JP2000071491A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンチキュラーレンズカード等の厚みが１ｍ
ｍ程度の合成樹脂板に昇華性染料を用いて印刷する画像
記録装置において、レンチキュラーレンズカードの支持
機構を改良し、印刷時のサーマルヘッドとレンチキュラ
ーレンズカードの密着性を改善し、高品位な印刷画像を
得ること。 【解決手段】 レンチキュラーレンズ材１１を搭載搬送
するプラテン７の、上記レンチキュラーレンズ１１と当
接する表面部分に微小突起１２を設け、レンチキュラー
レンズシート１１を介してサーマルヘッド６の圧力が印
加された時に、微小突起１２が弾性変形してプラテン７
自体のうねり、厚みムラに起因するプラテン７とレンチ
キュラーレンズシート１１との接触圧の不均一を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、見る方向によっ
て異なる画像を呈示できるレンチキュラーレンズカード
の背面に、複数の画像を印刷するために用いられる画像
記録装置において、特に印刷時のサーマルヘッドとレン
チキュラーレンズカードとの密着性を向上させるための
レンチキュラーレンズカード支持機構の改良に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、絵や写真などを立体的に見え
るようにするために、複数のかまぼこ型のレンズからな
るレンチキュラーレンズカードを、人間の左右の眼に対
応するように印刷された絵や写真の上に貼り付けて一連
の立体画像を提供する方法が知られている。これは図１
１に示すように、用紙２８上に左目用の画像Ａ１，Ａ
２，．．．と、右目用の画像Ｂ１，Ｂ２，．．．とをス
トライプ状に印刷した絵２９を、その上に貼られた前記
レンチキュラーレンズカード７を通して見ることによ
り、左目にはＡ１，Ａ２，．．．の画像が眼に写り、右
目にはＢ１，Ｂ２，．．．の画像が眼に写ることによっ
て立体的に見ることが可能となるものである。しかしな
がら印刷を用いた方式の場合、左目用の画像と右目用の
画像とをレンチキュラーレンズカードのレンズピッチと
平行に、かつ一定間隔ずつ移動させたストライプ状のも
のとして印刷を行い、その後、レンチキュラーレンズカ
ードに印刷された画像を貼り付けて立体画像を完成させ
ていた。この方法においては、印刷の際の精度によっ
て、隣接する画像同士のつなぎめが不明瞭となり、また
用紙への画像の印刷処理や、画像が印刷された用紙のレ
ンズカードへの貼り付け等の処理を必要とするために、
多くの時間を必要としていた。

【０００３】また、図８は従来の画像印刷装置のレンチ
キュラーレンズカード支持機構の要部概略構成を示す斜
視図であり、図において、７はレンズカードが搭載され
るプラテンであり、ステージ１４の表面に固定されてい
る。２０はステージ１４に搭載されたレンズカードの右
側（紙面手前側）端部を保持するためのレンズ右端保持
部材であり、２５はステージ１４に搭載されたレンズカ
ードの左側（紙面奥手側）端部を保持するためのレンズ
左端保持部材である。

【０００４】この従来の画像印刷装置は、上記ステージ
１４にレンズカードを搭載して、該ステージをサーマル
ヘッドに対して対面させて密着した状態で印刷方向に搬
送することにより、レンズカード自身に直接画像を印刷
するようにしたものである。しかしながら、レンズカー
ドは厚さ１ｍｍ程度の合成樹脂板であるため、カード自
体のソリや、厚みムラ等に起因するうねりを印刷面に有
している。さらに、紙等に比べて表面の弾力性が少な
く、またサーマルヘッドもセラミック基材上に形成され
ているため、レンズカードとサーマルヘッドとの密着性
に部分的な圧力バラツキが発生し易く、結果として、印
刷画像のカスレや、欠け、及び圧力ムラに起因するイン
クシートのしわが発生し易いのが現状である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の画像記録装置は
以上のように構成されており、画像をレンチキュラーカ
ードに貼り付ける処理が必要であったり、また、画像の
印刷においても、レンチキュラーレンズシートに直接画
像を印刷する方式のものにおいても、印刷用のサーマル
ヘッドとレンズカードとの密着性に関して、部分的な圧
力バラツキに起因して隣接する画像同士のつなぎめが不
明瞭となったりして、高品位な立体画像を提供すること
が困難であるという問題点があった。

【０００６】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、印刷した画像をレンチキュラー
カードに張り付けたりする作業が不要で、しかも、隣接
する画像同士のつなぎめを明瞭化して、高品位な立体画
像を提供することのできる画像記録装置を得ることを目
的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１にかか
る画像記録装置は、一方の面にレンチキュラーレンズが
形成された四辺形状のレンチキュラーレンズカードの一
辺を印刷基準として、前記レンチキュラーレンズカード
の他方の面上にサーマルヘッドを用いて画像を熱転写印
刷する画像記録装置において、上記レンチキュラーレン
ズカードを搭載して支持するとともに、サーマルヘッド
近傍まで上記レンチキュラーレンズカードを搬送するた
めのステージと、上記ステージの上記レンチキュラーレ
ンズカードと接触する面に設けられたシート状の弾性部
材とを備えたものである。

【０００８】また、この発明の請求項２にかかる画像記
録装置は、上記請求項１記載の画像記録装置において、
上記シート状の弾性部材の表面には微小な突起が形成さ
れ、該微小な突起が形成されたシート状の弾性部材の表
面には低摩擦テープが貼付され、上記低摩擦テープの表
面に上記微小な突起の先端が露呈しているものとしたも
のである。

【０００９】また、この発明の請求項３にかかる画像記
録装置は、上記請求項２記載の画像記録装置において、
上記シート状の弾性部材表面の微小な突起は、上記レン
チキュラーレンズカードとサーマルヘッドとの密着具合
をもとに、その高さ，形成密度，配置箇所が設定されて
いるものとしたものである。

【００１０】また、この発明の請求項４にかかる画像記
録装置は、上記請求項１記載の画像記録装置において、
上記ステージは高剛性材料を用いて構成されており、上
記シート状の弾性部材が配置される表面領域には、深さ
１０〜３０μｍ程度の数本の溝加工が形成され、溝と溝
との間隔は、溝の幅に対して３〜５倍の間隔を有するも
のとしたものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】（実施の形態１．）以下、本発明
の実施の形態１による画像記録装置について説明する。
図１は本発明の実施の形態１による画像記録装置の印刷
部であるサーマルヘッドを中心とした側面構成図であ
り、図１において、２はインクシートであり、図９に示
すように、Ｙ（イエロー）のインク３、Ｍ（マゼンタ）
のインク４、Ｃ（シアン）のインク５の３色の昇華性イ
ンクをその表面に順次配列されている。このインクシー
ト２は、供給リール１ａと巻き取りリール１ｂとの間に
巻回され、発熱素子をライン状に有するサーマルヘッド
６とステージ１４との間に配置されている。ここでステ
ージ１４はアルミダイカストなどの高剛性材料を用いて
構成されており、この上面には、シート状の弾性部材で
あるプラテン７が貼着されており、また、ステージ１４
の下面には、ステージ搬送用のラック１７が取り付けら
れており、駆動スクリュー１８と噛み合ってステージ１
４を矢印２６の方向に可逆的に、印刷の各モードに対応
して往復直進運動を行う構成をとっている。

【００１２】また、図３、図４に示すように、上記ステ
ージ１４のプラテン貼着面には、溝１３が数本設けられ
ており、これにより、プラテン張り付け面を機械加工に
よって形成する時に、加工ツールの往復加工時に発生す
る加工毎の高さ誤差によって生じ易い、面の凹凸を、溝
１３を設けて加工時の切削抵抗を減らすことによって解
消することを狙いとしている。それによって、レンズカ
ード１１とサーマルヘッド６の圧力は、溝１３間に挟ま
れた部分２１で充分安定して確保できるようになされて
いる。溝１３の部分においては、レンズカード１１自体
の剛性とレンズカード１１を支持するプラテン７の弾性
とで、サーマルヘッドとの密着性をある程度確保する。
この時、溝１３の幅と、溝１３間に挟まれた領域の面２
１の幅との大小関係は、溝１３に挟まれた領域の面２１
の幅が、溝１３の幅の３〜５倍となるように設定し、か
つ上記溝１３の深さは、図４（ｂ）に示すように、１０
〜３０μｍ程度とする。また、溝１３の深さをあまり深
くすると、ステージ１４に貼着するプラテン７のレンズ
カード保持面側にも凹凸が現れ、サーマルヘッド６とレ
ンズカード１１との密着性が溝の部分で弱くなり、サー
マルヘッド６とレンズカード１１との密着性を確保する
ことができなくなるので、溝１３の深さに注意が必要で
ある。

【００１３】さらに図５（ｂ）に示すように、プラテン
７のレンズカードに接触する面には多数の微小突起１２
が設けられている。また、この微小突起１２は、図５
（ａ）に示すように、その表面に低摩擦テープ７ａを貼
着したプラテン７を、針状の突起１９ａを有する加工装
置１９にて機械加工することで形成するため、前記加工
装置の針状突起１９ａを変更することで針状の突起の大
きさ、密度を自由に可変することが可能となっている。
これによってレンズカードの厚みムラや、サーマルヘッ
ドの前面形状バラツキに簡単に対応することが可能とな
る。

【００１４】次に実際の動作について、各図を参照しつ
つ説明する。図６（ａ），６（ｂ）に示すように、四辺
形状のレンチキュラーレンズカード（以降、単にレンズ
カードともいう）１１の片面には平滑な印刷面１１ａを
有し、他方の面には互いに平行する断面カマボコ状の多
数の凸状が形成されたレンチキュラーレンズ面１１ｂを
有している。

【００１５】まず、印刷指令に伴い、レンチキュラーレ
ンズカード１１は図示しないピックアップ手段によって
搬送用のローラ８，９間まで移動し、その後、図７のよ
うに、搬送ローラ８，９の搬送力がなくなるまでステー
ジ１４上に搬送される。ここでステージ１４の後方に
は、ステージ１４の移動位置に同期して開閉可能なレン
ズカード後方保持部材１５が設置されており、図１にお
いて、ステージ１４が矢印２６方向に移動すると、この
移動に伴って、レンズカード後方保持部材１５が矢印２
７方向に回転し、レンズカード１１の後端縁部中央に形
成された凹部１１ａ（図６（ａ）参照）を押し、その結
果、レンズカード１１の先端縁部中央に形成され、前記
凹部１１ａよりも長さの大きい凹部１１ｂ（図６（ａ）
参照）がレンズカード先端上部保持部材１６の下側に潜
り込む。

【００１６】さらにステージ１４を矢印２６方向に移動
させると、レンチキュラーレンズカード１１の先端部が
レンズ先端保持部材１０に当接する（図２参照）。ここ
でレンチキュラーレンズカード１１は、プラテン７上を
滑りながら搬送されるが、図５（ｂ）に示すように、プ
ラテン７の表面には低摩擦テープ７ａが貼着されてお
り、またその表面に微小突起１２が多数設けられている
ことによって、滑り性を改善し円滑な搬送を可能にして
いる。

【００１７】また、図２に示すように、ステージ１４の
右端部分には、二つのコイルバネ２３、及び２４で係架
されたレンズ右端保持部材２０が設置されており、前記
レンズ右端保持部材２０もステージ１４の移動位置によ
って、図２の矢印３０方向に可逆的に移動可能に構成さ
れている。

【００１８】ここでさらにステージ１４を矢印２６方向
に移動すると、レンズ右端保持部材２０は矢印３０方向
に移動するのに伴い、レンズカード１１の印刷基準辺と
なるレンズカード１１の長手方向の一辺がレンズ左端保
持部材２５に押圧させられる。以上の工程によって、レ
ンズカード１１はステージ１４上に搬送され、保持動作
が完了したことになる。

【００１９】この状態で、さらにステージ１４を矢印２
６方向に移動して図１に示すような位置関係とし、レン
ズカード１１上に、サーマルヘッド６により記録すべき
画像信号に応じて、選択的にインクシート２上に形成さ
れている色材層３のＹ（イエロー）の記録を行う。この
記録動作が終了すると、順次、Ｍ（マゼンタ）の色材層
４、（シアン）の色材層５の記録を行う。

【００２０】この印刷時に上記プラテン７に形成された
微小突起１２が、図１０に示すように、レンズカード１
１を介してサーマルヘッド６から受ける圧力によって弾
性変形し、プラテン７自体のうねりや、厚みムラ等によ
りプラテン自体の弾性では充分補正することができない
接触圧の均等化を図り、サーマルヘッド６とレンズカー
ド１１との密着性がより向上するようにレンズカードの
支持状態を調整，改善している。

【００２１】このように本実施の形態によれば、レンチ
キュラーレンズ材１１を搭載搬送するプラテン７の、上
記レンチキュラーレンズ１１と当接する表面部分に微小
突起１２を設けることにより、レンチキュラーレンズシ
ート１１を介してサーマルヘッド６の圧力が印加された
時に、微小突起１２が弾性変形してプラテン７自体のう
ねり、厚みムラに起因するプラテン７とレンチキュラー
レンズシート１１との接触圧の不均一さが低減され、サ
ーマルヘッド６とレンチキュラーレンズシート１１との
密着性を向上することができる。

【００２２】また、上記プラテン７表面に低摩擦テープ
７ａを貼着することにより、プラテン７上に搬送されて
きたレンチキュラーレンズシート１１の位置決め時の移
動がスムーズに行え、位置決め精度の向上を図ることが
できる。

【００２３】さらに、ステージ１４の表面に適切な大き
さの溝１３を設けることで、ステージ１４のプラテン貼
着面の機械加工時の切削抵抗を低減して、プラテン貼着
面の凹凸を低減でき、レンチキュラーレンズカード１１
とサーマルヘッド６との密着性に部分的なバラツキが発
生するのを低減することができる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、本発明の請求項１にかか
る画像記録装置によれば、一方の面にレンチキュラーレ
ンズが形成された四辺形状のレンチキュラーレンズカー
ドの一辺を印刷基準として、前記レンチキュラーレンズ
カードの他方の面上にサーマルヘッドを用いて画像を熱
転写印刷する画像記録装置において、上記レンチキュラ
ーレンズカードを搭載して支持するとともに、サーマル
ヘッド近傍まで上記レンチキュラーレンズカードを搬送
するためのステージと、上記ステージの上記レンチキュ
ラーレンズカードと接触する面に設けられたシート状の
弾性部材とを備えたものとしたので、印刷した画像をレ
ンチキュラーカードに張り付けたりする作業が不要で、
しかも、サーマルヘッドとレンチキュラーレンズカード
との密着性を容易に、かつ安価に改善することができ、
印刷時のかすれ，印刷欠けや、また、圧力ムラに起因す
るインクシートしわを防止することが可能となるため、
信頼性の高い、かつ隣接する画像が明瞭な立体画像を提
供することができるという効果がある。

【００２５】また、この発明の請求項２にかかる画像記
録装置によれば、上記請求項１記載の画像記録装置にお
いて、上記シート状の弾性部材の表面には微小な突起が
形成され、該微小な突起が形成されたシート状の弾性部
材の表面には低摩擦テープが貼付され、上記低摩擦テー
プの表面に上記微小な突起の先端が露呈しているものと
したので、上記微小突起が弾性変形して、印刷時のレン
チキュラーレンズにかかるサーマルヘッドの圧着力を、
レンチキュラーレンズの印刷面に効率よく均等に分布さ
せることができるという効果が得られる。

【００２６】また、この発明の請求項３にかかる画像記
録装置は、上記請求項２記載の画像記録装置において、
上記シート状の弾性部材表面の微小な突起は、上記レン
チキュラーレンズカードとサーマルヘッドとの密着具合
をもとに、その高さ，形成密度，配置箇所が設定されて
いるものとしたので、レンチキュラーレンズカードの厚
みムラや、サーマルヘッドの前面形状バラツキに簡単に
対応することが可能となり、最適な印刷を行うことがで
きるという効果がある。

【００２７】また、この発明の請求項４にかかる画像記
録装置は、上記請求項１記載の画像記録装置において、
上記ステージは高剛性材料を用いて構成されており、上
記シート状の弾性部材が配置される表面領域には、深さ
１０〜３０μｍ程度の数本の溝加工が形成され、溝と溝
との間隔は、溝の幅に対して３〜５倍の間隔を有するも
のとなるようにしたので、レンチキュラーレンズカード
とサーマルヘッドの圧力が、溝と溝に挟まれた部分で充
分安定して確保できるようになり、溝の部分において
は、レンチキュラーレンズカード自体の剛性とレンチキ
ュラーレンズカードの下のプラテンとの弾性によって、
サーマルヘッドとの密着性をある程度確保することがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態１における画像記録装置
の一例を示す印刷時のサーマルヘッド近傍を中心とした
側面図である。

【図２】 上記実施の形態１による画像記録装置の平面
図である。

【図３】 上記画像記録装置におけるレンチキュラーレ
ンズカード支持機構の要部概略構成を示す斜視図であ
る。

【図４】 上記画像記録装置におけるレンチキュラーレ
ンズ支持機構の要部平面図（図４（ａ））、及びレンチ
キュラーレンズ支持機構のＡ−Ａ線断面における断面図
（図４（ｂ））である。

【図５】 上記画像記録装置におけるプラテンの機械加
工の一例を示す概念図（図５（ａ））、及びプラテンの
Ａ−Ａ断面における部分拡大図（図５（ｂ））である。

【図６】 レンチキュラーレンズカードの斜視図（図６
（ａ））、及びＣ−Ｃ線断面における断面図（図６
（ｂ））である。

【図７】 上記画像記録装置の印刷時のレンチキュラー
カード搬送工程における要部概略構成図である。

【図８】 従来の画像印刷装置におけるレンチキュラー
レンズカード支持機構の要部概略構成を示す斜視図であ
る。

【図９】 画像記録装置に使用されるインクシートを模
式的に示した側面図である。

【図１０】 本実施の形態による画像印刷装置の印刷時
において、レンチキュラーレンズカードへのヘッド圧力
が均等化されて印加されることを説明するための図であ
る。

【図１１】 レンチキュラーレンズカードを用いて、印
刷画像が立体的に見えることを説明するための概念図で
ある。

【符号の説明】

１ インクカートリッジ ２ インクシート ６ サーマルヘッド ７ プラテン ７ａ 低摩擦テープ ８，９ 搬送用ローラ １０ レンズ先端保持部材 １１ レンチキュラーレンズカード １１ａ レンチキュラーレンズカードの平滑な印刷面 １１ｂ レンチキュラーレンズカードのレンチキュラ
ーレンズ面 １２ 微小突起 １３ 溝 １４ ステージ １５ レンズカード後方保持部材 １６ レンズカード先端上部保持部材 １７ ラック １８ 駆動スクリュー １９ プラテン加工装置 １９ａ 針状突起 ２０ レンズカード右端保持部材 ２１ 溝と溝の間の面 ２３，２４ コイルバネ ２５ レンズ左端保持部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方の面にレンチキュラーレンズが形成
   された四辺形状のレンチキュラーレンズカードの一辺を
   印刷基準として、前記レンチキュラーレンズカードの他
   方の面上にサーマルヘッドを用いて画像を熱転写印刷す
   る画像記録装置において、 上記レンチキュラーレンズカードを搭載して支持すると
   ともに、サーマルヘッド近傍まで上記レンチキュラーレ
   ンズカードを搬送するためのステージと、 上記ステージの上記レンチキュラーレンズカードと接触
   する面に設けられたシート状の弾性部材とを備えたこと
   を特徴とする画像記録装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の画像記録装置において、 上記シート状の弾性部材の表面には微小な突起が形成さ
   れ、該微小な突起が形成されたシート状の弾性部材の表
   面には低摩擦テープが貼付され、 上記低摩擦テープの表面に上記微小な突起の先端が露呈
   していることを特徴とする画像記録装置。
3. 【請求項３】 請求項２記載の画像記録装置において、 上記シート状の弾性部材表面の微小な突起は、上記レン
   チキュラーレンズカードとサーマルヘッドとの密着具合
   をもとに、その高さ，形成密度，配置箇所が設定されて
   いることを特徴とする画像記録装置。
4. 【請求項４】 請求項１記載の画像記録装置において、 上記ステージは高剛性材料を用いて構成されており、上
   記シート状の弾性部材が配置される表面領域には、深さ
   １０〜３０μｍ程度の数本の溝加工が形成され、溝と溝
   との間隔は、溝の幅に対して３〜５倍の間隔を有するこ
   とを特徴とする画像記録装置。