JP2000070274A - カニュ―レ挿入型組織アンカ―システム - Google Patents

カニュ―レ挿入型組織アンカ―システム

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JP2000070274A JP11239690A JP23969099A JP2000070274A JP 2000070274 A JP2000070274 A JP 2000070274A JP 11239690 A JP11239690 A JP 11239690A JP 23969099 A JP23969099 A JP 23969099A JP 2000070274 A JP2000070274 A JP 2000070274A
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needle
tissue
anchor
shaft
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エイ・フランク・トロット
Joseph Fucci
ジョゼフ・フッチ
Robert C Hackett
ロバート・シー・ハケット
T Dan Moore
ティ・ダン・ムーア
Mark A Bellafiore
マーク・エイ・ベラフィオアー
Sam R Marchand
サム・アール・マーチャンド
Anne F Booth
アン・エフ・ブース
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組織内に容易に入ることができ、一旦所定の
位置に置かれたら、そこからの再移動に抵抗するカニュ
ーレ挿入型組織アンカー、および該アンカーを挿入する
ためのシステムを提供する。 【解決手段】 大略円筒状の細長い組織アンカー１０
は、その本体から外に向かって延びる複数の刺状突起２
９を持ち、その手元側端部に位置する横方向のヘッド３
０を含む。ヘッド３０は組織内でのアンカー１０の保持
を強化するために、組織アンカー１０の本体上の刺状突
起２９の列に対してずらされた主軸に沿って長くなって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体組織の修復に
使用されるインプラント機器および装置に関する。より
詳しくは、本発明は内視鏡を使用した外科的処置の際
に、人体組織を修復するためのインプラント機器、装置
および方法に関する。更にもっと詳しくは、本発明は膝
の関節鏡による手術の際に、半月板組織を修復するため
のインプラント機器、装置および方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】人体組織の修復のためのインプラント機
器が従来知られている。かかる機器はいくつかの種類に
分類できるが、本発明は、インプラントを組織の欠陥
（例えば裂傷）内の所定位置に保持して、治癒過程中に
人体組織を近接して維持するのを補助する刺状突起また
は突起物が横方向に延設されたものを有する細長い機器
に関する。
【０００３】かかる既知の機器が米国特許４，８７３，
９７６（Schrieber）に説明されている。この機器は、
横方向に延びる複数の突起物、尖った先端および手元側
の横向き円形ヘッドを有する中実の細長い軸からなる。
【０００４】他の同様の機器が、すべてBays他に交付さ
れた米国特許４，８８４，５７２；４，８９５，１４
８；４，９２４，８６５；および４，９７６，７１５に
開示されている。これらのBays他の特許で開示された装
置は、主としてカニューレ挿入型であるという点でSchr
ieberの装置と異なる。Bays他の特許は本件の被譲渡人
に譲渡されており、Schrieber特許とともに参考として
ここに組み込まれる。上に述べた細長い装置はすべて矢
状であり、修復すべき組織内に挿入または押し込まれる
ように設計されている。かかる装置は治癒期間中の組織
を一体に維持するので、「組織アンカー」と呼ばれるこ
とがある。これらの装置は関節鏡による処置、あるいは
より一般的には内視鏡による処置中に使用することが意
図されてるが、まさにそのことが挿入を困難にする場合
がある。インプラントを所定の位置まで案内するために
細長いカニューレを使用し、それを中に押し込むために
もっと小さなプッシュロッドを使用することが知られて
いる。Schrieber型の装置では、カニューレ内に滑動可
能に受け入れられる寸法の細長いプッシャーにより、イ
ンプラントを押してカニューレ内に通す。Bays他の特許
に開示された様な装置では、インプラント機器は保持装
置の先端に固定されて所定の位置に押し込まれるが、案
内するカニューレは使用してもしなくてもよい。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】かかる矢状インプラン
ト機器はすべて、組織内に容易に入ることができるだけ
でなく、一旦所定の位置に置かれたら、そこからの再移
動に抵抗しなければならない。従って本発明の１つの目
的は、挿入を容易にする刺状突起を持ち、先端の再移動
を抑制する設計のヘッドを有する組織アンカーを提供す
ることである。
【０００６】これらのタイプの押し込み型矢状インプラ
ント機器の挿入プロセスを単純化することが望まれる。
また従来の矢状インプラント機器およびシステムの使用
と、使用中およびその後（すなわち組織内での保持が重
要である治癒過程中）の性能を改善するような変更を行
うことが望まれる。
【０００７】そこで本発明の他の目的は、望ましくは生
吸収性のカニューレ挿入型押し込みインプラントまたは
組織アンカー機器を組み込んだ組織修復システム、およ
び望ましくは片手で操作可能な単純な挿入装置を開発す
ることである。
【０００８】組織アンカー挿入装置と、手術箇所でカニ
ューレ挿入型の組織アンカーを所定位置に案内して挿入
する方法を提供することも、一般に本発明の目的であ
る。
【０００９】本発明の他の目的は、カニューレ挿入型組
織アンカーを、望ましくはその先端で、受けるための細
長い挿入装置を提供することである。
【００１０】本発明の更に他の目的は、内視鏡による処
置に適しており、かつその手元側の端で操作できる細長
い挿入装置を提供することである。
【００１１】挿入装置とカニューレ挿入型組織アンカー
の組立を容易にする組織アンカー挿入システムを提供す
ることも、本発明の目的である。
【００１２】本発明の更にまた別の目的は、かかる組立
を容易にするために、組織アンカーを保持するためのホ
ルダーを有するシステムを提供することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段および作用・効果】これら
および他の目的は、組織アンカー要素、挿入装置要素お
よびパッケージ要素とで構成される、ここに開示される
システムの好適な実施例によって達成される。組織アン
カー要素は、手元側端部、先端部およびその中を貫通す
る長手方向の延びる穴を有する細長いシャフトからな
る。シャフトに沿って長手方向に間隔をあけて複数の刺
状突起が配設され、組織物質内におけるシャフトの先端
方向への移動を容易にするために、これらの刺状突起は
先端方向にテーパーを付けられている。刺状突起はシャ
フトの外面上で少なくとも１列（望ましくは４列）に並
べられており、シャフトの手元側端部には横方向に延び
るヘッドが配置されている。このヘッドは穴と一致する
向きの開口を持ち、一般に刺状突起の少なくと１つの列
に関して位置がずらされた主軸に沿って延びている。
【００１４】本発明はまた、組織アンカー挿入装置要素
と、カニューレ挿入型組織アンカーを有する挿入装置を
使用する方法に存する。挿入装置はハウジング、ハウジ
ングから先端に向かって延びる第一の細長い管状のシャ
フトであって軸方向に合わせてその中を貫通する穴を持
つシャフトと、穴の中に滑動可能に受け入れられるよう
に構成された細長い針とからなる。シャフトはカニュー
レ挿入型組織アンカーを受けるように構成され、針はア
ンカーの穴の中に受け入れられるように構成される。針
が穴の中で保持される第一の引き込み位置と、針が穴を
超えて先端方向に延びる第二の延長位置との間で針の先
端を動かすために、トリガー手段が備えられる。アンカ
ーを装置から押し出すプッシャーロッドは穴の中に滑動
可能に受け入れられ、かつプッシャーロッドの先端がシ
ャフトの穴の中に保持される第一の引き込み位置と、プ
ッシャーロッドの先端がシャフトの先端と隣り合う第二
の延長位置との間で移動するように構成される。
【００１５】挿入装置要素は、カニューレ挿入型組織ア
ンカーを手術箇所で処置すべき組織内に挿入する方法を
遂行するために使用される。この方法は上記のように、
カニューレ挿入型組織アンカーを提供し、また組織アン
カー挿入装置を提供する各ステップからなる。この方法
は更に、針と組織アンカーを滑動可能に受け入れるため
の受け入れチャンバーを有する管状のシャフトと、組織
アンカーと係合してそれを受け入れチャンバーから押し
出すプッシャー手段とを提供する。針はその後受け入れ
チャンバーから先端方向に延ばされて、組織アンカーの
穴に挿入され、そして次に組織アンカーと一緒に受け入
れチャンバーに引き込まれる。組織アンカーを設置すべ
き手術箇所を特定して、針を受け入れチャンバーから延
ばして手術箇所の組織内に入れる。プッシャー手段を先
端方向に前進させて、延ばされた針に沿って組織アンカ
ーを先端方向に押し、手術対象の組織内に入れる。針を
組織から抜き出すことで、この手順は完了する。
【００１６】本発明はまた、カニューレ挿入型組織アン
カーを保持してそれを上記の挿入装置と一緒に組み立て
ることを容易にする装置である組み合わせパッケージお
よび装着要素に存する。パッケージはベースと送入手段
からなり、ベースはその上にカニューレ挿入型組織アン
カーを所定の向きで受け入れる第一の表面を持ち、送入
手段は組織アンカーの穴と位置を合わせられて、挿入装
置の針をアンカー内に挿入するのを容易にする。パッケ
ージは更に、アンカーの挿入装置との組み立てが完了す
るまで、組織アンカーを送入手段と一致した位置に保持
するための第二の表面を有する解放可能な保持手段を持
つ。
【００１７】
【発明の実施の形態】図１および２に、本発明の原理に
従って構成されたカニューレ挿入型組織アンカー１０を
示す。アンカー１０は一般に前述のBays他の特許の教え
るところに従って構成されているが、アンカー１０は従
来知られている全ての組織アンカーに対する何らかの改
良を含んでいる点に注意する。このようにアンカー１０
は細長いシャフト１２からなるが、シャフトは軸方向の
穴１３と、その外面上に配設されて先端部１６と手元側
端部１８の間で延設された複数の刺状突起１４を有す
る。刺状突起は４つの線状の列２０、２２、２４および
２６に配列されており、列２０および２４は各列に同じ
数の刺状突起を持ち、列２２および２６は各列にもっと
少ない刺状突起を持つ。隣接する（２つの）列の刺状突
起は長手方向に互い違いに配列され、組織アンカーがそ
の軸２８を中心とする回転に抵抗できるようにしてい
る。アンカーは様々な長さと直径を持ち、種々の数の刺
状突起を持ち、最も手元側の刺状突起２９と手元側端部
１８の間に様々な長さの滑らかな刺状突起の無いシャフ
ト部分を持つように作ることができる。好適な実施例で
は、アンカーの長さＬが１０ｍｍの場合は全ての列が３
つの刺状突起を持つ。アンカーの長さＬが１３ｍｍまた
は１６ｍｍの場合は、列２０および２４はそれぞれ５個
の刺状突起を持ち、列２２および２６はそれぞれ４個の
刺状突起を持つ（図１に示す）。最も先端の刺状突起
は、全ての場合において先端部１６から同じ距離に配置
される。
【００１８】好適な実施例では、相対する列２０および
２４の刺状突起はそれらが手元部に向かう面２７に手元
側方向に対して約２１°の角度のアンダーカットが施さ
れている。相対する列２２および２６の刺状突起にはア
ンダーカットが施されず、それらの手元側に向かう面２
８は軸２８に対して垂直である。当該技術に習熟した者
には理解されるであろうが、この配列により、アンカー
は２つの部分からなる型で成形でき、分割線は列２０お
よび２４を通るようにすることができる。アンダーカッ
トは、アンカーが所定の位置に押し込まれたときに組織
がアンダーカットされた刺状突起の後ろに回り込むこと
を可能にすることにより、アンカーの保持強度を強め
る。
【００１９】アンカー１０は更にその手元側端部１８に
ヘッド３０を持つ。好適な実施例においては、ヘッド３
０は一般に平たい楕円形構造で、図２に最も良く示され
るように列２０および２４の面に対して角度を付けられ
た主軸３２を持っている。ヘッドの軸３２をこの様に意
図的にずらすことにより、ヘッドの部分３４と３６の対
向する側面に隣接する領域の組織に接することが可能に
なる。刺状突起の列２０、２２、２４および２６が手術
箇所の処置すべき組織内に押し込まれると、刺状突起に
隣接する領域で刺状突起の列に沿って、組織が押しのけ
られるかあるいはわずかに変形することが理解できるで
あろう。例えばヘッドの軸３２が対角線上に向き合った
２列の刺状突起の面内に一致させられたとすれば、ヘッ
ドは刺状突起の列によって生じた組織の欠陥に沿って離
れる方向に移動する傾向を持つであろう。ヘッドの軸を
意図的にずらすことにより、ヘッドは刺状突起の列によ
る変形を受けない「処女」組織と隣接するので、刺状突
起の先端方向への前進が防止される。従って、ヘッド３
０のこの特定の形状と向きにより、ヘッドの外形を最小
に抑えながら、手術箇所での、またそこからの組織アン
カーの移動の可能性も最小限に抑制されることが理解さ
れるであろう。ヘッドの主軸のこの有利な向きはまた、
刺状突起を螺旋状に配列した組織アンカーにも適用でき
る。
【００２０】ここで図３乃至１２を参照して、カニュー
レ挿入型組織アンカー（例えばアンカー１０）を挿入す
るための組織アンカー挿入システムと、それを使用する
方法を説明する。図３と４に示す挿入装置は真っ直ぐな
先端部を持つように図示されているが、様々な単純なま
たは複雑な曲線を先端部に形成し、インプラント機器を
内視鏡による手術またはその他の方法で様々な部位に送
り込むことができるようになることが、理解されるであ
ろう。可能な曲線の一例を図２０に示す。
【００２１】図３および４に示すように、組織アンカー
挿入装置１００は中空のハンドル１０２からなり、先端
部１０６を持つ細長い管状のシャフト１０４がハンドル
の１端から延びる。端部１０６には窓１０７があり、以
下の説明から理解されるように使用者がアンカーの位置
を見ることができるようになっている。シャフト１０４
の手元側端部１０８はハンドル１０２の先端部に固定さ
れ、その内部と連通している。ハンドル１０２には対角
線上に対向する１対のトリガー突起１１０と１１２があ
り、これらは以下の説明から理解されるように針手段１
１４の手元側端部からなる。ハンドル１０２はまたプッ
シャーハンドル１２０を持つが、これは以下の説明から
理解されるようにプッシャー手段１２２の手元側端部に
位置している。ハンドルにはまた片手での操作を容易に
するために１対の指用のへこみ１２４と１２６が設けら
れている。
【００２２】図５乃至１０に示すように針手段１１４
は、トリガー突起１１０が固定された滑動体１３１から
先端方向に延びる細長いトロカールすなわち針１３０を
持つ。好適な実施例では、針１３０はステンレス鋼また
はニチノールのような形状記憶合金で作ることができ、
直径０．０２６インチ（０．６６０ｍｍ）のアンカーの
穴１３に嵌合するように０．０２５インチ（０．６３５
ｍｍ）の直径を持つ。滑動体１３１は針１３０と共に挿
入成形できる適切な高分子材料で形成される。滑動体１
３１は幅をせばめたネック部分１３２でトリガー１１０
の底部に結合されているが、ネック部分の目的は以下の
説明から理解されるであろう。トリガーアセンブリ１３
３（図１２）は図８乃至１０から最も良く理解されるよ
うに、滑動体１３１を滑動体１３４内に挿入することに
より形成される。滑動体１３４はトリガー突起１１２と
共に成形され、チャンバー１３６と溝１３７を持つ部材
１３５を持つ。部材１３５は幅をせばめたネック部分１
３８でトリガー１１２の底部に結合されている。滑動体
１３１の針を滑らせてプッシャーロッド１４２の穴の中
に入れ、滑動体１３１を滑動体１３４のチャンバー１３
６内に挿入して針を溝１３７内に通すことにより、トリ
ガーアセンブリ１３３は図１１に示すようにプッシャー
手段１２２と組み立てられる。これにより、図１２に示
すようにトリガーアセンブリがプッシャー本体内に位置
することになる。
【００２３】図１１に示すように、プッシャー手段１２
２は、最も手元側の端部にプッシャーハンドル１２０を
持ち先端部から延びる細長いカニューレ挿入型プッシャ
ーロッド１４２を持つ本体１４０からなる。本体１４０
はトリガーアセンブリ１３３を受けるためにその中を通
って延びる細長い溝１４４を持ち、またプッシャー本体
１４０の動きとは独立に、図３と４に示す最も手元側の
位置と図２６に示す最も先端側の位置の間で、滑動体が
溝１４４内を手元に向かって、また先端に向かって移動
できるようにしている。その方が望ましい場合は１つの
トリガー突起（１１０または１１２）だけを利用しても
よいが、２つの対称形になった突起を使用すれば挿入装
置１００をハンドル１０２のどちらの側からも操作でき
るようになる。（１つのトリガー突起だけを利用する場
合は、溝１４４は貫通する溝である必要はなく、本体１
４０内の単なるへこみとしてもよい。）プッシャー本体
１４０は、ハンドル１０２の手元側端部で受け入れチャ
ンバー１５０内に滑動可能に収納されるように構成され
（図１３に最も良く示される）、また外周に配置されて
外に向かって延びる複数の突起１４６を備えてもよい。
これらの突起はチャンバー１５０のリム１５２に当た
り、作業場所で組織アンカーを間違って送り込むのを防
止するために、ハンドル１０２に関するプッシャー本体
１４０の先端方向への相対的な移動に対する多少の抵抗
を及ぼす。シャフト１０４、針１３０およびプッシャー
１４２のロッドの長さを様々に選択して、以下に説明す
る方法の各ステップを使用した挿入装置の操作を容易に
する。
【００２４】チャンバー１５０に隣接するハンドル１０
２の本体には、それぞれネック部分１３２と１３８を受
け入れる対角線上に対向する１対の溝１６０と１６２が
設けられている。図１５および１６に示すように、盛り
上がった１対のリブ１６４と１６６が溝１６０と平行
に、また盛り上がった１対のリブ１６８と１７０が溝１
６２と平行に設けられている。各々のリブは内側に向か
って延びる突起１７２を持ち、トリガー突起１１０と１
１２の底部内に成形された複数の突起対１７４を係止す
る（図７および１０に最も良く示される）。これらの突
起は、針１３０が先端部１０６を越えて延びる時の所望
の距離を使用者が選択できるようにするための、選択的
奥行き侵入手段からなる。図１７に示すように、突起１
７２がトリガー１１０（あるいは各突起は対称形に配置
されているので１１２）上の他の突起１７４よりも先端
側にある場合、針が完全にシャフト１０４内にあること
が理解されるであろう。図１８に示すように突起１７２
が最も先端側の突起１８０、１８１に隣接する場合、好
適な実施例では針は端部１０６を越えて２ｍｍ延びるこ
とが理解されるであろう。図１９に示すように突起１７
２が突起１８３、１８４に隣接する場合、好適な実施例
では針は表示で示された距離、この図では１０ｍｍ延び
ることが理解されるであろう。図示のように別の係止が
１３ｍｍおよび１６ｍｍにあり、マーキングされた異な
る距離が埋め込まれる組織アンカーの長さに対応する。
突起は更に、外科医による挿入装置の使用と操作を容易
にするための、触覚および聴覚によるフィードバックを
与える役割も果たす。
【００２５】ここで図２０乃至２７を参照して、カニュ
ーレ挿入型組織アンカーを挿入するための挿入装置の片
手による使用法を説明する。図２０に示すように、この
プロセスの第一のステップは針手段１１４を先端に向か
って動かして、針１３０を先端部１０６から延ばすこと
である。針手段１１４の運動は装置の様々な要素の寸法
によって制限されており、そのためシステムで使おうと
している組織アンカーの長さ（例えば１０ｍｍ、１３ｍ
ｍまたは１６ｍｍ）に等しい選択された距離だけ、針１
３０が先端部１０６を越えて延びる。図２０ではトリガ
ーアセンブリ１３３は１６ｍｍのマーキング位置にあ
る。プロセスの次のステップは、針をアンカーの中央の
穴を通って挿入して、突出した針に組織アンカー１０を
装填することである（図２１）。図２１では、トリガー
アセンブリ１３３は１３ｍｍのマーキング位置にあり、
図示されたアンカーの長さは１３ｍｍである。これらの
図に示したプロセスは、全てのアンカー寸法に適用でき
る。図２２に示すように、針とアンカーをチューブ１０
６内に引き込むために、針手段１４４は次に最も手元側
の位置に引き込まれる。この装着状態での組織アンカー
／挿入装置アセンブリの先端部をもっと詳しく図２３に
示すが、わかりやすくするためにこの図の寸法は正しい
比率で描いてない（好適な実施例では、アンカーと様々
なチューブおよびロッドはきつく嵌合するような寸法に
作られる可能性がある）。この装着された状態では、ア
ンカーは挿入装置１００の先端部にある輪形のチャンバ
ー１９０内に収まっており、組織アンカーのヘッド３０
の手元側はプッシャーロッド１４２の先端に隣接するこ
とに注意する。組み立てられたアンカー／挿入装置はこ
れで、患者の体内に挿入されて先端部１０６を作業箇所
に前進させる準備ができた。
【００２６】アンカーが挿入できる状態になると、先端
部１０６は所望の位置に置かれ、針１３０を修復すべき
組織（図示せず）内に前進させるため、針手段１１４は
所望の距離（例えば図２４と２５の場合は１３ｍｍ）だ
け先端に向かって押される。針は通常、組織（例えば半
月板）内の裂け目を横切って延び、組織アンカーは裂け
目を閉じて組織を一体に保持するように置かれる。アン
カーが押し込まれる前に針を前進させて適切に配置でき
るように、針はアンカーの穴の中で容易に動ける寸法に
作られる。一旦針１３０が十分に延ばされたら、プッシ
ャー１２０を図２６および２７に示すように先端に向か
って押し、それによりプッシャーロッド１４２がアンカ
ー１０を針１３０に沿って組織内に押し込むようにする
ことができる。アンカーの前進と位置は、窓１０７（図
３で最も良く示される）を通して観察できる。組織アン
カーのヘッドが組織内に「座ぐり」状態で入るように、
プッシャーロッドを端部１０６の先端よりもわずか延び
るようにすることができる。上記の挿入装置の好適な実
施例においては、プッシャーロッドはトリガーの全ての
位置において、１４３で示されるようにシャフト１０４
の先端よりも１ｍｍ先に延びる。すなわち、例えば１６
ｍｍの位置では先端よりも１ｍｍ延びるプッシャーロッ
ドよりも１５ｍｍ先に針が延びる。この装置は針を対象
箇所から引き抜いた後で除去できる。
【００２７】挿入装置１００の操作方法は、他の実施例
でも実現できる。例えば、ピストル型の握りハンドル
（図示せず）に所定のストッパー付きの、トリガー起動
式で２つの部分からなるスライドを備えて、トリガーを
一度おさえるとそれが針（の手元側端部）に係合して針
を先端に向かって押し、トリガーを離すと針との係合が
解除され、次におさえるとプッシャーロッド（の手元側
端部）に係合させてそれを先端に向かって押し、これに
よりハンドルに取り付けられてアンカー、針およびプッ
シャーを覆うさやからアンカーを押し出す。あるいはま
た、針とプッシャーに別々のトリガーを備えてもよい。
【００２８】上に述べた方法は、カニューレ挿入型組織
アンカーを挿入装置の針に手で装着することで開始する
ことができるが、その代わりに組織アンカーを組み合わ
せパッケージおよび装着装置内に保持してもよく、それ
によりアンカーの挿入装置との組み立てが容易になる。
かかるパッケージ／装着装置を図２８乃至３６に示す。
【００２９】図２８に示すように、パッケージ／装着装
置２００は収納部２０２と保持部分２０４からなり、組
織アンカーを製造後保持して出荷するための生体適合性
のあるパッケージ、および挿入装置での使用のための装
着具として機能する。パッケージはまた通常の手段によ
る殺菌中にアンカーを保持することもできる。装置の全
ての部品は一体に成形し、殺菌し、また必要ならば半透
明または透明にすることができる。収納部２０２は組織
アンカー受容手段２１０、送入手段２１２および蝶番式
のカバー２１４からなる。収納部２０２は保護／ゲージ
手段２１６に隣接して配置されるが、その目的は以下の
説明からより十分に理解されるであろう。
【００３０】保持部分２０４は平たい指握り部２０５か
らなる。収納部２０２の側面部２１７と２１８は追加の
指握り部からなる。かかる領域には全て滑り防止用の峰
２１９または他の構造を備えて、使用者によるパッケー
ジの取り扱いを補強することができる。
【００３１】図２９に示すように、カバー２１４はその
蝶番２２０を中心に閉鎖位置まで動かして、ラッチ手段
２２２によってその場所に固定できる。カバー２１４と
収納部２０２は、それぞれ表面２３０および２３２を持
つが、これは組織アンカー１０を保持する空間をそれら
の表面の間に形成するためである。表面２３０および２
３２には、カバーを閉じたときにアンカー保持手段２１
０と送入手段２１２を形成する補完的な凹部が設けられ
ている。閉じた位置では、以下の説明から理解されるよ
うにアンカーの挿入装置１００との組み込みを容易にす
るために、送入手段２１２は装着装置の手元側端部に円
形の開口部を作る。送入手段２１２は円すい形のドッキ
ング用形状を形成し、送入手段の軸と一致する方向に保
持された装置の穴の中に入るように使用者が針の狙いを
付けるのを補助する。
【００３２】図３０に示すように、カニューレ挿入型組
織アンカー１０をアンカー受け入れ手段２１０の中に置
き、アンカー本体を溝２４０内に、またアンカーのヘッ
ドを横方向のくぼみ２４２に入れることができるが、溝
２４０とくぼみ２４２は両方とも送入手段２１２と軸方
向に一致させられている。溝２４０とくぼみ２４２はそ
れぞれカバー２１４の表面２３０に形成された対称形の
相手側部材２４４と２４６を持っている。カバーを閉じ
ると、組織アンカーはその軸方向に整列させられた穴が
送入手段２１２の軸２５０と一致した状態で、組織アン
カー保持手段２１０の中にしっかり保持される。図３１
に組織アンカーをその中に保持している閉じた透明な装
着装置を示す。アンカー１０のヘッドの角度を付けた主
軸の向きは、パッケージと挿入装置の他の要素に関し
て、固定してもしなくてもよいことが理解されるであろ
う。
【００３３】カニューレ挿入型組織アンカーの挿入装置
１００との組み立てに装着装置２００を使用するステッ
プを、図３２乃至３６に示す。簡単のために、挿入装置
の先端部１０６と針１３０の先端だけを図示する。図３
２に示すように、送入手段２１２が針１３０の先端をカ
ニューレ挿入型組織アンカーの軸方向の穴の中に案内で
きるように、針１３０は先端１０６を越えて延び、挿入
装置は矢印２５０の方向に動かされる。挿入装置は図３
３に示す位置まで先端に向かって前進するが、この位置
で先端部１０６は閉じた装着装置の手元側に接するか、
あるいはほぼ接することになり、ここで針は組織アンカ
ーの軸方向の穴の中に配置される。針とアンカーの長さ
によっては、針の先端はカバー２１４と端面の壁２６４
の間の空間２５２の中に見える。図３４に示すように、
カバー２１４はラッチ２２２を外し、それによりアンカ
ーを解放することによって、矢印２５３で示す向きに開
くことができる。すると図３５に示すように、針１３０
の先端が溝２６０を通過して、端面の壁２６４と遮断あ
るいは保護壁２６５の間に形成された受け入れチャンバ
ー２６２を含む保護／ゲージ手段２１６内に入れるよう
にするために、挿入装置の先端部１０６を２５０の方向
に更に移動できる。溝２６０は、アンカーが端面の壁２
６４を越えて前進するのを防止しながら針を受け入れる
ような寸法の開口であり、これによりアンカーが針１３
０の上に完全に収まることができる。好適な実施例で
は、溝２６０の幅は０．０２６インチ（０．６６０ｍ
ｍ）である。端面の壁２６４は単純に溝２６０を定める
役割を果たすだけであるが、保護壁２６５は使用者が不
用意に針の先端にさわるのを防ぐ役割を果たす。図３６
に示すように先端部１０６を更に前進させると、アンカ
ーを先端部の内部に押し込むことができる。このことだ
けでもトリガー手段１１４を先端に向かって移動させる
傾向があるが、トリガー手段は同時に使用者が先端に向
かって移動することができ、それによりアンカーを挿入
装置の先端部の内部に納めることが容易になる。このと
き挿入装置は図２４乃至２７を参照して上に説明したよ
うな仕方で使用することができる。
【００３４】挿入装置１００は針が装置の先端を越えて
２ｍｍ延びた状態を定めるトリガー位置を持っている
が、針をその位置に置くための他の方法を採用すること
もできる。例えば壁２６４の厚みは、針の先端がアンカ
ーの先端を越えて延びる所望の距離を示すゲージの役割
を果たすこともできる。針が溝２６０を通って延び、端
部１０６が壁２６４に当たると、使用者はチャンバー２
６２内の針を見ることができる。必要であれば、壁２６
４の厚み（例えば２ｍｍ）だけ端部１０６から延びるよ
うに針を引き込むことにより、使用者は針を所定量だけ
延ばすようにすることができる（例えばアンカーを埋め
込む準備として組織を貫通する前に組織を処置する助け
として）。
【００３５】ここに説明した本発明の趣旨と範囲から逸
脱することなく、本発明の実施例に対して多くの改良お
よび変更が可能なことは、当該技術に習熟した者は理解
できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の原理に従って構成されたカニューレ
挿入型インプラント機器の側面図である。
【図２】 図１の左端面図で、ヘッドを隠れ線で示す。
【図３】 図１で示したインプラント機器と共に使用さ
れる挿入装置の平面図である。
【図４】 図３の側面図である。
【図５】 図３の装置で使用される針手段の一部の側面
図である。
【図６】 図５の右側面図である。
【図７】 図５の底部の部分的平面図である。
【図８】 針手段の残りの部分の側面図であり、この部
分は図５に示す部分と一緒に組み立てられる。
【図９】 図８の左側面図である。
【図１０】 図８の要部平面図である。
【図１１】 図３の装置で使用されるプッシャー手段の
平面図である。
【図１２】 部分的に組み立てられた挿入装置の側面図
で、針手段とプッシャー手段を示す。
【図１３】 挿入装置のハンドルの横断面を示す平面図
である。
【図１４】 プッシャー手段の手元側端部と一緒に組み
立てられたハンドルの平面図である。
【図１５】 挿入装置のハンドルの外側の特徴を示す平
面図である。
【図１６】 図１５の右側面図である。
【図１７】 挿入装置の手元側端部の使用段階の平面図
である。
【図１８】 挿入装置の手元側端部の使用段階の平面図
である。
【図１９】 挿入装置の手元側端部の使用段階の平面図
である。
【図２０】 図３に示した装置の別の実施例で、装置を
図１に示したようなインプラント機器と共に使用するプ
ロセスの１つの段階における装置を示す。
【図２１】 図２０の挿入装置において、インプラント
機器が装置の先端部の所定の位置にある状態を示す。
【図２２】 図２１の装置において、インプラント機器
が挿入装置の本体内に引き込まれた状態を示す部分横断
面図である。
【図２３】 図２２の装置の先端部の拡大図である。
【図２４】 使用方法の異なる段階における装置を示す
拡大図である。
【図２５】 図２４の先端部の拡大図である。
【図２６】 使用方法の別の段階を示す拡大図である。
【図２７】 図２６の先端部の拡大図である。
【図２８】 図３に示すようにカニューレ挿入型組織ア
ンカーを挿入装置上に組み込むために使用される成形さ
れた装置の前面の斜視図である。パッケージ／装着装置
を開放状態で示す。
【図２９】 図２８の装着装置を閉鎖状態で示す前面の
斜視図である。
【図３０】 図２８の装着装置において、カニューレ挿
入型組織アンカーが閉鎖される前の装置内に装着された
状態を示す。
【図３１】 図２０の装着装置を閉鎖状態で示す前面の
斜視図である。
【図３２】 図２８乃至３１に示すパッケージ／装着装
置において、カニューレ挿入型組織アンカーを対応する
挿入装置上に装着するプロセスのステップを示す斜視図
である。
【図３３】 次にステップを示す斜視図である。
【図３４】 次にステップを示す斜視図である。
【図３５】 次にステップを示す斜視図である。
【図３６】 次にステップを示す斜視図である。
【符号の説明】
１０ アンカー １３ 穴 １６ 端部 １８ 端部 ２０、２２、２４、２６ 列 ２７、２８ 面 ２９ 刺状突起 ３０ ヘッド ３２ 軸 ３４、３６ 部分 １００ アンカー挿入装置 １０２ ハンドル １０４ シャフト １０６ 端部 １０７ 窓 １０８ 端部 １１０、１１２ トリガー突起 １１４ 針手段 １２０ ハンドル １２２ プッシャー手段 １２４、１２６ へこみ １３０ 針 １３２ ネック部分 １３３ トリガーアセンブリ １３４ 滑動体 １３５ 部材 １３６ チャンバー １３７ 溝 １３８ ネック部分 １４０ 本体 １４２ プッシャーロッド １４６ 突起 １５０ チャンバー １５２ リム １６０、１６２ 溝 １６４、１６６ リブ １７２、１７４ 突起 １８０、１８１ 突起 １９０ チャンバー ２００ パッケージ／装置 ２０２ 収納部 ２０４ 保持部分 ２０５ 指握り部 ２１０ 組織アンカー受容手段 ２１２ 送入手段 ２１４ カバー ２１６ ゲージ手段 ２１７、２１８ 側面部 ２２０ 蝶番 ２３０、２３２ 表面 ２４０ 溝 ２４２ くぼみ ２５０ 軸 ２６０ 溝 ２６２ チャンバー ２６４、２６５ 壁
【手続補正書】
【提出日】平成１１年１０月１５日（１９９９．１０．
１５）
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図７】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図３１】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２９】
【図３０】
【図３２】
【図３３】
【図３４】
【図３５】
【図３６】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョゼフ・フッチ アメリカ合衆国34683フロリダ州パーム・ ハーバー、グローブ・バレー・アベニュー 2346番 (72)発明者 ロバート・シー・ハケット アメリカ合衆国33618フロリダ州タンパ、 リンシカム・プレイス2803番 (72)発明者 ティ・ダン・ムーア アメリカ合衆国33713フロリダ州セント・ ピーターズバーグ、ファースト・アベニュ ー・ノース3760番 (72)発明者 マーク・エイ・ベラフィオアー アメリカ合衆国33763フロリダ州クリアー ウォーター、パルメット・ドライブ2201番 (72)発明者 サム・アール・マーチャンド アメリカ合衆国34698フロリダ州ダニディ ン、ロブマー・ロード1170番 (72)発明者 アン・エフ・ブース アメリカ合衆国60010イリノイ州バーリン トン、ショアーライン・ロード968番

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 手元側端部、先端側端部およびその中を
    長手方向に延びる穴とを有する細長いシャフトと；前記
    シャフトに沿って長手方向に間隔を開けて配置された複
    数の刺状突起であって、前記シャフトが物質中を通って
    先端方向へ移動することを容易にするように先端方向に
    向かってテーパーが施されており、前記シャフトの外面
    上に少なくとも１つの列に整列させられている、刺状突
    起と；前記シャフトの手元側端部に位置する横方向に延
    びたヘッドであって、前記の穴と向きが一致した開口を
    持ち、大略前記刺状突起の少なくとも１つに対して相対
    的にずらされた主軸に沿って引き延ばされた形状の、ヘ
    ッドと；からなることを特徴とする組織アンカー装置。
  2. 【請求項２】 請求項１の組織アンカー装置において更
    に；前記シャフトの外面上に配置された前記刺状突起の
    真っ直ぐで長手方向に整列させられた少なくとも１つの
    列で、前記ヘッドの前記主軸を端部から前記シャフトの
    軸に沿って見たときに、前記主軸が前記刺状突起の列に
    対してゼロよりも大きな所定の角度をなすように前記主
    軸が配置されたものを含むことを特徴とする組織アンカ
    ー装置。
  3. 【請求項３】 請求項１の組織アンカー装置において更
    に：前記シャフトの周りに互いに９０°の間隔を持つ４
    列の前記刺状突起を有し、対角線上に対向する２つの列
    の刺状突起は前記の穴に垂直に整列させられた手元側を
    向いた面を持ち、残りの２つの対角線上に対向する列の
    刺状突起はアンダーカットされた手元側を向いた面を持
    つようになされたものを持つことを特徴とする組織アン
    カー装置。
  4. 【請求項４】 請求項２の組織アンカー装置において更
    に；前記刺状突起の少なくとも４列を持ち、前記ヘッド
    の前記主軸が前記刺状突起の列の各々に対してゼロより
    も大きな所定の角度をなすように配置されたことを特徴
    とする組織アンカー装置。
  5. 【請求項５】 前記所定の角度が４５°であることを特
    徴とする請求項２の組織アンカー装置。
  6. 【請求項６】 前記所定の角度が４５°であることを特
    徴とする請求項４の組織アンカー装置。
  7. 【請求項７】 請求項１の組織アンカー装置において、
    前記の刺状突起は前記シャフトの長さに沿う各点で互い
    に所定の正確な距離を置いて配置された少なくとも２つ
    の長手方向に整列させられた列に配列され、前記の列の
    １つの刺状突起は前記刺状突起の隣接する列の対応する
    刺状突起から長手方向に間隔をもって配置されているこ
    とを特徴とする組織アンカー装置。
  8. 【請求項８】 カニューレ挿入型組織アンカーと共に使
    用される組織アンカー挿入装置において：ハウジング
    と；前記ハウジングから先端に向かって延びる第一の細
    長い管状のシャフトであって、手元側端部、先端部およ
    びその中を通る軸方向に一致した穴とを持つシャフト
    と；前記穴の中に滑動可能に受け入れられる細長い針で
    あって、手元側端部と先端部を持つ針と；前記針の前記
    先端部が前記穴の中に保持される第一の引き込み位置
    と、前記針の前記先端部が前記穴を超えて先端方向に延
    びる第二の延長位置との間で、前記針の前記先端部を動
    かすためのトリガー手段と；前記穴の中に滑動可能に受
    け入れられるプッシャーロッドであって、手元側端部と
    先端部を持つプッシャーロッドと；前記プッシャーロッ
    ドの前記先端部が前記穴の中に保持される第一の引き込
    み位置と、前記プッシャーロッドの前記先端部が前記細
    長いシャフトの先端部と隣接する第二の延長位置との間
    で、前記プッシャーロッドの前記先端部を動かすための
    プッシャー手段と；からなる組織アンカー挿入装置。
  9. 【請求項９】 請求項８の組織アンカー挿入装置におい
    て更に：前記組織アンカーと前記針の前記先端部を受け
    るための前記第一の細長いシャフトの先端に位置する輪
    形の受け入れチャンネルを含むことを特徴とする組織ア
    ンカー挿入装置。
  10. 【請求項１０】 請求項８の組織アンカー挿入装置にお
    いて、前記細長い針が前記プッシャーロッドとは独立に
    長手方向に移動可能であり、かつそれぞれが独立に前記
    ハウジングに対して相対的に移動可能であることを特徴
    とする組織アンカー挿入装置。
  11. 【請求項１１】 請求項８の組織アンカー挿入装置にお
    いて、前記トリガー手段と前記プッシャー手段は前記ハ
    ウジングに隣接し、かつそれぞれ前記細長い針と前記プ
    ッシャーロッドの先端に位置していることを特徴とする
    組織アンカー挿入装置。
  12. 【請求項１２】 請求項１０の組織アンカー挿入装置に
    おいて、前記プッシャーロッドはその中に前記針を滑動
    可能に受け入れるために軸方向に向きを合わせた穴を含
    むことを特徴とする組織アンカー挿入装置。
  13. 【請求項１３】 請求項８の組織アンカー挿入装置にお
    いて、更に：針を、選択された複数の所定の距離のいず
    れかだけ前記の第一の細長いシャフトから延ばすことが
    できる複数の位置の任意の１つにおいて、前記針を前記
    ハンドルに対して向きを付けることができるように、深
    さが可変の侵入手段を含むことを特徴とする組織アンカ
    ー挿入装置。
  14. 【請求項１４】 カニューレ挿入型組織アンカーと組織
    アンカー挿入装置の組み合わせにおいて：その上に前記
    組織アンカーを受け入れるための長手方向に滑動可能な
    針手段と、前記組織アンカーを前記針手段に対して相対
    的に先端方向に押すために、前記針手段とは独立に、長
    手方向に滑動可能な運動をさせるプッシャー手段とが含
    まれることを特徴とする組み合わせ。
  15. 【請求項１５】 組織アンカーを組織欠陥部に挿入する
    ためのカニューレ挿入型組織アンカー挿入システムにお
    いて：その中を貫通する軸方向の穴を持つカニューレ挿
    入型組織アンカーと；ハウジングと；手元側端部と先端
    部を持つ細長い針であり、前記針は前記軸方向の穴の中
    に滑動可能に受け入れられるものと；前記ハウジングか
    ら先端に向かって延び、その中に前記組織アンカーと前
    記針を滑動可能に受け入れる管状のさやと；前記針と前
    記さやの間に挟まれた細長いプッシャーロッドと；前記
    プッシャーロッドとは独立に前記針を移動して、前記針
    を前記組織内に先端方向に移動する手段と；前記針とは
    独立に前記プッシャーロッドを移動して、前記組織アン
    カーを前記針に沿って先端に向かって前記組織内に移動
    する手段と；からなることを特徴とするカニューレ挿入
    型組織アンカー挿入装置システム。
  16. 【請求項１６】 カニューレ挿入型組織アンカーを手術
    箇所で処置すべき組織内に挿入する方法において：カニ
    ューレ挿入型組織アンカーを設け；前記組織アンカーの
    穴の中に受け入れられる細長い針と、前記針と前記組織
    アンカーを滑動可能に受けるための受け入れチャンバー
    を持つカニューレ挿入型シャフトと、前記組織アンカー
    と係合してそれを前記受け入れチャンバーから押し出す
    ためのプッシャー手段とからなる組織アンカー挿入装置
    を設け；前記針を前記受け入れチャンバーから先端に向
    かって延ばし；前記針を前記組織アンカーの穴の中に挿
    入し；前記針と前記組織アンカーを前記受け入れチャン
    バーの中に引き込み；前記組織アンカーを設置すべき手
    術箇所を見いだし；前記針を前記受け入れチャンバーか
    ら延ばして前記手術箇所に入れ；前記プッシャー手段を
    先端方向に前進させて前記組織アンカーを前記の延ばさ
    れた針に沿って先端方向に押して前記手術箇所に入れ；
    前記針を前記組織から除去する各ステップからなる方
    法。
  17. 【請求項１７】 カニューレ挿入型組織アンカーを手術
    箇所で処置すべき組織内に挿入する方法において：内部
    を貫通する穴を持つカニューレ挿入型組織アンカーを設
    け；前記組織アンカーの穴の中に滑動可能に受け入れら
    れるように構成された、先端部と手元側端部を持つ細長
    い針を設け；前記針を前記組織アンカーの穴の中に通
    し；前記組織アンカーを前記針に対して相対的に移動さ
    せるプッシャー手段を設け；前記針の前記先端部を手術
    箇所の組織に隣接した位置に置き；前記針を組織内に移
    動し；前記組織アンカーを前記針から組織内に移動する
    ために前記プッシャー手段を移動する各ステップからな
    る方法。
  18. 【請求項１８】 請求項１７の方法において、前記針と
    前記組織アンカーを管状のさやの中で軸方向に一致させ
    て、前記針と前記組織アンカーを手術箇所における組織
    に隣接した位置に置くことを容易にするステップを更に
    含むことを特徴とする方法。
  19. 【請求項１９】 請求項１７の方法において、全ての要
    素の相互の運動は片手で実現できることを特徴とする方
    法。
  20. 【請求項２０】 請求項１７の方法において：前記組織
    アンカー、前記針および前記プッシャー手段をその中に
    滑動可能に受け入れるためのカニューレ挿入型シャフト
    であり、前記シャフトは前記組織に接するための開放し
    た先端部を持つものを設け；前記組織アンカーを手術箇
    所で座ぐり状態に設置するために、前記プッシャー手段
    を前記シャフトの前記先端部に対して先端に向かって移
    動する；各ステップを更に含む方法。
  21. 【請求項２１】 穴を有するカニューレ挿入型組織アン
    カーを保持するパッケージにおいて：カニューレ挿入型
    組織アンカーを所定の向きでその上に受けるための第一
    の表面を持つベースと；前記ベースに隣接するカニュー
    レ挿入型組織アンカーを保持するための第二の表面を持
    つ解放可能な保持手段と；前記第一および第二の表面の
    間に保持されるカニューレ挿入型組織アンカーと同じ向
    きに配置される送入手段であり、細長い部材をカニュー
    レ挿入型組織アンカーの穴の中に挿入するのを容易にす
    る送入手段とからなるパッケージ。
  22. 【請求項２２】 請求項２１のパッケージにおいて：カ
    ニューレ挿入型組織アンカーを保持するための第一およ
    び第二の表面の各々の上の互いに協調する溝手段を更に
    含むパッケージ。
  23. 【請求項２３】 請求項２１のパッケージにおいて：前
    記の穴を通過した後の前記細長い部材をその中に受ける
    ために、前記送出手段と同じ向きに配置されてこれより
    も先端側に位置する受け入れ手段を更に含むパッケー
    ジ。
  24. 【請求項２４】 前記ベース、前記解放可能保持手段お
    よび送入手段が互いに一体に形成されていることを特徴
    とする請求項２１のパッケージ。
  25. 【請求項２５】 前記受け入れ手段が、その中を前記細
    長い部材が通過できる開口であることを特徴とする請求
    項２３のパッケージ。
  26. 【請求項２６】 請求項２５のパッケージにおいて、前
    記細長い部材が所定の点を越えて延びるのを防止するた
    めに、前記受け入れ手段よりも先端側に位置する保護壁
    手段を更に含むパッケージ。
JP11239690A 1998-08-26 1999-08-26 カニュ―レ挿入型組織アンカ―システム Pending JP2000070274A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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