JP2000073469A - 板状部材、空間仕切り装置、耐火耐熱シート及び防火システム - Google Patents

板状部材、空間仕切り装置、耐火耐熱シート及び防火システム

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JP2000073469A
JP2000073469A JP10243072A JP24307298A JP2000073469A JP 2000073469 A JP2000073469 A JP 2000073469A JP 10243072 A JP10243072 A JP 10243072A JP 24307298 A JP24307298 A JP 24307298A JP 2000073469 A JP2000073469 A JP 2000073469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災に伴う輻射熱を遮断して熱による弊害を
低減する。また、効率的な冷暖房を行う。 【解決手段】 シャッターカーテン、パネルカーテン、
ドアパネル、間仕切り、オーバーヘッドドア又は建造物
の壁の内部に、防火、遮熱、冷房又は暖房用の流体の通
路を設けた。火災に伴う炎でシャッターカーテン等が加
熱されたときには、通路を流れる防火、遮熱用流体がそ
の熱を吸収して外部に排出する。冷房の際には、冷やさ
れた冷房用流体が通路に通され、その周辺を冷やす。暖
房の際には、暖められた暖房用流体が通路に通され、そ
の周辺を暖める。シャッターカーテン等は、流体供給系
と流体排出系に接続され、内部に流体が流される。流体
供給系にはスプリンクラー等の給水設備が用いられ、ス
プリンクラー等と連動される。前記流体としては水が用
いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間を仕切るシャ
ッターカーテン、パネルカーテン、ドアパネル、間仕切
り、オーバーヘッドドア又は建造物の壁等に防火、遮
熱、冷房又は暖房の機能を設けた板状部材、空間仕切り
装置、耐火耐熱シート及び防火システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱処理機能を備えた板状部材及
び防火システムとしては、防火シャッターが知られてい
る。この防火シャッターは、多数のスラットを回動可能
に連結したシャッターカーテンを備えて構成されてい
る。各スラットには耐火性が持たされている。このスラ
ットにより構成されるシャッターカーテンが通路を遮断
することにより、火災の際の煙や炎を遮断するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記構成の
防火シャッターでは、火災の際の煙や炎を遮断すること
はできるが、火災に伴う熱を完全に遮断することは難し
い。即ち、防火シャッターの一側面が火災の炎に晒され
ると、防火シャッター全体が高温になってしまう。これ
により、防火シャッターの他側面も高温になって輻射熱
を出し、その防火シャッターの他側面の近傍が輻射熱に
よる弊害を受けてしまう。例えば、防火シャッターに近
づくと輻射熱によって熱いので、避難者が避難するとき
に、防火シャッターの近傍を通過しにくいという問題点
がある。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、輻射熱による弊害を低減した板状部材、空間
仕切り装置、耐火耐熱シート及び防火システムを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る板状部
材は、空間を仕切る板状部材において、内部に、防火、
遮熱、冷房又は暖房用の流体の通路を設けたことを特徴
とする。
【0006】前記構成により、火災の場合には、内部の
流体通路に防火、遮熱用の流体が通される。これによ
り、板状部材自体が煙及び炎を防ぐと共に、内部に通さ
れた流体が炎に伴う熱を吸収して外部へ排出する。この
結果、板状部材で仕切られた2つの空間の間での熱の伝
達を遮断する。
【0007】一方、冷房又は暖房用の流体を板状部材内
の通路に流すことで、この板状部材の周囲を冷房又は暖
房することができる。
【0008】第2の発明に係る板状部材は、第1の発明
に係る板状部材おいて、シャッターカーテン、パネルカ
ーテン、ドアパネル、間仕切り、オーバーヘッドドア又
は建造物の壁の構成要素であることを特徴とする。
【0009】前記構成により、板状部材がシャッターカ
ーテン、パネルカーテン、ドアパネル、間仕切り、オー
バーヘッドドア又は建造物の壁の構成要素となること
で、これらシャッターカーテン等が通路や室内等の空間
を仕切ると共に、火災発生の場合には、防火、遮熱用の
流体が通路に通される。これにより、シャッターカーテ
ン等が煙や炎を遮断すると共に、流体が熱を吸収して熱
の伝達を防ぎ、輻射熱による害を防止する。
【0010】冷房又は暖房を行う場合は、冷房又は暖房
用の流体が通路に通され、板状部材全体を冷やし又は暖
める。
【0011】第3の発明に係る板状部材は、前記流体通
路が、上下、左右又は環状に蛇行して配設され、内部全
域に流体を流すことを特徴とする。
【0012】前記構成により、流体を板状部材の全域に
むらなく流すことができ、全体を効率的に冷却等するこ
とができる。
【0013】第4の発明に係る板状部材は、請求項1乃
至3のいずれか1項に記載の板状部材において、内部に
通された流体を外部に放出するための流出穴を1又は複
数設けたことを特徴とする。
【0014】前記構成により、流体通路内を通る冷房又
は暖房用の流体が板状部材の周囲を冷房又は暖房する。
さらに、流体が流出穴から外部に放出されると、その流
体は、シャッターカーテン等の板状部材の表面に流れる
ことにより、気化して板状部材の表面を冷却し、熱の伝
達を遮断する。また、放出された流体が板状部材から周
囲に飛び散ることにより、板状部材の周囲を消火して延
焼を防ぐ。
【0015】第5の発明に係る空間仕切り装置は、複数
の板片を連続的に組み合わせて空間を仕切る空間仕切り
装置において、前記各板片の内部に防火、遮熱、冷房又
は暖房用の流体の通路を設けると共に、前記各板片のう
ちの上端部又は下端部の板片にその内部に前記流体を供
給する注入口を設け、隣接する各板片の間にその上側の
板片から下側の板片に前記流体を導入する導入手段を設
け、上端部又は下端部の板片にその内部の流体を外部に
排出する排出口を設けたことを特徴とする。
【0016】前記構成において、注入口及び排出口は、
上端部又は下端部の板片に設けられる。通常は注入口が
上端部の板片に、排出口が下端部の板片に設けられる
が、注入口が下端部の板片に、排出口が上端部の板片に
設けられたり、両方とも上端部の板片又は下端部の板片
に設けられる場合もある。
【0017】注入口が上端部の板片に、排出口が下端部
の板片に設けられる場合、流体供給系から供給された流
体は、注入口から上端部の板片の内部に注入され、導入
手段で隣接する各板片に順次流れて、下端部の板片まで
流れ、排出口から外部に排出される。
【0018】注入口が下端部の板片に、排出口が上端部
の板片に設けられる場合、各部は水密に接続され、流体
供給系から供給された流体は、注入口から一定圧力で下
端部の板片の内部に注入され、導入手段で隣接する各板
片に順次流れて上昇し、上端部の板片まで流れ、排出口
から外部に排出される。
【0019】注入口及び排出口の両方とも上端部の板片
に設けられる場合は、下端部を除く板片内が左右に仕切
られ、右側及び左側が上下に導入手段でそれぞれ接続さ
れて、注入口から排出口まで流れる流路が形成される。
これにより、上端部の注入口から流入した流体は、板片
内を下端部まで流れた後、上昇して上端部の排出口から
外部に排出される。
【0020】注入口及び排出口の両方とも下端部の板片
に設けられる場合は、前記の場合と逆に構成されて、下
端部の注入口から流入した流体は、板片内を上端部へ流
れた後、下降して下端部の排出口から外部に排出され
る。
【0021】これらにより、複数の板片からなる板状部
材の全域に流体が流れ、全体を効率的に冷却等する。
【0022】第6の発明に係る空間仕切り装置は、第5
の発明に係る空間仕切り装置において、前記導入手段
が、上側の板片の下部と下側の板片の上部とを接続し、
上側の板片の内部の流体をその自重で下側の板片内に導
入し又は下側の板片の内部の流体を一定圧力で上側の板
片内に導入する導入管によって構成されたことを特徴と
する。
【0023】前記構成により、導入管が隣接する上側の
板片内の流体が下側の板片内へ導入され、又は下側の板
片の内部の流体が上側の板片内に導入される。上側の板
片内に導入する場合は流体に一定圧力がかけられる。こ
れにより、順次各板片に流体が流されて、空間仕切り装
置全体に流体が行き渡る。
【0024】第7の発明に係る空間仕切り装置は、上側
の板片の内部の流体をその自重で下側の板片内に導入す
る構成を有する第5の発明に係る空間仕切り装置におい
て、前記導入手段が、前記各板片の上部又は下部のいず
れか一方に設けられた嵌合部と、前記各板片の上部又は
下部のいずれか他方に設けられ、前記嵌合部が嵌合する
ことで各板片が回動可能に連結される被嵌合部と、前記
各板片の下部の嵌合部又は被嵌合部に下方へ向けて設け
られ、内部の流体を下方へ落下させる排出口と、前記各
板片の上部の被嵌合部又は嵌合部に上方へ向けて設けら
れ、前記排出口から落下する流体を受けて内部に導入す
る注入口とから構成されたことを特徴とする。
【0025】前記構成により、嵌合部が被嵌合部に嵌合
することで各板片が回動可能に連結される。この状態
で、上側の板片に流体が供給されると、その流体は板片
の下部に設けられた排出口から下方へ落下させる。落下
した流体は、注入口から下側の板片の内部に導入され
る。これにより、流体が板状部材の全域に流される。
【0026】第8の発明に係る空間仕切り装置は、複数
の板片を連続的に組み合わせて空間を仕切る空間仕切り
装置において、記各板片の上部に注入口が、各板片の下
部に、各板片が組み合わさることで前記注入口内に挿入
される排出口が設けられると共に、前記注入口に、前記
排出口の挿入で押し開かれる開閉弁が設けられたことを
特徴とする。
【0027】前記構成により、各板片が積層されて連続
的に組み合わされると、各板片の下部の排出口が上部の
注入口内に挿入される。これと同時に、排出口が開閉弁
を押し開き、上側に板片内の流体通路と下側の板片内の
流体通路とを連通する。
【0028】第9の発明に係る空間仕切り装置は、最下
端の板片に排出口を有する構成の第5乃至第8の発明の
いずれかに記載の空間仕切り装置において、前記最下端
の板片の排出口が、該板片の横壁部に水平方向に延出し
て設けられた排出管と、この排出管の先端部に左右から
支持されて設けられ、この排出管内の流体通路を塞ぐと
共に床部の栓抜き棒で下側から押し上げられて上方へ抜
ける閉塞栓とから構成されたことを特徴とする。
【0029】前記構成により、最下端の板片が床部に接
地されると、排出管の先端部に左右から支持された閉塞
栓が、栓抜き棒で下側から押し上げられる。これによ
り、閉塞栓は上方へ抜け、最下端の板片内の流体が外部
に排出される。
【0030】第10の発明に係る空間仕切り装置は、第
5乃至第9の発明のいずれかに記載の空間仕切り装置に
おいて、前記板片に、内部に通された流体を外部に放出
するための流出穴を1又は複数設けたことを特徴とす
る。
【0031】前記構成により、流体通路を流れる流体
は、熱を吸収し又は放出して空間仕切り装置の周囲を冷
房し、又は暖房する。さらに、板片内の流体が流出穴か
ら外部に放出されると、その流体は板片の表面に流れる
ことにより、気化して板片の表面を冷却し、熱の伝達を
遮断する。また、放出された流体が板片から周囲に飛び
散ることにより、板片の周囲を消火して延焼を防ぐ。
【0032】第11の発明に係る空間仕切り装置は、第
5乃至第10の発明のいずれかに記載の空間仕切り装置
において、前記板片の外側面に、内部に通された流体を
吸収して保持する保持部材を取り付けたことを特徴とす
る。
【0033】前記構成により、保持部材が板片内の流体
を吸収して保持する。この状態で、火災によって保持部
材が熱せられると、この保持部材に吸収されている流体
が熱せられて蒸発する。これにより、火災による熱の大
部分は気化熱に奪われ、板状部材が高温に熱せられるこ
とがなくなる。この結果、熱の伝達は遮断される。
【0034】なお、板片内を流れる流体は、熱を吸収し
て外部に排出し、これによっても熱の伝達を遮断する。
【0035】第12の発明に係る耐火耐熱シートは、柔
軟に変形すると共に空間を仕切るシートにおいて、内部
に、防火、遮熱、冷房又は暖房用の流体の通路を設けた
ことを特徴とする。
【0036】前記構成の耐火耐熱シートは、通路や窓等
に取り付けられる。火災の場合には、内部の流体通路に
防火、遮熱用の流体が通される。これにより、流体が炎
に伴う熱を吸収して外部へ排出し、耐火耐熱シートで仕
切られた2つの空間の間での熱の伝達を遮断する。
【0037】一方、冷房又は暖房用の流体を耐火耐熱シ
ート内の通路に流すことで、この耐火耐熱シートの周囲
を冷房又は暖房することができる。
【0038】第13の発明に係る耐火耐熱シートは、前
記第12の発明に係る耐火耐熱シートの流体通路が、上
下、左右又は環状に蛇行して配設され、内部全域に流体
を流すことを特徴とする。
【0039】前記構成により、流体を耐火耐熱シートの
全域にむらなく流すことができ、全体を効率的に冷却等
することができる。
【0040】第14の発明に係る耐火耐熱シートは、前
記第12または13の発明に係る耐火耐熱シートにおい
て、耐火耐熱性繊維によって構成されたことを特徴とす
る。
【0041】前記構成のように、耐火耐熱性繊維を用い
ることで、自然な風合いを持ったカーテン等を構成する
ことができると共に、熱の伝達を遮断することができ
る。
【0042】第15の発明に係る耐火耐熱シートは、前
記第12乃至14の発明のいずれかに係る耐火耐熱シー
トにおいて、内部に通された流体を外部に放出するため
の流出穴を1又は複数設けたことを特徴とする。
【0043】前記構成により、内部を流れる流体が熱を
吸収して外部に排出すると共に、流体の一部は流出穴か
ら外部に放出される。その流体は、耐火耐熱シートの表
面に流れることにより、気化して耐火耐熱シートの表面
を冷却し、熱の伝達を遮断する。また、放出された流体
が耐火耐熱シートから周囲に飛び散ることにより、耐火
耐熱シートの周囲を消火して延焼を防ぐ。
【0044】第16の発明に係る防火システムは、火災
の発生を検知して作動される流体供給手段と、この流体
供給手段から供給される流体を内部の流体通路に通す請
求項1乃至4のいずれか1項に記載の板状部材又は請求
項5乃至11のいずれか1項に記載の空間仕切り装置又
は請求項12乃至15のいずれか1項に記載の耐火耐熱
シートと、この板状部材又は空間仕切り装置又は耐火耐
熱シートから流出した流体を外部に排出する流体排出手
段とから構成されたことを特徴とする。
【0045】前記構成により、火災の発生が検知される
と、流体供給手段が作動されて、板状部材等に流体が供
給される。この板状部材等に供給された流体は、内部全
域を流れた後、流出される。この流出した流体は、流体
排出手段で外部に排出される。
【0046】第17の発明に係る防火システムは、第1
6の発明に係る防火システムにおいて、前記流体供給手
段から供給される流体が水であり、前記流体供給手段
が、スプリンクラー又はウォーターミスト噴霧装置の給
水設備によって構成されたことを特徴とする。
【0047】前記構成により、水がスプリンクラー又は
ウォーターミスト噴霧装置による消火に供される。ま
た、流体供給手段は、スプリンクラー等に水を供給する
と共に、板状部材等にも水を供給する。
【0048】第18の発明に係る防火システムは、第1
6又は第17の発明に係る防火システムにおいて、スプ
リンクラー又はウォーターミスト噴霧装置と連動するこ
とを特徴とする。
【0049】前記構成により、板状部材への流体の供給
と、スプリンクラー等が連動することで、延焼及び輻射
熱による熱伝達を抑えて効率的に消火することができ
る。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る板状部材、空
間仕切り装置、耐火耐熱シート及び防火システムについ
て、添付図面を参照しながら説明する。 [第1実施形態]本実施形態では熱処理機能を備えた板
状部材として、パネルシャッター1を例に説明する。こ
のパネルシャッター1は、図2に示すように主に、パネ
ル2と、ガイドレール3と、引き上げ機構4と、制御盤
5とから構成されている。
【0051】パネル2は長方形状の平板によって構成さ
れている。このパネル2は、複数枚(本実施形態では3
枚)配設され、これらが組み合わさって、空間を仕切る
板状部材が構成されている。各パネル2の長手方向両端
面には、後述する引き上げチェーン22に係止する係止
片6と、ガイドレール3にはまり込んでパネル2の上下
動が案内されるガイドローラ7とが設けられている。
【0052】パネル2の上下端部には、図1(B)に示
すように、前後を逆にした段差部2A,2Bが形成され
ている。パネル2の上端部の段差部2Aは外側が上方に
せり出して形成されている。パネル2の下端部の段差部
2Bは内側が下方にせり出して形成されている。これに
より、上下2つのパネル2がガイドレール3内で二段に
重なったとき、上側のパネル2の段差部2Bと下側のパ
ネル2の段差部2Aとが互いに噛み合って板状部材を構
成する。
【0053】3枚のパネル2のうちの下端のパネル2に
は、図2に示すように、座板8が取り付けられている。
なお、床面には、座板8を受ける下枠9が設けられる。
【0054】パネル2は、図3及び図4に示すように、
互いに対向する表側板部2C及び裏側板部2Dによっ
て、内部が密閉された空洞の板材として構成されてい
る。パネル2の内部には、左右両端の側壁2E,2Fま
で延びる複数の横板11が上端から下端まで全域に亘っ
て設けられている。各横板11の左右の端部は、交互に
側壁2E,2Fとの間が開いている。これにより、注入
された流体は一端の側壁2Eにまで流れた後、下段の横
板11に落ちて他端の側壁2Fまで流れる。これにより
流体は、パネル2内を左右に流れて、表側板部2C及び
裏側板部2Dの内側壁全面に接触するようになってい
る。裏側板部2Dの一側上端部(図においては右側上端
部)には注入口12が、他側下端部(図においては左側
下端部)には排出口13が設けられている。このパネル
2は、アルミニウム、ステンレス鋼、鉄、耐熱性に優れ
た合成樹脂等によって構成されている。
【0055】ガイドレール3は、図3に示すように、パ
ネル2を挟んで両側に配設され、その左右両側からパネ
ル2を支持している。ガイドレール3の断面形状はほぼ
コの字型になっており、パネル2の左右両端がこのガイ
ドレール3にはまり込んで支持される。ガイドレール3
は、出入口や通路の両側壁に埋設されている。
【0056】ガイドレール3の近傍であって、空間を仕
切るために下ろされた状態のパネル2に面する位置に
は、図1及び図3に示すように、冷却水供給配管15が
配設されている。冷却水供給配管15は、下ろされた状
態の各パネル2及びガイドレール3に沿って縦方向に配
設されている。冷却水供給配管15には、内部を流れる
冷却水を横方向に流出させるための分岐管部16が設け
られている。この分岐管部16は、下ろされた状態の各
パネル2の注入口12に対応して3カ所に設けられてい
る。各分岐管部16の先端部は、下ろされた状態の各パ
ネル2の注入口12に面する位置に設けられ、その先端
部から流出した冷却水がこの注入口12からパネル2内
に流入するようになっている。
【0057】この冷却水供給配管15は冷却水供給系
(図示せず)に接続されている。この冷却水供給系は制
御盤5で制御され、火災発生により冷却水が供給される
ようになっている。さらに、冷却水供給系は、スプリン
クラー又はウォーターミスト噴霧装置の給水設備を兼ね
ており、スプリンクラー等の作動と、パネル2への冷却
水の供給が連動するようになっている。なお、ウォータ
ーミストとは、スプリンクラーのような放水粒に比較し
て粒子径が微小な水粒子をいう。例えば、ザウター平均
粒子径が1000μm以下、望ましくは40〜400μ
mの水粒子をいう。
【0058】また、ガイドレール3に沿って下ろされた
状態の各パネル2の排出口13に面する位置には、図5
に示すように、排水マス18がそれぞれ設けられてい
る。なお、図5では最下端のパネル2に対応する排水マ
ス18のみを示す。各排水マス18には外部にまで延ば
して配設された排水パイプ19が接続されている。これ
により、排水マス18は排出口13から流出する冷却水
を受け取り、排水パイプ19によって外部に排水される
ようになっている。
【0059】引き上げ機構4は、図2に示すように、駆
動モータからなる開閉機21、各パネル2の係止片6に
係止した状態で引き上げられる引き上げチェーン22、
この引き上げチェーン22を支持する引き上げスプロケ
ット23、水平案内レール24等を備えて構成されてい
る。引き上げチェーン22には、一定間隔(ガイドレー
ル3に沿って下ろされた各パネル2の隣接する係止片6
の間隔よりも多少広い程度の間隔)をおいて係止片6が
係止されている。これにより、引き上げチェーン22が
開閉機21で引き上げられ、又は繰り出されることで、
ガイドレール3、水平案内レール24に沿って、各パネ
ル2が引き上げられ、又は繰り出されるようになってい
る。
【0060】制御盤5は、パネル2の上げ下げ、火災発
生に伴う冷却水供給等の動作を制御する。火災発生の検
知は、独自に設けたセンサや、他の火災検知装置からの
通知等によって行われる。また、ガイドレール3の近傍
には、押しボタンスイッチ25が設けられている。この
押しボタンスイッチ25によって、パネル2の上げ下げ
が操作できるようになっている。
【0061】なお、パネル2の表側板部2Cと裏側板部
2Dとの両方に直接に接触されている横板11等は通常
ヒートブリッジになってしまうが、ここでは、横板11
等の表側板部2Cと裏側板部2Dとに直接に接触する部
材を流体通路内の冷却水に接触するようにしているの
で、ヒートブリッジになるのを防止して、表側板部2C
と裏側板部2Dとの間で熱が直接に伝達するのを防止し
ている。この構成は、後述する他の実施形態及び変形例
においても同様である。 [動作]以上のように構成されたパネルシャッター1
は、制御盤5による制御で、引き上げ及び繰り出しが行
われる。
【0062】防火用として用いるパネルシャッター1の
場合は、通常開かれており、火災検知によって閉じられ
る。
【0063】火災が発生した場合には、センサや火災検
知装置等からの信号に基づいて制御盤5が作動し、パネ
ル2を繰り出す。このパネル2の繰り出し動作は、図6
(D)から図6(A)に示すようにして行われる。具体
的には、開閉機21によって引き上げチェーン22が繰
り出され、これに係止された各パネル2がその繰り出さ
れる。このときパネル2は、順次水平案内レール24に
沿ってガイドレール3側に移動し、このガイドレール3
に導入された後は、最下端のパネル2の座板8が下枠9
に当接するまで下ろされる。次のパネル2は、その下部
の段差部2Bが、最下端のパネル2の上部の段差部2A
と嵌合するまで下ろされる。次のパネル2も同様にし
て、通路等が遮蔽される。これにより、炎及び煙が通路
に沿って広がるのを防止する。
【0064】さらに、冷却水供給系が作動されて、冷却
水供給配管15に冷却水が供給される。冷却水供給配管
15に供給された冷却水は、各分岐管部16から横方向
に流出して、各パネル2の注入口12から内部に注がれ
る。内部に流入した冷却水は、各横板11に沿って左右
端まで流れながら往復し、次第にパネル2の下端部まで
流れる。そして、最終的に排出口13から外部に流出す
る。流出した冷却水は、排水マス18に流入して排水パ
イプ19を介して外部に排出される。これにより、各パ
ネル2の内部には、その全域に冷却水が常時流れること
になり、火災に伴う熱で各パネル2が加熱されても、内
部を流れる冷却水がその熱を吸収して、パネル2が冷や
される。特に、冷却水はパネル2内を常時流れているた
め、炎でパネル2が加熱されても、その熱は冷却水に吸
収されてこの冷却水と共に外部に排出される。この結
果、炎による高熱に晒されるパネル2を効率的に冷却す
ることができ、輻射熱がパネル2の反対側に伝わること
がなくなる。
【0065】なお、パネル2を引き上げる場合には、押
しボタンスイッチ25を押す。これにより、図6(A)
から図6(D)に示すように、引き上げチェーン22が
引き上げスプロケット23等に支持されて開閉機21で
引き上げられると、引き上げチェーン22に係止された
各パネル2が、ガイドレール3に沿って引き上げられ、
水平案内レール24に沿って水平方向に1枚ずつ支持さ
れて、コンパクトに収納される。 [効果]以上のように、各パネル2の内部に、冷却水を
流すための冷却水流路を形成したので、火災に伴う炎、
煙と共に、熱も遮断することができるようになる。
【0066】この結果、パネル2の反対側に伝わる輻射
熱による弊害を防止できる。
【0067】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態を図7から図10に基づいて説明する。
【0068】本実施形態のパネルシャッターの全体構成
は前記第1実施形態と同様であるので、同一部材には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0069】本実施形態は、パネルシャッターが大型化
した場合の例である。パネルシャッターが大型化する
と、パネルも大型化する。このため、パネルの横方向の
寸法が大きくなると共に、縦方向の寸法が大きくなった
り設置枚数が増えたりする。このため、前記第1実施形
態のパネル2の構成では強度が不十分な場合がある。こ
の強度不足を解消するため、図7に示すように、横長に
なったパネル30の途中(図においては中央部)に、補
強板31が設けられている。この補強板31は、図8及
び図9に示すように、断面L字型に形成され、パネル3
0内に縦方向に配設されている。この補強板31がパネ
ル30内に設けられることにより、パネル30内が左右
に分断されてしまう。このようにパネル30内が補強板
31で分断されると、冷却水の流路も補強板31で遮ら
れるため、分断された内部空間毎に冷却水の流路が形成
されることになる。
【0070】補強板31で分断された各空間の冷却水流
路の出入口には、注入口32と排出口33がそれぞれ形
成されている。即ち、各パネル30の上側部には、補強
板31で分断された各空間毎に注入口32が設けられて
いる。パネル30の下側部には、前記注入口32と整合
する位置に排出口33が設けられている。これら注入口
32と排出口33とが互いに整合する位置に設けられる
ことで、パネル30が重ねられたときにこれらが互いに
嵌合するようになっている。即ち、複数のパネル30が
ガイドレール3内で積み重なると、上側のパネル30の
注入口32が下側のパネル30の排出口33内に挿入さ
れて嵌合し、上下のパネル30間の位置決めがされると
共に、上下のパネル30内の冷却水流路が接続されるよ
うになっている。これにより、注入口32等の設置数の
増加に伴う冷却水供給配管15等の増加を抑えている。
【0071】最下端のパネル30の排出口33は、図1
0に示すように、下側面ではなく、横壁面に設けられて
いる。ガイドレール3内の底部であってこの排出口33
に面する位置には、排水マス34及び排水管35が設け
られている。パネル30の内部空間は補強板31で左右
に分割されているため、排出口33、排水マス34及び
排水管35は、左右両壁面にそれぞれ設けられている。
【0072】補強板31で分断されたパネル30内に
は、図8及び図9に示すように、前記第1実施形態の横
板11と同様の横板36が設けられ、冷却水が左右の端
部まで往復しながら、空間全域に流れるようになってい
る。
【0073】冷却水供給配管(図示せず)は、前記第1
実施形態の分岐管部16のようなものを有さず、ガイド
レール3にも通されない。ガイドレール3の上部におい
て、最上端のパネル30の上側面の2つの注入口32に
臨ませて設けられている。 [動作]以上のように構成されたパネルシャッターは、
次のように動作する。
【0074】本実施形態のパネルシャッターの全体的な
動作は前記第1実施形態のパネルシャッター1の動作と
ほぼ同様であるので、ここでは本願の特徴部分の動作の
みを説明する。
【0075】火災が発生すると、制御盤5の制御により
各パネル30が下ろされる。各パネル30のうち、最下
端のパネル30は下枠9に当接するまで下ろされる。こ
れにより、その両側の排出口33がガイドレール3内の
排水マス34に面して位置される。
【0076】次に、前記最下端のパネル30の上に、次
のパネル30がガイドレール3に沿って連続的に下ろさ
れる。このパネル30は下側のパネル30に重なるが、
その際に上側のパネル30の排出口33が、下方のパネ
ル30の注入口32内に挿入されて嵌合する。これによ
り、各パネル30が互いに位置決めされて所定の位置に
設置されると共に、上下の2つのパネル30内の冷却水
流路が連結される。さらに、その上のパネル30が重畳
的に重ねられ、排出口33が注入口32内に挿入され、
全てのパネル30が互いに位置決めされて所定の位置に
設置されると共に、上端から下端まで全てのパネル30
内の冷却水流路が連結される。これと同時に空間が仕切
られる(通路が塞がれる)。
【0077】次いで、冷却水供給系が作動されて冷却水
供給配管に冷却水が供給され、最上端のパネル30の注
入口32からパネル30に注入される。注入された冷却
水は、パネル30内の冷却水流路を左右に流れてパネル
30の全面を冷却しながら下部まで達し、排出口33か
ら排水される。排出口33から排水された冷却水は、そ
の排出口33が嵌合された注入口32から下側のパネル
30内に注入される。
【0078】この動作を、最下端のパネル30まで繰り
返し、この最下端のパネル30の下部横側の排出口33
から排水マス34に排水される。排水マス34に流入し
た冷却水は、排水管35を介して外部に排水される。
【0079】これにより、冷却水供給配管から供給され
た冷却水は、全てのパネル30内を左右に流れながらパ
ネル30全体を冷却して排水される。この状態で、パネ
ル30の一側面が火災による炎で高温に加熱されると、
パネル30内を常時流れている冷却水がその熱を吸収し
て外部に排出する。この結果、パネル30を効率的に冷
却することができ、輻射熱がパネル30の反対側に伝わ
ることがなくなる。 [効果]これによっても、前記第1実施形態と同様に、
火災に伴う炎、煙と共に、熱も遮断することができるよ
うになる。
【0080】この結果、パネル30の反対側に伝わる輻
射熱による弊害を防止できる。
【0081】[第3実施形態]次に、本発明の第3実施
形態について説明する。
【0082】本実施形態は、建造物の扉に適用した例で
ある。図11及び図12に示すように、扉41は主に、
建造物の出入口や通路等にはめ込まれたドア枠42と、
このドア枠42に蝶番43で開閉可能に取り付けられた
ドア板44とから構成されている。
【0083】ドア板44は主に、表側全面を覆う表面材
45と、裏側全面を覆う裏面材46と、外周縁全域を覆
う側面材47と、この側面材47の内側に形成される力
骨48と、横方向に多段に設けられた隔て板49とから
構成されている。これらは、アルミニウム、ステンレス
鋼、耐熱性に優れた合成樹脂等によって構成されてい
る。
【0084】隔て板49は、前記第1実施形態の横板1
1と同様に構成されている。即ち、隔て板49は、ドア
板44の内部に、その上端から下端まで全域に亘って複
数段設けられている。各隔て板49の左右端部は、交互
に側面材47との間が空いており、注入された流体が左
右に流れてドア板44全体を冷却するようになってい
る。
【0085】ドア板44の一方の上側面(図においては
右側の上側面)には注入口51が、他方の下側面(図に
おいては左側の下側面)には排出口52が設けられてい
る。
【0086】注入口51は、ドア板44の上側面に上方
に向けて形成された開口によって構成されている。この
注入口51に面したドア枠42には、冷却水供給配管5
3が接続され、その先端の冷却水の流出口が注入口51
に臨ませて設けられている。
【0087】ドア枠42の下枠部42Aのうち、前記ド
ア板44の下部の排出口52に面する位置には、排水マ
ス54及びそれに接続された排水管55が設けられてい
る。ドア板44の左側の上下方向中央部には、ドア板4
4を開け閉めするときに手で持つ把手56が設けられて
いる。
【0088】この扉41の近傍には、火災の発生を検知
して、冷却水供給系を作動させる制御盤(図示せず)が
設けられている。 [動作]以上のように構成された扉41は、次のように
動作する。
【0089】通常の使用においては、把手56を手でも
って開き、通り抜けた後に把手56を持って閉める。
【0090】火災が発生すると、制御盤によって冷却水
供給系が作動され、冷却水供給配管53を介して冷却水
がドア板44に供給される。冷却水は、冷却水供給配管
53の先端から流出してドア板44の注入口51に落下
し、ドア板44内に流入する。ドア板44の内部では、
注入口51から流入した冷却水が隔て板49によって左
右に流れながら、表面材45及び裏面材46の内側面全
体に接触し、ドア全体を冷却する。
【0091】ドア板44の下部まで流れた冷却水は、排
出口52から流出して排水マス54内に落下し、排水管
55を介して外部に排水される。
【0092】なおこのとき、ドア板44が閉まっている
か否かを検知するセンサを設けてもよい。ドア板44が
閉まっていない場合には、冷却水が周囲にこぼれ落ちて
しまうおそれがあるためである。 [効果]以上のように、各扉41の内部に冷却水流路を
形成して冷却水を流すようにしたので、前記第1実施形
態と同様に、火災に伴う炎、煙と共に、熱を遮断するこ
とができる。
【0093】この結果、ドア板44の反対側に伝わる輻
射熱による弊害を防止できる。
【0094】[第4実施形態]次に、本発明の第4実施
形態について説明する。
【0095】本実施形態は、柔軟に変形すると共に空間
を仕切るシートに適用した例である。このシートとして
は、通路を塞ぐもの(例えば図11のドアの代わりに用
いる)や、窓を塞ぐカーテンや、空間を仕切る間仕切り
等がある。このシートは、通路等を塞いだ状態で、その
上端及び下端が固定される。具体的には、通路や窓等の
上部にシートの巻き取り装置が設けられ、通路等が開か
れた状態でシートが巻き取り装置に巻き取られている。
シートの下端部には金属等で構成された横木が設けら
れ、この横木が通路や窓の下端部に係止して、可撓性の
あるシートで通路等が塞がれるようになっている。
【0096】このシートは、耐火耐熱性に優れたシリカ
クロス、ガラスクロス、カーボン繊維又は耐熱性合成樹
脂等で構成し、柔軟に撓み得るようにする。なお、耐熱
性合成樹脂としては、合成樹脂自体に耐熱性を有するも
のでも、合成樹脂に耐熱材をコーティングしたものでも
よい。
【0097】この耐火耐熱性のシリカクロス等を2枚重
ねて袋状にし、内部に、防火、遮熱、冷房又は暖房用の
流体の通路を設けて耐火耐熱シートを構成する。流体通
路は、上下、左右又は環状に蛇行して配設し、内部全域
に流体を流すことができるようにする。具体的には、例
えば図11及び図12の表面材45、裏面材46、側面
材47及び隔て板49と同様の構成を前記シリカクロス
等で作る。流体通路は、防水塗料の塗布等によって防水
処理を施す。
【0098】また、前記各実施形態同様に、耐火耐熱シ
ートの上部に冷却水の供給系を、下部に排出系を設け
る。
【0099】以上のように構成された耐火耐熱シートの
場合も、前記各実施形態同様の作用により、火災の発生
が検知されると、流体供給手段が作動されて、耐火耐熱
シート内に流体が供給される。この耐火耐熱シート内に
供給された流体は、火災による熱を吸収して外部に排出
され、熱の伝達を遮断する。
【0100】また、耐火耐熱シートに、その内部に通さ
れた冷却水を外部に放出するための流出穴(図21の冷
却水流出穴101,102と同様の穴)を1又は複数設
けてもよい。この流出穴の径は、大きく設定したり、小
さく設定したりする。
【0101】この流出穴の径を小さくする場合は、ある
程度遠方まで冷却水が飛ぶようになる。これにより、流
出穴から流出した冷却水が、その周囲を消火する。この
結果、耐火耐熱シート内の冷却水が、熱を吸収して外部
に排出すると共に、耐火耐熱シートの周囲の延焼を防止
する。
【0102】流出穴の径を大きくする場合は、冷却水が
耐火耐熱シートの表面に沿って流れるようになる。これ
により、流出穴から流出した冷却水は、耐火耐熱シート
の表面を濡らす。この結果、耐火耐熱シートの表面の冷
却水が蒸発して気化熱を奪い、耐火耐熱シートを積極的
に冷却して、熱の伝達を遮る。
【0103】また、耐火耐熱シートを耐熱性繊維で構成
する場合は、流体通路に施す防水処理を耐熱性のないも
のにしたり、防水処理を施さないようにしてもよい。こ
れにより、耐火耐熱シートが火災で加熱されている状態
で冷却水が流体通路に通されると、熱で防水機能が低下
して、または防水処理が施されていないため、流体通路
内の冷却水が繊維の隙間から耐火耐熱シートの表面に滲
み出してくる。耐火耐熱シートの表面に滲み出た冷却水
は、その表面全体を濡らして熱で蒸発し、気化熱を奪っ
て熱の伝達を遮断する。
【0104】この結果、耐火耐熱シートの反対側に伝わ
る輻射熱による弊害を防止できる。
【0105】[第1変形例]前記各実施形態では、空間
を仕切る板状部材としてパネルシャッター1等を用いた
が、図13に示すように、多数のスラット61を組み合
わせたシャッターカーテン62を用いてもよい。この場
合、1つのスラット61が1つの通路となる。そして、
各スラット61は、冷却水を上側のスラット61から下
側のスラット61に流す導水管63によって接続されて
いる。この導水管63はスラット61の左右交互に接続
される。具体的には、最上端のスラット61とその下側
の第2のスラット61とをその一側面で導水管63によ
って接続すると、この第2のスラット61と次の第3の
スラット61とは、他側面で導水管63によって接続さ
れる。これが繰り返されて、各スラット61が左右交互
に導水管63によって接続され、冷却水は各スラット6
1内を左右に流れながら、シャッターカーテン62全体
を冷却する。
【0106】以上のように、各スラット61の内部を、
冷却水を流すための流路として、シャッターカーテン6
2全体を冷却水で冷却するようにしたので、前記第1実
施形態と同様に、火災に伴う炎、煙と共に、熱を遮断す
ることができるようになる。
【0107】[第2変形例]前記第1変形例では、各ス
ラット61をその側端部で導水管63によって接続する
ようにしたが、端部に限らず、各スラット61の途中の
表側又は裏側で導水管63によって接続するようにして
もよい。 [第3変形例]前記第1変形例では、各スラット61の
流路を導水管63で接続するようにしたが、各スラット
61同士の接続部分で冷却水流路を接続してもよい。こ
のスラット61の係合部65は、図14に示すように構
成されている。スラット61の上端部にはフック状の嵌
合爪66が形成されている。スラット61の下端部には
前記嵌合爪66が嵌合する被嵌合爪67が形成されてい
る。
【0108】嵌合爪66は、スラット61の上端部で表
面材68と裏面材69とを当接させて、左巻きのフック
状に折り曲げて形成されている。スラット61の上側面
61Aは湾曲状に窪ませて形成されている。この上側面
61Aの窪んだ底部には注入口71が設けられている。
注入口71の設置個数、即ちスラット61の長手方向に
設けられる位置及び個数は任意である。また、注入口7
1が設けられる位置は、スラット61の長手方向の端部
でも中央部でもよい。注入口71の個数も1個でも2個
以上でもよい。
【0109】被嵌合爪67は、スラット61の下端部に
おいて、表面材68と裏面材69との間に一定間隔を保
った状態で、左巻きのフック状に折り曲げて形成されて
いる。このフック状の被嵌合爪67の内部には円筒状の
保持空間67Aが形成される。この保持空間67Aは、
嵌合爪66を包み込んで、回動可能で抜け落ちないよう
に保持している。この被嵌合爪67の下側部には排出口
72が設けられている。この排出口72は、嵌合爪66
が被嵌合爪67に嵌合した状態で、嵌合爪66の注入口
71に対向する位置に設けられ、排出口72から流出し
た冷却水が、その真下の注入口71に落下して下側のス
ラット61に流入するようになっている。なお、これら
注入口71及び排出口72は、丸穴や長穴等、各種の形
状に適宜形成される。
【0110】これによっても、前記第1実施形態同様の
作用、効果を奏することができる。
【0111】[第4変形例]前記第2実施形態では、上
下のパネル30のそれぞれの冷却水流路を接続する手段
として、上側のパネル30の排出口33を下側のパネル
30の注入口32に挿入するだけの構成としたが、これ
らの間に開閉弁を設けるようにしてもよい。この場合、
図15及び図16に示すように、排出口75の管内に、
開閉弁76が設けられ、この排出口75が挿入される注
入口77内に開弁機構78が設けられる。開閉弁76
は、内側(上側)に開くと共にパネル79内に貯えられ
た水の重みで閉じられて水の流出を防止する内開き式の
弁板81と、この弁板81の一端部を回動可能に支持す
るヒンジ棒82とから構成されている。開弁機構78
は、注入口77の管内に設けられた開弁棒84と、この
開弁棒84を支持して冷却水の流れを許容する十字状の
開弁棒支持部85とから構成されている。
【0112】以上のように構成された排出口75及び注
入口77においては、ガイドレール3に案内された各パ
ネル79が積層されていくと、図17に示すように、各
パネル79の排出口75が注入口77内に挿入される。
これにより、排出口75の開閉弁76の弁板81が開弁
機構78の開弁棒84で押し上げられて開かれ、上下の
パネル79間で冷却水流路が接続される。
【0113】パネル2内には、予め水が貯められている
場合と空の場合がある。パネル2内に水が貯められてい
る場合には、開閉弁76が開かれることで、パネル79
内の冷却水が排出口75から流出して、注入口77を介
して下部のパネル79内に注入される。
【0114】パネル79を引き上げると、排出口75が
注入口77から抜けて、弁板81を押し開いて支えてい
た開弁棒84が抜ける。これにより、開閉弁76が閉じ
られ、パネル79の内部に冷却水が貯えられた状態に保
持される。
【0115】この結果、各パネル79内に常時冷却水を
貯めておくことができ、急激に延焼する火災に対して有
効である。 [第5変形例]前記第1及び第2実施形態において、図
18から図20に示すように、最下端のパネル79に、
このパネル79が床に接地したときに開く開放弁91を
設けてもよい。この開放弁91は、パネル79の側壁か
ら横方向に突出した排出管92と、この排出管92の先
端に装着された閉塞栓93と、床側に設けられた栓抜き
棒94とから構成されている。
【0116】排出管92の内部には先端部まで延びる冷
却水流路95が形成されている。排出管92の先端部に
は閉塞栓93を支持する支持部96が形成されている。
この支持部96は排出管92の先端で閉塞栓93を支持
し、閉塞栓93は支持部96で支持されることによって
冷却水流路95の先端開口を塞ぐようになっている。こ
の支持部96は、排出管92の先端部においてその両側
から板状に延びて、閉塞栓93を両側から挟持する2つ
の支持爪97で構成されている。各支持爪97の先端部
は、内側に折れ曲がり、閉塞栓93を抱え込むようにし
て支持し、冷却水流路95の先端開口を塞ぐようになっ
ている。これにより、閉塞栓93は、支持部96の各支
持爪97で左右からのみ支持され、上下方向に容易に抜
けるようになっている。
【0117】閉塞栓93は、ゴム等の弾性部材で形成さ
れ、支持部96の寸法よりも僅かに大きく形成されてい
る。
【0118】栓抜き棒94は、その基端部が床部に埋設
され、棒部が上方に延びている。この栓抜き棒94は、
パネル79が床に接地した状態で、前記棒部が支持爪9
7に支持された閉塞栓93の直下に位置するように埋設
されている。
【0119】栓抜き棒94が埋設される位置には、排水
マス(図示せず)が設けられ、パネル79から流出した
冷却水を受け取って外部に排出するようになっている。
【0120】前記構成により、パネル79が床部に接地
されると、排出管92に支持された閉塞栓93が栓抜き
棒94に接触し、その状態で排出管92が下方へ押し下
げられる。これにより、図20に示すように、閉塞栓9
3が栓抜き棒94に下側から押し上げられて抜け落ち、
内部に流体が外部に流出する。 [第6変形例]前記第1変形例では、シャッターカーテ
ン62のスラット61内に、閉塞した冷却水流路を形成
したが、図21に示すように、スラット100に冷却水
流出穴101,102を設けてもよい。冷却水流出穴1
01は、穴の径を小さくして、ある程度遠方まで冷却水
が飛ぶようになっている。これにより、冷却水流出穴1
01から流出した冷却水が、その周囲を消火する。この
結果、スラット100内の冷却水が、熱を吸収して外部
に排出すると共に、シャッターカーテン62の周囲の延
焼を防止する。
【0121】冷却水流出穴102は、穴の径を大きくし
て、冷却水がスラット100の表面に沿って流れるよう
になっている。これにより、冷却水流出穴102から流
出した冷却水は、スラット100の表面を濡らす。この
結果、スラット100の冷却水が蒸発して気化熱を奪
い、スラット100を積極的に冷却して、熱の伝達を遮
る。 [第7変形例]図22及び図23に示すように、シャッ
ターカーテンのスラット105に保水部106を設けて
もよい。この保水部106は、保水板材107と、支持
爪108と、冷却水供給穴109とから構成されてい
る。
【0122】保水板材107は、冷却用流体としての冷
却水を保持する保持部材である。この保水板材107
は、スラット105と同じように、細長い板状に形成さ
れ、スラット105の表面全域を覆うように取り付けら
れている。この保水板材107としては、吸水性に優れ
た高分子ポリマーや、綿や、セラミックウールや、ロッ
クウール等が用いられる。吸水性と共に耐熱性にも優れ
た材料を使用することが望ましい。
【0123】支持爪108は、スラット105の表面に
その全長に亘って形成されている。この支持爪108
は、断面Cの字型に形成され、保水板材107をその全
長に亘って上下から回り込んで支持するようになってい
る。支持爪108に支持された状態の保水板材107の
表面には、冷却水が蒸発しないように、全面を覆う合成
樹脂膜(図示せず)が設けられている。この合成樹脂膜
は、火災による熱で容易に溶けて、保水板材107の表
面が確実に露出するようになっている。
【0124】冷却水供給穴109は、スラット105内
に流れている冷却水を保水板材107に供給するための
穴で、スラット105の表面(支持爪108側の面)
に、その全域に亘って多数設けられている。
【0125】なお、この保水板材107は、スラット1
05の一側面だけでなく、他側面又は両側面に設けても
よい。また、保水板材107は、シャッターカーテンの
スラット105だけでなく、他のパネルシャッター等に
用いてもよい。
【0126】前記構成により、スラット105内に供給
された冷却水は、冷却水供給穴109から外部に流出
し、保水板材107に吸い取られる。これにより、保水
板材107は冷却水で濡れた状態に維持される。
【0127】この状態で火災が発生して、スラット10
5が炎に晒されると、このスラット105の全面を占め
る保水板材107が熱せられることになる。熱せられた
冷却水は蒸発して気化熱を奪う。これにより、スラット
105はあまり加熱されず、熱の伝達が遮断される。 [第8変形例]前記各実施形態及び変形例では、防火、
遮熱用の冷却水をパネル2等に流すようにしたが、暖房
用の温水を流すようにしてもよい。また、冷房用の冷却
水を流すようにしてもよい。この場合、パネル2等は通
常の使用においては冷暖房機器となり、火災発生によっ
て防火、遮熱用の板状部材となる。 [その他の変形例] (1) 前記第1実施形態では、冷却水供給配管15を
ガイドレール3の近傍に設けたが、ガイドレール3内に
設けてもよい。この場合、パネル2の注入口12もガイ
ドレール3内に位置するように形成される。 (2) 前記第1実施形態では、冷却水供給配管15か
らの冷却水を各パネル2の上方から注入して下方から流
出させるようにしたが、下方から注入して上方から流出
させるようにしてもよい。この場合、冷却水をパネル2
内に注入する際にある程度の圧力を加える必要があるた
め、冷却水供給配管15とパネル2の注入口12とを液
密に接合する必要がある。 (3) 前記各実施形態では、パネル2等の全域に冷却
水を流すために横板11等を横方向に配設したが、図2
4に示すように、縦方向に縦板110を配設してもよ
い。この場合冷却水は、パネル2等の内部において、上
下方向に流れることになる。 (4) 前記各実施形態では、パネル2等の内部の横板
11等の先端部を平坦な状態に形成したが、図25に示
すように、先端部に立上げ部111を形成して皿状に
し、冷却水が常時溜まるようにしてもよい。これによ
り、少ない冷却水の量で、効率的に熱の遮断を行うこと
ができるようになる。 (5) 前記第3実施形態では、冷却水の注入口51を
ドア板44の上側面に設けたが、蝶番43側の横面に設
けてもよい。また、排出口52等を蝶番43側に設けて
もよい。 (6) 各変形例におけるシャッターパネルにおいて
は、最下端から数枚のスラットに冷却水を供給するよう
にしてもよい。この場合、巻き取られたシャッターパネ
ルが繰り出される際に、その先頭の数枚である冷却水が
入った最下端から数枚のスラットが重りとなる。これに
より、シャッターパネルがスムーズに繰り出される。 (7) 前記第4変形例では開閉弁76を設けたが、1
度の使用に限定する場合には、開閉弁76の代わりに止
水膜(図示せず)を設けてもよい。この止水膜は、パネ
ル79内に冷却水が溜まった状態で、排出口を塞いで内
部の冷却水が流出しないようにする膜である。排出口
は、パネル79の下側端に設けられ、そのパネルが積層
されたとき等に棒部材(前記開弁棒84のような棒部
材)によって止水膜が突き破られて、パネル79内の冷
却水が外部に流出するようになっている。 (8) 前記各実施形態及び変形例では、シャッターカ
ーテン、パネルカーテン又はドアパネルを例に説明した
が、間仕切り、オーバーヘッドドア又は建造物の壁等に
おいても、本発明を適用することができ、前記同様の作
用、効果を奏することができる。 (9) 前記第4変形例では、排出口75及び注入口7
7をその上下で内径が同一の筒状に形成したが、これら
をテーパ状に形成してもよい。これにより、排出口75
が注入口77に嵌合して冷却水流路が確実に形成される
共に、嵌合する2つのパネル79が互いに確実に位置決
めされるようになる。 (10) 前記各実施形態等では、流体として冷却水を
使用したが、他の流体、例えば、沸点を高めるために水
に水溶性物質を添加した溶液や、気体や、液体と気体の
混合物を使用してもよい。また、気体としては、空気、
窒素や二酸化炭素等の不活性ガスを使用する。 (11) 前記各実施形態等では、シャッターカーテ
ン、パネルカーテン、ドアパネル、間仕切り、オーバー
ヘッドドア又は建造物の壁等を単体に部材として構成し
たが、これらの部材の一部を前記耐火耐熱シートで構成
してもよい。例えば、シャッターカーテンのうち、上半
分をスラットに、下半分を耐火耐熱シートにしたり、そ
の逆に下半分をスラットに、上半分を耐火耐熱シートに
したりしてもよい。また、シャッターカーテンの一部に
窓状の開口を設けて、その部分に耐火耐熱シートを設け
てもよい。
【0128】また、パネルカーテン等においても同様
に、上下半分や窓状の開口に耐火耐熱シートを取り付け
るようにしてもよい。
【0129】このように、シャッターカーテン等の上下
半分や窓状の開口に耐火耐熱シートを設ける場合には、
耐火耐熱シート内の流体通路は、シャッターカーテン等
の流体通路と接続される。なお、耐火耐熱シート内に通
す流体の供給系及び排出系を、シャッターカーテン等と
別に、独立して設けてもよい。
【0130】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
次のような効果を奏する。
【0131】シャッターカーテン、パネルカーテン、ド
アパネル、間仕切り、オーバーヘッドドア、建造物の壁
又は耐火耐熱シート等の板状部材の内部に、防火、遮熱
用の流体の通路を設けて板状部材全体に流体を流すよう
にしたので、火災に伴う熱による弊害を低減することが
できるようになる。
【0132】また、板状部材の内部に、冷房又は暖房用
の流体の通路を設けたので、冷暖房の際に、外気の冷気
又は熱気を遮断して、冷暖房効率を向上させることがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパネルシャッター
の要部を示す概略正面図及び概略側面図である。
【図2】第1実施形態に係るパネルシャッターの全体構
成を示す斜視図である。
【図3】図1に記載のパネルシャッターの要部の平面図
である。
【図4】第1実施形態に係るパネルシャッターのパネル
の構成を示す正面図である。
【図5】第1実施形態に係るパネルシャッターのパネル
がガイドレールに嵌合して接地している状態を示す正面
図である。
【図6】第1実施形態に係るパネルシャッターのパネル
の出し入れ動作を示す模式図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るパネルシャッター
を示す正面図である。
【図8】第2実施形態に係るパネルシャッターのパネル
を示す要部拡大図である。
【図9】図8に示すパネルの平面図である。
【図10】排水マス及び排水管を示す正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る扉を示す正面図
である。
【図12】図11の扉の要部断面図である。
【図13】第1変形例を示す要部斜視図である。
【図14】第3変形例を示す要部断面図である。
【図15】第4変形例を示す要部斜視図である。
【図16】図15に示す注入口の平面断面図である。
【図17】図15の開閉弁の開閉動作を示す側面断面図
である。
【図18】第5変形例を示す要部断面図である。
【図19】図18の平面断面図である。
【図20】第5変形例に係る開放弁の動作を示す側面断
面図である。
【図21】第6変形例に係るスラットを示す斜視図であ
る。
【図22】第7変形例に係るスラットを示す斜視図であ
る。
【図23】第7変形例に係るスラットを示す断面図であ
る。
【図24】その他の変形例に係るパネルを示す正面図で
ある。
【図25】その他の変形例に係るパネルを示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1:パネルシャッター、2:パネル、3:ガイドレー
ル、4:引き上げ機構、5:制御盤、11:横板、1
2:注入口、13:排出口、14:接続管、15:冷却
水供給配管、16:分岐管部、18:排水マス、19:
排水パイプ、31:補強板、32:注入口、33:排出
口、34:排水マス、35:排水管、36:横板、4
1:扉、42:ドア枠、43:蝶番、44:ドア板、4
5:表面材、46:裏面材、47:側面材、48:力
骨、49:隔て板、51:注入口、52:排出口、5
3:冷却水供給配管、54排水マス、55:排水管、5
6:把手、61:スラット、62:シャッターカーテ
ン、63:導水管、65:接続部、66:嵌合部、6
7:被嵌合部、68:表面材、69:裏面材、71:注
入口、72:排出口、75:排水口、76:開閉弁、7
7:注入口、78:開弁機構、79:パネル、81:弁
板、82:ヒンジ棒、84:開弁棒、85:開弁棒支持
部、91:開放弁、92:排出管、93:閉塞栓、9
4:栓抜き棒、95:冷却水流路、96:支持部、9
7:支持爪、100:スラット、101,102:冷却
水流出穴、105:スラット、106:保水部、10
7:保水板材、108:支持爪、109:冷却水供給
穴、110:縦板、111:立上げ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E06B 5/16 E06B 5/16 9/02 9/02 K (72)発明者 熊谷 尚登 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 岩瀬 憲昭 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 (72)発明者 清水 壽雄 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD05 DE01 DE03 DE06 DE07 FA07 FA32 FA33 GA12 GA17 GA20 GA24 GA47 GA48 HB02 HB03 HB04 HD11 HF12 LA07 LA18 2E016 HA01 HA02 JA01 JA11 JA19 KA05 LA01 LB02 LB03 LB05 LB10 LC02 LD02 MA06 MA08 2E039 BA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間を仕切る板状部材において、 内部に、防火、遮熱、冷房又は暖房用の流体の通路を設
    けて熱処理機能を備えたことを特徴とする板状部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の板状部材おいて、 シャッターカーテン、パネルカーテン、ドアパネル、間
    仕切り、オーバーヘッドドア又は建造物の壁の構成要素
    であることを特徴とする板状部材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の板状部材におい
    て、 前記流体通路が、上下、左右又は環状に蛇行して配設さ
    れ、内部全域に流体を流すことを特徴とする板状部材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    板状部材において、 内部に通された流体を外部に放出するための流出穴を1
    又は複数設けたことを特徴とする板状部材。
  5. 【請求項5】 複数の板片を連続的に組み合わせて空間
    を仕切る空間仕切り装置において、 前記各板片の内部に防火、遮熱、冷房又は暖房用の流体
    の通路を設けると共に、前記各板片のうちの上端部又は
    下端部の板片にその内部に前記流体を供給する注入口を
    設け、 隣接する各板片の間にその上側の板片から下側の板片に
    前記流体を導入する導入手段を設け、 上端部又は下端部の板片にその内部の流体を外部に排出
    する排出口を設けたことを特徴とする空間仕切り装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空間仕切り装置におい
    て、 前記導入手段が、上側の板片の下部と下側の板片の上部
    とを接続し、上側の板片の内部の流体をその自重で下側
    の板片内に導入し又は下側の板片の内部の流体を一定圧
    力で上側の板片内に導入する導入管によって構成された
    ことを特徴とする空間仕切り装置。
  7. 【請求項7】 上側の板片の内部の流体をその自重で下
    側の板片内に導入する構成を有する請求項5に記載の空
    間仕切り装置において、 前記導入手段が、 前記各板片の上部又は下部のいずれか一方に設けられた
    嵌合部と、 前記各板片の上部又は下部のいずれか他方に設けられ、
    前記嵌合部が嵌合することで各板片が回動可能に連結さ
    れる被嵌合部と、 前記各板片の下部の嵌合部又は被嵌合部に下方へ向けて
    設けられ、内部の流体を下方へ落下させる排出口と、 前記各板片の上部の被嵌合部又は嵌合部に上方へ向けて
    設けられ、前記排出口から落下する流体を受けて内部に
    導入する注入口とから構成されたことを特徴とする空間
    仕切り装置。
  8. 【請求項8】 複数の板片を連続的に組み合わせて空間
    を仕切る空間仕切り装置において、 前記各板片の上部に注入口が、各板片の下部に、各板片
    が組み合わさることで前記注入口内に挿入される排出口
    が設けられると共に、 前記注入口に、前記排出口の挿入で押し開かれる開閉弁
    が設けられたことを特徴とする空間仕切り装置。
  9. 【請求項9】 最下端の板片に排出口を有する構成の請
    求項5乃至8のいずれか1項に記載の空間仕切り装置に
    おいて、 前記最下端の板片の排出口が、 当該板片の横壁部に水平方向に延出して設けられた排出
    管と、 この排出管の先端部に左右から支持されて設けられ、こ
    の排出管内の流体通路を塞ぐと共に床部の栓抜き棒で下
    側から押し上げられて上方へ抜ける閉塞栓とから構成さ
    れたことを特徴とする空間仕切り装置。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至9のいずれか1項に記載
    の空間仕切り装置において、 前記板片に、内部に通された流体を外部に放出するため
    の流出穴を1又は複数設けたことを特徴とする空間仕切
    り装置。
  11. 【請求項11】 請求項5乃至10のいずれか1項に記
    載の空間仕切り装置において、 前記板片の外側面に、内部に通された流体を吸収して保
    持する保持部材を取り付けたことを特徴とする空間仕切
    り装置。
  12. 【請求項12】 柔軟に変形すると共に空間を仕切るシ
    ートにおいて、 内部に、防火、遮熱、冷房又は暖房用の流体の通路を設
    けたことを特徴とする耐火耐熱シート。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の耐火耐熱シートに
    おいて、 前記流体通路が、上下、左右又は環状に蛇行して配設さ
    れ、内部全域に流体を流すことを特徴とする耐火耐熱シ
    ート。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載の耐火耐熱
    シートにおいて、 耐火耐熱性繊維によって構成されたことを特徴とする耐
    火耐熱シート。
  15. 【請求項15】 請求項12乃至14のいずれか1項に
    記載の耐火耐熱シートにおいて、 内部に通された流体を外部に放出するための流出穴を1
    又は複数設けたことを特徴とする耐火耐熱シート。
  16. 【請求項16】 火災の発生を検知して作動される流体
    供給手段と、 この流体供給手段から供給される流体を内部の流体通路
    に通す請求項1乃至4のいずれか1項に記載の板状部材
    又は請求項5乃至11のいずれか1項に記載の空間仕切
    り装置又は請求項12乃至15のいずれか1項に記載の
    耐火耐熱シートと、 この板状部材又は空間仕切り装置又は耐火耐熱シートか
    ら流出した流体を外部に排出する流体排出手段とから構
    成されたことを特徴とする防火システム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の防火システムにお
    いて、 前記流体供給手段から供給される流体が水であり、 前記流体供給手段が、スプリンクラー又はウォーターミ
    スト噴霧装置の給水設備によって構成されたことを特徴
    とする防火システム。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17に記載の防火シス
    テムにおいて、 スプリンクラー又はウォーターミスト噴霧装置と連動す
    ることを特徴とする防火システム。
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KR20050079609A (ko) 제연기능성 방화문

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