JP2000075376A - フォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送方法及びその装置 - Google Patents

フォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送方法及びその装置

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JP2000075376A
JP2000075376A JP10243480A JP24348098A JP2000075376A JP 2000075376 A JP2000075376 A JP 2000075376A JP 10243480 A JP10243480 A JP 10243480A JP 24348098 A JP24348098 A JP 24348098A JP 2000075376 A JP2000075376 A JP 2000075376A
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film
format
switching
feeding
camera
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JP10243480A
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Akira Shimokouji
章 下小路
Ryoichi Akimoto
良一 秋元
Hideteru Ochi
英暉 越智
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Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でフォーマット切換え時の画面間
隔を常に一定に保つ。 【解決手段】 画面枠の両端部を互いに反対方向に変位
する一対の切換マスクで遮光してフォーマットを6×
4.5,6×6,6×7判に切り換え可能なフィルム自
動給送カメラにフィルムを装填すると、常に6×4.5
判が撮影可能な位置までフィルムを自動給送して待機す
る。所要のフォーマットを設定してレリーズボタンを押
圧すると、設定フォーマットが6×7,6×6判の場合
は14mm,7mmフィルムを給送した後、6×4.5
判の場合はそのままシャッタが作動し、撮影が終ると再
び6×4.5判が撮影可能な位置までフィルムを給送
し、次のレリーズ操作により不足分を給送してシャッタ
が作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動モータによ
りフィルムを給送するフォーマット切換え可能なカメラ
のフィルム給送方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカメラのフォーマット切
換え装置としては、例えばカメラの両スプール室に、そ
れぞれの画面枠側の側壁面に密着して遮光性の薄板から
なる一対の切換マスクを設け、この切換マスクをほぼ2
70度回転させて画面枠の両端部を遮光することによ
り、フォーマットを2種類に切り換えるようにしたもの
が知られている。
【0003】一方、電動モータによりフィルムを給送す
るカメラにあっては、カメラにフィルムを装填して裏蓋
を閉じることにより、フィルムを撮影可能な1駒目まで
自動的に給送し、レリーズ操作によるシャッタ作動後
は、次の駒まで自動的に給送して停止する。そして、こ
のような電動モータによりフィルムを給送するカメラに
フォーマット切換え装置を組み合わせ、且つ、その設定
したフォーマットに応じてフィルム給送量を可変にする
ことも可能である。
【0004】しかし、このような電動モータによりフィ
ルムを給送するフォーマット切換え可能なカメラでは、
フォーマット切換え装置とフィルム給送装置とがそれぞ
れ独立していて両者間に関連がなかったので、フィルム
装填時にフォーマットを切り換えるとともにフィルム給
送量を別個に手動により切り換えなければならず、それ
を忘れると画面が重なったり画面間隔が空きすぎたりす
る不都合が生じる。また、フォーマット切換えは裏蓋開
放時にのみ可能であったので、フォーマットの途中切換
えは不可能であった。
【0005】上記の問題点を解決するため、従来、13
5フィルム使用カメラにおいて、24×36mmの通常
サイズと24×65mmのパノラマサイズとを随時切換
え可能であり、この切換えによりフィルムを巻上げまた
は巻戻しして多重露光やフィルムの無駄を排除するよう
にしたカメラの画面サイズ切換え装置が知られている
(特開平8−106123号公報参照)。
【0006】これは、カメラ本体の画面枠をパノラマサ
イズとし、その左右端部の前側に所定角度開閉可能に螺
着した遮光板を、外部から操作し得る画面サイズ切換え
スイッチにより画面サイズを大小に切り換えるととも
に、この画面サイズ切換えスイッチの切換えにより、フ
ィルム給送方向を巻上げ側と巻戻し側とに切り換えるよ
うにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフォーマット切換え可能なカメラのフィルム
給送方法及びその装置にあっては、フィルム給送方向の
切換え手段とその制御手段を必要とし、構成が複雑化し
て生産コストが上昇するという問題点があった。
【0008】また、画面サイズ切換えにより所定量のフ
ィルム巻上げ、巻戻しが行われるため、画面サイズ切換
え後、撮影条件や撮影意図が変って再度画面サイズを変
更する場合には、その都度フィルムが無駄に往復駆動さ
れ、フィルム面の平面性が損われるとともに擦り傷が発
生するおそれもあった。
【0009】さらに、パーフォレーションを有する13
5フィルムの場合は比較的容易に所定量の巻上げや巻戻
しが可能であるが、パーフォレーションがなく、且つ、
巻上げ軸が逆転不能な120/220フィルムの場合
は、正確な量の巻上げ、巻戻しはきわめて難しく、巻戻
しに際しては、巻上げ軸の逆転防止機構を解除しなけれ
ばならない。
【0010】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で画面間隔を常に一定に保ち得るフ
ォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送方法及び
その装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、電動モータによりフィルムを給送するフ
ォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送方法であ
って、フィルム装填時及び各撮影終了後のフィルム給送
時、巻上げ後のフォーマットが設定可能な最小のフォー
マットになるようにフィルムを給送した後、次のレリー
ズ操作により、シャッタ作動に先立ち、そのときに設定
されているフォーマットとの不足分を給送するフォーマ
ット切換え可能なカメラのフィルム給送方法を提供する
ものである。
【0012】また、電動モータによりフィルムを給送す
るフォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送装置
であって、外部から操作することにより、随時複数のフ
ォーマットを切換え可能なフォーマット切換え手段と、
フィルム給送後のフォーマットが前記フォーマット切換
え手段により設定し得る最小のフォーマットに対応する
ようにフィルムを給送する第1のフィルム給送手段と、
カメラのレリーズ操作に関連してそのときに設定されて
いるフォーマットとの不足分を給送する第2のフィルム
給送手段とを有するフォーマット切換え可能なカメラの
フィルム給送装置も提供する。
【0013】そして上記の装置において、フォーマット
切換え手段は、フィルム給送方向に直交する画面枠の両
端部を互いに反対方向へ変位する一対の切換マスクでそ
れぞれ遮光するのが好ましく、第1のフィルム給送手段
は、フォーマット切換え手段により設定されたフィルム
給送前のフォーマットによりフィルム給送量を制御する
ようにし、第2のフィルム給送手段は、フォーマット切
換え手段により設定されたフィルム給送後のフォーマッ
トによりフィルム給送量を制御するようにする。
【0014】この発明によるフォーマット切換え可能な
カメラのフィルム給送方法は上記のようにすることによ
り、フィルム給送後のフォーマットが常に設定可能な最
小のフォーマットになるようにし、レリーズ操作によ
り、シャッタ作動に先立ってそのときに設定されている
フォーマットとの不足分を給送するようにしたので、面
倒なフィルム巻戻しを必要とせず、レリーズ操作前にフ
ォーマット切換えを何度行ってもフィルム給送は一度で
済み操作性も良好である。
【0015】また、この発明によるフォーマット切換え
可能なカメラのフィルム給送装置は、フィルム給送後の
フォーマットが設定し得る最小のフォーマットに対応す
るようにフィルムを給送する第1のフィルム給送手段
と、カメラのレリーズ操作に関連してそのときに設定さ
れているフォーマットとの不足分を給送する第2のフィ
ルム給送手段とを有するようにしたので、構成の複雑な
フィルムの巻き戻し機構を必要とせず、安価に供給する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態の作動を示すフロー図、図2は、そのフォーマッ
ト切換え装置を示す斜視図、図3は、図2の左半部を拡
大して示す分解斜視図、図4は、フォーマットを6×
4.5判に切り換えた状態を示す説明図、図5は、6×
6判に切り換えた状態を示す説明図、図6は6×7判に
切り換えた状態を示す説明図、図7はそのフィルム給送
装置を有するカメラの概略構成を示す背面図、図8は、
その制御系の構成を示すブロック図である。
【0017】このフォーマット切換え可能なカメラは、
例えば120/220フィルム使用の6×7判レンジフ
ァインダ,レンズシャッタ付レンズ交換可能なカメラで
あって、画面枠と撮影レンズとの間にレンズ交換時の外
光を遮断する遮光幕を有している。また、このカメラ
は、120/220フィルムのフィルムと遮光紙とを接
合するシール部に、フィルム感度,120/220フィ
ルムの種別、フィルムのタイプ等を示すバーコードを備
えたフィルムを用いた場合、そのバーコードを読み取っ
てカメラ側を制御する公知のバーコードシステムに対応
している。
【0018】まず、図2〜6を参照して、このカメラに
組み込まれたフォーマット切換え手段の構成を説明す
る。図4に示すカメラボディ12の内側にはフォーマッ
ト切換え装置を一体に組み付けた内枠11が組み込まれ
てカメラ本体を構成しており、内枠11の中央部に対応
するカメラボディ12には画面枠12aが開口してい
る。
【0019】図2または図3において、内枠11の上面
11a及び下面11bに形成したカム溝11c,11e
及び11d,11fを垂直方向に挿通する第1の可動軸
13及び第2の可動軸14に、第1の切換マスク15及
び第2の切換マスク16の上下の基部15a,15a,
16a,16a及び第1の切換補助アーム17,第2の
切換補助アーム18の基部17a,18aを回動自在に
枢支し、第1,第2の切換補助アーム17,18の上下
に形成した円筒内面状の摺動面17b,18bを第1,
第2の切換マスク15,16の上下の基部15a,15
a,16a,16aの円筒面にそれぞれ摺接させる。
【0020】また、内枠11の上面11a及び下面11
bに設けた軸孔11g,11i及び軸孔11h,11j
により第1の固定軸19及び第2の固定軸20を垂直方
向に回転自在に装着し、これらの第1,第2の固定軸1
9,20に第1の切換アーム21及び第2の切換アーム
22の基部21a,22aを一体的に固設する。
【0021】さらに、第1,第2の切換アーム21,2
2の自由端部に垂直方向のガイド溝21b,22bを形
成して、このガイド溝21b,22bに、第1,第2の
切換補助アーム17,18に突設したガイドリブ17
c,18cを摺動可能に嵌挿する。第1,第2の切換ア
ーム21,22と第1,第2の切換マスク15,16と
の間に、第1,第2の可動軸13,14を繞ってばね2
3,23,24,24を係着して、第1の切換マスク1
5を左旋方向へ、第2の切換マスク16を右旋方向へそ
れぞれ付勢し、それぞれの回転をカメラボディ12に設
けた画面枠12aの内壁面により規制する。
【0022】また、内枠11の上下に第1の固定軸19
と一体に上駆動レバー25及び下駆動レバー26の各基
部を固設し、それぞれの回転中心に向かう溝25a,2
6aに、第1の可動軸13の端部を緩挿する。そして、
第1の可動軸13と第1の固定軸19との間に位置決め
用のばね27,28を係着して第1の可動軸13を内枠
11のカム溝11c,11eの外周側の壁面へ摺接させ
る。
【0023】さらに、上下駆動レバー25,26に連結
ピン29,30を植設し、連結ピン30を、内枠下面1
1bの下部に摺動可能に設けた連結板31の左端連結溝
31aに緩挿し、右端部に植設した連結ピン32を、第
2の固定軸20に軸着した連結レバー33の連結溝33
aに緩挿し、その他端連結溝33bに第2の可動軸14
の下端部を緩挿する。
【0024】そして、第2の可動軸14と第2の固定軸
20との間に位置決め用のばね34,35を係着し、第
2の可動軸14を内枠11のカム溝11d,11fの外
周側の壁面へそれぞれ摺接させる。
【0025】このような構成からなる内枠組付体は、カ
メラボディ12(図4)に収納され、第1の固定軸19
と同軸上に回転自在に設けた切換設定つまみ36の連結
ピン37を上駆動レバー25の連結ピン29に連結する
ことにより、切換設定つまみ36の回転に連動して上駆
動レバー25を同一角度回転させるようにする。
【0026】カメラボディ12には、切換設定つまみ3
6と同心状のフレキシブルプリント基板38が設けてあ
り、切換設定つまみ36に基部を固定した接点ブラシ3
9の自由端部に摺接することにより、フォーマット切換
信号をカメラボディ12側のメインCPU50(図8)
へ送り、フィルムの送り量を制御するとともに撮影可能
枚数を設定する。
【0027】カメラボディ12には、この切換設定つま
み36に隣接して板ばねからなるクリックばね(図示し
ない)が設けてあり、その先端に形成したV字状部が切
換設定つまみ36の外周部に刻設した3個のクリック溝
のいずれか1個に係合することにより、切換設定つまみ
36の回転がクリック止めされて半固定状態に保持され
るようになっている。
【0028】このような構成で、切換設定つまみ36が
図2に示すように右旋端にある状態では、これに同動し
て回転する上駆動レバー25及び第1の固定軸19を介
してそれと一体の下駆動レバー26を介して第1の可動
軸13はカム溝11c,11eの右端近くにある。ま
た、下駆動レバー26に連結板31を介して連動する連
結レバー33は第2の固定軸20を中心として左旋端に
あり、それに連動する第2の可動軸14はそれぞれカム
溝11d,11fの左端近くにある。
【0029】この状態では、第1,第2の可動軸13,
14に基部15a,16aを支持された第1,第2の切
換マスク15,16は、図4に示すように、カメラボデ
ィ12の内壁面に案内されて画面枠12aの左右を最大
限に覆う状態となり、6×4.5判のフォーマットが形
成されるとともに、後述するように、カメラボディ12
側のフィルム給送量がそれに対応して切り換えられ、同
時にフィルムカウンタやファインダ視野も切り換えられ
る。
【0030】この状態から切換設定つまみ36をそのク
リック力に抗して次のクリック止め位置まで図2で反時
計方向に所定角度回転させると、上下駆動レバー25,
26は反時計方向へ、連結レバー33は時計方向へ回動
する。これにより、第1,第2の可動軸13,14が位
置決め用のばね27,28の付勢力によりカム溝11
c,11e及び11d,11fの外周側の壁面を摺動し
ながら第1,第2の切換マスク15,16を伴って左右
へ移動する。
【0031】同時に第1,第2の固定軸19,20と一
体の第1,第2の切換アーム21,22がそれぞれ反時
計方向と時計方向へ回動し、そのガイド溝21b,22
bにガイドリブ17c,18cを緩挿した第1,第2の
切換補助アーム17,18を介して第1,第2の切換マ
スク15,16を反時計方向及び時計方向に回動し、図
5に示す6×6判のフォーマットが形成され、それに伴
ってフィルムの給送量,フィルムカウンタ及びファイン
ダ視野が切り換えられる。
【0032】図5に示す状態からさらに切換設定つまみ
36を図2で反時計方向に次のクリック止め位置まで所
定角度回動させると、同様にして第1,第2の可動軸1
3,14がカム溝11c,11e及び11d,11fの
外周側の壁面を摺動しながら第1,第2の切換マスク1
5,16を伴ってその終端近くまで移動して図6に示す
状態となる。
【0033】これにより、第1,第2の切換マスク1
5,16はカメラボディ12の画面枠12aの外部に退
避してカメラ本体のフルサイズ6×7判のフォーマット
が形成され、それに対応してカメラ本体側のフィルム給
送量,フィルムカウンタ及びファインダ視野がそれぞれ
切り換えられる。
【0034】図7は、このようなフォーマット切換え装
置を有する内枠11を組み込んだカメラボディ12の裏
蓋開放状態の背面図であり、図で左端側に未露光フィル
ム室40、右端側に巻取りスプール室41を設けてあ
る。巻取りスプール室41の画面枠12a側には、図示
しない電動モータにより給送されるフィルムに摩擦係合
しフィルムの移動により回転する摩擦ローラ42が回転
自在に設けてあり、その回転によりエンコーダ43がフ
ィルム給送量を検出する。
【0035】また、図8は、設定されたフォーマットに
対応してフィルムの給送量を制御する制御系の構成を示
すブロック図である。カメラボディ12は、例えばフィ
ルム感度,被写体輝度,レンズ側の絞り値等を入力して
適正シャッタ速度を出力したり、設定フォーマット情報
を入力してフィルム給送量を出力したりして各部の制御
を司るとともに各種の警告信号を発するCPU及びRO
M,RAM等のメモリからなるメインマイクロコンピュ
ータ(以下「メインCPU」という)50を有してい
る。
【0036】このメインCPU50のメモリには、撮影
済みの各種フォーマットに対応して第1のフィルム給送
手段により給送すべきフィルムの各給送量と、次に撮影
する各種フォーマットに対応して第2のフィルム給送手
段により給送すべきフィルムの各給送量とのすべての組
み合わせを記憶させておく。
【0037】そして、このメインCPUは、特にフォー
マット切換え手段に関連して、設定フォーマットを切り
換える切換設定つまみ36、図示しない裏蓋閉止を検出
する裏蓋閉止検出スイッチ51、フィルム給送量を検出
するエンコーダ43、図示しないレリーズボタン押圧に
よりオンとなるレリーズスイッチ52等からの信号を入
力して第1のフィルム給送手段53,第2のフィルム給
送手段54,シャッタ55,ファインダ視野切換え手段
56,フィルムカウンタ切換え手段57等をそれぞれ制
御する。
【0038】次に、上記のような構成からなるカメラの
作動を図1に示すフロー図を参照して説明する。カメラ
に120/220フィルムを装填して図示しない裏蓋を
閉じ、裏蓋閉止検出スイッチ51からの信号がメインC
PU50へ入力されると第1のフィルム給送手段53に
よりフィルムが巻き上げられる。このとき、フィルムは
切換設定つまみ36により設定されたフォーマットに関
係なく、エンコーダ43により検出されるフィルム給送
量が、設定可能な最小フォーマットである6×4.5判
が撮影し得る位置になるまで給送して停止する。
【0039】ここで、撮影者は撮影しようとするフォー
マットを切換設定つまみ36を操作して設定する。これ
により、第1,第2の切換マスク15,16が移動して
所要のフォーマットが設定され、同時に接点ブラシ39
のフレキシブルプリント基板38に対する接触位置が変
化し、フォーマット切換信号がメインCPU50へ送ら
れる。
【0040】実際の撮影に際してレリーズボタン押圧に
よるレリーズスイッチ52からの信号がメインCPU5
0に入力されると、第2のフィルム給送手段54によ
り、そのとき設定されているフォーマットが6×7判で
あれば14mm,6×6判であれば7mmフィルムが給
送された後、また6×4.5判であればそのまま、シャ
ッタ作動信号が出力され、シャッタが作動してフィルム
に露出される。
【0041】撮影が終了すると、再び設定可能な最小フ
ォーマットである6×4.5判を撮影可能な位置にまで
フィルムを給送して停止させる。すなわち、このとき撮
影済みのフォーマットが6×7判の場合は61mm,6
×6判の場合は54mm,6×4.5判の場合は46m
mフィルムを給送する。
【0042】この状態でエンコーダ43により検出され
たフィルム給送量が規定量以下であり撮影が可能な場合
には、撮影のフォーマットを設定してレリーズボタンを
押圧すると、そのとき設定されているフォーマットと6
×4.5判との給送量の不足分だけ、すなわち6×7判
のときは14mm,6×6判のときは7mmフィルムを
給送した後、6×4.5判のときはそのままシャッタを
作動させて撮影が行われる。
【0043】このようにして、順次撮影が行われその都
度それまでのフィルム給送量を検出し、次の撮影が可能
な範囲内にある場合には同様に第1,第2のフィルム給
送手段により、フィルムを所定量給送して撮影が繰り返
され、フィルム給送量が規定量を超えて次の撮影が不能
な状態になるとトレーラ部をすべて巻き取ってフィルム
の給送を停止する。
【0044】このような過程において、第1のフィルム
給送手段により6×4.5判が撮影可能な位置まで給送
されたフィルムが、レリーズ操作に関連して第2のフィ
ルム給送手段により、そのときに設定されているフォー
マットとの差分だけ給送された後にシャッタが作動して
撮影が行われるため、レリーズボタン押圧から実際に露
出が行われるまでに若干のタイムラグが生じる。
【0045】このときフィルム給送量は撮影しようとす
るフォーマットが6×7判のとき最大で14mmにな
る。これを実際のフィルム給送速度から計算するとほぼ
0.12secであるが、それにモータブレーキに必要
な時間0.05sec、フィルム停止後の待時間を加え
ても全体でほぼ0.2secに抑えることができる。
【0046】これは、例えばAE,AFカメラのAE,
AF設定に必要な時間や一眼レフカメラのミラー枠跳ね
上げ時のタイムラグとほぼ同等かそれより短いもので充
分に許容範囲内にある。また、上記のようなタイムラグ
をもつカメラに用いた場合には、フィルム給送によるタ
イムラグは、カメラ本来のタイムラグの中に包含されて
全く度外視し得るものとなる。
【0047】なお、上記の実施形態ではこの発明を12
0/220フィルム使用の6×7判レンジファインダレ
ンズシャッタ付レンズ交換可能なカメラに実施した場合
について説明したが、この発明はそれに限るものではな
く、その他のフィルムを使用する如何なる形式のカメラ
にも何等支障なく実施することが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によるフォ
ーマット切換え可能なカメラのフィルム給送方法は、フ
ィルム給送後の撮影準備態勢では設定可能な最小のフォ
ーマットに対応するようにし、レリーズ操作により、そ
のときに設定されているフォーマットとの不足分を給送
するようにしたので、面倒なフィルム巻戻しを必要とせ
ず、フォーマットを随時切り換えてフィルムの無駄や画
面の重なりのない撮影が可能になる。
【0049】また、この発明によるフォーマット切換え
可能なカメラのフィルム給送装置は、フィルム給送後の
フォーマットが設定し得る最小のフォーマットになるよ
うにフィルムを給送する第1のフィルム給送手段と、レ
リーズ操作に関連してそのときの設定フォーマットとの
不足分を給送する第2のフィルム給送手段とを有するよ
うにしたので、構成が複雑で平面性阻害のおそれがある
フィルムの巻き戻し機構を必要とせず、フォーマット途
中切換えに際しても最高の平面性を保持し、常時画面間
隔の一定したフィルム給送が可能となる。
【0050】そして、上記のフィルム給送装置におい
て、フォーマット切換え手段は、画面枠の両端部を互い
に反対方向へ変位する一対の切換マスクでそれぞれ遮光
するようにしたので、必要に応じて3種類以上の多段フ
ォーマット切換えが可能になる。
【0051】また、上記のフィルム給送装置において、
第1のフィルム給送手段はフィルム給送前のフォーマッ
トにより、第2のフィルム給送手段はフィルム給送後の
フォーマットにより、それぞれフィルム給送量を制御す
るようにしたので、制御系が簡単になり安価に供給する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるフィルム給送装置の作動を示す
フロー図である。
【図2】同じくそのフォーマット切換え装置を示す斜視
図である。
【図3】同じく図2の左半部を拡大して示す分解斜視図
である。
【図4】同じくそのフォーマットを6×4.5判に切り
換えた状態を示す説明図である。
【図5】同じくそのフォーマットを6×6判に切り換え
た状態を示す説明図である。
【図6】同じくそのフォーマットを6×7判に切換えた
状態を示す説明図である。
【図7】同じくフォーマット切換え装置を有するカメラ
の概略構成を示す背面図である。
【図8】同じくその制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
11:内枠 12:カメラボディ 15:第1の切換マスク 16:第2の切換マスク 36:切換設定つまみ 38:フレキシブルプリント基板 39:接点ブラシ 42:摩擦ローラ 43:エンコーダ 50:メインCPU 51:裏蓋閉止検出スイッチ 52:レリーズスイッチ 53:第1のフィルム給送手段 54:第2のフィルム給送手段 55:シャッタ 56:ファインダ視野切換え手段 57:フィルムカウンタ切換え手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 英暉 埼玉県浦和市西堀10丁目13番1号 マミ ヤ・オーピー株式会社内 Fターム(参考) 2H020 MA03 MA04 MA09 MB01 MB05 MB07 MC12 MC22 MC42 MC64 MC68 MC79 MC94 MD12 ME03 ME22 ME26 ME34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータによりフィルムを給送するフ
    ォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送方法であ
    って、 フィルム装填時及び各撮影終了後のフィルム給送時、巻
    上げ後のフォーマットが設定可能な最小のフォーマット
    になるようにフィルムを給送した後、次のレリーズ操作
    により、シャッタ作動に先立ち、そのときに設定されて
    いるフォーマットとの不足分を給送することを特徴とす
    るフォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送方
    法。
  2. 【請求項2】 電動モータによりフィルムを給送するフ
    ォーマット切換え可能なカメラのフィルム給送装置であ
    って、 外部から操作することにより、随時複数のフォーマット
    を切換え可能なフォーマット切換え手段と、フィルム給
    送後のフォーマットが前記フォーマット切換え手段によ
    り設定し得る最小のフォーマットに対応するようにフィ
    ルムを給送する第1のフィルム給送手段と、カメラのレ
    リーズ操作に関連してそのときに設定されているフォー
    マットとの不足分を給送する第2のフィルム給送手段と
    を有することを特徴とするフォーマット切換え可能なフ
    ィルム給送装置。
  3. 【請求項3】 フォーマット切換え手段は、フィルム給
    送方向に直交する画面枠の両端部を互いに反対方向へ変
    位する一対の切換マスクでそれぞれ遮光するようにした
    ことを特徴とする請求項2記載のフォーマット切換え可
    能なカメラのフィルム給送装置。
  4. 【請求項4】 第1のフィルム給送手段は、フォーマッ
    ト切換え手段により設定されたフィルム給送前のフォー
    マットによりフィルム給送量を制御するようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載のフォーマット切換え可能な
    カメラのフィルム給送装置。
  5. 【請求項5】 第2のフィルム給送手段は、フォーマッ
    ト切換え手段により設定されたフィルム給送後のフォー
    マットによりフィルム給送量を制御するようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載のフォーマット切換え可能な
    カメラのフィルム給送装置。
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