カードとして記憶し、それぞれ各グループの最
    下位のカードを該当グループの末尾カードとして記憶す
    ることを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】上記操作制御手段は、上記ポインティン
    グ位置検出手段により検出されたポインティング位置が
    所定の基準値以上変位したことを検知する変位検知手段
    を有し、 上記カードデータ管理手段は、カード群がポインティン
    グ位置にしたがって一体的に移動するとき、カード群に
    おける移動するカードのみの位置を全て更新する全カー
    ド位置更新手段と、その移動時に末尾カードより前のカ
    ードが末尾カードに追従して順次スライドするように、
    上記変位検知手段がポインティング位置の所定値以上の
    変位を検知する毎に、各カードの位置を末尾カードから
    順次固定位置に更新する位置スライド更新手段とをさら
    に有していることを特徴とする請求項11に記載の情報
    処理装置。
  16. 【請求項16】上記操作制御手段は、カード群における
    第1端のカードと第2端のカードとを結ぶ直線間にある
    任意のカードが移動した位置と上記第1および第2端の
    カードの位置とをそれぞれ結ぶ2本の直線をそれぞれ算
    出する直線算出手段をさらに有し、 上記カードデータ管理手段は、上記直線算出手段によっ
    て算出された2本の直線上にカード群の各カードがそれ
    ぞれ均等に並ぶように全てのカード位置を更新する直線
    分割位置更新手段を有することを特徴とする請求項11
    に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】上記操作制御手段は、移動していくポイ
    ンティング位置の軌跡を記憶するポインティング軌跡記
    憶手段をさらに有し、 上記カードデータ管理手段は、カード群における先頭カ
    ードの移動が完了した時点で、上記ポインティング軌跡
    記憶手段によって記憶された、先頭カードのポインティ
    ング軌跡から所定間隔でポインティング位置を抽出し、
    各ポインティング位置に後続のカードの位置を更新する
    ポインティング軌跡分割位置更新手段を有していること
    を特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】上記操作制御手段は、重なり合うカード
    群において指定されたカードを記憶する指定カード記憶
    手段と、指定されたカードをカード群の最上位に表示す
    ることを指示する最上位表示指示手段とをさらに有し、 カードデータ管理手段は、上記最上位表示指示手段によ
    る指示にしたがって上記指定カード記憶手段により記憶
    されたカードを一時的に先頭カードとして更新すること
    を特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  19. 【請求項19】上記操作制御手段は、カード群の位置と
    別の位置に設けられ、該カード群から選ばれたカードを
    配置する1つ以上の一覧エリアに配置するカードを提供
    するカード群を指定するカード群指定手段を有し、 上記カードデータ管理手段は、上記カード群指定手段に
    より指定されたカード群の先頭からカードの位置を上記
    一覧エリアの位置に順次更新する一覧エリア管理手段を
    有していることを特徴とする請求項10に記載の情報処
    理装置。
  20. 【請求項20】上記操作制御手段は、表示領域における
    任意の位置に上記一覧エリアを指定する一覧エリア指定
    手段をさらに有し、 上記一覧エリア管理手段は、該一覧エリア指定手段によ
    り指定された一覧エリアを登録することを特徴とする請
    求項19に記載の情報処理装置。
  21. 【請求項21】上記操作制御手段は、上記一覧エリアに
    配置されたカードをカード群に回収することを指示する
    回収指示手段をさらに有し、 上記一覧エリア管理手段は、上記回収指示手段による指
    示にしたがってカードを回収することを特徴とする請求
    項19または20に記載の情報処理装置。
  22. 【請求項22】上記カードデータ管理手段は、カード群
    からの上記一覧エリアへのカードの配置を正順または逆
    順に循環するように各カード位置を更新する位置循環更
    新手段をさらに有することを特徴とする請求項19また
    は20に記載の情報処理装置。
  23. 【請求項23】上記操作制御手段は、上記位置循環更新
    手段によるカードの配置がカード群において一巡したこ
    とを検知する一巡検知手段をさらに有しており、 上記位置循環更新手段は、カード配置の一巡が検知され
    ると上記一覧エリアに配置されたカードをカード群に回
    収することを特徴とする請求項22に記載の情報処理装
    置。
  24. 【請求項24】1つ以上の視覚化されたデータをカード
    として扱い、順序を保った構造でカードの位置を要求に
    応じて逐次更新しながら管理するカードデータ管理手段
    と、 該カードデータ管理手段によって管理される任意の1枚
    以上のカードに対して位置の変化を伴う所定の操作を行
    わせる操作制御手段と、 該操作制御手段による操作に応じて上記カードデータ管
    理手段によって管理されるカードのデータ構造を1枚以
    上のカードからなるカード群単位で変更するデータ構造
    変更手段と、 上記操作制御手段による操作に応じて上記カードデータ
    管理手段において変更されるカードの位置に合わせてカ
    ードの表示位置を更新し、かつ視覚化データを各視覚化
    データ間で関連した形態で表示するように視覚化データ
    の表示を制御する表示制御手段とを備えていることを特
    徴とする視覚化データの表示機能を備えた情報処理装
    置。
  25. 【請求項25】上記表示制御手段は、隣り合うカードの
    入れ替えに伴って上記データ構造変更手段によってカー
    ドのデータ構造が変更される毎にカードの表示を更新す
    ることを特徴とする請求項24に記載の情報処理装置。
  26. 【請求項26】上記操作制御手段は、カード群における
    任意のカードを引き抜くことを指示する引抜指示手段を
    有し、 上記データ構造変更手段は、上記引抜指示手段による指
    示にしたがってカード群における任意のカードを引き抜
    く引抜手段を有し、 上記カードデータ管理手段は、引き抜かれたカードを新
    たなカード群として管理する新規管理手段と、元のカー
    ド群から該カードの登録を抹消するとともに、新たなカ
    ード群に該カードを登録する登録手段とを有しているこ
    とを特徴とする請求項24に記載の情報処理装置。
  27. 【請求項27】上記操作制御手段は、表示領域上でカー
    ドを移動させる位置として指示されたポインティング位
    置を検出するポインティング位置検出手段と、検出され
    たポインティング位置が所定の基準値以上変位したこと
    を検知する変位検知手段とをさらに有し、 上記引抜指示手段は、カード群における任意のカードが
    ポインティング位置にしたがって移動するとき、上記変
    位検知手段によってポインティング位置の変位が上記基
    準値以上であることが検知されると引き抜きを指示する
    ことを特徴とする請求項26に記載の情報処理装置。
  28. 【請求項28】上記操作制御手段は、表示領域上でカー
    ドを移動させる位置として指示されたポインティング位
    置を検出するポインティング位置検出手段と、検出され
    たポインティング位置の所定時間の変位に基づいてポイ
    ンティング位置の加速度を算出する加速度算出手段と、
    算出された加速度が所定の基準値以上であることを検知
    する加速度検知手段とを有し、 上記引抜指示手段は、カード群における任意のカードが
    ポインティング位置にしたがって移動するとき、上記加
    速度検知手段によってポインティング位置の加速度が上
    記基準値以上であることが検知されると引き抜きを指示
    することを特徴とする請求項26に記載の情報処理装
    置。
  29. 【請求項29】上記操作制御手段は、カード群の分断を
    指示する分断指示手段を有し、 上記データ構造変更手段は、上記分断指示手段による指
    示にしたがってカード群を任意の位置で2つに分断する
    分断手段を有し、 上記カードデータ管理手段は、分断されたカード群を新
    たなカード群として管理する新規管理手段と、元のカー
    ド群から分断された新たなカード群の全てのカードの登
    録を抹消するとともに、新たなカード群に該カードを登
    録する登録手段とを有していることを特徴とする請求項
    24に記載の情報処理装置。
  30. 【請求項30】上記操作制御手段は、表示領域上でカー
    ドを移動させる位置として指示されたポインティング位
    置を検出するポインティング位置検出手段と、一定時間
    毎に該ポインティング位置を抽出し、隣り合う2つのポ
    インティング位置間の変位が所定の基準値以上かつ所定
    の方向の変位であることを検知する変位検知手段と、検
    出されたポインティング位置の所定時間の変位に基づい
    てポインティング位置の加速度を算出する加速度算出手
    段と、算出された加速度が所定の基準値以上であること
    を検知する加速度検知手段とをさらに有し、 上記分断指示手段は、先頭カードおよび末尾カードを除
    くカード群における任意のカードがポインティング位置
    にしたがって移動するとき、上記変位検知手段によって
    ポインティング位置が上記基準値以上変位したことおよ
    び所定の方向に変位したこと、ならびに上記加速度検知
    手段によってポインティング位置が上記基準値以上の加
    速度で変位したことの少なくともいずれか一つが検知さ
    れると分断を指示することを特徴とする請求項29に記
    載の情報処理装置。
  31. 【請求項31】上記操作制御手段は、任意のカードまた
    はカード群が追加される対象となるカードまたはカード
    群を指定する追加対象指定手段を有し、 上記データ構造変更手段は、任意のカードまたはカード
    群を指定されたカードまたはカード群に追加する追加手
    段を有していることを特徴とする請求項24に記載の情
    報処理装置。
  32. 【請求項32】上記操作制御手段は、追加すべきカード
    またはカード群が追加される対象となるカードまたはカ
    ード群と重なっているときのみ、重なっているカードに
    対する所定の位置に追加位置を決定する追加位置決定手
    段を有していることを特徴とする請求項31に記載の情
    報処理装置。
  33. 【請求項33】上記操作制御手段は、ソートが行われる
    対象となるカード群を指定するソート対象指定手段と、 上記データ構造変更手段は、指定されたカード群を所定
    のパラメータに基づいてソートするソート手段を有して
    いることを特徴とする請求項24に記載の情報処理装
    置。
  34. 【請求項34】1つ以上の視覚化されたデータをカード
    として扱い、順序を保った構造で管理し、その管理下に
    ある任意の1枚以上のカードに対して表示領域上でカー
    ドを移動させる位置として指示されたポインティング位
    置を検出し、検出されたポインティング位置にしたがっ
    て任意の1枚以上のカードの位置を更新して管理し、ポ
    インティング位置の検出に応じて逐次1枚以上のカード
    の表示位置を更新し、かつ更新された視覚化データを各
    視覚化データ間で関連した形態で表示するように視覚化
    データの表示を制御することを特徴とする視覚化データ
    の表示方法。
  35. 【請求項35】検出されたポインティング位置が所定の
    基準値以上変位したことを検知し、カード群のうち先頭
    カードがポインティング位置にしたがって移動すると
    き、後続カードが先頭カードに追従して順次スライドす
    るように、ポインティング位置の基準値以上の変位を検
    知する毎に各カードの位置を更新することを特徴とする
    請求項34に記載の視覚化データの表示方法。
  36. 【請求項36】コンピュータによって読み取り可能な記
    録媒体であって、請求項34または35の表示方法の手
    順にしたがう処理をコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムを記録していることを特徴とする視覚化データ
    の表示方法を記録した記録媒体。
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