JP2000074152A - Vリブドベルト - Google Patents

Vリブドベルト

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JP2000074152A
JP2000074152A JP10243285A JP24328598A JP2000074152A JP 2000074152 A JP2000074152 A JP 2000074152A JP 10243285 A JP10243285 A JP 10243285A JP 24328598 A JP24328598 A JP 24328598A JP 2000074152 A JP2000074152 A JP 2000074152A
Authority
JP
Japan
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rib
ribbed
ribbed belt
angle
belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP10243285A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ichiba
博之 市場
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Unitta Co Ltd
Original Assignee
Unitta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リブ角度が大きくても、伝達性能に優れ且つ
駆動時に異音が発生しないVリブドベルトを提供するこ
と。 【解決手段】 このVリブドベルトは、リブ先部の剛性
を高めるべく、リブピッチを大きくしてリブ先幅を広く
設定して成るものとしている。前記Vリブドベルトに関
して、リブピッチ=(リブ角度/20+1.56)±
0.4mmの関係が成り立ち、前記リブ角度が45°〜7
0°である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転伝達装置に
使用されるVリブドベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車では、クランク軸の回転力の一部
をエンジン用補機の駆動源として利用しており、近年で
はこの動力の伝達をVリブドプーリ及びVリブドベルト
を介して行うようにしている。なお、現在、JASO規
格では、Vリブドプーリの溝角度及びVリブドベルトの
リブ角度は40°と規定している。
【0003】しかしながら、上記規定通りの組み合わせ
で回転伝達装置を構成させると、伝達性能及びベルトの
耐熱寿命に問題があり、このため、わが社では独自にV
リブドベルトのリブ角度がVリブドプーリの溝角度より
も10°±α大きく設定した回転伝達装置を開発した。
この回転伝達装置を採用すると、ベルトの耐熱寿命が大
きく向上し、多くのベルト/プーリの組合せのうちほと
んどの場合において伝達性能が向上する。
【0004】ところが、上記回転伝達装置では、Vリブ
ドベルトのリブ角度が大きくなるとVリブドプーリに対
してVリブドベルトがスリップし、伝達性能が低下する
と共に駆動時に異音が発生するという問題が発生する。
これは、Vリブドベルトのリブ角度が大きくなればなる
ほどリブは先細となってリブ先部及びその近傍の反力が
小さくなり、動力伝達に必要な摩擦力が働いている部位
の面積が減少するからである。
【0005】なお、上記問題は、Vリブドプーリの溝角
度及びVリブドベルトのリブ角度が45°、50°、5
5°、60°、70°の場合でも同様に発生することが
確認されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、リブ角度が大きくても、伝達性能に優れ且つ駆動時
に異音が発生しないVリブドベルトを提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のVリブドベル
トは、リブ先部の剛性を高めるべく、リブピッチを大き
くしてリブ先幅を広く設定して成るものとしている。
【0008】なお、上記Vリブドベルトに関して、リブ
ピッチ=(リブ角度/20+1.56)±0.4mmの関
係が成り立ち、前記リブ角度が45°〜70°であるこ
とが好ましい。
【0009】この発明のVリブドベルトは上記のような
構成であるから、Vリブドベルトのリブ角度が大きくて
もリブ先幅を広く、リブ先部及びその近傍の反力は大き
い。つまり、動力伝達に必要な摩擦力が働いている部位
の面積は十分である。したがって、Vリブドプーリに対
してVリブドベルトがスリップすることが無くなり、そ
の結果、伝達性能が低下せず且つ駆動時に異音が発生す
るというようなこともない。
【0010】すなわち、この発明のVリブドベルトで
は、リブ角度が大きくても、伝達性能が低下せず且つ駆
動時に異音が発生しないものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面に従って説明する。
【0012】この回転伝達装置は、図1に示すように、
駆動側のVリブドプーリ1aと、従動軸に取り付けられ
た従動側のVリブドプーリ1bと、前記Vリブドプーリ
1a,1b相互間に張設されたVリブドベルト2とを具
備するものであり、各構成体等は、 Vリブドプーリ1a,1bの径:120mm Vリブドプーリ1a,1bの溝数:3個 Vリブドプーリ1a,1bの溝角度:50° Vリブドベルト2のリブ角度:60° Vリブドベルト2のリブピッチ:4.56mm に設定してある。〔伝達性能試験について〕 ここで、Vリブドプーリ1b
の軸荷重を40kgfとし、Vリブドプーリ1aの駆動
回転数を2000rpmに設定して試験を行ない、横軸
にスリップ率(%)を、縦軸に有効張力(kgf)をと
り、伝達性能試験の結果をグラフ化した。この発明の実
施形態のVリブドベルト2を使用した場合には、図2の
黒い四角点を基本とする実線のようになった。なお、有
効張力=張り側張力−緩み側張力である。
【0013】次に、上記実施形態のVリブドベルト2を
使用した回転伝達装置の伝達性能と比較するための以下
に示す比較例1,2についても同様の試験を行った。
【0014】「比較例1」比較例1のVリブドベルト
は、リブピッチが3.56mmに設定してある以外は上
記発明の実施形態のVリブドベルトと全く同様の構成で
ある。また、回転伝達装置を構成する構成についても全
く同様である。
【0015】この比較例1についても試験結果を同様に
グラフ化すると、図2の白丸点の基本とする二点鎖線の
ようになった。
【0016】「比較例2」比較例2のVリブドベルト
は、リブピッチが3.56mmに設定してあり、Vリブ
ドプーリ1a,1bの溝角度を40°に、Vリブドベル
ト2のリブ角度を40°に設定してある(JASO規格
に設定)以外は上記発明の実施形態と全く同様の構成で
ある。
【0017】この比較例2についても試験結果を同様に
グラフ化すると、図2の黒丸点の基本とする一点鎖線の
ようになった。
【0018】「図2のグラフから判断できること」 A.完全なスリップが発生する有効張力(図2のグラフ
の水平部分の有効張力)が大きいほど伝達性能が良いと
いえる。何故ならば、有効張力が大きいほど動的摩擦係
数が大きく、スリップが生じにくいからである。 B.完全なスリップが発生するまでのグラフの傾き(図
2のグラフの傾斜した部分)が大きいほど、伝達性能が
良いといえる。何故ならば、グラフの傾きが大きいほ
ど、同一有効張力でスリップしにくいからである。
【0019】前記したA,Bの内容から図2のグラフを
検討すると、この発明の実施形態のVリブドベルトを使
用した回転伝達装置は比較例1,2のVリブドベルトを
使用した回転伝達装置に比べて、伝達性能が非常に優れ
ていることが判明した。〔駆動時の異音発生試験について〕 上記伝達性能試験の
結果から、この発明の実施形態のVリブドベルトを使用
した回転伝達装置は比較例のVリブドベルトを使用した
回転伝達装置に比べて、VリブドベルトとVリブドプー
リとのスリップが生じにくいことが明らかであるが、実
際にこの発明の実施形態のVリブドベルトを使用した回
転伝達装置により異音発生の試験を行ったところ駆動時
の異音発生は全くないことが確認された。〔その他〕 上記実施形態は、Vリブドプーリ1a,1b
の溝角度を50°とし、Vリブドベルト2のリブ角度を
60°とした場合の回転伝達装置についての伝達性能試
験及び駆動時の異音発生試験の結果であるが、この発明
を施したVリブドベルト2であれば、Vリブドプーリ1
a,1bの溝角度に関係なく上記と同様の結果を奏する
ことが課題を解決するための手段の後半部分の記載内容
から明らかである。なお、この発明のVリブドベルトに
おいては、リブピッチ=(リブ角度/20+1.56)
±0.4mmの関係が成り立ち、前記リブ角度が45°〜
70°であることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】この発明の構成は上記の通りであるから
以下の効果を奏する。
【0021】発明の実施の形態の欄に記載されている内
容から、リブ角度が大きくても、伝達性能に優れ且つ駆
動時に異音が発生しないVリブドベルトを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝達性能試験に使用する回転伝達装置の概念
図。
【図2】伝達性能試験の結果を示すスリップ率−有効張
力のグラフ。
【符号の説明】
1a Vリブドプーリ 1b Vリブドプーリ 2 Vリブドベルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リブ先部の剛性を高めるべく、リブピッ
    チを大きくしてリブ先幅を広く設定して成ることを特徴
    とするVリブドベルト。
  2. 【請求項2】 リブピッチ=(リブ角度/20+1.5
    6)±0.4mmの関係が成り立ち、前記リブ角度が45
    °〜70°であることを特徴とする請求項1記載のVリ
    ブドベルト。
JP10243285A 1998-08-28 1998-08-28 Vリブドベルト Pending JP2000074152A (ja)

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