JP2000070421A - ゴルフクラブ用シャフトの製造方法及びゴルフクラブ用シャフト - Google Patents

ゴルフクラブ用シャフトの製造方法及びゴルフクラブ用シャフト

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JP2000070421A
JP2000070421A JP10242853A JP24285398A JP2000070421A JP 2000070421 A JP2000070421 A JP 2000070421A JP 10242853 A JP10242853 A JP 10242853A JP 24285398 A JP24285398 A JP 24285398A JP 2000070421 A JP2000070421 A JP 2000070421A
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Takeshi Iwanaga
健 岩永
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性等を異ならせるシャフトを簡単に作製す
る。 【解決手段】 シャフトの長さ方向の所定の位置で、2
分割以上4分割以下に分割されたシャフト分割部材を夫
々別個に作製し、これら互いに接合される接合端面の外
径を同一として接合状態で段差を発生させないように
し、かつ、これら各シャフト分割部材について夫々剛性
あるいは/および径を相違させて複数種類設け、上記シ
ャフト分割部材を任意に組み合わせて接合しているゴル
フクラブ用シャフトの製造している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴルフクラブ用シャ
フトの製造方法及びゴルフクラブ用シャフトに関し、特
に、多様な構成および特性を備えたゴルフクラブ用シャ
フトを簡単に製造出来るようにするものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブ用シャフトで、一般的にカ
ーボンシャフトと呼称されている各種高性能繊維で強化
されたFRPシャフトは、フィラメントワインティング
製法、シートワインディング製法、及び金型による内圧
成形法等々で製造されている。これら従来の製造方法
は、全てシャフト全体を一体的に製造する一体製法が採
用されている。
【0003】一体製法で製造されたシャフトは、樹脂が
硬化した段階で、ヘッド取付部の細径端からグリップ取
付部の太径端までテーパ状となって一体に連続した状態
になっている。このような、一体製法によるカーボンシ
ャフトは、上記のように、フィラメントワインディング
製法、シートワインディング製法により製造しているた
め、その長さ方向の中間部で剛性を大きく変化させた
り、あるいは、太さを変化させることは困難であった。
【0004】上記した問題に対して、特公平7−368
41号公報において、長さ方向にわたって横断面が変化
するマンドレルを用い、該マンドレルにサックを被せた
後にその外周に熱硬化性樹脂を含浸させた繊維布を巻き
付け、これを金型内に配置して成形し、部分的にシャフ
トの外径を変化させるシャフトの製造方法が提案されて
いる。また、本出願人も、先に特開昭61−27206
8号公報において、フィラメントワインディング製法を
用い、マンドレルに巻き付ける繊維の角度を部分的に変
化させる方法を提案している。
【0005】しかしながら、上記した製造方法は、いず
れ合も同一材料を用いて連続的にシャフトを一体成形を
しているため、剛性を部分的に大幅に変えることは出来
なかった。また上記特公平7−36841号の方法で
は、製造工程が複雑で、金型制作費用も多大な費用がか
かる問題がある。
【0006】さらに、本出願人は、先に特開昭63−1
47483号公報において、予め、細めに作られたシャ
フトの外周にシートワインディング製法でプリプレグを
巻き付けていくことで、シャフトに段差をつけて、段階
的に剛性を上げていくシャフトの製造方法を提供してい
る。
【0007】上記方法では、内径を変更せずに、外径を
変化させて剛性を変化させているため、外径を大きくし
た部分は肉厚が厚くなり、重量が大となる傾向がある。
また、従来はスチールシャフトと呼ばれる金属製シャフ
トが主流で、スチールシャフトは殆どが段差付きシャフ
トであった為、段差付きのカーボンシャフトも違和感が
なかったが、カーボンシャフトが主流となった現在、段
差付きのシャフトは違和感が生する欠点がある。
【0008】さらに、ゴルフクラブ用シャフトは、ヘッ
ド取付側の先調子の柔軟性、グリップ取付側の根元調子
の剛性感の程度をプレーヤーの好み対応させるために、
剛性分布を変化させると共に、その径も変化させて、多
種類のシャフトを提供する必要がある。しかしながら、
上記したように、シャフトを一体製法で製造すると、非
常の多種類のシャフトを製造しなければならなず、製造
コストが高くつく問題がある。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、剛性あるいは/および径が相違する多様なシャフト
を簡単に製造出来るようにすることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、シャフトの長さ方向の所定の位置で、2
分割以上4分割以下に分割されたシャフト分割部材を夫
々別個に作製し、これら互いに接合される接合端面の外
径を同一として接合状態で段差を発生させないように
し、かつ、これら各シャフト分割部材について夫々剛性
あるいは/および径を相違させて複数種類設け、上記シ
ャフト分割部材を任意に組み合わせて接合しているゴル
フクラブ用シャフトの製造方法を提供している。
【0011】分割個数の上限を4分割としているのは、
それ以上に分割すると、生産性が低下してコストアップ
となる。3分割して、ヘッド側のシャフト分割部材、中
間のシャフト分割部材、グリップ側のシャフト分割部材
を別個に作製すると、中間のシャフト分割部材の長さを
変化させることにより、シャフトの長さを容易に調整で
き、かつ、中間のシャフト分割部材の種類を変えれば、
両側のシャフト分割部材を同一種類のものとしても、シ
ャフトの剛性を簡単に変えることができる。よって、分
割個数は3個として、中央部は短尺とすることが好まし
い。
【0012】上記各シャフト分割部材は、互いに接合さ
れる一方のシャフト分割部材の接合端面に接合手段を設
けると共に、他方のシャフト分割部材の接合端面に上記
接合手段が接合される被接合手段を設けている。これら
接合手段と被接合手段とは、同一部分を構成する複数種
類のシャフト分割部材は、同一形状とし、どのシャフト
分割部材を組み合わせても接合できるようにしている。
【0013】上記各接合する部分を、更に、接着剤で接
着固定している。
【0014】上記シャフト分割部材は繊維強化樹脂製
で、複数種類設けるシャフト分割部材は、その繊維角
度、繊維の種類、繊維の厚さを変えることにより、シャ
フト分割部材を接合して製造するゴルフクラブ用シャフ
トの剛性あるいは/および径を相違させて、任意の機
能、特徴を有するシャフトを容易に作製できるようにし
ている。
【0015】上記各シャフト分割部材の強化繊維として
は炭素繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、アモルファス
金属繊維、チタン繊維等々の高性能繊維の1種、或い
は、2種以上を組み合わせたものが好適に用いられる。
なお、シャフト分割部材が短尺な場合は、熱硬化性樹脂
或いは熱可塑性樹脂で成形し、高性能繊維で補強されて
いないものでもよい。
【0016】上記各シャフト分割部材は、長尺な場合
は、シートワインディング製法、或いは、フィラメント
ワインディング製法を用いて作製することが好ましい。
また、シャフト分割部材が短尺な場合は、上記シートワ
インディング製法、フィラメントワインディング製法の
他に、プレス成型法、射出成型法等で作製しても良い。
【0017】具体的には、例えば、シャフトを、その長
さ方向の中央部で2分割し、ヘッド取付側のシャフト分
割部材と、グリップ取付側のシャフト分割部材を夫々別
個に作製し、かつ、ヘッド取付側のシャフト分割部材を
複数種類設けると共に、グリップ取付側のシャフト分割
部材も複数種類設け、ヘッド取付側のシャフト分割部材
のうちから任意に選択したシャフト分割部材と、グリッ
プ取付側のシャフト分割部材のうちから任意に選択した
シャフト分割部材とを接合することにより、剛性あるい
は/および径の相違する2分割された多種のゴルフクラ
ブ用シャフトを製造している。
【0018】あるいは、シャフトを、その長さ方向で3
分割し、中央のシャフト分割部材は短尺として、両側の
ヘッド取付部側とグリップ取付部側は長尺なシャフト分
割部材と、これら両側の長尺なシャフト分割部材の間の
言わば継ぎ手部材として短尺なシャフト分割部材を用い
ている。
【0019】本発明は、さらに、長さ方向に2分割以上
4分割以下に分割され、別個に作製されたシャフト分割
部材を、相互に段差なく接合して滑らかに連続させてい
ることを特徴とするゴルフクラブ用シャフトを提供して
いる。このゴルフクラブ用シャフトは上記本発明に係わ
るゴルフクラブ用シャフトの製造方法により製造するこ
とができる。
【0020】2分割する場合は、長さ方向の略中央位置
で分割することが好ましいが、必ずしも中央位置に限定
されず、ヘッド取付側あるいはグリップ取付側に寄った
位置で分割してもよい。この場合、先端から20%以上
離れた位置で分割している。
【0021】3分割する場合は、両側を長尺とし、中央
部を短尺とすることが好ましい。この短尺なシャフト分
割部材は、両側の長尺なシャフト分割部材の接合部とし
ての役割を担うものである。従って、短尺なシャフト分
割部材は、両側の長尺なシャフト分割部材と比べて、剛
性は低くても良く、かつ、該短尺なシャフト分割部材の
長さはシャフト全長の5%乃至20%が好ましい。ま
た、シャフトの目的に応じで、強度を重要視するトップ
プレーヤー用の場合は、両側の長尺なシャフト分割部材
と同一材料を用いて短尺なシャフト分割部材を作製し、
シャフト全体の剛性を高める一方、非力なプレーヤーや
軟らかいフィーリングを求めるプレーヤー用の場合は、
短尺なシャフト分割部材を射出成形法やプレス成形法に
より、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を用いて剛性が低い
ものとしている。
【0022】上記ゴルフクラブ用シャフトは、接合され
る一方のシャフト分割部材の接合端面に設けた接合用凸
部を、他方のシャフト分割部材の接合端面に設けた接合
用凹部にはめ込んで接合している。
【0023】あるいは、接合される一方のシャフト分割
部材の接合端面に設けた接合用凸部を、他方のシャフト
分割部材の中空部にはめ込んで接合している。例えば、
シャフトを長さ方向に3分割し、ヘッド取付側とグリッ
プ取付側の両側は長尺なシャフト分割部材とし、その間
は短尺なシャフト分割部材とし、この短尺のシャフト分
割部材の両端の接合面に接合用凸部を設け、両側の長尺
なシャフト分割部材の中空部にはめ込んで接合すること
が好ましい。
【0024】あるいは、シャフト分割部材を中空パイプ
状とし、これらシャフト分割部材の接合端面を突き合わ
せて段差なく接合すると共に、接合位置を跨ぐように、
これらシャフト分割部材の中空部にパイプ状の接合部材
を圧入して接合している。
【0025】上記接合部分において、はめ合わせられる
接触面はいずれも接着剤で強固に接着固定している。ま
た、上記接合用凸部の長さ及び上記接合されるシャフト
分割部材の内部にはめ込まれるパイプの長さ(一方のシ
ャフト分割部材と接合される部分の長さ)は、20〜1
50mm、好ましくは30mm〜120mmとしてい
る。この長さを、150mmを越える長さとすると、重
量が増加すると共にはめ込み作業性が低下する。一方、
20mmより短くすると、接合部分の耐久性が低下す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図6は第1実施形態を示
し、ゴルフクラブ1のシャフト2を長さ方向の2つの位
置P1とP2で分割して3分割し、3つのシャフト分割
部材4、5、6を夫々別個に作製し、これらシャフト分
割部材4、5、6を順次接合した一体化し、1本のシャ
フト2としている。
【0027】上記シャフト分割部材4はヘッド7の取付
側、シャフト分割部材6はグリップ8の取付側で、これ
ら両側のシャフト分割部材4と6とは長尺とする一方、
シャフト分割部材5はシャフト2の略中央部分を構成す
る短尺な部材とし、両側のシャフト分割部材を接合する
役割を果たしている。これら3つのシャフト分割部材
4、5、6はいずれも繊維強化樹脂製で、中空部を有す
るパイプ形状としている。
【0028】両側のシャフト分割部材4と6は略同一の
肉厚で、軸線方向の一端から他端に向かって漸次拡径す
るテーパ状としている。中央のシャフト分割部材5は略
直線状とし、その肉厚を、両側のシャフト分割部材4、
6の肉厚より大とし、両端面の内周側から小径筒部から
なる接合用凸部5c、5dを突設し、接合用凸部5cを
シャフト分割部材4の中空部4cにはめ込む一方、接合
用凸5dをシャフト分割部材6の中空部6cにはめ込
み、接合用凸部5c、5dの外周面とシャフト分割部材
5、6の内周面との接触面を接着剤10で接着固定し、
よって、3つのシャフト分割部材4、5、6を一体化し
ている。
【0029】上記のように互いに接合されるシャフト分
割部材4の接合面4aとシャフト分割部材5の接合面5
aとは同一外径とすると共に、シャフト分割部材5の接
合面5bとシャフト分割部材6の接合面6aとは同一外
径とし、接合面4aと5a、5bと6aを突き合わせ接
合した状態で段差を発生させず滑らかに連続させてい
る。
【0030】本実施形態では、上記シャフト分割部材
4、5、6の各部の寸法を下記の表1に示す値に設定し
ている。シャフト分割部材4の長さをLa、シャフト分
割部材5の長さをLb、シャフト分割部材6の長さをL
c、シャフト分割部材5の一方の接合用凸部の長さをL
j1とすると共に、他方の長さをLj2としている。
【0031】
【表1】
【0032】上記両側の長尺なシャフト分割部材4と6
とはカーボン繊維とエポキシ樹脂からなるプリプレグを
用い、シートワインディング製法で成形している。中央
の短尺のシャフト分割部材5は、図5に示すように、中
芯部5−1と本体部5−2とから形成しており、それぞ
れ上記シャフト分割部材4、6と同一のプリプレグをシ
ートワインディング製法で作製して、本体部5−2に中
芯部5−1を挿入して一体化し、本体部5−2の両側よ
り突出した中芯部5−1を接合用凸部としている。上記
カーボン繊維とエポキシ樹脂からなる繊維強化樹脂でシ
ャフト分割部材4、5、6を成形した場合、接着固定す
る接着剤としてエポキシ系接着剤を使用している。
【0033】なお、短尺なシャフト分割部材5は、中芯
部と本体部とを別個に作製して組み合わせずに、肉厚の
筒部として成形した後に両側の外周面を切削して接合用
凸部を形成してもよい。また、シートワインディング製
法以外の製法、例えば、射出成型法やプレス成型法など
で金型により一体成形しても良い。
【0034】上記短尺なシャフト分割部材5は、接合部
材としての役割が大きい為に、特に剛性を大きくする必
要はなく、逆に、スウィング中のショックを和らげる為
に、剛性を小さくすることも出来る。
【0035】上記3分割シャフトは、図6(A)に示す
複数種類のシャフト分割部材4のうちから選択した1つ
と、図6(B)に示す複数種類のシャフト分割部材6の
うちから選択した1つを、上記図5に示す形状の中間の
シャフト分割部材5を介して連結し、1本のシャフト1
としている。
【0036】図6(A)に示すように、ヘッド取付側の
シャフト分割部材として、3種類のシャフト分割部材4
−I、4−II、4−IIIを設けている。これら3種
類のシャフト分割部材4は、太径側の接合端面4aは同
一径とする一方、ヘッド取付側の細径端4eは異なら
せ、シャフト分割部材4−1Iは最も細径とし、4−I
IIは最も太径としている。なお、図示の多種類のシャ
フト分割部材は径を相違させているが、同一形状とし
て、繊維角度、繊維種類あるいは/および繊維の厚さを
異ならせて、曲げや捩れ剛性等も変えてもよい。さら
に、形状を相違させると共に繊維角度、繊維の種類等も
変えた多種類のシャフト分割部材4を設けておいてもよ
い。いずれの場合も、シャフト分割部材5との接合端面
の形状は同一としている。
【0037】図6(B)に示すグリップ取付側のシャフ
ト分割部材として、3種類の形状の相違するシャフト分
割部分6−I、6−II、6−IIIを設けており、シ
ャフト分割部材5との接合端面6aは同一形状とする一
方、グリップ端側6eの径を相違させ、6−IIを最も
小径とし、6−IIIを最も大径としている。シャフト
分割部材4と同様に、シャフト分割部材6も同一形状と
して繊維角度、繊維の種類等を変えたもの、あるいは、
形状および繊維角度、繊維の種類等か変えた多種類を設
けておいてもよい。
【0038】このように、それぞれ多種類用意したシャ
フト分割部材4、6のうちから、それぞれ選択したもの
をシャフト分割部材5を介して連結することにより、3
分割構造の多様のシャフトを簡単に設けることができ
る。
【0039】さらに、中間の短尺なシャフト分割部材5
も、長さが相違する複数種類、あるいは/および繊維強
化樹脂製で、繊維角度、繊維の種類を変えたもの、さら
に、樹脂のみからなるもの設けておき、両側のシャフト
分割部材4、6は同一種類のものを用いて、中間のシャ
フト分割部材のみ変更して組み合わせても多様なシャフ
トを設けることができる。例えば、長さの相違するシャ
フト分割部材5を用いると、簡単にシャフト長さが相違
するゴルフクラブ用シャフトを簡単に製造することがで
きる。
【0040】このように、シャフトを分割することによ
り、従来では不可能だった大きな剛性の変化を可能とす
ることができる。従って、極端に細径側を軟らかくした
先調子のシャフトや、逆に極端に太径側を軟らかくした
手元調子のシャフトが製作可能となる。
【0041】さらに、ヘッド側のシャフト分割部材4と
して、剛性が大きいものと、小さいもの、及びその中間
のものと3種類作成しておけば、シャフト分割部材5、
6を共通しても、シャフト分割部材4を変更することの
みで、先端のフィーリングが異なり、グリップ側のフィ
ーリングが同一なシャフトを製作ずる事が可能となる。
従来はシャフトが連続していた為に、先端部(細径側)
の仕様の変更が、グリップ側(太径部)へも影響を及ぼ
してしまっていた。本発明では、中間のシャフト分割部
材5を介して、ヘッド側のシャフト分割部材4と、グリ
ップ側のシャフト分割部材6が分断されているので、自
在に設計する事が出来る。
【0042】図7および図8は第2実施形態を示し、シ
ャフト2を、その長さ方向の中央位置P3で分割し、ヘ
ッド側のシャフト分割部材11と、グリップ側のシャフ
ト分割部材12とを接合して製造している。
【0043】シャフト分割部材11と12との接合部分
は、図8に示す形状とし、シャフト分割部材11の接合
端面11aより接合用凹部11cを設ける一方、シャフ
ト分割部材12の接合端面12aより接合用凸部12a
を突設している。該接合用凸部12aを接合用凹部11
cにはめ込むと図8(B)に示すように、接合端面11
aと12aとが突き合わせ接合され、外径を同一として
いるため、シャフト分割部材11と12とは滑らかに連
続する。他の構成は実施例1と同様であるため、説明を
省略する。
【0044】上記のように2分割する場合も、ヘッド側
のシャフト分割部材11、グリップ側のシャフト分割部
材12に、夫々形状、繊維の種類等の相違する複数種類
を設けておくと、シャフト分割部材11、12の組み合
わせを変えるだけで、多様あゴルフクラブ用シャフトを
製造できる。
【0045】図9(A)(B)はシャフト分割部材の接
合手段の変形例を示し、第1実施形態と同様とし、シャ
フト分割部材12の接合端面12aから接合用凸部12
dを突出させ、シャフト分割部材11の接合端面11a
より中空部11dにはめ込んでいる。
【0046】図10(A)(B)は接合手段の他の変形
例を示し、シャフト分割部材11、12の接合部はパイ
プ形状のままとしておき、それらの接合端面11aと1
2aとを突き合わせ、その内部に短尺のパイプ13を接
合位置を跨ぐように内嵌している。
【0047】上記図8、9、10のいずれの接合手段
も、はめ合わせされる接触面を接着剤で固着している。
また、これら図8、9、10の接合手段を第1実施形態
の接合手段として採用しても良いことは言うまでもな
い。
【0048】図11は分割位置の変形例を示し、(A)
に示す3分割する場合,(B)に示す2分割する場合の
いずれも、分割位置をシャフトの中央位置に限定する必
要はない。また、(C)に示すように4分割して、4つ
のシャフト分割部材20〜23から1つのシャフト2を
作製しても良い。
【0049】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、シャフトを長さ方向で分割して、それぞれ別
個に作製してシャフト分割部材を設け、これらシャフト
分割部材を組み合わせて接合しているため、シャフトの
剛性、形状等を自在に変更することができる。よって、
プレーヤーの多様な要求に応えることができるゴルフク
ラブ用シャフトを容易かつ安価に提供できる。
【0050】特に、3分割すると、ヘッド側とグリップ
側のシャフト分割部材の間に介在させる中央のシャフト
分割部材で、インパクト時にプレーヤーに伝わる衝撃を
緩衝させることができる。
【0051】さらに、本発明のシャフトでは、シャフト
分割部材の接合部分に段差を発生させていないため、接
合したシャフトをペイントすると、一体成形のシャフト
と同形状となり、プレーヤーに違和感を与えない。ま
た、段差がある場合には打撃時の影響を及ぼす恐れがあ
るが、この問題も無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のゴルフクラブを示す
正面図である。
【図2】 上記ゴルフクラブのシャフトの正面図であ
る。
【図3】 上記シャフトの要部拡大断面図である。
【図4】 上記シャフトの分解図である。
【図5】 中間のシャフト分割部材の正面図である。
【図6】 (A)(B)は複数種類のシャフト分割部材
を示す概略図である。
【図7】 第2実施形態のシャフトの正面図である。
【図8】 (A)(B)は接合部分の断面図である。
【図9】 (A)(B)は接合手段の変形例を示す断面
図である。
【図10】 (A)(B)は接合手段の他の変形例を示
す断面図である。
【図11】 (A)(B)(C)は分割位置の変形例を
示す概略図である。
【符号の説明】
2 シャフト 4、5、6、11、12 シャフト分割部材 4a、5a、5b、6a 接合端面 5c、5d 接合用凸部 11c 接合用凹部 13 接合用パイプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの長さ方向の所定の位置で、2
    分割以上4分割以下に分割されたシャフト分割部材を夫
    々別個に作製し、これら互いに接合される接合端面の外
    径を同一として接合状態で段差を発生させないように
    し、かつ、これら各シャフト分割部材について夫々剛性
    あるいは/および径を相違させて複数種類設け、 上記シャフト分割部材を任意に組み合わせて接合してい
    るゴルフクラブ用シャフトの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記シャフト分割部材は繊維強化樹脂製
    で、複数種類設けるシャフト分割部材は、その繊維角
    度、繊維の種類あるいは/および繊維の厚さを変えてい
    る請求項1に記載のゴルフクラブ用シャフトの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 シャフトの長さ方向に2分割以上4分割
    以下に分割されて別個に作製されたシャフト分割部材
    が、相互に段差なく接合されて滑らかに連続しているゴ
    ルフクラブ用シャフト。
  4. 【請求項4】 上記シャフト分割部材は3部材からな
    り、中央のシャフト分割部材は短尺、両側のヘッド取付
    部側とグリップ取付部側は長尺で、これら両側の長尺な
    シャフト分割部材はシートワインディング製法あるいは
    フィラメントワインディング製法で作製された繊維強化
    樹脂製であり、中央の短尺なシャフト分割部材はシート
    ワインディング製法、フィラメントワインディング製
    法、プレス成型法、射出成形法で作製されている請求項
    3に記載のゴルフクラブ用シャフト。
  5. 【請求項5】 上記接合される一方のシャフト分割部材
    の接合端面に設けた接合用凸部を、他方のシャフト分割
    部材の接合端面に設けた接合用凹部にはめ込んで接合し
    ている請求項3または請求項4に記載のゴルフクラブ用
    シャフト。
  6. 【請求項6】 上記接合される一方のシャフト分割部材
    の接合端面に設けた接合用凸部を、他方のシャフト分割
    部材の中空部にはめ込んで接合している請求項3または
    請求項4に記載のゴルフクラブ用シャフト。
  7. 【請求項7】 上記シャフト分割部材を中空パイプ状と
    し、これらシャフト分割部材の接合端面を突き合わせて
    段差なく接合すると共に、接合位置を跨ぐように、これ
    らシャフト分割部材の中空部にパイプ状の接合部材を圧
    入して接合している請求項3または請求項4に記載のゴ
    ルフクラブ用シャフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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