JP2000071287A - 射出成形機のノズルタッチ装置 - Google Patents

射出成形機のノズルタッチ装置

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JP2000071287A
JP2000071287A JP24727598A JP24727598A JP2000071287A JP 2000071287 A JP2000071287 A JP 2000071287A JP 24727598 A JP24727598 A JP 24727598A JP 24727598 A JP24727598 A JP 24727598A JP 2000071287 A JP2000071287 A JP 2000071287A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1777Nozzle touch mechanism

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Abstract

(57)【要約】 【課題】目標のノズルタッチ力を小さくし、金型装置の
寿命を長くするとともに、射出ノズル内の樹脂の温度を
高くする。 【解決手段】フレーム21と、移動自在に配設され、射
出ノズル13を備えた射出装置10と、該射出装置10
を進退させるためのモータ25と、該モータ25の回転
力を推力に変換し、該推力を前記射出装置10に伝達す
る変換手段と、該変換手段と前記射出装置10との間に
配設され、ノズルタッチ力fを蓄える蓄積手段とを有す
る。前記射出装置10は射出力Fに対応して変位する変
位部材を備え、前記蓄積手段は変位部材に取り付けられ
る。射出力Fが発生するのに伴って変位部材が変位する
ので、変位部材の変位量Δxに対応するノズルタッチ力
fが蓄えられる。射出力Fの大きさに対応させて十分な
だけのノズルタッチ力fを発生させることができるの
で、目標のノズルタッチ力がその分小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機のノズ
ルタッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置及び金型装
置を備え、前記射出装置の加熱シリンダ内において、加
熱されて溶融させられた樹脂を射出ノズルから射出する
ようにしている。そして、射出された樹脂が、金型装置
内のキャビティ空間に充填(てん)され、冷却されて固
化された後、金型装置を開いて成形品を取り出すように
なっている。
【0003】図2は従来の射出成形機の概念図、図3は
従来の射出成形機のノズルタッチ特性図である。なお、
図3において、横軸に時間tを、縦軸に射出力F及びノ
ズルタッチ力fを採ってある。図において、10は射出
装置、11は加熱シリンダ、13は該加熱シリンダ11
の前端(図2における左端)に配設された射出ノズルで
ある。前記加熱シリンダ11内には、図示されないスク
リューが回転自在に、かつ、進退自在に配設され、該ス
クリューを回転させたり、進退させたりすることができ
るようになっている。
【0004】そのために、前記加熱シリンダ11の後端
(図2における右端)にフロントプレート31が、該フ
ロントプレート31の後方(図2における右方)に所定
の距離を置いてリヤプレート32が配設され、前記フロ
ントプレート31とリヤプレート32との間に4本のガ
イドロッド33(図2において、2本のガイドロッド3
3だけが示される。)が架設される。また、前記フロン
トプレート31とリヤプレート32との間には、ガイド
ロッド33に沿ってプレッシャプレート34が移動自在
に配設され、該プレッシャプレート34に前記スクリュ
ーの後端が回転自在に支持される。そして、前記プレッ
シャプレート34にボールナット36が固定され、リヤ
プレート32にボールねじ軸37が回転自在に支持さ
れ、前記ボールナット36とボールねじ軸37とが螺
(ら)合させられるとともに、前記ボールねじ軸37は
図示されない射出用モータに連結される。
【0005】したがって、該射出用モータを駆動してボ
ールねじ軸37を回転させると、前記ボールナット36
が進退させられ、該ボールナット36と共にスクリュー
も進退させられる。該スクリューは、前端にスクリュー
ヘッドを有する。また、前記スクリューのメータリング
部の表面には、螺旋状のフライトが形成され、該フライ
トに沿って溝が形成される。
【0006】前記構成の射出装置10において、計量工
程時に、図示されない計量用モータを駆動することによ
って、前記スクリューを正方向に回転させながら後退
(図2における右方に移動)させると、図示されないホ
ッパ内のペレット状の樹脂が、加熱シリンダ11内に進
入し、前記溝内を前進(図2における左方に移動)させ
られ、図示されないヒータによって加熱され溶融させら
れて、スクリューヘッドの前方に蓄えられる。
【0007】また、射出工程時に、前記射出用モータを
駆動してスクリューを前進させると、前記スクリューヘ
ッドの前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射
出され、金型装置14内の図示されないキャビティ空間
に充填される。なお、前記金型装置14は、固定金型1
5及び可動金型16から成り、図示されない型締装置に
よって可動金型16を進退させ、固定金型15に対して
接離させることによって、型閉じ、型締め及び型開きが
行われる。
【0008】続いて、前記キャビティ空間への樹脂の充
填が終了すると、金型装置14内に形成された図示され
ない冷却流路に冷却水が流され、樹脂が冷却される。そ
して、樹脂が固化すると、型開きが行われ、成形品が取
り出される。ところで、前記キャビティ空間に樹脂が充
填されている間に射出ノズル13と固定金型15とが所
定の押圧力、すなわち、ノズルタッチ力fで接触してい
ないと、射出ノズル13と固定金型15との間から樹脂
が漏れてしまう。
【0009】そこで、射出が開始される前に、ノズルタ
ッチ装置によって前記射出装置10が前進させられ、射
出ノズル13を固定金型15に所定のノズルタッチ力f
で押圧することによってノズルタッチが行われるように
なっている。そのために、射出成形機のフレーム21に
所定距離にわたってガイド41が配設され、該ガイド4
1上に前記射出装置10が摺(しゅう)動自在に配設さ
れる。なお、前記フロントプレート31の下端にスライ
ドブロック43が、前記リヤプレート32の下端にスラ
イドブロック44が取り付けられ、それぞれ前記ガイド
41上に置かれる。
【0010】また、前記フレーム21にブレーキ付きの
モータ25が固定され、該モータ25の出力軸25aと
ボールねじ軸23とがカップリング22を介して連結さ
れる。そして、前記スライドブロック43の後端面にス
プリングシリンダ51が固定され、該スプリングシリン
ダ51内にピストン53が進退自在に配設され、該ピス
トン53と図示されないボールナットとが固定され、該
ボールナットとボールねじ軸23とが螺合させられる。
また、前記スプリングシリンダ51内におけるピストン
53より前方の室にスプリング54が配設され、前記ス
プリングシリンダ51内においてピストン53を後方に
向けて付勢する。
【0011】そして、該ピストン53に対向させてセン
サ28が配設され、該センサ28によって前記スプリン
グ54の撓(たわ)みの位置を検出することにより、撓
み量xが検出される。この場合、前記モータ25を駆動
してボールねじ軸23を回転させることによって、ボー
ルナット及びピストン53が後退限位置から前進させら
れ、射出装置10が前進させられる。そして、射出装置
10がノズルタッチ位置に到達して射出ノズル13が固
定金型15に接触する。続いて、射出ノズル13が固定
金型15に接触させられた状態において、モータ25を
更に駆動すると、スプリング54の付勢力に抗してピス
トン53がスプリングシリンダ51内を前進させられ、
前記ピストン53が前進した距離だけスプリング54が
撓み、そのとき、スプリング54の撓み量xに対応する
分だけ射出ノズル13が固定金型15を押圧する。した
がって、スプリング54の撓みの位置を検出することに
よって、ノズルタッチ力fを検出することができる。そ
して、前記撓み量xが設定値x1に到達し、目標のノズ
ルタッチ力f1と等しいノズルタッチ力f1が発生させ
られると、モータ25が停止させられる。
【0012】このようにしてノズルタッチが行われる
と、前記射出用モータが駆動され、ボールねじ軸37が
回転させられ、ボールナット36及びプレッシャプレー
ト34が前進させられるとともに、スクリューが前進さ
せられる。そして、加熱シリンダ11内の樹脂が射出ノ
ズル13から射出され、キャビティ空間に充填される。
このとき、スクリューが前進しようとする力、すなわ
ち、射出力Fは、樹脂が射出されるのに伴って大きくな
り、樹脂がキャビティ空間内に満たされるとピーク値F
1に達する。そして、前記樹脂がキャビティ空間内に満
たされ、射出工程が完了すると、前記射出用モータが停
止させられる。その結果、前記射出力Fは小さくなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機のノズルタッチ装置においては、射出力
Fが大きくなるのに伴って、加熱シリンダ11内の樹脂
の圧力が高くなり、射出ノズル13と固定金型15との
間の隙間(すきま)から樹脂が漏れやすくなる。そこ
で、前記目標のノズルタッチ力f1をその分大きくする
必要が生じるが、目標のノズルタッチ力f1が大きくな
るように設定すると、固定金型15に大きな圧力が加わ
るので、金型装置14の寿命が短くなってしまう。
【0014】また、前記目標のノズルタッチ力f1が大
きくなる分だけ射出ノズル13と固定金型15との接触
が緊密になるので、射出ノズル13の熱が多量に金型装
置14に伝達され、射出ノズル13内の樹脂の温度がそ
の分低下してしまう。本発明は、前記従来の射出成形機
のノズルタッチ装置の問題点を解決して、目標のノズル
タッチ力を小さくすることができ、金型装置の寿命を長
くすることができ、射出ノズル内の樹脂の温度を高くす
ることができる射出成形機のノズルタッチ装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形機のノズルタッチ装置においては、フレームと、
該フレームに対して移動自在に配設され、射出ノズルを
備えた射出装置と、該射出装置を進退させるためのモー
タと、該モータによって発生させられた回転力を推力に
変換し、該推力を前記射出装置に伝達する変換手段と、
該変換手段と前記射出装置との間に配設され、ノズルタ
ッチ力を蓄える蓄積手段とを有する。
【0016】そして、前記射出装置は射出力に対応して
変位する変位部材を備え、前記蓄積手段は変位部材に取
り付けられる。本発明の他の射出成形機のノズルタッチ
装置においては、さらに、前記蓄積手段は、ノズルタッ
チ力を変化させるための付勢力を発生させる付勢手段を
備える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における射出成形機の概念図、図4は本発明
の実施の形態における射出成形機の動作説明図、図5は
本発明の実施の形態における射出成形機のノズルタッチ
特性図である。なお、図5において、横軸に時間tを、
縦軸に射出力F及びノズルタッチ力fを採ってある。
【0018】図において、10は射出装置、11は加熱
シリンダ、13は該加熱シリンダ11の前端(図1にお
ける左端)に配設された射出ノズルである。前記加熱シ
リンダ11内には、図示されないスクリューが回転自在
に、かつ、進退自在に配設され、該スクリューを回転さ
せたり、進退させたりすることができるようになってい
る。
【0019】そのために、前記加熱シリンダ11の後端
(図1における右端)にフロントプレート31が、該フ
ロントプレート31の後方(図1における右方)に所定
の距離を置いて変位部材としてのリヤプレート32が配
設され、前記フロントプレート31とリヤプレート32
との間に4本のガイドロッド33(図1において、2本
のガイドロッド33だけが示される。)が架設される。
また、前記フロントプレート31とリヤプレート32と
の間には、ガイドロッド33に沿ってプレッシャプレー
ト34が移動自在に配設され、該プレッシャプレート3
4に前記スクリューの後端が回転自在に支持される。そ
して、前記プレッシャプレート34にボールナット36
が固定され、リヤプレート32にボールねじ軸37が回
転自在に支持され、前記ボールナット36とボールねじ
軸37とが螺合させられるとともに、前記ボールねじ軸
37は図示されない射出用モータに連結される。
【0020】したがって、該射出用モータを駆動してボ
ールねじ軸37を回転させると、前記ボールナット36
が進退させられ、該ボールナット36と共にスクリュー
も進退させられる。なお、前記ボールナット36及びボ
ールねじ軸37によって、回転力を推力に変換する第1
の変換手段が構成される。また、本実施の形態において
は、ボールナット36が固定され、ボールねじ軸37が
回転させられるようになっているが、ボールナットを射
出用モータによって回転させ、ボールねじ軸を固定する
こともできる。
【0021】前記スクリューは、前端にスクリューヘッ
ドを有する。また、前記スクリューのメータリング部の
表面には、螺旋状のフライトが形成され、該フライトに
沿って溝が形成される。なお、前記射出装置10は、加
熱シリンダ11、射出ノズル13、フロントプレート3
1、リヤプレート32、ガイドロッド33、プレッシャ
プレート34、ボールナット36及びボールねじ軸37
によって構成される。
【0022】前記構成の射出装置10において、計量工
程時に、図示されない計量用モータを駆動することによ
って、前記スクリューを正方向に回転させながら後退
(図1における右方に移動)させると、図示されないホ
ッパ内のペレット状の樹脂が、加熱シリンダ11内に進
入し、前記溝内を前進(図1における左方に移動)させ
られ、図示されないヒータによって加熱され溶融させら
れて、スクリューヘッドの前方に蓄えられる。
【0023】また、射出工程時に、前記射出用モータを
駆動してスクリューを前進させると、前記スクリューヘ
ッドの前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射
出され、金型装置14内の図示されないキャビティ空間
に充填される。なお、前記金型装置14は、固定金型1
5及び可動金型16から成り、図示されない型締装置に
よって可動金型16を進退させ、固定金型15に対して
接離させることによって、型閉じ、型締め及び型開きが
行われる。
【0024】続いて、前記キャビティ空間への樹脂の充
填が終了すると、金型装置14内に形成された図示され
ない冷却流路に冷却水が流され、樹脂が冷却される。そ
して、樹脂が固化すると、型開きが行われ、成形品が取
り出される。ところで、前記キャビティ空間に樹脂が充
填されている間に射出ノズル13と固定金型15とが所
定のノズルタッチ力で接触していないと、射出ノズル1
3と固定金型15との間から樹脂が漏れてしまう。
【0025】そこで、射出が開始される前に、ノズルタ
ッチ装置によって前記射出装置10が前進させられ、射
出ノズル13を固定金型15に所定のノズルタッチ力で
押圧することによってノズルタッチが行われるようにな
っている。そのために、射出成形機のフレーム21に所
定距離にわたってガイド41が配設され、該ガイド41
上に前記射出装置10が摺動自在に配設される。なお、
前記フロントプレート31の下端にスライドブロック4
3が、前記リヤプレート32の下端にスライドブロック
44が取り付けられ、それぞれ前記ガイド41上に置か
れる。
【0026】また、前記フレーム21にブレーキ付きの
モータ25が固定され、該モータ25の出力軸25aと
ボールねじ軸23とがカップリング22を介して連結さ
れる。そして、前記スライドブロック44の後端面にス
プリングシリンダ61が固定され、該スプリングシリン
ダ61内にピストン63が進退自在に配設され、該ピス
トン63と図示されないボールナットとが固定され、該
ボールナットとボールねじ軸23とが螺合させられる。
なお、前記ボールナット及びボールねじ軸23によっ
て、回転力を推力に変換する第2の変換手段が構成され
る。また、前記スプリングシリンダ61内におけるピス
トン63より前方の室に付勢手段としてのスプリング6
4が配設され、前記スプリングシリンダ61内におい
て、ピストン63を後方に向けて、スライドブロック4
4を前方に向けて所定の付勢力で付勢する。前記スプリ
ングシリンダ61、ピストン63及びスプリング64に
よって蓄積手段が構成され、力の伝達系において、前記
スプリングシリンダ61、ピストン63及びスプリング
64は、前記ボールねじ軸23及びボールナットと前記
射出装置10との間に配設され、前記付勢力に対応する
ノズルタッチ力fを蓄える。
【0027】そして、前記ピストン63に対向させてセ
ンサ28が配設され、該センサ28は、前記スプリング
64の撓み位置を検出することにより、撓み量xを検出
する。この場合、前記モータ25を駆動してボールねじ
軸23を回転させることによって、ボールナット及びピ
ストン63が後退限位置から前進させられ、射出装置1
0が前進させられる。ここで、スプリング64の付勢力
は、前記スライドブロック43、44とガイド41との
間に生じる摩擦力より大きく設定される。したがって、
射出ノズル13が固定金型15に接触するまで、スプリ
ング64は撓まない。
【0028】そして、射出装置10がノズルタッチ位置
に到達して射出ノズル13が固定金型15に接触させら
れ、この状態において、モータ25を更に駆動すると、
スプリング64の付勢力に抗してピストン63がスプリ
ングシリンダ61内を前進させられ、ピストン63の前
進した距離だけスプリング64が撓み、そのとき、スプ
リング64の撓み量xに対応する分だけ射出ノズル13
が固定金型15に押圧される。したがって、スプリング
64の撓みの位置を検出することによって、ノズルタッ
チ力fを検出することができる。そして、前記撓み量x
が設定値x0に到達し、目標のノズルタッチ力f3と等
しいノズルタッチ力fが発生させられると、モータ25
が停止させられる。
【0029】このようにしてノズルタッチが行われる
と、前記射出用モータが駆動され、ボールねじ軸37が
回転させられ、ボールナット36及びプレッシャプレー
ト34が前進させられるとともに、スクリューが前進さ
せられる。そして、加熱シリンダ11内の樹脂が射出ノ
ズル13から射出され、キャビティ空間に充填される。
このとき、射出力Fは、樹脂が射出されるのに伴って大
きくなり、樹脂がキャビティ空間内に満たされるとピー
ク値F2に達する。そして、前記樹脂がキャビティ空間
内に満たされ、射出工程が完了すると前記射出用モータ
が停止させられる。その結果、前記射出力Fは小さくな
る。
【0030】この場合、射出力Fが大きくなるのに伴っ
て、加熱シリンダ11内の樹脂の圧力が高くなり、射出
ノズル13と固定金型15との間の隙間から樹脂が漏れ
やすくなる。ところが、前記スプリングシリンダ61が
スライドブロック44に取り付けられているので、射出
力Fが小さいときにノズルタッチ力fを小さく、射出力
Fが大きいときにノズルタッチ力fを大きくすることが
でき、射出力Fがピーク値F2になるときにノズルタッ
チ力fをピーク値f2にすることができる。
【0031】すなわち、前記射出力Fは、加熱シリンダ
11内の樹脂が射出ノズル13から射出されることによ
って発生させられ、加熱シリンダ11外においては、ガ
イドロッド33を伸長させるように働く。そして、該ガ
イドロッド33の前端はフロントプレート31に固定さ
れ、該フロントプレート31は、加熱シリンダ11及び
射出ノズル13を介して固定金型15に押し付けられる
ので、移動しない。したがって、ガイドロッド33の伸
長に伴ってリヤプレート32が変位して後方に移動させ
られ、しかも、前記リヤプレート32の変位量は射出力
Fに対応する。
【0032】ここで、前記射出力Fが発生しないときの
スプリング64の撓み量が前記設定値x0であるとき
に、前記射出力Fが発生したときのガイドロッド33の
伸び量、すなわち、リヤプレート32の変位量がΔxで
ある場合、実際のスプリング64の撓み量Xは、 X=x0+Δx になる。したがって、射出力Fが大きくなる分だけノズ
ルタッチ力fを大きくすることができる。すなわち、射
出力Fの大きさに対応させて十分なだけのノズルタッチ
力fを発生させることができるので、目標のノズルタッ
チ力f3をその分小さくすることができる。その結果、
固定金型15に不必要に大きな圧力が加わることがない
ので、金型装置14が破損することがなくなり、金型装
置14の寿命を長くすることができる。
【0033】また、前記目標のノズルタッチ力f3が小
さくなる分だけ射出ノズル13と固定金型15との接触
を緊密にする必要がなくなる。したがって、射出ノズル
13の熱が多量に金型装置14に伝達されることがなく
なるので、射出ノズル13内の樹脂の温度を高くするこ
とができる。なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出成形機のノズルタッチ装置においては、フレ
ームと、該フレームに対して移動自在に配設され、射出
ノズルを備えた射出装置と、該射出装置を進退させるた
めのモータと、該モータによって発生させられた回転力
を推力に変換し、該推力を前記射出装置に伝達する変換
手段と、該変換手段と前記射出装置との間に配設され、
ノズルタッチ力を蓄える蓄積手段とを有する。
【0035】そして、前記射出装置は射出力に対応して
変位する変位部材を備え、前記蓄積手段は変位部材に取
り付けられる。この場合、射出力が発生するのに伴って
変位部材が変位するので、蓄積手段は前記変位部材の変
位量に対応するノズルタッチ力を蓄えることができる。
したがって、射出力の大きさに対応させて十分なだけの
ノズルタッチ力を発生させることができるので、目標の
ノズルタッチ力をその分小さくすることができる。その
結果、金型装置に大きな圧力が加わることがないので、
金型装置が破損することがなくなり、金型装置の寿命を
長くすることができる。
【0036】また、前記目標のノズルタッチ力が小さく
なる分だけ射出ノズルと金型装置との接触を緊密にする
必要がなくなる。したがって、射出ノズルの熱が多量に
金型装置に伝達されることがなくなるので、射出ノズル
内の樹脂の温度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出成形機の概念
図である。
【図2】従来の射出成形機の概念図である。
【図3】従来の射出成形機のノズルタッチ特性図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態における射出成形機の動作
説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における射出成形機のノズ
ルタッチ特性図である。
【符号の説明】
10 射出装置 13 射出ノズル 21 フレーム 25 モータ 32 リヤプレート 36 ボールナット 37 ボールねじ軸 61 スプリングシリンダ 63 ピストン 64 スプリング F 射出力 f ノズルタッチ力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)フレームと、(b)該フレームに
    対して移動自在に配設され、射出ノズルを備えた射出装
    置と、(c)該射出装置を進退させるためのモータと、
    (d)該モータによって発生させられた回転力を推力に
    変換し、該推力を前記射出装置に伝達する変換手段と、
    (e)該変換手段と前記射出装置との間に配設され、ノ
    ズルタッチ力を蓄える蓄積手段とを有するとともに、
    (f)前記射出装置は射出力に対応して変位する変位部
    材を備え、(g)前記蓄積手段は変位部材に取り付けら
    れることを特徴とする射出成形機のノズルタッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄積手段は、ノズルタッチ力を変化
    させるための付勢力を発生させる付勢手段を備える請求
    項1に記載の射出成形機のノズルタッチ装置。
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