JP2000259179A - 音声入力システム - Google Patents

音声入力システム

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JP2000259179A
JP2000259179A JP11057409A JP5740999A JP2000259179A JP 2000259179 A JP2000259179 A JP 2000259179A JP 11057409 A JP11057409 A JP 11057409A JP 5740999 A JP5740999 A JP 5740999A JP 2000259179 A JP2000259179 A JP 2000259179A
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voice
mobile station
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unit
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JP11057409A
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English (en)
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Sumie Nakabayashi
澄江 中林
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Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線回線を持った通信システムに適用して音
声認識率の低下の虞れがなく、充分に実用性を保つこと
ができる音声入力システムを提供すること。 【解決手段】 移動局1に音声認識部10を設け、移動
局1側から基地局2側への音声の伝送については、音声
信号のままで伝送せず、音声認識部10で音声認識した
結果を情報として基地局2に伝送することにより、移動
局1と基地局2の間での無線回線による帯域制限など、
無線伝送系特有の伝送特性の影響を受ける虞れを少なく
し、高い音声認識率が保てるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線回線を用いて
音声認識を行う音声入力システムに係り、特に携帯電話
から入力された音声を基地局で認識する場合に好適な音
声入力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電話を利用して種々のサービスを
行うようにしたシステムが知られているが、これらのシ
ステムの中に、音声認識技術と音声合成技術を用いるこ
とにより、加入者とサービスシステムとの間での音声に
よる情報の授受を可能にし、自動的にサービスが提供で
きるようにした音声入力システムがある。
【0003】例えば、1980年代には、銀行の残高照
会システムが実用化されているが、このシステムでは、
加入者が銀行のサービスセンタに電話を掛けると、サー
ビスセンタに設置されている音声応答装置が応答し、そ
れによる音声ガイダンスに従って加入者が口座番号、暗
証番号などを音声により入力すると、それがセンタの音
声認識装置によって認識され、照会された口座の残高が
音声応答装置から音声により加入者に通知されるように
なっているものである。
【0004】ところで、このようなシステムでは、上記
したように、音声認識と音声合成のための高度な技術が
必要であるが、近年、LSI技術の進歩により、1チッ
プで1000語もの音声認識能力を持ったLSI回路が
市販され、簡単に利用できるほか、パソコンの分野で
は、高性能のCPUの搭載により、音声認識機能と日本
語変換機能をソフトウエアで可能にし、これにより音声
入力のワープロまでが実現されている。
【0005】さらに最近は、CTI(Computer Telephon
y Integration)方式と呼ばれるシステムにより、外出先
から電話することによりEメ−ル(e-mail)を言葉として
読み上げて貰えるというユニファイドメッセージシステ
ムと呼ばれるサービスシステムが登場し、このCTIシ
ステム向けの音声認識ボードまでも市販されており、従
って、音声入力システムの種々の分野への適用について
は、現状でも既に充分な環境が整っている状況にあると
いうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、無線
回線を持った通信システムにおける特有の伝送特性につ
いて配慮がされておらず、このような通信システムに音
声入力システムを適用した場合、音声認識機能が低下し
て実用性の保持に問題があった。
【0007】例えば、昨今は、携帯電話など無線回線に
よる通信システムでも、上記したCTIシステムに端末
からアクセスし、音声入力を行いたいという要望が強く
なっているが、無線回線を有するシステムでは、フェー
ジング、干渉、帯域制限など無線伝送系特有の伝送特性
があり、このため、伝送された音声に歪みが生じ、音声
認識率が著しく劣化してしまう。
【0008】従って、従来技術では、携帯電話など無線
回線を持った通信システムに適用した場合、音声認識能
力が低下して円滑な音声入力が得られず、この結果、実
用性に問題が生じてしまうのである。
【0009】本発明の目的は、無線回線を持った通信シ
ステムに適用して音声認識率の低下の虞れがなく、充分
に実用性を保つことができる音声入力システムを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、無線回線を
介して接続された移動局と基地局を有する通信システム
における音声入力システムにおいて、前記移動局に音声
認識部を設け、前記移動局から前記基地局に対する音声
情報の伝送を、音声認識結果情報の形で行うようにして
達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による音声入力シス
テムについて、図示の実施の形態により詳細に説明す
る。図1は、本発明による音声入力システムの一実施形
態が適用された通信システムの一例で、携帯電話などの
端末からなる複数の移動局1と基地局2、それにCTI
システム3で構成されている。
【0012】そして、図示してないが、基地局2とCT
Iシステム3の間には交換機が設置してあるのが一般的
で、これにより、移動局1でのダイアル操作など、所定
の発呼操作により、基地局2を介して任意にCTIシス
テム3に接続できるようになっている。
【0013】そして、これにより、当該移動局1とCT
Iシステム3との間での音声による問い掛けと、音声に
よる応答によりデータの授受が行え、この結果、例えば
ユニファイドメッセージなどの自動サービスが得られる
ようになっている。
【0014】次に、図2により、移動局1と基地局2、
それにCTIシステム3の詳細について説明する。まず
移動局1は、音声認識部10と音声コーデイック部1
1、チャネルコーデイック部12、無線部13、マンマ
シンインターフェース部14、それに制御部15を備え
ている。音声認識部10は、マイクロホンから入力され
た音声を認識し、認識結果としての文字列などからなる
認識結果情報を生成する働きをする。
【0015】音声コーデイック部11は、マイクロホン
から供給される音声信号を、無線回線による伝送に必要
な符号化を行ってチャネルコーデイック部12に供給す
ると共に、チャネルコーデイック部12から供給される
音声信号を復号してスピーカに供給する働きをする。
【0016】チャネルコーデイック部12は、音声認識
部10から供給される認識結果情報と、音声コーデイッ
ク部11から供給されるディジタルの音声情報を多重化
して無線部13に供給すると共に、無線機13から供給
される受信信号から制御情報と音声情報の多重分離を行
う働きをする。
【0017】なお、ここで、音声コーデイック部やチャ
ネルコーデイック部などにおけるコーデイックとは、コ
ード化(符号化)とデコード化(復号化)の双方の機能を兼
ね備えた処理のことを表わす造語である。
【0018】無線部13は、送信回路と受信回路を備
え、チャネルコーデイック部12から供給される多重化
された情報を所定の周波数の搬送波信号によりアンテナ
から送信すると共に、アンテナから受信された所定の周
波数の搬送波信号から受信信号を復調してチャネルコー
デイック部12に供給する働きをする。
【0019】マンマシンインターフェイス部14は、ダ
イアル情報入力用の押ボタン(スイッチ)から入力された
情報の取込みと、表示部に対する所定の情報を表示する
のに必要なインターフェースの機能を果たす働きをす
る。
【0020】そして、制御部15は、移動局全体の動作
に必要な制御を司さどるもので、このため所定の性能の
マイクロプロセッサを備え、必要なプログラムに従って
所定の処理を実行するようになっている。
【0021】次に、基地局2は、無線部20とチャネル
コーデイック部21、音声コーデイック部22、回線イ
ンターフェース部23、それに制御部24を備えてお
り、ここで、無線部20とチャネルコーデイック部2
1、音声コーデイック部22は、移動局における無線部
13とチャネルコーデイック部12、音声コーデイック
部11と同じ機能を持つものである。
【0022】回線インターフェース部23は、音声コー
デイック部22の入出力データと制御部24の入出力デ
ータとの多重化/多重分離を行い、CTIシステム3と
のインターフェースを取る働きをする。制御部24は、
基地局全体の動作に必要な制御を司さどるもので、移動
局での制御部15と同様に、所定の性能のマイクロプロ
セッサを備え、必要なプログラムに従って所定の処理を
実行するようになっている。
【0023】また、CTIシステム3は、回線インター
フェース部30と音声認識部31、音声応答部32、そ
れに制御部33とを備えている。回線インターフェース
部30は、基地局の回線インターフェース部23と同じ
で、基地局2から供給される信号から音声信号を分離し
て音声認識部31に供給すると共に、音声合成部32か
ら供給される音声信号を多重化して基地局3に供給する
働きをする。
【0024】なお、このとき、基地局側の回線インター
フェース部23と、CTIシステム側の回線インターフ
ェース部30の間には、交換機が介在されるのが一般的
であることは、既に説明した通りである。
【0025】音声認識部31は、入力された音声信号を
認識し、認識結果としての文字列などからなる認識結果
情報を生成する働きをする。
【0026】音声合成部32は、制御部33から供給さ
れる応答情報に基づいて、応答用の音声によるメッセー
ジに必要な音声(合成音声)を作成する働きをする。制御
部33は、CTIシステム全体の動作に必要な制御を司
さどるもので、これも移動局での制御部15や基地局2
の制御部24と同様に、所定の性能のマイクロプロセッ
サを備え、必要なプログラムに従って所定の処理を実行
する働きをするが、その制御の詳細な内容については、
後述する。
【0027】なお、この実施形態では、CTIシステム
3が音声認識部31を備えており、これにより音声入力
アプリケーションが動作する一般的な形式のCTIシス
テムが用いられているが、これは、従来のCTIサービ
スにも対応可能にするためである。
【0028】次に、この実施形態の動作について、図3
のシーケンス図により説明する。いま、移動局1とCT
Iシステム3の間で、で示すように、所定の手順によ
り、例えば移動局1でのダイアル操作などにより、呼が
設定され通話状態が確立されると、まず、CTIシステ
ム3からは、音声入力を促すメッセージと共に、入力が
期待される認識対象語などの音声入力に必要な制御情報
が、基地局2から無線回線を介して移動局1に伝送され
る。
【0029】このときの音声メッセージ用の音声情報
は、CTIシステム3の制御部33からの指示により、
音声応答部32で音声合成により生成され、制御情報は
制御部33により生成され、それらが回線インターフェ
ース部30で多重化され、基地局2に伝送されるように
構成してある。
【0030】そこで、基地局2では、まず、この音声メ
ッセージ用の音声情報と制御情報を回線インターフェー
ス部23に取込み、音声情報と制御情報に多重分離し、
音声情報は音声コーデイック部22によって無線回線を
通すのに必要な符号化処理が施された上でチャネルコー
デイック部21で制御情報と多重化され、無線部20に
よりアンテナから移動局1に送信される。
【0031】移動局1では、この基地局2から伝送され
た情報を無線部13により復調し、チャネルコーデイッ
ク部12により制御情報と音声情報に多重分離する。そ
して、これらの情報のうち、音声情報は音声コーデイッ
ク部11により処理され、音声信号に復号された上で、
マンマシンインターフェース部14を介してスピーカに
供給される。
【0032】この結果、図3のに示すように、移動局
1の受話器からは、「こちら〇〇サービスセンタです。
お客様番号をどうぞ」という音声によるメッセージが発
せられることになる。
【0033】一方、同じくチャネルコーデイック部12
で分離された情報のうちの制御情報は制御部15に取り
込まれる。そこで、制御部15は、この制御情報に応じ
て、同じくに示すように、音声認識部10を起動さ
せ、認識動作開始待ち状態にする。
【0034】次いで、上記した音声によるメッセージに
促されて、移動局1の加入者が音声で応答し、要求され
たように、例えば「9811」というID番号を言葉と
して発声し、マイクロホンに入力したとすると、これが
音声認識部10で認識され始める。
【0035】そして、これにより、音声認識部10は、
認識結果として文字列などの音声認識結果情報を生成
し、これをチャネルコーデイック部12に入力し、この
結果、多重化された音声認識結果情報が無線部13を介
してアンテナから送出され、これが基地局2で受信され
る。
【0036】そこで、基地局2では、その無線部10で
情報が受信されたら、その受信した情報をチャネルコー
デイック部21により多重分離し、制御部24は音声認
識結果情報を取り出し、音声コーデイック部22の出力
データと共に回線インターフェース部23に入力し、こ
こで多重化してからCTIシステム3に送出する。
【0037】CTIシステム3では、この多重化された
情報を回線インターフェース部30により受け取り、多
重分離して音声認識結果情報を取り出し、制御部33に
引き渡す。そこで、制御部33は、受け取った音声認識
結果情報を解析し、その解析結果に応じて所定の音声応
答メッセージの生成などの処理を実行する。
【0038】このようにして、図3のに示すように、
移動局1から、基地局2を介して、CTIシステム3
に、「9811」というID番号の音声認識結果情報が
伝送され、この音声認識結果情報がCTIシステム3に
より解析される。
【0039】そして、この解析結果により、同図に示
すように、CTIシステム3から再び音声情報と制御情
報が送出され、これが移動局1で受信された結果、移動
局1のスピーカから、例えば「9811、山田太郎さま
ですね」という言葉が発生されることになる。
【0040】以下、図3の〜に示すように、CTI
システム3からのガイダンス用の音声メッセージの送出
動作と、これに対する移動局1の加入者による音声(言
葉)での応答動作を繰り返えすことにより、「山田太
郎」なる人物、すなわちこのときの移動局1の加入者
は、CTIシステム3を対象とした音声によるデータの
授受が行なえることになる。
【0041】そして、この結果、この実施形態によれ
ば、無線回線を使用しているにもかかわらず、高い音声
認識率による円滑な音声入力が容易に行え、ユニファイ
ドメッセージなどの自動サービスを簡単に受けることが
できるのであるが、以下、その理由について説明する。
【0042】この実施形態では、移動局1から送信され
る音声情報は、加入者が発声した音声によるそのままの
信号ではなく、音声認識部10による音声認識結果とし
て与えられる音声認識結果情報になっていて、CTIシ
ステム3では音声認識を行う必要がない。
【0043】既に説明したように、音声情報を音声信号
のままで、無線回線により伝送した場合には、フェージ
ング、干渉、帯域制限など無線伝送系特有の伝送特性に
よる歪みの影響が免れず、このためCTIシステム3で
の音声認識率が著しく劣化してしまう。
【0044】しかるに、上記実施形態では、移動局1に
音声認識部10が設けてあり、これにより、移動局1の
マイクロホンに入力された音声は直ちに音声認識され、
その結果として生成された音声認識結果情報が無線部1
3から送信されるようになっているので、このときは、
高い音声識別率が容易に保てる。
【0045】そして、CTIシステム3では、音声認識
を行う必要が無く、音声を表わすデータとして音声認識
結果情報をそのまま制御部33に取り込むだけでよいこ
とになり、このため、上記したように、ここでの音声認
識率の低下の虞れがなく、常に円滑な音声入力結果を得
ることができるのである。
【0046】一方、移動局1側には、CTIシステム3
の音声応答部32から出力される合成音声によるメッセ
ージがそのまま音声信号により伝送されてくるが、最近
の音声合成技術からすれば、この場合には特に問題はな
い。
【0047】すなわち、いま、無線回線でのエラーレー
トがたとえ3×10-2 にも達したとしても、人間の音
声認識能力のもとでは、音声の認識は極めて容易だから
であり、従って、加入者がメッセージの理解に苦しむ虞
れはほとんど無く、常に容易に正しく応答することがで
きる。
【0048】次に、この実施形態では、CTIシステム
3が音声認識部31を備え、音声入力アプリケーション
が動作するシステムになっていて、これにより、図2の
本発明の実施形態による移動局1以外の一般的な加入者
からの接続に際しても、自動サービスができるようにな
っている。
【0049】しかして、このことは、汎用性の面では優
れているといえるが、反面、この結果、移動局からのサ
ービス要求に際して、その要求が本発明の実施形態によ
る移動局1からのものか、一般的な加入者からのものか
などの端末の種別を識別する必要がある。
【0050】このためには、例えば最初の呼設定時に、
すなわち図3のに示す処理に際して、このときの着信
が何れの種別の端末からの呼なのか、又は何れの種別の
端末に発信すべき呼なのかを識別し、この識別結果に応
じて、CTIシステム3での制御処理を、音声識別を行
う制御処理にするのか、そのまま音声識別結果情報とし
て取り込む制御処理にするのかを判別してやれはよい。
【0051】具体的には、CTIシステム3の制御部3
3が有するメモリエリアに、図4に示すテーブルを設定
しておき、呼を設定すべき端末の電話番号から、区分
0、すなわち、その端末の種別がCTIシステム側で音
声認識を要する端末であるか、区分1、すなわち、その
端末が音声認識処理を端末側で行っている端末であるか
を判別してやれば良い。
【0052】この判別処理のための本発明の他の実施形
態としては、端末からの呼設定用のメッセージに、音声
認識区分を示す情報を付加するようにしてもよい。近
年、広く用いられているISDNシステムでは、呼設定
時、発信側からは呼設定メッセージなどのメッセージが
送られ、他方、着信側からは呼出メッセージ、応答メッ
セージなどのメッセージが送られる。そして、これらの
メッセージのやり取りの結果として、呼が設定される。
【0053】そこで、これらのメッセージのユーザー・
ユーザー情報要素やファシリティ情報要素を使用して、
上記した音声認識区分を伝送することができる。そし
て、これらの音声認識区分に応じて、図5に示すよう
に、制御部33による処理内容を変えてやればよい。こ
の図5において、(a)は音声入力を起動する場合の処理
で、(b)は音声入力結果を取得する場合の処理であり、
それぞれ区分0か区分1かにより、処理内容を切換える
ようになっている。
【0054】従って、この実施形態によれば、従来のC
TIシステムとしての機能はそのままで、無線回線で結
ばれた携帯電話などの移動局による端末からの音声入力
システムとしての機能を容易に付加することができる。
【0055】ところで、上記実施形態において、移動局
1からの音声認識結果情報の伝送については、上記した
交換機を介するようにする外、任意のチャネルを用いる
ことができる。例えば、通話チャネルと制御チャネルと
を別にし、通話チャネルに音声信号を乗せ、制御チャネ
ルに音声認識結果情報を乗せるようにしてもよい。
【0056】図6は、無線回線における通信用物理的チ
ャネル構成の一例で、この例では、図示のように、音声
を乗せる通話チャネルと、制御データを乗せる制御チャ
ネルとを時分割で割り当てることにより、音声と制御デ
ータを同じに送ることができるようになっている。
【0057】また、この実施形態では、移動局1とCT
Iシステム3の間においては、ISDNの基本インター
フェースなどを使用して音声と制御データを多重化して
送ることができる。
【0058】ところで、本発明が対象としている携帯電
話などの移動体無線通信システムにおいては、上記した
ようにフェージングや干渉などの影響により、ビットエ
ラーレートが高くなりがちであり、このため、データ誤
り訂正方式の適用が一般的であるが、このデータ誤り訂
正方式は、FEC(Forward Error Correction)方式とA
RQ(Auto Repeat Request)方式の2種に大別できる。
【0059】まずFEC方式は、誤り訂正符号化された
データを伝送するもので、誤り訂正能力を上げるほど冗
長度を多く要する。次にARQ方式は、誤り検出符号化
されたデータを伝送し、誤りが発生したデータを再送す
ることにより信頼性を保持するもので、FEC方式に比
して冗長度が少なくて済むが、フィードバックチャネル
が必要である。
【0060】ここで、本発明によれば、上記実施形態か
ら明らかなように、移動局1から基地局2に伝送される
のは音声認識結果情報であり、この場合、音声信号のま
まで伝送する場合に比して、著しく少ない情報量で済む
ので、その分、多くの冗長度を持たせることができ、伝
送エラーに強い通信方式とすることができる。
【0061】例えば、狭帯域通信で使用される代表的な
音声コーデイック装置の符号化率1/2での誤り訂正符
号化における伝送レートは6.4kbps であるから、こ
こで、いま、「ハイ」という500ミリ秒の長さの言葉
を音声で伝送するとした場合には、3.2kbps の伝送
レートが必要であるが、音声認識結果情報として得られ
る文字列「ハイ」についてみると、その情報量は、8bi
t×2=16bit になるので、これに符号化率1/2で
の誤り訂正符号化を行っても32bit で済み、1/10
0の情報量となる。
【0062】従って、上記実施形態によれば、伝送の冗
長度にかなりの余裕が生じるので、FEC方式によるデ
ータ誤り訂正方式も容易に適用でき、通信の信頼性向上
を充分に図ることができ、さらには、余裕が生じて余っ
たビットについては、他の情報の伝達に振り当てること
もできる。なお、本発明の実施形態にARQ方式のデー
タ誤り訂正方式を適用しても良いことはいうまでもな
い。
【0063】ところで、上記実施形態において、移動局
1と基地局2の間での誤り訂正方式として、移動局1の
チャネルコーデイック部12においては、畳込み符号
化、ブロック符号化などの誤り訂正符号化を行ってチャ
ネル多重化すると共に、基地局2のチャネルコーデイッ
ク部21では、チャネル多重分離後、ビタビ復号などの
誤り訂正復号を行うようにしてもよい。
【0064】ところで、上記のCTIシステムでは、上
記したユニファイドメッセージシステムのほかにコール
センタシステムと呼ばれるサービスがあるが、本発明の
実施形態によれば、CTIシステム3内に取り込まれた
音声認識結果情報は、そのまま上記したユニファイドメ
ッセージシステムに利用できるほか、音声認識結果情報
を音声に戻し、音声メールシステムなどの別のアプリケ
ーションで使用するようにしてもよい。
【0065】ユニファイドメッセージシステムにおいて
は、ボイスメールシステム、ファクシミリメールシステ
ム、e-mailシステムなどが連動し、音声メールの伝言を
e-mailに添付ファイルとして送ることなどのことができ
るので、上記実施形態の適用により、応用範囲を大きく
広げることができる。
【0066】また、この実施形態では、移動局1側で
は、CTIシステム3からの制御情報により音声入力が
制御されるので、移動局1側での音声入力についての制
御が簡単になり、使用者も、有線回線による従来の音声
入力システムとの違いを意識することなく、常に同じよ
うに使用でき、この結果、より一層、円滑に音声入力を
行うことができる。
【0067】このとき、CTIシステム3の音声アプリ
ケーションから認識対象語などを指定して移動局1側の
音声認識部10に指示してやることにより、音声認識部
10で認識すべき言葉が絞れるので、移動局1側での認
識率のさらなる向上が容易に得られる。
【0068】また、CTIシステム3の音声入力アプリ
ケーションと連動させることにより、移動局1側に高度
の音声認識機能や日本語変換機能を持たせる必要をなく
すことができ、従って、移動局1のローコスト化を容易
に図ることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、移動局側で音声認識
し、認識結果情報を基地局に伝送するようにしたので、
以下に列挙する効果が得られる。 帯域制限や高いエラー発生率など無線回線特有の伝送
特性による影響を受ける虞れがなく、常に高い音声認識
率を容易に保つことができる。使用者が特定されてい
ることが多い移動局側で音声認識するので、その使用者
に合わせて音声認識特性のトレーニングができ、この結
果、センタ側で音声認識する方式のように、不特定多数
の使用者による音声を対象とした場合に比して高い認識
率が簡単に得られ、従って、円滑な音声入力動作を容易
に行うことことができる。
【0070】無線回線を伝送されるのが音声認識結果
情報になるので、音声信号をそのまま伝送する場合に比
して情報量を大幅に減らすことができ、従って、充分な
冗長ビットの付加により高い能力を備えた強力なデータ
誤り訂正方式の適用が可能になり、この結果、劣悪な無
線伝送環境のもとでも信頼性の高い音声入力動作を容易
に得ることができ、さらには、伝送容量に生じた余裕ビ
ットを他の情報の伝達に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音声入力システムの一実施形態が
適用された通信システムの一例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明による音声入力システムの一実施形態が
適用された通信システムの一例を示す詳細ブロック図で
ある。
【図3】本発明による音声入力システムの一実施形態が
適用された通信システムの一例における動作を示すシー
ケンス図である。
【図4】本発明の一実施形態で使用するメモリテーブル
の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるCTIシステムで
の制御動作を説明するフローチャートである。
【図6】無線回線における通信用物理的チャネル構成の
一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 移動局 2 基地局 3 CTIシステム 10 音声認識部 11 音声コーデイック部 12 チャネルコーデイック部 13 無線部 14マンマシンインターフェイス部 15 制御部 20 無線部 21 チャネルコーデイック部 22 音声コーデイック部 23 回線インターフェース部 24 制御部 30 回線インターフェース部 31 音声認識部 32 音声応答部 33 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線回線を介して接続された移動局と基
    地局を有する通信システムにおける音声入力システムに
    おいて、 前記移動局に音声認識部を設け、 前記移動局から前記基地局に対する音声情報の伝送を、
    音声認識結果情報の形で行うように構成したことを特徴
    とする音声入力システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明におて、 前記基地局がCTIシステムに接続され、前記移動局
    が、該CTIシステムによる自動サービスの対象となる
    ように構成されていることを特徴とする音声入力システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、 前記無線回線におけるデータ伝送がデータ誤り訂正方式
    により行われるように構成されていることを特徴とする
    音声入力システム。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の発明において、 前記CTIシステムが、前記基地局を介して接続された
    移動局の種別を判定する手段を備え、 この手段による判定結果に応じて、該CTIシステムに
    よる情報処理と、応答処理の少なくとも一方を変更する
    ように構成されていることを特徴とする音声入力システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003005778A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Niyuuzu Line Network Kk 音声認識ポータルシステム
JP2003241785A (ja) * 2002-02-21 2003-08-29 Toshiba Tec Corp 個人認証機能を有する通話装置及び通話システム

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