JP2000071434A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

印刷装置および印刷方法

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JP2000071434A
JP2000071434A JP24235298A JP24235298A JP2000071434A JP 2000071434 A JP2000071434 A JP 2000071434A JP 24235298 A JP24235298 A JP 24235298A JP 24235298 A JP24235298 A JP 24235298A JP 2000071434 A JP2000071434 A JP 2000071434A
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platen
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English (en)
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Hisahiro Hayashi
寿宏 林
Shuji Otsuka
修司 大▲塚▼
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷ヘッドの走査方向に対するプラテンギャッ
プの不均一に起因して生じる描画位置ずれを低減する。 【解決手段】印刷装置2において、タイミング補正値算
出部231は、プラテンを印刷ヘッドの走査方向に対し
て所定間隔で区分し、各区間でのプラテンギャップを考
慮して、各区間でのインク吐出タイミング補正値を算出
する。タイミング補正部24は、プラテン上に配置され
た印刷媒体への印刷に際し、前記算出した、印刷ヘッド
の現在位置を含む区間および当該区間に続く次の区間で
のインク吐出タイミング補正量を用いて、印刷ヘッドの
現在位置におけるインク吐出タイミング補正量を補間演
算により算出し、当該算出した補正量を用いて印刷ヘッ
ドのインク吐出タイミングを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドを走査
しつつ当該印刷ヘッドからインクを吐出することでプラ
テン上に配置された印刷媒体への印刷を行う印刷装置に
関し、特に、前記印刷ヘッドの往路および復路のいずれ
の方向の走査においても印刷媒体への印刷が可能に構成
された、いわゆる双方向印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクを吐出する印刷ヘッドを備えた印
刷装置において、印刷媒体の大型化や印刷画像の高精細
化に伴う印刷時間の長時間化を抑制する技術として、印
刷ヘッドの往路方向(ホームポジションから脱出する方
向)および復路方向(ホームポジションへ進入する方
向)の双方向の走査において印刷媒体への印刷を行う、
いわゆる双方向印刷が提案されている。
【0003】さて、このような技術が適用された印刷装
置、いわゆる双方印刷装置では、往路および復路の双方
向の走査において同じタイミングでインクを吐出させる
と、描画位置にずれが生じる。すなわち、図7(a)に
示すように、印刷媒体への描画位置は、印刷ヘッドの移
動速度と印刷ヘッドからのインクの吐出速度との合成ベ
クトルにより決定されるため、往路および復路の双方向
の走査において同じタイミングでインクを吐出すると、
往路方向での印刷ヘッドの移動速度と復路方向での印刷
ヘッドの移動速度とのベクトルの向きの違いにより、印
刷媒体への描画位置にずれが生じる。
【0004】このため、図7(b)に示すように、あら
かじめ設計段階において、往路方向の走査でのインク吐
出タイミングと復路方向の走査でのインク吐出タイミン
グとを互いにずらすことで、描画位置にずれが生じない
ように設計している。また、印刷装置に、往路および復
路方向の走査での描画位置ずれを検出するためのテスト
パターンを印刷する機能を持たせ、操作者がテストパタ
ーンの印刷結果に応じて、プラテンの位置を調節するな
どして、往路および復路の双方向の走査での描画位置ず
れを修正できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラテンの
印刷装置への取り付け精度やプラテン自体の寸法精度な
どにより、プラテンギャップ(プラテンおよび印刷ヘッ
ドのインク吐出面間の距離)を印刷ヘッドの走査方向に
対して均一に保つことは事実上困難である。
【0006】上述した双方向印刷装置において、印刷ヘ
ッドの走査方向に対してプラテンギャップが変化する
と、図7(c)に示すように、印刷ヘッドのインク吐出
面から印刷媒体の印刷面までの距離が変化するので、印
刷ヘッドの往路および復路の双方向の走査での描画位置
ずれが生じる。
【0007】この描画位置ずれの問題は、印刷媒体の大
型化に伴いプラテンが長くなるほど、プラテンの印刷装
置への取り付け精度やプラテン自体の寸法精度などによ
るプラテンギャップの不均一さが大きくなるため、顕著
になり、印刷品質の高精細化を妨げる。また、双方向印
刷装置ほど顕著ではないが、往路方向の走査でのみ印刷
媒体への印刷を行う通常の印刷装置でも、印刷ヘッドの
インク吐出面から印刷媒体の印刷面までの距離が変化す
れば、所望の描画位置(印刷ヘッドのインク吐出面から
印刷媒体の印刷面までの距離が一定であると仮定した場
合の描画位置)からのずれが生じる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、印刷ヘッドの走査方向に対す
るプラテンギャップの不均一に起因して生じる描画位置
ずれを低減することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インクを吐出する印刷ヘッドとプラテン
とを備え、前記印刷ヘッドを走査しつつインクを吐出す
ることで前記プラテン上に配置された印刷媒体への印刷
を行う印刷装置であって、前記印刷ヘッドの走査方向に
対して前記プラテンを少なくとも2つに区分することで
得られる区間各々について、各区間での前記印刷ヘッド
のインク吐出タイミング補正量を記憶する記憶手段と、
前記プラテン上に配置された印刷媒体への印刷に際し、
前記印刷ヘッドのインク吐出タイミングを、前記記憶手
段に記憶された、前記印刷ヘッドの前記プラテン上の位
置を含む区間でのインク吐出タイミング補正量にしたが
って補正するタイミング補正手段と、を備えることを特
徴とする。
【0010】ここで、前記プラテンを少なくとも2つに
区分することで得られる区間とは、たとえば前記印刷ヘ
ッドの走査方向に対して前記プラテンを所定間隔(たと
えば1インチ間隔)で区分することで得られる区間や、
前記印刷ヘッドの走査方向に対して、前記プラテンをプ
ラテンギャップが所定量以上(たとえば0.15mm以
上)変化する地点を境界として区分することで得られる
区間などが該当する。
【0011】また、このようにして区分された各区間で
の前記印刷ヘッドのインク吐出タイミング補正量は、各
区間でのプラテンギャップの平均値や、前記印刷ヘッド
の走査方向に対して各区間の開始位置におけるプラテン
ギャップを考慮して定められる。
【0012】本発明によれば、印刷ヘッドのインク吐出
タイミングが、当該印刷ヘッドのプラテン上の位置を含
む区間でのインク吐出タイミング補正値にしたがって補
正される。各区間でのインク吐出タイミング補正値を各
区間でのプラテンギャップを考慮して定めることで、印
刷ヘッドの走査方向に対するプラテンギャップの不均一
に起因して生じる描画位置ずれを低減することができ
る。
【0013】なお、本発明において、前記タイミング補
正手段は、前記プラテン上に配置された印刷媒体への印
刷に際し、前記印刷ヘッドの前記プラテン上の位置を含
む区間および当該区間に続く次の区間でのインク吐出タ
イミング補正量を用いて、補間演算(たとえば線形補
間)により、前記印刷ヘッドの前記プラテン上の位置に
おけるインク吐出タイミング補正量を算出し、当該算出
した補正量を用いて前記印刷ヘッドのインク吐出タイミ
ングを補正するものでもよい。
【0014】具体的には、前記タイミング補正手段を、
前記印刷ヘッドの前記プラテン上の位置に応じた信号を
出力する第一の信号出力手段と、前記第一の信号出力手
段から出力された信号に基づいて、前記印刷ヘッドが前
記記憶手段に記憶された各区間の開始位置に到達する毎
に信号を出力する第二の信号出力手段と、前記第二の信
号出力手段から出力された信号により特定される区間お
よび当該区間に続く次の区間での前記印刷ヘッドのイン
ク吐出タイミング補正量を、前記記憶手段から読み出し
て保持する保持手段と、前記保持手段に保持された2区
間での前記印刷ヘッドのインク吐出タイミング補正量を
用い、補間演算により、前記第一の信号出力手段から出
力された信号により特定される前記印刷ヘッドの、前記
プラテン上の位置におけるインク吐出タイミング補正量
を算出する補間演算手段と、前記補間演算手段で算出さ
れた補正量にしたがい、前記印刷ヘッドのインク吐出を
制御する駆動信号の出力タイミングを遅延させる遅延手
段と、で構成するようにしてもよい。
【0015】このようにすることで、印刷ヘッドのプラ
テン上の位置に応じたインク吐出タイミングの補正をよ
り精度よく行うことが可能となる。また、プラテンを細
かい区間に区分し、各区間でのインク吐出タイミング補
正値にしたがって印刷ヘッドのインク吐出タイミングを
補正することで、インク吐出タイミング補正の精度向上
を図る場合に比べ、各区間でのインク吐出タイミング補
正値を記憶するための記憶容量を減らすことができる。
【0016】なお、このようにする場合、前記第二の信
号出力手段、前記補間演算手段、および前記遅延手段
は、ASIC(Application Specific Integrated Circ
uits)、FPLA(Field-Programmable Logic Array)
などの集積ロジックICで構成することが好ましい。イ
ンク吐出タイミングの補正処理を、プリンタエンジンを
制御して印刷データの印刷を行うコントローラで行わせ
る場合、当該処理を割り込みで行わなければならず、オ
ーバヘッドが大きい。したがって、インク吐出タイミン
グの補正処理を専用のハードウエアで行わせれば、割り
込みによるオーバヘッドを低減することが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態である印刷シ
ステムの概略構成図である。
【0019】図示するように、本実施形態の印刷システ
ムは、印刷制御装置1と双方向印刷を行うインクジェッ
トタイプの印刷装置2とを備えて構成される。
【0020】印刷制御装置1は、表示画面を介して操作
者の指示を受け付ける指示受付部11と、印刷データや
印刷データの制御データを生成するプリンタ制御部12
と、印刷装置2との間でデータのやり取りを行うための
インターフェース部13とを有する。これらの構成要素
は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置におい
て、ハードディスクなどの記憶装置に格納された印刷制
御プログラム(プリンタドライバ)をメモリ上にロード
し、これをCPUに実行させることで、プロセスとして
形成される。なお、印刷制御プログラムは、情報処理装
置で読み取り可能なFDやCD−ROMなどの可搬型の
記憶媒体により、情報処理装置に提供されるようにして
もよいし、あるいは、ネットワークなどの通信媒体を介
して、情報処理装置に提供されるようにしてもよい。
【0021】指示受付部11は、印刷開始(印刷データ
の送信)に先立ち、印刷媒体のサイズや種類、印刷品質
モード(普通モード/高精細モード)、印字速度(印刷
ヘッド移動速度)などを選択させるための選択画面を、
印刷制御装置1として機能する情報処理装置が備える表
示装置に表示させる。そして、操作者に、これらの情報
の選択を促す。
【0022】プリンタ制御部12は、指示受付部11で
受け付けた印刷開始指示にしたがい、印刷装置2に送信
すべき印刷データの生成を行う。また、プリンタ制御部
12は、印刷媒体の種類と印刷媒体の厚さに関する情報
とが対応付けられたテーブルを有し、指示受付部11で
受け付けた印刷媒体の種類に対応付けられた印刷媒体の
厚さに関する情報をこのテーブルから読み出し、読み出
した印刷媒体の厚さに関する情報を、前記生成した印刷
データの制御情報として、指示受付部11で受け付けた
印刷媒体のサイズや印刷品質モードに関する情報などと
ともにインターフェース部13に渡す。それから、前記
生成した印刷データをインターフェース部13に渡す。
【0023】印刷装置2は、印刷制御装置1との間でデ
ータのやり取りを行うためのインターフェース部21
と、インクを吐出する印刷ヘッド、プラテン、印刷ヘッ
ドを搭載するキャリッジを駆動するキャリッジ駆動機
構、紙送り機構、および印刷媒体の給排紙処理を行う給
排紙機構など(いずれも図示せず)からなるプリンタエ
ンジン部22と、印刷データに応じた印刷媒体への印刷
を双方向印刷で行うようにプリンタエンジン部22を制
御するコントローラ部23と、印刷ヘッドのインク吐出
タイミングを補正するタイミング補正部24と、記憶部
25と、印刷装置2の各種状態を検出するセンサ26〜
28とを有する。
【0024】記憶部25は、印刷ヘッドの走査方向に対
してプラテンを所定間隔(たとえば1インチ間隔)で区
分することで得られる区間各々について、印刷ヘッドの
走査開始位置におけるプラテンギャップを格納したPG
テーブルや、その他の各種テーブルを予め記憶してい
る。また、後述するコントローラ部23のタイミング補
正値算出部231で算出される、プラテンの各区間での
印刷ヘッドのインク吐出タイミング補正量を記憶する。
【0025】コントローラ部23は、タイミング補正値
算出部231を含んでいる。
【0026】タイミング補正値算出部231は、プリン
タエンジン部22を制御して、印刷制御装置1から受け
取った印刷データにしたがった印刷媒体への印刷を開始
するのに先立ち、印刷制御装置1から受け取った当該印
刷データの制御データ、センサ26、27で検出したデ
ータ、および、PGテーブルに格納された各区間でのプ
ラテンギャップに基づいて、プラテンの各区間での印刷
ヘッドのインク吐出タイミング補正量(遅延量)を算出
する。
【0027】プラテンの各区間における印刷ヘッドのイ
ンク吐出タイミング補正値Tは、次式により算出する。
【0028】補正値T=調整値t1+PG補正値t2+
温度補正値t3ここで、調整値t1は、インク吐出速度
や印刷ヘッドの移動速度により定まる補正量である。上
述したように、印刷媒体への描画位置は、インク吐出速
度と印刷ヘッドの移動速度の合成ベクトルにより定ま
る。したがって、インク吐出速度あるいは印刷ヘッドの
移動速度が変われば、印刷ヘッドの往路および復路の双
方向の走査での描画位置ずれ量も変わる。そこで、本実
施形態では、印刷速度、印刷品質モード、インクの種類
など、インク吐出速度や印刷ヘッドの移動速度に関連
(影響)する情報を用いて、印刷ヘッドのインク吐出タ
イミングの補正量を変えるようにしている。
【0029】記憶部25は、印刷速度(印刷ヘッドの移
動速度)と補正量とが対応付けられたテーブル、印刷品
質モードと補正量とが対応付けられたテーブル、およ
び、インクの種類と補正量とが対応付けられたテーブル
を予め記憶しており、タイミング補正値演算部231
は、インターフェース部21を介して印刷制御装置1か
ら受け取った制御データに含まれる印刷速度に関する情
報(たとえば300CPS/200CPS)、印刷品質
モードに関する情報(たとえば標準/高精細)、およ
び、インクセンサ27から送られてきたインクの種類
(たとえば染料/顔料)に関する情報を基に、上記の各
テーブルから補正値を読み出す。そして、読み出した補
正値の合計を調整値t1として設定する。
【0030】なお、各テーブルに記憶する補正値は、た
とえば経験値に基づいて定めることができる。また、イ
ンクセンサ27でのインクの種類の判別は、たとえば、
印刷ヘッド自体にインクの種類を識別するためのID情
報を付加し、これを印刷ヘッドのキャリッジへのセット
時に、光学的あるいは機械的センサで読み取ることで行
うようにすればよい。
【0031】PG補正値t2は、印刷ヘッドのインク吐
出面から印刷媒体の印刷面までの距離により定まる補正
量である。上述したように、印刷媒体への描画位置は、
インク吐出速度および印刷ヘッドの移動速度が一定であ
っても、印刷ヘッドのインク吐出面から印刷媒体の印刷
面までの距離が変化すれば、それに応じて変化する。そ
こで、本実施形態では、プラテンギャップや印刷媒体の
厚さなど、印刷ヘッドのインク吐出面から印刷媒体の印
刷面までの距離に関連(影響)する情報を用いて、印刷
ヘッドのインク吐出タイミングの補正量を変えるように
している。
【0032】記憶部25は、上記の調整値t1を設定す
るのに用いる印刷速度に関する情報(たとえば300C
PS/200CPS)、印刷品質モードに関する情報
(たとえば標準/高精細)、およびインクの種類(たと
えば染料/顔料)に関する情報の、各情報が取り得る内
容の組合せ(上記の例では合計8種)毎に、プラテンギ
ャップおよび印刷媒体の厚さをパラメータとする補正値
決定テーブルを予め記憶している。タイミング補正値算
出部231は、インターフェース部21を介して印刷制
御装置1から受け取った制御データに含まれる印刷媒体
の厚さに関する情報、および、PGテーブルに格納され
たプラテンの各区間でのプラテンギャップに関する情報
を基に、上記の調整値t1を設定するのに実際に用いた
印刷速度に関する情報、印刷品質モードに関する情報、
およびインクの種類に関する情報の組合せに対して設け
られた補正値決定テーブルから、プラテンの各区間での
補正値を各々読み出す。そして、読み出した補正値各々
を、プラテンの該当する区間でのPG補正値t2として
設定する。
【0033】なお、補正値決定テーブルを、印刷速度に
関する情報、印刷品質モードに関する情報、およびイン
クの種類に関する情報について、各情報が取り得る内容
の組合せ毎に設けているのは、印刷ヘッドのインク吐出
面から印刷媒体の印刷面までの距離の変化によって生ず
る描画位置ずれ量が、インクの吐出方向、すなわちイン
ク吐出速度および印刷ヘッドの移動速度の合成ベクトル
により変化するためである。各補正値決定テーブルに記
憶する補正値は、たとえば経験値に基づいて定めること
ができる。
【0034】温度補正値t3は、印刷ヘッドの温度によ
り定まる補正量である。本実施形態では、印刷ヘッドの
温度特性を考慮し、インク吐出タイミングを補正して、
印刷ヘッドの温度変化によるインク吐出速度(1ドット
当たりのインク量を決定する)の変動を補償するように
している。
【0035】タイミング補正部231は、下記に示す補
正式にしたがい、温度センサ26で検出した印刷ヘッド
の温度から補正値を算出する。そして、算出した補正値
を温度補正値t3に設定する。
【0036】 T<T1 t3=T×te1+tf1 T1≦T≦T2 t3=T×te2+tf2 T2<T t3=T×te3+tf3 上式において、Tは温度センサ26から送られてきた印
刷ヘッドの温度、T1〜T3は印刷ヘッドの温度特性に
よって定まる値、tf1〜tf3はT1〜T3によって
定まる定数、そして、te1〜te3はT1〜T3によ
って定まる係数である。ここで、te1〜te3は、各
々、上記の調整値t1を設定するのに用いる印刷速度に
関する情報(たとえば300CPS/200CPS)、
印刷品質モードに関する情報(たとえば標準/高精
細)、およびインクの種類(たとえば染料/顔料)に関
する情報について、各情報が取り得る内容の組合せ(上
記の例では合計8種)に応じて、異なる値をとる。
【0037】なお、上述したように、PG補正値t2
は、印刷ヘッドの走査方向に対してプラテンを所定間隔
で区分することにより得られる各区間毎に、PGテーブ
ルに格納された当該区間でのプラテンギャップを用いて
算出される。したがって、調整値t1とPG補正値t2
と温度補正値t3とを加算することで得られる印刷ヘッ
ドのインク吐出タイミング補正値Tは、プラテンの前記
各区間毎に算出されることになる。本実施形態では、印
刷装置2として、双方向印刷を行うことができるものを
用いているので、印刷ヘッドの往路走査方向に対してプ
ラテンを所定間隔で区分することにより得られる各区
間、および、印刷ヘッドの復路走査方向に対してプラテ
ンを所定間隔で区分することにより得られる各区間毎
に、印刷ヘッドのインク吐出タイミング補正値Tが算出
されることになる。
【0038】このようにして算出された各区間毎のイン
ク吐出タイミング補正値Tは、記憶部25に記憶され
る。
【0039】タイミング補正部24は、印刷制御装置1
から受け取った印刷データの印刷媒体への印刷を行って
いる間、印刷ヘッドのプラテン上での位置を監視し、記
憶部25に記憶された、印刷ヘッドのプラテン上での現
在位置を含む区間および当該区間に続く次の区間でのイ
ンク吐出タイミング補正量Tを用いて、補間演算によ
り、当該位置におけるインク吐出タイミング補正量を算
出し、算出した補正量を用いて、印刷ヘッドのインク吐
出タイミングを補正する。
【0040】図2は、タイミング補正部24の概略構成
図である。
【0041】図において、レジスタ241は、コントロ
ーラ部23のタイミング補正値演算部231で算出さ
れ、記憶部25に格納された、印刷ヘッドの往路走査方
向に対してプラテンを所定間隔で区分することにより得
られる各区間、および、印刷ヘッドの復路走査方向に対
してプラテンを所定間隔で区分することにより得られる
各区間でのインク吐出タイミング補正値Tを、印刷ヘッ
ドの走査順(往路方向→復路方向の順)に格納する。
【0042】レジスタ242は、レジスタ241から読
み出された1区間でのインク吐出タイミング補正値Tを
一時的に保持するシフトレジスタであり、レジスタ24
3は、レジスタ242から出力された1区間でのインク
吐出タイミング補正値Tを一時的に保持するシフトレジ
スタである。
【0043】区間検出器244は、ヘッド位置センサ2
8から出力された印刷ヘッドのプラテン上での位置に応
じた信号を監視する。そして、印刷ヘッドが、上述し
た、印刷ヘッドの往路走査方向に対してプラテンを所定
間隔で区分することにより得られる各区間、および、印
刷ヘッドの復路走査方向に対してプラテンを所定間隔で
区分することにより得られる各区間の開始位置に到達す
る毎に信号を出力する。
【0044】ここで、たとえば、ヘッド位置センサ28
は、印刷ヘッドが所定量移動する毎にパルスを出力する
エンコーダで構成され、区間検出器244は、前記エン
コーダからパルスが、前記所定間隔(たとえば1イン
チ)に相当する距離を印刷ヘッダが移動したことを示す
パルス数分入力される度に、信号を出力する分周器で構
成される。
【0045】アドレスカウンタ245は、区間検出器2
44から信号を受け取る毎に、レジスタ241のアドレ
スをインクリメントすることで、プラテン上における印
刷ヘッドの現在位置を含む区間に続く次の区間のインク
吐出タイミング補正量Tを、レジスタ241から読み出
す。このようにすることで、レジスタ243に、プラテ
ン上における印刷ヘッドの現在位置を含む区間でのイン
ク吐出タイミング補正量Tを各々保持させ、レジスタ2
42に、前記現在位置を含む区間に続く次の区間でのイ
ンク吐出タイミング補正量Tを保持させる。
【0046】なお、アドレスカウンタ245は、上述し
た、印刷ヘッドの往路走査方向に対してプラテンを所定
間隔で区分することにより得られる区間、および、印刷
ヘッドの復路走査方向に対してプラテンを所定間隔で区
分することにより得られる区間の総数に応じた回数分イ
ンクリメントを行うと、一旦アドレスをリセットしてか
らインクリメントを行う。
【0047】補間演算回路246は、レジスタ243、
242に各々保持された印刷ヘッドの現在位置を含む区
間および当該区間に続く次の区間でのインク吐出タイミ
ング補正量Tを用いて、補間演算により、印刷ヘッドの
現在位置におけるインク吐出タイミング補正量Tを算
出する。具体的には、次式により、印刷ヘッドの現在位
置におけるインク吐出タイミング補正量Tを算出す
る。
【0048】T=((Tn+1−T)/(Pn+1
−P))×(P−P)+T ここで、Tはレジスタ243に保持された印刷ヘッド
の現在位置を含む区間でのインク吐出タイミング補正量
Tであり、Tn+1は、レジスタ242に保持された、
印刷ヘッドの現在位置を含む区間に続く次の区間でのイ
ンク吐出タイミング補正量Tである。また、Pは印刷
ヘッドの現在位置である。ヘッド位置センサ28から出
力された印刷ヘッドのプラテン上での位置に応じた信号
により特定される。また、Pn+1はインク吐出タイミ
ング補正量Tn+1が割り当てられた区間の印刷ヘッド
走査方向における開始位置であり、Pは、インク吐出
タイミング補正量Tが割り当てられた区間の印刷ヘッ
ド走査方向における開始位置である。本実施形態では、
印刷ヘッドの走査方向に対してプラテンを所定間隔(た
とえば1インチ間隔)で区分することにより区間を得て
いるので、区間検出器244から出力される信号によ
り、P、Pn+1を特定することができる。
【0049】ここで、タイミング補正値算出部231で
算出されるプラテンの各区間インク吐出タイミング補正
値と、タイミング補正部24の補間演算回路246で算
出される印刷ヘッドの現在位置におけるインク吐出タイ
ミング補正量との関係を、図3に示す。
【0050】遅延回路247は、補間演算回路246で
算出された印刷ヘッドの現在位置Pにおけるインク吐
出タイミング補正量Tにしたがい、コントローラ部2
3で生成された印刷ヘッドのインク吐出を制御する駆動
信号Sの出力タイミングを遅延させる。
【0051】なお、本実施形態では、タイミング補正部
24を、ASIC(Application Specific Integrated
Circuits)、FPLA(Field-Programmable Logic Arr
ay)などの集積ロジックICで構成している。すなわ
ち、インク吐出タイミングの補間演算および補正処理を
専用のハードウエアで行わせるようにしている。
【0052】次に、上記構成の印刷システムの動作につ
いて説明する。
【0053】まず、印刷制御装置1の動作について説明
する。
【0054】図4は、印刷制御装置1の動作を説明する
ためのフローである。このフローは、印刷制御装置1と
して機能する情報処理装置において、ワープロソフト、
グラフィックソフトなどのアプリケーションソフトにて
印刷が指示されることにより、ハードディスクなどの記
憶装置に格納された印刷制御プログラムがメモリ上にロ
ードされ、これがCPUにより実行されることで開始さ
れる。
【0055】印刷制御装置1において、指示受付部11
は、印刷媒体のサイズや種類、印刷品質モード、印字速
度などを選択させるための選択画面を表示する。そし
て、操作者が、これらの情報を選択して印刷開始キーを
押すのを待つ(ステップS101)。そして、印刷開始
キーが押されると、指示受付部11は、選択画面におい
て選択された各項目の条件をプリンタ制御部12へ出力
する。これを受けて、プリンタ制御部12は、印刷媒体
の種類と印刷媒体の厚さに関する情報とが対応付けられ
たテーブルから、指示受付部11で受け付けた印刷媒体
の種類に対応付けられた印刷媒体の厚さに関する情報を
読み出し、この読み出した印刷媒体の厚さに関する情報
を、指示受付部11で受け付けた印刷媒体のサイズや印
刷品質モードに関する情報などとともにインターフェー
ス部13に渡す。インターフェース部13は、これらの
情報を印刷データの制御情報として印刷装置2へ送信す
る(ステップS102)。
【0056】それから、プリンタ制御部12は、ワープ
ロソフト、グラフィックソフトなどのアプリケーション
ソフトにて印刷が指示されたテキスト、画像などのデー
タに対する印刷データを生成し、これをインターフェー
ス部13を介して印刷装置2へ送信する(ステップS1
03)。
【0057】次に、印刷装置2の動作について説明す
る。
【0058】図5は、印刷装置2の動作を説明するため
のフローである。
【0059】印刷装置2において、インターフェース部
21を介して制御データを受け取ると(ステップS11
1)、コントローラ部23のタイミング補正値算出部2
31は、印刷制御装置1から送られてきた制御データ、
各種センサ26、27で検出したデータ、および、記憶
部25に記憶されたPGテーブルに格納されたプラテン
の各区間でのプラテンギャップを用い、上述した補正値
Tの算出式にしたがって、プラテンの各区間でのインク
吐出タイミング補正値Tを算出する(ステップS11
2)。そして、算出結果を記憶部25に記憶する。
【0060】次に、コントローラ部23は、インターフ
ェース部21を介して印刷データを受け取ると(ステッ
プS113)、印刷制御装置1から送られてきた制御デ
ータに含まれる印刷媒体のサイズ、印刷品質モード、印
刷速度などの情報や、印刷装置2の各種センサで検出し
たインクの種類、プラテン位置などの情報により特定さ
れる印刷条件にしたがい、印刷データに応じた印刷媒体
への印刷を双方向印刷で行うようにプリンタエンジン部
22を制御する。これにより、印刷データによる印刷媒
体の印刷を開始する(ステップS114)。
【0061】なお、印刷データによる印刷媒体の印刷が
行われている間、タイミング補正部24は、印刷ヘッド
のプラテン上の位置を監視し、記憶部25に記憶された
プラテンの各区間でのインク吐出タイミング補正値Tの
中から、印刷ヘッドの現在位置Pを含む区間および当
該区間に続く次の区間でのインク吐出タイミング補正値
、Tn+1を用いて、補間演算により、印刷ヘッド
の現在位置Pにおけるインク吐出タイミング補正値T
を算出する。そして、算出したインク吐出タイミング
補正値Tにしたがいインク吐出制御のための駆動信号
を遅延させ、インク吐出タイミングを補正する(ステッ
プS115)。この処理を、当該印刷データによる印刷
媒体への印刷が終了するまで続ける(ステップS15
9)。
【0062】以上、本発明の一実施形態について説明し
た。
【0063】本実施形態において、印刷装置2は、プラ
テンを印刷ヘッドの走査方向に対して所定間隔(たとえ
ば1インチ間隔)で区分し、各区間でのプラテンギャッ
プを考慮して、各区間でのインク吐出タイミング補正値
を算出している。そして、プラテン上に配置された印刷
媒体への印刷に際し、前記算出した、印刷ヘッドの現在
位置を含む区間および当該区間に続く次の区間でのイン
ク吐出タイミング補正量を用いて、印刷ヘッドの現在位
置におけるインク吐出タイミング補正量を補間演算によ
り算出し、当該算出した補正量を用いて印刷ヘッドのイ
ンク吐出タイミングを補正している。
【0064】このため、印刷ヘッドの走査方向に対する
プラテンギャップの不均一に起因して生じる描画位置ず
れを低減することができる。また、プラテンを細かい区
間に区分し、各区間でのインク吐出タイミング補正値に
したがって印刷ヘッドのインク吐出タイミングを補正す
ることによりインク吐出タイミング補正の精度向上を図
る場合に比べ、各区間でのインク吐出タイミング補正値
を記憶するための記憶容量を減らすことができる。
【0065】また、本実施形態では、補間演算により印
刷ヘッドの現在位置でのインク吐出タイミング補正値を
算出し、当該算出した補正値によりインク吐出タイミン
グを補正するタイミング補正部24を、ASIC(Appl
ication Specific Integrated Circuits)、FPLA
(Field-Programmable Logic Array)などの集積ロジッ
クICで構成している。このように、タイミング補正部
24での処理を専用のハードウエアで行わせているの
で、タイミング補正部24での処理をコントローラ部2
3で行わせる場合に比べ、割り込みによるオーバヘッド
を低減することができる。
【0066】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能
である。
【0067】たとえば、上記の実施形態では、プラテン
を所定間隔(たとえば1インチ間隔)で区分したものに
ついて説明した。しかしながら、本発明は、これに限定
されるものではない。印刷ヘッドの走査方向に対して、
プラテンをプラテンギャップが所定量(たとえば、0.
15mm)以上変化する地点を境界として区分するよう
にしてもよい。この場合、図2に示すタイミング補正部
24において、区分検出器244に、プラテンギャップ
が所定量以上変化する地点を予め記憶させておき、ヘッ
ド位置センサ28からの信号により、前記地点を検出す
るようにすればよい。
【0068】また、上記の実施形態では、図2に示すタ
イミング補正部24において、印刷ヘッドの現在位置を
含む区間および当該区間に続く次の区間でのインク吐出
タイミング補正量を用いて、印刷ヘッドの現在位置にお
けるインク吐出タイミング補正量を線形補間演算により
算出している。しかしながら、本発明で用いる補間演算
は、線形補間演算に限定されるものではない。また、本
実施形態では、補間演算処理により算出した印刷ヘッド
の現在位置におけるインク吐出タイミング補正量を用い
て印刷ヘッドのインク吐出タイミングを補正している
が、補間演算処理を行うことなく、印刷ヘッドの現在位
置を含む区間でのインク吐出タイミング補正量を用いて
印刷ヘッドのインク吐出タイミングを補正するようにし
てもよい。
【0069】図6は、本実施形態の変形例で用いるタイ
ミング補正部24aの概略図である。図示するように、
タイミング補正部24aでは、図2に示すタイミング補
正部24から補間演算回路246およびレジスタ243
を省略した構成となっている。また、アドレスカウンタ
245aは、区間検出器244が検出した区間のインク
吐出タイミング補正値をレジスタ241から読み出すよ
うにアドレス指定する。このようにすることで、レジス
タ242には、印刷ヘッドの現在位置を含む区間でのイ
ンク吐出タイミング補正量が格納される。この場合にお
いても、プラテンの各区間でのインク吐出タイミング補
正値が各区間でのプラテンギャップを考慮して定められ
ているので、印刷ヘッドの走査方向に対するプラテンギ
ャップの不均一に起因して生じる描画位置ずれを低減す
ることができる。
【0070】また、上記の実施形態では、記憶部25に
予め記憶しておくPGテーブルとして、印刷ヘッドの走
査方向に対して、プラテンの各区間の開始位置における
プラテンギャップを格納したものについて説明した。し
かしながら、本発明は、これに限定されるものではな
く、たとえば、各区間のプラテンギャップの平均値を格
納するようにしてもよい。補間演算処理を行うことな
く、印刷ヘッドの現在位置を含む区間でのインク吐出タ
イミング補正量を用いて印刷ヘッドのインク吐出タイミ
ングを補正する場合、PGテーブルに各区間のプラテン
ギャップの平均値を格納することは、印刷ヘッドの走査
方向に対するプラテンギャップの不均一に起因して生じ
る描画位置ずれを低減する上で効果的である。
【0071】また、上記の実施形態では、いわゆる双方
向印刷装置に適用した場合について説明したが、本発明
は、当然のことながら、往路方向の走査でのみ印刷媒体
への印刷を行う通常の印刷装置でも同様に適用可能であ
る。
【0072】さらに、上記の実施形態では、印刷装置と
して、プリンタエンジン部22に印刷ヘッドが1つ設け
られたものについて説明したが、印刷ヘッドが複数設け
られた印刷装置にも同様に適用可能である。たとえば、
シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラ
ック(K)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ
(LM)の6色インクを用いて、印刷媒体にカラー印刷
を行う印刷装置では、各インクの印刷媒体への吸収量な
どを考慮し、インク吐出速度などの異なる2つのヘッド
を設け、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック
(K)については第1のヘッド、そして、ライトシアン
(LC)、ライトマゼンダ(LM)、イエロー(Y)に
ついては第2のヘッドからインクを吐出するようにした
ものがある。このような場合、各印刷ヘッド毎にタイミ
ング補正部24を設けて、各印刷ヘッド毎にインク吐出
タイミングを補正するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
印刷ヘッドの走査方向に対するプラテンギャップの不均
一に起因して生じる描画位置ずれを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である印刷システムの概略
構成図である。
【図2】図1に示す印刷装置2のタイミング補正部24
の概略構成図である。
【図3】図1に示す印刷装置2において、タイミング補
正値算出部231で算出されるプラテンの各区間インク
吐出タイミング補正値と、タイミング補正部24の補間
演算回路246で算出される印刷ヘッドの現在位置にお
けるインク吐出タイミング補正量との関係を示す図であ
る。
【図4】図1に示す印刷制御装置1の動作を説明するた
めのフローである。
【図5】図1に示す印刷装置2の動作を説明するための
フローである。
【図6】図1に示す印刷装置2の変形例におけるタイミ
ング補正部24aの概略構成図である。
【図7】印刷ヘッドの走査方向に対するプラテンギャッ
プの不均一に起因して生じる描画位置ずれを説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 印刷制御装置 2 印刷装置 11 指示受付部 12 プリンタ制御部 13、21 インターフェース部 22 プリンタエンジン部 23 コントローラ部 24 タイミング補正部 25 記憶部 26 温度センサ 27 インクセンサ 28 ヘッド位置センサ 231 タイミング補正値算出部 241〜243 レジスタ 244 区間検出部 245 アドレスカウンタ 246 補間演算回路 247 遅延回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する印刷ヘッドとプラテン
    とを備え、前記印刷ヘッドを走査しつつインクを吐出す
    ることで前記プラテン上に配置された印刷媒体への印刷
    を行う印刷装置であって、 前記印刷ヘッドの走査方向に対して前記プラテンを少な
    くとも2つに区分することで得られる区間各々につい
    て、各区間での前記印刷ヘッドのインク吐出タイミング
    補正量を記憶する記憶手段と、 前記プラテン上に配置された印刷媒体への印刷に際し、
    前記印刷ヘッドのインク吐出タイミングを、前記記憶手
    段に記憶された、前記印刷ヘッドの前記プラテン上の位
    置を含む区間でのインク吐出タイミング補正量にしたが
    って補正するタイミング補正手段と、 を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記記憶手段に記憶された、各区間での前記印刷ヘッド
    のインク吐出タイミング補正量は、前記印刷ヘッドの走
    査方向に対して各区間の開始位置における前記プラテン
    のプラテンギャップを考慮して定められたものであるこ
    とを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の印刷装置であっ
    て、 前記記憶手段は、前記印刷ヘッドの走査方向に対して前
    記プラテンを所定間隔で区分することで得られる区間各
    々について、各区間での前記印刷ヘッドのインク吐出タ
    イミング補正量を記憶することを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の印刷装置であっ
    て、 前記記憶手段は、前記印刷ヘッドの走査方向に対して、
    前記プラテンをプラテンギャップが所定量以上変化する
    地点を境界として区分することで得られる区間各々につ
    いて、各区間での前記印刷ヘッドのインク吐出タイミン
    グ補正量を記憶することを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の印刷装
    置であって、 前記タイミング補正手段は、前記プラテン上に配置され
    た印刷媒体への印刷に際し、前記記憶手段に記憶され
    た、前記印刷ヘッドの前記プラテン上の位置を含む区間
    および当該区間に続く次の区間でのインク吐出タイミン
    グ補正量を用いて、補間演算により、前記印刷ヘッドの
    前記プラテン上の位置におけるインク吐出タイミング補
    正量を算出し、当該算出した補正量を用いて前記印刷ヘ
    ッドのインク吐出タイミングを補正することを特徴とす
    る印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記タイミング補正手段は、 前記印刷ヘッドの前記プラテン上の位置に応じた信号を
    出力する第一の信号出力手段と、 前記第一の信号出力手段から出力された信号に基づい
    て、前記印刷ヘッドが前記記憶手段に記憶された各区間
    の開始位置に到達する毎に信号を出力する第二の信号出
    力手段と、 前記第二の信号出力手段から出力された信号により特定
    される区間および当該区間に続く次の区間での前記印刷
    ヘッドのインク吐出タイミング補正量を、前記記憶手段
    から読み出して保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された2区間での前記印刷ヘッドの
    インク吐出タイミング補正量を用い、補間演算により、
    前記第一の信号出力手段から出力された信号により特定
    される前記印刷ヘッドの、前記プラテン上の位置におけ
    るインク吐出タイミング補正量を算出する補間演算手段
    と、 前記補間演算手段で算出された補正量にしたがい、前記
    印刷ヘッドのインク吐出を制御する駆動信号の出力タイ
    ミングを遅延させる遅延手段と、 を備えていることを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記第二の信号出力手段、前記補間演算手段、および前
    記遅延手段は、ASIC(Application Specific Integ
    rated Circuits)、FPLA(Field-Programmable Log
    ic Array)などの集積ロジックICにより構成されたも
    のであることを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 印刷ヘッドを走査しつつ当該印刷ヘッド
    からインクを吐出することでプラテン上に配置された印
    刷媒体への印刷を行う印刷方法であって、 前記印刷ヘッドの走査方向に対して前記プラテンを少な
    くとも2つに区分することで得られる区間各々のインク
    吐出タイミング補正量を記憶するテーブルから、前記印
    刷ヘッドの前記プラテン上の位置を含む区間でのインク
    吐出タイミング補正量を読み出し、当該読み出した補正
    量にしたがって前記印刷ヘッドのインク吐出タイミング
    を補正することを特徴とする印刷方法。
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Cited By (6)

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