JP2000069556A - 移動端末装置 - Google Patents

移動端末装置

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JP2000069556A
JP2000069556A JP10232862A JP23286298A JP2000069556A JP 2000069556 A JP2000069556 A JP 2000069556A JP 10232862 A JP10232862 A JP 10232862A JP 23286298 A JP23286298 A JP 23286298A JP 2000069556 A JP2000069556 A JP 2000069556A
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JP
Japan
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coding rate
coding
variable
mobile terminal
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JP10232862A
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English (en)
Inventor
Kensuke Uehara
堅助 上原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置に設けられている可変レート符号化回路
の符号化レートの上限値を端末ユーザが任意に設定でき
るようにし、これにより簡単な構成でさらなる低消費電
力化を可能としてバッテリ寿命の延長を図る。 【解決手段】 端末ユーザによるキーパッド291の操
作によりボコーダ12に設定するべき符号化レートの上
限値を入力設定し、この状態で省電力モード指定ボタン
293が操作された場合に、省電力モードとなって、マ
イクロプロセッサ13の符号化レート可変制御手段13
3aにより、ボコーダ12の符号化レートを上記入力設
定した上限値に設定するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばCDMA
(Code Division Multiple Access )携帯電話装置のよ
うに、音声符号化方式として可変レート符号化方式を採
用した移動端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信ニーズの増大と通信技術の発
展に伴い、自動車・携帯電話システムやPHS(Person
al Handyphone System)に代表される移動通信システム
が普及している。
【0003】ところで、この種のシステムにおいて使用
される移動端末装置はバッテリを電源として用いてお
り、連続使用時間はこのバッテリの寿命により決まる。
また、装置の小型軽量化についてもバッテリが鍵を握っ
ている。このため、従来より装置の消費電力の低減が最
重要課題となっており、そのために種々のバッテリセー
ビング技術が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ユーザからは
装置のより一層の小型軽量化と連続使用時間の延長が要
望されており、さらなる低消費電力化が課題となってい
る。この発明は上記事情に着目してなされたもので、そ
の主たる目的は、既存の回路を利用することで簡単な構
成でさらなる低消費電力化を可能とする移動端末装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】移動端末装置の中には、
例えばCDMA方式の携帯電話機のように可変レート符
号化回路を備えたものがあり、この可変レート符号化回
路の符号化レートを低レートに設定すると消費電力を低
減することが可能である。
【0006】すなわち、米国標準方式IS−95(文献
“Mobile Station−Base Station Compatibility Stand
ard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellula
r System”,TIA/EIA IS-95(1993 July)参照)では、音
声の可変レート符号化が規定されている。この可変レー
ト符号化方式は、例えば9600bps ,4800bps ,2400bps
,1200bps の4種類の符号化レートを備え、入力信号
の平均パワーを所定の区間ごとにしきい値と比較するこ
とにより、上記4種類の符号化レートの中から適当な符
号化レートを選択して符号化を行うものである。
【0007】この可変レート符号化を使用すると、符号
化レートが9600bps の場合には図13に示すように1フ
レーム中の全スロット(16スロット)が使用され、48
00bps の場合には1フレーム中の任意の半数のスロット
(8スロット)が使用される。また、2400bps の場合に
は1フレーム中の1/4のスロット(4スロット)が使
用され、1200bps の場合には1フレーム中の1/8のス
ロット(2スロット)が使用される。
【0008】ここで、音声符号化データが9600bps のと
きの1フレームにおける平均送信電力を1とすると、48
00bps のときの平均送信電力は1/2に、また2400bps
のときの電力は1/4、さらに1200bps のときの電力は
1/8になる。すなわち、符号化レートが低くなるに従
って1フレームあたりの送信電力が低下することにな
る。
【0009】この発明は以上のような点に着目し、可変
レート符号化回路を備えた移動端末装置において、上記
可変レート符号化回路の符号化レートを端末ユーザが指
定入力するための操作入力手段を設けるとともに、符号
化レート可変制御手段を備え、この符号化レート可変制
御手段により、上記操作入力手段から入力された符号化
レート指定情報に応じて、上記可変レート符号化回路の
符号化レートを可変設定するようにしたものである。
【0010】具体的には、操作入力手段により符号化レ
ートの上限値を入力し、可変レート符号化回路に対しこ
の入力された符号化レートの上限値を設定する構成が考
えられる。
【0011】この発明によれば、操作入力手段を操作す
ることで、端末ユーザは可変レート符号化回路の符号化
レートの上限値を所望のレートに設定することが可能と
なる。例えば、ユーザが符号化レートの上限を4800bps
に指定すれば、4800bps 以下の符号化レートが選択的に
使用されることになるため、9600bps を上限とした場合
と比べて通話音声品質の最高値は低下するものの消費電
力を1/2に低減することができる。つまり、端末ユー
ザの意志により装置をバッテリセービング優先のモード
で動作させることができる。
【0012】また、他の具体的な構成としては、操作入
力手段に低消費電力モードを指定入力する機能を持た
せ、この操作入力手段により低消費電力モードが指定さ
れた場合に、その指定期間に、可変レート符号化回路の
符号化レートを第1の符号化レートとこの第1の符号化
レートよりも低い第2の符号化レートとの間で少なくと
も1回切り替える構成が考えられる。
【0013】この構成によれば、端末ユーザが低消費電
力モードに指定すると、符号化レートが例えば9600bps
と4800bps との間で周期的に変化する。このため、96
00bpsを常時使用する場合に比べて消費電力を低減
することができ、しかも4800bps を常時使用す
る場合に比べると通話品質を良好に保つことができる。
【0014】また、CDMAシステムでは、基地局にお
ける各移動局からの受信電力の総和によりチャネルの収
容容量が決定される。そこでIS−95では、チャネル
の収容容量を増やすために、各移動局の送信電力をオー
プンループ制御やクローズループ制御を用いて精密に制
御するとともに、基地局から各移動局に対し符号化レー
トの上限値を指定することで移動局の送信電力を抑え、
これにより基地局におけるチャネル収容容量を増やす方
式が規定されている。
【0015】このような方式が採用されたシステムにお
いて本発明を実施しようとすると、基地局から指示され
た符号化レートと、移動局においてそのユーザが指定入
力した符号化レートとが相違することが考えられる。
【0016】そこでこの発明は、通信相手の通信装置か
ら符号化レートの上限値を指定する制御信号が到来した
場合に、符号化レート可変制御手段において、操作入力
手段から入力された符号化レート指定情報により表され
る符号化レートと、上記通信相手より到来した制御信号
により表される符号化レートとを比較し、符号化レート
指定情報により表される符号化レートが制御信号により
表される符号化レートよりも高い場合には、制御信号に
より表される符号化レートを優先するように構成してい
る。
【0017】このように構成することで、基地局から指
定された符号化レートとユーザが指定入力した符号化レ
ートとが異なっても、基地局から指定された符号化レー
トが優先的に設定されることになり、これによりシステ
ム全体の動作を優先した制御を維持することができる。
【0018】一方他の発明は、バッテリを電源とし、デ
ィジタル信号を可変レート符号化回路により符号化して
伝送路へ送信する移動端末装置において、上記バッテリ
の出力を基にバッテリの残容量を検出するためのバッテ
リ監視手段と、符号化レート可変制御手段とを備え、こ
の符号化レート可変制御手段により、上記バッテリ監視
手段で検出されたバッテリの残容量に応じて、上記可変
レート符号化回路の符号化レートの上限値を可変設定す
るようにしたものである。
【0019】この発明によれば、例えばバッテリの残容
量の低下に従って可変レート符号化回路の符号化レート
の上限値を自動的に低下させることができ、これにより
バッテリ寿命を延長することができる。
【0020】またその他の発明は、ディジタル信号を可
変レート符号化回路により符号化して伝送路へ送信する
移動端末装置において、通信相手の電話番号情報を記憶
するとともに、この電話番号情報に対応付けて符号化レ
ートの指定情報を記憶した電話帳メモリと、符号化レー
ト可変制御手段とを備え、この符号化レート可変制御手
段において、通信中に、上記電話帳メモリから通信相手
の電話番号情報に対応する符号化レート指定情報を読み
出し、この符号化レート指定情報に応じて可変レート符
号化回路の符号化レートを可変設定するものである。
【0021】具体的には次の2つの構成が考えられる。
発信時に電話帳メモリから発信相手先の電話番号情報に
対応する符号化レート情報を読み出し、発信相手先との
通信中に、この符号化レート指定情報に応じて、可変レ
ート符号化回路の符号化レートの上限値を可変設定する
構成。
【0022】着信時にその着信信号とともに到来した発
信元の電話番号情報をもとに、上記電話帳メモリをアク
セスして対応する符号化レート指定情報を読み出し、発
信元との通信中に、この符号化レート指定情報に応じて
可変レート符号化回路の符号化レートの上限を可変設定
する構成。
【0023】このように構成することで、発信相手先や
発信元に応じて符号化レートの上限値を適宜可変設定す
ることができる。例えば、重要な顧客や取引先との通話
では9600bps を設定する。このようにすると、高品質の
通話を行うことができる。これに対し家族と通話する場
合には、4800bps 又は2400bps 等の低レートに設定す
る。この場合には、消費電力を低減してバッテリセービ
ングを優先した通話を行うことができる。
【0024】さらに別の発明は、ディジタル信号を可変
レート符号化回路により符号化して伝送路へ送信する移
動端末装置において、通信中に、通話音声から特定の語
句を認識するための音声認識手段と、符号化レート可変
制御手段とを備え、この制御手段において、上記音声認
識手段により通話音声中から特定語句が認識された場合
に、可変レート符号化回路の符号化レートを可変設定す
るように構成したものである。
【0025】このように構成することで、例えば通話開
始直後には定例の挨拶等が交わされるものと想定して符
号化レートの上限を4800bps 等の低レートを設定し、こ
れにより低消費電力モードにより通話を開始し、その後
通話中の送話音声に“ところで”や“話は変わります
が”等の重要な用件への転換を示唆する用語が検出され
ると、符号化レートの上限値を9600bps に変更して以後
高品質の通話を行うことが可能となる。
【0026】さらに、モニタ手段を備え、このモニタ手
段により、可変レート符号化回路で符号化された符号化
ディジタル音声信号を復号しかつアナログ信号に変換し
てモニタ出力するように構成するとよい。
【0027】このように構成すると、端末ユーザは通話
中に自身の送話音声をモニタしてその品質を評価するこ
とができ、この評価の結果をもとに符号化レートを変更
する操作を行うことが可能となる。
【0028】またその際、モニタ手段において、可変レ
ート符号化回路により符号化された符号化ディジタル音
声信号を音声メモリに記憶し、この音声メモリから符号
化ディジタル音声信号を読み出して復号しかつアナログ
信号に変換してモニタ出力するように構成してもよい。
【0029】このように構成することで、例えば通話終
了後に送話音声をモニタしてその品質を評価することが
可能となる。このため、通話相手からの受話を妨げるこ
となく、送話音声の品質を正確かつ安定に評価すること
が可能となる。
【0030】さらに、符号化レート可変制御手段に符号
化レートの表示制御機能を持たせ、これにより可変レー
ト符号化回路に設定中の符号化レートを表す表示情報を
表示器に表示するように構成するとよい。このように構
成することで、端末ユーザは通話中或いは待ち受け中に
現在設定中の符号化レートを表示器で視認することが可
能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係わるCDM
A移動端末装置の一実施形態を示すブロック図である。
同図において、マイクロホン10aから出力されたユー
ザの送話音声信号は、アナログ−ディジタル変換器(A
−D)11aでディジタル信号に変換されたのち、音声
符号化−復号化器(Voice coder −decoder 、以後ボコ
ーダ:Vocoderと称する)12に入力される。ボコーダ
12は、可変レート音声符号化方式を採用したもので、
入力音声信号の平均パワーを所定の区間ごとにしきい値
と比較することにより、例えば9600bps ,4800bps ,24
00bps ,1200bps の4種類の符号化レートの中から一つ
を選択し、この選択した符号化レートにより上記入力音
声信号を符号化する。
【0032】マイクロプロセッサ(MPU)13では、
上記ボコーダ12から出力された符号化ディジタル音声
信号に制御信号等が付加され、これにより伝送データが
生成される。この伝送データは、データ生成回路14で
誤り検出符号及び誤り訂正符号が付加されたのち畳み込
み符号化器15にて符号化され、さらにインタリーブ回
路16によりインタリーブのための処理が施される。そ
して、このインタリーブ回路16から出力された伝送デ
ータは、スペクトラム拡散器17で拡散符号により広帯
域の信号にスペクトラム拡散される。
【0033】拡散符号には、例えばPN符号(Pseudo n
oise code )と、Walsh sequenceやOrthogonal Gold se
quence等を採用した直交符号とが併用される。直交符号
を使用する理由は、チャネル相互間の直交性を高めて干
渉をさらに抑えるためである。
【0034】このスペクトラム拡散された送信信号は、
ディジタル・フィルタ18で不要な周波数成分が除去さ
れたのちディジタル−アナログ変換器(D−A)19に
よりアナログ信号に変換される。そして、このアナログ
送信信号は、アナログ・フロントエンド20で所定の無
線周波数にアップコンバートされるとともに所定の送信
電力レベルに電力増幅されたのち、アンテナ21から図
示しない基地局に向け送信される。
【0035】一方、アンテナ21で受信されたスぺクト
ラム拡散無線信号は、アナログ・フロントエンド20に
おいて低雑音増幅器により増幅されるとともに、中間周
波数又はベースバンド周波数にダウンコンバートされ
る。そして、このアナログ・フロントエンド20から出
力された受信信号は、アナログ−ディジタル変換器(A
−D)22で所定のサンプリング周期でディジタル信号
に変換されたのち、サーチ受信機23、自動利得制御
(AGC)回路24及びRAKE受信機25に入力され
る。
【0036】RAKE受信機25は、3個のフィンガ回
路と、これらのフィンガ回路の出力信号をシンボル合成
するシンボル合成器とを有する。各フィンガ回路は、そ
れぞれ受信レベルの大きい所望のパスの受信信号に対し
独立してスペクトラム逆拡散を行うことにより、異なる
3つのパスの受信信号をマルチパス無線信号から分離し
て各々再生する。
【0037】サーチ受信機23は、基地局から放送され
ているパイロット信号のPN符号をサーチしてそのオフ
セットを捕捉するためのもので、基本的にはフィンガ回
路と同じ構成である。このPN符号のサーチ動作により
得られる電力データはマイクロプロセッサ(MPU)1
3に取り込まれる。
【0038】上記RAKE受信機25から出力された復
調シンボルは、タイミング情報とともにデインタリーブ
回路26に入力され、このデインタリーブ回路26にお
いてデインタリーブ処理が施される。続いて、このデイ
ンタリーブ後の復調シンボルは、ビタビ復号化器27に
おいてビタビ復号され、さらにこのビタビ復号後の復調
シンボルは誤り訂正回路28で誤り訂正復号処理されて
受信データとなり、マイクロプロセッサ13に入力され
る。マイクロプロセッサ13では、上記入力された受信
データが音声データと制御データとに分離される。この
うち音声データは、ボコーダ12で音声復号されたのち
ディジタル−アナログ変換器(D−A)11bでアナロ
グ信号に変換され、しかるのちスピーカ10bから拡声
出力される。
【0039】マイクロプロセッサ13には、電話帳メモ
リ30が付属して設けてある。この電話帳メモリ30に
は、所望の通信相手の名前と電話番号が相互に対応付け
て格納され、さらには後述する符号化レート情報も格納
される。
【0040】キーパッド/ディスプレイ29は、上記電
話帳メモリ30を使用した発信操作やダイヤルデータの
入力、さらには符号化レートの上限値指定情報を含む各
種制御データ等の入力設定を行なったり、また移動局の
動作状態に係わる種々情報を表示するために設けられて
いる。このキーパッド/ディスプレイ29の動作はマイ
クロプロセッサ13により制御される。
【0041】またこの実施形態の移動端末装置はバッテ
リ31を電源としており、このバッテリ31の出力電圧
を基に電源回路32で所定の動作電圧Vccを生成して装
置内の各回路に供給している。またこの装置は電源監視
回路33を備えており、この電源監視回路33により上
記バッテリ31の出力電圧を検出してマイクロプロセッ
サ13に通知している。
【0042】ところで、この発明の一実施形態に係わる
移動端末装置は以下に述べるような特徴的な機能を備え
ている。以下その機能を複数の実施例に分けて説明す
る。 (第1の実施例)第1の実施例は、端末ユーザのキー操
作によりボコーダ12の符号化レートの上限値を入力設
定し、この状態で省電力モード指定ボタンが操作された
場合に省電力モードとなって、ボコーダ12の符号化レ
ートを上記入力設定した上限値に設定するようにしたも
のである。
【0043】図2は、この第1の実施例に係わる移動端
末装置の要部構成を示す機能ブロック図である。マイク
ロプロセッサ13には、本実施例に係わる制御機能とし
て、レート制御コマンド検出手段131と、符号化レー
ト入力制御手段132と、符号化レート可変制御手段1
33aとを備えている。
【0044】レート制御コマンド制御手段131は、受
信データ中から基地局が送信した符号化レート制御コマ
ンドを検出する。符号化レート入力制御手段132は、
符号化レート設定モードにおいて、キーパッド291の
操作により端末ユーザが入力した符号化レート指定情報
を取り込んで記憶保持する。また、省電力モード指定ボ
タン293の操作を検出する。
【0045】符号化レート可変制御手段133aは、待
ち受け中又は通信中に、上記符号化レート入力制御手段
132に記憶保持されている符号化レート指定情報に従
ってレート制御信号を生成し、このレート制御信号をボ
コーダ12に与えることで、ボコーダ12の符号化レー
トの上限値を設定する。また、レート制御コマンド検出
手段131により基地局から符号化レートの上限値が指
示された場合には、この基地局から指示された符号化レ
ートの上限値と、上記符号化レート入力制御手段132
に記憶保持されている符号化レートの上限値とを比較
し、基地局から指示された符号化レート上限値の方が低
い場合には、これを優先してレート制御信号を生成しボ
コーダ12に与える。
【0046】このような構成であるから本実施例の装置
は次のように動作する。すなわち、待ち受け中におい
て、端末ユーザはキーパッド291を操作して省電力モ
ード用の符号化レートとして例えば4800bps を設定入力
する。この符号化レートは符号化レート入力制御手段1
32に記憶保持される。
【0047】さて、発着信に伴い通話が開始され、この
状態で端末ユーザが省電力モード指定ボタン293を押
下したとする。そうすると、符号化レート可変制御手段
133aは、先ず上記符号化レート入力制御手段132
に記憶保持されている、ユーザが指定した符号化レート
と、基地局からレート制御コマンドにより指示された符
号化レートとを比較する。そして、基地局から指示され
た符号化レートが例えば2400bps 又は1200bps であれ
ば、この基地局から指示された符号化レートの方が低レ
ートなので、この基地局から指示された符号化レートを
上限値としてボコーダ12に設定する。すなわち、基地
局が指定した符号化レートを優先した符号化レート制御
が行われることになり、これにより基地局における端末
収容容量は適切に制御される。これは、同時に通信を希
望する移動端末装置数が多い場合に効果を発揮する。
【0048】これに対し基地局から指示されている符号
化レートの上限値が9600bps であったとすれば、ユーザ
が指定した符号化レート(4800bps )の方が低いので、
符号化レート可変制御手段133aはこの符号化レート
(4800bps )を上限値としてボコーダ12に設定する。
従って、この場合ボコーダ12では、4800bps を上限と
してディジタル音声信号の符号化が行われることにな
り、このため上限値を9600bps として符号化する場合に
比べて、送信系の消費電力を低減してバッテリ31の寿
命を延ばすことが可能となる。
【0049】なお、通話中もしくは通話終了後にユーザ
が省電力モード指定ボタン293を再度押下すると、符
号化レート可変制御手段133aは省電力モードを通常
モードに戻す。すなわち、ボコーダ12には9600bps が
設定される。従って、以後ユーザの送話音声は9600bps
を上限値として符号化され、これにより高音質の送話が
可能となる。
【0050】また、待ち受け中及び通話中において、符
号化レート可変制御手段133aは、ボコーダ12に設
定中の符号化レートを表す表示情報、例えば「9600bps
」「4800bps 」…等の数値をLCD292へ出力して
表示させる。これによりユーザはその時々で設定中の符
号化レートを確認することができる。なお、符号化レー
トの表示情報としては、「高レート」、「低レート」等
のメッセージでもよい。
【0051】(第2の実施例)第2の実施例は、省電力
モード用の符号化レート及び省電力モードに移行させる
までの時間を予め設定し、通話開始後上記時間が経過し
た時点でボコーダ12の符号化レートを自動的に上記省
電力モード用の符号化レートに変更するようにしたもの
である。
【0052】図3は、この第2の実施例に係わる移動端
末装置の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、
同図において前記図2と同一部分には同一符号を付して
詳しい説明は省略する。
【0053】マイクロプロセッサ13には、符号化レー
ト/タイマ周期入力制御手段134と、符号化レート可
変制御手段133bとが備えてある。符号化レート/タ
イマ周期入力制御手段134は、符号化レート設定モー
ドにおいて、キーパッド291の操作により入力された
省電力モード用の符号化レートと、省電力モードに移行
させるまでの時間Tとをそれぞれ記憶保持する。
【0054】符号化レート可変制御手段133bは、通
話開始後その通話時間をタイマで計時し、通話時間が上
記符号化レート/タイマ周期入力制御手段134に記憶
保持された時間Tになった時点で、ボコーダ12の符号
化レートを上記符号化レート/タイマ周期入力制御手段
134に記憶保持された省電力用の符号化レートに変更
する。
【0055】このような構成であるから、待ち受け中
に、ユーザは自身の移動端末装置に、所望の省電力モー
ド用の符号化レートと、省電力モードに移行させるまで
の時間Tを予め設定しておく。そうすると、図4に示す
ごとく、通話開始時点から上記設定時間Tが経過するま
での期間には、ボコーダ12に9600bps が上限値として
設定され、これにより通話品質優先の通話が可能とな
る。そして、上記通話開始後上記設定時間Tが経過する
と、その時点でボコーダ12の符号化レート上限値は48
00bps に自動的に変更され、以後省電力優先の通話が行
われる。この符号化レート制御形態は、例えば重要な会
話を通話開始直後に行い、その後一般的な会話に移行す
る傾向性があるユーザにとってはきわめて有効である。
【0056】なお、基地局からレート制御コマンドによ
り4800bps 又は2400bps 等の低符号化レートが上限値と
して指示されている場合に、この指示された低符号化レ
ートが優先的にボコーダ12に設定される点は、前記第
1の実施例と同様である。また、ボコーダ12に設定中
の符号化レートを表す表示情報がLCD292に表示さ
れる点も、前記第1の実施例と同様である。
【0057】また、符号化レートの制御形態は、通話開
始後設定時間Tが経過するまではボコーダ12の符号化
レートを例えば4800bps に設定し、上記設定時間Tの経
過後にボコーダ12の符号化レートを9600bps に変更す
るようにしてもよい。この制御形態は、通話開始直後に
は一般的な会話を行い、その後重要な会話に移行する傾
向性があるユーザに有効である。
【0058】(第3の実施例)第3の実施例は、省電力
用の符号化レートと、省電力モード時における符号化レ
ートの切替周期を予め設定しておき、ユーザが省電力モ
ード指定ボタン293を押下すると省電力モードとなっ
て、高い符号化レートと低い符号化レートとを上記設定
した切替周期で交互に切り替えるようにしたものであ
る。
【0059】なお、本実施例は前記第2の実施例で用い
た図3を使用して説明する。マイクロプロセッサ13に
備えられた符号化レート/タイマ周期入力制御手段13
4は、キーパッド291により入力された省電力用の符
号化レート、及び省電力モード時における符号化レート
の切替周期をそれぞれ記憶保持する。また、省電力モー
ド指定ボタン293の操作を検出する。
【0060】符号化レート可変制御手段133bは、通
話中にユーザが省電力モード指定ボタン293を押下す
ると、その時点で省電力モードになって、本来の符号化
レート(9600bps )と、上記符号化レート/タイマ周期
入力制御手段134に記憶保持されている省電力用の符
号化レート(4800bps )とを、同じく符号化レート/タ
イマ周期入力制御手段134に記憶保持されている切替
周期に従って交互に切り替える。
【0061】このような構成であるから、通話中にユー
ザが省電力モード指定ボタン293を押下すると、装置
は省電力モードに移行し、これによりボコーダ12にお
ける符号化レートの上限値は、例えば図5に示すように
時間T2の低符号化レート(4800bps )と、時間T1の
高符号化レート(9600bps )との間で交互に切り替えら
れる。そして、この状態でユーザが省電力モード指定ボ
タン293を再度押下すると、省電力モードから通常モ
ードに復帰し、これによりボコーダ12における符号化
レートの上限値は、高符号化レートである9600bps に固
定的に設定される。
【0062】したがって、ユーザは通話中において、ボ
タン操作一つで簡単に装置を省電力モードに設定するこ
とができる。しかも省電力モード期間では、符号化レー
トが時々低下するだけであるため音声品質の劣化は実際
上話者には判別できない。つまり実質的な音質劣化は生
じないに等しい。そして、このような効果を奏しなが
ら、1通話当たりの消費電力を低減することができる。
【0063】(第4の実施例)第4の実施例は、電源監
視回路33により検出されたバッテリ31の出力電圧を
もとにバッテリ31の残容量を求め、このバッテリ31
の残容量の減少に応じて符号化レートを低レートのもの
に可変するようにしたものである。
【0064】図6は、この実施例における移動端末装置
の要部構成を示す機能ブロック図である。この実施例の
マイクロプロセッサ13には、電源監視回路33により
検出されたバッテリ31の出力電圧をもとにバッテリ3
1の残容量を算出するバッテリ残量算出手段135と、
このバッテリ残量算出手段135の算出結果を基に動作
する符号化レート可変制御手段133cとが備えてあ
る。
【0065】符号化レート可変制御手段133cは、バ
ッテリ残量と符号化レートとの対応関係を表す情報を記
憶したテーブルメモリを有する。そして、上記通話中に
おいて定期的に上記バッテリ残量算出手段135の算出
結果を取り込み、この算出結果に対応する符号化レート
を上記テーブルメモリから検索して、この符号化レート
をボコーダ12に設定する。
【0066】このような構成であるから、バッテリ31
の残容量が低下すると、それに従って符号化レート可変
制御手段133cによりボコーダ12の符号化レートが
例えば図7に示すようにステップ的に下げられる。この
ため、バッテリ残量とは無関係に符号化レートを例えば
9600bps に固定的に設定する場合に比べて、バッテリ寿
命を延長することができる。しかも、バッテリ残量の減
少に従い符号化レートを4段階にわたってステップ的に
低下させているので、符号化レートを例えば9600bps か
ら一気に1200bps に低下させる場合に比べて、通話音質
の急激な低下を抑えて通話品質を比較的良好に保つこと
ができる。
【0067】なお、基地局からレート制御コマンドによ
り4800bps 又は2400bps 等の低符号化レートが上限値と
して指示されている場合に、この指示された低符号化レ
ートが優先的にボコーダ12に設定される点は、前記第
1の実施例と同様である。また、ボコーダ12に設定中
の符号化レートを表す表示情報がLCD292に表示さ
れる点も、前記第1の実施例と同様である。
【0068】(第5の実施例)第5の実施例は、通信相
手の電話番号に対応付けて符号化レートを記憶した電話
帳メモリ30を設け、この電話帳メモリ30を利用した
発信が行われた場合に、この電話帳メモリ30から発信
相手の電話番号に対応する符号化レートを読み出して、
当該発信相手との通話中にこの符号化レートをボコーダ
12に設定するものである。また、着信信号が到来した
場合には、この着信信号により網から通知された発信者
識別情報(発ID)に対応する発信者が上記電話帳メモ
リ30に登録されているか否かを判定し、登録されてい
る場合には対応する符号化レートを読み出して、当該発
信者との通話中にこの符号化レートをボコーダ12に設
定するようにしたものである。
【0069】図8は、この第5の実施例に係わる移動端
末装置の要部構成を示す機能ブロック図である。電話帳
メモリ30には、例えば図9に示すように各通信相手ご
とに、その名前と、電話番号が記憶されており、さらに
これらの電話番号に対応付けて符号化レート情報「9600
bps 」「4800bps 」が記憶されている。
【0070】マイクロプロセッサ13には、レート制御
コマンド検出手段131に加えて、発ID検出手段13
6と、電話帳アクセス制御手段137と、符号化レート
可変制御手段133dとが備えられている。
【0071】発ID検出手段136は、着信信号に網か
ら通知される発信者識別情報(発ID)が挿入されてい
る場合に、この発IDを検出して符号化レート可変制御
手段133d及び電話帳アクセス制御手段137に与え
る。
【0072】電話帳アクセス制御手段137は、キーパ
ッド291により電話帳を使用した発信操作が行われた
場合に、発信先の電話番号を読み出して発信処理に供す
るとともに、対応する符号化レート情報を読み出して符
号化レート可変制御手段133dに与える。また、着信
時には、上記発ID検出手段で検出された発IDをキー
として電話帳メモリ30を検索して、該当する発信者が
登録されているか否かを判定する。そして、該当する発
信者が登録されている場合には、対応する符号化レート
情報を電話帳メモリ30から読み出して符号化レート可
変制御手段133dに通知する。
【0073】符号化レート可変制御手段133dは、上
記電話帳アクセス制御手段137から通知された発信先
又は発信元に対応する符号化情報を基に、これら発信先
又は発信元との通話中にボコーダ12に符号化レートの
上限値を設定する。
【0074】このような構成であるから、先ずユーザが
キーパッド291により電話帳を使用した発信操作を行
うと、電話帳メモリ30から該当する発信先の電話番号
が読み出されて発信処理が行われる。またそれととも
に、電話帳メモリ30から対応する符号化レート情報が
読み出され、ボコーダ12に対しこの符号化レートが上
限値として設定される。
【0075】例えば、いま発信相手が「○○商事」であ
れば、ボコーダ12には9600bps が符号化レートの上限
値として設定される。このため、以後「○○商事」との
通話中には、ユーザの送話音声は9600bps を上限値とし
て符号化されて送出される。従って、「○○商事」の話
者は高品質の受話が可能となる。
【0076】これに対し発信相手が「△△自宅」の場合
には、ボコーダ12には4800bps が符号化レートの上限
値として設定される。このため、以後「△△自宅」との
通話中には、ユーザの送話音声は4800bps を上限値とし
て符号化されて送出される。このため、9600bps を使用
する場合に比べると通話品質は低下するが、送信系の消
費電力が低減されるため、バッテリセービングを優先し
た使用形態をとることができる。
【0077】一方、待ち受け中に着信信号が到来する
と、発ID検出手段136により着信信号中から発ID
が検出され、この発IDをキーとして電話帳アクセス制
御手段137により電話帳メモリ30が検索されて、該
当する発信者が電話帳メモリ30に登録されているか否
かが判定される。そして、登録されていれば、電話帳メ
モリ30から対応する符号化レート情報が読み出され、
ボコーダ12にこの符号化レートが上限値として設定さ
れる。
【0078】例えば、いま網から通知された発IDが
「03−5012−3456」だったとすると、この発
信元は電話帳メモリ30に「○△事務所」として登録さ
れているので、電話帳メモリ30から対応する符号化レ
ート情報“9600bps ”が読み出されて、これがボコーダ
12に設定される。このため、以後「○△事務所」との
通話中には、ユーザの送話音声は9600bps を上限値とし
て符号化されて送出される。従って、「○△事務所」の
話者は高品質の受話が可能となる。
【0079】一方、網から通知された発IDが「043
−987−6543」だったとすると、この発信元は電
話帳メモリ30に「○X自宅」として登録されているの
で、電話帳メモリ30から対応する符号化レート情報
“4800bps ”が読み出されて、これがボコーダ12に設
定される。このため、以後「○X自宅」との通話中に
は、ユーザの送話音声は4800bps を上限値として符号化
されて送出される。このため、9600bps を使用する場合
に比べると通話品質は低下するが、送信系の消費電力が
低減されるため、バッテリセービングを優先した使用形
態をとることができる。
【0080】以上のように第5の実施例では、電話帳メ
モリ30に各通信相手の電話番号に対応付けて符号化レ
ート情報を格納しておき、電話帳を利用した発信時及び
着信時に、対応する符号化情報を電話帳メモリ30から
読み出してボコーダ12に設定するようにしている。従
って、通信相手に応じた最適な符号化レートを自動的に
ボコーダ12に設定して通話を行うことができる。
【0081】なお、基地局からレート制御コマンドによ
り4800bps 又は2400bps 等の低符号化レートが上限値と
して指示されている場合に、この指示された低符号化レ
ートが優先的にボコーダ12に設定される点は、前記第
1の実施例と同様である。また、ボコーダ12に設定中
の符号化レートを表す表示情報がLCD292に表示さ
れる点も、前記第1の実施例と同様である。
【0082】(第6の実施例)第6の実施例は、予め設
定した語句を通話中の送話音声中から検出し、この語句
が検出された場合に、ボコーダ12の符号化レートを予
め設定した値に切り替えるようにしたものである。
【0083】図10は、この実施例に係わる移動端末装
置の要部構成を示す機能ブロック図である。同図におい
て、マイクロプロセッサ13には、ワード・スポッティ
ング設定制御手段138と、ワード・スポッティング認
識手段139と、その認識結果に基づいて符号化レート
を制御する符号化レート可変制御手段133eとが設け
てある。
【0084】ワード・スポッティング設定制御手段13
8は、ワード・スポッティング登録モードが指定された
場合に、切替スイッチ34を「登録」側に切り替え、ユ
ーザがマイクロホン10aから入力した特定の語句、例
えば「ところで」や「話は変わりますが」等の話題の転
換を表す語句をメモリに登録する。
【0085】ワード・スポッティング認識手段139
は、通話中にマイクロホン10aから入力されたユーザ
の送話音声中から、上記ワード・スポッティング設定制
御手段138に予め登録された特定語句を音声認識技術
を用いて検出する。
【0086】符号化レート可変制御手段133eは、通
話中に上記ワード・スポッティング認識手段139で特
定語句が検出された場合に、ボコーダ12の符号化レー
トを上記特定語句に対応付けて予め設定してある符号化
レートに変更する。
【0087】このような構成であるから、いま仮に符号
化レート変更用の特定語句WSとして「話は変わります
が」を登録し、かつこの特定語句に対応付けて符号化レ
ート“9600bps ”を設定しておいたとする。この状態で
通話が開始されると、符号化レート可変制御手段133
eは、例えば図11に示すごとく、その通話開始当初に
はボコーダ12に対し例えば省電力用の4800bps を設定
する。そして、通話中に特定語句WS、つまり「話は変
わりますが」がワード・スポッティング認識手段139
で検出されると、その時点でボコーダ12の符号化レー
トを9600bps に変更設定する。
【0088】したがって、ユーザの送話音声は、通話開
始当初では4800bps により符号化されて送出されるた
め、バッテリセービング優先の動作が行われることにな
る。一方、通話中に話題が本来の用件に移行することを
表す特定語句WSである「話は変わりますが」が検出さ
れると、ボコーダ12の符号化レートは自動的に9600bp
s に変更されるため、以後ユーザの送話音声はこの9600
bps により符号化されて送出される。このため、相手話
者は高品質の受話が可能となり、例えば重要な用件を明
瞭に聞き取ることが可能となる。
【0089】なお、ボコーダ12に設定する符号化レー
トの上限値を、通話開始直後には高符号化レートである
9600bps に設定しておき、特定語句WSが検出されると
4800bps に変更するようにしてもよい。また、別の特定
語句が検出された時点で、再び9600bps に戻すようにし
てもよい。
【0090】また特定語句としては、会話中で自然に用
いられる語句を選択するのが、通話相手に対する影響が
少なく好ましいが、これだと不必要に符号化レートが変
更されることも考えられる。そこで、符号化レート変更
用の特殊用語を用意しておき、これを設定するようにし
てもよい。
【0091】なお、本実施例においても、基地局からレ
ート制御コマンドにより4800bps 又は2400bps 等の低符
号化レートが上限値として指示されている場合に、この
指示された低符号化レートが優先的にボコーダ12に設
定される点、及びボコーダ12に設定中の符号化レート
を表す表示情報がLCD292に表示される点は、前記
第1の実施例と同様である。
【0092】(第7の実施例)第7の実施例は、ボコー
ダ12を通した符号化ディジタル送話音声信号をモニタ
する機能を持ち、通話中にユーザが自己の送話音声をモ
ニタしたり、或いは通話中の自己の送話音声を音声メモ
リに記憶して通話終了後に再生してモニタできるように
したものである。
【0093】図12は、この第7の実施例に係わる移動
端末装置の要部構成を示す機能ブロック図である。同図
において、マイクロプロセッサ13にはモニタ制御手段
140及び音声メモリ141が備えてある。モニタ制御
手段140は、第1のモニタモードと、第2のモニタモ
ードとを備える。第1のモニタモードは、通話中におい
て、ボコーダ12で符号化された送話音声データを送信
するとともに、そのまま折り返して受話音声データとと
もにボコーダ12で復号し、受話用のスピーカ10bか
ら出力させるものである。
【0094】第2のモニタモードは、通話中にボコーダ
12で符号化された送話音声データを送信するととも
に、音声メモリ141に記憶する。そして、通話終了後
にユーザがキーパッド291により再生操作を行うと、
上記音声メモリ141から符号化送話音声データを読み
出し、このデータをボコーダ12へ出力して復号させて
スピーカ10bから出力させるものである。
【0095】このような構成であるから、通話中にユー
ザが第1のモニタモードを設定すると、ボコーダ12か
ら出力された符号化送話音声データがモニタ制御手段1
40によりそのままボコーダ12に折り返され、ここで
復号されたのち受話用のスピーカ10bから受話音声と
ともに拡声出力される。
【0096】このため、ユーザは通話を行いながら、ボ
コーダ12を通した後の自分の送話音声の品質を確認す
ることが可能となる。そして、送話音声品質を改善する
必要性があれば、キーパッド291を操作して、ボコー
ダ12に設定されている符号化レートを例えば4800bps
から9600bps に変更させることが可能となる。また、キ
ーパッド291の操作により符号化レートを任意に切替
ながら、その符号化送話音声データの品質をその場で自
身の耳で確かめ、その結果をもとに最適な符号化レート
を設定することも可能となる。
【0097】一方、通話中にユーザが第2のモニタモー
ドを設定すると、通話中のユーザの符号化送話音声デー
タが音声メモリ141に記録される。そして、通話終了
後にユーザがキーパッド291により再生操作を行う
と、上記音声メモリ141に記録された符号化送話音声
データが読み出されてボコーダ12に出力され、このボ
コーダ12で復号されたのちD−A11bでアナログ信
号に変換され、受話用のスピーカ10bから拡声出力さ
れる。従って、ユーザは受話に支障を生じることなく、
かつ自身の送話音声の品質を正確に評価することができ
る。
【0098】なお、この発明は上記実施形態及びその各
実施例に限定されるものではなく、装置の構成や動作手
順及び動作内容等については、この発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施可能である。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、可変
レート符号化回路を備えた移動端末装置において、上記
可変レート符号化回路の符号化レートを指定する符号化
レート指定情報を入力するための操作入力手段を設ける
とともに、符号化レート可変制御手段を備え、この符号
化レート可変制御手段により、上記操作入力手段から入
力された符号化レート指定情報に応じて、上記可変レー
ト符号化回路の符号化レートの例えば上限値を可変設定
するようにしている。また、バッテリ残量や通信相手先
ごとに符号化レートを可変設定するようにしている。従
ってこの発明によれば、既存の可変レート符号化回路を
利用することで簡単にさらなる低消費電力化を可能とす
る移動端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるCDMA移動端末装置の一
実施形態を示すブロック図。
【図2】 第1の実施例に係わる移動端末装置の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図3】 第2及び第3の実施例に係わる移動端末装置
の要部構成を示す機能ブロック図。
【図4】 第2の実施例による符号化レートの制御例を
示す図。
【図5】 第3の実施例による符号化レートの制御例を
示す図。
【図6】 第4の実施例に係わる移動端末装置の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図7】 第4の実施例による符号化レートの制御例を
示す図。
【図8】 第5の実施例に係わる移動端末装置の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図9】 第5の実施例における電話帳メモリの構成の
一例を示す図。
【図10】 第6の実施例に係わる移動端末装置の要部
構成を示す機能ブロック図。
【図11】 第6の実施例における符号化レートの制御
例を示す図。
【図12】 第7の実施例に係わる移動端末装置の要部
構成を示す機能ブロック図。
【図13】 音声符号化レートに対する送信フレームの
構成の一例を示す図。
【符号の説明】
11a,22…アナログ−ディジタル変換器(A−D) 11b,19…ディジタル−アナログ変換器(D−A) 12…音声符号化−復号化器(ボコーダ) 13…マイクロプロセッサ(MPU) 14…データ生成回路 15…畳み込み符号化器 16…インタリーブ回路 17…スペクトラム拡散器 18…ディジタル・フィルタ 20…アナログ・フロントエンド 21…アンテナ 23…サーチ受信機 24…自動利得制御(AGC)回路 25…RAKE受信機 26…デインタリーブ回路 27…ビタビ復号化器 28…誤り訂正回路 29…キーパッド/ディスプレイ 30…電話帳メモリ 31…バッテリ 32…電源回路 33…電源監視回路 34…切替スイッチ 131…レート制御コマンド検出手段 132…符号化レート入力制御手段 133a,133b,133c,133d,133e…
符号化レート可変制御手段 134…符号化レート/タイマ周期入力制御手段 135…バッテリ残量算出手段 136…発ID検出手段 137…電話帳アクセス制御手段 138…ワード・スポッティング設定制御手段 139…ワード・スポッティング認識手段 140…モニタ制御手段 141…音声メモリ 291…キーパッド 292…液晶ディスプレイ(LCD) 293…省電力モード指定ボタン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル信号を可変レート符号化回路
    により符号化して伝送路へ送信する移動端末装置におい
    て、 前記可変レート符号化回路の符号化レートを指定するた
    めの符号化レート指定情報を入力する操作入力手段と、 この操作入力手段により入力された符号化レート指定情
    報に応じて、前記可変レート符号化回路の符号化レート
    を可変設定するための符号化レート可変制御手段とを具
    備したことを特徴とする移動端末装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化レート可変制御手段は、操作
    入力手段により入力された符号化レート指定情報に応じ
    て、可変レート符号化回路に対し符号化レートの上限値
    を設定することを特徴とする請求項1記載の移動端末装
    置。
  3. 【請求項3】 前記操作入力手段は、低消費電力モード
    を指定入力する機能を備え、 前記符号化レート可変制御手段は、前記操作入力手段に
    より低消費電力モードが指定されている期間に、可変レ
    ート符号化回路の符号化レートを、第1の符号化レート
    とこの第1の符号化レートよりも低い第2の符号化レー
    トとの間で少なくとも1回切り替えることを特徴とする
    請求項1記載の移動端末装置。
  4. 【請求項4】 通信相手の通信装置から符号化レートの
    上限を指定する制御信号が到来した場合に、 前記符号化レート可変制御手段は、前記操作入力手段か
    ら入力された符号化レート指定情報により表される符号
    化レートと、前記制御信号により表される符号化レート
    とを比較し、符号化レート指定情報により表される符号
    化レートが制御信号により表される符号化レートよりも
    高い場合には、制御信号により表される符号化レートを
    優先することを特徴とする請求項1記載の移動端末装
    置。
  5. 【請求項5】 バッテリを電源とし、ディジタル信号を
    可変レート符号化回路により符号化して伝送路へ送信す
    る移動端末装置において、 前記バッテリの出力を基にバッテリの残容量を検出する
    ためのバッテリ監視手段と、 このバッテリ監視手段により検出されたバッテリの残容
    量に応じて、前記可変レート符号化回路の符号化レート
    を可変設定するための符号化レート可変制御手段とを具
    備したことを特徴とする移動端末装置。
  6. 【請求項6】 ディジタル信号を可変レート符号化回路
    により符号化して伝送路へ送信する移動端末装置におい
    て、 通信相手の電話番号情報を記憶するとともに、この電話
    番号情報に対応付けて符号化レートの指定情報を記憶し
    た電話帳メモリと、 通信中に、前記電話帳メモリから通信相手の電話番号情
    報に対応する符号化レート指定情報を読み出し、この符
    号化レート指定情報に応じて、前記可変レート符号化回
    路の符号化レートを可変設定するための符号化レート可
    変制御手段とを具備したことを特徴とする移動端末装
    置。
  7. 【請求項7】 前記符号化レート可変制御手段は、発信
    時に電話帳メモリから発信相手先の電話番号情報に対応
    する符号化レート情報指定を読み出し、発信相手先との
    通信中に、この符号化レート指定情報に応じて、前記可
    変レート符号化回路の符号化レートを可変設定すること
    を特徴とする請求項6記載の移動端末装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化レート可変制御手段は、着信
    時にその着信信号とともに到来した発信元の電話番号情
    報をもとに前記電話帳メモリをアクセスして対応する符
    号化レート指定情報を読み出し、前記発信元との通信中
    に、この符号化レート指定情報に応じて、前記可変レー
    ト符号化回路の符号化レートを可変設定することを特徴
    とする請求項6記載の移動端末装置。
  9. 【請求項9】 ディジタル信号を可変レート符号化回路
    により符号化して伝送路へ送信する移動端末装置におい
    て、 通信中に、通話音声から特定の語句を認識するための音
    声認識手段と、 この音声認識手段により前記特定語句が認識された場合
    に、可変レート符号化回路の符号化レートを可変設定す
    る符号化レート可変制御手段とを具備したことを特徴と
    する移動端末装置。
  10. 【請求項10】 前記可変レート符号化回路により符号
    化された符号化ディジタル音声信号を復号しかつアナロ
    グ信号に変換してモニタ出力するモニタ手段を、さらに
    具備したことを特徴とする請求項1記載の移動端末装
    置。
  11. 【請求項11】 前記モニタ手段は、前記可変レート符
    号化回路により符号化された符号化ディジタル音声信号
    を音声メモリに記憶し、この音声メモリから符号化ディ
    ジタル音声信号を読み出して復号しかつアナログ信号に
    変換してモニタ出力することを特徴とする請求項10記
    載の移動端末装置。
  12. 【請求項12】 前記符号化レート可変制御手段は、可
    変レート符号化回路に設定中の符号化レートを表す表示
    情報を表示器に表示する機能を備えることを特徴とする
    請求項1乃至11のいずれかに記載の移動端末装置。
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