JP2000073452A - 屋内設置の天井付き折畳み構造物 - Google Patents

屋内設置の天井付き折畳み構造物

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JP2000073452A
JP2000073452A JP10260969A JP26096998A JP2000073452A JP 2000073452 A JP2000073452 A JP 2000073452A JP 10260969 A JP10260969 A JP 10260969A JP 26096998 A JP26096998 A JP 26096998A JP 2000073452 A JP2000073452 A JP 2000073452A
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folding
pair
ceiling
walls
panel
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Toshimaro Nakatani
寿麿 中谷
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SWAN MOVING WALL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置や撤去が容易で,不要時にはコンパクト
に折り畳むことができる屋内設置用の折畳み構造体を提
供する。 【解決手段】 折畳み構造物Aを,一対の対向壁2及び
これらの間にヒンジ12連結して谷折するようにした折
畳み壁3による区画用の折畳み壁面体1と,その天井面
をなす多数の折畳みパネル29によって構成して,折畳
み壁面体1を伸張し,天井パネル29を載せることによ
って,容易に設置と撤去をできるようにし,例えば工場
内に設置して独立性や仕切り性を確保したオフィスやク
リンルームの用途に適したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えば工場内オフ
ィス,クリーンルーム等として使用するに好適な屋内設
置の天井付き折畳み構造物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
屋内設置の折畳み構造物は,例えば工場等建物内に,現
場施工や間仕切りの組合せによって所定スペースに合わ
せた区画囲繞を施して設置するものとされるが,この場
合構造物の設置が固定的になされることになるので,そ
の設置のために工事期間を必要とし,またオフィスや工
場のレイアウトの変更に際して,構造物の撤去や再設置
に同じく工事期間を必要とし,またこの場合天井は建物
の天井を共用するものとされるから,構造物としての独
立性や仕切り性を充分に確保し得ず,例えばクーラー等
の構造物設置用の設備を設置するとき壁面に対してこれ
を行なうことによって,構造物のスペースを狭くし,そ
の有効利用を妨げる要因となることが多く,その改善が
望まれている。
【0003】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とするところは,設置や撤去が容易
で,不要時にはコンパクトに折畳むことによって省スペ
ースの保管を可能とした屋内設置の天井付き折畳み構造
物を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題に添って本発明
は,折畳み自在の躯体本体をなすようにした折畳み壁面
体と,この折畳み壁面体と別体にして折畳み壁面体に架
設固定する多数の天井パネルとによって構造体を構成す
るとともに,上記折畳み壁面体を,一対の対向壁と該一
対の対向壁間で谷折り又は蛇腹折り自在の一対の折畳み
壁とによって,上記一対の対向壁を基準として,その対
向面の内側に一対の折畳み壁を収容するように挟み込み
の折畳みを可能とするものとし,上記天井パネルを一対
の対向壁又は折畳み壁間に架設することによって天井面
とすることによって,折畳み壁面体の伸張又は折畳みと
これに対する天井パネルの架設又は取外しを基本の作業
として,構造物の設置と撤去を可及的容易になし得るも
のとするとともに折畳み時には,一対の対向壁の幅にし
て,折畳み壁が突出したりすることなく,対向壁の厚さ
と折畳み壁の折畳み厚さの合計厚さのコンパクトな折畳
みをなし得るものとし,更に天井付きの構造物としての
独立性や仕切り性を確保し得るようにしたものであっ
て,即ち請求項1に記載の発明を,一対の対向壁と,該
一対の対向壁の幅方向両端にそれぞれヒンジ連結すると
ともに中間の対応位置の少なくとも1箇所においてヒン
ジ連結することによって上記一対の対向壁間でこれを基
準として谷折り又は蛇腹折り自在とした一対の折畳み壁
とを具備しこれら各一対の対向壁及び折畳み壁により外
側4面を区画囲繞し且つ上記各一対の対向壁又は折畳み
壁のいずれかに出入り用の建具を配設した折畳み壁面体
と,該折畳み壁面体の上面を閉塞するように該折畳み壁
面体上に架設してその天井面を形成自在とし長手方向に
単一又は中間連結複数にして側端相互を連結枠によって
連結自在とした多数の天井パネルとを備えてなることを
特徴とする屋内設置の天井付き折畳み構造物とし,請求
項2に記載の発明は,上記に加えて,折畳み壁面体の水
平設置を可能とするように,これを,上記折畳み壁面体
の一対の対向壁及び折畳み壁の下端に,高さ調整自在の
下枠を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の屋
内設置の天井付き折畳み構造物とし,請求項3に記載の
発明は,同じく上記に加えて,構造物としての構造強度
を高度に確保し得るように,これを,上記折畳み壁面体
の一対の対向壁及びヒンジ連結部を除く折畳み壁を,そ
れぞれ幅方向に縦長矩形のパネルを連結枠を介して連結
して形成し,該パネル及び上記天井パネルをそれぞれ表
裏の金属板間に発泡樹脂を充填して形成した剛体パネル
によるものとし且つ連結枠及び上記ヒンジ連結部のヒン
ジをこれらパネル又は天井パネルの全長に亘る厚肉又は
中空断面等のアルミ押出材を用いた剛体連結枠及び剛体
ヒンジによるものとして構造物の構造強度を確保してな
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋内設置の
天井付き折畳み構造物とし,請求項4に記載の発明は,
同じく上記に加えて,例えばクーラー等の構造物設置用
の設備を天井パネルを使用して天井面に対して設置し,
構造物のスペースの有効利用を可能とするように,これ
を,上記剛体パネルによる天井パネルを,エアコン等構
造物設置用設備の吊り持ちべースとし,天井パネル上面
に設置した座板から該天井パネルを貫通した吊りボルト
に構造物設置用設備を吊り固定又は吊り支持自在として
なることを特徴とする請求項3に記載の屋内設置の天井
付き折畳み構造物とし,請求項5に記載の発明は,同じ
く上記に加えて,構造体を高気密のものとして,例えば
構造物をクリーンルームとして使用する等,構造物の用
途に応じてその性能を確保し得るように,これを,上記
一対の対向壁に対する一対の折畳み壁のヒンジ連結を,
一対の対向壁幅方向両端にそれぞれ対向方向に向けて折
り曲げ突出した端部折曲壁を介して,該端部折曲壁と一
対の折畳み壁端部のパネルに設置した長手方向全長のア
ルミヒンジによって行い,一対の対向折畳み壁の中間位
置のヒンジ連結を,被連結パネル間にヒンジ枠を介し
て,該ヒンジ枠と被連結パネルに設置した長手方向全長
のアルミヒンジによって行うことによってヒンジ連結部
分の気密性を確保し,上記折畳み壁面体と天井パネルの
架設部分に気密材を介装することによって架設部分の気
密性を確保し,且つ建具を気密ドアとして高気密構造物
用としてなることを特徴とする請求項1,2,3又は4
に記載の屋内設置の天井付き折畳み構造物とし,これら
をそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段とした
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更
に具体的に説明すれば,Aは,例えば高気密構造用にし
て,特にクリーンルーム用に用い得るようにした屋内設
置の天井付き折畳み構造物であって,該構造物Aは,折
畳み壁面体1と,天井パネル29と,本例において用い
た高さ調整自在の下枠20とを備えて構成したものとし
てあり,上記折畳み壁面体1は,一対の対向壁2と,該
一対の対向壁2の幅方向両端にそれぞれヒンジ12連結
するとともに中間の対応位置の少なくとも1箇所におい
てヒンジ12連結することによって上記一対の対向壁2
間でこれを基準として谷折り又は蛇腹折り自在とした一
対の折畳み壁3とを備えこれら各一対の対向壁2及び折
畳み壁3により外側4面を区画囲繞し且つ上記各一対の
対向壁2又は折畳み壁3のいずれかに出入り用の建具を
配設したものとし,上記天井パネル29は,該折畳み壁
面体1の上面を閉塞するように該折畳み壁面体1上に架
設してその天井面を形成自在とし長手方向に単一又は中
間連結複数にして側端相互を連結枠9によって連結自在
とした多数のものとしてある。
【0006】本例にあって上記折畳み壁面体1における
対向壁2及び折畳み壁3は,それぞれ同幅一対のものを
対向して配置したものとし,これら対向壁2及び上記ヒ
ンジ12連結部を除く折畳み壁3は,いずれも幅方向に
縦長矩形のパネル8を連結枠9で連結して形成し,折畳
み壁3にあってはその上記ヒンジ12連結を中間の対応
位置,特に幅方向中央1箇所の対応位置で行なって形成
したものとしてあり,上記一対の対向壁2の幅方向両端
に該一対の折畳み壁3を,本例において後述の端部折曲
壁6を介してヒンジ12連結することによって上記谷折
り又は蛇腹折りのうち谷折りを自在としたものとしてあ
る。
【0007】上記一対の対向壁2及び折畳み壁3の上記
パネル8及び上記天井パネル29は,本例においてこれ
らを,それぞれ表裏の金属板間に発泡樹脂を充填して形
成した剛体パネルによるものとし且つ連結枠9をこれら
パネル8又は天井パネル29の全長に亘る厚肉又は中空
断面等のアルミ押出材を用いた剛体連結枠によるものと
して構造物Aの構造強度を確保したものとしてあり,本
例にあってこれらパネル8及び天井パネル29は,例え
ば塗装等の化粧を施してなる鋼板,アルミ板等の金属板
を前後に配置し,幅方向側端及び上下方向上下端を縦
框,横框によって閉塞して,その内部の中空部に発泡樹
脂,例えば独立起泡のウレタン,ポリスチレン等の発泡
樹脂を充填,例えば発泡充填して,これら金属板と各框
を発泡樹脂により接着一体化することによって,それぞ
れパネルの剛性と構造強度を確保して,上記剛体パネル
としてある。
【0008】これらを連結する上記連結枠9は,例えば
アルミ押出材による室内外双方又はその一方に幅方向両
側に向けてパネル対接片10を突出した厚肉又は中空断
面,例えば中空断面のT字状,厚肉のエ字状等にして,
本例にあっては図示するように前後一方にパネル対接片
10を有する中空断面のT字状の同一断面のものを,上
記パネル8と天井パネル29の双方に共通に使用し,上
記パネル8用のものにあっては,必要に応じて前後他方
にこれに固定する目隠し用の対接板11を備えて,上記
パネル8の高さ又は天井パネル29の長さと同長のもの
とすることによって,それぞれ連結枠9の剛性とこれに
よる構造強度を確保して,上記剛体連結枠としたものと
してある。
【0009】該連結枠9によるパネル8又は天井パネル
29の連結は,そのパネル8にあっては,パネル対接片
10をパネル8の前後一方に対接するとともに上記対接
板11を用いて,該対接板11を気密材36を介してパ
ネル8の前後他方に対接し,該対接板11からそれぞれ
長手方向所定間隔にネジ35止めを行い,また天井パネ
ル29にあっては,連結枠9を単独で用い,パネル対接
片10に天井パネルの下面を載置対接し,連結枠9から
一方の天井パネル29に対してそれぞれ長手方向所定間
隔にネジ35止めを行なうことによって強固に固定し,
該パネル8及び天井パネル29と連結枠9との間を密封
し,該連結部の高度の気密性を確保したものとしてあ
る。
【0010】一方本例にあって上記ヒンジ連結部のヒン
ジ12も,上記連結枠9と同様に,パネル8の全長に亘
る厚肉又は中空断面のアルミ押出材を用いた剛体ヒンジ
によるものとして構造体Aの構造強度を確保したものと
してあり,また上記一対の対向壁2に対する一対の折畳
み壁3のヒンジ12連結は,これを,一対の対向壁2幅
方向両端にそれぞれ対向方向に向けて折り曲げ突出した
端部折曲壁6を介して,該端部折曲壁6と一対の折畳み
壁3端部のパネル8に設置した長手方向全長のアルミヒ
ンジによって行い,一対の折畳み壁3の中間位置,本例
にあっては上記中央1箇所対応位置のヒンジ12連結
を,被連結パネル8間にヒンジ枠15を介して,該ヒン
ジ枠15と被連結パネル8に設置した長手方向全長のア
ルミヒンジによって行うことによって,ヒンジ連結部分
の気密性を確保したものとしてある。
【0011】即ち本例の端部折曲壁6は,これを一対の
対向壁2の各両端に突き当て状にしてそれぞれ対向方向
に同幅の,例えば10〜20cm突出し,一方の側端の室
内側に上記ヒンジ12の厚肉の軸又は軸受,本例にあっ
ては厚肉の軸13を突出形成し,他方の側端に対向壁2
に対する突片7を突出形成した,アルミ押出材によりそ
れ自体強度に優れた厚肉又は中空断面,本例にあっては
中空断面の矩形状にして上記厚肉の軸13と突片7を備
えたものとし,該突片7により,気密材36を介して,
一対の対向壁2の両端を受け入れて,対向壁2に長手方
向所定間隔に図示省略のネジ止めを行い,強固に固定す
ることにより,これに一体として,上記一対の対向壁2
幅方向両端にそれぞれ対向方向に折り曲げ突出したもの
としてあり,このとき一対の折畳み壁3の端部のパネル
8には,一方の側端の室内側に上記ヒンジ12の厚肉の
軸受又は軸,本例にあっては厚肉の軸受14を突出形成
し,他方の側端にパネル8端部を受入被嵌する突片18
を突出形成した,アルミ押出材による同じくそれ自体強
度に優れた厚肉又は中空断面,本例にあって厚肉のコ字
状としたヒンジ框17を,上記突片18間にパネル8を
受入固定することによって設置し,上記厚肉の軸13と
軸受14とを回動自在に嵌合することにより,上記剛性
が高い剛体にして気密性を確保したアルミヒンジを構成
するものとしてあり,このとき該アルミヒンジは,これ
を上記端部折曲壁6と折畳み壁3との間の室内側におい
て山折りをするようにしたものとしてある。
【0012】また折畳み壁3の幅方向中間の対応位置,
本例において幅方向中央1箇所の対応位置におけるヒン
ジ12は,厚肉又は中空断面,本例にあっては厚肉の中
空断面とし,室外側の幅方向両側に上記ヒンジ12の一
対にして厚肉の軸受又は軸,本例にあっては厚肉の軸1
3を突出形成した,アルミ押出材によるそれ自体強度に
優れたヒンジ枠15を被連結パネル8間に介装する一
方,被連結パネル8には,該パネル8を受入固定するこ
とにより厚肉の軸受14を突出形成した上記ヒンジ框1
7を設置し,同様にこれら厚肉の軸13と軸受14とを
回動自在に嵌合することにより,同じく剛体にして気密
性を確保したアルミヒンジを構成するものとしてあり,
このとき該アルミヒンジは,これをパネル8間の室外側
において上記と逆に谷折りをするようにしたものとして
ある。
【0013】本例において用いた高さ調整自在の下枠2
0は,それぞれ一対の対向壁2及び一対の折畳み壁3の
下端に配置するものとし,床面固定又は床面載置の所定
間隔のアジャスター金具21と折畳み壁面体1の上記一
対の対向壁2及び折畳み壁3下面に固定し,該アジャス
ター金具21によって折畳み壁面体1を高さ調整自在に
支持する,例えば鋼製中空断面,本例にあっては矩形状
中空断面にして,ヒンジ12部分で分離して折曲自在と
した基枠25とを備えたものとし,このとき上記アジャ
スター金具21は,これを,手掛け用の固定ナット23
を溶着具備した回転ボルト22をべースに上向きの回転
自在に立設したものとし,上記基枠25の底部にはボル
ト挿通孔を透設するとともに該底部上面に上記回転ボル
ト22を螺装するナット24を溶着固定したものとして
あり,その高さ調整は,上記固定ナット23を手操作で
回して,上記ナット24に螺装した回転ボルト22を回
転することによって,該回転ボルト22の下方への突出
長さを定めて上記対向壁2及び折畳み壁3の水平を確保
するようにしてあり,このとき下枠20は,上記アジャ
スター金具21や基枠25の露出を避け,折畳み壁面体
1の外観を良好とするように,前後に着脱自在のカバー
材26を備えたものとしてある。
【0014】以上のように構成した折畳み壁面体1は,
一対の対向壁2の一方の中央位置に建具として両開きの
気密ドア4を,他方一側偏位位置に同じく建具として片
開きの気密ドア4をそれぞれ配置して,人の出入りを可
能としたものとしてあり,該折畳み壁面体1は,上記一
対の対向壁2と一対の折畳み壁3によって,外側4面を
区画囲繞して構造体Aの平面スペースを区画して伸張と
折畳みの双方を可能とする折畳み自在のものとするとと
もに構造物Aの壁面体として必要な密封性能と強度とを
備えて,構造物Aの上記躯体本体をなすものとしてあ
り,該折畳み壁面体1と上記天井パネル29による構造
物Aの形成は,本例にあって,床面に上記高さ調整自在
の下枠20を固定した折畳み壁面体1を各ヒンジ12の
回動により伸張し,該伸張状態でその一対の対向壁2及
び一対の折畳み壁3の下枠20をアジャスター金具21
の固定ナット23を回転し,その水平出しを行なう一
方,折畳み壁面体1の上端には,天井パネル29を架設
してその上面を閉塞して,天井面をなすことによって,
これを行なうものとしてあり,本例にあって天井パネル
29の架設は,一対の折畳み壁3間に亘る長さを有し,
中空断面のチャンネル材を上下にボルトナットによって
貫通固定して高度に剛体とした天井補強連結材31を用
い,該天井補強連結材31によって,気密材36を介し
て天井パネル29を長手方向に複数,例えば3枚を連結
するとともに各側端相互を同じく気密材36を介した上
記連結枠9によって幅方向に連結し,相互に一体化した
状態として,折畳み壁面体1上に,一対の対向壁2及び
一対の折畳み壁3との間に気密材36を介して架設する
ことによって行なうものとしてあり,このとき本例の天
井パネル29は,上記表裏の金属板間に発泡樹脂を発泡
充填したことにより,例えば10Kg/m2 程度の重量を
有するものとなり,構造物Aは工場等屋内設置のものと
されて風圧等を考慮する必要がないため天井パネル29
の自重で上記一対の対向壁2に載置して,その天井面を
形成するようにしてある。
【0015】また上記構成により剛性と構造強度を備え
た本例の剛体パネルによる天井パネル29は,これを,
エアコン等構造物設置用設備32の吊り持ちべースと
し,天井パネル29上面に設置した座板33から該天井
パネル29を貫通した吊りボルト34に構造物設置用設
備32を吊り固定又は吊り支持自在としてあり,本例に
あって上記クリーンルームとした構造物Aにおける上記
構造物設置用設備32は,エアコン,エアフィルター,
ファンモーター等としてあり,これらは天井パネル29
の設置部位上面に配置した,例えば鋼板製方形又は矩形
の座板33に複数,例えば4本の吊りボルト34上端
を,例えば溶着又はナット等で固定し,気密措置を施し
て該吊りボルトを天井パネル29下方に垂下させ,常法
に従って,構造物設置用設備に設けたボルト孔を用いて
ナット固定して直接に吊り固定するか,載置基台を該吊
りボルトに溶着又はナット固定して,該載置基台に構造
物設置用設備を載置して吊り支持するようにしたものと
してある。
【0016】図中5は折畳み壁面体1の一対の対向壁2
及び一対の折畳み壁3に設置した気密確保可能の嵌め殺
し窓,19は上記一対の対向壁2及び一対の折畳み壁3
の上端に設置した目隠しパネル,27は,上記下枠20
のカバー材26の上下に長孔とした対向壁2又は折畳み
壁3への固定用ネジ孔,28は前後一対のカバー材26
の内側,即ち室内側のカバー材26に設けたアジャスタ
ー金具21の位置を切り欠きした,気密材36設置用の
フィン,30は天井パネル29の端部に設置し,対向壁
2及び折畳み壁3上端の立上り部との間で天井パネル2
9の移動を阻止する天井パネル29外れ止め用の垂下フ
ィン,37は,上記高さ調整自在の下枠20による折畳
み壁面体1の水平出しを行なうに際して,その作業を容
易化し,水平出しの間折畳み壁面体1を支持するよう
に,下枠20の最大調整高さ,本例にあってはアジャス
ター金具21の最大調整高さと同等又はこれより低位置
を設置位置とし,下枠20の水平出し後に取外し可能と
した,折畳み壁面体1,本例にあって一対の対向壁2の
各幅方向端部に着脱自在に設置固定した折畳み壁面体1
の設置時と撤去時に使用するようにした折畳み壁面体1
支持用にして併せてその移動用としたキャスター,38
はその設置固定用にして折畳み壁面体1の荷重を支持可
能のフレームをそれぞれ示す。
【0017】図示した例は以上のとおりとしたが,対向
壁及び折畳み壁の一方又は双方を単一の壁パネルとして
構成すること,天井パネルを含むパネル構成を金属,樹
脂等の表裏の表面板とその中空部にハニカムコアを装着
したものとし,或いは木製の厚板のものとすること,折
畳み壁を,中間複数乃至多数のヒンジ連結によって一対
の対向壁間でこれを基準として蛇腹折り自在のものとし
て構成すること,ヒンジをヒンジ金物によるものとする
こと,建具を引き戸とすること,折畳み壁面体に対する
天井パネルの架設を,固定金具による固定を施したもの
とすること,高さ調整自在の下枠を用いるとき,床面載
置又は固定用にして長手方向所定間隔に固定ナットを有
する基枠と該固定ナットに螺装する調整ボルトを回転自
在に有する上記基枠に昇降自在にして上記対向壁及び折
畳み壁下端に調整後に固定する昇降枠とを備えたものと
すること等を含めて,本発明の実施に当って,対向壁,
折畳み壁,ヒンジ,折畳み壁面体,天井パネル,必要に
応じて用いる高さ調整自在の下枠,気密材,アルミヒン
ジ,気密ドア等の各具体的材質,形状,構造,これらの
関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反し
ない限り,様々の形態のものとすることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
請求項1に記載の発明は,構造物の設置と撤去を可及的
容易になし得るものとするとともに折畳み時には,一対
の対向壁の幅にして,折畳み壁が突出したりすることな
く,対向壁の厚さと折畳み壁の折畳み厚さの合計厚さの
コンパクトな折畳みをなし得て,省スペースの保管を可
能とし,更に天井付きの構造物としての独立性や仕切り
性を確保し得るようにした屋内設置の天井付き折畳み構
造物を提供することができ,請求項2に記載の発明は,
上記に加えて,伸張設置状態の折畳み壁面体の水平設置
を可能とすることができ,請求項3に記載の発明は,同
じく上記に加えて,構造物としての構造強度を高度に確
保したものとすることができ,請求項4に記載の発明
は,同じく上記に加えて,例えばクーラー等の構造物設
置用の設備を天井パネルを使用して天井面に対して設置
し,構造物のスペースの有効利用を可能としたものとす
ることができ,請求項5に記載の発明は,同じく上記に
加えて,構造体を高気密のものとして,例えば構造物を
クリーンルームとして使用する等,構造物の用途に応じ
てその性能を確保したものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳み構造物の斜視図である。
【図2】折り畳んだ状態の折畳み構造物の折畳み壁面体
と天井パネルを示す分解斜視図である。
【図3】折畳み構造物の横断面図である。
【図4】折畳み壁面体の構成を示す拡大横断面図であ
る。
【図5】折畳み壁の折畳み状態を示す部分拡大横断面図
である。
【図6】折畳み壁面体と下枠との関係を示す拡大縦断面
図である。
【図7】折畳み壁面体と天井パネルとの関係を示す拡大
縦断面図である。
【図8】天井パネルの長手方向の連結状態を示す拡大縦
断面図である。
【図9】折畳み壁面体のキャスター取付け状態を示す正
面図である。
【図10】折畳み壁面体のキャスター取付け状態を示す
平面図である。
【図11】構造物設置用設備の天井パネルへの取付け状
態を示す天井パネル中間における縦断面図である。
【符号の説明】
A 折畳み構造体 1 折畳み壁面体 2 対向壁 3 折畳み壁 4 ドア 6 端部折曲壁 9 連結枠 12 ヒンジ 20 下枠 29 天井パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の対向壁と,該一対の対向壁の幅方
    向両端にそれぞれヒンジ連結するとともに中間の対応位
    置の少なくとも1箇所においてヒンジ連結することによ
    って上記一対の対向壁間でこれを基準として谷折り又は
    蛇腹折り自在とした一対の折畳み壁とを具備しこれら各
    一対の対向壁及び折畳み壁により外側4面を区画囲繞し
    且つ上記各一対の対向壁又は折畳み壁のいずれかに出入
    り用の建具を配設した折畳み壁面体と,該折畳み壁面体
    の上面を閉塞するように該折畳み壁面体上に架設してそ
    の天井面を形成自在とし長手方向に単一又は中間連結複
    数にして側端相互を連結枠によって連結自在とした多数
    の天井パネルとを備えてなることを特徴とする屋内設置
    の天井付き折畳み構造物。
  2. 【請求項2】 上記折畳み壁面体の一対の対向壁及び折
    畳み壁の下端に,高さ調整自在の下枠を備えてなること
    を特徴とする請求項1に記載の屋内設置の天井付き折畳
    み構造物。
  3. 【請求項3】 上記折畳み壁面体の一対の対向壁及びヒ
    ンジ連結部を除く折畳み壁を,それぞれ幅方向に縦長矩
    形のパネルを連結枠を介して連結して形成し,該パネル
    及び上記天井パネルをそれぞれ表裏の金属板間に発泡樹
    脂を充填して形成した剛体パネルによるものとし且つ連
    結枠及び上記ヒンジ連結部のヒンジをこれらパネル又は
    天井パネルの全長に亘る厚肉又は中空断面等のアルミ押
    出材を用いた剛体連結枠及び剛体ヒンジによるものとし
    て構造物の構造強度を確保してなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の屋内設置の天井付き折畳み構造
    物。
  4. 【請求項4】 上記剛体パネルによる天井パネルを,エ
    アコン等構造物設置用設備の吊り持ちべースとし,天井
    パネル上面に設置した座板から該天井パネルを貫通した
    吊りボルトに構造物設置用設備を吊り固定又は吊り支持
    自在としてなることを特徴とする請求項3に記載の屋内
    設置の天井付き折畳み構造物。
  5. 【請求項5】 上記一対の対向壁に対する一対の折畳み
    壁のヒンジ連結を,一対の対向壁幅方向両端にそれぞれ
    対向方向に向けて折り曲げ突出した端部折曲壁を介し
    て,該端部折曲壁と一対の折畳み壁端部のパネルに設置
    した長手方向全長のアルミヒンジによって行い,一対の
    対向折畳み壁の中間位置のヒンジ連結を,被連結パネル
    間にヒンジ枠を介して,該ヒンジ枠と被連結パネルに設
    置した長手方向全長のアルミヒンジによって行うことに
    よってヒンジ連結部分の気密性を確保し,上記折畳み壁
    面体と天井パネルの架設部分に気密材を介装することに
    よって架設部分の気密性を確保し,且つ建具を気密ドア
    として高気密構造物用としてなることを特徴とする請求
    項1,2,3又は4に記載の屋内設置の天井付き折畳み
    構造物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004316218A (ja) * 2003-04-16 2004-11-11 Osamu Egawa ユニットルーム及び宿泊施設
JP2010037842A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Fujisash Co ユニットハウス

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