JP2000069899A - 丸型パンの製造方法 - Google Patents

丸型パンの製造方法

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JP2000069899A
JP2000069899A JP10259416A JP25941698A JP2000069899A JP 2000069899 A JP2000069899 A JP 2000069899A JP 10259416 A JP10259416 A JP 10259416A JP 25941698 A JP25941698 A JP 25941698A JP 2000069899 A JP2000069899 A JP 2000069899A
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虎彦 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便の構成により、ボリュームのある丸型パ
ンを製造すること。 【解決手段】 対向する複数の挟圧装置を上下方向へ並
設して設け、対向する間隔が拡大と縮小を繰り返す成形
送り具にパン生地を投入し、成形送り具によって、所定
の厚みのパン生地シートを成形排出し、これを略円形に
切断し、発酵させ、焼成して得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状に成形し
たパン生地から得る丸型パンの製造に関し、簡便な構成
により高品質の丸型パンを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の丸型パンの製造手段について簡単
に説明すると、周知のパン生地材料の配合によって、混
練して用意された生地を機械分割機の生地ホッパーに投
入し、これをホッパー底部に設けたピストンシリンダー
装置によって生地を定量に吸引分割し、小玉の分割生地
を得る。これを別途設けた丸め装置によって丸めて、分
割で乱れたグルテン構造の方向を整えたり、また、丸め
ることによって、この生地玉に分割によって傷んだ生地
内部組織を回復させるために行われる中間発酵で、発生
する炭酸ガスを気泡として保持するための膜構造を形成
させるようにしている。中間発酵工程の後、モルダー等
ガス抜き成形を行った後、最終発酵を行い、焼き上げて
丸型パンを得るものである。したがって上記した従来の
手段においては、生地分割後の丸め装置、さらには中間
発酵装置が必要となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のごと
き、従来の丸型パンの製造手段においては生地の分割を
機械分割機でおこなうと、生地組織を壊れるのでその組
織を回復させるための中間発酵工程が必要であり、また
その前工程として丸め装置が必要となったり、さらには
上記両工程において生地中のグルテンの網目構造が破壊
されるので、これを回復するためアスコルビン酸や臭素
酸カリ等の酸化剤を添加したりして、製造工程が複雑に
なり、丸型パンの製造を能率的に行うことができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、化学添加物を
用いることなく、簡単な手段によりパン生地の気泡保持
機能であるゲル化した高分子組織を破壊することなく、
パン生地を連続したシート状の成形して丸型パンを製造
するものであり、その構成は、対向する複数の挟圧装置
を上下方向へ並設して設け、対向する挟圧装置の上部の
間隔を広く、下部の間隔を狭くするとともに、対向する
間隔が拡大と縮小を繰り返して行うようにした成形送り
具に、パン生地材料を混練して得られたパン生地を、前
記成形送り具に投入し、所定の厚みのパン生地シートに
成形排出し、これを円形に切断し、発酵させ、焼成する
ことを特徴とする。
【0005】本発明構成によれば、成形送り具の挟圧装
置の挟圧間隔を頻繁に拡大縮小することによって、挟圧
部のパン生地内圧力の上昇を防ぎ、パン生地に弾性喪失
が発生しないようにして生地を成形排出するものであ
る。即ち成形送り具の挟圧装置の挟圧間隔を周期的に拡
大と縮小を繰り返しながら、挟圧装置の上方から下方に
送られるパン生地に発生する高圧現象を分散してパン生
地内の保持されている気泡の一散を抑制し、さらに、生
地弾性の発達を促進しながら、パン生地を連続した所定
の帯状生地に成形するものである。
【0006】このようにして、要するにパン生地の自重
流下を促進させるようにしパン生地の流動を誘導し、挟
圧間隔を拡大縮小して、ゲルの破壊も同時に防ぎ、帯状
のパン生地を成形排出するものであるから、既に一次発
酵の済んだパン生地を本発明の成形送り具に投入して
も、パン生地内に保持された気泡を外部に一散する事を
抑制することができる。そして、このようして得られる
帯状のパン生地を略円形に切断して、最終発酵を行った
場合には気泡を保持することが可能であり、最終発酵の
後、焼成で十分に膨張するパン生地となるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は周知の混練装置Mによって
用意される混練生地D1と混練生地D1を貯留静置する
貯留部10のドウボックス11を示す。
【0008】図2を説明すると、成形送り具20はV字
形状の挟圧装置としての一対のローラー群20L,20
Rが設けてあり、一対のローラー群20L,20Rは投
入生地D2を挟圧して帯状に成形せしめて下方向へ送る
ものである。上記ローラー群20Lは、成形用ホッパー
19の下側開口部の左側に設けられたローラー支持部材
21Lとこのローラー支持部材21Lに上下方向に並設
された複数の挟圧ローラー22Lを備えており、同様
に、ローラー群20Rは成形用ホッパー19の下側開口
部右側に設けられたローラー支持部材21Rと、このロ
ーラー支持部材21Rに上下方向に並設した複数の挟圧
ローラー22Rとを設けている。
【0009】ここで複数の挟圧ローラー22L,22R
は生地送り用モーター23L,23Rの駆動により同期
して送り方向(矢印b方向)へ回転するものである。こ
の周速度は上方から下方のローラーに向けて徐々に大き
くするなど、供給する生地の性状に応じ適宜に選択する
ことができる。
【0010】一対のローラー群20L,20Rの吐出側
間隙からの帯状の生地D3の吐出作用を促進するため、
右側のローラー支持部材21Rは上端側の揺動軸24R
を中心として左側のローラー支持部材21Lに対して接
近離反する方向へ揺動可能に構成してある。上記ローラ
ー支持部材21Rを揺動させるため、挟圧装置の本体フ
レーム2の適宜位置には揺動用モーター25に円板状の
駆動リンク26とローラー支持部材21Rが連結リンク
27を介して連結してある。
【0011】一対のローラー群20L,20Rの吐出側
間隔の大きさを調節するため、左側のローラー支持部材
21Lは上端側の揺動軸24Lを中心として右側のロー
ラー支持部材21Rに対して接近離反する方向へ揺動可
能に構成している。左側のローラー支持部材21Lを揺
動調節するため、本体フレーム2に適宜位置には円板状
の駆動リンク28を回転させるサーボモータのごとき間
隙調節用モーター29が設けてあり、この駆動リンク2
8と左側のローラー支持部材21Lは連結リンク30を
介して連結してある。
【0012】一対のローラー群20L,20Rの下方に
は帯状に吐出成形されたパン生地D3を搬送するための
コンベア31が設けてある。
【0013】コンベア31の下流に連結してゲージロー
ラー32 が配置され、ゲージローラー32の下流に更に
コンベア33が配置されており、コンベア33の上にカ
ッター装置34が設けられている。
【0014】貯留静置する保温環境は所定の温度に保温
された保温室(図示せず)にドウボックス11を収納す
るか、またこの製造ライン全体が温度管理された室内の
場合には、ドウボックス11をそのままフロアに放置し
てもよい。このように室温がパン生地が発酵するに十分
な保温環境であれば、室内そのままが保温庫となるの
で、フロアーに放置する一次発酵時間を早めに切り上げ
て成形送り具20に投入し、発酵と成形を同時進行させ
てもよい。
【0015】混練生地D1を一次発酵処理の後、成形送
り具20に投入し、帯状生地D3が排出される。コンベ
ア31、ゲージローラ32を通過したパン生地はカッタ
ー装置34によって帯状生地D3を所定の形状(円形)
に切断し生地片D4を得る。一例をとして、本実施例に
おいては帯状生地D3の生地厚みは30mmで直径が6
0mmの円形生地に切断した。尚、カッターの形状につ
いては、生地の性状や膨張率等を考慮すれば、真円とせ
ずに、楕円や六角形状にする事も可能である。なお六角
形状にした場合には、切断生地の歩留りを上げることが
できる。
【0016】この円形生地を最終発酵工程において32
℃、湿度75パーセントの雰囲気において約60分の発
酵を済ませ、ついでオーブンにて200℃で約10分間
の焼成を行った結果概ね丸型のパンを得ることができ
た。実験によれば、混練生地D1を一次発酵を済ませ
て、成形用ホッパー19に収納されたパン生地D2の比
重は0.5 g/cm3 であり、次いで成形送り具20から
排出された直後の帯状生地D3の比重は0.7 g/cm3
となり、十分に気泡がされた状態になっており、従来の
ような機械式分割後の中間発酵処理は全く必要としない
ものである。
【0017】
【発明の効果】上記したように本発明によれば、このよ
うにして得られる帯状のパン生地を略円形に切断して、
発酵を行った場合には気泡を十分に保持することが可能
であり、発酵、焼成で十分に膨張するパン生地となるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】混練装置の概略図を示す。
【図2】本発明実施例の側面図を示す。
【図3】切断された円形のパン生地を示す。
【図4】丸型パンの最終形状を示す。
【符号の説明】
M 混練装置 D1 混練生地 D2 投入生地 D3 帯状生地 D4 切断された生地 10 貯留部 20 挟圧装置 20L,20R ローラー群 22L,22R 挟圧ローラー 32 ゲージローラー 34 カッター装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月4日(1999.11.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 丸型パンの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状に成形し
たパン生地から得る丸型パンの製造方法に関し、簡便な
構成により能率的に高品質の丸型パンを製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の丸型パンの製造手段について簡単
に説明すると、周知のパン生地材料の配合によって、混
練して用意された生地を機械分割機の生地ホッパーに投
入し、これをホッパー底部に設けたピストンシリンダー
装置によって生地を定量に吸引分割し、小玉の分割生地
を得る。これを別途設けた丸め装置によって丸めて、分
割で乱れたグルテン構造の方向を整えたり、また、丸め
ることによって、この生地玉に分割によって傷んだ生地
内部組織を回復させるために行われる中間発酵で発生す
る炭酸ガスを、気泡として保持するための膜構造を形成
させるようにしている。中間発酵工程の後、モルダー等
ガス抜き成形を行った後、最終発酵を行い、焼き上げて
丸型パンを得るものである。したがって、上記した従来
の手段においては、生地分割後の丸め装置、さらには中
間発酵装置が必要となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、丸型パンの製
造において、上記従来の丸型パンの製造方法のように、
生地の分割を機械分割機で行うと、生地組織が壊れるの
で、その組織を回復させるための中間発酵工程が必要で
あり、また、その前工程として丸め装置が必要となった
り、さらには、上記両工程において生地中のグルテンの
網目構造が破壊されるので、これを回復するためアスコ
ルビン酸や臭素酸カリ等の酸化剤を添加したりして、製
造工程が複雑になり、丸型パンの製造を能率的に行うこ
とができない。本発明は、簡易な手段により能率的に丸
型パンを製造するすることができる方法を提供すること
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の成形送
り具、すなわち、対向する複数の挟圧装置を上下方向へ
併設して設け、対向する挟圧装置の上部の間隔を広く、
下部の間隔を狭くするとともに、対向する間隔が拡大と
縮小を繰り返して行うようにした成形送り具を用いる
と、化学添加物を用いなくても、パン生地の気泡保持機
能であるゲル化した高分子組織を破壊することなく、パ
ン生地を連続したシート状に成形できることから、これ
を利用することにより、能率的に丸型パンを製造するこ
とができるようにしたのである。すなわち、本発明は、
対向する複数の挟圧装置を上下方向へ併設して設け、対
向する挟圧装置の上部の間隔を広く、下部の間隔を狭く
するとともに、対向する間隔が拡大と縮小を繰り返して
行うようにした成形送り具に、一次発酵処理したパン生
地を投入し、成形送り具によって所定の厚みのパン生地
シートに成形排出し、これを略円形に切断し、最終発酵
を行った後、焼成することを特徴とする丸型パンの製造
方法である。
【0005】本発明の成形送り具によれば、成形送り具
の挟圧装置の挟圧間隔を頻繁に拡大縮小することによっ
て、挟圧部のパン生地内圧力の上昇を防ぎ、パン生地に
弾性喪失が発生しないようにして生地が成形排出され
る。すなわち、成形送り具の挟圧装置の挟圧間隔を周期
的に拡大と縮小を繰り返しながら、挟圧装置の上方から
下方に送られるパン生地に発生する高圧現象を分散し
て、パン生地内に保持されている気泡の逸散を抑制し、
さらに、生地弾性の発達を促進しながら、パン生地を連
続した所定の帯状生地に成形するものである。
【0006】このようにして、要するにパン生地の自重
流下を促進させるようにしてパン生地の流動を誘導し、
挟圧間隔を拡大縮小して、ゲルの破壊も同時に防ぎ、帯
状のパン生地を成形排出するものであるから、既に一次
発酵の済んだパン生地を本発明の成形送り具に投入して
も、パン生地内に保持された気泡を外部に逸散すること
を抑制することができる。そして、このようして得られ
る帯状のパン生地を略円形に切断して、最終発酵を行っ
た場合には気泡を保持することが可能であり、最終発酵
の後、焼成で十分に膨張するパン生地となるものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に示す混練装置の概略図およ
び図2に示す全工程装置の側面図により、本発明の実施
例について説明する。図3は実施例において切断された
円形のパン生地を示し、図4は同丸型パンの最終形状を
示す。
【0008】
【実施例】図1の混練装置は、パン生地材料を混練する
周知の混練装置Mと、これによって用意される混練生地
D1、および混練生地D1を貯留静置する貯留部10の
ドウボックス11とからなるものである。図2について
説明すると、成形送り具20はV字形状の挟圧装置とし
ての一対のローラー群20L、20Rが設けてあり、一
対のローラー群20L、20Rは、投入生地D2を挟圧
して帯状に成形せしめて下方向へ送るものである。上記
ローラー群20Lは、成形用ホッパー19の下側開口部
の左側に設けられたローラー支持部材21Lと、このロ
ーラー支持部材21Lに上下方向に並設された複数の挟
圧ローラー22Lを備えており、同様に、ローラー群2
0Rは成形用ホッパー19の下側開口部の右側に設けら
れたローラー支持部材21Rと、このローラー支持部材
21Rに上下方向に並設した複数の挟圧ローラー22R
とを設けている。
【0009】ここで、複数の挟圧ローラー22L、22
Rは、生地送り用モーター23L、23Rの駆動により
同期して送り方向(矢印b方向)へ回転するものであ
る。この周速度は、上方から下方のローラーに向けて徐
々に大きくするなど、供給する生地の性状に応じ適宜に
選択することができる。
【0010】一対のローラー群20L、20Rの吐出側
間隙からの帯状の生地D3の吐出作用を促進するため、
右側のローラー支持部材21Rは、上端側の揺動軸24
Rを中心として、左側のローラー支持部材21Lに対し
て接近離反する方向へ揺動可能に構成している。上記ロ
ーラー支持部材21Rを揺動させるため、挟圧装置の本
体フレーム2の適宜位置には、揺動用モーター25に円
板状の駆動リンク26とローラー支持部材21Rが連結
リンク27を介して連結している。
【0011】一対のローラー群20L、20Rの吐出側
間隔の大きさを調節するため、左側のローラー支持部材
21Lは、上端側の揺動軸24Lを中心として、右側の
ローラー支持部材21Rに対して接近離反する方向へ揺
動可能に構成している。左側のローラー支持部材21L
を揺動調節するため、本体フレーム2の適宜位置に、円
板状の駆動リンク28を回転させるサーボモータのごと
き間隙調節用モーター29が設けており、この駆動リン
ク28と左側のローラー支持部材21Lは、連結リンク
30を介して連結している。
【0012】一対のローラー群20L、20Rの下方に
は、帯状に吐出成形されたパン生地D3を搬送するため
のコンベア31を設けている。
【0013】コンベア31の下流に連結してゲージロー
ラー32 が配置され、ゲージローラー32の下流に、さ
らにコンベア33が配置されており、コンベア33の上
にカッター装置34が設けられている。
【0014】貯留静置する保温環境は、所定の温度に保
温された保温室(図示せず)にドウボックス11を収納
するか、また、この製造ライン全体が温度管理された室
内の場合には、ドウボックス11をそのままフロアに放
置してもよい。このように室温がパン生地が発酵するに
十分な保温環境であれば、室内そのままが保温庫となる
ので、フロアーに放置する一次発酵時間を早めに切り上
げて成形送り具20に投入し、発酵と成形を同時進行さ
せてもよい。
【0015】混練生地D1を一次発酵処理の後、成形送
り具20に投入し、帯状生地D3が排出される。コンベ
ア31、ゲージローラ32を通過したパン生地は、カッ
ター装置34によって帯状生地D3を略円形に切断し、
生地片D4を得る。一例として、本実施例においては、
帯状生地D3の生地厚みは30mmで直径が60mmの
円形生地に切断した。なお、カッターの形状について
は、生地の性状や膨張率等を考慮すれば、真円とせず
に、楕円や六角形状にすることも可能である。なお、六
角形状にした場合には、切断生地の歩留りを上げること
ができる。
【0016】この円形生地を最終発酵工程において、3
2℃、湿度75パーセントの雰囲気で約60分の発酵を
済ませ、次いで、オーブンにて200℃で約10分間の
焼成を行った結果、概ね丸型のパンを得ることができ
た。実験によれば、混練生地D1を一次発酵を済ませ
て、成形用ホッパー19に収納されたパン生地D2の比
重は0.5 g/cm3 であり、次いで、成形送り具20か
ら排出された直後の帯状生地D3の比重は0.7 g/cm
3 となり、十分に気泡が保持された状態になっており、
従来のような機械式分割後の中間発酵処理は全く必要と
しないものである。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、パン生地の気泡保持機
能であるゲル化した高分子組織を破壊することなく、一
次発酵処理したパン生地でも気泡を外部に逸散すること
なく、所定の厚みのパン生地シートに成形排出され、こ
れをカッターで略円形に切断するだけで、最終発酵を行
って焼成すれば丸型パンが得られるので、極めて能率的
に丸型パンを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】混練装置の概略図を示す。
【図2】本発明実施例の側面図を示す。
【図3】切断された円形のパン生地を示す。
【図4】丸型パンの最終形状を示す。
【符号の説明】 M 混練装置 D1 混練生地 D2 投入生地 D3 帯状生地 D4 切断された生地 10 貯留部 20 挟圧装置 20L、20R ローラー群 22L、22R 挟圧ローラー 32 ゲージローラー 34 カッター装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する複数の挟圧装置を上下方向へ並設
    して設け、対向する挟圧装置の上部の間隔を広く、下部
    の間隔を狭くするとともに、対向する間隔が拡大と縮小
    を繰り返して行うようにした成形送り具に、パン生地材
    料を混練して得られたパン生地を投入し、成形送り具に
    よって所定の厚みのパン生地シートに成形排出し、これ
    を略円形に切断し、発酵させ、焼成して得ることを特徴
    とする丸型パンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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