JP2000071433A - 記録装置及び記録ヘッドの時分割駆動方法 - Google Patents
記録装置及び記録ヘッドの時分割駆動方法Info
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- JP2000071433A JP2000071433A JP24212698A JP24212698A JP2000071433A JP 2000071433 A JP2000071433 A JP 2000071433A JP 24212698 A JP24212698 A JP 24212698A JP 24212698 A JP24212698 A JP 24212698A JP 2000071433 A JP2000071433 A JP 2000071433A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 隣接ノズルの駆動の影響を受けにくく、安定
して高精度の記録が可能な記録装置を提供すること。 【解決手段】1チップ内に存在する128個のノズルの
うち、連続する16ノズルについては、どれも異なるタ
イミングでインクを吐出する。連続する16のノズルを
(a)に示すように順番にノズル1〜16とすると、図
の(b)のようにまずノズル1が駆動され、ノズル1の
次はノズル10、その次はノズル3、その次はノズル1
2、その次はノズル5、・・・というように、順番に駆
動する。すなわち、連続する16ノズル(ノズル1〜1
6)の吐出順番を、ノズル1,10,3,12,5,1
4,7,16,9,2,11,4,13,6,15,8
とする。
して高精度の記録が可能な記録装置を提供すること。 【解決手段】1チップ内に存在する128個のノズルの
うち、連続する16ノズルについては、どれも異なるタ
イミングでインクを吐出する。連続する16のノズルを
(a)に示すように順番にノズル1〜16とすると、図
の(b)のようにまずノズル1が駆動され、ノズル1の
次はノズル10、その次はノズル3、その次はノズル1
2、その次はノズル5、・・・というように、順番に駆
動する。すなわち、連続する16ノズル(ノズル1〜1
6)の吐出順番を、ノズル1,10,3,12,5,1
4,7,16,9,2,11,4,13,6,15,8
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体に対し
て画像を印字する記録方法及び記録装置に関し、例え
ば、カラープリンタ等の記録装置に関するものである。
て画像を印字する記録方法及び記録装置に関し、例え
ば、カラープリンタ等の記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、記録ヘッドのノズルからイン
クを吐出させ、記録紙や布帛に画像記録を行なう記録装
置が知られている。このような記録装置において、様々
な技術により、画像品質及び記録速度の向上が図られて
いる。
クを吐出させ、記録紙や布帛に画像記録を行なう記録装
置が知られている。このような記録装置において、様々
な技術により、画像品質及び記録速度の向上が図られて
いる。
【0003】そのような技術の1つにノズルの時分割駆
動がある。ノズルの時分割駆動とは、インクの供給速度
と安定性を向上させ、吐出に必要な平均電力を下げるた
めに行なうものである。一般的には、一つの記録ヘッド
に一列に設けられた複数のノズルを、いくつかのノズル
群に分け、それぞれのノズル群ごとに異なるタイミング
で駆動させるものである。
動がある。ノズルの時分割駆動とは、インクの供給速度
と安定性を向上させ、吐出に必要な平均電力を下げるた
めに行なうものである。一般的には、一つの記録ヘッド
に一列に設けられた複数のノズルを、いくつかのノズル
群に分け、それぞれのノズル群ごとに異なるタイミング
で駆動させるものである。
【0004】例えば、図22に示すようなタイミングで
ノズルを駆動させる時分割駆動がある。これは、一列の
ノズルを連続する16ノズル毎に分割し、その連続する
16ノズルは、異なる16のタイミングで駆動させるも
のである。言い替えれば、16ノズルごとに同じタイミ
ングで駆動するノズルが存在することになる。aはノズ
ル列の分割を示しており、bは、連続する16ノズルの
吐出タイミングを示している。縦軸は列中のノズル位
置、横軸は時間軸であって、ノズル1からノズル16ま
で、順番に駆動される。印字中は記録ヘッドは連続して
移動しているので、結果として、ノズル1〜16によっ
て印字されたドットがbのように空間的に配置される。
ノズルを駆動させる時分割駆動がある。これは、一列の
ノズルを連続する16ノズル毎に分割し、その連続する
16ノズルは、異なる16のタイミングで駆動させるも
のである。言い替えれば、16ノズルごとに同じタイミ
ングで駆動するノズルが存在することになる。aはノズ
ル列の分割を示しており、bは、連続する16ノズルの
吐出タイミングを示している。縦軸は列中のノズル位
置、横軸は時間軸であって、ノズル1からノズル16ま
で、順番に駆動される。印字中は記録ヘッドは連続して
移動しているので、結果として、ノズル1〜16によっ
て印字されたドットがbのように空間的に配置される。
【0005】同様に、図23も従来の時分割駆動を示す
図である。図のaのように、128ノズルを1チップと
して、さらに連続する16ノズル群ごとに8分割する。
そして各ノズル群A〜Hにおいては、図のbのように、
2つのノズル毎に異なるタイミングで駆動する。例え
ば、第1ノズル群Aにおいては、0と1のタイミングで
1つづつ交互にノズルを駆動させ、第2ノズル群Bにお
いては2と3のタイミング、第3ノズル群Cにおいては
4と5のタイミング、と言うように各ノズル群毎にもタ
イミングをずらして駆動する。したがって図のcのよう
に、第8ノズル群Hでは、14と15のタイミングで駆
動する。
図である。図のaのように、128ノズルを1チップと
して、さらに連続する16ノズル群ごとに8分割する。
そして各ノズル群A〜Hにおいては、図のbのように、
2つのノズル毎に異なるタイミングで駆動する。例え
ば、第1ノズル群Aにおいては、0と1のタイミングで
1つづつ交互にノズルを駆動させ、第2ノズル群Bにお
いては2と3のタイミング、第3ノズル群Cにおいては
4と5のタイミング、と言うように各ノズル群毎にもタ
イミングをずらして駆動する。したがって図のcのよう
に、第8ノズル群Hでは、14と15のタイミングで駆
動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、ある一つのノズルを駆動した直後に、そのノズル
に隣接するノズルが駆動される。ここで、1つのノズル
を駆動すれば、インク液室内が振動し、この振動が隣の
ノズルのインク液室に伝わる。このため、ある一つのノ
ズルを駆動した直後に、そのノズルに隣接するノズルを
駆動するとすると、振動の影響を大きく受けて、安定し
た印字を行なうことが困難になる。
では、ある一つのノズルを駆動した直後に、そのノズル
に隣接するノズルが駆動される。ここで、1つのノズル
を駆動すれば、インク液室内が振動し、この振動が隣の
ノズルのインク液室に伝わる。このため、ある一つのノ
ズルを駆動した直後に、そのノズルに隣接するノズルを
駆動するとすると、振動の影響を大きく受けて、安定し
た印字を行なうことが困難になる。
【0007】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、隣接
ノズルの駆動の影響を受けにくく、安定して高精度の記
録が可能な記録方法及び記録装置を提供することにあ
る。
ためになされたもので、その目的とするところは、隣接
ノズルの駆動の影響を受けにくく、安定して高精度の記
録が可能な記録方法及び記録装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数のノズルを有した記録ヘッドを備
え、該記録ヘッドの1バンド幅の画像の記録を、複数の
走査によって行なう記録装置において、前記複数のノズ
ルを、2のk乗回に分割して駆動する時分割駆動手段で
あって、連続位置にある2つのノズルが駆動される時間
差が((2のk乗)/2+1)×ヒートサイクルか、或
いは((2のk乗)/2−1)×ヒートサイクルである
時分割駆動手段を有することを特徴とする。
め、本発明は、複数のノズルを有した記録ヘッドを備
え、該記録ヘッドの1バンド幅の画像の記録を、複数の
走査によって行なう記録装置において、前記複数のノズ
ルを、2のk乗回に分割して駆動する時分割駆動手段で
あって、連続位置にある2つのノズルが駆動される時間
差が((2のk乗)/2+1)×ヒートサイクルか、或
いは((2のk乗)/2−1)×ヒートサイクルである
時分割駆動手段を有することを特徴とする。
【0009】ただし、kは整数でありk≧2である。
【0010】ここで、前記時分割駆動手段は、連続する
2のk乗個のノズルを2のk乗回に分割して駆動し、そ
の連続する2のk乗個のノズルの内、時間的に連続駆動
するノズルは、((2のk乗)/2+1)個のノズル分
離れた位置のノズル、或いは((2のk乗)/2−1)
個のノズル分離れた位置のノズルである時分割駆動手段
を有することを特徴とする。
2のk乗個のノズルを2のk乗回に分割して駆動し、そ
の連続する2のk乗個のノズルの内、時間的に連続駆動
するノズルは、((2のk乗)/2+1)個のノズル分
離れた位置のノズル、或いは((2のk乗)/2−1)
個のノズル分離れた位置のノズルである時分割駆動手段
を有することを特徴とする。
【0011】また、本発明は、複数のノズルを有した記
録ヘッドを備え、該記録ヘッドの1バンド幅の画像の記
録を、複数の走査によって行なう記録装置において、前
記記録ヘッドの連続する2のn乗個のノズルを分割して
駆動する時分割駆動手段であって、その連続する2のn
乗個のノズルの内、時間的に連続駆動するノズルは、
((2のn乗)/2+1)個のノズル分離れた位置のノ
ズル、或いは((2のn乗)/2−1)個のノズル分離
れた位置のノズルである時分割駆動手段を有することを
特徴とする。
録ヘッドを備え、該記録ヘッドの1バンド幅の画像の記
録を、複数の走査によって行なう記録装置において、前
記記録ヘッドの連続する2のn乗個のノズルを分割して
駆動する時分割駆動手段であって、その連続する2のn
乗個のノズルの内、時間的に連続駆動するノズルは、
((2のn乗)/2+1)個のノズル分離れた位置のノ
ズル、或いは((2のn乗)/2−1)個のノズル分離
れた位置のノズルである時分割駆動手段を有することを
特徴とする。
【0012】ただし、nは整数でありn≧2である。
【0013】ここで、前記記録ヘッドに設けられた複数
のノズルが、前記連続する2のn乗個のノズルの整数倍
であることは好適である。
のノズルが、前記連続する2のn乗個のノズルの整数倍
であることは好適である。
【0014】また、本発明は、複数のノズルを有した記
録ヘッドを備え、該記録ヘッドを被記録媒体に対して相
対的に走査して記録を行なう記録装置において、前記複
数のノズルの内、2のn乗個おきに位置するノズル群を
同時駆動する時分割駆動手段であって、第1のノズル群
の駆動に連続して、前記第1のノズル群の任意の1つか
ら数えて((2のn乗)/2+1)+(2のn乗)×i
番目に位置する第2のノズル群を駆動する時分割駆動手
段を設けたことを特徴とする。
録ヘッドを備え、該記録ヘッドを被記録媒体に対して相
対的に走査して記録を行なう記録装置において、前記複
数のノズルの内、2のn乗個おきに位置するノズル群を
同時駆動する時分割駆動手段であって、第1のノズル群
の駆動に連続して、前記第1のノズル群の任意の1つか
ら数えて((2のn乗)/2+1)+(2のn乗)×i
番目に位置する第2のノズル群を駆動する時分割駆動手
段を設けたことを特徴とする。
【0015】ただしn,iは整数でありn≧2である。
【0016】以上において、前記複数のノズルを、位置
によって、インクの吐出を行なう記録ノズルと、インク
の吐出を行なわない非記録ノズルとに分け、走査毎に前
記記録ノズルを変更して駆動するマルチパス駆動手段を
更に有し、前記時分割駆動手段は前記複数のノズルのう
ち、前記記録ノズルに対して時分割駆動を行なうことは
好適である。
によって、インクの吐出を行なう記録ノズルと、インク
の吐出を行なわない非記録ノズルとに分け、走査毎に前
記記録ノズルを変更して駆動するマルチパス駆動手段を
更に有し、前記時分割駆動手段は前記複数のノズルのう
ち、前記記録ノズルに対して時分割駆動を行なうことは
好適である。
【0017】ここで、前記マルチパス駆動手段を用いた
マルチパス印字モードと、前記マルチパス駆動手段を用
いずに前記複数のノズルを全て記録ノズルとして印字を
行なう通常印字モードと、の間でモードを選択可能な選
択手段を更に設けたことも好適である。
マルチパス印字モードと、前記マルチパス駆動手段を用
いずに前記複数のノズルを全て記録ノズルとして印字を
行なう通常印字モードと、の間でモードを選択可能な選
択手段を更に設けたことも好適である。
【0018】更に、前記マルチパス印字モードにおいて
も前記通常印字モードにおいても、(記録ヘッドの主走
査方向の走査速度)×(時分割駆動の分割数)×(分割
ヒートサイクル)が同じになるように、それぞれを制御
する制御手段を更に有することも好適である。
も前記通常印字モードにおいても、(記録ヘッドの主走
査方向の走査速度)×(時分割駆動の分割数)×(分割
ヒートサイクル)が同じになるように、それぞれを制御
する制御手段を更に有することも好適である。
【0019】また、前記マルチパス駆動手段によって分
けられる前記記録ノズルは、前記複数のノズルのj分の
1のノズル数であって、前記マルチパス印字モードにお
いては、前記制御手段は、前記(時分割駆動の分割数)
を前記通常印字モードのj分の1とし、前記(記録ヘッ
ドの主走査方向の走査速度)を前記通常印字モードのj
倍にすることも好適である。
けられる前記記録ノズルは、前記複数のノズルのj分の
1のノズル数であって、前記マルチパス印字モードにお
いては、前記制御手段は、前記(時分割駆動の分割数)
を前記通常印字モードのj分の1とし、前記(記録ヘッ
ドの主走査方向の走査速度)を前記通常印字モードのj
倍にすることも好適である。
【0020】なお、前記制御手段は、前記選択手段によ
り選択されたモードに応じて記録ヘッドの走査速度を切
り換える走査制御手段と、前記選択手段により選択され
たモードに応じて被記録媒体の搬送を制御する搬送制御
手段と、前記選択手段により選択されたモードに応じて
画像データの処理速度/転送時間を切り換える画像処理
手段と、前記選択手段により選択されたモードに応じて
記録ヘッドの分割駆動制御を切り換える分割駆動制御手
段と、を有することも好適である。
り選択されたモードに応じて記録ヘッドの走査速度を切
り換える走査制御手段と、前記選択手段により選択され
たモードに応じて被記録媒体の搬送を制御する搬送制御
手段と、前記選択手段により選択されたモードに応じて
画像データの処理速度/転送時間を切り換える画像処理
手段と、前記選択手段により選択されたモードに応じて
記録ヘッドの分割駆動制御を切り換える分割駆動制御手
段と、を有することも好適である。
【0021】また、本発明は、記録ヘッドの複数のノズ
ルを、2のk乗回に分割して駆動する記録ヘッドの時分
割駆動方法であって、連続位置にある2つのノズルが駆
動される時間差が((2のk乗)/2+1)×ヒートサ
イクルか、或いは((2のk乗)/2−1)×ヒートサ
イクルであることを特徴とする。
ルを、2のk乗回に分割して駆動する記録ヘッドの時分
割駆動方法であって、連続位置にある2つのノズルが駆
動される時間差が((2のk乗)/2+1)×ヒートサ
イクルか、或いは((2のk乗)/2−1)×ヒートサ
イクルであることを特徴とする。
【0022】ただし、kは整数でありk≧2である。
【0023】ここで、前記時分割駆動方法は、連続する
2のk乗個のノズルを2のk乗回に分割して駆動し、そ
の連続する2のk乗個のノズルの内、時間的に連続駆動
するノズルは、((2のk乗)/2+1)個のノズル分
離れた位置のノズル、或いは((2のk乗)/2−1)
個のノズル分離れた位置のノズルであることは好適であ
る。
2のk乗個のノズルを2のk乗回に分割して駆動し、そ
の連続する2のk乗個のノズルの内、時間的に連続駆動
するノズルは、((2のk乗)/2+1)個のノズル分
離れた位置のノズル、或いは((2のk乗)/2−1)
個のノズル分離れた位置のノズルであることは好適であ
る。
【0024】更に、本発明は記録ヘッドに設けられた複
数のノズルのうち、連続する2のn乗個のノズルを分割
して駆動する記録ヘッドの時分割駆動方法であって、そ
の連続する2のn乗個のノズルの内、時間的に連続駆動
するノズルは、((2のn乗)/2+1)個のノズル分
離れた位置のノズル、或いは((2のn乗)/2−1)
個のノズル分離れた位置のノズルであることを特徴とす
る。
数のノズルのうち、連続する2のn乗個のノズルを分割
して駆動する記録ヘッドの時分割駆動方法であって、そ
の連続する2のn乗個のノズルの内、時間的に連続駆動
するノズルは、((2のn乗)/2+1)個のノズル分
離れた位置のノズル、或いは((2のn乗)/2−1)
個のノズル分離れた位置のノズルであることを特徴とす
る。
【0025】ただし、nは整数でありn≧2である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成要素、プログ
ラムモジュール等の相対配置、解像度等の数値などにつ
いては特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を
それらのみに限定する趣旨のものではない。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成要素、プログ
ラムモジュール等の相対配置、解像度等の数値などにつ
いては特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を
それらのみに限定する趣旨のものではない。
【0027】[第1の実施の形態]以下、本発明にかか
る第1の実施の形態としての記録装置の概要を図4〜7
を参照して詳細に説明する。本実施の形態としての記録
装置は、2段の記録ヘッドを有し、往復印字を行う記録
装置である。また、SMS処理により2段の記録ヘッド
にデータを分配した後、さらにマスクを用いて往路記録
データと復路記録データとに分配することによって、4
つの異なるノズルからの吐出インクで1ラインを記録す
るものである(以下、4パス印字と称す)。特に、本記
録装置は、2パス印字と、4パス印字を選択して行なう
ことが可能なように構成されている。
る第1の実施の形態としての記録装置の概要を図4〜7
を参照して詳細に説明する。本実施の形態としての記録
装置は、2段の記録ヘッドを有し、往復印字を行う記録
装置である。また、SMS処理により2段の記録ヘッド
にデータを分配した後、さらにマスクを用いて往路記録
データと復路記録データとに分配することによって、4
つの異なるノズルからの吐出インクで1ラインを記録す
るものである(以下、4パス印字と称す)。特に、本記
録装置は、2パス印字と、4パス印字を選択して行なう
ことが可能なように構成されている。
【0028】〈画線形成装置の全体構成〉図4は、本発
明の第1の実施の形態としての記録装置の概念上の構成
を示すブロック図である。
明の第1の実施の形態としての記録装置の概念上の構成
を示すブロック図である。
【0029】図4において、1はホストコンピュータ等
の外部機器で、記録装置(以後、プリンタと称す)2と
の間で画像データや各種データ/コマンド等のやり取り
を行なう。
の外部機器で、記録装置(以後、プリンタと称す)2と
の間で画像データや各種データ/コマンド等のやり取り
を行なう。
【0030】このプリンタ2は、外部機器1とのデータ
及びコマンド等の通信制御を行うインターフェース部
(以下I/F部と称する)4と、受けたデータ/コマン
ド等の解析を行いプリンタ2全体の動作制御を行う制御
部5(主に内部はCPU、プログラム用ROM、ワーク
領域用RAM等で構成されている)と、プリンタ2のオ
ペレータに対するインタフェースとしての表示/操作部
6(LCD等の表示部とキースイッチ等の操作部等で構
成される)と、入力画像データを格納しプリンタ2の特
性に合わせた画像データに変換する画像処理部11と、
ヘッド及びその駆動部を備えたキャリッジユニット18
と、キャリッジユニット18を移動するための駆動源で
あるキャリッジモータ15と、キャリッジモータ15の
駆動制御を行うキャリッジモータ駆動部14と、記録紙
や布帛等の被記録媒体を移動するための駆動源である搬
送モータ17と、搬送モータ17を駆動制御を行う搬送
モータ駆動部16とキャリッジユニット18の動きに応
じてパルスを生成し、画像データの転送との同期を取る
ために画像処理部11に入力するエンコーダ部8と、を
備えている。I/F部4と制御部5は、CPU制御部3
に含まれる。
及びコマンド等の通信制御を行うインターフェース部
(以下I/F部と称する)4と、受けたデータ/コマン
ド等の解析を行いプリンタ2全体の動作制御を行う制御
部5(主に内部はCPU、プログラム用ROM、ワーク
領域用RAM等で構成されている)と、プリンタ2のオ
ペレータに対するインタフェースとしての表示/操作部
6(LCD等の表示部とキースイッチ等の操作部等で構
成される)と、入力画像データを格納しプリンタ2の特
性に合わせた画像データに変換する画像処理部11と、
ヘッド及びその駆動部を備えたキャリッジユニット18
と、キャリッジユニット18を移動するための駆動源で
あるキャリッジモータ15と、キャリッジモータ15の
駆動制御を行うキャリッジモータ駆動部14と、記録紙
や布帛等の被記録媒体を移動するための駆動源である搬
送モータ17と、搬送モータ17を駆動制御を行う搬送
モータ駆動部16とキャリッジユニット18の動きに応
じてパルスを生成し、画像データの転送との同期を取る
ために画像処理部11に入力するエンコーダ部8と、を
備えている。I/F部4と制御部5は、CPU制御部3
に含まれる。
【0031】また、キャリッジユニット18は、被記録
媒体の搬送方向上流側に設けられた前側ヘッドユニット
12と、下流側に設けられた奥側ヘッドユニット13を
搭載し、それぞれのヘッドユニットには、各種の記録用
インクを吐出する記録ヘッド22,23、画像信号に応
じて記録ヘッド22,23を駆動するヘッド駆動部2
0,21が設けられている。各ヘッドユニットに設けら
れた記録ヘッドは一般に、出力したい色の数だけ設けら
れる。例えば、Y,M,C,Bkの4本であってもよい
し、その他、三原色では表現が不能もしくは困難である
特色(金色、銀色などの金属色や、鮮やかなレッド、ブ
ルーなど)と呼ばれる色のインク用に4本加えて、計8
本としてもよい。さらにそれ以上の数の記録ヘッドを設
けてもよい。また、本発明の適用できる記録装置はカラ
ープリンタに限られないので、白黒プリンタであって、
記録ヘッドが一本であってもよい。
媒体の搬送方向上流側に設けられた前側ヘッドユニット
12と、下流側に設けられた奥側ヘッドユニット13を
搭載し、それぞれのヘッドユニットには、各種の記録用
インクを吐出する記録ヘッド22,23、画像信号に応
じて記録ヘッド22,23を駆動するヘッド駆動部2
0,21が設けられている。各ヘッドユニットに設けら
れた記録ヘッドは一般に、出力したい色の数だけ設けら
れる。例えば、Y,M,C,Bkの4本であってもよい
し、その他、三原色では表現が不能もしくは困難である
特色(金色、銀色などの金属色や、鮮やかなレッド、ブ
ルーなど)と呼ばれる色のインク用に4本加えて、計8
本としてもよい。さらにそれ以上の数の記録ヘッドを設
けてもよい。また、本発明の適用できる記録装置はカラ
ープリンタに限られないので、白黒プリンタであって、
記録ヘッドが一本であってもよい。
【0032】以下、その1例として、記録ヘッド22,
23が各8本設けられた記録装置について説明する。
23が各8本設けられた記録装置について説明する。
【0033】〈記録装置のメカニカルな機構〉図6はキ
ャリッジユニット18を中心とした記録装置のメカニカ
ルな構成について示す図である。この図において、19
は被記録媒体としての記録紙であり、200は記録紙1
9を搬送する搬送部、201は記録を行うプリンタユニ
ット、202は印字された記録紙19をストックする排
紙ユニットである。搬送部200の内、203は記録紙
19を巻いた巻き出しローラ、204,205は押えロ
ーラ、206は駆動ローラ、207,208は印字部の
平面性を保つプラテン部、209は押えローラ、210
は駆動ローラ、211は記録紙19をカットするカット
部、212はカット部の押えローラ、213はキャリッ
ジユニット18を上に載せ支持する支持レールである。
駆動ローラ206、210は搬送モータ17(図4)を
駆動源とし、不図示のベルト等の伝達機構を介してその
駆動力を得ている。キャリッジユニット18は、キャリ
ッジモータ15(図4)によって支持レール213の上
を水平に移動する。エンコーダ部8は、キャリッジユニ
ット18の移動方向に水平に配置された不図示のリニア
エンコーダと検出回路とからなり、キャリッジユニット
18の駆動部とリニアエンコーダが連結されている。
ャリッジユニット18を中心とした記録装置のメカニカ
ルな構成について示す図である。この図において、19
は被記録媒体としての記録紙であり、200は記録紙1
9を搬送する搬送部、201は記録を行うプリンタユニ
ット、202は印字された記録紙19をストックする排
紙ユニットである。搬送部200の内、203は記録紙
19を巻いた巻き出しローラ、204,205は押えロ
ーラ、206は駆動ローラ、207,208は印字部の
平面性を保つプラテン部、209は押えローラ、210
は駆動ローラ、211は記録紙19をカットするカット
部、212はカット部の押えローラ、213はキャリッ
ジユニット18を上に載せ支持する支持レールである。
駆動ローラ206、210は搬送モータ17(図4)を
駆動源とし、不図示のベルト等の伝達機構を介してその
駆動力を得ている。キャリッジユニット18は、キャリ
ッジモータ15(図4)によって支持レール213の上
を水平に移動する。エンコーダ部8は、キャリッジユニ
ット18の移動方向に水平に配置された不図示のリニア
エンコーダと検出回路とからなり、キャリッジユニット
18の駆動部とリニアエンコーダが連結されている。
【0034】記録紙19は、巻きだしローラ206の回
転に応じて巻きだされ、押えローラ204,205を介
してプリンタユニット201に対向する部位に設けた搬
送部200により実質的に水平方向に搬送された後、カ
ット部211で、所定の長さにカットされ、排紙ユニッ
ト202に排出される。
転に応じて巻きだされ、押えローラ204,205を介
してプリンタユニット201に対向する部位に設けた搬
送部200により実質的に水平方向に搬送された後、カ
ット部211で、所定の長さにカットされ、排紙ユニッ
ト202に排出される。
【0035】そのように搬送される記録紙19は、プラ
テン部207と208の間の領域内でプリンタユニット
201によりプリント剤が付与される。
テン部207と208の間の領域内でプリンタユニット
201によりプリント剤が付与される。
【0036】プリンタユニット201に設けられたキャ
リッジユニット18は、記録紙19の搬送方向(副走査
方向)とは異なる方向、例えば搬送方向に直交する記録
紙19の幅方向に走査される。
リッジユニット18は、記録紙19の搬送方向(副走査
方向)とは異なる方向、例えば搬送方向に直交する記録
紙19の幅方向に走査される。
【0037】本実施の形態においては、記録ヘッドとし
てインクジェットヘッド、例えばインクを吐出するため
に利用されるエネルギとしてインクに膜沸騰を生じさせ
る熱エネルギを発生する発熱素子を有した、キヤノン株
式会社の提唱になるバブルジェットヘッドを用いてい
る。そして、搬送部100によって実質的に水平方向に
搬送させる記録紙に対し、プリント剤付与素子としての
インク吐出口を下向きとした状態で用い、以て各吐出口
間での水頭差を無くし、吐出条件を均一化して良好な画
像形成を可能とするとともに、全吐出口に対する均一な
回復処理を可能としている。
てインクジェットヘッド、例えばインクを吐出するため
に利用されるエネルギとしてインクに膜沸騰を生じさせ
る熱エネルギを発生する発熱素子を有した、キヤノン株
式会社の提唱になるバブルジェットヘッドを用いてい
る。そして、搬送部100によって実質的に水平方向に
搬送させる記録紙に対し、プリント剤付与素子としての
インク吐出口を下向きとした状態で用い、以て各吐出口
間での水頭差を無くし、吐出条件を均一化して良好な画
像形成を可能とするとともに、全吐出口に対する均一な
回復処理を可能としている。
【0038】図7Aは、図6のPの方向から見た場合
の、前側と奥側の各ヘッドユニット12,13と、記録
紙19との相対配置を示す図である。図のように、記録
紙19が送られる搬送方向を副走査方向とし、キャリッ
ジユニット18が送られるスキャン方向を主走査方向と
する。前側ヘッドユニット12には記録ヘッドF1〜F
8が、そして、奥側ヘッドユニット13の記録ヘッドR
1〜R8が設けられている。
の、前側と奥側の各ヘッドユニット12,13と、記録
紙19との相対配置を示す図である。図のように、記録
紙19が送られる搬送方向を副走査方向とし、キャリッ
ジユニット18が送られるスキャン方向を主走査方向と
する。前側ヘッドユニット12には記録ヘッドF1〜F
8が、そして、奥側ヘッドユニット13の記録ヘッドR
1〜R8が設けられている。
【0039】記録ヘッドF1〜F8と記録ヘッドR1〜
R8の距離をユニット間ギャップDといい、記録ヘッド
の印字幅(バンドと呼ぶ)をHとした場合にDとHの間
には、 D=(2n+1)×H/2(nは整数) という関係が成立している。
R8の距離をユニット間ギャップDといい、記録ヘッド
の印字幅(バンドと呼ぶ)をHとした場合にDとHの間
には、 D=(2n+1)×H/2(nは整数) という関係が成立している。
【0040】これにより、図7Bのように、キャリッジ
ユニット18に対して、記録紙19が1バンド幅づつ搬
送された場合、記録ヘッドF1〜F8の記録のつなぎ目
とつなぎ目の丁度真ん中に記録ヘッドR1〜R8の記録
のつなぎ目が位置することになる(図ではわかりやすい
ように記録ヘッドを1つのみ示した)。これにより、記
録紙の搬送に関する各種の誤差や、インクの滲み等によ
って生じるつぎめ筋(すき間やオーパーラップ)を事実
上認められなくすることができる。上記nは任意の整数
とすることができるが、以下の説明では、ユニット間ギ
ャップD=2.5×Hとする。
ユニット18に対して、記録紙19が1バンド幅づつ搬
送された場合、記録ヘッドF1〜F8の記録のつなぎ目
とつなぎ目の丁度真ん中に記録ヘッドR1〜R8の記録
のつなぎ目が位置することになる(図ではわかりやすい
ように記録ヘッドを1つのみ示した)。これにより、記
録紙の搬送に関する各種の誤差や、インクの滲み等によ
って生じるつぎめ筋(すき間やオーパーラップ)を事実
上認められなくすることができる。上記nは任意の整数
とすることができるが、以下の説明では、ユニット間ギ
ャップD=2.5×Hとする。
【0041】また、同じヘッドユニット内の各記録ヘッ
ド間の距離(主走査方向の距離)は、ヘッドギャップと
呼ばれ、dで表す。主走査方向の印字幅はWで表す。
ド間の距離(主走査方向の距離)は、ヘッドギャップと
呼ばれ、dで表す。主走査方向の印字幅はWで表す。
【0042】このように、プリンタ2では、2つのヘッ
ドユニットを設け、SMS(シーケンシャルマルチスキ
ャン)方式で印字している。ここでのSMSとは、ノズ
ルの個性による濃度ムラを低減し、更に2つのヘッドの
使用頻度を均一化することを目的としたものであり、印
字するデータ(空白部分はのぞいたもの)を2分割し、
前側ヘッドユニット12内の記録ヘッドF1〜F8と奥
側のヘッドユニット13内の記録ヘッドR1〜R8に振
り分け、それぞれが、半分の記録密度で印字することに
より、最終的に求める記録密度での画像を形成するもの
である。
ドユニットを設け、SMS(シーケンシャルマルチスキ
ャン)方式で印字している。ここでのSMSとは、ノズ
ルの個性による濃度ムラを低減し、更に2つのヘッドの
使用頻度を均一化することを目的としたものであり、印
字するデータ(空白部分はのぞいたもの)を2分割し、
前側ヘッドユニット12内の記録ヘッドF1〜F8と奥
側のヘッドユニット13内の記録ヘッドR1〜R8に振
り分け、それぞれが、半分の記録密度で印字することに
より、最終的に求める記録密度での画像を形成するもの
である。
【0043】また、プリンタ2の各ヘッドユニットは往
復印字を行なうものであり、1バンド印字するごとに、
逆方向から記録を行なう。
復印字を行なうものであり、1バンド印字するごとに、
逆方向から記録を行なう。
【0044】〈記録装置のシーケンス〉以上のメカニカ
ルな構成を前提にして、図4に戻り、記録装置の動作に
ついて、説明する。
ルな構成を前提にして、図4に戻り、記録装置の動作に
ついて、説明する。
【0045】まず、プリンタ2の電源が投入されると、
制御部5は、内部のRAMとI/0部や、表示/操作部
6、I/F部4、画像処理部11、等の各種ハードウェ
アの初期チェック及び初期化を行ない、メカイニシャル
を行なう。具体的には、メカイニシャルとして、キャリ
ッジモータ15や回復系ユニット(不図示)を動かすこ
とで、キャリッジユニット18を所定のHP(ホームポ
ジション)に移動し、回復系ユニット(記録ヘッド2
2,23の目詰まりを防止する等の記録ヘッド回りの機
構)を動かしインクを強制吐出及び吸引等を行なう。次
に、制御部5は、I/F部4に対してホストコンピュー
タ1とのインターフェースを有効(イネーブル)にし、
表示/操作部6に”READY”等の、準備ができたこ
とを知らせるメッセージを表示する。この状態では、制
御部5は、ホストコンピュータ1からの入力或いは制御
部5は表示/操作部6からの入力待ち状態であり、各種
のエラーが発生していないか監視中でもある。この状態
でエラーが発生すればエラー処理を行う。
制御部5は、内部のRAMとI/0部や、表示/操作部
6、I/F部4、画像処理部11、等の各種ハードウェ
アの初期チェック及び初期化を行ない、メカイニシャル
を行なう。具体的には、メカイニシャルとして、キャリ
ッジモータ15や回復系ユニット(不図示)を動かすこ
とで、キャリッジユニット18を所定のHP(ホームポ
ジション)に移動し、回復系ユニット(記録ヘッド2
2,23の目詰まりを防止する等の記録ヘッド回りの機
構)を動かしインクを強制吐出及び吸引等を行なう。次
に、制御部5は、I/F部4に対してホストコンピュー
タ1とのインターフェースを有効(イネーブル)にし、
表示/操作部6に”READY”等の、準備ができたこ
とを知らせるメッセージを表示する。この状態では、制
御部5は、ホストコンピュータ1からの入力或いは制御
部5は表示/操作部6からの入力待ち状態であり、各種
のエラーが発生していないか監視中でもある。この状態
でエラーが発生すればエラー処理を行う。
【0046】ホストコンピュータ1からの入力がI/F
部4にあると、制御部5は、入力コマンドが転送コマン
ド、印字コマンド、その他のコマンドであるか判定し、
そのコマンドに対応した設定や動作等の処理を行なう。
表示/操作部6からのコマンド入力は、制御部5が直接
受け、同様の処理を行う。
部4にあると、制御部5は、入力コマンドが転送コマン
ド、印字コマンド、その他のコマンドであるか判定し、
そのコマンドに対応した設定や動作等の処理を行なう。
表示/操作部6からのコマンド入力は、制御部5が直接
受け、同様の処理を行う。
【0047】画像転送コマンドならば、制御部5は入力
可能であることを確認し、画像処理部11を入力モード
に設定した後、画像処理部11内に画像データと配色情
報(パレットテーブルと称する)を格納する。
可能であることを確認し、画像処理部11を入力モード
に設定した後、画像処理部11内に画像データと配色情
報(パレットテーブルと称する)を格納する。
【0048】印字コマンドならば、制御部5はプリンタ
2の印字準備ができていることを確認した後、画像処理
部11等の各部に対し所定の設定を行ない、印字開始を
指示し、入力画像の印字動作を行う。ここでの設定と
は、印字モード(2パス印字モードor4パス印字モー
ドor高速4パスモード等)や画像印字サイズ(幅や長
さ)等の画像処理部11内のパラメータセットの設定等
がある。
2の印字準備ができていることを確認した後、画像処理
部11等の各部に対し所定の設定を行ない、印字開始を
指示し、入力画像の印字動作を行う。ここでの設定と
は、印字モード(2パス印字モードor4パス印字モー
ドor高速4パスモード等)や画像印字サイズ(幅や長
さ)等の画像処理部11内のパラメータセットの設定等
がある。
【0049】具体的な全体印字動作では、制御部5は、
キャリッジモータ15をキャリッジモータ駆動部14を
介して正方向に回転させることによりキャリッジユニッ
ト18を主搬送方向に移動させながら、バンド幅Hで1
スキャンの印字を行う。更に、搬送モータ駆動部16に
より搬送モータ17を駆動することで記録紙19をバン
ド幅H分搬送する。これを1バンドの印字動作と称す
る。この間、画像処理部内の画像メモリ部から読み出さ
れた1バンド分の画像データは、画像処理部11内で変
換処理されて、ヘッド駆動部20,21を介して記録ヘ
ッド22,23を駆動しインクを吐出し、記録紙19に
画像を形成する。
キャリッジモータ15をキャリッジモータ駆動部14を
介して正方向に回転させることによりキャリッジユニッ
ト18を主搬送方向に移動させながら、バンド幅Hで1
スキャンの印字を行う。更に、搬送モータ駆動部16に
より搬送モータ17を駆動することで記録紙19をバン
ド幅H分搬送する。これを1バンドの印字動作と称す
る。この間、画像処理部内の画像メモリ部から読み出さ
れた1バンド分の画像データは、画像処理部11内で変
換処理されて、ヘッド駆動部20,21を介して記録ヘ
ッド22,23を駆動しインクを吐出し、記録紙19に
画像を形成する。
【0050】その他のコマンドならば、制御部5は、そ
のコマンドに応じて各種処理を行う。例えば、各種印字
モードの変更を行なう変更コマンドがあり、画質重視モ
ード(4パス印字)、印字速度重視モード(2パス印
字)、インク節約モード、等のモードを選択できる。
のコマンドに応じて各種処理を行う。例えば、各種印字
モードの変更を行なう変更コマンドがあり、画質重視モ
ード(4パス印字)、印字速度重視モード(2パス印
字)、インク節約モード、等のモードを選択できる。
【0051】制御部5は1バンド分の印字が終了する毎
に、記録指示された画像データを全て記録したか否か判
定し、全て終了していれば入力待ちへ戻り、記録途中で
あれば次のバンドの印字を行う。
に、記録指示された画像データを全て記録したか否か判
定し、全て終了していれば入力待ちへ戻り、記録途中で
あれば次のバンドの印字を行う。
【0052】〈画像処理部11の構成〉次に、印字コマ
ンドが入力された場合の、プリンタ2の画像処理部11
内での処理について説明する。
ンドが入力された場合の、プリンタ2の画像処理部11
内での処理について説明する。
【0053】図5は画像処理部11の内部構成及びその
処理を説明するブロック図である。図5において、30
は画像データの格納と読み出しを行う画像メモリ部であ
る。31は画像メモリ部30からの画像データPLTを
2値化し、各色ごとの2値画像データC1〜C8を出力
する多値/2値変換部である。32は2値画像データC
1〜C8をそれぞれ前側ヘッドユニット12と奥側ヘッ
ドユニット13に分配し(これをSMS処理と称す
る)、前側記録用の画像データFL1〜FL8及び奥側
記録用の画像データRL1〜RL8を出力するSMS処
理部である。33はSMS処理された画像データを一時
格納し所定のタイミングで読出した、前側記録用の画像
データFC1〜FC8及び奥側記録用の画像データRC
1〜RC8を出力するレジ調整部である。34はレジ調
整されたデータFC1〜FC8、RC1〜RC8を、4
パス印字する場合に、各記録ヘッドの往路記録用の画像
デー夕FFW1〜FFW8、RFW1〜RFW8と、各
記録ヘッドの復路記録用の画像デー夕FBW1〜FBW
8、RBW1〜RBW8とに変換可能な出力制御部であ
る。出力制御部34は、2パス印字を行なう場合には、
レジ調整されたデータFC1〜FC8、RC1〜RC8
を、記録ヘッド用のデータFH1〜FH8,RH1〜R
H8に変換する。
処理を説明するブロック図である。図5において、30
は画像データの格納と読み出しを行う画像メモリ部であ
る。31は画像メモリ部30からの画像データPLTを
2値化し、各色ごとの2値画像データC1〜C8を出力
する多値/2値変換部である。32は2値画像データC
1〜C8をそれぞれ前側ヘッドユニット12と奥側ヘッ
ドユニット13に分配し(これをSMS処理と称す
る)、前側記録用の画像データFL1〜FL8及び奥側
記録用の画像データRL1〜RL8を出力するSMS処
理部である。33はSMS処理された画像データを一時
格納し所定のタイミングで読出した、前側記録用の画像
データFC1〜FC8及び奥側記録用の画像データRC
1〜RC8を出力するレジ調整部である。34はレジ調
整されたデータFC1〜FC8、RC1〜RC8を、4
パス印字する場合に、各記録ヘッドの往路記録用の画像
デー夕FFW1〜FFW8、RFW1〜RFW8と、各
記録ヘッドの復路記録用の画像デー夕FBW1〜FBW
8、RBW1〜RBW8とに変換可能な出力制御部であ
る。出力制御部34は、2パス印字を行なう場合には、
レジ調整されたデータFC1〜FC8、RC1〜RC8
を、記録ヘッド用のデータFH1〜FH8,RH1〜R
H8に変換する。
【0054】詳細に説明すると、画像メモリ部30は、
各々1画素8ビットで画像データPLTを格納するよう
に構成され、基本サイズの画像データを格納する。ま
た、読み出す際に主走査方向、副走査方向に同じデータ
を繰り返し読出す機能や、拡大する機能を有している。
画像データPLTは、インク配色をコード化したデータ
である。読み出し方向は、画像の左上を原点として主走
査方向に画素毎に順次読み出す。
各々1画素8ビットで画像データPLTを格納するよう
に構成され、基本サイズの画像データを格納する。ま
た、読み出す際に主走査方向、副走査方向に同じデータ
を繰り返し読出す機能や、拡大する機能を有している。
画像データPLTは、インク配色をコード化したデータ
である。読み出し方向は、画像の左上を原点として主走
査方向に画素毎に順次読み出す。
【0055】多値/2値変換部31は、コードデータで
ある入力データPLTに対してインク色データC1〜C
8に変換するパレット変換部と出力ガンマ変換部とヘッ
ド濃度補正部(以後HS部と称する)と2値変換部と有
し、画像データもその順番で処理されてくる。パレット
変換部のLUT(ルックアップテーブル)に格納されて
いる配色情報(パレットテーブル)に基づいて、コード
データPLTをインク色データC1〜C8に変換する。
ある入力データPLTに対してインク色データC1〜C
8に変換するパレット変換部と出力ガンマ変換部とヘッ
ド濃度補正部(以後HS部と称する)と2値変換部と有
し、画像データもその順番で処理されてくる。パレット
変換部のLUT(ルックアップテーブル)に格納されて
いる配色情報(パレットテーブル)に基づいて、コード
データPLTをインク色データC1〜C8に変換する。
【0056】レジ調整部33は、前側ヘッドユニット1
2と奥側のヘッドユニット13のユニット間ギャップD
を補償するつなぎ用メモリ部(SIMモジュール等で構
成されている)と、つなぎ用メモリへのリード・ライト
を制御するメモリ制御部を有する。つなぎ用メモリ部へ
のリード/ライトは独立にアドレスされ同時アクセスが
できる。また、レジ調整は、メモリ制御部でのリードタ
イミングを調整することで行う。また、つなぎ用メモリ
部へのライトは、左上端を原点としてラスタ方向に順次
行われ、リードは、記録ヘッドのノズル配列方向(記録
紙搬送方向と逆方向)に順次読み出される。リードの原
点は、往復印字に対応すべく、往路(FW)は左上端、
復路(BW)は右上端とする。
2と奥側のヘッドユニット13のユニット間ギャップD
を補償するつなぎ用メモリ部(SIMモジュール等で構
成されている)と、つなぎ用メモリへのリード・ライト
を制御するメモリ制御部を有する。つなぎ用メモリ部へ
のリード/ライトは独立にアドレスされ同時アクセスが
できる。また、レジ調整は、メモリ制御部でのリードタ
イミングを調整することで行う。また、つなぎ用メモリ
部へのライトは、左上端を原点としてラスタ方向に順次
行われ、リードは、記録ヘッドのノズル配列方向(記録
紙搬送方向と逆方向)に順次読み出される。リードの原
点は、往復印字に対応すべく、往路(FW)は左上端、
復路(BW)は右上端とする。
【0057】〈SMS処理〉つぎに、図5のSMS処理
部32及び出力制御部34にて行なわれる画像データの
分配方法を、図1を用いて詳細に説明する。
部32及び出力制御部34にて行なわれる画像データの
分配方法を、図1を用いて詳細に説明する。
【0058】図1Aは、画像メモリ30に格納された画
像データの、各ヘッドに対する分配方法を説明する図で
ある。以下、ある1色の画像データC1及び画像データ
C1に対応する記録ヘッドF1,R1に注目して説明す
るが、他の色についても全く同様の処理を行なうことが
できる。
像データの、各ヘッドに対する分配方法を説明する図で
ある。以下、ある1色の画像データC1及び画像データ
C1に対応する記録ヘッドF1,R1に注目して説明す
るが、他の色についても全く同様の処理を行なうことが
できる。
【0059】この図では説明を簡単にするために、8画
素×8画素領域の画像データの分配を示す。
素×8画素領域の画像データの分配を示す。
【0060】画像データを分配するにあたり、マルチパ
ス印字となるように印字ドットの振り分けを行なう。マ
ルチパス印字とは、主走査方向の1ラインを複数のノズ
ルによって印字することをいい、1ラインを1ノズルで
印字する場合に比べ、ノズルの個性がでにくくなる。即
ち、各ノズルの吐出するインク滴の大きさのばらつき
や、インク吐出方向のばらつきによって、ラインごとの
濃度のばらつきが起こらないようにするものである。複
数個のノズルで1つのラインを形成するので、各インク
ジェットヘッドのノズル特性のランダム性を利用し、濃
度ムラの低減を図っている。マルチパス印字は、そのパ
ス(1ラインを印字するノズル)の数によって種々のも
のがあるが、この画像処理部11ではSMS処理部32
においてヘッドF1,R1へ2つに分配し、分配された
画像データFC1,RC1を更に出力制御部34におい
てそれぞれ往路記録用データと復路記録用データの2つ
に分配できるので、結果として、4パス印字が可能とな
る。
ス印字となるように印字ドットの振り分けを行なう。マ
ルチパス印字とは、主走査方向の1ラインを複数のノズ
ルによって印字することをいい、1ラインを1ノズルで
印字する場合に比べ、ノズルの個性がでにくくなる。即
ち、各ノズルの吐出するインク滴の大きさのばらつき
や、インク吐出方向のばらつきによって、ラインごとの
濃度のばらつきが起こらないようにするものである。複
数個のノズルで1つのラインを形成するので、各インク
ジェットヘッドのノズル特性のランダム性を利用し、濃
度ムラの低減を図っている。マルチパス印字は、そのパ
ス(1ラインを印字するノズル)の数によって種々のも
のがあるが、この画像処理部11ではSMS処理部32
においてヘッドF1,R1へ2つに分配し、分配された
画像データFC1,RC1を更に出力制御部34におい
てそれぞれ往路記録用データと復路記録用データの2つ
に分配できるので、結果として、4パス印字が可能とな
る。
【0061】SMS処理部32における画像データの分
配方法について説明する。
配方法について説明する。
【0062】図1Aにおいて、SMS処理部32は、多
値/2値変換部31からの2値データC1(図で黒が1
で吐出する、白が0で吐出しないを表す)をヘッドF1
用画像データFC1(右下がり斜め線の画素)とヘッド
R1用画像データRC1(右上がり斜め線の画素)に分
配する。
値/2値変換部31からの2値データC1(図で黒が1
で吐出する、白が0で吐出しないを表す)をヘッドF1
用画像データFC1(右下がり斜め線の画素)とヘッド
R1用画像データRC1(右上がり斜め線の画素)に分
配する。
【0063】分配の順序は、左上を原点にキャリッジ移
動方向に順次、吐出する画素(ドット)を画像データF
C1と画像データRC1に交互に分配し、主走査方向
(X方向)に対して1ライン(第1ラスタ)の分配が終
ると、副走査方向と逆の方向(Y方向)に1ラインずら
し次のラスタ(第2ラスタ)のドットの分配を同様に行
なう。ただし、先頭画素の分配先を第1ラスタと逆にす
る(つまり、第1ラスタが先頭画素をヘッドF1に分配
したなら、第2ラスタの先頭画素はヘッドR1に分配さ
れる)。第3ラスタは第1ラスタと同じ先頭画素の分配
先にする。以上を画像全体に対して行う。
動方向に順次、吐出する画素(ドット)を画像データF
C1と画像データRC1に交互に分配し、主走査方向
(X方向)に対して1ライン(第1ラスタ)の分配が終
ると、副走査方向と逆の方向(Y方向)に1ラインずら
し次のラスタ(第2ラスタ)のドットの分配を同様に行
なう。ただし、先頭画素の分配先を第1ラスタと逆にす
る(つまり、第1ラスタが先頭画素をヘッドF1に分配
したなら、第2ラスタの先頭画素はヘッドR1に分配さ
れる)。第3ラスタは第1ラスタと同じ先頭画素の分配
先にする。以上を画像全体に対して行う。
【0064】左上を原点にキャリッジ移動方向をX方向
とし、記録紙を送る方向と逆の方向をY方向とし、画素
を(X,Y)の座標系で表すと、第1ラスタは、原点画
素(0,0)、(2,0)、(5,0)がヘッドF1
に、(1,0)、(3,0)がヘッドR1に分配され
る。第2ラスタは、(2,1)、(7,1)がヘッドF
1に(0,1)、(4,1)がヘッドR1に分配され
る。第3ラスタ以降も同様にして分配される、8×8画
素領域内の画素27個分の印字ドット(記録データ)
は、ヘッドF1に15画素分、ヘッドR1に12画素分
が分配される。
とし、記録紙を送る方向と逆の方向をY方向とし、画素
を(X,Y)の座標系で表すと、第1ラスタは、原点画
素(0,0)、(2,0)、(5,0)がヘッドF1
に、(1,0)、(3,0)がヘッドR1に分配され
る。第2ラスタは、(2,1)、(7,1)がヘッドF
1に(0,1)、(4,1)がヘッドR1に分配され
る。第3ラスタ以降も同様にして分配される、8×8画
素領域内の画素27個分の印字ドット(記録データ)
は、ヘッドF1に15画素分、ヘッドR1に12画素分
が分配される。
【0065】次に、SMS処理部32の具体的な構成例
について説明する。
について説明する。
【0066】図8は、図1Aの画像例でSMS処理部3
2での分配を表すタイミングチャートで、図9はSMS
処理部32の回路例を示す図である。
2での分配を表すタイミングチャートで、図9はSMS
処理部32の回路例を示す図である。
【0067】図8に示すように、多値/2値変換部31
からの2値データC1は、同期信号BVE1,VE1が
ともにHIGH(1とも表す)のとき有効となり、BV
E1のHIGHの1区間が1バンド分の画像データを内
包し、BVE1がHIGHでかつVE1のHIGHの1
区間が1ラスタ分の画像データを内包している。同期信
号BVE1,VE1と画像データC1はクロック1Tの
立ち上がりに同期して、多値/2値変換部31からSM
S処理部32へ供給される。また、BVE1はVE1の
立ち下がりで同期処理されている。分配信号F/R*
は、HIGHのときにヘッドF1に画像データを分配
し、LOW(0とも表す)のときにヘッドR1に画像デ
ータを分配することを表す信号である。
からの2値データC1は、同期信号BVE1,VE1が
ともにHIGH(1とも表す)のとき有効となり、BV
E1のHIGHの1区間が1バンド分の画像データを内
包し、BVE1がHIGHでかつVE1のHIGHの1
区間が1ラスタ分の画像データを内包している。同期信
号BVE1,VE1と画像データC1はクロック1Tの
立ち上がりに同期して、多値/2値変換部31からSM
S処理部32へ供給される。また、BVE1はVE1の
立ち下がりで同期処理されている。分配信号F/R*
は、HIGHのときにヘッドF1に画像データを分配
し、LOW(0とも表す)のときにヘッドR1に画像デ
ータを分配することを表す信号である。
【0068】図9において、40〜47はフリップフロ
ップ(以下、F/Fと表す)、48,49はAND回
路、50はインバータである。F/F40は、BVE1
=0のとき出力を1にし、VE1の立ち下がりで同期処
理される。F/F40の出力はF/F41の入力にな
り、F/F41は1Tの立ち上がりで同期処理され、分
配信号F/R*として出力される。すなわち、BVE1
=1直後の第1ラスタでは、F/F40の出力が1のと
き、F/R*=1となる。
ップ(以下、F/Fと表す)、48,49はAND回
路、50はインバータである。F/F40は、BVE1
=0のとき出力を1にし、VE1の立ち下がりで同期処
理される。F/F40の出力はF/F41の入力にな
り、F/F41は1Tの立ち上がりで同期処理され、分
配信号F/R*として出力される。すなわち、BVE1
=1直後の第1ラスタでは、F/F40の出力が1のと
き、F/R*=1となる。
【0069】分配信号F/R*及びF/R*の反転信号は
AND回路48,49で画像データC1と各々AND処
理され、F/F43,44で1Tの立ち下がりで各々同
期処理され、F/F46,47で1Tの立ち上がりで各
々同期処理され、FL1,RL1として各々出力され
る。F/F43の反転出力はF/F45で1Tで同期処
理された後、F/F41のクリア端子(CLR*)に、
F/F44の反転出力はF/F42で1Tで同期処理さ
れた後、F/F41のプリセット端子(PR*)に入力
される。従って画像データC1がFL1に分配されると
F/F41はクリアされF/R*=0となり、画像デー
タC1がRL1に分配きれるとF/F41はプリセット
されF/R*=1となる。第1ラスタ分のSMS処理の
分配が終ると、第1ラスタの終了時のVE1の立ち下が
りでF/F40の出力が0になり、F/F41の出力F
/R*を0にし、第2ラスタの先頭画素の分配先を逆に
する。第2ラスタ以降も第1ラスタ同様に分配処理さ
れ、1バンド分の画像データの分配を行い、SMS処理
部32は分配した画像データFL1,RL1を同期信号
BVE1,VE1,1Tに同期させてレジ調整部33へ
出力する。
AND回路48,49で画像データC1と各々AND処
理され、F/F43,44で1Tの立ち下がりで各々同
期処理され、F/F46,47で1Tの立ち上がりで各
々同期処理され、FL1,RL1として各々出力され
る。F/F43の反転出力はF/F45で1Tで同期処
理された後、F/F41のクリア端子(CLR*)に、
F/F44の反転出力はF/F42で1Tで同期処理さ
れた後、F/F41のプリセット端子(PR*)に入力
される。従って画像データC1がFL1に分配されると
F/F41はクリアされF/R*=0となり、画像デー
タC1がRL1に分配きれるとF/F41はプリセット
されF/R*=1となる。第1ラスタ分のSMS処理の
分配が終ると、第1ラスタの終了時のVE1の立ち下が
りでF/F40の出力が0になり、F/F41の出力F
/R*を0にし、第2ラスタの先頭画素の分配先を逆に
する。第2ラスタ以降も第1ラスタ同様に分配処理さ
れ、1バンド分の画像データの分配を行い、SMS処理
部32は分配した画像データFL1,RL1を同期信号
BVE1,VE1,1Tに同期させてレジ調整部33へ
出力する。
【0070】このように、1バンド分の画像データC1
は、SMS処理部32において前側記録用画像データF
L1と奥側記録用画像データRL1とに分割され、分配
された画像データFL1,RL1は、各々レジ調整部3
3に格納され、レジ調整に対応する遅延時間を設けて読
み出され、画像データFC1,RC1として出力制御部
34に入力される。
は、SMS処理部32において前側記録用画像データF
L1と奥側記録用画像データRL1とに分割され、分配
された画像データFL1,RL1は、各々レジ調整部3
3に格納され、レジ調整に対応する遅延時間を設けて読
み出され、画像データFC1,RC1として出力制御部
34に入力される。
【0071】出力制御部34は、4パス印字を行なう場
合、図1Bのように、画像データFC1に対してヘッド
F1用マスクで、画像データRC1に対してヘッドR1
用マスクで、マスク処理を行う。ここで、それぞれ、ヘ
ッドF1用、ヘッドR1用と称しているが、ヘッドF1
用マスクは他の前側のヘッドF2〜F8にも用いられる
し、ヘッドR1用マスクは他の奥側のヘッドR2〜R8
にも用いられる。
合、図1Bのように、画像データFC1に対してヘッド
F1用マスクで、画像データRC1に対してヘッドR1
用マスクで、マスク処理を行う。ここで、それぞれ、ヘ
ッドF1用、ヘッドR1用と称しているが、ヘッドF1
用マスクは他の前側のヘッドF2〜F8にも用いられる
し、ヘッドR1用マスクは他の奥側のヘッドR2〜R8
にも用いられる。
【0072】具体的には、白部の画素をそのまま通過さ
せ、網目部の画素を0(空)にして、往路記録用の第1
画像データ(以下、前側ヘッドの往路記録用データをF
FW用画像データ、奥側ヘッドの往路記録用データをR
FW用画像データと称する)として出力する。また、マ
スクを逆転させ、網目部の画素をそのまま通過させ、白
部の画素を0(空)にしたものを、復路記録用の第2画
像データ(以下、前側ヘッドの往路記録用データをFB
W用画像データ、奥側ヘッドの往路記録用データをRB
W用画像データと称する)として出力する。図では、ヘ
ッドF1用のマスクはヘッドR1用のマスクを反転した
ものとなっているがこの限りでない。同じマスクを使用
することも可能である。
せ、網目部の画素を0(空)にして、往路記録用の第1
画像データ(以下、前側ヘッドの往路記録用データをF
FW用画像データ、奥側ヘッドの往路記録用データをR
FW用画像データと称する)として出力する。また、マ
スクを逆転させ、網目部の画素をそのまま通過させ、白
部の画素を0(空)にしたものを、復路記録用の第2画
像データ(以下、前側ヘッドの往路記録用データをFB
W用画像データ、奥側ヘッドの往路記録用データをRB
W用画像データと称する)として出力する。図では、ヘ
ッドF1用のマスクはヘッドR1用のマスクを反転した
ものとなっているがこの限りでない。同じマスクを使用
することも可能である。
【0073】また、ドットの数からいえば、15画素吐
出するヘッドF1用画像データFC1が、8画素吐出す
るFFW用画像データと7画素吐出するFBW用画像デ
ータとに分配され、12画素吐出するヘッドR1用画像
データRC1が、7画素吐出するRFW用画像データと
5画素吐出するRBW用画像データとに分配される。
出するヘッドF1用画像データFC1が、8画素吐出す
るFFW用画像データと7画素吐出するFBW用画像デ
ータとに分配され、12画素吐出するヘッドR1用画像
データRC1が、7画素吐出するRFW用画像データと
5画素吐出するRBW用画像データとに分配される。
【0074】ここで、出力制御部34の具体的な構成例
について説明する。
について説明する。
【0075】図10は、図1Aの画像例で出力制御部3
4で画像データの分配を行なう場合の動作信号のタイミ
ングチャートであり、図11は出力制御部34の画像デ
ータ分配回路を示す図である。
4で画像データの分配を行なう場合の動作信号のタイミ
ングチャートであり、図11は出力制御部34の画像デ
ータ分配回路を示す図である。
【0076】画像データFC1は、レジ調整部33から
BJラスタ(左上端からY方向に向かう1バンド分のラ
イン)方向に、同期信号BJ_BVE、BJ_VE1に
同期して読み出され、マスクに相当する信号ENBでF
FW用画像データFFW1とFBW用画像データFBW
1に分配される。BJ_VE1/4はBJラスタの2ラ
スタ毎に反転し、ENBは2画素毎に反転する信号で、
更に、BJ_VE1/4が1か0かにより2ラスタ毎に
反転する。ENB=1が図1Bのマスクの白部に、EN
B=0が網目部に対応する。
BJラスタ(左上端からY方向に向かう1バンド分のラ
イン)方向に、同期信号BJ_BVE、BJ_VE1に
同期して読み出され、マスクに相当する信号ENBでF
FW用画像データFFW1とFBW用画像データFBW
1に分配される。BJ_VE1/4はBJラスタの2ラ
スタ毎に反転し、ENBは2画素毎に反転する信号で、
更に、BJ_VE1/4が1か0かにより2ラスタ毎に
反転する。ENB=1が図1Bのマスクの白部に、EN
B=0が網目部に対応する。
【0077】図11において、51、52はカウンタ、
53、54はセレクタ、55、56はF/F、57〜6
0はインバータ、61、62、64はAND回路、63
はOR回路である。カウンタ52はBJ_VE1を4分
周し、インバータ58を介してBJ_VE1/4を生成
し、BJ_VE1/4はセレクタ53の選択端子Sに入
力される。カウンタ51は画素クロック1Tを4分周
し、インバータ57を介して1T/4を生成し、1T/
4とT/4の反転1T/4*はセレクタ53の入力端子
A,Bに各々入力される。
53、54はセレクタ、55、56はF/F、57〜6
0はインバータ、61、62、64はAND回路、63
はOR回路である。カウンタ52はBJ_VE1を4分
周し、インバータ58を介してBJ_VE1/4を生成
し、BJ_VE1/4はセレクタ53の選択端子Sに入
力される。カウンタ51は画素クロック1Tを4分周
し、インバータ57を介して1T/4を生成し、1T/
4とT/4の反転1T/4*はセレクタ53の入力端子
A,Bに各々入力される。
【0078】セレクタ53,54は、S=1のときY=
A、S=0のときY=Bとなるので、セレクタ53の出
力信号ENBが図10のように形成される。信号ENB
はインバータ59で反転され、ENB,ENBの反転は
セレクタ54の入力端子A,Bに各々入力され、セレク
タ54の選択端子Sへの入力信号MASKで選択制御さ
れる。
A、S=0のときY=Bとなるので、セレクタ53の出
力信号ENBが図10のように形成される。信号ENB
はインバータ59で反転され、ENB,ENBの反転は
セレクタ54の入力端子A,Bに各々入力され、セレク
タ54の選択端子Sへの入力信号MASKで選択制御さ
れる。
【0079】信号MASKは、マスクを反転させるため
にCPU制御部3から制御され、MASK=0のときセ
レクタ54の出力端子YからENBを出力し、ENBを
画像データFFW1生成のためのマスク信号としてAN
D回路62に入力し、MASK=1のときセレクタ54
の出力端子YからENBの反転を出力し、ENBの反転
を画像データFBW1生成のためのマスク信号としてA
ND回路62に入力する。AND回路62はセレクタ5
4の出力端子Yからの信号と入力信号PASSと画像デ
ータFC1をAND処理することで、4パス印字用にマ
スク処理を行う。
にCPU制御部3から制御され、MASK=0のときセ
レクタ54の出力端子YからENBを出力し、ENBを
画像データFFW1生成のためのマスク信号としてAN
D回路62に入力し、MASK=1のときセレクタ54
の出力端子YからENBの反転を出力し、ENBの反転
を画像データFBW1生成のためのマスク信号としてA
ND回路62に入力する。AND回路62はセレクタ5
4の出力端子Yからの信号と入力信号PASSと画像デ
ータFC1をAND処理することで、4パス印字用にマ
スク処理を行う。
【0080】入力信号PASSは、ユーザによって入力
された印字モードに応じてCPU制御部3から出力さ
れ、PASS=0であれば4パス印字用のマスク処理を
行なわずに2パスの画像データFC1をAND回路61
を介して出力制御部34から出力することを選択し、P
ASS=1で4パスを有効にしの画像データFC1をA
ND回路62を介して出力制御部34から出力すること
を選択する。
された印字モードに応じてCPU制御部3から出力さ
れ、PASS=0であれば4パス印字用のマスク処理を
行なわずに2パスの画像データFC1をAND回路61
を介して出力制御部34から出力することを選択し、P
ASS=1で4パスを有効にしの画像データFC1をA
ND回路62を介して出力制御部34から出力すること
を選択する。
【0081】画像データは2パスの場合、4パスの場合
ともにOR回路63とAND回路64を介してF/F5
3、54で1Tの反転1T*と1T同期処理され、FF
W1(またはFBW1)として新たなBJ_VE1、B
J_VE1と同期して出力される。図10でFFW1と
FBW1が並列に記載されているが、これはMASK=
0とMASK=1の場合の出力画像データを合わせて記
載したものであり、同時にFFW1とFBW1が出力さ
れるのではない。
ともにOR回路63とAND回路64を介してF/F5
3、54で1Tの反転1T*と1T同期処理され、FF
W1(またはFBW1)として新たなBJ_VE1、B
J_VE1と同期して出力される。図10でFFW1と
FBW1が並列に記載されているが、これはMASK=
0とMASK=1の場合の出力画像データを合わせて記
載したものであり、同時にFFW1とFBW1が出力さ
れるのではない。
【0082】以上、ヘッドF1での記録用の画像データ
FC1で説明したが、図1BのようにヘッドR1につい
ては反転したマスクを用いて画像データを分配するとす
ると、その画像データRC1については、MASK信号
のFWとBWの割り付けが逆になり、MASK=1でF
W、MASK=0でBWとなる。これは、信号MASK
をヘッドF1用とヘッドR1用と独立に設け、CPU制
御部3から別々に設定することで対応できる。
FC1で説明したが、図1BのようにヘッドR1につい
ては反転したマスクを用いて画像データを分配するとす
ると、その画像データRC1については、MASK信号
のFWとBWの割り付けが逆になり、MASK=1でF
W、MASK=0でBWとなる。これは、信号MASK
をヘッドF1用とヘッドR1用と独立に設け、CPU制
御部3から別々に設定することで対応できる。
【0083】ただし、レジ調整部33ではリードの原点
が、往路は左上、復路は右上となるように、マスクを制
御する。マスクの切換を簡単にするためには、印字幅W
をマスクの最小単位4画素の整数倍にすればよく、その
場合、ヘッドF1とヘッドR1に対してFWとBWでM
ASKを切り換える必要はない(印字幅Wが4で割ると
2画素余る場合は、各ヘッドのFWとBWでMASKを
切り換える必要がある。印字幅Wが上記以外の場合、端
数処理がMASKでも必要になる)。
が、往路は左上、復路は右上となるように、マスクを制
御する。マスクの切換を簡単にするためには、印字幅W
をマスクの最小単位4画素の整数倍にすればよく、その
場合、ヘッドF1とヘッドR1に対してFWとBWでM
ASKを切り換える必要はない(印字幅Wが4で割ると
2画素余る場合は、各ヘッドのFWとBWでMASKを
切り換える必要がある。印字幅Wが上記以外の場合、端
数処理がMASKでも必要になる)。
【0084】以上の説明では、マスクによる画像データ
の分配は、出力制御部34で行っているが、その限りで
ない。
の分配は、出力制御部34で行っているが、その限りで
ない。
【0085】他の方法として、レジ調整部33でのつな
ぎ用メモリ部からの画像データをメモリ制御部が読み出
す際に、マスクデータに応じてマスクする画素の画像デ
ータを非印字データに置き換えることでも対応できる。
これは、出力制御部34の機能の一部をレジ調整部33
に移行したものである。
ぎ用メモリ部からの画像データをメモリ制御部が読み出
す際に、マスクデータに応じてマスクする画素の画像デ
ータを非印字データに置き換えることでも対応できる。
これは、出力制御部34の機能の一部をレジ調整部33
に移行したものである。
【0086】また、レジ調整部33でのつなぎ用メモリ
部からの画像データをメモリ制御部が読み出す際に、マ
スクデータに応じてマスクする画素の画像データをつな
ぎ用メモリ部から読み出さずに非印字データに置き換え
ることでも対応できる。メモリ制御部は、マスクデータ
に応じ、つなぎ用メモリ部に対するアドレス制御を行う
ことで対応できる。
部からの画像データをメモリ制御部が読み出す際に、マ
スクデータに応じてマスクする画素の画像データをつな
ぎ用メモリ部から読み出さずに非印字データに置き換え
ることでも対応できる。メモリ制御部は、マスクデータ
に応じ、つなぎ用メモリ部に対するアドレス制御を行う
ことで対応できる。
【0087】〈2パスと4パスの印字シーケンス〉2パ
スと4パスの印字シーケンスの概要を図12〜15で説
明する。
スと4パスの印字シーケンスの概要を図12〜15で説
明する。
【0088】図12は2パス印字での画像処理部11内
部の画像データの流れを示す図であり、図13は2パス
印字動作のタイミングチャートであり、図14Aは、4
パス印字での記録状態を示す図であり、図14Bは4パ
ス印字での画像処理部11内部の画像データの流れを示
す図であり、図15は4パス印字動作のタイミングチャ
ートである。
部の画像データの流れを示す図であり、図13は2パス
印字動作のタイミングチャートであり、図14Aは、4
パス印字での記録状態を示す図であり、図14Bは4パ
ス印字での画像処理部11内部の画像データの流れを示
す図であり、図15は4パス印字動作のタイミングチャ
ートである。
【0089】図12及び図14において、(a)は画像
メモリ部30のメモリマップ、(b)はヘッドF1側レ
ジ調整部33のメモリマップ、(c)はヘッドR1側レ
ジ調整部33のメモリマップ、(d)は出力制御部34
からの出力データを示す図、(e)は記録ヘッドによる
記録データを示す図である。
メモリ部30のメモリマップ、(b)はヘッドF1側レ
ジ調整部33のメモリマップ、(c)はヘッドR1側レ
ジ調整部33のメモリマップ、(d)は出力制御部34
からの出力データを示す図、(e)は記録ヘッドによる
記録データを示す図である。
【0090】画像メモリ部30、レジ調整部33及び出
力制御部34の四角形の内部の数字1、2、3…はバン
ド番号を表し、四角形の内部の数字−1、−2は半バン
ドの上と下を表し、画像メモリ部30の左脇の数字1、
2、3…と→はリード位置(アドレス)を表し、レジ調
整部33の左脇の数字1、2、3…と→はライト位置
(アドレス)を表し、レジ調整部33の右脇の数字1、
2、3…と←はリード位置(アドレス)を表し、出力制
御部34、ヘッドF1及びヘッドR1の四角形内のαは
往路印字を、βは復路印字を表し、ヘッドF1内のA、
B及びヘッドR1内のC、Dは印字するノズルの上半分
と下半分を表す。
力制御部34の四角形の内部の数字1、2、3…はバン
ド番号を表し、四角形の内部の数字−1、−2は半バン
ドの上と下を表し、画像メモリ部30の左脇の数字1、
2、3…と→はリード位置(アドレス)を表し、レジ調
整部33の左脇の数字1、2、3…と→はライト位置
(アドレス)を表し、レジ調整部33の右脇の数字1、
2、3…と←はリード位置(アドレス)を表し、出力制
御部34、ヘッドF1及びヘッドR1の四角形内のαは
往路印字を、βは復路印字を表し、ヘッドF1内のA、
B及びヘッドR1内のC、Dは印字するノズルの上半分
と下半分を表す。
【0091】図13及び図15において、PEは、1頁
の印字動作を表す信号であり、RD_STARTは1バ
ンド目の読出し開始を示す信号であり、BVEは同期信
号であり、MT_STARTは1スキャン目の駆動開始
を示す信号であり、BAND_TOPは印字開始タイミ
ングを表す信号であり、BVE_F1〜BVE_F8、
BVE_R1〜BVE_R8は各記録ヘッドの印字動作
を表す信号である。また、BVE、BVE_F1〜BV
E_F8、BVE_R1〜BVE_R8内の数字は、処
理する画像データのバンド番号を表す。
の印字動作を表す信号であり、RD_STARTは1バ
ンド目の読出し開始を示す信号であり、BVEは同期信
号であり、MT_STARTは1スキャン目の駆動開始
を示す信号であり、BAND_TOPは印字開始タイミ
ングを表す信号であり、BVE_F1〜BVE_F8、
BVE_R1〜BVE_R8は各記録ヘッドの印字動作
を表す信号である。また、BVE、BVE_F1〜BV
E_F8、BVE_R1〜BVE_R8内の数字は、処
理する画像データのバンド番号を表す。
【0092】なお、図13A及び図15A,Bは印字開
始時から4バンド進むまでのタイミングチャート、図1
3B及び図15C,Dは4バンド進んで印字終了するま
でのタイミングチャートである。
始時から4バンド進むまでのタイミングチャート、図1
3B及び図15C,Dは4バンド進んで印字終了するま
でのタイミングチャートである。
【0093】まず、2パスの印字シーケンスの概要を図
7B、図12、図13を用いて説明する。2パス印字を
行なう場合、図7Bに示すように、キャリッジユニット
18(図6)が走査されるごとに、記録紙19は1バン
ド幅Hだけ搬送される。
7B、図12、図13を用いて説明する。2パス印字を
行なう場合、図7Bに示すように、キャリッジユニット
18(図6)が走査されるごとに、記録紙19は1バン
ド幅Hだけ搬送される。
【0094】CPU制御部3は、印字要求を受けると、
印字可能であることを確認(画像メモリ部30に画像デ
ータがあるか等の確認)後、PEをHIGHにして、1
ページ(複数バンドの集まり)の印字開始を各ユニット
(特に画像処理部11)へ通達する。
印字可能であることを確認(画像メモリ部30に画像デ
ータがあるか等の確認)後、PEをHIGHにして、1
ページ(複数バンドの集まり)の印字開始を各ユニット
(特に画像処理部11)へ通達する。
【0095】次に、CPU制御部3は画像メモリ部30
に対して1バンド目のリードアドレスを設定し、レジ調
整部33に対して1バンド目のライトアドレスと1スキ
ャン目のリードアドレスを設定する。このとき、ヘッド
F1側のレジ調整部33からの1スキャンのリードアド
レスは、1バンド目のライトアドレスと同じであるが、
ユニット間ギャップD=2.5×Hであるから、ヘッド
R1側のレジ調整部33からの1スキャンのリードアド
レスは、1スキャン目のライトアドレスの2.5バンド
手前すなわち−2.5バンド目に設定する。
に対して1バンド目のリードアドレスを設定し、レジ調
整部33に対して1バンド目のライトアドレスと1スキ
ャン目のリードアドレスを設定する。このとき、ヘッド
F1側のレジ調整部33からの1スキャンのリードアド
レスは、1バンド目のライトアドレスと同じであるが、
ユニット間ギャップD=2.5×Hであるから、ヘッド
R1側のレジ調整部33からの1スキャンのリードアド
レスは、1スキャン目のライトアドレスの2.5バンド
手前すなわち−2.5バンド目に設定する。
【0096】CPU制御部3が、画像メモリ部30に対
して1バンド目の読み出し開始を示すRD_START
信号を、ある幅HIGH(=1)にすると、画像メモリ
部30は、設定されているリードアドレスから画像デー
タPLTを読み出し、同期信号BVE、VE、1Tと同
期させて多値/2値変換部31に出力し、多値/2値変
換部31とSMS処理部32の処理を介して得られた画
像データを、レジ調整部33に、設定されているライト
アドレスから書込む。
して1バンド目の読み出し開始を示すRD_START
信号を、ある幅HIGH(=1)にすると、画像メモリ
部30は、設定されているリードアドレスから画像デー
タPLTを読み出し、同期信号BVE、VE、1Tと同
期させて多値/2値変換部31に出力し、多値/2値変
換部31とSMS処理部32の処理を介して得られた画
像データを、レジ調整部33に、設定されているライト
アドレスから書込む。
【0097】CPU制御部3が、画像メモリ部30から
の1バンド目のリード終了をBVEの立ち下がりで検知
した後、キャリッジモータ駆動部14に対して1スキャ
ン目の駆動開始を示すMT_START信号をある幅H
IGH(=1)にすると、キャリッジモータ駆動部14
は、印字幅(X方向)に応じたスキャン長分の往路(F
W)スキャンを1回行なうべくキャリッジモータ15を
駆動する。このときのスキャンにおいて、キャリッジモ
ータ15は、一般的なステッピングモータ同様に台形駆
動で駆動される。
の1バンド目のリード終了をBVEの立ち下がりで検知
した後、キャリッジモータ駆動部14に対して1スキャ
ン目の駆動開始を示すMT_START信号をある幅H
IGH(=1)にすると、キャリッジモータ駆動部14
は、印字幅(X方向)に応じたスキャン長分の往路(F
W)スキャンを1回行なうべくキャリッジモータ15を
駆動する。このときのスキャンにおいて、キャリッジモ
ータ15は、一般的なステッピングモータ同様に台形駆
動で駆動される。
【0098】エンコーダ部8は、キャリッジユニット1
8の移動によって相信号ABを発生し出力制御部34に
出力し、出力制御部34は相信号A、Bからキャリッジ
ユニット18の位置を検出する(位置原点をホームポジ
ションHPとする)。ここでは、エンコーダ部8の分解
能を0.5μm、記録ヘッドの解像度を70.5μmと
すると、出力制御部34は、相信号A、Bから0・5μ
mサイクルの方形波ENC_CKを生成し、ENC_C
Kをアップダウンカウンタでカウントすることでキャリ
ッジユニット18の位置を0.5μm単位で検出し、E
NC_CKを141カウントすることで70.5μmサ
イクルの方形波ENC_VEを生成し、ENC_VEを
画像クロック1Tに同期させてかつHIGH区間を1T
である幅(ここでは1408画素分)を与えた同期信号
BASE_VEを生成する。このBASE_VEが、レ
ジ調整部33で各記録ヘッドのレジに応じた時間遅延さ
せたBJ_VEを発生する基本になる。
8の移動によって相信号ABを発生し出力制御部34に
出力し、出力制御部34は相信号A、Bからキャリッジ
ユニット18の位置を検出する(位置原点をホームポジ
ションHPとする)。ここでは、エンコーダ部8の分解
能を0.5μm、記録ヘッドの解像度を70.5μmと
すると、出力制御部34は、相信号A、Bから0・5μ
mサイクルの方形波ENC_CKを生成し、ENC_C
Kをアップダウンカウンタでカウントすることでキャリ
ッジユニット18の位置を0.5μm単位で検出し、E
NC_CKを141カウントすることで70.5μmサ
イクルの方形波ENC_VEを生成し、ENC_VEを
画像クロック1Tに同期させてかつHIGH区間を1T
である幅(ここでは1408画素分)を与えた同期信号
BASE_VEを生成する。このBASE_VEが、レ
ジ調整部33で各記録ヘッドのレジに応じた時間遅延さ
せたBJ_VEを発生する基本になる。
【0099】出力制御部34が、ENC_CKのカウン
トによる位置検出にて、予め設定している印字開始位置
を検出して、印字開始を示すBAND_TOP信号をあ
る幅HIGH(=1)にすると、レジ調整部33は各ヘ
ッドのヘッドギャップd等、レジ調整値に応じた遅延時
間を設けて同期信号BVE_F1〜BVE_F8,BV
E_R1〜BVE_R8を各々発生する。第1スキャン
では、往路(FW)印字なので、記録ヘッドF1〜F8
及びR1〜R8のうち番号の小さい方(図7Aで、右に
ある方)が時間的に先に印字する。このため、同期信号
BVE_F1〜F8及びBVE_R1〜R8は番号の大
きい方(図7Aで、左にある方)が遅延時間が長くな
る。逆に、復路(BW)印字では、同期信号BVE_F
1〜F8及びBVE_R1〜R8の番号の小さい方(図
7Aで、右にある方)が遅延時間が長くなる。1スキャ
ン目では、ヘッドR1は有効画像データでないダミー画
像データなので、出力制御部34にてヘッドR1の1バ
ンド分の画像データをマスクする。
トによる位置検出にて、予め設定している印字開始位置
を検出して、印字開始を示すBAND_TOP信号をあ
る幅HIGH(=1)にすると、レジ調整部33は各ヘ
ッドのヘッドギャップd等、レジ調整値に応じた遅延時
間を設けて同期信号BVE_F1〜BVE_F8,BV
E_R1〜BVE_R8を各々発生する。第1スキャン
では、往路(FW)印字なので、記録ヘッドF1〜F8
及びR1〜R8のうち番号の小さい方(図7Aで、右に
ある方)が時間的に先に印字する。このため、同期信号
BVE_F1〜F8及びBVE_R1〜R8は番号の大
きい方(図7Aで、左にある方)が遅延時間が長くな
る。逆に、復路(BW)印字では、同期信号BVE_F
1〜F8及びBVE_R1〜R8の番号の小さい方(図
7Aで、右にある方)が遅延時間が長くなる。1スキャ
ン目では、ヘッドR1は有効画像データでないダミー画
像データなので、出力制御部34にてヘッドR1の1バ
ンド分の画像データをマスクする。
【0100】CPU制御部3は、1スキャン目の印字の
終了を出力制御部34とのハンドシェイクにて検知する
と、搬送モータ駆動部16に1バンド分の搬送要求を送
り、搬送モータ駆動部16は、搬送モータ17を1バン
ド分駆動し記録紙19を1バンド分送る。一方、キャリ
ッジ18はキャリッジモータ駆動部14によって自動的
に停止する。
終了を出力制御部34とのハンドシェイクにて検知する
と、搬送モータ駆動部16に1バンド分の搬送要求を送
り、搬送モータ駆動部16は、搬送モータ17を1バン
ド分駆動し記録紙19を1バンド分送る。一方、キャリ
ッジ18はキャリッジモータ駆動部14によって自動的
に停止する。
【0101】1スキャン目印字中に、CPU制御部3
は、1バンド目と同様に2バンド目の画像データを画像
メモリ部30から読み出し、レジ調整部33にライトす
る。
は、1バンド目と同様に2バンド目の画像データを画像
メモリ部30から読み出し、レジ調整部33にライトす
る。
【0102】以上にて、1スキャンの印字が終了する。
【0103】以後、2スキャン目以降も画像メモリ部3
0のリードアドレスとレジ調整部33のリードアドレス
及びライトアドレスを各々1バンド分進めて、同様に処
理される。
0のリードアドレスとレジ調整部33のリードアドレス
及びライトアドレスを各々1バンド分進めて、同様に処
理される。
【0104】ただし、第1、3、5バンド目(奇数スキ
ャン)では、往路(FW)印字を行い、第2、4、6…
バンド目(偶数スキャン)では、復路(BW)印字を行
う。また、出力制御部34は、ヘッドF1とヘッドR1
のユニット間ギャップD(説明では2.5バンド)によ
り、ページの先端と後端でダミーデータの出力マスクを
行う。具体的には先端処理では、ヘッドR1の1,2ス
キャン目の全バンドと3スキャン目の上半バンドを出力
マスクし、画像データを0(空)に置き換え、後端処理
では、ヘッドF1のnスキャン目(図12ではn=4)
で余り分eだけ下端をマスクし、n十1,n+2スキャ
ン目を全バンドマスクし、ヘッドR1のn+2スキャン
目で下半バンド+余り分eだけマスクする。
ャン)では、往路(FW)印字を行い、第2、4、6…
バンド目(偶数スキャン)では、復路(BW)印字を行
う。また、出力制御部34は、ヘッドF1とヘッドR1
のユニット間ギャップD(説明では2.5バンド)によ
り、ページの先端と後端でダミーデータの出力マスクを
行う。具体的には先端処理では、ヘッドR1の1,2ス
キャン目の全バンドと3スキャン目の上半バンドを出力
マスクし、画像データを0(空)に置き換え、後端処理
では、ヘッドF1のnスキャン目(図12ではn=4)
で余り分eだけ下端をマスクし、n十1,n+2スキャ
ン目を全バンドマスクし、ヘッドR1のn+2スキャン
目で下半バンド+余り分eだけマスクする。
【0105】このようにして、図12のようにヘッドF
1による記録とヘッドR1による記録の重ね合わせによ
って画像が形成される。このとき、1バンド目と2バン
ド目のヘッドと往復の組み合わせが一定にならず、2バ
ンドサイクルで組み合わせが繰り返す。図12では、1
−1バンド目がA−α,D−α、1−2バンド目がB−
α,C−β、2−1バンド目がA−β,D−β、2−2
バンド目はB−β,C−αの順に以下繰り返す。このこ
とを原因とする半バンドムラを解消するために、本発明
では4パス印字を提案しており、本実施の形態では、ユ
ーザが画質を優先する場合には4パス印字モードを選択
することができる構成となっている。
1による記録とヘッドR1による記録の重ね合わせによ
って画像が形成される。このとき、1バンド目と2バン
ド目のヘッドと往復の組み合わせが一定にならず、2バ
ンドサイクルで組み合わせが繰り返す。図12では、1
−1バンド目がA−α,D−α、1−2バンド目がB−
α,C−β、2−1バンド目がA−β,D−β、2−2
バンド目はB−β,C−αの順に以下繰り返す。このこ
とを原因とする半バンドムラを解消するために、本発明
では4パス印字を提案しており、本実施の形態では、ユ
ーザが画質を優先する場合には4パス印字モードを選択
することができる構成となっている。
【0106】図14A,14B,15を参照して、この
4パス印字の動作について説明する。
4パス印字の動作について説明する。
【0107】概要は、2パスとの同様であるが、図14
Aのように1スキャンごとに記録紙が半バンドづつ搬送
される。そして、図14B(a),(b),(c)に示
されるように、以下の違いを有する。
Aのように1スキャンごとに記録紙が半バンドづつ搬送
される。そして、図14B(a),(b),(c)に示
されるように、以下の違いを有する。
【0108】1)画像メモリ部30からレジ調整部33
へのライトを、奇数スキャン時には行なわず、偶数スキ
ャン時(0スキャンを含む)にのみ行う。
へのライトを、奇数スキャン時には行なわず、偶数スキ
ャン時(0スキャンを含む)にのみ行う。
【0109】2)ヘッドF1側のレジ調整部33からの
1スキャン目のリードアドレスを1バンド目のライトア
ドレスより半バンド手前(−0.5バンド)に設定し、
ヘッドR1側のレジ調整部33からの1スキャン目のリ
ードアドレスを1バンド目のライトアドレスより3バン
ド手前(−3バンド)に設定する。さらに、レジ調整部
からのリードアドレスの更新を半バンド分づつ行う。
1スキャン目のリードアドレスを1バンド目のライトア
ドレスより半バンド手前(−0.5バンド)に設定し、
ヘッドR1側のレジ調整部33からの1スキャン目のリ
ードアドレスを1バンド目のライトアドレスより3バン
ド手前(−3バンド)に設定する。さらに、レジ調整部
からのリードアドレスの更新を半バンド分づつ行う。
【0110】3)スキャン数が印字する画像のバンド数
nに対して2n+6になる。
nに対して2n+6になる。
【0111】4)先端処理にて、ヘッドF1の1スキャ
ン目の上半バンドをマスクし、ヘッドR1の1,2,
3,4,5スキャンの全バンドと6スキャン目の上半バ
ンドをマスクする。
ン目の上半バンドをマスクし、ヘッドR1の1,2,
3,4,5スキャンの全バンドと6スキャン目の上半バ
ンドをマスクする。
【0112】5)後端処理にて、ヘッドF1の2nスキ
ャン目を余り分eと2n+1スキャン目の半バンド+余
り分eと2n+2〜2n+6スキャン目の全バンドをマ
スクし、ヘッドR1の2n+5スキャン目を余り分eと
2n+6スキャン目の半バンド+余り分eをマスクす
る。
ャン目を余り分eと2n+1スキャン目の半バンド+余
り分eと2n+2〜2n+6スキャン目の全バンドをマ
スクし、ヘッドR1の2n+5スキャン目を余り分eと
2n+6スキャン目の半バンド+余り分eをマスクす
る。
【0113】6)搬送を毎回半バンド分にする。
【0114】このような違いから、印字開始時及び印字
終了時のタイミングチャートは図15に示されたように
なる。
終了時のタイミングチャートは図15に示されたように
なる。
【0115】以上に説明したように、2段のヘッドで、
往復印字を行なう場合、SMS処理を行なうので、それ
ぞれのヘッドを均等に使用することができる。更に、マ
スクにより往路記録と復路記録で画像データを配分した
ので、図14B(d),(e)に示すように、全てのラ
インについて、前側ヘッドの往路記録と、前側ヘッドの
復路記録と、奥側ヘッドの往路記録と、奥側ヘッドの復
路記録の、4回のスキャンの重ね合わせにより画像が形
成される。これにより、往路記録と復路記録の記録特性
の相違の影響が画像に表れにくくなり、ノズルの不吐出
やヨレの影響を抑えるだけではなく、従来の半バンドム
ラを抑制する効果がある。
往復印字を行なう場合、SMS処理を行なうので、それ
ぞれのヘッドを均等に使用することができる。更に、マ
スクにより往路記録と復路記録で画像データを配分した
ので、図14B(d),(e)に示すように、全てのラ
インについて、前側ヘッドの往路記録と、前側ヘッドの
復路記録と、奥側ヘッドの往路記録と、奥側ヘッドの復
路記録の、4回のスキャンの重ね合わせにより画像が形
成される。これにより、往路記録と復路記録の記録特性
の相違の影響が画像に表れにくくなり、ノズルの不吐出
やヨレの影響を抑えるだけではなく、従来の半バンドム
ラを抑制する効果がある。
【0116】また、本実施の形態では、SMS処理と、
マスク処理という2段階の処理を経て、4パス印字を行
なっているので、マスク処理の有無のみで、容易に2パ
ス印字に切替えることができる。
マスク処理という2段階の処理を経て、4パス印字を行
なっているので、マスク処理の有無のみで、容易に2パ
ス印字に切替えることができる。
【0117】〈記録ヘッドの内部構成と制御方法〉次
に、出力制御部34から入力した画像データに対応し
て、どのようにして記録ヘッドが、そのノズルからイン
クを吐出するかについて詳細に説明する。以下の説明
は、本装置が有する記録ヘッドの全てにあてはまるもの
である。
に、出力制御部34から入力した画像データに対応し
て、どのようにして記録ヘッドが、そのノズルからイン
クを吐出するかについて詳細に説明する。以下の説明
は、本装置が有する記録ヘッドの全てにあてはまるもの
である。
【0118】図2は、記録ヘッドの内部構成及び、時分
割駆動方式を説明する図である。
割駆動方式を説明する図である。
【0119】図16は、記録ヘッドの内部構成の一部を
示す回路図である。
示す回路図である。
【0120】図17は、記録ヘッドの制御を説明するタ
イミングチャートである。
イミングチャートである。
【0121】図2(a)に示すように、本実施の形態に
おける記録ヘッドの各々のノズル数は1408個であ
る。1408個のノズルは128個のノズル単位で11
のブロック(チップと称する)に分割されている。ただ
し、1408ノズルのうち、ノズル25〜1384の1
360個を有効ノズルと称し、1360個の有効ノズル
のうち、連続する1344ノズルを印字ノズルと称し
(図2ではノズル33〜1376の1344ノズルを印
字ノズルとしている)、実際には印字動作において印字
ノズルのみが印字画像を形成する。有効ノズル1360
と印字ノズル1344の差分16は、記録紙の搬送方向
のレジ調整(縦レジ調整と称する)に用いている。尚、
縦レジ調整は、出力制御部34で2パスまたは4パス用
にした画像データと、同期信号BJ_VEとの相対シフ
トで行う。具体的には、BJ_VEのイネーブル(HI
GH)区間の画像データは、1408画素あるが印字画
像は1344画素で前後32画素は非印字データ0であ
り、縦レジ調整量に応じて、この印字画像をBJ_VE
に対してクロック1Tで遅らせたり早めさせたりする量
を設定することで行う。
おける記録ヘッドの各々のノズル数は1408個であ
る。1408個のノズルは128個のノズル単位で11
のブロック(チップと称する)に分割されている。ただ
し、1408ノズルのうち、ノズル25〜1384の1
360個を有効ノズルと称し、1360個の有効ノズル
のうち、連続する1344ノズルを印字ノズルと称し
(図2ではノズル33〜1376の1344ノズルを印
字ノズルとしている)、実際には印字動作において印字
ノズルのみが印字画像を形成する。有効ノズル1360
と印字ノズル1344の差分16は、記録紙の搬送方向
のレジ調整(縦レジ調整と称する)に用いている。尚、
縦レジ調整は、出力制御部34で2パスまたは4パス用
にした画像データと、同期信号BJ_VEとの相対シフ
トで行う。具体的には、BJ_VEのイネーブル(HI
GH)区間の画像データは、1408画素あるが印字画
像は1344画素で前後32画素は非印字データ0であ
り、縦レジ調整量に応じて、この印字画像をBJ_VE
に対してクロック1Tで遅らせたり早めさせたりする量
を設定することで行う。
【0122】図16は、記録ヘッドのチップ11内の構
成を主に示している。図16において、70は128ビ
ットのシフトレジスタ、71はシフトレジスタ70の1
28ビットをラッチする128ビットのデータラッチ、
72〜79はAND回路、80〜83はOR回路、84
は4入力16出力のデコーダ、85〜88はAND回
路、89〜92はトランジスタ回路、93〜96は各ノ
ズルに対応したヒート部である。トランジスタ回路89
〜92のベースはAND回路85〜88の出力に各々接
続され、エミツタ側はヒートグランドHGND(ヒート
電源と対になるグランド)に各々接続され、コレクタ側
はヒート部93〜96に各々接続され、ヒート部93〜
96の片方はヒート電源VHに接続されている。
成を主に示している。図16において、70は128ビ
ットのシフトレジスタ、71はシフトレジスタ70の1
28ビットをラッチする128ビットのデータラッチ、
72〜79はAND回路、80〜83はOR回路、84
は4入力16出力のデコーダ、85〜88はAND回
路、89〜92はトランジスタ回路、93〜96は各ノ
ズルに対応したヒート部である。トランジスタ回路89
〜92のベースはAND回路85〜88の出力に各々接
続され、エミツタ側はヒートグランドHGND(ヒート
電源と対になるグランド)に各々接続され、コレクタ側
はヒート部93〜96に各々接続され、ヒート部93〜
96の片方はヒート電源VHに接続されている。
【0123】AND回路85〜88の片方の入力はデコ
ーダ84の出力に接続され、デコーダ84の入力は信号
HT_ENB0〜3でこれは、ノズル1281〜140
8からのインクの吐出タイミングをずらすための信号で
ある。
ーダ84の出力に接続され、デコーダ84の入力は信号
HT_ENB0〜3でこれは、ノズル1281〜140
8からのインクの吐出タイミングをずらすための信号で
ある。
【0124】AND回路85〜88のもう一方の入力
は、OR回路80〜83の出力に各々接続されている。
OR回路80〜83は、MH11とMH_ENB11と
そのノズルの画像データが全て1の時か、又は、PH1
1とPH_ENB11とそのノズルの画像データが全て
1の時に、出力1となる。ここでのPH11とMH11
は、チップ11のプレヒートとメインヒートを表してい
る(いわゆるダブルパスヒートの方式である)。MH_
ENB11はPH_ENB11は、チップ11のメイン
ヒートのイネーブル信号とプレヒートのイネーブル信号
である。
は、OR回路80〜83の出力に各々接続されている。
OR回路80〜83は、MH11とMH_ENB11と
そのノズルの画像データが全て1の時か、又は、PH1
1とPH_ENB11とそのノズルの画像データが全て
1の時に、出力1となる。ここでのPH11とMH11
は、チップ11のプレヒートとメインヒートを表してい
る(いわゆるダブルパスヒートの方式である)。MH_
ENB11はPH_ENB11は、チップ11のメイン
ヒートのイネーブル信号とプレヒートのイネーブル信号
である。
【0125】デコーダ84の出力ENB0〜15はチッ
プ11のノズル1281のAND回路88からノズル1
296のAND回路87と16ノズル単位で周期的に接
続されている。
プ11のノズル1281のAND回路88からノズル1
296のAND回路87と16ノズル単位で周期的に接
続されている。
【0126】この図ではノズル1281〜1408のう
ち、ノズル1408と1393,1296,1281の
みを代表的に示しており、後は同様であるので、省略し
ている。また、その他のチップ1〜10もチップ11と
同様であるため説明を省略する。
ち、ノズル1408と1393,1296,1281の
みを代表的に示しており、後は同様であるので、省略し
ている。また、その他のチップ1〜10もチップ11と
同様であるため説明を省略する。
【0127】各チップ1〜11まで、CLK、IDAT
A、D_LAT、HT_ENB0〜3、HGND、VH
は共通であり、特にIDATAは、前段のチップの出力
ODATAと接続されている。従って、画像データは、
チップ11〜チップ1にシフトレジスタ70間で転送さ
れる。
A、D_LAT、HT_ENB0〜3、HGND、VH
は共通であり、特にIDATAは、前段のチップの出力
ODATAと接続されている。従って、画像データは、
チップ11〜チップ1にシフトレジスタ70間で転送さ
れる。
【0128】次に、この図16及び図17を用いてデー
タ転送動作と駆動動作を説明する。図17は、2パス印
字を行なう場合の、記録ヘッドF1に対する駆動信号の
タイミングチャートである。
タ転送動作と駆動動作を説明する。図17は、2パス印
字を行なう場合の、記録ヘッドF1に対する駆動信号の
タイミングチャートである。
【0129】ヘッド駆動部20,21は、画像処理部1
1からの各記録ヘッド用の画像データFH1〜FH8,
RH1〜RH8(或いはFFW1〜FFW8,FBW1
〜FBW8,RFW1〜RFW8,RBW1〜RBW
8)と、同期信号BJ_BVE_F1〜BJ_BVE_
F8,BJ_BVE_R1〜BJ_BVE_R8,BJ
_VE_F1〜BJ_VE_F8,BJ_VE_R1〜
BJ_VE_R8と、画像クロック1Tとを受けると、
各記録ヘッドに対して画像データの転送及び吐出のため
の駆動動作を各記録ヘッドで独立に行う。
1からの各記録ヘッド用の画像データFH1〜FH8,
RH1〜RH8(或いはFFW1〜FFW8,FBW1
〜FBW8,RFW1〜RFW8,RBW1〜RBW
8)と、同期信号BJ_BVE_F1〜BJ_BVE_
F8,BJ_BVE_R1〜BJ_BVE_R8,BJ
_VE_F1〜BJ_VE_F8,BJ_VE_R1〜
BJ_VE_R8と、画像クロック1Tとを受けると、
各記録ヘッドに対して画像データの転送及び吐出のため
の駆動動作を各記録ヘッドで独立に行う。
【0130】F1のヘッド駆動部は、画像データFH1
をヘッドF1のIDATAに接続し、画像クロック1T
とBJ_BVE1とBJ_VE1をANDした信号をヘ
ッドF1のCLKに接続する。そして、まず、先頭のB
Jラスタ(ここでは1408画素分)の画像データF1
を、シフトレジスタ70(チップ1〜11まで)にCL
Kの立ち下がりに同期して転送する。
をヘッドF1のIDATAに接続し、画像クロック1T
とBJ_BVE1とBJ_VE1をANDした信号をヘ
ッドF1のCLKに接続する。そして、まず、先頭のB
Jラスタ(ここでは1408画素分)の画像データF1
を、シフトレジスタ70(チップ1〜11まで)にCL
Kの立ち下がりに同期して転送する。
【0131】このデータF1は、BJ_BVE1のHI
GH区間中のBJ−VE1の立ち下がり後、ワンショッ
ト(幅1T)のD_LAT信号まで、データラッチ71
(チップ1〜11まで)にラッチされ、次のBJ_VE
1のHIGH区間でBJラスタを同様に転送しながらラ
ッチされた先頭BJラスタの画像データに応じて印字駆
動を行い、以後同様に各BJラスタの単位で印字を行
う。
GH区間中のBJ−VE1の立ち下がり後、ワンショッ
ト(幅1T)のD_LAT信号まで、データラッチ71
(チップ1〜11まで)にラッチされ、次のBJ_VE
1のHIGH区間でBJラスタを同様に転送しながらラ
ッチされた先頭BJラスタの画像データに応じて印字駆
動を行い、以後同様に各BJラスタの単位で印字を行
う。
【0132】画像データが1でかつMH_ENB1〜1
1=1かつMH1〜11=1であって、かつ、デコーダ
84の出力ENB0〜15のいずれか1のときにAND
回路85〜88の出力のいずれかが1になり、トランジ
スタ回路89〜92の対応するものがオンし、ヒータ部
93〜96の対応するものに電流が流れ、電流が流れた
ヒータ部が発熱し、相当するノズルからインクが吐出さ
れる。ここでは、説明を簡単にするためにMH_ENB
1〜11、PH_ENB1〜11に全てのチップで共通
の信号を入力し、MH1〜11も共通の信号を、PH1
〜11も共通の信号を用いている。HT_ENB0〜3
は、BJラスタの中で吐出タイミングをずらすための順
番を指示する信号であり、時分割駆動方法に用いられ
る。
1=1かつMH1〜11=1であって、かつ、デコーダ
84の出力ENB0〜15のいずれか1のときにAND
回路85〜88の出力のいずれかが1になり、トランジ
スタ回路89〜92の対応するものがオンし、ヒータ部
93〜96の対応するものに電流が流れ、電流が流れた
ヒータ部が発熱し、相当するノズルからインクが吐出さ
れる。ここでは、説明を簡単にするためにMH_ENB
1〜11、PH_ENB1〜11に全てのチップで共通
の信号を入力し、MH1〜11も共通の信号を、PH1
〜11も共通の信号を用いている。HT_ENB0〜3
は、BJラスタの中で吐出タイミングをずらすための順
番を指示する信号であり、時分割駆動方法に用いられ
る。
【0133】〈記録ヘッドの時分割駆動方法〉上記のよ
うな回路でチップごとにノズルからのインクの吐出を制
御する場合に、1チップ内の128個のノズルを、連続
する16ノズルづつに分割し、その16ノズルはそれぞ
れ異なるタイミングでインクを吐出する。従来の時分割
駆動は、記録ヘッドの駆動に必要な電流のピーク値を減
らして電源の負担を軽減するための技術であるが、本実
施の形態に係る時分割駆動方法は、更に、隣接するノズ
ルを大きく異なるタイミングで駆動することにより、イ
ンク滴の吐出に伴うヘッド内のインクの振動の影響を軽
減させ、ヘッドのインク噴射特性を向上させるものであ
る。
うな回路でチップごとにノズルからのインクの吐出を制
御する場合に、1チップ内の128個のノズルを、連続
する16ノズルづつに分割し、その16ノズルはそれぞ
れ異なるタイミングでインクを吐出する。従来の時分割
駆動は、記録ヘッドの駆動に必要な電流のピーク値を減
らして電源の負担を軽減するための技術であるが、本実
施の形態に係る時分割駆動方法は、更に、隣接するノズ
ルを大きく異なるタイミングで駆動することにより、イ
ンク滴の吐出に伴うヘッド内のインクの振動の影響を軽
減させ、ヘッドのインク噴射特性を向上させるものであ
る。
【0134】図2(b),図16,図18,図19を参
照して、1つの記録ヘッドF1を代表にして記録ヘッド
の時分割駆動方法を説明する。
照して、1つの記録ヘッドF1を代表にして記録ヘッド
の時分割駆動方法を説明する。
【0135】図18は、2パス印字を行なう場合の記録
ヘッドの時分割駆動を説明するタイミングチャートであ
る。
ヘッドの時分割駆動を説明するタイミングチャートであ
る。
【0136】図19は、2パス印字で時分割駆動を行な
うために必要な信号を発生させる制御回路図である。
うために必要な信号を発生させる制御回路図である。
【0137】図2(b)で横軸は時間軸、縦軸は16ノ
ズルの位置である。図2(b)は、1チップ内に存在す
る128個のノズルのうち、連続する16ノズルについ
ては、どれも異なるタイミングでインクを吐出すること
を示している。連続する16のノズルを(a)に示すよ
うに順番にノズル1〜16とすると、まずノズル1が駆
動され、ノズル1の次はノズル10、その次はノズル
3、その次はノズル12、その次はノズル5、・・・と
いうように、順番に駆動される。すなわち、連続する1
6ノズル(ノズル1〜16)の吐出順番は、ノズル1,
10,3,12,5,14,7,16,9,2,11,
4,13,6,15,8である。従って、1ヘッド内で
隣接するノズル同士の吐出順の差分は、ノズル数16の
半分の±1すなわち7または9であり、同時に吐出する
ノズルの間隔は16である。
ズルの位置である。図2(b)は、1チップ内に存在す
る128個のノズルのうち、連続する16ノズルについ
ては、どれも異なるタイミングでインクを吐出すること
を示している。連続する16のノズルを(a)に示すよ
うに順番にノズル1〜16とすると、まずノズル1が駆
動され、ノズル1の次はノズル10、その次はノズル
3、その次はノズル12、その次はノズル5、・・・と
いうように、順番に駆動される。すなわち、連続する1
6ノズル(ノズル1〜16)の吐出順番は、ノズル1,
10,3,12,5,14,7,16,9,2,11,
4,13,6,15,8である。従って、1ヘッド内で
隣接するノズル同士の吐出順の差分は、ノズル数16の
半分の±1すなわち7または9であり、同時に吐出する
ノズルの間隔は16である。
【0138】ここで、連続する16ノズルのみ取り出し
て説明したが、更に巨視的に駆動ノズルの規則性を考察
すると、ノズル1の次にはノズル10(即ち1+9)が
駆動され、ノズル10の次にはノズル19(即ち10+
9)が駆動され、ノズル19の次にはノズル28(即ち
19+9)が駆動される、と言うように、9ノズル先の
ノズルが駆動される。ただし、16ノズルごとに同じタ
イミングで駆動するノズルが存在するため、例えば、ノ
ズル19と同時にノズル3(即ち19−16)、ノズル
35(即ち19+16)…が駆動される。即ち、ノズル
(19+16×i)で表されるノズル群が同時に駆動さ
れる(ただしiは整数)。したがって、1ヘッドでは1
6ノズルづつ離れた88ノズルが同時吐出することにな
る。
て説明したが、更に巨視的に駆動ノズルの規則性を考察
すると、ノズル1の次にはノズル10(即ち1+9)が
駆動され、ノズル10の次にはノズル19(即ち10+
9)が駆動され、ノズル19の次にはノズル28(即ち
19+9)が駆動される、と言うように、9ノズル先の
ノズルが駆動される。ただし、16ノズルごとに同じタ
イミングで駆動するノズルが存在するため、例えば、ノ
ズル19と同時にノズル3(即ち19−16)、ノズル
35(即ち19+16)…が駆動される。即ち、ノズル
(19+16×i)で表されるノズル群が同時に駆動さ
れる(ただしiは整数)。したがって、1ヘッドでは1
6ノズルづつ離れた88ノズルが同時吐出することにな
る。
【0139】図18と図19を用いて、時分割駆動に関
係する信号(特にHT_ENB0〜3)の生成とそのタ
イミングについて以下に説明する。
係する信号(特にHT_ENB0〜3)の生成とそのタ
イミングについて以下に説明する。
【0140】分割駆動の順番を記録ヘッドに指定する信
号HT_ENB0〜3は、HT_ENB3を最上位ビッ
トとした4ビットのデータで表され、図18に示すよう
に1BJラスタの中で0,9,2,11,4,13,
6,15,8,1,10,3,12,5,14,7とい
った順番で発生される。発生されたHT_ENB0〜3
に従い、記録ヘッドF1内のデコーダ84でENB0,
9,2,11,4,13,6,15,8,1,10,
3,12,5,14,7が順次1(アクティブ)にな
り、ノズル1,10,3,12,5,14,7,16,
9,2,11,4,13,6,15,8が順番に駆動さ
れ、インクを吐出する。この16ノズルと同様に1記録
ヘッドF1内で同時に88のブロックが分割駆動され
る。同様に続くBJラスタでも分割駆動される。
号HT_ENB0〜3は、HT_ENB3を最上位ビッ
トとした4ビットのデータで表され、図18に示すよう
に1BJラスタの中で0,9,2,11,4,13,
6,15,8,1,10,3,12,5,14,7とい
った順番で発生される。発生されたHT_ENB0〜3
に従い、記録ヘッドF1内のデコーダ84でENB0,
9,2,11,4,13,6,15,8,1,10,
3,12,5,14,7が順次1(アクティブ)にな
り、ノズル1,10,3,12,5,14,7,16,
9,2,11,4,13,6,15,8が順番に駆動さ
れ、インクを吐出する。この16ノズルと同様に1記録
ヘッドF1内で同時に88のブロックが分割駆動され
る。同様に続くBJラスタでも分割駆動される。
【0141】図19は信号生成回路を示す図である。カ
ウンタ101では、BJ_VE1=1の区間中、1T
(ここでは周波数10MHzとする)を分周してENB
_CK(ここでは80分周して周波数125kHzとす
る)を生成する(図19(a))。このENB_CKが
分割駆動のサイクルを規定することになる。ここでは、
周波数125kHzであるので、8μSサイクルにな
る。ENB_CKの立ち上がりとBJ_VE1=1の立
ち上がりは同期させている。BJ_VE1のサイクルT
f>画像データ転送時間Ts>分割駆動の総合時間Th
になるようにすることが重要で、ここでは説明のため
に、Th=8μs×16=128μs、Ts=1408
/10MHz=140.8μs、Tf=1/4kHz=
250μsであるとする。
ウンタ101では、BJ_VE1=1の区間中、1T
(ここでは周波数10MHzとする)を分周してENB
_CK(ここでは80分周して周波数125kHzとす
る)を生成する(図19(a))。このENB_CKが
分割駆動のサイクルを規定することになる。ここでは、
周波数125kHzであるので、8μSサイクルにな
る。ENB_CKの立ち上がりとBJ_VE1=1の立
ち上がりは同期させている。BJ_VE1のサイクルT
f>画像データ転送時間Ts>分割駆動の総合時間Th
になるようにすることが重要で、ここでは説明のため
に、Th=8μs×16=128μs、Ts=1408
/10MHz=140.8μs、Tf=1/4kHz=
250μsであるとする。
【0142】このENB_CKをカウンタ102(同期
クリアの4ビットアップカウンタ)でアップカウントす
ると、カウンタ出力(最下位ビットQa,Qb,Qc,
Qd)が0,1,2,3…15と変化し、QaをHT_
ENB0、QbをHT_ENB1、QcをHT_ENB
2として出力する。HT_ENB3としてはセレクタ1
05でQaかQaをインバータ104で反転した信号か
を選択したものとする(図19(b))。
クリアの4ビットアップカウンタ)でアップカウントす
ると、カウンタ出力(最下位ビットQa,Qb,Qc,
Qd)が0,1,2,3…15と変化し、QaをHT_
ENB0、QbをHT_ENB1、QcをHT_ENB
2として出力する。HT_ENB3としてはセレクタ1
05でQaかQaをインバータ104で反転した信号か
を選択したものとする(図19(b))。
【0143】セレクタ105の選択信号Sはカウンタ1
02の出力Qdを使用し、前半のENB_CK8つの区
間ではQd=0でセレクタ105はB側を選択し、HT
_ENB3としてQaが出力され、後半のENB_CK
8つの区間ではQd=1でセレクタ105はA側を選択
し、HT_ENB3としてQaの反転が出力される(各
HT_ENB0〜3の波形は図18参照)。
02の出力Qdを使用し、前半のENB_CK8つの区
間ではQd=0でセレクタ105はB側を選択し、HT
_ENB3としてQaが出力され、後半のENB_CK
8つの区間ではQd=1でセレクタ105はA側を選択
し、HT_ENB3としてQaの反転が出力される(各
HT_ENB0〜3の波形は図18参照)。
【0144】カウンタ102からのリップルキャリーR
COがENB_CKの16個目(カウント値は15)に
出力され、回路103にてCNT_ENBを0にクリア
する信号として用いられる。CNT_ENBはBJ_B
VE1=1かつBJ_VE1=1のとき、1にセットさ
れる。また、CNT_ENBをENB_CKの立ち下が
りで同期したCLR*を回路103で生成し、カウンタ
102のCLR*端子に入力する。このような回路によ
って、1BJラスタ内で、HT_ENB0〜3は、図1
8のように0,9,2,11,4,13,6,15,
8,1,10,3,12,5,14,7の数列を表す信
号として生成される。
COがENB_CKの16個目(カウント値は15)に
出力され、回路103にてCNT_ENBを0にクリア
する信号として用いられる。CNT_ENBはBJ_B
VE1=1かつBJ_VE1=1のとき、1にセットさ
れる。また、CNT_ENBをENB_CKの立ち下が
りで同期したCLR*を回路103で生成し、カウンタ
102のCLR*端子に入力する。このような回路によ
って、1BJラスタ内で、HT_ENB0〜3は、図1
8のように0,9,2,11,4,13,6,15,
8,1,10,3,12,5,14,7の数列を表す信
号として生成される。
【0145】ここでは、HT_ENB0〜3の生成をカ
ウンタ等のロジック回路で行ったが、半導体メモリに発
生データ0,9,2,11,4,13,6,15,8,
1,10,3,12,5,14,7を記憶し、同期信号
BJ_BVE1、BJ_VE1、ENB_CKでタイミ
ングを取ってリードすることでもHT_ENB0〜3の
生成を行うことができる。
ウンタ等のロジック回路で行ったが、半導体メモリに発
生データ0,9,2,11,4,13,6,15,8,
1,10,3,12,5,14,7を記憶し、同期信号
BJ_BVE1、BJ_VE1、ENB_CKでタイミ
ングを取ってリードすることでもHT_ENB0〜3の
生成を行うことができる。
【0146】記録ヘッドF1に使用する他の信号の生成
についても簡単に説明する。
についても簡単に説明する。
【0147】図19(c)に示すように、画像データ転
送用クロックCLKは、AND回路106において、B
J_BVE1とBJ_VE1と1TをANDすることで
生成する。
送用クロックCLKは、AND回路106において、B
J_BVE1とBJ_VE1と1TをANDすることで
生成する。
【0148】また、図19(d)に示すように、画像デ
ータをデータラッチ71にラッチする信号D_LAT
は、フリップフロップ107でBJ_BVE1をBJ_
VE1の立ち上がりで1つシフトした信号と、BJ_V
E1とをAND回路108でANDした信号の立ち下が
りから、1T幅分のワンショットをインバータ109と
フリップフロップ110とAND回路111で生成した
信号である。
ータをデータラッチ71にラッチする信号D_LAT
は、フリップフロップ107でBJ_BVE1をBJ_
VE1の立ち上がりで1つシフトした信号と、BJ_V
E1とをAND回路108でANDした信号の立ち下が
りから、1T幅分のワンショットをインバータ109と
フリップフロップ110とAND回路111で生成した
信号である。
【0149】メインヒートのイネーブル信号であるMH
_ENB1〜11とプレヒートのイネーブル信号である
PH_ENB1〜11としては、ここでは簡単にするた
めにフリップフロップ107の出力をフリップフロップ
113でBJ_VE1の立ち下がり1つシフトさせた信
号を使用している。
_ENB1〜11とプレヒートのイネーブル信号である
PH_ENB1〜11としては、ここでは簡単にするた
めにフリップフロップ107の出力をフリップフロップ
113でBJ_VE1の立ち下がり1つシフトさせた信
号を使用している。
【0150】更に、図19(e)に示すように、メイン
ヒート信号MH1〜11とプレヒート信号PH1〜11
はパルス生成回路114で生成される。詳細な回路は省
略するが、その発生タイミングはCNT_ENB=1の
区間において、ENB_CKの立ち上がりを基準にした
ものであり、1T(10MHz)の分解能で図18のよ
うな波形を各分割駆動内(8μsサイクル)で生成した
ものである。このパルス幅やメインヒートとプレヒート
の間隔等は、制御部5から前もって設定される。ここで
の注意は、メインヒートとプレヒートは8μsサイクル
内に納めるように設定することである。
ヒート信号MH1〜11とプレヒート信号PH1〜11
はパルス生成回路114で生成される。詳細な回路は省
略するが、その発生タイミングはCNT_ENB=1の
区間において、ENB_CKの立ち上がりを基準にした
ものであり、1T(10MHz)の分解能で図18のよ
うな波形を各分割駆動内(8μsサイクル)で生成した
ものである。このパルス幅やメインヒートとプレヒート
の間隔等は、制御部5から前もって設定される。ここで
の注意は、メインヒートとプレヒートは8μsサイクル
内に納めるように設定することである。
【0151】〈高速4パスモード〉4パス印字の際に時
分割駆動を行なう場合、図2(b)と同様の吐出タイミ
ングでノズルを駆動すれば、(c)に示すように、1B
Jラスタで0,1,4,5,8,9,12,13のタイ
ミング(或いは2,3,6,7,9,10,14,15
のタイミング)でノズルからインクを吐出することにな
る。即ち、16のパルスを利用した8分割の時分割駆動
であることが分かる。
分割駆動を行なう場合、図2(b)と同様の吐出タイミ
ングでノズルを駆動すれば、(c)に示すように、1B
Jラスタで0,1,4,5,8,9,12,13のタイ
ミング(或いは2,3,6,7,9,10,14,15
のタイミング)でノズルからインクを吐出することにな
る。即ち、16のパルスを利用した8分割の時分割駆動
であることが分かる。
【0152】これに対し、4パス印字の際の時分割のタ
イミングを図1Bに示したマスクに合わせて図2(c)
や(d)のように変化させれば、8パルスで1BJラス
タの記録を行なうことができる。従って、分割駆動のサ
イクルを変えなくても、キャリッジの走査速度を倍速に
することによって、高速印字が可能となる。これによ
り、2パス印字と比較した場合の印字速度の低下を解消
することができ、2パス印字とほぼ同様の印字速度で4
パス印字による画質の向上を図ることができる。
イミングを図1Bに示したマスクに合わせて図2(c)
や(d)のように変化させれば、8パルスで1BJラス
タの記録を行なうことができる。従って、分割駆動のサ
イクルを変えなくても、キャリッジの走査速度を倍速に
することによって、高速印字が可能となる。これによ
り、2パス印字と比較した場合の印字速度の低下を解消
することができ、2パス印字とほぼ同様の印字速度で4
パス印字による画質の向上を図ることができる。
【0153】以下に図2(d),図2(e),図3,図
20を参照しつつ、上記時分割駆動を応用して4パス印
字を高速で行なう方法について説明する。
20を参照しつつ、上記時分割駆動を応用して4パス印
字を高速で行なう方法について説明する。
【0154】図3は、記録装置の高速印字での分割駆動
方式を説明するタイミングチャートである。
方式を説明するタイミングチャートである。
【0155】図20は、4パス印字で時分割駆動を行な
うために必要な信号を発生させる制御回路図である。
うために必要な信号を発生させる制御回路図である。
【0156】倍速モードでは、制御部5は、キャリッジ
モータ駆動部14に対して台形駆動の定速領域での回転
数を倍にするように指示し、キャリッジモータ駆動部1
4はキャリッジモータ15を介してキャリッジユニット
18を2倍速で移動させ、エンコーダ部8はキャリッジ
ユニット18の移動を検出し、同期信号BASE−VE
を生成する。ここで、通常モードの移動速度は、BAS
E_VE(BJ_VE1も同じ)の周波数4kHzと解
像度70.5μmの積で282mm/sであるが、倍速
モードでは564mm/sとなり、BASE_VE(B
J_VE1も同じ)は8kHzとなる。従って、BJ_
VE1のサイクルTf/2>画像データ転送時間Ts/
2>分割駆動の総合時間Th/2になるようにすること
が重要で、ここでは、Th/2=8μs×8=64μ
s、Ts=1408/20MHz=70.4μs、Tf
=1/8kHz=125μsとする。すなわち分割駆動
の数を16から8の半分にし、かつ画像転送速度を10
MHzから倍の20MHzにしている。
モータ駆動部14に対して台形駆動の定速領域での回転
数を倍にするように指示し、キャリッジモータ駆動部1
4はキャリッジモータ15を介してキャリッジユニット
18を2倍速で移動させ、エンコーダ部8はキャリッジ
ユニット18の移動を検出し、同期信号BASE−VE
を生成する。ここで、通常モードの移動速度は、BAS
E_VE(BJ_VE1も同じ)の周波数4kHzと解
像度70.5μmの積で282mm/sであるが、倍速
モードでは564mm/sとなり、BASE_VE(B
J_VE1も同じ)は8kHzとなる。従って、BJ_
VE1のサイクルTf/2>画像データ転送時間Ts/
2>分割駆動の総合時間Th/2になるようにすること
が重要で、ここでは、Th/2=8μs×8=64μ
s、Ts=1408/20MHz=70.4μs、Tf
=1/8kHz=125μsとする。すなわち分割駆動
の数を16から8の半分にし、かつ画像転送速度を10
MHzから倍の20MHzにしている。
【0157】また、倍速モードでは、制御部5は、画像
クロック1Tの発生部(画像メモリ部30や出力制御部
34にある)に対して2倍の周波数の1Tを発生するよ
う指示し(ここでは10MHzを20MHzにする)、
画像処理部11は2倍速1T(20MHz)に同期して
同様に処理される。このため、画像処理部11は動作速
度が2倍でも動作できるように早い電気素子を使用し、
並列処理を行なう。また、制御部5は、ヘッド駆動部2
0,21に対して倍速モードであることを通達し、ヘッ
ド駆動部20,21は、以下に説明するような高速分割
駆動(間引き分割駆動)を行う。
クロック1Tの発生部(画像メモリ部30や出力制御部
34にある)に対して2倍の周波数の1Tを発生するよ
う指示し(ここでは10MHzを20MHzにする)、
画像処理部11は2倍速1T(20MHz)に同期して
同様に処理される。このため、画像処理部11は動作速
度が2倍でも動作できるように早い電気素子を使用し、
並列処理を行なう。また、制御部5は、ヘッド駆動部2
0,21に対して倍速モードであることを通達し、ヘッ
ド駆動部20,21は、以下に説明するような高速分割
駆動(間引き分割駆動)を行う。
【0158】更に、図1Bでのマスクに応じて、2BJ
ラスタ単位で分割駆動を交互に切り換える。図3には、
倍速モードの分割駆動のタイミングチャートを示すが、
これは、1BJラスタ目と3BJラスタ目を表記したも
のである。2BJラスタ目は1BJラスタ目と同様、4
BJラスタ目と3BJラスタ目と同様のタイミングで各
ノズルが駆動される。1BJラスタ目では、分割駆動制
御の信号HT_ENB0〜3を0,9,4,13,8,
1,12,5と順次生成することで、図2に示すように
ノズル1,10,5,14,9,2,13,6の順で分
割駆動が有効になり、そのノズルに画像データが1なら
ばインクを吐出する。分割駆動が無効であるノズル3,
4,7,8,11,12,15,16は画像データに関
係無く吐出しない。3BJラスタ目では、HT_ENB
0〜3を2,11,6,15,10,3,14,7と順
次生成することで、ノズル3,12,7,16,11,
4,15,8の順で分割駆動が有効になる。マスクはス
キャン毎にトグルするよう制御させているので、先頭1
BJラスタ記録時に、HT_ENB0〜3を0,9,
4,13,8,1,12,5と順次生成するか、或いは
2,11,6,15,10,3,14,7と順次生成す
るかをスキャンごとに切り換える。
ラスタ単位で分割駆動を交互に切り換える。図3には、
倍速モードの分割駆動のタイミングチャートを示すが、
これは、1BJラスタ目と3BJラスタ目を表記したも
のである。2BJラスタ目は1BJラスタ目と同様、4
BJラスタ目と3BJラスタ目と同様のタイミングで各
ノズルが駆動される。1BJラスタ目では、分割駆動制
御の信号HT_ENB0〜3を0,9,4,13,8,
1,12,5と順次生成することで、図2に示すように
ノズル1,10,5,14,9,2,13,6の順で分
割駆動が有効になり、そのノズルに画像データが1なら
ばインクを吐出する。分割駆動が無効であるノズル3,
4,7,8,11,12,15,16は画像データに関
係無く吐出しない。3BJラスタ目では、HT_ENB
0〜3を2,11,6,15,10,3,14,7と順
次生成することで、ノズル3,12,7,16,11,
4,15,8の順で分割駆動が有効になる。マスクはス
キャン毎にトグルするよう制御させているので、先頭1
BJラスタ記録時に、HT_ENB0〜3を0,9,
4,13,8,1,12,5と順次生成するか、或いは
2,11,6,15,10,3,14,7と順次生成す
るかをスキャンごとに切り換える。
【0159】このHT_ENB0〜3の生成方法を図2
0で説明する。まず、カウンタ101で、BJ_VE1
=1の区間中、1T(ここで倍速ため周波数20MH
z)を分周してENB_CK(ここでは80分周して周
波数250kHzとする)を生成する。ENB_CKの
2クロック分が分割駆動のサイクルを規定することにな
る。このENB_CKをカウンタ120(同期クリアの
4ビットアップカウンタ)でアップカウントすると、カ
ウンタ出力(最下位ビットQa,Qb,Qc,Qd)が
0,1,2,3〜15と変化し、QbをHT_ENB0
に、QcをHT_ENB2し、HT_ENB3はセレタ
122でObかQbをインバータ121で反転した信号
かを選択し、HT_ENB1は回路123でBJラスタ
のカウントで生成される。セレクタ122の選択信号S
はカウンタ120の出力Qdを使用し、前半のENB_
CK8つの区間ではQd=0でセレクタ122はB側を
選択し、HT_ENB3としてQbが出力され、後半の
ENB_CK8つの区間ではQd=1でセレクタ122
はA側を選択し、HT_ENB3としてQbの反転が出
力される。カウンタ120からのリップルキャリーRC
OがENB_CKの16個目(カウント値は15)に出
力され、回路123にてRCOの出力に応じてCNT_
ENBを0にクリアする。
0で説明する。まず、カウンタ101で、BJ_VE1
=1の区間中、1T(ここで倍速ため周波数20MH
z)を分周してENB_CK(ここでは80分周して周
波数250kHzとする)を生成する。ENB_CKの
2クロック分が分割駆動のサイクルを規定することにな
る。このENB_CKをカウンタ120(同期クリアの
4ビットアップカウンタ)でアップカウントすると、カ
ウンタ出力(最下位ビットQa,Qb,Qc,Qd)が
0,1,2,3〜15と変化し、QbをHT_ENB0
に、QcをHT_ENB2し、HT_ENB3はセレタ
122でObかQbをインバータ121で反転した信号
かを選択し、HT_ENB1は回路123でBJラスタ
のカウントで生成される。セレクタ122の選択信号S
はカウンタ120の出力Qdを使用し、前半のENB_
CK8つの区間ではQd=0でセレクタ122はB側を
選択し、HT_ENB3としてQbが出力され、後半の
ENB_CK8つの区間ではQd=1でセレクタ122
はA側を選択し、HT_ENB3としてQbの反転が出
力される。カウンタ120からのリップルキャリーRC
OがENB_CKの16個目(カウント値は15)に出
力され、回路123にてRCOの出力に応じてCNT_
ENBを0にクリアする。
【0160】回路123において、CNT_ENBは、
BJ_BVE1=1かつBJ_VE1=1のとき1にセ
ットされる。また、ENB_CKの立ち下がりでCNT
_ENBの同期をとり、CLR*を生成する。CLR*は
カウンタ120のCLR*端子に入力される。回路12
3は、BJ_BVE1=1中のBJ_VE1をカウント
することにより、HT_ENBを2BJラスタ毎に0,
1の間でトグルさせる。このトグルの初期値はマスクの
反転非反転を示す信号MASKによって決まる。MAS
K=0で初期値0であり、MASK=1のとき初期値1
となる。この結果、信号MASKの値によってマスク反
転が行なわれる。
BJ_BVE1=1かつBJ_VE1=1のとき1にセ
ットされる。また、ENB_CKの立ち下がりでCNT
_ENBの同期をとり、CLR*を生成する。CLR*は
カウンタ120のCLR*端子に入力される。回路12
3は、BJ_BVE1=1中のBJ_VE1をカウント
することにより、HT_ENBを2BJラスタ毎に0,
1の間でトグルさせる。このトグルの初期値はマスクの
反転非反転を示す信号MASKによって決まる。MAS
K=0で初期値0であり、MASK=1のとき初期値1
となる。この結果、信号MASKの値によってマスク反
転が行なわれる。
【0161】このようにして、1BJラスタ内で、各H
T_ENB0〜HT_ENB3の波形も図3のように生
成され、これらの値から、HT_ENB0〜3は、0,
9,4,13,8,1,12,5と変化する。
T_ENB0〜HT_ENB3の波形も図3のように生
成され、これらの値から、HT_ENB0〜3は、0,
9,4,13,8,1,12,5と変化する。
【0162】HT_ENB0〜3の生成をカウンタ等の
ロジック回路で行ったが、半導体メモリに発生データと
して0,9,4,13,8,1,12,5と2,11,
6,15,10,3,14,7と2グループを記憶し、
MASKでどちらのグループを積に読み出すか決め、同
期信号BJ_BVE1、BJ_VE1、ENB_CKで
タイミングを取ってリードすることでもHT_ENB0
〜3の生成を行うこともできる。
ロジック回路で行ったが、半導体メモリに発生データと
して0,9,4,13,8,1,12,5と2,11,
6,15,10,3,14,7と2グループを記憶し、
MASKでどちらのグループを積に読み出すか決め、同
期信号BJ_BVE1、BJ_VE1、ENB_CKで
タイミングを取ってリードすることでもHT_ENB0
〜3の生成を行うこともできる。
【0163】記録ヘッドF1に使用する他の信号、CL
K、D_LAT、PH_ENB1〜16、MH_ENB
1〜16の生成回路は通常速度モードと同じであるが、
生成される波形の周期は1/2になっている。一方、P
H1〜11とMH1〜11は、1Tが2倍の周波数にな
っているので、パルス生成回路で、1Tを2分周して生
成する。
K、D_LAT、PH_ENB1〜16、MH_ENB
1〜16の生成回路は通常速度モードと同じであるが、
生成される波形の周期は1/2になっている。一方、P
H1〜11とMH1〜11は、1Tが2倍の周波数にな
っているので、パルス生成回路で、1Tを2分周して生
成する。
【0164】このように、分割駆動の総時間とBJ_V
E1のサイクルとの比が、通常モードでも倍速モードで
もTh/Tf(説明では128/250)で一定である
ため、分割駆動による、1BJラスタ分のインク滴の着
弾範囲がX方向に対して変化しない(図2の(c),
(d))。また図2(d)のようにMASK=1のとき
の分割駆動開始をBJ_VE1に対してずらすこと(右
にENB_CK1サイクル分遅らすこと)で、通常速度
モードと着弾位置を類似させることもできる。
E1のサイクルとの比が、通常モードでも倍速モードで
もTh/Tf(説明では128/250)で一定である
ため、分割駆動による、1BJラスタ分のインク滴の着
弾範囲がX方向に対して変化しない(図2の(c),
(d))。また図2(d)のようにMASK=1のとき
の分割駆動開始をBJ_VE1に対してずらすこと(右
にENB_CK1サイクル分遅らすこと)で、通常速度
モードと着弾位置を類似させることもできる。
【0165】分割駆動に関しては、説明を簡単にするた
めに、往路印字を例にとって説明してきたが、復路印字
を行なう場合、レジ調整部33ではリードの原点は、往
復印字に対応すべく、往路は左上、復路は右上としてい
るので、印字幅Wが4画素の倍数とすると、往路と復路
でマスクの反転を行なう必要はなく、HT_ENB1の
初期値も同一である。印字幅Wが4で割ると2画素余る
場合は、往路記録と復路記録で信号MASKを切り換え
る必要がある。印字幅Wが上記以外の場合、端数処理が
必要になる。ただし、ヘッドR1のマスクは、ヘッドF
1のマスクを反転したものであるから、信号MASKの
値を変えてHT_ENB1の初期値をヘッドF1と逆に
しておく。
めに、往路印字を例にとって説明してきたが、復路印字
を行なう場合、レジ調整部33ではリードの原点は、往
復印字に対応すべく、往路は左上、復路は右上としてい
るので、印字幅Wが4画素の倍数とすると、往路と復路
でマスクの反転を行なう必要はなく、HT_ENB1の
初期値も同一である。印字幅Wが4で割ると2画素余る
場合は、往路記録と復路記録で信号MASKを切り換え
る必要がある。印字幅Wが上記以外の場合、端数処理が
必要になる。ただし、ヘッドR1のマスクは、ヘッドF
1のマスクを反転したものであるから、信号MASKの
値を変えてHT_ENB1の初期値をヘッドF1と逆に
しておく。
【0166】また、往復記録で着弾位置を同じにするた
めには、復路の分割駆動の順番を往路と逆にすることで
対応できる。復路では、1BJラスタ目では分割駆動
5,12,1,8,13,4,9,0、3BJラスタ目
では分割駆動7,14,3,10,15,6,11,
2、最終BJラインの分割駆動は3BJラスタ目と同じ
である。BWの分割駆動の順番を指定するHT_ENB
0〜3もFWのHT_ENB0〜3に類似した回路で生
成できる。具体的には、BWのHT_ENB0,2はF
WのHT_ENB0,2の反転、BWのHT_ENB
1,3はFWのHT_ENB1,3と同じである。
めには、復路の分割駆動の順番を往路と逆にすることで
対応できる。復路では、1BJラスタ目では分割駆動
5,12,1,8,13,4,9,0、3BJラスタ目
では分割駆動7,14,3,10,15,6,11,
2、最終BJラインの分割駆動は3BJラスタ目と同じ
である。BWの分割駆動の順番を指定するHT_ENB
0〜3もFWのHT_ENB0〜3に類似した回路で生
成できる。具体的には、BWのHT_ENB0,2はF
WのHT_ENB0,2の反転、BWのHT_ENB
1,3はFWのHT_ENB1,3と同じである。
【0167】記録ヘッドの内部構成の一部として用いる
ことができる回路の他の例を図21に示す。基本的な部
分は図16と同様であるが、1チップ内に2つの64ビ
ットのシフトレジスタ130,131を持ち、画像デー
タの入力端子もIDATA1,2と2つ持つ点について
異なっている。4パス用のマスクに対応するように2画
素サイクルで、シフトレジスタ130は1,2,5,
6,…画素目の画像データを格納し、シフトレジスタ1
31は3,4,7,8,…画素目の画像データを格納
し、データラッチ132はシフトレジスタ130,13
1の画像データをノズル1281〜1408に対応させ
る。2レジスタ/2入力端子であるから、画像データの
記録ヘッドへの転送CLKを通常の周波数と変更するこ
となく対応することができる。また、必要なデータだけ
画像処理部11のレジ調整部33から読み出すことで、
倍速モードになってもレジ調整部33から記録ヘッドま
での画像処理及び転送速度を2倍にしなくても対応でき
る。一方、画像処理部11の画像メモリ部からレジ調整
部33の書き込みまでの処理は、4パスでは2スキャン
に1スキャンの間で1バンドの処理しかしていないの
で、倍速モードになった場合は、2スキャンの間に1バ
ンドの処理をするように処理時間をのばすことで、画像
処理の高速化はする必要がない。従って、このような回
路を備えた場合には早い電気素子を使用したり、並列処
理を行なったりする必要がなく、従来、2パス印字に用
いられていたものと同じ能力のハードウェア構成で倍速
の4パス印字が可能となる。
ことができる回路の他の例を図21に示す。基本的な部
分は図16と同様であるが、1チップ内に2つの64ビ
ットのシフトレジスタ130,131を持ち、画像デー
タの入力端子もIDATA1,2と2つ持つ点について
異なっている。4パス用のマスクに対応するように2画
素サイクルで、シフトレジスタ130は1,2,5,
6,…画素目の画像データを格納し、シフトレジスタ1
31は3,4,7,8,…画素目の画像データを格納
し、データラッチ132はシフトレジスタ130,13
1の画像データをノズル1281〜1408に対応させ
る。2レジスタ/2入力端子であるから、画像データの
記録ヘッドへの転送CLKを通常の周波数と変更するこ
となく対応することができる。また、必要なデータだけ
画像処理部11のレジ調整部33から読み出すことで、
倍速モードになってもレジ調整部33から記録ヘッドま
での画像処理及び転送速度を2倍にしなくても対応でき
る。一方、画像処理部11の画像メモリ部からレジ調整
部33の書き込みまでの処理は、4パスでは2スキャン
に1スキャンの間で1バンドの処理しかしていないの
で、倍速モードになった場合は、2スキャンの間に1バ
ンドの処理をするように処理時間をのばすことで、画像
処理の高速化はする必要がない。従って、このような回
路を備えた場合には早い電気素子を使用したり、並列処
理を行なったりする必要がなく、従来、2パス印字に用
いられていたものと同じ能力のハードウェア構成で倍速
の4パス印字が可能となる。
【0168】なお、以上の実施の形態において、4パス
印字を行なうため、SMS処理部にて、記録データの分
配を行ない、更に、出力制御部にて、マスクを用いて往
路記録用と復路記録用に画像データを分配したが、4つ
の画像データに分配する手段としては、これに限るもの
ではなく、4種類のマスクを用いる方法を取ってもよ
い。SMS処理を行なうことにより、記録ヘッドを均等
に使用することができ、これとマスク処理とを組み合わ
せることにより、2パス印字モードとの切換が容易にな
る。更に、時分割駆動の説明では、連続するnのノズル
をk分割駆動する時分割駆動において、n=k=16の
場合についてのみ示したが、本発明に適用できる時分割
駆動は、これに限定されるものではなく、n及びkは
4、8、32等の値をとることができる。この場合、こ
れらの値が4よりも8の方が、また8よりも16のほう
が、より駆動の時間的、空間的分散性が増す。また、n
とkは異なる数でもよい。
印字を行なうため、SMS処理部にて、記録データの分
配を行ない、更に、出力制御部にて、マスクを用いて往
路記録用と復路記録用に画像データを分配したが、4つ
の画像データに分配する手段としては、これに限るもの
ではなく、4種類のマスクを用いる方法を取ってもよ
い。SMS処理を行なうことにより、記録ヘッドを均等
に使用することができ、これとマスク処理とを組み合わ
せることにより、2パス印字モードとの切換が容易にな
る。更に、時分割駆動の説明では、連続するnのノズル
をk分割駆動する時分割駆動において、n=k=16の
場合についてのみ示したが、本発明に適用できる時分割
駆動は、これに限定されるものではなく、n及びkは
4、8、32等の値をとることができる。この場合、こ
れらの値が4よりも8の方が、また8よりも16のほう
が、より駆動の時間的、空間的分散性が増す。また、n
とkは異なる数でもよい。
【0169】上記実施の形態で行なっている時分割駆動
を一般化すると、(9×k+1)+16×i=s番目の
ノズルからインクが吐出され、kに順次0,1,2,
3,…15を代入した場合のsが、連続して吐出するノ
ズルの位置となる。ただし、iは整数である。
を一般化すると、(9×k+1)+16×i=s番目の
ノズルからインクが吐出され、kに順次0,1,2,
3,…15を代入した場合のsが、連続して吐出するノ
ズルの位置となる。ただし、iは整数である。
【0170】更に、16分割駆動以外の場合にまで一般
化すると、2のn乗個間隔でノズルを同時駆動し、ある
第1のノズルの駆動に連続して駆動する第2のノズル
が、前記第1のノズル群の任意の1つから数えて((2
のn乗)/2+1)+(2のn乗)×i番目に位置する
ように時分割駆動制御を行なえば、時間的に連続して吐
出するノズルの空間配置と、空間的に隣接するノズルか
ら吐出を行なう時間配置の両方を均等に分配することが
できる。
化すると、2のn乗個間隔でノズルを同時駆動し、ある
第1のノズルの駆動に連続して駆動する第2のノズル
が、前記第1のノズル群の任意の1つから数えて((2
のn乗)/2+1)+(2のn乗)×i番目に位置する
ように時分割駆動制御を行なえば、時間的に連続して吐
出するノズルの空間配置と、空間的に隣接するノズルか
ら吐出を行なう時間配置の両方を均等に分配することが
できる。
【0171】また、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明した
が、その液滴はインクに限定されるものではない。例え
ば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品
質を高めたりするために被記録媒体に対して吐出される
処理液のようなものであっても良い。
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明した
が、その液滴はインクに限定されるものではない。例え
ば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品
質を高めたりするために被記録媒体に対して吐出される
処理液のようなものであっても良い。
【0172】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0173】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0174】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0175】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0176】上記の実施形態で用いられる記録ヘッドは
それ自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
ものでもよい。
それ自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
ものでもよい。
【0177】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0178】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0179】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0180】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、被記録
媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、被記録
媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0181】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0182】
【発明の効果】隣接ノズルの駆動の影響を受けにくく、
安定して高精度の記録が可能な記録方法及び記録装置を
提供することができる。
安定して高精度の記録が可能な記録方法及び記録装置を
提供することができる。
【0183】
【図1A】本発明の実施の形態である記録装置において
データの分配方法を説明するための図である。
データの分配方法を説明するための図である。
【図1B】本発明の実施の形態である記録装置の出力制
御部34において用いられるマスクを示す図である。
御部34において用いられるマスクを示す図である。
【図2】本発明の実施の形態である記録装置の分割駆動
方式を説明する図である。
方式を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態である記録装置の高速印字
での分割駆動方式を説明するタイミングチャートであ
る。
での分割駆動方式を説明するタイミングチャートであ
る。
【図4】本発明の実施の形態である記録装置の主要構成
部を示すブロック図である。
部を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態である記録装置の画像処理
部の主要構成部を示すブロック図である。
部の主要構成部を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態である記録装置の主要機構
構成の外形断面図である。
構成の外形断面図である。
【図7A】本発明の実施の形態である記録装置の記録紙
の送り方向と記録ヘッドのスキャン方向との関係を示す
図である。
の送り方向と記録ヘッドのスキャン方向との関係を示す
図である。
【図7B】本発明の実施の形態である記録装置の記録ヘ
ッドの相対位置関係及び記録紙の搬送単位を示す図であ
る。
ッドの相対位置関係及び記録紙の搬送単位を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態である記録装置のSMS処
理を説明するタイミングチャートである。
理を説明するタイミングチャートである。
【図9】本発明の実施の形態である記録装置のSMS処
理部の回路図である。
理部の回路図である。
【図10】本発明の実施の形態である記録装置の出力制
御部での画像データ分配処理を説明するタイミングチャ
ートである。
御部での画像データ分配処理を説明するタイミングチャ
ートである。
【図11】本発明の実施の形態である記録装置の出力制
御部の画像データ分配回路を示す図である。
御部の画像データ分配回路を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態である記録装置の2パス
印字モードでの画像データの流れを説明する図である。
印字モードでの画像データの流れを説明する図である。
【図13A】本発明の実施の形態である記録装置におけ
る2パス印字動作の、印字開始時から4バンド進むまで
のタイミングチャートである。
る2パス印字動作の、印字開始時から4バンド進むまで
のタイミングチャートである。
【図13B】本発明の実施の形態である記録装置におけ
る2パス印字動作の、4バンド進んで印字終了するまで
のタイミングチャートである。
る2パス印字動作の、4バンド進んで印字終了するまで
のタイミングチャートである。
【図14A】本発明の実施の形態である記録装置の4パ
ス印字モードにおける記録記録状態を示す図である。
ス印字モードにおける記録記録状態を示す図である。
【図14B】本発明の実施の形態である記録装置の4パ
ス印字モードでの画像データの流れを説明する図であ
る。
ス印字モードでの画像データの流れを説明する図であ
る。
【図15A】本発明の実施の形態である記録装置におけ
る4パス印字動作の、印字開始時から4バンド進むまで
のタイミングチャートである。
る4パス印字動作の、印字開始時から4バンド進むまで
のタイミングチャートである。
【図15B】本発明の実施の形態である記録装置におけ
る4パス印字動作の、印字開始時から4バンド進むまで
のタイミングチャートである。
る4パス印字動作の、印字開始時から4バンド進むまで
のタイミングチャートである。
【図15C】本発明の実施の形態である記録装置におけ
る4パス印字動作の、4バンド進んで印字終了するまで
のタイミングチャートである。
る4パス印字動作の、4バンド進んで印字終了するまで
のタイミングチャートである。
【図15D】本発明の実施の形態である記録装置におけ
る4パス印字動作の、4バンド進んで印字終了するまで
のタイミングチャートである。
る4パス印字動作の、4バンド進んで印字終了するまで
のタイミングチャートである。
【図16】本発明の実施の形態である記録装置に用いる
記録ヘッドの内部構成の一部のブロック図である。
記録ヘッドの内部構成の一部のブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態である記録装置における
記録ヘッドの制御を説明するタイミングチャートであ
る。
記録ヘッドの制御を説明するタイミングチャートであ
る。
【図18】本発明の実施の形態である記録装置の2パス
モードまたは4パスモードにおける記録ヘッドの制御特
に分割駆動を説明するタイミングチャートである。
モードまたは4パスモードにおける記録ヘッドの制御特
に分割駆動を説明するタイミングチャートである。
【図19】本発明の実施の形態である記録装置の2パス
モードまたは4パスモードにおける記録ヘッドの制御特
に分割駆動の制御回路図の例を示す図である。
モードまたは4パスモードにおける記録ヘッドの制御特
に分割駆動の制御回路図の例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態である記録装置の高速4
パスモードにおける記録ヘッドの制御特に分割駆動の制
御回路図の例を示す図である。
パスモードにおける記録ヘッドの制御特に分割駆動の制
御回路図の例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態である記録装置に用いる
他の記録ヘッドの内部構成の一部のブロック図である。
他の記録ヘッドの内部構成の一部のブロック図である。
【図22】従来の記録装置における時分割駆動を説明す
る図である。
る図である。
【図23】従来の記録装置における時分割駆動を説明す
る図である。
る図である。
1 ホストコンピュータ 2 プリンタ 3 CPU制御部 4 インタフェース部 5 制御部 6 表示/操作部 8 エンコーダ部 11 画像処理部 12 前側ヘッドユニット 13 奥側ヘッドユニット 14 キャリッジモータ駆動部 15 キャリッジモータ 16 搬送モータ駆動部 17 搬送モータ 18 キャリッジユニット 19 記録紙 20,21 ヘッド駆動部 22,23 記録ヘッド 30 画像メモリ部 31 多値/2値変換部 32 SMS処理部 33 レジ調整部 34 出力制御部
Claims (13)
- 【請求項1】複数のノズルを有した記録ヘッドを備え、 該記録ヘッドの1バンド幅の画像の記録を、複数の走査
によって行なう記録装置において、 前記複数のノズルを、2のk乗回に分割して駆動する時
分割駆動手段であって、連続位置にある2つのノズルが
駆動される時間差が((2のk乗)/2+1)×ヒート
サイクルか、或いは((2のk乗)/2−1)×ヒート
サイクルである時分割駆動手段を有することを特徴とす
る記録装置。ただし、kは整数でありk≧2である。 - 【請求項2】前記時分割駆動手段は、連続する2のk乗
個のノズルを2のk乗回に分割して駆動し、その連続す
る2のk乗個のノズルの内、時間的に連続駆動するノズ
ルは、((2のk乗)/2+1)個のノズル分離れた位
置のノズル、或いは((2のk乗)/2−1)個のノズ
ル分離れた位置のノズルである時分割駆動手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 【請求項3】複数のノズルを有した記録ヘッドを備え、 該記録ヘッドの1バンド幅の画像の記録を、複数の走査
によって行なう記録装置において、 前記記録ヘッドの連続する2のn乗個のノズルを分割し
て駆動する時分割駆動手段であって、その連続する2の
n乗個のノズルの内、時間的に連続駆動するノズルは、
((2のn乗)/2+1)個のノズル分離れた位置のノ
ズル、或いは((2のn乗)/2−1)個のノズル分離
れた位置のノズルである時分割駆動手段を有することを
特徴とする記録装置。ただし、nは整数でありn≧2で
ある。 - 【請求項4】前記記録ヘッドに設けられた複数のノズル
は、前記連続する2のn乗個のノズルの整数倍であるこ
とを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 【請求項5】複数のノズルを有した記録ヘッドを備え、
該記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に走査して記
録を行なう記録装置において、 前記複数のノズルの内、2のn乗個おきに位置するノズ
ル群を同時駆動する時分割駆動手段であって、 第1のノズル群の駆動に連続して、前記第1のノズル群
の任意の1つから数えて((2のn乗)/2+1)+
(2のn乗)×i番目に位置する第2のノズル群を駆動
する時分割駆動手段を設けたことを特徴とする記録装
置。ただしn,iは整数でありn≧2である。 - 【請求項6】前記複数のノズルを、位置によって、イン
クの吐出を行なう記録ノズルと、インクの吐出を行なわ
ない非記録ノズルとに分け、走査毎に前記記録ノズルを
変更して駆動するマルチパス駆動手段を更に有し、 前記時分割駆動手段は前記複数のノズルのうち、前記記
録ノズルに対して時分割駆動を行なうことを特徴とする
請求項1乃至5のいずれか1つに記載の記録装置。 - 【請求項7】前記マルチパス駆動手段を用いたマルチパ
ス印字モードと、前記マルチパス駆動手段を用いずに前
記複数のノズルを全て記録ノズルとして印字を行なう通
常印字モードと、の間でモードを選択可能な選択手段を
更に設けたことを特徴とする請求項6に記載の記録装
置。 - 【請求項8】前記マルチパス印字モードにおいても前記
通常印字モードにおいても、 (記録ヘッドの主走査方向の走査速度)×(時分割駆動
の分割数)×(分割ヒートサイクル)が同じになるよう
に、それぞれを制御する制御手段を更に有することを特
徴とする請求項7に記載の記録装置。 - 【請求項9】前記マルチパス駆動手段によって分けられ
る前記記録ノズルは、前記複数のノズルのj分の1のノ
ズル数であって、 前記マルチパス印字モードにおいては、 前記制御手段は、前記(時分割駆動の分割数)を前記通
常印字モードのj分の1とし、前記(記録ヘッドの主走
査方向の走査速度)を前記通常印字モードのj倍にする
ことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。 - 【請求項10】前記制御手段は、 前記選択手段により選択されたモードに応じて記録ヘッ
ドの走査速度を切り換える走査制御手段と、 前記選択手段により選択されたモードに応じて被記録媒
体の搬送を制御する搬送制御手段と、 前記選択手段により選択されたモードに応じて画像デー
タの処理速度/転送時間を切り換える画像処理手段と、 前記選択手段により選択されたモードに応じて記録ヘッ
ドの分割駆動制御を切り換える分割駆動制御手段と、 を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の記録
装置。 - 【請求項11】記録ヘッドの複数のノズルを、2のk乗
回に分割して駆動する記録ヘッドの時分割駆動方法であ
って、 連続位置にある2つのノズルが駆動される時間差が ((2のk乗)/2+1)×ヒートサイクルか、或いは
((2のk乗)/2−1)×ヒートサイクルであること
を特徴とする記録ヘッドの時分割駆動方法。ただし、k
は整数でありk≧2である。 - 【請求項12】前記時分割駆動方法は、連続する2のk
乗個のノズルを2のk乗回に分割して駆動し、その連続
する2のk乗個のノズルの内、時間的に連続駆動するノ
ズルは、((2のk乗)/2+1)個のノズル分離れた
位置のノズル、或いは((2のk乗)/2−1)個のノ
ズル分離れた位置のノズルであることを特徴とする請求
項11に記載の時分割駆動方法。 - 【請求項13】記録ヘッドに設けられた複数のノズルの
うち、連続する2のn乗個のノズルを分割して駆動する
記録ヘッドの時分割駆動方法であって、 その連続する2のn乗個のノズルの内、時間的に連続駆
動するノズルは、((2のn乗)/2+1)個のノズル
分離れた位置のノズル、或いは((2のn乗)/2−
1)個のノズル分離れた位置のノズルであることを特徴
とする記録ヘッドの時分割駆動方法。ただし、nは整数
でありn≧2である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24212698A JP2000071433A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 記録装置及び記録ヘッドの時分割駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24212698A JP2000071433A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 記録装置及び記録ヘッドの時分割駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000071433A true JP2000071433A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17084697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24212698A Withdrawn JP2000071433A (ja) | 1998-08-27 | 1998-08-27 | 記録装置及び記録ヘッドの時分割駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000071433A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7252362B2 (en) | 2003-12-09 | 2007-08-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus, control method therefor, printhead control circuit, and printhead driving method |
US7306306B2 (en) | 2003-12-09 | 2007-12-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Inkjet recording method and inkjet recording apparatus |
JP2009078552A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-04-16 | Canon Inc | 記録装置及びその処理方法 |
US7559618B2 (en) | 2005-06-01 | 2009-07-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Scanning type inkjet image forming apparatus |
US7618116B2 (en) | 2005-12-14 | 2009-11-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus and method for alternately performing preliminary discharge control of nozzles |
US7850268B2 (en) | 2005-06-28 | 2010-12-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording method and recording apparatus |
US7959246B2 (en) | 2005-12-14 | 2011-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus and method for driving first and second nozzle arrays |
US7959259B2 (en) | 2006-12-11 | 2011-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Inkjet printing apparatus and driving control method |
-
1998
- 1998-08-27 JP JP24212698A patent/JP2000071433A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7252362B2 (en) | 2003-12-09 | 2007-08-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus, control method therefor, printhead control circuit, and printhead driving method |
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US7559618B2 (en) | 2005-06-01 | 2009-07-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Scanning type inkjet image forming apparatus |
US7850268B2 (en) | 2005-06-28 | 2010-12-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording method and recording apparatus |
US7618116B2 (en) | 2005-12-14 | 2009-11-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Printing apparatus and method for alternately performing preliminary discharge control of nozzles |
US7959246B2 (en) | 2005-12-14 | 2011-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Apparatus and method for driving first and second nozzle arrays |
US7959259B2 (en) | 2006-12-11 | 2011-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Inkjet printing apparatus and driving control method |
JP2009078552A (ja) * | 2007-09-03 | 2009-04-16 | Canon Inc | 記録装置及びその処理方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |