JP2000074308A - ボイラプラントにおける再熱器のスケール剥離防止方法及び装置 - Google Patents

ボイラプラントにおける再熱器のスケール剥離防止方法及び装置

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JP2000074308A
JP2000074308A JP10246752A JP24675298A JP2000074308A JP 2000074308 A JP2000074308 A JP 2000074308A JP 10246752 A JP10246752 A JP 10246752A JP 24675298 A JP24675298 A JP 24675298A JP 2000074308 A JP2000074308 A JP 2000074308A
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reheater
pressure turbine
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low
heat transfer
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Yoshikazu Tsukamoto
吉一 塚本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラプラント起動時における再熱器の伝熱
管の温度上昇を抑え、伝熱管からのスケールの剥離を防
止して低圧タービンの羽根の損傷を防止し得るボイラプ
ラントにおける再熱器のスケール剥離防止方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 ボイラプラント起動時に過熱器8からの
主蒸気の一部を再熱器5の伝熱管内へ導く蒸気導入ライ
ン13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラプラントに
おける再熱器のスケール剥離防止方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボイラプラントには、図2に示
される如く、高圧タービン1と低圧タービン2とが設け
られており、ボイラの過熱器8で過熱された主蒸気を主
蒸気ライン3を介して高圧タービン1へ導入し、該高圧
タービン1を駆動して発電を行うと共に、前記高圧ター
ビン1を駆動した後の蒸気を再熱ライン4を介してボイ
ラの再熱器5へ導き、該再熱器5で再熱してから低圧タ
ービン2へ導入し、該低圧タービン2を駆動して発電を
行い、前記低圧タービン2を駆動した後の蒸気を復水ラ
イン6を介して復水器7へ導き、該復水器7で前記蒸気
をボイラ給水に戻し、循環させるようになっている。
【0003】又、前記ボイラプラントにおいては、従
来、主蒸気ライン3途中から分岐してブロータンク10
へつながる主蒸気排出ライン11が設けられ、該主蒸気
排出ライン11途中には主蒸気排出弁12が設けられて
おり、ボイラプラントの起動時における高圧タービン1
並びに低圧タービン2への通気前には、該高圧タービン
1並びに低圧タービン2入口の図示していないガバナ弁
が閉じられており、主蒸気排出弁12が開かれ、ボイラ
の過熱器8から送られてくる充分に昇圧・昇温していな
い主蒸気が主蒸気排出ライン11からブロータンク10
へ排出され、前記主蒸気が所定の圧力まで昇圧した後、
高圧タービン1の入口における主蒸気圧力を主蒸気排出
弁12の開度調整により設定値に保持した状態で、前記
高圧タービン1並びに低圧タービン2入口のガバナ弁が
開かれ、通気が行われて通常運転に移行する一方、通常
運転時には、負荷指令に応じた主蒸気排出弁12の開度
調整により、高圧タービン1の入口部での主蒸気の圧力
制御が行われるようになっており、更に、ボイラプラン
トにおける機器の故障等により負荷を急激に下げたいよ
うな場合には、前記主蒸気排出弁12を全開として主蒸
気を主蒸気排出ライン11からブロータンク10へ逃が
し、高圧タービン1へ導入される主蒸気圧力を低下させ
ることも行われるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記再熱器
5を構成する伝熱管の内壁には、ボイラ給水中の不純物
が析出し、スケールとして固着するが、ボイラプラント
の起動時における高圧タービン1並びに低圧タービン2
への通気前には、前記再熱器5を構成する伝熱管に蒸気
が流れていない状態で、該伝熱管がボイラの燃焼ガスに
より加熱されて温度上昇するため、伝熱管とスケールと
の熱膨張の差によってスケールが剥がれ落ち、その後、
通常運転に移行するために高圧タービン1並びに低圧タ
ービン2入口のガバナ弁が開かれ、通気が行われた際
に、前記再熱器5の伝熱管から剥がれ落ちたスケールが
低圧タービン2へ飛来し、該低圧タービン2の羽根に損
傷を与えてしまう虞があった。
【0005】しかしながら、前述の如きスケールの飛来
に対しては、従来、これといった対策はなく、定期的に
点検を行うことにより、低圧タービン2の羽根が損傷し
ている場合には、それを交換するといった程度のことし
か行われていなかった。
【0006】本発明は、斯かる実情に鑑み、ボイラプラ
ント起動時における再熱器の伝熱管の温度上昇を抑え、
伝熱管からのスケールの剥離を防止して低圧タービンの
羽根の損傷を防止し得るボイラプラントにおける再熱器
のスケール剥離防止方法及び装置を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、過熱器からの
主蒸気を高圧タービンへ導入し、該高圧タービンを駆動
して発電を行うと共に、前記高圧タービンを駆動した後
の蒸気を再熱器へ導き、該再熱器で再熱してから低圧タ
ービンへ導入し、該低圧タービンを駆動して発電を行う
ようにしたボイラプラントにおける再熱器のスケール剥
離防止方法であって、ボイラプラント起動時に過熱器か
らの主蒸気の一部を再熱器の伝熱管内へ導くことを特徴
とするボイラプラントにおける再熱器のスケール剥離防
止方法にかかるものである。
【0008】又、本発明は、過熱器からの主蒸気を高圧
タービンへ導入し、該高圧タービンを駆動して発電を行
うと共に、前記高圧タービンを駆動した後の蒸気を再熱
器へ導き、該再熱器で再熱してから低圧タービンへ導入
し、該低圧タービンを駆動して発電を行うようにしたボ
イラプラントにおける再熱器のスケール剥離防止装置で
あって、ボイラプラント起動時に過熱器からの主蒸気の
一部を再熱器の伝熱管内へ導く蒸気導入ラインを備えた
ことを特徴とするボイラプラントにおける再熱器のスケ
ール剥離防止装置にかかるものである。
【0009】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0010】本発明のボイラプラントにおける再熱器の
スケール剥離防止方法においては、ボイラプラント起動
時には、過熱器からの主蒸気の一部が再熱器の伝熱管内
へ導かれるため、該伝熱管はボイラの燃焼ガスにより加
熱されるが、内部を流通する主蒸気によって温度上昇が
抑制される形となり、この結果、伝熱管とスケールとの
熱膨張の差によってスケールが剥がれ落ちてしまうよう
なことがなくなり、その後、通常運転に移行するために
高圧タービン並びに低圧タービン入口のガバナ弁が開か
れ、通気が行われたとしても、前記再熱器の伝熱管から
スケールが低圧タービンへ飛来せず、該低圧タービンの
羽根に損傷を与えてしまうようなことも回避される。
【0011】又、本発明のボイラプラントにおける再熱
器のスケール剥離防止装置においては、ボイラプラント
起動時には、過熱器からの主蒸気の一部が蒸気導入ライ
ンを介して再熱器の伝熱管内へ導かれるため、該伝熱管
はボイラの燃焼ガスにより加熱されるが、内部を流通す
る主蒸気によって温度上昇が抑制される形となり、この
結果、伝熱管とスケールとの熱膨張の差によってスケー
ルが剥がれ落ちてしまうようなことがなくなり、その
後、通常運転に移行するために高圧タービン並びに低圧
タービン入口のガバナ弁が開かれ、通気が行われたとし
ても、前記再熱器の伝熱管からスケールが低圧タービン
へ飛来せず、該低圧タービンの羽根に損傷を与えてしま
うようなことも回避される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0013】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、ボイラプラント起動時に過熱器8からの主蒸気
の一部を再熱器5の伝熱管内へ導く蒸気導入ライン13
と、ボイラプラント起動時に再熱器5の伝熱管内へ導か
れた主蒸気を復水器7へ導く蒸気導出ライン14とを具
備せしめた点にある。
【0014】尚、図1中、15は蒸気導入ライン13途
中に設けた蒸気導入弁、16は蒸気導出ライン14途中
に設けた蒸気導出弁である。
【0015】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0016】ボイラプラントの起動時における高圧ター
ビン1並びに低圧タービン2への通気前に、該高圧ター
ビン1並びに低圧タービン2入口の図示していないガバ
ナ弁が閉じられた状態で、蒸気導入弁15を開いて、ボ
イラの過熱器8から送られてくる主蒸気の一部を、蒸気
導入ライン13を介して再熱器5の伝熱管内へ導くと、
該伝熱管はボイラの燃焼ガスにより加熱されるが、内部
を流通する主蒸気によって温度上昇が抑制される形とな
る。
【0017】尚、前記蒸気導入弁15を開くと、蒸気導
出弁16も開かれ、再熱器5の伝熱管内へ導かれた主蒸
気は、蒸気導出ライン14を介して復水器7へ導かれ、
又、前記過熱器8からの主蒸気が所定の圧力まで昇圧
し、起動が完了すると、前記蒸気導入弁15及び蒸気導
出弁16は閉じられる。
【0018】この結果、伝熱管とスケールとの熱膨張の
差によってスケールが剥がれ落ちてしまうようなことが
なくなり、その後、通常運転に移行するために、高圧タ
ービン1並びに低圧タービン2入口のガバナ弁が開か
れ、通気が行われたとしても、前記再熱器5の伝熱管か
らスケールが低圧タービン2へ飛来せず、該低圧タービ
ン2の羽根に損傷を与えてしまうようなことも回避され
る。
【0019】こうして、ボイラプラント起動時における
再熱器5の伝熱管の温度上昇を抑え、伝熱管からのスケ
ールの剥離を防止して低圧タービン2の羽根の損傷を防
止し得る。
【0020】尚、本発明のボイラプラントにおける再熱
器のスケール剥離防止方法及び装置は、上述の図示例に
のみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のボイラプ
ラントにおける再熱器のスケール剥離防止方法及び装置
によれば、ボイラプラント起動時における再熱器の伝熱
管の温度上昇を抑え、伝熱管からのスケールの剥離を防
止して低圧タービンの羽根の損傷を防止し得るという優
れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の概要構成図であ
る。
【図2】従来例の概要構成図である。
【符号の説明】
1 高圧タービン 2 低圧タービン 5 再熱器 8 過熱器 13 蒸気導入ライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過熱器からの主蒸気を高圧タービンへ導
    入し、該高圧タービンを駆動して発電を行うと共に、前
    記高圧タービンを駆動した後の蒸気を再熱器へ導き、該
    再熱器で再熱してから低圧タービンへ導入し、該低圧タ
    ービンを駆動して発電を行うようにしたボイラプラント
    における再熱器のスケール剥離防止方法であって、ボイ
    ラプラント起動時に過熱器からの主蒸気の一部を再熱器
    の伝熱管内へ導くことを特徴とするボイラプラントにお
    ける再熱器のスケール剥離防止方法。
  2. 【請求項2】 過熱器からの主蒸気を高圧タービンへ導
    入し、該高圧タービンを駆動して発電を行うと共に、前
    記高圧タービンを駆動した後の蒸気を再熱器へ導き、該
    再熱器で再熱してから低圧タービンへ導入し、該低圧タ
    ービンを駆動して発電を行うようにしたボイラプラント
    における再熱器のスケール剥離防止装置であって、ボイ
    ラプラント起動時に過熱器からの主蒸気の一部を再熱器
    の伝熱管内へ導く蒸気導入ラインを備えたことを特徴と
    するボイラプラントにおける再熱器のスケール剥離防止
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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