JP2000070607A - 脱気器 - Google Patents

脱気器

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JP2000070607A
JP2000070607A JP10248072A JP24807298A JP2000070607A JP 2000070607 A JP2000070607 A JP 2000070607A JP 10248072 A JP10248072 A JP 10248072A JP 24807298 A JP24807298 A JP 24807298A JP 2000070607 A JP2000070607 A JP 2000070607A
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JP
Japan
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liquid
flow path
liquid flow
bubbles
porous membrane
Prior art date
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Pending
Application number
JP10248072A
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English (en)
Inventor
Masao Tanaka
正男 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIMAZU S D KK
Original Assignee
SHIMAZU S D KK
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Application filed by SHIMAZU S D KK filed Critical SHIMAZU S D KK
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体に混在する気泡を効率よく除いて脱気す
る製作が容易な装置を実現する。 【解決手段】 液体流入口14に接続されたチューブの
先端を容器に入った液体に浸入させ、液体流出口16を
プランジャポンプの吸入口に接続し、吸引口22をエア
ポンプの吸引口に接続した。エアポンプを作動させて脱
気室18を減圧しながら、プランジャポンプを動作さ
せ、液体流入口14から液体を液体流路8に導き、液体
流出口16を介してプランジャポンプに送った。液体流
入口14から気泡が流入しても、その気泡は、液体流路
8の脱気領域で、多孔質膜6を介して脱気室18に吸引
されて除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路を流れている
液体から気泡を除く脱気器に関するものである。このよ
うな脱気器は、液体クロマトグラフやフローインジェク
ション分析装置などの送液ポンプや測定セルの上流に設
置される。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフやフローインジェク
ション分析装置においては、キャリアや反応試薬などの
液体を一定流量で流すための送液ポンプが必要であり、
電動モータやソレノイドなどの駆動源を用いたプランジ
ャーポンプが多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧縮膨張性のない液体
だけの場合であると、一回のプランジャのストロークに
よって吸引され吐出される流量は、プランジャーのスト
ローク長に断面積を掛けた値になるが、液体の中に気泡
が混在するとその圧縮膨張性により、あいまいな値にな
り送液ポンプの定流量性が維持できなくなる。特に、気
泡が送液ポンプ内に滞留して抜けないような場合は深刻
で、極端な場合は流量がゼロに落ちるような場合もあ
る。また、液体クロマトグラフやフローインジェクショ
ン分析装置では、流れる液体の状態を検出するために、
その吸光度を測定することが多いが、その測定セルに気
泡が流れたり、あるいはセル窓やセル側面にくっつく
と、正確な吸光度測定ができなくなる。
【0004】そこで本発明は、送液ポンプや測定セルの
手前の流路に設置して、液体に混在する気泡を効率よく
除いて脱気する製作が容易な装置を実現することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の脱気器は、気体
のみを透過させ液体及び固体粒子の透過を阻止する大き
さの孔をもつ平面状の多孔質膜を挟んで一方に液体流
路、他方に脱気室が形成され、液体流路はその上方に液
体流入口、下方に液体流出口を備えて上方から下方への
液体の流れが形成されるものであり、脱気室は吸引機構
につながって減圧にされ、多孔質膜を経て液体流路の液
体から透過してきた気体を排出するものである。
【0006】液体流路を流れる液体が上方から下方に流
れるように脱気器を設置して、液体に含まれる気泡が脱
気器内に滞留しても液体流路の上側に滞留するようにし
て気泡が流出するのを防ぎ、吸引機構により脱気室を減
圧にして気泡を多孔質膜を透過させて脱気室に脱気し排
出する。
【0007】
【発明の実施の形態】液体流路及び脱気室は、上方から
下方に延びる複数本の溝状に形成され、液体流路では全
ての溝の上端が液体流入口につながり、全ての溝の下端
が液体流出口に合流し、脱気室の全ての溝が合流して吸
引機構につながっていることが好ましい。液体流路及び
脱気室の幅は広いほど脱気性能が向上するが、広すぎる
と、多孔質膜がたわみ、破損する虞れがあるので、3m
m程度までが好ましい。そこで、液体流路及び脱気室を
複数本の溝に分岐し、それぞれの溝の幅を3mm程度ま
でにすることにより、多孔質膜のたわみを発生させるこ
となく脱気面積を増加させて脱気性能を向上させること
ができる。また、液体流路の深さは、液体に含まれる気
泡が膜に接触しやすいように、幅/深さで1.5〜10
程度になるように選定される。以上より、脱気領域にお
ける流路は、幅が1〜3mm、深さが0.1〜2mm程
度が好ましい。また、液体流路の長さや数は、液体の流
量や発生する気泡の量により決められる。
【0008】流入口に液体を導く流路にヒータを備える
ことが好ましい。フローインジェクション装置では、試
薬と試料を流路中で混合した後、反応を促進するために
その混合液を流路中で加熱することがある。液体への気
体の溶解度は、温度が上がると下がる。脱気器に流入す
る液体の温度を、ポンプや測定セル中でなるであろうと
思われる温度よりも高い温度にしてから脱気しておく
と、ポンプや測定セル中では気泡は発生しない。そこ
で、脱気器に流入する液体をヒータにより適当な温度に
加熱し、液体に溶存する気体を気泡として発生せしめ、
その気泡も脱気することが好ましい。
【0009】
【実施例】図1は、一実施例を表す図であり、(A)は
正面図、(B)は側面図、(C)は裏面図である。例え
ばアクリル樹脂からなるブロック2,4が、例えば孔径
が約0.1μmのポリ4弗化エチレン樹脂からなる多孔
質膜6(日東電工株式会社の製品、品番 NTF1121)を間
に挾んで貼り合わされて、ねじにより固定されている。
【0010】ブロック2の多孔質膜6と接する面に溝が
形成されており、多孔質膜6で被われることにより液体
流路8を形成している。さらにブロック2には、液体流
路8の両端にそれぞれ達する貫通穴10,12が形成さ
れており、液体流入口14、液体流出口16にそれぞれ
接続されている。液体流路8は、深さが0.5mmに形
成されており、長さが40mm、幅が3mmの流路(以
下、脱気領域という)に5本に分岐され合流されてい
る。5本の脱気領域の総容積は、0.5mm×40mm
×3mm×5本=0.3ccである。
【0011】ブロック4の多孔質膜6と接する面にも溝
が形成されており、多孔質膜6で被われることにより脱
気室18を形成している。脱気室18を形成する5本の
溝はブロック2の液体流路8の脱気領域にそれぞれ対応
して形成されている。さらにブロック4には、脱気室1
8に達する貫通穴20が形成されており、吸引口22に
接続されている。この実施例は、液体流入口14を上側
に、液体流出口16を下側にして、液体流路8が垂直に
なるように設置される。
【0012】次に、この実施例を用いて脱気を行なった
動作を説明する。液体流入口14に接続されたチューブ
の先端を容器に入った液体に浸入させ、液体流出口16
をプランジャポンプの吸入口に接続し、吸引口22をエ
アポンプの吸引口に接続した。エアポンプを動作させて
脱気室18を減圧しながら、プランジャポンプを動作さ
せ、液体流入口14及び貫通穴10を介して、液体を液
体流路8に導き、貫通穴12及び液体流出口16を介し
てプランジャポンプに送った。液体の流量は、1cc/
分で行なったので、液体流路8の脱気領域における液体
の滞留時間は、0.3(cc)÷1(cc/分)=0.3(分)
=18秒である。その滞留時間は、気泡が確実に多孔質
膜6を通過して脱気されるように、数秒〜20秒程度が
よいと考えられる。
【0013】液体流入口14に接続されたチューブの先
端を液体から断続的に離してチューブ内に気泡を流入さ
せたところ、気泡は、液体流入口14及び貫通穴10を
介して、液体流路8に導かれ、液体流路8の脱気領域で
多孔質膜6を経て脱気室18に吸引されて除去された。
そして、液体流出口16から排出される液体には気泡は
含まれておらず、プランジャポンプに気泡が送られるこ
とはなかった。
【0014】多孔質膜は、この実施例に用いたものに限
定されるものではなく、気体のみを通過し液体や固体粒
子は通過が阻止される大きさの連続気孔を有する膜であ
ればよく、シリコーンゴム膜、酢酸セルロース膜、ポリ
エチレン膜など、又はそれらの複合膜を用いることがで
きる。また、ブロック2,4は、例えばアクリル樹脂や
ポリプロピレンなどの透明の樹脂で製作すると、脱気の
状態が肉眼で観察できるので便利であるが、これに限定
されるものではない。この実施例では、吸引手段として
エアポンプを用いたが、これに限定されるものではな
く、例えばアスピレータなど、脱気室を減圧にできるも
のであれば何でもよい。
【0015】液体流入口14に流入する液体を加熱する
場合、その液体を加熱する具体的な方法として、液体流
入口14に接続されたチューブを金属ブロックに巻きつ
け、その金属ブロックの温度を適当な温度に維持する方
法がある。また、この方法以外でも、液体流入口14に
流入する液体の温度を適当な温度に加熱することのでき
る方法であれば、どのような方法であってもよい。液体
流入口14に流入する加熱された液体の温度は、例えば
最高で80℃である。
【0016】
【発明の効果】本発明の脱気器は、平面状の多孔質膜を
挟んで一方に液体流路、他方に脱気室が形成され、液体
流路はその上方に液体流入口、下方に液体流出口を備え
て上方から下方への液体の流れが形成されるものであ
り、脱気室は吸引機構につながって減圧にされ、多孔質
膜を経て液体流路の液体から透過してきた気体を排出す
るようにしたので、その脱気器を送液ポンプや測定セル
の上流の流路に設置しておくことにより、液体に混在す
る気泡を効率よく脱気することができる。また、本発明
の脱気器は部品点数が少なく、製作を容易に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例を表す図であり、(A)は正面図、
(B)は側面図、(C)は裏面図である。
【符号の説明】
2,4 ブロック 6 多孔質膜 8 液体流路 10,12,20 貫通穴 14 液体流入口 16 液体流出口 18 脱気室 22 吸引口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体のみを透過させ液体及び固体粒子の
    透過を阻止する大きさの孔をもつ平面状の多孔質膜を挟
    んで一方に液体流路、他方に脱気室が形成され、前記液
    体流路はその上方に液体流入口、下方に液体流出口を備
    えて上方から下方への液体の流れが形成されるものであ
    り、前記脱気室は吸引機構につながって減圧にされ、前
    記多孔質膜を経て前記液体流路の液体から透過してきた
    気体を排出するものであることを特徴とする脱気器。
  2. 【請求項2】 前記液体流路と脱気室は、上方から下方
    に延びる複数本の溝状に形成され、前記液体流路では全
    ての溝の上端が液体流入口につながり、全ての溝の下端
    が前記液体流出口に合流し、前記脱気室の全ての溝が合
    流して前記吸引機構につながっている請求項1に記載の
    脱気器。
JP10248072A 1998-09-02 1998-09-02 脱気器 Pending JP2000070607A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012839A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 日立化成株式会社 細胞捕捉システム及び細胞捕捉システムの運転方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012839A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 日立化成株式会社 細胞捕捉システム及び細胞捕捉システムの運転方法

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