JP2000072605A - 殺虫組成物 - Google Patents

殺虫組成物

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JP2000072605A JP10279289A JP27928998A JP2000072605A JP 2000072605 A JP2000072605 A JP 2000072605A JP 10279289 A JP10279289 A JP 10279289A JP 27928998 A JP27928998 A JP 27928998A JP 2000072605 A JP2000072605 A JP 2000072605A
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pyrethroid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の害虫、ダニ類に対して高い速効性と致
死効力を示し、特にピレスロイド系殺虫剤に対して抵抗
性の発達した害虫に有効な殺虫組成物の提供。 【解決手段】 一般式I 【化1】 (式中、Rは一般式II、III、IVを示す。ここ
に、Rはアリル基又はプロパルギル基を表す。R
水素原子又はメチル基であり、Rはプロパルギル基又
はベンジル基を表す。また、Rは水素原子、シアノ基
又はエチニル基を示し、RならびにRは同一又は相
異なって、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル
基を表す。Rは水素原子又はフェノキシ基であり、R
は水素原子、プロパルギル基又はメトキシメチル基を
表す。)で表されるピレスロイド系殺虫成分と、一般式
V 【化2】 (式中、Yは水素原子又はメチル基を示す。また、R’
は前記一般式II、III、IVを表す。)で表される
ピレスロイド系殺虫成分とを、3:7〜7:3の重量比
で含有する殺虫組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺虫組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
種々の殺虫剤が開発されてきたが、速効性あるいは致死
効力の点で必ずしも十分ではなかった。特にピレスロイ
ド剤に対して抵抗性が発達した害虫に対しては十分な防
除効果の得られない場面があり、新しく一層有用な殺虫
剤の開発が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況下で鋭意検討を行った結果、一般式I
【化11】 (式中、Rは一般式II、III、IVを表す。ここ
に、Rはアリル基又はプロパルギル基を表す。R
水素原子又はメチル基であり、Rはプロパルギル基又
はベンジル基を表す。また、Rは水素原子、シアノ基
又はエチニル基を示し、RならびにRは同一又は相
異なって、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル
基を表す。Rは水素原子又はフェノキシ基であり、R
は水素原子、プロパルギル基又はメトキシメチル基を
表す。)で表されるピレスロイド系殺虫成分と、一般式
【化12】 (式中、Yは水素原子又はメチル基を示す。また、R’
は前記一般式II、III、IVを表す。)で表される
ピレスロイド系殺虫成分とを、3:7〜7:3の重量比
で含有する殺虫組成物(以下、本発明組成物と記す)
が、相乗効果を有し、特にピレスロイド剤に対して抵抗
性が発達した害虫に対し優れた性質を有することを見出
し、本発明に至った。
【0004】一般式I及び一般式Vで表される化合物は
公知であるが、それぞれを特定の比率で組み合わせた本
発明組成物が高い相乗効果を奏することは全く知られて
いない。なお、一般式I及び一般式Vで表されるエステ
ルにはシクロプロパンカルボン酸及びアルコール部分の
立体構造に基づく光学異性体、あるいは幾何異性体が存
在するが、これらの任意の組み合わせも全て本発明に含
まれる。
【0005】一般式Iで表されるピレスロイド系殺虫成
分(化合物)の代表例を示せば以下のとおりであるがこ
れらに限定されるものではない。 化合物1 2−メチル−3−アリル−4−オキソ−2−シクロペン
テン−1−イル クリサンテマート
【化13】 化合物2 2−メチル−3−プロパルギル−4−オキソ−2−シク
ロペンテン−1−イルクリサンテマート
【化14】 化合物3 5−プロパルギル−2−フリルメチル クリサンテマー
【化15】 化合物4 5−プロパルキル−2−メチル−3−フリルメチル ク
リサンテマート
【化16】 化合物5 5−ベンジル−3−フリルメチル クリサンテマート
【化17】 化合物6 4−プロパルキルベンジル クリサンテマート
【化18】 化合物7 2,6−ジメチル−4−プロパルギルベンジル クリサ
ンテマート
【化19】 化合物8 2,6−ジフルオロ−4−メトキシメチルベンジル ク
リサンテマート
【化20】 化合物9 3−フェノキシ−α−シアノベンジル クリサンテマー
【化21】 ▲10▼化合物10 2,6−ジメチル−α−エチニルベンジル クリサンテ
マート
【化22】
【0006】また、一般式Vで表されるピレスロイド系
殺虫成分(化合物)の代表例は以下のとおりであるが、
これらに限定されない。 ▲11▼化合物11 2−メチル−3−アリル−4−オキソ−2−シクロペン
テン−1−イル 2,2−ジメチル−3−(3−メトキ
シ−3−オキソ−1−プロペニル)シクロプロパンカル
ボキシレート
【化23】 ▲12▼化合物12 2−メチル−3−プロパルギル−4−オキソ−2−シク
ロペンテン−1−イル2,2−ジメチル−3−(3−メ
トキシ−3−オキソ−1−プロペニル)シクロプロパン
カルボキシレート
【化24】 ▲13▼化合物13 5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2−ジメチ
ル−3−(3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニ
ル)シクロプロパンカルボキシレート
【化25】 ▲14▼合物14 5−プロパルギル−2−メチル−3−フリルメチル
2,2−ジメチル−3−(3−メトキシ−3−オキソ−
1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート
【化26】 ▲15▼化合物15 5−ベンジル−3−フリルメチル 2,2−ジメチル−
3−(3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニル)シ
クロプロパンカルボキシレート
【化27】 ▲16▼化合物16 4−プロパルギルベンジル 2,2−ジメチル−3−
(3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニル)シクロ
プロパンカルボキシレート
【化28】 ▲17▼化合物17 2,6−ジメチル−4−プロパルギルベンジル 2,2
−ジメチル−3−(3−メトキシ−3−オキソ−1−プ
ロペニル)シクロプロパンカルボキシレート
【化29】 ▲18▼化合物18 2,6−ジフルオロ−4−メトキシメチルベンジル
2,2−ジメチル−3−(3−メトキシ−3−オキソ−
1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート
【化30】 ▲19▼化合物19 3−フェノキシ−α−シアノベンジル 2,2−ジメチ
ル−3−(3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニ
ル)シクロプロパンカルボキシレート
【化31】 ▲20▼化合物20 2,6−ジクロロ−α−エチニルベンジル 2,2−ジ
メチル−3−(3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペ
ニル)シクロプロパンカルボキシレート
【化32】 (21)化合物21 2−メチル−3−アリル−4−オキソ−2−シクロペン
テン−1−イル 2,2−ジメチル−3−(2−メチル
−3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニル)シクロ
プロパンカルボキシレート
【化33】 (22)化合物22 5−プロパルギル−2−フリルメチル 2,2−ジメチ
ル−3−(2−メチル−3−メトキシ−3−オキソ−1
−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート
【化34】 (23)化合物23 4−プロパルギルベンジル 2,2−ジメチル−3−
(2−メチル−3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペ
ニル)シクロプロパンカルボキシレート
【化35】 (24)化合物24 2,6−ジメチル−4−プロパルギルベンジル 2,2
−ジメチル−3−(2−メチル−3−メトキシ−3−オ
キソ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレー
【化36】
【0007】
【発明の実施の形態】一般式Iならびに一般式Vで表さ
れるピレスロイド系殺虫成分は、常温で固体又は液体
で、有機溶剤に一般に易溶であり、従って本発明組成物
は種々の剤型の殺虫剤に適用できる。本発明組成物の施
用量、施用濃度は、製剤の種類、施用時期、施用場所、
施用方法、害虫の種類等の状況によって異なり、該状況
に応じて施用量、施用濃度の適量を選択すればよいが、
有効な相乗効果を奏する一般式Iと一般式Vで表される
ピレスロイド系殺虫成分の混合割合は、重量比で3:7
〜7:3の範囲である。
【0008】本発明組成物は、線香、マット、リキッド
等の加熱蒸散剤や、乳剤、油剤、水和剤、エアゾール剤
等の種々の製剤で用いることができ、これらの製剤には
本発明組成物が有効成分量として、重量比で通常0.0
01〜95%含有される。
【0009】なお、本発明組成物に、一般式Iあるいは
一般式V以外のピレスロイド系殺虫成分や、例えばフェ
ニトロチオン、DDVP、ダイアジノン、プロパホス等
の有機リン剤、NAC、MTMC、BPMC等のカーバ
メート剤、シラフルオフェン、カルタップ、フィプロニ
ル等の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、防黴剤、防臭剤等の
その他の成分を混合して効果の優れた多目的組成物を得
ることができる。また、本発明組成物に、N−オクチル
ビシクロヘプテンジカルボキシイミド(商品名:MGK
−264)、サイネピリン500 、オクタクロロジプ
ロピルエーテル、ピペロニルブトキサイド等のピレスロ
イド用共力剤を加えることによってその殺虫効果を一層
高めることができる。
【0010】更に本発明組成物には必要に応じて、BH
T(2, 6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキ
シフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフ
ェノールとの混合物)、ジブチルハイドロキノン、2,
2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)、オクタデシル 3−(3, 5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート、リン系抗酸化剤、イオウ系抗酸化剤、ヒンダー
トアミン系光安定剤等の安定剤を加え、本発明組成物の
安定性を向上させることもできる。
【0011】本発明組成物を殺虫用線香に製剤する場合
には、本発明組成物またはその製剤品(乳剤、油剤、マ
イクロカプセル化製剤、各種包接化製剤等)を、支燃
剤、結合剤、必要により共力剤や安定剤等と共に混合し
て調合粉を得た後、これに水と着色剤や防黴剤等を適宜
加えて混練する。続いて、押し出機にかけ、線香形態に
成型後、乾燥して殺虫用線香を得ることができる。有効
成分として配合される本発明組成物の含量は、0.1〜
2.0重量%が好ましく、所望の燃焼時間にあわせて大
きさを適宜選定すればよい。支燃剤としては、除虫菊抽
出粕粉、木粉等の各種植物乾燥粉末、木炭、素灰、カー
ボンブラック等の炭素粉末等があげられる。また、結合
剤としては、タブ粉、澱粉、ポリエチレンオキシド、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩、カル
ボキシメチル澱粉塩等の合成高分子等があげられる。着
色剤としては、マラカイトグリーン等の有機顔料、無機
顔料、染料等を例示でき、一方防黴剤としては、安息香
酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸等の酸、該酸の塩、該酸
のエステル等があげられる。
【0012】本発明組成物を殺虫用電気加熱蒸散マット
として製剤する場合には、通常、本発明組成物、ならび
に必要により揮散調整剤、安定剤、色素、香料等を適当
な溶剤に溶解してマット状基材に含浸させることにより
調製しえる。マット状基材としては、パルプ板、コット
ンリンター、ポリエステル不織布等の繊維質やセラミッ
クス等の多孔質担体があげられ、通常、本発明組成物が
マットあたり10〜250mg配合される。揮散調整剤
としては、前記ピレスロイド用共力剤や、例えばステア
リン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル等の高級脂肪
酸エステル等があげられる。
【0013】本発明組成物を殺虫用リキッドとして用い
る場合には、本発明組成物を溶剤に好ましくは0.5〜
5.0%配合させ、必要ならば香料、揮散調整剤、安定
剤等を加えて調製する。得られた薬液は、多孔質吸液芯
を装填したプラスチックボトル等に充填されるが、吸液
芯の材質としては何ら限定されるものではなく、例えば
無機質材料を糊剤で固めたものの他、これを焼成したも
の、あるいはフェルト、綿、不織布等の編組、あるいは
ガラス、無機繊維、プラスチック、木材、多孔質セラミ
ック等をあげることができる。溶剤としては、引火点が
高くて臭みがなく、かつ毒性学上安全な有機溶剤、例え
ば炭素数11以上のノルマルパラフィン、イソパラフィ
ンあるいはナフテン系炭化水素類や、水があげられる。
水と例えばポリオキシアルキレンエーテル系の界面活性
剤を用いて水性の薬液とすれば、有機溶剤使用の油性薬
液に比べ殺虫効果が高く、引火性も有しないのでより好
適である。
【0014】本発明組成物は、上記の加熱蒸散剤の他、
これを固体担体、液体担体、ガス状担体、餌等と混合す
るか、必要により界面活性剤やその他の製剤用補助剤を
添加して、乳剤、油剤、水和剤、エアゾール剤、フロア
ブル剤、粒剤、粉剤、燻煙剤、非加熱蒸散剤、煙霧剤、
マイクロカプセル剤、毒餌剤等に製剤して使用すること
も可能である。
【0015】かかる製剤化の際に用いられる固体担体と
しては、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベ
ントナイト等)、タルク類、セラミック、その他の無機
鉱物(活性炭、炭酸カルシウム等)等の微粉末あるいは
粒状物などがあげられ、液体担体としては、たとえば
水、アルコール類(エタノール、イソプロピルアルコー
ル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン
等)、芳香族炭化水素類(キシレン、エチルベンゼン、
メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ノルマルパ
ラフィン、イソパラフィン等)、エステル類(ミリスチ
ン酸イソプロピル、酢酸ブチル等)等があげられ、ガス
状担体、すなわち噴射剤としては、例えばLPG(液化
石油ガス)、ジメチルエーテル、フロンガス、窒素ガ
ス、炭酸ガス等があげられる。
【0016】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。また、固着剤や分散剤等の製剤用
補助剤としては、たとえばカゼイン、ゼラチン、セルロ
ース誘導体、アルギン酸塩、合成水溶性高分子(ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸類等)を例示することができる。
【0017】更に燻煙剤の基剤としては、例えば硝酸
塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、ニトロ
セルロース等の燃焼発熱剤、アルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩、重クロム酸塩、硝酸カリウム等の燃焼補助
剤、メラミン、小麦デンプン等の支燃剤、珪藻土等の増
量剤等があげられ、これらを本発明組成物と適宜混合し
て発熱剤タイプの燻煙剤を得ることができる。一方、本
発明組成物と、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド等の有機発泡剤を組み合わせて、煙量の
少ない有機発泡剤タイプの燻煙剤を調製しえる。
【0018】こうして得られた製剤は、加熱蒸散剤、エ
アゾール剤、油剤、燻煙剤、毒餌等については希釈する
ことなくそのままで、一方、乳剤、水和剤、フロアブル
剤等は通常水で希釈して施用する。
【0019】本発明組成物は、衛生害虫、木材害虫、衣
料害虫、食品害虫等、各種の害虫及びダニ類に対し有効
である。例示すれば、イガ、コイガ、ノシメコクガ等の
鱗翅目害虫、イエカ類、ハマダラカ類、ヤブカ類、イエ
バエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類等の双翅目
害虫、コクゾウムシ、アズキゾウムシ、コクヌストモド
キ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、シ
バンムシ類、ヒラタキクイムシ類、アオバアリガタハネ
カクシ等の鞘翅目害虫、チャバネゴキブリ、クロゴキブ
リ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ等の網翅目害
虫、アリ類、アリガタバチ類等の膜翅目害虫、ヒトノミ
等の隠翅目害虫、ヒトジラミ、ケジラミ等のシラミ目害
虫、ヤマトシロアリ、イエシロアリ等の等翅目害虫、コ
ナダニ類、チリダニ類、ツメダニ類等の屋内塵性ダニ
類、マダニ類、イエダニ類等のダニ類があげられるが、
もちろんこれらに限定されるものではない。また、本発
明組成物は、特にピレスロイド剤に対して抵抗性が発達
した害虫に高い殺虫効果を示し、従来のピレスロイド剤
の施用では十分な防除効果の得られない場面で特に有用
である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を製剤例および試験例にてさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定さ
れるものではない。
【0021】製剤例1 2−メチル−3−アリル−4−オキソ−2−シクロペン
テン−1−イル クリサンテマート(化合物1)と、2
−メチル−3−アリル−4−オキソ−2−シクロペンテ
ン−1−イル 2,2−ジメチル−3−(3−メトキシ
−3−オキソ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボ
キシレート(化合物11)とを1:1で混合してなる本
発明組成物0.2部にケロシンを加え全体を100部と
して0.2%油剤を得た。
【0022】製剤例2 5−プロパルギル−2−フリルメチル クリサンテマー
ト(化合物3)と、5−プロパルギル−2−フリルメチ
ル 2,2−ジメチル−3−(3−メトキシ−3−オキ
ソ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート
(化合物13)とを3:7で混合してなる本発明組成物
20部にソルポールSM−200(東邦化学登録商標
名)10部、キシロール70部を加え攪拌混合溶解して
20%乳剤を得た。
【0023】製剤例3 4−プロパルギルベンジル クリサンテマート(化合物
6)と、4−プロパルギルベンジル 2,2−ジメチル
−3−(3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニル)
シクロプロパンカルボキシレート(化合物16)とを
3:2で混合してなる本発明組成物0.2部を精製灯油
29.8部に溶解してエアゾール容器に充填し、バルブ
部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射剤(液
化石油ガス)70部を加圧充填してエアゾール剤を得
た。
【0024】製剤例4 2,6−ジメチル−4−プロパルギルベンジル クリサ
ンテマート(化合物7)と、2,6−ジメチル−4−プ
ロパルギルベンジル 2,2−ジメチル−3−(3−メ
トキシ−3−オキソ−1−プロペニル)シクロプロパン
カルボキシレート(化合物17)とを1:1で混合して
なる本発明組成物0.4g、BHT0.5gを除虫菊抽
出粕粉、木粉、デン粉等の蚊取線香用基材99.1gに
均一に混合し、公知の方法によって蚊取線香を得た。
【0025】製剤例5 3−フェノキシ−α−シアノベンジル クリサンテマー
ト(化合物9)と、3−フェノキシ−α−シアノベンジ
ル 2,2−ジメチル−3−(3−メトキシ−3−オキ
ソ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキシレート
(化合物19)とを、7:3で混合してなる本発明組成
物0.3部とクレー99.7部をよく粉砕混合して0.
3%粉剤を得た。
【0026】製剤例6 2,6−ジメチル−α−エチニルベンジル クリサンテ
マート(化合物10)と、4−プロパルギルベンジル
2,2−ジメチル−3−(2−メチル−3−メトキシ−
3−オキソ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボキ
シレート(化合物23)とを2:3で混合してなる本発
明組成物40mg、サイネピリン500100mg、安
定剤(ジブチルハイドロキノン)10mg、染料として
ジイソプロピルアミノアントラキノン0.6mgを厚さ
2.8mm、縦22mm、横35mmのパルプ製マット
に含浸させ、電気蚊取用加熱蒸散マットを得た。
【0027】試験例1 表1に示す各供試薬液をアセトンで所定濃度に希釈し、
微量滴下法によりイエバエに対する殺虫活性(LD50
値)を求めた。なお、ピレスロイド剤に対して感受性の
CSMA系イエバエと、新潟県広山地区の畜舎で採取し
たピレスロイド抵抗性の広山系イエバエを供試した。試
験結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】試験の結果、一般式Iの化合物と一般式V
の化合物とを、3:7〜7:3の重量比で混合した本発
明組成物は、単剤に比べ、感受性イエバエならびに抵抗
性イエバエのいずれに対しても高い相乗効果を示し、特
に抵抗性イエバエでその効果が著しかった。
【0030】試験例2 製剤例3に準じ、有効成分として0.2%を含有する各
種エアゾール剤を調製した。60cm立法のガラスチャ
ンバーに前述のCSMA系イエバエ雌成虫25匹を放っ
た後、供試エアゾール剤を1秒間噴霧し、時間の経過に
伴う仰転虫数を記録した。10分後にポリエチレン製容
器に移し、3%砂糖水を餌として与えて26±2℃の恒
温室に保存し、24時間後の致死率を調べた。試験は3
回繰り返し行い、KT50値から相対効力比を求めた。
結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】試験の結果、本発明組成物を含むエアゾー
ル剤は、相乗効果により速効性、致死効力ともに非常に
優れ、市販品に比べてより実用的であった。
【0033】試験例3 製剤例6に準じ、有効成分として40mgを含有する各
種電気蚊取用加熱蒸散マットを調製した。放熱板中心部
の温度が約168℃の加熱蒸散器を用い、下記の連続通
気法により蚊に対する殺虫効力を評価したところ表3に
示す如くであった。なお、ノックダウン効力は、有効成
分としてピナミンフォルテ40mgを含有するマットの
1時間経過後を1.00として示した。 (連続通気法)内径20cm、高さ43cmのプラスチ
ック製円筒を2段に重ね、その上に16メッシュの金網
で上下を仕切った内径、高さ共に20cmの円筒(供試
蚊を入れる場所)を載せ、更に、同径で高さ20cmの
円筒を載せる。この4段重ねの円筒を台に載せ、台の中
央に加熱蒸散器を置いて蒸散させる。そして、上部円筒
に供試蚊約20匹を放ち、時間の経過に伴う仰転数を観
察する。暴露20分後に全供試蚊を清潔なポリエチレン
容器に移し、3%砂糖水を与え、保存24時間後に死虫
率を調べる。
【0034】
【表3】
【0035】試験の結果、本発明組成物を含む電気蚊取
用加熱蒸散マットは、単剤品に比べて速効性、致死効力
がともに高く、一般式Iの化合物と一般式Vの化合物を
混合することによって著しい相乗効果を示すことが認め
られた。
【0036】
【発明の効果】本発明組成物を用いることにより、各種
の害虫およびダニ類を効果的に防除することができ、特
にピレスロイド剤に対して抵抗性が発達した害虫の防除
に有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 (式中、Rは一般式II、III、IVを表す。ここ
    に、Rはアリル基又はプロパルギル基を表す。R
    水素原子又はメチル基であり、Rはプロパルギル基又
    はベンジル基を表す。また、Rは水素原子、シアノ基
    又はエチニル基を示し、RならびにRは同一又は相
    異なって、水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル
    基を表す。Rは水素原子又はフェノキシ基であり、R
    は水素原子、プロパルギル基又はメトキシメチル基を
    表す。)で表されるピレスロイド系殺虫成分と、一般式
    V 【化2】 (式中、Yは水素原子又はメチル基を示す。また、R’
    は前記一般式II、III、IVを表す。)で表される
    ピレスロイド系殺虫成分とを、3:7〜7:3の重量比
    で含有することを特徴とする殺虫組成物。
  2. 【請求項2】 一般式VI 【化3】 (式中、Rはアリル基又はプロパルギル基を表す。)
    で表されるピレスロイド系殺虫成分と、一般式VII 【化4】 (式中、Yは水素原子又はメチル基を示す。また、R
    はアリル基又はプロパルギル基を表す。)で表されるピ
    レスロイド系殺虫成分とを、3:7〜7:3の重量比で
    含有することを特徴とする請求項1記載の殺虫組成物。
  3. 【請求項3】 一般式VIII 【化5】 (式中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rはプ
    ロパルギル基又はベンジル基を表す。)で表されるピレ
    スロイド系殺虫成分と、一般式IX 【化6】 (式中、Yは水素原子又はメチル基を示す。また、R
    は水素原子又はメチル基であり、Rはプロパルギル基
    又はベンジル基を表す。)で表されるピレスロイド系殺
    虫成分とを、3:7〜7:3の重量比で含有することを
    特徴とする請求項1記載の殺虫組成物。
  4. 【請求項4】 一般式X 【化7】 (式中、Rは水素原子、シアノ基又はエチニル基を示
    し、RならびにRは同一又は相異なって、水素原
    子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基を表す。R
    水素原子又はフェノキシ基であり、Rは水素原子、プ
    ロパルギル基又はメトキシメチル基を表す。)で表され
    るピレスロイド系殺虫成分と、一般式XI 【化8】 (式中、Yは水素原子又はメチル基を示す。また、R
    は水素原子、シアノ基又はエチニル基を示し、Rなら
    びにRは同一又は相異なって、水素原子、フッ素原
    子、塩素原子又はメチル基を表す。Rは水素原子又は
    フェノキシ基であり、Rは水素原子、プロパルギル基
    又はメトキシメチル基を表す。)で表されるピレスロイ
    ド系殺虫成分とを、3:7〜7:3の重量比で含有する
    ことを特徴とする請求項1記載の殺虫組成物。
  5. 【請求項5】 一般式XII 【化9】 (式中、RならびにRは同一又は相異なって、水素
    原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基を表す。)で
    表されるピレスロイド系殺虫成分と、一般式XIII 【化10】 (式中、Yは水素原子又はメチル基を示す。また、R
    ならびにRは同一又は相異なって、水素原子、フッ素
    原子、塩素原子又はメチル基を表す。)で表されるピレ
    スロイド系殺虫成分とを、3:7〜7:3の重量比で含
    有することを特徴とする請求項4記載の殺虫組成物。
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