JP2000071442A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000071442A
JP2000071442A JP24844798A JP24844798A JP2000071442A JP 2000071442 A JP2000071442 A JP 2000071442A JP 24844798 A JP24844798 A JP 24844798A JP 24844798 A JP24844798 A JP 24844798A JP 2000071442 A JP2000071442 A JP 2000071442A
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JP
Japan
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ink liquid
ink
temperature
sound wave
main control
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JP24844798A
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English (en)
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Hidekazu Yamanishi
英一 山西
Masashi Hiroki
正士 廣木
Toshihiro Kasai
利博 笠井
Takeo Miki
武郎 三木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14008Structure of acoustic ink jet print heads

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インク液の粘度を良好な状態に保ち、常に安定
した良好な記録画像が得られるインクジェット記録装置
を提供する。 【解決手段】インク液室5内にインク液の温度を直接検
知する温度センサ51を設け、この温度センサ51の出
力に応じて、インク液室5内のインク液の温度を適正な
温度に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、集束超
音波を放射し、この放射された集束超音波の集束点近傍
のインク液をインク液滴として飛翔させて、そのインク
液滴を記録媒体上に付着させることにより画像を記録す
るインクジェット記録装置に係り、特に、圧電素子によ
り放射される超音波ビームの圧力によりインク液滴を吐
出させて記録媒体に向けて飛翔させるインクジェット記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インク液を液滴と呼ばれる小
さな粒状にして記録媒体上に飛翔させることにより画点
を形成して画像を記録するインクジェット記録装置は、
インクジェットプリンタとして実用化されている。この
インクジェット記録装置は、他の記録方法と比べて騒音
が少なく、現像や定着などの処理が不要であるという利
点を有し、普通紙記録技術として注目されている。
【0003】現在までに、数多くのインクジェット記録
装置の記録方式が考案されているが、特に、発熱体の熱
により発生する蒸気の圧力でインク液滴を飛翔させる方
式として、たとえば、特公昭56−9429号公報や特
公昭61−59911号公報に示される技術が、また、
圧電素子の変位による圧力パルスでインク液滴を飛翔さ
せる方式として、たとえば、特公昭53−12138号
公報に示される技術などが代表的なものである。
【0004】しかし、これらのインクジェット記録装置
は、ノズルの先端からインク液滴を飛翔させているた
め、インク液中の溶媒の蒸発や揮発によって局部的なイ
ンク液の濃縮が生じ、ノズルでの目詰まりという問題が
ある。さらに、従来のインクジェット記録装置は、飛翔
させるインク液滴の粒径を小さくすることが困難であり
(直径20μm以下)、解像度を上げることが困難であ
った。
【0005】そこで、これらの欠点を克服するために、
薄膜圧電体層により構成された圧電素子から発生する超
音波ビームの圧力を用いてインク液面からインク液滴を
飛翔させる記録方式(たとえば、IBM TDB,vo
l.16,No.4、pp.1168(1973−1
0)、USP−4308547(1981)、特開昭6
3−166548号公報、特開昭63−312157号
公報など参照)が提案されている。
【0006】この記録方式は、個別のドットごとのノズ
ルやインク流路の隔壁を必要としないノズルレスの方式
であるため、ラインヘッド化する上での大きな障害であ
った目詰まりの防止と復旧に対して有効な構造を持って
いる。また、非常に小さい径のインク液滴を安定に飛翔
させることができるため、高解像度化にも適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、イン
クジェット記録装置には種々の記録方式があるが、イン
ク液滴の飛翔特性が、主に温度により影響されるインク
液の粘度に依存しており、長時間使用による機体内温度
上昇、外気、記録ヘッドの温度上昇による温度変化によ
り、インク液の粘度が変化してしまい、良好な画像が得
られなくなってしまうという問題があった。そこで、本
発明は、インク液の粘度を良好な状態に保ち、常に安定
した良好な記録画像が得られるインクジェット記録装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インク液を収容したインク液収容手段と、
このインク液収容手段内に設けられ、インク液収容手段
内に収容されたインク液の液面に沿って並設された複数
の吐出位置に対応してインク液中を伝播される音波を発
生する音波発生手段と、この音波発生手段にて発生され
た音波を前記複数の吐出位置へ集束させる音波集束手段
と、記録情報に応じて前記音波発生手段を駆動すること
により、前記複数の吐出位置から選択的にインク液をイ
ンク液滴として吐出させ記録媒体に向けて飛翔させるイ
ンク液吐出手段と、前記インク液収容手段内のインク液
の温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段の
検知結果に応じて前記インク液収容手段内のインク液の
温度を所定値に制御する温度制御手段とを具備してい
る。
【0009】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インク液を収容したインク液収容手段と、このイン
ク液収容手段内に設けられ、インク液収容手段内に収容
されたインク液の液面に沿って並設された複数の吐出位
置に対応してインク液中を伝播される音波を発生する音
波発生手段と、この音波発生手段にて発生された音波を
前記複数の吐出位置へ集束させる音波集束手段と、記録
情報に応じて前記音波発生手段を駆動することにより、
前記複数の吐出位置から選択的にインク液をインク液滴
として吐出させ記録媒体に向けて飛翔させるインク液吐
出手段と、前記インク液収容手段内のインク液を加熱す
る加熱手段と、前記インク液収容手段内のインク液を冷
却する冷却手段と、前記インク液収容手段内のインク液
の温度を検知する温度検知手段と、この温度検知手段の
検知結果に応じて前記加熱手段および前記冷却手段を制
御することにより前記インク液収容手段内のインク液の
温度を所定値に制御する温度制御手段とを具備してい
る。
【0010】本発明によれば、インク液の温度を検知
し、その検知結果に応じてインク液の温度を所定値に制
御することにより、インク液の粘度を良好な状態に保
ち、常に安定した良好な記録画像が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るカラ
ーインクジェット記録装置の構成を概略的に示す模式図
である。このインクジェット記録装置100は、たとえ
ば、パーソナルコンピュータ(図示せず)と接続され、
そのパーソナルコンピュータから印字や図形記録のため
の情報(以下、「記録情報」と称する)が送信され、入
力される。
【0012】このインクジェット記録装置100の下面
後部には給紙穴(図示せず)が設けられており、その給
紙穴から記録媒体としての用紙102が挿入される。装
置内部に挿入された用紙102は、ローラ104a,1
04bに挟持されて搬送され、その搬送の途中で記録ヘ
ッド103a〜103dの上部を通過する。用紙102
が記録ヘッド103a〜103dの上部を通過する際
に、パーソナルコンピュータから送られてきた記録情報
に基づく記録が行なわれ、その後、ローラ104c,1
04dに挟持されて搬送され、インクジェット記録装置
100の上面に設けられた排紙穴(図示せず)から排出
される。
【0013】ここに、記録ヘッド103aはシアン
(C)の記録を行ない、記録ヘッド103bはイエロー
(Y)の記録を行ない、記録ヘッド103cはマゼンタ
(M)の記録を行ない、記録ヘッド103dはブラック
(K)の記録を行なう。
【0014】なお、図1は、記録ヘッドモジュール10
3(記録ヘッド103a〜103d)を固定しておい
て、用紙102を移動させる例であるが、用紙102と
記録ヘッドモジュール103とが相対的に移動されれば
よく、したがって、用紙102を固定しておいて、記録
ヘッドモジュール103を移動させるようにしてもよ
い。
【0015】図2は、前記記録ヘッド103a〜103
dの構成を概略的に示す模式図である。なお、記録ヘッ
ド103a〜103dは同一構成であるので、代表して
記録ヘッド103aについて説明する。まず、本発明に
おける記録ヘッドのインク液滴の飛翔原理について簡単
に説明する。なお、この原理の詳細については、たとえ
ば、特願平6−220713号などを参照できる。本実
施の形態では、音波発生素子として圧電素子を用い、超
音波ビームの圧力でインク液滴を飛翔させる例について
説明するが、可聴周波の音波ビームを用いてもよい。
【0016】図2に示すように、支持体および超音波干
渉層(音響的整合層)を兼ねるガラス板1上に圧電素子
アレイ2が形成されている。圧電素子アレイ2は、ガラ
ス板1の一主面に面接合される共通電極層2aと、この
共通電極層2aの他面に接合・配置された圧電体層2b
と、圧電体層2bの他面に設けられ、圧電体層2bをア
レイ状に分離する個別電極層2cとで形成されている。
【0017】ガラス板1の一主面上には、さらに圧電素
子アレイ2を駆動するIC化された駆動回路3が設けら
れ、ガラス板1の他主面には、ノズル基板4が接合・配
置されている。ノズル基板4には、断面台形に切除して
形成されたスリット状のノズル孔6を備えたインク液室
5が形成されている。さらに、インク液室5とガラス板
1の界面には、1次元のフレネル回折帯板7が形成され
ている。
【0018】ここに、圧電素子アレイ2は、個別電極層
2cに対応して複数の圧電素子に分離されている。圧電
素子の数は、たとえば、解像度600dpiでA4用紙
サイズのライン形記録ヘッドの場合、約5000個であ
り、この圧電素子数分の個別電極層2cが一列に並設さ
れている。
【0019】圧電素子アレイ2は、以下のように製造し
得る。すなわち、ガラス板1の一主面に金属薄層からな
る共通電極層2aを例えば蒸着法によって形成し、この
共通電極層2a面上に例えばZnOもしくはPbTiZ
rO3 などの圧電性材料をスパッタリングして、圧電体
層2bを設ける。
【0020】その後、圧電体層2b面上に共通電極層2
aと対をなす個別電極層2cを記録ビットに相当するピ
ッチで形成する。ここに、圧電体層2bの厚さは、所望
する超音波によって決まり、一般的に両電極層2a,2
cの等価的な厚みを含めて所望とする超音波の波長の半
分となるように設計される。
【0021】1次元のフレネル回折帯板7は、中心から
の距離をXとすると、X=0〜11/2k,31/2k
〜51/2k,71/2k〜91/2k,111/2k
〜131/2k,…の位置に超音波を位相シフトを伴わ
ずに通過させる第1の領域、X=11/2k〜31/2
k,51/2k〜71/2k,91/2k〜111/2
k,131/2k〜151/2k,…の位置に超音波の
位相を半波長シフトさせる第2の領域を交互に並べて構
成される。
【0022】ただし、ノズル基板4の厚み(焦点距離)
をpとし、使用する超音波の波長をλとしたとき、k=
(λp/2)1/2である。これら第1および第2の領
域は、相対的に半波長の位相差を持てば良いので、いず
れか一方の領域だけを金属蒸着膜の光リソグラフィで形
成すれば良く、また、その厚みはインク液内の遅い音速
との差により半波長の位相シフトが生じる約数μm〜十
数μm程度に選ばれる。
【0023】次に、図3を用いて図2の記録ヘッド10
3aの動作を説明する。フェーズドアレイ走査の代表的
な方式として、圧電素子アレイの隣接する所定数個の圧
電素子を一単位とし、これらをそれぞれから放射される
超音波ビームが互いに干渉するように位相を適当にずら
せて駆動する動作を、駆動する圧電素子を1個ずつ順次
ずらせて行なうリニア走査がある。ここでは、4つの圧
電素子を一単位としてリニア走査を行なう場合について
述べる。
【0024】この場合、図3に示すように、所定の周波
数の交流あるいはパルス列からなるバースト電圧が4つ
の圧電索子の個別電極2c1 ,2c2 ,2c3 ,2c4
に印加される。このとき、印加されるバースト電圧の周
波数は、少なくとも超音波干渉層として機能するガラス
板1内での波長が、圧電素子アレイ2の配列ピッチより
も長くなるように設定される必要があり、さらにはガラ
ス板1の厚みもある値以上であることが要請される。
【0025】このような条件の下で、4つの圧電素子の
うち内側の2つの圧電素子の個別電極2c2 ,2c3 に
対して所定の位相のバースト電圧を印加し、かつ、外側
の2つの圧電素子の個別電極2c1 ,2c4 に対して、
内側の2つの圧電素子の個別電極2c2 ,2c3 に印加
するバースト電圧よりも位相が進んだバースト電圧を印
加すると、それぞれの圧電素子から放射される超音波ビ
ームが互いに干渉することにより、圧電素了アレイ2の
圧電素子配列方向(以下、アレイ方向という)、つま
り、主走査方向でのレンズ効果が生じる。ただし、この
ガラス板1内では、超音波ビームが圧電素子アレイ2の
アレイ方向と直交する方向(副走査方向)には集束しな
い。
【0026】ガラス板1とインク液室5との境界面に到
達した超音波ビームは、フレネル回折帯板7によって圧
電素子アレイ2のアレイ方向と直交する方向、つまり、
副走査方向へ求心的に集束するようなレンズ効果を受け
る。すなわち、主走査方向の集束は、音響的整合層とし
て機能するガラス板1の内部から始まり、副走査方向の
集束は、ノズル基板4のインク液室5の中だけで行なわ
れる。
【0027】このとき、ノズル基板4は、その厚さがあ
らかじめ焦点に合うように選択・設定されているので、
ノズル基板4の上面のスリット状のノズル孔6に表面張
力により止まつているインク液の表面に焦点が合わされ
ることになる。したがって、主走査方向および副走査方
向に集束した超音波ビームの圧力によって、インク液表
面からインク液滴(粒)が容易に飛翔し、図示しない用
紙などの記録媒体上に画像が記録される。
【0028】図4(a)〜(d)は、圧電素子アレイ2
のうちの隣接する4個の圧電素子を1グループとして、
超音波ビームを一点に集中させる場合の動作を模式的に
示したものである。1ライン分の画点を少なくとも1/
4ラインずつ、あるいは、それ以上に分割して形成する
場合の動作であり、個別電極層2c1 ,2c2 ,2c3
,2c4 ,2c5 ,2c6 ,2c7 ,2c8 に対して
リニアスキャン動作で主走査方向にシフトしつつ駆動電
圧を印加するようにしている。
【0029】図4(a)では、グループ化された個別電
極層2c2 ,2c3 ,2c4 ,2c5 のうち、内側2個
の個別電極層2c3 ,2c4 には所定のバースト電圧を
印加し、外側2個の個別電極層2c2 ,2c5 には、内
側2個の個別電極層2c3 ,2c4 に印加するバースト
電圧の位相よりも位相の進んだバースト電圧を印加して
いる。
【0030】図4(b)では、次にグループ化された個
別電極層2c3 ,2c4 ,2c5 ,2c6 のうち、内側
2個の個別電極層2c4 ,2c5 には所定のバースト電
圧を印加し、外側2個の個別電極層2c3 ,2c6 に
は、内側2個の個別電極層2c4 ,2c5 に印加するバ
ースト電圧の位相よりも位相の進んだバースト電圧を印
加している。
【0031】図4(c)では、次にグループ化された個
別電極層2c4 ,2c5 ,2c6 ,2c7 のうち、内側
2個の個別電極層2c5 ,2c6 には所定のバースト電
圧を印加し、外側2個の個別電極層2c4 ,2c7 に
は、内側2個の個別電極層2c5 ,2c6 に印加するバ
ースト電圧の位相よりも位相の進んだバースト電圧を印
加している。
【0032】図4(d)では、個別電極層2c1 ,2c
2 ,2c3 ,2c4 ,2c5 ,2c6 ,2c7 ,2c8
を個別電極層2c1 ,2c2 ,2c3 ,2c4 のグルー
プと個別電極層2c5 ,2c6 ,2c7 ,2c8 のグル
ープとに分け、これら2つのグループを同時に駆動し
て、所定のピッチで2つのインク液滴を飛翔させる場合
の動作を示している。
【0033】以上の動作例では、1画点を記録するため
に4個の圧電素子で1グループとしたが、1グループを
構成する圧電素子の数を増加させれば、求心的に集束す
る超音波ビームの波面が滑らかになり、エネルギ密度も
高くなるので、インク液滴のばらつき低減と圧電素子ア
レイ2に印加する駆動電圧の低減を図ることができる。
【0034】図5は、前記駆動回路3の要部構成を示す
ものである。図5において、制御部40は回路全体のタ
イミングを制御する部分であり、CPUを有することも
ある。ラインメモリ42は、制御部40からのタイミン
グ信号によって制御され、画像データの書込みおよび読
出しが行なわれる。
【0035】駆動データ生成部43は、ラインメモリ4
2から送られてくる画像データに基づき、圧電素子アレ
イ2の圧電素子48を駆動するための駆動データを生成
する。ここでは、説明を簡単にするために、圧電素子4
8を個別に48a,48b,…と示しているが、個別電
極層2cに相当すると考えることができる。
【0036】図示しないパーソナルコンピュータなどの
外部機器から送られてくる画像データはラインメモリ4
2に入力され、制御部40によってタイミングが制御さ
れてラインメモリ42に書込まれる。画像データは、こ
の例では1画素あたり1ビットのデータで構成される。
ラインメモリ42は、たとえば、4960ビットの容量
を有し、600dpiの解像度でA4用紙サイズの1ラ
イン分の画像データを記憶できる。
【0037】ラインメモリ42に一時的に記憶された画
像データは、順次読出されて駆動データ生成部43に送
られる。駆動データ生成部43では、圧電素子48を駆
動するための選択信号を生成する。
【0038】以下、駆動回路3の動作を図6に示すタイ
ミングチャートを参照して説明する。駆動回路3は、水
平同期信号HSYNCの立ち上がりで動作を開始する。
駆動データ生成部43で生成された駆動データは、シフ
トレジスタ44の初段のシフトレジスタ素子44aの入
力に与えられ、制御部40からのクロックパルスSHI
FT CLOCKに同期して順次次段のシフトレジスタ
素子44b,44c,…に転送される。
【0039】こうして、4960個全ての駆動データが
シフトレジスタ44に転送されると、制御部40からの
ラッチ信号LATCH CLOCKによりシフトレジス
タ44内の駆動データがラッチ45に取込まれる。さら
に、セレクタ46において、ラッチ45から出力される
駆動データに応じて、高周波信号発生部41からの位相
の異なる2種類の高周波信号SIGNAL ZERO、
SIGNAL PAI、および、接地信号GNDのいず
れかが選択的に出力される。
【0040】駆動データ生成部43で生成される駆動デ
ータは、これらの2種類の高周波信号SIGNAL Z
ERO、SIGNAL PAIのそれぞれによる圧電素
子48の駆動のオン・オフを制御するデータであり、1
つの高周波信号に対して1ビットのデータである。駆動
データは、2種類の高周波信号のオン・オフのために2
ビットのデータとして出力される。したがって、1つの
圧電素子48に対応するシフトレジスタ44およびラッ
チ45は、それぞれ2ビットで1組となるように構成さ
れている。
【0041】セレクタ46から出力された高周波信号
は、ドライバ47により電圧増幅された後に、対応する
圧電素子48に印加される。1つの圧電素子48には、
実質的に10〜30V程度の振幅の電圧が印加される。
また、600dpi程度の画素密度に適したインク液滴
を飛翔させるためには、高周波信号の周波数が50MH
z程度に選ばれる。
【0042】このようにして、圧電素子48に対するバ
ースト状の高周波信号の印加が行なわれている間に、2
番目の高周波信号印加のための駆動データがシフトレジ
スタ44に転送され、最初の高周波信号の印加期間DR
IVE1、すなわち、最初のインク液滴飛翔動作が終了
すると、2番目の高周波信号印加期間DRIVE2が始
まる。以下、同様に、高周波信号の印加を繰り返し行な
い、必要な回数だけ行なった時点で1ラインの記録動作
が終了する。図6では、簡単のために、1ラインを4回
の飛翔動作で記録する例を示している。
【0043】次に、図7および図8を用いて記録ヘッド
103a〜103dへの温度検知手段としての温度セン
サの取付け、および、加熱手段、冷却手段の配設につい
て説明する。なお、いずれの記録ヘッドも同一であるの
で、代表して記録ヘッド103aに対する温度センサの
取付け、および、加熱手段、冷却手段の配設について説
明する。
【0044】図7に示すように、インク液室5内に温度
センサ(たとえば、サーミスタなど)51が配設され、
インク液の温度を直接検知できるようになっており、そ
の検知出力は後述する主制御部へ送られる。
【0045】あるいは、図8に示すように、記録ヘッド
103a(つまり、インク液室5)の左右両端部にそれ
ぞれ温度センサ51,51が設けられ、インク液室5内
のインク液の温度をほぼ直接検知できるようになってお
り、その検知出力は後述する主制御部へ送られる。
【0046】また、図8に示すように、記録ヘッド10
3aの下部には、記録ヘッド103a(インク液室5内
のインク液)を加熱する加熱手段としてのヒータ52が
配設され、後述する主制御部により制御される。
【0047】さらに、図8に示すように、記録ヘッド1
03aの近傍には、記録ヘッド103a(インク液室5
内のインク液)を冷却する冷却手段としてのファン53
が配設され、後述する主制御部により制御される。
【0048】図9は、本発明に係るカラーインクジェッ
ト記録装置の全体的な構成を概略的に示すブロック図で
ある。このインクジェット記録装置は、各種操作を行な
うためのコントロールパネル61、全体的な制御を司る
主制御部62、用紙搬送用のローラ104a〜104d
などを駆動するためのモータ63、各種スイッチ64、
各種センサ65、各記録ヘッド103a〜103dに設
けられた温度センサ51、ヒータ52、ファン53、パ
ーソナルコンピュータ67などの外部機器が接続される
I/F回路部66、および、記録ヘッド103a〜10
3dにより構成されている。
【0049】主制御部62は、記録装置全体を制御して
おり、コントロールパネル61からの入力およびI/F
回路部66からのデータにより記録装置全体の動作を制
御す。主制御部62には、能動素子としてモータ63や
ヒータ52、ファン53などが接続され、制御される。
また、受動素子として各種スイッチ64や各種センサ6
5、温度センサ5などが接続され、全体動作の制御にそ
のデータが使用される。
【0050】I/F回路部66は、主制御部62および
パーソナルコンピュータ67などの外部機器に接続され
る。パーソナルコンピュータ67からの記録データはI
/F回路部66にて印字データに変換された後、各記録
ヘッド103a〜103dに送られ、印字が行なわれ
る。
【0051】また、パーソナルコンピュータ67からの
制御信号は、I/F回路部66を通じて主制御部62へ
送られ、これにより、パーソナルコンピュータ67と記
録装置とのコミュニケーションが行なわれるようになっ
ている。
【0052】次に、本発明に係るカラーインクジェット
記録装置の全体的な動作を図10に示すフローチャート
を参照して説明する。まず、ステップS1にて電源がオ
ンされると、主制御部62はステップS2に進み、モー
タ63などの初期動作を行なう。次に、ステップS3に
おいて、主制御部62は、温度センサ5の出力を参照す
ることにより、記録ヘッド103a〜103dの温度
(インク液の温度)を検知する。
【0053】次に、ステップS4において、主制御部6
2は、検知した温度があらかじめ設定される規定温度A
(図11参照)よりも高いか否かをチェックし、高い場
合はステップS5に進み、ファン53をオンしてヘッド
冷却(インク液冷却)モードに入り、ステップS4に戻
る。ステップS4において、検知した温度が規定温度A
よりも低い場合、主制御部62はステップS6に進み、
ファン53をオフする。
【0054】次に、ステップS7において、主制御部6
2は、検知した温度があらかじめ設定される上記規定温
度Aよりも低い規定温度B(図11参照)よりも低いか
否かをチェックし、低い場合はステップS8に進み、ヒ
ータ52をオンしてヘッド加熱(インク液加熱)モード
に入り、ステップS4に戻る。ステップS7において、
検知した温度が規定温度Bよりも高い場合、主制御部6
2はステップS9に進み、ヒータ52をオフする。
【0055】次に、ステップS10において、主制御部
62は、検知した温度が規定温度内か否か、すなわち、
検知したインク液の温度Tが「A<T<B」の条件を満
足するか否かをチェックし、満足しなければステップS
4に戻る。
【0056】ステップS10において、「A<T<B」
の条件を満足したとき、ここでプリントスイッチがオン
されれば、主制御部62は、記録動作を行ない、プリン
トスイッチがオンされなければステップS4に戻る。
【0057】図11は、本実施の形態で用いたインク液
の粘性と温度との関係を示したものである。図11から
明らかなように、温度が高くなると粘度は落ちる。ま
た、図11の斜線部分が良好な画像を得られる範囲であ
り、これは記録ヘッドの特性、インク液の特性などによ
っても変化する。
【0058】このように、インク液室内のインク液の温
度を直接検知し、インク液の温度を適正な温度に制御す
ることができるので、インク液の粘度を良好な状態に保
ち、常に安定した良好な記録画像が得られる。
【0059】なお、前記実施の形態では、カラーインク
ジェット記録装置に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものでなく、モノクロのイン
クジェット記録装置にも同様に適用できる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、イ
ンク液の粘度を良好な状態に保ち、常に安定した良好な
記録画像が得られるインクジェット記録装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーインクジェット記録装置の
構成を概略的に示す模式図。
【図2】記録ヘッドの構成を概略的に示す模式図。
【図3】記録ヘッドの動作を説明するための模式図。
【図4】圧電素子アレイの隣接する4個の圧電素子を1
グループとして超音波ビームを一点に集中させる場合の
動作を模式的に示した図。
【図5】記録ヘッドの駆動回路の要部構成を示すブロッ
ク図。
【図6】記録ヘッドの動作を説明するためのタイムチャ
ート。
【図7】記録ヘッドへの温度センサの取付けについて説
明するための模式図。
【図8】記録ヘッドへの温度センサの取付け、および、
ヒータやファンの配設について説明するための模式図。
【図9】カラーインクジェット記録装置の全体的な構成
を概略的に示すブロック図。
【図10】カラーインクジェット記録装置の全体的な動
作を説明するフローチャート。
【図11】インク液の粘性と温度との関係を示した特性
図。
【符号の説明】
1……ガラス板、2……圧電素子アレイ、2a……共通
電極層、2b……圧電体層、2c……個別電極層、3…
…駆動回路、4……ノズル基板、5……インク液室、6
……ノズル孔、7……1次元のフレネル回折帯板、40
……制御部、42……ラインメモリ、43……駆動デー
タ生成部、44……シフトレジスタ、45……ラッチ、
46……セレクタ、47……ドライバ、48……圧電素
子、51……温度センサ、52……ヒータ、53……フ
ァン、2……主制御部、66……I/F回路部、67…
…パーソナルコンピュータ、100……インクジェット
記録装置、102……用紙、103……記録ヘッドモジ
ュール、103a〜103d……記録ヘッド、104a
〜104d……ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 利博 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 (72)発明者 三木 武郎 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町工場内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EA28 EB03 EB08 EB30 EC03 EC08 EC45 FA04 2C057 AF23 AG44 AG62 AG92 AG93 AL03 AL14 AL24 AM03 AM24 BA04 BA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液を収容したインク液収容手段
    と、 このインク液収容手段内に設けられ、インク液収容手段
    内に収容されたインク液の液面に沿って並設された複数
    の吐出位置に対応してインク液中を伝播される音波を発
    生する音波発生手段と、 この音波発生手段にて発生された音波を前記複数の吐出
    位置へ集束させる音波集束手段と、 記録情報に応じて前記音波発生手段を駆動することによ
    り、前記複数の吐出位置から選択的にインク液をインク
    液滴として吐出させ記録媒体に向けて飛翔させるインク
    液吐出手段と、 前記インク液収容手段内のインク液の温度を検知する温
    度検知手段と、 この温度検知手段の検知結果に応じて前記インク液収容
    手段内のインク液の温度を所定値に制御する温度制御手
    段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インク液を収容したインク液収容手段
    と、 このインク液収容手段内に設けられ、インク液収容手段
    内に収容されたインク液の液面に沿って並設された複数
    の吐出位置に対応してインク液中を伝播される音波を発
    生する音波発生手段と、 この音波発生手段にて発生された音波を前記複数の吐出
    位置へ集束させる音波集束手段と、 記録情報に応じて前記音波発生手段を駆動することによ
    り、前記複数の吐出位置から選択的にインク液をインク
    液滴として吐出させ記録媒体に向けて飛翔させるインク
    液吐出手段と、 前記インク液収容手段内のインク液を加熱する加熱手段
    と、 前記インク液収容手段内のインク液を冷却する冷却手段
    と、 前記インク液収容手段内のインク液の温度を検知する温
    度検知手段と、 この温度検知手段の検知結果に応じて前記加熱手段およ
    び前記冷却手段を制御することにより前記インク液収容
    手段内のインク液の温度を所定値に制御する温度制御手
    段と、 を具備したことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP24844798A 1998-09-02 1998-09-02 インクジェット記録装置 Pending JP2000071442A (ja)

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