JP2000070754A - 磁性体除去装置 - Google Patents

磁性体除去装置

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JP2000070754A
JP2000070754A JP10243482A JP24348298A JP2000070754A JP 2000070754 A JP2000070754 A JP 2000070754A JP 10243482 A JP10243482 A JP 10243482A JP 24348298 A JP24348298 A JP 24348298A JP 2000070754 A JP2000070754 A JP 2000070754A
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Yoshiyuki Ito
喜之 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正しい時期に磁石体を清掃することを可能に
して、清掃作業の無駄を少なくし、流体の品質を安定化
させ、流体の処理効率を高めること 【構成】 磁性体除去装置は、流体の輸送路に接続する
流入口及び流出口を有する容器と、少なくとも一部が前
記容器内の流体流路に位置するように前記容器に配置さ
れた磁石体を備える磁性体吸着装置と、前記流体の輸送
方向に関して前記磁石体よりも上流側に配置された検出
部及び該検出部の信号を用いて少なくとも磁性体を検出
して検出信号を出力する制御部を備える検出装置と、該
検出装置から出力される検出信号を計数する計数装置と
を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工液、原材料等の流
体中に混入している磁性体を流体から分離し、除去する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁石を利用して、粉粒状、片状又は塊状
の磁性体を流体から除去する磁性体除去装置は、種々提
案されており、また、廃液、排気ガス、機械加工用の加
工液、食品工業や化学工業における原材料である、液
体、粉体、粒体、低粘度流体、高粘度流体等の流体から
磁性体を分離し、除去する装置として実用に供されてい
る(例えば、特開平8−290076号公報、実公平2
−36600号公報、特公平5−25551号公報)。
【0003】従来の磁性体除去装置は、いずれも、流体
の流入口及び流出口を有する容器内に永久磁石又は電磁
石を備える1以上の磁石体を配置し、流体中の磁性体が
容器内を通過するとき、磁性体を磁石体に吸着させて流
体から分離する。
【0004】この種の磁性体除去装置においては、磁性
体を磁石体に吸着させた状態で、磁石体を容器の流体流
路外に取り出し、磁性体を磁石体から除去する、清掃作
業をする必要がある。
【0005】しかし、従来の磁性体除去装置では、磁石
体による磁性体の吸着量、ひいては磁石体の清掃時期を
知る手段を備えていないから、清掃の時期は、作業者の
感により判断するか、一定期間毎とせざるを得ず、その
結果流体への磁性体の混入量が常に一定であるとは限ら
ないことと相まって、正しい時期に清掃することができ
なかった。
【0006】例えば、清掃の時期が早すぎると、磁石体
に付着している磁性体の量が少ないから、磁石体が磁性
体を吸着する能力を充分に有しているにもかかわらず、
流体を輸送して処理する処理作業を中断した状態で、磁
石体を清掃することになり、その結果その清掃作業が無
駄になるのみならず、流体の処理効率を低下させる。
【0007】逆に、清掃の時期が遅すぎると、多量の磁
性体が磁石体に吸着されて、磁石体の吸着力が著しく低
下しているから、所定量の磁性体が磁石体に吸着された
後は、流体中の磁性体が磁石体に吸着されることなく、
流体と共に磁性体除去装置から流出してしまい、その結
果流体の品質が低下する。
【0008】
【解決しようとする課題】それゆえに、この種の磁性体
除去装置においては、正しい時期に磁石体を清掃するこ
とが、清掃作業の無駄を少なくし、流体の品質を安定化
させ、流体の処理効率を高める上で重要である。
【0009】
【解決手段、作用、効果】本発明の磁性体除去装置は、
流体の輸送路に接続する流入口及び流出口を有する容器
と、少なくとも一部が前記容器内の流体流路に位置する
ように前記容器に配置された磁石体を備える磁性体吸着
装置と、前記流体の輸送方向に関して前記磁石体よりも
上流側に配置された検出部及び該検出部の信号を用いて
少なくとも磁性体を検出して検出信号を出力する制御部
を備える検出装置と、前記検出信号を計数する計数装置
とを含む。
【0010】流体は、流入口から容器内に流入し、流出
口から容器の外へ流出する。流体に混入している磁性体
は、流体と共に検出部を通過して磁石体の配置位置に達
し、磁石体の磁気力により磁石体に捕捉されて、流体か
ら分離される。
【0011】流体中の磁性体は、これが検出部に達し、
検出部を通過するとき、検出部と制御部との共同作用に
より検出される。制御部は磁性体を検出するたびに検出
信号を出力し、計数装置は入力する検出信号を計数す
る。計数装置の計数値は、磁石体に付着した磁性体の数
にほぼ対応する。
【0012】本発明によれば、磁石体への磁性体の吸着
量、ひいては磁石体の清掃の時期を計数装置における計
数値から知ることができるから、無駄な清掃作業をする
ことが少なくなり、流体の品質が安定化し、流体の処理
能力が高くなる。
【0013】前記計数装置は、前記検出信号を計数し、
その計数値を目視可能に表示する回路を備えることがで
きる。これにより、作業者は、表示された計数値を確認
することにより、磁石体への磁性体の吸着量、ひいては
磁石体の清掃の時期を知ることができる。
【0014】前記計数装置は、数を設定する設定回路
と、前記検出信号を計数し、計数値が前記設定回路に設
定された設定値以上になったときに到達信号を出力する
計数処理回路とを備えることができる。これにより、清
掃の時期に達したことをランプ、ブザー等により報知す
ることができるし、磁性体吸着装置が自動清掃機能を備
えている場合、その磁性体吸着装置に磁石体の清掃作業
を実行させることができる。
【0015】前記検出部は前記流体が通過するように前
記容器に配置された検出コイルを備え、前記制御部は、
前記検出コイルに接続された発振回路と、該発振回路の
出力信号を基に前記検出信号を出力する検出回路とを備
えることができる。これにより、磁性体が検出コイルに
接近したことによる発振回路の出力電圧の変化から、磁
性体を検出することができる。
【0016】前記検出回路は、前記発振回路の出力信号
を増幅する増幅回路と、該増幅回路の出力信号を整流す
る整流回路と、該整流回路の出力信号を基に前記検出信
号を出力する信号処理回路とを備えることができる。
【0017】前記検出部は前記流体が通過するように前
記容器に配置された検出コイルを備え、前記制御部は、
前記検出コイルに接続された発振回路と、局部発振回路
と、該局部発振回路の出力信号と前記発振回路の出力信
号とを混合する混合回路と、該混合回路の出力信号を整
流する整流回路と、該整流回路の出力信号を基に前記検
出信号を出力する検出回路とを備えることができる。こ
れにより、混合回路の出力信号の周波数変化から、磁性
体を検出することができる。
【0018】前記検出部は、前記流体が通過するように
前記容器に配置された検出コイルと、前記流体が通過す
るように前記容器に前記検出コイルに近接して配置され
た励磁コイルとを備え、前記制御部は、前記励磁コイル
に供給する交番電流を発生する発振回路と、前記発振回
路の出力信号を用いて前記検出コイルの出力信号を位相
検波し、位相検波信号を直流に変換するロックインアン
プと、該ロックインアンプの出力信号を基に前記検出信
号を出力する検出回路とを備えることができる。これに
より、ランダムなノイズがロックインアンプにより除去
されるから、検出感度が高くなる。
【0019】検出信号は、検出回路、信号処理回路のい
ずれを用いる場合においても、それらの回路に入力する
信号を基準値と比較する等、少なくとも磁性体の有無を
判定することにより発生することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、磁性体除去装
置10は、液体、粉体等の流体の輸送路12,14に配
置された円筒状の容器16と、該容器に配置された磁性
体吸着装置18と、流体に混入する金属、特に磁性体を
検出する金属検出装置20と、該金属検出装置の出力信
号(検出信号S1)を受ける計数装置22とを含む。
【0021】容器16は、流体の流入口24を上側の輸
送路12に結合されており、流体の流出口26を下側の
輸送路14に結合されている。流体は、容器16内を流
入口24から流出口26の側へ上下方向に通過する。
【0022】磁性体吸着装置18は、永久磁石を用いた
磁石体に流体中の磁性体を吸着する既知の装置であり、
磁石体の少なくとも一部を容器16の流体流路に位置さ
せている。そのような磁性体吸着装置18として、特開
平8−290076号公報、実公平2−36600号公
報、特公平5−25551号公報等に記載されている既
知の装置を用いることができる。
【0023】金属検出装置20は、流体の輸送方向に関
して磁性体吸着装置18、特にその磁石体よりも上流側
に配置された検出部28と、該検出部に電気的に接続さ
れた信号処理部すなわち制御部30とを備える。
【0024】図2に示すように、検出部28は、制御部
30に接続された検出コイル32を有する。検出コイル
32は、電気絶縁性のボビン34に巻かれている。検出
部28は、ボビン34の中空部が容器16の流体流路に
続くように容器16に同軸的に結合されている。容器1
6のうち、検出部28に隣接する部分16a,16b
は、電気絶縁材料により形成されている(図1参照)。
【0025】図2に示すように、制御部30は、検出コ
イル32と共に発振器を形成する発振回路36の出力を
増幅回路38で増幅し、増幅回路38の出力信号を整流
回路40で整流し、整流した直流信号を基に信号処理回
路42において金属の有無を判定する。
【0026】金属は、流体と共に検出コイル32を通過
する。金属、特に磁性体が検出コイル32を通過すると
き、発振状態にある検出コイル32の電磁エネルギーが
混入金属に発生する渦電流等に消費され、それにより発
振回路36の発振波形の振幅が変化する。
【0027】制御部30は、流体中の金属が検出コイル
32を通過するときの発振波形の振幅変化を増幅回路3
8で増幅し、その出力を整流回路40において直流電圧
に変換する。この直流電圧は、信号処理回路42に設け
られた比較回路において、予め設定された調整可能の基
準値(例えば、基準電圧)と比較される。
【0028】信号処理回路42は、直流電圧と基準値と
の比較結果により、オン信号又はオフ信号若しくはハイ
信号又はロー信号等の2値化した検出信号S1を端子4
4を介して計数装置22に出力する。信号処理回路42
の出力信号は、金属を検出したとき、オン又はハイの金
属検出信号S1とすることができる。
【0029】信号処理回路42に設定する基準値は、予
め所定の値に調整されている。このため、そのような基
準値は、調整不能であってもよい。
【0030】計数装置22は、端子44から入力する金
属検出信号すなわち検出信号S1をカウンタで計数し、
その計数値を数字表示器により目視可能に表示する。
【0031】流体中の金属、特に磁性体は、検出コイル
32を通過するときに金属検出装置20に検出されて、
計数装置22に計数される。検出コイル32を流体と共
に通過した磁性体は、磁性体吸着装置18に達すること
により磁性体吸着装置18に設けられた磁石体に吸着さ
れて、流体から分離される。
【0032】計数装置22に表示された数値は、検出部
28を通過した金属、特に磁性体の数とほぼ同じであ
る。それゆえに、作業者は、計数装置22に表示された
数値を確認することにより、磁石体に付着している磁性
体の数を認識し、その磁石体を最適な時期に清掃するこ
とができる。このため、無駄な清掃をすることを回避
し、流体の処理効率を高くすることができるにもかかわ
らず、流体の品質が向上し、安定化する。
【0033】磁性体除去装置10によれば、清掃すべき
時期を正確に知ることができるから、清掃の時期が早す
ぎることに起因する清掃作業の無駄及び流体の処理効率
の低下を防止することができるし、清掃の時期が遅すぎ
ることに起因する流体の品質低下を防止することができ
る。
【0034】図3を参照するに、磁性体除去装置50に
おいて、計数装置52は、数値を設定する設定回路54
と、金属検出装置20から出力される検出信号S1を計
数する計数処理回路56とを備える。計数処理回路56
は、比較回路の機能をも備えており、検出信号S1の計
数値が設定回路54に設定された値に達したことにより
到達信号S2を出力する。
【0035】検出回路すなわち計数処理回路56から出
力される到達信号S2は、ブザー、表示ランプ等を備え
た表示装置58に供給されて、表示装置58において検
出信号S1の計数値が設定値に達したこと、換言すれば
磁性体吸着装置60に所定数の磁性体が吸着されたこと
を知らせるための信号として用いられる。
【0036】磁性体吸着装置60は、図1に示す磁性体
除去装置10の磁性体吸着装置18と同じであってもよ
い。しかし、磁性体吸着装置60は、磁石体に吸着して
いる磁性体を磁石体から自動的に除去する自動清掃機能
を備えている。
【0037】磁性体吸着装置60の制御装置62は、磁
石体の清掃作業を自動的に開始させる清掃指令を入力す
る開始スイッチを備えている。この開始スイッチがオン
にされると、制御装置62は、自動清掃指令S3を磁性
体除去装置60に供給する。
【0038】到達信号S2は、また、制御装置62に供
給されて、制御装置62において自動清掃指令S3を発
生する信号として用いられる。この場合も、自動清掃指
令S3は磁性体吸着装置60に供給される。
【0039】磁性体吸着装置60は、自動清掃指令S3
が供給されると、流体の輸送が中断している状態におい
て、磁石体に吸着している磁性体を磁石体から除去する
作業を実行する。このような自動清掃機能付き磁性体吸
着装置60として、例えば特公平5−25551号公報
に記載されている自動脱鉄装置を用いることができる。
【0040】自動清掃指令S3は、また、当該磁性体除
去装置50を備えた流体処理装置の制御装置に流体の輸
送を中断させる信号として供給される。しかし、流体の
輸送を中断させる信号は、到達信号S2であってもよ
い。
【0041】磁性体除去装置60によれば、検出コイル
32を通過した金属数が設定数に達したことにより、磁
性体吸着装置60の磁石体を自動的に清掃することがで
き、したがって流体の処理効率がより高くなる。
【0042】図4を参照するに、制御部70は、発振回
路36の出力信号の周波数変化を検出して、検出信号S
1を出力する。このため、制御部70は、発振回路36
の出力信号と局部発振回路72の出力信号とを混合回路
74において混合する。
【0043】検出コイル32と発信回路36とにより形
成される発振器が周波数F1のサイン波を発生し、局部
発振回路72が周波数F2のサイン波を発生するとする
と、混合回路74は周波数F1及びF2の差の周波数F3
を有するサイン波を発生する。混合回路74の出力周波
数F3は、次式1で表すことができる。
【0044】F3=|F1−F2|………(1) 混合回路74の出力信号は増幅器76で増幅され、増幅
された信号は整流回路78において整流されて直流電圧
に変換され、変換された直流電圧は比較回路80におい
て設定器82に設定された基準値(例えば、基準電圧)
と比較される。
【0045】検出回路すなわち比較回路80は、整流回
路78の出力電圧と設定器82に設定された基準値との
大小関係を比較することにより金属の有無を判定し、比
較結果に応じて検出信号S1を図示しない計数装置に出
力する。
【0046】この制御部70は、金属が検出コイル32
を通過したことによる周波数変化から金属を検出するか
ら、混合回路74の後段の増幅回路76が低周波用の簡
略な回路構成であっても、混合回路74の出力信号を容
易にかつ正確に増幅することができる。
【0047】図5を参照するに、金属検出装置90にお
いて、検出部92は、励磁コイル94及び検出コイル9
6を用いる。励磁コイル94及び検出コイル96は、そ
れぞれ、電気絶縁性のボビン98及び100に巻かれて
いる。
【0048】検出部92は、励磁コイル94及び検出コ
イル96が同軸となる状態に、並びに、流体が両コイル
94及び96内を通過する状態に、図1に示す容器16
に容器16と同軸に配置される。両コイル94及び96
は、差動コイルを形成している。
【0049】金属検出装置90の制御部102は、発信
回路104で発生した所定周波数のサイン波を電力増幅
回路106で増幅し、増幅回路106の出力信号を励磁
コイル94に供給する。このため、励磁コイル94が交
流により励磁されている間、励磁コイル94は交番磁界
を発生し、それにより励磁コイル94で発生する交番磁
界に比例した電圧波形の信号が検出コイル96に得られ
る。
【0050】しかし、励磁コイル94が励磁されている
とき、金属、特に磁性体が励磁コイル94及び検出コイ
ル96を通過すると、通過する金属に発生する渦電流等
により二次的な磁界が発生するため、検出コイル96に
作用する磁界がその二次的な磁界により変化し、その結
果検出コイル96に発生する電圧波形が変化する。
【0051】検出コイル96の出力信号は、制御部10
2の増幅回路108で前段増幅され、増幅回路108の
出力信号はロックインアンプ110において発信回路1
04の出力信号を用いて処理されて直流電圧に変換さ
れ、変換された直流電圧は後段の増幅回路112により
増幅され、増幅回路112の出力信号は比較回路114
に供給される。
【0052】検出回路すなわち比較回路114は、図4
に示す比較回路80と同様に、増幅回路112の出力電
圧を設定器116に設定された基準値(例えば、基準電
圧)と比較し、その結果に応じて検出信号S1を計数装
置に出力する。
【0053】ロックインアンプ110は、図6に示すよ
うに、発信回路104の出力信号をフェイズシフタ12
0に受け、受けた信号の位相をフェイズシフタ120に
おいて調整して参照信号として位相検波回路122に供
給する。
【0054】ロックインアンプ110は、また、増幅回
路108の出力信号の位相を位相検波回路122におい
て参照信号を用いて検波し、検波した信号をローパスフ
ィルタ124に通す。これにより、ロックインアンプ1
10は、増幅回路108の出力信号を直流電圧に変換
し、参照信号と同期関係にない入力に対して応答しない
直流電圧を得る。すなわち、ロックインアンプ110
は、入力信号中のランダムなノイズを制圧した直流を得
ている。
【0055】ロックインアンプ110の出力電圧レベル
は、金属、特に磁性体が検出部92を通過するたびに変
化する。比較回路114は、増幅器112の出力電圧
と、設定器116に設定された基準値(例えば、基準電
圧)との大小関係を比較することにより金属、特に磁性
体の有無を判定し、比較結果に応じて検出信号S1を図
示しない計数装置に出力する。
【0056】次に、図7から図10を参照して磁性体吸
着装置18の一実施例について説明する。図示の磁性体
吸着装置18は、特開平8−290076号公報に記載
された磁性体除去装置に用いられている自動清掃機能を
有していない装置である。
【0057】磁性体吸着装置18は、容器16内に容器
16の軸線方向へ平行に伸びるように配置された棒状す
なわち柱状の複数の磁石組立体130と、磁石組立体1
30を覆う筒状すなわち管状の複数の非磁性体132と
により磁石体を形成している。
【0058】容器16の流体輸送方向と交差する方向
(図7において、左右方向)の一端及び他端は、それぞ
れ、磁石組立体130の支持体134及び136並びに
蓋138及び140により閉鎖されている。支持体13
6と蓋140とが配置された空間は、非磁性体132の
取り出し口142として作用する。
【0059】支持体134は、容器16の一端部に取り
外し可能に嵌合されており、また複数のボルト144に
より蓋138に取り外し可能に支持されている。支持体
136は、容器16の他端部に取り外し可能に嵌合され
ている。各磁石組立体130は、支持体134に形成さ
れた凹所に一端部を受け入れられており、また支持体1
34を貫通するボルト146により一端部において支持
体134に取り外し可能に結合されている。各磁石組立
体130の他端部は、支持体136に形成された凹所に
取り外し可能に嵌合されている。
【0060】蓋138及び140は、それぞれ、容器1
6の一端部に形成されたフランジ部にカップリング14
8及び150により、取り外し可能に取り付けられてい
る。カップリング148及び150のそれぞれは、一端
部において枢軸ピン152により蝶番状に連結され、他
端部においてボルト154及びナット156により連結
される2つの部材からなる公知のカップリングである。
【0061】蓋138及び140は、それぞれ、把手1
58及び160を有する。容器16と蓋138との間、
容器16と蓋140との間、支持体134と蓋138と
の間、及び、支持体136と蓋140との間は、それぞ
れ、ゴムのようなシール材により気密に又は液密に維持
されている。
【0062】各磁石組立体130は、図9(A)に示す
ように、非磁性材料製の円筒状の保護カバー162と、
該保護カバー内に間隔をおいて配置された円板状の複数
の永久磁石164と、保護カバー162内にあって永久
磁石164の間に配置された円板状の複数のヨーク16
6と、磁石組立体130の両端に配置された端部部材1
68,170とにより形成されている。
【0063】永久磁石164とヨーク166とは、厚さ
方向に交互に重ねられている。永久磁石164は厚さ方
向に磁化されており、厚さ方向に隣り合う永久磁石は、
同磁極面が共通のヨーク166を介して対向するように
配置されている。端部部材170は、支持体134の凹
所に嵌合される小径の部位に図7に示すボルト146用
のねじ穴172を有する。
【0064】永久磁石164、ヨーク166及び端部部
材168,170の相対的移動は、保護カバー162に
より防止されている。しかし、保護カバー162の代わ
りに、図9(B)に示す磁石組立体174のように、端
部部材168から、永久磁石164及びヨーク166を
貫通して端部部材170に螺合するボルト176によ
り、永久磁石164、ヨーク166及び端部部材16
8,170の相対的移動を防止してもよい。また、図9
(B)に示す磁石組立体174を図9(A)に示す保護
カバー162により覆ってもよい。
【0065】各非磁性体132は、図10に示すよう
に、管状の主体部178と、該主体部の端部に形成され
たフランジ部180,182と、一方のフランジ部18
0の外側縁部に形成された折り返し部184とを有す
る。各磁石組立体130は、非磁性体132を貫通して
いる。各非磁性体132は、フランジ部180が取り出
し口142と反対の側となるように、磁石組立体130
に組み付けられる。
【0066】加工液、原材料等の流体は、上方から磁性
体吸着装置18内に流入し、流出口26から容器16の
外へ流出する。流体中に混入している磁性体は、磁性体
吸着装置18内を通過するときに、磁石組立体130の
磁気力により、非磁性体132の外側面に捕捉される。
【0067】捕捉された磁性体を非磁性体132の外側
面から取り去るとき、容器16への流体の供給が停止さ
れ、流体が容器16内に存在しない状態で、ボルト15
4及びナット156の螺合が解除され、カップリング1
50、蓋140及び支持体136が容器16から外さ
れ、その後非磁性体132が取り出し蓋口142から容
器16の外へ取り出される。この作業は、重い磁石組立
体130を容器16の外へ移動させることなく、軽量の
非磁性体132を取り出し蓋口142から引き出せばよ
いから、磁石組立体130を移動させる場合に比べ、容
易である。
【0068】非磁性体132に付着している磁性体は、
非磁性体132を容器16の外へ取り出すとき、磁石組
立体130の磁気力により非磁性体132の外側面をフ
ランジ部180の側、特に主体部178と、フランジ部
180と、折り返し部184とにより形成される空間に
寄せ集められる。これにより、寄せ集められた磁性体
は、非磁性体132が磁石組立体130から離れるとき
に、非磁性体132から落下することを防止され、非磁
性体132とともに容器16の外へ確実に除去される。
【0069】容器16の外へ取り出された各非磁性体1
32は、外側面に付着している磁性体を、布、ブラシ、
液体等を利用して取り去った後、磁石組立体130を覆
うように再び磁石組立体130に装着される。その後、
支持体136及び蓋140が容器16に組み付けられ、
カップリング150がボルト154及びナット156に
より容器16に組み付けられる。
【0070】本発明は上記実施例に限定されない。例え
ば、流体が容器内を上下方向に通過する構造とする代わ
りに、流体が容器内を水平方向へ又は斜めに通過する構
造としてもよい。また、容器12を円筒状とする代わり
に、各筒状、箱状等、他の形状としてもよい。さらに、
磁性体吸着装置としては、上記した従来技術として述べ
た公報に記載されている装置以外の装置を用いてもよ
い。それゆえに、当業者は、本発明の趣旨を逸脱しない
限り、上記の実施例を種々の形態に変更することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性体除去装置の一実施例を示す図で
ある。
【図2】図1に示す磁性体除去装置で用いる金属検出装
置の一実施例を示す電気回路のブロック図である。
【図3】本発明に係る磁性体除去装置の他の実施例を示
す電気回路のブロック図である。
【図4】制御部の他の実施例を示す電気回路のブロック
図である。
【図5】金属検出装置のさらに他の実施例を示す電気回
路のブロック図である。
【図6】図6に示す金属検出装置で用いるロックインア
ンプの一実施例を示す図である。
【図7】磁性体吸着装置の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【図8】図7における8−8に沿って得た断面図であ
る。
【図9】図7の装置で用いる磁石体の実施例を示す図で
あって、(A)は第1の実施例を示す縦断面図であり、
(B)は第2の実施例を示す縦断面図である。
【図10】図7の装置で用いる非磁性体の一実施例を示
す図であって、(A)は縦断面図であり、(B)は
(A)における10B−10B線に沿って得た断面図で
ある。
【符号の説明】
10 磁性体除去装置 12,14 流体の輸送路 16 容器 24 流体の流入口 26 流体の流出口 32,96 検出コイル 34,98,100 ボビン 94 励磁コイル 82,116 基準値用の設定器 130 磁石体の磁石組立体 132 磁石体の非磁性体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の輸送路に接続する流入口及び流出
    口を有する容器と、少なくとも一部が前記容器内の流体
    流路に位置するように前記容器に配置された磁石体を備
    える磁性体吸着装置と、前記流体の輸送方向に関して前
    記磁石体よりも上流側に配置された検出部及び該検出部
    の信号を用いて少なくとも磁性体を検出して検出信号を
    出力する制御部を備える検出装置と、前記検出信号を計
    数する計数装置とを含む、磁性体除去装置。
  2. 【請求項2】 前記計数装置は、前記検出信号を計数
    し、その計数値を目視可能に表示する回路を備える、請
    求項1に記載の磁性体除去装置。
  3. 【請求項3】 前記計数装置は、数を設定する設定回路
    と、前記検出信号を計数し、計数値が前記設定回路に設
    定された設定値以上になったときに到達信号を出力する
    計数処理回路とを備える、請求項1又は2に記載の磁性
    体除去装置。
  4. 【請求項4】 前記検出部は前記流体が通過するように
    前記容器に配置された検出コイルを備え、前記制御部
    は、前記検出コイルに接続された発振回路と、該発振回
    路の出力信号を基に前記検出信号を出力する検出回路と
    を備える、請求項1,2又は3に記載の磁性体除去装
    置。
  5. 【請求項5】 前記検出回路は、前記発振回路の出力信
    号を増幅する増幅回路と、該増幅回路の出力信号を整流
    する整流回路と、該整流回路の出力信号を基に前記検出
    信号を出力する信号処理回路とを備える、請求項4に記
    載の磁性体除去装置。
  6. 【請求項6】 前記検出部は前記流体が通過するように
    前記容器に配置された検出コイルを備え、前記制御部
    は、前記検出コイルに接続された発振回路と、局部発振
    回路と、該局部発振回路の出力信号と前記発振回路の出
    力信号とを混合する混合回路と、該混合回路の出力信号
    を整流する整流回路と、該整流回路の出力信号を前記検
    出信号を出力する信号処理回路とを備える、請求項1,
    2又は3に記載の磁性体除去装置。
  7. 【請求項7】 前記検出部は、前記流体が通過するよう
    に前記容器に配置された検出コイルと、前記流体が通過
    するように前記容器に前記検出コイルに近接して配置さ
    れた励磁コイルとを備え、前記制御部は、前記励磁コイ
    ルに供給する交番電流を発生する発振回路と、前記発振
    回路の出力信号を用いて前記検出コイルの出力信号を位
    相検波し、位相検波信号を直流に変換するロックインア
    ンプと、該ロックインアンプの出力信号を基に前記検出
    信号を出力する検出回路とを備える、請求項1,2又は
    3に記載の磁性体除去装置。
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