JP2000069794A - 電流を制御するための方法およびその装置 - Google Patents

電流を制御するための方法およびその装置

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JP2000069794A
JP2000069794A JP11227514A JP22751499A JP2000069794A JP 2000069794 A JP2000069794 A JP 2000069794A JP 11227514 A JP11227514 A JP 11227514A JP 22751499 A JP22751499 A JP 22751499A JP 2000069794 A JP2000069794 A JP 2000069794A
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Rolf Wennergren
ヴェンネルグレン ロルフ
Dan Uggla
ウッグラ ダン
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New Japan Radio Co Ltd
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New Japan Radio Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/12Control or stabilisation of current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/14Arrangements for controlling speed or speed and torque
    • H02P8/18Shaping of pulses, e.g. to reduce torque ripple

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望される電流値が増加する場合にも減少す
る場合にも、高精度で高速な電流制御を行なう。 【解決手段】 例えばステッパー電動機を制御するため
のHブリッジにおいて相互連結されている巻線を通る電
流を各チョッパー期間の始まりにおいて制御するため
に、Hブリッジは所定の期間(t1−t2)の間低速減
磁状態に保持される。その後、この期間の終了の直前、
最中あるいは直後に実際の値(IA)と所望される値
(ID)とが比較される。実際の値(IA)の方が小さ
い場合、Hブリッジは最長でそのチョッパー期間の終了
まで磁化状態に保持される。実際の値の方が大きい場
合、Hブリッジは最長でそのチョッパー期間の終了まで
高速減磁状態に保持される。これにより最低限の電流リ
プルにて電流を所望される値に調整することが可能とな
る。これにより電磁雑音が低減される。また、Hブリッ
ジが切り替えされる場合に現れる電流スパイクの衝撃も
最低限にされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、慨して電流制御に
関するものであり、より具体的には例えばステッパー電
動機を制御するためのHブリッジにおいて相互連結され
ている巻線を通る電流を制御するための方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公知であるように、電流値が所望される
値になるように巻線を通る電流を制御するためには、反
復されるチョッパー期間においてこのようなHブリッジ
を例えば巻線が磁化される磁化状態、巻線がゆっくり減
磁される低速減磁状態および巻線が速く減磁される高速
減磁状態などの間を相互切替する。
【0003】所望される値が一定であるか増加している
場合、電流を所望される値に制御するのに通常問題は生
じない。
【0004】しかしながら所望される値が実質的に減少
している場合、電流を所望される値に制御することはよ
り難しくなる。
【0005】この問題のためのいくつかの解決方法が公
知である。
【0006】最も一般的な方法とは、何らかの方法によ
って所望される値が増加しているかあるいは減少してい
るかどうかを検知することである。所望される値が所定
の規準を超えて減少している場合、Hブリッジは高速減
磁状態に保持される。さもなければこれを低速減磁状態
に保持される。この方法の欠点としては、高速減磁を使
用する場合の決定規準を各アプリケーションおよび仕様
モードによって定義する必要があることである。このた
めには多くの時間が必要となる。またこの方法において
は、電流の実際の値が振動した場合に生じる共振の問題
も解決されない。
【0007】また別の公知の方法においては、低速減磁
と高速減磁との間の選別は自動的に行なわれる。この場
合、Hブリッジを常に磁化状態に切り替えるためのクロ
ックパルスが用いられる。Hブリッジを磁化状態に切り
替える直前、その最中あるいは直後に巻線を通る電流の
実際の値と所望される値との比較が行なわれる。この比
較の結果によって磁化段階の後の減磁を高速にあるいは
低速に行なうか制御される。巻線を通る電流の実際の値
は磁化段階の間に増加する。この実際の値は所望される
値と比較され、実際の値が所望される値に達した場合に
Hブリッジは高速あるいは低速減磁状態に切り替えら
れ、この選択は先の電流の比較によって制御される。さ
らに、磁化が再度始まる次の刻時サイクルまでに複数の
別の方法によって2つの減磁状態の選択を変更すること
も可能である。
【0008】この方法の欠点としては、実際の値および
所望される値のいずれにも関係なく、磁化が行なわれる
各刻時サイクルの間に短かい時間が存在するという事実
によって比較的大きな電流リプルが生じるということが
ある。高速減磁が行なわれる期間の時間をも制御するこ
とによって、この方法におけるリプルをある程度改善す
ることができる。しかしながら、Hブリッジの状態に関
わらず巻線を通る電流を測定することが可能であること
が要求されている。電流を巻線に対して直列的に測定し
なくてはならないため、このことは実地においては大変
困難となる。電流の測定が行なわれるべき点における電
位は大いに異なる。よって、このような測定方法はめっ
たに使用されない。
【0009】従来技術の例として米国特許第4,90
8,562号およびスウェーデン特許出願第98001
31−6号を参照されたい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術による方法における前記の問題点を解消することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明においては、各チ
ョッパー期間の始まりにおける所定の期間の間、Hブリ
ッジを低速減磁状態に保つことによってこの目的が達成
されている。その後、この期間の終了の直前、最中ある
いは直後において巻線を通る電流の実際の値と所望され
る値とを比較する。実際の値が所望される値よりも小さ
い場合、この所定の期間の後、Hブリッジを最長でチョ
ッパー期間が終了するまで磁化状態に保つ。一方、実際
の値が所望される値よりも大きい場合、この所定の期間
の後、Hブリッジを最長でチョッパー期間が終了するま
で高速減磁状態に保つ。
【0012】巻線を通る電流は、Hブリッジとグラウン
ドとの間においてそれ自体公知の方法によって接続され
ているセンス抵抗器によって電圧として容易に測定する
ことができる。
【0013】電流の実際の値が所望される値よりも高い
場合には決して電流を増加させないように、あるいは逆
の場合には決して電流を減少させないようにブリッジを
制御することによって、電流リプルを最低限に押さえる
ことができる。さらに、巻線によって生じる電磁雑音も
また最低限に減らすことができる。
【0014】Hブリッジの状態が変化すると、Hブリッ
ジの再循環ダイオード内に蓄電されている電荷に起因す
る電流スパイクが必然的にセンス抵抗器を通過する。よ
ってこれらスパイクが電流調整に干渉しないようにHブ
リッジの切り替えシークエンスを制御する。これにより
電流調整の精度と速度とを上げることができる。
【0015】Hブリッジの低速減磁と高速減磁との間の
切り替えは自動的に行なわれ、巻線を通る電流の実際の
値と所望される値との間の差に基づいている。これによ
って電流の実際の値が振動した場合に生じる共振の問題
が低減される。
【0016】Hブリッジの切り替えは容易に制御され得
る。したがってその性能を最適化するために時間をかけ
てアプリケーションの評価を行なう必要がない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を添付されている
図面に基づいてより詳細に説明する。これら図面のう
ち、図1a−cは、Hブリッジの3つの異なる状態にお
けるHブリッジ内の巻線における電流の流れを示してい
るものであり、図2は、電流の所望される値が一定であ
る場合における巻線を通る電流の制御方法を示している
ものであり、図3は、電流の所望される値が実質的に減
少している場合における巻線を通る電流の制御方法を示
しているものである。
【0018】図1a−cは、公知であるHブリッジの3
つの異なる状態におけるHブリッジ内の巻線Lにおける
電流の流れを示しているものである。Hブリッジをさら
に別の状態に切り替えることが可能であっても、本発明
においてはこれら3つの状態のみを用いるものとする。
【0019】図1a−cにおいて示されるHブリッジ
は、それ自体公知であるように4つのトランジスタT
1、T2、T3およびT4を有している。トランジスタ
T1のコレクタとトランジスタT2のコレクタとは相互
連結されており、この相互連結点は電圧端子Vに連結さ
れている。トランジスタT1およびT2のベースはそれ
ぞれ制御回路1の出力端子に連結されている。
【0020】トランジスタT1およびT2のエミッタは
それぞれトランジスタT3およびT4のコレクタに相互
連結されており、巻線Lはこれら相互連結点の間におい
て相互連結されている。
【0021】トランジスタT3およびT4のエミッタは
相互連結されており、この相互連結点は抵抗器Rを介し
て地面に連結されている。
【0022】トランジスタT3およびT4のベースもま
た、制御回路1における個々の出力端子に連結されてい
る。
【0023】トランジスタT1のコレクタと、トランジ
スタT1のエミッタとトランジスタT3のコレクタとの
間の相互連結点との間には再循環ダイオードD1が相互
連結されている。
【0024】同様に、トランジスタT2のコレクタと、
トランジスタT2のエミッタとトランジスタT4のコレ
クタとの間の相互連結点との間には再循環ダイオードD
2が相互連結されている。
【0025】トランジスタT1のエミッタとトランジス
タT3のコレクタとの間の相互連結点とグラウンドとの
間には再循環ダイオードD3が相互連結されている。
【0026】同様に、トランジスタT2のエミッタとト
ランジスタT4のコレクタとの間の相互連結点とグラウ
ンドとの間には再循環ダイオードD4が相互連結されて
いる。
【0027】ブランキング回路あるいは低域フィルタ
(図示されない)を介してコンパレータ2がトランジス
タT3およびT4の各エミッタ間の相互連結点に連結さ
れており、これにより抵抗器Rを横切る電圧を検知し、
この電圧を抵抗器Rを通る電流の値、すなわち巻線Lを
通る電流の実際の値、に変換し、これと例えばモータ制
御ユニット(図示されない)によってそれ自体は公知で
ある方法によってコンパレータ2の入力端子3を介して
コンパレータ2に供給される所望される値とを比較する
ことができる。コンパレータ2は、制御回路1の入力端
子に連結されている出力端子を介してこの比較の結果を
制御回路1に与える。
【0028】ブランキング回路あるいは低域フィルタ
(図示されない)の目的は、Hブリッジの状態が変わる
場合に常に生じる抵抗器Rを横切る電流スパイクをなく
すことにある。この電流スパイクは、主に再循環ダイオ
ードD1、D2、D3およびD4に蓄電される電荷に起
因するものである。また、トランジスタT1、T2、T
3およびT4の各コレクタとエミッタとの間のキャパシ
タンスと巻線のキャパシタンスとに蓄電される電荷によ
って小さな電流スパイクが生じる。
【0029】本発明における切り替えシークエンスは、
Hブリッジが磁化状態に入るときに再循環ダイオードに
起因する電流スパイクが抵抗器Rを横切って生じないよ
うに始動され、巻線を通る実際の電流を所望される値に
調整し始める。このようにすることによってブランキン
グ回路(図示されない)におけるブランキング時間をか
なり短くすることができ、低域フィルタ(図示されな
い)の帯域幅を広くすることが可能になる。これによ
り、また電流調整の精度および速度を上げることが可能
となる。
【0030】図1aは、Hブリッジの状態が巻線Lが磁
化される状態にある場合を示したものである。このHブ
リッジの磁化状態において、トランジスタT1およびT
4は制御回路1の制御によってON状態にある。したが
って、図1aにおいて実線4にて概略的に示されている
ように、電流はトランジスタT1、巻線L、トランジス
タT4および抵抗器Rを通ってグラウンドへ流れる。磁
化電流、すなわち巻線Lにおける実際の電流、は抵抗器
Rを横切る電圧として検知される。
【0031】図1bおよび1cにおいて、Hブリッジの
ための制御回路は図示されていない。
【0032】図1bは、Hブリッジの状態が巻線Lがゆ
っくりと減磁される状態にある場合を示したものであ
る。この低速減磁状態において、図1aにおいて示され
ているようにトランジスタT4は制御回路1の制御によ
ってON状態にある。したがって減磁電流は、図1bに
おいて実線5にて示されているように、巻線L、トラン
ジスタT4、抵抗器Rおよび再循環ダイオードD3を通
って巻線Lに戻る。図1a同様、巻線Lを通る実際の電
流、すなわちこの場合は減磁電流、は抵抗器Rを横切る
電圧として図1aにおけるコンパレータ2によって検知
される。
【0033】この低速減磁状態において、1つのトラン
ジスタがON状態であればいい。トランジスタのうち、
最も抵抗器Rに近いものが選択されるべきである。図1
bにおいて、トランジスタT4が図1aにおける制御回
路1によってON状態にあるように選択された。しかし
ながら、トランジスタT3がON状態にあるように選択
されることも同様に可能であった。この場合、電流は反
対方向、すなわち巻線LからトランジスタT3、抵抗器
Rおよび再循環ダイオードD4を通って巻線Lに戻るこ
とになる。
【0034】図1cは、Hブリッジの状態が巻線Lが急
速に減磁される状態にある場合を示したものである。こ
の高速減磁状態において、トランジスタT1からT4の
いずれもがON状態にない。この場合、図1cにおいて
実線6にて示されているように、電流は再循環ダイオー
ドD3、巻線Lおよび再循環ダイオードD2を通って流
れる。この場合に実際の電流、すなわち実線6によって
表される電流の流れは抵抗器Rを横切って検知されな
い。
【0035】本発明においては前述のように、図1a−
cにおいて示されるように反復するチョッパー期間の間
にHブリッジが異なる状態に切り替えられ、それにより
巻線Lを通る実際の電流の値をそれぞれが異なるもので
あり得る所望される電流の値になるように制御して例え
ばモータ制御ユニットによりコンパレータ2の入力端子
3にこれを供給する。
【0036】図2は、巻線Lを通る電流の所望される値
IDが一定であることを仮定した場合を示すものであ
る。なお、この所望される値IDが増加している場合に
もこの図2は有効である。
【0037】本発明において、各チョッパー期間の始ま
り、すなわち時間t1において、Hブリッジが制御回路
1によって常に図1bにおいて示されているように低速
減磁状態にあるように制御され、図2において示される
ように時間t2にて終了する所定の期間の間この状態が
保持される。このHブリッジの状態において、巻線Lを
通る電流の実際の値IAは図2から明らかであるように
ゆっくりと減少する。
【0038】Hブリッジが図1cにおいて示されるよう
な高速減磁状態から図1bにおいて示されるような低速
減磁状態に移行する場合に、抵抗器Rを横切ってかなり
大きい、再循環ダイオードに蓄電される電荷に起因する
電流スパイクが生じることを鑑みて、時間t1−t2は
この電流スパイクの長さよりも長くすべきである。これ
により、必然的に生じる電流スパイクが電流調整に干渉
することがない。
【0039】この所定の期間t1−t2の終了の直前、
最中あるいは直後、すなわち時間t2付近、において、
コンパレータ2によって検知される抵抗器Rを横切って
巻線Lを通る電流の実際の値IAと入力端子3を介して
コンパレータに供給される所望される値IDとが比較さ
れる。
【0040】図2において、巻線Lを通る電流の実際の
値IAは所望される値IDよりも小さいものと仮定され
る。
【0041】このことはコンパレータ2によって検知さ
れ、制御回路1に然るべき情報が与えられる。
【0042】この場合、制御回路1はHブリッジを図1
aによって示される磁化状態にし、そのままこの状態を
所定の期間、すなわち時間t2の後、最長では該チョッ
パー期間の終了、すなわち次の時間t1まで保持する。
【0043】しかしながら、図2に示すように実際の値
IAがチョッパー期間の残りにおいて所望される値ID
に達した場合、このことはコンパレータ2によって検知
される。コンパレータ2は制御回路1に然るべき情報を
与え、制御回路1は残りのチョッパー期間分、すなわち
次の時間t1まで、またHブリッジを低速減磁状態に戻
す。
【0044】次のチョッパー期間が時間t1において始
まると、Hブリッジはすでに図2における低速減磁状態
にあるため、次の時間t2が来るまでこのままの状態が
保持される。
【0045】何らかの理由によって、次のチョッパー期
間が始まる時間t1においてHブリッジが磁化状態にあ
る場合には、上述のように本発明においてはHブリッジ
が制御回路1によって前記の次のチョッパー期間が始ま
る時点、すなわち次の(前記の)時間t1において、低
速減磁状態に戻される。
【0046】図3は、巻線Lを通る電流の所望される値
が実質的に減少し、実際の値が所望される値よりも大き
い場合を示しているものである。図3において所望され
る値をID’、また実際の値をIA’とする。
【0047】図2のように、さらに本発明にしたがっ
て、各チョッパー期間の始まり、すなわち図3において
は時間t1’において、制御回路1によってHブリッジ
が図1bにおいて示されるような低速減磁状態にさせら
れ、所定の期間の間、すなわち図3においては時間t
2’まで、この状態が保持される。
【0048】この所定の期間の終了の直前、最中あるい
は直後、すなわち時間t2’の付近において、コンパレ
ータ2は抵抗器Rを横切って検知された電圧から演算さ
れた巻線Lを通る電流の実際の値IA’と、例えばモー
タ制御ユニットから入力端子3を介して供給された所望
される値ID’とを比較し、実際の値IA’が所望され
る値ID’よりも大きいことを検知する。
【0049】その後コンパレータ2は制御回路1に然る
べき情報を与え、制御回路1は時間t2’においてHブ
リッジを図1cにおいて示される高速減磁状態にし、そ
のままHブリッジを最長では該チョッパー期間の終了、
すなわち次の時間t1’までこの高速減磁状態に保持す
る。
【0050】図3に示されるように、通常Hブリッジが
次の時間t2’まで低速減磁状態に再度戻される次のチ
ョッパー期間のはじまり、すなわち次の時間t1’まで
この高速減磁状態に保持される。
【0051】しかしながら、巻線Lの速すぎる減磁と結
果的には電流リプルとを避けるために、Hブリッジを図
3に示されるように例えば時間t2’から時間t3まで
の第2の所定の期間の間のみ高速減磁状態に保持するこ
とも可能である。図3において破線IA”にて示されて
いるように、この時間t3から時間t1’におけるチョ
ッパー期間の終了までHブリッジは低速減磁状態に保持
される。
【0052】時間t3を固定することも可能であるし、
例えば電流の実際の値と所望される値との間の差によっ
て制御することも可能である。すなわち、図2で説明し
たケースと同様に、実際の電流の値が所望される値と一
致する時刻をt3とすることもできる。ただしこの場合
も、本発明の制御の原則により、t3の上限は次のチョ
ッパ期間のはじまり、すなわち次のt1’となる。
【0053】要するに、常にHブリッジが所定の時間の
間低速減磁状態にある状態でチョッパー期間を開始する
ことによって2つの主たる利点が生じる。
【0054】第1に、再循環ダイオードに起因する電流
スパイクが電流調整に干渉することがない。したがっ
て、より早くより精度よく電流を所望される値に調整す
ることが可能となる。
【0055】第2に、電流の所望される値が実際の値よ
りも小さい場合にのみHブリッジの低速減磁状態と高速
減磁状態との間の切り替えを行ない、電流の所望される
値が実際の値よりも大きい場合にのみ低速減磁状態と磁
化状態との間の切り替えを行なう。これにより電流リプ
ルと電磁雑音とが最低限に低減される。
【0056】
【発明の効果】本発明の電流を制御するための方法およ
びその装置によれば、所望される電流値が増加している
ときも減少しているときも高精度で高速な制御が可能で
あり、電磁雑音も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Hブリッジの3つの異なる状態における巻線電
流の流れを示す回路図である。
【図2】本発明における、所望される電流値が一定であ
る場合の電流の制御方法を示す説明図である。
【図3】本発明における、所望される電流値が減少して
いる場合の電流の制御方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 コンパレータ 3 入力端子 4、5、6 電流経路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反復するチョッパー期間においてHブリ
    ッジを磁化状態、低速減磁状態および高速減磁状態に切
    り替えることによってHブリッジにおいて相互連結され
    る巻線を通る電流を制御するための方法において、各チ
    ョッパー期間内で、各チョッパー期間の始まりにおける
    所定の期間の間、Hブリッジを低速減磁状態に保持する
    ステップと、巻線を通る電流の実際の値と所望される値
    とを比較するステップと、実際の値が所望される値より
    も小さい場合には、前記所定の期間の後、最長で前記チ
    ョッパー期間の終了までHブリッジを磁化状態に保持す
    るステップ、および実際の値が所望される値よりも大き
    い場合には、前記所定の期間の後、最長で前記チョッパ
    ー期間の終了までHブリッジを高速減磁状態に保持する
    ステップとを有することを特徴とする電流を制御する方
    法。
  2. 【請求項2】 前記巻線電流の実際の値と所望される値
    とを、前記所定の期間の終了の直前、最中あるいは直後
    に比較することを特徴とする請求項1記載の電流を制御
    する方法。
  3. 【請求項3】 前記巻線電流を比較した場合に、実際の
    値が所望される値よりも小さい場合、前記所定の期間の
    後のチョッパー期間において実際の値が所望される値と
    一致するまでの間のみHブリッジを磁化状態に保持し、
    その後チョッパー期間が終了するまでHブリッジを低速
    減磁状態に保持するステップを有することを特徴とする
    請求項1記載の電流を制御する方法。
  4. 【請求項4】 前記巻線電流を比較した場合に、実際の
    値が所望される値よりも大きい場合、前記所定の期間の
    後において、第2の所定の期間のみHブリッジを高速減
    磁状態に保持し、その後チョッパー期間が終了するまで
    Hブリッジを低速減磁状態に保持するステップを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の電流を制御する方法。
  5. 【請求項5】 反復するチョッパー期間において磁化状
    態、低速減磁状態および高速減磁状態に切り替可能なH
    ブリッジにおいて相互連結される巻線(L)を通る電流
    を制御するための装置において、制御回路(1)を用い
    て各チョッパー期間の始まりにおける所定の期間の間
    (t1−t2;t1’−t2’)、Hブリッジを低速減
    磁状態に保持し、コンパレータ(2)を用いて巻線
    (L)を通る電流の実際の値(IA;IA’)と所望さ
    れる値(ID;ID’)とを比較し、制御回路(1)に
    然るべき情報を与え、実際の値(IA)が所望される値
    (ID)よりも小さい場合には、制御回路(1)を用い
    て前記所定の期間(t1−t2)の後、最長で前記チョ
    ッパー期間の終了までHブリッジを磁化状態に保持し、
    および実際の値(IA’)が所望される値(ID’)よ
    りも大きい場合には、制御回路(1)を用いて前記所定
    の期間(t1’−t2’)の後、最長で前記チョッパー
    期間の終了までHブリッジを高速減磁状態に保持するこ
    とを特徴とする電流を制御する装置。
  6. 【請求項6】 コンパレータ(2)を用いて、前記巻線
    電流の実際の値と所望される値とを前記所定の期間(t
    1−t2;t1’−t2’)の終了の直前、最中あるい
    は直後に比較することを特徴とする請求項5記載の電流
    を制御する装置。
  7. 【請求項7】 前記巻線電流を比較した場合に、実際の
    値(IA)が所望される値(ID)よりも小さい場合、
    制御回路(1)を用いて前記所定の期間(t1−t2)
    の後のチョッパー期間において実際の値(IA)が所望
    される値(ID)と一致するまでの間のみHブリッジを
    磁化状態に保持し、その後チョッパー期間が終了するま
    でHブリッジを低速減磁状態に保持することを特徴とす
    る請求項5記載の電流を制御する装置。
  8. 【請求項8】 前記巻線電流を比較した場合に、実際の
    値(IA’)が所望される値(ID’)よりも大きい場
    合、制御回路(1)を用いて前記所定の期間(t1’−
    t2’)の後において、第2の所定の期間(t2’−t
    3)のみHブリッジを高速減磁状態に保持し、その後チ
    ョッパー期間が終了するまでHブリッジを低速減磁状態
    に保持することを特徴とする請求項5記載の電流を制御
    する装置。
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